JP2009213219A - 電流異常識別方法、車両用電力システムの動作制御方法 - Google Patents

電流異常識別方法、車両用電力システムの動作制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】過電流の発生の有無及び電流センサの異常の有無を迅速に判定可能な電流異常識別方法及びこの電流異常識別方法を用いる車両用電力システムの動作制御方法を提供する。
【解決手段】過電流確定時間TH_Toc[秒](車両用電力システム20の線路92における過電流の発生を確定するまでの時間)を、センサ異常確定時間TH_Tsab[秒](電流センサ62に電力を供給する電源線76又はグラウンド線78の断線又は短絡の発生を確定するまでの時間)よりも長く設定する。このため、電流センサ62の断線又は短絡の発生と過電流の発生とを区別して判定することができるとともに、両者の判定を迅速に行うことができる。
【選択図】図9

Description

この発明は、測定対象線路における過電流の発生と、前記測定対象線路の電流を測定する電流センサに電力を供給する電源線又はグラウンド線の断線又は短絡の発生と、を前記電流センサの出力信号に基づいて識別する電流異常識別方法及びこの電流異常識別方法を用いる車両用電力システムの動作制御方法に関する。
スイッチング素子を用いたいわゆるチョッパ制御により電圧変換を行うDC/DCコンバータを備える車両用電力システムが知られている(特許文献1)。特許文献1の車両用電力システムでは、アクセルペダルの踏込量と電流センサの出力を比較することにより電流センサの異常の有無を判定し、異常が有ると判定した場合、所定の通流率となるチョッパ信号を用いてトランジスタ(スイッチング素子)を制御する(特許文献1の図2のステップS10、S14、段落[0018]〜[0020]、[0026]、[0027]参照)。また、電流センサに異常がないことを確認した後(ステップS10:Yes)、過電流の有無を判定し、過電流が有ると判定した場合、別の導通率となるチョッパ信号を用いてスイッチング素子を制御する(特許文献1の要約、図3のステップS11、S15、段落[0031]、[0032]参照)。
なお、車両用電力システムを流れる電流を検出する電流センサとして、正常動作時に所定範囲の電圧を出力し、断線又は短絡が発生した異常動作時に前記所定範囲を外れた電圧を出力するものが知られている(特許文献2の図2、段落[0009]参照)。
特開平07−023501号公報 特開2007−024825号公報
特許文献1では、電流センサの異常の有無及び過電流の有無が判定されているものの、過電流の有無の判定は、電流センサの異常の有無の判定を待って行われる。このため、過電流の有無の判定を迅速に行うことができない。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、過電流の発生の有無及び電流センサの異常の有無を迅速に判定可能な電流異常識別方法及びこの電流異常識別方法を用いる車両用電力システムの動作制御方法を提供することを目的とする。
この発明に係る電流異常識別方法は、測定対象線路における過電流の発生と、前記測定対象線路の電流を測定する電流センサに電力を供給する電源線又はグラウンド線の断線又は短絡の発生と、を前記電流センサの出力信号に基づいて識別するものであって、前記電流センサは、正常動作時に所定範囲の出力信号を生成し、前記断線又は短絡が発生した異常動作時に前記所定範囲を外れた出力信号を生成し、前記出力信号に基づいて前記過電流の発生を検出したときに前記過電流の発生を確定するまでの時間を、前記断線又は短絡の発生を確定するまでの時間よりも長く設定したことを特徴とする。
この発明によれば、電流センサに電力を供給する電源線又はグラウンド線の断線又は短絡の発生を確定するまでの時間を、測定対象線路における過電流の発生を確定するまでの時間よりも短く設定する。このため、断線又は短絡の発生と過電流の発生とを区別して判定することができるとともに、両者の判定を迅速に行うことができる。
この発明に係る車両用電力システムの動作制御方法は、上述した電流異常識別方法を用いるものであって、前記車両用電力システムは、第1電力装置と、第2電力装置と、前記第1電力装置と前記第2電力装置との間で電圧変換を行うDC/DCコンバータと、を備え、前記電流センサの検出値が過電流判定閾値を超えたとき、前記断線又は短絡の発生を確定するまでの時間及び前記過電流の発生を確定するまでの時間の経過前に前記DC/DCコンバータによる電圧変換を停止することができる。
また、この発明に係る車両用電力システムの動作制御方法は、上述した電流異常識別方法を用いるものであって、前記車両用電力システムは、第1電力装置と、第2電力装置と、前記第1電力装置と前記第2電力装置との間で電圧変換を行うDC/DCコンバータと、を備え、前記断線若しくは短絡の発生又は前記過電流の発生を確定したとき、前記DC/DCコンバータによる電圧変換を停止することもできる。
上記において、前記断線又は短絡の発生を確定した後、前記電流センサの検出値の使用を中止することが好ましい。
また、前記車両用電力システムは表示手段を備え、前記断線又は短絡の発生を確定したことを前記表示手段に表示することが好ましい。
この発明によれば、電流センサに電力を供給する電源線又はグラウンド線の断線又は短絡の発生を確定するまでの時間を、測定対象線路における過電流の発生を確定するまでの時間よりも短く設定する。このため、断線又は短絡の発生と過電流の発生とを区別して判定することができるとともに、両者の判定を迅速に行うことができる。
A.一実施形態
以下、この発明に係る車両用電力システムの動作制御方法の一実施形態を実行可能な車両用電力システムについて図面を参照して説明する。
1.車両用電力システム20の構成
(1)全体構成
図1は、この実施形態に係る車両用電力システムの動作制御方法を実行可能な車両用電力システム20の回路図である。車両用電力システム20は、燃料電池車両等の車両に搭載可能であり、基本的には、燃料電池22とエネルギストレージである蓄電装置(バッテリという。)24とから構成されるハイブリッド型の電力装置と、このハイブリッド型の電力装置から電流(電力)がインバータ34を通じて供給される走行用のモータ26と、バッテリ24が接続される1次側1Sと、燃料電池22とモータ26(インバータ34)とが接続される2次側2Sとの間で電圧変換を行うDC/DCコンバータ装置{VCU(Voltage Control Unit)という。}23とから構成される。モータ26の回転は、減速機12、シャフト14を通じて車輪16に伝達される。
(2)燃料電池22
燃料電池22は、例えば固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルを積層したスタック構造にされている。燃料電池22には、水素タンク28とエアコンプレッサ30が配管により接続されている。水素タンク28内の加圧水素は、燃料電池22のアノードに供給される。また、エアコンプレッサ30により空気が燃料電池22のカソードに供給される。燃料電池22内で反応ガスである水素(燃料ガス)と空気(酸化剤ガス)の電気化学反応により発電電流Ifが生成される。発電電流Ifは、電流センサ32及びダイオード(ディスコネクトダイオードともいう。)33を介して、インバータ34及び(又は)VCU23のDC/DCコンバータ36に供給される。
(3)バッテリ24
1次側1Sに接続されるバッテリ24は、例えばリチウムイオン2次電池やニッケル水素2次電池又はキャパシタを利用することができる。この実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。
バッテリ24は、ライト、パワーウインド、ワイパー用電動機等の補機44にダウンバータ42を通じて補機電流Iauを供給するとともに、VCU23のDC/DCコンバータ36を通じてインバータ34にモータ電流Imを供給する。
(4)インバータ34、ダウンバータ42
インバータ34は、直流/交流変換を行い、モータ電流Imをモータ26に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後のモータ電流Imを2次側2SからDC/DCコンバータ36を通じて1次側1Sに供給する。
この場合、回生電圧又は燃料電池22の発電電圧Vfである2次電圧V2がDC/DCコンバータ36により低電圧に変換された1次電圧V1は、バッテリ電流Ibatとしてバッテリ24を充電するとともに、ダウンバータ42により降圧されてさらに低電圧とされ、補機44に補機電流Iauとして供給される。
(5)VCU23
VCU23は、DC/DCコンバータ36と、これを駆動制御するコンバータ制御部54とから構成される。
DC/DCコンバータ36は、バッテリ24(第1電力装置)と第2電力装置{燃料電池22又は回生電源(インバータ34とモータ26)}との間に、それぞれIGBT等のスイッチング素子からなる上アーム素子81と、下アーム素子82とからなる相アームUAを有している。
上アーム素子81及び下アーム素子82には、それぞれ、逆方向にダイオード83、84が接続されている。
理解の便宜等を考慮し、この発明においては、上アーム素子81及び下アーム素子82には逆並列ダイオード83、84が含まれないものとする。
DC/DCコンバータ36により1次電圧V1と2次電圧V2との間で電圧を変換する際に、エネルギを放出及び蓄積するリアクトル90が、相アームUAの中点の共通接続点とバッテリ24との間に挿入されている。
上アーム素子81は、コンバータ制御部54から出力されるゲートの駆動信号(駆動電圧)UH(のハイレベル)によりそれぞれ駆動され、下アーム素子82は、ゲートの駆動信号(駆動電圧)UL(のハイレベル)によりそれぞれ駆動にされる。
コンバータ制御部54は、DC/DCコンバータ36の動作を制御する。制御の方法については後述する。また、コンバータ制御部54は、過電流が発生している時間(過電流発生時間Toc[秒])を測定するための第1タイマ58と、電流センサ62に異常が発生している時間(センサ異常発生時間Tsab[秒])を測定するための第2タイマ59とを有する。
(6)コンデンサ38、39
1次側1S及び2次側2Sには、それぞれ平滑用のコンデンサ38、39が設けられている。
(7)各種制御部(FC制御部50、モータ制御部52、コンバータ制御部54、統括制御部56)
燃料電池22、水素タンク28及びエアコンプレッサ30を含むシステムはFC制御部50により制御される。インバータ34とモータ26を含むシステムはインバータ駆動部(図示せず)を含むモータ制御部52により制御される。上述の通り、DC/DCコンバータ36を含むシステムはコンバータ制御部54により制御される。
そして、これらFC制御部50、モータ制御部52、及びコンバータ制御部54は、上位の制御部であり燃料電池22の総負荷量Lt等の値を決定する統括制御部56により制御される。
統括制御部56は、燃料電池22の状態、バッテリ24の状態、モータ26の状態、及び補機44の状態の他、各種スイッチ及び各種センサからの入力(負荷要求)に基づき決定した車両用電力システム20の総負荷要求量Ltから、燃料電池22が負担すべき燃料電池分担負荷量(要求出力)Lfと、バッテリ24が負担すべきバッテリ分担負荷量(要求出力)Lbと、回生電源が負担すべき回生電源分担負荷量Lrの配分(分担)を調停しながら決定し、FC制御部50、モータ制御部52及びコンバータ制御部54に指令を送出する。
統括制御部56、FC制御部50、モータ制御部52、及びコンバータ制御部54は、それぞれCPU、ROM、RAM、タイマの他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェース、並びに、必要に応じてDSP(Digital Signal Processor)等を有している。
統括制御部56、FC制御部50、モータ制御部52、及びコンバータ制御部54は、車内LANであるCAN(Controller Area Network)等の通信線70を通じて相互に接続され、各種スイッチ及び各種センサからの入出力情報を共有し、これら各種スイッチ及び各種センサからの入出力情報を入力として各CPUが各ROMに格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。
また、統括制御部56には、電流センサ62に異常が発生したことを通知するための表示装置72と、電流センサ62に異常が発生したことを記憶するメモリ74とが接続されている。
(8)各種スイッチ、各種センサ
車両状態を検出する各種スイッチ及び各種センサとしては、発電電流Ifを検出する電流センサ32の他、1次電圧V1(基本的にバッテリ電圧Vbatに等しい。)を検出する電圧センサ61、1次電流I1を検出する電流センサ62、2次電圧V2(ディスコネクトダイオード33が導通しているとき、略燃料電池22の発電電圧Vfに等しい。)を検出する電圧センサ63、2次電流I2を検出する電流センサ64、通信線70に接続されるイグニッションスイッチ65、アクセルセンサ66、ブレーキセンサ67、車速センサ68、及び補機44の操作部55等がある。
本実施形態において、電流センサ62は、いわゆるホール素子型の電流センサであり、低電圧バッテリ71(図2参照)から供給される電力により動作する。電流センサ62は、1次側1Sの線路92で検出した1次電流I1に比例させて出力信号Siの電圧を変化させる。すなわち、電流センサ62は、図3に示すように、その検出可能範囲(−400〜+400[A])を、出力信号Siの出力可能電圧範囲(0.5〜4.5[V])に対応させて出力する。また、電流センサ62の電源線76(図2参照)が断線した場合には、出力信号Siの電圧Vsiを0.1[V]以下にして出力し、電流センサ62のグラウンド線78が断線した場合には、出力信号Siの電圧Vsiを4.8[V]以上にして出力する。さらに、電源線76とグラウンド線78が短絡した場合には、出力信号Siの電圧Vsiを4.8[V]以上にして出力する。
2.各種制御/処理
(1)VCU23における基本的な電圧制御
図4には、コンバータ制御部54により駆動制御されるDC/DCコンバータ36の基本動作のフローチャートが示されている。
上述したように、統括制御部56は、燃料電池22の状態、バッテリ24の状態、モータ26の状態、及び補機44の状態の他、各種スイッチ及び各種センサからの入力(負荷要求)に基づき決定した車両用電力システム20の総負荷要求量Ltから、燃料電池22が負担すべき燃料電池分担負荷量(要求出力)Lfと、バッテリ24が負担すべきバッテリ分担負荷量(要求出力)Lbと、回生電源が負担すべき回生電源分担負荷量Lrの配分(分担)を調停しながら決定し、FC制御部50、モータ制御部52及びコンバータ制御部54に指令を送出する。
ステップS1において、統括制御部56により、それぞれが負荷要求であるモータ26の電力要求と補機44の電力要求とエアコンプレッサ30の電力要求から総負荷要求量Ltが決定(算出)されると、ステップS2において、統括制御部56は、決定した総負荷要求量Ltを出力するための燃料電池分担負荷量Lfと、バッテリ分担負荷量Lbと、回生電源分担負荷量Lrの配分を決定する。ここで、燃料電池分担負荷量Lfを決定する場合、燃料電池22の効率η(図5)が考慮される。
次いで、ステップS3において、コンバータ制御部54により、燃料電池分担負荷量Lfに応じて燃料電池22の発電電圧Vf、ここでは、2次電圧V2が決定される。
2次電圧V2が決定されると、ステップS4において、コンバータ制御部54は、決定した2次電圧V2となるようにDC/DCコンバータ36を駆動制御する。そして、DC/DCコンバータ36は、いわゆる昇圧チョッパ動作、降圧チョッパ動作等を行う。
2次電圧V2及び1次電圧V1は、コンバータ制御部54によりDC/DCコンバータ36をフィードフォワード制御とフィードバック制御とを組み合わせたPID制御により制御される。
(2)燃料電池22の出力制御
次に、VCU23による燃料電池22の出力制御について説明する。
水素タンク28からの燃料ガス及びエアコンプレッサ30からの圧縮空気が供給されている発電時に、燃料電池22の発電電流Ifは、図5に示した特性91{関数F(Vf)という。}上で2次電圧V2、すなわち発電電圧Vfをコンバータ制御部54によりDC/DCコンバータ36を通じて設定することにより決定される。つまり、発電電流Ifは、発電電圧Vfの関数F(Vf)値として決定される。If=F(Vf)であり、例えば発電電圧VfをVf=Vfa=V2と設定すれば、その発電電圧Vfa(V2)の関数値としての発電電流Ifaが決定される。{Ifa=F(Vfa)=F(V2)}。
このように燃料電池22は二次電圧V2(発電電圧Vf)を決定することにより発電電流Ifが決定されるので、車両用電力システム20を駆動制御する際には、基本的に、2次電圧V2(発電電圧Vf)が目標電圧(目標値)に設定される。
車両用電力システム20等燃料電池22を含むシステムでは、基本的に、DC/DCコンバータ36の2次側2Sの2次電圧V2が目標電圧となるようにVCU23が制御され、このVCU23により燃料電池22の出力(発電電流If)が制御される。
(3)車両用電力システム20の動作制御
本実施形態では、電流センサ62において、意図しない値を示す電流(異常電流)が検出された場合の対策が取られている。すなわち、車両用電力システム20の線路92における過電流の発生や、電流センサ62に電力を供給する電源線76又はグラウンド線78の断線又は短絡の発生を検出し、これに伴う対応が可能である。
図6には、過電流の発生と、電流センサ62の断線又は短絡の発生を区別して認識し、その認識結果に基づく対応を取るためのフローチャートが示されている。
ステップS11において、コンバータ制御部54は、電流センサ62が検出した1次電流I1(より正確には、1次電流I1に対応して生成された出力信号Siの電圧Vsi)に基づき、過電流が発生している時間(過電流発生時間Toc[秒])を測定する。
図7には、ステップS11のサブルーチンとして、過電流発生時間Tocを測定するためのフローチャートが示されている。ステップS111において、コンバータ制御部54は、前回のサブルーチンにおいて、過電流が検出されたかどうかを確認する。具体的には、過電流判定フラグFLG1が「1」であるかどうかを確認する。過電流判定フラグFLG1は、過電流が検出されなかったとき「0」とされ、過電流が検出されたとき「1」とされる。
前回のサブルーチンで過電流が検出されず、過電流判定フラグFLG1が「0」である場合(S111:No)、ステップS112において、コンバータ制御部54は、過電流が発生しているかどうかを判定する。具体的には、電流センサ62で検出された1次電流I1に対応する出力信号Siの電圧Vsiが、過電流の発生を判定するための過電流判定閾値TH_Vioc[V]以上であるかどうかを判定する。過電流判定閾値TH_Viocは、電流センサ62の正常動作時の出力電圧範囲{本実施形態では、0.5〜4.5[V](−400〜+400[A]が対応)}内に設定される。なお、過電流判定閾値TH_Viocは、統括制御部56から通知された燃料電池分担負荷量Lfに応じて決定された燃料電池22の発電電圧Vf(2次電圧V2)に応じて変化させることもできる。
出力信号Siの電圧Vsiが過電流判定閾値TH_Vioc未満である場合(S112:No)、ステップS113において、コンバータ制御部54は、過電流が発生していないと判定し、過電流判定フラグFLG1を「0」のまま維持する。一方、出力信号Siの電圧Vsiが過電流判定閾値TH_Vioc以上である場合(S112:Yes)、ステップS114において、コンバータ制御部54は、第1タイマ58を用いて過電流発生時間Tocの測定を開始する。続くステップS115において、コンバータ制御部54は、過電流判定フラグFLG1を「0」から「1」に変更する。
ステップS111に戻り、前回のサブルーチンで過電流が検出され、過電流判定フラグFLG1が「1」である場合(S111:Yes)、ステップS116において、コンバータ制御部54は、過電流が継続しているかどうかを判定する。具体的には、電流センサ62で検出された1次電流I1に対応する出力信号Siの電圧Vsiが過電流判定閾値TH_Vioc以上であるかどうかを判定する。過電流が継続し、出力信号Siの電圧Vsiが過電流判定閾値TH_Vioc以上である場合(S116:Yes)、ステップS117において、コンバータ制御部54は、第1タイマ58を用いた過電流発生時間Tocの測定を継続する。過電流が検出されなくなり、出力信号Siの電圧Vsiが過電流判定閾値TH_Vioc未満である場合(S116:No)、コンバータ制御部54は、ステップS118において、過電流発生時間Tocの測定を停止し、ステップS119において、第1タイマ58のカウントをリセットする。そして、続くステップS120において、コンバータ制御部54は、過電流判定フラグFLG1を「1」から「0」に変更する。
図6に戻り、ステップS12において、コンバータ制御部54は、センサ異常発生時間Tsab[秒]を測定する。センサ異常発生時間Tsabは、電流センサ62自体に異常が発生している時間、より具体的には、電流センサ62の電源線76又はグラウンド線78に断線又は短絡が発生している時間を示す。
図8には、ステップS12のサブルーチンとして、センサ異常発生時間Tsabを測定するためのフローチャートが示されている。ステップS121において、コンバータ制御部54は、前回のサブルーチンにおいて、電流センサ62の異常(以下、単に「センサ異常」とも称する。)が検出されたかどうかを確認する。具体的には、センサ異常判定フラグFLG2が「1」であるかどうかを確認する。センサ異常判定フラグFLG2は、センサ異常が検出されなかったとき「0」とされ、センサ異常が検出されたとき「1」とされる。
前回のサブルーチンでセンサ異常が検出されず、センサ異常判定フラグFLG2が「0」である場合(S121:No)、ステップS122において、コンバータ制御部54は、センサ異常が発生しているかどうかを判定する。具体的には、電流センサ62で検出された1次電流I1に対応する出力信号Siの電圧Vsiが、センサ異常の発生を判定するためのセンサ異常判定閾値TH_Visab[V]以上であるかどうかを判定する。センサ異常判定閾値TH_Visabは、電流センサ62の正常動作時の出力範囲を外れた値(本実施形態では、例えば、0.1[V]と4.8[V])に設定される。
出力信号Siの電圧Vsiがセンサ異常判定閾値TH_Visab未満である場合(S122:No)、ステップS123において、コンバータ制御部54は、センサ異常が発生していないと判定し、センサ異常判定フラグFLG2を「0」のまま維持する。一方、出力信号Siの電圧Vsiがセンサ異常判定閾値TH_Visab以上である場合(S122:Yes)、ステップS124において、コンバータ制御部54は、第2タイマ59を用いてセンサ異常発生時間Tsabの測定を開始する。続くステップS125において、コンバータ制御部54は、センサ異常判定フラグFLG2を「0」から「1」に変更する。
ステップS121に戻り、前回のサブルーチンでセンサ異常が検出され、センサ異常判定フラグFLG2が「1」である場合(S121:Yes)、ステップS126において、コンバータ制御部54は、センサ異常が継続しているかどうかを判定する。具体的には、電流センサ62で検出された1次電流I1に対応する出力信号Siの電圧Vsiがセンサ異常判定閾値TH_Visab以上であるかどうかを判定する。センサ異常が継続し、出力信号Siの電圧Vsiがセンサ異常判定閾値TH_Visab以上である場合(S126:Yes)、ステップS127において、コンバータ制御部54は、第2タイマ59を用いたセンサ異常発生時間Tsabの測定を継続する。センサ異常が検出されなくなり、出力信号Siの電圧Vsiがセンサ異常判定閾値TH_Visab未満である場合(S126:No)、コンバータ制御部54は、ステップS128において、センサ異常発生時間Tsabの測定を停止し、ステップS129において、第2タイマ59のカウントをリセットする。そして、続くステップS130において、コンバータ制御部54は、センサ異常判定フラグFLG2を「1」から「0」に変更する。
図6に戻り、ステップS13において、コンバータ制御部54は、DC/DCコンバータ36を停止すべきかどうかを判定する。具体的には、ステップS11で測定した過電流発生時間Tocが、コンバータ停止閾値TH_Tst[秒]以上であるかどうかを判定する。コンバータ停止閾値TH_Tstは、センサ異常の発生を確定するセンサ異常確定時間TH_Tsab及び過電流の発生を確定する過電流確定時間TH_Tocよりも短い時間に設定される。
過電流発生時間Tocがコンバータ停止閾値TH_Tst未満である場合(S13:No)、ステップS14において、コンバータ制御部54は、通常処理としてのDC/DCコンバータ36の動作を継続する(DC/DCコンバータ36の動作を停止していた場合、当該動作を再開する。)。過電流発生時間Tocがコンバータ停止閾値TH_Tst以上である場合(S13:Yes)、ステップS15において、コンバータ制御部54は、DC/DCコンバータ36の動作を停止するとともに、その旨を知らせるコンバータ停止信号Sstを統括制御部56に送信する。
続くステップS16において、コンバータ制御部54は、ステップS12で測定したセンサ異常発生時間Tsabがセンサ異常確定時間TH_Tsab以上であるかどうかを判定する。
センサ異常発生時間Tsabがセンサ異常確定時間TH_Tsab以上である場合(S16:Yes)、ステップS17において、コンバータ制御部54は、電流センサ62に異常が発生していることを確定する。そして、ステップS18において、電流センサ62の検出値の利用を停止すると共に、電流センサ62に異常が発生している旨を知らせるセンサ異常確定信号Ssabを統括制御部56に送信する。このセンサ異常確定信号Ssabを受信した統括制御部56は、電流センサ62に異常が発生している旨を表示装置72に表示するとともに、電流センサ62に異常が発生している旨をメモリ74に記憶する。また、ステップS19において、コンバータ制御部54は、DC/DCコンバータ36の動作を再開し、電流センサ62の検出値を用いずにDC/DCコンバータ36の動作を制御する。例えば、電圧センサ63で検出した2次電圧V2や電圧センサ61で検出した1次電圧V1を用いてDC/DCコンバータ36の動作を制御する。センサ異常発生時間Tsabがセンサ異常確定時間TH_Tsab未満である場合(S16:No)、ステップS20に進む。
ステップS20において、コンバータ制御部54は、ステップS11で測定した過電流発生時間Tocが過電流確定時間TH_Toc以上であるかどうかを判定する。過電流確定時間TH_Tocは、センサ異常確定時間TH_Tsabよりも長い時間に設定されている(TH_Toc>TH_Tsab)。例えば、過電流確定時間TH_Tocは、電流センサ62の電源線76又はグラウンド線78が断線又は短絡した場合に、出力信号Siの電圧Vsiが、過電流判定閾値TH_Viocを越えてからセンサ異常判定閾値TH_Visabに到達するのに要する時間と、センサ異常確定時間TH_Tsabとの和よりも長い時間に設定することができる。過電流判定閾値TH_Viocを越えてからセンサ異常判定閾値TH_Visabに到達するのに要する時間は、電流センサ62のサンプル品を用いて予め計測しておくこと等により知ることができる。
過電流発生時間Tocが過電流確定時間TH_Toc以上である場合(S20:Yes)、ステップS21において、コンバータ制御部54は、車両用電力システム20(より具体的には1次側1S)に過電流が発生していることを確定し、過電流が発生している旨を統括制御部56に通知する。そして、コンバータ制御部54と統括制御部56は、DC/DCコンバータ36の動作を停止した状態で、電流センサ62からの出力信号Siの電圧Vsiが過電流判定閾値TH_Vioc未満となったかどうかを監視する。出力信号Siの電圧Vsiが過電流判定閾値TH_Vioc未満となったら、DC/DCコンバータ36の動作を再開する。
ステップS20において過電流発生時間Tocが過電流確定時間TH_Toc未満である場合(S20:No)、ステップS22において、コンバータ制御部54は、DC/DCコンバータ36の動作の停止を維持する。
図9には、電流センサ62に異常(グラウンド線78の断線)が発生した場合の出力信号Siの電圧Vsiの波形の一例が示されている。時点t1において、グラウンド線78が断線すると、出力信号Siの電圧Vsiは、徐々に上昇し、時点t2において過電流判定閾値TH_Viocに到達する。コンバータ制御部54は、時点t2から過電流発生時間Tocの測定を開始する(図7のS114)。
時点t3において、過電流発生時間Tocが、コンバータ停止閾値TH_Tst以上となると(図6のS13:Yes)、コンバータ制御部54は、DC/DCコンバータ36による電圧変換を中止し、コンバータ停止信号Sstを統括制御部56に送信する(図6のS15)。
時点t4において、出力信号Siの電圧Vsiがセンサ異常判定閾値TH_Visabに到達すると、コンバータ制御部54は、センサ異常発生時間Tsabの測定を開始する(図8のS124)。
時点t5において、センサ異常発生時間Tsabが、センサ異常確定時間TH_Tsab以上となると(図6のS16:Yes)、コンバータ制御部54は、電流センサ62に異常が発生していることを確定し、センサ異常確定信号Ssabを統括制御部56に送信する(図6のS17)。
なお、図9に示すように、電流センサ62に異常が発生していることを確定した時点で、過電流確定時間TH_Tocは経過していない。このため、過電流の発生は確定されず、センサ異常の発生と過電流の発生とを区別して判定することができる。
3.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態では、センサ異常確定時間TH_Tsab(電流センサ62に電力を供給する電源線76又はグラウンド線78の断線又は短絡の発生を確定するまでの時間)を、過電流確定時間TH_Toc(車両用電力システム20の線路92における過電流の発生を確定するまでの時間)よりも短く設定している。このため、断線又は短絡の発生と過電流の発生とを区別して判定することができるとともに、両者の判定を迅速に行うことができる。
すなわち、過電流は電流センサ62以外の車両用電力システム20に異常があるときに検出されるものであり、過電流が発生しても電流センサ62自体は正常に動作している。従って、電流センサ62の出力信号Siは、正常動作時の電圧範囲に含まれることが通常である。一方、電源線76又はグラウンド線78に断線や短絡が発生したとき、電流センサ62の出力信号Siは、正常動作時の所定電圧を外れたものとなる。このため、電流センサ62が正常動作している状態で断線又は短絡が生じた場合、出力信号Siは、正常動作時の電圧範囲からこの電圧範囲を外れるように変化する。従って、過電流発生時間Tocは、センサ異常発生時間Tsabよりも先に検出開始可能となる。ここで、本実施形態では、センサ異常確定時間TH_Tsabを、過電流確定時間TH_Tocよりも短く設定している。このため、断線又は短絡が発生している場合に、過電流が発生していると誤って判定することを避けることができる。さらに、上述の通り、過電流発生時間Tocは、センサ異常発生時間Tsabよりも先に検出可能であるため、断線又は短絡の発生の判定結果を待たずに過電流の発生の判定を始めることができる。その結果、過電流の発生及び断線又は短絡の発生のいずれについても迅速に判定することができる。
本実施形態によれば、電流センサ62の断線又は短絡の発生及び過電流の発生を確定する前であっても、過電流発生時間Tocが過電流判定閾値TH_Viocを超えたとき(図6のS13:Yes)にはDC/DCコンバータ36による電圧変換を停止する(図6のS15)。このため、実際に過電流が発生し且つ過電流確定時間TH_Tocが比較的長い場合であっても、DC/DCコンバータ36による電圧変換を停止することにより、それ以上の過電流を抑制することができる。
上記実施形態では、電流センサ62の異常(断線又は短絡の発生)を確定した後、電流センサ62の検出値の使用を中止する。これによれば、電流センサ62の異常の発生を確定すると、すなわち、電流センサ62自体に問題があると判断すると、その後に電流センサ62の検出値を使用しない。反対に言えば、電流センサ62自体には問題がないと判断している間は、電流センサ62の検出値を使用し続ける。このため、電流センサ62自体に問題があるかどうかを判定し、電流センサ62自体に問題があるときのみ、その後の電流センサ62の検出値の使用を中止することができる。
車両用電力システム20は表示装置72を備え、電流センサ62に断線又は短絡が発生したことを表示装置72に表示する。これにより、断線又は短絡の発生があったことを運転手や搭乗者等に通知することができる。その結果、電流センサ62に断線又は短絡が発生していることを外部から特定可能となり、車両用電力システム20のメンテナンス効率を向上させることができる。
B.変形例
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の(1)〜(3)の構成を採用することができる。
(1)車両用電力システム20
上記実施形態では、車両用電力システム20を燃料電池車両に搭載したが、これに限られない。例えば、バッテリ駆動車両(電気自動車)に搭載することもできる。もちろん、エンジンとバッテリとモータを搭載した、いわゆるパラレル方式又はシリーズパラレル方式のハイブリッド自動車にも適用することもできる。
上記実施形態では、電流センサ62の測定対象線路として、車両用電力システム20の線路を挙げたが、その他の線路を電流センサ62の測定対象線路とすることもできる。
(2)DC/DCコンバータ36を停止するタイミング
上記実施形態では、センサ異常確定時間TH_Tsab及び過電流確定時間TH_Tocが経過する前であっても、過電流発生時間Tocが、コンバータ停止閾値TH_Tstを越えたときにDC/DCコンバータ36を停止した。しかし、DC/DCコンバータ36を停止するタイミングはこれに限られない。例えば、図10に示すフローチャートのように、センサ異常確定時間TH_Tsab及び過電流確定時間TH_Tocが経過した後(すなわち、センサ異常又は過電流が確定した後)にDC/DCコンバータ36を停止することもできる。
なお、図10の各ステップは、図6の各ステップと以下のように対応する。すなわち、S31→S11、S32→S12、S33→S16、S34→S17、S35→S18、S36→S20、S37→S21、S38→S15、S39→S14のように対応する。
図11には、電流センサ62に異常(グラウンド線78の断線)が発生した場合の出力信号Siの電圧Vsiの波形の別の例が示されており、図10のフローチャートを用いて電流センサ62のグラウンド線78に断線が発生したことを判定することができる。すなわち、時点t11において、グラウンド線78が断線すると、出力信号Siの電圧Vsiは、徐々に上昇し、時点t12において過電流判定閾値TH_Viocに到達する。コンバータ制御部54は、時点t12から過電流発生時間Tocの測定を開始する(図10のS31)。
時点t13において、出力信号Siの電圧Vsiがセンサ異常判定閾値TH_Visabに到達すると、コンバータ制御部54は、センサ異常発生時間Tsabの測定を開始する(S32)。
時点t14において、センサ異常発生時間Tsabが、センサ異常確定時間TH_Tsab以上となると(S33:Yes)、コンバータ制御部54は、電流センサ62に異常が発生していることを確定し、センサ異常確定信号Ssabを統括制御部56に送信する(S34)。また、電流センサ62の検出値の使用を中止するが(S35)、DC/DCコンバータ36による電圧変換は継続する。
図11に示す出力信号Siの電圧Vsiのように、センサ異常確定時間TH_Tsab及び過電流確定時間TH_Tocが比較的短い場合、電流センサ62の断線若しくは短絡の発生又は過電流の発生を確定した上で、DC/DCコンバータ36による電圧変換を停止することができる。
(3)その他
上記実施形態では、1次電流I1を測定する電流センサ62の検出値の取扱いに焦点を当てて説明したが、同様の取扱いを別の電流センサにおいて行うこともできる。
上記実施形態では、電流センサ62のグラウンド線78が断線した場合を例として挙げたが、電源線76が断線した場合や電源線76とグラウンド線78が短絡した場合も本発明を用いることができる。なお、電流センサ62に異常が発生したことにより出力信号Siの電圧Vsiが低下する場合(上記実施形態では、電源線76の断線が発生した場合)、図9や図11の波形の動きが上下逆になることが理解されよう。
上記実施形態では、単相の相アームUAを用いたが、複数の相アームを用いてもよい。
この発明の一実施形態に係る車両用電力システムの動作制御方法を実行可能な車両用電力システムの回路図である。 前記車両用電力システムに設けられた電流センサ及びその周辺のブロック図である。 前記電流センサの出力特性図である。 燃料電池車両に搭載された車両用電力システムの基本制御のフローチャートである。 燃料電池の電流電圧特性の説明図である。 上記実施形態に係る車両用電力システムの動作制御方法を示すフローチャートである。 図6の車両用電力システムの動作制御方法における過電流発生時間の測定方法を示すフローチャートである。 図6の車両用電力システムの動作制御方法におけるセンサ異常発生時間の測定方法を示すフローチャートである。 電流センサのグラウンド線に断線が発生した場合の電流センサによる出力信号電圧の波形の一例を示すタイムチャートである。 車両用電力システムの動作制御方法の変形例を示すフローチャートである。 電流センサのグラウンド線に断線が発生した場合の電流センサによる出力信号の電圧の波形の別の例を示すタイムチャートである。
符号の説明
20…車両用電力システム 22…燃料電池(第2電力装置)
23…DC/DCコンバータ装置(VCU)
24…バッテリ(第1電力装置) 26…モータ(第2電力装置)
34…インバータ 36…DC/DCコンバータ
54…コンバータ制御部 62…電流センサ
72…表示装置 74…メモリ
76…電源線 78…グラウンド線
81…上アーム素子 82…下アーム素子
83、84…ダイオード 90…リアクトル
92…線路
Si…出力信号 TH_Toc…過電流確定時間
TH_Tsab…センサ異常確定時間 TH_Vioc…過電流判定閾値
TH_Visab…センサ異常判定閾値 UA…相アーム
UH、UL…駆動信号 Vsi…出力信号の電圧

Claims (5)

  1. 測定対象線路における過電流の発生と、前記測定対象線路の電流を測定する電流センサに電力を供給する電源線又はグラウンド線の断線又は短絡の発生と、を前記電流センサの出力信号に基づいて識別する電流異常識別方法であって、
    前記電流センサは、正常動作時に所定範囲の出力信号を生成し、前記断線又は短絡が発生した異常動作時に前記所定範囲を外れた出力信号を生成し、
    前記出力信号に基づいて前記過電流の発生を検出したときに前記過電流の発生を確定するまでの時間を、前記断線又は短絡の発生を確定するまでの時間よりも長く設定した
    ことを特徴とする電流異常識別方法。
  2. 請求項1記載の電流異常識別方法を用いる車両用電力システムの動作制御方法であって、
    前記車両用電力システムは、第1電力装置と、第2電力装置と、前記第1電力装置と前記第2電力装置との間で電圧変換を行うDC/DCコンバータと、を備え、
    前記電流センサの検出値が過電流判定閾値を超えたとき、前記断線又は短絡の発生を確定するまでの時間及び前記過電流の発生を確定するまでの時間の経過前に前記DC/DCコンバータによる電圧変換を停止する
    ことを特徴とする車両用電力システムの動作制御方法。
  3. 請求項1記載の電流異常識別方法を用いる車両用電力システムの動作制御方法であって、
    前記車両用電力システムは、第1電力装置と、第2電力装置と、前記第1電力装置と前記第2電力装置との間で電圧変換を行うDC/DCコンバータと、を備え、
    前記断線若しくは短絡の発生又は前記過電流の発生を確定したとき、前記DC/DCコンバータによる電圧変換を停止する
    ことを特徴とする車両用電力システムの動作制御方法。
  4. 請求項2又は3記載の車両用電力システムの動作制御方法において、
    前記断線又は短絡の発生を確定した後、前記電流センサの検出値の使用を中止する
    ことを特徴とする車両用電力システムの動作制御方法。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両用電力システムの動作制御方法において、
    前記車両用電力システムは表示手段を備え、
    前記断線又は短絡の発生を確定したことを前記表示手段に表示する
    ことを特徴とする車両用電力システムの動作制御方法。
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