JP2009542696A5 - - Google Patents

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JP2009542696A5
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治療薬の薬物動態の調整
(発明の分野)
本出願は、一般的に、共に投与された薬物の薬物動態を調整(例えば改良)する化合物
および医薬組成物、ならびに本化合物と薬物とを共に投与することによって、薬物の薬物
動態を調整(例えば改良)する方法に関する。
(発明の背景)
主要な薬物代謝機構の1つに、シトクロムP450酵素による酸化的代謝がある。シト
クロムP450酵素によって容易に代謝される薬物では、治療的に有効な薬物血漿濃度を
維持するのは困難な場合がある。したがって、シトクロムP450酵素によって分解を受
けやすい薬物は、シトクロムP450阻害剤を共に投与することによって血漿濃度を維持
したり、高めたりすることができ、これにより薬物の薬物動態を改良することができる。
ある種の薬物がシトクロムP450酵素を阻害することがわかっているが、シトクロム
P450モノオキシゲナーゼのよりよい阻害剤および/または改良された阻害剤が望まし
い。特に、シトクロムP450を阻害する以外には特筆すべき生体活性を有さないシトク
ロムP450モノオキシゲナーゼ阻害剤が望ましい。このような阻害剤は、望ましくない
生体活性(例えば副作用)を最低限に抑えるのに有用である。それに加え、顕著なプロテ
アーゼ阻害活性を有さないか、プロテアーゼ阻害活性があっても低いP450モノオキシ
ゲナーゼ阻害剤が望ましい。このような阻害剤は、抗レトロウイルス薬物の有効性を高め
るのに有用であり、同時に、ウイルス耐性(特にプロテアーゼ阻害剤に対する耐性)を誘
発する可能性は最低限に抑えられる。
(発明の要旨)
本出願の一態様は、例えば、シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害することに
よって、共に投与された薬物の薬物動態を調整(例えば改良)する化合物および医薬組成
物に関する。
一実施形態では、本出願は、式Iの構造を有する化合物またはその医薬的に許容される
塩、溶媒和物および/またはエステルを提供する。
Figure 2009542696

〔式中、Lは、−C(R−、−C(O)−、−S(O)−、−N(R)−
C(O)−および−O−C(O)−からなる群から選択され、
は、共有結合、−C(R−または−C(O)−であり、
各Lは、独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり、
各Lは、独立して、共有結合、アルキレン、置換アルキレン、−O−、−CH−O
−および−NH−からなる群から選択され、
各Aは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロシ
クリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
但し、AがHの場合、pは0であり、
およびZはそれぞれ独立して、−O−または−N(R)−であり、
YおよびXは、独立して、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群か
ら選択され、
各Arは、独立して、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリ
ールからなる群から選択され、
、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリールア
ルキルおよび置換アリールアルキルからなる群から選択され、
各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシ
アルキル、アリールヘテロアルキル、置換アリールヘテロアルキル、アリールアルキル、
置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、アミノ
アルキル、置換アミノアルキル、−アルキレン−C(O)−OH、−アルキレン−C(O
)−Oアルキル、−アルキレン−C(O)アミノ、−アルキレン−C(O)−アルキルか
らなる群から選択され、
およびRは、独立して、H、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルから
なる群から選択され、
各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル
、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択さ
れ、
およびRはそれぞれ、H、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、アリール、置換
アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルおよび−CNからなる群から独立して選
択される1つ以上の置換基であり、
mは1または2であり、
nは0または1であり、
各pは、独立して、0または1である。〕
別の実施形態では、本出願は、式Iの化合物と、医薬的に許容される担体または賦形剤
とを含む医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本出願は、式Iの化合物と、少なくとも1つの追加の治療薬剤と、
医薬的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
別の実施形態では、本出願は、薬物で治療される患者に、治療的有効量の式Iの化合物
またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与する工程を含
む、薬物の薬物動態を改良する方法を提供する。
別の実施形態では、本出願は、治療を必要とする患者に、式Iの化合物またはその医薬
的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、シトクロムP450モノオキシ
ゲナーゼを阻害するのに有効な量投与する工程を含む、患者においてシトクロムP450
モノオキシゲナーゼを阻害する方法を提供する。
別の実施形態では、本出願は、治療的有効量の式Iの化合物またはその医薬的に許容さ
れる塩、溶媒和物および/またはエステルを、シトクロムP450モノオキシゲナーゼに
よって代謝され、ウイルス感染(例えばHIV)を治療するのに適した治療的有効量の1
つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与する工程を含む、ウイルス感染(例えばHI
V)を治療する方法を提供する。
別の実施形態では、本出願は、
(a)式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含む第1の医薬組成物と、
(b)シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される少なくとも1つの追加の活性薬剤を含む第2の医薬組成物と、を含む、組み合わせ医薬品を提供する。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステル。
Figure 2009542696

〔式中、Lは、−C(R−、−C(O)−、−S(O)−、−N(R)−C(O)−および−O−C(O)−からなる群から選択され、
は、共有結合、−C(R−または−C(O)−であり、
各Lは、独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり、
各Lは、独立して、共有結合、アルキレン、置換アルキレン、−O−、−CH−O−および−NH−からなる群から選択され、
各Aは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
但し、AがHの場合、pは0であり、
およびZはそれぞれ独立して、−O−または−N(R)−であり、
YおよびXは、独立して、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、
各Arは、独立して、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され、
、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリールアルキルおよび置換アリールアルキルからなる群から選択され、
各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アリールヘテロアルキル、置換アリールヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、アミノアルキル、置換アミノアルキル、−アルキレン−C(O)−OH、−アルキレン−C(O)−Oアルキル、−アルキレン−C(O)アミノ、−アルキレン−C(O)−アルキルからなる群から選択され、
およびRは、独立して、H、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルからなる群から選択され、
各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
およびRはそれぞれ、H、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルおよび−CNからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり、
mは1または2であり、
nは0または1であり、
各pは、独立して、0または1である。〕
(項目2)
nが1である、項目1に記載の化合物。
(項目3)
が−CH(R)−である、項目2に記載の化合物。
(項目4)
Yがヘテロシクリルアルキルである、項目2に記載の化合物。
(項目5)
Xがヘテロシクリルアルキルである、項目2に記載の化合物。
(項目6)
が−N(R)−である、項目2に記載の化合物。
(項目7)
各Aが、独立して、アリールまたは置換アリールである、項目2に記載の化合物。
(項目8)
が−C(O)−であり、
各Aが、独立してアリールまたは置換アリールであり、
がHまたはアルキルであり、
各Rが、独立して、H、アルキル、置換アルキルまたはヘテロアルキルであり、
、R、RおよびRがそれぞれHであり、
各Rが、独立して、H、アルキルまたはカルボシクリルであり、
がHまたはアルキルであり、
がHであり、
X−R
Figure 2009542696

であり、
Y−R
Figure 2009542696

であり、
が−O−であり、
pが0である、項目1に記載の化合物。
(項目9)
以下の式を有する、項目8に記載の化合物。
Figure 2009542696

(項目10)
式IIDの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステル。
Figure 2009542696

〔式中、Lは、−C(R−、−C(O)−、−S(O)−、−N(R)−C(O)−および−O−C(O)−からなる群から選択され、
各Lは、独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり、
各Lは、独立して、共有結合、アルキレン、置換アルキレン、−O−、−CH−O−および−NH−からなる群から選択され、
各Aは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
但し、AがHの場合、pは0であり、
およびZはそれぞれ独立して、−O−または−N(R)−であり、
YおよびXは、独立して、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、
各Arは、独立して、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され、
、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリールアルキルおよび置換アリールアルキルからなる群から選択され、
各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アリールヘテロアルキル、置換アリールヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、アミノアルキル、置換アミノアルキル、−アルキレン−C(O)−OH、−アルキレン−C(O)−Oアルキル、−アルキレン−C(O)アミノ、−アルキレン−C(O)−アルキルからなる群から選択され、
およびRは、独立して、H、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルからなる群から選択され、
各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
およびRはそれぞれ、H、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルおよび−CNからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり、
各pは、独立して、0または1である。〕
(項目11)
が−C(R−であり、
各Lがアルキレンであり、
各Aがアリールまたは置換アリールであり、
XおよびYがヘテロシクリルアルキルであり、
が−N(R)−であり、
が−O−である、項目10に記載の化合物。
(項目12)
以下のものからなる群から選択される化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステルおよび/または立体異性体。
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696

(項目13)
式IIAの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体および/またはエステル。
Figure 2009542696

〔式中、R11およびR16は、それぞれ独立して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、
12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、H、−C1〜4アルキル、−C1〜4置換アルキル、アリールアルキルまたは置換アリールアルキルである。〕
(項目14)
13が、H、−C1〜4アルキル、−(CH0〜1CR1718OR19、−(CH0〜3CR1718NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)−NR2021、−(CH1〜3C(O)R22、−(CH1〜3S(O)22または−(CH1〜3−R23であり、
14およびR15は、それぞれ独立して、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、
17およびR18は、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜3アルキルであり、
19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、
20およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(O)R17または−S(O)17であるか、または
20およびR21は、これらが結合する窒素原子とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環を形成し、
22は、H、−C1〜3アルキル、−OR19または−NR2021であり、
23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環である、項目13に記載の化合物。
(項目15)
前記R20およびR21によって形成される、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環、および前記R23の置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環が、それぞれ独立して、置換されていないか、またはC1〜2アルキルで置換されている、項目14に記載の化合物。
(項目16)
13が−(CH0〜1CR1718OR19である、項目14に記載の化合物。
(項目17)
13が、−(CH0〜3CR1718NR2021または−(CH0〜3CR1718NR17C(O)−NR2021である、項目14に記載の化合物。(項目18)
11、R12、R13、R14、R15およびR16が、それぞれ独立して、以下の表から選択される、項目14に記載の化合物。
Figure 2009542696

(項目19)
式IIBの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体および/またはエステル。
Figure 2009542696
〔式中、
10aおよびR10bは、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜4アルキルであり、
12はHまたは−CHであり、
13は、H、−C1〜4アルキル、−(CH0〜1CR1718OR19、−(CH0〜3CR1718NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)NR2021、−(CH1〜3C(O)R22、−(CH1〜3S(O)22または−(CH1〜3−R23であり、
14およびR15は、それぞれ独立して、H、−C1〜4アルキル、アリールアルキルまたは置換アリールアルキルであり、
17およびR18は、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜3アルキルであり、
19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、
20およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(O)R17または−S(O)17であるか、または
20およびR21は、これらが結合する窒素原子とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環を形成し、
22は、H、−C1〜3アルキル、−OR19または−NR2021であり、
23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環である。〕
(項目20)
前記R20およびR21によって形成される、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環、および前記R23の置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環が、それぞれ独立して、置換されていないか、またはC1〜2アルキルで置換されている、項目19に記載の化合物。
(項目21)
式IICの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体および/またはエステル。
Figure 2009542696

〔式中、
13は、H、−C1〜4アルキル、−(CH0〜1CR1718OR19、−(CH0〜3CR1718NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)NR2021、−(CH1〜3C(O)R22または−(CH1〜3−R23であり、
17およびR18は、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜3アルキルであり、
19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、
20およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(O)R17または−S(O)17であるか、または
20およびR21は、これらが結合する窒素原子とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロシクリル環を形成し、
22は、H、−C1〜3アルキル、−OR19または−NR2021であり、
23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロシクリル環である。〕
(項目22)
前記R20およびR21によって形成される、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環、および前記R23の置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環が、それぞれ独立して、置換されていないか、またはC1〜2アルキルで置換されている、項目21に記載の化合物。
(項目23)
13が、−(CH0〜3CR1718NR2021または−(CH0〜3CR1718NR17C(O)−NR2021である、項目21に記載の化合物。(項目24)
13が、−CHOH、−CHCHNHC(O)CHまたは
Figure 2009542696

である、項目21に記載の化合物。
(項目25)
以下
Figure 2009542696

の化合物またはその医薬的に許容される塩、立体異性体および/または溶媒和物。
(項目26)
以下
Figure 2009542696

の化合物またはその医薬的に許容される塩および/または溶媒和物。
(項目27)
以下
Figure 2009542696

の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体および/またはエステル。
(項目28)
以下
Figure 2009542696

の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステル。
(項目29)
以下
Figure 2009542696

の化合物またはその医薬的に許容される塩、立体異性体および/または溶媒和物。
(項目30)
以下
Figure 2009542696

の化合物またはその医薬的に許容される塩および/または溶媒和物。
(項目31)
シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の薬物動態を改良する方法であって、前記薬物で治療される患者に、治療的に有効量の項目1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与する工程を含む、方法。
(項目32)
前記投与する工程が、前記薬物と、式Iの化合物または式Iの化合物の医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルとを含む治療的に有効量の組み合わせを投与する工程を含む、項目31に記載の方法。
(項目33)
シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の薬物動態を改良する方法であって、前記薬物で治療される患者に、治療的に有効量の項目13に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与する工程を含む、方法。
(項目34)
シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される前記薬物が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、他のHIV治療薬物、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、NS5a阻害剤、NS5bポリメラーゼ阻害剤、他のHCV治療薬物、またはこれらの混合物である、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記薬物が、6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−((2S)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸である、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記薬物がアタザナビルである、項目34に記載の方法。
(項目37)
前記化合物が
Figure 2009542696

である、項目35に記載の方法。
(項目38)
前記化合物が
Figure 2009542696

である、項目36に記載の方法。
(項目39)
前記薬物および項目13に記載の化合物または塩が、単独の組成物として前記患者に投与される、項目33に記載の方法。
(項目40)
シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の血漿濃度を上げる方法であって、前記薬物で治療される患者に、治療的に有効量の項目1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与する工程を含む、方法。
(項目41)


前記投与する工程が、前記薬物と、式Iの化合物または式Iの化合物の医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルとを含む治療的に有効量の組み合わせを投与する工程を含む、項目40に記載の方法。


(項目42)


投与される式Iの化合物の量が、シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害するのに有効な量である、項目40に記載の方法。


(項目43)


治療の必要な患者に、項目1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害するのに有効な量で投与する工程を含む、患者においてシトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害する方法。


(項目44)


治療の必要な患者に、項目13に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害するのに有効な量で投与する工程を含む、患者においてシトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害する方法。


(項目45)


治療の必要な患者に、治療的に有効量の項目1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、他のHIV治療薬物、およびこれらの混合物からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与する工程を含む、HIV感染を治療する方法。


(項目46)


治療の必要な患者に、治療的に有効量の項目13に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、他のHIV治療薬物、およびこれらの混合物からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与する工程を含む、HIV感染を治療する方法。


(項目47)


(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤が、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され、


(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤が、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150およびTMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR 355 BS、VRX 840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され、


(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤が、ジドブジン、エムトリシタビン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、フォジブジンチドキシル、アプリシタビン(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461およびフォサルブジンチドキシル(以前はHDP 99.0003)からなる群から選択され、


(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤が、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され、


(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤が、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA 011からなる群から選択され、


(6)前記gp41阻害剤が、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され、


(7)前記CXCR4阻害剤が、AMD−070であり、


(8)前記侵入阻害剤が、SP01Aであり、


(9)前記gp120阻害剤が、BMS−488043またはBlockAide/CRであり、


(10)前記G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤が、イムニチンであり、


(11)前記CCR5阻害剤が、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され、


(12)前記他のHIV治療薬物が、BAS−100、SPI−452、REP 9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ 0026、CYT 99007A−221 HIV、DEBIO−025、BAY 50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS 119、ALG 889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、項目46に記載の方法。


(項目48)


治療の必要な患者に、治療的に有効量の項目1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、および他のHCV治療薬物、またはこれらの混合物からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与する工程を含む、HCV感染を治療する方法。


(項目49)


治療の必要な患者に、治療的に有効量の項目13に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS5bポリメラーゼ阻害剤、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、および他のHCV治療薬物、またはこれらの混合物からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与する工程を含む、HCV感染を治療する方法。


(項目50)


(1)前記インターフェロンが、ペグ化rIFN−α2b、ペグ化rIFN−α2a、rIFN−α2b、rIFN−α2a、コンセンサスIFN α(インフェルゲン)、フェロン、リアフェロン、インターマックスアルファ、r−IFN−β、インフェルゲン+アクティミューン、DUROS含有IFN−ω、アルブフェロン、ロクテロン、Albuferon、Rebif、Oral interferon alpha、IFNα−2b XL、AVI−005、PEG−Infergenおよびペグ化 IFN−βからなる群から選択され、


(2)前記リバビリンアナログが、レベトール、コペガスおよびビラミジン(タリバビリン)からなる群から選択され、


(3)前記NS5bポリメラーゼ阻害剤が、NM−283、バロピシタビン、R1626、PSI−6130(R1656)、HCV−796、BILB 1941、XTL−2125、MK−0608、NM−107、R7128(R4048)、VCH−759、PF−868554およびGSK625433からなる群から選択され、


(4)前記NS3プロテアーゼ阻害剤が、SCH−503034(SCH−7)、VX−950(テラプレビル)、BILN−2065、BMS−605339およびITMN−191からなる群から選択され、


(5)前記α−グルコシダーゼ1阻害剤が、MX−3253(セルゴシビル)およびUT−231Bからなる群から選択され、


(6)前記肝保護剤が、IDN−6556、ME 3738、LB−84451およびMitoQからなる群から選択され、


(7)前記HCV非ヌクレオシド系阻害剤が、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、A−831およびA−689からなる群から選択され、


(8)前記他のHCV治療薬物が、ザダキシン、ニタゾキサニド(alinea)、BIVN−401(virostat)、PYN−17(altirex)、KPE02003002、アクチロン(CPC−10101)、KRN−7000、シバシル、GI−5005、ANA−975、XTL−6865、ANA 971、NOV−205、タルバシン、EHC−18、NIM811、DEBIO−025、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、Bavituximab、OglufanideおよびVX−497(メリメポジブ)からなる群から選択される、項目48に記載の方法。


(項目51)


項目1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルと、医薬的に許容される担体または賦形剤とを含む、医薬組成物。


(項目52)


少なくとも1つの追加の治療薬剤をさらに含む、項目51に記載の医薬組成物。


(項目53)


前記少なくとも1つの追加の治療薬剤が、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される、項目52に記載の医薬組成物。


(項目54)


前記少なくとも1つの追加の治療薬剤が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、他のHCV治療薬物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目52に記載の医薬組成物。


(項目55)


(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤が、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され、


(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤が、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150およびTMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR 355 BS、VRX 840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され、


(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤が、ジドブジン、エムトリシタビン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、フォジブジンチドキシル、アプリシタビン(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461およびフォサルブジンチドキシル(以前はHDP 99.0003)からなる群から選択され、


(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤が、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され、


(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤が、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA 011からなる群から選択され、


(6)前記gp41阻害剤が、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され、


(7)前記CXCR4阻害剤が、AMD−070であり、


(8)前記侵入阻害剤が、SP01Aであり、


(9)前記gp120阻害剤が、BMS−488043またはBlockAide/CRであり、


(10)前記G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤が、イムニチンであり、


(11)前記CCR5阻害剤が、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され、


(12)前記他のHIV治療薬物が、BAS−100、SPI−452、REP 9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ 0026、CYT 99007A−221 HIV、DEBIO−025、BAY 50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS 119、ALG 889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択され、


(13)前記インターフェロンが、ペグ化rIFN−α2b、ペグ化rIFN−α2a、rIFN−α2b、rIFN−α2a、コンセンサスIFN α(インフェルゲン)、フェロン、リアフェロン、インターマックスアルファ、r−IFN−β、インフェルゲン+アクティミューン、DUROS含有IFN−ω、アルブフェロン、ロクテロン、Albuferon、Rebif、Oral interferon alpha、IFNα−2b XL、AVI−005、PEG−Infergenおよびペグ化 IFN−βからなる群から選択され、


(14)前記リバビリンアナログが、レベトール、コペガスおよびビラミジン(タリバビリン)からなる群から選択され、


(15)前記NS5bポリメラーゼ阻害剤が、NM−283、バロピシタビン、R1626、PSI−6130(R1656)、HCV−796、BILB 1941、XTL−2125、MK−0608、NM−107、R7128(R4048)、VCH−759、PF−868554およびGSK625433からなる群から選択され、


(16)前記NS3プロテアーゼ阻害剤が、SCH−503034(SCH−7)、VX−950(テラプレビル)、BILN−2065、BMS−605339およびITMN−191からなる群から選択され、


(17)前記α−グルコシダーゼ1阻害剤が、MX−3253(セルゴシビル)およびUT−231Bからなる群から選択され、


(18)前記肝保護剤が、IDN−6556、ME 3738、LB−84451およびMitoQからなる群から選択され、


(19)前記HCV非ヌクレオシド系阻害剤が、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、A−831およびA−689からなる群から選択され、


(20)前記他のHCV治療薬物が、ザダキシン、ニタゾキサニド(alinea)、BIVN−401(virostat)、PYN−17(altirex)、KPE02003002、アクチロン(CPG−10101)、KRN−7000、シバシル、GI−5005、ANA−975、XTL−6865、ANA 971、NOV−205、タルバシン、EHC−18、NIM811、DEBIO−025、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、Bavituximab、OglufanideおよびVAC−497(メリメポジブ)からなる群から選択される、項目54に記載の医薬組成物。


(項目56)


表12の化合物。


(項目57)


本明細書に実質的に記載される新規化合物。


(項目58)


本明細書に実質的に記載される、新規医薬組成物または医薬を調製するための使用。


(項目59)


治療基質としての項目1に記載の化合物。


(項目60)


患者において、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の薬物動態を改良し、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の血漿濃度を上げ、シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害し、HIV感染を治療するか、またはHCV感染を治療するための医薬を製造するための項目1に記載の化合物の使用。(項目61)


シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される前記薬物が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、他のHIV治療薬物、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、および他のHCV治療薬物、またはこれらの混合物である、項目60に記載の使用。


(項目62)


前記医薬が、項目1に記載の化合物と、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、他のHIV治療薬物、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS5bポリイソメラーゼ阻害剤、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、および他のHCV治療薬物、およびこれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の追加の治療薬剤との組み合わせである、項目61に記載の使用。


(項目63)


(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤が、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され、


(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤が、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150およびTMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR 355 BS、VRX 840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され、


(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤が、ジドブジン、エムトリシタビン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、フォジブジンチドキシル、アプリシタビン(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461およびフォサルブジンチドキシル(以前はHDP 99.0003)からなる群から選択され、


(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤が、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され、


(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤が、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA 011からなる群から選択され、


(6)前記gp41阻害剤が、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され、


(7)前記CXCR4阻害剤が、AMD−070であり、


(8)前記侵入阻害剤が、SP01Aであり、


(9)前記gp120阻害剤が、BMS−488043またはBlockAide/CRであり、


(10)前記G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤が、イムニチンであり、


(11)前記CCR5阻害剤が、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され、


(12)前記他のHIV治療薬物が、BAS−100、SPI−452、REP 9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ 0026、CYT 99007A−221 HIV、DEBIO−025、BAY 50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS 119、ALG 889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択され、


(13)前記インターフェロンが、ペグ化rIFN−α2b、ペグ化rIFN−α2a、rIFN−α2b、rIFN−α2a、コンセンサスIFN α(インフェルゲン)、フェロン、リアフェロン、インターマックスアルファ、r−IFN−β、インフェルゲン+アクティミューン、DUROS含有IFN−ω、アルブフェロン、ロクテロン、Albuferon、Rebif、Oral interferon alpha、IFNα−2b XL、AVI−005、PEG−Infergenおよびペグ化 IFN−βからなる群から選択され、


(14)前記リバビリンアナログが、レベトール、コペガスおよびビラミジン(タリバビリン)からなる群から選択され、


(15)前記NS5bポリメラーゼ阻害剤が、NM−283、バロピシタビン、R1626、PSI−6130(R1656)、HCV−796、BILB 1941、XTL−2125、MK−0608、NM−107、R7128(R4048)、VCH−759、PF−868554およびGSK625433からなる群から選択され、


(16)前記NS3プロテアーゼ阻害剤が、SCH−503034(SCH−7)、VX−950(テラプレビル)、BILN−2065、BMS−605339およびITMN−191からなる群から選択され、


(17)前記α−グルコシダーゼ1阻害剤が、MX−3253(セルゴシビル)およびUT−231Bからなる群から選択され、


(18)前記肝保護剤が、IDN−6556、ME 3738、LB−84451およびMitoQからなる群から選択され、


(19)前記HCV非ヌクレオシド系阻害剤が、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、A−831およびA−689からなる群から選択され、


(20)前記他のHCV治療薬物が、ザダキシン、ニタゾキサニド(alinea)、BIVN−401(virostat)、PYN−17(altirex)、KPE02003002、アクチロン(CPC−10101)、KRN−7000、シバシル、GI−5005、ANA−975、XTL−6865、ANA 971、NOV−205、タルバシン、EHC−18、NIM811、DEBIO−025、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、Bavituximab、OglufanideおよびVAC−497(メリメポジブ)からなる群から選択される、項目62に記載の使用。
(詳細な説明)
本発明の特定の特許請求の範囲を参照して詳細を以下に記載し、例を構造式および式で
示す。列挙した特許請求の範囲と合わせて本発明を記載するが、本発明がこれらの特許請
求の範囲にのみ限定されることを意図したものではないことが理解されるであろう。対照
的に、本発明は、特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内に含まれると考えられるあ
らゆる代替物、改変例および等価物も包含することが意図される。
(定義)
他に言及されない限り、本明細書で使用される以下の用語および句は、以下の意味を有
すると意図される。
本明細書で商品名が使用されている場合、その商品名の製品自身と、その商品名を有す
る製品の医薬活性成分とを独立して含むことが意図される。
本明細書で使用される場合、「本発明の化合物」または「式(I)の化合物」は、式(
I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステルまたは立体異性体、
またはその生理機能を有する誘導体を意味する。同様に、単離可能な中間体に関し、句「
式(数が入る)の化合物」は、その式を有する化合物およびその医薬的に許容される塩、
溶媒和物および生理機能を有する誘導体を意味する。
「アルキル」は、一級炭素原子、二級炭素原子、三級炭素原子または環状炭素原子を含
有する炭化水素である。例えば、アルキル基は、1〜20個の炭素原子を有してもよく(
すなわち、C〜C20アルキル)、1〜10個の炭素原子を有してもよく(すなわち、
〜C10アルキル)、または1〜6個の炭素原子を有してもよい(すなわち、C
アルキル)。適切なアルキル基の例としては、限定されないが、メチル(Me、−C
)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−
CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH
、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1
−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−B
u、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−B
u、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCH
CHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペン
チル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCH
CH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル
−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CH
CH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH
)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−
CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(C
)CHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH
)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH
)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチ
ル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2
−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−C
H(CH)C(CH)およびオクチル(−(CHCH)が挙げられる。
「アルコキシ」は、式−O−アルキルを有し、上に定義されるようなアルキル基が、酸
素原子を介して親分子に結合している基を意味する。アルコキシ基のアルキル部分は、1
〜20個の炭素原子を有してもよく(すなわち、C〜C20アルコキシ)、1〜12個
の炭素原子を有してもよく(すなわち、C〜C12アルコキシ)、または1〜6個の炭
素原子を有してもよい(すなわち、C〜Cアルコキシ)。適切なアルコキシ基の例と
しては、限定されないが、メトキシ(−O−CHまたは−OMe)、エトキシ(−OC
CHまたは−OEt)、t−ブトキシ(−O−C(CHまたは−OtBu)
などが挙げられる。
「ハロアルキル」は、上に定義されるようなアルキル基で、アルキル基の1個以上の水
素原子がハロゲン原子と交換された基である。ハロアルキル基のアルキル部分は、1〜2
0個の炭素原子を有してもよく(すなわち、C〜C20ハロアルキル)、1〜12個の
炭素原子を有してもよく(すなわち、C〜C12ハロアルキル)、または1〜6個の炭
素原子を有してもよい(すなわち、C〜Cアルキル)。適切なハロアルキル基の例と
しては、限定されないが、−CF、−CHF、−CFH、−CHCFなどが挙
げられる。
「アルケニル」は、一級炭素原子、二級炭素原子、三級炭素原子または環状炭素原子を
含有し、少なくとも1箇所の不飽和部(すなわち、炭素−炭素sp二重結合)を有する
炭化水素である。例えば、アルケニル基は、2〜20個の炭素原子を有してもよく(すな
わち、C〜C20アルケニル)、2〜12個の炭素原子を有してもよく(すなわち、C
〜C12アルケニル)、または2〜6個の炭素原子を有してもよい(すなわち、C
アルケニル)。適切なアルケニル基の例としては、限定されないが、エチレンまたは
ビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、シクロペンテニル(−C
)および5−ヘキセニル(−CHCHCHCHCH=CH)が挙げられ
る。
「アルキニル」は、一級炭素原子、二級炭素原子、三級炭素原子または環状炭素原子を
含有し、少なくとも1箇所の不飽和部(sp三重結合)を有する炭化水素である。例えば
、アルキニル基は、2〜20個の炭素原子を有してもよく(すなわち、C〜C20アル
キニル)、2〜12個の炭素原子を有してもよく(すなわち、C〜C12アルキン)、
または2〜6個の炭素原子を有してもよい(すなわち、C〜Cアルキニル)。適切な
アルキニル基の例としては、限定されないが、アセチレン(−C≡CH)、プロパルギル
(−CHC≡CH)などが挙げられる。
「アルキレン」は、親分子のアルカンの同じまたは2つの異なる炭素原子から2個の水
素原子を取り去ることによって誘導される2個の一価のラジカル中心を有する、飽和の分
枝鎖または直鎖または環状の炭化水素基を指す。例えば、アルキレン基は、1〜20個の
炭素原子を有してもよく、1〜10個の炭素原子を有してもよく、または1〜6個の炭素
原子を有してもよい。典型的なアルキレン基としては、限定されないが、メチレン(−C
−)、1,1−エチル(−CH(CH)−)、1,2−エチル(−CHCH
)、1,1−プロピル(−CH(CHCH)−)、1,2−プロピル(−CHCH
(CH)−)、1,3−プロピル(−CHCHCH−)、1,4−ブチル(−C
CHCHCH−)などが挙げられる。
「アルケニレン」は、親分子のアルケンの同じまたは2つの異なる炭素原子から2個の
水素原子を取り去ることによって誘導される2個の一価のラジカル中心を有する、不飽和
の分枝鎖または直鎖または環状の炭化水素基を指す。例えば、アルケニレン基は、1〜2
0個の炭素原子を有してもよく、1〜10個の炭素原子を有してもよく、または1〜6個
の炭素原子を有してもよい。典型的なアルケニレン基としては、限定されないが、1,2
−エチレン(−CH=CH−)が挙げられる。
「アルキニレン」は、親分子のアルキンの同じまたは2つの異なる炭素原子から2個の
水素原子を取り去ることによって誘導される2個の一価のラジカル中心を有する、不飽和
の分枝鎖または直鎖または環状の炭化水素基を指す。例えば、アルキニレン基は、1〜2
0個の炭素原子を有してもよく、1〜10個の炭素原子を有してもよく、または1〜6個
の炭素原子を有してもよい。典型的なアルキニレン基としては、限定されないが、アセチ
レン(−C≡C−)、プロパルギル(−CHC≡C−)および4−ペンチニル(−CH CH CH ≡CH−)が挙げられる。
「アミノ」は、−NH基または−NR基を意味する。ここで、R基は、独立して、
H、アルキル基、カルボシクリル基(置換されているかまたは置換されていない、飽和ま
たは部分的に飽和のシクロアルキル基およびアリール基を含む)、ヘテロシクリル基(置
換されているかまたは置換されていない、飽和または不飽和のヘテロシクロアルキル基お
よびヘテロアリール基を含む)、アリールアルキル基(置換されているかまたは置換され
ていない)またはアリールアルキル基(置換されているかまたは置換されていない)であ
る。アミノ基の非限定例としては、−NH、−NH(アルキル)、−NH(カルボシク
リル)、−NH(ヘテロシクリル)、−N(アルキル)、−N(カルボシクリル)
−N(ヘテロシクリル)、−N(アルキル)(カルボシクリル)、−N(アルキル)(
ヘテロシクリル)、−N(カルボシクリル)(ヘテロシクリル)などが挙げられ、ここで
、アルキル、カルボシクリルおよびヘテロシクリルは、置換されていても置換されていな
くてもよく、本明細書に定義され、記載されるとおりである。「置換」アミノまたは「保
護された」アミノは、本明細書に定義され、記載されるアミノアルキルで、アミノ基のH
が、例えばアシル基(例えば、従来のアミン保護基、例えば、9−フルオレニルメチルカ
ルバメート(「Fmoc」)、t−ブチルカルバメート(「Boc」)、ベンジルカルバ
メート(「Cbz」)、アセチル、トリフルオロアセチル、フタルイミジル、トリフェニ
ルメチル、p−トルエンスルホニル(「トシル」)、メチルスルホニル(「メシル」
)など)と交換されたアミノアルキルを意味する。
「アミノアルキル」は、炭素原子(典型的には末端炭素原子またはsp炭素原子)に
結合している1個の水素原子が、本明細書に定義され、記載されるアミノ基と交換された
非環状アルキル基を意味する。アミノアルキルの非限定例としては、−CH−NH
−CHCH−NH、−CHCHCH−NH、−CHCHCHCH
−NH、−CHCH(CH)−NH、−CHCHCH(CH)−NH
−CH−NH(CH)、−CHCH−NH(CH)、−CHCHCH
NH(CH)、−CHCHCHCH−NH(CH)、−CHCH(CH
)−NH(CH)、−CHCHCH(CH)−NH(CH)、−CH−N(
CH、−CHCH−N(CH、−CHCHCH−N(CH
、−CHCHCHCH −N(CH、−CHCH(CH)−N(CH
、−CHCHCH(CH)−N(CH、−CH−NH(CHCH
、−CHCH−NH(CHCH)、−CHCHCH−NH(CHCH
)、−CHCHCHCH−NH(CHCH)、−CHCH(CH)−N
H(CHCH)、−CHCHCH(CH)−NH(CHCH)、−CH
−N(CHCH、−CHCH−N(CHCH、−CHCHCH
−N(CHCH、−CHCHCHCH−N(CHCH、−C
CH(CH)−N(CHCH、−CHCHCH(CH)−N(CH
CHなどが挙げられる。「置換」アミノアルキルまたは「保護された」アミノア
ルキルは、本明細書に定義され、記載されるアミノアルキルで、アミノ基のHが、例えば
アシル基(例えば、従来のアミン保護基、例えば、9−フルオレニルメチルカルバメート
(「Fmoc」)、t−ブチルカルバメート(「Boc」)、ベンジルカルバメート(「
Cbz」)、アセチル、トリフルオロアセチル、フタルイミジル、トリフェニルメチル、
p−トルエンスルホニル(「Tosyl」)、メチルスルホニル(「メシル」)など)と
交換されたアミノアルキルを意味する。
「アリール」は、親分子の芳香族環系の1個の炭素原子から1個の水素原子を取り去る
ことによって誘導される芳香族炭化水素基を意味する。例えば、アリール基は、6〜20
個の炭素原子を有してもよく、6〜14個の炭素原子を有してもよく、または6〜12個
の炭素原子を有してもよい。典型的なアリール基としては、限定されないが、ベンゼン(
例えば、フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどから誘
導される基が挙げられる。
「アリールアルキル」は、炭素原子(典型的には、末端炭素原子またはsp炭素原子
)に結合している1個の水素原子が、アリール基と交換された非環状アルキル基を指す。
典型的なアリールアルキル基としては、限定されないが、ベンジル、2−フェニルエタン
−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエタン−1−イル、ナフトベンジル、2−ナ
フトフェニルエタン−1−イルなどが挙げられる。アリールアルキル基は、6〜20個の
炭素原子を含んでいてもよく、例えば、アルキル部分は1〜6個の炭素原子であり、アリ
ール部分は6〜14個の炭素原子である。
「アリールアルケニル」は、炭素原子(典型的には、末端炭素原子またはsp炭素原
子だけではなく、sp炭素原子)に結合している1個の水素原子が、アリール基と交換
された非環状アルケニル基を指す。アリールアルケニルのアリール部分としては、例えば
、本明細書に開示されている任意のアリール基を挙げることができ、アリールアルケニル
のアルケニル部分としては、例えば、本明細書に開示されている任意のアルケニル基を挙
げることができる。アリールアルケニル基は、6〜20個の炭素原子を含んでいてもよく
、例えば、アルケニル部分は1〜6個の炭素原子であり、アリール部分は6〜14個の炭
素原子である。
「アリールアルキニル」は、炭素原子(典型的には末端炭素原子またはsp炭素原子
だけではなく、sp炭素原子)に結合している1個の水素原子が、アリール基と交換され
た非環状アルキニル基を指す。アリールアルキニルのアリール部分としては、例えば、本
明細書に開示されている任意のアリール基を挙げることができ、アリールアルキニルのア
ルキニル部分としては、例えば、本明細書に開示されている任意のアルキニル基を挙げる
ことができる。アリールアルキニル基は、6〜20個の炭素原子を含んでいてもよく、例
えば、アルキニル部分は1〜6個の炭素原子であり、アリール部分は6〜14個の炭素原
子である。
アルキル、アルキレン、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリー
ル、カルボシクリルなどに関する用語「置換」(例えば、「置換アルキル」、「置換アル
キレン」、「置換アリール」、「置換アリールアルキル」、「置換ヘテロシクリル」およ
び「置換カルボシクリル」)はそれぞれ、1個以上の水素原子がそれぞれ独立して、水素
ではない置換基と交換されたアルキル、アルキレン、アリール、アリールアルキル、ヘテ
ロシクリル、ヘテロアリール、カルボシクリルを指す。典型的な置換基としては、限定さ
れないが、−X、−R、−O、=O、−OR、−SR、−S、−NR、−N
、=NR、−CX、−CN、−OCN、−SCN、−N=C=O、−NCS、−NO、
−NO、=N、−N、−NHC(=O)R、−NHS(=O)R、−C(=O)
R、−C(=O)NRR、−S(=O)、−S(=O)OH、−S(=O)
、−OS(=O)OR、−S(=O)NR、−S(=O)R、−OP(=O)(OR
、−P(=O)(OR)、−P(=O)(O、−P(=O)(OH)、−
P(=O)(OR)(O)、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)X、−
C(S)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(S)OR、−C(O)SR、−C
(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRR、−C(=NR)NRRが挙げられ、
ここで、各Xは、独立して、ハロゲン、F、Cl、BrまたはIであり、各Rは、独立し
て、H、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロ環または保護基またはプロドラ
ッグ部分である。アルキレン基、アルケニレン基およびアルキニレン基も同様に、置換さ
れていてもよい。炭素原子の数が置換された基に記載されている場合、その炭素原子の数
は、置換基ではなくこの基の数を指す(他に言及されない限り)。例えば、置換C1〜4アルキルは、それより多い(例えば4個より多い)炭素原子を有する基で置換されていてもよいC1〜4アルキルを指す。
用語「プロドラッグ」は、本明細書で使用される場合、生体系に投与されると、自然に
起こる化学反応、酵素触媒による化学反応、光分解および/または代謝化学反応の結果、
薬物基質(すなわち活性成分)を生成する任意の化合物を指す。したがって、プロドラッ
グは、治療活性を有する化合物共有結合修飾されたアナログまたは潜在的な形態である
式Iの化合物の置換基および他の部分は、許容される程度に安定な医薬組成物に配合可
能な、医薬的に有用な化合物を提供するために十分に安定な化合物を提供するように選択
すべきであることを当業者は理解する。このような安定性を有する式Iの化合物は、本発
明の範囲内にあると考える。
「ヘテロアルキル」は、1個以上の炭素原子がヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)
と交換されたアルキル基を指す。例えば、親分子に結合しているアルキル基の炭素原子が
ヘテロ原子(例えば、O、NまたはS)と交換される場合、得られたヘテロアルキル基は、
それぞれアルコキシ基(例えば、−OCHなど)、アミン(例えば、−NHCH、−
N(CHなど)またはチオアルキル基(例えば、−SCH)である。アルキル基
の炭素原子のうち、親分子に結合しておらず、末端でもない炭素原子がヘテロ原子(例え
ば、O、NまたはS)と交換される場合、得られたヘテロアルキル基は、それぞれ、アルキルエーテル(例えば、−CHCH−O−CHなど)、アルキルアミン(例えば、−
CHNHCH、−CHN(CHなど)またはチオアルキルエーテル(例えば
、−CH−S−CH)である。アルキル基の末端炭素原子がヘテロ原子(例えば、O
、NまたはS)と交換される場合、得られたヘテロアルキル基は、それぞれ、ヒドロキシアルキル基(例えば、−CHCH−OH)、アミノアルキル基(例えば、−CHNH
)またはアルキルチオール基(例えば、−CHCH−SH)である。ヘテロアルキ
ル基は、例えば、1〜20個の炭素原子を有してもよく、1〜10個の炭素原子を有して
もよく、または1〜6個の炭素原子を有してもよい。C〜Cヘテロアルキル基は、1
〜6個の炭素原子を有するヘテロアルキル基を意味する。
「ヘテロ環」または「ヘテロシクリル」は、本明細書で使用される場合、一例を挙げる
と、限定されないが、Paquette,LeoA.;Principles of M
odern Heterocyclic Chemistry(W.A.Benjami
n,New York,1968)、特に、第1章、第3章、第4章、第6章、第7章お
よび第9章;The Chemistry of Heterocyclic Comp
ounds,A Series of Monographs」(John Wiley
& Sons,New York,1950から現在まで)、特に、第13巻、第14
巻、第16巻、第19巻および第28巻;およびJ.Am.Chem.Soc.(196
0)82:5566に記載されているヘテロ環がある。本発明の1つの特定の実施形態で
は、「ヘテロ環」は、1個以上(例えば、1個、2個、3個または4個)の炭素原子がヘ
テロ原子(例えば、O、NまたはS)と交換されている、本明細書に定義されるような「
炭素環」を含む。用語「ヘテロ環」または「ヘテロシクリル」は、飽和環、部分的に不飽
和な環および芳香族環(すなわちヘテロ芳香族環)を含む。置換ヘテロシクリルとしては
、例えば、本明細書に開示されるいずれかの置換基(カルボニル基を含む)で置換された
ヘテロ環が挙げられる。カルボニル置換されたヘテロシクリルの非限定例は、
Figure 2009542696

である。
ヘテロ環の例としては、一例を挙げると、限定されないが、ピリジル、ジヒドロピリジ
ル(dihydroypyridyl)、テトラヒドロピリジル(ピペリジル)、チアゾ
リル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄が酸化されたテトラヒドロチオフェニル、ピリミ
ジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、
ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドニル、キノリニル、イソキノ
リニル、ベンズイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピ
ロリニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒド
ロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、
トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジ
ニル、チエニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサン
テニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピ
ラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−
インダゾリル(1H−indazoly)、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニ
ル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4
aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジ
ニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニ
ル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニ
ル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、
キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソキ
サゾリル、オキシインドリル、ベンズオキサゾリニル、イサチノイルおよびビス−テトラ
ヒドロフラニル
Figure 2009542696

がある。
一例として、限定されないが、炭素結合したヘテロ環は、ピリジンの2位、3位、4位
、5位または6位で、ピリダジンの3位、4位、5位または6位で、ピリミジンの2位、
4位、5位または6位で、ピラジンの2位、3位、5位または6位で、フラン、テトラヒ
ドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロールまたはテトラヒドロピロールの2位、3
位、4位または5位で、オキサゾール、イミダゾールまたはチアゾールの2位、4位また
は5位で、イソオキサゾール、ピラゾールまたはイソチアゾールの3位、4位または5位
で、アジリジンの2位または3位で、アゼチジンの2位、3位または4位で、キノリンの
2位、3位、4位、5位、6位、7位または8位で、またはイソキノリンの1位、3位、
4位、5位、6位、7位または8位で結合する。さらに典型的には、炭素結合したヘテロ
環としては、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−ピリジル、6−ピリジル
、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、5−ピリダジニル、6−ピリダジニル、2−ピ
リミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、2−ピラジニル
、3−ピラジニル、5−ピラジニル、6−ピラジニル、2−チアゾリル、4−チアゾリル
または5−チアゾリルが挙げられる。
一例として、限定されないが、窒素結合したヘテロ環は、アジリジン、アゼチジン、ピ
ロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2
−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピ
ラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1
位で、イソインドールまたはイソインドリンの2位で、モルホリンの4位で、カルバゾー
ルまたはβ−カルボリンの9位で結合する。さらに典型的には、窒素結合したヘテロ環と
しては、1−アジリジル、1−アゼテジル、1−ピロリル、1−イミダゾリル、1−ピ
ラゾリルおよび1−ピペリジニルが挙げられる。
「ヘテロシクリルアルキル」は、炭素原子(典型的には、末端炭素原子またはsp
素原子)に結合している1個の水素原子が、ヘテロシクリル基と交換された非環状アルキ
ル基(すなわち、ヘテロシクリル−アルキレン部分)を指す。典型的なヘテロシクリルア
ルキル基としては、限定されないが、ヘテロシクリル−CH−、ヘテロシクリル−CH
(CH)−、ヘテロシクリル−CHCH−、2−(ヘテロシクリル)エタン−1−
イルなどが挙げられ、「ヘテロシクリル」部分としては、上述の任意のヘテロシクリル基
が挙げられ、Principles of Modern Heterocyclic
Chemistryに記載されているものが挙げられる。当業者は、ヘテロシクリル基が
、炭素−炭素結合または炭素−ヘテロ原子結合によってヘテロシクリルアルキルのアルキ
ル部分に結合していてもよいことも理解するであろう。但し、得られた基が化学的に安定
な場合に限る。ヘテロシクリルアルキル基は、2〜20個の炭素原子を含み、例えば、ヘ
テロシクリルアルキル基のアルキル部分は1〜6個の炭素原子であり、ヘテロシクリル部
分は1〜14個の炭素原子である。ヘテロシクリルアルキルの例としては、一例を挙げる
と、5員環の硫黄、酸素および/または窒素を含有するヘテロ環(例えば、チアゾリルメ
チル、2−チアゾリルエタン−1−イル、イミダゾリルメチル、オキサゾリルメチル、チ
アジアゾリルメチルなど)、6員環の硫黄、酸素および/または窒素を含有するヘテロ環
(例えば、ピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル、モルホリニルメチル、ピリジニル
メチル、ピリジニルメチル、ピリミジルメチル、ピラジニルメチルなどがある。
「ヘテロシクリルアルケニル」は、炭素原子(典型的には末端炭素原子またはsp
素原子だけではなく、sp炭素原子)に結合している1個の水素原子が、ヘテロシクリ
ル基と交換された非環状アルケニル基(すなわち、ヘテロシクリル−アルケニレン部分)
を指す。ヘテロシクリルアルケニル基のヘテロシクリルとしては、本明細書に記載の任意
のヘテロシクリル基が挙げられ、Principles of Modern Hete
rocyclic Chemistryに記載されているものが挙げられ、ヘテロシクリ
ルアルケニル基のアルケニル部分としては、本明細書に開示される任意のアルケニル基が
挙げられる。当業者は、ヘテロシクリル基が、炭素−炭素結合または炭素−ヘテロ原子結
合によってヘテロシクリルアルケニルのアルケニル部分に結合していてもよいことも理解
するであろう。但し、得られた基が化学的に安定な場合に限る。ヘテロシクリルアルケニ
ル基は、3〜20個の炭素原子を含み、例えば、ヘテロシクリルアルケニル基のアルケニ
ル部分は2〜6個の炭素原子であり、ヘテロシクリル部分は1〜14個の炭素原子である
「ヘテロシクリルアルキニル」は、炭素原子(典型的には末端炭素原子またはsp
素原子だけではなく、sp炭素原子)に結合している1個の水素原子が、ヘテロシクリル
基と交換された非環状アルキニル基(すなわち、ヘテロシクリル−アルキニレン部分)を
指す。ヘテロシクリルアルキニル基のヘテロシクリルとしては、本明細書に記載の任意の
ヘテロシクリル基が挙げられ、Principles of Modern Heter
ocyclic Chemistryに記載されているものが挙げられ、ヘテロシクリル
アルキニル基のアルキニル部分としては、本明細書に開示される任意のアルキニル基が挙
げられる。当業者は、ヘテロシクリル基が、炭素−炭素結合または炭素−ヘテロ原子結合
によってヘテロシクリルアルキニルのアルキニル部分に結合していてもよいことも理解す
るであろう。但し、得られた基が化学的に安定な場合に限る。ヘテロシクリルアルキニル
基は、3〜20個の炭素原子を含み、例えば、ヘテロシクリルアルキニル基のアルキニル
部分は2〜6個の炭素原子であり、ヘテロシクリル部分は1〜14個の炭素原子である。
「ヘテロアリール」は、環に少なくとも1個のヘテロ原子を有する芳香族ヘテロシクリ
ルを指す。芳香族環中に含まれる適切なヘテロ原子の非限定例としては、酸素、硫黄およ
び窒素が挙げられる。ヘテロアリール環の非限定例としては、「ヘテロシクリル」の定義
で列挙されたものすべてが挙げられ、ピリジニル、ピロリル、オキサゾリル、インドリ
ル、イソインドリル、プリニル、フラニル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェ
ニル、カルバゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソ
チアゾリル、キノリル、イソキノリル、ピリダジル、ピリミジル、ピラジルなどが挙げら
れる。
「炭素環」または「カルボシクリル」は、飽和環(すなわちシクロアルキル)、部分的
に飽和な環(例えばシクロアルケニル、シクロアルカジエニルなど)または芳香族環を指
し、単環の場合には3〜7個の炭素原子を有し、二環の場合には7〜12個の炭素原子を
有し、多環の場合には約20個までの炭素原子を有する。単環炭素環は3〜6個の環原子
を有し、さらに典型的には5または6個の環原子を有する。二環炭素環は7〜12個の環
原子を有し、例えば、ビシクロ[4,5]系、[5,5]系、[5,6]系または[6,
6]系として配置しているか、または9個または10個の環原子を有し、ビシクロ[5,
6]系または[6,6]系として配置され、またはスピロ縮合環として配置されている。
単環炭素環の非限定例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−
シクロペンタ−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エ
ニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニル
、1−シクロヘキサ−3−エニルおよびフェニルが挙げられる。ビシクロ炭素環の非限定
例としては、ナフチルが挙げられる。
「アリールヘテロアルキル」は、本明細書に定義されるヘテロアルキルで、水素原子(
炭素原子またはヘテロ原子のいずれかに結合していてもよい)が、本明細書に定義される
アリール基と交換された基を指す。アリール基は、ヘテロアルキル基の炭素原子に結合し
ていてもよく、またはヘテロアルキル基のヘテロ原子に結合していてもよく、但し、得ら
れるアリールヘテロアルキル基が、化学的に安定な部分を提供する場合に限る。例えば、
アリールヘテロアルキル基は、一般式−アルキレン−O−アリール、−アルキレン−O−
アルキレン−アリール、−アルキレン−NH−アリール、−アルキレン−NH−アルキレ
ン−アリール、−アルキレン−S−アリール、−アルキレン−S−アルキレン−アリール
などを有してもよい。それに加え、上述の一般式の任意のアルキレン部分は、本明細書に
定義されるか、または例示されている任意の置換基でさらに置換されてもよい。
「ヘテロアリールアルキル」は、本明細書に定義されるアルキル基で、水素原子が、本
明細書に定義されるヘテロアリール基と交換された基を指す。ヘテロアリールアルキルの
非限定例としては、−CH−ピリジニル、−CHピロリル、−CH−オキサゾ
リル、−CH−インドリル、−CH−イソインドリル、−CH−プリニル、−CH
−フラニル、−CH−チエニル、−CH−ベンゾフラニル、−CH−ベンゾチオ
フェニル、−CH−カルバゾリル、−CH−イミダゾリル、−CH−チアゾリル、
−CH−イソオキサゾリル、−CH−ピラゾリル、−CH−イソチアゾリル、−C
−キノリル、−CH−イソキノリル、−CH−ピリダジル、−CH−ピリミジ
ル、−CH−ピラジル、−CH(CH)−ピリジニル、−CH(CH)−ピローリ
ル、−CH(CH)−オキサゾリル、−CH(CH)−インドリル、−CH(CH
)−イソインドリル、−CH(CH)−プリニル、−CH(CH)−フラニル、−C
H(CH)−チエニル、−CH(CH)−ベンゾフラニル、−CH(CH)−ベン
ゾチオフェニル、−CH(CH)−カルバゾリル、−CH(CH)−イミダゾリル、
−CH(CH)−チアゾリル、−CH(CH)−イソオキサゾリル、−CH(CH
)−ピラゾリル、−CH(CH)−イソチアゾリル、−CH(CH)−キノリル、−
CH(CH)−イソキノリル、−CH(CH)−ピリダジル、−CH(CH)−ピ
リミジル、−CH(CH)−ピラジルなどが挙げられる。
用語「場合により置換された」は、式Iの化合物の特定の部分を参照している場合(例
えば、場合により置換されたアリール基)は、0個、1個、2個またはそれ以上の置換基
を有する部分を指す。
「Ac」は、アセチル(−C(O)CH)を意味する。
「AcO」は無水酢酸を意味する。
「DCM」はジクロロメタン(CHCl)を意味する。
「DIBAL」は、ジイソブチルアルミニウムヒドリドを意味する。
「DMAP」はジメチルアミノピリジンを意味する。
「EDC」は、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドを意
味する。
「Et」はエチルを意味する。
「EtOAc」は酢酸エチルを意味する。
「HOBt」は、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールを意味する。
「Me」はメチル(−CH)を意味する。
「MeOH」はメタノールを意味する。
「MeCN」はアセトニトリルを意味する。
「Pr」はプロピルを意味する。
「i−Pr」は、イソプロピル(−CH(CH)を意味する。
「i−PrOH」はイソプロパノールを意味する。
「rt」は室温を意味する。
「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味する。
「THF」はテトラヒドロフランを意味する。
用語「キラル」は、鏡像体を重ね合わせることができない性質を有する分子を指し、用
語「アキラル」は、鏡像体を重ね合わせることができる分子を指す。
用語「立体異性体」は、同一の化学組成を有しているが、原子または基の空間配置が異
なる化合物を指す。
「ジアステレオマー」は、2個以上のキラル中心を有し、分子が互いに鏡像体ではない
立体異性体を指す。ジアステレオマーは異なる物理的性質を有し、例えば、融点、沸点、
スペクトル特性および反応性が異なっている。ジアステレオマー混合物は、電気泳動およ
びクロマトグラフィーのような高分解分析手順で分割してもよい。
「エナンチオマー」は、ある化合物の2個の立体異性体で、鏡像体を互いに重ねあわせ
ることができない立体異性体を指す。
本明細書で使用する立体化学の定義および慣用例は、一般的に、S.P.Parker
,Ed.,McGraw−Hill Dictionary of Chemical
Terms(1984)McGraw−Hill Book Company,New
York;およびEliel,E.およびWilen,S.,Stereochemis
try of Organic Compounds(1994)John Wiley
& Sons,Inc.,New Yorkにしたがう。多くの有機化合物が光学活性
形態で存在し、すなわち、これらの化合物は偏光面を旋光させる能力を有する。光学活性
化合物を記述する際に、接頭語DおよびLまたはRおよびSを使用し、分子のキラル中心
付近の絶対構造を示す。接頭語dおよびlまたは(+)および(−)を使用し、化合物に
よる偏光面の旋光の記号を示す。(−)またはlは、化合物が左旋性であることを意味し
ている。接頭語(+)またはdがついた化合物は、右旋性である。所与の化学構造につい
て、これらの立体異性体は、互いに鏡像体であるという以外はまったく同じである。特定
の立体異性体は、エナンチオマーとも称され、この異性体の混合物は、エナンチオマー混
合物と呼ばれることが多い。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ体混合物また
はラセミ化合物と称され、化学反応または化学プロセスにおいて立体選択性または立体特
異性を有さないことがある。用語「ラセミ体混合物」および「ラセミ化合物」は、2個の
エナンチオマー種の等モル混合物を指し、光学活性はない。
(保護基)
本発明の本文では、保護基は、プロドラッグ部分および化学保護基を含む。
保護基は入手可能であり、一般的に知られ、使用されており、場合により、合成手順(
すなわち、本発明の化合物を調製する経路または方法)中に保護された基が副反応を起こ
すのを防ぐために使用される。ほとんどの場合、基を保護するかどうかの判断、および保
護すると決めた場合の化学保護基「PG」の性質は、防ぎたい反応の化学(例えば、酸性
条件、塩基性条件、酸化条件、還元条件または他の条件)および目的とする合成方向に依
存する。PG基は、化合物が複数のPGで置換されている場合、同じである必要はないし
、一般的に同じではない。一般的に、PGは、官能基(例えば、カルボキシル基、ヒドロ
キシル基、チオ基またはアミノ基)を保護し、副反応を防ぐか、または合成効率を上げる
ために使用される。脱保護して遊離した基を得る脱保護の順序は、目的とする合成方向お
よび行う反応条件に依存し、熟練者によって決定される任意の順序で行ってもよい。
本発明の化合物の種々の官能基を保護してもよい。例えば、−OH基(ヒドロキシル、
カルボン酸、ホスホン酸または他の官能基であるかを問わない)の保護基としては、「エ
ーテルまたはエステルを形成する基」が挙げられる。エーテルまたはエステルを形成する
基は、本明細書に記載の合成スキームで化学保護基として機能する能力を有する。しかし
、ある種のヒドロキシル保護基およびチオ保護基は、エーテルを形成する基でもエステル
を形成する基でもないが、当業者は、以下に記載するアミドに含まれることを理解してい
る。
Protective Groups in Organic Synthesis,
Theodora W.Greene and Peter G.M.Wuts(Joh
n Wiley & Sons,Inc.,New York,1999,ISBN0−
471−16019−9)(「Greene」)には、非常に多くのヒドロキシル保護基
およびアミドを形成する基および対応する化学開裂反応が記載されている。また、Koc
ienski,Philip J.;Protecting Groups(Georg
Thieme Verlag Stuttgart,New York,1994)(
内容全体が本明細書に参考として組み込まれる)も参照。特に、第1章のProtect
ing Groups:An Overview, pages 1−20、第2章のH
ydroxyl Protecting Groups,pages 21−94、第3
章のDiol Protecting Groups,pages 95−117、第4
章のCarboxyl Protecting Groups,pages 118−1
54、第5章のCarbonyl Protecting Groups,pages
155−184。カルボン酸、ホスホン酸、ホスホネート、スルホン酸の保護基および酸
の他の保護基については、上述のするGreeneを参照。このような基は、一例を挙げ
ると、限定されないが、エステル、アミド、ヒドラジドなどがある。
(エーテルおよびエステルを形成する保護基)
エステルを形成する基としては、以下のものが挙げられる。(1)ホスホン酸エステル
を形成する基、例えば、ホスホンアミデートエステル、ホスホロチオエートエステル、ホ
スホン酸エステルおよびホスホン−ビス−アミデート、(2)カルボン酸エステルを形成
する基、および(3)硫黄エステルを形成する基、例えば、スルホネート、サルフェート
およびスルフィネート。
(本発明の化合物の代謝物)
本明細書に記載の化合物のin vivo代謝物も本発明の範囲内に含まれる。このよ
うな生成物は、例えば、主に酵素プロセスによって、投与された化合物の酸化、還元、加
水分解、アミド化、エステル化などによって生じることがある。したがって、本発明は、
本発明の化合物と、哺乳動物とを、代謝産物が得られるのに十分な時間接触させる工程を
含むプロセスによって産生された化合物を含む。このような産物は、典型的には、放射能
標識された(例えば、C14またはH)本発明の化合物を調製し、検出される用量(例
えば、約0.5mg/kgより多い量)で動物(例えば、ラット、マウス、モルモット、
サル)またはヒトに非経口投与し、代謝が起こるのに十分な時間(典型的には、約30秒
〜約30時間)経過させ、尿、血液または他の生体サンプルから変換産物を単離すること
によって同定される。これらの産物は、標識されているため、容易に単離される(それ以
外の物質は、代謝物中に存在するエピトープと結合可能な抗体を使用することによって単
離される)。代謝物の構造は、従来の様式(例えば、MS分析またはNMR分析)によっ
て決定される。一般的に、代謝物の分析は、当業者に周知の従来の薬物代謝試験と同じ様
式で行われる。変換産物は、他にもin vivoで発見されない限り、その産物自体が
抗感染活性を有していなくても、本発明の化合物の治療投薬の診断アッセイに有用である
(式Iの化合物)
一実施形態では、本出願は、本明細書に記載される式Iの化合物を提供する。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは0である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Lは−CH(R)−であり、こ
こで、Rは、H、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルからなる群から選択さ
れる。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Lは−CH−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Lは−C(O)−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Yはヘテロシクリルアルキルである
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Y−Rは−CH−(置換ヘテロ
アリール)である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Y−R
Figure 2009542696

である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Y−R
Figure 2009542696

であり、式中、Rは、アルキル(例えば2−プロピル)である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Xはヘテロシクリルアルキルである
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Xは−CH−ヘテロアリールであ
る。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、X−R
Figure 2009542696

である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、X−R
Figure 2009542696

である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Zは−N(R)−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Zは、−N(アルキル)−または
−N(カルボシクリル)−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Zは、−N(CH)−または−
N(シクロプロピル)−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Zは−NH−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、各Aは、独立して、アリールまたは
置換アリールである。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、各Aはフェニルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、各Aはフェニルであり、各pは0で
ある。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Rは、H、アルキル、置換アルキ
ルまたはヘテロアルキルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、nは1であり、Rは、2−プロピル、メチル、−
CH−O−ベンジル、−CH(CH)(O−t−Bu)または−CH(CH)(O
H)である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、
各Aが、独立して、アリール、置換アリール、アルキルまたは置換アルキルであり、
がHまたはアルキルであり、
各Rが、独立して、H、アルキル、置換アルキルまたはヘテロアルキルであり、
、R、RおよびRがそれぞれHであり、
各Rが、独立して、H、アルキルまたはカルボシクリルであり、
がHまたはアルキルであり、
がHであり、
XおよびYが両方ともヘテロシクリルアルキルであり、
が−O−であり、
pが0である。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Aがフェニルであり、
がHまたは−CHであり、
各Rが、H、メチル、エチル、2−プロピル、−CH−O−ベンジル、−CH(C
)−OHまたは−CH(CH)(O−t−Bu)であり、
各Rが、H、メチルまたはシクロプロピルであり、
がHまたは2−プロピルであり、
Xが
Figure 2009542696

であり、
Yが
Figure 2009542696

である。
別の実施形態では、式Iの化合物は、以下の一般式IAを有する。
Figure 2009542696

式IAの別の実施形態では、Zは−N(R)−である。特定の実施形態では、R
はHである。別の特定の実施形態では、Rはアルキルであり、例えば、本明細書に開示
されるいずれかのアルキル基である。別の特定の実施形態では、Rはヘテロアルキルで
あり、例えば、本明細書に開示されるいずれかのヘテロアルキル基である。別の特定の実
施形態では、Rは、置換されているかまたは置換されていないカルボシクリルであり、
例えば、カルボシクリルは、本明細書に開示されるいずれかのカルボシクリル基である。
別の特定の実施形態では、Rは、置換されているかまたは置換されていないヘテロシク
リルであり、例えば、ヘテロシクリルは、本明細書に開示されるいずれかのヘテロシクリ
ル基である。
式IAの化合物の別の実施形態では、Zは−O−である。
式IAの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、各RはHであ
る。
式IAの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、各Rは、独立
して、Hまたはアルキルであり、このアルキルは、本明細書に開示される任意のアルキル
を含む。
式IAの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、1個のRはH
であり、他方のRはアルキルであり、このアルキルは、本明細書に開示される任意のア
ルキルを含む。
式IAの化合物の別の実施形態では、mは1であり、RはHである。
式IAの化合物の別の実施形態では、mは1であり、Rはアルキルであり、このアル
キルは、本明細書に開示される任意のアルキルを含む。
式IAの化合物の別の実施形態では、mは1であり、Rはi−プロピルである。
式IAの化合物の別の実施形態では、mは1であり、Rはi−ブチルである。
式IAの化合物の別の実施形態では、mは1であり、Rはエチルである。
式IAの化合物の別の実施形態では、mは1であり、Rはメチルである。
式IAの化合物の別の実施形態では、mは2であり、各Rは、独立して、Hおよびア
ルキルから選択される。
式IAの化合物の別の実施形態では、mは2であり、各RはHである。
別の実施形態では、式Iの化合物は、以下の一般式IBを有する。
Figure 2009542696

式IBの化合物の別の実施形態では、Zは−N(R)−である。特定の実施形態で
は、RはHである。別の特定の実施形態では、Rはアルキルであり、例えば、本明細
書に開示されるいずれかのアルキル基である。別の特定の実施形態では、Rはヘテロア
ルキルであり、例えば、本明細書に開示されるいずれかのヘテロアルキル基である。別の
特定の実施形態では、Rは、置換されているかまたは置換されていないカルボシクリル
であり、例えば、カルボシクリルは、本明細書に開示されるいずれかのカルボシクリル基
である。別の特定の実施形態では、Rは、置換されているかまたは置換されていないヘ
テロシクリルであり、例えば、ヘテロシクリルは、本明細書に開示されるいずれかのヘテ
ロシクリル基である。
式IBの化合物の別の実施形態では、Zは−O−である。
式IBの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、各RはHであ
る。
式IBの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、各Rは、独立
して、Hまたはアルキルであり、このアルキルは、本明細書に開示される任意のアルキル
を含む。
式IBの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、片方のRはH
であり、他方のRはアルキルであり、このアルキルは、本明細書に開示される任意のア
ルキルを含む。
式IBの化合物の別の実施形態では、RおよびRは両方ともHである。
式IBの化合物の別の実施形態では、RおよびRは、独立して、Hおよびアルキル
から選択され、このアルキルは、本明細書に開示される任意のアルキルを含む。
別の実施形態では、式Iの化合物は、以下の構造のうち1つを有する(立体異性体また
は立体異性体混合物を含む)。
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696

本出願の化合物の立体異性体または立体異性体混合物には、エナンチオマー、ジアステレ
オマーおよび他の立体異性体が含まれることを当業者は理解する。例えば、
Figure 2009542696

の場合、想定される立体異性体としては、少なくとも
Figure 2009542696

が挙げられ、これらの立体異性体の2個以上の混合物も含まれる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、Lは、−C(R−、−C(O)−、
−S(O)−、−N(R)−C(O)−または−O−C(O)−である。Lが−C
(R−の場合、各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキルおよびヘテロア
ルキルからなる群から選択され、ここで、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキル
は、本明細書に定義され、例示されるとおりである。−C(R−の非限定例として
は、−CH−、−CH(アルキル)−、−CH(置換アルキル)−、−CH(ヘテロア
ルキル)−、−C(アルキル)−、−C(置換アルキル)−、−C(ヘテロアルキル
−、−C(アルキル)(置換アルキル)−、−C(ヘテロアルキル)(置換アルキル
)−および−C(アルキル)(ヘテロアルキル)−が挙げられ、ここで、アルキル、置換
アルキルおよびヘテロアルキルは、本明細書に定義され、例示されるとおりである。L
が−N(R)−C(O)−である場合、Rは、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロ
アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシク
リルであり、ここで、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換
カルボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルは、本明細書に定義され、例
示されるとおりである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、Lは、−C(R−または−C(O)
−である。Lが−C(R−である場合、各Rは、独立して、H、アルキル、置
換アルキルまたはヘテロアルキルからなる群から選択され、ここで、アルキル、置換アル
キルまたはヘテロアルキルとしては、本明細書に定義されているか、または開示されてい
る任意のアルキル、置換アルキルまたはヘテロアルキルを挙げることができる。−C(R
−の非限定例としては、−CH−、−CH(CH)−、−CH(−CHCH
)−、−CH(−CHCHCH)−、−CH(−CH(CH)−、−CH
(−CHCHCHCH)−、−CH(−CHCH(CH)−、−CH(
−CH(CH)CHCH)−、−CH(−(CH)−、−C(CH
、−CH(OCH)−、−CH(CHOH)−、−CH(CHCHOH)−など
が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Lは、独立して、共有結合、アルキレン
または置換アルキレンである。任意のLがアルキレンである場合、アルキレンの非限定
例としては、本明細書に定義されているか、または開示されている任意のアルキレンを挙
げることができる。任意のLが置換アルキレンである場合、置換アルキレンの非限定例
としては、本明細書に定義されているか、または開示されている任意の置換アルキレンを
挙げることができる。例えば、置換アルキレンとしては、1個以上の−OH基で置換され
たアルキレン、1個以上のエーテル基(例えば−O−Bn基)で置換されたアルキレン、
1個以上のハロゲンで置換されたアルキレン、または2個以上の置換基の組み合わせ(例
えば、−OHとハロゲン、ハロゲンとエーテルなど)で置換されたアルキレンが挙げられ
る。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Lは同じであり、すなわち、各Lは、
同じアルキレン基または同じ置換アルキレン基である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Lは異なっており、すなわち、片方のL
はアルキレンであり、他方のLは置換アルキレンであるか、片方のLはアルキレン
であり、他方のLは異なるアルキレンであるか、または片方のLは置換アルキレンで
あり、他方のLは異なる置換アルキレンである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Lは、独立して、共有結合、アルキレン
、置換アルキレン、−O−、−CH−O−および−NH−からなる群から選択される。
がアルキレンである場合、このアルキレンとしては、本明細書に定義されているか、
または例示されている任意のアルキレンを挙げることができる。Lが置換アルキレンで
ある場合、この置換基としては、本明細書に定義される1個以上の置換基で置換された、
本明細書に定義されているか、または例示されている任意のアルキレンを挙げることがで
きる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、L基が両方とも同じであり、すなわち、L
基は、両方とも共有結合であるか、両方とも−O−であるか、両方とも−CH−O−
(ここで、CH基は、式Iの「A部分」または「Ar」部分のいずれかに結合している
)であるか、両方とも置換されているかまたは置換されていないアルキレンであるか、ま
たは両方とも−NH−である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Lは異なっている。例えば、片方のL
は共有結合であり、他方のLは−O−であるか、片方のLは共有結合であり、他方の
は−CH−O−(ここで、CH基は、式Iの「A」部分または「Ar」部分のい
ずれかに結合している)であるか、片方のLは共有結合であり、他方のLは−NH−
であるか、片方のLは−O−であり、他方のLは−CH−O−(ここで、CH
は、式Iの「A部」分または「Ar」部分のいずれかに結合している)であるか、片方の
は−O−であり、他方のLは−NH−であるか、片方のLは−CH−O−(こ
こで、CH基は、式Iの「A」部分または「Ar」部分のいずれかに結合している)で
あり、他方のLは−NH−であるか、片方のLは共有結合であり、他方のLは置換
されているかまたは置換されていないアルキレンであるか、片方のLは置換アルキレン
であり、他方のLは置換されていないアルキレンであるか、片方のLは置換されてい
るかまたは置換されていないアルキレンであり、他方のLは−O−であるか、片方のL
は置換されているかまたは置換されていないアルキレンであり、他方のLは−CH
−O−(ここで、CH基は、式Iの「A」部分または「Ar」部分のいずれかに結合し
ている)であるか、または片方のLは置換されているかまたは置換されていないアルキ
レンであり、他方のLは−NH−である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Aは、独立して、H、アルキル、置換アル
キル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、但し
、AがHの場合、pは0である。任意のAがアルキルである場合、このアルキルとしては
、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のアルキルが挙げられる。任
意のAが置換アルキルである場合、このアルキルとしては、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意の1個以上の置換基で置換された、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキルが挙げられる。任意のAがアリールである場
合、このアリールとしては、本明細書に定義されているか、または例示されている任意の
アリールが挙げられる。任意のAが置換アリールである場合、このアリールとしては、本明細書に定義されているか、または例示されている任意の1個以上の置換基で置換された、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のアリールが挙げられる。任意のAがヘテロシクリルである場合、このヘテロシクリルとしては、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のヘテロシクリルが挙げられる。任意のAが置換ヘテロシクリルである場合、このヘテロシクリルとしては、本明細書に定義されているか、または例示されている任意の1個以上の置換基で置換された、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のヘテロシクリルが挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各AはHであり、各pは0である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Aは、置換されているかまたは置換されて
いないアルキルであり、アルキルは、本明細書に定義されているか、または例示されてい
る任意のアルキルであり、存在する場合、このアルキルの置換基としては、本明細書に定
義されているか、または例示されている任意の1つ以上の置換基が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Aは、置換されているかまたは置換されて
いないアリールであり、アリールは、本明細書に定義されているか、または例示されてい
る任意のアリールであり、存在する場合、このアリールの置換基としては、本明細書に定
義されているか、または例示されている任意の1つ以上の置換基が挙げられる。特定の実
施形態では、Aはフェニルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Aは、置換されているかまたは置換されて
いないヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは、本明細書に定義されているか、または
例示されている任意のヘテロシクリルであり、存在する場合、このヘテロシクリルの置換
基としては、本明細書に定義されているか、または例示されている任意の1つ以上の置換
基が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、片方のAはHであり、他方のAは、置換され
ているかまたは置換されていないアルキルであり、アルキルは、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキルであり、存在する場合、このアルキルの置換
基としては、本明細書に定義されているか、または例示されている任意の1つ以上の置換
基が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、片方のAはHであり、他方のAは、置換され
ているかまたは置換されていないアリールであり、アリールは、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアリールであり、このアリールの置換基としては、本
明細書に定義されているか、または例示されている任意の置換基が挙げられる。特定の実
施形態では、片方のAはフェニルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、片方のAはHであり、他方のAは、置換され
ているかまたは置換されていないヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは、本明細書に
定義されているか、または例示されている任意のヘテロシクリルであり、存在する場合、
このヘテロシクリルの置換基としては、本明細書に定義されているか、または例示されて
いる任意の1つ以上の置換基が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、片方のAは、置換されているかまたは置換さ
れていないアルキルであり、他方のAは、置換されているかまたは置換されていないアリ
ールであり、アルキルおよびアリールは、本明細書に定義されているか、または例示され
ている任意のアルキルおよびアリールであり、存在する場合、このアルキルおよびアリー
ルの置換基としては、本明細書に定義されているか、または例示されている任意の1つ以
上の置換基が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、片方のAは、置換されているかまたは置換さ
れていないアルキルであり、他方のAは、置換されているかまたは置換されていないヘテ
ロシクリルであり、アルキルおよびヘテロシクリルは、本明細書に定義されているか、ま
たは例示されている任意のアルキルおよびヘテロシクリルであり、存在する場合、このア
ルキルおよびヘテロシクリルの置換基としては、本明細書に定義されているか、または例
示されている任意の1つ以上の置換基が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、片方のAは、置換されているかまたは置換さ
れていないアリールであり、他方のAは、置換されているかまたは置換されていないヘテ
ロシクリルであり、アリールおよびヘテロシクリルは、本明細書に定義されているか、ま
たは例示されている任意のアリールおよびヘテロシクリルであり、存在する場合、このア
リールおよびヘテロシクリルの置換基としては、本明細書に定義されているか、または例
示されている任意の1つ以上の置換基が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、Zは、−O−または−N(R)−である
。Zが−N(R)−である場合、Rは、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアル
キル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル
であり、ここで、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カル
ボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルは、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意のアルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリ
ル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、Zは、−O−または−N(R)−である
。Zが−N(R)−である場合、Rは、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアル
キル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル
であり、ここで、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カル
ボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルは、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意のアルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリ
ル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、ZおよびZは同じであり、例えば、Z
およびZは両方とも−O−であるか、またはZおよびZは両方とも−N(R)−
であり、Rは、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換
カルボシクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、アルキル、
置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリル
または置換ヘテロシクリルは、本明細書に定義されているか、または例示されている任意
のアルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘ
テロシクリルまたは置換ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、ZとZとは異なっており、例えば、Z
は−O−であり、Zは−N(R)−であるか、Zは−N(R)−であり、Z
−O−であるか、またはZおよびZは両方とも−N(R)−であるが、ZのR
とZのRとは異なっている。ZまたはZのいずれかが−N(R)−である場合
、Rは、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボ
シクリル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、ここで、アルキル、置換ア
ルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルまたは
置換ヘテロシクリルは、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のアル
キル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシ
クリルまたは置換ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、Yは、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル
アルキルであり、ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルは、本明細書に
定義されているか、または例示されている任意のヘテロシクリルおよびヘテロシクリルア
ルキルである。特定の実施形態では、Yは、ヘテロシクリルアルキル(例えばチアゾリル
メチル(−CH−チアゾリル))である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、Xは、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリル
アルキルであり、ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルは、本明細書に
定義されているか、または例示されている任意のヘテロシクリルおよびヘテロシクリルア
ルキルである。特定の実施形態では、Xは、ヘテロシクリルアルキル(例えばチアゾリル
メチル)である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、XとYとは異なっており、例えば、XとYと
は異なるヘテロシクリルであるか、XとYとは異なるヘテロシクリルアルキルであるか、
Xはヘテロシクリルであり、Yはヘテロシクリルアルキルであるか、またはXはヘテロシ
クリルアルキルであり、Yはヘテロシクリルであり、ここで、ヘテロシクリルおよびヘテ
ロシクリルアルキルは、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のヘテ
ロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、XおよびYは同じである。特定の実施形態で
は、XおよびYは両方ともヘテロシクリルアルキル(例えばチアゾリルメチル)である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Arは、アリール、置換アリール、ヘテロ
アリールまたは置換ヘテロアリールであり、ここで、アリールまたはヘテロアリールは、
本明細書に定義されているか、または例示されている任意のアリールまたはヘテロアリー
ルであり、存在する場合、このアリールまたはヘテロアリールの置換基としては、本明細
書に定義されているか、または例示されている任意の1つ以上の置換基が挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Arは同じであり、例えば、各Arは、ア
リール(例えばフェニル)である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、各Arは異なっており、例えば、片方のAr
は、置換されているかまたは置換されていないアリールであり、他方のArは、置換され
ているかまたは置換されていないヘテロアリールであるか、各Arは、異なる置換されて
いるかまたは置換されていないアリールであるか、または各Arは、異なる置換されてい
るかまたは置換されていないヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリ
ールは、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のアリールまたはヘテ
ロアリールであり、存在する場合、このアリールまたはヘテロアリールの置換基としては
、本明細書に定義されているか、または例示されている任意の1つ以上の置換基が挙げら
れる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ独立して
、H、アルキルまたは置換アルキルであり、ここで、アルキルおよび置換アルキルとして
は、本明細書に定義されているか、または開示されている任意のアルキルおよび置換アル
キルが挙げられる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ同じであ
る。特定の実施形態では、R、RおよびRは、それぞれHである。別の特定の実施
形態では、R、RおよびRは、それぞれアルキル(例えば、本明細書に定義されて
いるか、または開示されているアルキル基の1つ)である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ異なって
いる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、R、RおよびRのうち1つは、他の2
つの基とは異なっている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、nおよびmは両方とも1であり、各Rは、
独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリールヘテロアルキル、アリールアルキルま
たはヘテロシクリルアルキルであり、ここで、アルキル、置換アルキル、アリールヘテロ
アルキル、アリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルは、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキル、置換アルキル、アリールヘテロアルキル、
アリールアルキルまたはヘテロシクリルアルキルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、nおよびmは両方とも1であり、RはHで
ある。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、nは1であり、mは2であり、RはHであ
る。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、nおよびmは両方とも1であり、少なくとも
1つのRはアルキルである。特定の実施形態では、少なくとも1つのRはメチルであ
る。別の特定の実施形態では、少なくとも1つのRはエチルである。別の特定の実施形
態では、少なくとも1つのRはi−プロピルである。別の特定の実施形態では、少なく
とも1つのRはt−ブチルである。別の特定の実施形態では、片方のRはHであり、
他方のRはメチルである。別の特定の実施形態では、片方のRはHであり、他方のR
はエチルである。別の特定の実施形態では、片方のRはHであり、他方のRはi−
プロピルである。別の特定の実施形態では、片方のRはHであり、他方のRはt−ブ
チルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、nおよびmは両方とも1であり、Rは置換
アルキルである。特定の実施形態では、少なくとも1つのRは、−CH(CH)OH
または−CH(CH)O(t−Bu)である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、nおよびmは両方とも1であり、少なくとも
1つのRはアリールヘテロアルキルである。特定の実施形態では、nおよびmは両方と
も1であり、少なくとも1つのRは、H、メチル、エチル、ベンジル−O−CH−、
i−プロピル、−CH(CH)OBn、−CHCH(CH)−O−tBu、−CH
(CH)OH、−CHOH、−CHOtBu、−CH(CH)NH、−CH
CHNH−P(ここで、Pは、Boc、Ac、メタンスルホニルなどのような保護基
である)、−CHCH−モルホリン、−CHC(O)OH、−CHC(O)Ot
Buおよび−CHC(O)−NHからなる群から選択される。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、nおよびmは両方とも1であり、少なくとも
1つのRはアリールヘテロアルキルである。特定の実施形態では、nおよびmは両方と
も1であり、片方のRはHであり、他方のRは、H、メチル、エチル、ベンジル−O
−CH−、i−プロピル、−CH(CH)OBn、−CHCH(CH)−O−t
Bu、−CH(CH)OH、−CHOH、−CHOtBu、−CH(CH)N
、−CHCHNH−P(ここで、Pは、Boc、Ac、メタンスルホニルなどの
ような保護基である)、−CHCH−モルホリン、−CHC(O)OH、−CH
C(O)OtBuおよび−CHC(O)−NHからなる群から選択される。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、Rは、H、アルキル、置換アルキルおよび
ヘテロアルキルであり、ここで、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルは、本明
細書に定義されているか、または例示されている任意のアルキル、置換アルキルおよびヘ
テロアルキルである。特定の実施形態では、RはHである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、Rは、H、アルキル、置換アルキルおよび
ヘテロアルキルであり、ここで、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルは、本明
細書に定義されているか、または例示されている任意のアルキル、置換アルキルおよびヘ
テロアルキルである。特定の実施形態では、RはHである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、RおよびRは、それぞれ、H、アルキル
、置換アルキル、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシク
リルおよび−CNからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり、ここで、
またはRが、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテ
ロシクリルまたは置換ヘテロシクリルである場合、このアルキル、置換アルキル、ハロゲ
ン、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルは、本明細書に
定義されているか、または開示されている任意のこのような基である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、RおよびRは同じである。特定の実施形
態では、RおよびRは両方ともHである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、RとRとは異なっている。特定の実施形
態では、Rはアルキルであり、RはHである。特定の実施形態では、Rはi−プロ
ピルであり、RはHである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール基であり、ここで、このアルキレン部分およびアリ
ール部分は、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のアルキレン部分
およびアリール部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上で、本
明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置換されて
いる。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−アルキレン−アリール基であり、ここで、このア
ルキレン部分およびアリール部分は、本明細書に定義されているか、または例示されてい
る任意のアルキレン部分およびアリール部分であり、場合により、アルキレン上および/
またはアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任
意の置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−アルキレン−ヘテロアリール基であり、ここで、
このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されて
いるか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリー
ル部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテ
ロアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の
置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−アルキレン−ヘテロアリール基であり、こ
こで、このアルキレン部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されているか、
または例示されている任意のアルキレン部分およびヘテロアリール部分であり、場合によ
り、アルキレン上および/またはアリール上で、本明細書に定義されているか、または例
示されている1つ以上の任意の置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−アルキレン−アリール基であり、ここで、
このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されて
いるか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリー
ル部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテ
ロアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の
置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−アリール基であり、ここで、このアルキレン部分
およびアリール部分は、本明細書に定義されているか、または例示されている任意のアル
キレン部分およびアリール部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリー
ル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で
置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−O−アリール基であり、ここで、このアルキレン
部分およびアリール部分は、本明細書に定義されているか、または例示されている任意の
アルキレン部分およびアリール部分であり、場合により、アルキレン上および/またはア
リール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換
基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−CH−O−アリール基であり、ここで、このア
ルキレン部分およびアリール部分は、本明細書に定義されているか、または例示されてい
る任意のアルキレン部分およびアリール部分であり、場合により、アルキレン上および/
またはアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任
意の置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−OCH−アリール基であり、ここで、このアル
キレン部分およびアリール部分は、本明細書に定義されているか、または例示されている
任意のアルキレン部分およびアリール部分であり、場合により、アルキレン上および/ま
たはアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意
の置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−NH−アリール基であり、ここで、このアルキレ
ン部分およびアリール部分は、本明細書に定義されているか、または例示されている任意
のアルキレン部分およびアリール部分であり、場合により、アルキレン上および/または
アリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置
換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−ヘテロシクリル基であり、ここで、このアルキレ
ン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されているか、また
は例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分であり
、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上で、
本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置換され
ている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−O−ヘテロシクリル基であり、ここで、このアル
キレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されているか、
または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分で
あり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上
で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置換
されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−CH−O−ヘテロシクリル基であり、ここで、
このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されて
いるか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリ
ル部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシ
クリル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換
基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−OCH−ヘテロシクリル基であり、ここで、こ
のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル
部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシク
リル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基
で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−NH−ヘテロシクリル基であり、ここで、このア
ルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分
であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル
上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置
換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−アリール基であり、ここで、このアルキレ
ン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されているか、また
は例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分であり
、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上で、
本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置換され
ている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−O−アリール基であり、ここで、このアル
キレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されているか、
または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分で
あり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル上
で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置換
されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−CH−O−アリール基であり、ここで、
このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されて
いるか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリ
ル部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシ
クリル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換
基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−OCH−アリール基であり、ここで、こ
のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル
部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシク
リル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基
で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−NH−アリール基であり、ここで、このア
ルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分
であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル
上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置
換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−ヘテロシクリル基であり、ここで、このア
ルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分
であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシクリル
上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置
換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−O−ヘテロシクリル基であり、ここで、こ
のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル
部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシク
リル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基
で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−CH−O−ヘテロシクリル基であり、こ
こで、このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義
されているか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロ
シクリル部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘ
テロシクリル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意
の置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−OCH−ヘテロシクリル基であり、ここ
で、このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義さ
れているか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシ
クリル部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテ
ロシクリル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の
置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−NH−ヘテロシクリル基であり、ここで、
このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリル部分は、本明細書に定義されて
いるか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロシクリ
ル部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロシ
クリル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換
基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−ヘテロアリール基であり、ここで、このアルキレ
ン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されているか、また
は例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分であり
、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロアリール上で、
本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置換され
ている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−O−ヘテロアリール基であり、ここで、このアル
キレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されているか、
または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分で
あり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロアリール上
で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置換
されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−CH−O−ヘテロアリール基であり、ここで、
このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されて
いるか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリー
ル部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロア
リール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換
基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−OCH−ヘテロアリール基であり、ここで、こ
のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール
部分であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロアリ
ール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基
で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−アリール−NH−ヘテロアリール基であり、ここで、このア
ルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分
であり、場合により、アルキレンおよび/またはアリールおよび/またはヘテロアリール
上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置
換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−アリール基であり、ここで、このアルキレ
ン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されているか、また
は例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分であり
、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテロアリール上
で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で置換
されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−O−アリール基であり、ここで、このアル
キレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されているか、
または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分で
あり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテロアリー
ル上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基で
置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−CH−O−アリール基であり、ここで、
このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されて
いるか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリー
ル部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテ
ロアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の
置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−OCH−アリール基であり、ここで、こ
のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール
部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテロ
アリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置
換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−NH−アリール基であり、ここで、このア
ルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分
であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテロアリ
ール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基
で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−ヘテロアリール基であり、ここで、このア
ルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されているか
、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分
であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテロアリ
ール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置換基
で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロシクリル−O−ヘテロアリール基であり、ここで、こ
のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されてい
るか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール
部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテロ
アリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の置
換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、アルキレン−ヘテロシクリル−CH−O−ヘテロアリール基であり、ここ
で、このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義さ
れているか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロア
リール部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/または
ヘテロアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任
意の置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−OCH−ヘテロアリール基であり、ここ
で、このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義さ
れているか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロア
リール部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/または
ヘテロアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任
意の置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、−アルキレン−ヘテロアリール−NH−ヘテロアリール基であり、ここで、
このアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリール部分は、本明細書に定義されて
いるか、または例示されている任意のアルキレン部分、アリール部分およびヘテロアリー
ル部分であり、場合により、アルキレン上および/またはアリール上および/またはヘテ
ロアリール上で、本明細書に定義されているか、または例示されている1つ以上の任意の
置換基で置換されている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分の少なく
とも1つは、アルキル基である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
もアルキル基であり、ここで、アルキル基は同じかまたは異なっている。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、Yは−CH−ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、Xは−CH−ヘテロシクリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、Yは−CH−チアゾリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、Xは−CH−チアゾリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1であり、少なくとも1つのRはC〜Cアルキルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1であり、少なくとも1つのRはC〜Cヒドロキシアルキルであ
る。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1であり、少なくとも1つのRはC〜C10アルコキシアルキルで
ある。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1であり、少なくとも1つのRはC〜C14アリールアルキルオキ
シアルキルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1であり、少なくとも1つのRはC〜Cアミノアルキルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1であり、少なくとも1つのRは、窒素上で、アシル、アルキルスル
ホニル、アリールスルホニル、ヘテロシクリルアシルおよびベンジルから選択されるアミ
ン保護基で置換されたC〜Cアミノアルキルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1であり、少なくとも1つのRは、置換されているかまたは置換され
ていないヘテロシクリルアルキルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、−L−A−(L−Ar)部分は両方と
も−CH−フェニルであり、XおよびYは両方とも−CH−チアゾリルであり、nお
よびmは両方とも1であり、Lは−CH−である。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、少なくとも1つの−L−A−(L−Ar
部分は、−CH−フェニル−CH−フェニルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、少なくとも1つの−L−A−(L−Ar
部分は、−CH−ヘテロアリール−CH−フェニルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、少なくとも1つの−L−A−(L−Ar
部分は、−CH−フェニル−CH−ヘテロアリールである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、少なくとも1つの−L−A−(L−Ar
部分は、−CH−ヘテロアリール−CH−ヘテロアリールである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、XおよびYは両方ともヘテロシクリルアルキ
ルである。
式Iの化合物のさらに別の実施形態では、XおよびYは両方ともヘテロアリールアルキ
ルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(アルキル)−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(CH)−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(アルキル)−であり、Zは−O−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(CH)−であり、Zは−O−である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(アルキル)−であり、Zは−O−であり、Yは、置換されているかまたは
置換されていない−CH−4−チアゾールである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(アルキル)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−
アルキル−4−チアゾール)である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(アルキル)−であり、Zは−O−であり、Yは、置換されているかまたは
置換されていない−CH−4−チアゾールであり、Xは、置換されているかまたは置換
されていない−CH−5−チアゾールである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(アルキル)−であり、Zは−O−であり、Yは、置換されているかまたは
置換されていない−CH−4−チアゾールであり、Xは、置換されていない−CH
5−チアゾールである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールである。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたはヒドロキシアルキル
である。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたはヘテロシクリルアル
キルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたは−CH−ヘテロシ
クリルであり、ここで、ヘテロシクリルは、少なくとも1個の環窒素原子を有する5員環
または6員環である。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたは−CH−ヘテロシ
クリルであり、ここで、ヘテロシクリルは、少なくとも1個の環窒素原子を有する6員環
である。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたは−CH−ヘテロシ
クリルであり、ここで、ヘテロシクリルは、少なくとも1個の環窒素原子を有する6員環
であり、−CH−部分は、環窒素原子に結合している。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたは−CH−ヘテロシ
クリルであり、ここで、ヘテロシクリルは、ピペラジル(piperadyl)、ピペラ
ジル(piperazyl)およびモルホリニルからなる群から選択される。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたは−CH−ヘテロシ
クリルであり、ここで、ヘテロシクリルは、ピペラジル(piperadyl)、ピペラ
ジル(piperazyl)およびモルホリニルからなる群から選択され、−CH−部
分は、ヘテロシクリルの環窒素原子に結合している。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたはアミノアルキルであ
る。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hであるか、またはアセチル
、アルキルスルホニル、Boc、CbzおよびFmocから選択されるアミン保護基で置
換されたアミノアルキルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、各Rは、独立して、Hまたはエチルアセトアミド
(−CHCHNHC(O)CH)である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
は、独立して、Hまたはヒドロキシアルキルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
片方のRはHであり、他方のRはヒドロキシアルキルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
片方のRはHであり、他方のRはヒドロキシメチルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
各Rは、独立して、Hまたは−CH−ヘテロシクリルであり、ここで、ヘテロシクリ
ルは、少なくとも1個の環窒素原子を有する5員環または6員環である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
各Rは、独立して、Hまたは−CH−ヘテロシクリルであり、ここで、ヘテロシクリ
ルは、ピペラジル(piperadyl)、ピペラジル(piperazyl)およびモ
ルホリニルからなる群から選択され、−CH−部分は、ヘテロシクリルの環窒素原子に
結合している。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CHであり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
片方のRはHであり、他方のRは−CH−ヘテロシクリルであり、ここで、ヘテロ
シクリルは、ピペラジル(piperadyl)、ピペラジル(piperazyl)お
よびモルホリニルからなる群から選択され、−CH−部分は、ヘテロシクリルの環窒素
原子に結合している。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
各Rは、独立して、Hであるか、またはアセチル、アルキルスルホニル、Boc、Cb
zおよびFmocから選択されるアミン保護基で置換されたアミノアルキルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
片方のRはHであり、他方のRは、アセチル、アルキルスルホニル、Boc、Cbz
およびFmocから選択されるアミン保護基で置換されたアミノアルキルである。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(H)−であり、Zは−O−であり、R−Yは、−CH−(2−iPr
−4−チアゾール)であり、Xは、置換されていない−CH−5−チアゾールであり、
片方のRはHであり、他方のRは、エチルアセトアミド(−CHCHNHC(O
)CH)である。
式Iの化合物の別の実施形態では、Lは−C(O)−であり、RはHであり、−L
−A−(L−Ar)基は両方とも、置換されているかまたは置換されていないベン
ジルであり、Lは−CH であり、mおよびnは両方とも1であり、RはHであり、
は−N(アルキル)−であり、Zは−O−であり、Yは、置換されているかまたは
置換されていない−CH −チアゾールである。
さらに別の実施形態では、式Iの化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物
、エステルまたは立体異性体は、式IIAによって示される構造を有する。
Figure 2009542696

〔式中、R11およびR16は、それぞれ独立して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロ
シクリルであり、R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、H、−C
〜4アルキル、または−C1〜4置換アルキルである。〕
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、H、−C1〜4アルキル、−
(CH0〜1CR1718OR19、−(CH0〜3CR1718NR20
21、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)NR2021、−(CH
1〜3C(O)R22、−(CH1〜3S(O)22または−(CH
〜3−R23であり、R14およびR15は、それぞれ独立して、H、−C1〜4アルキ
ル、またはアリールアルキルであり、R17およびR18は、それぞれ独立して、Hまた
は−C1〜3アルキルであり、R19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキ
ルであり、R20およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(
O)R17または−S(O)17であるか、またはR20およびR21は、これらが
結合する窒素原子とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子
を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環を形
成し、R22は、H、−C1〜3アルキル、−OR19または−NR2021であり、
;R23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置
換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環である。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−(CH0〜3CR17
18NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)−NR20
21または−(CH1〜3−R23であり、ここで、R20およびR21は、Nお
よびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロシク
リル環を形成するか、またはR23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個の
ヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシク
リル環であり、5〜6員環ヘテロシクリル環は、場合により、C1〜2アルキルで置換さ
れている。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−(CH0〜1CR17
18OR19である。特定の実施形態では、R13は、C1〜2ヒドロキシアルキル基
またはC1〜6アルコキシアルキル基である。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−(CH0〜3CR17
18NR2021である。特定の実施形態では、R13は、C1〜4アルキレン−N
基、C1〜4アルキレン−NHP(ここで、Pは、Boc、Fmoc、Cbz、Ac
、トリフルオロアセチル、トルエンスルホニル(toluenesulfony)基、ベ
ンジルなどのような保護基である)またはC1〜4アルキレン−N(アルキル)基であ
る。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−(CH0〜3CR17
18NR17C(O)−NR2021である。特定の実施形態では、R13は、C
〜4アルキレン−C(O)NH基またはC1〜4アルキレン−C(O)N(アルキル)
基である。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R11、R12、R13、R14、R
およびR16はそれぞれ独立して、以下の表に示されるものから選択される。
Figure 2009542696

式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R11は、置換されているかまたは置換
されていないヘテロシクリルであり、R12はアルキルであり、R13は、置換されてい
るかまたは置換されていないヘテロシクリルアルキルであり、R14およびR15はそれ
ぞれ独立して、置換されているかまたは置換されていないアリールアルキルであり、R
は、置換されているかまたは置換されていないヘテロシクリルである。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R11は、置換されているかまたは置換
されていないヘテロシクリルであり、R12はアルキルであり、R13は、置換されてい
ないヘテロシクリルアルキルであり、R14およびR15は両方とも置換されていないア
リールアルキルであり、R16は、置換されていないヘテロシクリルである。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R11は、置換されているかまたは置換
されていないヘテロシクリルであり、R12はアルキルであり、R13はヒドロキシアル
キルであり、R14およびR15はそれぞれ独立して、置換されているかまたは置換され
ていないアリールアルキルであり、R16は、置換されているかまたは置換されていない
ヘテロシクリルである。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R11は置換ヘテロシクリルであり、R
12はアルキルであり、R13はヒドロキシアルキルであり、R14およびR15は両方
とも置換されていないアリールアルキルであり、R16は置換されていないヘテロシクリ
ルである。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R11は、置換されているかまたは置換
されていないヘテロシクリルであり、R12はアルキルであり、R13は、保護されてい
るかまたは保護されていないアミノアルキルであり、R14およびR15はそれぞれ独立
して、置換されているかまたは置換されていないアリールアルキルであり、R16は、置
換されているかまたは置換されていないヘテロシクリルである。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R11は置換ヘテロシクリルであり、R
12はアルキルであり、R13は保護されたアミノアルキルであり、R14およびR15
は両方とも置換されていないアリールアルキルであり、R16は置換されていないヘテロ
シクリルである。
式IIAの化合物のさらに別の実施形態では、R11は置換ヘテロシクリルであり、R
12はアルキルであり、R13はアシル化アミノアルキルであり、R14およびR15
両方とも置換されていないアリールアルキルであり、R16は置換されていないヘテロシ
クリルである。
別の実施形態では、式Iの化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体
異性体および/またはエステルは、以下の構造IIBを有する。
Figure 2009542696

10aおよびR10bは、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜4アルキルであり、R
12はHまたは−CHであり、R13は、H、−C1〜4アルキル、−(CH0〜
CR1718OR19、−(CH0〜3CR1718NR2021、−(C
0〜3CR1718NR17C(O)NR2021、−(CH1〜3C(
O)R22、−(CH1〜3S(O)22または−(CH1〜3−R23
あり、R14およびR15は、それぞれ独立して、H、−C1〜4アルキルまたはアリー
ルアルキルであり、R17およびR18は、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜3アル
キルであり、R19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、R20
およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(O)R17または
−S(O)17であるか、またはR20およびR21は、これらが結合する窒素原子
とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換
されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環を形成し、R22は、
H、−C1〜3アルキル、−OR19または−NR2021であり、R23は、Nおよ
びOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかま
たは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環である。
式IIBの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−(CH0〜3CR17
18NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)−NR20
21または−(CH1〜3−R23であり、ここで、R20およびR21は、Nお
よびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロシク
リル環を形成するか、またはR23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個の
ヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシク
リル環であり、5〜6員環ヘテロシクリル環は、場合により、C1〜2アルキルで置換さ
れている。
別の実施形態では、式Iの化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体
異性体および/またはエステルは、以下の構造IICを有する。
Figure 2009542696

〔式中、R13は、H、−C1〜4アルキル、−(CH0〜1CR1718OR
19、−(CH0〜3CR1718NR2021、−(CH0〜3CR17
18NR17C(O)NR2021、−(CH1〜3C(O)R22または−(
CH1〜3−R23であり、R17およびR18は、それぞれ独立して、Hまたは−
1〜3アルキルであり、R19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルで
あり、R20およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(O)
17または−S(O)17であるか、またはR20およびR21は、これらが結合
する窒素原子とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含
有する5〜6員環ヘテロシクリル環を形成し、R22は、H、−C1〜3アルキル、−O
19または−NR2021であり、R23は、NおよびOからなる群から選択される
1〜2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロシクリル環である。〕
式IICの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−(CH0〜3CR17
18NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)−NR20
21または−(CH1〜3−R23であり、ここで、R20およびR21は、Nお
よびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロシク
リル環を形成するか、またはR23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個の
ヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシク
リル環であり、5〜6員環ヘテロシクリル環は、場合により、C1〜2アルキルで置換さ
れている。
式IICの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−(CH0〜3CR17
18NR2021である。特定の実施形態では、R13は、C1〜4アルキレン−N
基、C1〜4アルキレン−NHP(ここで、Pは、Boc、Fmoc、Cbz、Ac
、トリフルオロアセチル、トルエンスルホニル(toluenesulfony)基、ベ
ンジルなどのような保護基である)またはC1〜4アルキレン−N(アルキル)基であ
る。
式IICの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−(CH0〜3CR17
18NR17C(O)−NR2021である。特定の実施形態では、R13は、C
〜4アルキレン−C(O)NH基またはC1〜4アルキレン−C(O)N(アルキル)
基である。
式IICの化合物のさらに別の実施形態では、R13は、−CHOH、−CHCH
NHC(O)CHまたは
Figure 2009542696

である。
別の実施形態では、本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立
体異性体および/またはエステルは、以下の構造IIDを有する。
Figure 2009542696

〔式中、Lは、−C(R−、−C(O)−、−S(O)−、−N(R)−
C(O)−および−O−C(O)−からなる群から選択され、
各Lは、独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり、
各Lは、独立して、共有結合、アルキレン、置換アルキレン、−O−、−CH−O
−および−NH−からなる群から選択され、
各Aは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロシ
クリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
但し、AがHの場合、pは0であり、
およびZはそれぞれ独立して、−O−または−N(R)−であり、
YおよびXは、独立して、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群か
ら選択され、
各Arは、独立して、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリ
ールからなる群から選択され、
、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリールア
ルキルおよび置換アリールアルキルからなる群から選択され、
は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシ
アルキル、アリールヘテロアルキル、置換アリールヘテロアルキル、アリールアルキル、
置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、アミノ
アルキル、置換アミノアルキル、−アルキレン−C(O)−OH、−アルキレン−C(O
)−Oアルキル、−アルキレン−C(O)アミノ、−アルキレン−C(O)−アルキルか
らなる群から選択され、
およびRは、独立して、H、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルから
なる群から選択され、
各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル
、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択さ
れ、
およびRはそれぞれ、H、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、アリール、置換
アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルおよび−CNからなる群から独立して選
択される1つ以上の置換基であり、
各pは、独立して、0または1である。〕
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、各Lはアルキレンである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、各Lは−CH−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、各Aはアリールまたは置換アリールである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、各Aはフェニルまたは置換フェニルである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Xはヘテロシクリルアルキルである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Xはチアゾリルメチルである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Yはヘテロシクリルアルキルである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Yはチアゾリルメチルである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−N(R)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−NH−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−N(アルキル)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−N(CH)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、XおよびYは
ヘテロシクリルアルキルである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはヘテロ
シクリルアルキルである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはチアゾ
リルメチルである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、Zは−N(
)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、Zは−N(R
−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、Zは−NH−であ
る。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、Zは−N(アルキ
ル)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、Zは−N(CH
)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、Zは−O−
である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、各Lはアルキレンであり、各Aはアリールま
たは置換アリールである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、各Lは−CH−であり、各Aはアリールま
たは置換アリールである。
式IIDの化合物の別の実施形態では、各L−Aはベンジルまたは置換ベンジルであ
る。
式IIDの化合物の別の実施形態では、XおよびYはヘテロシクリルアルキルであり、
は−N(R)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、XおよびYはチアゾリルメチルであり、Z
−N(R)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、XおよびYはチアゾリルメチルであり、Z
−N(アルキル)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、XおよびYはチアゾリルメチルであり、Z
−N(CH)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、XおよびYはチアゾリルメチルであり、Z
−NH−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、XおよびYはヘテロシクリルアルキルであり、
は−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、XおよびYはチアゾリルメチルであり、Z
−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−N(R)−であり、Zは−O−で
ある。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−N(アルキル)−であり、Zは−O
−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−N(CH)−であり、Zは−O−
である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Zは−NH−であり、Zは−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、XおよびYはヘテロシクリルアルキルであり、Zは−N(R)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはヘテロ
シクリルアルキルであり、Zは−N(R)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはチアゾ
リルメチルであり、Zは−N(R)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはチアゾ
リルメチルであり、Zは−N(アルキル)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはチアゾ
リルメチルであり、Zは−N(CH)−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはチアゾ
リルメチルであり、Zは−NH−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、XおよびYは
ヘテロシクリルアルキルであり;Zは−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはヘテロ
シクリルアルキルであり、Zは−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、XおよびYはチアゾ
リルメチルであり、Zは−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−C(R−であり、各Lはアル
キレンであり、各Aはアリールまたは置換アリールであり、XおよびYはヘテロシクリル
アルキルであり、Zは−N(R)−であり、Zは−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、各L−Aはベンジ
ルまたは置換ベンジルであり;XおよびYはチアゾリルメチルであり、Zは−N(CH
)−であり、Zは−O−である。
式IIDの化合物の別の実施形態では、Lは−CH−であり、各L−Aはベンジ
ルまたは置換ベンジルであり、Zは−N(CH)−であり、Zは−O−であり、X
Figure 2009542696

であり、Yは
Figure 2009542696

である。
さらに別の実施形態では、式Iの化合物は、一般式IIの化合物として、表形式(表6
)で以下に命名されている。
Figure 2009542696

一般式IIの化合物は、4つの部分T1、T2、X1およびX2で置換された「コア」
構造(Z)として示されている。コア構造Zを表1に示す。T1、T2、X1およびX2
の結合点を、表1に示したそれぞれのコア構造に示している。表2〜5はそれぞれ、T1
部分、T2部分、X1部分およびX2部分の構造を示している。コア構造Zの結合点を、
T1、T2、X1およびX2の構造にそれぞれ示している。表1、各置換基T1、T2、
X1およびX2および表2〜5の各コア構造Zは、文字および数を含む「コード」によっ
てあらわされている。式IIの各化合物の構造は、Z.T1.T2.X1.X2という構
造を用い、各構造部分をあらわす「コード」を組み合わせ、表形式で示すことができる。
したがって、例えば、Z1.T1A.T2B.X1A.X2Aは、以下の構造をあらわす
Figure 2009542696

表1〜5に示す構造において、用語「Alk」は、置換されているかまたは置換されて
いないアルキル基、シクロアルキル基またはアルキレン基を意味し、用語「アルキル」、
「シクロアルキル」および「アルキレン」は、本明細書に定義されるとおりである。「A
lk」は、一価で示されている場合にはアルキル基またはシクロアルキル基を意味し、二
価で示されている場合にはアルキレン基を意味する。「Het」は、置換されているかま
たは置換されていないヘテロシクリル基またはヘテロシクリレン基であり、用語「ヘテロ
シクリル」は、本明細書に定義されるとおりであり、用語「ヘテロシクリレン」は、本明
細書に定義されるヘテロシクリル基で、水素原子が空の価数(open valence
)と交換されたものを意味し(アルキレンと似ている)、二価のヘテロシクリルを定義す
るものである。「Het」は、一価で示されている場合にはヘテロシクリルであり、二価
で示されている場合にはヘテロシクリレンである。「Ar」は、置換されているかまたは
置換されていないアリール基またはアリーレン基であり、用語「アリール」は、本明細書
で定義されるとおりであり、用語「アリーレン」は、本明細書に定義されるアリール基で
、水素原子が空の価数(open valence)と交換されたものを意味し(アルキ
レンと似ている)、二価のアリールを定義するものである。「Ar」は、一価で示されて
いる場合にはアリールであり、二価で示されている場合にはアリーレンである。置換され
ている場合、「Alk」、「Net」および「Ar」は、本明細書に定義されるか、また
は例示される任意の置換基で置換されていてもよい。例えば、「Alk」の置換基として
は、エーテル、ハロゲン、−OH、アミド、アミンなどを挙げることができる。「Het
」の置換基としては、アルキル、アリール、カルボニル、−OH、ハロゲンを挙げること
ができ、「Ar」の置換基としては、アルキル、アリール、−OH、ハロゲンなどを挙げ
ることができる。但し、得られた構造が化学的に合理的なものであり、医薬的に許容され
る組成物中に配合するのに十分に安定な化合物に限る。以下の表に示す構造または副次的
な構造が、2個以上の「Alk」基、「et」基または「Ar」基を含有している場合
、これらの基は独立して選択され、同じであっても異なっていてもよい。そのため、例え
ば、構造T1Aの「Alk」基は、それぞれ独立して選択され、同じであっても異なって
いてもよい。
表1:コア構造
Figure 2009542696

表2:T1構造
Figure 2009542696
表3:T2構造
Figure 2009542696

表4:X1構造
Figure 2009542696

表5:X2構造
Figure 2009542696

表6:式IIの化合物構造のリスト
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696

さらに別の実施形態では、式Iの化合物の中で厳選された化合物は、一般式IIIの化
合物として、表形式(表12)で以下に命名されている。
Figure 2009542696

式中、1、2、3、4および5は、以下の表7〜11で定義している。各化合物の構造
は、1.2.3.4.5という構造を用い、各構造部分をあらわす「コード」を組み合わ
せ、表形式で示すことができる。したがって、例えば、1a.2a.3a.4a.5aは
、以下の構造をあらわす。
Figure 2009542696

表7:「1」構造
Figure 2009542696
Figure 2009542696
Figure 2009542696

表8:「2」構造
Figure 2009542696
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表9:「3」構造
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表10:「4」構造
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表11:「5」構造
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表12:式IIの化合物構造のリスト
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さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、P450に対し、約2000nM未満、
約1500nM未満、約1000nM未満、約900nM未満、約800nM未満、約7
00nM未満、約650nM未満、約600nM未満、約550nM未満、約500nM
未満、約400nM未満、約350nM未満、約300nM未満、約250nM未満、約
200nM未満、約100nM未満または約50nM未満のIC50であらわされる化合
物の阻害活性と同等の活性を有するか、またはそれよりよい活性を有する。
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、IC50が約2000nM〜約100n
M、約1000nM〜約100nM、約900nM〜約200nM、約800nM〜約3
00nM、約700nM〜約200nM、約600nM〜約200nM、約500nM〜
約200nM、約700nM〜約300nM、約600nM〜約300nM、約700n
M〜約400nM、約600nM〜約400nM、約400nM〜約100nM、約30
0nM〜約100nM、または約600nM〜約150nMであらわされる範囲で、P4
50のアイソザイム(例えば3A)に対し、阻害活性を有する。
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、P450に対し、約2000nM未満、
約1500nM未満、約1000nM未満、約900nM未満、約800nM未満、約7
00nM未満、約650nM未満、約600nM未満、約550nM未満、約500nM
未満、約400nM未満、約350nM未満、約300nM未満、約250nM未満、約
200nM未満、約100nM未満または約50nM未満のIC50であらわされる化合
物の阻害活性と同等の活性を有するか、またはそれよりよい活性を有する。但し、この化
合物は、P450に対する阻害活性以外の生体活性を実質的に示さない。例えば、本発明
の化合物は、プロテアーゼ阻害活性(限定されないが、HIV EC50によって)が、
約1000nMより大きいレベルで、約900nMより大きいレベルで、約800nMよ
り大きいレベルで、約700nMより大きいレベルで、約600nMより大きいレベルで、約500nMより大きいレベルで、約400nMより大きいレベルで、約300nMより大きいレベルで、約200nMより大きいレベルで、約100nMより大きいレベルで、約50nMより大きいレベルで、約40nMより大きいレベルで、約30nMより大きいレベルで、約20nMより大きいレベルで、約10nMより大きいレベルで、約5nMより大きいレベルで、または約1nMより大きいレベルであらわされる、低いかまたは顕著でない阻害活性を有し得る。
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、限定されないが、1A2、2B6、2C
8、2C19、2C9、2D6、2E1および3A4、5、7などの1つ以上のP450
アイソザイムに対し、特異的な阻害活性を有する。
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、抗ウイルス薬物(例えば、インジナビル
、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビルなど)の代謝に関与するP450アイソザイ
ムに対し、特異的な阻害活性を有する。
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、1つ以上のP450アイソザイムに対し
特異的な阻害活性を有し、他のものに対してはそのような阻害活性を有さない。例えば、
本発明の化合物は、P450 3Aに対して特異的な阻害活性を有するが、P450の別
のアイソザイム(例えば、P450 2C9)に対する阻害活性が低いか、実質的には存
在しないか、または阻害活性が最小限であってもよい。
(医薬処方物)
本発明の化合物は、通常の方法で選択される従来の担体および賦形剤とともに配合され
る。錠剤は、賦形剤、流動促進剤、フィラー、バインダーなどを含有する。水性処方物は
、滅菌形態で調製され、経口投与以外の送達が意図される場合には、一般的に等張性であ
る。あらゆる処方物は、場合により、Handbook of Pharmaceuti
cal Excipients(1986)(本明細書に内容全体が参考として組み込ま
れる)に記載されるような賦形剤を含有する。賦形剤としては、アスコルビン酸および他
の酸化防止剤、キレート化剤(例えばEDTA)、炭水化物(例えばデキストリン)、ヒ
ドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸など
が挙げられる。処方物のpHは、約3〜約11の範囲であるが、通常は約7〜10である
活性成分を単独で投与することも可能であるが、医薬処方物として存在することが好ま
しい場合もある。本発明の処方物(動物用またはヒト用)は、少なくとも1つの活性成分
(例えば、本発明の化合物)を、1つ以上の許容される担体とともに含み、場合により、
他の治療成分も含む。担体は、処方物の他の成分と適合性であり、受容者に生理学的に無
害であるという観点から、「許容される」ものでなければならない。
処方物としては、上述の投与経路に適したものが挙げられる。処方物は、簡便には、単
位投薬形態で存在してもよく、薬学分野で周知のいずれかの方法によって調製されてもよ
い。技術および処方物は、一般的に、Remington’s Pharmaceuti
cal Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,
Pa.)(本明細書に内容全体が参考として組み込まれる)に記載されている。この方法
は、活性成分を、1つ以上の副成分を構成する担体と会合させる工程を含む。一般的に、
処方物は、均一に調製され、活性成分を液体担体または精密に分割した固体担体または液
体担体および固体担体の両方と密に会合させ、必要な場合には、生成物に成形することに
よって調製される。
経口投与に適した本発明の処方物は、それぞれ所定量の活性成分を含有する別個の単位
(例えば、カプセル、薬包または錠剤)として、粉末または顆粒として、水系液体または
非水系液体の溶液または懸濁物として、または水中油液体エマルションまたは油中水液体
エマルションとして与えられてもよい。活性成分は、ボーラス、舐剤またはペーストとし
て投与されてもよい。
錠剤は、場合により、1つ以上の副成分とともに、圧縮または成形によって製造される
。圧縮錠剤は、活性成分を粉末または顆粒のような自由に流動する形態で、場合により、
バインダー、滑沢剤、不活性希釈剤、防腐剤、表面活性剤または分散剤と混合し、適切な
機械で圧縮することによって調製されてもよい。成形錠剤は、粉状にした活性成分を不活
性液体希釈剤で湿らせた混合物を適切な機械で成形することによって製造されてもよい。
錠剤は、場合により、コーティングされるかまたは刻み目をつけられてもよく、場合によ
り、活性成分の放出が徐放性となるかまたは制御されるように配合されてもよい。
目または他の外組織(例えば、口および皮膚)に投与するために、処方物は、好ましく
は、活性成分を例えば、0.075〜20%(w/w)(増分0.1%、例えば、0.6
%(w/w)、0.7%(w/w)などで0.1%〜20%の範囲の活性成分を含む)、
好ましくは、0.2〜15%(w/w)、最も好ましくは、0.5〜10%(w/w)の
量で含有する局所用軟膏またはクリームとして適用される。軟膏に配合される場合、活性
成分は、パラフィン混和性または水混和性の軟膏基剤とともに使用されてもよい。あるい
は、活性成分は、水中油クリーム基剤とともにクリームに配合されてもよい。
必要に応じ、クリーム基剤の水相としては、例えば、少なくとも30%(w/w)の多
価アルコール(すなわち、2個以上のヒドロキシル基を有するアルコール)、例えば、プ
ロピレングリコール、ブタン 1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセ
ロールおよびポリエチレングリコール(PEG400を含む)およびこれらの混合物を挙
げることができる。局所処方物としては、望ましくは、皮膚または他の罹患領域への活性
成分の吸収性または浸透性を高める化合物を挙げることができる。このような皮膚浸透性
向上剤の例としては、ジメチルスルホキシドおよび関連するアナログが挙げられる。
本発明のエマルションの油相は、既知の成分から既知の様式で構成されてもよい。この
相は、単に乳化剤(エマルジェント(emulgent)としても知られる)のみを含ん
でもよいが、望ましくは、脂肪または油または脂肪および油の両方と、少なくとも1つの
乳化剤との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定化剤として作用する親油性
乳化剤とともに含まれる。油および脂肪の両方を含むことも好ましい。それとともに、安
定化剤を含むかまたは含まない乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを形成し、ワックスは、
油および脂肪とともに、いわゆるクリーム処方物の油性分散相を形成する乳化軟膏基剤を
形成する。
本発明の処方物に適したエマルジェントおよび乳化安定剤としては、Tween(R)
60、Span(R)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、グリセリルモノステアレートおよびラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる
処方物の適切な油または脂肪の選択は、望ましい化粧品性能を得ることに基づく。クリ
ームは、好ましくは、チューブまたは他の容器から漏れるのを防ぐために、適切な稠度を
有し、脂っぽくなく、染みがなく、洗浄可能な製品であるべきである。直鎖または分枝鎖
の一塩基性アルキルエステルまたは二塩基性アルキルエステル(例えば、ジ−イソアジピ
ン酸エステル、ステアリン酸イソセチル、ココナツ脂肪酸のプロピレングリコールジエス
テル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステ
アリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル)またはCrodamol CAPと
して知られる分枝鎖エステルのブレンドを使用してもよく、後半の3種が好ましいエステ
ルである。これらは、必要な性能に基づいて、単独または組み合わせて使用してもよい。
あるいは、高融点の脂質(例えば、白色軟質パラフィンおよび/または液体パラフィン)
または他の鉱物脂を使用する。
本発明の医薬処方物は、1つ以上の本発明の化合物を、1つ以上の医薬的に許容される
担体または賦形剤とともに含み、場合により、他の治療成分も含む。活性成分を含有する
医薬処方物は、目的の投与方法に適した任意の形態であってよい。経口用途で使用される
場合、例えば、錠剤、トローチ、薬用ドロップ、水性懸濁物または油性懸濁物、分散性の
粉末または顆粒、エマルション、硬質カプセルまたは軟質カプセル、シロップまたはエリ
キシルを調製してもよい。経口用途を目的とした組成物は、医薬組成物の製造分野で既知
の任意の方法にしたがって調製されてもよく、このような組成物は、口あたりのよい製剤
を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤および防腐剤を含む1つ以上の薬剤を含有し
てもよい。錠剤の製造に適した非毒性の医薬的に許容される賦形剤と混合した状態で活性
成分を含有する錠剤が許容される。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤(例えば、
炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメ
ロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム)、顆粒化剤お
よび崩壊剤(例えば、トウモロコシデンプンまたはアルギン酸)、結合剤(例えば、セル
ロース、微晶質セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア)および滑沢剤(例えば
、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルク)であってもよい。錠剤は、コ
ーティングされていなくてもよく、または胃腸管での崩壊および吸収を遅らせ、長期間に
わたって持続的に作用させるために、マイクロカプセル化を含む既知の技術によってコー
ティングされていてもよい。例えば、遅延性材料(例えば、モノステアリン酸グリセリル
またはジステアリン酸グリセリル)は、単独で使用してもよく、またはワックスと共に使
用してもよい。
経口用途の処方物は、活性成分を不活性固体希釈剤(例えば、リン酸カルシウムまたは
カオリン)と混合した硬質ゼラチンカプセルとして、または活性成分を水または油媒体(
例えば、ピーナッツ脂、液体パラフィンまたはオリーブ油)と混合した軟質ゼラチンカプ
セルとして提供されてもよい。
本発明の水性懸濁物は、水性懸濁物を製造するのに適した賦形剤と混合した状態で、活
性物質を含有する。このような賦形剤としては、懸濁剤(例えば、ナトリウムカルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン
酸ナトリウム塩、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアカシアゴム)および
分散剤または湿潤剤(例えば、天然に存在するホスファチド(例えばレシチン)、アルキ
レンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えばポリエチレンステアレート)、エチレンオ
キシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えばヘプタデカエチレンオキシセタノ
ール)、エチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導される部分エステル
との縮合生成物(例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)が挙げられる。
水性懸濁物は、1つ以上の防腐剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはp−ヒ
ドロキシ安息香酸n−プロピル)、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤および1つ以上
の甘味剤(例えばショ糖またはサッカリン)を含有してもよい。
油性懸濁物は、活性成分を、植物油(例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油または
ココナツ油)に懸濁させるか、または鉱物脂(例えば液体パラフィン)に懸濁させること
によって配合してもよい。経口懸濁物は、増粘剤(例えば、蜜ロウ、硬質パラフィンまた
はセチルアルコール)を含有してもよい。口あたりのよい経口製剤を提供するために、甘
味剤(例えば、本明細書に記載されるもの)および香味剤を添加してもよい。これらの組
成物は、酸化防止剤(例えばアスコルビン酸)を添加することによって保存性を高めても
よい。
水を加えることによって水性懸濁物の調製に適した本発明の分散性の粉末および顆粒は
、分散剤または湿潤剤、懸濁剤および1つ以上の防腐剤と混合した状態で、活性成分を与
える。適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤は、上に開示した物質によって例示される
。追加の賦形剤(例えば、甘味剤、香味剤および着色剤)が存在してもよい。
本発明の医薬組成物は、水中油エマルションの形態であってもよい。油相は、植物油(
例えば、オリーブ油またはラッカセイ油)、鉱物油(例えば液体パラフィン)または植物
油と鉱物油との混合物であってもよい。適切な乳化剤としては、天然に存在するゴム(例
えば、アカシアゴムおよびトラガカントゴム)、天然に存在するホスファチド(例えば、
大豆レシチン、脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルまたは部分エステ
ル(例えば、モノオレイン酸ソルビタン)およびこれらの部分エステルとエチレンオキシ
ドとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)が挙げられ
る。エマルションは、甘味剤および香味剤を含有してもよい。シロップおよびエリキシル
は、甘味剤(例えば、グリセロール、ソルビトールまたはショ糖)とともに配合されても
よい。このような処方物は、鎮痛薬、防腐剤、香味剤または着色剤を含有してもよい。
本発明の医薬組成物は、滅菌注射用製剤の形態(例えば、滅菌注射用の水性懸濁物また
は油性懸濁物)であってもよい。この懸濁物は、本明細書で述べた適切な分散剤または湿
潤剤および懸濁剤を用い、当該技術分野にしたがって配合してもよい。滅菌注射用製剤は
、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒の滅菌注射溶液または懸濁物(例えば
、1,3−ブタン−ジオール溶液)であってもよく、または凍結乾燥した粉末として調製
されてもよい。使用可能な許容されるビヒクルおよび溶媒は、特に、水、Ringer溶
液および等張性塩化ナトリウム溶液である。それに加え、滅菌固定化油は、溶媒または懸
濁媒体として従来から使用されている。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジ
グリセリドを含む任意の商品名の固定化油を使用してもよい。それに加え、オレイン酸の
ような脂肪酸も、注射用製剤で同様に使用してもよい。
担体材料と組み合わせて単一投薬形態を製造することが可能な活性成分の量は、治療さ
れる宿主および特定の投与態様によって変わる。例えば、ヒトに経口投与することが意図
された徐放性処方物は、活性物質を約1〜1000mgと、組成物全体の約5〜約95%
(重量:重量)で変動する適切で簡便な量の担体材料とを含有してもよい。医薬組成物は
、容易に測定可能な投与量で提供するように調製することができる。例えば、静脈内注入
することが意図された水溶液は、速度約30mL/時間で適切な容積を注入できるように
、溶液1mLあたり活性成分を約3〜500μg含有してもよい。
目に投与するのに適した処方物としては、活性成分を適切な担体(特に、活性成分用の
水系溶媒)に溶解または懸濁させた点眼薬が挙げられる。活性成分は、好ましくは、この
処方物に、0.5〜20%(w/w)の濃度で、有利には0.5〜10%(w/w)の濃
度で、特に1.5%(w/w)の濃度で存在する。
口に局所投与するのに適した処方物としては、フレーバー(通常はショ糖およびアカシ
アまたはトラガカント)基剤中に活性成分を含む薬用ドロップ、ゼラチンおよびグリセリ
ンまたはショ糖およびアカシアのような不活性基剤中に活性成分を含む芳香錠、および適
切な液体担体中に活性成分を含むうがい薬が挙げられる。
直腸投与用処方物は、例えばココアバターまたはサリチレートを含む適切な基剤を含む
坐剤として提供されしてもよい。
肺投与または経鼻投与に適した処方物は、例えば、0.1〜500μm(例えば、0.
5μm、1μm、30μm、35μmなどの増分範囲で、0.1μm〜500μmの粒径
を含む)の粒径を有し、鼻腔から迅速に吸入するか、または肺胞嚢に到達するように経口
で吸入することによって投与される。適切な処方物としては、活性成分の水溶液または油
性溶液が挙げられる。エアロゾルまたは乾燥粉末で投与するのに適した処方物は、従来の
方法によって調製してもよく、本明細書に記載の感染の治療または予防に使用される従来
の化合物のような他の治療薬剤とともに送達されてもよい。
膣投与に適した処方物は、活性成分に加え、適切な当該技術分野で既知の担体を含有す
るペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡状物またはスプレー処方物とし
て提供されてもよい。
非経口投与に適した処方物としては、酸化防止剤、バッファー、静菌剤および対象とな
る受容者の血液と等張性にするための溶質を含有してもよい水系および非水系の滅菌注射
用溶液、および懸濁剤および増粘剤を含んでもよい水系および非水系の滅菌懸濁物が挙げ
られる。
処方物は、単位投薬形態または複数回投与形態の容器(例えば、滅菌アンプルおよびバ
イアル)内に提供され、使用直前に滅菌液体担体(例えば、注射用水)のみを加えること
が必要なフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存してもよい。その場で調製する注射溶液
および注射懸濁物は、以前に記載された種類の滅菌の粉末、顆粒および錠剤から調製され
る。好ましい単位投薬処方物は、本明細書で上に引用されるように、1日分の活性成分投
薬量を含有するものまたは1日の投薬量の一部を含有するものであるか、またはその適切
な一部分である。
本発明で提供される成分に加え、本発明の処方物は、本処方物の種類に関して当該技術
分野で従来から存在する他の薬剤を含んでもよいことが理解される。例えば、経口投与に
適した処方物は、香味剤を含んでもよい。
本発明はさらに、少なくとも1つの活性成分(例えば本発明の化合物)とともに、動物
用担体を含む動物用組成物を提供する。
動物用担体は、組成物を投与するために有用な物質であり、獣医学分野で不活性である
か、または許容されたもので、活性成分と適合性の固体材料、液体材料または気体材料で
あってもよい。これらの動物用組成物は、経口、非経口で投与されるか、または任意の他
の望ましい経路で投与される。
本発明の化合物は、活性成分の放出を制御し、投薬回数を減らすか、または活性成分の
薬物動態プロフィールまたは毒性プロフィールを改良するように配合することができる。
したがって、本発明は、徐放性を有するかまたは放出を制御するように配合された本発明
の1つ以上の化合物を含む組成物も提供する。
活性成分の有効投薬量は、少なくとも治療する状態の性質、毒性に依存し、化合物が予
防的に(低用量で)使用されるか、または有効な疾患または状態に対して使用されるかに
関わらず、送達方法および医薬組成に依存し、通常の用量漸増試験試験によって医師によ
って決定される。有効投薬量は、1日あたり約0.0001〜約100mg/kg体重で
あると推測される。典型的には、1日あたり約0.01〜約10mg/kg体重である。
さらに典型的には、1日あたり約0.01〜約5mg/kg体重である。さらに典型的に
は、1日あたり約0.05〜約0.5mg/kg体重である。例えば、体重約70kgの
成人男性の1日の投薬量候補は、1mg〜1000mgまたは5mg〜500mgであり
、単回投与の形で摂取されても複数回投与の形で摂取されてもよい。
さらに別の実施形態では、本出願は、本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩
、溶媒和物および/またはエステルと、医薬的に許容される担体または賦形剤とを含む医
薬組成物を開示する。
さらに別の実施形態では、本出願は、本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩
、溶媒和物および/またはエステルと、少なくとも1つの追加の治療薬剤と、医薬的に許
容される担体または賦形剤とを組み合わせて含む医薬組成物を開示する。
本発明によれば、本発明の化合物と組み合わせて使用される治療薬剤は、本発明の化合
物と組み合わせて使用した場合に治療効果を有する任意の薬剤であってよい。例えば、本
発明の化合物と組み合わせて使用される治療薬剤は、シトクロムP450酵素(特に、シ
トクロムP450モノオキシゲナーゼ、例えば、1A2、2B6、2C8、2C19、2
C9、2D6、2E1、3A4、5、7など)によって酸化的に代謝されやすい任意の薬
剤であってもよい。
別の例では、本発明の化合物と組み合わせて使用される治療薬剤は、任意の抗ウイルス
剤(例えば、抗HIV剤、抗HCV剤など)、抗菌剤、抗真菌剤、免疫調整剤(例えば免
疫抑制剤)、抗新生物剤、化学療法剤、心血管状態や神経状態の治療に有用な薬剤などで
あってもよい。
さらに別の実施形態では、本発明の化合物と組み合わせて使用される治療薬剤は、任意
のプロトンポンプ阻害剤、抗てんかん剤、NSAID、経口血糖降下剤、アンジオテンシ
ンII、スルホニルウレア、βブロッカー、抗鬱剤、抗精神病剤または麻酔剤またはこれ
らの組み合わせであってもよい。
さらに別の実施形態では、本発明の化合物と組み合わせて使用される治療薬剤は、任意
の(1)マクロライド抗生物質、例えば、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、テリ
スロマイシン、(2)抗不整脈剤、例えば、キニジン⇒3−OH、(3)ベンゾジアゼピ
ン、例えば、アルプラゾラム、ジアゼパム⇒3OH、ミダゾラム、トリアゾラム、(4
)免疫調整剤、例えば、シクロスポリン、タクロリムス(FK506)、(5)抗HIV
ウイルス剤、例えば、インジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、(6)
運動促進剤、例えば、シサプリド、(7)抗ヒスタミン剤、例えば、アステミゾール、ク
ロルフェニラミン、テルフェニジン(terfenidine)、(8)カルシウムチャ
ンネルブロッカー、アムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピン、レルカニジピン、ニフ
ェジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、ベラパミル、(9)HMG CoAレダクタ
ーゼ阻害剤、例えば、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチ
ン、または(10)ステロイド6β−OH、例えば、エストラジオール、ヒドロコルチゾ
ン、プロゲステロン、テストステロンであってもよい。
さらに別の例では、本発明の化合物と組み合わせて使用される治療薬剤は、任意のアル
フェンタニル、アプレピタント、アリピプラゾール、ブスピロン、カフェルゴット、カフ
ェイン、TMU、シロスタゾール、コカイン、コデイン−N−脱メチル化物、ダプソン、
デキストロメトルファン、ドセタキセル、ドンペリドン、エプレレノン、フェンタニル、
フィナステライド、グリーベック、ハロペリドール、イリノテカン、LAAM、リドカイ
ン、メタドン、ナテグリニド、オンダンセトロン、ピモジド、プロプラノロール、クエチ
アピン、キニーネ、サルメテロール、シルデナフィル、シロリムス、タモキシフェン、タ
キソール、テルフェナジン、トラゾドン、ビンクリスチン、ザレプロンまたはゾルピデム
またはこれらの組み合わせであってもよい。
一実施形態では、本出願は、本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒
和物および/またはエステルと、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非
ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIV
ヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、
CCR5阻害剤およびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの追加の治療薬剤と、医薬的に許容される担体または賦形剤とを組み合わせて含む医薬組成物を開示する。
別の実施形態では、本出願は、本発明の化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶
媒和物および/またはエステルと、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル
、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル
、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−
450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、
KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、カプラビリン
、エミビリン、デラビルジン(delaviridine)、エファビレンツ、ネビラピ
ン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−9
61、DPC−963、MIV−150、TMC−120、ジドブジン、エムトリシタビ
ン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビ
ル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(racivir)(±−
FTC)、D−d4FC、AVX754、フマル酸テノホビルジソプロキシル、アデホビ
ル、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイ
ルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリント
リカルボン酸誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステル誘導体
、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、
ジンテビル(zintevir)(AR−177)、L−870812およびL−870
810、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニ
ルアラニン誘導体、アプラビロック、ビクリビロックおよびマラビロック、シクロスポリ
ン、FK−506、ラパマイシン、タキソール、タキソテール、クラリスロマイシン、A
−77003、A−80987、MK−639、サキナビル、VX−478、AG134
3、DMP−323、XM−450、BILA 2011 BS、BILA 1096 BS、BILA 2185 BS、BMS 186,318、LB71262、SC−52151、SC−629(N,N−ジメチルグリシル−N−(2−ヒドロキシ−3−(((4−メトキシフェニル)スルオニル)(2−メチルプロピル)アミノ)−1−(フェニルメチル)プロピル)−3−メチル−L−バリンアミド)、KNI−272、CGP 53437、CGP 57813およびU−103017からなる群から選択される少なくとも1つの追加の治療薬剤と、医薬的に許容される担体または賦形剤とを組み合わせて含む医薬組成物を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、
(a)本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエス
テルを含む第1の医薬組成物と、
(b)HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、
逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、
HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、
CCR5阻害剤、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、
α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤および他のHC
V治療薬物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの追加の
活性薬剤を含む第2の医薬組成物とを含む、組み合わせ医薬品を提供する。
(投与経路)
本発明の1つ以上の化合物(本明細書では活性成分と称する)は、治療対象の状態に適
した任意の経路で投与される。適切な経路としては、経口、直腸、経鼻、局所(口腔およ
び舌下を含む)、膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、くも膜下および硬膜外
を含む)などが挙げられる。好ましい経路は、例えば受容者の状態によって変わることが
理解されるであろう。本発明の化合物の利点は、経口摂取可能であり、経口投薬可能であ
ることである。
(組み合わせ治療)
一実施形態では、本発明の化合物は、例えば、シトクロムP450モノオキシゲナーゼ
を阻害するために単独で使用することができる。別の実施形態では、本発明の化合物は、
他の活性治療成分または活性治療薬剤と組み合わせて使用される。好ましくは、他の活性
治療成分または活性治療薬剤は、シトクロムP450酵素(例えば、1A2、2B6、2
C8、2C19、2C9、2D6、2E1、3A4、5、7などのようなモノオキシゲナ
ーゼ酵素)によって代謝されるか、または酸化的に代謝されやすい。
本発明の化合物の組み合わせは、典型的には、治療対象の状態、成分の相互反応性およ
び組み合わせた場合の薬物の性質に依存して選択される。例えば、感染(例えば、HIV
またはHCV)を治療する場合、本発明の組成物は、抗感染剤(例えば、本明細書に記載
されているもの)と組み合わされる。
一実施形態では、適切な組み合わせの非限定例としては、1つ以上の本発明の化合物と
、1つ以上の抗ウイルス剤(例えば、抗HIV剤、抗HCV剤など)、抗菌剤、抗真菌剤
、免疫調整剤(例えば免疫抑制剤)、抗新生物剤、化学療法剤、心血管状態や神経状態の
治療に有用な薬剤などとの組み合わせが挙げられる。
別の実施形態では、適切な組み合わせの非限定例としては、1つ以上の本発明の化合物
と、1つ以上のプロトンポンプ阻害剤、抗てんかん剤、NSAID、経口血糖降下剤、ア
ンジオテンシンII、スルホニルウレア、βブロッカー、抗鬱剤、抗精神病剤または麻酔
剤またはこれらの組み合わせとの組み合わせが挙げられる。
さらに別の実施形態では、適切な組み合わせの非限定例としては、1つ以上の本発明の
化合物と、1つ以上の(1)マクロライド抗生物質、例えば、クラリスロマイシン、エリ
スロマイシン、テリスロマイシン、(2)抗不整脈剤、例えば、キニジン⇒3−OH、(
3)ベンゾジアゼピン、例えば、アルプラゾラム、ジアゼパム⇒3OH、ミダゾラム、
トリアゾラム、(4)免疫調整剤、例えば、シクロスポリン、タクロリムス(FK506
)、(5)抗HIVウイルス剤、例えば、インジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、
サキナビル、(6)運動促進剤、例えば、シサプリド、(7)抗ヒスタミン剤、例えば、
アステミゾール、クロルフェニラミン、テルフェニジン(terfenidine)、(
8)カルシウムチャンネルブロッカー、例えば、アムロジピン、ジルチアゼム、フェロジピン、レルカニジピン、ニフェジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、ベラパミル、(9)HMG CoAレダクターゼ阻害剤、例えば、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、または(10)ステロイド6β−OH、例えば、エストラジオール、ヒドロコルチゾン、プロゲステロン、テストステロンとの組み合わせが挙げられる。
さらに別の実施形態では、適切な組み合わせの非限定例としては、1つ以上の本発明の
化合物と、アルフェンタニル、アプレピタント、アリピプラゾール、ブスピロン、カフェ
ルゴット、カフェイン⇒TMU、シロスタゾール、コカイン、コデイン−N−脱メチル化
物、ダプソン、デキストロメトルファン、ドセタキセル、ドンペリドン、エプレレノン、
フェンタニル、フィナステライド、グリーベック、ハロペリドール、イリノテカン、LA
AM、リドカイン、メタドン、ナテグリニド、オンダンセトロン、ピモジド、プロプラノ
ロール、クエチアピン、キニーネ、サルメテロール、シルデナフィル、シロリムス、タモ
キシフェン、タキソール、テルフェナジン、トラゾドン、ビンクリスチン、ザレプロンま
たはゾルピデムまたはこれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の化合物と
の組み合わせが挙げられる。
さらに別の実施形態では、適切な組み合わせの非限定例としては、1つ以上の本発明の
化合物と、1つ以上のHIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシ
ド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチ
ド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp1
20阻害剤、CCR5阻害剤および他のHIV治療薬物、インターフェロン、リバビリン
アナログ、HCV NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤
、HCVヌクレオシド系阻害剤またはHCVヌクレオチド阻害剤、HCV非ヌクレオシド
阻害剤および他のHCV治療薬物との組み合わせが挙げられる。
より特定的には、本発明の1つ以上の化合物を、(1)アンプレナビル、アタザナビル
、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキ
ナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、
モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、
RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW6403
85X、DG17、GS−8374、PPL−100、DG35およびAG1859、(2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、例えば、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン(delaviridine)、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150およびTMC−120、TMC−278(リルピビリン(rilpivirene))、エファビレンツ、BILR 355 BS、VRX 840773、UK−453061およびRDEA806、(3)逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、例えば
、ジドブジン、エムトリシタビン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジ
ン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシ
ビル(racivir)(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジ
ド(phosphazide)、フォジブジンチドキシル(fozivudine ti
doxil)、アプリシタビン(apricitibine)(AVX754)、GS−
7340、KP−1461およびフォサルブジンチドキシル(fosalvudine
tidoxil)(以前はHDP 99.0003)、(4)逆転写酵素のHIVヌクレ
オチド系阻害剤、例えば、テノホビルおよびアデホビル、(5)HIVインテグラーゼ阻
害剤、例えば、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジ
カフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、
アウリントリカルボン酸誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエス
テル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−
1360、ジンテビル(zintevir)(AR−177)、エルビテグラビル、L−
870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−5
38158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA
011、(6)gp41阻害剤、例えば、エンフビルチド、シフビルチド(sifuv
irtide)、FB006MおよびTRI−1144、(7)CXCR4阻害剤、例え
ば、AMD−070、(8)侵入阻害剤、例えば、SP01A、(9)gp120阻害剤
、例えば、BM−488043またはBlockAide/CR、(10)G6PDお
よびNADHオキシダーゼ阻害剤、例えば、イムニチン(immunitin)、(11
) CCR5阻害剤、例えば、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO
−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5m
Ab004、(12)他のHIV治療薬物、例えば、BAS−100、SPI−452、
REP 9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112
、VGV−1、PA−457(ベビリマット(bevirimat))、Amplige
n、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ 0026
、CYT 99007A−221 HIV、DEBIO−025、BAY 50−479
8、MDX010(イピリムマブ)、PBS 119、ALG 889およびPA−10
50040(PA−040)、(13)インターフェロン、例えば、ペグ化rIFN−α
2b、ペグ化rIFN−α2a、rIFN−α2b、rIFN−α2a、コンセンサスI
FN α(インフェルゲン(infergen))、フェロン、リアフェロン(reaf
eron)、インターマックスアルファ(intermax alpha)、r−IFN
−β、インフェルゲン(infergen)+アクティミューン、DUROS含有IFN
−ω、アルブフェロン、ロクテロン、Albuferon、Rebif、Oral in
terferon alpha、IFNα−2b XL、AVI−005、PEG−In
fergenおよびペグ化 IFN−β、(14)リバビリンアナログ、例
えば、レベトール、コペガスおよびビラミジン(viramidine)(タリバビリン
)、(15)NS5bポリメラーゼ阻害剤、例えば、NM−283、バロピシタビン、R
1626、PSI−6130(R1656)、HCV−796、BILB 1941、X
TL−2125、MK−0608、NM−107、R7128(R4048)、VCH−
759、PF−868554およびGSK625433、(16)NS3プロテアーゼ阻
害剤、例えば、SCH−503034(SCH−7)、VX−950(テラプレビル)、
BILN−2065、BMS−605339およびITMN−191、(17)α−グル
コシダーゼ1阻害剤、例えば、MX−3253(セルゴシビル)およびUT−231B、
(18)肝保護剤、例えば、IDN−6556、ME 3738、LB−84451およ
びMitoQ、(19)HCV非ヌクレオシド系阻害剤、例えば、ベンズイミダゾール誘
導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、A−831
、GS−9190、およびA−689、および(20)他のHCV治療薬物、例えば、ザダキシン、ニタゾキサニド(alinea)、BIVN−401(virostat)、PYN−17(altirex)、KPE02003002、アクチロン(actilon)(CPC−10101)、KRN−7000、シバシル(civacir)、GI−5005、ANA−975、XTL−6865、ANA 971、NOV−205、タルバシン(tarvacin)、EHC−18、NIM811、DEBIO−025、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、Bavituximab、OglufanideおよびV−497(メリメポジブ)からなる群から選択される1つ以上の化合物と組み合わせてもよい。
本発明の化合物を、シトクロムP450モノオキシゲナーゼ酵素(例えば、シトクロム
P450モノオキシゲナーゼ3A)によって感知されるほどに代謝される任意の他の活性
治療薬剤または活性治療成分とともに使用し、他の活性治療薬剤または活性治療成分の代
謝量を減らすかまたは代謝速度を下げ、他の活性治療薬剤または活性治療成分の薬物動態
を改良することができることも想定の範囲内である。このような改良としては、他の治療
薬剤または成分の血漿濃度を上げること、または他の治療薬剤または成分を、本発明の化
合物を投与しない場合の他の治療薬剤または成分の血漿濃度よりも治療的に有効な血漿濃
度に維持することを挙げることができる。
本発明の任意の化合物と、1つ以上の他の活性治療薬剤とを単一投薬形態に組み合わせ
、患者に同時投与または連続投与することも可能である。組み合わせ治療は、同時または
連続した投薬計画で投与してもよい。連続して投与される場合、上述の組み合わせは、2
回以上にわけて投与されてもよい。
本発明の化合物と1つ以上の他の活性治療薬剤とを共に投与することは、一般的に、本
発明の化合物および1つ以上の他の活性治療薬剤が、患者の体内に両方とも治療的に有効
量で存在するように、本発明の化合物および1つ以上の他の活性治療薬剤を同時投与する
ことまたは連続投与することを指す。
共に投与することは、本発明の化合物を1回投薬する前後に、1つ以上の他の活性治療
薬剤を1回投与することを含み、例えば、1つ以上の他の活性治療薬剤を投与して数秒以
内、数分以内または数時間以内に本発明の化合物を投与することを含む。例えば、最初に
本発明の化合物を1回投与し、次いで、数秒以内または数分以内に1つ以上の他の活性治
療薬剤を1回投与することもできる。あるいは、最初に1つ以上の他の活性治療薬剤を1
回投与し、次いで、数秒以内または数分以内に本発明の化合物を1回投与することもでき
る。いくつかの場合には、最初に本発明の化合物を1回投与し、次いで、数時間後(例え
ば1〜12時間後)に1つ以上の他の活性治療薬剤を1回投与することが望ましい場合も
ある。他の場合では、最初に1つ以上の他の活性治療薬剤を1回投与し、次いで、数時間
後(例えば1〜12時間後)に本発明の化合物を1回投与することが望ましい場合もある
組み合わせ治療は、「シナジー」および「相乗効果」を与えることがあり、「シナジー
」および「相乗効果」とは、活性成分を共に使用した場合の効果が、別個にこれらの化合
物を使用して得られる効果の合計よりも大きいことをいう。相乗効果は、活性成分が、(
1)共に配合し、組み合わせた配合物で同時に投与または送達される場合、(2)別個の
処方物として交互または並行して送達される場合、または(3)いくつかの他の投薬計画
による場合に、起こることがある。交互の治療で送達される場合、相乗効果は、化合物が
連続して(例えば、別個の錠剤、丸薬またはカプセルで)投与または送達される場合、ま
たは別個のシリンジで別個に注射することによって投与または送達される場合に起こるこ
とがある。一般的に、交互に治療している間には、有効投薬量の各活性成分を順次(すな
わち連続して)投与し、組み合わせ治療では、有効投薬量の2つ以上の活性成分を共に投
与する。
さらに別の実施形態では、本出願は、薬物で治療される患者に、治療的に有効量の本発
明の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与す
る工程を含む、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の薬物動
態を改良する方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、薬物で治療される患者に、薬物と、本発明の化合
物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルとを含む治療的に
有効量の組み合わせを投与する工程を含む、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによ
って代謝される薬物の薬物動態を改良する方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、薬物で治療される患者に、治療的に有効量の本発
明の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与す
る工程を含む、シトクロムP450モノオキシゲナーゼ3Aによって代謝される薬物の薬
物動態を改良する方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、薬物で治療される患者に、治療的に有効量の本発
明の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与す
る工程を含む、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の血漿濃
度を上げる方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、薬物で治療される患者に、薬物と、本発明の化合
物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルとを含む治療的に
有効量の組み合わせを投与する工程を含む、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによ
って代謝される薬物の血漿濃度を上げる方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、薬物で治療される患者に、治療的に有効量の本発
明の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与す
る工程を含む、シトクロムP450モノオキシゲナーゼ3Aによって代謝される薬物の血
漿濃度を上げる方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、薬物で治療される患者に、治療的に有効量の本発
明の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを投与す
る工程を含み、投与される本発明の化合物の量が、シトクロムP450モノオキシゲナー
ゼを阻害するのに有効な量である、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝
される薬物の血漿濃度を上げる方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、治療の必要な患者に、本発明の化合物またはその
医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、シトクロムP450モノオ
キシゲナーゼを阻害するのに有効な量で投与する工程を含む、患者においてシトクロムP
450モノオキシゲナーゼを阻害する方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、治療の必要な患者に、本発明の化合物またはその
医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、シトクロムP450モノオ
キシゲナーゼ3Aを阻害するのに有効な量で投与する工程を含む、患者においてシトクロ
ムP450モノオキシゲナーゼ3Aを阻害する方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、シトクロムP450モノオキシゲナーゼと、シト
クロムP450モノオキシゲナーゼの阻害に有効な量の本発明の化合物またはその医薬的
に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルとを接触させる工程を含む、シトクロ
ムP450モノオキシゲナーゼを阻害する方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、シトクロムP450モノオキシゲナーゼ3Aと、
シトクロムP450モノオキシゲナーゼ3Aの阻害に有効な量の本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルとを接触させる工程を含む、シトクロムP450モノオキシゲナーゼ3Aを阻害する方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、治療の必要な患者に、治療的に有効量の本発明の
化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、HIVプ
ロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHI
Vヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラ
ーゼ阻害剤およびCCR5阻害剤からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上
の追加の治療薬剤と組み合わせて投与する工程を含む、HIV感染を治療する方法を提供
する。
さらに別の実施形態では、本出願は、治療の必要な患者に、治療的に有効量の本発明の
化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、アンプレ
ナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、
ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−12
6、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)
、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−
684およびGW640385X、DG17、PPL−100、DG35、AG1859
、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン(delaviridine)、エファビレ
ンツ、ネビラピン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−08
3、DPC−961、DPC−963、MIV−150およびTMC−120、TMC−
278(リルピビリン(rilpivirene))、エファビレンツ、BILR 35
5 BS、VRX 840773、UK−453061、RDEA806、ジドブジン、
エムトリシタビン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル
、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(raci
vir)(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド(phosp
hazide)、フォジブジンチドキシル(fozivudine tidoxil)、
アプリシタビン(apricitibine)(AVX754)、アムドキソビル、KP
−1461、フォサルブジンチドキシル(fosalvudine tidoxil)(
以前はHDP 99.0003)、テノホビル、アデホビル、クルクミン、クルクミン誘
導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオ
イルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェ酸
フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン
誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(zintevir
)(AR−177)、L−870812、L−870810、MK−0518(ラルテグ
ラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK
−2048およびBA 011、エンフビルチド、シフビルチド(sifuvirtid
e)、FB006MおよびTRI−1144、AMD−070、侵入阻害剤、SP01A
、BM−488043、BlockAide/CR、G6PDおよびNADHオキシダ
ーゼ阻害剤、イムニチン(immunitin)、アプラビロック、ビクリビロック、マ
ラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer
)、CCR5mAb004、BAS−100、SPI−452、REP 9、SP−01
A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−4
57(ベビリマット(bevirimat))、Ampligen、HRG214、Cy
tolin、VGX−410、KD−247、AMZ 0026、CYT 99007A
−221 HIV、DEBIO−025、BAY 50−4798、MDX010(イピ
リムマブ)、PBS 119、ALG 889およびPA−1050040(PA−04
0)からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わ
せて投与する工程を含む、HIV感染を治療する方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、治療の必要な患者に、治療的に有効量の本発明の
化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを、ペグ化r
IFN−α2b、ペグ化rIFN−α2a、rIFN−α2b、rIFN−α2a、コン
センサスIFN α(インフェルゲン(infergen))、フェロン、リアフェロン
(reaferon)、インターマックスアルファ(intermax alpha)、
r−IFN−β、インフェルゲン(infergen)+アクティミューン、DUROS
含有IFN−ω、ロクテロン、アルブフェロン、Rebif、Oral interfe
ron alpha、IFNα−2b XL、AVI−005、PEG−Inferge
nおよびペグ化 IFN−β、レベトール、コペガスおよびビラミジン(v
iramidine)(タリバビリン)、NM−283、バロピシタビン、R1626、
PSI−6130(R1656)、HCV−796、BILB 1941、XTL−21
25、MK−0608、NM−107、R7128(R4048)、VCH−759、P
F−868554、GSK625433、SCH−503034(SCH−7)、VX−
950(テラプレビル)、BILN−2065、BMS−605339、ITMN−19
1、MX−3253(セルゴシビル)、UT−231B、IDN−6556、ME 37
38、LB−84451、MitoQ、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4
−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、A−831、A−689、ザダキシン
、ニタゾキサニド(alinea)、BIVN−401(virostat)、PYN−
17(altirex)、KPE02003002、アクチロン(actilon)(C
−10101)、KRN−7000、シバシル(civacir)、GI−5005
、ANA−975、XTL−6865、ANA 971、NOV−205、タルバシン(
tarvacin)、EHC−18、NIM811、DEBIO−025、VGX−41
0C、EMZ−702、AVI 4065、Bavituximab、Oglufani
deおよびVX−497(メリメポジブ)からなる群から選択される、治療的に有効量の
1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与する工程を含む、HCV感染を治療する方
法を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、患者においてシトクロムP450モノオキシゲナ
ーゼを阻害する医薬を調製するための、本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩
、溶媒和物および/またはエステルの使用を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、HIV感染を治療する医薬を調製するための、本
発明の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルの使用
を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって
代謝される薬物の血漿濃度を挙げる医薬を調製するための、本発明の化合物またはその医
薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルの使用を提供する。
さらに別の実施形態では、本出願は、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって
代謝される薬物の薬物動態を改良する医薬を調製するための、本発明の化合物またはその
医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルの使用を提供する。
(実施例Aの準備)
スキーム1
Figure 2009542696

(化合物2)
化合物1(リトナビル)(1.8g、2.5mmol)の1,2−ジクロロエタン(1
5mL)溶液に、1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(890mg、5.0mmo
l)を加えた。混合物を75℃で6時間加熱し、25℃まで冷却した。減圧下で蒸発させ
、白色固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液
:EtOAc)によって精製し、化合物2(1.6g)を得た。m/z:831.1(M
+H)
(実施例A)
水素化トリブチルスズ(0.78mL、2.9mmol)のトルエン(130mL)溶
液を流させ、これに化合物2(1.6g、1.9mmol)および2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル(31mg、0.19mmol)のトルエン(30mL)溶液を30
分間かけて加えた。混合物を115℃で6時間加熱し、25℃まで冷却した。トルエンを
減圧下で除去した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液
:ヘキサン/EtOAc 1/10)によって精製し、実施例A(560mg)を得た。
m/z:705.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例Bの準備)
スキーム2
Figure 2009542696

(実施例B)
化合物1(リトナビル)(98mg、0.136mmol)のジクロロメタン(4mL
)溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(61mg、0.143mmol)を
加えた。混合物を室温で6時間攪拌した。次いで、混合物をジクロロメタンと塩水とに分
配し、ジクロロメタン層を分離し、乾かし、乾燥するまで蒸発させた。CombiFla
sh(R)(固定相:シリカゲル;溶出液:40−80% EtOAc/ヘキサン勾配)
で精製し、実施例Bを白色固体として得た。実施例BをMeOH/ヘキサンを用いて微粉
化することによってさらに精製し、白色固体83mgを得た。m/z:719(M+H)
(実施例Cの準備)
スキーム3
Figure 2009542696

(化合物3)
J.Med.Chem.1998,41,602(あらゆる目的のために、本明細書に
内容全体が参考として組み込まれる)の手順にしたがって化合物3を調製した。
(化合物4)
室温で、フラスコにシクロプロピルアミン(8.2mL、117.8mmol)を入れ
た。化合物3(1g、4.71mmol)のMeCN(8.5mL)溶液を5分間かけて
滴下すると透明黄色溶液になり、これを室温で一晩放置した。真空下で揮発物質を除去し
、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配溶出液、0−50% EtOAc
/ヘキサン)で精製し、4を黄色液体として0.65g(70%)得た(LC/MS m
/z 197(M+H);218(M+Na))。
スキーム4
Figure 2009542696

(化合物5)
化合物5をAldrichから購入するか、またはJ.Org.Chem.1994,
59,1937(あらゆる目的のために、本明細書に内容全体が参考として組み込まれる
)の手順にしたがって調製した。
(化合物6)
化合物4のDCM(3mL)溶液に、室温で5(0.1mL、0.695mmol)を
加えた。得られた透明溶液を室温で2時間放置した。真空下で溶媒を除去し、残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(勾配溶出液、0−50% EtOAc/ヘキサン)で直接精
製し、6を無色ガラス状物として0.218g(89%)得た(LC/MS m/z 3
54(M+H);729(2M+Na))。
(化合物7)
化合物6を室温でTHF(5mL)に入れ、LiOH(HO中1M)を加えた。得ら
れた反応混合物を1.5時間激しく攪拌した。反応混合物を1M HClでpH3になる
まで酸性にした(pH試験紙を用いて変化を追った)。酸性になった反応混合物をEtO
Acで数回抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真
空下で濃縮し、7を無色膜状物として0.20g(定量的な収率)で得た(LC/MS
m/z 340(M+H))。この物質をさらに精製することなく使用した。
スキーム5
Figure 2009542696

(実施例C)
化合物7(0.034g、0.100mmol)および化合物8(0.034g、0.
083mmol)を室温でTHF(2mL)で希釈した。得られた溶液に、N,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.022mL、0.125mmol)、EDC(0.018
mL、0.099mmol)およびHOBt(0.013g、0.099mmol)を加
えた。次いで、溶液を室温で一晩放置した。真空下で溶媒を除去し、残渣をMeCN(0
.5mL)に入れ、Acrodisc LC13 PVDFフィルター(0.45μM)
に通した後、分取HPLCで精製し、実施例Cを綿毛状白色固体として0.043g(7
1%)得た。
Figure 2009542696

(実施例D−Iの準備)
スキーム6
Figure 2009542696

(化合物9)
J.Med.Chem.1998,41,602の手順にしたがって化合物9を調製し
た。
(化合物10)
J.Med.Chem.1998,41,602の手順にしたがって化合物構造10を
調製した。
(化合物11)
化合物構造11をAldrichから購入するか、またはJ.Org.Chem.19
94,59,1937の手順にしたがって調製した。
(化合物12)
方法1:化合物9(0.8mmol)のTHF(2mL)溶液に、化合物10のカルバ
メート(0.6mmol)を加え、次いでDMAP(16mg)およびトリエチルアミン
(0.25mL)を加えた。得られた混合物を70℃で2時間加熱し、EtOAcで希釈
した。有機相を分離し、飽和NaCO水溶液、水および塩水で順に洗浄し、減圧下で
濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1/1−1/3
ヘキサン/EtOAcの勾配)で精製し、化合物構造12を得た。
方法2:化合物9(2.4mmol)のCHCl(2mL)溶液に、化合物11の
イソシアネート(2mmol)を加えた。得られた混合物を4時間攪拌し、濃縮した。残
渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc 1/1
−1/3)で精製し、化合物構造12を得た。
(化合物13)
化合物構造12(1.8mmol)をジオキサン(8mL)および水(8mL)に溶か
し、これに水酸化ナトリウム(3.6mmol)を加えた。得られた反応混合物を1時間
攪拌し、HClジオキサン溶液(3.6mmol)で酸性にした。反応混合物をEtOA
cで抽出し、有機相を無水MgSOで乾燥させた。乾燥した有機相を濃縮し、化合物構
造13を得た。
スキーム7
Figure 2009542696

(化合物16)
化合物15(Molekulaから購入)(17mmol)のDCM(40mL)溶液
に、化合物14(19mmol)を加え、次いでトリエチルアミン(26mmol)を加
えた。得られた反応混合物を12時間攪拌し、減圧下で濃縮した。反応混合物をEtOA
cで希釈し、飽和NaCO水溶液、水および塩水で順に洗浄した。減圧下で溶媒を除
去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液:ヘキサン/
EtOAc=1/1)で精製し、化合物16(4.7g)を得た。
スキーム8
Figure 2009542696

(化合物17)
Tetrahedron 1997,53,4769(あらゆる目的のために、本明細
書に内容全体が参考として組み込まれる)の手順にしたがって化合物17を調製した。
(化合物18)
J.Org.Chem.1987,52,3759(あらゆる目的のために、本明細書
に内容全体が参考として組み込まれる)の手順にしたがって化合物18を調製した。
(化合物19)
化合物18(7.4mmol)のTHF(200mL)懸濁物を、透明溶液が得られる
まで流下で加熱した。この溶液を−78℃まで冷却し、n−ブチルリチウム(14.8
mmol)を滴下し、スルホン18のジアニオン溶液を得た。
DIBAL−H溶液(7.8mmol)に、0℃でMeOH(7.8mmol)のTH
F(5mL)溶液を加えた。混合物を5分間攪拌し−78℃まで冷却した。このDIBA
L−H/MeOH溶液に、化合物17(6.6mmol)のTHF(5mL)溶液を加え
、得られた反応混合物をさらに5分間攪拌した。得られたアルデヒド錯体溶液を、スルホ
ン18のジアニオン溶液に移した。得られた混合物を−78℃で30分間攪拌し、NH
Cl水溶液でクエンチし、25℃まで加温した。次いで、この混合物をEtOAcで抽出
し、濃縮し、化合物19をジアステレオマー混合物として得た(m/z 737.3(M
+Na))。
(実施例20)
化合物19のDCM(20mL)溶液にAcO(1.5mL)を加え、次いでピリジ
ン(3mL)を加えた。得られた混合物を12時間攪拌し、濃縮した。濃縮物をMeOH
(30mL)に溶解し、0℃まで冷却した。この溶液にNaHPO(4.9g)を加
え、次いで新しく調製したNa−Hg(6%、6g)を加えた。得られた混合物を25℃
まで加温し、12時間攪拌した。水(50mL)を加え、混合物を濾過し、濃縮した。濃
縮物をEtOAcで希釈し、塩水で洗浄した。有機相を濃縮した。フラッシュカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル、溶出液:ヘキサン/EtOAc=10/1)で精製し、化
合物20(1.4g)を得た。
(化合物21)
液体アンモニア(25mL)に、−33℃で、化合物20(1.4g)のTHF(2.
5mL)溶液を加えた。溶液の青色が消えなくなるまで、ナトリウムをゆっくりと加えた
。得られた混合物を1時間攪拌した。固体NHCl(6g)をゆっくりと加え、混合物
を25℃まで加温し、アンモニアを蒸発させた。混合物をEtOAcで希釈し、水および
塩水で順に洗浄した。減圧下で溶媒を除去した。残った残渣をフラッシュカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル、溶出液:ヘキサン/EtOAc=5/1)で精製し、化合物2
1(1.15g)を得た。
(化合物22)
MeOH(20mL)中の化合物21(1.15g)および10%Pd/C(160m
g)の混合物を12時間水素化した。CELITEを加え、得られた混合物を5分間攪拌
した。次いで、混合物を濾過し、濃縮し、中間体(1g)を得た。中間体(700mg)
をDCM(20mL)およびTFA(4mL)に溶解し、得られた混合物を4時間攪拌し
、減圧下で濃縮した。濃縮した混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaCO水溶液、
水および塩水で順に洗浄した。洗浄したEtOAc混合物を濃縮し、化合物22(420
mg)を得た。
(化合物8)
化合物22(1.57mmol)のCHCN(16mL)溶液に化合物16(1.5
7mmol)を加え、次いでジイソプロピルエチルアミン(3.14mmol)を加えた
。得られた混合物を12時間攪拌した。次いで、混合物をEtOAcで希釈し、飽和Na
CO水溶液、水および塩水で順に洗浄した。逆相HPLC(Phenomenex
Synergi(R) Comb−HTSカラム、溶出液:25%−100% CH
N水溶液)で精製し、化合物8(460mg)を得た。
(実施例D)
化合物13a(R=H;0.08mmol)および化合物8(0.06mmol)のT
HF(1mL)溶液に、HOBt(15mg)、EDC(26mg)およびジイソプロピ
ルエチルアミン(0.25mL)を加えた。混合物を12時間攪拌し、濃縮した。逆相H
PLC(Phenomenex Synergi(R) Comb−HTSカラム、溶出
液:25%−100% CHCN水溶液)で精製し、実施例D(27mg)を得た。m
/z 663.1(M+H)
Figure 2009542696

(実施例E)
実施例Dの手順にしたがって、化合物13aの代わりに化合物13bを使用し、実施例
Eを調製した(30mg)。m/z 677.1(M+H)
(実施例F)
実施例Dの手順にしたがって、化合物13aの代わりに化合物13cを使用し、化合物
Fを調製した。m/z 691.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例G)
実施例Dの手順にしたがって、化合物13aの代わりに化合物13dを使用し、実施例
Gを調製した(84mg)。m/z 783.2(M+H)
(実施例H)
実施例Dの手順にしたがって、化合物13aの代わりに化合物13eを使用し、実施例
Hを調製した(90mg)。m/z 763.2(M+H)
(実施例I)
実施例H(24mg)をTFA(2mL)に溶解し、混合物を12時間攪拌し、次いで
濃縮した。逆相HPLC(Phenomenex Synergi(R) Comb−H
TSカラム、溶出液:25%−100% CHCN水溶液)で精製し、実施例I(14
mg)を得た。m/z 707.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例Iの準備)
スキーム9
Figure 2009542696

(実施例J)
化合物13の手順にしたがって、但し、化合物11の代わりにメチル 3−イソシアナ
ートプロピオネートを使用し、化合物23を調製した。
実施例Dの手順にしたがって、但し、化合物13aの代わりに化合物23を使用し、実
施例Jを調製した(37mg)。m/z 677.2(M+H)
(実施例Kの準備)
スキーム10
Figure 2009542696

(実施例K)
(化合物5a)
Synthesis 823,1976(あらゆる目的のために、本明細書に内容全体
が参考として組み込まれる)の文献の手順にしたがって化合物5aを調製した。
(化合物5b)
化合物5a(700mg、3.9mmol)のTHF(10mL)溶液に水(69μL
、3.9mmol)を加え、次いでトリフェニルホスフィン(1.06g、4.0mmo
l)を加えた。混合物を12時間攪拌した。溶媒を除去し、混合物を乾燥させ、化合物5
bを得て、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
(化合物5c)
トリホスゲン(110mg、0.37mmol)のCHCl(2mL)溶液に、0
℃で、化合物5b(1mmol)およびiPrNEt(0.38mL、2.2mmol
)のCHCl(3.5mL)溶液を30分間かけて加えた。混合物を30分間攪拌し
、アミノ N−メチルロイシンメチルエステルHCl塩(182mg、1mmol)およ
びiPrNEt(0.34mL、2.2mmol)のCHCl(2mL)溶液を加
えた。混合物を12時間攪拌し、EtOAcで希釈した。この溶液を飽和NaCO
洗浄し(2回)、水で洗浄し(2回)、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濃縮
し、シリカゲルフラッシュカラムで精製し、化合物5c(300mg)を得た。
(化合物5d)
化合物13の手順にしたがって、但し、化合物12の代わりに化合物5cを使用し、化
合物5dを調製した。
(実施例K)
実施例Dの手順にしたがって、但し、化合物13aの代わりに化合物5dを使用し、実
施例Kを調製した(7mg)。m/z 705.2(M+H)
Figure 2009542696
(実施例Lの準備)
スキーム11
Figure 2009542696
(実施例L)
化合物22(1.57mmol)のCHCN(16mL)溶液に化合物16(3.14mmol)を加え、次いでトリエチルアミン(4.71mmol)を加えた。得られた混合物を12時間攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaCO水溶液、水および塩水で順に洗浄した。減圧下で溶媒を除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出液:ヘキサン/EtOAc=1/1)で精製し、実施例L(460mg)を得た。m/z 551.2(M+H)
Figure 2009542696
(化合物22の代替的な調製法)
スキーム12
Figure 2009542696
(化合物25)
J.Org.Chem.1996,61,444(あらゆる目的のために、本明細書に内容全体が参考として組み込まれる)に記載される文献の手順にしたがって、但し、D異性体の代わりにL異性体を調製し、化合物25を調製した。
(化合物26)
THF(260mL)中の化合物25(7.4g)および1,1’−チオカルボニルジイミダキソール(4.5g)の混合物を、65℃で54時間加熱した。減圧下で混合物から溶媒を除去した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc=1/1)で精製し、化合物26(7.33g)を得た。
(化合物27)
化合物26(7.3g)およびトリエチルホスファイト(100mL)の混合物を160℃で4時間加熱した。過剰の試薬を減圧下で除去した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc=3/1)で精製し、化合物27(5g)を得た。
(化合物22)
i−PrOH/EtOAc(5mL/5mL)中の化合物27(250mg)の混合物を10%Pd/C(75mg)存在下で14時間水素化した。混合物にCELITEを加え、混合物を5分間攪拌した。濾過し、溶媒を蒸発させ、化合物22(116mg)を得た。
スキーム12に概略を記載した手順を用い、化合物22に類似の種々の1,4−置換1,4−ジアミンを調製することができることを当業者は理解するであろう。例えば、化合物25に類似のアミン保護された2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジアミンを調製することができる。
Figure 2009542696
式中、L、A、ArおよびPは本明細書に定義されるとおりであり、保護基「P」は、Protective Groups in Organic Synthesis,Theodora W.Greene and Peter G.M.Wuts(John.Wiley & Sons,Inc.,New York,1999,ISBN 0−471−16019−9)(あらゆる目的のために、本明細書に内容全体が参考として組み込まれる)に記載の任意のアミン保護基である。次いで、化合物25の類似体を、スキーム12に概略を記載した方法にしたがって変換し、化合物26の類似体、
Figure 2009542696
化合物27の類似体、
Figure 2009542696
および化合物22の類似体
Figure 2009542696
を合成することができる。
(実施例MおよびNの準備)
スキーム13
Figure 2009542696
(化合物29)
実施例6を調製するのに使用した手順(スキーム4に記載)と類似の手順にしたがって、但し、化合物4の代わりに化合物9を使用し、化合物28を調製した。
化合物28(0.757g、2.31mmol)のTHF(9mL)溶液に、室温で、新しく調製した1M LiOH(4.6mL、4.6mmol)を加えた。1.5時間後、1M HCl(7mL、7mmol)を加え、反応混合物をEtOAc(5×1.5mL)で十分に抽出した。有機層を合わせ、無水NaSOで乾燥させ、揮発物質を真空
下で除去し、化合物29を無色ガラス状固体として0.677g(93%)得て(LC/
MS m/z 314.0(M+H))、これをさらに精製することなく以下の手順で
使用した。
スキーム14
Figure 2009542696

(化合物30)
化合物30をAldrich Chemical Co.から購入し、さらに精製する
ことなく使用した。
(化合物31)
化合物30(8.25g、80mmol)のMeOH(50mL)溶液に、ベンズアル
デヒド(8.1mL、80mmol)を加え、得られた溶液を室温で攪拌した。2時間後
、反応混合物を0℃まで冷却し、NaBH(3.33g、88mmol)を何回かにわ
けて加えた。反応混合物を室温まで2時間かけて加温した後、氷酢酸(2mL)を加えた
。得られた粘性溶液を真空下で濃縮した。EtOAcおよびHO(各50mL)を加え
、水相をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、飽和NaHCO、塩水で洗浄し、減
圧下で濃縮した。得られた物質を室温でTHF(25mL)およびHO(25mL)に
入れ、BocO(15.1g、69.2mmol)を加えると不透明懸濁物が得られ、
これを室温で2時間激しく攪拌した。THFを真空下で除去し、水層をEtOAcで抽出
した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。
SiOクロマトグラフィー(3/1 Hex/EtOAC)で精製し、化合物31を無
色油状物として18.5g(79%)得た(LC/MS m/z 293.9(M+H)
(化合物32)
化合物31(5.95g、20.3mmol)およびEtN(9.9mL、71mm
ol)をDMSO(65mL)で希釈し、室温で30分間熟成させた後、0℃まで冷却し
た。ピリジン・SOを一度に加え、凍結を防ぐために、反応混合物を5℃に維持した。
45分後、反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和Na
HCO、HOで洗浄し、無水MgSOで乾燥させた後、真空下で濃縮し(浴温25
℃)、化合物32を透明な黄色油状物として4.39g(74%)得て、これをさらに精
製することなく使用した。
Figure 2009542696

(化合物34)
化合物33(6.23g、16.6mmol)のTHF(500mL)懸濁物を、均一
溶液が得られるまで還流下で加熱した。この溶液を−78℃まで冷却し、1.6M n−
BuLi(19.7mL、31.5mmol)を入れると、透明黄色溶液が得られた。そ
の間に、DIBAL−H(ヘキサン中1M、18.1mL、18.1mmol)をTHF
(8mL)で希釈し、0℃に冷却した後にMeOH(0.73mL、18.1mmol)
を加えることによってDIBAL−OMeを調製した。この溶液を熟成させている間に、
化合物32(4.39g、15.1mmol)をTHF(15mL)で希釈し、−78℃
まで冷却した。化合物32の溶液に、DIBAL−OMe溶液をカニューレで加え、5分
間熟成した後、硫黄ジアニオン溶液にカニューレで加えた。得られた透明黄色溶液を−7
8℃で1時間熟成させた。飽和NHCl(100mL)を−78℃で加えて反応をクエ
ンチし、室温まで加温した。析出した固体が全て溶解するまで水を加え、層を分離した。
THF層を真空下で濃縮し、その間に水層をEtOAcで抽出した。有機層を再び合わせ
、塩水で洗浄し、得られたエマルションを、均一な二層が得られるまで固体NaOHで処
理した。水層をEtOAcで抽出し、有機物を合わせ、無水NaSOで乾燥させた。
真空下で濃縮し、化合物34をアモルファス白色固体として9.57g(95%)得て(
LC/MS m/z:689.3(M+Na))、これをさらに精製することなく以下
の手順で使用した。
(化合物35)
粗化合物34をCHCl(65mL)に懸濁させ、次いでピリジン(6.7mL、
83mmol)および無水酢酸(3.5mL、36.5mmol)を加えた。得られた溶
液を室温で一晩熟成させた。MeOH(6mL)を加え、10分後に、反応物を塩水に注
いだ。水を加えると二層になり、この層を分離し、水相をCHClで繰り返し抽出し
た。有機層を合わせ、無水MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、白色固体8.95g
(88%)を得て、これをすぐにMeOH(100mL)に入れた。NaHPO(1
1.4g、80.3mmol)を加え、得られたスラリーを0℃まで冷却した後、Na−
Hg(6%、14.5g、37.8mmol)を何回かに分けて加えた。室温で一晩熟成
させた後、HO(30mL)を加え、反応物をセライトパッドで濾過した。MeOHを
真空下で除去し、水性残渣をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無
水MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮して黄色油状物を得て、これをSiOクロマト
グラフィー(0−15% EtOAc/ヘキサン)で精製し、化合物35を無色油状物と
して2.14g(34%)得た(LC/MS m/z:531.2(M+Na))。
(化合物36)
化合物35(1.73g、3.4mmol)をMeOH(7.5mL)で希釈し、10
%Pd/C(0.36g、0.34mmol)を加えた。雰囲気をH風船で交換し、反
応混合物を室温で熟成した。2時間後、反応混合物をセライトパッドで濾過し、濾液をM
eOHで数回洗浄し、有機層を合わせ、真空下で濃縮し、化合物36を無色油状物として
1.45g(83%)得て(LC/MS m/z: 533.2(M+Na))、これ
をさらに精製することなく以下の手順で使用した。
(化合物37)
化合物36(0.528g、1.03mmol)をTHF(3mL)で希釈し、液化ア
ンモニア(約20mL)に−35℃で加えた。青色が消えなくなるまで、Na小片を加え
た。1.5時間後、残ったNaが分解するまで固体NHClを何度かに分けて加え、ア
ンモニアを周囲温度で逃がした。水およびEtOAc(各20mL)を加え、水層をEt
OAcで抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空下で
濃縮し、化合物37をアモルファス白色固体として0.395g(91%)得て、これを
さらに精製することなく、以下の手順で使用した(LC/MS m/z:421.1(M
+H);443.2(M+Na))。
(化合物38)
化合物37(0.362g、0.861mmol)をCHCl(3.2mL)で希
釈した。トリフルオロ酢酸(0.8mL)を加え、透明溶液を一晩熟成させた。真空下で
濃縮した後、残渣をトルエン数回共沸させ、残ったTFAを除去した。化合物38のビ
ストリフルオロ酢酸塩0.382g(99%)を無色油状物として集め、さらに精製する
ことなく使用した(LC/MS m/z:221.1(M+H))。
スキーム15
Figure 2009542696

(化合物39および化合物40)
化合物38(0.382g、0.852mmol)をMeCN(10mL)で希釈し、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.60mL、3.41mmol)を加え、次い
で、化合物16のMeCN溶液(1.5mL)を加えた。この透明黄色溶液を室温で4時
間熟成させ、揮発物質を真空下で除去した。残渣をCHCl/IPA 3/1(v/v
、13mL)に入れ、飽和NaCO(3mL)で処理した。得られた懸濁物をH
(3mL)で希釈し、水相をCHCl/IPA 3/1で十分に抽出した。有機層を合
わせ、無水NaSO/無水NaCOの3/2(w/w)混合物で乾燥させ、真空
下で濃縮した。SiOクロマトグラフィー(0−20% MeOH/CHCl)で
精製し、化合物39を無色膜状物として0.043g(14%)(LC/MS m/z:
362.1(M+H))、化合物40を無色膜状物として0.105g(34%)(L
C/MS m/z:362.1(M+H))得た。
(実施例M)
フラスコに化合物39(0.048g、0.133mmol)を入れ、化合物29を0
.2M THF溶液として加えた(0.8mL、0.160mmmol)。THF(1m
L)を加え、次いでDIPEA(0.026mL、0.145mmol)、HOBt(0
.022g、0.160mmol)を加え、最後にEDC(0.028mL、0.160
mmol)を加えた。この透明無色溶液を一晩熟成した。揮発物質を真空下で除去し、残
渣をSiOクロマトグラフィー(0−20% MeOH/CHCl)で精製した。
所望の化合物を含有する画分を真空下で濃縮し、分取LC/MSで精製し、実施例Mを無
色膜状物として0.018g(20%)得た。LC/MS m/z:657.2(M+H
Figure 2009542696

(実施例N)
以下の試薬を用い、実施例Mを調製するのに使用した手順と同様の手順を用いて実施例
Nを調製した。化合物40(0.055g、0.152mmol);化合物29(0.2
M THF溶液0.92mL、0.183mmol);THF(1mL);DIPEA(
0.040mL、0.228mmol);HOBt(0.025g、0.182mmol
);EDC(0.032mL、0.182mmol)。実施例N 0.087g(87%
)を無色膜状物として単離した(LC/MS m/z:657.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例OおよびPの準備)
スキーム16
Figure 2009542696

(化合物41)
J.Org.Chem.1996,61,444−450の手順にしたがって化合物4
1を調製した。
(化合物42)
THF(60mL)中の化合物41(1.73g、3mmol)および1,1’−チオ
カルボニルジイミダゾール(1.14g、6.1mmol)の混合物を65℃で72時間
加熱した。減圧下で溶媒を除去した。混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl、水お
よび塩水で順に洗浄し、MgSOで乾燥させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc=1/1)で精製し、化合物42(980mg)を
得た。m/z:611.1(M+H)
(化合物43)
化合物42(980mg)およびトリエチルホスファイト(10mL)の混合物を160℃で14時間加熱した。過剰の試薬を減圧下で除去した。ヘキサン(11mL)およびEtOAc(3.6mL)の混合物から再結晶させ、化合物57(580mg)を得た。m/z:557.3(M+Na)
(化合物44)
i−PrOH/EtOAc(12mL/12mL)中の化合物43(580mg)の混
合物を10%Pd/C(200mg)存在下、高圧下(100psi)で24時間水素化
した。Celiteを加え、混合物を5分間攪拌した。濾過し、蒸発させ、化合物44(
285mg)を得た。m/z:269.1(M+H)
スキーム16に概略を記載した手順を用い、化合物44に類似の種々の1,4−置換1
,4−ジアミンを調製することができることを当業者は理解するであろう。例えば、化合
物41に類似のアミン保護された2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジアミンを調製するこ
とができる。
Figure 2009542696

式中、L、A、ArおよびPは本明細書に定義されるとおりであり、保護基「P」は
、Protective Groups in Organic Synthesis,
Theodora W.Greene and Peter G.M.Wuts(Joh
n.Wiley & Sons,Inc.,New York,1999,ISBN 0
−471−16019−9)に記載の任意のアミン保護基である。次いで、化合物41の
類似体を、スキーム16に概略を記載した方法にしたがって変換し、化合物42の類似体
Figure 2009542696

化合物43の類似体、
Figure 2009542696

および化合物44の類似体
Figure 2009542696

を合成することができる。
ここに示されたもの以外の立体化学配置(すなわちエナンチオマーまたはジアステレオ
マー)は、キラル中心で適切な立体化学配置を有する化合物41の類似体を選択すること
によって調製することができることも、理解されるであろう。
スキーム17
Figure 2009542696

(化合物46)
化合物45(950mg、3.5mmol)のCHCN(36mL)溶液に、0℃で
化合物16(892mg、3.2mmol)を加え、次いでジイソプロピルエチルアミン
(1.2mL、7mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間攪拌した。混合物をE
tOAcで希釈し、飽和NaCO、水および塩水で順に洗浄した。フラッシュカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、100%EtOAcからCHCl/MeOH=4
/1)で精製し、化合物46(770mg)を得た。m/z:410.1(M+H)
スキーム17に概略を記載した手順を用い、化合物46に類似の種々の化合物を調製す
ることができることを当業者は理解する。例えば、化合物44に類似の1,4−ジアミン
を上述のように調製することができるであろう。
Figure 2009542696

次いで、化合物44の類似体を、化合物16の類似体
Figure 2009542696

(式中、Z、XおよびRは本明細書に定義されるとおりである)
と反応させ、化合物46の類似体
Figure 2009542696

を合成することができる。
ここに示されたもの以外の立体化学配置(すなわちエナンチオマーまたはジアステレオ
マー)は、キラル中心で適切な立体化学配置を有する化合物44の類似体を選択すること
によって調製することができることも、理解される。
スキーム18
Figure 2009542696

(化合物47)
化合物47はTCIから市販されている。
(化合物48)
化合物9(500mg、3mmol)のCHCl(3mL)溶液に、化合物47(
500mg、2.5mmol)を加えた。混合物を14時間攪拌した。フラッシュカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=1/1.5)で精製し、化合物48(24
2mg)を得た。m/z:372.1(M+H)
(化合物49)
化合物48(240mg、0.65mmol)をジオキサン(4mL)および水(4m
L)に溶かし、これに水酸化ナトリウム(40mg、1mmol)を加えた。混合物を1
時間攪拌し、4N HClジオキサン溶液(0.25mL、1mmol)で酸性にした。
混合物をEtOAcで抽出し、有機相をMgSOで乾燥させた。濃縮し、化合物49(
200mg)を得た。m/z:356.2(M+H)
(実施例O)
対応する酸49(30mg、0.08mmol)および化合物46(22mg、0.0
5mmol)のTHF(1mL)溶液に、HOBt(15mg、0.11mmol)、E
DC(20μL、0.11mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.2mL)
を加えた。混合物を12時間攪拌し、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(
ヘキサン/EtOAc=1/5から0/100)で精製し、実施例O(17mg)を得た
。m/z:749.3(M+H)
(実施例P)
実施例O(17mg)にTFA(2mL)を加えた。混合物を3時間攪拌し、濃縮した
。混合物をTHF(2mL)で希釈し、pHが11になるまで1.0N NaOH溶液を
加えた。混合物を10分間攪拌し、EtOAcで抽出した。有機相を水および塩水で洗浄
した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc)で精製し、実施例P(12m
g)を得た。
Figure 2009542696

(実施例Q、RおよびSの準備)
スキーム19
Figure 2009542696

(化合物50)
化合物50はChem Impex Internationalから市販されており
、さらに精製することなく使用した。
(化合物51)
化合物50(7.0g、26.0mmol)をCHCl(330mL)に溶解し、
1,1−カルボニルジイミダゾール(4.22g、26.0mmol)を加え、次いでi
−PrNEt(19mL、104mmol)を加えた。この溶液を25℃で12時間攪
拌した。化合物9(4.44g、26.0mmol)をCHCl 20mLに溶解し
、これを反応混合物に加えた。この溶液を25℃で7時間攪拌した。真空下で溶媒を除去
し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
)、濾過し、蒸発させた。Combiflash(R)(固定相:シリカゲル;溶出
液:66−100% EtOAc/ヘキサン勾配)で精製し、化合物51(7.34g)
を得た。m/z: 429.0(M+H)
(化合物52)
化合物51(7.34g、17.13mmol)をTHF(90mL)に溶解し、1M
LiOH水溶液(35mL)を加えた。混合物を25℃で0.5時間攪拌した。1M
HCl(51mL)で反応をクエンチし、混合物のpHを2に調整した。混合物を酢酸エ
チルで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、化合物52(7
.00g)を得た。回収した化合物52をさらに精製することなく、次の工程で使用した
。m/z:415.0(M+H)
スキーム19に概略を記載した手順を用い、化合物51および52に類似の種々の化合
物を調製することができることを当業者は理解する。例えば、化合物9に類似のアミンを
、化合物50に類似の適切なアミノエステルと反応させ、
Figure 2009542696

化合物51に類似の化合物を得ることができ、これをさらに反応させ、化合物52に類似
の化合物を得ることができる。
Figure 2009542696

(式中、R、R、R、RおよびYは本明細書で定義されるとおりである。)
ここに示されたもの以外の立体化学配置(すなわちエナンチオマーまたはジアステレオ
マー)は、キラル中心で適切な立体化学配置を有する化合物50の類似体を選択すること
によって調製することができることも、理解されるであろう。
(実施例Q)
化合物52(2.57g、6.21mmol)をTHF(67mL)に溶解した。化合
物8(2.10g、5.13mmol)を加え、次いで、HOBt(1.04g、7.7
0mmol)、i−PrNEt(3.67mL、20.52mmol)およびEDC(
1.82mL、10.26mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間攪拌した。減
圧下で溶媒を除去した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和NaCO水溶液、水および
塩水で順に洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。フラッシ
ュカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:5% iPrOH/CH
Cl)で精製し、実施例Q(3.02g)を得た。m/z:806.2(M+H)
(実施例R)
実施例Q(3.02g、3.74mmol)を4.0N HCl/ジオキサン溶液(3
0mL)に懸濁させ、25℃で3時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、EtOを反応
混合物に注いだ。得られた懸濁物を1.5時間激しく攪拌した。固体を放置し、エーテル
層をデカンテーションした。沈殿をEtOで2回以上洗浄した。生成物を真空下で乾燥
させ、白色固体を得た(3.18g、定量的な収率)。飽和NaCO水溶液を、攪拌
しながら上述の固体(3.18g)に加え、固体が消えるまで攪拌した。水溶液を酢酸エ
チルで抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、実施例Rを黄色
泡状物として得た(2.44g、81%)。回収した実施例Rをさらに精製することなく
次の工程で使用した。m/z:706.1(M+H)
(実施例S)
方法I:
実施例R(1.00g、1.42mmol)をDMF(20mL)に溶解し、ブロモエ
チルエーテル(196μL、1.56mmol)を滴下し、次いでNaHCO(0.2
39g、2.84mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間攪拌した。この溶液
を65℃まで加熱し、12時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去した。残渣をEtOAcで
希釈し、水および塩水で順に洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発
させた。逆相HPLC(Phenomenex Synergi(R) Comb−HT
Sカラム、溶出液:5−95% CHCN/水)で精製し、化合物70(580mg、
53%)を得た。
Figure 2009542696

方法II:
スキーム20
Figure 2009542696

(化合物54)
J.Med.Chem.1993,36,1384(あらゆる目的のために、本明細書
に内容全体が参考として組み込まれる)の手順にしたがって化合物54を調製した。
化合物53(0.550g、5.28mmol)(Sigma−Aldrich)のH
O(8.8mL)溶液に、0℃でNaIO(1.016g、4.75mmol)を加
えた。混合物をゆっくりと25℃まで加温し、12時間攪拌した。pHが7になるまで、
固体NaHCOを反応混合物に加えた。CHCl(16mL)を加え、混合物を5分
間攪拌した。混合物を濾過し、固体をCHCl(6mL)で洗浄した。HO/CHC
溶液を合わせ、さらに精製することなく、次の工程に直接使用した。
スキーム21
Figure 2009542696

(実施例S)
実施例R(70mg、0.1mmol)のCHCN(5mL)溶液に、水(5mL)
中のシアノホウ化水素ナトリウム(50mg)を加えた。この混合物に、ジアルデヒド化
合物54(0.6mmol)のCHCl/HO(4mL/1mL)溶液を加えた。混
合物を12時間攪拌し、飽和NaCO溶液で塩基性にした。混合物をEtOAcで抽
出し、有機相を水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。逆相HPLC(Ph
enomenex Synergi(R) Comb−HTSカラム)で精製し、実施例
S(57mg)を得た。
方法III
スキーム22
Figure 2009542696

(化合物55)
化合物51(0.28g、0.66mmol)をCHCl(4mL)に溶解し、T
FA(1mL)を滴下した。反応物を25℃で1時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、
化合物55(0.39g)を得た。m/z:329.0(M+H)
(化合物56)
化合物55(0.39g、0.89mmol)のCHCN(45mL)溶液に、Na
BHCN(0.45g、7.12mmol)およびHO(45mL)を加えた。化合
物54(0.55g、5.34mmol)のCHCl/HO(40mL)溶液を加え
た。混合物を25℃で12時間攪拌した。反応混合物を飽和NaCO水溶液で塩基性
にし、酢酸エチルおよびジクロロメタンで順に抽出した。有機層を合わせ、HOおよび
塩水で順に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combiflas
h(R)(固定相:シリカゲル;溶出液:0−10% MeOH/CHClの勾配)
で精製し、化合物56(0.17g)を得た。m/z:399.1(M+H)
(化合物57)
化合物56(377mg、0.95mmol)をTHF(4mL)に溶解し、1M L
iOH水溶液(1.90mL)を加えた。混合物を25℃で1時間攪拌した。1M HC
lで反応物を中和した。減圧下でTHFを除去し、水溶液を凍結乾燥させ、化合物57(
365mg)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。m/
z:385.1(M+H)
(実施例S)
実施例S(185mg、57%)を実施例Qと同じ手順にしたがって、但し、化合物5
2の代わりに化合物57(160mg、0.42mmol)を使用して調製した。質量m
/z:776.2(M+H)
スキーム22に概略を記載した手順を用い、化合物55〜57に類似の種々の化合物を
調製することができることを当業者は理解するであろう。
Figure 2009542696

(式中、R、RおよびYは本明細書に定義されるとおりである)
ここに示されたもの以外の立体化学配置(すなわちエナンチオマーまたはジアステレオ
マー)は、キラル中心で適切な立体化学配置を有する化合物51の類似体を選択すること
によって調製することができることも、理解されるであろう。
(方法IV)
スキーム23
Figure 2009542696

(化合物59)
化合物122(33g、112mmol)(スキーム69参照)のエタノール(366
mL)溶液に、0℃で、水酸化ナトリウム(4.7g、117mmol)の水(62mL
)溶液を加えた。混合物を25℃で1時間攪拌し、減圧下で溶媒を除去した。混合物をエ
タノールと共沸させ(3×400mL)、高真空下60℃で2時間乾燥させ、白色固体を
得た。この固体のDMF(180mL)溶液に、臭化ベンジル(16.2mL、136m
mol)を加えた。暗室で混合物を16時間攪拌し、水(300mL)でクエンチした。
混合物をEtOAc(4×300mL)で抽出した。有機相を合わせ、水で洗浄し(5回
)、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濃縮して化合物59(48g)を得て、
これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
(化合物60)
DMSO(225mL)およびEtN(36mL)中の化合物59(33g、74m
mol)の混合物を30分間攪拌した。混合物を0〜10℃まで冷却し、SO−ピリジ
ン(45g)を加え、60分間攪拌を続けた。氷(300g)を加え、混合物を30分間
攪拌した。EtOAc(300mL)を加え、pHが9〜10になるまで飽和NaCO
を加えた。水相と有機相とを分離し、水相をEtOAc(2×300mL)で抽出した
。有機相を合わせ、飽和NaCOで洗浄し(2回)、水で洗浄し(3回)、塩水で洗
浄した。混合物をNaSOで乾燥させ、濃縮して化合物60(32g)を得て、さら
に精製することなく次の工程で使用した。
(化合物61)
反応容器を水浴に入れ、化合物60(32g)のCHCN(325mL)溶液にモル
ホリン(12.9mL、148mmol)を加え、次いで、HOAc(8.9mL、14
8mmol)およびNaBH(OAc)(47g、222mmol)を加えた。混合物
を12時間攪拌した。CHCNを減圧下で除去し、混合物をEtOAc(300mL)
で希釈した。pHが9〜10になるまで飽和NaCOを加えた。有機相と水相とを分
離し、水相をEtOAcで抽出した(2×300mL)。有機相を合わせ、飽和Na
で洗浄し(2回)、水で洗浄し(1回)、塩水で洗浄した(1回)。混合物をNa
SOで乾燥させた。得られた残渣を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(E
tOAcからDCM/iPrOH=10/1)で精製し、化合物61(30g)を得た。
(化合物57)
化合物61(26.5g、56mmol)のエタノール(160mL)溶液に、0℃で
、水酸化ナトリウム(2.5g、62mmol)の水(30mL)溶液を加えた。混合物
を25℃で1時間攪拌し、減圧下で溶媒を除去した。混合物を水(200mL)で希釈し
、CHCl(6×100mL)で洗浄した。水相を12N HCl(5.2mL)で
酸性にし、減圧下で乾燥させ、化合物57(22g)を得た。
(実施例S)
上述の方法IIIに記載の手順を用いて、化合物57を実施例Sに変換した。
(化合物TおよびUの準備)
スキーム24
Figure 2009542696

(実施例T)
(方法I)
実施例Rの塩酸塩(100mg、0.13mmol)をCHCl(2mL)に懸濁
させ、iPrNEt(69μL)を加えて溶解させた。塩化アセチル(11μL)を滴
下し、混合物を25℃で4時間攪拌した。真空下で溶媒を除去した。残渣をフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:8% iPrOH/CHCl
)で精製し、実施例T(39mg、40%)を得た。m/z:748.2(M+H)
Figure 2009542696

(方法II)
実施例Rの塩酸塩(3.18g、3.46mmol)に、攪拌しながら飽和NaCO
水溶液を加え、固体が溶解するまで攪拌した。水溶液を酢酸エチルで抽出した。有機相
をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、実施例Rを黄色泡状物として得た(2.
44g、81%)。この物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。m/z:7
06.1(M+H)
実施例R(300mg、0.43mmol)をTHF(55mL)に溶解した。酢酸(
37μL、0.64mmol)を加え、次いでHOBt(85mg、0.64mmol)
、iPrNEt(304μL、1.70mmol)およびEDC(151μL、0.8
5mmol)を加えた。反応混合物を25℃で12時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し
た。残渣をEtOAcで希釈し、飽和NaCO水溶液、水および塩水で順に洗浄した
。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combiflash(R)
(固定相:シリカゲル;溶出液:10% MeOH/CHCl)で精製し、実施例T(
249mg、77%)を得た。m/z:748.2(M+H)
(実施例U)
実施例R(100mg、0.13mmol)をCH Cl(2mL)に懸濁させ、iP
NEt(69μL)を加えて溶解した。塩化メタンスルホニル(12μL)を滴下し
、混合物を25℃で4時間攪拌した。真空下で溶媒を除去した。残渣をフラッシュカラム
クロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:8% iPrOH/CHCl
で精製し、実施例U(55mg、54%)を得た。m/z:784.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例V、W、XおよびYの準備)
スキーム25
Figure 2009542696

(実施例V)
実施例Qを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物8の代わり
に化合物46を使用して、実施例V(692mg)を調製した。m/z:806.2(M
+H)
(実施例W)
実施例Rを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、実施例Qの代わり
に実施例Vを使用して、実施例W(770mg、定量的な収率)を調製した。m/z:7
06.2(M+H)
Figure 2009542696

(化合物59)
(方法I)
実施例Tの方法Iの手順にしたがって、但し、実施例Rの代わりに実施例Wを使用して
、実施例X(107mg、55%)を調製した。m/z:748.2(M+H)
Figure 2009542696

(方法II)
実施例Tの方法IIの手順にしたがって、但し、実施例Rの代わりに実施例Wを使用し
て、実施例X(205mg、65%)を調製した。m/z:748.2(M+H)
(実施例Y)
実施例Uと同じ手順にしたがって、但し、実施例Rの代わりに実施例Wを使用して、実
施例Y(106mg、50%)を調製した。m/z:748.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例Z〜ADの準備)
スキーム26
Figure 2009542696

(化合物62)
tert−ブチル 2−アミノエチルカルバメート(62)はAldrichから市販
されており、さらに精製することなく使用した。
(化合物63)
化合物62(2.0mmol)のCHCN(15mL)溶液に、化合物16(1.8
2mmol)を加え、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.61mL)を加
えた。混合物を25℃で12時間攪拌した。真空下で溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルで
希釈し、飽和NaCO水溶液、水および塩水で順に洗浄した。有機層をNaSO
で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combiflash(R)(固定相:シリカゲル;
溶出液:25−100% EtOAc/ヘキサンの勾配)で精製し、化合物63を得た。
m/z:301.9(M+H)
(化合物64)
化合物63(1.05mmol)のEtOAc(3mL)溶液に、4N HCl/ジオ
キサン溶液(1.1mL)を加えた。混合物を25℃で12時間攪拌した。減圧下で溶媒
を除去し、化合物を64を白色粉末として得た。この物質をさらに精製することなく、次
の工程で使用した。m/z:216.0(M+H)
(実施例Z)
化合物64(70mg、0.29mmol)をTHF(2.2mL)に溶解した。化合
物29(91mg、0.29mmol)を1.0M THF溶液として反応フラスコに加
え、次いで、HOBt(59mg、0.44mmol)、N,N−ジイソプロピルエチル
アミン(207μL、1.16mmol)およびEDC(103μL、0.58mmol
)を加えた。反応物を25℃で12時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcで
希釈し、飽和NaCO水溶液、水および塩水で順に洗浄した。有機層をNaSO
で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combiflash(R)(固定相:シリカゲル;
溶出液:0−10% MeOH/CHClの勾配)で精製し、実施例Z(54mg、
38%)を得た。m/z:497.1(M+H)
Figure 2009542696

(実施例AA)
実施例Zの工程I〜IIIの手順(スキーム20)にしたがって、但し、tert−ブ
チル 2−アミノエチルカルバメート(化合物62)の代わりにtert−ブチル 3−
アミノプロピルカルバメートを使用し、実施例AAを調製した。Combiflash(
R)で精製した後、実施例AAを38mg(34%)得た。m/z:511.1(M+H
Figure 2009542696

(実施例AB)
実施例Zの工程I〜IIIの手順(スキーム20)にしたがって、但し、tert−ブ
チル 2−アミノエチルカルバメート(化合物62)の代わりにtert−ブチル 1−
ピペラジンカルボキシレートを使用し、実施例ABを調製した。Combiflash(
R)で精製した後、実施例ABを64mg(45%)得た。m/z:523.1(M+H
Figure 2009542696

(実施例AC)
実施例Zの工程I〜IIIの手順(スキーム20)にしたがって、但し、tert−ブ
チル 2−アミノエチルカルバメート(化合物62)の代わりにtert−ブチル 4−
アミノ−1−ピペリジンカルボキシレートを使用し、実施例ACを調製した。Combi
flash(R)で精製した後、実施例Aを60mg(44%)得た。m/z:537
.1(M+H)
Figure 2009542696

(実施例AD)
実施例Zの工程I〜IIIの手順にしたがって、但し、tert−ブチル 2−アミノ
エチルカルバメート(化合物62)の代わりにtert−ブチル 4−ピペリジニルカル
バメートを使用し、実施例ADを調製した。Combiflash(R)で精製した後、
実施例ACを49mg(36%)得た。m/z:537.1(M+H)
Figure 2009542696

(実施例AE〜AGの準備)
スキーム27
Figure 2009542696

(化合物65)
化合物65は、Chem Impex Internationalから市販されてお
り、さらに精製することなく使用した。
(化合物66)
化合物65(956mg、4.0mmol)をCHCl(45mL)に溶解し、1
,1−カルボニルジイミダゾール(648mg、4.0mmol)を加え、次いでi−P
NEt(2.8mL、16mmol)を加えた。この溶液を25℃で12時間攪拌し
た。化合物9(679mg、4.0mmol)をCHCl(5mL)に溶解し、これ
を反応物に加えた。混合物を5時間攪拌した。次いで、減圧下で溶媒を除去した。残渣を
酢酸エチルで希釈し、セライト濾過した。次いで、減圧下で酢酸エチルを除去した。フラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:EtOAc)で精製し
、化合物66(841mg)を得た。m/z:400.0(M+H)
(化合物67)
化合物66(841mg、2.11mmol)をTHF(9mL)に溶解し、2N N
aOH水溶液を加えた。この溶液を25℃で2時間攪拌した。1N HClで反応物のp
Hを2に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸
発させた。化合物67(772mg)をさらに精製することなく、次の工程で直接使用し
た。m/z:386.0(M+H)
(実施例AE)
化合物67(569mg、1.48mmol)をTHF(17mL)に溶解した。化合
物8(970mg、2.37mmol)を加え、次いで、HOBt(300mg、2.2
2mmol)、i−PrNEt(1.06mL、5.92mmol)およびEDC(0
.52mL、2.96mmol)を加えた。混合物を25℃で36時間攪拌した。減圧下
で溶媒を除去した。得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和NaCO水溶液、水お
よび塩水で順に洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。フラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:8% i−PrOH/
CHCl)で精製し、実施例AE(3.02g)を得た。m/z:777.2(M+
H)
(実施例AF)
実施例AE(100mg、0.13mmol)をニートTFA(3mL)に溶解した。
混合物を25℃で2時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去した。逆相HPLC(Pheno
menex Synergi(R) Comb−HTSカラム、溶出液:5−95% C
CN/HOの勾配)で精製し、実施例AF(20mg、21%)を得た。m/z:
721.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例AG)
実施例AF(70mg、0.10mmol)をジオキサン(0.5mL)に溶解した。
DMF(83μL)、ピリジン(25μL、0.29mmol)、ジ−tert−ブチル
ジカーボネート(27mg、0.13mmol)および炭酸水素アンモニウム(15mg
、0.19mmol)を加えた。混合物を25℃で48時間攪拌し、酢酸エチルで希釈し
、水および塩水で順に洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた
。逆相HPLC(Phenomenex Synergi(R) Comb−HTSカラ
ム、溶出液:5−95% CHCN/HOの勾配)で精製し、実施例AG(35mg
、50%)を得た。
Figure 2009542696

(化合物68および69の準備)
スキーム28
Figure 2009542696

(化合物15)
化合物15は、Molekulaから市販されており、さらに精製することなく使用し
た。
(化合物68)
化合物15(6.81g、59.1mmol)をCHCN(340mL)に溶解し、
塩化メタンスルホニル(7.03mL、65.1mmol)を加え、次いで、トリエチル
アミン(9.03mL、65.1mmol)を加えた。混合物を20分間攪拌した後、反
応混合物に40wt%メチルアミン/水(516mL)を加えた。溶液を25℃で12時
間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣を飽和NaCO水溶液とCHClとに
分配した。有機相を分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。フラッシュ
クロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:0−10% MeOH/CHCl
の勾配)で精製し、化合物68(5.07g)を得た。m/z:128.9(M+H)
(化合物69)
化合物15(10.0g、80mmol)をCHCN(500mL)に溶解し、塩化
メタンスルホニル(7.0mL、88mmol)を加え、次いでトリエチルアミン(12
.3mL、88mmol)を加えた。混合物を2時間攪拌した後、この反応混合物にCH
CN(500mL)中のシクロプロピルアミン(140mL、2000mmol)を加
えた。この溶液を25℃で36時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、スラリーを飽和N
CO水溶液とCHCl:i−PrOH 3:1とに分配した。有機相を分離し
、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。化合物69(12.81g)をさらに
精製することなく、次の工程で使用した。m/z:155.0(M+H)
(実施例AHおよびAIの準備)
スキーム29
Figure 2009542696

(化合物70)
化合物68(1.00g、7.80mmol)をTHF(25mL)に溶解し、化合物
10e(2.51g、7,09mmol)を加え、次いで、N,N−ジメチルアミノピリ
ジン(200mg、1.63mmol)およびトリエチルアミン(4.34mL、31.
2mmol)を加えた。混合物を60℃で6時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去した。残
渣を酢酸エチルで希釈し、飽和NaCO水溶液、HOおよび塩水で順に洗浄した。
有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた残渣をCombifl
ash(R)(固定相:シリカゲル;溶出液:20−100% EtOAc/ヘキサンの
勾配)で精製し、化合物70(2.14g)を得た。m/z:343.9(M+H)
(化合物71)
化合物70(2.14g、6.23mmol)をTHF(25mL)に溶解し、1M
LiOH水溶液(12.5mL)を加えた。混合物を25℃で2時間攪拌した。1M H
Cl(15mL)で反応をクエンチし、混合物のpHを2に調整した。混合物を酢酸エチ
ルで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、化合物71(1.
96g)を得た。この物質をさらに精製することなく、次の工程で使用した。m/z:3
30.0(M+H)
(実施例AH)
化合物71(43mg、0.13mmol)をTHF(1.5mL)に溶解した。化合
物8(50mg、0.12mmol)を加え、次いで、HOBt(24mg、0.18m
mol)、iPrNEt(86μL、0.48mmol)およびEDC(42μL、0
.24mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し
、得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和NaCO水溶液、水および塩水で順に洗
浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。フラッシュカラムクロ
マトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:1−10% MeOH/CHCl
勾配)で精製し、実施例AH(66mg)を得た。m/z:721.2(M+H)
(化合物AI)
実施例AH(66mg、0.09mmol)をTFAに溶解し、25℃で3時間攪拌し
た。減圧下で溶媒を除去し、残渣をTHF(3mL)で希釈し、pH12になるまで2N
NaOH水溶液を加えた。混合物を20分間攪拌し、EtOAcで抽出した。有機層を
水および塩水で順に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。フラッシュ
クロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:0−20% i−PrOH/CH
Clの勾配)で精製し、実施例AI(71mg、97%)を得た。m/z:665.2
(M+H)
Figure 2009542696

(実施例AJおよびAKの準備)
スキーム30
Figure 2009542696

(化合物47)
化合物47は、TCI Americaから市販されており、さらに精製することなく
使用した。
(化合物72)
化合物48の手順(方法II)にしたがって、但し、化合物9の代わりに化合物68を
使用して、化合物72を調製した。
(化合物73)
化合物49の手順にしたがって、但し、化合物48の代わりに化合物72を使用して、
化合物73を調製した。
(実施例AJ)
実施例AHを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物71の代
わりに化合物73(41mg、0.13mmol)を使用し、実施例AJ(70mg)を
調製した。m/z:707.2(M+H)
(実施例AK)
実施例AIを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、実施例AHの代
わりに実施例AJ(70g、0.10mmol)を使用し、実施例AK(43mg、67
%)を調製した。m/z:651.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例ALおよびAMの準備)
スキーム31
Figure 2009542696

(化合物74)
化合物69(1.56g、10.1mmol)をCHCl(10f)に溶解した。
CHCl(20mL)中の化合物47(1.7g、8.5mmol)を加え、次いで
、iPrNEt(3.02mL、16.9mmoL)を加えた。反応物を25℃で12
時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去した。残渣を酢酸エチルで希釈し、水および塩水で順
に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combiflash(R)
(固定相:シリカゲル;溶出液:50−100% Et0Ac/ヘキサンの勾配)で精製
し、化合物74(2.92g)を得た。m/z:356.0(M+H)
(化合物75)
化合物74(0.97mmol)をTHF(3mL)に入れ、新しく調製した1M L
iOH(2mmol)で処理し、1時間激しく攪拌した。1M HCl(2.5mmol
)で反応をクエンチし、EtOAcで抽出した(3×15mL)。有機物を合わせ、塩水
(25mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、化合物75を無
色膜状物として0.331g(定量的)得た(m/z 342.0(M+H))。
(実施例AL)
実施例AHを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物71の代
わりに化合物75(2.00g、4.88mmol)を使用し、実施例AL(2.20g
)を調製した。m/z:733.2(M+H)
(実施例AM)
実施例AIを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、実施例AHの代
わりに実施例AL(2.20g、3.01mmol)を使用し、実施例AM(1.88g
、92%)を調製した。m/z:677.2(M+H)
Figure 2009542696

スキーム32
Figure 2009542696

(化合物76)
化合物25を調製するのに使用した手順(スキーム7に記載)と同様の手順を用い、但
し、CBZ−D−フェニルアリニノールの代わりにCBZ−L−リニノールを使用し、工程IIIを1M HClを加えて行い、化合物76(ジアミンのm/z 117.0(M+H))を調製した。
(化合物77)
化合物76を調製するのに使用した手順と同様の手順を用い、但し、CBZ−D−フェ
ニルアリニノールの代わりに(S)−(+)−2− CBZ−アミノ−1−ブタノールを
使用し、化合物77(ジアミンのm/z 145.0(M+H))を調製した。
(化合物78)
NaOH(16.7mmol)のHO(5mL)溶液を0℃に冷却し、MeCN(40mL)で希釈し、そこに化合物76(7.93mmol)を加える。DIPEA(2.1mL、11.9mmol)を加える。化合物16(7.9mmol)をMeCN(40mL)に溶解させこれを反応溶液滴下漏斗で1時間かけて滴下して加える。得られた溶液を室温まで一晩かけて加温する。溶媒を真空下で除去し、残渣をCHCl/IPA 3/1(50mL)に溶解させる。得られた溶液を飽和NaCO(50mL)で洗浄し、水層が均一になるまで水を加える。水層をCHCl/IPA 3/1で抽出する(3×25mL)。有機物を合わせ、飽和NaCO(50mL)、水(50mL)および塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させる。真空下で溶媒を除去し、残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc、次いで0−20% MeOH/DCM)で精製し、78をオフホワイト色固体として0.63g(31%)得る(m/z 258.0(M+H))。
(化合物79)
化合物78の手順にしたがって、但し、化合物76の代わりに化合物77を使用し、化
合物79(m/z 286.1(M+H))を調製した。
スキーム33
Figure 2009542696

(実施例AN)
実施例AHを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物71の代
わりに化合物49(68mg、0.19mmol)を使用し、化合物8の代わりに化合物
79(50mg、0.18mmol)を使用し、実施例AN(68mg)を調製した。m
/z:625.2(M+H)
(実施例AO)
実施例AIを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、実施例AHの代
わりに実施例AN(43mg、0.13mmol)を使用し、実施例AO(66mg、7
6%)を調製した。m/z:569.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例APおよびAOの準備)
スキーム34
Figure 2009542696

(化合物13d)
化合物71を調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物70の代
わりに化合物12e(1.53g、3.97mmol)を使用し、化合物13e(1.3
9g)を調製した。m/z:372.0(M+H)
(実施例AP)
実施例AHを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物71の代
わりに化合物13e(71mg、0.19mmol)を使用し、化合物8の代わりに化合
物79(50mg、0.18mmol)を使用し、実施例AP(87mg)を調製した。
m/z:639.2(M+H)
(化合物AQ)
実施例AIを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、実施例AHの代
わりに実施例AP(87mg、0.14mmol)を使用し、実施例AQ(61mg、7
6%)を調製した。m/z:583.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例ARの準備)
スキーム35
Figure 2009542696

(化合物80)
化合物80は、Chem Impex Internationalから市販されてお
り、さらに精製することなく使用した。
(化合物81)
化合物80(2.0g、11.0mmol)をCHCl(170mL)に溶解し、
1,1−カルボニルジイミダゾール(1.78g、11.0mmol)を加え、次いでi
PrNEt(7.83mL、43.8mmol)を加えた。この溶液を25℃で12時
間攪拌した。化合物9(1.86g、11.0mmol)をCHCl 20mLに溶
解し、これを反応混合物に加えた。この溶液を25℃で12時間攪拌した。真空下で溶媒
を除去し、残渣を酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層をNaSO
で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。Combiflash(R)(固定相:シリカゲル;
溶出液:66−100% EtOAc/ヘキサンの勾配)で精製し、化合物81(0.2
52mg)を得た。m/z:343.0(M+H)
(化合物82)
化合物82(0.252g、0.74mmol)をTHF(4mL)に溶解し、1M
LiOH水溶液(1.48mL)を加えた。混合物を25℃で3時間攪拌した。1M H
Cl(2mL)で反応をクエンチし、混合物のpHを2に調整した。混合物を酢酸エチル
で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、化合物82(0.1
8g)を得た。この物質をさらに精製することなく、次の工程で使用した。m/z:32
9.1(M+H)
(実施例AR)
化合物82(182mg、0.55mmol)をTHF(7.15mL)に溶解した。
化合物46(225mg、0.55mmol)を加え、次いで、HOBt(112mg、
0.83mmol)、iPrNEt(393μL、2.20mmol)およびEDC(
194μL、1.10mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間攪拌した。減圧下
で溶媒を除去した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和NaCO水溶液、水および塩水
で順に洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。フラッシュカ
ラムクロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:5−10% MeOH/CH
Clの勾配)で精製し、実施例AR(208mg、53%)を得た。m/z:720.
2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例ASの準備)
スキーム36
Figure 2009542696

(化合物85a)
化合物4と同じ手順にしたがって、但し、化合物3の代わりに4−クロロメチルチアゾ
ール(TCI Americaから購入)を使用し、イソプロピルアミンの代わりにメチ
ルアミンを使用し、化合物85aを調製した。
(化合物83)
CHCl(9mL)中の化合物85a(0.40g、3.12mmol)に、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン(1.04mL、5.85mmol)を加え、次いで化
合物5(280μL、1.95mmol)を加えた。反応混合物を25℃で3.5時間攪
拌した。減圧下で溶媒を除去した。Combiflash(R)(固定相:シリカゲル;
溶出液:90−100% EtOAc/ヘキサンの勾配)で精製し、化合物83(0.5
1g)を得た。m/z:286.0(M+H)
(化合物84)
化合物83(0.51g、1.77mmol)をTHF(10mL)に溶解し、1M
LiOH水溶液(3.54mL)を加えた。この混合物を25℃で2時間攪拌した。1M
HCl(4.8mL)で反応をクエンチし、混合物のpHを2に調整した。混合物を酢
酸エチルで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、化合物84
(0.430g)を得た。この物質をさらに精製することなく、次の工程で使用した。m
/z:272.0(M+H)
(実施例AS)
化合物84(150mg、0.5mmol)をTHF(7.15mL)に溶解した。化合物8(225mg、0.55mmol)を加え、次いで、HOBt(112mg、0.83mmol)、iPrNEt(393μL、2.20mmol)およびEDC(198μL、1.11mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間攪拌した。減圧下で溶
媒を除去した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和NaCO水溶液、水および塩水で順
に洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。フラッシュカラム
クロマトグラフィー(固定相:シリカゲル;溶出液:7% i−PrOH/CHCl
)で精製し、実施例AS(219mg、60%)を得た。m/z:663.1(M+H)
Figure 2009542696

(実施例ATの準備)
スキーム37
Figure 2009542696

化合物8
(化合物87)
化合物6から化合物7を調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合
物4の代わりに化合物68を使用し、化合物86から化合物87(386mg)を調製し
た。m/z 286.0(M+H)
(実施例AUの準備)
スキーム38
Figure 2009542696

(化合物85b)
化合物4と同じ手順にしたがって、但し、化合物3の代わりに4−クロロメチルチアゾ
ール(TCI Americaから得た)を用い、化合物85bを調製した。
(化合物88)
化合物83を調製するのと同じ手順にしたがって、但し、化合物68の代わりに化合物
85b(300mg、1.95mmol)を使用し、化合物88(341mg)を調製し
た。m/z:312.0(M+H)
(化合物89)
84と同じ手順にしたがって、但し、化合物83の代わりに化合物88(293mg、
0.99mmol)を使用し、化合物89(341mg)を調製した。m/z:298.
0(M+H)
(実施例AU)
実施例ASを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物84の代
わりに化合物89(150mg、0.51mmol)を使用し、実施例AU(226mg
、64%)を調製した。m/z:689.1(M+H)
Figure 2009542696

(実施例AVの準備)
スキーム39
Figure 2009542696

(化合物90)
化合物4を調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物3の代わりに4−(
クロロメチル)−2−メチルチアゾールを使用し、化合物90(190mg)を調製した
。m/z 141.1(M−H)。
(化合物91)
化合物6を調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物4の代わりに化合物
90を使用し、化合物91(400mg)を調製した。m/z 300.0(M+H)
(化合物92)
化合物7と同じ手順にしたがって、但し、化合物6の代わりに化合物91を使用し、化
合物92(188mg)を調製した。m/z 284.0(M−H)
(実施例AV)
実施例Cを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物7の代わり
に化合物92を使用し、実施例AV(107mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例AWの準備)
スキーム40
Figure 2009542696

(化合物93)
化合物93は、TCIから市販されており、さらに精製することなく使用した。
(化合物94)
化合物93(500mg、3.76mmol)のメタノール(20mL)溶液に、塩化
チオニル(0.5mL、6.6mmol)を滴下した。混合物を60℃で20分間攪拌し
、真空下で濃縮し、化合物94を得た。
(化合物95)
化合物94(3.7mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.4mL、8.
3mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液を攪拌し、これにCDI(609mg、
3.7mmol)を加えた。混合物を12時間攪拌した。化合物9を加え、混合物をさら
に12時間攪拌した。濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0−100%:E
tOAc/ヘキサン)で精製し、化合物95(100mg)を得た。m/z 344.3
(M+H)
(化合物96)
化合物7を調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物6の代わり
に化合物95を使用し、化合物96(39mg)を調製した。m/z 328.3(M−
H)
(実施例AW)
実施例Cの手順にしたがって、但し、化合物7の代わりに化合物96を使用し、実施例
AW(107mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例AXおよびAYの準備)
スキーム41
Figure 2009542696

(実施例AX)
実施例I(650mg、1.00mmol)のDMSO(3.5mL)溶液にトリエチルアミン(0.5mL)を加えた。混合物を30分間攪拌した。この混合物に5℃でピリジンSOを加え、60分間攪拌した。この混合物を氷水に注ぎ、30分間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。濃縮し、実施例AXを得た。m/z 705.2(M+H)
(実施例AY)
実施例AX(70mg、0.099mmol)およびメチルアミン(1.5mL、2M
)のMeOH(1.5mL)溶液を攪拌し、これにAcOH(119mg、1.99mm
ol)を加えた。混合物を2時間攪拌した。NaBH(OAc)(94mg)を加え、
混合物を2時間攪拌した。濃縮し、分取HPLCによって精製し、実施例AY(30mg
)を得た。
Figure 2009542696

(実施例AZの準備)
スキーム42
Figure 2009542696

(実施例AZ)
実施例Cの手順にしたがって、但し、化合物7の代わりに化合物87を使用し、化合物
8の代わりに化合物79を使用し、化合物AZ(61mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例BAおよびBBの準備)
スキーム43
Figure 2009542696

(化合物97)
化合物97は、TCIから市販されており、受け取ったままの状態で使用した。
(化合物98)
化合物97(1g、2.2mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.6mL
、8.9mmol)のジクロロメタン(26mL)溶液を攪拌し、これにCDI(362
mg、2.2mmol)を加えた。この混合物を12時間攪拌した。化合物9を加え、こ
の混合物をさらに12時間攪拌した。濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0
−8%:MeOH/DCM)で精製し、化合物98(1.2g)を得た。m/z 608
.1(M+H)
(化合物99)
化合物67を調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物66の代
わりに化合物98を使用し、化合物99(12g)を調製した。m/z 592.2(M−H)
(実施例BA)
実施例Cを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物7の代わり
に化合物99を使用し、実施例BA(111mg)を調製した。m/z 986.1(M
+H)
(実施例BB)
実施例BA(111mg、0.113mmol)およびTEA(1.4mL)の溶液を
攪拌し、これにEtSiH(0.1mL)を加えた。この混合物を60分間攪拌し、次
いで、濃縮し、EtOAcと飽和NaHCOとに分配し、次いでEtOAcで抽出し(
2回)、NaSOで乾燥させた。濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0
−15%:MeOH/DCM)で精製し、実施例BB(50mg)を得た。
Figure 2009542696

(実施例BCの準備)
スキーム44
Figure 2009542696

(実施例BC)
実施例Cを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物7の代わり
に化合物29を使用し、化合物8の代わりに化合物78を使用し、実施例BC(95mg
)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例BDおよびBEの準備)
スキーム45
Figure 2009542696

(実施例BD)
実施例Cを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物7の代わり
に化合物13eを使用し、アミン8の代わりに化合物78を使用し、実施例BD(148
mg)を調製した。m/z 611.1(M+H)
(実施例BE)
実施例BD(148mg、0.242mmol)をTA(3mL)に溶解し、25℃
で3時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣をTHF(3mL)で希釈し、pH10
になるまで2N NaOH水溶液を加えた。混合物を20分間攪拌し、EtOAcで抽出
した。有機層を水および塩水で順に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ
た。フラッシュクロマトグラフィー(0−10% MeOH/CHCl)で精製し、
実施例BE(109mg)を得た。
Figure 2009542696

(実施例BFの準備)
スキーム46
Figure 2009542696

(化合物100)
化合物122を調製するのに使用したのと同じ方法を用い、但し、化合物9の代わりに
化合物68を使用し、化合物100を調製した(スキーム70を参照)。
(化合物101)
化合物100(108mg、0.423mmol)をTHF(2mL)に溶解し、次い
で1M LiOH/HO 847μLを加えた。一晩攪拌した後、1N HCl 84
3μlを加えた。濃縮し、化合物101を得た。
(実施例BF)
実施例Cを調製するのに使用したのと同じ手順にしたがって、但し、化合物7の代わり
に化合物101を使用し、実施例BF(24mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例BGの準備)
スキーム47
Figure 2009542696

(実施例BG)
実施例R(102mg、0.137mmol)をTHF(2mL)に溶解し、トリフル
オロ酢酸エチル2mLを加えた。次いで、1.3当量のMeIおよび過剰量のCsCO
を加えた。1日攪拌したあと、混合物をEtOAcと飽和NaCOとに分配し、E
tOAcで抽出し(2回)、NaSOで乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー
(0−20% MeOH/CHCl)で精製し、実施例BG7(6.5mg)を得た。
Figure 2009542696

(実施例BHの準備)
スキーム48
Figure 2009542696

(実施例BH)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物7の代わりに化合物
87を使用し、化合物8の代わりに化合物46を使用し、実施例BH(78mg)を調製
した。
Figure 2009542696

(実施例BIおよびBJの準備)
スキーム49
Figure 2009542696

(実施例BI)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物7の代わりに化合物
99を使用し、化合物8の代わりに化合物46を使用し、実施例BI(1.78g)を調
製した。m/z 986.1(M+H)
(実施例BJ)
実施例BBを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、実施例BAの代わりに実
施例BIを使用し、実施例BJ(728mg)を調製した。
Figure 2009542696

(化合物104〜115の準備)
スキーム50
Figure 2009542696

(化合物102)
化合物102は、Aldrich Chemical Co.から市販されており、さ
らに精製することなく使用した。
(化合物103)
化合物102(5.5mmol)をMeCN(55mL)に懸濁させ、DIPEA(8
.25mmol)を加えた。カルボニルジイミダゾール(5.5mmol)をMeCN(
20mL)で希釈し、反応混合物にこの溶液を45分間かけてゆっくりと加えた。得られ
た混合物を一晩熟成させた。化合物9(5.5mmol)をMeCN(10mL)で希釈
し、DIPEA(8.25mmol)で処理した後、反応混合物に加え、一晩熟成させた
。揮発物質を真空下で除去し、残渣をEtOAc(50mL)に入れ、1M HCl(5
0mL)で洗浄した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(3×50mL)。有機
層を合わせ、洗浄液のpHが約8になるまで飽和NaCOで洗浄した。塩水(30m
L)で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。減圧下で濃縮した後、残渣をSiO(0
−65% EtOA/ヘキサン)で精製し、化合物103をアモルファス白色固体として0.340g(20%)得た(m/z 314.0(M+H))。
(化合物104)
化合物103(1.1mmol)をTHF(5mL)で希釈し、新しく調製した1M
LiOH(2.2mmol)で処理した。二相反応物を2時間激しく攪拌した後、1M
HCl(3mmol)でクエンチした。反応物をEtOAcで抽出し(5×15mL)、
有機物を合わせ、塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、化
合物104をアモルファス白色粉末として0.282g(86%)得て、これをさらに精
製することなく使用した。
Figure 2009542696

スキーム51
Figure 2009542696

(化合物105)
化合物105は、Aldrich Chemical Co.から市販されており、さ
らに精製することなく使用した。
(化合物106)
ラセミ体化合物105(12.2mmol)をMeOH(100mL)で希釈した。H
Cl/ジオキサン溶液(4M、25mmol)を加え、この溶液を一晩還流させた。揮発
物質を真空下で除去し、化合物106をラセミ体混合物として2.60g(97%)得た
。泡状白色固体をさらに精製することなく使用した(m/z 147.0(M+H)
(化合物107)
化合物106(5mmol)をMeCN(65mL)で希釈し、DIPEA(25mm
ol)で処理した。得られた溶液を、滴下漏斗でCDI(5mmol)のMeCN(30
mL)溶液にゆっくりと加え、一晩熟成させた。この反応溶液に化合物9(5mmol)
およびDIPEA(3mmol)を加え、一晩熟成させた。揮発物質を真空下で除去し、
残渣をEtOAcおよび飽和NaCO(各30mL)に入れた。水層をEtOAcで
抽出し(3×25mL)、有機物を合わせ、塩水(50mL)で洗浄し、無水MgSO
で乾燥させた。減圧下で濃縮した後、SiOカラムクロマトグラフィー(0−10%
MeOH/DCM)で精製し、ラセミ体化合物107を黄色油状物として0.36g(2
1%)得た(m/z 343.1(M+H))。
(化合物108)
化合物107(1.05mmol)をTHF(5mL)に入れ、新しく調製した1M
LiOH溶液(2.1mmol)で処理した。この溶液を2時間激しく攪拌し、1M H
Cl(2.1mmol)でクエンチした。揮発物質を真空下で除去し、得られた油状物を
、定量的な収率のラセミ体化合物107がアモルファス白色固体として生成されるまでト
ルエンと共沸させ、さらに精製することなく使用した(m/z 329.1(M+H)
)。
スキーム52
Figure 2009542696

(化合物109)
化合物109は、Bachemから市販されており、受け取ったままの状態で使用した
(化合物110)
化合物109(4.1mmol)をDCM(5mL)で希釈し、N−メチルモルホリン
(8.2mmol)で処理した。この溶液を、4−ニトロフェニルクロロホルメート(4
.1mmol)のDCM(5mL)溶液に0℃でゆっくりと加えた。次いで、この反応物
を室温まで一晩かけて加温した。揮発物質を真空下で除去し、残渣をEtOAcおよび飽
和NaCOに入れた。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出し、有機物を合わせ
、塩水(30mL)で洗浄した後、無水NaSOで乾燥させた。真空下で濃縮した後
、残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(0−25% EtOAc/ヘキサン)で精
製し、化合物110をアモルファス白色固体として0.75g(51%)得た(m/z
354.8(M+H))。
(化合物111)
化合物110(1.1mmol)をTHF(3.5mL)で希釈した。化合物9(1.
4mmol)をTHF(3mL)で希釈し、EtN(2.8mmol)で処理し、反応
溶液に移した。DMAP(0.11mmol)を加え、反応物を70℃で2時間加熱した
。室温まで冷却した後、EtOAc(10mL)および飽和NaCOを加えた。水相
をEtOAc(3×10mL)で抽出し、有機物を合わせ、飽和NaCO、HOお
よび塩水(各15mL)で洗浄した。無水MgSOで乾燥させた後、揮発物質を真空下
で除去し、残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(0−50% EA/ヘキサン)で
精製し、化合物111を0.346g(82%)得た(m/z 386.0(M+H)
)。
(化合物112)
化合物111(0.88mmol)をTHF(4mL)に入れ、新しく調製した1M
LiOH(1.8mmol)で処理した。反応混合物を1.5時間激しく攪拌し、1M
HCl(2.5mmol)でクエンチした。反応混合物をEtOAcで抽出し(3×10
mL)、有機物を合わせ、塩水(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。
真空下で濃縮し、化合物112を無色膜状物として0.300g(92%)得て、これを
さらに精製することなく使用した(m/z 372.0(M+H))。
スキーム53
Figure 2009542696

(化合物113)
化合物113は、Chem−Impexから市販されており、さらに精製することなく
使用した。
(化合物114)
化合物113(3.2mmol)をTHF(15mL)で希釈した。TMSCHN
3.2mmol)をゆっくりと加え、次いでMeOH(5mL)を加えた。この溶液は速
やかに無色になり、大量のガスの発生が観察された。一晩熟成させた後、揮発物質を真空下で除去し、残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(0−50% EtOAc/ヘキサン)で精製し、化合物114を0.805g(52%)得た(m/z 505.2(M+Na))。
(化合物115)
化合物114(1.7mmol)をDMF(4mL)で希釈し、ピペリジン(1mL)
を加えた。30分後、揮発物質を真空下で除去し、残渣をSiOカラムクロマトグラフ
ィー(0−5% MeOH/DCM)で精製し、化合物115をアモルファス白色固体と
して0.414g(94%)得た(m/z 261.0(M+H))。
(実施例BKの準備)
スキーム54
Figure 2009542696

(化合物BK)
化合物79(0.70mmol)および化合物29(0.91mmol)をTHF(7
mL)と混合した。HOBt(0.91mmol)、DIPEA(1.05mmol)お
よびEDC(0.91mmol)を室温で連続して加え、反応物を一晩熟成させた。真空
下で揮発物質を除去し、残渣をCHCl/IPA 3/1および飽和NaCO(各
15mL)に入れた。水層をCHCl/IPA 3/1(3×10mL)で抽出し、有
機物を合わせ、飽和NaCO、水および塩水(各15mL)で洗浄した。無水MgS
で乾燥させた後、真空下で揮発物質を除去し、残渣をSiOカラムクロマトグラフ
ィー(0−10% MeOH/DCM)で精製し、化合物BKを8.5mg(2%)得た
。m/z 581.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例BLの準備)
スキーム55
Figure 2009542696

(実施例BL)
実施例BKと同様の様式で、化合物104(0.26mmol)および化合物8(0.
29mmol)を用い、実施例BLを調製し、実施例BLをアモルファス白色固体として
0.087g(64%)得た。m/z 691.3(M+H)
Figure 2009542696

(実施例BMaおよびBMbの準備)
スキーム56
Figure 2009542696

(実施例BMaおよびBMb)
化合物BKと同様の様式で、ラセミ体化合物108(0.36mmol)および化合物
8(0.28mmol)を用い、実施例BMaおよびBMbを調製した。エナンチオマー
生成物を分取HPLC(Chiralcel OD−H(250×4.6mm、ヘプタン
/IPA 70:30、30分)で分離し、エナンチオマーBMaを0.008g(4%
)得た(HPLC R=11.71分)。m/z 720.3(M+H)
Figure 2009542696

および0.010g(5%)のBMb(HPLC R=15.41分)のエナンチオマ
ー。
Figure 2009542696

(実施例BNおよびBOの準備)
スキーム57
Figure 2009542696

(実施例BP)
実施例BKと同様の様式で、化合物112(0.78mmol)および化合物8(0.
60mmol)を用い、実施例BNを調製し、化合物BNを無色膜状物として0.227
g(50%)得た(m/z 763.3(M+H))。
(実施例BO)
実施例AMと同様の様式で、実施例BN(0.29mmol)を用い、実施例BOを調
製し、実施例BOをアモルファス白色固体として0.149g(72%)得た(m/z
707.3(M+H))。
Figure 2009542696

(実施例BP〜BRの準備)
スキーム58
Figure 2009542696

(実施例BP)
実施例BKと同様の様式で、化合物52(0.22mmol)および化合物78(0.
20mmol)を用いて実施例BPを調製し、実施例BPを無色膜状物として0.091
g(71%)得た(m/z 654.2(M+H))。
(実施例BQ)
実施例BQ(0.14mmol)を4M HClジオキサン溶液(2mL)で処理する
と、5分以内に白色沈殿が生成した。溶媒を除去し、固体をMeOHに入れた。真空下で
濃縮し、実施例BQのHCl塩を無色膜状物として0.083g(99%)得た(m/z
554.1(M+H))。
Figure 2009542696

(実施例BR)
実施例BQ(0.11mmol)をMeOH(1.5mL)に入れた。ホルムアルデヒ
ド(37%HO溶液、13.4mmol)を加え、10分間熟成させた。NaHB(O
Ac)(0.324mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩熟成させた。ホルムア
ルデヒド(13.4mmol)およびNaHB(OAc)(0.324mmol)をさ
らに加え、室温でさらに6時間熟成させた。真空下で溶媒を除去し、生成物を分取HPL
Cによって単離し、実施例BRのTFA塩をアモルファス固体として0.058g(77
%)得た。m/z 582.3(M+H)
Figure 2009542696

(実施例BSおよびBTの準備)
スキーム59
Figure 2009542696

(化合物116)
化合物75と同様の様式で、化合物4(0.76mmol)および化合物47(0.6
4mmol)を用いて化合物116を調製し、化合物116を泡状白色固体として0.2
18g(90%)得た(m/z 384.1(M+H))。
(実施例BS)
実施例BKと同様の様式で、化合物116(0.28mmol)および化合物8(0.
25mmol)を用いて実施例BSを調製し、実施例BSを無色膜状物として0.139
g(72%)得た(m/z 775.3(M+H))。
(実施例BT)
実施例AMと同様の様式で、実施例BU(0.18mmol)を用いて実施例BTを調
製し、実施例BTをアモルファス白色固体として0.080g(62%)得た。m/z
719.3(M+H)
Figure 2009542696

(実施例BUおよびBVの準備)
スキーム60
Figure 2009542696

(化合物117)
化合物13dと同様の様式で、但し、化合物4(1.5mmol)および化合物10d
のL−エナンチオマー(1.15mmol)を使用して化合物117を調製し、最終的に
、化合物190を泡状白色固体として0.328g(88%)得た(m/z 398.1
(M+H))。
(実施例BU)
実施例ALと同様の様式で、化合物117(0.33mmol)および化合物8(0.
30mmol)を用いて実施例BUを調製し、実施例BUをアモルファス白色固体として
0.196g(84%)得た(m/z 789.3(M+H))。
(実施例BV)
実施例AMと同様の様式で、実施例BU(0.29mmol)を用いて実施例BVを調
製し、実施例BVをアモルファス白色固体として0.140g(77%)得た。m/z
733.3(M+H)
Figure 2009542696

(実施例BWおよびBXの準備)
スキーム61
Figure 2009542696

(実施例BW)
実施例BKと同様の様式で、化合物75(0.27mmol)および化合物46(0.
24mmol)を用いて実施例BWを調製し、実施例BWをアモルファス白色固体として
0.154g(86%)得た(m/z 733.3(M+H))。
(実施例BX)
実施例AMと同様の様式で、実施例BW(0.21mmol)を用いて実施例BXを調
製し、実施例BXのTFA塩をアモルファス白色固体として0.091g(98%)得た
。m/z 677.5(M+H)
Figure 2009542696

(実施例BYおよびBZの準備)
スキーム62
Figure 2009542696

(化合物118)
化合物104と同様の様式で、化合物102の代わりに化合物115(0.40mmo
l)を使用し、化合物9(0.48mmol)と反応させて化合物118を調製し、最終
的に、化合物118を泡状白色固体として0.075g(89%)得た(m/z 443
.4(M+H))。
(実施例BY)
実施例BMと同様の様式で、化合物118(0.17mmol)および化合物8(0.
15mmol)を用いて実施例BYを調製し、実施例BYをアモルファス白色固体として
0.079g(62%)得た(m/z 834.3(M+H))。
(実施例BZ)
実施例BQと同様の様式で、実施例BY(0.095mmol)を用いて実施例BZを
調製し、実施例BZのHCl塩をアモルファス白色固体として0.082g(99%)得
た。m/z 734.2(M+H)
Figure 2009542696

(実施例CAの準備)
スキーム63
Figure 2009542696

(実施例CA)
実施例R(0.11mmol)をDCM(1mL)で希釈し、4−モルホリンカルボニ
ルクロリド(0.13mmol)およびDIPEA(0.16mmol)で処理した。2
時間後、揮発物質を真空下で除去し、残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(0−2
0% MeOH/DCM)で精製し、実施例CAをアモルファス白色固体として0.06
8g(76%)得た。m/z 819.1(M+H)
Figure 2009542696

(化合物CBの準備)
スキーム64
Figure 2009542696

(実施例CB)
実施例AF(0.15mmol)をTHF(1mL)で希釈し、モルホリン(0.61
mmol)、HOBt(0.18mmol)で処理し、最後にEDC(0.18mmol
)で処理した。反応混合物を一晩熟成させた。次いで、反応混合物をEtOAcおよび飽
和NaCOで希釈した。水層をEtOAcで抽出し、有機層を合わせ、塩水で洗浄し
、無水MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLCで精製し
、実施例CBをアモルファス白色固体として0.024g(20%)得た。m/z 79
0.4(M+H)
Figure 2009542696

(化合物CCの準備)
スキーム65
Figure 2009542696

(実施例CC)
実施例CBと同様の様式で、但し、N−メチルピペラジン(0.16mmol)を、モ
ルホリンの代わりに化合物AF(0.10mmol)と反応させ、DIPEA(0.19
mmol)を加えて実施例CCを調製し、実施例CCをアモルファス白色固体として0.
009g(11%)得た。m/z 803.4(M+H)
Figure 2009542696

(実施例CDの準備)
スキーム66
Figure 2009542696

(実施例CD)
実施例R(30.5mg、0.043mmol)のメタノール(1.5mL)溶液に、
ホルムアルデヒド(1mL、37%HO溶液)を加えた。10分間攪拌した後、NaB
H(OAc)(49mg、0.23mmol)を加え、得られた混合物を10時間攪拌
した。LC/MSで反応を追跡した。LC/MSによって出発物質である実施例Rが消失
したことが示されたら、反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、綿プラグで濾過した。粗生
成物をCombiFlash(10% MeOH/CHCl)で精製し、実施例CD
を29.7mg得た。
Figure 2009542696

(実施例CEの準備)
スキーム67
Figure 2009542696

(化合物119)
化合物119はAldrichから市販されており、受け取ったままの状態で使用した
(化合物120)
THF中の化合物119(200mg、0.91mmol)、化合物8(373.7m
g、0.91mmol)、EDC(212mg、1.37mmol)、HOBt(160
.3mg、1.19mmol)およびiPrNEt(794.7μL、4.56mmo
l)の混合物を、室温で10時間攪拌した。次いで、混合物を少量になるまで蒸発させ、
CombiFlash(1−10% MeOH/CHClで溶出)で精製した。標的
化合物を含有する画分を集め、CombiFlash(40−100% EtOAc/ヘ
キサン)で再び精製し、化合物120を油状物として449mg得た(m/z 611.
0(M+H))。
(実施例CE)
化合物120(449mg、0.74mmol)をHCl/ジオキサン(3mL)で処
理した。得られた混合物を乾燥するまで蒸発させ、凍結乾燥させ、白色固体373.6m
gを得た。
上述の白色化合物(52.5mg、0.096mmol)のCHCl(10mL)
溶液に、化合物9(19.8mg、0.096mmol)、CDI(15.6mg、0.
096mmol)を加え、次いでiPrNEt(33.4μL、0.192mmol)
を加えた。混合物を20時間攪拌した後、乾燥するまで蒸発させた。この混合物をCH
Clに加え、綿プラグで濾過した。濾液を乾燥するまで蒸発させ、CombiFlas
hで精製した。実施例CEを有する画分を集め、TLCで再び精製し、実施例CEを15
.1mg得た。
Figure 2009542696

(実施例CFの準備)
スキーム68
Figure 2009542696

(実施例CF)
実施例CEと同じ方法を用い、但し、化合物9の代わりに化合物68を用い、実施例C
Fを調製した。
Figure 2009542696

(化合物CGの準備)
スキーム69
Figure 2009542696

(化合物121)
化合物121はAldrichから市販されており、受け取ったままの状態で使用した
(化合物122)
化合物121(2.05g、11.3mmol)のCHCl(40mL)懸濁物に
、iPrNEt(5.87mL、33.9mmol)を加え、次いで、CDI(1.8
6g、11.3mmol)を加えた。得られた混合物を室温で6時間攪拌し、化合物9(
2.33g、11.3mmol)を加えた。得られた混合物をさらに10時間攪拌した後
、乾燥するまで蒸発させた。混合物をCHClに再び溶解し、濾過によって固体を除
去した。濾液を乾燥するまで蒸発させ、CombiFlash(20−80% EtOA
c/ヘキサン)で精製し、化合物207を黄色油状物として3.2g得た。m/z 298.0(M+H)
(化合物123)
化合物122(3.2g、10.8mmol)のTHF(100mL)溶液に、新しく
調製した1M LiOH(10.8mmol)を加えた。二相反応物を室温で16時間激
しく攪拌した後、1M HClでクエンチした。混合物のpHを2.5〜3に調整し、少
量になるまで蒸発させた。混合物をCHClと塩水(50mL)とに分配し、水層を
分離し、CHClで2回抽出した。CHCl層を合わせ、無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、化合物123を淡黄色油状物として3.37g得て、これをさらに精製することなく使用した。m/z 316.0(M+H)、338(M+Na)
(実施例CG)
実施例Cと同じ手順にしたがって、化合物7の代わりに化合物123を使用し、実施例
CGを調製した。
Figure 2009542696

(化合物100の準備)
スキーム70
Figure 2009542696

化合物122を調製するのに使用したのと同じ方法を用い、但し、化合物9を化合物6
8と交換し、化合物100を調製した。
(実施例CHの準備)
スキーム71
Figure 2009542696

(化合物124および125)
化合物29(135mg、0.43mmol)および化合物22(116mg、0.4
3mmol)のTHF(5mL)溶液に、HOBt(70mg、052mmol)、ED
C(94μL、0.52mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(150μL、0
.83mmol)を加えた。混合物を12時間攪拌し、濃縮した。逆相HPLCで精製し
、化合物124(70mg)および化合物125(120mg)を得た。
Figure 2009542696

(化合物126)
化合物125(120mg、0.21mmol)のCHCN(1mL)溶液に、37
%ホルムアルデヒド溶液(17μL、0.23mmol)を加え、次いでHOAc(24
μL、0.42mmol)を加えた。混合物を2時間攪拌し、NaBH(OAc)(1
40mg、0.63mmol)を加えた。混合物をさらに2時間攪拌し、EtOAcで希
釈した。有機相を飽和NaCO溶液、水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥さ
せた。濃縮して化合物126を得て、これをさらに精製することなく次の工程で使用した
。m/z 578.3(M+H)
(実施例CH)
実施例Lを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物22の代わりに化合
物126を使用し、実施例CH(26mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例CIの準備)
スキーム72
Figure 2009542696

(化合物127)
化合物126を調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物125の代わり
の化合物8を使用し、化合物127(110mg)を調製した。m/z 424.4(M
+H)
(実施例CI)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物8および7の代わり
に化合物127および29を使用し、実施例CI(7mg)を調製した。
Figure 2009542696

(化合物CIの準備)
スキーム73
Figure 2009542696

(化合物128)
化合物21(100mg)のジクロロメタン(5mL)溶液に、TFA(1mL)を加
えた。混合物を3時間攪拌し、過剰の試薬を蒸発させた。この油状物をEtOAcで希釈
し、次いで、飽和NaCO溶液で洗浄し(2回)、水で洗浄し(2回)、塩水で洗浄
し、NaSOで乾燥させた。濃縮し、化合物128(46mg)を得た。m/z 2
67.1(M+H)
(化合物129)
化合物8の手順にしたがって、但し、化合物22の代わりに化合物128を使用し、化
合物129(44mg)を調製した。m/z 408.10(M+H)
(実施例CJ)
実施例Cの手順にしたがって、但し、化合物8および7の代わりに化合物129および
29を使用し、実施例CJ(55mg)を調製した。
Figure 2009542696

(化合物CKおよびCLの準備)
スキーム74
Figure 2009542696

(実施例CK)
実施例Cの手順にしたがって、但し、化合物7の代わりに化合物49を使用し、実施例
CK(88mg)を調製した。m/z 749.2(M+H)
(実施例CL)
実施例CK(85mg)およびTFA(5mL)の混合物を3時間攪拌した。過剰量の
TFAを蒸発させ、混合物を高減圧下で乾燥させた。この混合物をTHF(5mL)に溶
解し、pHが11になるまで1.0N水酸化ナトリウム溶液を加えた。この溶液を10分
間攪拌し、EtOAcで抽出した。有機相を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ
た。濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc)で精製し、実施例CL
(66mg)を得た。
Figure 2009542696

(実施例CMの準備)
スキーム75
Figure 2009542696

(化合物130)
化合物130は市販されており(TCI)、受け取ったままの状態で使用した。
(化合物131)
化合物130(510mg、3mmol)のメタノール(12mL)溶液に、0℃で塩
化チオニル(0.5mL、6.6mmol)を滴下した。混合物を0℃で30分間攪拌し
、3時間還流させた。濃縮し、化合物131を白色固体として得た。
(化合物132)
化合物131(3mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(2mL、12mmo
l)のジクロロメタン(35mL)溶液を攪拌し、これにCDI(486mg、3mmo
l)を加えた。この混合物を12時間攪拌した。化合物9を加え、混合物をさらに12時
間攪拌した。濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(CHCl/iPrOH
=10/1)で精製し、化合物132(414mg)を得た。m/z 380.0(M+
H)
(化合物133)
化合物67の手順にしたがって、但し、化合物66の代わりに化合物132を使用し、
化合物133を調製した。m/z 364.0(M−H)
(実施例CM)
実施例Cの手順にしたがって、但し、化合物7の代わりに化合物133を使用し、実施
例CM(600mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例O、P、CNおよびCOの準備)
スキーム76
Figure 2009542696

(実施例O)
実施例Cの手順にしたがって、但し、化合物8および7の代わりに化合物46および4
9を使用し、実施例O(17mg)を調製した。m/z 749.3(M+H)
(実施例CN)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物8および7の代わり
に化合物46および13eを使用し、実施例CN(22mg)を調製した。m/z 76
3.2(M+H)
(実施例P)
実施例CMを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、実施例CLの代わりに実
施例Oを使用し、実施例P(12mg)を調製した。
Figure 2009542696

(化合物CO)
実施例CLを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物CKの代わりに実
施例CNを使用し、実施例CO(13mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例CP〜CSの準備)
スキーム77
Figure 2009542696

(化合物134)
化合物76について記載の手順を用い、但し、CBZ−L−アラニノールの代わりにC
BZ−D−アラニノールを用い、化合物134を調製した。
(化合物135)
化合物8を調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物22の代わりに化合
物134を使用し、化合物135を調製した。
(実施例CP)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物8および7の代わり
に化合物135および49を用い、実施例CP(12mg)を調製した。m/z 597
2(M+H)
(実施例CQ)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物8および7の代わり
に化合物135および13dを用い、実施例CQ(11mg)を調製した。m/z 61
1.2(M+H)
(実施例CR)
実施例Pを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、実施例Oの代わりに実施例
CPを用い、実施例CR(7mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例CS)
実施例COを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、実施例CNの代わりに実
施例CQを用い、実施例CS(8mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例CT〜CVの準備)
スキーム78
Figure 2009542696

(化合物136)
化合物136a〜136cは市販されている(Sigma−Aldrich)。
(化合物137)
化合物136(20mmol)のメタノール(25mL)溶液に、ベンズアルデヒド(
40mmol)を滴下した。混合物を2時間攪拌し、0℃まで冷却した。ホウ化水素ナト
リウム(44mmol)を何回かにわけて加えた。混合物を25℃まで加温し、2時間攪
拌した。酢酸(10mL)を加え、混合物を10分間攪拌した。メタノールを除去し、混
合物をEtOAcと3N NaOH溶液とに分配した。有機層を分離し、水相をEtOA
cで抽出した(2回)。有機層を合わせ、水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた
。濃縮し、化合物137を得た。
(化合物138)
化合物8を調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物22の代わりに化合
物137を使用し、化合物138を調製した。
(実施例CT)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物13aおよび8の代
わりに化合物29および138aを使用し、実施例CT(70mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例CU)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物13aおよび8の代
わりに化合物29および138bを使用し、実施例CU(140mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例CV)
実施例Cを調製するのに使用した手順にしたがって、但し、化合物13aおよび8の代
わりに化合物29および138cを使用し、実施例CV(145mg)を調製した。
Figure 2009542696

(実施例CWの準備)
Figure 2009542696

例えば、化合物8と以下の構造を有する化合物とを反応させることによって、実施例C
Wを調製することができた。
Figure 2009542696

式中、「LG」は、ハロゲンのような脱離基である。このような化合物は、対応するカ
ルボン酸またはエステル(例えば化合物28または29)を、Hunsdieker反応
またはKochi反応として知られる反応または類似の反応によって、一炭素分解するこ
とによって調製することができた。
(ヒト肝臓シトクロムP450のIC50決定)
(材料および一般的な方法)
保存しておいた(ドナー数n≧15)ヒト肝臓ミクロソームフラクションをBD−Ge
ntest(マサチューセッツ州ウォバーン)から得て、さらに、ヒドロキシ−テルフェ
ナジン、4’−ヒドロキシジクロフェナクおよびNADPH再生系も同じ供給元から得た
。リトナビルは、市販のNorvir(R)経口溶液(イリノイ州アボットパークのAb
bott Laboratories)から調製した。他の試薬は、Sigma−Ald
rich(ミズーリ州セントルイス)製であり、例えば、テルフェナジン、フェキソフェナジン、BRL 15572、ジクロフェナクおよびメフェナム酸である。
インキュベーションは、製造業者の記載の通りに使用したNADPH再生系を含む50
mM リン酸カリウムバッファー(pH7.4)で二ッ組で行った。最終的なミクロソー
ムタンパク質濃度は、活性について線形の範囲にあるようにあらかじめ決定しておき、一
連のインキュベーションの間に、基質の消費は20%未満にとどまっていた。最終的な使
用基質濃度は、同じ条件下で決定した活性の見かけKm値と等しかった。阻害剤をDMS
Oに溶解し、DMSOの最終濃度は、基質および阻害ビヒクルの両方から、1%(v/v
)であった。インキュベーションは、振とうしながら37℃で行い、基質を加えることに
よって開始した。次いで、アリコートを0分、7分および15分に取り出した。内部標準
を含有するアセトニトリル、ギ酸、水(94.8%/0.2%/5%(v/v/v)混合
物で処理することによって、サンプルをクエンチした。沈殿したタンパク質を3000r
pmで10分間遠心分離することによって除去し、上清のアリコートをLC−MS分析し
た。
LC−MSシステムの構成は、二相系溶媒管理器および冷蔵(8℃)サンプル作成器お
よびサンプル管理器を備え、エレクトロスプレーイオン化モードで動くMicromas
s Quattro Premierタンデム質量分析計に接続しているWaters
Acquity UPLCであった。カラムは、Waters Acquity UPL
C BEH C18 2.1×50mm、孔径1.7μmであった。移動相は、アセトニ
トリル、ギ酸および水の混合物で構成されており、移動相Aの組成は、1%/0.2%/
98.8%(v/v/v)であり、移動相Bの組成は94.8%/0.2%/5% (v
/v/v)であった。注入体積は5μLであり、流速は0.8mL/分であった。代謝物
の濃度は、同じインキュベーション条件で標準検体を用いた標準曲線を参照して決定した
IC50値(CYP3A活性を50%下げる阻害剤濃度)は、GraphPad Pr
ism 4.0ソフトウェアおよびS字モデルを用いて非線形回帰によって算出した。
(CYP3A阻害アッセイ)
ヒト肝臓シトクロムP450のCYP3Aサブファミリー(特にCYP3A4)が阻害
剤としての能力を有するかについて、テルフェナジンオキシダーゼおよびLing,K.
−H.J.ら、Drug Metab.Dispos.23,631−636,(199
5)およびJurima−Rometら、Drug Metab,.Dispos.22
,849−857,(1994)に記載される十分に特性決定されたCYP3Aに選択的
な活性を用いて化合物を評価した。ミクロソームタンパク質およびテルフェナジン基質の
最終濃度は、それぞれ0.25mg/mLおよび3μMであった。内部標準として0.1
μM BRL 15572を含有する7容積部のクエンチ溶液で処理することによって、
代謝反応を停止させた。水8容積部をさらに加えた後、遠心分離し、分析用に上清のアリ
コートを取り出した。
LC−MS分析では、クロマトグラフィーによる溶出は、B20%から開始して0.1
分間保持し、1.5分間でB80%まで上昇させ、0.4分間保持し、0.05分間で初
期状態に戻すという一連の線形勾配によって達成された。このシステムは、次の注入まで
に少なくとも0.25分間は平衡状態にしておいた。質量分析計は、陽イオンモードで操
作し、以下の前駆体([M+H])/生成物イオン対を追跡し、Mass Lynx
4.0(SP4,525)ソフトウェアを用いて定量した。ヒドロキシテルフェナジン
488.7/452.4、フェキソフェナジン 502.7/466.4およびBRL
15572 407.5/209.1。テルフェナジンオキシダーゼ活性は、ヒドロキシ
テルフェナジン代謝物およびカルボキシテルフェナジン(フェキソフェナジン)代謝物の
合計から決定した。
(CYP2C9阻害アッセイ)
ジクロフェナク 4’−ヒドロキシラーゼを用い、Leeman,T.ら、Life
Sci.52,29−34,(1992)に記載されるこの酵素に特異的な活性について
、ヒト肝臓CYP2C9の阻害剤としての化合物の能力を評価した。ミクロソームタンパ
ク質およびジクロフェナク基質の最終濃度は、それぞれ0.08mg/mLおよび4μM
であった。内部標準としてμMメタフェナム酸を含有する3容積部のクエンチ溶液
で処理することによって、代謝反応を停止させた。遠心分離した後、水4容積部をさらに
加えた。続いて上清のアリコートをLC−MS分析に供した。
LC−MS分析では、クロマトグラフィーによる溶出は、B20%から開始して0.3
分間保持し、1.2分間でB99%まで上昇させ、0.5分間保持し、0.25分間で初
期状態に戻すという一連の線形勾配によって達成された。このシステムは、次の注入まで
に少なくとも0.25分間は平衡状態にしておいた。質量分析計は、陰イオンモードで操
作し、以下の前駆体([M−H])/生成物イオン対を追跡し、4’−ヒドロキシ−ジクロフェナク(312.4/294.2)およびメフェナム酸(242.4/224.2
)を定量した。
(HIVプロテアーゼ阻害剤を特性決定するために使用する生物学的アッセイ)
(HIV−1プロテアーゼ酵素活性(Ki))
このアッセイは、M.V.TothおよびG.R.Marshall,Int.T.P
eptide Protein Res.36,544(1990)(あらゆる目的のた
めに内容全体が本明細書に参考として組み込まれる)に最初に記載されたように、所定の
反応バッファー中でHIV−1プロテアーゼによって合成ヘキサペプチド基質を開裂させ
、その蛍光を分析することに基づく。
このアッセイは、基質に(2−アミノベンゾイル)Thr−Ile−Nle−(p−ニ
トロ)Phe−Gln−Argを使用し、酵素としてE.Coliで発現した組み換えH
IV−1プロテアーゼを使用した。両試薬とも、Bachem California,
Inc.から得た(カリフォルニア州トランスカタログ番号H−2992)。この
反応のバッファーは、100mM 酢酸アンモニウム(pH5.3)、1M 塩化ナトリ
ウム、1mM エチレンジアミン四酢酸、1mM ジチオスレイトールおよび10% ジ
メチルスルホキシドであった。
阻害定数Kiを決定するために、同じ量の酵素(1〜2.5nM)と、異なる濃度の試
験対象の阻害剤とを反応バッファー中に含有する一連の溶液を調製した。次いでこの溶液
を白色96ウェルプレート(各190μl)に移し、37℃で15分間プレインキュベー
ションした。基質を濃度800μMで100%ジメチルスルホキシドに溶解し、800μ
M基質10μLを各ウェルに加え、最終基質濃度を40μMにした。Gemini 96
ウェルプレート蛍光計(Molecular Devices、カリフォルニア州サニー
ベール)を用いて、λ(Ex)=330nmおよびλ(Em)=420nmで、リアルタ
イムの反応速度を37℃で測定した。異なる阻害剤濃度で初期反応速度を決定し、Erm
olieff J.,Lin X.およびTang J.,Biochemistry
36,12364(1997)に記載されるタイトバインディング競争阻害(tight
−binding competitive inhibition)のアルゴリズムに
したがって、EnzFitterプログラム(Biosoft、英国ケンブリッジ)を用
いてKi値(ピコモル濃度単位)を算出した。
(HIV−1プロテアーゼ酵素アッセイ(IC50))
上述のKiアッセイと同様に、IC50アッセイは、M.V.TothおよびG.R.
Marshall,Int..Peptide Protein Res.36,54
4(1990)に最初に記載されたように、所定の反応バッファー中でHIV−1プロテ
アーゼによって合成ヘキサペプチド基質を開裂させ、その蛍光を分析することに基づく。
このアッセイは、基質に(2−アミノベンゾイル)Thr−Ile−Nle−(p−ニ
トロ)Phe−Gln−Argを使用し、酵素としてE.Coliで発現した組み換えH
IV−1プロテアーゼを使用した。両試薬とも、Bachem California,
Inc.から得た(カリフォルニア州トランスCA、カタログ番号はそれぞれH−299
2およびH−9040)。この反応のバッファーは、100mM 酢酸アンモニウム(p
H5.5)、1M 塩化ナトリウム、1mM エチレンジアミン四酢酸、1mM ジチオ
スレイトールおよび10% ジメチルスルホキシドであった。
IC50値を決定するために、反応バッファー170μLを白色96ウェルマイクロタイタープレートのウェルに移した。試験対象の阻害剤をDMSOで3倍希釈した一連の溶液を調製し、得られた希釈物10μLをマイクロタイタープレートのウェルに移した。20〜50nMの酵素の反応バッファーストック溶液10μLを96ウェルプレートの各ウェルに加え、最終酵素濃度を1〜2.5nMにした。次いで、プレートを37℃で10分間プレインキュベーションした。基質を濃度400μMで100%ジメチルスルホキシドに溶解し、400μM基質10μLを各ウェルに加え、最終基質濃度を20μMにした。Gemini 96ウェルプレート蛍光計(Molecular Devices、カリフォルニア州サニーベール)を用いて、λ(Ex)=330nmおよびλ(Em)=420nmで、リアルタイムの反応速度を測定した。異なる阻害剤濃度で初期反応速度を決定し、GraphPad PrismTMソフトウェアを用い、非線形回帰曲線に適合させることによってIC50値(ナノモル濃度単位)を算出した。
(抗−HIV−1細胞培養アッセイ(EC50))
このアッセイは、阻害剤存在下または非存在下で、ウイルス感染した細胞の生存率の比
色検出によって、HIV−1と関連する細胞変性効果を定量することに基づく。HIV−
1によって誘発される細胞死は、代謝基質2,3−ビス(2−メトキシ−4−ニトロ−5
−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム−5−カルボキシアニリド(XTT)を用い
て決定した。この物質は、Weislow OS,Kiser R,Fine DL,B
ader J,Shoemaker RHおよびBoyd MR,.Natl.Can
cer Inst.81,577(1989)(あらゆる目的のために、内容全体が本明
細書に参考として組み込まれる)に記載されるように、無傷の細胞によってのみ、特定の
吸収特性を有する生成物に変換される。
MT2細胞(NIH AIDS試薬プログラム、カタログ番号237)を、5%ウシ胎
児血清および抗生物質を追加したRPMI−1640培地中で維持し、0.01に等しい
感染多重度に対応するウイルス接種材料を用いて、野生型HIV−1株IIIB(Adv
anced Biotechnologies、メリーランド州コロンビア)に37℃で
3時間感染させた。培地中の感染した細胞を96ウェルプレートに分配し(100μL/
ウェルに20,000細胞)、試験対象の阻害剤の段階的な5倍希釈(100μL/ウェ
ル)を含有する一連の溶液存在下で、37℃で5間インキュベーションした。未処理の
感染したコントロール細胞および未処理の空のベクターに感染したコントロール細胞を含むサンプルも、96ウェルプレートに分配し、同じ条件下でインキュベーションした。
試験した阻害剤の抗ウイルス活性を決定するために、濃度2mg/mLの基質XTTの
リン酸緩衝化塩水(pH7.4)溶液(アッセイプレートあたり6mL)を水浴中、55
℃で5分間加熱した後、XTT溶液6mLあたり、N−メチルフェナゾニウムメタサルフ
ェート50μL(5μg/mL)を加えた。アッセイプレートの各ウェルから培地100
μLを取り出した後、各ウェルにXTT基質溶液100μLを加えた。COインキュベ
ーター中で、細胞およびXTT溶液を37℃で45〜60分間インキュベーションした。
ウイルスを不活化するために、各ウェルに2% Triton X−100 20μLを
加えた。生存率(産生したXTT代謝物の量によって決定される)を、分光光度法によっ
て450nmでの吸光度で定量した(650nmでのバックグラウンド吸光度を引いた)
。このアッセイのデータは、未処理のコントロールに対する吸光度%であらわし、50%
有効濃度(EC50)は、感染している化合物で処理した細胞におけるXTT代謝産物の
割合が、感染していない化合物を含有しない細胞に比べて50%増加する化合物の濃度として算
出した。
(40%ヒト血清またはヒト血清タンパク質存在下での抗−HIV−1細胞培養アッセ
イ(EC50))
このアッセイは、上述の抗−HIV−1細胞培養アッセイとほぼ同じであるが、但し、
感染を、生理学的濃度の40%ヒト血清(AB型男性Cambrex 14−498E)
またはヒト血清タンパク質(ヒトα酸糖タンパク質、Sigma G−9885;Hum
an Serum Albumin,Sigma A1653、96−99%)の存在下
または非存在下で行った。HIV−1によって誘発される細胞死は、上述のように決定し
たが、但し、96ウェルプレートに分配した感染細胞を、培地ではなく、80%ヒト血清
(2倍濃度)中または2mg/mL ヒトα酸糖タンパク質+70mg/mL HSA(2倍濃度)中でインキュベートした。
(細胞毒性細胞培養アッセイ(CC50
このアッセイは、Weislow OS,Kiser R,Fine DL,Bade
r J,Shoemaker RHおよびBoyd MR,J.Natl.Cancer
Inst.81,577(1989)に記載されるように、代謝基質2,3−ビス(2
−メトキシ−4−ニトロ−5−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム−5−カルボキ
シアニリド(XTT)を用いた試験化合物の細胞毒性効果の評価に基づく。このアッセイ
は、上述のアッセイ(抗−HIV−1細胞培養アッセイ)とほぼ同じであるが、但し、細
胞は感染していない。化合物によって誘発される細胞死(または成長の減退)は、上述の
ように決定した。
MT−2細胞を、5%ウシ胎児血清および抗生物質を追加したRPMI−1640培地
中で維持し、96ウェルプレートに分配し(100μL/ウェルに20,000細胞)、
試験対象の阻害剤の段階的な5倍希釈(100μL/ウェル)存在下または非存在下で、37℃で5間インキュベーションした。コントロールには、未処理の感染した細胞およびP4405(Podophyllotoxin,Sigmaカタログ番号P4405)1μLで保護された感染した細胞が含まれていた。
細胞毒性を決定するために、濃度2mg/mLのXTTのリン酸緩衝化塩水(pH
7.4)溶液(アッセイプレートあたり6mL)を水浴中、55℃で5分間加熱した後、
XTT溶液6mLあたり、N−メチルフェナゾニウムメタサルフェート50μL(5μg
/mL)を加えた。アッセイプレートの各ウェルから培地100μLを取り出した後、各
ウェルにXTT基質溶液100μLを加えた。COインキュベーター中で、細胞および
XTT溶液を37℃で45〜60分間インキュベーションした。ウイルスを不活化するた
めに、各ウェルに2% Triton X−100 20μLを加えた。生存率(産生し
たXTT代謝物の量によって決定される)を、分光光度法によって450nmでの吸光度
で定量した(650nmでのバックグラウンド吸光度を引いた)。このアッセイのデータ
は、未処理のコントロールに対する吸光度%であらわし、50%細胞毒性濃度(EC50)は、化合物で処理した細胞における細胞成長の割合が、感染していない化合物を含有しない細胞により提供される細胞成長に比べて50%増加する化合物の濃度として算出した。
各実施例A〜CVに基づく実験データは、本発明の式(I)の化合物が、IC50が約
100nM〜約4700nMの範囲でCYP450 3A4阻害活性を有し、IC50
約100nM〜約4200nMの範囲でCYP450 2C9阻害活性を有することを示
している。
各実施例A〜CVに基づく実験データは、本発明の式(I)の化合物が、HIV EC
50が約140nM〜約1000nMより大きい範囲でプロテアーゼ阻害活性を有し得る
ことを示している。
各実施例P、SおよびTに基づく実験データによれば、IC50が約80〜150nM
でCYP450 3A4阻害活性を有しており、IC50が約1000〜10,000n
MでCYP450 2C9阻害活性を有しており、HIV EC50が約20,000n
Mよりも大きな範囲でプロテアーゼ阻害活性を有している。

Claims (50)

  1. 式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステル。
    Figure 2009542696
    〔式中、Lは、−C(R−、−C(O)−、−S(O)−、−N(R)−C(O)−および−O−C(O)−からなる群から選択され、
    は、共有結合、−C(R−または−C(O)−であり、
    各Lは、独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり、
    各Lは、独立して、共有結合、アルキレン、置換アルキレン、−O−、−CH−O−および−NH−からなる群から選択され、
    各Aは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    但し、AがHの場合、pは0であり、
    およびZはそれぞれ独立して、−O−または−N(R)−であり、
    YおよびXは、独立して、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、
    各Arは、独立して、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され、
    、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリールアルキルおよび置換アリールアルキルからなる群から選択され、
    各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アリールヘテロアルキル、置換アリールヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、アミノアルキル、置換アミノアルキル、−アルキレン−C(O)−OH、−アルキレン−C(O)−Oアルキル、−アルキレン−C(O)アミノ、−アルキレン−C(O)−アルキルからなる群から選択され、
    およびRは、独立して、H、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルからなる群から選択され、
    各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    およびRはそれぞれ、H、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルおよび−CNからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり、
    mは1または2であり、
    nは0または1であり、
    各pは、独立して、0または1である。〕
  2. nが1である、請求項1に記載の化合物。
  3. が−CH(R)−である、請求項2に記載の化合物。
  4. Yがヘテロシクリルアルキルである、請求項2に記載の化合物。
  5. Xがヘテロシクリルアルキルである、請求項2に記載の化合物。
  6. が−N(R)−である、請求項2に記載の化合物。
  7. 各Aが、独立して、アリールまたは置換アリールである、請求項2に記載の化合物。
  8. が−C(O)−であり、
    各Aが、独立してアリールまたは置換アリールであり、
    がHまたはアルキルであり、
    各Rが、独立して、H、アルキル、置換アルキルまたはヘテロアルキルであり、
    、R、RおよびRがそれぞれHであり、
    各Rが、独立して、H、アルキルまたはカルボシクリルであり、
    がHまたはアルキルであり、
    がHであり、
    X−R
    Figure 2009542696
    であり、
    Y−R
    Figure 2009542696
    であり、
    が−O−であり、
    pが0である、請求項1に記載の化合物。
  9. 以下の式を有する、請求項8に記載の化合物。
    Figure 2009542696
  10. 式IIDの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステル。
    Figure 2009542696
    〔式中、Lは、−C(R−、−C(O)−、−S(O)−、−N(R)−C(O)−および−O−C(O)−からなる群から選択され、
    各Lは、独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり、
    各Lは、独立して、共有結合、アルキレン、置換アルキレン、−O−、−CH−O−および−NH−からなる群から選択され、
    各Aは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    但し、AがHの場合、pは0であり、
    およびZはそれぞれ独立して、−O−または−N(R)−であり、
    YおよびXは、独立して、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキルからなる群から選択され、
    各Arは、独立して、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され、
    、RおよびRはそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アリールアルキルおよび置換アリールアルキルからなる群から選択され、
    各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アリールヘテロアルキル、置換アリールヘテロアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、アミノアルキル、置換アミノアルキル、−アルキレン−C(O)−OH、−アルキレン−C(O)−Oアルキル、−アルキレン−C(O)アミノ、−アルキレン−C(O)−アルキルからなる群から選択され、
    およびRは、独立して、H、アルキル、置換アルキルおよびヘテロアルキルからなる群から選択され、
    各Rは、独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    およびRはそれぞれ、H、アルキル、置換アルキル、ハロゲン、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルおよび−CNからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり、
    各pは、独立して、0または1である。〕
  11. が−C(R−であり、
    各Lがアルキレンであり、
    各Aがアリールまたは置換アリールであり、
    XおよびYがヘテロシクリルアルキルであり、
    が−N(R)−であり、
    が−O−である、請求項10に記載の化合物。
  12. 以下のものからなる群から選択される化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステルおよび/または立体異性体。
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
  13. 以下:
    Figure 2009542696
    Figure 2009542696
    からなる群から選択される、請求項12に記載の化合物、あるいはそれらの医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステルおよび/または立体異性体。
  14. 式IIAの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体および/またはエステル。
    Figure 2009542696
    〔式中、R11およびR16は、それぞれ独立して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、
    12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、H、−C1〜4アルキル、−C1〜4置換アルキル、アリールアルキルまたは置換アリールアルキルである。〕
  15. 13が、H、−C1〜4アルキル、−(CH0〜1CR1718OR19、−(CH0〜3CR1718NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)−NR2021、−(CH1〜3C(O)R22、−(CH1〜3S(O)22または−(CH1〜3−R23であり、
    14およびR15は、それぞれ独立して、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、
    17およびR18は、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜3アルキルであり、
    19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、
    20およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(O)R17または−S(O)17であるか、または
    20およびR21は、これらが結合する窒素原子とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環を形成し、
    22は、H、−C1〜3アルキル、−OR19または−NR2021であり、
    23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環である、請求項1に記載の化合物。
  16. 前記R20およびR21によって形成される、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環、および前記R23の置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環が、それぞれ独立して、置換されていないか、またはC1〜2アルキルで置換されている、請求項1に記載の化合物。
  17. 13が−(CH0〜1CR1718OR19である、請求項1に記載の化合物。
  18. 13が、−(CH0〜3CR1718NR2021または−(CH0〜3CR1718NR17C(O)−NR2021である、請求項1に記載の化合物。
  19. 11、R12、R13、R14、R15およびR16が、それぞれ独立して、以下の表から選択される、請求項1に記載の化合物。
    Figure 2009542696
  20. 式IIBの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体および/またはエステル。
    Figure 2009542696
    〔式中、
    10aおよびR10bは、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜4アルキルであり、
    12はHまたは−CHであり、
    13は、H、−C1〜4アルキル、−(CH0〜1CR1718OR19、−(CH0〜3CR1718NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)NR2021、−(CH1〜3C(O)R22、−(CH1〜3S(O)22または−(CH1〜3−R23であり、
    14およびR15は、それぞれ独立して、H、−C1〜4アルキル、アリールアルキルまたは置換アリールアルキルであり、
    17およびR18は、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜3アルキルであり、
    19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、
    20およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(O)R17または−S(O)17であるか、または
    20およびR21は、これらが結合する窒素原子とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環を形成し、
    22は、H、−C1〜3アルキル、−OR19または−NR2021であり、
    23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する、置換されていないかまたは置換されている5〜6員環ヘテロシクリル環である。〕
  21. 式IICの化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体および/またはエステル。
    Figure 2009542696
    〔式中、
    13は、H、−C1〜4アルキル、−(CH0〜1CR1718OR19、−(CH0〜3CR1718NR2021、−(CH0〜3CR1718NR17C(O)NR2021、−(CH1〜3C(O)R22または−(CH1〜3−R23であり、
    17およびR18は、それぞれ独立して、Hまたは−C1〜3アルキルであり、
    19は、H、−C1〜4アルキルまたはアリールアルキルであり、
    20およびR21は、それぞれ独立して、H、−C1〜3アルキル、−C(O)R17または−S(O)17であるか、または
    20およびR21は、これらが結合する窒素原子とともに、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロシクリル環を形成し、
    22は、H、−C1〜3アルキル、−OR19または−NR2021であり、
    23は、NおよびOからなる群から選択される1〜2個のヘテロ原子を含有する5〜6員環ヘテロシクリル環である。〕
  22. シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の薬物動態を改良するための組成物であって、治療的に有効量の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含む、組成物
  23. Iの化合物または式Iの化合物の医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルが、前記薬物と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項22に記載の組成物
  24. シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の薬物動態を改良するための組成物であって、治療的に有効量の請求項13に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含む、組成物
  25. シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される前記薬物が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、他のHIV治療薬物、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、NS5a阻害剤、NS5bポリメラーゼ阻害剤、他のHCV治療薬物、またはこれらの混合物である、請求項24に記載の組成物
  26. 前記薬物が、6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−((2S)−1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸である、請求項25に記載の組成物
  27. 前記薬物がアタザナビルである、請求項25に記載の組成物
  28. 前記薬物をさらに含む、請求項24に記載の組成物
  29. シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の血漿濃度を上げるための組成物であって、治療的に有効量の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含む、組成物
  30. Iの化合物または式Iの化合物の医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルが、前記薬物と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項29に記載の組成物
  31. Iの化合物の量が、シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害するのに有効な量である、請求項0に記載の組成物
  32. シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害するのに有効な量の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含む、患者においてシトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害するための組成物
  33. シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害するのに有効な量の請求項13に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含む、患者においてシトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害するための組成物
  34. 療的に有効量の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含むHIV感染を治療するための組成物であって、該組成物は、
    HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、他のHIV治療薬物、およびこれらの混合物からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、組成物
  35. 療的に有効量の請求項13に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含むHIV感染を治療するための組成物であって、該組成物は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、他のHIV治療薬物、およびこれらの混合物からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、組成物
  36. (1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤が、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され、
    (2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤が、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150およびTMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR 355 BS、VRX 840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され、
    (3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤が、ジドブジン、エムトリシタビン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、フォジブジンチドキシル、アプリシタビン(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461およびフォサルブジンチドキシル(以前はHDP 99.0003)からなる群から選択され、
    (4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤が、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され、
    (5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤が、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA 011からなる群から選択され、
    (6)前記gp41阻害剤が、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され、
    (7)前記CXCR4阻害剤が、AMD−070であり、
    (8)前記侵入阻害剤が、SP01Aであり、
    (9)前記gp120阻害剤が、BMS−488043またはBlockAide/CRであり、
    (10)前記G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤が、イムニチンであり、
    (11)前記CCR5阻害剤が、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され、
    (12)前記他のHIV治療薬物が、BAS−100、SPI−452、REP 9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ 0026、CYT 99007A−221 HIV、DEBIO−025、BAY 50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS 119、ALG 889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、請求項35に記載の組成物
  37. 療的に有効量の請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含むHIV感染を治療するための組成物であって、該組成物は、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、および他のHCV治療薬物、またはこれらの混合物からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、組成物
  38. 療的に有効量の請求項13に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルを含むHIV感染を治療するための組成物であって、該組成物は、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS5bポリメラーゼ阻害剤、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、および他のHCV治療薬物、またはこれらの混合物からなる群から選択される、治療的に有効量の1つ以上の追加の治療薬剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、組成物
  39. (1)前記インターフェロンが、ペグ化rIFN−α2b、ペグ化rIFN−α2a、rIFN−α2b、rIFN−α2a、コンセンサスIFN α(インフェルゲン)、フェロン、リアフェロン、インターマックスアルファ、r−IFN−β、インフェルゲン+アクティミューン、DUROS含有IFN−ω、アルブフェロン、ロクテロン、Albuferon、Rebif、Oral interferon alpha、IFNα−2b XL、AVI−005、PEG−InfergenおよびPegylated IFN−βからなる群から選択され、
    (2)前記リバビリンアナログが、レベトール、コペガスおよびビラミジン(タリバビリン)からなる群から選択され、
    (3)前記NS5bポリメラーゼ阻害剤が、NM−283、バロピシタビン、R1626、PSI−6130(R1656)、HCV−796、BILB 1941、XTL−2125、MK−0608、NM−107、R7128(R4048)、VCH−759、PF−868554およびGSK625433からなる群から選択され、
    (4)前記NS3プロテアーゼ阻害剤が、SCH−503034(SCH−7)、VX−950(テラプレビル)、BILN−2065、BMS−605339およびITMN−191からなる群から選択され、
    (5)前記α−グルコシダーゼ1阻害剤が、MX−3253(セルゴシビル)およびUT−231Bからなる群から選択され、
    (6)前記肝保護剤が、IDN−6556、ME 3738、LB−84451およびMitoQからなる群から選択され、
    (7)前記HCV非ヌクレオシド系阻害剤が、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、A−831およびA−689からなる群から選択され、
    (8)前記他のHCV治療薬物が、ザダキシン、ニタゾキサニド(alinea)、BIVN−401(virostat)、PYN−17(altirex)、KPE02003002、アクチロン(CPC−10101)、KRN−7000、シバシル、GI−5005、ANA−975、XTL−6865、ANA 971、NOV−205、タルバシン、EHC−18、NIM811、DEBIO−025、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、Bavituximab、OglufanideおよびVX−497(メリメポジブ)からなる群から選択される、請求項37に記載の組成物
  40. 請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物および/またはエステルと、医薬的に許容される担体または賦形剤とを含む、医薬組成物。
  41. 少なくとも1つの追加の治療薬剤をさらに含む、請求項40に記載の医薬組成物。
  42. 前記少なくとも1つの追加の治療薬剤が、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される、請求項41に記載の医薬組成物。
  43. 前記少なくとも1つの追加の治療薬剤が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、他のHCV治療薬物およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項41に記載の医薬組成物。
  44. (1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤が、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され、
    (2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤が、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150およびTMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR 355 BS、VRX 840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され、
    (3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤が、ジドブジン、エムトリシタビン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、フォジブジンチドキシル、アプリシタビン(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461およびフォサルブジンチドキシル(以前はHDP 99.0003)からなる群から選択され、
    (4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤が、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され、
    (5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤が、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA 011からなる群から選択され、
    (6)前記gp41阻害剤が、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され、
    (7)前記CXCR4阻害剤が、AMD−070であり、
    (8)前記侵入阻害剤が、SP01Aであり、
    (9)前記gp120阻害剤が、BMS−488043またはBlockAide/CRであり、
    (10)前記G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤が、イムニチンであり、
    (11)前記CCR5阻害剤が、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され、
    (12)前記他のHIV治療薬物が、BAS−100、SPI−452、REP 9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ 0026、CYT 99007A−221 HIV、DEBIO−025、BAY 50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS 119、ALG 889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択され、
    (13)前記インターフェロンが、ペグ化rIFN−α2b、ペグ化rIFN−α2a、rIFN−α2b、rIFN−α2a、コンセンサスIFN α(インフェルゲン)、フェロン、リアフェロン、インターマックスアルファ、r−IFN−β、インフェルゲン+アクティミューン、DUROS含有IFN−ω、アルブフェロン、ロクテロン、Albuferon、Rebif、Oral interferon alpha、IFNα−2b XL、AVI−005、PEG−InfergenおよびPegylated IFN−βからなる群から選択され、
    (14)前記リバビリンアナログが、レベトール、コペガスおよびビラミジン(タリバビリン)からなる群から選択され、
    (15)前記NS5bポリメラーゼ阻害剤が、NM−283、バロピシタビン、R1626、PSI−6130(R1656)、HCV−796、BILB 1941、XTL−2125、MK−0608、NM−107、R7128(R4048)、VCH−759、PF−868554およびGSK625433からなる群から選択され、
    (16)前記NS3プロテアーゼ阻害剤が、SCH−503034(SCH−7)、VX−950(テラプレビル)、BILN−2065、BMS−605339およびITMN−191からなる群から選択され、
    (17)前記α−グルコシダーゼ1阻害剤が、MX−3253(セルゴシビル)およびUT−231Bからなる群から選択され、
    (18)前記肝保護剤が、IDN−6556、ME 3738、LB−84451およびMitoQからなる群から選択され、
    (19)前記HCV非ヌクレオシド系阻害剤が、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、A−831およびA−689からなる群から選択され、
    (20)前記他のHCV治療薬物が、ザダキシン、ニタゾキサニド(alinea)、BIVN−401(virostat)、PYN−17(altirex)、KPE02003002、アクチロン(CPG−10101)、KRN−7000、シバシル、GI−5005、ANA−975、XTL−6865、ANA 971、NOV−205、タルバシン、EHC−18、NIM811、DEBIO−025、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、Bavituximab、OglufanideおよびVAC−497(メリメポジブ)からなる群から選択される、請求項43に記載の医薬組成物。
  45. 表12の化合物。
  46. 請求項1に記載の化合物を含む、治療基質としての使用のための組成物
  47. 患者において、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の薬物動態を改良し、シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される薬物の血漿濃度を上げ、シトクロムP450モノオキシゲナーゼを阻害し、HIV感染を治療するか、またはHCV感染を治療するための医薬を製造するための請求項1に記載の化合物の使用。
  48. シトクロムP450モノオキシゲナーゼによって代謝される前記薬物が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、他のHIV治療薬物、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、および他のHCV治療薬物、またはこれらの混合物である、請求項47に記載の使用。
  49. 前記医薬が、請求項1に記載の化合物と、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、他のHIV治療薬物、インターフェロン、リバビリンアナログ、NS5bポリイソメラーゼ阻害剤、NS3プロテアーゼ阻害剤、α−グルコシダーゼ1阻害剤、肝保護剤、HCV非ヌクレオシド系阻害剤、および他のHCV治療薬物、およびこれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の追加の治療薬剤との組み合わせである、請求項48に記載の使用。
  50. (1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤が、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され、
    (2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド系阻害剤が、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノライドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150およびTMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR 355 BS、VRX 840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され、
    (3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド系阻害剤が、ジドブジン、エムトリシタビン、ディダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、フォジブジンチドキシル、アプリシタビン(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461およびフォサルブジンチドキシル(以前はHDP 99.0003)からなる群から選択され、
    (4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド系阻害剤が、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され、
    (5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤が、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA 011からなる群から選択され、
    (6)前記gp41阻害剤が、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され、
    (7)前記CXCR4阻害剤が、AMD−070であり、
    (8)前記侵入阻害剤が、SP01Aであり、
    (9)前記gp120阻害剤が、BMS−488043またはBlockAide/CRであり、
    (10)前記G6PDおよびNADHオキシダーゼ阻害剤が、イムニチンであり、
    (11)前記CCR5阻害剤が、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され、
    (12)前記他のHIV治療薬物が、BAS−100、SPI−452、REP 9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ 0026、CYT 99007A−221 HIV、DEBIO−025、BAY 50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS 119、ALG 889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択され、
    (13)前記インターフェロンが、ペグ化rIFN−α2b、ペグ化rIFN−α2a、rIFN−α2b、rIFN−α2a、コンセンサスIFN α(インフェルゲン)、フェロン、リアフェロン、インターマックスアルファ、r−IFN−β、インフェルゲン+アクティミューン、DUROS含有IFN−ω、アルブフェロン、ロクテロン、Albuferon、Rebif、Oral interferon alpha、IFNα−2b XL、AVI−005、PEG−InfergenおよびPegylated IFN−βからなる群から選択され、
    (14)前記リバビリンアナログが、レベトール、コペガスおよびビラミジン(タリバビリン)からなる群から選択され、
    (15)前記NS5bポリメラーゼ阻害剤が、NM−283、バロピシタビン、R1626、PSI−6130(R1656)、HCV−796、BILB 1941、XTL−2125、MK−0608、NM−107、R7128(R4048)、VCH−759、PF−868554およびGSK625433からなる群から選択され、
    (16)前記NS3プロテアーゼ阻害剤が、SCH−503034(SCH−7)、VX−950(テラプレビル)、BILN−2065、BMS−605339およびITMN−191からなる群から選択され、
    (17)前記α−グルコシダーゼ1阻害剤が、MX−3253(セルゴシビル)およびUT−231Bからなる群から選択され、
    (18)前記肝保護剤が、IDN−6556、ME 3738、LB−84451およびMitoQからなる群から選択され、
    (19)前記HCV非ヌクレオシド系阻害剤が、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、A−831およびA−689からなる群から選択され、
    (20)前記他のHCV治療薬物が、ザダキシン、ニタゾキサニド(alinea)、BIVN−401(virostat)、PYN−17(altirex)、KPE02003002、アクチロン(CPC−10101)、KRN−7000、シバシル、GI−5005、ANA−975、XTL−6865、ANA 971、NOV−205、タルバシン、EHC−18、NIM811、DEBIO−025、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、Bavituximab、OglufanideおよびVAC−497(メリメポジブ)からなる群から選択される、請求項49に記載の使用。
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