JP2009520484A - てん菜溶液から茶色の食品グレードの砂糖製品を回収する方法 - Google Patents

てん菜溶液から茶色の食品グレードの砂糖製品を回収する方法

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Abstract

本発明はシンジュース(thin juice)、シックジュース(thick juice)および廃糖蜜のような、種々のてん菜糖処理工程中に得られるてん菜溶液から茶色の食品グレードの砂糖製品を回収するための方法に関する。本方法は、1以上の精製工程の結果としての悪臭のある揮発性物質を含むてん菜溶液を提供し;該てん菜溶液を電気透析に供して悪臭のある揮発性物質が少なくとも部分的に除去された電気透析後の液体を提供し;該電気透析後の液体から、液体または固体の食品グレードのブラウンシュガーおよびその組み合わせから選択される製品を回収する;ことを含む。本発明はまた、てん菜溶液由来の食品グレードのてん菜糖製品にも関する。これらの製品は、対応する甘蔗糖由来の製品の代替として好適である。本発明の更なる態様は、てん菜溶液から悪臭のある揮発性物質を除去するための電気透析の使用に関する。

Description

本発明は製糖産業および香料産業の分野に関する。さらに具体的には、本発明はシンジュース、シックジュースおよび廃糖蜜のような、さまざまなてん菜糖の処理の途中で得られるてん菜溶液からの茶色の食品グレードの砂糖製品を回収する方法に関する。本発明はまた、てん菜溶液由来の新規な食品グレードのてん菜糖製品にも関する。本発明の製品は、対応する甘蔗由来の製品の代替として好適である。本発明の製品は、ブラウンシュガー、電気透析された廃糖蜜、糖蜜(treacle)、シロップおよびそれらの組み合わせから選択できる。特に本発明は食品グレードのてん菜廃糖蜜の製造に関する。本発明はまた該新規食品グレードのてん菜糖製品を含む食用製品にも関する。さらなる態様において、本発明はてん菜溶液から悪臭のある揮発性の化合物を除去するための電気透析の使用に関する。
廃糖蜜は甘蔗またはてん菜の汁から砂糖を晶析した後に残る最終的な糖蜜残渣である。最終の晶析の段階から残った糖蜜のみが廃糖蜜と呼ばれる。中間の糖蜜は白糖振蜜(high green)または二番糖振蜜(low green)と呼ばれ、これらは最大限の抽出のために晶析の工程で再利用される。廃糖蜜は、製糖工程においてもっとも価値のある副産物の一つである。てん菜および甘蔗の廃糖蜜はどちらも食品原料としての甘蔗廃糖蜜だけでなく、発酵産業および動物飼料において広く使用されている。
てん菜由来の廃糖蜜は甘蔗廃糖蜜と異なるものである。てん菜廃糖蜜は乾燥重量で50%を超える糖を含み、その大部分はショ糖であるが、少量のブドウ糖および果糖も含んでいる。非糖成分として、例えばアミノ酸、有機酸およびカルシウム、カリウム、シュウ酸塩および塩化物のような多くの塩を含んでいる。これらは、起源植物原料から濃縮された結果によるものや、工程中で使用された薬品の結果によるものである。このようにして、てん菜廃糖蜜は一般的にとても口に合うものではないことが知られており、主に動物飼料の添加物や、発酵原料として使用されている。それゆえ、食品グレードの特級ブラウンシュガーや廃糖蜜混合品は甘蔗由来の糖蜜のみが使用されている(Sugar Technology Beet and Cane Sugar Manufacture, P.W. van der Poel, H Schiweck, T.Schwarz, 1998, p967 19.6項)。ベーカリー製品中の甘蔗起源シロップのよく知られた代替品はコーンシロップ、ピュアメープルシロップまたは蜂蜜ぐらいである。しかしながら、これらは甘蔗廃糖蜜より高価である。本発明の態様の一つは、ブラウンシュガーおよびブラウンシロップ原料として好適なてん菜由来のおいしい糖蜜製品である。それは電気透析を用いて実施される。
ピラジン類はてん菜廃糖蜜中に見出され、甘蔗廃糖蜜には存在しないこと、およびこれら2つの製品を区別する化合物であることがよく知られている。ピラジン類はアルカリ性条件中でグルコースおよびアミノ酸の存在中で形成され、メーラード反応を通じてカルボニル化合物に対して大きな化学反応性を有する。てん菜汁は、アミノ酸のほとんどがこん跡量にて存在するのみである甘蔗汁より多量のアミノ酸を含む(Sugar Technology Beet and Cane Sugar Manufacture, P.W. van der Poel, H Schiweck, T.Schwarz, 1998, p143および156)。てん菜汁中のより高い水準のアミノ酸および伝統的なてん菜糖工程でのより高い作用pHは、シンジュース、シックジュースおよび廃糖蜜といったてん菜汁中のピラジン類の存在を説明できる2つの要素である。
ピラジン類はナッツ臭、ロースト臭、カビ臭から焦げた溶媒臭まで幅広い臭気を持つ強力な芳香族化合物であることが知られている。Marsiliら(Journal of Chromatographic Science、 1994、 32、 165−171)によるてん菜糖の好ましくない臭気の原因物質の同定および定量により、てん菜糖の好ましくない臭気の特性の原因となるであろう化合物の一つとして、2,5−ジメチルピラジンを同定した。Marsiliはまたてん菜の臭気特性をもたらす、ゲオスミン、酢酸、酪酸およびイソ吉草酸も発見した。炭素処理は酢酸およびアセトールのレベルを減少させた。アセトールは良好な臭気を有するが、多量では刺激性がある。
電気透析(ED)技術は1950年代から知られており、例えば、水や乳清の脱塩および無機化学薬品工業の中で広く使用されている。甘蔗およびてん菜溶液のEDによる脱塩は1960年代から80年代にかけて様々な特許公報により公開されている。電気透析はカチオンおよびアニオン交換膜を交互に使用して、糖溶液から塩を分離する。それは、膜の層に直流を流すことにより、アニオンはアニオン交換膜を通過して移動し、カチオンはカチオン交換膜を通過することを原理として行われる。カチオンはアニオン交換膜を通過できない。
US 3 799 806は限外ろ過の後の電気透析による精製を含む、糖汁の精製および清澄化の方法について開示している。糖は精製汁から晶析によって分離される。
US 3 781 174は甘蔗から抽出された汁より精製糖を生産する連続的な方法について開示している。この方法は、イオン交換樹脂およびイオン交換膜電気透析の組み合わせを用いて不純物や着色物質をさらに除去し、精製汁を濃縮し、そして精製汁を晶析して精製糖を得ることを含む。
US 4 331 483は、てん菜汁が少なくとも2つの、第4アンモニウム塩基を含むか、支持させた架橋ポリマー膜で保護された多孔性無機物担体によって形成されたイオン交換体、少なくとも1つのイオン交換体およびスルホン基、少なくとも1つの他のイオン交換体に接触させて精製される、てん菜汁を精製する方法を開示する。イオン交換はタンパク質、アミノ酸およびベタインの除去のために使用される。さらに、精製汁はイオン交換または電気透析によって脱ミネラルされてもよい。砂糖は、続いて晶析により精製汁から分離される。
US 4 083 732はおよそ室温で新鮮な甘蔗汁を処理する方法であって、蒸発によって直接白糖および食用の廃糖蜜が形成されるシロップを形成する、非糖不純物の除去、冷却の結果による濃縮、逆浸透による白汁水を含む方法を開示する。また、電気透析によって糖蜜からイオンを除去し、非常に少ない灰分とメープルフレーバーを有する甘蔗ベースの食用の廃糖蜜を精製する方法も開示されている。
WO2003/018848は生てん菜抽出汁から白糖およびブラウンシュガーを調製する方法を記載する。てん菜汁は70から95℃で、2,000から500,000ダルトンの間を除去するろ材で、膜ろ過によって精製され、シックジュースとなるまで真空蒸発される。乾燥物質量が25から35重量%になるまで濃縮した後、膜ろ過後のてん菜汁は電気透析によって脱ミネラル化した後にさらにシックジュースとなるまで蒸発されてもよい。伝統的なシックジュースの複数段階の蒸発晶析は白糖およびブラウンシュガーの結晶の群を与える。得られたブラウンシュガーは有用な官能刺激特性を持ち、生産された廃糖蜜は伝統的なてん菜廃糖蜜よりも良好な風味と香気を有する。炭酸処理の代替としてのクロスフロー膜ろ過による非糖不純物の除去は生成および残存する不純物の異なるパターンを残す。伝統的な炭酸処理によれば除去される、このようないくつかの不純物はてん菜汁中に残り、この方法ではピラジン類のような他のものは全く形成されない。
このように、電気透析は比較的高い濃度の甘蔗汁または廃糖蜜の脱塩のための方法として知られている。糖蜜または廃糖蜜の場合は、しかし、有機非糖成分がアニオン交換膜に付着、沈殿し、膜の洗浄が困難であるという問題があると考えられていた。電気透析前のカルシウムおよび珪素の沈殿による付着物の除去方法はUS 4 492 601に記載されている。甘蔗シロップまたは廃糖蜜の清澄および脱塩の方法であって、生甘蔗または廃糖蜜溶液から、
(1)無機酸素酸アニオンおよびラジカルならびに有機酸と反応して、該酸素酸アニオンおよびラジカルならびに有機酸の不溶性沈殿物を形成するアルカリ土類金属イオンの水溶性塩基と、生甘蔗糖蜜または廃糖蜜溶液を混合し、
(2)該溶液から該沈殿物を分離し、
(3)沈殿物の無い溶液を希釈し、
(4)交互に並べる方法で配置したカチオン交換膜および中性膜を使用した電気透析に該希釈溶液を供する、
工程を経て無機酸素酸および有機酸不純物が除去される方法が記載されている。
Matild Eszterleによる論文「New technologies in the sugar industry」(Cukoripar liv 54号、(2001)No.1、頁4〜10)は、クロマトグラフィーおよび電気透析を含む、製糖業界で使用される分離技術を開示している。これらの技術は糖汁の精製のための別法として開示されている。この論文はこれらの技術のいかなる特定の組み合わせも開示しておらず、晶析工程で消費するエネルギー量を減少させる方法を提供することのみを対象としている。
電気透析はその高い資本コスト、および廃糖蜜から電気透析によって除去されるアニオン生成物からもたらされる汚染の問題から、1990年代後半まで製糖業界では使用されていなかった。汚染の問題を解決するさまざまなコストのかかる前処理方法が特許化されている(例えば US 4 711 722およびJP 58−082124)。
耐汚染および耐高温アニオン交換膜の開発および電気透析層の設計は製糖業界での電気透析の経済的な使用を促進している。Eurodia Industrie S.A.は甘蔗廃糖蜜、てん菜糖蜜および液糖の脱塩のための商業的に実行可能な電気透析技術を確立している。Lutinは製糖業界での精製技術としての電気透析、特に糖蜜の脱塩および精製のためのイオン交換樹脂の部分的な交換について記載している(Zuckerindustrie 125、No.12 頁982〜984、Lutin)。イオン交換技術は電気透析と同一の結果を提供しないこと、および電気透析樹脂は酸洗浄に続くアルカリ洗浄をイオン交換よりも少ない薬品で容易に洗浄できる一方で、イオン交換樹脂の再生には強酸および強塩基の使用を伴う必要があることに注目すべきである。
さらに、アルカリ金属カチオンは廃糖蜜中に糖を保持し、結晶糖の回収を妨げることにより、より高い廃糖蜜形成能がある疑いがある。Elmidaouiら(Elsevier、Desalination 148、2002、頁143〜148)はアニオン交換膜を使用する電気透析によるてん菜糖蜜からの廃糖蜜形成イオン、特にNa、KおよびCa2+の除去について記載する。
William J. Colonnaら(Proceedings of Conference on Sugar Processing Research、New Orleans、April 1996)はピラジン類を含むいくつかの特定の糖臭気物質を同定し、てん菜糖からの臭気物質除去の方法について示唆している。彼らの実験では、様々な官能基を誘導体化したスチレンジビニルベンゼン樹脂であるOptipore(Dow Chemical Company製)、および特定の有機化合物を結合した官能基を誘導体化したテフロン膜から成るEmpore抽出ディスク(3M Company製)を含む固層吸着を使用して、てん菜糖臭気物質を除去した。
しかしながら、上記で言及した先行文献のいずれも、てん菜からの汁を精製する1以上の精製方法の結果物であり、悪臭のある揮発性物質を含む溶液であるてん菜糖溶液から、悪臭のある揮発性物質の除去のために電気透析を使用する工程を開示するものではない。
技術の向上にもかかわらず、てん菜糖起源からショ糖化合物を分離および回収する新規な方法の開発の必要性が存在し続けている。特に、対応する甘蔗糖由来の製品の代替として好適な、てん菜糖由来の茶色の食品グレードの砂糖製品を提供する必要性がある。近年の「自然な」食品への注目は、しばしばブラウンシュガーおよび廃糖蜜を含むことを特徴とする色の濃いタイプのパンおよび甘いものの増産を引き起こしている。甘蔗をもとにしたブラウンシュガーおよび廃糖蜜は両方ともパン、ケーキおよびクッキーでの香味および色調への寄与により、様々なベーカリー食品に広く使用される。
多数の先行文献による上記で議論した取り組みは、特に塩および有機酸の除去のための電気透析の使用を含む。しかしながら、先行技術では、電気透析はてん菜糖溶液の1以上の初期の精製工程の結果である悪臭のある揮発性の化合物の除去のためには使用されていない。特に、先行技術文献からは、てん菜糖溶液から食品グレードの廃糖蜜を精製することは知られていない。
したがって、解決すべき問題は、てん菜溶液から良好な色調、風味、臭気および/または香気を有する茶色の食品グレードの糖製品を提供することである。
本発明の目的はこのように、上記の不都合を解決するための方法および製品を提供することである。本発明の目的は、独立請求項に記載したものによって特徴づけられる方法、製品および使用により達成される。発明の好ましい実施形態は、従属請求項に開示されている。
本発明はてん菜溶液から悪臭のある揮発性物質を除去するために電気透析(ED)を使用できるという驚くべき発見に基づく。特に、ピラジン類を含む好ましくないオフフレーバーおよび臭気を電気透析によって除去できることは、驚くべきことである。電気透析をイオン化合物の除去に使用することが先行技術より知られていても、当業者はピラジン類のような非イオン化合物が同様に除去されるとの考えまでは有しなかったであろう。
本発明の目的は、製パンおよび製菓業の両方での使用に好適であり、食品グレードのブラウンシュガーおよび廃糖蜜またはそれらの混合品が商業的に認められるための、てん菜汁および、特に通常のてん菜廃糖蜜を処理する方法を提供することである。現在、電気透析が伝統的なてん菜処理工程からの通常のてん菜廃糖蜜中に見つけられる好ましくないオフフレーバーおよび臭気を除去することが知られている。このように、てん菜廃糖蜜に通常付随する好ましくない臭気の無い、食品グレードの廃糖蜜の直接生産に好適な、処理された廃糖蜜が生産できる。本方法の更なる利点は電気透析処理が塩の除去により廃糖蜜の純度を増加し、そのことが廃糖蜜から追加の砂糖を晶析することを許容することである。晶析に続く遠心分離および回収した結晶糖の乾燥は、てん菜起源のブラウンシュガーに通常付随する好ましくない臭気の無いブラウンシュガーの製造を許容する。
下記において添付した図面の参照と好ましい実施形態によって、本発明は非常に詳しく記載されるであろう。
Chenopodiaceae亜科およびAmaranthaceae科の1種である、「てん菜」(Beta vulgaris)はその根に高い濃度のショ糖を含む植物である。「てん菜糖」はてん菜から得られる砂糖であり、「てん菜廃糖蜜」はてん菜から得られる廃糖蜜である。
典型的なてん菜糖製造工程はいくつかの工程を含む。加工工場での受け入れの後、てん菜根を洗浄し、機械でスライスし、および浸出器を通し、糖成分を水溶液中に抽出する。浸出器を出たてん菜溶液の液体は「ロージュース」と呼ばれる。
ロージュースは多くの不純物を含み、晶析前にそれらを除去しなければならない。精製工程はロージュースを精製するだけでなく、ロージュースの化学組成をも変える。化学組成の変化の例として、てん菜溶液中の悪臭のある揮発性物質の形成がある。いくつかの悪臭のある揮発性物質はおそらくてん菜とともに製糖工場に入るが、他の有機酸やピラジン類といったものは工程中に形成される。例えばピラジン類(悪臭のある化合物として知られている)は炭酸処理による精製中に、ブドウ糖と、グルタミンやリジンのようなアミノ酸との反応により形成される。
製糖工場での典型的な精製工程は「炭酸処理」であり、てん菜汁は最初に石灰乳(水酸化カルシウムを水に懸濁したもの)と混合される。この処理は、それらのカルシウム塩として沈殿する硫酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩のような多価アニオン、および多価カチオンの存在中で集積するたんぱく質、サポニンおよびペクチンのような大きな有機分子、を含むいくつかの広範囲の不純物を沈殿させる。さらに、アルカリ条件は、ブドウ糖および果糖といった単糖をアミノ酸グルタミンとともに化学的に安定なカルボン酸に変換し、メーラード反応を引き起こして、ピラジン類のような好ましくない化合物を生成する。処理せずに放置されれば、これらの糖およびアミンは最終的にショ糖の晶析を妨げるであろう。
炭酸処理の二段階目は、二酸化炭素をアルカリ糖溶液に導入し、石灰を炭酸カルシウム(チョーク)として沈殿させるものである。チョーク粒子はいくつかの不純物を取り込み、他を吸着する。回収工程はチョーク粒子を増加し、自然な凝集が生じて、重い粒子はタンク中で沈殿する。二酸化炭素のさらなる添加により、溶液からさらなるカルシウムが沈殿し、ろ過することにより「シンジュース」と呼ばれるきれいな糖液を分離できる。シンジュースは多重効用式蒸発法により濃縮され、乾燥重量で約65%〜75%のショ糖を含む「シックジュース」が作られる。
シックジュースは結晶缶に供給され、大きな容器内において真空下で沸騰させることによりさらに濃縮され、精製糖結晶が種として加えられる。生成した糖結晶およびシロップの混合物は「白下」と呼ばれる。白下の遠心分離を通じて、「母液」が糖結晶(A結晶)から分離される。
残った糖蜜(「白糖振蜜」)は水で洗い流され、結晶はグラニュレーター中で乾燥される。残った糖蜜は他の結晶缶に供給され、第二の糖が製造される(B晶析)。第二の結晶缶からの糖蜜(「二番糖振蜜」)は第三の結晶缶に送られる。第三の糖が製造され(C晶析)、分離された糖蜜は典型的な廃糖蜜である。シックジュースの全ての主要な可溶性不純物は廃糖蜜に濃縮されている。「廃糖蜜」はSugar Technology Beet and Cane Sugar Manufacture(Bartens、 Berlin 1998、頁1088)によると、更なる晶析による砂糖が、その廃糖蜜を特別な処理なしで経済的に適さなくなるまで、砂糖の純度が減少した点での、砂糖を生産する際の生成物であると定義される。欧州連合の有する規定には、EU規定内の廃糖蜜としての条件を満たすには、食品グレードの廃糖蜜はDS(乾燥固形分)で70%未満の砂糖(ショ糖またはその分解生成物およびラフィノースのような他の糖)含量でなければならないと定義されている。
本発明に関しては、上記の定義または他のよく知られた定義と一致する廃糖蜜を、廃糖蜜とみなす。さらに、上記で定義した用語「炭酸処理」、「ロージュース」、「シンジュース」、「シックジュース」、「白下」および「母液」は定義の例としてみなすべきであり、本発明に関して、これらの用語は当該技術上のよく知られた他の定義も含むとみなす。伝統的なてん菜糖工程でのてん菜ベースのシックジュースおよび廃糖蜜中の2−エチル−5−メチルピラジンの量の例として、Pihlsgaard (J. Agric. Food chem. 2000, 48, 4844−4850)により用いられた液−液抽出法によると、それぞれ330および265ng/g砂糖(言い換えれば0.330ppmおよび0.265ppm)である。Kaipainenの動的ヘッドスペース法(25th Int. Symp. On Capill. Chromatography, May 13−17.2002 Garda)による測定では、精製てん菜シロップ中の8種のピラジンの合計は0.35ppm(pH5.5にて)であり、精製甘蔗廃糖蜜中では0.001ppmである。
第一の態様として、本発明はてん菜溶液から茶色の食品グレードの糖を回収する工業的に有用な方法を提供する。本方法は、
i)1以上の精製工程の結果としての悪臭のある揮発性物質を含むてん菜溶液を提供し、
ii)該てん菜溶液を電気透析に供し、悪臭のある揮発性物質が少なくとも部分的に除去された電気透析された液体を提供し、
iii)該電気透析された液体から、液体または固体の食品グレードのブラウンシュガー製品およびそれらの組み合わせから選択される製品を回収する、
ことを含む。
電気透析された液体からの液体および固体の食品グレードの製品の回収は、濃縮、晶析、乾燥、希釈またはそれらの組み合わせを含むことができる。濃縮は、蒸発または膜ろ過によって達成できる。液体製品は好ましくは乾燥固形分が70%を超えるまで濃縮される。
てん菜溶液からのオフフレーバーの除去を増強するため、該電気透析に続いて炭素または吸着樹脂による処理を、電気透析された液体から更にオフフレーバーを除去するために行うことができる。活性炭は、粒状または粉状品質のどちらでもよい。糖化だけを所望ならば、下記の品質のものが選択できる。
Jacobi Aquasorb(登録商標)(Jacobi Carbons Ltd)、Norit(登録商標) Rox 0.8 またはNorit(登録商標) Darco(Norit N.V)。色素の除去も目標とするならば、例えば Chemiviron CPG(Chemviron Carbon Ltd.)品質のものが使用できる。適切な吸着樹脂の例として、Optipore(登録商標)(Dow Chemicals製)を述べることができる。炭素または吸着処理は、例えば温度は最大80℃まで、濃度は80%まで、好ましくはpH9より低いpHで実施できる。
本発明の一実施形態において、精製工程は上述した炭素処理のような塩基性条件下でのてん菜汁の処理を含む。てん菜溶液はてん菜汁から希釈、蒸発、晶析およびそれらの組み合わせから選択される1以上の工程から得ることができ、てん菜溶液はシックジュース、シンジュース、白下、母液、白糖振蜜、二番糖振蜜、廃糖蜜およびそれらの組み合わせを含むことができる。結果としてのてん菜溶液は使用する原料および精製条件によりさまざまな含量のピラジン類を含むことになる。
本方法の一実施形態において、てん菜溶液は該溶液に最初から含まれる揮発性物質全量の少なくとも20%、好ましくは30%以上を除去するために操作される電気透析に供される。特に、該てん菜溶液に最初から含まれるピラジン類を除去するために該電気透析を操作する。
他の実施形態において、該電気透析は該てん菜溶液に最初から含まれるピラジン類の50%以上、好ましくは60%〜90%を除去する効果がある。詳細な実施形態において、てん菜溶液はメチルピラジンおよび2,5−ジメチルピラジンを含み、80%を超える、好ましくは90%以上の該メチルピラジンが除去され、50%を超える、好ましくは70%以上の2,5−ジメチルピラジンが除去される。
本発明の一実施形態において、電気透析は該てん菜溶液を乾燥固形濃度10%から50%、好ましくは25%から35%で、40℃より高い、好ましくは55から65℃の間で操作するアニオンおよびカチオン交換膜に供給することを含む。適切なアニオン交換膜の例には、有機物汚染耐性および温度耐性のネオセプタ(登録商標)AXE01(トクヤマ社、Eurodia)を含み、適切なカチオン交換膜の例には、ネオセプタ(登録商標)CMX(トクヤマ社、Eurodia)を含む。一実施形態において、てん菜溶液はpH6から9の間、好ましくは6.7から8の間で電気透析に供され、電気透析後の該液体はpH4から6の間、好ましくは4.5から5の間となる。
本発明に従って、該てん菜溶液から塩を除去するために電気透析を操作することができる。詳細な実施形態において、該てん菜溶液に最初から含まれる無機および有機のアニオンおよびカチオン、ならびに有機酸の少なくとも40%、好ましくは60%以上を除去するために電気透析を操作する。
上述の通り、本発明はてん菜溶液から茶色の食品グレードの砂糖製品を回収する工業的に有用な方法を提供し、その製品は液体および固体の茶色の食品グレードの砂糖製品およびそれらの組み合わせから選択される。一実施形態において、該回収は晶析を含み、該食品グレードの砂糖はブラウンシュガーを含む。晶析は蒸発沸騰晶析および冷却晶析およびそれらの組み合わせから選択できる。得られたブラウンシュガーはさらに晶析によって精製され、白糖および「ブラウンシュガー廃糖蜜」を提供する。
他の実施形態において、該回収は蒸発による濃縮であり、液体の食品グレードの砂糖製品は食品グレードの廃糖蜜、糖蜜、シロップから選択される。
一実施形態において、てん菜溶液はてん菜廃糖蜜であり、それは電気透析、炭素または吸着樹脂処理ならびに晶析にこの順番で供され、ブラウンシュガーおよび第二の電気透析・炭素処理した廃糖蜜から選択される製品が該晶析の後に回収される。
他の実施形態において、該てん菜溶液はてん菜廃糖蜜であり、それは電気透析、晶析ならびに炭素または吸着樹脂処理にこの順番で供され、晶析の後にブラウンシュガーが回収され、炭素処理・第二の電気透析された廃糖蜜が該炭素または吸着樹脂処理の後に回収される。
好ましくは、ブラウンシュガーおよび様々に選択される第二の電気透析後の廃糖蜜は、通常のてん菜からのブラウンシュガーおよび廃糖蜜に見られるオフフレーバーや焦げた溶媒臭を本質的に伴わずに回収される。
得られたブラウンシュガーはさらに乾燥、造粒、粉砕、混合、コーティングおよびそれらの組み合わせから選択される処理に供され、甘蔗からのブラウンシュガー製品の代替として有用なブラウンシュガー製品を提供し、得られた電気透析された廃糖蜜はさらに混合、転化およびそれらの組み合わせから選択される処理に供され、甘蔗糖由来の廃糖蜜、糖蜜、シロップおよびソフトブラウンシュガーの代替として有用な廃糖蜜製品を提供する。
図1で説明される本発明の一実施形態において、好ましくは伝統的なてん菜糖工程からのてん菜廃糖蜜溶液は、電気透析された液体を提供する電気透析(ED)に供され、そこから悪臭のある揮発性物質が少なくとも部分的に除去される。得られた電気透析された溶液は炭素で処理され、電気透析・炭素処理された(EDC)液体がEDC−廃糖蜜として回収される。このEDC−廃糖蜜は食品グレードのてん菜廃糖蜜であり、栄養上の、栄養補助の、または薬用の製品中の原料、甘味料、香料および/または着色料として使用できる。
他方で、てん菜廃糖蜜から得られた電気透析された溶液は少なくとも1回の晶析(D−晶析)に供することができる。晶析は砂糖溶液中の有機および無機化合物から砂糖を分離する。砂糖結晶は遠心分離によって除去され、結晶ショ糖(ED−D−砂糖)および第二の電気透析された廃糖蜜(ED−D−廃糖蜜)を提供する。結晶した砂糖(ED−D−砂糖)はブラウンシュガーとして回収され、栄養上の、栄養補助の、または薬用の製品中の原料、甘味料、香料および/または着色料として使用できる。ブラウンシュガー(ED−D砂糖、茶色)は晶析によって精製でき、白糖(ED−D−砂糖、白)および「ブラウンシュガー廃糖蜜」を提供する。第二の電気透析後の(ED−D)廃糖蜜もまた回収され、例えば糖蜜として、および/またはアクリルアミドの無いソフトブラウンシュガーの製造に用いることができる。ED−D廃糖蜜のさらなる精製は炭素処理によって炭素処理・第二の電気透析された廃糖蜜(ED−D−C)を得る効果がある。
得られた茶色の液体または固体の食品グレードの砂糖製品は他の原料と混合し、デザート、アイスクリーム、菓子、パン、飲料およびテーブルシュガーから選択される食用製品へ加工することができる。
第二の態様として、本発明は1以上の精製工程の結果としての悪臭のある揮発性物質を含むてん菜溶液から悪臭のある揮発性物質を除去するための電気透析の使用を提供する。詳細な実施形態において、該電気透析は該溶液からピラジン類を除去するために使用される。特に、電気透析はメチルピラジンおよび2,5−ジメチルピラジンを含むてん菜溶液に使用され、電気透析の使用によって、80%を超える、好ましくは90%以上の該メチルピラジンが除去され、50%を超える、好ましくは70%以上の2,5−ジメチルピラジンが除去される。
一の実施形態において、電気透析の使用はオフフレーバーの除去のために炭素または吸着樹脂処理と組み合わせられる。特に、電気透析の使用は対応する甘蔗糖由来の製品の代替として適しているてん菜由来のブラウンシュガーおよび/または廃糖蜜の提供のためである。
第三の態様として、本発明は1以上の精製工程の結果としての悪臭のある揮発性物質を含むてん菜溶液由来の食品グレードのてん菜製品を提供し、0.5ppm未満、好ましくは0.15ppm未満の揮発性のピラジンを含む、ブラウンシュガーまたは廃糖蜜製品を含む該製品は本質的にサポニンを含まないか、または悪くとも50mg/kg廃糖蜜未満である。好ましくは、該製品は本質的にメチルピラジンを含まない。
一の実施形態において、食品グレードのてん菜製品は、てん菜溶液から、その中に含まれるピラジンを電気透析によって除去したものであるてん菜溶液由来である。好ましくは、製品は50%以下、好ましくは30%以下の該溶液に最初から含まれる2,5−ジメチルピラジンしか含まない。
他の実施形態において、食品グレードのてん菜製品は電気透析および炭素処理によって精製されたてん菜廃糖蜜由来である。
典型的には、本発明によって製造された電気透析後の廃糖蜜は最終的に乾燥固形分(DS)68%から80%の範囲まで濃縮され、食品グレードのてん菜廃糖蜜、糖蜜、シロップを提供する。それには乾燥固形分で55%から75%のショ糖、伝導性の灰分が乾燥固形分で7%未満、好ましくは乾燥固形分で4%未満、および動的ヘッドスペース法によるTCT−GC−MS測定(Kaipainen A. J of High Res. Chromatogr. 1992,頁751〜755)によると、0.5ppm未満、好ましくは0.15ppm未満のピラジン類が含まれている。最終製品は暗色またはやや暗色で良好な香気を有する。
本発明の製品は好ましくはブラウンシュガー、電気透析された廃糖蜜、糖蜜、シロップおよびそれらの組み合わせから選択される、対応する種々の甘蔗糖ベースのブラウンシュガーおよび廃糖蜜の食品産業上の類似品として許容される色調、風味、臭気および香気を有するてん菜由来の製品である。一の実施形態において、本発明のブラウンシュガー製品はソフトブラウンシュガー、コーティングされたブラウンシュガー、さらさらしたブラウンシュガーから選択されるものである。詳細な実施形態において、該ブラウンシュガーは3,000から11,000ICUMSA単位に及ぶ範囲の色調を有し、ブラウンシュガー製品は0.01ppm未満の揮発性ピラジン類を含む。
本発明はまた、本発明のブラウンシュガーおよび/または廃糖蜜を、原料、甘味料、香料および/または着色料として含む栄養上の、栄養補助の、または薬用の製品である、食用製品に関する。一の実施形態において、食用製品は該ブラウンシュガーおよび/または廃糖蜜と、甘蔗由来の砂糖および/または廃糖蜜との混合物を含む。食用製品の例として、デザート、アイスクリーム、菓子、パンおよび飲料を含む。
本発明の食品グレードのてん菜製品は原料、甘味料、香料および/または着色料として栄養上の、栄養補助の、または薬用の製品に使用できる。
本発明を下記の実施例において詳細に記述する。これは単なる例示であり、発明の範囲を決定するものではなく、追加した請求項の範囲を制限するものでもないことを理解すべきである。
実施例1は、以下の工程を含む:
1)臭気および好ましくない風味を除去した精製されたED−廃糖蜜を製造する、通常のてん菜工場での廃糖蜜の電気透析(ED);
2)廃糖蜜混合品の製造に適した、好ましくない臭気および好ましくない風味が本質的に無い、処理されたEDC−廃糖蜜を製造する、精製されたED−廃糖蜜の炭素処理;
3)EDC−白下を製造する、精製および炭素処理されたEDC−廃糖蜜の蒸発晶析;
4)砂糖を除去し、砂糖および通常の工場での廃糖蜜と同程度の純度のEDC−D−廃糖蜜を製造する、EDC−白下の遠心分離。
ED装置に供給するてん菜廃糖蜜の組成は以下のように分析された。
Figure 2009520484
電気透析:
供給された廃糖蜜を電気透析パイロットプラント、Eurodia Industrie SAと共同で構築したEUR20 B 200−10、ネオセプタ(登録商標)AXE01およびCMX交換膜を使用、に供給する前にまず屈折計による乾燥重量(RDS)で79%からRDSで30%まで希釈した。操作温度55℃、電流密度7mA/cmおよび1V/セルで伝導度の減少70%に達した。その後、ED廃糖蜜を水酸化ナトリウムを使用して中性pHに調整し、薄膜降下式蒸発缶によって再濃縮した。ED処理および蒸発した廃糖蜜の分析は以下の結果となった。
Figure 2009520484
EDは廃糖蜜のショ糖純度を約11単位増加させ、廃糖蜜中の塩味、酸味、苦味およびてん菜の風味を有意に減少させた。また、好ましくない焦げた溶媒臭も除去した。ED−廃糖蜜を、その後炭素処理に供した。
炭素処理:
ED廃糖蜜をJacobis Aquasorb(登録商標)H200炭素を充填したAquaFlow(登録商標)AF700 モジュール式ろ過装置に供給した。フィルターは300kgの炭素をあらかじめ充填したものを供給した。処理は、70℃、流速毎時150リットルで行われた。炭素処理したEDC−廃糖蜜の分析は以下の結果となった。
Figure 2009520484
炭素処理は更にてん菜の風味および全ての好ましくない臭気を除去し、いくらかの良好なチョコレート様の特徴が現れた。
晶析:
300リットルのパイロットDDS型撹拌機付蒸発バッチ式結晶缶を使用した。炭素処理したEDC−廃糖蜜を真空下、80℃で濃縮し、砂糖結晶を種として加えた。約10時間の更なる濃縮により成長させ、晶析可能なショ糖をEDC−廃糖蜜から排出した。熱い白下を続いて遠心分離し、砂糖結晶を最後まで排出した廃糖蜜から回収した。最終の廃糖蜜またはEDC−D−廃糖蜜の分析は以下の結果となった。
Figure 2009520484
結晶の収率を最大化するために工場スケールで一般的に実施されるものとして、遠心分離前に白下を45℃に冷却することにより、EDC−D−廃糖蜜の純度をさらに減少することができる。茶色のEDC−D−砂糖の分析は以下の結果となった。
Figure 2009520484
EDC−D−砂糖は良好で穏やかな甘味と良好な赤茶色の外観の両方を有した。
香気プロファイル分析:
動的ヘッドスペース TCT−GC−MS法による揮発性有機化合物の分析を、ED処理(ED)後ならびにEDおよび炭素処理(ED−C)後のてん菜廃糖蜜で実施した。全部で27種の揮発性化合物を同定し、3種全ての試料について半定量を行った。同定された化合物のいくつかはそれらの臭気の閾値を超える濃度で存在していた。揮発性物質の全量はEDおよびED−炭素処理後に有意に減少していた(下表参照)。
廃糖蜜中で同定され、TCT−GC−MSで処理された揮発性有機化合物(揮発性物質の分析結果は、現状のままでmg/kgとした)
Figure 2009520484
上記の表より、各々の場合でのピラジン類の全量が計算できる。通常のてん菜廃糖蜜は約1.02mg/kgのピラジン類を含み、一方でED処理した廃糖蜜は約0.15mg/kgのピラジン類のみである。炭素処理はピラジン類の全量をさらに減少させる。EDおよび炭素処理した廃糖蜜は約0.13mg/kgのピラジン類を含む。
官能分析:
におい嗅ぎおよび味見の両方による官能分析を実施し、廃糖蜜ならびにEDおよび炭素処理前後のブラウンシュガーについて臭気および風味を評価した。最も有意な改良点は、通常の処理されていないてん菜廃糖蜜に存在する刺激性で焦げた溶媒臭の除去である。このことは、刺激性で焦げた溶媒臭の無いブラウンシュガーを処理された廃糖蜜から生産すること、あるいは通常のてん菜廃糖蜜からの生産は不可能であること、を可能にした。
ED処理は廃糖蜜の酸味を有意に除去し、さらに、EDおよび炭素両方の処理は苦味を除去した。刺激性で焦げた溶媒臭、酸味および苦味の除去は、より良好なカラメルおよび驚くべきチョコレートの特徴をもたらし、さらにわずかな甘草の風味も感じられるようになった。
官能分析はEDC−廃糖蜜が廃糖蜜ブレンド品、アイスクリーム、トフィー、ソフトブラウンシュガーおよび粒状のブラウンシュガーの製造に好適であることを示唆した。
実施例2は、図2に示すように下記の工程を含む:
1)精製したED−廃糖蜜を生産する、通常の処理されていないてん菜糖工場での廃糖蜜の電気透析(ED);
2)ED−D−白下を生産する、30mのバッチ式真空釜を使用する工場規模での、精製したED−廃糖蜜の蒸発晶析;
3)撹拌したストライクレシーバー(strike receiver)中で自然冷却による80℃から50℃、48時間でのED−D−白下の冷却晶析;
4)連続遠心分離によるブラウンシュガー、および砂糖を除去した通常の処理されていない工場での廃糖蜜と同程度の純度のED−D−廃糖蜜、を製造する、ED−D−白下の遠心分離;
5)再溶解および再晶析による伝統的な方法でのブラウンシュガーの白糖への精製;
6)ED−D−C−廃糖蜜を製造する、ED−D−廃糖蜜の炭素処理。
この製造工程は図2のブロック図で説明される。
電気透析:
供給された廃糖蜜を電気透析パイロットプラント、Eurodia Industrie SAと共同で構築したEUR20 B 200−10、ネオセプタ(登録商標)AXE01およびCMX交換膜を使用、に供給する前に屈折計による乾燥重量(RDS)で77.8%からRDSで30%まで希釈した。操作温度55℃、電流密度7mA/cmおよび1V/セルで、20から8mS/cmまで、伝導度の減少60%に達した。ED前後の廃糖蜜の分析は以下の結果となった。
Figure 2009520484
EDは廃糖蜜のRDS中のショ糖純度を60.8%から70.7%まで増加させた。色素の除去は全くなかった。ショ糖の転化を防ぐため、製造した廃糖蜜のpHを水酸化ナトリウムで速やかに4.9から8.1に上昇させた。ED生成廃糖蜜を薄膜降下式蒸発缶によってRDS28.1%から74.6%まで濃縮した。
晶析:
ED生成廃糖蜜を80℃で、中心でオーバーフローする30mの撹拌式真空釜で単純蒸発晶析に供した。最終生成晶析に関しての同じ処理が使用された。
蒸発晶析の後、白下をストライクレシーバータンクに排出し、撹拌下で48時間にわたって50℃まで自然に冷却した。その後、白下を連続機(Continuous machine)で遠心分離した。砂糖結晶を分離し、溶解して、白糖煮沸釜に再利用した。ED−D−モラセスを砂糖結晶から分離し、集めた。分析は以下の結果となった。
Figure 2009520484
結果は、ED−D−廃糖蜜が、ショ糖濃度で元の未処理の廃糖蜜(60.8%)と比較して約2%単位で低い濃度(58.6%)を有することを示す。遠心分離で回収されたED−D−砂糖の分析は以下の結果となった。
Figure 2009520484
炭素処理:
ED−D−廃糖蜜を、1リットルのChemviron GPC炭素を充填したカラムに流速500ml/時で供給する前に、まずRDSで58%から60%に希釈し、60℃に加熱した状態にした。13リットルのED−D−廃糖蜜を26時間にわたって処理した。炭素処理前(ED−D−廃糖蜜)および後(ED−D−C−廃糖蜜)の分析結果は以下の通り。
Figure 2009520484
炭素処理は色素を若干除去し、ED−D−C−廃糖蜜の純度をわずかに増加させたが、灰分およびpHレベルには軽微な効果であった。炭素処理は通常のてん菜廃糖蜜に関して通常のオフフレーバーの無いED−D−C−廃糖蜜を生産した。
実施例3は実施例1の記載に基づいて生産した炭素処理したEDC−D−廃糖蜜を食品グレードの甘蔗廃糖蜜に混合することを含む。
EDおよび炭素処理したてん菜廃糖蜜は、色の濃いリコリス菓子の風味付けに必要な、甘蔗廃糖蜜に顕著ないくつかの甘草および塩化アンモニウムの風味に欠けている。リコリス菓子の製造に適した製品の製造のため、EDおよび炭素処理したてん菜廃糖蜜を、食品グレードの甘蔗廃糖蜜に30%までの濃度で混合した。28名のパネル参加者による官能試験を実施した。判定では、EDC−廃糖蜜は20〜30%の量で、リコリス菓子の製造に必要な所望の甘草および塩化アンモニウムの風味の欠乏なしに食品グレードの甘蔗製品と混合できた。
実施例4は実施例1のEDC−廃糖蜜を原料として下記の通りにアイスクリームを製造することを含む。
Figure 2009520484
Figure 2009520484
アイスクリームの工程:
1.液体原料を20〜22℃で混合する。
2.乾燥原料を混合し、水相に20〜22℃で加える。
3.香料および着色料を加える。
4.撹拌しながら温度を70℃に上げる。
5.78℃、200barでホモジナイズする。
6.プレート式熱交換器で84℃、30秒間殺菌する。
7.5℃に冷却する。
8.氷水中で一晩貯蔵する。
9.凍結し、押出し温度5℃で、素早く練って100%のオーバーランとする。
10.充填する。
11.−30℃の硬化トンネルで一晩凍結する。
12.−25℃で保管する。
アイスクリームは良好で、十分なカラメル風味とわずかな甘草の風味があるとの評価だった。多量のEDC−廃糖蜜が容易に許容された。
実施例5は実施例1のEDC−廃糖蜜を原料として下記の通りにトフィーを製造することを含む。
1dlのクリーム
1dlのEDC−廃糖蜜
原料を電子レンジ可のボウル中で撹拌し、電子レンジにて、最大出力(750W)で約80〜90秒処理した。トフィーの準備ができたときに、混合物を、油をひいたオーブン紙に注ぎ、小片に切る前に冷却した。
トフィーは良好なチョコレート/ココアの後味を有し、良好な風味だった。
実施例6は下記のとおりにベーカリー用廃糖蜜を製造することを含む。
1)EDC−廃糖蜜(実施例1による)の濃度を65%に調整する。
2)pHを6%塩酸で4.0から5.6の間に調整する。
3)1.3kgのEDC−廃糖蜜を60℃で加熱する。
4)2mlの酵素溶液(パン酵母からのインベルターゼ)を加える。
5)混合物を70℃にあたためたオーブンで48時間貯蔵し、ショ糖を転化させる。
6)酵素活性をその後90から95℃30分間の熱処理によって止める。
7)元のEDC−廃糖蜜と転化したものを、25単位までの所望のPol純度が得られる量で混合して所望の転化レベルを得る。
8)pHをその後45%の水酸化ナトリウムで5.6から6.0の間に調整する。
9)真空蒸発によりRDSで79%まで濃度を調整する。
転化工程は、より甘く穏やかな風味をEDC−廃糖蜜に付与し、ベーカリー用廃糖蜜に適したものとした。
実施例7は9kgのEDC−D−砂糖(実施例1による)と1kgのEDC−廃糖蜜の混合によって色の濃いソフトブラウンシュガーを製造することを含む。最終製品の分析は以下の通り。
Figure 2009520484
製品は良好な赤みがかった茶色および特有の甘く穏やかな風味を有した。
ソフトリコリス菓子は通常甘蔗由来の食用廃糖蜜から製造される。実施例8では、下記の通りに、実施例2で製造されたてん菜由来のED−D−C−廃糖蜜製品からソフトリコリス菓子を製造する。
Figure 2009520484
工程:
1.小麦粉、甘草粉および水を混合し、均質なスラリーとする。
2.調理器に砂糖溶液、半量の食用廃糖蜜およびスラリーを加える。沸点まで加熱し、残りの食用廃糖蜜、カーボンブラックおよび食塩を加える。
3.乾燥重量(RDS)が70から75%になるまで加熱する。
4.加熱を止めた後にアニス油を加え、5分間混合する。
5.リコリス菓子の生地を取り出す。
6.翌日中または温度が約90℃のときに成形する。
7.成形したリコリス菓子を40から50℃の乾燥室で乾燥する。製品の水分含量は17から20%である。
試作:
配合中の甘蔗食用廃糖蜜をED−D−C−廃糖蜜に10%、30%、または100%置き換えた3種類の異なる試作を行った。全ての試作の技術的な処理は参照試料と同様だった。10%および30%置き換えたものの風味のプロファイルもまた参照と同様であった。強い甘草風味は純粋な甘蔗食用廃糖蜜と30%ED−D−C−廃糖蜜との間で判別されるわずかな違いをマスクした。
100%置き換えの試作試料における風味のプロファイルはわずかに違いがあった。悪臭はないが、風味のプロファイルは甘蔗廃糖蜜のものに比べてより乏しく、薄く、穏やかなものであった。
比較結果:
本発明の廃糖蜜(実施例1)とてん菜ロージュースの精製にUFおよびEDを用いて処理した廃糖蜜との比較分析
a)精製工程(炭酸処理)による伝統的なてん菜汁をED−処理したてん菜廃糖蜜、および
b)WO2003/018848に記載される、ロージュースを膜ろ過(UF)およびED処理で精製する工程によって生産されたてん菜廃糖蜜
についての、動的ヘッドスペースTCT−GC−MSによる揮発性物質の分析を以下の表に示す。
サポニン量本発明の廃糖蜜では43mg/kg廃糖蜜であり、UF−ED処理した廃糖蜜では164mg/kg廃糖蜜であった。
Figure 2009520484
図1は実施形態に関する進歩的な方法の工程図の概要である。 図2は他の実施形態に関する進歩的な方法の工程図の概略である。

Claims (48)

  1. てん菜溶液から茶色の食品グレードの砂糖製品を回収する工業的に有用な方法であって、
    1以上の精製工程の結果としての悪臭のある揮発性物質を含むてん菜溶液を提供し;
    該てん菜溶液を電気透析に供し、悪臭のある揮発性物質が少なくとも部分的に除去された電気透析された液体を提供し;
    該電気透析された液体から、液体または固体の食品グレードのブラウンシュガー製品およびそれらの組み合わせから選択される製品を回収する;
    ことを含む方法。
  2. てん菜溶液からのオフフレーバーの除去を強化するため、該電気透析に続いて炭素または吸着樹脂で処理して該電気透析された液体からオフフレーバーを更に除去する、請求項1記載の方法。
  3. 該1以上の精製工程がアルカリ性条件下でてん菜ロージュースを処理することを含む、請求項1記載の方法。
  4. 該精製方法が炭酸処理である、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 該てん菜溶液が、該てん菜汁から希釈、蒸発、晶析およびそれらの組み合わせから選択される1以上の方法から得られるものである、請求項3または4記載の方法。
  6. 該てん菜溶液がてん菜廃糖蜜を含むものである、請求項5記載の方法。
  7. 該電気透析が、該溶液に当初から含まれる全揮発性物質の少なくとも20%、好ましくは30%以上を除去するために操作されるものである、請求項1〜6いずれか1項記載の方法。
  8. 該悪臭のある揮発性物質がピラジン類を含むものである、請求項1〜7いずれか1項記載の方法。
  9. 該電気透析が、該てん菜溶液に当初から含まれるピラジン類を除去するために操作されるものである、請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 該電気透析が、該てん菜溶液に当初から含まれるピラジン類を50%以上、好ましくは60〜90%除去する効果を有するものである、請求項9記載の方法。
  11. 該てん菜溶液がメチルピラジンおよび2,5−メチルピラジンを含み、80%を超える、好ましくは90%以上の該メチルピラジンが除去され、50%を超える、好ましくは70%以上の2,5−ジメチルピラジンが除去される、請求項9記載の方法。
  12. 該回収が晶析を含み、該固体の食品グレードの砂糖がブラウンシュガーを含むものである、請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 回収された液体で茶色い食品グレードの砂糖製品である該製品が食品グレードの廃糖蜜、糖蜜(treacle)およびシロップから選択されるものである、請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
  14. 該ブラウンシュガーが晶析によって精製され、白糖と第二の電気透析された廃糖蜜を提供するものである、請求項12記載の方法。
  15. 該電気透析が、該てん菜溶液を、40℃を超える温度、好ましくは55〜65℃で操作されるアニオンおよびカチオン交換膜の通過に供給することを含むものである、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. 該アニオン交換膜が汚染耐性および温度耐性のNeosepta(登録商標)AXE01を含むものである、請求項15記載の方法。
  17. 該カチオン交換膜がNeosepta(登録商標)CMXを含むものである、請求項15記載の方法。
  18. 電気透析が、乾燥固形濃度25%から35%の該てん菜溶液をアニオンおよびカチオン交換膜の通過に供給することを含むものである、請求項1〜17のいずれか1項記載の方法。
  19. 該てん菜溶液が、pH6〜9、好ましくは6.7〜8の間で電気透析に供されるものである、請求項1〜18のいずれか1項記載の方法。
  20. 該電気透析された液体がpH4〜6、好ましくは4.5〜5の間である、請求項19記載の方法。
  21. 該電気透析が該てん菜溶液から塩も除去するために操作されるものである、請求項1〜20のいずれか1項記載の方法。
  22. 該電気透析が、該てん菜溶液に当初から含まれる無機および有機のアニオンおよびカチオンおよび有機酸を、少なくとも40%、好ましくは60%以上除去するために操作されるものである、請求項21記載の方法。
  23. 該晶析が、沸騰蒸発晶析および冷却晶析およびそれらの組み合わせから選択されるものである、請求項12記載の方法。
  24. 該てん菜溶液がてん菜廃糖蜜であり、それが電気透析、炭素または吸着樹脂処理、および晶析の順に処理に供され、ブラウンシュガーおよび第二の電気透析されて炭素処理された廃糖蜜が、該晶析後に回収されるものである、請求項12記載の方法。
  25. 該てん菜溶液がてん菜廃糖蜜であり、それが電気透析、晶析および炭素または吸着樹脂処理の順に処理に供され、ブラウンシュガーが該晶析後に回収され、炭素処理された第二の電気透析された廃糖蜜が該炭素または吸着樹脂処理後に回収されるものである、請求項12記載の方法。
  26. 該ブラウンシュガーおよび該電気透析されて炭素処理された糖蜜が、通常のてん菜からのブラウンシュガーおよび糖蜜に見出されるオフフレーバーおよび焦げた溶媒臭を本質的に伴わずに回収される、請求項24または25記載の方法。
  27. 該ブラウンシュガーが乾燥、造粒、粉砕、混合、コーティングおよびそれらの組み合わせから選択される処理に供され、甘蔗からのブラウンシュガー製品の代替として有用なブラウンシュガー製品を提供するものである、請求項26記載の方法。
  28. 電気透析された該廃糖蜜が混合、転化およびそれらの組み合わせから選択される処理に供され、甘蔗糖由来の廃糖蜜、糖蜜、シロップおよびソフトブラウンシュガーの代替として有用な廃糖蜜製品を提供するものである、請求項26記載の方法。
  29. 該液体または固体の食品グレードのブラウンシュガー製品が他の原料と混合され、デザート、アイスクリーム、菓子、パン、飲料およびテーブルシュガーから選択される食用製品に加工されるものである、請求項1記載の方法。
  30. 1以上の精製工程の結果としての悪臭のある揮発性物質を含むてん菜溶液から悪臭のある揮発性物質を除去するための電気透析の使用。
  31. 該電気透析が該溶液からピラジン類を除去するために使用されるものである、請求項30記載の使用。
  32. 該てん菜溶液がメチルピラジンおよび2,5−メチルピラジンを含み、80%を超える、好ましくは90%以上の該メチルピラジンが除去され、50%を超える、好ましくは70%以上の2,5−ジメチルピラジンが除去されるものである、請求項31記載の使用。
  33. 該電気透析がオフフレーバーの除去のために炭素または吸着樹脂処理と組み合わせられるものである、請求項28記載の使用。
  34. 甘蔗糖由来の該当する製品の代替として好適な、てん菜由来のブラウンシュガーおよび/または廃糖蜜を提供するための、請求項28〜30のいずれか1項記載の使用。
  35. 該製品が0.5ppm未満の揮発性のピラジン類を含み、本質的にサポニンを含まないブラウンシュガーまたは廃糖蜜製品を含むものである、1以上の精製工程の結果としての悪臭のある揮発性物質を含むてん菜溶液由来の食品グレードのてん菜製品。
  36. 該廃糖蜜製品が0.15ppm未満の揮発性のピラジン類を含むものである、請求項35記載の食品グレードのてん菜製品。
  37. 該ブラウンシュガー製品が0.01ppm未満の揮発性のピラジン類を含むものである、請求項35記載の食品グレードのてん菜製品。
  38. 該てん菜溶液中に含まれるピラジン類が電気透析によって除去されるものである、請求項35〜37のいずれか1項に記載の製品。
  39. 本質的にメチルピラジンを含まないものである、請求項35〜37のいずれか1項に記載の製品。
  40. 該溶液に当初から含まれる2,5−ジメチルピラジンを50%以下、好ましくは30%以下含むものである、請求項38記載の製品。
  41. てん菜廃糖蜜由来で、電気透析および炭素処理によって精製されるものである、請求項35記載の製品。
  42. ソフトブラウンシュガー、コーティングされたブラウンシュガー、さらさらしたブラウンシュガーから選択されるブラウンシュガー製品である、請求項35記載の製品。
  43. 該ブラウンシュガーが3,000〜11,000ICUMCA単位の範囲の色価を有する、請求項42記載の製品。
  44. 該製品が、甘蔗由来のブラウンシュガーおよび廃糖蜜の品質と類似のものとして、食品産業での使用において許容される色調、風味、臭気および香気を有するブラウンシュガー、電気透析された廃糖蜜、糖蜜、シロップおよびそれらの組み合わせから選択されるてん菜由来の製品である、請求項35記載の製品。
  45. 請求項35記載のブラウンシュガーおよび/または廃糖蜜を、原料、甘味料、香料および/または着色料として含む栄養上の、栄養補助の、または薬用の製品である、食用製品。
  46. デザート、アイスクリーム、菓子、パンおよび飲料から選択される食用製品を含む、請求項45記載の食用製品。
  47. 該ブラウンシュガーおよび/または廃糖蜜と、甘蔗由来の砂糖および/または廃糖蜜との混合物を含むものである、請求項45記載の食用製品。
  48. 栄養上の、栄養補助の、または薬用の製品中の、原料、甘味料、香料および/または着色料としての請求項35記載の製品の使用。
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