JP2009250332A - 防振装置 - Google Patents

防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009250332A
JP2009250332A JP2008098084A JP2008098084A JP2009250332A JP 2009250332 A JP2009250332 A JP 2009250332A JP 2008098084 A JP2008098084 A JP 2008098084A JP 2008098084 A JP2008098084 A JP 2008098084A JP 2009250332 A JP2009250332 A JP 2009250332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
cylindrical portion
vibration isolator
rubber
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008098084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5264255B2 (ja
Inventor
Naohisa Matsuda
尚久 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008098084A priority Critical patent/JP5264255B2/ja
Priority to CN2009801115480A priority patent/CN101981342B/zh
Priority to US12/936,046 priority patent/US8485506B2/en
Priority to EP09726822.1A priority patent/EP2273150B1/en
Priority to PCT/JP2009/057056 priority patent/WO2009123351A1/ja
Publication of JP2009250332A publication Critical patent/JP2009250332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5264255B2 publication Critical patent/JP5264255B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K5/00Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
    • B60K5/12Arrangement of engine supports
    • B60K5/1208Resilient supports
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/10Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper the wall being at least in part formed by a flexible membrane or the like
    • F16F13/105Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper the wall being at least in part formed by a flexible membrane or the like characterised by features of partitions between two working chambers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】総弾性体の仕切り部材を用いた場合であってもシール性を確保しつつ特性を安定させることを目的とする。
【解決手段】筒状の第一取付部材6、第二取付部材7、ゴム弾性体8、ダイヤフラム5及び仕切り部材4を備えた防振装置1において、仕切り部材4は全体が弾性体で構成され、第一取付部材6には突出部60と第一筒状部62とが備えられ、第一筒状部62の内側には環状の硬質部材50が装着され、硬質部材50には第二筒状部53と支持部54とが備えられ、第一及び第二筒状部62,53のうちの何れか一方は他方の内側に配置され、他方の筒状部62を備える部材6には、一方の筒状部53の一端部を係止する係止部60と、径方向内側に折り曲げられて一方の筒状部53の他端部を係止するカシメ部64と、が形成され、一方の筒状部53は係止部60とカシメ部64との間に挟持され、仕切り部材4は突出部60と支持部54との間に挟持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のエンジン等の振動発生部を車体等の振動受部にマウントする際に用いられる防振装置に関する。
この種の防振装置として、従来、例えば下記特許文献1に示されているような、車体等の振動受部に連結される筒状の第一取付部材と、エンジン等の振動発生部に連結される第二取付部材と、第一取付部材と第二取付部材とを弾性的に連結するとともに第一取付部材の上側の開口端を閉塞するゴム弾性体と、第二取付部材の下側の開口端を閉塞するダイヤフラムと、ゴム弾性体とダイヤフラムとの間に形成された液室を、隔壁の一部がゴム弾性体で形成された主液室及び隔壁の一部がダイヤフラムで形成された副液室に区画する仕切り部材と、を備えた構成が知られている。上記した仕切り部材およびダイヤフラムは、全体がゴムで構成された総ゴムの部材である。上記した第一取付部材の内側には、その下側の開口端から仕切り部材が嵌入されるとともに、その仕切り部材の後にダイヤフラムが嵌入される。そして、第一取付部材にカップ状のホルダーが下側から被せられ、このホルダーによってダイヤフラムを下方から押さえる。これにより、ゴム弾性体とホルダーとの間に積層状態の仕切り部材とダイヤフラムとが挟持され、上記した構成の防振装置が組み立てられる。上記した構成の防振装置では、仕切り部材が総ゴムで形成されているので、キャビテーションによる異音の発生を抑えることができる。
特開2001−165231号公報
しかしながら、上記した従来の防振装置では、第一取付部材にホルダーを被せる際に、ホルダーによってダイヤフラムが上方に押し込まれ、さらに、そのダイヤフラムによって仕切り部材が上方に押し込まれているため、その押し込み力を弱くすると、シール性が低下し、液室の密閉性が低下する。したがって、シール性を確保するべく上記した押し込み力を強くする必要があるが、強く押し込むことにより総ゴムの仕切り部材が圧縮変形する。このため、押し込み具合によって総ゴムの仕切り部材の変形状態が変化し、特性が安定しないという問題がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、全体が弾性体で構成された仕切り部材を用いた場合であってもシール性を確保しつつ特性を安定させることができる防振装置を提供することを目的としている。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部のうちの何れか一方に連結される筒状の第一取付部材と、前記振動発生部および前記振動受部のうちの何れか他方に連結される第二取付部材と、前記第一取付部材と前記第二取付部材とを弾性的に連結するとともに前記第一取付部材の一方側の開口端を閉塞するゴム弾性体と、前記第一取付部材の他方側の開口端を閉塞するダイヤフラムと、前記ゴム弾性体と前記ダイヤフラムとの間に形成されて液体が封入された液室を、隔壁の一部が前記ゴム弾性体で形成されて前記ゴム弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、隔壁の一部が前記ダイヤフラムで形成された副液室と、に区画する仕切り部材と、を備えた防振装置において、前記仕切り部材は、全体が弾性体で構成されており、前記第一取付部材には、径方向内側に突出した突出部と、該突出部よりも前記他方側に配設された第一筒状部と、が、備えられ、該第一筒状部の内側には、前記弾性体よりも硬い硬質体で構成された環状の硬質部材が装着され、該硬質部材には、前記第一筒状部と同軸上に配置された第二筒状部と、該第二筒状部の内側に配置されて前記仕切り部材を支持する支持部と、が備えられており、前記第一及び第二筒状部のうちの何れか一方の筒状部は他方の筒状部の内側に配置されており、前記第一取付部材及び前記硬質部材のうち、前記他方の筒状部を備える一方の部材には、前記一方の筒状部の何れか一方の端部を係止する係止部と、径方向内側に折り曲げられて前記一方の筒状部の何れか他方の端部を係止するカシメ部と、がそれぞれ形成されており、前記一方の筒状部は、前記係止部と前記カシメ部との間に挟持され、前記仕切り部材は、前記突出部と前記支持部との間に挟持されていることを特徴としている。
このような特徴により、カシメ部の折り曲げ具合を調整することにより、係止部とカシメ部とによる一方の筒状部の挟着力を強くすることが可能であり、シール性を向上させることが可能である。このとき、カシメ部の折り曲げ具合を変化させても支持部と突出部とによる仕切り部材の挟着力は強くならないので、仕切り部材に与える影響は殆んど無い。
また、本発明に係る防振装置は、前記第二筒状部が前記第一筒状部の内側に配置され、前記第一取付部材に前記係止部及び前記カシメ部がそれぞれ形成され、前記係止部と前記カシメ部との間に前記第二筒状部が挟持されていることが好ましい。
これにより、第一筒状部と第二筒状部との間のシール性を向上させることが容易である。すなわち、第一筒状部を径方向内側に絞り加工することにより第一筒状部と第二筒状部との間のシール性を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る防振装置は、前記硬質部材の内側に、副液室内の液圧の変化に応じて変形可能な薄膜状のダイヤフラムゴムが形成されており、前記硬質部材が、前記ダイヤフラムのダイヤフラムリングとなっていることが好ましい。
これにより、ダイヤフラムと硬質部材とが一体となり、部品数が減って構成が簡素化されるとともに組み立て工数が削減される。
また、本発明に係る防振装置は、前記硬質部材は、環状の底壁部と、該底壁部の外縁部に立設された外周壁状の第二筒状部と、前記底壁部の内縁部に立設された内周壁状の支持部と、により断面視凹状に形成されており、該断面視凹状の硬質部材の開放端が前記仕切り部材によって閉塞されており、該仕切り部材と前記底壁部と前記第二筒状部と前記支持部とによって囲まれた空間が、前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路となっていることが好ましい。
これにより、断面視凹状の硬質部材に仕切り部材を組み付けることによりオリフィス通路が形成される。したがって、オリフィス通路が形成されたオリフィス部材が不要となり、部品数が減って構成が簡素化されるとともに組み立て工数が削減される。
また、本発明に係る防振装置は、前記第一筒状部と前記第二筒状部との間にゴム層が介在されていることが好ましい。
これにより、ゴム層が緩衝材となって第一取付部材(第一筒状部)と硬質部材(第二筒状部)との当たりによる衝撃が抑えられるとともに、キャビテーション現象の気泡崩壊時の衝撃が第一取付部材に伝播されにくくなり、さらに、第一筒状部と第二筒状部との間のシール性が向上する。
本発明に係る防振装置によれば、係止部とカシメ部とによる一方の筒状部の挟着力を強くしても、支持部と突出部とによる仕切り部材の挟着力は変化しないので、全体が弾性体で構成された仕切り部材を用いた場合であっても、シール性を向上させて液室の密閉性を確保しつつ総弾性体の仕切り部材の変形を抑えて特性を安定させることができる。
以下、本発明に係る防振装置の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態における防振装置1の断面図であり、図2は防振装置1の一部分を拡大した断面図である。
なお、本実施の形態では、図1における下側がバウンド側、つまり防振装置1を設置した際に静荷重(初期荷重)が入力される方向であり、また、図1における上側がリバウンド側、つまり前記静荷重の入力方向の反対側である。以下の説明においてバウンド側(他方側)を下側とし、リバウンド側(一方側)を上側とする。また、本実施の形態では、後述する内筒7の軸線方向(図1における紙面に垂直な方向)を前後方向とし、内筒7の軸線方向に直交する水平方向(図1における横方向)を左右方向とする。さらに、図1に示す符号Lは後述する外筒6の中心軸線を示しており、以下、単に軸線Lと記す。
防振装置1は、振動発生部の一例であるエンジンを振動受部の一例である車体にマウントさせる際に用いられるものであり、振動発生部の振動を減衰させるための装置である。図1に示すように、防振装置1は、本体ゴム2に仕切り部材4及びダイヤフラム5がそれぞれ組み付けられた構成になっている。詳しく説明すると、防振装置1は、図示せぬ車体ブラケットを介して図示せぬ車体に連結される外筒6(本発明における筒部材に相当する。)と、外筒6の上方に配設されて図示せぬエンジンブラケットを介して図示せぬエンジンに連結される内筒7(本発明における取付部材に相当する。)と、外筒6と内筒7とを弾性的に連結するゴム弾性体8と、外筒6の下端に設けられたダイヤフラム5と、ゴム弾性体8とダイヤフラム5との間に形成された液室9を主液室9Aと副液室9Bとに区画する仕切り部材4と、を備える基本構成である。なお、上記した本体ゴム2は、外筒6と内筒7とゴム弾性体8とから構成されている。
外筒6は、両端がそれぞれ開放された略円筒状の金具であり、その概略構成としては、外筒6の軸線L方向の中間部分に配設された環状の窪み部60(本発明における突出部及び係止部に相当する。)と、窪み部60よりも上側に形成された円筒状の上側筒状部61と、窪み部60よりも下側に形成された円筒状の下側筒状部62(本発明の第一筒状部に相当する)と、が形成されている。
窪み部60は、上側筒状部61及び下側筒状部62よりも径方向内側に突出した突出部であって、後述するダイヤフラムリング50(本発明における硬質部材に相当する。)の外周壁部53(本発明における第二筒状部に相当する。)の上端部を係止する係止部である。具体的に説明すると、窪み部60は、円筒状の外筒6を絞るように径方向内側に屈曲変形させた突起部であり、上側筒状部61と下側筒状部62との間に外筒6の全周に亘って形成されている。下側筒状部62は、上側筒状部61よりも大径の円筒部であり、その内側にはダイヤフラム5(ダイヤフラムリング50)が嵌合されている。上側筒状部61の内周面にゴム弾性体8が接着されおり、上側筒状部61の内側はゴム弾性体8によって閉塞されている。窪み部60及び下側筒状部62の内周面には、ゴム弾性体8と一体に形成された被覆ゴム63(本発明におけるゴム層に相当する。)が全周に亘って形成されており、外筒6の内部空間は、窪み部60のところで段差状に縮径された形状になっている。
また、外筒6(下側筒状部62)の下端部には、径方向内側に所定角度(例えば45度)で折り曲げられて後述するダイヤフラムリング50の外周壁部53の下端部にカシメ固定されるカシメ部64が形成されている。このカシメ部64は外筒6の全周に亘って形成されており、カシメ部64の内周面には全周に亘って延在する凸部65が突設されている。
内筒7は、軸線Lに直交する方向に延在して両端がそれぞれ開放された断面視略矩形の貫通孔70が形成された中空部材であり、貫通孔70の内周面及び内筒7の外周面には被覆ゴム71,72がそれぞれ形成されている。貫通孔70の内周面を被覆する被覆ゴム71には、前後方向に延在する凸条部73が間隔をあけて複数並列に形成されている。内筒7の下部には、下方に向けて突出した突部73が設けられている。
ゴム弾性体8は、外筒6の上端側の開口端を閉塞する略ドーム状のゴム弾性体であり、外筒6の上側筒状部61と内筒7の突部73との間に介在されている。すなわち、ゴム弾性体8の外周面が外筒6の上側筒状部61に加硫接着されているとともに、ゴム弾性体8の上部が内筒7の突部73に加硫接着されている。
ダイヤフラム5は、外筒6の下端側の開口端を閉塞する閉塞部材であり、外筒6の下側筒状部62の内側に嵌合されたダイヤフラムリング50(本発明における硬質部材に相当する。)と、ダイヤフラムリング50の内側に形成されたダイヤフラムゴム51と、を備えている。
ダイヤフラムリング50は、軸線Lを中心軸線にして配設された円環状のリング金具であり、ゴム弾性体8や仕切り部材4等を構成するゴム弾性体よりも硬い硬質体で構成された環状の硬質部材である。詳しく説明すると、図1、図2に示すように、ダイヤフラムリング50は、軸線Lの垂直面に沿って配設された円環状の底壁部52と、底壁部52の外縁部に立設された円筒状の外周壁部53と、円環部53の内縁部に立設された円筒状の内周壁部54(本発明における支持部に相当する。)と、により断面視凹状に形成されている。すなわち、ダイヤフラムリング50は、底壁部52と外周壁部53と内周壁部54とからなる凹溝57が周方向に延在して形成された構成になっている。
外周壁部53は、外筒6の下側筒状部62の内側に配置されており、外筒6の窪み部60とカシメ部64との間に挟持されている。具体的に説明すると、外周壁部53の上端面は、窪み部60を被覆する被覆ゴム63の下面に当接されており、外周壁部53の下端面は、後述するダイヤフラムリング50の被覆ゴム55を介してカシメ部64の内周面に当接されている。内周壁部54は、外周壁部53よりも軸線L方向の長さ寸法が短くなっており、内周壁部54の上端面と窪み部60を被覆する被覆ゴム63の下面との間には、仕切り部材4が介在される隙間があけられている。また、内周壁部54には、後述するオリフィス通路10と副液室9Bとを連通する図示せぬ副液室側オリフィス開口が形成されている。この副液室側オリフィス開口は、内周壁部54の一部分を切り欠いた切り欠き部であり、この副液室側オリフィス開口を介してダイヤフラムリング50の凹溝57の内側と副液室9Bとが連通されている。
ダイヤフラムリング50の表面には、ダイヤフラムゴム51と一体に形成された被覆ゴム55(本発明におけるゴム層に相当する。)が形成されている。具体的に説明すると、被覆ゴム55は、底壁部52の上下面、外周壁部53の内外周面、及び内周壁部54の内外周面に対してそれぞれ全周に亘って加硫接着されている。また、被覆ゴム55の外側面には、外筒6の凸部65に掛止される凸部56が全周に亘って形成されている。具体的に説明すると、ダイヤフラムリング50の凸部56は、被覆ゴム55のうち、底壁部52と外周壁部53との角部分に形成されている。
図1に示すように、ダイヤフラムゴム51は、副液室9B内の液圧(内圧)の変化に応じて変形可能な薄膜ゴムであり、上方に向けて丸皿状に膨出されている。このダイヤフラムゴム51の外周部は、ダイヤフラムリング50の被覆ゴム55に全周に亘って一体化されており、このダイヤフラムゴム51によってダイヤフラムリング50の内側が閉塞されている。具体的に説明すると、ダイヤフラムゴム51の外周部は、被覆ゴム55のうち、底壁部52と内周壁部54との角部分に連結されている。
上記したゴム弾性体8とダイヤフラム5との間に形成された液室9は、液体が封入された密閉空間であり、その内部に配設された仕切り部材4によって、リバウンド側の主液室9Aとバウンド側の副液室9Bとに区画されている。主液室9Aは、隔壁の一部(上壁)がゴム弾性体8で形成された室であり、主液室9Aの内容積は、ゴム弾性体8の変形により変化する。副液室9Bは、隔壁の一部(下壁)がダイヤフラム5で形成された室であり、副液室9Bの内容積は、副液室9B内の液圧(内圧)の変化によってダイヤフラムゴム51が変形することで変化する。
仕切り部材4は、軸線Lに対して垂直に配設された平面視円形の円盤状の部材であり、全体がゴム弾性体で構成された弾性変形容易な総ゴム部材である。詳しく説明すると、仕切り部材4は、円形の基盤部40の中央部分の下面に基盤部40よりも小径の略円形の突部41が突設された構成からなる。基盤部40は、ダイヤフラムリング50の外周壁部53の上端部の内側に嵌合されており、基盤部40の外周面は外周壁部53の上端部の内周面に密接(当接)されている。基盤部40には、後述するオリフィス通路10と主液室9Aとを連通する主液室側オリフィス開口42が形成されている。この主液室側オリフィス開口42は、基盤部40の外周部の一部分を切り欠いた切り欠き部であり、この主液室側オリフィス開口42を介してダイヤフラムリング50の凹溝57の内側と主液室9Aとが連通されている。突部41は、ダイヤフラムリング50の内周壁部54の上端部の内側に嵌合されており、突部41の外周面は内周壁部54の上端部の内周面に密接(当接)されている。上記した構成からなる仕切り部材4は、外筒6の窪み部60とダイヤフラムリング50の内周壁部54との間に挟持されている。具体的に説明すると、基盤部40の外周部の上面は、窪み部60を被覆する被覆ゴム63の下面に当接されており、突部41の外周の基盤部40の下面は、ダイヤフラムリング50の被覆ゴム55を介して内周壁部54の上端面に当接されている。
上記した仕切り部材4によって断面視凹状のダイヤフラムリング50の開放端が閉塞されることで、主液室9Aと副液室9Bとを連通する断面視略矩形のオリフィス通路10が形成されている。すなわち、オリフィス通路10は、仕切り部材4と底壁部52と外周壁部53と内周壁部54とによって囲まれた空間であり、外筒6及びダイヤフラムリング50の周方向に沿って延在されており、仕切り部材4に形成された主液室側オリフィス開口42を介して主液室9Aに連通されており、内周壁部54に形成された図示せぬ副液室側オリフィス開口を介して副液室9Bに連通されている。このオリフィス通路10は、防振装置1に振動が入力された際に当該オリフィス通路10を流通する液体に液柱共振(共振現象)を生じさせて上記振動を減衰させるための液路であり、大振幅かつ低周波数域(例えば8Hz〜12Hz)の共振振動であるシェイク振動の周波数及び振幅に対応するように設定(チューニング)されている。
次に、上記した構成からなる防振装置1の製造工程について説明する。
まず、外筒6と内筒7とゴム弾性体8とからなる本体ゴム2を形成する工程を行う。詳しく説明すると、ゴム弾性体8、内筒7の被覆ゴム71,72、及び外筒6の被覆ゴム63を成形するための金型の中に外筒6及び内筒7をそれぞれ所定位置に配置するとともに、外筒6の内周面、内筒7の外周面、及び内筒7の貫通孔70の内周面に、接着剤をそれぞれ塗布する。その後、上記金型の中に加硫ゴムを流し込んでゴム弾性体8及び各被覆ゴム63,71,72をそれぞれ加硫成形する。そして、上記したゴム弾性体8等の硬化後に上記金型を取り外す。これにより、本体ゴム2が製作される。
一方、ダイヤフラムリング50およびダイヤフラムゴム51からなるダイヤフラム5を形成する工程を行う。詳しく説明すると、ダイヤフラムゴム51、及びダイヤフラムリング50の被覆ゴム55を成形するための金型の中にダイヤフラムリング50を所定位置に配置するとともに、ダイヤフラムリング50の表面に接着剤を塗布する。その後、上記金型の中に加硫ゴムを流し込んでダイヤフラムゴム51及び被覆ゴム55をそれぞれ加硫成形する。そして、上記したダイヤフラムゴム51等の硬化後に上記金型を取り外す。これにより、ダイヤフラム5が製作される。
次に、上記したダイヤフラム5に仕切り部材4を組み付ける工程を行う。詳しく説明すると、ダイヤフラムリング50の外周壁部53の上端部の内側に仕切り部材4の基盤部40を圧入嵌合させるとともに、ダイヤフラムリング50の内周壁部54の上端部の内側に仕切り部材4の突部41を圧入嵌合させる。これにより、内周壁部54の上端面に基盤部40が載置されるとともに、基盤部40の外周面が外周壁部53の内周面に密接し、オリフィス通路10が形成される。このとき、オリフィス通路10の流路長が所定の長さになるように、仕切り部材4に形成された主液室側オリフィス開口42とダイヤフラムリング50に形成された図示せぬ副液室側オリフィス開口との相対的な位置決めを行う。
次に、上述したように仕切り部材4が組み付けられたダイヤフラム5を本体ゴム2に組み付ける工程を行う。詳しく説明すると、下側筒状部62の内側にダイヤフラムリング50を圧入嵌合し、ダイヤフラムリング50の外周壁部53の外周面の被覆ゴム55を下側筒状部62の内周面の被覆ゴム63に密接させるとともに、ダイヤフラムリング50の外周壁部53の上端面、及び仕切り部材4の基盤部40の外周部の上面を窪み部60の被覆ゴム63の下端面に当接させる。これにより、外周壁部53の上端が窪み部60に係止されるとともに、仕切り部材4の外周部が窪み部60と内周壁部54との間に挟持される。続いて、下側筒状部62の下端部(カシメ部64)を径方向内側に折り曲げて、カシメ部64の凸部65とダイヤフラムリング50の被覆ゴム55の凸部56とを掛止させ、下側筒状部62の下端部と外周壁部53の下端部とをカシメ固定する。これにより、外周壁部53が窪み部60とカシメ部64との間に挟持される。このとき、カシメ部64の折り曲げ具合を調整することにより、窪み部60とカシメ部64とによる外周壁部53の挟着力を強くすることが可能であり、シール性を向上させることが可能である。また、上述したようにカシメ部64の折り曲げ具合を変化させて外周壁部53の挟着力を強くしても、内周壁部54と窪み部60とによる仕切り部材4の挟着力は強くならず、仕切り部材4に与える影響は殆んど無い。
次に、外筒6の下側筒状部62を径方向内側に縮径させる工程(絞り加工)を行う。詳しく説明すると、例えば八方絞り等によって、下側筒状部62に径方向外側から径方向内側に向けて圧力を加えて下側筒状部62を縮径させる。これにより、下側筒状部62と外周壁部53との間に介在された被覆ゴム55,63(ゴム層)に予圧縮力が付与され、下側筒状部62と外周壁部53との間のシール性が向上する。このシール性は、上記した絞り加工による縮径量を調整することにより適宜調整される。また、上述したように絞り加工を行っても、内周壁部54と窪み部60とによる仕切り部材4の狭着力はほとんど変化しないので、総ゴムの仕切り部材4に与える影響は少ない。なお、下側筒状部62の内側に外周壁部53を圧入嵌合させるだけで十分なシール性を発揮できる場合には、上記した絞り加工の工程を省略することも可能である。
次に、液室9内に液体を封入する工程を行う。詳しく説明すると、外筒6の内側に形成された液室9内を真空にし、その真空状態の液室9内に図示せぬ液体注入口から液体を注入して液室9内に液体を充填し、その後、前記液体注入口を閉塞させて液室9を封止する。
以上により、防振装置1の製造が完了する。
次に、上記した構成からなる防振装置1の作用について説明する。
上記した構成からなる防振装置1では、車両におけるエンジンからの振動が図示せぬエンジンブラケットを介して内筒7に伝達され、さらに内筒7からゴム弾性体8に伝達され、ゴム弾性体8が弾性変形する。このとき、ゴム弾性体8は振動吸収主体として作用し、ゴム弾性体8の内部摩擦等に基づく吸振作用によって振動が吸収され、外筒6から図示せぬ車体ブラケットを介して車体側へ伝播する振動が低減される。
また、上記した防振装置1に、相対的に周波数が低く振幅が大きいシェイク振動が入力されると、このシェイク振動によってゴム弾性体8が弾性変形し、主液室9A内に、相対的に大きな液圧変化が生じ、主液室9A内の液圧は周期的に大きな昇降を繰り返す。このとき、液室9内の液体がオリフィス通路10を通って主液室9Aと副液室9Bとの間で液体が相互に流通する。オリフィス通路10はシェイク振動に対応するようにチューニングされているため、上述したように液室9内の液体がオリフィス通路10を通って主液室9Aと副液室9Bとの間を往来する際、当該オリフィス通路10を流通する液体に液柱共振が生じる。このため、防振装置1に入力されたシェイク振動は、オリフィス通路10における液柱共振によって減衰され、車体側に伝達されるシェイク振動は低減される。
一方、防振装置1に、相対的に高い周波数(例えば20Hz〜40Hz)で振幅が小さいアイドル振動が入力されると、このアイドル振動によってゴム弾性体8が弾性変形し、主液室9A内に、相対的に小さな液圧変化が生じ、主液室9A内の液圧は周期的に小さい昇降を繰り返す。このとき、シェイク振動に適合するようにチューニングされたオリフィス通路10には液体が流れ難くなる。しかしながら、総ゴムの仕切り部材4が主液室9Aの液圧変化に同期して軸線L方向に振動することにより、主液室9A内の液圧変化が緩和される。このため、防振装置1に入力されたアイドル振動は、仕切り部材4の振動によって減衰され、車体側に伝達されるアイドル振動は低減される。
また、防振装置1に大きなバウンド方向の振動が入力されて主液室9Aの液圧が急激に上昇した後、その反動で、リバウンド方向に振動が入力されて主液室9Aが負圧になったとき、主液室側オリフィス開口86から主液室9Aにかけて液中に多数の気泡が生成されるキャビテーション現象が発生する場合がある。上記した防振装置1では、仕切り部材4が総ゴムで形成されているため、キャビテーション現象の気泡崩壊時の衝撃が仕切り部材4で吸収される。
上記した構成からなる防振装置1によれば、仕切り部材4が総ゴムで形成されており、キャビテーション現象の気泡崩壊時の衝撃が吸収されるので、キャビテーション現象による異音の発生を抑えることができる。
また、上記した防振装置1によれば、窪み部60とカシメ部64とによる外周壁部53の挟着力を強くしても、内周壁部54と窪み部60とによる仕切り部材4の挟着力は変化しないので、全体がゴム弾性体で構成された仕切り部材4を用いた場合であっても、シール性を向上させて液室9の密閉性を確保しつつ総ゴムの仕切り部材4の変形を抑えて特性を安定させることができる。
また、上記した防振装置1によれば、ダイヤフラム5の外周壁部53が外筒6の下側筒状部62の内側に配置され、外筒6に窪み部60及びカシメ部64がそれぞれ形成され、これら窪み部60とカシメ部64との間にダイヤフラム5の外周壁部53が挟持されているため、外筒6とダイヤフラム5との間のシール性を向上させることが容易である。すなわち、上述したように下側筒状部62を絞り加工することによりシール性を向上させることが可能であるので、総ゴムの仕切り部材4の狭着力を変えずにシール性だけを容易に向上させることができる。
また、上記した防振装置1によれば、硬質部材がダイヤフラム5のダイヤフラムリング50となっているので、防振装置1を構成する部品数が減り、防振装置1の構成が簡素化されるとともに組み立て工数が削減される。したがって、防振装置1のコストダウンを図ることができ、また、防振装置1の生産性を向上させることができる。
また、上記した防振装置1によれば、ダイヤフラムリング50(硬質部材)が断面視凹状に形成され、その断面視凹状のダイヤフラムリング50の開放端が仕切り部材4によって閉塞され、仕切り部材4と底壁部52と外周壁部53と内周壁部54とによってオリフィス通路10が形成されているので、オリフィス通路が形成されたオリフィス部材等が不要となり、防振装置1を構成する部品数が減り、防振装置1の構成が簡素化されるとともに組み立て工数が削減される。したがって、防振装置1のコストダウンを図ることができ、また、防振装置1の生産性を向上させることができる。
また、上記した防振装置1によれば、ダイヤフラムリング50の外周壁部53と外筒6の下側筒状部62との間に被覆ゴム55,63が介在されているので、これらの被覆ゴム55,63が緩衝材となって外周壁部53と下側筒状部62との当たりによる衝撃が抑えられるとともにキャビテーション現象の気泡崩壊時の衝撃が外筒6に伝播されにくくなり、異音の発生を十分に抑えることができる。また、被覆ゴム55,63により密着性が高まり、外周壁部53と下側筒状部62との間のシール性が向上し、液室9の密封性を確保することができる。
以上、本発明に係る防振装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、内筒7に、振動発生源である図示せぬエンジンがエンジン側ブラケットを介して連結され、外筒6に、振動受部である図示せぬ車体が車体側ブラケット等を介して連結されているが、本発明は、内筒7(取付部材)に振動受部が連結され、外筒6(筒部材)にエンジン側ブラケット等を介して振動発生源が連結されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、車両のエンジンマウントとして適用される防振装置1について説明しているが、本発明に係る防振装置はエンジンマウント以外に適用することも可能である。例えば、本発明に係る防振装置を、建設機械に搭載された発電機のマウントとして適用することも可能であり、或いは、工場等に設置される機械のマウントとして適用することも可能である。
また、上記した実施の形態では、内筒7が軸線Lに直交する方向に延在されており、内筒7の内側にエンジン側ブラケットの圧入部が圧入される構成になっているが、本発明は、外筒6と同軸上に内筒7が配設されていてもよく、或いは、雌ねじ部が形成された内筒が備えられ、その雌ねじ部にボルトを螺着させることでブラケットが取り付けられる構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、中央部分が上方に向かって膨出した形状のダイヤフラムゴム51を有するダイヤフラム5が備えられているが、本発明におけるダイヤフラムは、
上記した構成に限定されず、ダイヤフラムゴムの中央部分に膨出した部分が形成されてなく、ダイヤフラムゴムが弛緩した状態でダイヤフラムリング50の内側に張設された構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、本体ゴム2と仕切り部材4とダイヤフラム5とを組み立てた後、液室9内を真空にして液体を注入する真空注入法を採用しているが、本発明は、液室9内に充填する液体の中で、上記した本体ゴム2と仕切り部材4とダイヤフラム5とを組み立てることで、液室9内に液体を充填する液中組み立て法を採用することも可能である。
また、上記した実施の形態では、主液室9Aが鉛直方向上側に位置し、且つ副液室9Bが鉛直方向下側に位置するように取り付けられて設置される圧縮式の防振装置1について説明しているが、本発明は、主液室9Aが鉛直方向下側に位置し、且つ副液室9Bが鉛直方向上側に位置するように取り付けられて設置される吊り下げ式の防振装置に適用することも可能である。
また、上記した実施の形態では、外筒6に、径方向内側に縮径された窪み部60が形成され、この窪み部60によって、外周壁部53を挟持するとともに仕切り部材4を挟持しているが、本発明は、上記した窪み部60が形成されたものに限定されず、外周壁部53の上端を係止する係止部や仕切り部材4を挟持するための突出部として他の形状の係止部や突出部が形成されていてもよい。例えば、上記した係止部や突出部として、図3に示すように、上側筒状部61と下側筒状部62との間に段差部160が形成された外筒106であってもよく、また、図4に示すように、外筒206の内周面に突設されたフランジ部260が形成されていてもよい。また、本発明は、外周壁部53の上端を係止する係止部と、仕切り部材4を挟持するための突出部と、をそれぞれ別途に形成されていてもよい。例えば、図5に示すように、外筒306に中間部分に、段差状の係止部360Aが形成され、外筒306の上端部に、下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー状の突出部360Bが形成された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、ダイヤフラムリング50の底壁部52の内縁部に立設された内周壁部54(支持部)によって仕切り部材4を支持され、この内周壁部54と窪み部60との間に仕切り部材4が挟持されているが、本発明は、上記した構成の支持部を備えるものに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、ダイヤフラムリング150の外周壁部53の内周面にフランジ状の支持部154が突設された構成であってもよい。なお、図6には、主液室9Aと副液室9Bとを連通するオリフィス通路が記載されていないが、図示せぬオリフィス通路を有する図示せぬオリフィス部材を別途設けることも可能であり、或いは、上記した支持部154の下方にオリフィス通路を形成することも可能である。
また、上記した実施の形態では、ダイヤフラムリング50の外周壁部53(第二筒状部)が外筒6の下側筒状部62(第一筒状部)の内側に配置され、外筒6に窪み部60及びカシメ部64がそれぞれ形成され、これら窪み部60とカシメ部64との間に外周壁部53が挟持されているが、本発明は、第一筒状部が第二筒状部の内側に配置されていてもよい。例えば、図7に示すように、外筒406の下側筒状部62がダイヤフラムリング250の外周壁部53の内側に嵌合させることができる。この場合、ダイヤフラムリング250の底壁部52が係止部となり、下側筒状部62の下端が底壁部52の上面に当接される。また、外周壁部53の上端部にカシメ部257が形成され、このカシメ部257によって下側筒状部62の上端部にカシメ固定される。これにより、上記した底壁部52とカシメ部257との間に下側筒状部62が挟持される。ただし、この場合、上記した実施の形態のように外周壁部53を絞り加工することが難しいため、シール性を容易に向上させることはできなくなる。したがって、上記した実施の形態のように外周壁部53が下側筒状部62の内側に配置されていることが好ましい。
また、上記した実施の形態では、外筒6が、上側筒状部61と下側筒状部62との間に窪み部60が設けられた構成になっているが、本発明は、上側筒状部61を省略することも可能である。例えば、図8に示すように、外筒506(第一筒状部562)の上端に径方向内側に突出したフランジ部560(突出部、係止部)が設けられ、外筒506(第一筒状部62)の下端にカシメ部64が設けられた構成であってもよい。これにより、防振装置の軸線L方向の長さを短縮させて小型化を図ることができる。第一筒状部562を径方向内側に絞ってから図示せぬブラケットの内側に圧入する。
また、上記した実施の形態では、硬質部材がダイヤフラム5のダイヤフラムリング50となっているが、本発明は、硬質部材をダイヤフラム5とは別に設けることも可能である。
また、上記した実施の形態では、断面視凹状のダイヤフラムリング50(硬質部材)の開放端が仕切り部材4によって閉塞され、仕切り部材4と底壁部52と外周壁部53と内周壁部54とによってオリフィス通路10が形成されているが、本発明は、上記した形状の硬質部材に限定されるものではなく、他の形状の硬質部材であってもよい。例えば、オリフィス通路10を構成しない硬質部材であってもよく、この場合、オリフィス通路が形成されたオリフィス部材を別途設置してもよく、或いは、仕切り部材4にオリフィス通路を形成することも可能である。
また、上記した実施の形態では、下側筒状部62の内周面に被覆ゴム63が形成され、外周壁部53の外周面に被覆ゴム55が形成されており、下側筒状部62と外周壁部53との間に被覆ゴム55,63が介在された構成になっているが、本発明は、下側筒状部62及び外周壁部53のうちの何れか一方にのみ被覆ゴムが形成された構成であってもよく、或いは、下側筒状部62と外周壁部53との間にゴム層が介在されていない構成にすることも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態を説明するための防振装置の断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための防振装置の一部分を拡大した断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための防振装置の一部分を拡大した断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための防振装置の一部分を拡大した断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための防振装置の一部分を拡大した断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための防振装置の一部分を拡大した断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための防振装置の一部分を拡大した断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための防振装置の一部分を拡大した断面図である。
符号の説明
1 防振装置
4 仕切り部材
5 ダイヤフラム
6、106、206、306、406、506 外筒(第一取付部材)
7 内筒(第二取付部材)
8 ゴム弾性体
9 液室
9A 主液室
9B 副液室
10 オリフィス通路
50、150、250 ダイヤフラムリング(硬質部材)
51 ダイヤフラムゴム
52 底壁部
53 外周壁部(第二筒状部)
54 内周壁部(支持部)
55 被覆ゴム(ゴム層)
60 窪み部(突出部、係止部)
62 下側筒状部(第一筒状部)
63 被覆ゴム(ゴム層)
64 カシメ部
154 支持部
160 段差部(突出部、係止部)
257 カシメ部
260、560 フランジ部(突出部、係止部)
360A 係止部
360B 突出部
562 第一筒状部
L 軸線(中心軸線)

Claims (5)

  1. 振動発生部および振動受部のうちの何れか一方に連結される筒状の第一取付部材と、
    前記振動発生部および前記振動受部のうちの何れか他方に連結される第二取付部材と、
    前記第一取付部材と前記第二取付部材とを弾性的に連結するとともに前記第一取付部材の一方側の開口端を閉塞するゴム弾性体と、
    前記第一取付部材の他方側の開口端を閉塞するダイヤフラムと、
    前記ゴム弾性体と前記ダイヤフラムとの間に形成されて液体が封入された液室を、隔壁の一部が前記ゴム弾性体で形成されて前記ゴム弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、隔壁の一部が前記ダイヤフラムで形成された副液室と、に区画する仕切り部材と、
    を備えた防振装置において、
    前記仕切り部材は、全体が弾性体で構成されており、
    前記第一取付部材には、径方向内側に突出した突出部と、該突出部よりも前記他方側に配設された第一筒状部と、が、備えられ、
    該第一筒状部の内側には、前記弾性体よりも硬い硬質体で構成された環状の硬質部材が装着され、
    該硬質部材には、前記第一筒状部と同軸上に配置された第二筒状部と、該第二筒状部の内側に配置されて前記仕切り部材を支持する支持部と、が備えられており、
    前記第一及び第二筒状部のうちの何れか一方の筒状部は他方の筒状部の内側に配置されており、
    前記第一取付部材及び前記硬質部材のうち、前記他方の筒状部を備える一方の部材には、前記一方の筒状部の何れか一方の端部を係止する係止部と、径方向内側に折り曲げられて前記一方の筒状部の何れか他方の端部を係止するカシメ部と、がそれぞれ形成されており、
    前記一方の筒状部は、前記係止部と前記カシメ部との間に挟持され、
    前記仕切り部材は、前記突出部と前記支持部との間に挟持されていることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1記載の防振装置において、
    前記第二筒状部が前記第一筒状部の内側に配置され、前記第一取付部材に前記係止部及び前記カシメ部がそれぞれ形成され、前記係止部と前記カシメ部との間に前記第二筒状部が挟持されていることを特徴とする防振装置。
  3. 請求項1または2に記載の防振装置において、
    前記硬質部材の内側には、副液室内の液圧の変化に応じて変形可能な薄膜状のダイヤフラムゴムが形成されており、
    前記硬質部材が、前記ダイヤフラムのダイヤフラムリングとなっていることを特徴とする防振装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の防振装置において、
    前記硬質部材は、環状の底壁部と、該底壁部の外縁部に立設された外周壁状の第二筒状部と、前記底壁部の内縁部に立設された内周壁状の支持部と、により断面視凹状に形成されており、
    該断面視凹状の硬質部材の開放端が前記仕切り部材によって閉塞されており、該仕切り部材と前記底壁部と前記第二筒状部と前記支持部とによって囲まれた空間が、前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路となっていることを特徴とする防振装置。
  5. 請求項1から4のいずれか記載の防振装置において、
    前記第一筒状部と前記第二筒状部との間にゴム層が介在されていることを特徴とする防振装置。
JP2008098084A 2008-04-04 2008-04-04 防振装置 Active JP5264255B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098084A JP5264255B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 防振装置
CN2009801115480A CN101981342B (zh) 2008-04-04 2009-04-06 防振装置
US12/936,046 US8485506B2 (en) 2008-04-04 2009-04-06 Vibration isolating apparatus
EP09726822.1A EP2273150B1 (en) 2008-04-04 2009-04-06 Vibration isolating apparatus
PCT/JP2009/057056 WO2009123351A1 (ja) 2008-04-04 2009-04-06 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098084A JP5264255B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009250332A true JP2009250332A (ja) 2009-10-29
JP5264255B2 JP5264255B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=41135699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008098084A Active JP5264255B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 防振装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8485506B2 (ja)
EP (1) EP2273150B1 (ja)
JP (1) JP5264255B2 (ja)
CN (1) CN101981342B (ja)
WO (1) WO2009123351A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011087019A1 (ja) * 2010-01-12 2011-07-21 株式会社ブリヂストン 防振装置
JP2011144830A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Bridgestone Corp 防振装置
JP2011144829A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Bridgestone Corp 防振装置
WO2016174800A1 (ja) * 2015-04-27 2016-11-03 株式会社ブリヂストン 防振装置

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5221442B2 (ja) * 2009-04-27 2013-06-26 株式会社ブリヂストン 防振装置
US9091322B2 (en) 2011-11-01 2015-07-28 Cummins Power Generation, Inc. Generator set mount
JP5865780B2 (ja) 2012-05-24 2016-02-17 株式会社ブリヂストン 防振装置
US9541155B2 (en) * 2013-08-09 2017-01-10 Sumitomo Riko Company Limited Mounting member for vibration damping device and vibration damping device using the same
JP6157000B2 (ja) * 2013-11-15 2017-07-05 住友理工株式会社 防振装置
WO2015145672A1 (ja) * 2014-03-27 2015-10-01 住友理工株式会社 防振装置
JP6388787B2 (ja) * 2014-04-28 2018-09-12 株式会社ブリヂストン 弾性ストッパ部材及び防振装置
JP6615485B2 (ja) 2015-04-28 2019-12-04 山下ゴム株式会社 液封防振装置
JP6595371B2 (ja) * 2016-02-29 2019-10-23 住友理工株式会社 防振装置
JP6813998B2 (ja) * 2016-09-06 2021-01-13 山下ゴム株式会社 防振装置
US10794446B2 (en) * 2018-03-12 2020-10-06 Sumitomo Riko Company Limited Vibration damping device
KR20200142181A (ko) * 2019-06-12 2020-12-22 현대자동차주식회사 유체 봉입형 엔진 마운트

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001165231A (ja) * 1999-12-10 2001-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd 液体封入式防振装置
JP2006022962A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Hutchinson 空圧制御式の油圧式振動減衰支持体
WO2007029739A1 (ja) * 2005-09-07 2007-03-15 Bridgestone Corporation 防振装置
JP2007232207A (ja) * 2006-01-31 2007-09-13 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置およびその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4054079B2 (ja) * 1996-09-10 2008-02-27 株式会社ブリヂストン 防振装置
JP5239145B2 (ja) 2006-10-16 2013-07-17 凸版印刷株式会社 光学用部品およびその製造方法
WO2008069131A1 (ja) * 2006-12-05 2008-06-12 Honda Motor Co., Ltd. 液封防振装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001165231A (ja) * 1999-12-10 2001-06-19 Toyoda Gosei Co Ltd 液体封入式防振装置
JP2006022962A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Hutchinson 空圧制御式の油圧式振動減衰支持体
WO2007029739A1 (ja) * 2005-09-07 2007-03-15 Bridgestone Corporation 防振装置
JP2007232207A (ja) * 2006-01-31 2007-09-13 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置およびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011087019A1 (ja) * 2010-01-12 2011-07-21 株式会社ブリヂストン 防振装置
JP2011144830A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Bridgestone Corp 防振装置
JP2011144829A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Bridgestone Corp 防振装置
CN102792050A (zh) * 2010-01-12 2012-11-21 株式会社普利司通 隔振装置
US8814151B2 (en) 2010-01-12 2014-08-26 Bridgestone Corporation Antivibration device
WO2016174800A1 (ja) * 2015-04-27 2016-11-03 株式会社ブリヂストン 防振装置
US10487905B2 (en) 2015-04-27 2019-11-26 Bridgestone Corporation Anti-vibration device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5264255B2 (ja) 2013-08-14
EP2273150B1 (en) 2016-11-09
CN101981342B (zh) 2012-12-12
EP2273150A4 (en) 2015-11-25
EP2273150A1 (en) 2011-01-12
US20110031663A1 (en) 2011-02-10
CN101981342A (zh) 2011-02-23
WO2009123351A1 (ja) 2009-10-08
US8485506B2 (en) 2013-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5264255B2 (ja) 防振装置
JPH08170683A (ja) 液体封入式防振マウント
WO2011087019A1 (ja) 防振装置
JP5210558B2 (ja) 防振装置
JP5427616B2 (ja) 防振装置
JP4951576B2 (ja) 防振装置及び防振装置の製造方法
JP2010048282A (ja) 防振装置
JP5572523B2 (ja) 防振装置
JP5081669B2 (ja) 防振装置
JP2002310222A (ja) 液封防振装置
JP5572524B2 (ja) 防振装置
KR20170029677A (ko) 엔진마운트
JP2011144829A (ja) 防振装置
JP2007078084A (ja) 液体封入式防振装置及びその製造方法
JP2010223406A (ja) 防振装置
JP2004019704A (ja) 液封入式防振装置
JP2010106920A (ja) 防振装置及び防振装置の製造方法
JP5740292B2 (ja) 防振装置の製造方法、及び防振装置
JP6653591B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP5156489B2 (ja) 防振装置
JP2009264405A (ja) 防振装置
JP2009275748A (ja) 防振装置、及び防振装置の製造方法
JP2010169233A (ja) 防振装置
JP2010112477A (ja) 防振装置並びに防振装置の製造方法
JP5286165B2 (ja) 防振装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5264255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250