JP6653591B2 - 液体封入式防振装置 - Google Patents

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本発明は、例えば、自動車用エンジンなどを車体にマウントするために用いられる、流体を封入した液体封入式防振装置に関するものである。
従来から、この種の液体封入式防振装置として、エンジン側の取付金具と車体側の支持金具とをゴム弾性体により連結し、このゴム弾性体の変形に伴い容積が変化するように両金具間にダイアフラムにより液室を形成するとともに、この液室を受圧室と、ダイアフラムを壁部とする平衡室とに仕切り、これら受圧室及び平衡室を連通するオリフィス通路を設けたものがある。そうして、かかる液体封入式防振装置では、ダイアフラムが偏倚しながらオリフィス通路を介して受圧室及び平衡室の間を液体が流動することにより、エンジンからの振動が吸収、減衰されるようになっている。
このような液体封入式防振装置の一例として、貫通孔を有する略筒状のケーシング部と取付部とが一体に形成されたブラケットの当該ケーシング部に、ゴム弾性体を同時モールドしたものが知られている。例えば、特許文献1には、複数の固定用孔を有する取付部が径方向外側に向かって突出するように形成された略円筒形状の取付金具(ブラケットに相当)に、本体ゴム弾性体と、当該本体ゴム弾性体と一体形成された緩衝ゴム層(ストッパーゴムに相当)と、を加硫接着した液体封入式防振装置が開示されている。
特開2006−90531号公報
ところで、今日においては、エンジン性能の向上によりブラケットは大型化されており、特許文献1のもののようにブラケットと取付金具をゴム弾性体に同時モールドしたものでは、1回のモールドで成形できる一体加硫成形品の個数が限られてしまい、液体封入式防振装置の製造コストが嵩むという問題がある。
そこで、液体封入式防振装置の製造コストを抑えるべく、1回のモールドで多数成形可能な、例えば取付金具と金属製パイプ部材などからなる外筒とをゴム弾性体で連結した一体加硫成形品(バネ部)を別途成形した上で、その成形品の外筒を、ブラケットを構成する略筒状の支持金具(ケーシング)に圧入して取り付けるとともに、平衡室を区画するダイアフラムも支持金具に圧入することが考えられる。
しかしながら、その場合、かかる構造ではダイアフラム及び成形品の外筒は支持金具に圧入のみによって固定されているため、圧入時の寸法精度を高める必要があり、却って製造コストが嵩むことにつながる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記構造のダイアフラムを有する液体封入式防振装置において、寸法精度を高めることなくダイアフラム及び成形品の外筒を支持金具(ケーシング)に確実に固定させ得るようにすることにある。
前記の課題を解決するため、本発明では、貫通孔を備えるケーシングと、該貫通孔内に圧入嵌合されるダイアフラムとの間に、ゴム弾性体を有するバネ部の外筒を介在させ、該外筒の端部に折り曲げ状の2種類の係合部を設け、それらの係合部をケーシング及びダイアフラムに係合させることで、ダイアフラムとケーシングとを固定することとした。
具体的には、第1の発明は、貫通孔を有する筒状のケーシング、及び該ケーシングをエンジン側に取り付けるための取付部が一体的に形成されたブラケットと、前記貫通孔に液密状に嵌合固定された外筒と、車体側に取り付けられる取付金具とがゴム弾性体で連結されたバネ部と、前記外筒内に液密状に嵌合固定され、前記ゴム弾性体との間に容積可変の液室を区画形成するダイアフラムとを備え、前記外筒における前記ダイアフラム側の端部には、内側に折り曲げられて前記ダイアフラムに係合する複数のダイアフラム係合部と、外側に折り曲げられて前記ケーシングに係合する複数のケーシング係合部とが、外筒の周方向に沿って設けられていることを特徴とする。
前記構成とすることで、ダイアフラムとケーシングとは共に外筒におけるダイアフラム側の端部に設けた折り曲げ状の係合部によって係合状態で固定されるため、仮にダイアフラム及び成形品の外筒の圧入時の寸法精度が高くなくても両者を確実に係合部で固定することができる。また、こうすることで、外筒に取り付けられたバネ部とブラケットとを別々に製造することができるため、金型作製時の取り数を確保することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ケーシングの外周側に車体側と当接可能なストッパー部が設けられており、前記ケーシング係合部は、前記ストッパー部に係合していることを特徴とする。
前記構成とすることで、ダイアフラムとケーシングだけでなく、ストッパー部についても同一の部品であるバネ部の外筒により固定することが可能となり、ストッパー部固定専用の部品を別途も受ける場合に比べ部品点数が削減し、省スペース化をも図ることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記ダイアフラムには、前記液室に液体を注入するための液体注入孔が形成されており、前記ダイアフラム係合部は、前記液体注入孔を封止する封止部を有することを特徴とする。
前記構成とすることで、液体注入孔を封止するための部品を別途用意する必要がなくなり、部品点数を削減できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記ケーシングの端面には、前記ケーシング係合部を嵌合する凹部が設けられていることを特徴とする。
前記構成とすることで、外筒をケーシング貫通孔へ圧入した後に、凹部を基準としてケーシング係合部を合わせることで成形品の回り止めの役割を果たすことができる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記外筒の内周面には、外筒の中心側に向かって突出する凸条部が設けられていることを特徴とする。
前記構成とすることで、ダイアフラムを外筒へ圧入する際に、ダイアフラム下面が外筒内周面の凸条部に当接することによる位置決めの役割を果たすことができる。
本発明によれば、ケーシング内部に圧入される外筒におけるダイアフラム側の端部に内側と外側とへ折り曲がる2種類の係合部を設け、その係合部によりダイアフラムとケーシングとを固定しているため、ダイアフラム及び成形品の外筒の圧入時の寸法精度を高くせずとも、その抜けを確実に防ぐことができ、バネ部とブラケットとの別々の製造により金型作製時の取り数を確保してコストダウンを図ることができる。また、外筒の一部によってダイアフラムとケーシングとを固定しているため、固定のための部品を別途用意する必要がなく、部品点数を削減できる。
本発明の実施形態1に係る液体封入式防振装置の斜視図である。 液体封入式防振装置を取付ブラケットに固定した状態を示す斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 液体封入式防振装置の平面図である。 実施形態2を示す図4相当図である。 実施形態3を示す図4相当図である。 実施形態3の変形例1を示す図4相当図である。 実施形態3の変形例2を示す図4相当図である。 実施形態4を示す図4相当図である。 図9におけるX−X線拡大断面図である。 実施形態5を示す図4相当図である。 実施形態6を示す図3相当図である。 実施形態6の変形例を示す図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る液体封入式防振装置1を示し、この液体封入式防振装置1は、車両に搭載されたエンジン及び変速機が結合されてなるエンジン側のパワープラント(図示せず)を車体に防振状態でマウントするために設けられている。防振装置1は、上下方向に貫通する貫通孔13が形成されたケーシング部3aを有し且つパワープラントに取り付けられるエンジンブラケット3と、そのケーシング部3aの当該貫通孔13内に下側(筒軸方向一方側)から圧入されて固定されるバネ部5と、当該バネ部5の外筒15に上側(筒軸方向他方側)から圧入されるオリフィス板7と、当該オリフィス板7に上側から重なるように、当該バネ部5の外筒15に上側から圧入されて固定されるダイアフラム9と、を備えている。
バネ部5は、車体側に連結される鉄製の取付金具25と、鉄製の外筒15と、これらを連結するように加硫接着された上向きカップ状のゴム弾性体35とを有していて、外筒15をケーシング部3aの貫通孔13に下側から圧入することで、バネ部5がエンジンブラケット3に取り付けられている。そうして、本実施形態の液体封入式防振装置1は、外筒15の筒軸方向が上下方向を向くように、パワープラント及び車体に取り付けられるようになっている。
この液体封入式防振装置1では、バネ部5(具体的にはゴム弾性体35)とダイアフラム9とによって区画される空洞が液室31を構成し、その液室31内に、エチレングリコール等の緩衝液が封入されていて、かかる液室31内における当該緩衝液の流動抵抗により、ゴム弾性体35に入力するパワープラントの振動を吸収、緩和するようにしている。そうして、この液室31の内部はオリフィス板7によって上下2室に仕切られていて、その下側が、ゴム弾性体35の変形に伴い容積が拡大又は縮小する受圧室31aになっている一方、液室31のオリフィス板7上側は、ダイアフラム9の変形によって容積が拡大又は縮小されて、受圧室31aにおける容積の変動を吸収する平衡室31bとなっている。
図2に示すように、車体サイドフレーム(図示せず)に取り付けられる略逆U字状の取付ブラケット21が当該液体封入式防振装置1の上方を前後に跨ぐように配置されており、液体封入式防振装置1は、この取付ブラケット21を介して車体に取り付けられることでパワープラントを弾性支持するようになっている。この取付ブラケット21は、液体封入式防振装置1の上方で略水平に前後方向に延びる上側梁部21aと、当該上側梁部21aの前後両端部からそれぞれ下方に延びる前後一対の脚部21bと、これらの脚部21bを連結するように、液体封入式防振装置1の下方で前後方向に略水平に延びる下側梁部21cとを有しており、この前後一対の脚部21bの各下端部21dがそれぞれサイドフレーム上に締結されるようになっている。そうして、液体封入式防振装置1は、バネ部5の取付金具25が下側梁部21cに固定されることで、当該取付ブラケット21に取り付けられる。
これにより、この液体封入式防振装置1では、例えば自動車が停止していてエンジンがアイドル運転状態にあるときには、トルク変動等に起因する低周波のアイドル振動がゴム弾性体35により吸収され、車体への振動伝達が抑制される。
前記エンジンブラケット3はアルミニウム合金製であり、当該エンジンブラケット3には、上述の如くバネ部5等を挿入するための上下方向に延びる貫通孔13が形成されたケーシング部3aを有している。言い換えると、このエンジンブラケット3は、貫通孔13が形成された略筒状のケーシング部3aに、当該ケーシング部3aをパワープラントに取り付けるための取付部3bが一体形成されたような形状となっている。
ケーシング部3aの貫通孔13に、図3に示すように、バネ部5が圧入される。そしてバネ部5の外筒15の上部開口側からオリフィス板7が嵌入され、そのオリフィス板7の上方から当該オリフィス板7全体を覆うように、概略ハット形状のゴム製ダイアフラム9が圧入される。このダイアフラム9の外周部は、概略円環状の補強板19が埋設されて補強されており、かかる補強された外周部がバネ部5の外筒15に上方から圧入されることにより、当該ダイアフラム9はエンジンブラケット3の貫通孔13内に液密嵌合状態で固定されている。また、ダイアフラム9は、補強板19よりも下方に延びる筒状のシールゴム部9aを有しており、このようにダイアフラム9が嵌合固定された状態では、シールゴム部9aにより、オリフィス板7の外周が囲まれて液密状にシールされるようになっている。
補強板19には、円環状のオリフィス通路(図示せず)が周方向に延びるように形成され、このオリフィス通路の一方の端が液室31下側の受圧室31aに臨んで、また他方の端が液室31上側の平衡室31bに臨んでそれぞれ開口している。そして、バネ部5のゴム弾性体35が変形しながら取付金具25が上下方向に移動したときに、それら受圧室31a及び平衡室31bの緩衝液がオリフィス通路を介して相互に流通することによって、ゴム弾性体35から受圧室31aに作用する低周波の振動が減衰されるようになっている。ダイアフラム9の外周部には、液室31(受圧室31a及び平衡室31b)内に外部から緩衝液を注入するため液体注入孔32が補強板19を上下に貫通するように形成され、この液体注入孔32の途中には、液体注入後に液室31を封止する鉄球36が配置されている。
なお、前記バネ部5の取付金具25は、略矩形状の底板部55b、及び当該底板部55bの長手方向の一方側の側縁から下方に延びる側板部55aを有する断面略L字状の取付プレート部55と、その取付プレート部55の底板部55bを略有頂筒状のインナーコア部45とを有している。インナーコア部45は、その上端部がバネ部5の外筒15の下端開口部の略中心に位置するように、外筒15と略同軸に配置されていて、その外周面とこれに対応する外筒15の内周面との間にゴム弾性体35が介設されている。一方、取付プレート部55は、底板部55bの長手方向の他方側の側縁部を折り曲げることによって、側板部55aとともに取付ブラケット21の下側梁部21cを左右から挟み且つその下面をかしめるように、かかる下側梁部21cに上方から取り付けられている。
前記ゴム弾性体35の下部内周側にはすり鉢状の凹部35aが形成されていて、この凹部35aの周面がインナーコア部45の外周面に接着されている。ゴム弾性体35はインナーコア部45の全周から外方に向かって放射状に拡がり、且つ、斜め上方向に延びる略円錐台状のものであり、その上側の部分の外周面が外筒15の内周面に接着されている。そうして、外筒15をケーシング部3aの貫通孔13に嵌めることによって、液体封入式防振装置1には、ゴム弾性体35とダイアフラム9とを壁部の一部とする容積可変の液室31が形成されるようになっている。
本発明の特徴として、外筒15の上端部(ダイアフラム9側の端部)には、ケーシング部3a及びダイアフラム9で挟まれた部分から上側に突出した後に半径方向内側に折り曲げられてダイアフラム9に係合する複数(図示例では4つ)の爪状のダイアフラム係合部16と、同様に突出した後に半径方向外側に折り曲げられてケーシング部3aに係合する複数(図示例では4つ)の爪状のケーシング係合部17とが一体に形成されている。ここで、図4に示すように、複数のダイアフラム係合部16とケーシング係合部17とは外筒15の円周上を等角度間隔を空けて交互に配置されている。なお、ダイアフラム9上面の液体注入孔32が設けられた箇所については、外側に折り曲げられたケーシング係合部17が配置されており、このことで、液体注入孔32とダイアフラム係合部16とが干渉するのを防いでいる。
したがって、本実施形態に係る液体封入式防振装置では、エンジンブラケット3におけるケーシング部3aの貫通孔13に圧入された外筒15の上端に半径方向内側に折り曲げられた複数のダイアフラム係合部16が一体に設けられ、このダイアフラム係合部16が内側のダイアフラム9と係合する。それと共に、同じ外筒15の上端に半径方向外側に折り曲げられた複数のケーシング係合部17が一体に設けられ、このケーシング係合部17がケーシング部3aと係合している。このため、ダイアフラム9は、外筒15を介してケーシング部3aに強固に固定支持されるようになり、そのケーシング部3aの貫通孔13からの抜けを確実に防ぐことができる。
また、こうしてダイアフラム9がケーシング部3aに強固に固定支持される結果、ダイアフラム9及びバネ部5の外筒15の圧入時の寸法精度を高めることが不要となる。さらに、外筒15によって、ダイアフラム9及びケーシング部3aを固定しているため、固定のための部品を別途用意する必要がなく、部品点数を削減できる。そして、外筒15に取り付けられたバネ部5とブラケット3とを別々に製造することができるようになるので、金型作製時の取り数を確保することができる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2について示している。なお、以下の各実施形態では、図1〜図4と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5に示すように、この実施形態2に係る封入式防振装置1では、半径方向内側に折り曲げられたダイアフラム係合部16は爪状ではなく、周方向に連続してある程度の長さに延びる円弧状のロールカシメで構成されている。これにより、ダイアフラム係合部16とケーシング係合部17とがそれぞれ例えば1対ずつ設けられて、外筒15の円周上を間隔を空けて交互に配置されている。その他の構成は実施形態1と同様であり、この実施形態においても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(実施形態3)
図6は実施形態3を示し、この実施形態では、実施形態2において、ケーシング部3aの外周側に車体側と当接可能で液体封入式防振装置の摺動による異音を抑制するストッパー部11が設けられている。そして、各ケーシング係合部17は、周方向両側に2つに分離されていて、ケーシング部3aと係合すると共に、該ストッパー部11ともその長さ方向の両端部で係合する構成となっている。こうすることで、ストッパー部11についても同一のケーシング係合部17によってケーシング部3aに固定することが可能となる。
図7は実施形態3の変形例1を示し、この例では、ケーシング係合部17がケーシング部3a及びストッパー部11の外側まで延びて下側に折り曲げられて、ストッパー部11の側面まで回り込む形とされている。こうすることで、より強固にケーシング部3a及びストッパー部11を固定することができる。
図8は実施形態3の変形例2を示し、この例では、ケーシング係合部17の表面にゴム弾性体17aを加硫成形して設けることで、ケーシング係合部17にストッパー部11の役割を備えさせている。こうすることで、ケーシング係合部17とストッパー部11とを同じ部品で構成することができ、部品点数を削減できる。これらの場合においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態4)
図9は実施形態4を示し、この実施形態では、ダイアフラム係合部16によってダイアフラム9の液体注入孔32を封止するようにしている。より具体的には、図10に示すように、ダイアフラム係合部16の裏側に突起16aが設けられており、該突起16aが液体注入孔32に液密状に嵌入して封止する構造となっている。こうすることで、液体注入孔32を封止するための鉄球36が不要となり、部品点数を削減することができる。この場合においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態5)
図11は実施形態5を示し、この実施形態では、ケーシング部3a上面に例えば2つのケーシング係合部17をそれぞれ嵌合するための例えば2つの凹部3cが互いに直径方向に対向するように配置されて設けられている。こうすることで、外筒15をケーシング部3aの貫通孔13に圧入した後に、凹部3cを基準として外筒15の回り止めとしての機能を備えることができる。この場合においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態6)
図12は実施形態6を示し、この実施形態では、外筒15の内周面には、中心側に向かって突出する凸条部15aがその全周に亘って連続して一体に形成されている。この凸条部15aは、外筒15の例えば上下中間部を部分的に内側に突出するように湾曲させたものである。こうすることで、ダイアフラム9の圧入方向の位置決めとしての機能を備えることができる。また、その変形例として、図13に示すように、凸条部15aは、ケーシング部3aにおける貫通孔13の下側貫通孔33に対応する箇所の全体(外筒15の下半部)を中心側へ突出させた段差状のもので構成することもできる。この場合においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は前述の実施形態以外でも適用することができる。例えば、外筒15及び取付金具25はアルミニウム合金で構成することもできる。また、ケーシング係合部17及びダイアフラム係合部16の数は任意の数とすることができる。その場合においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明は液体封入式防振装置のダイアフラムのケーシング部への固定に極めて有用である。
1 液体封入式防振装置
3 エンジンブラケット(ブラケット)
3a ケーシング部
3b 取付部
5 バネ部
11 ストッパー部
13 貫通孔
15 外筒(筒体)
16 ダイアフラム係合部
17 ケーシング係合部
25 取付金具
31 液室
32 液体注入孔
33 下側貫通孔
35 ゴム弾性体
36 鉄球

Claims (5)

  1. 貫通孔を有する筒状のケーシングと、該ケーシングをエンジン側に取り付けるための取付部とが一体的に形成されたブラケットと、
    前記貫通孔に液密状に嵌合固定された外筒と、車体側に取り付けられる取付金具とがゴム弾性体で連結されたバネ部と、
    前記外筒内に液密状に嵌合固定され、前記ゴム弾性体との間に容積可変の液室を区画形成するダイアフラムとを備え、
    前記外筒における前記ダイアフラム側の端部には、内側に折り曲げられて前記ダイアフラムに係合する複数のダイアフラム係合部と、外側に折り曲げられて前記ケーシングに係合する複数のケーシング係合部とが、外筒の周方向に沿って設けられていることを特徴とする液体封入式防振装置。
  2. 請求項1において、
    前記ケーシングの外周側に車体側と当接可能なストッパー部が設けられており、
    前記ケーシング係合部は、前記ストッパー部に係合していることを特徴とする液体封入式防振装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ダイアフラムには、前記液室に液体を注入するための液体注入孔が形成されており、
    前記ダイアフラム係合部は、前記液体注入孔を封止する封止部を有することを特徴とする液体封入式防振装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
    前記ケーシングの端面には、前記ケーシング係合部を嵌合する凹部が設けられていることを特徴とする液体封入式防振装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
    前記外筒の内周面には、外筒の中心側に向かって突出する凸条部が設けられていることを特徴とする液体封入式防振装置。
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