JP2009247316A - 油脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】風味、口溶けが優れ、固化速度が速い油脂組成物を提供すること。油脂組成物を用いたフライ食品において、べたつきがなく、油じみが生じにくく、フライ食品の表面にまぶした砂糖が泣かないフライ食品を製造することができる油脂組成物を提供すること。
【解決手段】パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換した油脂A、パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換した油脂B、及びパーム系油脂Cを含有し、構成脂肪酸組成においてオレイン酸の含有量が45質量%以下であることを特徴とする油脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、フライ用やスプレー用に好適に用いることができる油脂組成物に関する。
フライ用に用いる油脂組成物は、風味、口溶けが優れるとともに、特にドーナツに代表される砂糖がけをするフライ食品おいては、フライ後、フライ食品の表面についた油脂組成物が短時間で固化することが必要である。また、フライ食品の保存時に油じみが生じたり、砂糖がけしたフライ食品の砂糖が泣かないことも必要である。
フライ用に用いる油脂組成物では、淡白な風味と優れた酸化安定性を有するパーム系油脂が広く用いられている。
パーム系油脂を用いた先行技術としては、特許文献1に記載の発明がある。この特許文献1には、パーム油起源の油脂と炭素数18個の飽和脂肪酸を80%以上持つ植物性油脂の混合物をエステル交換して得られた油脂組成物が開示されている。特許文献1の油脂組成物を用いたフライ食品は、フライ食品の表面についた油脂組成物の固化速度が遅いため、フライ食品の表面がべたつきやすく、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起こってしまうという欠点があった。
特許文献2には、パーム系油脂とハイエルシン菜種極度硬化油のエステル交換油脂と融点25℃未満の油脂を含有するフライ用油脂組成物が開示されている。この特許文献2のフライ用油脂組成物を用いたフライ食品は、フライ食品についた油脂組成物が短時間で固化するが、フライ食品の保存時に油じみが生じたり、砂糖がけしたフライ食品の砂糖が泣いてしまうという欠点があった。
特許文献3には、0℃で液状の油脂A、融点5〜30℃の油脂B、全構成脂肪酸中の炭素数20〜24の飽和脂肪酸含量が10〜75質量%である油脂Cを特定量含有し、25℃において流動性を有するフライ用油脂組成物が開示されている。特許文献3のフライ用油脂組成物を用いたフライ食品は、極度硬化油である油脂Cを用いているため、口どけが悪くなるという欠点があった。
特許文献4には、構成脂肪酸として、炭素数18〜20の飽和脂肪酸と炭素数22の飽和脂肪酸を特定量含有するエステル交換油脂組成物を含有する油脂組成物が開示されている。この特許文献4の油脂組成物はオレイン酸を多く含有するため、この油脂組成物を用いたフライ食品は、フライ食品の表面についた油脂組成物の固化速度が遅く、フライ食品の表面がべたつきやすく、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起こってしまうという欠点があった。
特開2001−258474号公報 特開2002−238453号公報 特開2005−160453号公報 特開2003−3195号公報
従って、本発明の目的は、風味、口溶けが優れ、固化速度が速い油脂組成物を提供することにある。また、本発明のさらなる目的は、油脂組成物を用いたフライ食品において、べたつきがなく、油じみが生じにくく、フライ食品の表面にまぶした砂糖が泣かないフライ食品を製造することができる油脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討の結果、特定の油脂を含有することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換した油脂A、パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換した油脂B、及びパーム系油脂Cを含有し、構成脂肪酸組成においてオレイン酸の含有量が45質量%以下であることを特徴とする油脂組成物を提供するものである。
本発明の油脂組成物はフライ用油脂組成物として最適に用いることができ、油脂組成物の固化速度が速いため、べたつきのないフライ食品を製造することが可能である。また、本発明の油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いると、油じみが生じにくく、表面にまぶした砂糖が泣かないフライ食品を製造することが可能である。
以下、本発明の油脂組成物について、好ましい実施形態に基づいて詳述する。
本発明の油脂組成物は、パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換した油脂Aを含有する。本発明において油脂Aを含有しないと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、フライ食品についた油脂組成物は短時間で固化するが、フライ食品の保存時に油じみが生じたり、砂糖がけしたフライ食品の砂糖が泣いてしまう。
上記の油脂Aで用いるパーム系油脂としては、パーム油、パームオレイン、スーパーオレイン、パームステアリン及びパーム中融点画分等のパーム分別油、パーム硬化油、パーム分別硬化油等を挙げることができ、これらの中ではパーム油、パーム分別油を用いるのが好ましい。本発明では、これらのパーム系油脂を単独で使用してもよいし、また2種以上を混合した配合油として使用してもよい。本発明で用いる油脂Aにおいてパーム系油脂を用いないと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の口溶けが悪くなる。
また、このパーム系油脂は、沃素価が48〜75であるものが好ましい。
上記の油脂Aで用いる構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂は、構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を好ましくは25質量%以上、さらに好ましくは40〜98質量%、最も好ましくは50〜95質量%含有する油脂であることが望ましい。本発明で用いる油脂Aにおいて上記の構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上である油脂を用いないと、フライ食品の保存時に油じみが生じたり、砂糖がけしたフライ食品の砂糖が泣いてしまう。
上記の構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂としては、大豆油、菜種油、米油、綿実油、とうもろこし油、サフラワー油、ひまわり油、落花生油、ゴマ油、ハイオレイックキャノーラ油、ハイオレイックサフラワー油、ハイオレイックひまわり油、パーム油、ラード等の中から選ばれた1種又は2種以上の油脂の極度硬化油が挙げられる。また、構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂としては、牛脂、サル脂、シア脂、マンゴー脂、コクム脂、イリッペ脂も挙げられる。また、これらの分別油やこれらの極度硬化油も挙げられる。本発明では、これらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
本発明では構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂として、パーム極度硬化油、大豆極度硬化油を用いるのが好ましく、パーム極度硬化油を用いるのがさらに好ましい。
上記の油脂Aで用いるパーム系油脂の使用量は、エステル交換前の配合油中において、好ましくは40〜99質量%、さらに好ましくは50〜99質量%、最も好ましくは60〜95質量%である。本発明で用いる油脂Aにおいて、パーム系油脂の使用量が40質量%よりも少ないと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の口溶けが悪くなりやすく、99質量%よりも多いとフライ食品の保存時に油じみが生じたり、砂糖がけしたフライ食品の砂糖が泣きやすい。
上記の油脂Aで用いる構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂の使用量は、エステル交換前の配合油中において、好ましくは1〜60質量%、さらに好ましくは1〜50質量%、最も好ましくは5〜40質量%である。本発明で用いる油脂Aにおいて、炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂の使用量が1質量%よりも少ないと、フライ用油脂組成物の加熱安定性が悪くなりやすく、フライ食品の保存時に油じみが生じたり、砂糖がけしたフライ食品の砂糖が泣きやすく、60質量%よりも多いとフライ用油脂組成物を用いたフライ食品の口溶けが悪くなりやすい。
上記の油脂Aはパーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換して得られる。エステル交換の方法としては、特に制限はないが、触媒としてリパーゼ又はナトリウムメチラート等を用いてランダムエステル交換を行うことが好ましい。
本発明の油脂組成物は、パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換した油脂Bを含有する。本発明において油脂Bを含有しないと、油脂組成物の固化速度が遅く、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品がべたつき、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起こる。
上記の油脂Bで用いるパーム系油脂としては、パーム油、パームオレイン、スーパーオレイン、パームステアリン及びパーム中融点画分等のパーム分別油、パーム硬化油、パーム分別硬化油等を挙げることができ、これらの中ではパーム油、パーム分別油を用いるのが好ましい。本発明では、これらのパーム系油脂を単独で使用してもよいし、また2種以上を混合した配合油として使用してもよい。本発明で用いる油脂Bにおいてパーム系油脂を用いないと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の口どけが悪くなる。
また、上記のパーム系油脂は、沃素価が48〜75であるものが好ましい。
上記の油脂Bで用いる構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂は、構成脂肪酸として炭素数22以上の飽和脂肪酸を好ましくは25〜70質量%、さらに好ましくは30〜70質量%、最も好ましくは40〜60質量%含有する油脂である。本発明で用いる油脂Bにおいて、上記の構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上である油脂を用いないと、フライ食品の表面についた油脂組成物の固化速度が遅いため、フライ食品がべたつき、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起きる。
この構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂としては、魚油極度硬化油、ハイエルシン菜種極度硬化油等を挙げることができるが、ハイエルシン菜種極度硬化油を用いることが好ましい。さらに、ハイエルシン菜種極度硬化油としては、エルシン酸を20〜60質量%含有する菜種油を沃素価5以下、融点50℃以上まで水素添加したものを用いるのが好ましい。また、ハイエルシン菜種極度硬化油は、構成脂肪酸組成として、ステアリン酸が好ましくは38〜44質量%、さらに好ましくは39〜43質量%、アラキジン酸が好ましくは5〜11質量%、さらに好ましくは6〜10質量%、ベヘン酸が好ましくは45〜51質量%、さらに好ましくは46〜50質量%のものを用いるのがよい。
上記の油脂Bで用いるパーム系油脂の使用量は、エステル交換前の配合油中において、好ましくは50〜84質量%、さらに好ましくは60〜84質量%、最も好ましくは70〜82質量%である。本発明で用いる油脂Bにおいて、パーム系油脂の使用量が50質量%よりも少ないと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の口溶けが悪くなりやすく、84質量%よりも多いとフライ食品の表面についた油脂組成物の固化速度が遅くなりやすいため、フライ食品がべたつき、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起こりやすい。
上記の油脂Bで用いる構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂の使用量は、エステル交換前の配合油中において、好ましくは16〜50質量%、さらに好ましくは16〜40質量%、最も好ましくは18〜30質量%である。本発明で用いる油脂Bにおいて、構成脂肪酸として炭素数22以上の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂の使用量が16質量%よりも少ないと、フライ食品の表面についた油脂組成物の固化速度が遅くなりやすいため、フライ食品がべたつき、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起こりやすく、50質量%よりも多いと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の口溶けが悪くなりやすい。
上記の油脂Bは、パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換して得られる。エステル交換の方法としては、特に制限はないが、触媒としてリパーゼ又はナトリウムメチラート等を用いてランダムエステル交換を行うことが好ましい。
得られた油脂Bのベヘン酸の含有量は、好ましくは7〜28質量%、さらに好ましくは7〜22質量%、最も好ましくは8〜17質量%である。
本発明の油脂組成物は、パーム系油脂Cを含有する。本発明においてパーム系油脂Cを含有しないと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の口溶けが悪くなる。
上記のパーム系油脂Cとしては、パーム油、パームオレイン、スーパーオレイン、パームステアリン及びパーム中融点画分等のパーム分別油、パーム硬化油、パーム分別硬化油等を挙げることができ、これらの中ではパーム油、パーム分別油を用いるのが好ましく、パーム油、パーム中融点画分、パームオレイン、スーパーオレインを用いるのがさらに好ましい。尚、上記のパーム系油脂Cはエステル交換油脂を含まない。
本発明の油脂組成物において、上記の油脂Aの含有量は、好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは5〜30質量%、最も好ましくは10〜25質量%である。本発明において、上記の油脂Aの含有量が5質量%よりも少ないと、フライ食品の保存時に油じみが生じたり、砂糖がけしたフライ食品の砂糖が泣きやすく、40質量%よりも多いと油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の口溶けが悪くなりやすい。
本発明の油脂組成物において、上記の油脂Bの含有量は、好ましくは1〜30質量%、さらに好ましくは1〜20質量%、最も好ましくは3〜15質量%である。本発明において、上記の油脂Bの含有量が1質量%よりも少ないと、フライ食品の表面についた油脂組成物の固化速度が遅くなりやすいため、フライ食品がべたつき、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起こりやすく、30質量%よりも多いと、フライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の風味、口溶けが悪くなりやすい。
本発明の油脂組成物において、上記パーム系油脂Cの含有量は、好ましくは10〜93量%、さらに好ましくは35〜93質量%、最も好ましくは50〜86質量%である。本発明において、上記のパーム系油脂Cの含有量が10質量%よりも少ないと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の風味、口溶けが悪くなりやすく、93質量%よりも多いと、フライ食品の表面についた油脂組成物の固化速度が遅くなりやすいため、フライ食品がべたつき、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起こりやすい。
本発明の油脂組成物では、上記の油脂A、油脂B、パーム系油脂C以外のその他の油脂を用いてもよい。上記のその他の油脂を用いる場合は、油脂組成物の構成脂肪酸組成において、オレイン酸含量が45質量%以下となるように配合することが必要である。
上記のその他の油脂の具体例としては、大豆油、菜種油、米油、綿実油、とうもろこし油、サフラワー油、ひまわり油、落花生油、ゴマ油、ハイオレイックキャノーラ油、ハイオレイックサフラワー油、ハイオレイックひまわり油が挙げられ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上の油脂を用いることができる。また、その他の油脂としては、油脂のトリグリセリド組成においてSUUの含有量とUUUの含有量(S:飽和脂肪酸、U:不飽和脂肪酸)との合計量が85質量%以上である油脂を用いることが望ましい。
本発明の油脂組成物において、上記のその他の油脂の含有量は、好ましくは1〜20質量%、さらに好ましくは1〜15質量%、最も好ましくは1〜10質量%である。
本発明の油脂組成物は、構成脂肪酸組成におけるオレイン酸含有量が45質量%以下であり、好ましくは20〜45質量%、より好ましくは25〜45質量%、さらに好ましくは30〜45質量%、最も好ましくは35〜45質量%である。本発明の油脂組成物において、構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量が45質量%よりも多いと、フライ食品の表面についた油脂組成物の固化速度が遅いため、フライ食品がべたつき、フライ食品の表面にまぶした砂糖の泣きが起きる。また、構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量が20質量%よりも少ないと、油脂組成物をフライ用油脂組成物として用いた場合、油脂組成物を用いたフライ食品の風味、口溶けが悪くなりやすい。
本発明の油脂組成物では、トランス型脂肪酸を含有する部分硬化油を用いないのが好ましい。本発明の油脂組成物の構成脂肪酸組成において、トランス型脂肪酸の含有量は、好ましく5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下、最も好ましくは2質量%以下であり、トランス型脂肪酸の含有量が少ないほど好ましい。
本発明の油脂組成物には、必要により、風味、色調、作業性等を害さない少量の、好ましくは1重量%以下の乳化剤、抗酸化剤、シリコン等の中から選ばれた1種又は2種以上の添加剤を含有させても良い。
本発明の油脂組成物の製造方法は、特に制限がなく、上記油脂Aと油脂Bとパーム系油脂C、必要により、乳化剤、抗酸化剤、シリコン等を混合することにより得ることができる。
本発明の油脂組成物は、沃素価が好ましくは35〜80、さらに好ましくは45〜70、最も好ましくは50〜60である。
本発明の油脂組成物は、ドーナツ、揚げパン、フリッター、フライドポテト、天ぷら、素揚げ、空揚げ、フライ等の食品を製造する際のフライ油として、また、ポテト、コーン、米、小麦粉等を原料としたスナック菓子類、プレッツェル、ハードビスケット、クラッカー等の菓子類、パン類、ケーキ類等の食品を製造する際に用いるスプレー油として好適に用いることができる。
〈実施例1〉
沃素価52.1のパーム油75質量%と、沃素価1.5、融点58℃で炭素数18〜20の飽和脂肪酸を53.9質量%含有するパーム極度硬化油25質量%との配合油10kgを、ナトリウムメチラートを触媒としてランダムエステル交換反応を行った後、脱色(白土3%、85℃、9.3×102Pa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、4.0×102Pa以下の減圧下)を行い、エステル交換油脂A1を得た。
一方、沃素価52.1のパーム油75質量%と、沃素価1.5、融点60.5℃で構成脂肪酸組成としてステアリン酸40.6質量%、アラキジン酸7.9質量%、ベヘン酸47.6質量%含有するハイエルシン菜種極度硬化油25質量%との配合油10kgを、エステル交換油脂Aと同様の方法でエステル交換反応、漂白、脱臭を行い、エステル交換油脂Bを得た。エステル交換油脂Bのベヘン酸の含有量は11.9質量%であった。
エステル交換油脂A1を15質量部、エステル交換油脂Bを10重量部、沃素価57.3のパーム分別軟部油75質量部を混合し、さらにトコフェロール100ppmを添加して、油脂組成物を得た。
得られた油脂組成物の構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量は40.0質量%、トランス型脂肪酸の含有量は0.8質量%で、沃素価は52.3であった。
〈実施例2〉
沃素価52.1のパーム油75質量%と、沃素価1.5、融点68.0℃で炭素数18〜20の飽和脂肪酸を89.5質量%含有する大豆極度硬化油25質量%との配合油10kgを、反応温度70℃にて、触媒としてリパーゼQLC(名糖産業(株)製)50gを用いて、15リットルの反応槽でランダムエステル交換反応を行った。反応終了後(反応時間48hr)、脱色(白土3%、85℃、9.3×102Pa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、4.0×102Pa以下の減圧下)を行い、エステル交換油脂A2を得た。
エステル交換油脂A2を15質量部、実施例1で使用したエステル交換油脂Bを10質量部、沃素価57.3のパーム分別軟部油75質量部を混合し、さらにトコフェロール100ppmを添加して、油脂組成物を得た。
得られた油脂組成物の構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量は40.0質量%、トランス型脂肪酸の含有量は0.8質量%で、沃素価は52.2であった。
〈実施例3〉
沃素価57.3のパーム分別軟部油75質量%と、沃素価1.5、融点58.0℃で炭素数18〜20の飽和脂肪酸を53.9質量%含有するパーム極度硬化油25質量%との配合油10kgを、反応温度70℃にて、触媒としてリパーゼQLC(名糖産業(株)製)50gを用いて、15リットルの反応槽でランダムエステル交換反応を行った。反応終了後(反応時間48hr)、脱色(白土3%、85℃、9.3×102Pa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、4.0×102Pa以下の減圧下)を行い、エステル交換油脂A3を得た。
エステル交換油脂A3を15質量部、実施例1で使用したエステル交換油脂Bを10質量部、沃素価52.1のパーム油75質量部を混合し、さらにトコフェロール100ppmを添加して、油脂組成物を得た。
得られた油脂組成物の構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量は37.5質量%、トランス型脂肪酸の含有量は1.0質量%で、沃素価は49.6であった。
〈実施例4〉
実施例1で使用したエステル交換油脂A1を15質量部、実施例1で使用したエステル交換油脂Bを10質量部、沃素価52.1のパーム油65質量部、沃素価114.4の菜種油10質量部を混合し、さらにトコフェロール100ppmを添加して、油脂組成物を得た。
得られた油脂組成物の構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量は39.5質量%、トランス型脂肪酸の含有量は1.1質量%で、沃素価は54.5であった。
〈比較例1〉
実施例1で使用したエステル交換油A1を25質量部、沃素価57.3のパーム分別軟部油を75質量部混合し、さらにトコフェロール100ppmを添加して、油脂組成物を得た。
得られた油脂組成物の構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量は40.0質量%、トランス型脂肪酸の含有量は0.8質量%で、沃素価は52.9であった。
〈比較例2〉
実施例1で使用したエステル交換油Bを25質量部、沃素価57.3のパーム分別軟部油を75質量部混合し、さらにトコフェロール100ppmを添加して、油脂組成物を得た。
得られた油脂組成物の構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量は40.0質量%、トランス型脂肪酸の含有量は0.8質量%で、沃素価は52.3であった。
〈比較例3〉
実施例1で使用したエステル交換油A1を15質量部、実施例1で使用したエステル交換油Bを10重量部、沃素価114.4の菜種油を75質量部混合し、さらにトコフェロール100ppmを添加して、油脂組成物を得た。
得られた油脂組成物の構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量は54.9質量%、トランス型脂肪酸の含有量は1.6質量%で、沃素価は95.7であった。
〈比較例4〉
沃素価57.3のパーム分別軟部油を62質量部、沃素価52.1のパーム油を33質量部、沃素価1.5、融点58.0℃のパーム極度硬化油を3質量部、沃素価1.5、融点60.5℃のハイエルシンナタネ極度硬化油を2質量部混合し、さらにトコフェロール100ppmを添加して、油脂組成物を得た。
得られた油脂組成物の構成脂肪酸組成におけるオレイン酸の含有量は40質量%、トランス型脂肪酸の含有量は0.8質量%で、沃素価は52.4であった。
〈ドーナツテスト〉
実施例1〜4及び比較例1〜4の油脂組成物のいずれか3.5kgをフライヤーに挿入し180℃で加熱し、市販品冷凍ケーキドーナツ(フライ前約45g/個)を凍ったまま油脂組成物中に3個入れ、4分間フライした後、速やかに油を切った。得られたケーキドーナツについて、以下の方法で、砂糖泣き、べたつき、油じみの評価を行なった。
(砂糖泣きの評価)
フライしたケーキドーナツが室温に冷えたところで、ケーキドーナツの表面に砂糖を振りかけ、密閉し、30℃の恒温槽に入れ、24時間後、48時間後の砂糖泣きを観察した。評価基準は以下の通りとした。
◎:砂糖泣きがない、○:砂糖泣きが若干みられる、△:砂糖泣きがみられる、×:砂糖泣きがひどい
(べたつきの評価)
フライしたケーキドーナツをフライ後、室温に3時間置き、ケーキドーナツ表面のべたつきを観察した。評価基準は以下の通りとした。
◎:油のべたつきがない、○:油のべたつきが若干見られる、△:油のべたつきが多い、×油のべたつきがひどい
(油じみの評価)
フライした直後のケーキドーナツをろ紙の上にのせ、24時間後、48時間後の油じみの量を観察した。評価基準は以下の通りとした。
◎:油じみが極めて少ない、○:油じみが少ない、△:油じみがやや多い、×:油じみが多い
実施例1〜4の油脂組成物、比較例1〜4の油脂組成物を用いてフライしたケーキドーナツの評価結果を表1及び表2に示した。
Figure 2009247316
Figure 2009247316
実施例1〜4で得られたケーキドーナツは砂糖泣き、油のべたつきがなく、油じみが極めて少ないものであった。
比較例1で得られたケーキドーナツは、24時間後、48時間後ともに砂糖泣きがひどく、油のべたつきがひどいものであった。また、比較例1で得られたケーキドーナツの油じみは、24時間後ではやや多く見られ、48時間後ではさらに多く見られた。
比較例2で得られたケーキドーナツは、24時間後に砂糖泣きが若干見られ、48時間後は砂糖泣きがひどくなり、また、油のべたつきが若干見られるものであった。また、比較例2で得られたケーキドーナツの油じみは、24時間後では少なかったが、48時間後ではやや多く見られた。
比較例3で得られたケーキドーナツは、24時間後に砂糖泣きが見られ、48時間後は砂糖泣きがひどくなり、また、油のべたつきが多いものであった。また、比較例3で得られたケーキドーナツの油じみは、24時間後、48時間後ともにやや多く見られた。
比較例4で得られたケーキドーナツは、24時間後、48時間後ともに砂糖泣きが見られ、油のべたつきが多いものであった。また、比較例4で得られたケーキドーナツの油じみは、24時間後、48時間後ともにやや多く見られた。

Claims (4)

  1. パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数18〜20の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換した油脂A、パーム系油脂と構成脂肪酸として炭素数22の飽和脂肪酸を15質量%以上含有する油脂を混合しエステル交換した油脂B、及びパーム系油脂Cを含有し、構成脂肪酸組成においてオレイン酸の含有量が45質量%以下であることを特徴とする油脂組成物。
  2. 上記油脂Aを5〜40質量%、上記油脂Bを1〜30質量%、上記パーム系油脂Cを10〜93質量%含有する請求項1記載の油脂組成物。
  3. 部分硬化油を使用しない請求項1又は2記載の油脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の油脂組成物を用いた食品。
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