JP2009238039A - 医用レポートシステム、医用レポート閲覧装置、医用レポートプログラム、及び医用レポート閲覧方法 - Google Patents

医用レポートシステム、医用レポート閲覧装置、医用レポートプログラム、及び医用レポート閲覧方法 Download PDF

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Abstract

【課題】医用レポートに所見が複数含まれる場合でも、閲覧性の高い医用レポートを提供する。
【解決手段】レポート作成端末のレポート編集画面47には、複数の所見を入力するための複数の入力領域が設けられている。各入力領域は、それぞれ、観察記録を入力する入力欄49a、50aと、診断病名を入力する入力欄49b、50bから構成される。レポート作成端末は、診断病名と重要度とを対応付けたテーブルを備えている。所見が入力されると、レポート作成端末は、入力された所見から診断病名を読み出して、その診断病名に対応する重要度を読み出し、所見と重要度を関連付ける。レポート閲覧端末のレポート表示画面61には、所見と重要度が関連付けられたレポートが表示される。レポート表示画面61においては、重要度に応じて所見のソートが行われて、重要度の高い所見が上位に表示される。
【選択図】図7

Description

本発明は、医用レポートの作成や閲覧を支援する医用レポートシステム、医用レポート閲覧装置、医用レポートプログラム及び医用レポート閲覧方法に関するものである。
CR(Computed Radiography)装置、CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置といった医療検査機器(モダリティ)で撮影した検査画像を読影して、その読影結果をまとめた医用レポート(以下、単にレポートという)の作成支援や、作成したレポートを読み出し可能な状態で管理して、閲覧支援を行う医用レポートシステムが知られている。レポートは、例えば、画像診断を専門とする読影医によって作成される。
レポートシステムは、レポートを作成するレポート作成端末と、作成されたレポートや撮影された検査画像といった検査結果のデータが格納されるDB(Data Base)サーバとからなる。レポート作成端末は、所見の入力を受け付けて、入力された所見のデータをレポートにまとめる編集機能を備えている。所見には、読影医が検査画像を観察して認識した、病変の状態に関する観察記録や、その認識に基づいて下された診断病名などの診断結果が含まれる。検査画像は、レポート作成端末、あるいは、専用の画像表示用端末など、検査画像を表示するための画像表示機能を備えた端末に表示されて、読影医によって観察される。
DBサーバは、レポートや検査画像のデータを、ネットワークを通じて読み出し可能な状態で保存する。読影を依頼した診療科の医師(以下、依頼医という)は、診療科に配置された診療科端末を通じてDBサーバへアクセスして、レポートや検査画像のデータを診療科端末に読み出して、検査結果を閲覧する。
こうしたレポートシステムは、各種のものが提案されている(特許文献1及び2参照)特許文献1に記載のレポートシステムでは、所見の文章入力の負担を軽減するために、予め登録された用語を選択する方式で所見の文章を入力する、いわゆるテンプレート入力方式のレポートシステムが記載されている。これによれば、マウスのクリック操作によって文章を入力することができるので、キーボードによる入力操作が軽減される。
特許文献2に記載のレポートシステムでは、検査画像を表示する画像表示画面内に、所見のテキストを入力するための入力ボックスを挿入し、検査画像上で所見の入力が行えるようにしている。検査画像の観察と所見の入力を並行して行う場合には、読影医は、画像表示画面と所見を入力するレポート編集画面を交互に見なければならない。検査画像上における所見の入力を可能にすることで、画像表示画面とレポート編集画面間の視点移動を軽減することができる。
また、特許文献2に記載のレポートシステムでは、検査画像上に複数の入力ボックスを挿入することが可能である。各入力ボックスに入力された複数の所見のテキストは、対応する検査画像のデータとの関連付け処理が行われて、1つのレポートに統合される。レポートのデータは、検査画像とともにDBに格納されて保存される。関連付け処理では、各所見と対応する検査画像のIDと、検査画像上に挿入された入力ボックスの挿入位置の情報がリンク情報として保存される。このため、閲覧に際しては、リンク情報に基づいて、挿入位置に所見が挿入された状態の検査画像を画像表示画面に表示することができる。
また、画像表示画面とは別のレポート表示画面において、複数の所見を配列して表示することも可能である。レポート表示画面においては、各所見に対応して表示欄が設けられる。各表示欄には、所見を入力した読影医のIDが付与され、各所見が識別可能に表示される。
レポート表示画面と画像表示画面は連動しており、レポート表示画面の複数の所見の1つを、マウスによるクリック操作によって選択すると、その所見に対応する検査画像が画像表示画面に表示される。CT検査やMRI検査では、検査画像として、1回の検査で数十枚〜数百枚の断層画像が撮影される。読影医が異なれば、読影医毎に注目する検査画像も異なる場合があり得る。そのため、上記レポートシステムのように、所見毎に検査画像を関連付けることにより、各所見とそれに対応する検査画像の検索や対照を簡単に行うことができる。
複数の所見を1つのレポートに統合する所見統合技術は、複数の所見を別々のレポートに入力する場合と比較して、各読影医の所見の比較対照を簡単に行うことができるなど、閲覧性の高いレポートを作成することができるため、非常に有用である。医療現場においては、診断精度の向上や研修医の教育を目的として、同一の患者の検査画像について複数の読影医が読影を行うケースが増加する傾向にあり、こうした点からも有用である。
また、所見統合技術は、複数の読影医がレポートを共同作成する場合に限らず、1人の読影医が単独でレポートを作成する場合にも有効である。例えば、1回の検査で得られた検査画像内に複数の病変がある場合には、それぞれの病変に対応する所見をレポートに記載して、それぞれの所見と検査画像とを関連付けるという使い方ができる。
特開2004−157815号公報 特開2005−025669号公報
しかしながら、特許文献2に記載のレポートシステムの所見統合技術は、良い面ばかりではなく、所見の数が多いと、多数の所見の中に、重要な所見が埋もれてしまい、重要な所見の見過ごしや見落としが発生する危険性が高まるという、新たな課題が生まれる。重要な所見の見過ごしや見落としの危険性が高くなることは、レポートの閲覧性の低下を意味する。
また、読影医によって、レポートの作成に関する習熟度は様々である。上述の通り、複数の読影医によってレポートを共同作成する場合には、1つのレポートに含まれる複数の所見が、習熟度が異なる読影医によってそれぞれ入力されることになる。所見を入力した読影医の習熟度を依頼医が知ることができれば、例えば、習熟度が低い読影医によって入力された所見に対しては、その内容を慎重に検討するといった契機が得られるなど、依頼医にとってのメリットも大きく、レポートの閲覧性の向上につながる。
特許文献1に記載のレポートシステムでは、所見統合技術についての記載はなく、また、特許文献2に記載のレポートシステムでは、1つのレポートに含まれる複数の所見毎にそれぞれ対応する検査画像との関連付けを行っているのみであり、上記課題やその解決策についてはなんら考慮されていない。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたもので、所見が複数含まれる場合でも、閲覧性の高い医用レポートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の医用レポートシステムは、複数の所見を含み、前記各所見のデータを所見単位で取り扱うことが可能な医用レポートを編集する編集処理手段と、前記医用レポートに含まれる所見の検索処理及びソート処理の少なくとも1つを行うためのキー情報を前記所見と関連付ける関連付け手段とを備えたことを特徴とする。
前記キー情報は、診断病名を含む所見の内容に応じて与えられ、前記所見が診療に際して重視されるべき所見であることを示す重要度を含むことが好ましい。ここで、重要度は、所見に対する評価値であり、その所見が診療に際して重視されるべき所見であることを示す尺度となる。重要度は、所見が重要であるか否か、あるいは、どの程度重要であるかといった、所見の評価値である。重要度は、例えば、診断病名や、病変の状態等の観察記録といった所見の内容に応じて予め与えられる、客観性を持つ評価値であり、絶対的な基準に照らして評価した絶対評価でもよいし、他の診断病名との比較による相対評価でもよい。
前記関連付け手段は、診断病名と対応付けて前記重要度が予め登録された重要度テーブルから、前記所見に含まれる前記診断病名に対応する前記重要度を読み出して、各所見に対して前記重要度を関連付けることが好ましい。
前記キー情報は、前記所見を入力する前記医用レポートの作成者の習熟度を含むことが好ましい。ここで、習熟度は、医用レポートの作成に関して、作成者がどの程度習熟しているかを表す情報である。習熟度は、作成者が一定の基準に達しているか否か、あるいは、習熟の度合いはどの程度であるかといった、評価値である。絶対的な基準に照らして評価した絶対評価でもよいし、他の作成者との比較によって評価する相対評価でもよい。
前記関連付け手段は、複数の前記作成者のIDと対応付けて前記習熟度が予め登録された習熟度テーブルから、前記作成者の前記習熟度を読み出して、各所見毎に前記習熟度を関連付けることが好ましい。
GUIによるレポート編集画面を制御する第1コンソール制御手段を備えており、前記レポート編集画面に設けられた複数の入力領域から、前記所見が入力されることが好ましい。
前記レポート編集画面には、予め登録された医療用語を選択して前記所見を入力するためのテンプレート式操作ツールが設けられていることが好ましい。
前記所見毎に前記キー情報が関連付けられた前記医用レポートを表示するレポート表示画面を制御する第2コンソール制御手段を備えたことが好ましい。
前記レポート表示画面は、前記キー情報に基づいて、前記所見の表示形式が決定されることが好ましい。
前記キー情報は、診断病名を含む所見の内容に応じて与えられ、前記所見が診療に際して重視されるべき所見であることを示す尺度となる重要度であり、前記レポート表示画面では、前記重要度が高い方から順に前記所見が表示されることが好ましい。
前記レポート表示画面は、前記所見の表示形式を変更する指示を入力するための操作ツールを有しており、前記操作ツールによって入力された指示に従って、前記表示形式を変更する変更処理手段を備えたことが好ましい。
前記第2コンソール制御手段は、前記医用レポートに関連する画像を表示する画像表示画面を、前記レポート表示画面と連動して制御し、前記レポート表示画面の前記表示形式の変更に同期して、前記画像表示画面に表示する画像又は前記画像内に挿入されたアノテーションを切り替えることが好ましい。
前記第1コンソール制御手段を備えたレポート作成装置と、前記第2コンソール制御手段を備えたレポート閲覧装置と、前記医用レポートを格納するレポートDBが構築され、前記各装置とネットワークを介して通信可能に接続されたデータ格納装置とからなることが好ましい。
本発明の医用レポート閲覧装置は、複数の所見を含み、前記所見のデータを所見単位で取り扱うことが可能な医用レポートであり、前記各所見と前記キー情報が関連付けられた前記医用レポートが表示されるレポート表示画面をディスプレイに出力し、前記レポート表示画面を通じて、入力デバイスからの操作指示の入力を受け付けて、前記レポート表示画面を制御するコンソール制御手段と、前記レポート表示画面に設けられた操作ツールから入力される指示に従って、前記キー情報に基づいて、前記レポート表示画面における前記所見の表示形式を変更する変更処理手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の医用レポートプログラムは、複数の所見を含み、前記各所見のデータを所見単位で取り扱うことが可能な医用レポートを編集する編集機能と、前記医用レポートに含まれる所見の検索処理及びソート処理の少なくとも1つを行うためのキー情報を前記所見と関連付ける関連付け機能とを、コンピュータに実現させることを特徴とする。
本発明の医用レポート閲覧方法は、複数の所見を含み、前記各所見のデータを所見単位で取り扱うことが可能な医用レポートを編集する編集ステップと、前記医用レポートに含まれる所見の検索処理及びソート処理の少なくとも1つを行うためのキー情報を前記所見と関連付ける関連付けステップと、前記医用レポートを表示するレポート表示画面であり、前記キー情報に応じて、前記所見の表示形式が決められる前記レポート表示画面を出力する出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、医用レポートに含まれる所見の検索処理及びソート処理の少なくとも1つを行うためのキー情報を前記所見と関連付けるようにしたから、所見が複数含まれる場合でも、閲覧性の高い医用レポートを提供することができる。
図1に示す医療情報システムは、病院などの医療施設に構築される。医療情報システムは、診療科10に配置される診療科端末11、放射線検査科(以下、単に検査科という)12に設置されるレポート作成端末13、及びDBサーバ14からなる。これらはネットワーク16を通じて通信可能に接続される。ネットワーク16は、例えば、院内に敷設されたLAN(Local Area Network)である。
DBサーバ14には、患者毎のカルテ17のデータを格納するカルテDB18、CR装置、CT装置、MRI装置といったモダリティ19によって撮影される検査画像21のデータを格納する画像DB22、レポート作成端末13によって作成されたレポート23のデータを格納するレポートDB24といった複数のDBが構築されている。
DBサーバ14は、モダリティ19が取得した検査画像21のデータを、ネットワーク16を通じて受信して画像DB22に格納する、いわゆるPACS(Picture Archiving and Communication Systems)サーバとして機能し、モダリティ19とともにPACSを構成する。検査画像21には、個々の検査画像21を識別するための画像IDが与えられる。検査画像21のデータは、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)に準拠したファイル形式で格納され、ファイル内には、患者ID、検査ID、検査日、検査種といった項目を含む付帯情報を記録したDICOMタグが付与される。画像DB22に格納された検査画像21のデータは、DICOMタグに含まれる項目を検索キーとして、検索が可能になっている。
また、DBサーバ14は、診療科端末11及びカルテDB18とともにカルテシステムを構成し、レポート作成端末13、画像DB22及びレポートDB24とともにレポートシステムを構成する。レポート23のデータは、検査ID、患者ID、患者名といった検索キーによって検索可能にレポートDB24に格納される。
なお、本例では、各DB18、22、24を1つのDBサーバ14に構築した例で説明しているが、各DB18、22、24を別々のDBサーバに構築してもよい。
診療科端末11は、依頼医によって操作され、カルテの閲覧や入力の他、検査科12に対して検査を依頼するためのオーダの発行に利用される。また、診療科端末11は、検査科12から提供される、検査画像21やレポート23を表示して、依頼医が閲覧するためのレポート閲覧端末として機能する。このため、診療科端末11は、レポート作成端末13、画像DB22、レポートDB24とともに、上記レポートシステムを構成する。また、レポート閲覧端末は、レポートDB24とともに、レポート閲覧装置を構成する。
図2に示すように、診療科端末11が発行するオーダ26には、患者ID、患者名、依頼日、依頼元、検査種(CTやMRIなど)、検査目的(「精査」)、読影の要否といった情報を記録する項目が含まれる。依頼元の項目には、依頼医の所属(「内科」)、氏名(「鈴木」)、医師ID(「D−02」)などの情報が記録される。
オーダ26は、検査科12に配置されたオーダ受付端末(図示せず)に送信されて、受け付けられる。オーダ受付端末は、受信したオーダ26に検査IDを付与して、オーダ26のデータを管理する。検査IDは、受付完了通知とともに診療科端末11に対して送信される。また、読影が必要な場合(読影の要否の項目が「要」の場合)には、検査IDが付与されたオーダ26が、オーダ受付端末からレポート作成端末13に送信される。検査科12のスタッフは、オーダ26に基づいて、モダリティ19による撮影を行う。
読影医は、レポート作成端末13でオーダ26を確認して、画像DB22から読影の対象となる検査画像21のデータを読み出し、その検査画像21の読影結果をレポート23にまとめる。作成されたレポート23のデータは、レポートDB24に格納される。レポート23の作成が完了すると、依頼元の診療科端末11に対して、レポート作成端末13から、完了通知が送信される。完了通知には、検査画像21やレポート23が格納される、各DB22、24内のアドレスが含まれている。依頼医は、診療科端末11を通じてそのアドレスにアクセスして、検査画像21やレポート23を閲覧する。
各端末11、13及びDBサーバ14は、それぞれ、パーソナルコンピュータ、サーバ用コンピュータ、ワークステーションといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステムなどの制御プログラムや、クライアントプログラム又はサーバプログラムといったアプリケーションプログラムをインストールして構成される。
図3に示すように、DBサーバ14や各端末11、13などを構成するコンピュータは、基本的な構成は略同じであり、それぞれ、CPU31、メモリ32、ストレージデバイス33、LANポート34、及びコンソール36を備えている。これらはデータバス37を介して接続されている。コンソール36は、ディスプレイ38と、キーボードやマウスなどの入力デバイス39とからなる。
ストレージデバイス33は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)であり、制御プログラムやアプリケーションプログラム(以下、APという)40が格納される。また、DBが構築されるサーバには、プログラムを格納するHDDとは別に、DB用のストレージデバイス33として、例えば、HDDを複数台連装したディスクアレイが設けられる。ディスクアレイは、サーバ本体に内蔵されるものでもよいし、サーバ本体とは別に設けられ、サーバ本体にケーブルやネットワークを通じて接続されるものでもよい。
メモリ32は、CPU31が処理を実行するためのワークメモリである。CPU31は、ストレージデバイス33に格納された制御プログラムをメモリ32へロードして、プログラムに従った処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。LANポート34は、ネットワーク16との間の伝送制御を行うネットワークインタフェースである。
診療科端末11には、AP40として、カルテ17の閲覧や編集を行うカルテ用ソフトウエアや、検査画像21やレポート23の閲覧を行うビューアソフトウエアといったクライアントプログラムがインストールされている。クライアントプログラムが起動されると、診療科端末11のディスプレイには、GUI(Graphical User Interface)による操作画面が表示される。操作画面には、カルテDB18、画像DB22、レポートDB24から、それぞれ読み出されたカルテ17、検査画像21、レポート23を表示する表示画面が含まれる。
診療科端末11には、コンソールを通じて、カルテ17の入力・編集の指示や、オーダの入力・発行の指示といった操作指示が入力される。入力されたカルテ17やオーダ26のデータは、カルテDB18に格納される。
DBサーバ14には、AP40として、クライアントからの要求に応じて処理を実行し、処理結果を応答するサーバプログラムがインストールされている。DBサーバ14のCPUは、サーバプログラムを実行することにより、データ(検査画像21、レポート23)の格納処理部及び検索処理部として機能する。格納処理部は、レポート作成端末13やモダリティ19といったクライアントからのデータの格納要求に応じて、各DB22、24への格納処理を実行する。また、検索処理部は、診療科端末11、レポート作成端末13からの検査画像21やレポート23の配信要求に応答して、要求された検査画像21やレポート23のデータをそれぞれのDB22、24から検索して、検索されたデータを要求元へ配信する。
レポート作成端末13には、AP40として、レポート作成支援を行うレポート編集用のクライアントプログラムがインストールされている。レポート作成端末13は、レポート編集用のクライアントプログラムによって、レポート23の編集処理に加えて、検査画像21の表示処理を行う。また、レポート作成端末13は、作成したレポート23の表示機能も備えており、診療科端末11と同様に、レポート閲覧端末として機能する。
図4に示すように、レポート作成端末13のCPU31は、レポート編集用のクライアントプログラムを起動すると、コンソール制御部13a、DBアクセス部13b、編集処理部13c、オーダ取得部13dとして機能する。オーダ取得部13dは、オーダ受付端末からネットワーク16を介してオーダ26を取得する。取得したオーダ26は、例えば、レポート作成端末13のストレージデバイスに設けられたオーダテーブル(図示せず)に登録される。
レポート作成端末13には、例えば、CPUが設けられた端末本体に、2台のディスプレイ38a、38bを接続したマルチディスプレイが採用される。1台のディスプレイ38aには、検査画像21の観察用に使用される画像表示画面46が出力される。もう1台のディスプレイ38bには、レポート編集画面47及びレポート表示画面61(図7参照)が出力される。レポート編集画面47は、レポート23の作成に使用される画面であり、レポート表示画面61は、作成済みのレポート23を表示する画面である。
画像表示画面46及びレポート編集画面47は、GUI(Graphical User Interface)による操作画面を構成する。コンソール制御部13aは、これらの操作画面を各ディスプレイ38a、38bに出力し、操作画面を通じて、入力デバイス39からの操作指示の入力を受け付ける。
画像表示画面46及びレポート編集画面47は、連動して起動するようになっている。例えば、レポート編集画面47から、読影対象の検査画像21が含まれる検査IDが入力されると、コンソール制御部13aは、DBアクセス部13bを通じて、検査IDに対応する検査画像21のデータを画像DB22から取得して、取得した検査画像21をディスプレイ38aに出力する際に、画像表示画面46を起動する。
画像表示画面46には、CR装置で撮影された放射線による透視画像や、CT装置やMRI装置で撮影された断層画像、断層画像に基づいて生成される3次元画像といった各種の検査画像21が表示される。画像表示画面46は、例えば、1画面に6コマの断層画像を配列して表示するというように、複数の検査画像21を同時に表示することが可能である。画像表示画面46には、操作ボタン、リストボックス、アイコンといった、GUIを構成する各種の操作ツールが設けられている。こうした操作ツールを通じて、入力デバイス39からの各種の操作指示が入力される。
レポート編集画面47には、読影医が所見を入力するための複数の入力領域49、50が設けられている。複数の入力領域49、50は、例えば、病変が複数有る場合に、病変毎に所見を分けて入力したり、あるいは、検査目的が複数ある場合(例えば、1つの病巣に対する「治療効果判定」と、転移巣の有無を調べる「転移検索」など)に、検査目的毎に所見を分けて入力するといった使い方がされる。また、研修医と指導医、一次読影を行う読影医と二次読影を行う読影医といった複数の読影医の所見がそれぞれ入力されるという使い方も可能である。各入力領域49、50に入力された各所見は、所見単位で取り扱いができるように、レポート23のデータに、それぞれ所見データ23aとして記録される。
所見データ23aは、各入力領域49、50からそれぞれ入力された所見を表すテキスト(所見の文章)のデータを含み、そのテキストのデータに、各入力領域49、50に対応した所見ID(「F−1」、「F−2」)などの付帯情報を付加したものである。後述するように、各所見IDは、編集処理部13cによって付加される。
レポート編集画面47には、各入力領域49、50の他に、画像表示画面46と同様に、操作ボタン、リストボックス、アイコンといった、GUIを構成する各種の操作ツールが設けられている。こうした操作ツールを通じて、入力デバイス39からの各種の操作指示が入力される。
操作指示には、レポートDB24からレポート23のデータを読み出す指示、レポートDB24へレポート23のデータを保存する指示、入力領域49、50のいずれかを選択してアクティブ(テキストの入力が可能な状態)にする指示、入力した所見を保存する指示などが含まれる。
また、レポート23の作成中に、画像表示画面46に表示される検査画像21に対して、アノテーション74(図12参照)の付加といった加工を施すことも可能である。アノテーション74とは、検査画像21内の病変など読影医が注目する関心領域に付される注釈をいい、関心領域を指し示すための矢印、丸印、文字を含む記号や、簡単なコメントを挿入するための矩形や吹き出し形状のテキストボックスといった各種のオブジェクトによって構成される。アノテーション74は、記号のみでもよいし、テキストボックスのみでもよい。
さらに、画像表示画面46及びレポート編集画面47で、レポート23を作成している途中に、入力領域49、50に入力される各所見と、検査画像21を関連付けることも可能である。所見と検査画像21の関連付けの操作は、例えば、図において、破線の矢印で示すように、レポート編集画面47内の各入力領域49、50のいずれかをマウスのポインタ48でポイントして、そのポインタ48を画像表示画面46内の関連付けの対象となる検査画像21に向けて移動させるといった、いわゆるマウスによるドラッグアンドドロップ操作をすることにより行われる。
所見と検査画像21の関連付けにおいては、1つの所見に対して、複数の検査画像21を関連付けることも可能である。また、その反対に、1つの検査画像21に、複数の所見を関連付けることも可能である。
関連付けが行われると、検査画像21のデータには、関連付けられた所見の所見IDが付加される。これにより、検査画像21を、所見IDを検索キーとして検索することが可能となり、所見毎に関連する検査画像21を簡単に画像表示画面46へ読み出して表示することができる。なお、検査画像21に付加される所見IDは、関連付けられる所見の数に応じて増加する。例えば、1つの検査画像21に、1つの所見が関連付けられた場合には、その検査画像21に付加される所見IDは1つであるが、2つの所見が関連付けられた場合には、1つ増加して、2つの所見IDが付加される。
コンソール制御部13aは、検査画像21へのアノテーションの付加や、検査画像21と所見との関連付けに関する操作指示の入力を受け付けて、編集処理部13cに対して、操作指示に応じた処理を実行するように指令する。
DBアクセス部13bは、コンソール制御部13aや編集処理部13cからの指令に基づいて、DBサーバ14に対する処理要求の送信と処理結果の受信を行う。画像DB22に対する処理要求には、検査IDや画像IDといった情報を検索キーとして、検査画像21を検索するための検索要求、レポート23の作成中に検査画像21に付加されたアノテーション及び所見IDといった付帯情報を、検査画像21に関連付けて格納するための格納要求がある。レポートDB24に対する処理要求には、検査ID、所見ID、医師IDといった情報を検索キーとして、レポート23のデータを検索するための検索要求、編集したレポート23のデータを格納するための格納要求などがある。
DBアクセス部13bは、格納要求の対象となるデータを、編集処理部13cから受け取り、DBサーバ14へ送信する。また、検索要求の対象となるデータを、DBサーバ14から受信して、コンソール制御部13aに引き渡す。
編集処理部13cは、所見記録処理、付帯情報記録処理を実行する。所見記録処理では、編集処理部13cは、入力領域49、50に入力された所見を、コンソール制御部13aを通じて受け付ける。編集処理部13cは、受け付けた所見のテキストのデータを、入力領域49、50毎に区別してブロック化して、それぞれに「F−1」、「F−2」というように所見IDを付加して、これを所見データ23aとして記録する。
さらに、図5に示すように、編集処理部13cは、所見記録処理において、各所見データ23aに対して、所見のテキスト及び所見ID(「F−1」、「F−2」)に加えて、所見を入力した読影医を識別するための医師ID(「D−11」)を付加する。医師IDは、レポート作成端末13の起動時など、ユーザ認証時に読影医によって入力される。また、編集処理部13cは、所見データ23aに対して、重要度を付加する。重要度は、後述するように、所見の内容に含まれる診断病名に応じて与えられる、所見に対する評価値であり、その所見が診療に際して重視されるべき所見であることを示す尺度となる。
例えば、検査において、複数の病変が発見された場合に、一方は、肝硬変、他方は、腎細胞癌と診断されたとする。診療に際しては、肝硬変よりも腎細胞癌の方がより重視されるべき傷病であることは、医療現場においては、共通の了解事項として存在する。したがって、読影医が、肝硬変と腎細胞癌の複数の所見を1つのレポートに記入した場合には、依頼医に対しては、腎細胞癌に関する所見の方を優先的に伝えるべきである。後述するように、編集処理部13cは、レポート編集画面47において入力された診断病名に基づいて、所見の重要度を判定し、その評価値を所見データ23aに自動的に設定する。そして、肝硬変よりも腎細胞癌に関する所見の重要度の評価値を高く設定する。
各所見のテキストのデータに、重要度を付加することにより、所見に対して重要度が関連付けられる。したがって、編集処理部13cは、所見毎にその重要度を関連付ける関連付け手段に相当する。
所見ID、医師ID、重要度は、各所見データ23aの検索処理を行う場合の検索キーや、ソート処理を行う場合のソートキーといったキー情報として使用される。また、レポート23のデータには、オーダ26から読み出された、検査ID(「CT0803」)、患者ID、患者名といった情報が付加される。
付帯情報記録処理は、検査画像21に付加されるアノテーション、及び所見IDといった付帯情報を、検査画像21と関連付けて、画像DB22に記録する処理である。所見IDやアノテーション74のデータは、例えば、検査画像21のデータに記録される。
また、検査画像21とは別に、アノテーション74のデータについても所見との関連付けが行われて、それぞれのデータには、所見IDが付加される。例えば、1つの検査画像21内に複数の病変があり、それぞれの病変毎に所見が入力される場合には、病変を指し示すアノテーションは、所見毎に異なる。
アノテーション74と所見との関連付けは、後述するように、レポート表示画面において、選択された所見に応じて、アノテーションを切り替え表示するために行われる。アノテーションと所見との関連付けの方法は、例えば、画像表示画面46に表示中の検査画像21に対してアノテーション74を挿入した際に、挿入したアノテーション74のデータに対して、その挿入時にアクティブになっている入力領域に対応する所見IDを付加することによって行われる。
図6に示すように、レポート編集画面47には、1つの所見(所見ID「F−1」)を入力する入力領域49を構成する、2つの入力欄49a、49bが設けられている。入力欄49aは、所見の内容のうち、読影医が検査画像21を観察して認識した、病変の状態等の観察記録を入力する入力欄であり、入力欄49bは、その観察の結果、読影医が下した診断病名を入力する入力欄である。レポート編集画面47やレポート表示画面61において、観察記録と、所見の結論部分となる診断病名の表示欄を区別することで、レポートを閲覧する依頼医が、一目で診断病名を読み取れるようにしている。各入力欄49a、49bに入力されるテキストは、両方1組で1つの所見を構成し、1つの所見データ23aとして取り扱われる。
なお、本例においては、観察記録と診断病名を入力する入力欄を分けて説明しているが、両者を区別することなく、1つの入力欄に入力したり、1つの表示欄で表示するようにしてもよい。
また、レポート編集画面47には、基本情報表示欄51に、検査ID(「CT0803」)、患者ID(「1234」)といった基本情報が表示される。これらの基本情報は、オーダ26から読み出される。
レポート編集画面47の下方には、操作ボタン52〜55が設けられている。操作ボタン52は、所見を入力する入力領域を追加するための所見追加ボタンであり、このボタンにポインタ48を合わせて、マウスをクリック操作すると、入力領域を構成する、観察記録及び診断病名をそれぞれ入力する2つの入力欄が追加される(図6参照)。所見IDは、各入力領域に対して、レポート編集画面47に追加された順に割り当てられ、2つ目の入力領域が追加されると、その入力領域には、「F−2」の所見IDが割り当てられる。
操作ボタン53は、作成が完了したレポート23の編集を終了するための終了ボタンであり、終了ボタンが操作されると、レポート23のデータが確定保存される。確定保存されたレポート23は、不正な改ざんを防止するために、編集が禁止される。操作ボタン54は、作成を一時中断するための中断ボタンであり、中断ボタンが操作されると、作成途中のレポート23のデータが一時保存される。
レポート編集画面47は、所見の入力方式として、テンプレート入力方式を採用しており、レポート編集画面47の右側には、マウスのクリック操作によって、各入力欄49a、49bへテキストを入力するための操作ツールである、テンプレート入力パネル56が設けられている。テンプレート入力パネル56には、用語選択パネル56aが設けられている。用語選択パネル56aは、予め登録され、所見に使用される頻度が高い医療用語を入力するための複数の用語選択ボタンを配列したものである。
入力欄49aをアクティブにした状態で、所望の用語選択ボタンにポインタ48を合わせて、マウスでクリック操作を行うと、選択された用語が入力欄49aに入力される。用語選択パネル56aは、肝臓、胆管、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓といった臓器別に複数設けられており、タブによって切り替えが可能になっている。選択された用語選択パネル56aに応じて、それに対応する臓器名が、入力欄49a、49bの横に表示される。図においては、肝臓が選択されているので、各入力欄49a、49bの横には、肝臓が表示されている。
また、用語選択パネル56aの下方には、診断病名を入力するためのリストボックス56bが設けられている。リストボックス56bには、予め登録された診断病名がリスト表示される。そのリストの中から、マウスのポインタ48によって診断病名を選択すると、選択された診断病名が入力欄49bに入力される。
図7に示すレポート編集画面47は、肝臓に関する所見(「F−1」)と、腎臓に関する所見(「F−2」)の2つの所見が入力された例を示す。所見(「F−1」)の観察記録と診断病名は、それぞれ入力欄49a、49bに入力され、所見(「F−2」)の観察記録と診断病名は、それぞれ入力欄50a、50bに入力されている。
レポート表示画面61は、レポート編集画面47で編集されたレポート23を表示する画面の例である。このレポート表示画面61は、読影医及び依頼医がレポート23を閲覧するための画面であり、レポート閲覧端末として機能する、レポート作成端末13及び診療科端末11のディスプレイに表示される。
レポート作成端末13は、DBアクセス部13bによってレポート23のデータを受信する。コンソール制御部13aは、受信したレポート23を表示するレポート表示画面61を生成し、ディスプレイ38bに出力する。レポート作成端末13は、レポート編集画面47と同様に、画像表示画面46とレポート表示画面61を連動させて、各ディスプレイ38a、38bに表示する。コンソール制御部13aは、第1及び第2のコンソール制御手段に相当する。
診療科端末11のCPU31は、レポート表示画面61及び画像表示画面46の表示処理に関して、レポート作成端末13のコンソール制御部13a及びDBアクセス部13bと同様に機能する。すなわち、診療科端末11のCPU31は、第2コンソール制御手段に相当する。診療科端末11のディスプレイが1つである場合には、レポート表示画面61と画像表示画面46が1つのディスプレイに並べて表示される。
レポート表示画面61には、レポート編集画面47の所見毎の入力領域に対応して、所見毎の表示領域が設けられる。表示領域は、所見(「F−1」)の入力欄49a、49bに対応する表示欄62a、62bと、所見(「F−2」)の入力欄50a、50bに対応する表示欄63a、63bとからなる。
レポート編集画面47で複数の所見が入力された場合には、レポート表示画面61においては、各所見(「F−1」、「F−2」)の重要度に応じて、所見の表示順位が決められる。各所見の表示順位は、診断病名が腎細胞癌の所見(「F−2」)の方が、診断病名が肝硬変の所見(「F−1」)よりも上位になっており、レポート表示画面61内において、所見(「F−2」)の各表示欄63a、63bの方が、所見(「F−1」)の各表示欄62a、62bよりも上方に配置されている。
図8に示すように、レポート作成端末13のストレージデバイス33は、編集処理部13cが各所見の重要度を判定する際に参照する重要度テーブル66を記憶している。重要度テーブル66には、複数の診断病名と、それぞれの診断病名に応じて予め決められた重要度の評価値とが対応付けて記録されている。図に示すとおり、肝硬変の評価値は「1」が、肝炎の評価値は「3」が、腎細胞癌の評価値は「5」がそれぞれ設定されている。本例においては、数値が高いほど、重要度が高いことを意味する。
編集処理部13cは、レポート編集画面47において入力された診断病名を、各所見データ23aから読み出し、その診断病名に対応する評価値を重要度テーブル66から読み出す。そして、読み出した評価値を、各所見データ23aに記録する。所見(「F−1」)の所見データ23aは、診断病名が肝硬変であるため、その重要度の評価値には、「1」が記録される。所見(「F−2」)の所見データ23aは、診断病名が腎細胞癌であるため、その重要度の評価値には、「5」が記録される。
コンソール制御部13aや診療科端末11のCPU31は、これらの評価値をキー情報として、各所見の表示順位を決定し、レポート表示画面61を生成する。これにより、レポート表示画面61には、評価値が高い所見(「F−2」)が、評価値が相対的に低い所見(「F−1」)よりも、上位に表示される。
所見(「F−2」)は、レポート編集画面47における入力順が、所見(「F−1」)よりも後であるが、評価値が相対的に高いため、レポート表示画面61においては、所見(「F−1」)よりも上位に表示される。また、各所見の評価値が同じ場合には、レポート表示画面61においても、入力順に表示される。このように、重要度の評価値が高い所見を上位に表示することで、重要な所見を見つけやすく、他の所見の中に埋もれてしまうことがない。これにより、レポートの閲覧性が向上する。
以下、上記構成による作用について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。依頼医は、診療科端末11を使用して、オーダ26を発行する。レポート作成端末13は、診療科端末11から発行されたオーダ26を、検査科12のオーダ受付端末を経由して受信する。
読影医は、レポート作成端末13でオーダ26を確認し、レポート23の作成を開始する。レポート編集画面47がディスプレイ38bに表示されると、それに連動して画像表示画面46がディスプレイ38aに表示される。レポート編集画面47の基本情報表示欄51には、オーダ26から読み出された基本情報が表示される。読影医は、画像表示画面46で検査画像21を観察しながら、レポート編集画面47の入力欄49a、49b、入力欄50a、50bに、それぞれ臓器別の所見を入力する。各入力欄49b、50bには、それぞれの所見の診断病名が入力される。
入力欄49a、49bに入力された所見のテキストのデータには、所見ID「F−1」が付加される。入力欄50a、50bに入力された所見のテキストのデータには、所見ID「F−2」が付加される。編集処理部13cは、所見が入力されると、それぞれの所見データ23aから、診断病名を読み出す。編集処理部13cは、重要度テーブル66を参照して、診断病名に対応する重要度の評価値を読み出して、読み出した評価値をそれぞれの所見データ23aに付加する。これにより、所見と重要度の関連付けがなされる。
編集処理部13cは、レポート23の保存指示の入力を受け付けると、レポート23に検査IDを付加して、そのデータをレポートDB24に保存する。また、編集処理部13cは、画像表示画面46及びレポート編集画面47を通じて、各所見と検査画像21の関連付け指示の入力を受け付けると、付帯情報記録処理を実行して、検査画像21に所見IDを付加する。さらに、検査画像21にアノテーション74が挿入された場合には、付帯情報記録処理を実行して、アノテーション74のデータに所見IDを付加して、検査画像21のデータとともに画像DB22に記録する。
レポート23の作成が完了すると、レポート作成端末13から、依頼医の診療科端末11に対して、完了通知が送信される。診療科端末11は、完了通知に含まれるレポート23のアドレスに基づいて、レポートDB24にアクセスして、レポート23を読み出す。診療科端末11のディスプレイには、レポート表示画面61と、レポート23に関連する検査画像21を表示する画像表示画面46が出力される。
依頼医は、レポート表示画面61でレポート23の内容を閲覧し、画像表示画面46でレポート23に関連する検査画像21を閲覧する。診療科端末11のCPU31は、レポート23を表示する際に、各所見データ23aの重要度の評価値を読み出す。所見(「F−1」)には、「1」が設定されており、所見(「F−2」)には、「5」が設定されている。そのため、診療科端末11のCPU31は、図7に示すように、所見(「F−2」)の表示順位を、所見(「F−1」)の表示順位よりも上位にして、レポート表示画面61を生成し、これをディスプレイに出力する。このように、重要度の高い所見(「F−2」)を上位に表示することで、重要度の高い所見(「F−2」)を、依頼医に対して優先的に伝えることができる。
本発明は、所見の数が多い場合には、特に有効である。所見の数が多いと、すべての所見が一画面に収まりきらないため、画面のスクロール操作をしないと表示位置が下位の所見を表示させることができない。その場合には、重要な所見の見過しや見落としが生じる危険性が高い。本発明のように、重要度の評価値が高い順に所見を表示することで、見過ごしや見落としの危険性を減少させることができる。
上記実施形態では、キー情報として、重要度を例に説明したが、キー情報としては、重要度に限定されない。例えば、重要度に加えて、または、その代わりに、習熟度といったキー情報を用いてもよい。習熟度は、医用レポートの作成に関して、読影医がどの程度習熟しているかを表す情報である。
所見毎にそれぞれを記入した読影医の習熟度が分かれば、習熟度が低い読影医によって入力された所見に対しては、その内容を慎重に検討するといった契機が得られるなど、依頼医にとってのメリットも大きく、レポートの閲覧性の向上につながる。
この場合には、図10に示すように、レポート作成端末13のストレージデバイス33に、編集処理部13cが参照する習熟度テーブル71を記憶させておく。習熟度テーブル71には、読影医の医師IDと、それぞれの習熟度を表す評価値とが対応づけて記録されている。図に示すとおり、医師IDが「D−11」の評価値は「1」が、医師IDが「D−12の評価値は「3」が、医師IDが「D−13」の評価値は「5」がそれぞれ設定されている。
編集処理部13cは、各所見データ23aから医師IDを読み出し、その医師IDに対応する評価値を習熟度テーブル71から読み出す。そして、読み出した評価値を、各所見データ23aに記録する。所見(「F−1」)の所見データ23aは、医師IDが「D−11」であるため、その習熟度の評価値には、「1」が記録される。所見(「F−2」)の所見データ23aは、医師IDが「D−12」であるため、その習熟度の評価値には、「3」が記録される。ここで、習熟度は、評価値の数値が大きいほど高く、数値が小さいほど低い。
コンソール制御部13aや診療科端末11のCPU31は、これらの評価値をキー情報として、各所見の表示順位を決定し、レポート表示画面61を生成する。これにより、レポート表示画面61には、評価値が高い所見(「F−2」)が、評価値が相対的に低い所見(「F−1」)よりも、上位に表示される。
また、上記実施形態では、重要度と習熟度の一方をキー情報として、所見データ23aに関連付けた例で説明しているが、重要度と習熟度の両方を、1つの所見データ23aに関連付けてもよい。
また、図11に示すように、レポート表示画面61において、キー情報に基づいて、所見の表示形式を変更できるようにしてもよい。この場合には、レポート表示画面61には、表示形式変更ボタン72が設けられる。表示形式変更ボタン72は、レポート表示画面61に表示される所見の表示形式を変更するための操作指示を入力する操作ツールである。表示形式変更ボタン72を通じて、表示形式の変更指示が入力されると、診療科端末11のCPU31やコンソール制御部13aは、所見データ23aに関連付けられた重要度や習熟度をキー情報として、所見の表示形式を変更する変更処理を実行する。診療科端末11のCPU31やコンソール制御部13aは、変更処理手段に相当する。
表示形式は、例えば、レポート編集画面47において入力された順序で各所見を表示する入力順表示形式、重要度の評価値が高い方から順に表示する重要度順表示形式、習熟度の評価値が高い方から順に表示する習熟度順表示形式の3種類の表示形式から選択できるようになっている。
表示形式変更ボタン72にマウスのポインタ48を合わせてクリック操作すると、表示形式を選択するための選択メニュー72aが表示される。選択メニュー72aには、入力順表示形式を選択する「入力順」、重要度順表示形式を選択する「重要度順」、習熟度順表示形式を選択する「習熟度順」の各項目が含まれている。
「入力順」の項目が選択されると、レポート編集画面47における所見の並びと同様の順序で所見が表示される。「重要度順」又は「習熟度順」が選択されると、それぞれの評価値に従って、所見が表示される。
コンソール制御部13aや診療科端末11のCPU31は、「入力順」が選択された場合には、所見IDをソートキーとして、所見IDが小さい方から順に(「F−1」、「F−2」・・・)、レポート表示画面61内の各所見を配列する。一方、「重要度順」や「習熟度順」が選択された場合には、重要度又は習熟度の評価値をソートキーとして、各所見(「F−1」、「F−2」)を配列する。図11においては、「重要度順」が選択された例を示し、図7のレポート表示画面61と同様に表示される例を示す。
このように、表示形式を変更できるようにすることで、多様な視点でレポートを閲覧できるので、レポートの閲覧性がより向上する。
表示形式としては、上述した、キー情報に基づいて所見をソートして表示する形式(ソート表示形式)の他、相対的に評価値が高い所見だけを抽出して、抽出した所見のみを表示する絞り込み表示形式や、相対的に評価値が高い所見を強調表示する強調表示形式を選択できるようにしてもよい。絞り込み表示形式では、例えば、閾値として、習熟度の評価値を「3」とした場合には、習熟度の評価値が「3」以上の所見だけが、レポート表示画面61に表示される。
また、強調表示形式では、例えば、絞り込み表示形式と同様に、閾値を設定して、その閾値以上の所見について、網掛けを行うなど、他の所見よりも目立つように強調処理を施す。強調表示の方法として、網掛けの他、所見の文字色や背景色を、他の所見と異なる色に変えたり、評価値が高いことを示すマークを表示してもよい。
また、図12に示すように、レポート表示画面61の表示形式の変更に同期して、画像表示画面46の表示内容も変更されるようにしてもよい。例えば、選択メニュー72aで「重要度順」の項目が選択されて、図12(A)に示すように、レポート表示画面61に表示される所見が重要度順(「F−2」が上位、「F−1」が下位)に表示されると、画像表示画面46においても、所見(「F−2」)に対応する検査画像21が、上位に表示され、所見(「F−1」)に対応する検査画像21が、下位に表示される。
そして、選択メニュー72aで「入力順」の項目が選択されて、図12(B)に示すように、レポート表示画面61に表示される所見が入力順(「F−1」が上位、「F−2」が下位)に表示されると、画像表示画面46においても、検査画像21の表示位置が入れ替わり、所見(「F−1」)に対応する検査画像21が、上位に、所見(「F−2」)に対応する検査画像21が、下位に表示される。
また、検査画像21にアノテーション74が付加されている場合には、画像表示画面46内の検査画像21にアノテーション74が挿入されて表示される。さらに、上述したとおり、アノテーション74のデータには、所見IDが付加されている、そのため、1つの検査画像21に対して、所見IDが異なる複数のアノテーション60が挿入されていた場合には、検査画像21はそのままで、アノテーション60のみが、所見の表示形式の変更に同期して切り替わることで、画像表示画面46の表示内容が切り替わる。
上記実施形態では、所見データに含まれる診断病名や医師IDを読み出して、その情報に基づいて、重要度や習熟度といったキー情報を、編集処理部13cが自動的に所見に関連付ける例で説明したが、所見と関連付けるキー情報を読影医がマニュアルで入力してもよい。この場合には、例えば、レポート編集画面47に、評価値を入力するためのGUIによる操作ツールを設ける。
操作ツールとしては、例えば、重要度が高い所見を指定するためのチェックボックス、予め登録された複数の重要度の評価値をリスト表示して、そのリストから評価値を選択させて入力させるリストボックスといった形態の操作ツールがある。また、評価値そのものをテキスト形式で、マニュアルで入力させてもよく、その場合の操作ツールとしては、テキストを入力可能なテキスト入力ボックスを用いるとよい。また、表示形式の変更を指示する操作ツールについても、表示形式変更ボタンに限らず、他の形態の操作ツールでもよい。
上記実施形態では、1つのレポートに含まれる所見をレポート表示画面に表示する例で説明したが、複数のレポートに含まれる所見をレポート表示画面に一緒に表示してもよい。複数のレポートには、同一の患者に関する同種の検査に関する過去のレポート、異なる検査種のレポート、その患者の傷病と類似する症例を持つ別の患者のレポートなどを含めてもよい。さらに、それらのレポートに含まれるそれぞれの所見にキー情報が設定されていれば、それに基づいて、所見の表示形式の変更処理を行うことができる。
上記実施形態では、所見に関連付けるキー情報として、重要度や習熟度を例に説明したが、所見と関連付けるキー情報は、それ以外でもよい。例えば、所見を記入した読影医自信による、その所見に対する確信度でもよい。
なお、重要度について、上記実施形態では、所見の内容に含まれる診断病名に応じて与えられる重要度を例に説明したが、診断病名以外でも、所見の内容に含まれる病変の状態等の観察記録に応じて与えられる重要度でもよい。例えば、所見の内容に、「癌の転移が認められる」、「周辺臓器への浸潤が認められる」、「所期の治療効果が認められない」など、診療に際して重視されるべき、病変の状態等の観察記録が含まれている場合には、その所見に対する重要度の評価として高い評価値が設定される。
この場合には、「転移が認められる」など、高い重要度が与えられる内容について、その評価値と対応付けて、上述の重要度テーブルと同様のテーブルに予め登録しておく。編集処理部13cは、所見が入力された際には、予め登録された内容が所見に含まれている場合には、重要度として高い評価値を設定する。
テンプレート入力方式を採用する場合には、例えば、テンプレート入力パネルを構成する選択ボタンなどの各操作ツールと、重要度の評価値とを対応付けておき、ボタンのクリック操作に応じて評価値が加算されるようにしてもよい。例えば、テンプレート入力パネルに、「癌の転移が認められる」や「周辺臓器への浸潤が認められる」といった所見を入力するための操作ツールを設ける。そして、これらの操作ツールに、重要度の評価値を予め対応付ける。
編集処理部13cは、この操作ツールの操作に応じて、評価値を加算していき、その合計値が閾値以上の場合には、その所見の重要度を上げる。あるいは、テンプレート入力パネル内の特定の内容を入力するための操作ツール(例えば、診断病名の1つである「腎細胞癌」や、「癌の転移が認められる」といった病変の観察記録の内容を入力する選択ボタンなど)が操作されたときに、その所見の重要度を上げるようにしてもよい。
なお、所見に関連付けられる重要度は、所見の内容に含まれる、診断病名及び観察記録の少なくとも1つに応じて与えられる重要度であればよい。すなわち、診断病名によって与えられる重要度のみでもよいし、観察記録によって与えられる重要度のみでもよいし、もちろん、両方でもよい。
また、上記実施形態では、レポート表示画面61の表示形式の変更処理(ソート処理や絞り込み処理)を、診療科端末11又はレポート作成端末13のCPUがそれぞれ行う例で説明したが、表示形式の変更処理の一部をDBサーバ14が実行してもよい。この場合、DBサーバ14のCPU31は、変更処理手段を構成する。
例えば、DBサーバ14から、レポート作成端末13又は診療科端末11に対して、レポート23のデータを含むレポート表示画面61のデータを、Webページ(XML(Extensible Markup Language)などのマークアップ言語でソースコードが記述されたページデータ)の形式に加工して配信する場合には、診療科端末11又はレポート作成端末13からの要求に応じて、DBサーバ14がソート処理を実行する。
具体的には、表示形式変更ボタン72による表示形式の変更が指示される度に、レポート23のデータを、DBサーバ14から再読み出しする場合には、レポート作成端末13や診療科端末11から、検査ID、重要度、習熟度といったキー情報を(検索キーやソートキー)とする検索要求がDBサーバ14に送信される。DBサーバ14は、検索要求からキー情報を読み出して、該当するレポートの所見データをレポートDB24から検索する。そして、検索した所見データを、キー情報に従ってソートし、ソート済みの所見データを、Webページの形式に加工して、要求元のレポート作成端末13や診療科端末11に配信する。
レポート作成端末13や診療科端末11は、受信したWebページのソースコードを、レポート閲覧用のクライアントソフトや汎用のブラウザで解釈して、レポート表示画面61を生成し、ディスプレイに出力する。
上記実施形態では、所見にキー情報を関連付ける方法として、所見データにキー情報を直接設定する例で説明したが、例えば、所見データとは別に、所見IDとキー情報との対応関係を記録したテーブルデータを作成することにより、所見とキー情報を関連付けてもよい。
上記実施形態では、所見の入力方式として、テンプレート入力方式を例に説明したが、キーボード操作によって入力するキーボード入力方式でもよい。また、入力デバイスとして、キーボードやマウスを例に説明したが、入力デバイスとしてマイクを用いて、所見や操作指示の入力を音声によって受け付けてもよい。
上記実施形態では、検査画像を、CT検査で得られた検査画像を例に説明したが、もちろん、検査種はこれらに限定されるものではなく、MRI検査、PET(Positron Emission Tomography)検査、超音波検査、内視鏡検査といった他の検査で得た検査画像でもよい。また、レポートとして、検査画像を読影する読影レポートの例で説明したが、画像以外の検査データに対する所見をまとめたレポートでもよい。画像以外の検査データとしては、例えば、病理検査などの検体検査や、生理検査などで得られる数値データや心電図などの波形図がある。また、異なる検査種の検査データなど、種々のデータに関する所見が記入されるレポートでもよい。
また、本発明の医用レポートは、検査に関するレポートに限らず、患者の診療に関する所見をまとめた医用レポートであればよい。また、医用レポートの作成者についても、読影医に限定されるものではなく、さらに、医師にも限定されない。例えば、リハビリテーションの指導に携わる理学療法士が作成する医用レポートのように、医師以外が作成する医用レポートの作成に際しても、本発明の適用が可能である。これらの医用レポートについても、重要度、習熟度、確信度といったキー情報が所見と関連付けられる。
上記実施形態では、レポートシステムを構成する、レポート作成端末及びレポートサーバをそれぞれ1台で構成した例で説明したが、レポート作成端末及びレポートサーバを複数台で構成してもよい。また、1台のコンピュータにレポート作成端末の機能とレポートサーバの機能を統合してもよい。
この場合には、レポート作成端末にインストールされたクライアントプログラムの機能とサーバプログラムの機能を統合したプログラムが、レポートプログラムを構成する。また、レポートの閲覧を行うレポート閲覧端末を含めてレポートシステムとしてもよい。レポート閲覧端末には、上記実施形態で示したとおり、診療科端末が含まれる。その場合には、レポートを閲覧するためのクライアントプログラムの機能を含めてレポートプログラムが構成される。
また、レポート閲覧装置を実現するレポート閲覧プログラムは、レポート閲覧用のクライアントプログラムとサーバプログラムから構成される。1台のコンピュータでレポート閲覧装置を構成する場合には、レポート閲覧用のクライアントプログラムとサーバプログラムの機能を統合したプログラムがレポート閲覧プログラムを構成する。
また、上記実施形態のように、クライアント(診療科端末、レポート作成端末)と、サーバ(DBサーバ)とからなるクライアントサーバ型の情報システムの場合には、上述したレポート閲覧用のクライアントプログラムばかりでなく、レポート編集用のクライアントプログラムについても、専用のプログラムを使用してもよいし、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)といった、WWW(World Wide Web)のプロトコルに対応した汎用的なブラウザを使用してもよい。
専用のプログラムを使用する場合には、操作画面は、専用のプログラムで定義された画面データに基づいて生成される。汎用的なブラウザを使用する場合には、例えば、Webサーバに操作画面(レポート編集画面やレポート表示画面)のデータを格納しておき、クライアントはWebサーバにアクセスして、Webページの形式に加工された操作画面のデータをダウンロードする。クライアントのブラウザは、受信したWebページのソースコードを解釈して操作画面を生成する。Webサーバは、DBサーバ14が兼用してもよいし、DBサーバとは別のサーバでもよい。
この場合には、WebサーバのCPU31が、クライアントのCPU31と協働して、または、単独で、編集処理手段、関連付け手段、各コンソール制御手段を構成する。
また、DBが構築されるデータ格納装置としては、DBサーバ以外でもよく、例えば、NAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)といったネットワークを介して接続するストレージデバイスを使用してもよい。このように、コンピュータシステムの物理構成は適宜変更が可能である。
上記実施形態では、ネットワークとしてLANを例に説明しているが、診療科と検査科が複数の拠点に分散しているような場合には、ネットワークとしてLANとWAN(Wide Area Network)を組み合わせて使用してもよい。
なお、上記実施形態で示したとおり、本発明は、プログラムの形態、さらにはプログラムを記憶する記憶媒体にも及ぶことはもちろんである。
医療情報システムの構成図である。 オーダの内容の説明図である。 各サーバ及び各端末を構成するコンピュータの概略を示す構成図である。 レポートシステムの概略を示す構成図である。 レポートのデータ構造の説明図である。 レポート編集画面の説明図である。 レポート表示画面における所見の表示形式の説明図である。 所見と重要度の関連付け処理の説明図である。 オーダ発行、レポート作成、レポート閲覧に至る作業の流れを示すフローチャートである。 所見と重要度の関連付け処理の説明図である。 表示形式の変更が可能なレポート表示画面の説明図である。 画像表示画面とレポート表示画面の連動処理の説明図である。
符号の説明
10 診療科
11 診療科端末
12 放射線検査科(検査科)
13 レポート作成端末
13a コンソール制御部
13b DBアクセス部
13c 編集処理部
13d オーダ取得部
14 DBサーバ
16 ネットワーク
21 検査画像
22 画像DB
23 レポート
24 レポートDB
31 CPU
38 ディスプレイ
39 入力デバイス
40 アプリケーションプログラム(AP)
46 画像表示画面
47 レポート編集画面
49a、49b、50a、50b 入力欄
61 レポート表示画面
72 表示形式変更ボタン

Claims (16)

  1. 複数の所見を含み、前記各所見のデータを所見単位で取り扱うことが可能な医用レポートを編集する編集処理手段と、
    前記医用レポートに含まれる所見の検索処理及びソート処理の少なくとも1つを行うためのキー情報を前記所見と関連付ける関連付け手段とを備えたことを特徴とする医用レポートシステム。
  2. 前記キー情報は、診断病名を含む前記所見の内容に応じて与えられ、前記所見が診療に際して重視されるべき所見であることを示す重要度を含むことを特徴とする請求項1記載の医用レポートシステム。
  3. 前記関連付け手段は、診断病名と対応付けて前記重要度が予め登録された重要度テーブルから、前記所見に含まれる前記診断病名に対応する前記重要度を読み出して、各所見に対して前記重要度を関連付けることを特徴とする請求項2記載の医用レポートシステム。
  4. 前記キー情報は、前記所見を入力する前記医用レポートの作成者の習熟度を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の医用レポートシステム。
  5. 前記関連付け手段は、複数の前記作成者のIDと対応付けて前記習熟度が予め登録された習熟度テーブルから、前記作成者の前記習熟度を読み出して、各所見に対して前記習熟度を関連付けることを特徴とする請求項4記載の医用レポートシステム。
  6. GUIによるレポート編集画面を制御する第1コンソール制御手段を備えており、
    前記レポート編集画面に設けられた複数の入力領域から、前記所見が入力されることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の医用レポートシステム。
  7. 前記レポート編集画面には、予め登録された医療用語を選択して前記所見を入力するためのテンプレート式操作ツールが設けられていることを特徴とする請求項6記載の医用レポートシステム。
  8. 前記所見毎に前記キー情報が関連付けられた前記医用レポートを表示するレポート表示画面を制御する第2コンソール制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の医用レポートシステム。
  9. 前記レポート表示画面は、前記キー情報に基づいて、前記所見の表示形式が決定されることを特徴とする請求項8記載の医用レポートシステム。
  10. 前記キー情報は、診断病名を含む所見の内容に応じて与えられ、前記所見が診療に際して重視されるべき所見であることを示す重要度であり、前記レポート表示画面では、前記重要度が高い方から順に前記所見が表示されることを特徴とする請求項9記載の医用レポートシステム。
  11. 前記レポート表示画面は、前記所見の表示形式を変更する指示を入力するための操作ツールを有しており、
    前記操作ツールによって入力された指示に従って、前記表示形式を変更する変更処理手段を備えたことを特徴とする請求項9又は10記載の医用レポートシステム。
  12. 前記第2コンソール制御手段は、前記医用レポートに関連する画像を表示する画像表示画面を、前記レポート表示画面と連動して制御し、前記レポート表示画面の前記表示形式の変更に同期して、前記画像表示画面に表示する画像又は前記画像内に挿入されたアノテーションを切り替えることを特徴とする請求項11記載の医用レポートシステム。
  13. 前記第1コンソール制御手段を備えたレポート作成装置と、前記第2コンソール制御手段を備えたレポート閲覧装置と、前記医用レポートを格納するレポートDBが構築され、前記各装置とネットワークを介して通信可能に接続されたデータ格納装置とからなることを特徴とする請求項7〜12いずれか記載の医用レポートシステム。
  14. 複数の所見を含み、前記所見のデータを所見単位で取り扱うことが可能な医用レポートであり、前記各所見と前記キー情報が関連付けられた前記医用レポートが表示されるレポート表示画面をディスプレイに出力し、前記レポート表示画面を通じて、入力デバイスからの操作指示の入力を受け付けて、前記レポート表示画面を制御するコンソール制御手段と、
    前記レポート表示画面に設けられた操作ツールから入力される指示に従って、前記キー情報に基づいて、前記レポート表示画面における前記所見の表示形式を変更する変更処理手段とを備えたことを特徴とする医用レポート閲覧装置。
  15. 複数の所見を含み、前記各所見のデータを所見単位で取り扱うことが可能な医用レポートを編集する編集機能と、
    前記医用レポートに含まれる所見の検索処理及びソート処理の少なくとも1つを行うためのキー情報を前記所見と関連付ける関連付け機能とを、コンピュータに実現させることを特徴とする医用レポートプログラム。
  16. 複数の所見を含み、前記各所見のデータを所見単位で取り扱うことが可能な医用レポートを編集する編集ステップと、
    前記医用レポートに含まれる所見の検索処理及びソート処理の少なくとも1つを行うためのキー情報を前記所見と関連付ける関連付けステップと、
    前記医用レポートを表示するレポート表示画面であり、前記キー情報に応じて、前記所見の表示形式が決められる前記レポート表示画面を出力する出力ステップとを含むことを特徴とする医用レポート閲覧方法。
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