JP2009206161A - テープ貼り機 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏面に凹部が形成されたウエーハでも粘着テープとウエーハ間に隙間を生じさせることなく粘着テープへのウエーハの貼り付けが可能なテープ貼り機を提供する。
【解決手段】ウエーハ11とフレーム29とを粘着テープ4によって一体にするテープ貼り機2であって、ウエーハ11とフレーム29とを保持する保持テーブル22と、粘着テープ4がロール状に巻回された送り出しロール6と、使用済みの粘着テープ4を巻き取る巻き取りロール16と、保持テーブル22上に載置されたフレーム29とウエーハ11上を摺動し、フレーム29とウエーハ11とに粘着テープ4を貼着するテープ貼着可動ローラ10と、フレーム29に沿って粘着テープ4を切断するテープカッター38と、テープカッター38に隣接して設けられ、ウエーハ11の凹部とリング状補強部との境界部を押圧し粘着テープ4をウエーハ11の裏面に密着させる押圧手段42とを具備した。
【選択図】図6

Description

本発明は、裏面に凹部が形成された半導体ウエーハと環状フレームを粘着テープで一体化するテープ貼り機に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円盤形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。
そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切削装置で切断することにより、半導体ウエーハが個々の半導体チップ(デバイス)に分割される。分割されるウエーハは、ストリートに沿って切断する前に裏面を研削によって所定の厚みに形成される。
近年、電気機器の軽量化、小型化を達成するために、ウエーハの厚さをより薄く、例えば50μm程度にすることが要求されている。このように薄く研削されたウエーハは取り扱いが困難になり、搬送等において破損する恐れがある。
そこで、ウエーハのデバイス領域に対応する裏面のみを研削し、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域に対応するウエーハの裏面にリング状補強部を形成する研削方法が特開2007−19461号公報で提案されている。
このように、裏面の外周にリング状補強部が形成されたウエーハは、リング状補強部が除去された後、ウエーハの表面側からストリートと呼ばれる分割予定ラインに沿って分割される(例えば、特開2007−19379号公報参照)。
半導体ウエーハを個々のデバイスに分割するには、一般的にダイサーと呼ばれる切削装置が使用されるが、この切削装置のチャックテーブルにウエーハを吸引保持するために、ウエーハと環状フレームとをダイシングテープ(粘着テープ)により一体化し、フレームと一体化されたウエーハをチャックテーブルにより吸引保持する。
環状フレームと半導体ウエーハを粘着テープによって一体化するテープ貼り機が特開平6−177243号公報で提案されている。このテープ貼り機においては、テープ貼着可動ローラが保持テーブル上に載置された環状フレームとウエーハ上を摺動することにより、環状フレームとウエーハとを一体化している。
特開2007−19461号公報 特開2007−19379号公報 特開平6−177243号公報
リング状補強部の除去は一般に研削装置で研削して実施される。しかし、リング状補強部をデバイス領域と同一厚みに研削しようとするとデバイス領域の裏面にも研削砥石が触れ、デバイス領域裏面にスクラッチ等の傷をつけてしまう。
デバイス領域の裏面が傷つくのを防ぐために、リング状補強部はデバイス領域に対して数μm程度厚くなるように研削除去される。これにより、リング状補強部が除去されたウエーハには僅かに凹部が残り、凹部とリング状補強部との間に段差が形成される。
このように裏面に凹部が残ったウエーハでは、その後の切削工程でダイシングテープ(粘着テープ)にウエーハを貼り付ける際、凹部と僅かに残ったリング状補強部との境界部分でダイシングテープとウエーハとの間に隙間が生じやすく、ウエーハのダイシングテープへの貼り付けが困難であるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、裏面に凹部が形成されたウエーハでも粘着テープとウエーハ間に隙間を生じさせることなくウエーハの粘着テープへの貼り付けが可能なテープ貼り機を提供することである。
本発明によると、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に備え、裏面のうち該デバイス領域に対応する領域に凹部が形成され、該外周余剰領域に対応する領域にリング状補強部が形成されたウエーハとフレームとを粘着テープによって一体にするテープ貼り機であって、ウエーハとフレームとを保持する保持テーブルと、ロール状に巻回された粘着テープが装着される送り出しロールと、使用済みの粘着テープを巻き取る巻き取りロールと、前記保持テーブル上に載置された前記フレームと前記ウエーハ上を摺動し、該フレームと該ウエーハとに粘着テープを貼着するテープ貼着可動ローラと、前記フレームに沿って粘着テープを切断するテープカッターと、該テープカッターに隣接して設けられ、該ウエーハの凹部とリング状補強部との境界部を押圧し粘着テープを該ウエーハの裏面に密着させる押圧手段と、を具備したことを特徴とするテープ貼り機が提供される。
好ましくは、フレームは環状フレームから構成され、テープカッターと押圧手段は円形軌跡を描くように駆動される。好ましくは、押圧手段は、ウエーハに対して垂直方向に配置された保持棒と、保持棒の先端に弾設された貼り付け部材とを含んでいる。
本発明によれば、ウエーハへ粘着テープを貼り付けた後、押圧手段によって凹部とリング状補強部との境界部分を押圧するため、粘着テープとウエーハ間に隙間を発生することなくウエーハとフレームとを一体化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明実施形態に係るテープ貼り機を説明する前に、本発明のテープ貼り機の対象となる半導体ウエーハの構成について図1乃至図4を参照して説明する。
図1を参照すると、半導体ウエーハ11の表面側斜視図が示されている。半導体ウエーハ11は、例えば厚さが600μmのシリコンウエーハからなっており、表面11aに複数のストリート(分割予定ライン)13が格子状に形成されているとともに、これら複数のストリート13によって区画された複数の領域にそれぞれIC、LSI等のデバイス15が形成されている。
このように構成された半導体ウエーハ11は、デバイス15が形成されているデバイス領域17と、デバイス領域17を囲繞する外周余剰領域19を備えている。半導体ウエーハ11の外周には、シリコンウエーハの結晶方位を示すマークとしてのノッチ21が形成されている。
半導体ウエーハ11の表面11aには、保護テープ貼着工程により保護テープ23が貼着される。したがって、半導体ウエーハ11の表面11aは保護テープ23によって保護され、図2に示すように、裏面11bは露出する状態となり、裏面11bを上側にしてダイシングテープ(粘着テープ)に貼着される。
近年、電子機器の軽量化、小型化を達成するために、ウエーハの厚さをより薄く、例えば50μm程度にすることが要求されている。このように薄く研削されたウエーハは取り扱いが困難になり、搬送等において破損する恐れがある。
そこで、図3に示すように、半導体ウエーハ11のデバイス領域17に対応する裏面のみを研削して円形凹部25を形成し、デバイス領域17を囲繞する外周余剰領域19に対応するウエーハの裏面にリング状補強部27を形成する研削方法が特許文献1で提案されている。
半導体ウエーハ11は、切削装置により個々のデバイスに分割されるが、切削装置のチャックテーブルによる半導体ウエーハの強固な保持を可能とするために、切削装置に供給される半導体ウエーハ11は、図4に示すように粘着テープであるダイシングテープ31を介して環状フレーム29と一体化される。
すなわち、半導体ウエーハ11はその裏面11b側がダイシングテープ31に貼着され、ダイシングテープ31の外周縁部が環状フレーム29に貼着されて、半導体ウエーハ11と環状フレーム29が一体化される。
以下、図5乃至図8を参照して、本発明実施形態に係るテープ貼り機について説明する。図5を参照すると、本発明第1実施形態に係るテープ貼り機2の斜視図が示されている。
テープ貼り機2は、ロール状に巻回された粘着テープ(ダイシングテープ)4が軸5に装着された送り出しロール6と、使用済みの粘着テープ4を巻き取り軸18でロール状に巻き取る巻き取りロール16を備えている。
送り出しロール6から送り出される粘着テープ4は、固定ローラ8、テープ貼着可動ローラ10、テープ剥離可動ローラ12,14の間を通って巻き取りロール16の巻き取り軸18で巻き取られる。
22は環状フレーム29と半導体ウエーハ11とを載置し吸着固定する保持テーブルであり、環状フレーム29を載置固定するフレーム載置領域24と、ウエーハ11を載置固定するウエーハ載置領域26とを有している。
保持テーブル22は、粘着テープ4の送り出し方向に対して直角方向に進退し、環状フレーム29とウエーハ11を保持テーブル22上にセットする作業領域28と、粘着テープ4を環状フレーム29とウエーハ11に貼着するテープ貼着領域30とに位置付けられるようになっている。
20はカッターアセンブリであり、図6の一部断面側面図に示すように、図示しない駆動手段により上下方向に移動する取付ベース32と、取付ベース32に対して軸36周りを図示しない駆動手段により旋回する旋回アーム34とを含んでいる。
旋回アーム34には、テープカッター38が水平方向移動調整可能に取り付けられ、更に先端に貼り付け部材42を有する保持棒40が水平方向移動調整可能に取り付けられている。ウエーハ11のインチ径に応じて、テープカッター38及びテープ貼り付け部材42はウエーハ11の半径方向に移動調整される。
貼り付け部材42はスポンジ、ゴムローラ、ブラシ等から構成され、保持棒40の先端に弾設されている。代替案としては、貼り付け部材42を合成樹脂等から形成し、弾性体を介して保持棒40の先端に装着するようにしても良い。
図5を再び参照すると、テープ貼り付け機2の前面側にはその操作を制御するコンソール33が設けられており、作業者はコンソール33にタッチすることによりテープ貼り機2の操作を制御する。
以下、このように構成されたテープ貼り機2の作用について説明する。まず、作業者が保持テーブル22のフレーム載置領域24に環状フレーム29を位置決めして載置し、ウエーハ載置領域26にウエーハ11を位置決めして載置する。
ボタンAを押すと、環状フレーム29とウエーハ11が保持テーブル22に吸着保持され、矢印35で示す方向に保持テーブル22が移動されてテープ貼着領域30に位置付けられる。
テープ貼着領域30に位置付けられた環状フレーム29とウエーハ11に対して粘着テープ4を図6で点線で示すように貼着するために、テープ貼着可動ローラ10が矢印Sで示すように往復運動をする。これにより、粘着テープ4は環状フレーム29及びウエーハ11に一体接着される。この時、カッターアセンブリ20は上昇された待機位置にある。
次いで、図7に示すようにカッターアセンブリ20が下降し、貼り付け部材42にウエーハ11の凹部25とリング状補強部27との境界部を押圧させ、テープカッター38に環状フレーム29上の粘着テープ4を押圧させる。
この状態で、旋回アーム34を軸36を中心として360°旋回させることにより、貼り付け部材42で凹部25とリング状補強部27との境界部を押圧しながらテープカッター38で粘着テープ4を円形に切断する。切断が完了した後、カッターアセンブリ20は待機位置に復帰する。
この実施形態では、貼り付け部材42による凹部25とリング状補強部27との境界部の押圧とテープカッター38による粘着テープ4の切断を同時に行って生産効率を高めるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば貼り付け部材42による境界部の押圧を行ってからテープカッター38による粘着テープ4の切断を実行するようにしても良い。
次いで、テープカッター38により切断された外側の使用済みの粘着テープ4がテープ剥離ローラ12,14の移動によって環状フレーム29から剥離される。すなわち、テープ剥離ローラ12,14が図6で矢印S方向に往復動され、使用済みの粘着テープ4を巻き取りロール16で巻き取ると同時に未使用の粘着テープ4をテープ送り出しロール6からテープ貼着領域30まで引き出す。
次いで、粘着テープ4の貼着が完了した環状フレーム29及びウエーハ11が保持テーブル22に載置固定された状態で図5に示す作業領域28まで移動される。この作業領域28において、作業者が粘着テープ4によって一体となった環状フレーム29とウエーハ11を取り出し、ウエーハカセットに収納したり又は次の工程に搬送したりする。
図8を参照すると、本発明第2実施形態のテープ貼り機2Aの一部断面側面図が示されている。本実施形態は、ロール状の粘着テープ4の粘着面に剥離紙50が貼着されている場合のテープ貼り機である。
送り出しロール6から送り出された粘着テープ4は、固定ローラ44,46を通り粘着テープ4と剥離紙50とに分離される。剥離紙50は固定ローラ48を通り剥離紙巻き取りロール52に巻き取られる。
一方、粘着テープ4は固定ローラ54,56を通りテープ貼着領域30に送り出され、テープ貼着可動ローラ58とテープ剥離可動ローラ60,62の間を通り、更に固定ローラ64を通って巻き取りロール16に巻き取られる。
本実施形態においては、テープ貼着可動ローラ58と、テープ剥離可動ローラ60,62とが同じ側に配設されている関係で、可動ローラ58,60,62の動きが第1実施形態と多少異なるので、その点について説明する。
テープ貼着可動ローラ58は、図8において右側から左側に移動して環状フレーム29及びウエーハ11上に粘着テープ4を押圧貼着する。その後、テープ貼着可動ローラ58は、そのまま左側に待機した状態でカッターアセンブリ20が図7に示すように下降する。
貼り付け部材42でウエーハ11の凹部25とリング状補強部27との境界部を押圧しながら旋回アーム34を360°回転させることにより、テープカッター38で粘着テープ4を切断する。
粘着テープ4の切断完了後、カッターアセンブリ20は上昇して待機位置に戻る。テープ剥離可動ローラ60,62が右側から左側に移動して使用済みの粘着テープ4を環状フレーム29から剥離する。
この状態から、テープ貼着可動ローラ58及びテープ剥離可動ローラ60,62が同時に右側に移動し、使用済みの粘着テープ4を巻き取りロール16に巻き取るとともに、新たな粘着テープ4をテープ貼着領域30に送り出す。その他の動作及び工程は上述した第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
上述した各実施形態によると、粘着テープ4をウエーハ11へ貼り付けた後、貼り付け部材42によってウエーハ11の凹部25とリング状補強部27との境界部分を押圧するため、粘着テープ4とウエーハ11との間に隙間を発生することなく粘着テープ4のウエーハ11及び環状フレーム29への貼着が可能となる。
半導体ウエーハの表面側斜視図である。 保護テープが貼り付けられた状態の半導体ウエーハの裏面側斜視図である。 デバイス領域に対応する裏面が研削され、外周余剰領域にリング状補強部が形成された半導体ウエーハを示す図である。 ダイシングテープにより環状フレームと一体化されたウエーハを示す斜視図である。 本発明第1実施形態のテープ貼り機の概略斜視図である。 第1実施形態のテープ貼り機の一部断面側面図である。 カッターアセンブリが作動位置に下降されている状態の第1実施形態のテープ貼り機の一部断面側面図である。 本発明第2実施形態のテープ貼り機の一部断面側面図である。
符号の説明
2 テープ貼り機
4 粘着テープ(ダイシングテープ)
6 テープ送り出しロール
10 テープ貼着可動ローラ
12,14 テープ剥離可動ローラ
11 半導体ウエーハ
13 ストリート(分割予定ライン)
15 デバイス
16 巻き取りロール
17 デバイス領域
19 外周余剰領域
20 カッターアセンブリ
22 保持テーブル
25 円形凹部
27 リング状補強部
29 環状フレーム
31 ダイシングテープ
34 旋回アーム
38 テープカッター
40 保持棒
42 貼り付け部材
50 剥離紙
52 剥離紙巻き取りロール

Claims (3)

  1. 複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に備え、裏面のうち該デバイス領域に対応する領域に凹部が形成され、該外周余剰領域に対応する領域にリング状補強部が形成されたウエーハとフレームとを粘着テープによって一体にするテープ貼り機であって、
    ウエーハとフレームとを保持する保持テーブルと、
    ロール状に巻回された粘着テープが装着される送り出しロールと、
    使用済みの粘着テープを巻き取る巻き取りロールと、
    前記保持テーブル上に載置された前記フレームと前記ウエーハ上を摺動し、該フレームと該ウエーハとに粘着テープを貼着するテープ貼着可動ローラと、
    前記フレームに沿って粘着テープを切断するテープカッターと、
    該テープカッターに隣接して設けられ、該ウエーハの凹部とリング状補強部との境界部を押圧し粘着テープを該ウエーハの裏面に密着させる押圧手段と、
    を具備したことを特徴とするテープ貼り機。
  2. 前記フレームは環状フレームから構成され、
    前記テープカッター及び前記押圧手段は円形軌跡を描くように駆動されることを特徴とする請求項1記載のテープ貼り機。
  3. 前記押圧手段はウエーハに対して垂直方向に配置された保持棒と、
    該保持棒の先端に弾設された貼り付け部材と、
    を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のテープ貼り機。
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