JP2007287796A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護テープの粘着剤がデバイス領域に溶融固化するといった不都合が生じることのないウェーハの加工方法を提供する。
【解決手段】複数の半導体チップ3が形成されたデバイス領域4と該デバイス領域4を囲繞する外周余剰領域5とが表面に形成されたウェーハ1の裏面を研削し、デバイス領域4に対応する裏面領域を凹状に研削すると共に外周余剰領域に対応する裏面領域にリング状の補強部を形成する。ウェーハ1表面に、外周余剰領域5に対応した領域にのみ粘着剤6aを有する保護テープ6を貼着する保護テープ貼着工程と、ウェーハ1のデバイス領域4に対応する裏面領域を研削する凹状加工工程と、ウェーハ1に該ウェーハ1の温度が上昇する処理を行う付加工程と、補強部1bを除去する補強部除去工程と、補強部1bを除去したウェーハ1をダイシングテープに貼着し、保護テープを剥離する保護テープ剥離工程とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、ウェーハの裏面にプラズマエッチングや金属膜を付与する付加工程を備えたウェーハの加工方法に係り、特に、付加工程でウェーハの温度が上昇することに起因する不都合の発生を防止する技術に関する。
パワートランジスタやIGBT(インシュレーテッド・ゲート・バイポーラ・トランジスタ)などの電流を制御するためのディスクリートデバイス(個別半導体)は、その電気的特性を向上させるためにデバイスチップそのものの薄化が進められている。またデバイスチップの裏面に電極を取るための金属膜を付与する工程や、裏面に金属イオンを打ち込むイオン注入工程なども不可欠になっている。
さらに、近年では、例えば特許文献1に記載されているように、ウェーハの表面にデバイス領域とこれを取り囲む外周余剰領域とを設け、ウェーハの裏面のデバイス領域に対応する部分のみを研削して凹状に形成することが行われている。このようなウェーハでは、外周余剰領域に肉厚な補強部が形成され、ハンドリングや加工時のウェーハの破損が防止される。このようなウェーハでは、裏面の凹部に研削による機械的なダメージ層が残余しているため、プラズマエッチングによりダメージ層を除去することが行われている。
特開2005−123425号公報
上記した金属膜付与工程、イオン注入工程およびエッチング工程は、いずれもウェーハの温度上昇を伴うものであり、そのような付加工程は、ウェーハの表面に保護テープを貼着したまま行われるのが一般的である。このため、ウェーハの温度上昇により、保護テープの粘着剤が溶融固化し、デバイス領域に残余してしまうという問題があった。また、付加工程の前に保護テープを剥離することも考えられるが、保護テープを剥離する際に凹部が保護テープとともに剥離して損傷することもあった。
したがって、本発明は、保護テープの粘着剤がデバイス領域に溶融固化するといった不都合が生じることのないウェーハの加工方法を提供することを目的としている。
本発明は、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウェーハの裏面を研削し、デバイス領域に対応する裏面領域を凹状に研削すると共に外周余剰領域に対応する裏面領域にリング状の補強部を形成するウェーハの加工方法であって、ウェーハ表面に、外周余剰領域に対応した領域にのみ粘着剤を有する保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、ウェーハのデバイス領域に対応する裏面領域を研削する凹状加工工程と、ウェーハに該ウェーハの温度が上昇する処理を行う付加工程と、補強部を除去する補強部除去工程と、補強部を除去したウェーハをダイシングテープに貼着し、保護テープを剥離する保護テープ剥離工程とを備えたことを特徴としている。
本発明では、剥離テープを貼着したまま付加工程を行い、次いで、補強部除去工程を行うことができる。この場合、ウェーハのデバイス領域に対応する部分に粘着剤を有しない保護テープを貼着するので、貼ったまま付加工程を施しても粘着剤がデバイス領域に熱で溶融固化することがない。なお、「補強部除去」とは、補強部を完全に除去する対応のみならず、補強部厚さをデバイス領域の厚さとほぼ同等かそれ以下にする態様も含む。
また、本発明では、保護テープを剥離してから付加工程を行い、付加工程の後にウェーハ表面に保護テープを貼着し、次いで、補強部除去工程を行うことができる。この場合、デバイス領域には剥離応力がかからないためデバイス領域を損傷することがない。
ここで、付加工程は、ウェーハ裏面をプラズマエッチングするエッチング工程、ウェーハ裏面に金属膜を付与する金属膜付与工程、あるいはウェーハ裏面に金属イオンを打ち込むイオン注入工程などがあるが、本発明ではそれらに限定されることはない。
本発明では、保護テープの粘着剤がデバイス領域に溶融固化したり保護テープをウェーハから剥離する際にデバイス領域が損傷を受けるといった不都合が生じることがないので、ウェーハの加工を円滑に行うことができるとともに、不良品の発生を低減して生産コストを低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態の半導体ウェーハの加工方法を説明する。
[1]半導体ウェーハ
図1の符号1は、半導体ウェーハ(以下ウェーハと略称)を示している。このウェーハ1はシリコンウェーハ等であって、厚さは例えば600〜700μm程度のものである。ウェーハ1の表面には、格子状の分割予定ライン2によって複数の矩形状の半導体チップ(デバイス)3が区画されている。これら半導体チップ(デバイス)3の表面には、トランジスタ等の図示せぬディスクリートデバイスが形成されている。複数の半導体チップ3は、ウェーハ1と同心の概ね円形状のデバイス領域4に形成されており、このデバイス領域4の周囲に、製品となる半導体チップ3が形成されない環状の外周余剰領域5が存在している。
以下に、図1に示すウェーハ1から複数の半導体チップに個片化する加工方法を工程順に説明していく。
[2]凹状加工工程
まず、図1に示すようにウェーハ1の表面に、電子回路を保護する目的で保護テープ6を貼り付ける。保護テープ6には、例えば、厚さ70〜200μm程度のポリオレフィン等の基材が用いられ、その片面のウェーハ1の外周余剰領域に対応する部分にのみ厚さ5〜20μm程度のアクリル系等の粘着剤6aが塗布されている。
続いて、図2および図3に示す研削装置10により、ウェーハ1の裏面におけるデバイス領域4に対応する領域を研削して、その部分を必要な厚さ(例えば200〜100μm程度、あるいは50μm程度)まで薄化するとともに、ウェーハ1の裏面に凹部1aを形成する。研削装置10は、回転駆動する真空チャック式のチャックテーブル11と、研削ユニット12とを備えている。チャックテーブル11はウェーハ1よりも大きな円盤状であり、水平に設定される上面にウェーハ1が載置される。ウェーハ1は空気吸引によってその上面に吸着、保持される。チャックテーブル11は、中心を軸として図示せぬ駆動機構により回転させられる。
研削ユニット12は、円筒状のスピンドルハウジング13内に組み込まれたスピンドル14がモータ15によって回転駆動させられると、スピンドル14の先端にフランジ16を介して固定されたカップホイール17が回転し、カップホイール17の下面の外周部に全周にわたって環状に配列されて固定された多数の砥石18が、ワークを研削するものである。砥石18の円形の研削軌跡の外径は、ウェーハ1のデバイス領域4の半径にほぼ等しい。チャックテーブル11と研削ユニット12とは、チャックテーブル11に対して研削ユニット12がオフセットされている。詳しくは、図3に示すように、環状に配列された多数の砥石18のうちの最もチャックテーブル11の内側に位置する砥石18の刃先の刃厚(径方向長さ)のほぼ中央部分が、チャックテーブル11の中心を通る鉛直線L上に位置するように、相対位置が設定されている。
研削装置10によってウェーハ1の裏面に上記凹部1aを形成するには、まず、真空運転されているチャックテーブル11の上面に、裏面を上に向けて露出させたウェーハ1を概ね、同心状に載置して保護テープ6を密着させる。このようにしてチャックテーブル11上にウェーハ1を保持したら、カップホイール17を高速回転させるとともに研削ユニット12を下降させ、露出するウェーハ1の裏面に全ての砥石セグメント18を押し付けながら、チャックテーブル11を回転させる。これによって、ウェーハ1の裏面のデバイス領域4に対応する領域が研削され、薄化される。研削箇所の全面が所定の厚さまで均一に研削されたら、研削ユニット12を上昇させるとともに、チャックテーブル11の回転を停止させる。ウェーハ1の裏面には、この研削によって図4に示すようにデバイス領域4に対応する領域に凹部1aが形成されると同時に、外周余剰領域5に対応する部分に、元の厚さが残って裏面側に突出する補強部1bが形成された断面凹状に加工される。
[3]付加工程
凹部1aを形成したウェーハ1の裏面には、研削による機械的なダメージ層が残余しているためウェーハ1の強度が低下している。これを回復するため、プラズマエッチングなどの化学的処理によってダメージ層に相当する部分を除去する。プラズマエッチングの場合はSF6などのフッ素系ガスを真空下でプラズマ化することでシリコンを除去することができるが、この工程も一般的にウェーハ1を昇温させる工程となっている。その後、裏面に必要な金属膜、例えば金などをスパッタリングや蒸着といった一般的に良く知られる方法によって被覆する。また、半導体チップの仕様に応じて金属イオンを打ち込むイオン注入などの工程も合わせて実施する。
これらの付加工程は、プロセス温度が数百℃まで上昇する加熱工程であり、保護テープ6がこれに耐えうる場合には保護テープ6をウェーハ1の表面に貼着したまま付加工程を実施してもよい。また、もし保護テープ6が充分な耐熱性を具備していない場合は、保護テープ6を剥離してから付加工程を実施してもよい。いずれにしても、保護テープ6には外周余剰領域5に対応する部分にしか粘着剤6aが配設されていないため、仮に加熱工程にてウェーハ1に過度な熱が加わったとしても、デバイス領域4に粘着剤6aが溶融固化するような事態は生じない。
付加工程の後に、各デバイスが電気的特性に問題ないことを確認するためのテスト工程を実施してもよい。その場合は、保護テープ6を剥離してから表面のデバイスの電極パッドに触針するなどして実施することになる。この場合でも保護テープ6の粘着剤6aは最初からデバイス領域4には存在しないため、粘着剤6a残りによる電極パッドへの接触不良などの問題も生じることはない。なお、保護テープ6を剥離した場合には、付加工程またはテスト工程の後に保護テープ6をウェーハ1に貼着する。
[4]補強部除去工程
図5〜12を参照して、ウェーハ1の外周余剰領域5の補強部1bを除去するための処理を行う補強部除去装置を説明する。
図5は補強部除去装置10の斜視図、図6は平面図である。処理装置10は基台11を有し、この基台11上のY方向手前側(図6において下側)には、X方向右側から左側にわたってウェーハ供給部100、ダイシングテープ貼着部200、ダイシングテープ搬送部400がこの順に配設され、また、ダイシングテープ貼着部300のY方向奥側(図6において上側)には、ウェーハ研削部300が配設されている。ウェーハ1は、ウェーハ供給部100から一旦ダイシングテープ貼着部200に移された後にウェーハ研削部300に送られ、このウェーハ研削部300で外周余剰領域5の少なくとも補強部1bが研削されてからダイシングテープ貼着部200に戻され、このダイシングテープ貼着部200で、ダイシングテープ搬送部400から送られてくるダイシングテープがウェーハ1に貼着される。以下、これら各部を説明していく。
(a)ウェーハ供給部
ウェーハ供給部100は、基台11上のY方向手前側に設置されたウェーハキャリア101と、このウェーハキャリア101からY方向奥側に向かって延びる一対の搬送ベルト102と、搬送ベルト102間の下流端部(図6で上端部)に設けられたストッパ111と、ウェーハ1をピックアップしてダイシングテープ貼着部200に搬送するウェーハハンド120と、このウェーハハンド120をX・Z方向に移動させるウェーハハンド駆動機構140とを備えている。
ウェーハキャリア101は、複数のウェーハ1を、裏面側が上に向いた水平な状態に積層して収容するもので、内蔵するエレベータ機構によって収容したウェーハ1を1段ずつ上下方向に移動させる機能を有している。そのエレベータ機構で最下段に移動させられたウェーハ1は、搬送ベルト102上に載り、搬送ベルト102によってストッパ111に当たるまで搬送される。
ウェーハハンド120は、図7および図8に示すように、円盤状のベース121と、このベース121に設けられた複数のハンドピック122と、ベース121の上方に配された円盤状のギヤプレート123と、このギヤプレート123の中心に固定された上方に延びるハンドシャフト124とを備えている。ベース121の外周部には、Z方向(鉛直方向)に延びる複数(この場合4つ)のピックシャフト125が、等間隔をおいて、回転自在、かつ軸方向には移動不能な状態に貫通して装着されている。これらピックシャフト125のベース121から下方へ突出した端部には、下方に向かうにつれて広がる比較的平たい円錐状の上記ハンドピック122が取り付けられている。
一方、ピックシャフト125のベース121から上方に突出した端部にはギヤ部125aが形成されており、これらピックシャフト125のギヤ部125aに、ギヤプレート123の外周面に形成されたギヤ部123aが噛み合っている。ギヤプレート123およびピックシャフト125は、ハンドシャフト124と同心状に配され、ハンドシャフト124とともにギヤプレート123が一方向に回転すると、ギヤ部123a,125aを介してその回転が各ピックシャフト125に伝わり、ハンドピック122が連動して回転するようになっている。
各ハンドピック122は平面視が涙滴形状であり、ある回転角度において鋭角状の先端部122aが全てハンドシャフト124の回転軸線に向かうように、ピックシャフト125に取り付けられている。このように全てのピックシャフト125の先端部122aがハンドシャフト124の回転軸線に向かうと、図8(c)に示すように各ハンドピック122の先端部122a上にウェーハ1を受けることができるようになっている。そして、このピックアップ位置から、図8(b)に示すようにハンドピック122が約180°回転すると、ハンドピック122ではウェーハ1を受けることができず、ウェーハ1は各ハンドピック122の内側を通過することが可能となっている。
図5および図6に示すように、ウェーハハンド120のハンドシャフト124は、ウェーハハンド駆動機構140のZ軸駆動機構170に、回転自在かつ昇降自在に支持されている。Z軸駆動機構170内には、ハンドシャフト124を回転/昇降駆動する駆動機構が内蔵されている。ウェーハハンド駆動機構140は、上記ストッパ111のやや手前側の位置において搬送ベルト102上をX方向に横断して設けられたX軸駆動機構160と、このX軸駆動機構160にベースブロック171を介して係合された上記Z軸駆動機構170とから構成されている。X軸駆動機構160はねじロッド式の駆動機構であって基台11に立設された支柱161の上端に固定されており、Z軸駆動機構170をX方向に移動させるように作動する。ウェーハハンド120は、これらX軸およびZ軸の各駆動機構によってX・Z方向に移動し、搬送ベルト102で搬送されてストッパ111で停止させられたウェーハ1を取り上げて、ウェーハ1をダイシングテープ貼着部200に移すように作動する。
(b)ダイシングテープ貼着部
搬送ベルト102で搬送されストッパ111で停止させられたウェーハ1の、図6でY方向に向かって左隣りに相当する位置が、ウェーハ着脱位置として設定されている。ダイシングテープ貼着部200は、その着脱位置に配される円盤状のチャックテーブル201と、ウェーハ着脱位置にあるチャックテーブル201上をY方向に横断するように移動することにより図9に示すダイシングテープ31をウェーハ1の裏面に押し付けて貼着する押し付けローラ210と、この押し付けローラ210をY・Z方向に移動させるローラ駆動機構220とを備えている。
チャックテーブル201は周知の真空チャック式であって、中心を回転軸として図示せぬ回転駆動機構により回転駆動されるもので、水平な上面に載置されたウェーハ1を真空作用で吸着、保持するとともに、回転させる。このチャックテーブル201は、Y方向に往復移動するように駆動されるテーブルベース202に回転可能に支持されている。テーブルベース202の移動方向の両端部には、自身の移動路を塞いで研削屑等が侵入することを防ぐための蛇腹状のカバー203が伸縮自在に設けられている。
チャックテーブル201は、テーブルベース202のY方向への移動によって、上記ウェーハ着脱位置と、ウェーハ研削部300での補強部1bが研削、除去されるウェーハ研削位置との間を往復移動させられる。上記ストッパ111で停止させられたウェーハ1は、上記ウェーハハンド120によって、着脱位置にあるチャックテーブル201上に載置される。
押し付けローラ210は、適度な弾性を有するゴム等の弾性体で表面が構成されたもので、ローラフレーム211が備えたX方向の回転軸に回転自在に支持されている。ローラフレーム211は、Z方向に延びるシャフト212を介して、ローラ駆動機構220のZ軸駆動機構270に昇降自在に支持されている。Z軸駆動機構270内には、シャフト212とともに押し付けローラ210を昇降駆動する駆動機構が内蔵されている。
ローラ駆動機構220は、基台11に立設された支柱251に片持ち状に支持されて着脱位置にあるチャックテーブル201上をY方向に横断して設けられたY軸駆動機構250と、このY軸駆動機構250に係合して設けられたZ方向に延びる上記Z軸駆動機構270とを備えている。Y軸駆動機構250はねじロッド式の駆動機構であって、Z軸駆動機構270をY方向に移動させるように作動する。押し付けローラ210は、Y軸駆動機構250によって、着脱位置にあるチャックテーブル201上をY方向に往復移動し、また、Z軸駆動機構270によって昇降させられる。
(c)ウェーハ研削部
ウェーハ研削部300は、着脱位置にあるチャックテーブル201がテーブルベース202によってY方向奥側に移動させられた先の基台11上に立設されたコラム301と、このコラム301の手前側の側面に装着された研削ユニット310とから構成されている。研削ユニット310は、コラム301の側面に、スライドプレート302およびガイドレール303を介してZ方向に昇降自在に取り付けられており、昇降駆動機構304によって昇降させられる。
研削ユニット310は、図10および図11に示すように、軸心がZ方向と平行な状態にスライドプレートに固定された円筒状のスピンドルハウジング311と、このスピンドルハウジング311内に同軸状に組み込まれて、一端部がスピンドルハウジング311の下端部から突出し、モータ312によって回転駆動させられるスピンドル313と、このスピンドル313の突出端部にフランジ314を介して固定されたカップホイール315と、このカップホイール315の下面の外周部に全周にわたって環状に配列されて固定された多数の砥石316とから構成されている。カップホイール315の回転駆動軸であるスピンドル311は、Z方向に延びていてチャックテーブル201の回転軸心と平行である。この研削ユニット310は、昇降駆動機構304によって徐々に下降して砥石316をワークに押圧させることにより、そのワークを研削する。この場合の砥石316の円形の研削軌跡の外径は、ワークである上記ウェーハ1の直径にほぼ等しい寸法とされている。
図6に示すように、研削ユニット310のX方向の位置は、スピンドル313の回転軸心とチャックテーブル201の回転軸心とを結ぶ線がY方向と平行になるように設定されており、またY方向の位置は、研削位置にあるチャックテーブル201よりも奥側(コラム301側)に偏心してオフセットされている。カップホイール315には、下方のワークの加工点に冷却や潤滑あるいは研削屑の排出のための研削水を供給する研削水供給口が設けられ、研削ユニット310には、その研削水供給口に研削水を供給する給水ラインが備えられている(いずれも図示略)。
カップホイール315に固定される砥石316は、レジノイドやビトリファイドをボンド材とする砥粒径が5μm以下の砥石など、ウェーハ1の研削面をファイン仕上げ可能な粗さのものが好適に用いられる。これは、例えば♯320や♯600といった比較的粗い砥石で研削すると研削面に形成される深いダメージによって撓みが生じ、その後の工程でその撓みがきっかけとなって損傷するなどの問題を招くためである。しかしながら、補強部1bの裏面にも金属膜が形成されている場合には、初期研削として♯320程度の粗めの砥石で金属膜を研削、除去してから、次に♯2000〜#8000程度のファインメッシュ砥石で仕上げ研削する手法が好ましく採用される。その場合のファインメッシュ砥石の回転数は2000〜5000rpm程度で、毎秒0.1〜0.5μmの速度での研削が行われる。
ダイシングテープ貼着部200とウェーハ研削部300との境界部分には、チャックテーブル201上のウェーハ1に洗浄水を噴射する洗浄水シャワーノズル(洗浄手段)320と、洗浄水を被ったウェーハ1に高圧エアーを噴射して水分を除去するエアーノズル321(洗浄手段)とが並んで配設されている。これらノズル320,321は、X方向に延びる長尺な管状ノズルで、下向きの噴射口が長手方向に多数点在する構成であり、ウェーハ研削部300側に洗浄水シャワーノズル320、ダイシングテープ貼着部200側にエアーノズル321が配され、基台11に立設された図示せぬ支柱を介してテーブルベース202の移動路上を横断するように設けられている。
(d)ダイシングテープ搬送部
ダイシングテープ搬送部400は、図9に示すダイシングテープ31を上記ダイシングテープ貼着部200に搬送する機能を有する。ダイシングテープ31は、例えば、厚さ100μm程度のポリ塩化ビニルを基材とし、その片面に厚さ5μm程度でアクリル樹脂系の粘着剤が塗布されたものが用いられる。ダイシングテープ31の粘着面には、ウェーハ1の直径よりも大きな内径を有する環状のダイシングフレーム32が貼り付けられる。ダイシングフレーム32は剛性を有する金属板等からなるもので、ウェーハ1はダイシングテープ31に貼着され、ダイシングフレーム32を保持することによって運搬等の取扱いがなされる。
ダイシングテープ搬送部400は、基台11上のY方向手前側に設置されたカセット405と、このカセット405のY方向奥側に配されて、カセット405内から1枚のダイシングテープ付きダイシングフレーム32を引き出す引き出しクランプ410と、この引き出しクランプ410で把持したダイシングフレーム32をダイシングテープ貼着部200のウェーハ着脱位置に搬送する搬送クランプ部420と、この搬送クランプ部420をX・Z方向に移動させるクランプ駆動機構430とを備えている。
カセット405内には、ダイシングテープ付きの複数のダイシングフレーム32が、ダイシングテープ31の粘着面を下に向けた水平な状態で積層して収容される。クランプ駆動機構430は、上記ウェーハ供給部100のX軸駆動機構160と同一構成のX軸駆動機構460と、Z軸駆動シリンダ470とを備えている。カセット405は、上記ウェーハキャリア101と同様に、内蔵するエレベータ機構によってダイシングフレーム32を1段ずつ上下方向に移動させる機能を有しており、所定の引き出し位置まで移動したダイシングフレーム32が、引き出しクランプ410によってカセット405から引き出されるようになっている。
引き出しクランプ410は、カセット405内の1枚のダイシングフレーム32を把持するもので、基台11の上面に形成されたY方向に延びる溝411内に、この溝411に沿って移動自在に設けられており、図示せぬ駆動機構によってカセット405からX軸駆動機構460の間を往復移動するようになされている。カセット405内のダイシングフレーム32を把持した引き出しクランプ410はY方向奥側に移動してダイシングフレーム32をカセット405内から待機位置まで引き出す。その待機位置は、ウェーハ供給部100でのストッパ111で停止させられたウェーハ1の停止位置、ダイシングテープ貼着部200のチャックテーブル201の着脱位置を結ぶX方向の延長上にある。つまり、ウェーハ供給部100のウェーハ1の停止位置、ダイシングテープ貼着部200のチャックテーブル201の着脱位置、ダイシングテープ搬送部400のダイシングフレーム32の待機位置は、X方向に並んでいる。
X軸駆動機構460は、基台11上に立設された支柱461に、溝411の奥側部分の上方をX方向に横断するよう片持ち状に支持されており、このX軸駆動機構460に、該X軸駆動機構460によってX方向に移動させられるZ方向に延びるZ軸駆動機構470が、ベースプレート471を介して係合されている。Z軸駆動シリンダ470は、下方に対して伸縮するピストン473を有している(図12参照)。搬送クランプ部420は、一端部がZ軸駆動シリンダ470のピストン473の下端に固定され、ダイシングテープ貼着部200方向に向かってX方向に延びるステー421と、このステー421のカセット405側の面に、X方向に所定間隔をあけて設けられた一対の搬送クランプ422とから構成されている。搬送クランプ422も、引き出しクランプ410と同様にダイシングフレーム32を把持する機能を有している。搬送クランプ部420は、X軸駆動機構460によってZ軸駆動シリンダ470とともにX方向に移動させられ、また、Z軸駆動シリンダ470のピストン473によって上下方向(Z方向)に移動させられる。
次に、上記構成の補強部除去装置10の動作例を説明する。
ウェーハ供給部100のウェーハキャリア101から、搬送ベルト102によって1枚のウェーハ1が引き出される。そのウェーハ1は、凹部4a側、すなわち裏面側が上を向いている。ウェーハ1が搬送ベルト102によってストッパ111に当たる停止位置まで搬送されたら、搬送ベルト102が停止する。次いで、ウェーハ1がウェーハハンド120でピックアップされる。
図8(a)に示すように、ウェーハハンド120は、ハンドピック122が先端部122aを外向きにされた状態で、ウェーハハンド駆動機構140によってウェーハ1の直上に移動し、さらに図8(b)に示すようにZ軸駆動機構170によってハンドピック122の下面がウェーハ1の下面よりも下に位置するまで下降する。次いで、ハンドシャフト124が回転することによってギヤプレート123が回転し、これに連動して各ピックシャフト125とともにハンドピック122が約180°回転し、図8(c)に示すようにハンドピック122の先端部122aがウェーハ1の下面に入り込む。この状態を保持して、図8(d)に示すようにウェーハハンド120を上昇させウェーハ1を持ち上げる。ウェーハ1は、表面の補強部1bに対応する外周部がハンドピック122で受けられるので、ウェーハ1には余計な応力がかかることなく搬送することができる。
次に、ウェーハハンド120がウェーハハンド駆動機構140のX軸駆動機構160によってダイシングテープ貼着部200側に搬送され、さらにZ軸駆動機構170によって下降させられることにより、予め着脱位置に移動させられ、かつ真空運転されていたダイシングテープ貼着部200のチャックテーブル201上に、ウェーハ1が載置される。ウェーハ1はチャックテーブル201上に吸着、保持され、ウェーハハンド120は上方に退避し、次のウェーハ1を搬送するためにウェーハキャリア101の前まで戻る。ウェーハ1は、チャックテーブル201の回転中心と同心状に載置されることが望ましい。
次に、ウェーハ1を保持したチャックテーブル210を、テーブルベース202をY方向奥側に移動させることによって研削位置に配置する。そして、図6に示すように、ウェーハ1をチャックテーブル201ごと回転させ、研削ユニット310のカップホイール315を高速回転させながら砥石316を補強部1bの上面に押圧し、この砥石316により少なくとも補強部1bを削り取って除去する。この場合、回転する砥石316の回転軌跡の最外周縁を、半導体ウェーハ1のデバイス領域4と補強部1bとの境界に一致させ、補強部1bのみを除去する。また、必要に応じてテーブルベース202をY方向に往復移動させ、砥石316がY方向に相対的に揺動するように動かし、補強部1bを研削する。なお、少なくとも補強部1bを除去できればよいものであるが、さらに補強部1bをデバイス領域4よりも薄くなるまで研削、除去してもよい。
このようにして補強部1bを加工したら、研削ユニット310の運転を停止して上方に退避させ、次いで、テーブルベース202をY方向手前側に移動させてウェーハ1を着脱位置に配置させる。その移動の途中においては、洗浄水シャワーノズル320からウェーハ1に洗浄水を噴射して研削屑等をウェーハ1から洗い流して洗浄し、次いでエアーノズル321から高圧エアーを噴射してウェーハ1に付着する水分を除去する。
ウェーハ研削部300でウェーハ1の補強部1bが加工され、次いでそのウェーハ1がダイシングテープ貼着部200の着脱位置に搬送される間に、ダイシングテープ搬送部400では、ダイシングテープ31が装着された1枚のダイシングフレーム32をカセット405から引き出し、そのダイシングフレーム32をダイシングテープ貼着部200に搬送する動作が行われる。
その動作は、まず、引き出しクランプ410がカセット405内の1枚のダイシングフレーム32を把持し、次いでY方向奥側に移動してダイシングフレーム32を待機位置まで引き出す。次に、搬送クランプ部420を、待機位置にあるダイシングフレーム32のY方向奥側の近傍に配し、ピストン473を下降させ、搬送クランプ422によってダイシングフレーム32を把持するとともに、引き出しクランプ410による把持を解除して、ダイシングフレーム32を搬送クランプ422に受け渡す。続いてピストン473を上昇させてダイシングフレーム32を持ち上げ、搬送クランプ部420をダイシングテープ貼着部200の着脱位置に移動させて、搬送クランプ422で把持したダイシングフレーム32に装着されたダイシングテープ31を、ダイシングテープ貼着部200に配置されたウェーハ1(このウェーハは既に補強部1bが加工されている)の直上に移動させる。ダイシングテープ31は、ウェーハ1の上に数mm程度の間隔に近付けて配置されることが望ましい。
次に、押し付けローラ210によってダイシングテープ31をウェーハ1の裏面に貼り付ける。押し付けローラ210は、図12に示すように予めY軸駆動機構250のY方向手前側で待機しており、まず、Y軸駆動機構250によってダイシングテープ31上に移動する。そして、押し付けローラ210は図12(a)に示すようにZ軸駆動機構270によってダイシングテープ31の表面に当たるまで下降してから、さらに下降して、ダイシングテープ31の端部をウェーハ1の裏面に押圧する。続いて図12(b)〜(c)に示すように、押し付けローラ210は、ダイシングテープ31を押圧しながら搬送クランプ422方向に向かって転動する。これによってダイシングテープ31はウェーハ1の裏面に押し付けられ、貼着される。このように押し付けローラ210によってウェーハ1の裏面にダイシングテープ31を一端側から他端側に向かって押し付けていくことにより、ウェーハ1とダイシングテープ31との間に空気が入ることなく、ダイシングテープ31を貼着することができる。
ダイシングテープ310の貼着が完了したら、チャックテーブル201の真空運転を停止してチャックテーブル201上でのウェーハ1の吸着、保持の状態を解除する。続いて、ダイシングテープ搬送部400が上記と逆動作することにより、ウェーハ1は、貼着されたダイシングテープ31およびダイシングフレーム32ごと、カセット405内に収容される。なお、上記のような補強部除去装置10以外に、切断ブレードを補強部1bとデバイス領域4の境界に切り込んで補強部1bを切除する方法や、厚めの切断ブレードを補強部1bの上面から切り込んで研削除去する方法も用いることができる。
[5]個片化工程
上記のようにして補強部1bが除去されたウェーハ1は、ダイシングテープ31に貼着されたまま図13に示すダイシング装置40により分割予定ライン2に沿って切断され、複数の半導体チップ3に個片化される。以下、ダイシング装置40について説明する
ダイシング装置40は略直方体状の基台41を有している。この基台41の水平な上面には位置決め機構42が設けられ、この位置決め機構42の周囲には時計回りにカセット43、ダイシング機構44、洗浄ユニット45が配置されている。さらに、位置決め機構42の上方には、ウェーハ1の表面を撮影して、切断すべき分割予定ライン2を認識する画像認識カメラ46が設置されている。カセット43内には、上記のようにしてダイシングテープ31にウェーハ1が貼り付けられた複数のダイシングフレーム32が、ウェーハ1を上に配し、ウェーハ1の表面を上に向けた状態で積層して収容される。
カセット43からは1枚のダイシングフレーム32(ウェーハ1が貼着されたダイシングテープ31が装着されている)が取り出され、そのダイシングフレーム32は位置決め機構42を経由してダイシング機構44に移され、このダイシング機構44によってウェーハ1が切断、分割され、複数の半導体に個片化される。カセット43から位置決め機構42に移されたウェーハ1は、位置決め機構42が具備する一対のガイドバー42aに挟まれて定位置に保持され、そこで画像認識カメラ46により表面が撮影されて分割予定ライン2の位置確認がなされる。この画像認識カメラ46で撮影された画像データに基づき、ダイシング機構44が制御されるようになっている。
ダイシング機構44で個片化された複数の半導体パッケージ3Aはダイシングテープ31に貼り付いたままでウェーハ1の形態は保たれており、この後、ダイシングフレーム32が位置決め機構42を経由して洗浄ユニット45に移され、この洗浄ユニット45で、複数の半導体に分割された状態の樹脂モールドウェーハ9が洗浄される。洗浄されたウェーハ1はもう一度位置決め機構42を経由してカセット43に戻される。基台11上には、このようにウェーハ1を移送する移送ロボットが設けられている(図示略)。
図13に示すように、ダイシング機構44は、矩形状のテーブルベース51上に回転自在に設けられた円盤状のチャックテーブル52と、このチャックテーブル52の上方に、X方向に並列状態に配された2つの切削ユニット55とを備えている。テーブルベース51は、基台41上に図示せぬガイドレールを介してX方向に移動自在に設けられ、図示せぬ往復駆動機構によって往復移動させられる。チャックテーブル52は、上面が水平で、Z方向(鉛直方向)を軸線として回転自在にテーブルベース51上に支持されており、図示せぬ回転駆動機構によって時計方向または反時計方向に回転させられる。
チャックテーブル52は周知の真空チャック式であり、ウェーハ1は、ダイシングテープ31を介してチャックテーブル52の上面に吸着、保持される。テーブルベース51には、ダイシングフレーム32を着脱自在に保持するクランプ53が設けられている。また、テーブルベース51の移動方向の両端部には、テーブルベース51の移動路を塞いで塵埃等が侵入することを防ぐための蛇腹状のカバー54が伸縮自在に設けられている。
切削ユニット55は、軸方向がY方向と平行な状態に保持された円筒状のスピンドルハウジング56と、このスピンドルハウジング56内に設けられた図示せぬスピンドルに取り付けられた切削ブレード57とを備えている。スピンドルハウジング56はスピンドルを回転駆動させる駆動部を内蔵しており(図示略)、基台41上に設けられた図示せぬフレームに、軸方向がY方向と平行な状態を保持したままで、Y方向に往復移動し、かつZ方向に上下動するように支持されている。そのフレームには、切削ユニット55をそれらの方向に移動させる図示せぬ駆動機構が設けられている。スピンドルハウジング56の切削ブレード57が装着された側の端部には、ブレードカバー58が取り付けられている。このブレードカバー58には、切削時の潤滑、冷却、清浄化等のための切削水をウェーハ1の加工点に向けて供給する切削水ノズル59A,59Bが取り付けられている。
上記構成のダイシング装置40により、ウェーハ1を個片化するに際しては、まず、ウェーハ1表面の保護テープ6を剥離する。その際、保護テープ6に剥離テープを粘着させ、剥離テープを引っ張って保護テープ6をウェーハ1から剥離することができる。また、紫外線照射等によって保護テープ6の粘着力を低下させてから剥離することもできる。いずれにしても、粘着剤6aがウェーハ1の外周余剰領域5(補強部1b)にしか配設されていないため、剥離はいたって容易かつ安全で、ウェーハ1のデバイス領域4に剥離応力が加わることはないため安全に保護テープ6をウェーハ1の表面から剥離することが可能である。
上記ダイシング装置40では、チャックテーブル52上にダイシングテープ31を介してウェーハ1が保持され、チャックテーブル52を回転させて分割予定ライン2を切削ブレード57に合わせてから、切削ブレード57を下降させ、次いでテーブルベース51をX方向に移動させることにより、切削ブレード57が分割予定ライン2に切り込んでいき、1本の分割予定ライン2に沿ってウェーハ1が切断される。
ダイシング機構44においては、2つの切削ユニット55のY方向およびZ方向の移動と、テーブルベース51のX方向の移動が適宜に組み合わされて、全ての分割予定ライン2が切断される。切削ブレード57の切り込み深さは、ウェーハ1を切断して、かつ、ダイシングテープ31に適宜切り込む程度に設定される。この場合、切削ユニット55が2つあることにより、例えばこれら切削ユニット55の切削ブレード57の軸方向(Y方向)を分割予定ライン2の間隔分ずらして配置してウェーハ1を2つの切削ブレード57にわたって移動させると、1回のX方向への移動で2本の分割予定ライン2を切断することができる。
上記実施形態のウェーハ加工方法では、保護テープ6の粘着剤6aがデバイス領域4に溶融固化したり保護テープ6をウェーハ1から剥離する際にデバイス領域4が損傷を受けるといった不都合が生じることがないので、ウェーハ1の加工を円滑に行うことができるとともに、不良品の発生を低減して生産コストを向上させることができる。
本発明の一実施形態で半導体パッケージに製造されるウェーハの(a)斜視図、(b)側面図である。 凹状加工工程で用いる研削装置の斜視図である。 同研削装置の側面図である。 裏面に凹部が形成されたウェーハの(a)斜視図、(b)断面図である。 補強部除去装置を示す斜視図である。 同補強部除去装置の平面図である。 ウエーハ処理装置のウエーハ供給部が具備するウエーハハンドの平面図である。 ウエーハハンドの動作を(a)〜(d)の順に示す側面図である。 ダイシングテープおよびダイシングフレームを示す斜視図である。 ウエーハ研削部の研削ユニットでウエーハの補強部を研削している状態を示す斜視図である。 図10の側面図である。 押し付けローラでダイシングテープをウエーハ裏面に貼着する過程を(a)〜(c)の順に示す側面図である。 ダイシング装置を示す斜視図である。
符号の説明
1…ウェーハ
1a…凹部
1b…補強部
3…半導体チップ
4…デバイス領域
5…外周余剰領域
10…研削装置
40…ダイシング装置

Claims (4)

  1. 複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウェーハの裏面を研削し、デバイス領域に対応する裏面領域を凹状に研削すると共に外周余剰領域に対応する裏面領域にリング状の補強部を形成するウェーハの加工方法であって、
    前記ウェーハ表面に、前記外周余剰領域に対応した領域にのみ粘着剤を有する保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、
    前記ウェーハのデバイス領域に対応する裏面領域を研削して前記デバイス領域よりも肉厚の補強部を形成する凹状加工工程と、
    前記ウェーハに該ウェーハの温度が上昇する処理を行う付加工程と、
    前記補強部を除去する補強部除去工程と、
    前記補強部を除去したウェーハをダイシングテープに貼着し、前記保護テープを剥離する保護テープ剥離工程と、
    を備えたことを特徴とするウェーハの加工方法。
  2. 前記付加工程は、前記ウェーハ裏面をプラズマエッチングするエッチング工程、前記ウェーハ裏面に金属膜を付与する金属膜付与工程、および前記ウェーハ裏面に金属イオンを打ち込むイオン注入工程のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のウェーハの加工方法。
  3. 前記保護テープを貼着したまま前記付加工程を行い、次いで、前記補強部除去工程を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のウェーハの加工方法。
  4. 前記保護テープを剥離してから前記付加工程を行い、該付加工程の後に前記ウェーハ表面に前記外周余剰領域に対応した領域にのみ粘着剤を有する保護テープを貼着し、次いで、前記補強部除去工程を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のウェーハの加工方法。
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