JP2009224511A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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浩之 大井
Shigeru Sakai
酒井  茂
Kazuo Shimoyama
和男 下山
Haruo Nakazawa
治雄 中澤
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Abstract

【課題】ウェハの割れや欠けを低減し、かつデバイスの特性を向上させること。
【解決手段】半導体ウェハ1のおもて面側の中央部に、デバイスの表面構造を形成する。このデバイスの表面構造の形成された領域が能動領域2である。そして、半導体ウェハ1の裏面側の中央部を、砥石を用いて研削する。このとき、半導体ウェハ1の裏面側の外周端部を、元の半導体ウェハ1の厚さのままにしておくことで、半導体ウェハ1の外周端部にリブ4を形成する。ついで、半導体ウェハ1の裏面側の全面(半導体ウェハ1の裏面側の中央部およびリブ4)にエッチングを行い、研削の際に砥石により形成された加工ダメージ層5を除去する。
【選択図】図4

Description

この発明は、電力変換装置などに使用されるパワー半導体装置の製造方法に関し、特にデバイス厚が薄い薄型半導体デバイスを製造する半導体装置の製造方法に関する。
従来、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)において、パンチスルー型とノンパンチスルー型とが使用されている。まず、従来のパンチスルー型IGBTの製造方法について説明する。なお、本明細書において、nまたはpを冠した半導体は、それぞれ電子、正孔が多数キャリアであることを意味する。また、n+やn-などのように、nやpに付す「+」または「-」は、それぞれそれらが付されていない半導体の不純物濃度よりも比較的高濃度または比較的低濃度であることを表す。
図9は、従来のパンチスルー型IGBTの構造について示す断面図である。パンチスルー型IGBTは、オン時の低オン電圧化を目的としている。パンチスルー型IGBTでは、コレクタ側からキャリアを注入してIGBT内に高濃度のキャリアを充満させる。さらに、高い電圧を支えるn+バッファ層102が設けられることで、薄いn-ドリフト層103を実現し、低オン電圧化を実現している。また、速いターンオフ時間を実現するために、ライフタイムコントロールが併せて用いられる。その理由は、IGBT内に充満したキャリアをすみやかに消去するためである。これにより、キャリア輸送効率を低下させ、低いスイッチング損失が得られる。しかしながら、通常のオン状態においても、そのキャリア輸送効率を低下させる効果のためにオン電圧が増えてしまうという課題がある。
図9に示すように、ウェハのおもて面側に形成される表面構造は、例えば、n-ドリフト層103の表面層の一部に、pベース領域104が設けられている。また、pベース領域104の表面層の一部に、n+エミッタ領域105が設けられている。そして、n+エミッタ領域105を貫通し、n-ドリフト層103に達するトレンチ110が設けられている。トレンチ110の内部には、ゲート酸化膜106を介してゲート電極107が設けられている。また、ゲート酸化膜106およびゲート電極107の上には絶縁膜120が設けられており、絶縁膜120によってゲート電極107とエミッタ電極108とが離れている。また、エミッタ電極108は、pベース領域104と、n+エミッタ領域105と、に接するように設けられている。
また、図9に示すように、パンチスルー型IGBTにおいては、p+コレクタ層101となる高不純物濃度のp型シリコン基板上に高不純物濃度のn型エピタキシャル層を成長させて、n+バッファ層102を形成する。ついで、n+バッファ層102の上に、低不純物濃度のn型エピタキシャル層を成長させて、n-ドリフト層103を形成する。パンチスルー型IGBTは、このようにエピタキシャル成長法によって作製されたウェハを用いて製造される。
図10は、従来のノンパンチスルー型IGBTの構造について示す断面図である。ノンパンチスルー型IGBTは、コレクタ側からのキャリアの注入を抑制し、注入効率を下げて輸送効率を上げるという、パンチスルー型IGBTとは逆の設計思想に基づいている。すなわち、ライフタイムのコントロールを行わず、コレクタ(p+層)の不純物濃度コントロールで、キャリアの注入効率の制御を行うものである。ノンパンチスルー型IGBTは、n型FZ(Floating Zone)ウェハなどの低価格のウェハを用いて製造される。
図10に示すように、ノンパンチスルー型IGBTにおいては、n型FZウェハのおもて面側に表面構造を形成した後に、ウェハの裏面から研削して、n-ドリフト層103を薄くする。ついで、n型FZウェハの裏側から、例えば、ボロンイオンを照射する。照射されたボロンイオンの一部を、例えば、400度以下の低温度アニールにより活性化する。これにより、p+コレクタ層101を形成する。そして、コレクタ電極109を、p+コレクタ層101に接するように形成する。
近年、IGBTでは、高性能化および低コスト化が重要な課題となっている。このため、スイッチング損失の低減と高速スイッチング特性の改善が可能であり、尚且つ低コスト化が可能であるノンパンチスルー型IGBTが主流となっている。そして、IGBTの特性をさらに向上させるために、フィールドストップ(FS)層を用いた薄型のIGBT構造が用いられるようになっている。
図11は、FZウェハを用いたフィールドストップ(FS)型IGBTの構造について示す断面図である。FS型IGBTでは、n+バッファ層102をフィールドストップ層102として用いている。図10に示したノンパンチスルー型IGBTと同様に、キャリアの低注入、高輸送効率という効果を奏しながら、ノンパンチスルー構造よりもベース層を薄くすることで更なるオン電圧、ターンオフ損失特性が改善されたものとなっている。図11に示すように、FS型IGBTにおいては、ウェハのおもて面側にデバイスの表面構造を形成した後に、n型FZウェハの裏面を削って薄化する。そして、裏面からリンイオンを照射し、その後ボロンイオンを照射する。さらに、ウェハのおもて面を冷却しながら裏面にレーザ光を照射してアニールする。これによって、リン原子およびボロン原子を活性化させることで、n+バッファ層102およびp+コレクタ層101を形成する。
ここで、図11に示すようなFS型IGBTの特性を向上させるためには、耐圧に応じてn-ドリフト層103を薄くすればよい。具体的には、例えば、耐圧が1200VのIGBTを作成する場合、n-ドリフト層103の厚さを120μmから130μm程度にすることで、十分に所望の性能を得ることができる。また、耐圧が600VのIGBTを形成する場合、n-ドリフト層103の厚さを60μmから70μm程度にすればよい。
このように、n-ドリフト層103であるウェハの厚さを薄くすると、ウェハの反りが増大し、剛性が著しく低下する。したがって、その後の製造工程や搬送工程において、例えばアームや治具などでウェハを保持する際に、ウェハの強度が保てないという問題がある。
そこで、ウェハの裏面側にリブ構造を設けたウェハが提案されている。リブ構造のウェハは、ウェハの裏面側において、外周端部が、中央部よりも厚くなっている。リブ構造のウェハを用いることで、ウェハの反りが大幅に緩和されて、搬送工程においてウェハを取り扱う際に、ウェハの強度が大幅に向上し、ウェハの割れや欠けを軽減することができる。
このようなリブ構造のウェハを作製する方法としては、砥石などを用いて、ウェハの裏面側から、外周端部を残して、中央部のみを研削し薄くすることで、リブ部を形成する方法が提案されている(例えば、下記特許文献1または下記特許文献2参照。)。
また、別の方法としては、ウェハの裏面側を、リブ部の厚さを規定する所定の厚さまで研削した後に、ウェハの裏面側から、外周端部を残して、中央部のみをエッチングすることで、リブを形成する方法が提案されている(例えば、下記特許文献3または下記特許文献4参照。)。
特開平5−121384号公報 特開2007−35756号公報 特開2003−282589号公報 特開2007−208074号公報
しかしながら、上述した特許文献1または2の技術では、研削を行うことにより、ウェハの裏面側の研削面に、研削を行う際に用いた砥石の砥粒の粒径と同程度の深さの加工ダメージ層が生じ、ウェハの厚さにばらつきが生じる。ここで、ウェハを薄くすると、ウェハの厚さに対して、砥石の砥粒の粒径が無視できない程度の大きさとなる。したがって、加工ダメージ層によるダメージによって、デバイスの特性が悪化してしまうという問題がある。また、例えば、ウェハの裏面側に電極を形成する場合、ウェハの裏面側の表面に加工ダメージ層があるため、ウェハと電極との接触抵抗が増大するという問題がある。さらに、加工ダメージ層のクラックによってウェハが割れやすくなるという問題がある。
また、上述した特許文献3または4の技術では、リブの高さの分だけエッチングを行わなければならず、エッチング量が多くなるため、被エッチング面に僅かに混入した異物や結晶欠陥などにより、エッチピットやヒロックなどのエッチングむらが生じやすくなる。エッチングにむらが生じると、ウェハの厚さにばらつきが生じるため、デバイスの特性が悪化するという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ウェハの割れや欠けを低減し、かつデバイスの特性を向上させることのできる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体ウェハのおもて面側の中央部にデバイスの表面構造を形成する表面構造形成工程と、砥石を用いた研削によって、前記半導体ウェハの裏面側の中央部を外周端部よりも薄くして、当該半導体ウェハの裏面側の外周端部にリブ部を形成するリブ形成工程と、前記半導体ウェハの裏面側の前記中央部および前記リブ部の表面を、前記砥石の砥粒の最大粒径と同じかそれ以上の深さまでエッチングにより除去するエッチング工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記表面構造形成工程と、前記リブ形成工程と、の間に、前記半導体ウェハの裏面側の全面を、所定の厚さまで研削する研削工程をさらに含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項2に記載の発明において、前記リブ形成工程においては、前記研削工程において用いられた砥石よりも砥粒の粒径の細かい砥石を用いることを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記リブ形成工程においては、砥粒の最大粒径が50μm以下の砥石を用いることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記表面構造形成工程と、前記リブ形成工程または前記研削工程と、の間に、前記半導体ウェハのデバイスの表面構造が形成されたおもて面側に、保護テープを貼付する貼付工程をさらに含むことを特徴とする。
上述した各請求項の発明によれば、半導体ウェハのおもて面側の中央部にデバイスの表面構造を形成し、半導体ウェハの裏面側の中央部を、砥石により研削した後に、半導体ウェハの裏面側の全面にエッチングを行う。これにより、半導体ウェハの外周端部が中央部より厚くなるため、半導体ウェハの強度が向上する。さらに、研削の際に砥石により形成された加工ダメージ層を除去することができる。このため、半導体ウェハの外周端部が中央部よりも厚いウェハを製造する際に、半導体ウェハの厚さにばらつきが生じないため、この半導体ウェハを用いて作製されたデバイスの特性が均一となる。
また、請求項2または3の発明によれば、半導体ウェハの裏面側の全面を、砥粒の粒径が粗い砥石を用いて研削し、さらに半導体ウェハの裏面側の中央部を、砥粒の粒径が細かい砥石を用いて研削する。粒径の粗い砥石を用いると、研削速度が速くなり、砥粒の粒径が細かい砥石で研削する量が減るため、研削に要する時間が短くなる。また、粒径の細かい砥石を用いると、加工ダメージ層の形成される深さが小さくなるので、研削の後にエッチングにより除去する量が少なくなる。したがって、半導体ウェハの外周端部が中央部よりも厚いウェハを製造する際に、半導体ウェハの中央部の厚さにばらつきが生じず、かつ生産効率を向上させることができる。
また、請求項4の発明によれば、エッチングの深さが50μm以下となるため、エッチング面にエッチピットやヒロックが生じない。
また、請求項5の発明によれば、半導体ウェハのおもて面側に保護テープを貼付することができる。半導体ウェハのおもて面側には、デバイスの表面構造が形成されているので、半導体ウェハの裏面側を研削する際に、デバイスの表面構造を衝撃や振動から保護することができる。
本発明にかかる半導体装置の製造方法によれば、ウェハの割れや欠けを低減し、かつデバイスの特性を向上させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明およびすべての添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1〜4は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法について順に示す断面図である。まず、図1に示すように、半導体ウェハ1のおもて面側の中央部に、デバイスの表面構造を形成する。このデバイスの表面構造の形成された領域が能動領域2である。
ついで、図2に示すように、半導体ウェハ1の能動領域2の表面に保護テープ3を貼付する。そして、研削定盤20に半導体ウェハ1を、保護テープ3を下にして載せる。保護テープ3を半導体ウェハ1の能動領域2の表面に貼付することで、半導体ウェハ1の裏面側を研削する際に、能動領域2を研削時の衝撃や振動から保護することができる。これにより、この半導体ウェハ1を用いて作製されたデバイスの特性を維持することができる。なお、研削時の衝撃や振動の影響が小さい場合には、保護テープ3を貼付しなくてもよい。
ついで、砥粒の比較的細かい精研削用砥石21が固着された精研削用研削ホイール22を用いて、半導体ウェハ1の裏面側の中央部を精研削する。ここで、精研削用砥石21は、例えばダイヤモンド砥石などであり、砥粒の最大粒径は、50μm以下であるのがよい。その理由は後述する。また、研削ホイール22には、例えば図示しないモータが連結されており、そのモータの駆動により研削ホイール22が回転し、砥石21も回転する構成となっている。
また、このとき、半導体ウェハ1の裏面側の外周端部は元の半導体ウェハ1の厚さのままにしておく。この外周端部がリブ4となる。そして、リブ4を残すように半導体ウェハ1の中央部を研削する。中央部の厚さは、少なくとも裏面側に製造プロセスを行うための厚さ(以下、目標厚さとする)にエッチング取り代を加えた厚さ以上となるように研削する。ここで、エッチング取り代は、後のエッチング工程においてエッチングを行う深さであり、精研削用砥石21の砥粒の最大粒径と同じかそれよりも大きい幅とする。
図3に示すように、砥石を用いて半導体ウェハ1を研削すると、半導体ウェハ1において砥石が接触した領域、すなわち、半導体ウェハ1の裏面側の中央部およびリブ4の側壁に、加工ダメージ層5が生じる。加工ダメージ層5の厚さは、研削に用いた砥石の砥粒の最大粒径とほぼ同じ大きさである。
ついで、図4に示すように、半導体ウェハ1の裏面側の全面を、例えば混酸によってエッチングする。すなわち、半導体ウェハ1の裏面側の中央部と、リブ4とを同時にエッチングする。エッチングにおいては、例えば、半導体ウェハ1をそのおもて面を下にしてスピンチャック23に設置して、回転させ、半導体ウェハ1の裏面側に、ノズル24からエッチング液を噴出することでエッチングを行う。
このようにして、半導体ウェハ1の裏面側の加工ダメージ層5を除去する。さらに、このエッチングによって、半導体ウェハ1の中央部の厚さを、目標厚さに調整してもよい。この場合、例えば赤外線を用いた厚さセンサーにより半導体ウェハ1の中央部の厚さを監視することによって、エッチングの深さを調整し、半導体ウェハ1の中央部の厚さを目標厚さにしてもよい。
ここで、エッチングの深さ(図中、半導体基板1の裏面側の表面から一点鎖線までの領域)は、精研削用砥石の砥粒の最大粒径以上であり50μm以下であることが好ましい。その理由は、エッチングの深さが精研削用砥石の砥粒の最大粒径よりも少ないと、研削面の加工ダメージが除去されずに残ってしまうためである。また、エッチングの深さが50μmを超えると、エッチングを行った面に、エッチピットやヒロックなどが発生しやすくなるためである。また、加工ダメージ層を50μm以下とするために、精研削用砥石の砥粒の最大粒径を50μm以下とする。
つぎに、エッチングの深さについて検証を行った。まず、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法においてリブ4の形成された半導体ウェハ1を用意する。この半導体ウェハ1は、エッチングの直前までの工程を行ったものである。そして、この半導体ウェハ1の裏面側の中央部およびリブ4の表面に、70μmのエッチング除去処理を行った。図5は、半導体ウェハの裏面側の全面に、70μmのエッチング除去処理を行った場合の、エッチング面のSEM(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)による観察例を模式的に示した図である。図5に示すように、ヒロック51やエッチピット52などが発生していることが確認された。
このように、半導体ウェハ1の外周端部が中央部よりも厚いため、反りが少なく剛性があり、強度の高い半導体ウェハ1を得ることはできるが、エッチングにより発生したエッチピットやヒロックによって半導体ウェハ1の厚さにばらつきが生じてしまう。したがって、このような半導体ウェハ1を用いてデバイスを形成しても、半導体ウェハ1の厚さに応じてデバイスの動作特性が均一ではなくなり、動作特性が悪化してしまうという問題がある。
一方、半導体ウェハ1の裏面側の中央部およびリブ4の表面に、45μmのエッチング除去処理を行い、エッチングの後にエッチング面を観察したところ、エッチピットやヒロックが発生していなかった。さらに、この半導体ウェハ1の裏面側に拡散層や電極などを形成し、FS型IGBTを作製した。そのようにして作製されたFS型IGBTの動作を評価したところ、半導体ウェハ1の厚さにばらつきがないため、良好な動作特性を確認することができた。
上述した実施の形態1によれば、半導体ウェハの中央部を外周端部より薄くすることで、半導体ウェハの裏面側の外周端部にリブを形成することができる。これにより、半導体ウェハの強度が向上し、割れや欠けを抑えることができる。また、砥石を用いた研削を行った後にエッチングを行うため、砥石による研削面の加工ダメージ層を除去することができる。これにより、半導体ウェハの厚さのばらつきによる特性の不均一性を抑え、デバイスの特性が良好となる。さらに、エッチングの深さが50μm以下と少ないため、エッチピットやヒロックなどが発生するのを防ぐことができる。
また、半導体ウェハの裏面側にリブを形成した後に、裏面側の中央部の表面とともに、リブの表面にもエッチングを行うことができる。したがって、エッチングを行う際に、リブの表面に、リブをエッチング液から保護するための特別な機構を設ける必要がないため、スループットが向上し、かつ生産コストが低くなる。
(実施の形態2)
図6〜8は、実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法について順に示す断面図である。実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法は、半導体ウェハのおもて面側の中央部に能動領域を形成した後に、半導体ウェハの裏面側の全面を、前記リブ部の厚さを規定する所定の厚さに研削する。さらに、半導体ウェハの裏面側を、外周端部を残して中央部のみを裏面側に製造プロセスを行うための厚さ(以下、目標厚さとする)に研削する。そして、半導体ウェハの裏面側の全面をエッチングする。
実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法は、まず、図1に示すように、半導体ウェハ1のおもて面側の中央部に、デバイスの表面構造を形成する。このデバイスの表面領域の形成された領域が能動領域2である。ついで、図6に示すように、半導体ウェハ1の能動領域2の表面に保護テープ3を貼付する。そして、研削定盤20に半導体ウェハ1を、保護テープ3を下にして載せる。
ついで、砥粒の比較的粗い粗研削用砥石31が固着された粗研削用研削ホイール32を用いて、半導体ウェハ1の裏面側の全面を粗研削する。ここで、粗研削用砥石31の砥粒の最大粒径は、後にリブを形成する際に用いる精研削用砥石の砥粒の最大粒径よりも大きい粒径とする。ここで、砥石の砥粒の粒径が大きいと、研削面に形成される加工ダメージ層は深くなるが、単位時間当たりの研削除去量は大きくなり、研削速度が速くなる。
また、半導体ウェハ1の厚さを、少なくとも後に形成されるリブの高さに、エッチング取り代を加えた厚さ以上にする。ここで、エッチング取り代は、リブを形成する際に用いる精研削用砥石の砥粒の最大粒径と同じか、それよりも大きい幅とする。粗研削用砥石31を用いて研削を行うことで、研削面(半導体ウェハ1の裏面の全面)に加工ダメージ層15が生じる。
ついで、図7に示すように、実施の形態1において説明した、砥粒の比較的細かい精研削用砥石21が固着された精研削用研削ホイール22を用いて、半導体ウェハ1の粗研削を行った研削面の中央部のみを精研削する。このとき、半導体ウェハ1の裏面側の外周端部は、図6において粗研削された厚さのままにしておく。この外周端部がリブ14となる。また、精研削後の半導体ウェハ1の中央部の厚さが、少なくとも目標厚さにエッチング取り代を加えた厚さ以上となるようにする。ここで、エッチング取り代は、精研削用砥石21の砥粒の最大粒径と同じかそれよりも大きい幅とする。また、精研削用砥石21を用いて研削を行うことで、研削面(半導体ウェハ1の裏面側の中央部およびリブの側壁)に加工ダメージ層5が生じる。
ついで、図8に示すように、実施の形態1と同様に、半導体ウェハ1の裏面側の全面にエッチングを行う。すなわち、半導体ウェハ1の裏面側の中央部と、リブ14とを同時にエッチングする。このとき、リブ14の表面には粗研削用砥石によって形成された加工ダメージ層15が残っていてもよい。その理由は、リブ14には能動領域が形成されていなく、加工ダメージ層15が残っていても、デバイスの特性には影響を与えないからである。
つぎに、エッチングの深さについて検証を行った。まず、実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法においてリブ14の形成された半導体ウェハ1を用意する。この半導体ウェハ1は、エッチングの直前までの工程を行ったものである。そして、この半導体ウェハ1の裏面側の中央部およびリブ14の表面に、20μmのエッチング除去処理を行い、エッチングの後にエッチング面を観察したところ、エッチピットやヒロックが発生していなかった。さらに、この半導体ウェハ1の裏面側に拡散層や電極などを形成し、FS型IGBTを作製した。そのようにして作製されたFS型IGBTの動作を評価したところ、半導体ウェハの厚さにばらつきがないため、良好な動作特性を確認することができた。
上述した実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、実施の形態2によれば、単位時間当たりの研削除去量の多い粗研削を行うことで、実施の形態1よりも精研削を行う量が少なくなり、全体の研削速度が速くなるため、スループットが向上する。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、デバイス厚の薄い半導体装置を製造するのに有用であり、特に、電力変換装置などに使用されるパワー半導体装置を製造するのに適している。
実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法について示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法について示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法について示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法について示す断面図である。 半導体ウェハの裏面側の全面に、70μmのエッチング除去処理を行った場合の、エッチング面のSEMによる観察例を模式的に示した図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法について示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法について示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法について示す断面図である。 従来のパンチスルー型IGBTの構造について示す断面図である。 従来のノンパンチスルー型IGBTの構造について示す断面図である。 FZウェハを用いたフィールドストップ(FS)型IGBTの構造について示す断面図である。
符号の説明
1 半導体ウェハ
2 能動領域
4 リブ
5 加工ダメージ層

Claims (5)

  1. 半導体ウェハのおもて面側の中央部にデバイスの表面構造を形成する表面構造形成工程と、
    砥石を用いた研削によって、前記半導体ウェハの裏面側の中央部を外周端部よりも薄くして、当該半導体ウェハの裏面側の外周端部にリブ部を形成するリブ形成工程と、
    前記半導体ウェハの裏面側の前記中央部および前記リブ部の表面を、前記砥石の砥粒の最大粒径と同じかそれ以上の深さまでエッチングにより除去するエッチング工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記表面構造形成工程と、前記リブ形成工程と、の間に、
    前記半導体ウェハの裏面側の全面を、所定の厚さまで研削する研削工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記リブ形成工程においては、前記研削工程において用いられた砥石よりも砥粒の粒径の細かい砥石を用いることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記リブ形成工程においては、砥粒の最大粒径が50μm以下の砥石を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記表面構造形成工程と、前記リブ形成工程または前記研削工程と、の間に、
    前記半導体ウェハのデバイスの表面構造が形成されたおもて面側に、保護テープを貼付する貼付工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
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