JP2009201398A - 移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】苗トレイの搬送性を向上する移植機を提供する。
【解決手段】
苗トレイ縦送り機構を、駆動スプロケットとチェン張り体とを対向状態に配置して、これら駆動スプロケットとチェン張り体との回りに搬送チェンを巻回し、同搬送チェンには内側方に向けて突出する複数の係止片を搬送チェンの伸延方向に間隔を開けて設けて、各係止片を各ポット苗収容部に係止させて苗トレイを間欠的に縦送りするように構成すると共に、チェン張り体は、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させて、搬送チェンに設けた係止片を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間に略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部に背後から略縦送り方向に係止させるようにしている。
【選択図】図5

Description

本発明は、圃場内の畝に苗を移植する移植機に関する。
従来、移植機の一形態として、ポット苗収容部を有する苗トレイを上方から下方へ縦送りする苗トレイ縦送り機構と、苗トレイを左右方向に横送りする苗トレイ横送り機構とを具備して、各ポット苗収容部からポット苗を取り出して圃場に植え付け可能としたものがある。
そして、かかる移植機は、駆動スプロケット(下部スプロケット)と従動スプロケット(上部スプロケット)との回りに搬送チェンを巻回し、同搬送チェンには内側方に向けて突出する複数の係止片を搬送チェンの伸延方向に間隔を開けて設けて、各係止片を各ポット苗収容部に係止させて苗トレイを間欠的に縦送りするように構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−253010号公報
ところが、上記した移植機では、搬送チェンの張りすぎによる駆動力の増大、搬送チェンの緩みすぎによるキンク(ロック)や搬送位置決め精度の悪化等の搬送チェンの張り具合の変動により、係止片のポット苗収容部への係りが浅いことによる空振りが生じ、先行する苗トレイの終端部と、後行する苗トレイの始端部との間には、不連続な継ぎ目が形成されて、後行の苗トレイの始端部に位置するポット苗収容部への係止片の係止調整作業が困難になるという不具合がある。
この発明は、上記問題を解決するためになされたもので、苗トレイの搬送性を向上する移植機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ポット苗収容部を有する苗トレイを上方から下方へ縦送りする苗トレイ縦送り機構と、苗トレイを左右方向に横送りする苗トレイ横送り機構とを具備して、各ポット苗収容部からポット苗を取り出して圃場に植え付け可能とした移植機において、苗トレイ縦送り機構は、駆動スプロケットとチェン張り体とを対向状態に配置して、これら駆動スプロケットとチェン張り体との回りに搬送チェンを巻回し、同搬送チェンには内側方に向けて突出する複数の係止片を搬送チェンの伸延方向に間隔を開けて設けて、各係止片を各ポット苗収容部に係止させて苗トレイを間欠的に縦送りするように構成すると共に、チェン張り体は、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させて、搬送チェンに設けた係止片を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間に略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部に背後から略縦送り方向に係止させるようにしたことを特徴とする移植機である。
請求項2に記載の発明は、駆動スプロケットの回転中心と同心的に支持アームの基端部を枢支すると共に、同支持アームの先端部にチェン張り体を取り付け、同チェン張り体を支持アームを介して駆動スプロケットの回転中心と同心的に間欠的に揺動させて、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の移植機である。
(1)請求項1記載の本発明では、ポット苗収容部を有する苗トレイを上方から下方へ縦送りする苗トレイ縦送り機構と、苗トレイを左右方向に横送りする苗トレイ横送り機構とを具備して、各ポット苗収容部からポット苗を取り出して圃場に植え付け可能とした移植機において、苗トレイ縦送り機構は、駆動スプロケットとチェン張り体とを対向状態に配置して、これら駆動スプロケットとチェン張り体との回りに搬送チェンを巻回し、同搬送チェンには内側方に向けて突出する複数の係止片を搬送チェンの伸延方向に間隔を開けて設けて、各係止片を各ポット苗収容部に係止させて苗トレイを間欠的に縦送りするように構成すると共に、チェン張り体は、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させて、搬送チェンに設けた係止片を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間に略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部に背後から略縦送り方向に係止させるようにしている。
このように、搬送チェンに設けた係止片を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間に略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部に背後から略縦送り方向に係止させるようにしているため、ポット苗収容部に係止片を確実に係止させて、確実に苗トレイを縦送りすることができる。
すなわち、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間に、係止片を略真下から深く挿入させて、同位置から直前方のポット苗収容部を背後から略縦送り方向に間欠的に移動するため、係止片のポット苗収容部への係りが浅いことによる空振り等がなくなり、苗トレイを円滑かつ確実に縦送りすることができる。
しかも、隣接するポット苗収容部間に挿入される方向への係止片の移動幅を大きく確保することができるため、苗トレイ縦送り機構の組み立て・整備時の調整の自由度がその分大きくなって、かかる調整が容易となる。
特に、先行する苗トレイの終端部と、後行する苗トレイの始端部との間には、不連続な継ぎ目が形成されて、後行の苗トレイの始端部に位置するポット苗収容部への係止片の係止調整作業が楽になって調整作業性が向上する上に、苗トレイの縦送り機能を良好に確保することができる。
(2)請求項2記載の本発明では、駆動スプロケットの回転中心と同心的に支持アームの基端部を枢支すると共に、同支持アームの先端部にチェン張り体を取り付け、同チェン張り体を支持アームを介して駆動スプロケットの回転中心と同心的に間欠的に揺動させて、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させるようにしている。
このように、チェン張り体を支持アームを介して駆動スプロケットの回転中心と同心的に間欠的に揺動させるようにしているため、同チェン張り体が揺動するにも拘わらず、搬送チェンの張り具合は変化することなく良好に保持される。また、搬送チェンの張り具合に追従させてチェン張り体を揺動させることができる。
従って、搬送チェンの張りすぎによる駆動力の増大、搬送チェンの緩みすぎによるキンク(ロック)や搬送位置決め精度の悪化等の搬送チェンの張り具合の変動による不具合の発生を防止することができる。
しかも、構成部品が少なく安価である上に、搬送チェンを長くする等のレイアウトの自由度を高めることができて、苗トレイの搬送性を向上することができる。
本発明に係る最良形態としての移植機は、ポット苗収容部を有する苗トレイを上方から下方へ縦送りする苗トレイ縦送り機構と、苗トレイを左右方向に横送りする苗トレイ横送り機構とを具備して、各ポット苗収容部からポット苗を取り出して圃場に植え付け可能にしている。
そして、特徴的構造として、苗トレイ縦送り機構は、駆動スプロケットとチェン張り体とを対向状態に配置して、これら駆動スプロケットとチェン張り体との回りに搬送チェンを巻回し、同搬送チェンには内側方に向けて突出する複数の係止片を搬送チェンの伸延方向に間隔を開けて設けて、各係止片を各ポット苗収容部に係止させて苗トレイを間欠的に縦送りするように構成している。
また、チェン張り体は、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させて、搬送チェンに設けた係止片を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間に略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部に背後から略縦送り方向に係止させるようにしている。
さらに、駆動スプロケットの回転中心と同心的に支持アームの基端部を枢支すると共に、同支持アームの先端部にチェン張り体を取り付け、同チェン張り体を支持アームを介して駆動スプロケットの回転中心と同心的に間欠的に揺動させて、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させるようにしている。
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すAは、本発明に係る移植機であり、同移植機Aは、走行部1と、同走行部1の後部に配設した苗供給部2と、同苗供給部2の前方位置に配設した苗移植部3とを具備して、走行部1を圃場Gにて自走させながら、苗供給部2から供給されるポット苗(図示せず)を苗移植部3により圃場Gの畝面Uに移植するようにしている。
図1に示すように、走行部1は、機体フレーム4の前部に左右一対の前車輪支持アーム5,5を介して前車輪6,6を取り付けると共に、後部に左右一対の後車輪支持アームとしての後車輪駆動ケース7,7を介して後車輪8,8を取り付けており、これら前・後車輪6,6,8,8は、昇降機構(図示せず)に連動連結して、同昇降機構が昇降センサとしても機能する鎮圧輪14の畝面Uに沿った昇降動作量に基づいて、前・後車輪6,6,8,8を昇降させることにより、苗移植部3によるポット苗の植付深さを一定に保持することができるようにしている。
そして、機体フレーム4上の前部にエンジンEを搭載し、同エンジンEの後方位置にミッションケース11を配設すると共に、同ミッションケース11をエンジンEに連動連結し、同ミッションケース11に上記後車輪駆動ケース7,7と前記苗供給部2と苗移植部3とを連動連結している。12はボンネット、13は予備苗載台である。
また、機体フレーム4の後端部には、図1に示すように、支持枠体40を介して左右一対のハンドル支持フレーム15,15を後上方へ向けて延設し、両ハンドル支持フレーム15,15の後端部に平面視してU状に形成したハンドル16を取り付けており、同ハンドル16の下部間に下部レバーガイド支持体17を架設し、同下部レバーガイド支持体17に、株間調節レバー22と主変速レバー23とを配設している。また、下部レバーガイド支持体17の下方に隣接して植深兼鎮圧調節レバーガイド体18を配置し、同植深兼鎮圧調節レバーガイド体18に、植深兼鎮圧調節レバー19を配設している。
さらに、ハンドル16の上部間に上部レバーガイド支持体24を架設し、同上部レバーガイド支持体24を配置して、その上部レバーガイド支持体24に植付クラッチレバー27と昇降レバー28とをそれぞれ配設している。
苗移植部3は、図1に示すように、苗供給部2に設置された苗トレイTの各ポット苗収容部Pからポット苗(図示せず)を取り出す苗取出機構25と、同苗取出機構25により取り出されたポット苗を受けて畝面Uにポット苗を植え付ける植付機構26とを具備している。
苗供給部2は、図1に示すように、左右一対のハンドル支持フレーム15,15の中途部間に配設しており、苗トレイTを載置する苗載置台20を側面視で前低後高に配設している。なお、苗トレイTは、可撓性を有する合成樹脂製で、複数のポット苗収容部となるポット苗収容部Pを形成して構成している。符号9は、苗トレイ押さえ杆であり、苗トレイTの上面側に当接させるように配設して、苗トレイTを浮き上がらせることなく搬送するようにしている。
そして、図2に示すように、苗供給部2は、苗トレイTを縦搬送する苗トレイ縦送り機構35と、同苗トレイ縦送り機構35を横搬送する苗トレイ横送り機構36とを装備している。以下、苗トレイ縦送り機構35および苗トレイ横送り機構36について詳細に説明する。まず、苗トレイ縦送り機構35について説明する。なお、図2に示す83は前部ガイドローラ、84は後部ガイドローラであり、苗供給部2を左右にスライド自在に設けている。
苗トレイ縦送り機構35は、図2及び図3に示すように、苗トレイ横送り機構36に左右方向に軸線を向けて設けたカム支軸55に、下側揺動作用体56の基端部56aを連動連結すると共に、同下側揺動作用体56の先端部56bを後上方に立ち上げている。一方、下側揺動作用体56の先端部56bの上方に位置する支持枠体40(図1参照)に、左右方向に軸線を向けた揺動支軸58(図4参照)をその軸線廻りに回動自在に横架して、同揺動支軸58の左右側部に一対の下方伸延片57a,57aの基端部を取り付けている。そして、苗トレイ縦送り機構35が苗トレイ横送り機構36により所定の最左(右)側位置まで横搬送された際に、左(右)側の下方伸延片57aに上記下側揺動作用体56の先端部56bが作用して、同上側揺動作用体57を揺動支軸58を中心に時計廻りに揺動させるようにしている。
また、図3及び図4に示すように、揺動支軸58の左側端部には、回動位置調節片57bを前方へ向けて突設して、同回動位置調節片57bの先端部(前端部)に上下方向に伸延する調節用長孔60を形成し、上記調節用長孔60中に、前後方向に伸延する前方伸延片57cの基端部(後端部)に設けた回動位置調節ボルト61を挿通すると共に、同回動位置調節ボルト61の先端部に抓み付きナット62を螺着している。このようにして、前方伸延片57cの基端部(後端部)を回動位置調節自在となしている。
図3に示すように、苗トレイ縦送り機構35には、左右方向に伸延する縦送り軸42をその軸線廻りに回動自在に横架しており、同縦送り軸42の左側端部にラチェット63を取り付け、同ラチェット63の近傍にラチェット係止体64を配置すると共に、同ラチェット係止体64は中途部を左右方向に軸線を向けた係止体支軸65により枢支して、上端部にラチェット63に係止する係止片64aを形成する一方、下端部にラチェット63に当接する当接片64bを形成して、係止片64aを係止用引張スプリング66によりラチェット63に係止する方向に弾性付勢している。
上記ラチェット63の右側近傍に位置する縦送り軸42の部分には、上下方向に伸延する係止解除体67の中途部を取り付け、同係止解除体67の上側端部を係止解除作用片67aとなして、同係止解除作用片67aを前記ラチェット係止体64の内周端面64cに摺動自在に当接させて、図3の側面図において、同係止解除作用片67aの上方(時計廻り)への回動動作に連動して、ラチェット係止体64を係止体支軸65を中心に反時計廻りに回動させて、ラチェット63に係止された係止片64aを係止解除動作させることができるようにしている。
一方、係止解除体67の下側端部を連結片67bとなして、同連結片67bの後端部に連結ピン68を介して前記前方伸延片57cの先端部(前端部)を連結すると共に、連結片67bと支持枠体40との間に引張スプリング69を介設して、同引張スプリング69により係止解除体67を、図3の側面図において、反時計廻りに回動付勢している。
このようにして、図3の側面図において、カム支軸55が回動して下側揺動作用体56を時計廻りに回動させると、同下側揺動作用体56が下方伸延片57aに作用して、同下方伸延片57aと前方伸延片57cとが連動して揺動支軸58を中心に反時計廻りに回動し、同前方伸延片57cの先端部に連結している係止解除体67を、引張スプリング69の引っ張り付勢力に抗して、縦送り軸42を中心に時計廻りに回動させるようにしている。
その結果、前記したようにラチェット係止体64が係止体支軸65を中心に反時計廻りに回動されて、ラチェット63に係止された係止片64aが係止解除動作され、同ラチェット63が反時計廻りに回動される。
そして、ラチェット63が所定のピッチだけ回動すると、ラチェット係止体64に設けた当接片64bがラチェット63に当接して、同ラチェット63の回動を停止させる。従って、ラチェット63と縦送り軸42に同軸的に取り付けている駆動スプロケット50が回動して、搬送チェン90を介して苗トレイTがポット苗収容部Pの一段分だけ前下方に向けて確実に縦送りされる。
また、本実施例では、縦送り軸42にボス部を介して縦送り操作レバー51を取り付け、同縦送り操作レバー51をボス部を介して係止解除体67に連動連結している。このようにして、縦送り操作レバー51を、図3に示すように、時計廻りに回動操作することにより、係止解除体67を時計廻りに回動させて、ラチェット63に係止されたラチェット係止体64の係止片64aを係止解除させることができる、すなわち、苗トレイTを手動により縦送りさせることができるようにしている。
次に、苗トレイ横送り機構36について説明する。
苗トレイ横送り機構36は、図2に示すように、苗トレイ縦送り機構35の下方に配置しており、左右方向に軸線を向けて苗トレイ縦送り機構35に連動連結した横送り軸37と、同横送り軸37の中途部に連動連結すると共に、同横送り軸37を軸線方向に横移動させる横移動体38とを具備して、同横送り軸37の外周面には、螺旋状の横送り溝(図示せず)を形成している。
そして、エンジンからの動力を、ドライブシャフト46を介して横移動体38に伝達して、同横移動体38により横送り軸37をその軸線廻りに回転させながら横移動させるようにしている。
さらに、図2および図5に示すように、横移動体38の下部に前記カム支軸55を設けて、同カム支軸55に、L字状に形成した下側揺動作用体56の基端部56aを連動連結して、同下側揺動作用体56の先端部56bを前後方向に揺動させるようにしている。
このようにして、下方伸延片57a,57aの基端部を取り付けている。そして、苗トレイ縦送り機構35が苗トレイ横送り機構36により所定の最左(右)側位置まで横搬送された際に、左(右)側の下方伸延片57aに上記下側揺動作用体56の先端部56bが後方向に揺動して作用し、同下方伸延片57aと前方伸延片57cとが連動して揺動支軸58を中心に反時計廻りに回動して、同前方伸延片57cがラチェット63に作用して、同ラチェット63を介して縦送り軸42を一方向にのみ一定量だけ回転させて、苗トレイTをポット苗収容部Pの一段分だけ縦送りするようにしている。
そして、苗トレイTに形成したポット苗収容部Pの横一列分だけ横移動させた後に、ポット苗収容部Pの一段分だけ縦送りし、再度、横一列分だけ横移動させた後に、ポット苗収容部Pの一段分だけ縦送りするという作動を繰り返すようにしている。
上記のような構成において、苗トレイ縦送り機構35は、左右一対の駆動スプロケット50,50と左右一対のチェン張り体80,80とを対向状態に配置して、これら駆動スプロケット50,50とチェン張り体80,80との回りにそれぞれ搬送チェン90,90を巻回し、各搬送チェン90には内側方に向けて突出する複数の係止片91を搬送チェン90の伸延方向に間隔を開けて設けて、各係止片91を各ポット苗収容部Pに係止させて苗トレイTを間欠的に縦送りするように構成している。
そして、各チェン張り体80は、駆動スプロケット50の回転中心と同心的に基端部を枢支した左右一対の支持アーム70の先端部に取り付け、両支持アーム70,70を介して、両チェン張り体80,80を駆動スプロケット50,50の回転中心と同心的に間欠的に揺動させて、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させ、搬送チェン90,90に設けた係止片91,91を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間Wに略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部Pに背後から略縦送り方向に係止させるようにしている。
以下に、かかる構成をより具体的に説明する。すなわち、縦送り軸42の左右側部に、左右一対の支持アーム70,70の基端部41,41を係止し、両支持アーム70,70を後上方に伸延させて、両支持アーム70,70間に左右方向に軸線を向けた連結ロッド43を横架する一方、苗載置台20の左右両側部の支持体78,78に取り付けた取付片75,75に、縦送り軸42を中心とする円弧状の長孔76,76を形成して、両長孔76,76中に上記連結ロッド43の両端部を挿通して、両支持アーム70,70を長孔76,76の伸延幅内で上下方向に揺動自在となしている。なお、支持アーム70,70は、縦送り軸42の両端側に設けられた第1突出片44と、連結ロッド43の両端側に設けられた第2突出片45と、第1突出片44と第2突出片45とを連結ピン48で連結する連結部材47とにより構成される。
そして、両支持アーム70,70の外側方に位置する連結ロッド43の左右外側部には、固定ブラケット77,77を介して線材を屈曲させて形成したチェン張り体80,80を固定しており、各チェン張り体80は、上下方向に伸延して固定ブラケットに固定した基端部80aと、同基端部80aの下端部から後方へ膨出状に湾曲しながら上方に伸延する中途部80bと、同中途部80bの上端から前方へ突出する先端部80cとから形成している。
各チェン張り体80,80の前方に対向する縦送り軸42の部分には、鍔状のスプロケット取付体49,49を固設し、各スプロケット取付体49,49の側面に駆動スプロケット50,50の側面を面接触させて取り付けている。
上記連結ロッド43の左側端には、板状の被作用片73を取り付けており、同被作用片73は、下端面を前記支持アーム70の伸延方向と略同一方向に伸延させて形成すると共に、その中途部が下方に膨出する円弧状の摺接面74となしている。
また、図2〜図6に示すように、前方伸延片57cの中途部には、上方伸延片57dを上方に向けて分岐状に突設し、同上方伸延片57dに固定ピン93を介して上下方向に伸延する作用片71の基端部を固定して、同作用片71の先端部から内側方へ向けて摺接片72を略水平に突出させて設けている。ここで、下方伸延片57aと回動位置調節片57bと前方伸延片57cと同上方伸延片57dと作用片71と摺接片72とから上側揺動作用体57を形成している。
そして、かかる摺接片72は、上記被作用片73の摺接面74に摺動自在に摺接させて、前方伸延片57cと一体的に前後方向に揺動する作用片71に連動して上下方向に揺動し、チェン張り体80を上下方向に揺動作動させるようにしている。
搬送チェン90には、図5および図6に示すように、内側面に係止片91を内側方に向けて突設しており、同係止片91を苗搬送台に沿って送給された苗トレイTの縦搬送方向に並ぶポット苗収容部Pの間に挿入し、同ポット苗収容部Pの下部側面に係合させて苗トレイTを支持するようにしている。そして、駆動スプロケット50を間欠回転させることによりポット苗収容部Pごとの1ピッチずつ苗トレイTを駆動スプロケット50側に縦送りするようにしている。
次に、チェン張り体80の動作について図5および図6を参照して詳細に説明する。
まず、苗トレイ横送り機構36のポット苗収容部Pの横一列分だけ横移動させることにより、苗トレイ横送り機構36に設けられた下側揺動作用体56の先端部56bが後方向((イ)方向)に揺動する。すると、図5に示すように、上側揺動作用体57の下方伸延片57aの下部に、上記下側揺動作用体56の先端部56bが作用して、同上側揺動作用体57を、揺動支軸58を中心に後方向((ロ)方向)に揺動させる。
また、前記前方伸延片57cが反時計廻り((ハ)方向)に回動し、前記前方伸延片57cの中途部から上方に突設した上方伸延片57dが反時計廻りに回動し、その上方伸延片57dに連結された作用片71を反時計廻り((ニ)方向)に回動する。
そして、作用片71の内側部に配設した摺接片72が被作用片73の摺接面74を摺接しながら、支持アーム70の基端部である縦送り軸42を軸として、支持アーム70を反時計廻り((ホ)方向)に回動させる。そして、支持アーム70の回動により、搬送チェン90はチェン張り体80により苗トレイT側((へ)方向)に持ち上げられる。
そして、搬送チェン90に設けた係止片91を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間Wに略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部Pに背後から略縦送り方向に係止させる。
さらに、同係止片91で、駆動スプロケット50を間欠回転させることにより、直前方のポット苗収容部Pに背後からポット苗収容部Pごとの1ピッチずつ苗トレイTを駆動スプロケット50側に縦送りする。このようにして、苗トレイ縦送り機構35により苗トレイTを縦送りすることができる。
このように、搬送チェン90に設けた係止片91を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間Wに略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部Pに背後から略縦送り方向に係止させるようにしているため、ポット苗収容部Pに係止片91を確実に係止させて、確実に苗トレイTを縦送りすることができる。
すなわち、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間Wに、係止片91を略真下から深く挿入させて、同位置から直前方のポット苗収容部Pを背後から略縦送り方向に間欠的に移動するため、係止片91のポット苗収容部Pへの係りが浅いことによる空振り等がなくなり、苗トレイTを円滑かつ確実に縦送りすることができる。
しかも、隣接するポット苗収容部間Wに挿入される方向への係止片91の移動幅を大きく確保することができるため、苗トレイ縦送り機構35の組み立て・整備時の調整の自由度がその分大きくなって、かかる調整が容易となる。
特に、先行する苗トレイTの終端部と、後行する苗トレイTの始端部との間には、不連続な継ぎ目が形成されて、後行の苗トレイTの始端部に位置するポット苗収容部Pへの係止片91の係止調整作業が楽になって調整作業性が向上する上に、苗トレイTの縦送り機能を良好に確保することができる。
また、駆動スプロケット50の回転中心に配設された縦送り軸を軸として、縦送り軸と同心的に支持アームの基端部を枢支すると共に、同支持アームの先端部にチェン張り体80を取り付け、同チェン張り体80を支持アームを介して駆動スプロケット50の回転中心と同心的に間欠的に揺動させて、苗トレイT側に間欠的に接近・離隔動作させるようにしている。
このように、チェン張り体80を支持アーム70を介して駆動スプロケット50の回転中心と同心的に間欠的に揺動させるようにしているため、同チェン張り体80が揺動するにも拘わらず、搬送チェン90の張り具合は変化することなく良好に保持される。また、搬送チェン90の張り具合に追従させてチェン張り体80を揺動させることができる。
従って、搬送チェン90の張りすぎによる駆動力の増大、搬送チェン90の緩みすぎによるキンク(ロック)や搬送位置決め精度の悪化等の搬送チェン90の張り具合の変動による不具合の発生を防止することができる。
しかも、構成部品が少なく安価である上に、搬送チェン90を長くする等のレイアウトの自由度を高めることができて、苗トレイTの搬送性を向上することができる。
この発明の実施の形態における移植機の全体構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態における移植機の苗トレイ縦送り機構及び苗トレイ横送り機構の全体構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態における移植機の苗トレイ縦送り機構の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態における移植機の苗トレイ縦送り機構の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態における移植機のチェン張り体の揺動前の状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態における移植機のチェン張り体の揺動後の状態を示す側面図である。
符号の説明
A 移植機
P ポット苗収容部
T 苗トレイ
35 苗トレイ縦送り機構
36 苗トレイ横送り機構
50 駆動スプロケット
70 支持アーム
80 チェン張り体
90 搬送チェン
91 係止片

Claims (2)

  1. ポット苗収容部を有する苗トレイを上方から下方へ縦送りする苗トレイ縦送り機構と、苗トレイを左右方向に横送りする苗トレイ横送り機構とを具備して、各ポット苗収容部からポット苗を取り出して圃場に植え付け可能とした移植機において、
    苗トレイ縦送り機構は、駆動スプロケットとチェン張り体とを対向状態に配置して、これら駆動スプロケットとチェン張り体との回りに搬送チェンを巻回し、同搬送チェンには内側方に向けて突出する複数の係止片を搬送チェンの伸延方向に間隔を開けて設けて、各係止片を各ポット苗収容部に係止させて苗トレイを間欠的に縦送りするように構成すると共に、
    チェン張り体は、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させて、搬送チェンに設けた係止片を、縦送り方向に隣接するポット苗収容部間に略真下から挿入すると共に、直前方のポット苗収容部に背後から略縦送り方向に係止させるようにしたことを特徴とする移植機。
  2. 駆動スプロケットの回転中心と同心的に支持アームの基端部を枢支すると共に、同支持アームの先端部にチェン張り体を取り付け、同チェン張り体を支持アームを介して駆動スプロケットの回転中心と同心的に間欠的に揺動させて、苗トレイ側に間欠的に接近・離隔動作させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の移植機。
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