JP4177445B2 - 種芋供給装置 - Google Patents

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本発明は、コンテナから供給された種芋を播機に搬送して供給する種芋供給装置に関する。
種芋の播種作業を行うには、その前に播機(ポテトプランター)に種芋を供給する準備作業が必要である。この種芋の準備作業は、例えば、種芋を入れた多数のコンテナを搭載したトラックを圃場に移動させ、特許文献1に記載された播機をトラックに近接した位置に移動させ、トラックの荷台に乗った作業者がコンテナを播機の上方位置に運んで傾けてコンテナ内の種芋を播機の種芋タンク部に入れるとともに、トラックの荷台に搭載された肥料を播機の肥料タンク部に入れる。
ここで、トラックの荷台の幅方向端部には上下方向に回動自在なあおりが設けられており、このあおりは水平支持機構部によって水平方向に延びた状態で支持可能に構成されている。この水平支持機構部は、通常、重量物の支持が可能には構成されていないため、あおりを水平方向に延ばした状態にして、種芋を収容したコンテナを支持した作業者があおり上で作業を行うと、水平支持機構部が損傷してあおりが傾き、作業者が転倒する虞が生じる。このため、種芋の準備作業においては、通常あおりは下方に垂らした状態にされる。従って、播機をトラックに近接させる場合、あおりが起立状態から下方へ垂れ下がった状態に回動させるためのあおりの移動領域を考慮して、播機をトラックに近接させている。
このため、種芋の準備作業においては、トラックと播機との間にあおりの移動領域に相当する隙間を設けるようにして播機をトラックに近接させる。このような状態で、コンテナに収容された種芋を播機に供給する場合、作業者はコンテナを持ち上げ支持しながら、一方の足をトラックの荷台に載せるとともに他方の足を播機の種芋タンク部の上部に載せて、コンテナを種芋タンク部の上方に運んで傾ける作業を行っている。
和田農場、“農作業日記”、[online]、[平成20年3月10日検索]、インターネット<URL:http://sirakaba-jp.com/imo/page9.html>
このように従来の種芋の準備作業では、作業者はトラックの荷台と播機との間の隙間を跨ぐ姿勢になるとともに、作業者は種芋タンク部の先端が凸状に尖った部分に一方の足を掛けるので、作業者は無理な姿勢で作業をしなければならず、また作業者の足下は不安定である。このため、作業者の足元が滑って体がよろめくと、作業者は転倒する虞がある。このように従来の種芋の準備作業は、作業者にとって安全性が十分に確保されたものではなかった。また種芋が収容されたコンテナの重量は作業者が持ち上げ可能な重量であるが、無理な姿勢で且つ不安定な足下では、作業を行うコンテナの数が多くなると、作業者にとってこの準備作業はより重労働になる。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、播機に種芋を供給する準備作業の安全性がより向上し、種芋の準備作業の労力が軽減可能な種芋供給装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明は、以下の特徴を有する。特徴の一つは、車両(例えば、実施形態におけるトラック84)の荷台に搭載されたコンテナから供給された種芋を播機に搬送して供給する種芋供給装置であって、車両の荷台に載置可能な大きさ有して基端側から先端側に延びる台座と、台座に装着されて該台座の基端側と先端側との間をスライド移動自在に設けられた移動台と、移動台上に該移動台の幅方向に回動可能に取り付けられて台座の基端側から先端側方向に延びて基端側に供給されたコンテナ内の種芋を先端側に搬送して播機に供給可能なコンベアを備え、コンベアの基端側には、上方へ延びるに従って拡開してコンベアの基端側の上方を囲んでコンテナからコンベアに供給される種芋の落下を案内する案内板が設けられ、案内板の上端部には、コンテナの側面に形成されたリブを掛止可能な掛止爪が設けられていることを特徴とする。
この特徴によれば、種芋供給装置は、車両の荷台に載置可能な台座と、台座に装着された移動台と、移動台上に回動可能に取り付けられてコンテナから供給された種芋を搬送して播機に供給可能なコンベアとを備えることで、コンテナ内の種芋を圃場に設置された播機に供給する場合には、種芋を収容したコンテナ及び種芋供給装置をトラック等の車両の荷台に搭載し、この車両を圃場に移動させ、播機を車両に近接する位置に移動させ、コンベアの先端部を播機の上方位置に移動させるため、移動台を介してコンベアを播機側にスライド移動し、コンベアを移動台に対して回動する。そして、コンベアを駆動し、車両の荷台上において作業者がコンテナを持ち上げ支持しながらコンベアの基端側周辺に運んで傾けて、コンテナ内の種芋をコンベアの基端側に供給する。コンテナに供給された種芋は、コンベアによってその基端側から先端側に搬送されて播機に供給される。
このように種芋をコンベアに供給する際において、作業者は、車両の荷台上でコンテナを持ち上げ支持して傾ける作業を行う。つまり、作業者は常に荷台上で作業を行う。このため、作業者は安定した足下で且つ無理な姿勢をすることなく、種芋を播機に供給するための準備作業を行うことができる。その結果、種芋の準備作業の安全性が向上するとともに、播種の準備作業の労力を軽減することができる。
また、案内板の上端部にコンテナの側面に形成されたリブを掛止可能な掛止爪を設けることで、作業者が種芋を収容したコンテナを傾動する際に、掛止爪にコンテナの側面に形成されたリブを掛止した状態で、リブと掛止爪との接触点を回動支点としてコンテナを傾けると、コンテナ内の種芋はコンテナ内から流れ出てコンベアに供給される。このように、作業者はコンテナのリブを掛止爪に掛止すると、コンテナを傾ける作業だけで、コンテナ内の種芋をコンベアに供給することができる。このため、コンテナをコンベアの基端部の上方位置に運んだ状態で傾ける作業を行う場合と比較して、コンテナを傾けるときのコンテナを支持する負担が軽減され、種芋の準備作業の労力を軽減することができる。
また特徴の一つは、移動台は、その先端側が基端側に対して傾動可能に設けられて、コンベアの傾き調節が自在であることを特徴とする。
この特徴によれば、移動台は、その先端側が基端側に対して傾動可能に設けられて、コンベアの傾き調節が自在であることにより、コンテナ内の種芋を圃場に設置された播機に供給する場合、コンベアの先端部を播機の上方位置に移動させるため、移動台を介してコンベアを播機側にスライド移動し、コンベアを移動台に対して回動する他に、コンベアの傾きを調節することができる。
また特徴の一つは、移動台及び台座の基端側及び先端側には、移動台が台座の基端側に移動した後退位置及び該移動台が該台座の先端側に移動した前進位置において、移動台及び台座のいずれか一方に回動自在に設けられたフックが移動台及び台座のいずれか他方に設けられたロックピンに係止されて台座に対して該移動台を固定する後退ロック装置及び前進ロック装置が備えられていることを特徴とする。
この特徴によれば、移動台が後退位置及び前進位置に移動した状態で、台座に対して移動台を固定する後退ロック装置及び前進ロック装置を備えることで、種芋の供給作業中にコンベアが台座に対してスライド移動する事態を未然に防止することができる。このため、種芋の供給作業中にコンベアの先端部が播機からずれて種芋が圃場等に落下する虞を未然に防止することができる。また種芋供給装置を車両で搬送しているときにコンベアが台座に対してスライド移動する事態が防止されて、車両走行時の車両周辺の環境の安全性を高めることができる。
また特徴の一つは、コンベアの回動支点よりも該コンベアの先端側の該コンベアの下部に下方へ突出する回動規制板が備えられ、該回動規制板は、コンベアの回動に伴って移動台の上部に設けられた枠体の幅方向端部に当接してコンベアの回動を規制自在であることを特徴とする。
この特徴によれば、コンベアの回動支点よりも該コンベアの先端側のコンベア下部に回動規制板を備え、該回動規制板は、コンベアの回動に伴って枠体の幅方向端部に当接してコンベアの回動を規制自在であることで、コンベアが大きな回動角度を有して回動することはない。このため、コンベアの先端部が播機からずれてコンベアから供給される種芋が落下して播機に供給されなくなる虞を未然に防止することができる。
また特徴の一つは、回動規制板は、枠体の先端部から突出して枠体幅方向に延びる突出板部の下方位置に配設され、コンベアの先端側が上方へ持ち上げられるに伴い、回動規制板が突出板部に当接してコンベアの上方側への移動を規制自在であることを特徴とする。
この特徴によれば、突出板部の下方位置に回動規制板を設け、コンベアの先端側が上方へ持ち上げられると、回動規制板が突出板部に当接してコンベアの上方側への移動を規制することで、コンベアの先端側に上方に向く力が作用しても、回動規制板が突出板部に当接してコンベアの上方への回動が規制される。このため、種芋の準備作業中にコンベアが大きな角度で回動する事態を未然に防止することができ、種芋の準備作業の安全性をより高めることができる。
また特徴の一つは、コンベアの先端側の幅方向内側の下部には、移動台の突出板部上を移動可能なローラが備えられ、突出板部は、コンベアがその回動支点を中心として回動するに伴って移動するローラの移動方向に沿って延びるように形成されていることを特徴とする。
この特徴によれば、コンベアの先端側の幅方向内側の下部にローラを備えることで、コンベアの回動をよりスムースにすることができる。また突出板部は、コンベアがその回動支点を中心として回動するに伴って移動するローラの移動方向に沿って延びることで、ローラが突出板部からずれて突出板部と非接触状態になる事態を確実に防止することができるとともに、突出板部の軽量化を図ることができる。
また特徴の一つは、突出板部には、コンベアの延びる方向と台座の延びる方向とが略一致するとローラを突出板部の上面よりも下方の位置に案内する案内凹部が備えられていることを特徴とする。
この特徴によれば、突出板部に案内凹部を備えることで、コンベアの回動の際に、コンベアの延びる方向が台座の延びる方向と略一致すると、ローラは落ちるようにして案内凹部内に移動する。このため、ローラが案内凹部内に移動する際に振動や音が発生して、コンベアの延びる方向が台座の延びる方向と略一致したことを作業者が容易に認識することができる。
本発明に係わる種芋供給装置によれば、上記特徴を有することにより、播機への種芋の供給作業の安全性が向上し、且つ労力の軽減が可能な種芋供給装置を提供することができる。
以下、本発明に係わる種芋供給装置の好ましい実施の形態を図1から図9に基づいて説明する。種芋供給装置は、コンテナから供給された種芋を搬送して播機に供給するものである。
種芋供給装置1は、図1(斜視図)、図2(a)(側面図)、図2(b)(平面図)に示すように、トラック等の車両の荷台に載置可能な大きさ有する台座10と、台座10に装着されて台座10の基端側と先端側との間をスライド移動自在に設けられた移動台20と、移動台20上に回動可能に取り付けられたコンベア50とを備えて構成されている。
台座10は、基端側から先端側に延びて平面視において矩形状の枠体として形成されている。台座10は、長手方向に延びて幅方向に所定間隔を有して配置された一対の縦フレーム11と、一対の縦フレーム11の長手方向の基端部間と先端部間に接続された一対の横部材12とを有して構成されており、内側に大きな開口部を形成して軽量化が図られている。縦フレーム11は、断面視においてコ字状に形成されて内部に長手方向に延びる移動孔11aを形成したものであれば何でもよく、例えば、C型鋼、リップ型鋼を所定長さに切断したものでもよい。横部材12は、棒状部材であり、縦フレーム11の長手方向の端部間をボルト等の締結手段によって固定されている。移動孔11aは移動台20に設けられたローラ45が転動するための案内孔であり、ローラ45が移動孔11aに沿って転動することで、移動台20及びコンベア50を台座10の基端側から先端側に移動させることができる。
移動台20は、図3(斜視図)に示すように、コンベア50を載せる移動台本体部21と、移動台本体部21を台座10に沿って移動させるローラ45とを有してなる。移動台本体部21は、平面視矩形状の枠体22の4隅に下方へ延びる脚部24,29を固着して形成されている。これらの脚部24,29のうち先端側と基端側のそれぞれ一対の脚部24,29の下端部間には、両端部が隣接する縦フレーム11の移動孔11a内に延びる支持軸30が挿通され、支持軸30の両端部にローラ45が回転自在に取り付けられている。このため、移動台本体部21はローラ45を介して移動孔11aに沿って台座10の基端側と先端側との間を移動自在である。
先端側の脚部24は、伸縮自在に構成され、枠体22から下方へ延びる板状の上側脚部25と、支持軸30から上方へ延びる板状の下側脚部26と、これらの脚部を結合するボルト・ナット等の締結手段27とを有してなる。上側脚部25にはその下側に孔部25aが設けられている。下側脚部26は、その下端部が支持軸30に回動自在に嵌合し、下側脚部26の長手方向には所定間隔を有して孔部26aが複数設けられている。
これらの孔部25a,26aは、下側脚部26に対する上側脚部25の上下方向の相対位置を変えることで連通し、連通された孔部にボルトを挿通してナットで螺合することで、移動台本体部21の先端側の脚部24の長さを段階的に変えることができる。移動台20は基端側に配設された脚部29の支持軸30に設けられた後述するローラ45の回動中心軸を中心として移動台本体部21が回動して枠体22の上面の傾きを変えることができ、その結果、移動台本体部21上に載置されたコンベア50の傾き角度を変えることができる。
下側脚部26の幅方向両側には、下側脚部26の面に直交する方向を向くとともに下側脚部26の長さ方向に沿って延びる規制板28が固着されている。これらの規制板28間に上側脚部25が挿入されて上側脚部25が下側脚部26に締結されて固定され、これらの規制板28は下側脚部26に対する上側脚部25の回動を規制する。なお、先端側の脚部24は、伸縮可能に構成されていれば何でも良く、例えば、伸縮シリンダを利用したものや、アクチュエータとギア等を用いて伸縮可能に構成されたものでもよい。
基端側の脚部29は、板状部材で形成されており、上端部が枠体22に固着された状態で一体化している。脚部29の下端部は支持軸30に固着されている。脚部29は支持軸30の両端部に設けられたローラ45の回動中心軸を中心として台座10の基端側及び先端側に回動可能である。なお、基端側の脚部29は、先端側の脚部24と同様に伸縮可能にしてもよい。このようにすると、コンベア50の上下位置も含めてコンベア50の傾き角度を調整することができる。
移動台本体部21の枠体22の基端部の幅方向中央部には、図4(平面図)に示すように、台側挿通孔33が設けられている。この台側挿通孔33は、図5(断面図)に示すように、図2(b)に示すコンベア50の一対の本体フレーム51間の基端部間に架設された固定板51aの長手方向中央部に設けられたコンベア側挿通孔51bの下方に位置して連通するように配置され、これらの挿通孔33,51b間には座金62が配設されている。台側挿通孔33、座金62及びコンベア側挿通孔51bにはボルト56の軸部56aが挿通され、コンベア側挿通孔51bから上方へ延出する軸部56aに緩み止めナット59(例えば、ナイロンナット)が螺合されて、コンベア50はボルト56の軸部56aの中心軸56bを中心として移動台20の幅方向に回動可能である。
なお、ボルト56・緩み止めナット59による固定板51a及び支点支持板32への締結は、締めすぎると、ボルト56・緩み止めナット59と固定板51a及び支点支持板32との間の摩擦が大きくなり過ぎてコンベア50の回動が難くなり、緩め過ぎると該摩擦が小さくなりすぎて僅かの力でコンベア50が回動してしまう。このため、ボルト56・緩み止めナット59による締結は、コンベア50に所定以上の大きさの力を作用させたときにコンベア50が回動するように締結する。コンベア50の回動支点を構成する機構は、コンベア50を回動させる方向に所定の大きさの力を作用させると回動可能であればいかなる構造でもよい。
コンベア50は、図2(a)及び図2(b)に示すように、移動台20上に載置された状態で設けられ、移動台20の基端側から先端側へ延びる一対の本体フレーム51内に無端ベルト52が回動可能に支持されている。無端ベルト52は本体フレーム51の基端側内部に配設された駆動モータ53からの動力を受けて回転可能に構成され、スイッチボックス54に設けられたスイッチ55の操作によって無端ベルト52が回転するようになっている。スイッチボックス54は裏面に磁石等の吸着手段が設けられており、吸着手段によってスイッチボックス54は作業者の都合のよい場所に取り付け可能である。
コンベア50の基端側には、上方へ延びるに従って拡開してコンベア50の基端側の上方を囲んでコンテナからコンベア50に供給される種芋の落下を案内する案内板57が取り付けられている。案内板57は、本体フレーム51の基端側の幅方向両側に設けられた側部案内板57aと、本体フレーム51の基端部に設けられた基部案内板57bとを有して一体的に接続されている。側部案内板57a及び基部案内板57bの上端部には斜め上方に突出する掛止爪58が設けられている。この掛止爪58は、コンテナの側面に形成されたリブを掛止してコンテナを傾けときの回動支点となるものである。
なお、コンテナは、通常、樹脂等によって一体成型されて形成され、上部が開口した箱状をなしている。コンテナの側面には、多数の孔が形成されるとともに、側面の強度を上げるためのリブが縦方向及び横方向に所定間隔を有して延びている。
図2(a)に示す案内板57の下部には一対の棒状部材61を互いに交叉する方向に配置した落下防止体60が設けられ、この落下防止体60により、誤ってコンテナが落下したときにコンテナが無端ベルト52に落下して無端ベルト52が損傷する事態を未然に防止することができる。
コンベア50の本体フレーム51の長手方向中間部の底部には、コンベア50の回動支点Oを中心にコンベア50が回動するに伴い、移動台20の先端側の枠体22上を転動するローラ65が設けられている。このローラ65は、図6(a)(A矢視拡大裏面図)及び図6(b)(側面図)示すように、コンベア50に設けられた一対の本体フレーム51の底部間に架設された支持板66の中央部に設けられ、本体フレーム51に沿った方向に延びる回転中心軸67を中心として回転自在に支持されている。支持板66は、側面視L字状に形成されて強度アップを図ったものであり、そのコンベア先端側が下方へ延びる縦部材66aと、コンベア基端側が本体フレーム51に沿う横部材66bとを有してなる。ローラ65は、支持板66の横部材66bの上方位置に回転自在に支持されており、ローラ65の下部は、横部材66bに開口した孔部66cから下方へ突出している。この孔部66cから下方に突出したローラ65の下部が枠体22の先端側端部に形成された後述する突出板部22aの上面上を転動する。
孔部66cから下方に突出したローラ65の下方には所定間隔を有して回動規制板69が配設されている。この回動規制板69は、支持板66の縦部材66aに固着された状態で設けられてコンベア50の基端側へ延びている。回動規制板69とローラ65との間には、枠体22の突出板部22aが挿入可能な隙間70が設けられている。このため、コンベア50の先端側が上方へ持ち上げられると、コンベア50とともに回動規制板69が上方へ移動して突出板部22aに当接して、コンベア先端側の上方への移動を規制することができる。
またコンベア50がその回動支点を中心に回動するに伴い、回動規制板69は移動台20の幅方向に移動して、移動台20の枠体22の幅方向先端側端部に当接して、コンベア50の回動を規制する。このため、コンベア50の先端部が播機からずれてコンベア50から供給される種芋が落下して播機に供給されなくなる虞を未然に防止することができる。また、種芋供給装置1の周辺に作業者がいても、回動するコンベア50が作業者に接触する虞は少なくなり、種芋の準備作業における安全性をより高めることができる。
枠体22の先端側端部に設けられた突出板部22aは、枠体22の上面と略同一平面上に延びている。この突出板部22aの先端部は、コンベア50がその回動支点を中心に回動するに伴い、コンベア50の底部に取り付けられた支持板66の縦部材66aの内面が突出板部22aの先端部に接触しないようにするため、枠体22の幅方向中央から枠体22の幅方向外側に進むに従って枠体基端側に傾斜するように弯曲している。
突出板部22aの幅方向中央部には、図4に示すように、案内凹部22bが設けられている。この案内凹部22bは、図2(b)に示すコンベア50の延びる方向と台座10の延びる方向とが略一致すると、ローラ65が案内凹部22b内に移動するように配置されている。このため、図2(b)に示すコンベア50が回動してコンベア50の延びる方向が台座10の延びる方向と略一致すると、ローラ65は落ちるようにして案内凹部22b内に移動し、ローラ65が案内凹部22bに移動する際に振動や音が発生する。従って、作業者は、発生した音等によってコンベア50の延びる方向が台座10の延びる方向と略一致したことを容易に認識することができる。
移動台20及び台座10の基端側及び先端側には、図7(側面図)に示すように、移動台20が台座10の基端側に移動した後退位置Pr及び移動台20が台座10の先端側に移動した前進位置Pfにおいて、移動台20に回動自在に設けられたフック部74が台座10に設けられたロックピン75に係止されて台座10に対して移動台20を固定する後退ロック装置80及び前進ロック装置73が備えられている。
前進ロック装置73は、下側脚部26の外側下部に回動自在に設けられて台座10の縦フレーム11に沿って延びる腕部76と、腕部76の先端側に形成されたフック部74と、縦フレーム11の先端部内側に突設されてフック部74を係止するロックピン75とを有してなる。腕部76の基端部には外側へ延びる足掛け部77が設けられ、腕部76の長手方向中間部と下側脚部26の外側上部との間には引っ張りばね78が設けられている。この引っ張りばね78は腕部76の基端側に上方へ向く力を作用させて腕部76の回動支点を中心に反時計方向に回動させるように腕部76を付勢している。このため、フック部74がロックピン75から容易に外れる事態を防止している。なお、後退ロック装置80は、前進ロック装置73と同様な構成であるので、同一態様部分については同一符号を附して説明を省略する。
このような前進ロック装置73及び後退ロック装置80によって、図8(a)に示すコンベア50が台座10の先端側に移動した前進位置Pfに移動すると、図7に示す前進ロック装置73によってコンベア50を台座10に対して固定することができ、また図8(b)に示すコンベア50が台座10の後端側に移動した後退位置Prに移動すると、図7に示す後退ロック装置80によってコンベア50を台座10に対して固定することができる。
このため、コンベア50が前進位置Pfに移動して前進ロック装置73によってコンベア50をロックして種芋の供給作業を行うと、コンベア50が台座10に対してスライド移動する虞はない。このため、種芋の供給作業中にコンベア50の先端部から種芋が圃場等に落下する虞を未然に防止することができる。またコンベア50が後退位置Prに移動して後退ロック装置80によってロックされた状態で種芋供給装置1をトラック等の車両で搬送しても、コンベア50が台座10に対してスライド移動することはなく、車両走行時の車両周辺の環境の安全性を高めることができる。
次に、このように構成された種芋供給装置1によって圃場に設置された播機に種芋を供給する作業について説明する。先ず、図9(説明図)に示すように、圃場Hに播機82を設置するとともに、種芋を入れた多数のコンテナ83及び種芋供給装置1を搭載したトラック84を圃場Hに移動させ、播機82をトラック84に近接した位置に移動させる。
播機82をトラック84に近接させる際に、播機側のトラック84のあおり85が上方へ延びた起立位置から、水平方向に延びた位置若しくは下方の延びた位置に移動できるように、トラック84の荷台84aの側部と播機82との間に所定間隔86が設けられるように播機82を移動させる。あおり85は、起立した状態から下方へ回動させて水平方向に延びた位置に固定してもよいし、下方へ垂れ下がった状態にしてもよい。あおり85を水平方向に延びた位置に固定すれば、荷台84aが広がり荷台84a上での種芋の供給作業の作業性をよくすることができる。
そして、図7に示す後退ロック装置80による移動台20のロック状態を解除し、コンベア50を台座10の先端側にスライド移動させ、移動台20に対してコンベア50を回動させ、先端側の脚部24の長さを調節し、コンベア50の先端部を播機82の種芋タンク部82aの上方位置に移動させる。
コンベア50の先端部が播機82の種芋タンク部82aの上方位置に移動すると、図2(a)に示すスイッチ55を入れて駆動モータ53を駆動してコンベア50の無端ベルト52を回転させる。そして、作業者は種芋が収容されたコンテナ83を持ち上げ支持しながらコンベア50の基端側に移動し、コンテナ83の横方向に延びるリブを案内板57に設けられた掛止爪58に掛止する。そして、掛止爪58に掛止されたコンテナ83を傾けてコンテナ内の種芋をコンベア50の基端部に供給する。コンベア50に供給された種芋は、回動する無端ベルト52によってコンベア50の先端側に搬送されて先端側から落下して播機82の種芋タンク部82aに供給される。
このように、種芋をコンベア50に供給する際に、作業者は、車両の荷台84a上でコンテナ83を持ち上げ支持して傾ける作業を行う。つまり、作業者は常に荷台84a上で作業を行う。このため、作業者は安定した足下で且つ無理な姿勢をすることなく、種芋を播機に供給するための準備作業を行うことができる。その結果、種芋の準備作業の安全性を向上することができる。また作業者は無理な姿勢をせずにコンテナ内の種芋をコンベア50に供給できるので、無理な姿勢で作業を行う場合と比較して種芋の供給作業の労力を軽減することができる。
また、作業者は種芋を収容したコンテナ83をコンベア50に供給する際に、掛止爪58にコンテナ83の横方向に延びるリブを掛止するので、コンテナ83を傾けるだけで、コンテナ83内の種芋をコンベア50に供給することができる。このため、コンテナ83をコンベア50の基端部の上方位置に運んだ状態で傾ける作業を行う場合と比較して、コンテナ83を傾ける際のコンテナ83の支持の負担が軽減され、種芋の供給作業の労力をより軽減することができる。
本発明の一実施の形態に係わる種芋供給装置の斜視図を示す。 本発明の一実施の形態に係わる種芋供給装置を示し、同図(a)は種芋供給装置の側面図であり、同図(b)は種芋供給装置の平面図である。 本発明の一実施の形態に係わる種芋供給装置の移動台の斜視図を示す。 移動台を構成する移動台本体部の平面図を示す。 本発明の一実施の形態に係わる種芋供給装置のコンベアの回動支点となる支点機構部の断面図を示す。 本発明の一実施の形態に係わる種芋供給装置のコンベアの回動とともに転動するローラとコンベアの上方への移動を規制する移動規制部材を示し、同図(a)図2(b)の矢視Aに相当する部分の裏面図であり、同図(b)は同図(a)の側面図である。 本発明の一実施の形態に係わる種芋供給装置の移動台を台座に固定するための前進ロック装置及び後退ロック装置の側面図を示す。 台座に対してコンベアを移動させた状態の種芋供給装置の斜視図を示し、同図(a)は台座の先端側にコンベアを移動させた場合を示し、同図(b)は台座の基端側にコンベアを移動させた場合を示す。 本発明の一実施の形態に係わる種芋供給装置の動作を説明するための説明図を示す。
符号の説明
1 種芋収穫機
10 台座
20 移動台
22 枠体
22a 突出板部
22b 案内凹部
50 コンベア
57 案内板
58 掛止爪
65 ローラ
69 回動規制板
73 前進ロック装置
74 フック部
75 ロックピン
80 後退ロック装置
82 播機
83 コンテナ
84 トラック(車両)
O 回動支点
Pf 前進位置
Pr 後退位置

Claims (7)

  1. 車両の荷台に搭載されたコンテナから供給された種芋を播機に搬送して供給する種芋供給装置であって、
    前記車両の前記荷台に載置可能な大きさ有して基端側から先端側に延びる台座と、
    前記台座に装着されて該台座の基端側と先端側との間をスライド移動自在に設けられた移動台と、
    前記移動台上に該移動台の幅方向に回動可能に取り付けられて前記台座の基端側から先端側方向に延びて基端側に供給された前記コンテナ内の種芋を先端側に搬送して前記播機に供給可能なコンベアを備え、
    前記コンベアの基端側には、上方へ延びるに従って拡開して前記コンベアの基端側の上方を囲んで前記コンテナから前記コンベアに供給される種芋の落下を案内する案内板が設けられ、
    前記案内板の上端部には、前記コンテナの側面に形成されたリブを掛止可能な掛止爪が設けられていることを特徴とする種芋供給装置。
  2. 前記移動台は、その先端側が基端側に対して傾動可能に設けられて、前記コンベアの傾き調節が自在であることを特徴とする請求項1に記載の種芋供給装置。
  3. 前記移動台及び前記台座の基端側及び先端側には、前記移動台が前記台座の基端側に移動した後退位置及び該移動台が該台座の先端側に移動した前進位置において、前記移動台及び前記台座のいずれか一方に回動自在に設けられたフックが前記移動台及び前記台座のいずれか他方に設けられたロックピンに係止されて前記台座に対して該移動台を固定する後退ロック装置及び前進ロック装置が備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の種芋供給装置。
  4. 前記コンベアの回動支点よりも該コンベアの先端側の該コンベアの下部に下方へ突出する回動規制板が備えられ、
    該回動規制板は、前記コンベアの回動に伴って前記移動台の上部に設けられた枠体の幅方向端部に当接して前記コンベアの回動を規制自在であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の種芋供給装置。
  5. 前記回動規制板は、前記枠体の先端部から突出して枠体幅方向に延びる突出板部の下方位置に配設され、前記コンベアの先端側が上方へ持ち上げられるに伴い、前記回動規制板が前記突出板部に当接して前記コンベアの上方側への移動を規制自在であることを特徴とする請求項4に記載の種芋供給装置。
  6. 前記コンベアの先端側の幅方向内側の下部には、前記移動台の前記突出板部上を移動可能なローラが備えられ、
    前記突出板部は、前記コンベアがその回動支点を中心として回動するに伴って移動する前記ローラの移動方向に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の種芋供給装置。
  7. 前記突出板部には、前記コンベアの延びる方向と前記台座の延びる方向とが略一致すると前記ローラを前記突出板部の上面よりも下方の位置に案内する案内凹部が備えられていることを特徴とする請求項6に記載の種芋供給装置。
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