JPH0998608A - 移植機の苗トレイ送り装置 - Google Patents

移植機の苗トレイ送り装置

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JPH0998608A
JPH0998608A JP25774995A JP25774995A JPH0998608A JP H0998608 A JPH0998608 A JP H0998608A JP 25774995 A JP25774995 A JP 25774995A JP 25774995 A JP25774995 A JP 25774995A JP H0998608 A JPH0998608 A JP H0998608A
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JP
Japan
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seedling tray
seedling
endless member
tray
guide frame
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Application number
JP25774995A
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English (en)
Inventor
Junji Kurano
淳次 蔵野
Kazuo Shimazumi
和夫 島隅
Masayuki Harada
真幸 原田
Kenkichi Nosaka
健吉 野坂
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後一対の巻掛体間で少なくとも周方向2本
の掛止部材を苗トレイの横溝部の奥に掛止して、縦送り
時の苗トレイ位置を安定化できるようにする。 【解決手段】 多数のポット部21aを縦横に列設した
苗トレイ21と、苗トレイ21を縦送り方向移動自在に
支持するガイドフレーム28と、ガイドフレーム28に
支持された前後一対の巻掛体33、34にエンドレス部
材35を巻き掛けかつエンドレス部材に周方向間隔をお
いて掛止部材36を設けた巻き掛け伝動機構Aとを備
え、掛止部材を苗トレイの横溝部21cに掛止させてポ
ット部1個分ずつ間欠縦送りする。前記巻き掛け伝動機
構Aは、少なくとも周方向2本の掛止部材を苗トレイの
横溝部の奥に掛止させるべく、前後一対の巻掛体間に前
巻掛体33と相まってエンドレス部材を苗トレイに対し
て略平行姿勢にする掛止補助具53を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜の移植機等に
搭載される苗トレイの縦送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の野菜の移植機として、ソイルブロ
ック苗(土付き苗)を育苗した苗トレイを縦横に間欠的
に移送する苗トレイ送り装置と、ソイルブロック苗を畝
に植え付ける植付装置と、苗トレイからソイルブロック
苗を1つずつ取り出して植付装置へ供給する苗取出装置
とをそれぞれ走行機体に搭載し、この走行機体を畝に沿
って走行させながら、ソイルブロック苗を畝に自動的に
植え付けるようにしたものがある(例えば、実開平5−
4820号公報、実開平5−13118号公報参照)。
【0003】この種の移植機にあっては、苗トレイをポ
ット部1個分ずつ間欠的に横送りし、横1列のポット部
からのソイルブロック苗の取り出しを終えた時点で、今
度は、苗トレイを縦方向にポット部1個分だけ送り、再
び苗トレイを前記とは反対側に間欠的に横送りする。こ
の場合の苗トレイ送り装置は、左右いずれかの方向へ間
欠移動するガイドフレームの左右両端部に巻き掛け伝動
機構を設けており、この巻き掛け伝動機構は前後に配置
された駆動スプロケット及び従動スプロケットと、これ
らに巻き掛けた搬送チェーンと、この搬送チェーンの内
側に突設された係合ピンとによって構成されていて、こ
の係合ピンをポット部間の横溝部に掛止させた状態で搬
送チェーンを間欠駆動させ、苗トレイを間欠的に縦送り
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、前側の駆動スプロケットを大径に、後側の従動スプ
ロケットを小径に形成し、苗トレイの縦送り方向に対し
て搬送チェーンを傾斜姿勢で移動し、係合ピンをポット
部の底側から横溝部に侵入掛止させるようになってい
る。
【0005】そのため、駆動スプロケット近傍では、係
合ピンが横溝部の奥まで侵入掛止できるが、その手前で
は横溝部の中途までしか侵入していなく、掛止が不充分
でガタが多くなり、縦送り時の苗トレイ位置が不安定と
なり、苗取出爪の侵入位置のバラツキにより、ソイルブ
ロック苗の損傷や根鉢部の崩れによる植付姿勢の乱れ等
が発生することがある。
【0006】本発明は、前巻掛体と相まってエンドレス
部材を苗トレイに対して略平行姿勢にする掛止補助具を
設けることにより、前後一対の巻掛体間で少なくとも周
方向2本の掛止部材を苗トレイの横溝部の奥に掛止で
き、縦送り時の苗トレイ位置を安定化できるようにした
移植機の苗トレイ送り装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、多数のポット部21aを
縦横に列設してなる苗トレイ21と、この苗トレイ21
を縦送り方向移動自在に支持するガイドフレーム28
と、このガイドフレーム28に支持された前後一対の巻
掛体33、34にエンドレス部材35を巻き掛けかつこ
のエンドレス部材35に周方向間隔をおいて掛止部材3
6を設けた巻き掛け伝動機構Aと、を備え、前記掛止部
材36を苗トレイ21のポット部21a間の横溝部21
cに掛止させてポット部21a1個分ずつ間欠移動させ
ることにより、苗トレイ21を間欠的に縦送りする移植
機の苗トレイ送り装置において、前記巻き掛け伝動機構
Aは、少なくとも周方向2本の掛止部材36を苗トレイ
21の横溝部21cの奥に掛止させるべく、前後一対の
巻掛体33、34間に前巻掛体33と相まってエンドレ
ス部材35を苗トレイ21に対して略平行姿勢にする掛
止補助具53を有することである。
【0008】これによって、前巻掛体33と掛止補助具
53との間で、エンドレス部材35は苗トレイ21に対
して略平行姿勢になり、エンドレス部材35に設けた掛
止部材36は少なくとも周方向2本が苗トレイ21の横
溝部21cの奥に掛止し、ガタのない充分な掛止状態と
なり、縦送り時の苗トレイ21の位置をより安定化す
る。
【0009】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記掛止補助
具53は、エンドレス部材35に転動可能に当接する回
転体53aを、ガイドフレーム28に対して位置固定又
はエンドレス部材35側に弾圧可能に設けて構成してい
ることである。これによって、エンドレス部材35との
間の摩擦抵抗が少ない掛止補助具53を、簡単に構成で
き、又はエンドレス部材35のテンション付与手段とし
て機能させることができる。
【0010】本発明における課題解決のための第3の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記掛止補助
具53は、エンドレス部材35に摺接可能に当接するタ
イトナ53bをガイドフレーム28に取り付けて構成し
ていることである。これによって、掛止補助具53を簡
単に構成でエンドレス部材35のテンション付与手段と
して機能させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図9において、野菜移植機1は、
走行機体2の後方に移植装置3および操縦ハンドル4を
有する歩行型であって、畝5を跨いでその長手方向に走
行しながら、ソイルブロック苗Sを畝5に所定間隔をお
いて植え付けるものである。
【0012】なお、以下において、移植機1の進行方向
を前後方向といい、進行方向に直交する横方向を左右方
向という。走行機体2は、ミッションケース6の前部に
前方突出状に架台7を取り付け、この架台7上にエンジ
ン8等を搭載するとともに、左右両側に前輪9および後
輪10を設けることにより主構成されている。
【0013】エンジン8の動力はミッションケース6内
の動力伝達機構に入力される。ミッションケース6内に
入力された動力は、図外の変速機構を介して左右両側方
に突出する車輪伝動軸11に伝達され、この車輪伝動軸
11よりも後方に設けた左右側方に突出する第1PTO
軸12と、後上方に突出する第2PTO軸13とから取
り出せるようになっている。
【0014】左右の車輪伝動軸11の外端部には、その
軸心回りに上下揺動自在な伝動ケース14が設けられ、
この伝動ケース14の下部に後輪10が軸支されてい
る。車輪伝動軸11の動力は、伝動ケース14内のチェ
ーン伝動機構を介して後輪10に伝達され、これによっ
て後輪10が回転駆動される。移植装置3は、走行機体
2の後方へ延設された移植フレーム15に設けられてお
り、苗を畝5に植付ける植付カップ16と、苗を植付カ
ップ16に供給する苗供給装置17と、覆土・鎮圧ロー
ラ18とを備えている。なお、畝5がマルチフィルムに
よって被覆されている場合には、植付カップ16の前方
にマルチフィルムに植付用の孔を形成する穿孔装置(図
示せず)が設けられる。
【0015】移植フレーム15は、前部がミッションケ
ース6の後上部に固定された主フレーム19と、前部が
ミッションケース6の後部に枢着された左右一対の可動
フレーム20とからなり、この可動フレーム20は、前
端部が左右の第1PTO軸12に横軸回りに回動自在に
枢着され、後端部が主フレーム19に対して上下位置調
整自在に吊持されている。また、主フレーム19の後端
部には前記操縦ハンドル4が固定され、可動フレーム2
0の後部には前記覆土・鎮圧ローラ18が取り付けられ
ている。
【0016】植付カップ16は、楕円軌跡運動をするよ
うに、図外の平行リンク機構を介して可動フレーム20
に上下かつ前後に揺動自在に支持されていて、第1PT
O軸12からの動力によって駆動される。また、植付カ
ップ16はその軌跡の上部で苗が落下供給され、軌跡の
下部で畝5に突入するようになっている。さらに、植付
カップ16は、前後に開閉自在なオープナを下部に備
え、このオープナは植付カップ16が軌跡の下端側にて
畝5に突入したときに前後に開き、畝5に植え穴を形成
すると同時に、この植え穴に植付カップ16内に保持し
たソイルブロック苗Sを植え付ける。
【0017】苗供給装置17は、主フレーム19の後端
部上側に配置されていて、多数のソイルブロック苗Sを
縦横に収容した苗トレイ21を縦横に間欠送りする苗ト
レイ送り装置22と、この苗トレイ送り装置22の前方
側に配置されかつ苗トレイ21から苗Sを1つずつ取り
出して植付カップ16へ供給する苗取出装置23と、を
備える。
【0018】図1、2に示すように、苗トレイ21は、
薄肉に形成された可撓性を有するプラスチックよりな
り、縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列された多数のポ
ット部21aを独立して備え、かつ、ポット部21aの
開口縁部が相互に平面状に連結されて構成されている。
このように、多数のポット部21aは苗トレイ21の裏
面側に突出し、互いに独立して縦横に列設されているた
め、苗トレイ21の裏面側には、各ポット部21a間で
形成される縦方向の縦溝部21bと横方向の横溝部21
cとが形成されている。なお、この苗トレイ21にソイ
ルブロック苗Sを育成するには、各ポット部21aすべ
てに床土を充填したあと、そこへ播種して育苗すること
により行われる。
【0019】前記苗取出装置23は、揺動運動機構を介
して主フレーム19に支持された苗取出爪24を有し、
この爪24は、前端が第2PTO軸13に連結されたユ
ニバーサルジョイント25と、このジョイント25の後
端が接続された中継ボックス26内の動力伝達機構を介
して駆動される。この苗取出爪24は、ポット部21a
内のブロック土を斜め前方向から突き刺すとともに、や
や上方移動しながら前方移動して苗Sをポット部21a
から引き出し、その後、苗Sを略鉛直姿勢となるように
姿勢変更しながら下方移動する。そして、この苗取出爪
24は、その移動軌跡の下端位置で苗Sを放出してカッ
プ移動軌跡上端に来ている植付カップ16にその苗Sを
供給し、その後、元の位置に戻るように往復運動する。
【0020】図1〜4、9において、苗トレイ送り装置
22は、主フレーム19とハンドル4に固定されたガイ
ドレール27に左右方向移動自在に支持されたガイドフ
レーム28を備えている。このガイドフレーム28は、
苗トレイ21の底部を横1列のポット部21aに亘って
支持する底板29を有し、この底板29の左右両端に側
板30が固定されている。
【0021】左右の側板30の前下部(縦送り方向前
部)には、縦送り駆動軸31が左右方向に架設されてお
り、他方、左右の側板30の後上部(縦送り方向後部)
には、縦送り従動軸32が左右方向に架設されている。
また、駆動軸31の両端部にはそれぞれ駆動スプロケッ
ト(前巻掛体)33が固定され、従動軸32の両端部に
はそれぞれ従動スプロケット(後巻掛体)34が固定さ
れている。駆動スプロケット33は大径で、従動スプロ
ケット34は小径になっている。
【0022】この駆動スプロケット33と従動スプロケ
ット34との間には、これらに亘って搬送チェーン(エ
ンドレス部材)35が巻き掛けられ、この搬送チェーン
35の対向内側に、縦方向に並ぶポット部21a間で形
成された横溝部21cに嵌合すべく、ガイドフレーム2
8内側へ片持ち状に突設された係合ピン36が周方向所
定の間隔おきに取り付けられている。
【0023】前記従動スプロケット34は駆動スプロケ
ット33より小径であるため、それらに巻き掛けられた
搬送チェーン35は、苗トレイ21の裏面に対して後側
より前側で近づくように傾斜しており、係合ピン36は
苗トレイ21の下側から横溝部21cに入っていって、
横溝部21cの奥で掛止するようになっている。相対向
する左右の側板30の外周部には、搬送チェーン35を
外側から覆うフランジ部47が対向内側に向かって突設
されており、このフランジ部47に苗トレイ21の縁部
を上から押さえ付けるための押さえ枠48が突設されて
いる。
【0024】他方、底板29の中央部には、苗トレイ2
1の中央の縦溝部21bに嵌合して縦送り方向に案内す
るガイドプレート49が上下方向に沿って延設されてい
る。このガイドプレート49は、底板29の背骨として
同底板29を補強する機能も有する。しかして、図3に
示すように、押さえ枠48と底板29との間に苗トレイ
21を挟み込むようにして、同トレイ21をガイドフレ
ーム28の上方から差し込むと、搬送チェーン35の係
合ピン36が苗トレイ21の横溝部21cに嵌合してポ
ット部21aを掛止し、この状態で駆動軸31を図1の
矢印B方向に回動することにより苗トレイ21が縦送り
されることになる。
【0025】また、底板29の下部(縦送り方向前部)
には、縦送り駆動軸31から見て同一半径となるように
内側に向かって湾曲した湾曲部50が形成されていて、
左右の側板30の下部には、苗トレイ21の上面を上か
ら押さえて湾曲部50に沿って湾曲させるための押さえ
部材51が設けられておいる。この押さえ部材51は、
その先端部が底板29側へ付勢した状態で側板30の下
部間に架設した取付シャフト52に固定されている。
【0026】このため、順次縦送りされる苗トレイ21
は、底板29のの湾曲部50に沿って下方へ湾曲され、
最終的には作業者の手元である操縦ハンドル4の下方に
戻ってくるようになっている。なお、搬送チェーン35
の係合ピン36は、ポット部21aの間隔が異なる数種
の苗トレイ21のポット部21a間のピッチに合う位置
に設けられているか、或いは、その取付位置が変更可能
とされている。
【0027】図2、3において、駆動スプロケット33
が固定されている縦送り駆動軸31に、苗トレイ21の
ポット部21a間の縦溝部21bに嵌合して同トレイ2
1を縦送り方向に案内する左右一対のガイドディスク
(ガイド輪)55が設けられている。各ガイドディスク
55は、駆動軸31を外嵌するボス部56の外周から円
板部57を突設してなり、ボス部56を径内側へ貫通す
る止めねじ58により、駆動軸31のそれぞれ左右両端
部に軸心方向移動不能でかつ軸心回り回転不能に取り付
けられている。
【0028】図3に示すように、前記湾曲部50の左右
両端部でかつ苗トレイ21の端から最初の縦溝部21b
に対応する位置にスリット59が形成されており、この
スリット59に、ガイドディスク55の円板部57が湾
曲部50の表面側へ突出して入り込んでいる。このた
め、円板部57はその外周縁部ができるだけ係合ピン3
6の先端に近接するよう、当該スリット59に入り込ん
だ状態で最初の縦溝部21bに嵌合している。
【0029】また、図1に示すように、側板30の前後
略中央部には、搬送チェーン35を側板30の外周側へ
変位させる掛止補助具53が設けられており、この掛止
補助具53により、従動スプロケット34を通過した係
合ピン36が苗トレイ21の横溝部21cの奥へいち早
く深く入り込むようにして、苗トレイ21の縦送りがよ
り確実に行われるようにしてある。これら駆動スプロケ
ット33、従動スプロケット34、搬送チェーン35、
係合ピン36及び掛止補助具53等によって巻き掛け伝
動機構Aが構成されている。
【0030】前記掛止補助具53は回転体(ローラ)5
3aを支持軸61で回転自在に支持し、この支持軸61
をガイドフレーム28の側板30に固定して構成してお
り、回転体53aは搬送チェーン35のリンク又はピン
に転動可能に当接している。前記回転体53aが当接す
る位置で搬送チェーン35は屈曲されており、その屈曲
位置から駆動スプロケット33までの間は、搬送チェー
ン35が苗トレイ21と略平行姿勢になっており、この
略平行区間には搬送チェーン35上の係合ピン36が周
方向に少なくとも2本分以上の位置する。
【0031】従って、從動スプロケット34から屈曲位
置までの間で搬送チェーン35が苗トレイ21と傾斜し
ており、この区間で係合ピン36が横溝部21cに嵌ま
り込み始め、屈曲位置から駆動スプロケット33までの
間では係合ピン36が横溝部21cの奥まで嵌まり込
み、略完全な掛止状態となる。そして、この略完全な掛
止状態となる係合ピン36は少なくとも1本存在し、苗
トレイ21を確実に縦送りできるようになっている。
【0032】前記係合ピン36は屈曲位置から駆動スプ
ロケット33までの区間で、常に掛止されるのは1本あ
ればよいが、常に周方向2本が掛止されていることが好
ましく、そのためには、その区間長さは係合ピン36の
略3本分のピッチ長さが必要になる。図5は掛止補助具
53の第1変形例を示しており、この掛止補助具53は
回転体53aを回転自在に支持する支持軸61をアーム
62の先端に支持し、このアーム62を側板30に揺動
自在に取り付け、スプリング63でアーム62を介して
回転体53aを搬送チェーン35に弾圧している。
【0033】この第1変形例の掛止補助具53では、ア
ーム62の揺動により、搬送チェーン35を苗トレイ2
1に対して平行姿勢より若干傾斜する可能性はあるが、
搬送チェーン35にテンションを付与することができ
る。図6は掛止補助具53の第2変形例を示しており、
この掛止補助具53は側板30に固定の支持軸61に円
弧状のバネ板製タイトナ53bを取り付け、このタイト
ナ53bの自由端をガイドフレーム28に設けた当たり
部材64に当接し、タイトナ53bを搬送チェーン35
のリンク又はピンに弾圧している。
【0034】この第2変形例の掛止補助具53でも、搬
送チェーン35を苗トレイ21に対して平行姿勢より若
干傾斜する可能性はあるが、搬送チェーン35にテンシ
ョンを付与することができ、構成も簡単にできる。次
に、苗トレイ21の巻き掛け伝動機構Aを駆動する縦送
り機構について説明する。
【0035】図4、7、8において、苗トレイ送り装置
22の横送り機構22Aは、ガイドフレーム28の左右
両側方に配置されかつハンドル4に固定された左右一対
のサポート部材37と、このサポート部材37間に回動
自在に架設された螺旋溝を有する横送り軸38とを備え
ている。この横送り軸38は左右の側板30に挿通され
ていて、中継ボックス26から右側のサポート部材37
内の伝達される動力で回転駆動される。
【0036】この横送り軸38には、その螺旋溝に噛み
合う係合部材を有するスライダ39が外嵌され、このス
ライダ39はガイドフレーム28に連結されている。従
って、横送り軸38がサポート部材37内の動力伝達機
構により間欠的に回転駆動されると、スライダ39が左
右移動してガイドフレーム28が左右いずれかの方向へ
間欠的に往復移動されることになる。
【0037】横送り軸38の左右両側には縦送りカム4
0が固定され、ガイドフレーム28には左右側板30間
に縦送り作動軸41が回転自在に支持され、この縦送り
作動軸41には、ガイドフレーム28が最左端又は最右
端にまで移動したときに縦送りカム40に係合するフォ
ロワ42が左右一対備えられている。また、縦送り作動
軸41は一端側が側板30から突出しており、この突出
部分に第1リンク43が固定され、第1リンク43に
は、第2リンク44が枢着され、第2リンク44には、
係合ピン65aを備えたロック解除レバー65が枢着さ
れている。
【0038】ロック解除レバー65は、ガイドフレーム
28の側板30から突出する縦送り駆動軸31の支軸部
31aにワンウェイクラッチ46を介して一方向回転自
在にかつ他方向一体回転自在に支持されている。このロ
ック解除レバー65のアーム部65bには引張りコイル
バネ67が掛合されていて、図7矢示B方向に回転する
ように付勢され、このB方向がロック解除レバー65と
縦送り駆動軸31とを一体回転する方向となっている。
【0039】また、縦送り駆動軸31の左端側には係合
歯68a、69aを備えた第1、第2の縦送りギヤ6
8、69が左右方向に並設され、これら第1、第2の縦
送りギヤ68、69はボス70に固定され、このボス7
0は縦送り駆動軸31上にワンウェイクラッチ46を介
して支持されており、縦送りギヤ68、69は縦送り方
向(矢示B)にのみ縦送り駆動軸31と同伴回転する
(したがって、逆方向は空回りする)ように連動連結さ
れている。
【0040】また、第1の縦送りギヤ68の係合歯68
aと第2の縦送りギヤ69の係合歯69aとは異なるピ
ッチに形成されており、第2の縦送りギヤ69には、縦
送り駆動軸31に軸方向移動自在にスプライン嵌合され
たクラッチシフタ71に固定された連結ピン72が挿通
する孔73が形成されている。前記クラッチシフタ71
には、シフトフォーク74が係合する係合溝75が形成
され、シフトフォーク74はレバー軸76に固着され、
このレバー軸76に設けた操作レバー78を上下に揺動
操作することによって、クラッチシフタ71を縦送り駆
動軸31上を軸方向に移動し、連結ピン72を孔73に
対して挿脱するようになっている。
【0041】80は前記第1、第2リンク43、44、
第1、第2の縦送りギヤ68、69等を覆うカバーで、
操作レバー78を挿通し、クラッチ切の位置に操作した
時に、操作レバー78を係合保持可能になっている。第
1、第2の縦送りギヤ68、69の前上方側には、これ
らの回転を規制する第1、第2のラチェットアーム8
3、84が配置されている。
【0042】これら第1、第2のラチェットアーム8
3、84は、対応する縦送りギヤ68、69の係合歯6
8a、69aに係合する係合部83a、84aを有する
と共に、それぞれ上部側が側板30側に設けた支軸85
に枢支されて上下揺動自在とされ、各々引張りコイルバ
ネ86、87によって下方に揺動するように付勢されて
いる。
【0043】第1、第2のラチェットアーム83、84
の下部近傍には、選択部材88が設けられている。この
選択部材88は、側板30側に固定された枢軸89に回
動自在に支持されいて、第1、第2の係合片91、92
を有する。第1の係合片91は第1のラチェットアーム
83に接当して係合部83aが第1の縦送りギヤ68の
係合歯68aから離反するように押上げる。第2の係合
片92は第2のラチェットアーム84に接当して係合部
84aが第2の縦送りギヤ69の係合歯69aから離反
するように押上げる。
【0044】前記構成において苗トレイ13の間欠縦送
り機構の動作を説明すると、先ず選択部材88によっ
て、第1、2のラチェットアーム83、84のいずれか
一方の係合部83a、84aが、第1、2の縦送りギヤ
68、69の係合歯68a、69aに係合するように、
第1、2のラチェットアーム83、84の他方を押上げ
るように選択しておく。
【0045】図7では、第1のラチェットアーム83が
押上げられて、第2のラチェットアーム84の係合部8
4aが第2の縦送りギヤ69の係合歯69aに係合して
いる。また、縦送りカム40は、横送り軸38と共に矢
示C方向に間欠回転している。そして、ガイドフレーム
28が左右の端部まで移動したときに、フォロワ42が
縦送りカム40によって図7の矢示D方向に押され、縦
送り作動軸41が回動して第1リンク43を介して第2
リンク44が後上方に引かれると共に、これによって、
ロック解除レバー65がワンウェイクラッチ46により
空転して縦送り駆動軸31の軸心廻りに矢示B方向と反
対方向に回動して係合ピン65aが後方側に移動し、係
合ピン65aが第2のラチェットアーム84を押圧して
第2のラチェットアーム84を押上げ、係合部84aが
第2の縦送りギヤ69の係合歯69aから外れる。この
とき第1、第2の縦送りギヤ68、69は回転しない。
【0046】次に、引張りコイルバネ67およびその他
の戻しバネの付勢力によりフォロワ42、第1リンク4
3、第2リンク44、ロック解除レバー65は元の位置
に戻るが、この際に、ワンウェイクラッチ46を介して
第1、第2の縦送りギヤ68、69が矢示B方向に一体
的に回転され、クラッチシフタ71を介して縦送り駆動
軸31が矢示B方向に回転し、その一方、第2のラチェ
ットアーム84の係合部84aが第2の縦送りギヤ69
の係合歯69aに係合して縦送り駆動軸31の回転が規
制される。
【0047】前記縦送りカム40、フォロワ42、第
1、第2リンク43、44、ロック解除レバー65、ワ
ンウェイクラッチ46等によって、ラチェットアーム8
3、84の縦送りギヤ68、69の係合歯68a、69
aに対する係合を解除すると共に縦送りギヤ68、69
が係合歯68a、69aの1ピッチ回転した後に再び係
合させる縦送り機構が構成されている。
【0048】この縦送り機構によって、苗トレイ21が
ポット部21aの縦方向の間隔に相当する分縦送りされ
る。すなわち、第1、2の縦送りギヤ68、69の係合
歯68a、69aの間隔が、ガイドフレーム28に載せ
る苗トレイ21のポット部21aの縦方向の1つのポッ
ト部21a分(1ピッチ)に相当するように形成されて
いる。したがって、本実施の形態では、2種類の苗トレ
イ21に対応できるようになっている。
【0049】前記ロック解除レバー65は係合ピン65
aを設けた位置までの長さがあれば、縦送り機構のロッ
ク解除ができるが、それ以上に長くしているのは手で持
って操作できるようにしているためである。すなわち、
ロック解除レバー65を手動操作すると、横送り軸38
の回転と関係無く苗トレイ21を縦送りすることがで
き、苗トレイ送り装置22内に新規な苗トレイ21を供
給して、送り開始位置まで移動するときに操作する。
【0050】ロック解除レバー65は苗トレイ21の縦
送りの自動操作部材と手動操作部材とを兼ねており、手
動操作部材を別途設けるのに対して簡素化及びコストダ
ウンを図っている。なお、本発明は前記実施の形態に限
定されるものではなく、種々変形することができる。例
えば、苗トレイ21を縦送りするための巻き掛け伝動機
構Aとしては、前記スプロケット33、34と搬送チェ
ーン35からなるチェーン伝動機構だけでなく、プーリ
とVベルトや、ピニオンとタイミングベルトとからなる
ベルト伝動機構を採用することができ、搬送チェーン3
5を使用する場合は、前記実施の形態及び第1変形例の
回転体53aをスプロケットで構成してもよい。また、
本発明は、歩行型の移植機だけでなく、搭乗型の移植機
にも採用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、巻き掛け
伝動機構Aは、少なくとも周方向2本の掛止部材36を
苗トレイ21の横溝部21cの奥に掛止させるべく、前
後一対の巻掛体33、34間に前巻掛体33と相まって
エンドレス部材35を苗トレイ21に対して略平行姿勢
にする掛止補助具53を有するので、前巻掛体33と掛
止補助具53との間で、エンドレス部材35を苗トレイ
21に対して略平行姿勢にでき、エンドレス部材35に
設けた掛止部材36は少なくとも周方向2本が苗トレイ
21の横溝部21cの奥に掛止でき、ガタのない充分な
掛止状態となり、縦送り時の苗トレイ21の保持をより
安定化することができ、苗の損傷を防止し、植付性能を
向上できる。
【0052】また、掛止補助具53は、エンドレス部材
35に転動可能に当接する回転体53aを、ガイドフレ
ーム28に対して位置固定又はエンドレス部材35側に
弾圧可能に設けて構成しているので、エンドレス部材3
5との間の摩擦抵抗が少なく、簡単に構成でき、又はエ
ンドレス部材35のテンション付与手段として機能させ
ることができる。
【0053】更に、掛止補助具53は、エンドレス部材
35に摺接可能に当接するタイトナ53bをガイドフレ
ーム28に取り付けて構成しているので、簡単な構成で
エンドレス部材35にテンションを付与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面側面図である。
【図2】同斜視図である。
【図3】同要部の拡大断面図である。
【図4】同断面平面図である。
【図5】掛止補助具の第1変形例を示す側面図である。
【図6】掛止補助具の第2変形例を示す側面図である。
【図7】同苗トレイ送り装置の縦送り機構の側面図であ
る。
【図8】同縦送り機構の平面図である。
【図9】移植機全体を示す側面図である。
【符号の説明】
1 移植機 21 苗トレイ 21a ポット部 21b 縦溝部 21c 横溝部 28 ガイドフレーム 31 縦送り駆動軸 33 巻掛体(駆動スプロケット) 35 エンドレス部材(搬送チェーン) 36 掛止部材(係合ピン) 53 掛止補助具 53a 回転体 53b タイトナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野坂 健吉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のポット部(21a)を縦横に列設
    してなる苗トレイ(21)と、この苗トレイ(21)を
    縦送り方向移動自在に支持するガイドフレーム(28)
    と、このガイドフレーム(28)に支持された前後一対
    の巻掛体(33、34)にエンドレス部材(35)を巻
    き掛けかつこのエンドレス部材(35)に周方向間隔を
    おいて掛止部材(36)を設けた巻き掛け伝動機構
    (A)と、を備え、前記掛止部材(36)を苗トレイ
    (21)のポット部(21a)間の横溝部(21c)に
    掛止させてポット部(21a)1個分ずつ間欠移動させ
    ることにより、苗トレイ(21)を間欠的に縦送りする
    移植機の苗トレイ送り装置において、 前記巻き掛け伝動機構(A)は、少なくとも周方向2本
    の掛止部材(36)を苗トレイ(21)の横溝部(21
    c)の奥に掛止させるべく、前後一対の巻掛体(33、
    34)間に前巻掛体(33)と相まってエンドレス部材
    (35)を苗トレイ(21)に対して略平行姿勢にする
    掛止補助具(53)を有することを特徴とする移植機の
    苗トレイ送り装置。
  2. 【請求項2】 前記掛止補助具(53)は、エンドレス
    部材(35)に転動可能に当接する回転体(53a)
    を、ガイドフレーム(28)に対して位置固定又はエン
    ドレス部材(35)側に弾圧可能に設けて構成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の移植機の苗トレイ送
    り装置。
  3. 【請求項3】 前記掛止補助具(53)は、エンドレス
    部材(35)に摺接可能に当接するタイトナ(53b)
    をガイドフレーム(28)に取り付けて構成しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の移植機の苗トレイ送り
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253010A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 移植機の苗トレイ縦送り機構
JP2009201398A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Yanmar Co Ltd 移植機
CN108370688A (zh) * 2018-04-18 2018-08-07 江西农业大学 一种新型水稻钵苗移栽机的输秧装置

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