JP2009197374A - 柔軟性不織布 - Google Patents

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Abstract

【課題】地合いが均一でかつ柔軟性を有する柔軟性不織布を提供する。
【解決手段】目付けが15〜150g/mの不織布であって、ポリエステルからなり単繊維径(D)が500〜1000nmかつ該単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000の範囲内である極細ポリエステル繊維Aと、単繊維繊度0.05〜0.6dtex、かつ繊維長3〜20mmのポリエステル繊維Bとが、前者/後者の重量比1/99〜50/50で含まれ、かつJIS L1096 6.19.1A法(45°カンチレバー法)で測定した剛軟度が2〜6cmの範囲内である。
【選択図】なし

Description

本発明は、地合いが均一でかつ柔軟性を有する柔軟性不織布に関する。
従来、衛生材料、医療材料、家庭用品等に適用できる柔軟な不織布としては、乾式スパンレース法による不織布が知られている。これは、綿やレーヨンなどの天然系素材、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維などをカード法によりウエブを形成した後に高圧水流で繊維同士を絡合させたものである。かかる乾式スパンレース法による不織布では、地合いが不良である、また、繊維長が長いことにより剛性が高いという問題があった。
他方、例えば特許文献1などでは、繊径が1〜5μmであり特定のアスペクト比(繊径と繊維長の比)を有する繊維を湿式抄紙法によりシート化した後、水流で絡合した不織布が提案されている。
しかしながら、かかる不織布では、地合いは良好であるものの、柔軟性に欠けたり、不織布の強度が弱いといった問題があった。
なお、最近では極細繊維としてナノファイバーの研究開発が盛んに行われている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特許第2871864号公報 特開2004−162244号公報 国際公開第2005/095686号パンフレット
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、地合いが均一でかつ柔軟性を有する柔軟性不織布を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、特定の繊径および繊維長を有する極細ポリエステル繊維と、所定繊度および繊維長を有するポリエステル繊維とで乾式不織布を得ると、地合いが均一でかつ柔軟性を有する柔軟性不織布が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「目付けが15〜150g/mの不織布であって、ポリエステルからなり単繊維径(D)が500〜1000nmかつ該単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000の範囲内である極細ポリエステル繊維Aと、単繊維繊度0.05〜0.6dtex、かつ繊維長3〜20mmのポリエステル繊維Bとが、前者/後者の重量比1/99〜50/50で含まれ、かつJIS L1096 6.19.1A法(45°カンチレバー法)で測定した剛軟度が2〜6cmの範囲内であることを特徴とする柔軟性不織布」が提供される。
その際、前記極細ポリエステル繊維Aが、ポリエステルからなりかつその島径(D)が500〜1000nmである島成分と、前記のポリエステルよりもアルカリ水溶液易溶解性ポリマーからなる海成分とを有する複合繊維にアルカリ減量加工を施すことにより、前記海成分を溶解除去したものであることが好ましい。また、前記の複合繊維において、海成分が、5-ナトリウムスルホン酸を6〜12モル%および分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを3〜10重量%共重合したポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。また、前記の複合繊維において島数が100以上であることが好ましい。また、前記の複合繊維において、海成分と島成分との複合重量比率(海:島)が20:80〜80:20の範囲内であることが好ましい。また、不織布が、湿式抄紙法によりシートを抄紙後、さらに高圧水流により繊維同士を絡合させた不織布であることが好ましい。また、前記高圧水流を行う際、原綿組成を互いに異にする不織布を2層以上積層することが好ましい。また、前記高圧水流を行う際、前記不織布と他の布帛とを積層することが好ましい。また、不織布の引張強度が2N/5cm以上であることが好ましい。また、柔軟性不織布が、衛生材料用または医療材料用または家庭用品用であることが好ましい。
本発明によれば、地合いが均一でかつ柔軟性を有する柔軟性不織布が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明において、極細ポリエステル繊維Aの単繊維径が500〜1000nmの範囲内であることが肝要である。該単繊維径が500nm未満では、極細ポリエステル繊維A同士が擬似膠着しやすく均一分散しにくいため、衛生材料や医療材料などとしての本来の性能が得られず好ましくない。逆に、該該単繊維径が1000nmより大きいと、極細ポリエステル繊維としての効果が低くなり、不織布の柔軟性が損われるおそれがあり好ましくない。なお、単繊維の断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には外接円の直径を単繊維径とする。また、単繊維径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。
また、前記極細ポリエステル繊維Aにおいて、単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000(好ましくは800〜1500)の範囲内であることが肝要である。該比(L/D)が600未満では、繊維長が短くなり過ぎるため、他の繊維との絡みが小さくなり、繊維が脱落する可能性が高くなり好ましくない。逆に、該該比(L/D)が3000を越える場合、繊維長が長くなりすぎ、極細ポリエステル繊維A自身の絡みが大きくなり、均一分散が阻害されるおそれがあり好ましくない。
前記極細ポリエステル繊維Aを形成するポリエステルの種類としては、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ステレオコンプレックスポリ乳酸、ポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどが好ましく例示される。
前記のような極細ポリエステル繊維の製造方法としては特に限定されないが、国際公開第2005/095686号パンフレットに開示された方法が好ましい。すなわち、単繊維径およびその均一性の点で、ポリエステルポリマーからなりかつその島径(D)が500〜1000nmである島成分と、前記のポリエステルポリマーよりもアルカリ水溶液易溶解性ポリマー(以下、「易溶解性ポリマー」ということもある。)からなる海成分とを有する複合繊維にアルカリ減量加工を施し、前記海成分を溶解除去したものであることが好ましい。なお、前記島径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。なお、島の形状が丸断面以外の異型断面である場合には、前記の島径(D)は、その外接円の直径を用いる。
ここで、海成分を形成するアルカリ水溶液易溶解性ポリマーの、島成分を形成するポリエステルポリマーに対する溶解速度比が200以上(好ましくは300〜3000)であると、島分離性が良好となり好ましい。溶解速度が200倍未満の場合には、繊維断面中央部の海成分を溶解する間に、分離した繊維断面表層部の島成分が、繊維径が小さいために溶解されるため、海相当分が減量されているにもかかわらず、繊維断面中央部の海成分を完全に溶解除去できず、島成分の太さ斑や島成分自体の溶剤侵食につながり、均一な繊維径の超極細繊維が得ることができないおそれがある。
海成分を形成する易溶解性ポリマーとしては、特に繊維形成性の良いポリエステル類、脂肪族ポリアミド類、ポリエチレンやポリスチレン等のポリオレフィン類を好ましい例としてあげることができる。更に具体例を挙げれば、アルカリ水溶液易溶解性ポリマーとして、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリアルキレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合ポリエステルが最適である。ここでアルカリ水溶液とは、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム水溶液などを言う。これ以外にも、ナイロン6やナイロン66等の脂肪族ポリアミドに対するギ酸、ポリスチレンに対するトリクロロエチレン等やポリエチレン(特に高圧法低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン)に対する熱トルエンやキシレン等の炭化水素系溶剤、ポリビニルアルコールやエチレン変性ビニルアルコール系ポリマーに対する熱水を例として挙げることができる。
ポリエステル系ポリマーの中でも、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを3〜10重量%共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルが好ましい。ここで、5−ナトリウムスルホイソフタル酸は親水性と溶融粘度向上に寄与し、ポリエチレングリコール(PEG)は親水性を向上させる。また、PEGは分子量が大きいほど、その高次構造に起因すると考えられる親水性増加作用があるが、反応性が悪くなってブレンド系になるため、耐熱性や紡糸安定性の面で問題が生じる可能性がある。また、共重合量が10重量%以上になると、溶融粘度低下作用があるので、好ましくない。
一方、島成分を形成するポリエステルポリマーとしては、前述のとおりである。なお、海成分を形成するポリマーおよび島成分を形成するポリマーについて、製糸性および抽出後の超極細繊維の物性に影響を及ぼさない範囲で、必要に応じて、有機充填剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、防錆剤、架橋剤、発泡剤、蛍光剤、表面平滑剤、表面光沢改良剤、フッ素樹脂等の離型改良剤、等の各種添加剤を含んでいても差しつかえない。
前記の海島型複合繊維において、溶融紡糸時における海成分の溶融粘度が島成分ポリマーの溶融粘度よりも大きいことが好ましい。かかる関係にある場合には、海成分の複合重量比率が40%未満と少なくなっても、島同士が接合したり、島成分の大部分が接合して海島型複合繊維とは異なるものになり難い。
好ましい溶融粘度比(海/島)は、1.1〜2.0、特に1.3〜1.5の範囲である。この比が1.1倍未満の場合には溶融紡糸時に島成分が接合しやすくなり、一方2.0倍を越える場合には、粘度差が大きすぎるために紡糸調子が低下しやすい。
次に島数は、100以上(より好ましくは300〜1000)であることが好ましい。また、その海島複合重量比率(海:島)は、20:80〜80:20の範囲が好ましい。かかる範囲であれば、島間の海成分の厚みを薄くすることができ、海成分の溶解除去が容易となり、島成分の極細繊維への転換が容易になるので好ましい。ここで海成分の割合が80%を越える場合には海成分の厚みが厚くなりすぎ、一方20%未満の場合には海成分の量が少なくなりすぎて、島間に接合が発生しやすくなる。
溶融紡糸に用いられる口金としては、島成分を形成するための中空ピン群や微細孔群を有するものなど任意のものを用いることができる。例えば、中空ピンや微細孔より押し出された島成分とその間を埋める形で流路を設計されている海成分流とを合流し、これを圧縮することにより海島断面が形成されるといった紡糸口金でもよい。吐出された海島型複合繊維は冷却風により固化され、所定の引き取り速度に設定した回転ローラーあるいはエジェクターにより引き取られ、未延伸糸を得る。この引き取り速度は特に限定されないが、200〜5000m/分であることが望ましい。200m/分以下では生産性が悪い。また、5000m/分以上では紡糸安定性が悪い。
得られた未延伸糸は、海成分を抽出後に得られる極細繊維の用途・目的に応じて、そのままカット工程あるいはその後の抽出工程に供してもよいし、目的とする強度・伸度・熱収縮特性に合わせるために、延伸工程や熱処理工程を経由して、カット工程あるいはその後の抽出工程に供することができる。延伸工程は紡糸と延伸を別ステップで行う別延方式でもよいし、一工程内で紡糸後直ちに延伸を行う直延方式を用いてもかまわない。
次に、かかる複合繊維を、島径(D)に対する繊維長(L)の比(L/D)が前記の範囲内となるようにカットした後、アルカリ減量加工を施すことにより、前記海成分を溶解除去する。かかるカットは、未延伸糸または延伸糸をそのまま、または数十本〜数百万本単位に束ねたトウにしてギロチンカッターやロータリーカッターなどでカットすることが好ましい。
前記のアルカリ減量加工は、不織布を製造後であってもよいし、不織布の製造前であってもよい。かかるアルカリ減量加工において、繊維とアルカリ液の比率(浴比)は0.1〜5%である事が好ましく、さらには0.4〜3%である事が好ましい。0.1%未満では繊維とアルカリ液の接触は多いものの、排水等の工程性が困難となるおそれがある。一方、5%以上では繊維量が多過ぎるため、アルカリ減量加工時に繊維同士の絡み合いが発生するおそれがある。なお、浴比は下記式にて定義する。
浴比(%)=(繊維質量(gr)/アルカリ水溶液質量(gr)×100)
また、アルカリ減量加工の処理時間は5〜60分である事が好ましく、さらには10〜30分である事が好ましい。5分未満ではアルカリ減量が不十分となるおそれがある。一方、60分以上では島成分までも減量されるおそれがある。
また、アルカリ減量加工において、アルカリ濃度は2%〜10%である事が好ましい。2%未満では、アルカリ不足となり、減量速度が極めて遅くなるおそれがある。一方、10%を越えるとアルカリ減量が進みすぎ、島部分まで減量されるおそれがある。
本発明において、ポリエステル繊維Bの単繊維繊度が0.05〜0.6dtexの範囲内であることが肝要である。該単繊維繊度が0.05dtex未満では、風合いが柔らかくなるものの、抄紙工程における水流の影響を受け易く地合いが悪くなるおそれがあり、好ましくなし。逆に、該単繊維繊度が0.6dtexを越えると、柔軟性が損われるおそれがあり好ましくない。
前記ポリエステル繊維Bの繊維長は3〜20mmの範囲内にあることが肝要である。該繊維長が3mm未満では、不織布の強度が低下するおそれがあり好ましくない。逆に、該繊維長が20mmを越えると、抄紙法による繊維分散が極めて悪くなり、地合いが悪化するおそれがあり好ましくない。
本発明の柔軟性不織布は、例えば以下の製造方法により製造することができる。まず、前記の極細ポリエステル繊維Aまたはその前駆体(海島型複合繊維)と、前記のポリエステル繊維Bとを、極細ポリエステル繊維A(海島型複合繊維の海成分を溶解除去した後の重量)とポリエステル繊維Bとの重量比が(前者/後者)1/99〜50/50の範囲内となるように用意する。ここで、極細ポリエステル繊維Aの重量割合が該重量比よりも小さいと、柔軟性が損われ、また衛生材料や医療材料などとしての本来の性能が得られず好ましくない。逆に、極細ポリエステル繊維Aの重量割合が該重量比よりも大きいと、不織布を製造する際の工程性が悪くなるおそれがあり好ましくない。なお、不織布全重量に対して10重量%以下であれば、他の繊維をも用いてもよい。
次いで、湿式抄造法によりウェブを形成した後、熱処理工程を経てから、高圧水流処理を施しても良いし、湿式抄造法により得られたウェブを未乾燥のまま、高圧水流処理を施しても良い。不織布の生産性を考慮した場合、熱処理工程を経てから高圧水流処理を施す方が好ましい。また、比較的長い短繊維を針の付いたローラーを用いて繊維を開繊混合するカード法か、比較的短い短繊維を穴明きドラムに送り空気により分散しウェブを形成するエアレイド法等によりウェブを形成した後、絡合/熱処理工程により構造を固定してもよいが、前記の湿式抄造法のほうが好ましい。
なお、前記高圧水流を行う際、シートは単体でもよいし、原綿組成を互いに異にするシートを2層以上積層してもよい。また、前記高圧水流を行う際、前記シートと他の布帛とを積層してもよい。その際、かかる布帛としてはポリエステル繊維からなる織編物や不織布などが好ましい。
次いで、必要に応じて、前述のようにアルカリ減量加工を施すことにより、海島型複合繊維の海成分を溶解除去することにより、本発明の柔軟性不織布が得られる。
かくして得られた柔軟性不織布において、その目付けが15〜150g/m(より好ましくは20〜70g/m)の範囲内であることが肝要である。該目付けが15g/m未満では、高圧水流処理を施す際に繊維が脱落するおそれがあり好ましくない。逆に、該目付けが150g/mを越えると、不織布の柔軟性が損われるおそれがあり好ましくない。
また、かかる柔軟性不織布において、L1096 6.19.1A法(45°カンチレバー法)で測定した剛軟度が2〜6cmの範囲内であることが肝要である。該剛軟度が2cm未満では、シートとして腰がなさすぎるため好ましくない。逆に、該剛軟度が6cmを越えると柔軟性が損われるため好ましくない。
さらに、不織布の引張強度が2N/5cm以上であることが好ましい。ただし、かかる引張強度は、JIS L1096(一般織物試験方法)により不織布のタテ方向とヨコ方向について測定しその平均値を求めるものとする。このような引張強度は前記の範囲内で適宜最適化することにより得られる。
本発明の柔軟性不織布は、地合いが均一でかつ優れた柔軟性を有し、しかも引張強度に優れるので、衛生材料用または医療材料用または家庭用品用などとして好適に使用される。もちろん、他の用途(例えば、精密液体フィルタ用など)に用いてもさしつかえない。
なお、本発明の柔軟性不織布には、必要に応じて、常法の染色加工、カレンダー加工、エンボス加工、親水加工、撥水加工など適宜施してもよい。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
(1)溶融粘度
乾燥処理後のポリマーを紡糸時のルーダー溶融温度に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持したのち、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときのせん断速度と溶融粘度をプロットする。そのプロットをなだらかにつないで、せん断速度−溶融粘度曲線を作成し、せん断速度が1000秒−1の時の溶融粘度を見た。
(2)溶解速度測定
海成分および島成分のポリマーを、各々、径0.3mm、長さ0.6mmのキャピラリーを24孔もつ口金から吐出し、1000〜2000m/分の紡糸速度で引き取って得た未延伸糸を残留伸度が30〜60%の範囲になるように延伸して、83dtex/24フィラメントのマルチフィラメントを作成した。これを所定の溶剤および溶解温度で浴比100として、溶解時間と溶解量から減量速度を算出した。
(3)島径との測定
透過型電子顕微鏡TEMで、倍率30000倍で繊維断面写真を撮影し、測定した。TEMの機械によっては測長機能を活用して測定し、また無いTEMについては、撮った写真を拡大コピーして、縮尺を考慮した上で定規にて測定すればよい。ただし、繊維径は、繊維断面におけるその外接円の直径を用いた(n数5の平均値)。
(4)繊維長
走査型電子顕微鏡(SEM)により、海成分溶解除去前の極細短繊維を基盤上に寝かせた状態とし、20〜500倍で測定した。SEMの測長機能を活用して測定した(n数5の平均値)。
(5)引張強度および伸度
JIS L1096(一般織物試験方法)に基づいて測定した。
(6)目付
JIS P8124(紙のメートル坪量測定方法)に基づいて測定した。
(7)厚み
JIS P8118(紙及び板紙の厚さと密度の試験方法)に基づいて測定した。
(8)密度
JIS P8118(紙及び板紙の厚さと密度の試験方法)に基づいて測定した。
(9)地合い
出来上がったサンプルの表面の状態を目視にて4段階判定を実施した(地合いが良いものから順に、◎、○、△、×)
(10)剛軟度
JIS L1096 6.19.1A法(45°カンチレバー法)で測定した
[実施例1]
島成分に285℃での溶融粘度が120Pa・secのポリエチレンテレフタレート、海成分に285℃での溶融粘度が135Pa・secである平均分子量4000のポリエチレングリコールを4重量%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を9mol%共重合した改質ポリエチレンテレフタレートを使用し、海:島=10:90の重量比率で島数400の口金を用いて紡糸し、紡糸速度1500m/minで引き取った。海成分と島成分とのアルカリ減量速度比は1000倍であった。これを3.9倍に延伸した後、ギロチンカッターで1000μmにカットして、極細短繊維前駆体を得た。これを4%NaOH水溶液で75℃にて10%減量したところ、繊維径と繊維長が比較的均一である極細短繊維が生成していることを確認、本繊維を短カット極細繊維とした(750nm、1mm、L/D=1333)。
一方、ポリエチレンテレフタレート短繊維は常法によって製造された短繊維(繊度0.06dtex、5mm)を用いた。
両者を重量比率で(750nm、1mm)20/(0.06dtex、5mm)80を混合撹拌した後、TAPPI(熊谷理機工業製角型シートマシン、以下同じ)により30g/mを抄紙し、これを150メッシュの金属メッシュの上に置き、ウォーターニードル試験機(ノズル0.1mmφ、2列千鳥、196N/cm(20kg/cm)、速度2m/min)で絡合処理を施した(表裏各2回)後、エアースルードライヤーで乾燥処理を施し不織布を得た。得られた不織布の物性を表1に示す。
得られた不織布を用いて衛生材料および医療材料および家庭用品を得た。
[実施例2]
実施例1において、両者の比率を変更(750nm、1mm)40/(0.06dtex、5mm)60に変更した以外は同様の方法を施し、不織布シートを得た。得られた不織布の物性を表1に示す。
[実施例3]
実施例1において、目付を100g/mに変更し抄紙を実施した。目付が高い為、実施例1の条件では繊維同士の絡合が不十分となる為、水圧条件を変更(196N/cm(20kg/cm)を392N/cm(40kg/cm)に変更)し絡合処理を施した(表裏2回)後、エアースルードライヤーで乾燥し、シートを得た。得られた不織布の物性を表1に示す。
[比較例1]
実施例1において、両者の比率を変更(750nm、1mm)60/(0.06dtex、5mm)40に変更した以外は同様の方法を施し、不織布シートを得た。得られた不織布の物性を表1に示す。
[比較例2]
実施例1において、短繊維を常法によって得られた1.7dtex(5mm)に変更した以外は同様の条件を施し、不織布シートを得た。得られた不織布の物性を表1に示す。
[比較例3]
実施例1で用いた短繊維(0.06dtex、5mm)100%とする以外は同様の条件を施し、不織布シートを得た。得られた不織布の物性を表1に示す。
[比較例4]
実施例1で使用した極細繊維の繊維長を変更し、(アスペクト比(L/D)=5000)とした以外は実施例1と同様にした。アスペクト比が大きくなった為、分散性が悪化し、斑が多い(地合い×)サンプルとなった。
[比較例5]
実施例1で使用した極細繊維の繊維長を変更し、(アスペクト比(L/D)=500)とした以外は実施例1と同様にした。アスペクト比が小さくなった為、分散性が更に向上した反面、湿紙強度が弱く、工程性の悪化及び乾燥時の収縮率がアップし、斑が多い(地合い×)サンプルとなった。
Figure 2009197374
本発明によれば、極細ポリエステル繊維を含み、地合いが均一でかつ柔軟性を有する柔軟性不織布が提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (10)

  1. 目付けが15〜150g/mの不織布であって、ポリエステルからなり単繊維径(D)が500〜1000nmかつ該単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000の範囲内である極細ポリエステル繊維Aと、単繊維繊度0.05〜0.6dtex、かつ繊維長3〜20mmのポリエステル繊維Bとが、前者/後者の重量比1/99〜50/50で含まれ、かつJIS L1096 6.19.1A法(45°カンチレバー法)で測定した剛軟度が2〜6cmの範囲内であることを特徴とする柔軟性不織布。
  2. 前記極細ポリエステル繊維Aが、ポリエステルからなりかつその島径(D)が500〜1000nmである島成分と、前記のポリエステルよりもアルカリ水溶液易溶解性ポリマーからなる海成分とを有する複合繊維にアルカリ減量加工を施すことにより、前記海成分を溶解除去したものである、請求項1に記載の柔軟性不織布。
  3. 前記の複合繊維において、海成分が、5-ナトリウムスルホン酸を6〜12モル%および分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを3〜10重量%共重合したポリエチレンテレフタレートである、請求項2に記載の柔軟性不織布。
  4. 前記の複合繊維において島数が100以上である、請求項2または請求項3に記載の柔軟性不織布。
  5. 前記の複合繊維において、海成分と島成分との複合重量比率(海:島)が20:80〜80:20の範囲内である、請求項2〜4のいずれかに記載の柔軟性不織布。
  6. 不織布が、湿式抄紙法によりシートを抄紙後、さらに高圧水流により繊維同士を絡合させた不織布である、請求項1〜5のいずれかにに記載の柔軟性不織布。
  7. 前記高圧水流を行う際、原綿組成を互いに異にするシートを2層以上積層する、請求項6に記載の柔軟性不織布。
  8. 前記高圧水流を行う際、前記シートと他の布帛とを積層する、請求項6または請求項7に記載の柔軟性不織布。
  9. 不織布の引張強度が2N/5cm以上である、請求項1〜8のいずれかに記載の柔軟性不織布。
  10. 柔軟性不織布が、衛生材料用または医療材料用または家庭用品用である、請求項1〜9のいずれかに記載の柔軟性不織布。
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