JP3185098U - 化粧用パフ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中綿を含む中綿層12と、該中綿層の少なくとも一表面に積層してなる不織布11とを含む化粧用パフ10であって、前記不織布が、ポリエステルからなり単繊維径(D)が10〜1000nmかつ該単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000の範囲内である極細ポリエステル繊維Aと、単繊維繊度0.02〜0.9dtexかつ繊維長3〜20mmのポリエステル繊維Bとを含む。
【選択図】図1
Description
それを改良すべく、エアレイド不織布シートを用いたもの(例えば、特許文献1参照)、コットンスパンレースからなる表面シートを中綿のまわりを被覆したもの(例えば、特許文献2参照)、再生セルロース繊維不織布を外層材に使用し、内層部に熱融着性繊維を含有したもの(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
しかしながら、表面の柔軟性、皮膚への追随性、表面毛羽の対策の点でまだ満足とはいえなかった。
本考案において、極細ポリエステル繊維Aの単繊維径が10〜1000nm(より好ましくは50〜800nm)の範囲内であることが肝要である。該単繊維径が10nm未満では、極細ポリエステル繊維A同士が擬似膠着しやすく均一分散しにくいため好ましくない。逆に、該該単繊維径が1000nmより大きいと、極細ポリエステル繊維としての効果が低くなり、不織布の柔軟性が損われるおそれがあり好ましくない。なお、単繊維の断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には外接円の直径を単繊維径とする。また、単繊維径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。
を完全に溶解除去できず、島成分の太さ斑や島成分自体の溶剤侵食につながり、均一な繊維径の超極細繊維が得ることができないおそれがある。
ことができる。
浴比(%)=(繊維質量(gr)/アルカリ水溶液質量(gr)×100)
また、アルカリ減量加工において、アルカリ濃度は2%〜10%であることが好ましい。2%未満では、アルカリ不足となり、減量速度が極めて遅くなるおそれがある。一方、10%を越えるとアルカリ減量が進みすぎ、島部分まで減量されるおそれがある。
前記中綿の単繊維繊度および繊維長としては、クッション性、化粧液の浸透性、保持性等の観点から単繊維繊度0.5〜3.0dtex、繊維長5〜80mmの範囲内であることが好ましい。
また、前記中綿層の組織は限定されない。織物や編物でもよいが、クッション性、化粧液の浸透性、保持性等の観点から、常法のカード法により得られたカードウエブが好ましい。
ここで、化粧用パフ全体重量に対する前記不織布(片側表面の不織布)の重量比が1〜25重量%(より好ましくは1〜20重量%)の範囲内であることが好ましい。該重量比が25重量%よりも大きいと、クッション性の不足や表面の柔軟性が不足するおそれがある。
なお、前記不織布には、必要に応じて、常法の染色加工、カレンダー加工、エンボス加工、親水加工、撥水加工など適宜施してもよい。
乾燥処理後のポリマーを紡糸時のルーダー溶融温度に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持したのち、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときのせん断速度と溶融粘度をプロットする。そのプロットをなだらかにつないで、せん断速度−溶融粘度曲線を作成し、せん断速度が1000秒−1の時の溶融粘度を見た。
海成分および島成分のポリマーを、各々、径0.3mm、長さ0.6mmのキャピラリーを24孔もつ口金から吐出し、1000〜2000m/分の紡糸速度で引き取って得た未延伸糸を残留伸度が30〜60%の範囲になるように延伸して、83dtex/24フィラメントのマルチフィラメントを得た。これを所定の溶剤および溶解温度で浴比100として、溶解時間と溶解量から減量速度を算出した。
透過型電子顕微鏡TEMで、倍率30000倍で繊維断面写真を撮影し、測定した。TEMの測長機能を活用して測定した。ただし、繊維径は、繊維断面におけるその外接円の直径を用いた(n数5の平均値)。
走査型電子顕微鏡(SEM)により、海成分溶解除去前の極細短繊維を基盤上に寝かせた状態とし、20〜500倍で測定した。SEMの測長機能を活用して測定した(n数5の平均値)。
JIS L1096(一般織物試験方法)に基づいて測定した。
JIS P8124(紙のメートル坪量測定方法)に基づいて測定した。
JIS P8118(紙及び板紙の厚さと密度の試験方法)に基づいて測定した。
JIS P8118(紙及び板紙の厚さと密度の試験方法)に基づいて測定した。
試験者の官能評価により、非常に優れている(◎)、優れている(○)、普通(△)、劣る(×)の4段階に評価した。
目視判定により品位を評価し、非常に優れている(◎)、優れている(○)、普通(△)、劣る(×)の4段階に評価した。
化粧液の保持性を、非常に優れている(◎)、優れている(○)、普通(△)、劣る(×)の4段階に評価した。
化粧液の放出性を、非常に優れている(◎)、優れている(○)、普通(△)、劣る(×)の4段階に評価した。
島成分に285℃での溶融粘度が120Pa・secのポリエチレンテレフタレート、海成分に285℃での溶融粘度が135Pa・secである平均分子量4000のポリエチレングリコールを4重量%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を9mol%共重合した改質ポリエチレンテレフタレートを使用し、海:島=10:90の重量比率で島数400の口金を用いて紡糸し、紡糸速度1500m/minで引き取った。海成分と島成分とのアルカリ減量速度比は1000倍であった。これを3.9倍に延伸した後、ギロチンカッターで繊維長1000μmにカットして、極細短繊維前駆体を得た。これを4%NaOH水溶液で75℃にて10%減量したところ、繊維径と繊維長が均一である極細短繊維が生成していることを確認し、本繊維を極細ポリエステル繊維Aとした(単繊維径750nm、繊維長1mm(1000000nm)、L/D=1333)。
一方、ポリエチレンテレフタレート短繊維は常法によって製造されたポリエステル繊維B(単繊維繊度0.06dtex、繊維長5mm)を用意した。
両者を重量比率で(極細ポリエステル繊維A)20/(ポリエステル繊維B)80の比率で混合したスラリーを作製した後、傾斜短網抄紙機で湿紙を得た後に、ウォーターニードル加工機(ノズル0.1mmφ、2列千鳥、4ゾーン(上から下、下から上、下から上、上から下)196N/cm2(20kg/cm2)、速度10m/min)で絡合処理を施した後、エアースルードライヤーで乾燥処理を施し不織布を得た。
この不織布と、コットン100重量%からなるカードウエブにクモの巣状接着不織布(ポリエステル製、目付け12g/m2)を用いて接着させて、化粧用パフを得た。得られた化粧用パフの特性を表1に示す。
実施例1において、(極細ポリエステル繊維A)40/(ポリエステル繊維B)60の比率に変更したこと以外は実施例1と同様にした。得られた化粧用パフの特性を表1に示す。
実施例1において中綿をポリエステル繊維(丸断面、単繊維繊度1.7dtex、繊維長44mm)に変更したこと以外は実施例1と同様にした。得られた化粧用パフの特性を表1に示す。
実施例1で使用した不織布を中綿層の両面にサンドイッチするように配置し、化粧用パフを得た。得られた化粧用パフの特性を表1に示す。
実施例1において、ポリエステル繊維B(単繊維繊度0.06dtex、繊維長5mm)だけを用いて不織布を構成すること以外は実施例1と同様にした。得られた化粧用パフの特性を表1に示す。
実施例1において、不織布としてキュプラ長繊維不織布(旭化成せんい製ベンリーゼ(商品名)、目付け30g/m2)を用いること以外は実施例1と同様にした。得られた化粧用パフの特性を表1に示す。
11 不織布
12 中綿層
20 化粧用パフ(両面不織布タイプ)
21 表面不織布
22 中綿層
Claims (9)
- 中綿を含む中綿層と、該中綿層の少なくとも一表面に積層してなる不織布とを含む化粧用パフであって、
前記不織布が、ポリエステルからなり単繊維径(D)が10〜1000nmかつ該単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000の範囲内である極細ポリエステル繊維Aと、単繊維繊度0.02〜0.9dtexかつ繊維長3〜20mmのポリエステル繊維Bとを含むことを特徴とする化粧用パフ。 - 前記中綿が、コットン、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、およびレーヨン繊維からなる群より選択される少なくとも1種からなる、請求項1に記載の化粧用パフ。
- 前記極細ポリエステル繊維Aが、ポリエステルからなりかつその島径(D)が10〜1000nmである島成分と、前記のポリエステルよりもアルカリ水溶液易溶解性ポリマーからなる海成分とを有する複合繊維にアルカリ減量加工を施すことにより、前記海成分を溶解除去したものである、請求項1または請求項2に記載の化粧用パフ。
- 前記極細ポリエステル繊維Aと前記ポリエステル繊維Bとの重量比が(極細ポリエステル繊維A/ポリエステル繊維B)1/99〜50/50の範囲内である、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧用パフ。
- 前記不織布の目付けが15〜50g/m2の範囲内である、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧用パフ。
- 前記不織布が、湿式抄紙法によりシートを抄紙後、さらに高圧水流により繊維同士を絡合させた不織布である、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧用パフ。
- 前記高圧水流処理を行う際、原綿組成を互いに異にするシートを2層以上積層して高圧水流処理したものである、請求項6に記載の化粧用パフ。
- 前記不織布の引張強度が2N/5cm以上である、請求項1〜7のいずれかに記載の化粧用パフ。
- 化粧用パフ全体重量に対する前記不織布の重量比が1〜25重量%の範囲内である、請求項1〜8のいずれかに記載の化粧用パフ。
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JP2021529267A (ja) * | 2018-07-03 | 2021-10-28 | エスダブリュエム・ルクセンブルク | 靭皮繊維を含む植物紙及びそれから作られた化粧品 |
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