JP2012223396A - コスメテイック製品用不織布およびコスメテイック製品 - Google Patents

コスメテイック製品用不織布およびコスメテイック製品 Download PDF

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Abstract

【課題】コスメテイック製品用不織布であって、保液性だけでなく肌への貼り付き性にも優れたコスメテイック製品用不織布、および該不織布を用いてなるコスメテイック製品を提供する。
【解決手段】親水性繊維、およびポリエステルからなり単繊維径(D)が50〜1000nmの極細ポリエステル繊維を用いてコスメテイック製品用不織布を得た後、必要に応じて該不織布を用いてコスメテイック製品を得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、コスメテイック製品用不織布であって、保液性だけでなく肌への貼り付き性にも優れたコスメテイック製品用不織布、および該不織布を用いてなるコスメテイック製品に関する。
従来、フェイスマスクを中心とするコスメテイック製品(コスメ製品と称されることもある。)としてさまざまなものが提案されている。例えば、特許文献1や特許文献2などでは、親水性繊維を含むコスメテイック製品用不織布やかかる不織布を用いてなるコスメテイック製品が提案されている。
しかしながら、親水性繊維を含む従来のコスメテイック製品用不織布では、化粧液の吸収性や保液性に優れるものの、肌への貼り付き性の点でまだ満足とはいえなかった。
特開2006−274468号公報 特許第3944526号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、コスメテイック製品用不織布であって、保液性だけでなく肌への貼り付き性にも優れたコスメテイック製品用不織布、および該不織布を用いてなるコスメテイック製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、コスメテイック製品用不織布において、親水性繊維だけでなく極めて単繊維径が小さい極細ポリエステル繊維をも含ませることにより保液性だけでなく肌への貼り付き性も向上することを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「コスメテイック製品用不織布であって、親水性繊維、およびポリエステルからなり単繊維径(D)が50〜1000nmの極細ポリエステル繊維を含むことを特徴とするコスメテイック製品用不織布。」が提供される。
その際、前記極細ポリエステル繊維において、単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000の範囲内であることが好ましい。また、前記極細ポリエステル繊維が、ポリエステルからなりかつ島径(D)が50〜1000nmである島成分と前記のポリエステルよりもアルカリ水溶液易溶解性ポリマーからなる海成分とを有する複合繊維にアルカリ減量加工を施すことにより、前記海成分を溶解除去したものであることが好ましい。また、不織布に前記極細ポリエステル繊維が不織布重量に対して0.5〜50重量%含まれることが好ましい。また、不織布の少なくとも片面に前記極細ポリエステル繊維が露出していることが好ましい。また、不織布が、湿式抄紙法によりシートを抄紙後、さらに高圧水流により繊維同士を絡合させた不織布であることが好ましい。また、不織布の少なくとも片面において、下記の方法で求めた湿潤動摩擦係数が1.5以上であることが好ましい。
温度20℃の水中に試料を浸漬させた後、温度20℃、相対湿度65%の環境下で10分間吊るした後、10cm×5cmの試料をヘッド(136g)の下に貼り付け、平滑な台の上に敷かれたシリコンラバー(擬似肌)上に置き、ヘッドを等速(10cm/min)で10cm以上動かした時の抵抗値(F)をUゲージで測定、記録(n数5の平均)する。試料はタテ方向(長手方向)で測定し、次式より湿潤動摩擦係数を求める。
湿潤動摩擦係数(μ)=Uゲージの読み(F)/ヘッドと試料の荷重(R)
また、本発明によれば、前記のコスメテイック製品用不織布を用いてなり、化粧液を含むコスメテイック製品が提供される。
本発明によれば、コスメテイック製品用不織布であって、保液性だけでなく肌への貼り付き性にも優れたコスメテイック製品用不織布、および該不織布を用いてなるコスメテイック製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明のコスメテイック製品用不織布(以下、単に「不織布」ということもある。)は、美容製品または化粧製品などのコスメテイック製品用不織布であって、親水性繊維、およびポリエステルからなり単繊維径(D)が50〜1000nmの極細ポリエステル繊維を含む。
前記親水性繊維としては、親水性を有する繊維であれば特に限定されず、パルプ、コットン、麻、シルク、ウールなどの天然繊維、ビスコースレーヨン、キュプラ、溶融紡糸セルロース繊維などの再生繊維、親水基を有する合成繊維、親水化処理を施した合成繊維などが例示される。
前記親水繊維において、不織布の保液性および形態保持性の点で単繊維繊度が0.1dtex以上(より好ましくは0.1〜10dtex、さらに好ましくは0.5〜5.0dtex)の範囲内であることが好ましい。該単繊維繊度が0.1dtexよりも小さいと不織布の保液性や形態保持性が損なわれるおそれがある。なお、該単繊維繊度が0.1dtex以上であれば、通常、単繊維径は1000nmよりも大きくなる。
また、親水性繊維の形態としては長繊維でもよいが短繊維であることが好ましい。その際、親水性繊維の繊維長としては、3〜30mm(より好ましくは5〜20mm)の範囲内であることが好ましい。
不織布に含まれる前記親水性繊維の含有量としては、不織布重量対比50重量%以上(より好ましくは60〜99.5重量%、特に好ましくは70〜99.5)であることが好ましい。親水性繊維の該含有量が50重量%よりも小さい場合は、不織布の吸液性が低下するおそれがある。
一方、前記極細ポリエステル繊維において、単繊維径(D)が50〜1000nm(より好ましくは500〜1000nm、さらに好ましくは550〜800nm)の範囲内であることが肝要である。該単繊維径が50nm未満の場合、極細ポリエステル繊維同士が擬似膠着しやすく均一分散しにくいため、肌への貼り付き性が低下するおそれがある。逆に、該単繊維径が1000nmより大きい場合も、極細ポリエステル繊維としての効果が低くなり、肌への貼り付き性が低下するおそれがある。なお、極細ポリエステル繊維の単繊維断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には外接円の直径を単繊維径とする。また、単繊維径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。
前記極細ポリエステル繊維において、単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000(好ましくは800〜1500)の範囲内であることが好ましい。該比(L/D)が600未満では、繊維長が短くなり過ぎるため、他の繊維との絡みが小さくなり、繊維が脱落するおそれがある。逆に、該比(L/D)が3000を越える場合、繊維長が長くなりすぎ、極細ポリエステル繊維自身の絡みが大きくなり、均一分散が阻害されるおそれがある。
前記極細ポリエステル繊維を形成するポリエステルの種類としては、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ステレオコンプレックスポリ乳酸、ポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステル、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルや、特開2009−091694号公報に記載された、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエステルであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。
本発明のコスメテイック製品用不織布において、前記極細ポリエステル繊維の含有量としては不織布重量対比0.5〜50重量%の範囲内であることが好ましい。極細ポリエステル繊維の含有量が0.5重量%よりも小さい場合は、肌への貼り付き性が低下するおそれがある。逆に極細ポリエステル繊維の含有量が50重量%よりも大きい場合は、相対的に親水性繊維の含有量が低下するため不織布の保液性が低下するおそれがある。
前記のような極細ポリエステル繊維の製造方法としては、海成分に島成分をブレンドしたブレンド型複合繊維の海成分を溶解除去したものでもよいが、国際公開第2005/095686号パンフレットに開示された方法が、単繊維径の均一性の点で好ましい。
すなわち、ポリエステルポリマーからなりかつその島径(D)が50〜1000nmである島成分と、前記のポリエステルポリマーよりもアルカリ水溶液易溶解性ポリマー(以下、「易溶解性ポリマー」ということもある。)からなる海成分とを有する複合繊維を、海島型複合繊維用口金を用いて紡糸、延伸した後にアルカリ減量加工を施し、前記海成分を溶解除去したものであることが好ましい。なお、前記島径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。なお、島の形状が丸断面以外の異型断面である場合には、前記の島径(D)はその外接円の直径を用いる。
ここで、海成分を形成するアルカリ水溶液易溶解性ポリマーの、島成分を形成するポリエステルポリマーに対する溶解速度比が200以上(好ましくは300〜3000)であると、島分離性が良好となり好ましい。溶解速度が200倍未満の場合には、繊維断面中央部の海成分を溶解する間に、分離した繊維断面表層部の島成分が溶解されてしまい、海相当分が減量されているにもかかわらず、繊維断面中央部の海成分を完全に溶解除去できず、島成分の太さ斑や島成分自体の溶剤侵食につながり、均一な繊維径を有する極細ポリエステル繊維を得ることができないおそれがある。
海成分を形成する易溶解性ポリマーとしては、特に繊維形成性の良いポリエステル類、脂肪族ポリアミド類、ポリエチレンやポリスチレン等のポリオレフィン類を好ましい例としてあげることができる。さらに具体例を挙げれば、アルカリ水溶液易溶解性ポリマーとして、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリアルキレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合ポリエステルが最適である。ここでアルカリ水溶液とは、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム水溶液などを含む。これ以外にも、ナイロン6やナイロン66等の脂肪族ポリアミドに対するギ酸、ポリスチレンに対するトリクロロエチレン等やポリエチレン(特に高圧法低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン)に対する熱トルエンやキシレン等の炭化水素系溶剤、ポリビニルアルコールやエチレン変性ビニルアルコール系ポリマーに対する熱水を例として挙げることができる。
ポリエステル系ポリマーの中でも、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを3〜10重量%共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルが好ましい。ここで、5−ナトリウムスルホイソフタル酸は親水性と溶融粘度向上に寄与し、ポリエチレングリコール(PEG)は親水性を向上させる。また、PEGは分子量が大きいほど、その高次構造に起因すると考えられる親水性増加作用があるが、反応性が悪くなってブレンド系になるため、耐熱性や紡糸安定性の面で問題が生じる可能性がある。また、共重合量が10重量%以上になると、溶融粘度が低下するおそれがある。
一方、島成分を形成するポリエステルポリマーとしては、前述のものが好ましい。なお、海成分を形成するポリマーおよび島成分を形成するポリマーについて、製糸性および抽出後の極細繊維の物性に影響を及ぼさない範囲で、必要に応じて、有機充填剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、防錆剤、架橋剤、発泡剤、蛍光剤、表面平滑剤、表面光沢改良剤、フッ素樹脂等の離型改良剤、等の各種添加剤を含んでいてもさしつかえない。
前記海島型複合繊維において、溶融紡糸時における海成分の溶融粘度が島成分ポリマーの溶融粘度よりも大きいことが好ましい。かかる関係にある場合には、海成分の複合重量比率が40%未満と小さくなっても、島同士が接合しにくくなることにより海島型複合繊維が得られやすい。
好ましい溶融粘度比(海/島)は、1.1〜2.0、特に1.3〜1.5の範囲である。この比が1.1倍未満の場合には溶融紡糸時に島成分が接合しやすくなるおそれがある。一方、2.0倍を越える場合には、粘度差が大きすぎるために紡糸調子が低下しやすくなるおそれがある。
次に島数は、100以上(より好ましくは300〜1000)であることが好ましい。また、その海島複合重量比率(海:島)は、20:80〜80:20の範囲が好ましい。かかる範囲であれば、島間の海成分の厚みを薄くすることができ、海成分の溶解除去が容易となり、島成分の極細繊維への転換が容易になるので好ましい。ここで海成分の割合が80%を越える場合には海成分の厚みが厚くなりすぎ、一方20%未満の場合には海成分の量が少なくなりすぎて、島間に接合が発生しやすくなる。
溶融紡糸に用いられる海島型複合繊維用口金としては、島成分を形成するための中空ピン群や微細孔群を有するものなど任意のものを用いることができる。例えば、中空ピンや微細孔より押し出された島成分とその間を埋める形で流路を設計されている海成分流とを合流し、これを圧縮することにより海島断面が形成されるといった紡糸口金でもよい。吐出された海島型複合繊維は冷却風により固化され、所定の引き取り速度に設定した回転ローラーあるいはエジェクターにより引き取られ、未延伸糸を得る。この引き取り速度は特に限定されないが、200〜5000m/分であることが望ましい。200m/分以下では生産性が悪くなるおそれがある。また、5000m/分以上では紡糸安定性が悪くなるおそれがある。
得られた未延伸糸は、海成分を抽出後に得られる極細繊維の用途・目的に応じて、そのままカット工程あるいはその後の抽出工程に供してもよいし、目的とする強度・伸度・熱収縮特性に合わせるために、延伸工程や熱処理工程を経由して、カット工程あるいはその後の抽出工程に供することができる。延伸工程は紡糸と延伸を別ステップで行う別延方式でもよいし、一工程内で紡糸後直ちに延伸を行う直延方式を用いてもかまわない。
次に、かかる複合繊維を、必要に応じて、島径(D)に対する繊維長(L)の比(L/D)が前記の範囲内となるようにカットした後、アルカリ減量加工を施すことにより前記海成分を溶解除去するか、または、アルカリ減量加工を施すことにより前記海成分を溶解除去した後、カットする。かかるカットは、未延伸糸または延伸糸をそのまま、または数十本〜数百万本単位に束ねたトウにしてギロチンカッターやロータリーカッターなどでカットすることが好ましい。
前記のアルカリ減量加工は、不織布の製造後であってもよいし、不織布の製造前であってもよい。かかるアルカリ減量加工において、繊維とアルカリ液の比率(浴比)は0.1〜5%であることが好ましく、さらには0.4〜3%であることが好ましい。0.1%未満では繊維とアルカリ液の接触は多いものの、排水等の工程性が困難となるおそれがある。一方、5%以上では繊維量が多過ぎるため、アルカリ減量加工時に繊維同士の絡み合いが発生するおそれがある。なお、浴比は下記式にて定義する。
浴比(%)=(繊維質量(gr)/アルカリ水溶液質量(gr)×100)
また、アルカリ減量加工の処理時間は5〜60分であることが好ましく、さらには10〜30分である事が好ましい。5分未満ではアルカリ減量が不十分となるおそれがある。一方、60分以上では島成分までも減量されるおそれがある。
また、アルカリ減量加工において、アルカリ濃度は2%〜10%であることが好ましい。2%未満では、アルカリ不足となり、減量速度が極めて遅くなるおそれがある。一方、10%を越えるとアルカリ減量が進みすぎ、島部分まで減量されるおそれがある。
本発明のコスメテイック製品用不織布は、例えば以下の製造方法により製造することができる。まず、前記の極細ポリエステル繊維またはその前駆体(海島型複合繊維)と、前記の親水性繊維を用意する。ここで、他の繊維をも同時に用いてもよいが、かかる他の繊維の含有量は不織布全重量に対して10重量%以下(最も好ましくは0重量%)であることが好ましい。
次いで、湿式抄造法によりウェブを形成した後、熱処理工程を経てから、高圧水流処理を施してもよいし、湿式抄造法により得られたウェブを未乾燥のまま、高圧水流処理を施してもよい。不織布の生産性を考慮した場合、熱処理工程を経てから高圧水流処理を施す方が好ましい。また、比較的長い短繊維を針の付いたローラーを用いて繊維を開繊混合するカード法か、比較的短い短繊維を穴あきドラムに送り空気により分散しウェブを形成するエアレイド法等によりウェブを形成した後、絡合/熱処理工程により構造を固定してもよいが、前記の湿式抄造法のほうが好ましい。
なお、前記高圧水流を行う際、シートは単体でもよいし、原綿組成を互いに異にするシートを2層以上積層してもよい。また、前記高圧水流を行う際、前記シートと他の布帛とを積層してもよい。その際、かかる布帛としてはポリエステル繊維からなる織編物や不織布などが好ましい。
次いで、必要に応じて、前述のようにアルカリ減量加工を施して海島型複合繊維の海成分を溶解除去することにより、本発明の不織布が得られる。
かかる不織布には、必要に応じて、常法の染色加工、カレンダー加工、エンボス加工、親水加工、撥水加工などを施してもよい。
かくして得られた不織布において、目付けが30〜100g/m(より好ましくは40〜90g/m)の範囲内であることが好ましい。該目付けが30g/mよりも小さいと、不織布の保液性や引張強さが低下するおそれがある。逆に、該目付けが100g/mよりも大きいと、肌沿いが悪くなり、肌への貼り付き性が低下するおそれがある。
また、かかる不織布において、不織布の少なくとも片面(すなわち、オモテ表面またはウラ表面)に前記極細ポリエステル繊維が露出していることが好ましい。前記極細ポリエステル繊維が露出していない場合は、肌への貼り付き性が低下するおそれがある。
本発明のコスメテイック製品用不織布は親水性繊維を含んでいるので、優れた保液性を有する。その際、かかる保液性としては、JIS L1096 6.26.2(吸水率)により測定した吸水率で650%以上(より好ましくは650〜1000%)であることが好ましい。また、JIS L1096 6.26.1 吸水速度(1)A法(滴下法)により測定した吸水速度で1秒以下であることが好ましい。
また、本発明のコスメテイック製品用不織布は前記極細ポリエステル繊維を含んでいるので、肌への貼り付き性に優れる。かかる肌への貼り付き性の指標として、不織布の少なくとも片面(すなわち、オモテ表面またはウラ表面)において、湿潤動摩擦係数が1.5以上(より好ましくは1.5〜2.0)であることが好ましい。該湿潤動摩擦係数が1.5未満の場合は、肌への貼り付き性が低下するおそれがある。なお、このような湿潤動摩擦係数は、前記極細ポリエステル繊維を不織布の少なくとも片面(すなわち、オモテ表面またはウラ表面)に露出させることにより得られる。
ただし、湿潤動摩擦係数は以下により求める。すなわち、温度20℃の水中に試料を浸漬させた後、温度20℃、相対湿度65%の環境下で10分間吊るした後、10cm×5cmの試料をヘッド(重量136g)の下に貼り付け、平滑な台の上に敷かれたシリコンラバー(擬似肌)上に置き、ヘッドを等速(10cm/min)で10cm以上動かした時の抵抗値(F)をUゲージで測定、記録(n数5の平均)する。その際、試料はタテ方向(長手方向)で測定し、次式より湿潤動摩擦係数を求める。
湿潤動摩擦係数(μ)=Uゲージの読み(F)/ヘッドと試料の荷重(R)
本発明の不織布は、吸液性および肌への貼り付き性に優れるので、コスメテイック製品用として特に好適に用いられる。
次に、本発明のコスメテイック製品は前記のコスメテイック製品用不織布を用いてなり、化粧液(化粧水や美容液など)を含むコスメテイック製品(美容製品または化粧製品)である。かかるコスメテイック製品には、フェイスマスク(フェイスパック)、目元シート、首、ひじ、かかとなどに貼り付けて使用する製品などが含まれる。
かかるコスメテイック製品は前記のコスメテイック製品用不織布を用いているので、吸液性および肌への貼り付き性に優れる。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
(1)溶融粘度
乾燥処理後のポリマーを紡糸時のルーダー溶融温度に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持したのち、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときのせん断速度と溶融粘度をプロットする。そのプロットをなだらかにつないで、せん断速度−溶融粘度曲線を作成し、せん断速度が1000秒−1の時の溶融粘度を見た。
(2)溶解速度測定
海成分および島成分のポリマーを、各々、径0.3mm、長さ0.6mmのキャピラリーを24孔もつ口金から吐出し、1000〜2000m/分の紡糸速度で引き取って得た未延伸糸を残留伸度が30〜60%の範囲になるように延伸して、83dtex/24フィラメントのマルチフィラメントを作成した。これを所定の溶剤および溶解温度で浴比100として、溶解時間と溶解量から減量速度を算出した。
(3)島径の測定
透過型電子顕微鏡TEMで、倍率30000倍で繊維断面写真を撮影し、測定した。ただし、繊維径は、繊維断面におけるその外接円の直径を用いた(n数5の平均値)。
(4)繊維長
走査型電子顕微鏡(SEM)により、海成分溶解除去前の極細短繊維を基盤上に寝かせた状態とし、20〜500倍で測定した。SEMの測長機能を活用して測定した(n数5の平均値)。
(5)目付
JIS P8124(紙のメートル坪量測定方法)に基づいて測定した。
(6)厚み
JIS P8118(紙及び板紙の厚さと密度の試験方法)に基づいて測定した。
(7)密度
JIS P8118(紙及び板紙の厚さと密度の試験方法)に基づいて測定した。
(8)吸水速度
JIS L1096 6.26.1 吸水速度(1)A法(滴下法)により吸水速度(秒)を測定した。
(9)保液性
JIS L1096 6.26.2(吸水率)により吸水率を測定し保液性とした。
(10)湿潤動摩擦係数
温度20℃の水中に試料を浸漬させた後、温度20℃、相対湿度65%の環境下で10分間吊るした後、10cm×5cmの試料をヘッド(136g)の下に貼り付け、平滑な台の上に敷かれたシリコンラバー(擬似肌)上に置き、ヘッドを等速(10cm/min)で10cm以上動かした時の抵抗値(F)をUゲージで測定、記録(n数5の平均)した。試料はタテ方向(長手方向)で測定し、次式より湿潤動摩擦係数を求めた。
湿潤動摩擦係数(μ)=Uゲージの読み(F)/ヘッドと試料の荷重(R)
(11)肌への貼り付き性
試料を顔の形に切り抜いた後、市販の化粧水を試料重量に対して500重量%含水させ、試験者3人が肌への貼り付き性を、3級:優れている、2級:普通、1級:劣っている、の3段階に評価した。
[実施例1]
島成分に285℃での溶融粘度が120Pa・secのポリエチレンテレフタレート、海成分に285℃での溶融粘度が135Pa・secである平均分子量4000のポリエチレングリコールを4重量%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を9mol%共重合した改質ポリエチレンテレフタレートを使用し、海:島=10:90の重量比率で島数400の口金を用いて紡糸し、紡糸速度1500m/minで引き取った。海成分と島成分とのアルカリ減量速度比は1000倍であった。これを3.9倍に延伸した後、4%NaOH水溶液で75℃にて25%減量したところ、繊維径が比較的均一な極細繊維が生成していることを確認、該繊維をギロチンカッターにて1mmにカットして極細短繊維を得た。本繊維を極細ポリエステル繊維とした(単繊維径(D)が700nm、繊維長(L)が1000000nm、L/Dが1429)。
一方、基本ベースの原綿としてレーヨン繊維(単繊維繊度0.8dtex、7mm、単繊維径8.7μm)を用いた。
次いで、前記極細ポリエステル繊維と前記レーヨン繊維とをこの順で30:70の重量比で混合攪拌した後、TAPPI(熊谷理工業製角型シートマシン、商品名)により目付け60g/mで抄紙し、これを150メッシュの金属メッシュの上に置き、ウォーターニードル試験機(ノズル0.1mmΦ、2列千鳥、水圧130kg/cm)、速度2m/min)で絡合処理を施した(表裏各1回)後、エアースルードライヤーで乾燥処理を施しコスメテイック製品用不織布を得た。該不織布において、極細ポリエステル繊維が両面に露出していた。得られた不織布の物性を表1に示す。
次いで、該不織布を用いて化粧液を含浸させてフェイスマスク(コスメテイック製品)を得たところ、保液性および肌への貼り付き性はともに優れていた。
[実施例2]
実施例1において、極細ポリエステル繊維とレーヨン繊維とをこの順で0.5:99.5の重量比で混合攪拌すること以外は実施例1と同様にした。該不織布において、極細ポリエステル繊維が両面に露出していた。得られた不織布の物性を表1に示す。
[実施例3]
実施例1において2層構造とし、片面を実施例1と同じ比率で目付け30g/mとし、他方面を実施例1で用いたのと同じレーヨン繊維100%かつ目付け30g/mとし、一体品として絡合加工を施し、不織布を得た。該不織布において、極細ポリエステル繊維が片面のみに露出していた。得られた不織布の物性を表1に示す。なお、動摩擦係数は極細ポリエステル繊維が露出する片面で測定した。なお、極細ポリエステル繊維が露出する片面が肌側に位置するよう用いて、肌への貼り付き性を測定した。
[比較例1]
実施例1において、不織布組成として、レーヨン繊維(単繊維繊度0.8dtex、7mm、単繊維径8.7μm)のみを用いること以外は実施例1と同様にした。得られた不織布の物性を表1に示す。
[比較例2]
実施例1において、極細ポリエステル繊維(単繊維径(D)が700nm、繊維長(L)が1000000nm、L/Dが1429)にかえてポリエチレンテレフタレート繊維(単繊維繊度0.1dtex、繊維長1mm、L/Dが311)を用いること以外は実施例1と同様にした。得られた不織布の物性を表1に示す。
[実施例4]
実施例1において、極細ポリエステル繊維とレーヨン繊維とをこの順で40:60の重量比で混合攪拌すること以外はは実施例1と同様にした。該不織布において、極細ポリエステル繊維が両面に露出していた。得られた不織布の物性を表1に示す。
Figure 2012223396
本発明によれば、コスメテイック製品用不織布であって、保液性だけでなく肌への貼り付き性にも優れたコスメテイック製品用不織布、および該不織布を用いてなるコスメテイック製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (8)

  1. コスメテイック製品用不織布であって、親水性繊維、およびポリエステルからなり単繊維径(D)が50〜1000nmの極細ポリエステル繊維を含むことを特徴とするコスメテイック製品用不織布。
  2. 前記極細ポリエステル繊維において、単繊維径(D)nmに対する繊維長(L)nmの比(L/D)が600〜3000の範囲内である、請求項1に記載のコスメテイック製品用不織布。
  3. 前記極細ポリエステル繊維が、ポリエステルからなりかつ島径(D)が50〜1000nmである島成分と前記のポリエステルよりもアルカリ水溶液易溶解性ポリマーからなる海成分とを有する複合繊維にアルカリ減量加工を施すことにより、前記海成分を溶解除去したものである、請求項1または請求項2に記載のコスメテイック製品用不織布。
  4. 不織布に前記極細ポリエステル繊維が不織布重量に対して0.5〜50重量%含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載のコスメテイック製品用不織布。
  5. 不織布の少なくとも片面に前記極細ポリエステル繊維が露出している、請求項1〜4のいずれかに記載のコスメテイック製品用不織布。
  6. 不織布が、湿式抄紙法によりシートを抄紙後、さらに高圧水流により繊維同士を絡合させた不織布である、請求項1〜5のいずれかに記載のコスメテイック製品用不織布。
  7. 不織布の少なくとも片面において、下記の方法で求めた湿潤動摩擦係数が1.5以上である、請求項1〜6のいずれかに記載のコスメテイック製品用不織布。
    温度20℃の水中に試料を浸漬させた後、温度20℃、相対湿度65%の環境下で10分間吊るした後、10cm×5cmの試料をヘッド(136g)の下に貼り付け、平滑な台の上に敷かれたシリコンラバー(擬似肌)上に置き、ヘッドを等速(10cm/min)で10cm以上動かした時の抵抗値(F)をUゲージで測定、記録(n数5の平均)する。試料はタテ方向(長手方向)で測定し、次式より湿潤動摩擦係数を求める。
    湿潤動摩擦係数(μ)=Uゲージの読み(F)/ヘッドと試料の荷重(R)
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のコスメテイック製品用不織布を用いてなり、化粧液を含むコスメテイック製品。
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