JP2014205924A - 薬液含浸シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セルロース系繊維を含む不織布層の一方の表面又は両方の表面に、微細セルロース繊維不織布層が少なくとも一層または多層に積層され、セルロース系繊維を含む不織布層と一体化された不織布構造体であって、該微細セルロース繊維不織布層を形成する微細セルロース繊維の平均繊維径が0.01μm以上1.5μm以下であることを特徴とする不織布構造体およびそれを用いた薬液含浸シート。
【選択図】なし
Description
これらセルロース系繊維不織布が美容用シートとして好適に用いられる理由としては、合成繊維系不織布に比べ親水性が大きい為、化粧液の保液性能が高く装着時の液持ちが良く、装着時の湿潤状態を維持できる時間が長く、化粧液を肌に浸透させやすいことが挙げられる。
セルロース系繊維不織布の中でもキュプラ長繊維不織布(旭化成せんい(株)製 ベンリーゼTM)は、セルロース系繊維の中では結晶化度が小さく、化粧液の保液性が高く、湿潤時の柔軟性が高く装着時の密着感(肌への張り付き性)に優れている。又、連続長繊維からなる不織布であり、断面形状が丸断面であるため、装着時に肌あたりの優しい素材として特に好適な素材として用いられている。
(2)微細セルロース繊維不織布層の総目付が0.5g/m2以上6g/m2以下であることを特徴とする上記1項に記載の薬液含浸シート。
(3)セルロース系繊維を含む不織布層が、再生セルロース繊維および/又は天然セルロース繊維からなる不織布層であることを特徴とする上記1または2項に記載の薬液含浸シート。
(4)セルロース系繊維を含む不織布層が再生セルロース連続長繊維からなる不織布層であることを特徴とする上記3項に記載の薬液含浸シート。
(5)微細セルロース繊維不織布層の表面に電荷を有する置換基が固定化されており、かつ皮膚との接触面の表面ゼータ電位が−250mV以上+250mV以下の範囲にあることを特徴とする上記1〜4項のいずれか一項に記載の薬液含浸シート。
(6)不織布構造体100重量部に対して100〜2000重量部の薬液が含浸されている上記1〜5項のいずれか一項に記載の薬液含浸シート。
(7)上記1〜6項のいずれか一項に記載の薬液含浸シートからなるフェイスマスク。
(8)セルロース系繊維を含む不織布層の一方の表面又は両方の表面に、微細セルロース繊維不織布層が少なくとも一層または多層に積層され、セルロース系繊維を含む不織布層と一体化された不織布構造体であって、該微細セルロース繊維不織布層を形成する微細セルロース繊維の平均繊維径が0.01μm以上1.5μm以下であることを特徴とする不織布構造体。
本発明は、以下に述べる不織布構造体そのものおよび該不織布構造体に化粧料としての薬液、あるいは医用薬液を含浸してなる薬液含有シートに関する。ここで薬液含浸シートとは、フェイスマスクのような美容目的の薬液含浸シート、創傷被覆材や薬剤徐放性の貼布材のような医用目的の薬液含浸シートの総称を意味する。
本発明の薬液含浸シートは、目的とする機能を有する薬液を、本発明で以下に規定する不織布構造体中に含浸させた状態か、あるいは乾燥等により適宜、含浸する薬液の組成を調製して得られる薬液含浸シートに関する。特に化粧料薬液を含浸させ顔面へ装着する場合には、フェイスマスクとして提供することができる。本発明では、微細セルロース繊維層から成る層を含む不織布構造体に薬液を含浸させて得られるものであるが、その詳細について以下に述べる。
本発明の薬液含浸シートを構成する不織布構造体は、微細セルロース繊維からなる微細セルロース繊維不織布層を少なくとも一層または多層含むことが必要である。微細セルロース繊維からなる層を含んでいないと本発明の課題である薬液含浸シートとして必要な高密着感が達成できない。
セルロース繊維60重量%以上含有の範囲であれば、他の繊維を混合しても良く、例えば強度を向上させるために、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、ポリケトン繊維、ポリエステル繊維などの繊維を含んだものでも良い。なお、本発明の美容用シートにおける密着性の観点から微細セルロース繊維不織布層を構成する微細セルロース繊維の組成は80重量%以上であることがさらに好ましく、0重量%以上であることが特に好ましい。
例えば、健康な皮膚の状態は−40mV程度のゼータ電位を示すとされ、これに対し、カチオン性の置換基をもった化合物、例えば4級アンモニウム基等を保有する化合物を、物理吸着や表面反応により本発明の微細セルロース繊維層における微細セルロース繊維の表面に導入すると、健康な皮膚と本発明の薬液含浸シート表面との静電的な相互作用によって引力的な相互作用が増大することにより薬液含浸シートの皮膚への接着性が増大するため好ましい。
こうした表面反応法により、カチオン基として、アミン塩基や4級アンモニウム塩基、アニオン基として、カルボン酸塩基、スルホン酸塩基、リン酸塩基、硝酸塩基を導入することができる。
セルロース系繊維を含む不織布を構成するこれらセルロース系繊維の混率としては、60wt%以上が好ましく、さらに好ましくは80wt%以上である。セルロース繊維以外に用いる繊維種及び繊維径、繊維長も、何ら限定されるものではなくポリエステル、ナイロン、アクリル等の繊維が代表例として挙げられる。
セルロース系繊維を含む不織布としては、短繊維が一方向に配列しているカードウエッブ、短繊維がランダムに集積しているエアレイド不織布や湿式抄紙ウエブ、及びこれらの繊維をニードルパンチや水流交絡等によって三次元交絡させた不織布などを挙げることができる。
セルロース系繊維を含む不織布の目付としては、特に限定されないが10g/m2〜180g/m2の範囲が好ましく、さらに好ましくは10g/m2〜150g/m2の範囲である。
この場合、用いるベンリーゼの湿潤時の引っ張り特性としては、カトーテック(株)社製KES−FB1機を用いて20cm×20cmのサンプルにて100g/cmの応力下での伸度が、25−50%程度の緯伸びを有するベンリーゼで、且つ目付が60−150g/m2の基材を選択すれば、リフトアップ性能に優れた積層複合シートを得ることができる。
再生セルロース連続長繊維の繊度は、0.1dtex〜3dtexの範囲のものが適用可能であるが、微細セルロース繊維との複合体として用いることを考慮すると、微細セルロース繊維との交絡強度を保持できることおよび装着時密着性の観点から0.1〜2.0dtexの範囲が好ましい。
本発明の薬液含浸シートにおいて、微細セルロース繊維不織布層とセルロース系繊維を含む不織布層の2層構造の不織布構造体であることを考慮すると、経済的な理由から微細セルロース繊維不織布層の目付を0.5g/m2以上10g/m2以下かつセルロース系繊維を含む不織布層の目付を10g/m2以上180g/m2以下の設計、より好ましくは、微細セルロース繊維不織布層の目付を1.0g/m2以上6g/m2以下かつセルロース系繊維を含む不織布層の目付を15g/m2以上120g/m2以下の設計とすると薬液含浸シートとして求められる高い密着性能と良好な取り扱い性を達成できるので好ましい。
本発明の薬液含浸シートは、その目的によって異なるが、不織布構造体100重量部に対して100〜2000重量部の薬液が含浸される。
ミクロフィブリル化セルロースを使用する際の原料としては、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等のいわゆる木材パルプと非木材パルプを使用することができる。非木材パルプとしては、コットンリンターパルプを含むコットン由来パルプ、麻由来パルプ,バガス由来パルプ,ケナフ由来パルプ,竹由来パルプ,ワラ由来パルプを挙げることができる。コットン由来パルプ,麻由来パルプ,バガス由来パルプ,ケナフ由来パルプ,竹由来パルプ、ワラ由来パルプは、各々、コットンリントやコットンリンター、麻系のアバカ(例えばエクアドル産またはフィリピン産のものが多い)、ザイサルや、バガス、ケナフ、竹、ワラ等の原料を蒸解処理による脱リグニン等の精製工程や漂白工程を経て得られる精製パルプを意味する。この他、海藻由来のセルロースやホヤセルロースの精製物もミクロフィブリル化セルロースの原料として使用することができる。さらに、再生セルロース繊維のカット糸やセルロース誘導体繊維のカット糸もその原料として使用でき、またエレクトロスピニング法により得られた再生セルロースまたはセルロース誘導体の極細糸のカット糸もミクロフィブリル化セルロースの原料やあるいは微細セルロース繊維そのものとして使用することができる。
前処理工程においては、100〜150℃の温度での水中含浸下でのオートクレーブ処理、酵素処理等、またはこれらの組み合わせによって、原料パルプを微細化し易い状態にしておくことは有効である。これらの前処理は、微細化処理の負荷を軽減するだけでなく、セルロース繊維を構成するミクロフィブリルの表面や間隙に存在するリグニンやヘミセルロースなどの不純物成分を水相へ排出し、その結果、微細化された繊維のα−セルロース純度を高める効果もある。
好ましい叩解処理の程度は以下のように定められる。
使用する高圧ホモジナイザーとしては、例えば、ニロ・ソアビ社(伊)のNS型高圧ホモジナイザー、(株)エスエムテーのラニエタイプ(Rモデル)圧力式ホモジナイザー、三和機械(株)の高圧式ホモゲナイザーなどを挙げることができ、これらの装置とほぼ同様の機構で微細化を実施する装置であれば、これら以外の装置であっても構わない。超高圧ホモジナイザーとしては、みづほ工業(株)のマイクロフルイダイザー、吉田機械興業(株)ナノマイザー、(株)スギノマシーンのアルティマイザーなどの高圧衝突型の微細化処理機を意味し、これらの装置とほぼ同様の機構で微細化を実施する装置であれば、これら以外の装置であっても構わない。グラインダー型微細化装置としては、(株)栗田機械製作所のピュアファインミル、増幸産業(株)のスーパーマスコロイダーに代表される石臼式摩砕型を挙げることができるが、これらの装置とほぼ同様の機構で微細化を実施する装置であれば、これら以外の装置であっても構わない。
ミクロフィブリル化セルロースの繊維径は、高圧ホモジナイザー等による微細化処理の条件(装置の選定や操作圧力およびパス回数)あるいは該微細化処理前の前処理の条件(例えば、オートクレーブ処理、酵素処理、叩解処理等)によって制御することができる。
上記の微細セルロース繊維の水系分散液を用いた抄紙法による微細セルロース繊維不織布層の形成方法は、所定の微細セルロース繊維の水系分散液から抄紙法によりセルロース系繊維を含む不織布上に積層し、積層体である不織布構造体を乾燥させるシンプルなものである。
まず(1)の調製工程で使用する水系分散液は、微細セルロース繊維0.01重量%以上0.5重量%以下、水85重量%以上99.99重量%以下を含む水系分散液であることが好ましい。
抄紙用の水系分散液中の微細セルロース繊維の濃度は、0.01重量%以上0.5重量%以下、より好ましくは0.03重量%以上0.35重量%以下、最も好ましくは0.05重量%以上0.3重量%以下であると好適に安定な抄紙を実施することができる。該水系分散液中の微細セルロース繊維の濃度が0.01重量%よりも低いと濾水時間が非常に長くなり生産性が著しく低くなり微細セルロース繊維の歩留り性も悪くなると同時に膜質均一性も著しく悪くなるため好ましくない。また、微細セルロース繊維の濃度が0.5重量%よりも高いと、分散液の粘度が上がり過ぎてしまうため、均一に製膜することが困難になり、やはり好ましくない。
微細セルロース繊維の抄紙用分散液の溶媒は水のみであっても構わないが場合によっては例えば諸物性をコントロールする目的で各種化合物を添加しても有効であることがある。
抄紙用分散液のRvは、好ましくは3μm以上200μm以下、より好ましくは5μm以上100μm以下の範囲にあると、より均一性に優れた本発明の不織布を歩留り良く提供することができる。
抄紙機としては、傾斜ワイヤー式抄紙機、長網式抄紙機、円網式抄紙機のような装置を用いると好適に欠陥の少ないシート状の微細セルロース繊維不織布層を得ることができる。抄紙機は連続式であってもバッチ式であっても目的に応じて使い分ければよい。
極めて微細なセルロース繊維に対しても使用できるフィルターまたは濾布の例として、SEFAR社(スイス)製のTETEXMONODLW07−8435−SK010(PET製)、敷島カンバス社製NT20(PET/ナイロン混紡)などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。濃縮工程(2)においては、文献:特開2011−042903公報に記載されている装置を使用しても好適に本発明の薬液含浸シートを提供することができる。
また、濾布上で抄紙を行い、得られた湿紙中の水を有機溶媒への置換工程において有機溶媒に置換させ、乾燥させるという方法を用いても良い。この方法は透湿度を向上させるために高空孔率の設計とする場合には有効であるが、透気抵抗度は置換しない場合に比べ低減するので、両者のバランスによって有機溶剤の種類や組成を決定する。
ここで、水系分散液の抄紙方法として、通常は室温においてワイヤーまたは濾布上で水系分散液を抄紙する。水の粘性を低くし、濾水抵抗を低減することにより生産性を高めるために、水系分散液の温度を室温よりも高く設定することも場合によっては有効である。この場合には、工程管理の観点から、該分散液の温度は、35℃以上60℃以下の範囲にあることが好ましい。
(1)微細セルロース繊維の平均繊維径
微細セルロース繊維からなる不織布濾材の表面に関して、無作為に3箇所、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察を10000倍相当の倍率で行う。得られたSEM画像に対し、画面に対し水平方向と垂直方向にラインを引き、ラインに交差する繊維の繊維径を拡大画像から実測し、交差する繊維の個数と各繊維の繊維径を数える。こうして一つの画像につき縦横2系列の測定結果を用いて重量平均繊維径Rwを次式にて算出する。
Rw=Σ(Ri)3/Σ(Ri)2
ここでRiは個々に観測される繊維の直径を意味し、Σはその関数の摘出個数iに関する総和を意味する。さらに抽出した他の2つのSEM画像についても同じようにRwを算出し、合計3画像分の結果を平均化し、対象とする試料の平均繊維径とする。特に、重量平均繊維径がR1とR2である2種類の繊維径の繊維をそれぞれ、f1:(1−f1)の重量分率で混合する場合には、その重量平均繊維径Rwは次式で表すことができるものとした。
Rw=R1×f1+R2×(1−f1)
不織布構造体の目付の評価は、P−8124に準じて、算出した。
(3)引張強伸度
引張強度の評価は、JIS P 8113にて定義される方法に従い、熊谷理機工業(株)の卓上型横型引張試験機(No.2000)を用い、幅15mmのサンプル10点について測定し、その平均値を引張強伸度とした。目付けの違いを考慮して、強度は10g/m2目付け相当の値で評価した。
(4)厚み測定方法
室温20℃、湿度65%RHの雰囲気下で、調湿した不織布構造体をハイブリッジ製作所製のオートマティックマイクロメーターにて、それぞれのシートについて幅方向10点で厚みを測定し、その平均値を不織布構造体の厚みとした。
不織布構造体の表面の表面ゼータ電位はスペクトリス社製のゼータサイザーナノZSTMを用いて測定した。測定条件として、測定セルには平板セルZEN1020、測定溶媒には塩化カリウム0.01mol/L水溶液を1〜1.5ml、トレーサー粒子には負電荷に帯電したラテックス粒子または正電荷に帯電した酸化チタン粒子を用いた。サンプルは事前にカットし、微細セルロース繊維層を含む場合には該繊維層面が測定面となるようにセルに両面テープで貼り付けた。測定は25℃で行った。
一定の顔型に打ち抜いた不織布構造体100重量部に対して、保湿液(カネボウコスミリオン(株)製 うるり)を、1000重量部を含浸させたフェイスマスクを作成し、40歳代の女性パネラー10人に着用させ、密着感、肌触り、包み込み感、装着時の取り扱い性を官能評価した。尚、それぞれの評価は5点満点で評価し、10名の平均値(小数点以下は四捨五入)を算出した。
5点:密着感、肌触り、取扱い性、包み込み感が抜群に優れる。
4点:密着感、肌触り、取扱い性、包み込み感が良好である。
3点:密着感、肌触り、取扱い性、包み込み感に問題はない。
2点:密着感、肌触り、取扱い性、包み込み感がやや劣る。
1点:密着感、肌触り、取扱い性、包み込み感が悪い。
フェイスマスク着用感評価方法(その1)と同様の評価方法、パネラー数としてリフトアップ感の評価を行った。但し、リフトアップ感の評価方法に関しては下記のように実施した。
保湿液を含浸させたフェイスマスクを着用後、両頬の端部を顔の垂直方向に対して30°の方向に15−25%程度左右のシート端部を両手で伸長させた後の、両頬部のリフトアップ感(持ち上げ感)を下記の基準で官能評価した。
5点:リフトアップ感が抜群に優れる。
4点:リフトアップ感が良好である。
3点:リフトアップ感を少し感じる。
2点:リフトアップ感はほとんど感じられない。
1点:リフトアップ感は全く感じられない。
アバカパルプ(日本紙パルプ商事社製,IRR40)を10重量%となるように水に浸液させてオートクレーブ内で130℃,4時間の熱処理を行い、得られた膨潤パルプを何度も水洗し、水を含浸した状態の膨潤パルプを得た。
該膨潤パルプを固形分1.5重量%となるように水中に分散させて水分散体(400L)とし、ディスクリファイナー装置として相川鉄工(株)製SDR14型ラボリファイナー(加圧型DISK式)を用い、ディスク間のクリアランスを1mmとして400Lの該水分散体に対して、20分間叩解処理を進めた後、引き続いてクリアランスをほとんどゼロに近いレベルにまで低減させた条件下で叩解処理を続けた。経時的にサンプリングを行い、サンプリングスラリーに対して、JIS P 8121で定義されるパルプのカナダ標準ろ水度試験方法(以下、CSF法)のCSF値を評価したところ、CSF値は経時的に減少していき、一旦、ゼロ近くとなった後、さらに叩解処理を続けると、増大していく傾向が確認された。クリアランスをゼロ近くとしてから60分間、上記条件で叩解処理を続け、CSF値で640ml↑の叩解スラリーを得た。得られた叩解スラリーを、そのまま高圧ホモジナイザー(ニロ・ソアビ社(伊)製NS015H)を用いて操作圧力100MPa下で5回の微細化処理を実施し、微細化セルロース繊維(ミクロフィブリル化セルロース)の水系分散液M1(固形分濃度:1.5重量%)を得た。M1をイオン交換水で希釈し、固形分濃度:0.06重量%とした後に家庭用ミキサーで、4分間分散を行い、M1の希釈分散液を得た。該希釈分散液を攪拌機付モーターで300rpm程度の撹拌下で3分間、撹拌し、得られた水系分散液M2を以下に記載する抄紙用分散液として用いた。
得られた積層体湿紙と濾布の積層物の上からさらに同じ濾布を乗せて、1kg/cm2の圧力で1分間プレスした後、濾布で両面から挟まれた積層体湿紙を表面温度が130℃に設定されたドラムドライヤー装置で約120秒間乾燥させて、最後に両側の濾布を剥離することにより白色で均一な微細セルロース繊維不織布層を含む積層化された不織布構造体S01を得た。
この不織布構造体100重量部に対し、薬液として、「カネボウコスミリオン社製 うるり」をバット内部に1000重量部相当量を投入し、不織布構造体中に含浸させた薬液含浸シートS11を調製した。S11について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。S11は密着性や肌触り性能や取扱い性に優れたフェイスマスクであることが判明した。
実施例1と同じキュプラレーヨン不織布(SE−603)上に目付1g/m2の微細セルロース層の形成を目安に、実施例1で調製した抄紙用分散液を投入し、以降も実施例1と同じ方法で、白色で均一な微細セルロース繊維不織布層を含む積層化された不織布構造体S02を得た。S02の特性を表1に示した。S02について、実施例1と同じ薬液を用い、実施例1と同じ重量比で薬液含浸シートS12を調製した。S12について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。S12は密着性や肌触りや取扱い性に優れたフェイスマスクであることが判明した。
実施例1で調製した抄紙用分散液を用い、キュプラレーヨン不織布(旭化成せんい製、商品名:ベンリーゼTM SE−804、目付80g/m2、膜厚480μm、密度0.17g/cm3、平均単糸繊度2dtex)上に、目付3g/m2の微細セルロース繊維不織布層の形成を目安に抄紙を行い、以降も実施例1と同じ方法で、白色で均一な微細セルロース繊維不織布を含む積層化された不織布構造体S03を得た。尚、微細セルロース繊維と積層する前のキュプラレーヨン不織布(SE804)の湿潤状態での緯伸びは35%であった。得られたS03の特性を表1に示した。S03について、実施例1と同じ薬液を用い、実施例1と同じ重量比で含浸させた薬液含浸シートS13を調製した。S13について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。S13は密着性や肌触りや取扱い性に優れることはもちろん、フェイスマスク着用時に両頬端のシートを約45°方向に20%程度伸長させてリフトアップ性能を官能評価したが、リフトアップ性能にも優れたフェイスマスクであることが判明した。
実施例1で用いたキュプラレーヨン不織布の替りに以下の方法で作製した水流交絡不織布を用い、実施例1と同様の方法でこの水流交絡不織布上に目付3g/m2の微細セルロース繊維不織布層が積層された白色で均一な不織布構造体S04を得た。なお、水流交絡不織布は、繊維長が40mm、繊度が1.7dtexのレーヨン繊維からなるセミランダムカードウエッブを水流交絡処理して、目付が40g/m2の水流交絡不織布(膜厚270μm、密度0.15g/cm3)とした。得られたS04の特性を表1に示した。S04について、実施例1と同じ薬液を用い、含浸飽和量まで含浸させた薬液含浸シートS14を調製した。S14について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。S14は密着性や肌触りや取扱い性が良好なフェイスマスクであることが判明した。
実施例1と同じ方法で作製した水分散液M1にイオン交換水を加え、固形分濃度が0.1重量%となるようにし、300Lの原液をタンク内に準備した後に、実施例と同じディスクリファイナー装置を用いてディスク間のクリアランスを0.5mmとして20分間分散処理を行って抄紙用分散液とした。
該抄紙用分散液を用い、傾斜角5°に設定された幅0.65mの傾斜ワイヤー型連続抄紙装置(斉藤鉄工所(株)作製)を用いて、特開2011−42903号公報の実施例で開示されている多層化ワイヤーB10−MW2と同等のワイヤーを装着し、抄紙分散液投入部の手前から連続的にキュプラレーヨン不織布(旭化成せんい製、商品名:ベンリーゼTM NE−11G、目付110g/m2、膜厚430μm、密度0.26g/cm3、平均単糸繊度2dtex、幅0.80m)を送り込み、その上に上記で得た抄紙用分散液を15.6L/minの供給速度で原液フィード用タンクより連続的に供給し、抄紙走行速度を8.0m/minとし、ウェットサクション(傾斜部)及びドライサクションを作動させて、連続式抄紙を実施した。抄紙直後に金属ロールによるプレス脱水工程を設け、この工程を経た直後の湿紙のセルロース濃度は20重量%であった。そのまま連続的に積層化不織布構造体湿紙を面温度が105℃に設定されたドラムドライヤーで乾燥し、目付5g/m2の微細セルロース繊維不織布層が積層された白色で均一な連続不織布構造体S05をロール状で巻き取った(約100m)。尚、微細セルロース繊維と積層する前のキュプラレーヨン不織布(NE11G)の湿潤状態での緯伸びは40%であった。得られたS05の特性を表1に示した。
S05について、実施例1と同じ薬液を用い、含浸飽和量まで含浸させた薬液含浸シートS15を調製した。S15について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。S15は密着性や取扱い性や肌触り性能に優れ、且つリフトアップ感も優れたフェイスマスクであることが判明した。
実施例1において、固形分濃度が0.06重量%の微細セルロース繊維の水分散液の家庭用ミキサーでの分散処理後に、4級アンモニウム塩を含む水溶性ポリマーであるポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(PDADMAC、ニットーボー・メディカル社製、PAS−H−10L、平均分子量200,000)を微細セルロース繊維に対し0.2重量%相当分、1重量%水溶液として混合し、同じく攪拌機付モーターで300rpm程度の撹拌下で3分間、撹拌し、得られた水系分散液を以下に記載する抄紙用分散液として用い、以下実施例1と同じ条件でキュプラレーヨン不織布SE603上への積層化抄紙を行い、目付が3g/m2であり、かつゼータ電位が+50mVに制御された微細セルロース繊維不織層が積層された白色で均一な不織布構造体S06を得た。得られたS06の特性を表1に示した。S06について、実施例1と同じ薬液を用い、同じ重量比で含浸させた薬液含浸シートS16を調製した。S16について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。S16は皮膚との接触面のゼータ電位のプラス側への制御により、より密着性や取扱い性能や肌触り性能に優れたフェイスマスクであることが判明した。
実施例1において、アバカパルプの替りにテンセルTMショートカットファイバー(レンチングファイバーズ社製、3mm長カット品)を原料として用い、実施例1と同様の精製工程を経た後に同様の叩解処理を行い、CSF値で80ml↑の叩解スラリー(固形分濃度:1.5重量%)を得た。得られた叩解スラリーを、そのまま高圧ホモジナイザーを用いて操作圧力100MPa下で2回の微細化処理を実施し、微細化セルロース繊維(ミクロフィブリル化セルロース)の水系分散液(固形分濃度:1.5重量%)を得た。該水系分散液をイオン交換水で希釈し、固形分濃度を0.06重量%とした後に家庭用ミキサーで、4分間分散を行い、さらに攪拌機付モーターで300rpm程度の撹拌下で3分間、撹拌し、抄紙用分散液を調製した。該抄紙用分散液を用い、実施例1と同じ抄紙条件で、キュプラレーヨン不織布SE603上への積層化を行い、目付3g/m2の微細セルロース繊維不織布層が積層された白色で均一な不織布構造体S07を得た。得られたS07の特性を表1に示した。微細セルロース繊維層を構成する微細セルロース繊維の繊維径はSEM解析により0.81μmであった。S07について、実施例1と同じ薬液を用い、同じ重量比で含浸させた薬液含浸シートS17を調製した。S17について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。S17は密着性や取扱い性や肌触り性能が良好なフェイスマスクであることが判明した。
キュプラレーヨン不織布(旭化成せんい製、商品名:ベンリーゼTM SE384、目付38g/m2、膜厚280μm、密度0.14g/cm3、平均単糸繊度2dtex)を用いる以外は、実施例1と同様の条件にて微細セルロース繊維不織布層(目付:3g/m2)が積層された不織布S08を得た。得られたS08の特性を表1に示した。S08について、実施例1と同じ薬液を用い、同じ重量部比で含浸させた薬液含浸シートS18を調整した。S18について上述したフェイスマスク着用評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。S18は、密着性や肌触り性能に優れるとともに不織布構造体の総目付が41g/m2と低いにも関わらず取扱い性能に優れたフェイスマスクであることが判明した。尚、上記で使用したキュプラレーヨン不織布(SE384)の湿潤状態での緯伸びは30%であった。
実施例1〜実施例7の比較例として、R01:SE603そのもの、R02:SE804そのもの、R03:実施例4のスパンレース、R04:NE11G、R05:SE384そのものを用いて、薬液含浸シートを作製し、性能評価を行った。尚、R01〜R05の特性を表1に示した。R01〜R05について、実施例1と同じ薬液を用い、それぞれ同じ重量比で含浸させた薬液含浸シートR11〜R15を調製した。R11〜R15について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。R11〜R15はそれぞれに該当する微細セルロース繊維層が積層されたシートに比べ明らかに密着性に劣るフェイスマスクであることが判明した。
木材パルプ(重量平均繊維径:12μm)と微細セルロース繊維を含む水分散体M1(含まれる繊維の重量平均繊維径:0.045μm)との混合により重量平均繊維径2μmになるように調製(繊維の混合比は、木材パルプ繊維が16重量%、微細セルロース繊維が84重量%とした)して抄紙用分散液を得た。得られた抄紙用分散液を用いて、混抄繊維層をSE603上へ積層させ、白色でやや均一性に欠けるR06を得た。得られたR06の特性を表1に示した。R06について、実施例1と同じ薬液を用い、それぞれ含浸飽和量まで含浸させた薬液含浸シートR16を調製した。R16の表面SEM解析によりほぼ設計通り繊維径2.0μmの微細セルロース繊維不織布層が表面に形成されていることが確認された。R16について上述したフェイスマスク着用感評価方法にて性能評価を実施し、表2に示した結果を得た。R16は顔面への貼布後に多数の脱落した繊維カスが顔面に残り、フェイスマスクとして機能するシートではなかった。
Claims (8)
- セルロース系繊維を含む不織布層の一方の表面又は両方の表面に、微細セルロース繊維不織布層が少なくとも一層または多層に積層され、セルロース系繊維を含む不織布層と一体化された不織布構造体に薬液が含浸された薬液含浸シートであって、該微細セルロース繊維不織布層を形成する微細セルロース繊維の平均繊維径が0.01μm以上1.5μm以下であり、微細セルロース系繊維不織布層を皮膚との接触面とすることを特徴とする薬液含浸シート。
- 微細セルロース繊維不織布層の総目付が0.5g/m2以上6g/m2以下であることを特徴とする請求項1に記載の薬液含浸シート。
- セルロース系繊維を含む不織布層が、再生セルロース繊維および/又は天然セルロース繊維からなる不織布層であることを特徴とする請求項1または2に記載の薬液含浸シート。
- セルロース系繊維を含む不織布層が再生セルロース連続長繊維からなる不織布層であることを特徴とする請求項3に記載の薬液含浸シート。
- 微細セルロース繊維不織布層の表面に電荷を有する置換基が固定化されており、かつ皮膚との接触面の表面ゼータ電位が−250mV以上+250mV以下の範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の薬液含浸シート。
- 不織布構造体100重量部に対して100〜2000重量部の薬液が含浸されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の薬液含浸シート。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の薬液含浸シートからなるフェイスマスク。
- セルロース系繊維を含む不織布層の一方の表面又は両方の表面に、微細セルロース繊維不織布層が少なくとも一層または多層に積層され、セルロース系繊維を含む不織布層と一体化された不織布構造体であって、該微細セルロース繊維不織布層を形成する微細セルロース繊維の平均繊維径が0.01μm以上1.5μm以下であることを特徴とする不織布構造体。
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