JP2009192875A - スクリーン及び投射システム - Google Patents

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    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface

Abstract

【課題】外光による影響を低減し、明るい部屋等での投影画像のコントラストを改善できるとともに、正面方向に投射光を適切に反射・拡散させることができ、また、薄さを保ちながらも十分な強度を有するスクリーン及び投射システムを提供すること。
【解決手段】スクリーン10において、シリンドリカルレンズCLの表面形状をy方向について光軸を相対的にシフトさせた2つのレンズ部分UP、DPによって1つのレンズとして構成することにより入射する投射光PLに適した散乱・反射を行う。また、側面SSや光吸収シート3により上方からの外光OLは観察者側へは反射させず、明るい部屋等での使用においても、コントラストの高い画像を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、前方のプロジェクタ等の投影装置からの投射光を反射して投影画像を映し出すスクリーン及び当該スクリーンを用いた投射システムに関する。
マイクロレンズと反射面とを集積したものを用いるスクリーンであって、マイクロレンズの背後に配置される反射面の向きをスクリーンの中心法線方向に傾斜させるものが知られており、特にスクリーンの中心部から周辺部に向かって傾斜角を徐々に変化させるものが知られている(特許文献1参照)。また、スクリーン表面にレンチキュラーレンズを用い、当該レンチキュラーレンズの断面形状を非円弧型としたものも知られている(特許文献2参照)。
特開平3−156435号公報 特開平5−72631号公報
しかしながら、前方のプロジェクタ等の投影装置からの投射光を反射して投影画像を映し出す反射型のスクリーンの使用において、例えば大きな入射角度で入射する投射光に対して大きな角度をもたせて、正面方向に反射させる場合、入射した投射光を適切な視野角で、正面方向に効率よく散乱・反射させるためには、各マイクロレンズの焦点位置よりも前に反射面を置くことが望ましい等の理由から、各マイクロレンズのレンズ面に反射面を近づける必要がある。この場合、レンズ面と反射面とが近づきすぎると、一連の接近箇所のうち非常に薄くなる部分ができるため、製造上の問題が生じ、強度上も問題が生じる可能性がある。
また、別の問題として、反射型のスクリーンの使用において、不要光である外光の一部がスクリーンの観察者のいる方向へ反射されてしまう可能性があり、反射された外光が投影画像のコントラスト低下を生じさせる原因となる可能性がある。
そこで、本発明は、外光による影響を低減し、明るい部屋等での投影画像のコントラストを改善できるとともに、入射角度のある投射光を正面方向へ適切に反射・拡散させることができ、また、薄さを保ちながらも十分な強度を有するスクリーン及びこれを用いた投射システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るスクリーンは、(a1)スクリーン前面側の2次元平面上に配列される複数の要素レンズを有するレンズアレイと、(a2)レンズアレイの裏側に2次元平面に対して傾斜して配置される複数の反射面と、(a3)複数の反射面からスクリーン前面側に射出される光を散乱させる複数の散乱部とを有する(a)スクリーンシートを備え、(b)要素レンズのうち少なくとも1つが、光軸を相対的にシフトさせることにより互いに偏心した2つのレンズ部分を一組として有する合併レンズであり、(c)1つの合併レンズに対応して1つの反射面が設けられている。
まず、上記スクリーンでは、レンズアレイの裏側にレンズアレイの配列された平面に対して傾斜した反射面を設け、さらに、当該反射面から射出される光を散乱させる散乱部を有することで、スクリーンに入射する投射光を適切に散乱した状態で反射することができる。この際、合併レンズは、相対的に光軸がシフトしている2つのレンズ部分を有することにより、合併レンズのレンズ面に反射面を近づけながらも、スクリーンシートを十分な強度を有するものに保つことができる。また、2つのレンズ部分の光軸のシフト量を適宜調整することにより、入射した投射光を適切な方向、かつ、視野角を持たせた状態で散乱・反射させることができる。また、併せて、外光による影響を低減することも可能であり、明るい部屋等での投影画像のコントラストを改善できる。
また、本発明の具体的な態様として、レンズアレイが、複数の要素レンズとして複数のシリンドリカルレンズを含み、当該複数のシリンドリカルレンズを各シリンドリカルレンズの長手方向に対して垂直方向に配列するレンチキュラーレンズにより構成される。この場合、レンズアレイとしてレンチキュラーレンズを用いることで、簡易にスクリーンを作製できる。
また、本発明の具体的な態様として、2つのレンズ部分のうち、2次元平面に対する投射光の入射角が大きい側である一方側に位置するレンズ部分の光軸が、一方側とは反対側である他方側に位置するレンズ部分の光軸よりも一方側にある。この場合、レンズ面に対して傾けて配置されている反射面を対応するレンズ面に近づけながらも、近接箇所が薄くなり破れやすくなるのを抑制し、十分な強度を有するものに保つことが可能となる。
また、本発明の具体的な態様として、2つのレンズ部分の各光軸が、合併レンズの中心位置から互いに反対方向にシフトする。この場合、入射及び射出される光の特性に応じた光路の調整が可能となる。
また、本発明の具体的な態様として、2つのレンズ部分の各光軸の合併レンズの中心位置からの距離がそれぞれ等しい。この場合、合併レンズの作製が比較的容易になる。
また、本発明の具体的な態様として、2つのレンズ部分の光軸の相対的なシフト量が、レンズアレイの1つの合併レンズとしての1ピッチに対して、1/12〜1/3の範囲内である。この場合、投影される画像が損なわれることなくシフトによる適切な方向、かつ、視野角を持たせた状態での散乱・反射の効果を得ることができる。
また、本発明の具体的な態様として、合併レンズに対応する反射面が、合併レンズの中心位置より2次元平面に対する投射光の入射角が大きい側である一方側に反射面中心を有する。この場合、反射面が、合併レンズ内において、2次元平面に対する投射光の入射角が大きい側に位置することとなり、斜入射する投射光をより効率よく散乱・反射させることができる。
また、本発明の具体的な態様として、2つのレンズ部分の少なくとも一方の側断面形状が、隣接するレンズに近い周辺部に行くほど曲率の小さくなる非円弧状のものを含む。この場合、各反射面からレンズアレイの表面までの接近箇所を厚くして、スクリーンをより丈夫なものにすることができる。
また、本発明の具体的な態様として、スクリーンシートが、レンズアレイにおいて投射光を入射させる要素レンズとは異なる要素レンズから当該投射光を射出させる第1領域と、レンズアレイにおいて投射光を入射させる要素レンズと同一の要素レンズから当該投射光を射出させる第2領域とを有し、レンズアレイが、第2領域において合併レンズを含む。この場合、第1領域と第2領域とで異なるタイプの反射態様を有することにより、それぞれに入射する投射光の入射角度に応じて効果的に無駄なく散乱・反射を行うことができる。特に、第2領域におけるレンズアレイが、曲率変化レンズを含むので、曲率変化レンズのレンズ面に反射面を近づけながらも、十分な強度を有するものに保つことができる。
また、本発明の具体的な態様として、レンズアレイの裏側のうち、少なくとも反射面の周囲に、光吸収性素材により形成される光吸収面をさらに有する。この場合、光吸収面により、外光等の不要光を吸収させて高コントラストな画像を形成することができる。
また、本発明の具体的な態様として、レンズアレイが、表面に反射防止コートを有する。これにより、スクリーン表面での反射を防止することができる。
また、本発明の具体的な態様として、レンチキュラーレンズが、ロール巻き取り可能となっており、ロールする軸の方向に沿って複数のシリンドリカルレンズの長手方向を配置した構造を有する。これにより、スクリーンをロールして収納した際に、複数のシリンドリカルレンズ間の境界部分が主に曲がるため、シリンドリカルレンズの本体部分の変形量を少なくすることができる。
また、本発明の具体的な態様として、本発明に係る投射システムは、(a)上記いずれかに記載のスクリーンと、(b)スクリーンに投影画像を投射する画像投射装置とを備える。この場合、上記スクリーンを用いることにより、投射システムは、投射光を適切に散乱・反射し、かつ、有効に利用でき、また、外光による影響を低減し、明るい部屋等での投影画像のコントラストを改善できる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係るスクリーンについて図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係るスクリーンを模式的に示す側面図である。本実施形態のスクリーン10は、反射型のスクリーンであり、レンズアレイを設けた光透過性のスクリーンシート2と、スクリーンシート2の裏面全体に貼りつけられる光吸収シート3とを備える。
図示のように、投影装置等の有する投射レンズPOの投射光源点Sから投射光PLがスクリーン10上に投射されることにより、画像投影がなされる。投射光源点Sは、スクリーン10に近接した下方位置に設置されている。また、ここでは、スクリーン10の左右中央を上下に延びるスクリーン中心軸LXの中央に位置する中心位置Oに、投射光PLの光束軸AXが、入射角度αとなっている状態で、下方から上方に向けて入射している。
図2は、スクリーン10の構造を模式的に示す側断面図である。ここで、スクリーンシート2は、表側にシリンドリカルレンズCLを2次元的に配列したレンズアレイであるレンチキュラーレンズ1と、レンチキュラーレンズ1の裏面側に各シリンドリカルレンズCLに対応して周期的に設けられた溝GTとを有する。なお、スクリーンシート2には、溝GTに散乱材を塗布することで散乱部4が形成されており、光吸収シート3は、スクリーンシート2の裏面側に散乱部4が形成された後に、この散乱部4を覆うように貼りつけられる。
スクリーンシート2の表側に形成されたレンチキュラーレンズ1は、略半円柱状の外形を有し左右のx方向に延びるシリンドリカルレンズCLを要素レンズとして長手方向(x方向)に対して垂直な上下のy方向に多数配列して連ねることにより、全体としてxy面に平行に広がる表面を構成している。つまり、これらのシリンドリカルレンズCLは、スクリーン10全体の表面を構成すべく2次元平面上に配置されている(図1参照)。各シリンドリカルレンズCLは、図1の投射レンズPOからの斜め上向きの投射光PLを、入射させて集光させるとともに、スクリーン10の内部で後述する反射面RSによって反射され散乱部4によって散乱された投射光PLを、所定の発散角で前方に射出させる。ここで、シリンドリカルレンズCLは、上下2つのレンズ部分UP、DPを一組として有する合併レンズである。詳しくは後述するが、左右に延びる2つのレンズ部分UP、DPは、上下のy方向について光軸を相対的にシフトさせることにより互いに偏心した状態となっており、シリンドリカルレンズCLは、これら2つのレンズ部分UP、DPによって1つの一体的なレンズとして構成されている。従って、シリンドリカルレンズCLのyz断面は、正確な半円の断面となっておらず、両レンズ部分UP、DP断面の輪郭円弧を繋いだ形状となっており、上下の中央に窪んだ屈曲点を有している。
一方、スクリーンシート2の裏側には、各シリンドリカルレンズCLに対応してシリンドリカルレンズCLの長手方向即ちx方向に沿って溝GTが形成されている。溝GTには、各シリンドリカルレンズCLの配列された上下のy方向に対して略垂直な側面SSが上面側及び下面側の双方に形成されており、溝GTは、これらの側面SSと、傾斜した反射面RSとによって画定され、yz断面が台形状となっている。反射面RSは、各シリンドリカルレンズCLで集光されて斜め上方向に傾いて入射する投射光PLを正面方向即ち+z方向に反射する傾向を高めるべく、所定の傾斜角度βで傾いている。各散乱部4は、上記のような形状の各溝GTを充填するものであり溝GTの形状を反転した形状を有している。散乱部4は、反射面RSから入射する光を+z方向に反射する際、適当な分散特性で散乱させた状態とする。これにより、近接した下方からスクリーン10に入射した投射光PLを正面に一定の広がりをもって導く効果を助長することができる。散乱成分としては、例えば、硫酸バリウムまたは硫酸バリウムに白色の反射性インク(例えば白色のパール系インク)を混ぜたもの等を用いる。
光吸収シート3は、スクリーンシート2の裏面側全体を光吸収性素材で覆うように形成されている。光吸収シート3は、散乱部4の周辺に外光等の不要光を吸収させる光吸収面ASを形成する。なお、スクリーン10全体の厚みは、好ましくは0.3mm〜0.5mm程度である。
以下、図2を用いて投射光PLの光路を説明することにより、スクリーン10における動作について説明する。
まず、図2に示すように、各シリンドリカルレンズCLのうち、図中例えばy方向について最下に位置するシリンドリカルレンズCL1に入射した投射光PL1は、集光されてシリンドリカルレンズCL1の背後に位置する反射面RS等で散乱・反射される。ここで、投射光PL1は、シリンドリカルレンズCL1のうち、y方向について下側に位置するレンズ部分DPより主に入射する。反射面RSで反射された投射光PL1は、シリンドリカルレンズCL1を経て適度に発散された状態で前方に射出される。この際、反射面RSからの投射光PL1は、シリンドリカルレンズCL1のうち、y方向について上側に位置するレンズ部分UPより主に射出される。なお、上側のレンズ部分UPから入射した投射光PL1も反射面RS等で散乱・反射されて概ねこのレンズ部分UPから射出される。以上のように、シリンドリカルレンズCL1に入射した投射光PL1は、同一のシリンドリカルレンズCL1から射出される態様となっている。同様に、シリンドリカルレンズCL1よりも上の各シリンドリカルレンズCLに入射した投射光PLも、同一のシリンドリカルレンズCLから射出される。
図2のように、同一のシリンドリカルレンズCLで投射光PLの散乱・反射を行う場合、光のロスを抑えるために、反射面RSは、シリンドリカルレンズCLの1ユニット即ち1ピッチ内においてより上部側に位置していることが望ましく、反射面RSの上端が、シリンドリカルレンズCLのレンズ面により近づく傾向となっている。反射面RSの上端が一般的な形状即ち円形断面のシリンドリカルレンズCLに近づきすぎると、投射光PLについて、上方向について十分な視野角が得られなくなる傾向や、当該箇所が薄くなりスクリーンシート2が破れやすくなる傾向が生じる。このため、シリンドリカルレンズCLを2つの円弧による断面を有するものとしている。
図3(a)及び3(b)は、シリンドリカルレンズCLの表面形状について説明するためにレンチキュラーレンズ1のシリンドリカルレンズCL1つ分即ちスクリーン10の1ピッチ分を示す側断面図であり、図3(b)は、シリンドリカルレンズCLの表面形状を説明するための図である。
本実施形態のスクリーン10において、シリンドリカルレンズCLの側断面の輪郭CNは、既述のように、2つのレンズ部分UP、DPの断面輪郭である2つの円弧が組み合わされた1つの曲線により形成されている。つまり、シリンドリカルレンズCLは、図中1ピッチにおける上下方向に関して中央に位置する中心軸CPから上側を占めるレンズ部分UPと下側を占めるレンズ部分DPとを一組とする1つの合併レンズによって構成されている。レンズ部分UPは、中心軸CPからy方向上側にシフトしたものである一方、レンズ部分DPは、中心軸CPからy方向下側にシフトしたものである。この結果、レンズ部分UP、DPそれぞれの光軸UX、DXは、互いに離間するように上下に相対的にシフトした状態となっている。つまり、この場合、2つのレンズ部分UP、DPのうち、投射光PLの入射角が大きい側即ちy方向上側に位置するレンズ部分であるレンズ部分UPの光軸UXは、反対側に位置するレンズ部分DPの光軸DXよりもy方向上側にある状態となっている。
以下、図3(b)を参照して、シリンドリカルレンズCLの形状についてより具体的に説明する。まず、2つのレンズ部分UP、DPを形成するための基準として図中一点鎖線で示す半円状の断面を有する仮想レンズVLを定める。仮想レンズVLは、1ピッチにおけるy方向についての中央位置にある中心軸CPに光軸を一致させている。つまり、仮想レンズVLの断面は、中心軸CPを軸として対称な半円形状を有している。上側のレンズ部分UPは、このような仮想レンズVLを上方即ち+y方向にシフトした形状に対応している。より具体的には、仮想レンズVLを上方にシフトさせ中心軸CPよりも上方に光軸UXを有する仮想レンズUL(図中点線及び実線)のうち、図中実線で断面を示すように、1ピッチのうち中心軸CPから上側を占める部分が上側のレンズ部分UPの断面である。同様に、下側のレンズ部分DPは、仮想レンズVLを下方即ち−y方向にシフトした形状に対応している。より具体的には、仮想レンズVLを下方にシフトさせ中心軸CPよりも下方に光軸DXを有する仮想レンズDL(図中点線及び実線)のうち、図中実線で断面を示すように、1ピッチのうち中心軸CPから下側を占める部分が下側のレンズ部分DPの断面である。以上のようにy方向について上下にシフトすることにより偏心した上下2つのレンズ部分UP、DPを一組とした合併レンズの形状を得ることができ、このような合併レンズによりシリンドリカルレンズCLが構成されている。この場合、偏心量即ちシフト量を適宜調整することで、反射面RSの上端部分UEからシリンドリカルレンズCLのレンズ面のうち最も上端部分UEに近い表面部FSまでの距離d1を一定以上に保ってスクリーンシート2を破れにくくし、スクリーン10の強度を十分なものとすることができる。また、入射した投射光PLを適切な方向、かつ、視野角を持たせた状態で散乱・反射させることができる。
なお、ここで、中心軸CPから光軸UXまでの距離SUが、レンズ部分UPのシフト量に相当し、中心軸CPから光軸DXまでの距離SDが、レンズ部分DPのシフト量に相当する。シフト量を示す距離SU、SDは、スクリーン10におけるシリンドリカルレンズCLの1ピッチ分の長さPTに対してそれぞれ1/12〜1/6の間で設定されているのが好ましい。例えば、プロジェクタによる画像投影の場合、スクリーン10上での投影画像のサイズが約80〜100インチであるとすると、当該投影画像の1画素の大きさは約1mm程度となる。従って、モアレの発生の防止等の観点からシリンドリカルレンズCLの1ピッチ分の長さPTは、1画素の約1/3以下であることが望ましく、長さPTは、例えば約0.3mm程度に設定されている。さらに、ここでは、レンズ部分UP、DPのシフトが投射光PLに影響を与え、投影される画像が損なわれることのないように、レンズ部分UP、DPのシフト量をそれぞれ1ピッチ分の長さPTに対して1/12〜1/6の間としている。なお、図3(a)の場合では、距離SUと距離SDは、互いに等しく、1ピッチ分の長さPTの約1/8程度となっている。このように、両レンズ部分UP、DPの中心軸CPからのシフト量を等しくする場合、中心軸CPを基準とする対称性を有するものとなり、シリンドリカルレンズCLのレンズ面を比較的作製し易くなる。
また、図3(a)及び3(b)で説明したシリンドリカルレンズCLにおいて、2つのレンズ部分UP、DPはいずれも基準となる中心軸CPからシフトしたものとして規定されているが、両レンズ部分UP、DPは、相対的にシフトした状態となっているものであればよい。従って、シリンドリカルレンズCLの構成は、図3(a)等に示す場合に限らず、例えば2つのレンズ部分UP、DPのうち、上側のレンズ部分UPのみがシフトしており、下側のレンズ部分DPはシフトせず、レンズ部分DPの光軸DXが中心軸CPの位置にある、という態様であってもよい。上記のように、各光軸DX、UXのシフト量が1ピッチの長さPTに対して1/12〜1/6の間で設定されている場合、レンズ部分UP、DPのどちらか一方のみをシフトさせる場合を含めると、結果的に光軸DXと光軸UXとの相対的なシフト量は、1ピッチの長さPTに対して1/12〜1/3の範囲となる。
なお、画像投影には不要である外光OLを発生する照明光等は、例えば室内の天井側に設置されて室内を照明する場合が多い。このように、上方から投射される外光OLは、そのほとんどが、スクリーン10のうち、溝GTの上下の側面SSのうちの上方側の面或いは光吸収シート3の光吸収面ASに入射する。溝GTの上の側面SSに入射する外光OLは、上の側面SSの角度から観察者のいるスクリーン10の前方に向かうことなく反射等され、また、光吸収シート3に入射する外光OLも、スクリーン10の前方に向かうことなく吸収される。
図1、2等に戻って、レンチキュラーレンズ1の表面を構成する各シリンドリカルレンズCLの表面には反射防止コートであるARコートCTが施されている。これにより、光の反射を防止している。
また、スクリーン10は、図1に示す矢印AWの方向にロール巻き取り可能となっている。この場合、レンチキュラーレンズ1の各シリンドリカルレンズCL間を繋ぐ境界部分BPが主に曲がることでシリンドリカルレンズCLそのものはあまり変形することなくスクリーン10をロールして収納することができる。
以下、本実施形態に係るスクリーン10の製造方法の一例について説明する。図4(a)、4(b)及び4(c)は、スクリーン10のうち、スクリーンシート2の製造方法の一例を示す図である。まず、図4(a)に示すように、透過性樹脂を材料とする直方体状のベースフィルム2aを用意する。次に、ベースフィルム2aの片方の面SAにスクリーンシート2の裏側を構成する溝GT等となるべき部分となる成形部分2bをベースフィルム2aと同一の材料により成形する。最後に面SBと反対側の面SBにスクリーンシート2の表側を構成するレンチキュラーレンズ1となるべき成形部分2cをベースフィルム2aと同一の材料により成形する。以上のような別体成形により、スクリーンシート2を形成することができる。
次に、上記のようにして形成されたスクリーンシート2の裏面側において、例えば図2等に示すように、溝GTに散乱部4を形成する。より具体的には、散乱部4は、硫酸バリウム等による散乱成分を主成分として含む材料からなるインクを各シリンドリカルレンズCLの背後に位置する溝GTに沿ってスプレーすることで充填し、反射面RSをくまなく覆うようにすることで形成される。溝GTに散乱部4を充填した後、スクリーンシート2の裏面側全体を光吸収性素材で覆うことにより、光吸収シート3が形成される。また、シリンドリカルレンズCLの表面にはARコートCTが施される。以上により、スクリーン10が作製される。
図5(a)、5(b)及び5(c)は、本実施形態のスクリーンの製造方法についての変形例を説明するための図であり、それぞれシリンドリカルレンズCL1つ分即ちスクリーン10の1ピッチ分を模式的に示す側断面図である。なお、スクリーンシート2の製造方法については上記の例と同様であるので説明を省略する。図5(a)、5(b)及び5(c)のうち、まず、図5(a)に示す例では、図2の光吸収シート3に代えて、光吸収膜103が形成されている。つまり、散乱部4を形成した後、例えばスクリーンシート2の裏面側全体を覆うように光吸収性のインクを塗布することで光吸収膜103が形成されている。図5(b)及び5(c)は、さらに他の製造方法を段階的に示すものである。本変形例では、図5(b)に示すように、まず、散乱部4が塗布されるよりも先にスクリーンシート2の裏面側に光吸収性のインクを塗り、溝GTの位置に開口を有する光吸収膜103を形成する。その後、図5(c)に示すように、溝GTを充填するようにスクリーンシート2の裏面側全体に散乱材を塗布して、散乱部4を形成している。なお、上記はいずれも製造方法の例示であり、同様の構造を有するものであればこれら以外の製造方法であっても構わない。
また、散乱部4については、反射面RSにおいて散乱効果をもたせるものであればよく、溝GT全てを散乱材によって充填しなくてもよい。従って、例えば、溝GTのうち反射面RSのみに散乱材を塗布することで散乱部4を形成してもよい。また、散乱材以外にも例えば反射面RSに凹凸面を形成させることで散乱効果をもたせてもよい。
図6は、図2等に示すスクリーン10の変形例について説明する図であり、変形例のスクリーン10の1ピッチ分を示す図である。なお、図6において、破線で示す輪郭CNは、図3(a)に示す輪郭CNである。図6のレンズ部分UPa、DPaの断面の輪郭CNaと同図の破線で示す輪郭CNとを比較して分かるように、輪郭CNaは周辺側に行くほど、即ち不図示の隣接するシリンドリカルレンズCLに近づくほど元の円弧よりも緩やかな非円弧状の曲線となっている。つまり、周辺側ほど曲率が小さくなっている。この場合、スクリーンシート2のうち最も薄くなりがちな箇所である上端部分UEに近い表面部FSまでの距離d1をさらに長く保って、当該箇所をより厚くすることができる。また、シリンドリカルレンズCLの曲率を周辺で緩くすることで、投射光PLがシリンドリカルレンズCLから射出される際に、シリンドリカルレンズCLのレンズ面での全反射することを低減でき、光を効率的に利用できる。なお、以上は単なる例示であり、上記2つのレンズ部分UPa、DPaのうち、レンズ部分UPaのみについて曲率を変化させるものであってもよく、この場合においても距離d1を大きく取ることが可能である。
以上のように、本実施形態に係るスクリーン10では、反射面RSの形状等を入射する投射光PLの散乱・反射に適したものにすることにより、下方からの投射光PLを観察者側へ適切な視野角で散乱・反射させることができる。また、スクリーン10は、シリンドリカルレンズCLの表面形状をy方向について光軸を相対的にシフトさせた2つのレンズ部分UP、DP、UPa、DPaによって1つのレンズとして構成することにより、薄さを保ちながらも十分な強度を有するものとなり、さらに、側面SSや光吸収シート3、103により上方からの外光OLは観察者側へは反射させず、明るい部屋等での使用においても、コントラストの高い画像を形成することも可能である。
〔第2実施形態〕
図7は、本実施形態に係るスクリーンを模式的に示す側面図である。本実施形態のスクリーン110は、第1実施形態の図1のスクリーン10と同様に、反射型のスクリーンであり、レンズアレイを設けた光透過性のスクリーンシート102と、スクリーンシート102の裏面全体に貼りつけられる光吸収シート103とを備える。
図7の場合も、図1と同様にして、近接した下方位置に配置された投射レンズPOの投射光源点Sから投射光PLがスクリーン110上に投射されるが、ここでは、特に図1の場合に比べて投射光PLの入射角度が非常に大きくなっており、投射光PLの光束軸AXは入射角度α=60°に設定されている。このような場合、入射位置によって投射光PLの入射角度の非常に大きなところと比較的小さなところとでの差が著しく、入射位置に応じて反射のタイプを異なるものにすることが望ましくなる。従って、スクリーン110では、入射角度α=60°を基準として、スクリーン上面側の第1領域110aと、スクリーン下面側の第2領域110bとに分け、第1領域110aと第2領域110bとでは、互いに異なる形状又は配置を有するものとなっている。
第1領域110aと第2領域110bとのうち、比較的入射角度の小さな第2領域110bにおけるスクリーン110の構造は、第1実施形態において図2等により示したものとなっている。つまり、同一のシリンドリカルレンズCLで投射光PLの散乱・反射を行っている。これに対して、第1領域110aにおけるスクリーン110の構造は、第2領域110bとは異なるタイプの反射態様としている。
図8は、上側の第1領域110aにおけるスクリーン110の構造の一例を模式的に示す側断面図である。第1領域110aの場合、溝GTの形状が、図2に示した構造を有する第2領域110bの溝GTと異なり、各シリンドリカルレンズCLの配列されたy方向に対して略垂直な1つの側面SSと、傾斜した反射面RSとによって画定され、yz断面が三角形状となっている。つまり、図8と図2とを比較して分かるように、両領域110a、110bの溝GTの形状は、反射面RSの深さが異なる点で相違しており、また、第1領域110aの反射面RSは、投射光PLを正面方向即ち+z方向に反射する傾向を高めるべく、投射光PLの入射角度の違いに応じて、第2領域10bの傾斜角度βとは異なる所定の傾斜角度γで傾いている。なお、ここで、各シリンドリカルレンズCLは、半円形状の断面を有している。
以下、図8を用いて第1領域110aにおける投射光PLの光路を説明することにより、スクリーン110における動作について説明する。
図8のように、レンチキュラーレンズ101を構成する各シリンドリカルレンズCLのうち、図中y方向について最下に位置するシリンドリカルレンズCL1に入射した投射光PL1は、シリンドリカルレンズCL1の一つ上側に位置するシリンドリカルレンズCL2から射出される。つまり、投射光PL1は、入射したシリンドリカルレンズCL1の一つ上側に位置するシリンドリカルレンズCL2の背後に位置する反射面RS2で散乱・反射され、シリンドリカルレンズCL2から射出される。同様に、シリンドリカルレンズCL2に入射した投射光PL2は、反射面RS3を介してシリンドリカルレンズCL3から射出され、シリンドリカルレンズCL3に入射した投射光PL3は、反射面RS4を介してシリンドリカルレンズCL4から射出され、シリンドリカルレンズCL4に入射した投射光PL4は、反射面RS5を介してシリンドリカルレンズCL5から射出される。つまり、第1領域110aでは、投射光PLを入射させたシリンドリカルレンズCLに隣接するシリンドリカルレンズCLから当該投射光PLを射出させる態様となっている。
以上のように、本実施形態のスクリーン110では、投射光PLの入射角度に応じて第1領域110aと第2領域110bとに領域を分け、それぞれの領域で異なるタイプの反射態様としており、その一部の領域である第2領域110bにおいて円弧状に比べて曲率を緩くした非円弧状のシリンドリカルレンズCLを用いている。これにより、各領域110a、110bに入射する投射光に応じて効果的に無駄なく散乱・反射を行うことができ、特に、第2領域110bでは、シリンドリカルレンズCLのレンズ面に反射面RSを近づけながらも、スクリーンシート102を十分な強度を有するものに保つことができる。
なお、図8に示す第1領域110aにおいて、レンチキュラーレンズ101の各シリンドリカルレンズCLについても、図2等に示すような断面形状を有していてもよい。この場合、例えば下側のレンズ部分DPのシフト量を適宜調整することで入射する投射光PLの光路を調整して、厚くなりがちな第1領域110aにおけるスクリーンシート102を薄く保たせることができる。
また、上記の第2実施形態では、入射角度α=60°を基準としてスクリーン10、110を上下2つに分けて2パターンの異なる態様で投射光PLを反射・散乱させているが、スクリーン10、110の分け方は上下2つに分ける方法に限られず、入射角度α=60°を基準として種々の分け方を用いることが可能である。例えば、入射角度α=60°の付近において、第1領域10aと第2領域10bとの間に遷移領域を設け、当該遷移領域においては、第1領域110aと第2領域110bとでの異なる2パターンの動作が混在した状態とし、一方のパターンから他方のパターンへ徐々に変化させていくものであってもよい。また、例えば、スクリーンの領域数についても、2パターンの2領域に限らず、3つ以上とすることができる。
また、上記の第2実施形態では、第1領域10aにおいて、投射光PLを入射させるシリンドリカルレンズCLに隣接するシリンドリカルレンズCLから投射光PLを射出させているが、この他にも、例えばさらに射出させる位置を1つ飛ばしにする、つまり、投射光PLを入射させるシリンドリカルレンズCLに隣接するシリンドリカルレンズCLのさらに1つ上のシリンドリカルレンズCLから射出させる、等の反射態様としてもよい。
また、上記の第2実施形態では、中心位置Oにおいて入射角度α=60°となっているが、投射光PLの入射角度α=60°となるのがスクリーン中心軸LX上の中心位置O以外の場所であってもよい。この場合、中心位置O以外の入射角度α=60°となる場所が第1領域10aと第2領域10bとを分けるための基準となる。また、スクリーンの反射パターンの態様等に応じて、領域を分けるための基準とする入射角度を60°以外の角度としてもよい。
〔第3実施形態〕
図9は、第3実施形態に係る投射システムの一例を示す図であり、第1及び第2実施形態のスクリーン10、110に画像投射装置としてプロジェクタを用いた場合の投射システムを示している。図9において、プロジェクタ100は、プロジェクタ本体50と、投射レンズ20と、反射ミラーRMとを備える。なお、プロジェクタ100の各機構は、筐体SC内に収容されている。なお、ここでは、スクリーン10、110及びプロジェクタ100の設置環境として、室内に天吊りされた照明装置200により、上方からの外光OLによる照明がなされており、プロジェクタ100は、スクリーン10、110の下方から投射を行うものとする。
プロジェクタ50での制御により形成された画像光は、投射レンズ20から射出され、さらに、反射ミラーRMでの反射により、所望の角度が付けられた状態でプロジェクタ100からの投射光PLとして射出される。従って、この場合、プロジェクタ100は、スクリーン10、110の法線に対して投射光PLの光束軸が傾いた斜め投射が行われる。スクリーン10、110に投射された投射光PLは、上述したようにスクリーン10、110上で適度の発散角で正面方向に反射される。この際、上述したように、投射光PLの投射角度に対応してスクリーン10、110が構成されているため、投影される画像は、外光OLによる影響を低減し、明るい部屋等での投影画像のコントラストを改善できるだけでなく、投射光PLを適切に正面方向へ射出させることができる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
まず、上記の実施形態では、レンチキュラーレンズ1によりレンズアレイを構成しているが、各スクリーン10、110のレンズアレイは、これ以外にも例えばマイクロレンズを2次元平面上に配置させるものであってもよい。この場合、当該マイクロレンズの縦断面が図2等に示すようなものとなる。
また、上記の実施形態では、散乱成分を含むインクを塗布することにより散乱部4を形成しているが、散乱部4は、インク以外にも、例えば散乱シートを反射面RSに貼り付けることにより形成してもよい。
また、光吸収膜103は、レンチキュラーレンズ1の裏面側全体を覆うものとしているが、例えばコントラストをあげるために、散乱部4の塗布された反射面RSの周囲等部分的に施すといった必要に応じて設けるものとしてもよい。
また、上記実施形態において、溝GTのピッチについては特に規定していないが、スクリーン10、110の垂直方向についての溝GTのピッチを投射光PLの入射角度等に応じて徐々に変化させてもよい。
また、上記実施形態において、反射面RSの各傾斜角度βは一律であるものとしているが、これについてもスクリーン10、110の溝GTごとに傾斜角度が異なっていてもよい。
上記実施形態では、一般的な投影装置等の使用環境を考慮して、投射光PLについての光束軸AXの方向が下方からであり、これに対応してレンチキュラーレンズ1の反射面RSの形状等を構成しているが、投射光PLが下方以外から入射する場合には、これに応じて、レンチキュラーレンズ1の構成を異なるものとしてもよい。つまり、例えば、プロジェクタからの投射がスクリーンの側方からなされる場合には、レンチキュラーレンズ1の構成や反射面RSの傾きを投射光PLの入射方向に対応させて変更してもよい。
第1実施形態に係るスクリーンを模式的に示す側面図である。 スクリーンの構造を説明する側断面図である。 (a)、(b)は、スクリーンの形状及び構造を説明する図である。 (a)〜(c)は、スクリーンシートの製造方法を説明する図である。 (a)〜(c)は、スクリーンの他の製造方法を説明する図である。 第1実施形態に係るスクリーンの変形例を示す側面図である。 第2実施形態に係るスクリーンを模式的に示した側面図である。 第2実施形態に係るスクリーンの一部を説明する側断面図である。 第3実施形態に係る投射システムについての模式図である。
符号の説明
10、110…スクリーン、 1、101…レンチキュラーレンズ、 2、102…スクリーンシート、 3…光吸収シート、 4…散乱部、 CL…シリンドリカルレンズ、 UP、DP…レンズ部分、 GT…溝、 RS…反射面、 100…プロジェクタ、 200…照明装置

Claims (13)

  1. スクリーン前面側の2次元平面上に配列される複数の要素レンズを有するレンズアレイと、前記レンズアレイの裏側に前記2次元平面に対して傾斜して配置される複数の反射面と、前記複数の反射面から前記スクリーン前面側に射出される光を散乱させる複数の散乱部とを有するスクリーンシートを備え、
    前記複数の要素レンズのうち少なくとも1つは、光軸を相対的にシフトさせることにより互いに偏心した2つのレンズ部分を一組として有する合併レンズであり、
    1つの前記合併レンズに対応して1つの前記反射面が設けられている、スクリーン。
  2. 前記レンズアレイは、前記複数の要素レンズとして複数のシリンドリカルレンズを含み、当該複数のシリンドリカルレンズを各シリンドリカルレンズの長手方向に対して垂直方向に配列するレンチキュラーレンズにより構成される、請求項1記載のスクリーン。
  3. 前記2つのレンズ部分のうち、前記2次元平面に対する投射光の入射角が大きい側である一方側に位置するレンズ部分の光軸は、前記一方側とは反対側である他方側に位置するレンズ部分の光軸よりも前記一方側にある、請求項1及び請求項2のいずれか一項記載のスクリーン。
  4. 前記2つのレンズ部分の各光軸は、前記合併レンズの中心位置から互いに反対方向にシフトする、請求項1から請求項3までのいずれか一項記載のスクリーン。
  5. 前記2つのレンズ部分の各光軸の前記合併レンズの中心位置からの距離がそれぞれ等しい、請求項4記載のスクリーン。
  6. 前記2つのレンズ部分の光軸の相対的なシフト量は、前記レンズアレイの1つの前記合併レンズとしての1ピッチに対して、1/12〜1/3の範囲内である、請求項1から請求項5までのいずれか一項記載のスクリーン。
  7. 前記合併レンズに対応する前記反射面は、前記合併レンズの中心位置より前記2次元平面に対する投射光の入射角が大きい側である一方側に反射面中心を有する、請求項1から請求項6までのいずれか一項記載のスクリーン。
  8. 前記2つのレンズ部分の少なくとも一方の側断面形状は、隣接するレンズに近い周辺部に行くほど曲率の小さくなる非円弧状のものを含む、請求項1から請求項8までのいずれか一項記載のスクリーン。
  9. 前記スクリーンシートは、前記レンズアレイにおいて投射光を入射させる要素レンズとは異なるレンズから当該投射光を射出させる第1領域と、前記レンズアレイにおいて投射光を入射させる要素レンズと同一の要素レンズから当該投射光を射出させる第2領域とを有し、前記レンズアレイは、前記第2領域において前記合併レンズを含む、請求項1から請求項8までのいずれか一項記載のスクリーン。
  10. 前記レンズアレイの裏側のうち、少なくとも前記反射面の周囲に、光吸収性素材により形成される光吸収面をさらに有する、請求項1から請求項9までのいずれか一項記載のスクリーン。
  11. 前記レンズアレイは、表面に反射防止コートを有する、請求項1から請求項10までのいずれか一項記載のスクリーン。
  12. 前記レンチキュラーレンズは、ロール巻き取り可能となっており、ロールする軸の方向に沿って前記複数のシリンドリカルレンズの長手方向を配置した構造を有する、請求項2から請求項11までのいずれか一項記載のスクリーン。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか一項記載のスクリーンと、
    前記スクリーンに投影画像を投射する画像投射装置と
    を備える投射システム。
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