JP2010061028A - 光学シート、面光源装置および透過型表示装置 - Google Patents

光学シート、面光源装置および透過型表示装置 Download PDF

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聡 後石原
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Abstract

【課題】他の部材との重ね合わせた際の不具合を抑制することができる光学シートを提供する。
【解決手段】光学シート30は、本体部35と、本体部上に並べられ、各々がその配列方向と交差する方向に線状に延びる複数の単位レンズ40と、単位レンズ上に設けられた複数の突出部50と、を有する。単位レンズは、本体部のシート面と平行に延びる稜線Laを含む。突出部は、単位レンズの稜線の一部分を含む領域上に配置されている。本体部から最も離間した各突出部の最頂部51は、当該突出部に対応する単位レンズの稜線と、前記単位レンズの配列方向において同一の位置に位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、光の進行方向を変化させる光学シートに係り、とりわけ、他の部材と重ね合わせた際の不具合を抑制することができる光学シートに関する。また、本発明は、このように有用な光学シートを有する面光源装置および透過型表示装置に関する。
例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているように、透過型表示装置に用いられる面光源装置には、光源と、光源からの光の進行方向を変化させるための多数の光学シート(光学フィルム)が組み込まれている。
通常、多数の光学シートの中には、光源からの光を拡散させて光源の像を隠す(目立たなくさせる)機能(光拡散機能)を有した光学シートや、光の出射方向と正面方向との間の角度(出射角度)が小さくなるように当該光の進行方向を変化させ、正面方向輝度を向上させる機能(集光機能)を有した光学シート等が、含まれる。
とりわけ、集光機能を有した光学シートとして、線状に延びる単位レンズ(単位光学要素)をその長手方向(通常、稜線方向と一致)に直交する方向に配列(いわゆるリニア配列)してなる光学シートが、広く用いられている。この光学シートの単位レンズは、その長手方向に直交する断面において、典型的には、三角形形状、楕円形状または円形状の断面形状を有している。したがって、単位レンズは、その長手方向に沿って延びる稜線を有するようになる。
USP5,771,328 特開平8−304608号公報
ところで、二枚の光学シートが重ね合わされることによって、あるいは、面光源装置の出光側面と透過型表示部の入光側面とが重ね合わされて光学的に密着一体化することによって、種々の不具合が生じてしまう。具体例として、二つの部材が重なり合っている領域に、光が光学的作用を及ぼされることなく当該領域を通過する現象(いわゆる「素抜け」)に起因した輝点が発生し得る。また、二つの部材が重なり合っている領域に、縞状の模様(いわゆる「ニュートンリング」のような模様)が発生し得る。さらに、二つの部材が重なり合っている領域に、液体が染み込んでいるかのように観察される染み模様が発生し得る。本件発明者らが鋭意研究を重ねたところ、このような不具合は、二つの部材が面接触する場合だけでなく、上述した光学シートの稜線を有した単位レンズが他の部材と接触する場合にも、生じていた。
従来、斯かる不具合を解消する為に、光学シートと透過型表示装置との間に光拡散シートを挿入して光を拡散させ、又可干渉性を低減させて、斯かる不具合を目立ち難くしていた。ところが、近年、画像表示装置の薄型化、低価格化の為、該光拡散シートを省略した状態で斯かる不具合を解消することが望まれるようになった。
此の目的に適合するものとして、特許文献1に開示された光学シートが知られている。この光学シートにおいては、一部の単位レンズの高さが、他の単位レンズの高さよりも高くなっている。したがって、特許文献1の光学シートは、高さが高くなっている単位レンズのみを介し、隣接する他の部材と接触するようになる。特許文献1の光学シートでは、このようにして他の部材との接触領域を小面積化し、接触による不具合を目立たなくさせるようになっている。しかしながら、光学シートが単位レンズの稜線を介して他の部材と線状に接触している場合にも、接触による不具合が生じ得ることからして、特許文献1に開示された発明では、不具合の発生を本質的に防止することを期待することができない。
また、特許文献2に開示された光学シートでは、単位レンズが高さ方向に連続的に緩やかにうねっている。したがって、この光学シートは、単位レンズの高さが高くなっている領域のみを介し、隣接する他の部材と接触するようになる。特許文献2の光学シートでは、このようにして他の部材との接触領域を小面積化し、接触による不具合を目立たなくさせるようになっている。しかしながら、特許文献2の光学シートにおいて、単位レンズの高さの変化は極めて緩やかである。したがって、特許文献2の光学シートと隣接する他の部材との接触領域を十分に小さくすることができない。また、例えば吸湿や熱膨張等に起因して光学シートが変形して光学シートと隣接する他の部材との接触圧力が増加した場合には、特許文献2の光学シートと隣接する他の部材との接触領域も大面積化してしまう。これらのことから、上述した接触による不具合を十分に目立たなくさせることができない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、稜線を有した単位レンズを含む光学シートであって、他の部材との重ね合わせた際の不具合を抑制することができる光学シートを提供することを目的とする。また、本発明は、このような光学シートを有する面光源装置および透過型表示装置を提供することを目的とする。
本発明による光学シートは、シート状の本体部と、前記本体部の一方の面に並べて配列された複数の単位レンズであって、各々がその配列方向と交差する方向に線状に延びる、複数の単位レンズと、前記単位レンズ上に設けられ、前記本体部から離間する向きに前記単位レンズから突出する複数の突出部と、を備え、各単位レンズは、前記本体部のシート面と平行に延びる稜線を含み、前記突出部は、前記単位レンズの前記稜線の一部分を含む領域上に配置され、前記本体部から最も離間した各突出部の最頂部は、当該突出部に対応する単位レンズの稜線と、前記単位レンズの配列方向において同一の位置に位置していることを特徴とする。
本発明による光学シートにおいて、各突出部は、対応する単位レンズの前記稜線をなす頂部から前記本体部にそれぞれ接続する両基端部までの範囲において当該単位レンズから膨出するようにして構成されていてもよい。
また、本発明による光学シートにおいて、前記突出部の前記最頂部を横切る主切断面における前記突出部の外輪郭と、前記突出部が設けられていない位置を横切る主切断面における前記単位レンズの外輪郭と、は少なくとも部分的に同一形状を有するようにしてもよい。
さらに、本発明による光学シートにおいて、前記突出部は、前記本体部のシート面の法線方向から観察した場合に当該突出部に対応する単位レンズの稜線と同一線上に位置する稜線を有するようにしてもよい。
さらに、本発明による光学シートにおいて、前記本体部のシート面の法線方向と前記単位レンズの稜線方向との両方に平行な断面であって、前記突出部の前記最頂部を横切る断面において、前記突出部の外輪郭は、前記本体部から最も離間した頂点を形成する角部を含むようにしてもよい。
さらに、このような本発明による光学シートにおいて、前記本体部のシート面の法線方向と前記単位レンズの稜線方向との両方に平行な断面であって、前記突出部の最頂部を横切る断面において、前記突出部の外輪郭は二つの直線部を含み、この二つの直線部によって前記角部が画定されていてもよい。この光学シートにおいて、前記本体部のシート面の法線方向と前記単位レンズの稜線方向との両方に平行な断面であって前記突出部の頂部を横切る断面において、前記突出部の前記二つの直線部のうちの一方は前記本体部のシート面に対して45°以上90°以下の角度をなし、前記突出部の前記二つの直線部のうちの他方は前記本体部のシート面に対して0°より大きく45°未満の角度をなすようにしてもよい。
さらに、本発明による光学シートにおいて、一つの単位レンズ上に形成された突出部は、当該一つの単位レンズと隣り合う単位レンズ上に形成された突出部とは、前記単位レンズの長手方向において異なる位置に配置されていてもよい。
本発明による面光源装置は、光源と、前記光源からの光を受ける上述したいずれかの本発明による光学シートと、を備えることを特徴とする。
本発明による面光源装置において、前記光学シートは、前記単位レンズおよび前記突出部が設けられている側の面が発光面を構成するようにして、配置されていてもよい。
本発明による透過型表示装置は、透過型表示部と、前記透過型表示部に対向して配置された前記の面光源装置と、を備えることを特徴とする。
本発明による透過型表示装置において、前記透過型表示部は、前記面光源装置と向き合う入光側面としての平滑面を有し、前記面光源装置の光学シートは、前記突出部が前記透過型表示部の前記平滑面に当接するようにして、配置されていてもよい。
本発明による型の製造方法は、上述したいずれかの本発明による光学シートを賦型により作製するための型を製造する方法であって、円筒状または円柱状からなる基材をその中心軸線を中心として回転させながら、前記中心軸線に直交する方向にバイトを移動させて、前記バイトを第1位置まで前記基材内に切り込んでいく工程と、前記バイトが前記第1位置まで切り込んだ状態で、前記中心軸線を中心として前記基材を回転させ、前記単位レンズを賦型するための周状の溝を形成する工程と、前記第1位置よりも前記基材内に深く入り込む第2位置まで、前記基材の前記中心軸線に直交する方向にバイトを移動させていくとともに、前記バイトが前記第2位置まで到達すると、前記バイトの移動方向を逆転させて前記バイトを前記第1位置まで戻し、これにより、前記突出部を賦型するための凹部を前記溝内に形成する工程と、前記基材の前記中心軸線に直交する方向に前記バイトを移動させ、前記第1位置から前記基材の外方の位置まで前記バイトを移動させる工程と、を備え、前記基材の前記中心軸線と平行な方向に前記バイトを移動させた後に、上記各工程を繰り返して、前記凹部を有する前記溝を順次形成していくことを特徴とする。
本発明による型の製造方法の前記凹部を形成する工程において、前記凹部を構成する工程が、前記溝を形成する工程の途中に行われてもよい。例えば、前記バイトが前記第1位置まで基材内に切り込んで前記溝を形成する工程が開始された後、前記基材が一回転する間に、前記バイトが前記第1位置から前記第2位置まで切り込むとともに前記第2位置から前記第1位置まで戻ってくるようにしてもよい。
本発明による型の製造方法の前記凹部を形成する工程において、前記バイトを前記第1位置から前記第2位置まで移動させている間、および、前記バイトを前記第2位置から前記第1位置まで移動させている間の少なくともいずれか一方の間、前記基材の回転が停止していてもよい。
発明を実施するための形態
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1乃至図10は本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1は透過型表示装置および面光源装置の概略構成を示す断面図であり、図2は光学シートの斜視図であり、図3は光学シートの上面図であり、図4は図3のIV−IV線に沿った断面図であり、図5は図3のV−V線に沿った断面図である。
図1に示された透過型表示装置10は、透過型表示部15と、透過型表示部15の背面側に配置され透過型表示部15を背面側から面状に照らす面光源装置20と、を備えている。透過型表示部15は、例えば、液晶表示パネル(LCDパネル)から構成され、この場合、透過型表示装置10は液晶表示装置として機能する。ここでLCDパネルとは、ガラス等からなる一対の支持板と、支持板間に配置された液晶と、液晶分子の配向を一つの画素を形成する領域毎に電場によって制御する電極と、を有するパネルである。支持板間の液晶は、一つの画素を形成する領域毎にその配向を変化させられ得るようになっている。この結果、液晶表示パネル15は、面光源装置20からの光の透過または遮断を画素毎に制御するシャッターとして機能し、画像を形成するようになる。
本実施の形態において、透過型表示部15の面光源装置20に対向する入光側面は平滑面として形成され、且つ、透過型表示部15と光学シート30との間には光拡散シートは介在し無い構成となっている。なお、本明細書で用いる「平滑」とは、光学的な意味合いでの平滑を意味するものである。すなわち、ここでは、或る程度の割合の可視光が、光学シート30の入光側面31(本体部35の他方の面37)においてスネルの法則を満たしながら屈折するようになる程度を意味している。したがって、例えば、本体部35の他方の面37(光学シート30の入光側面31)の十点平均粗さRz(JISB0601)が最短の可視光波長(0.38μm)以下となっていれば、十分、平滑に該当する。
次に、面光源装置20について説明する。面光源装置20は、図1に示すように、光源25と、光源25からの光の進行方向を偏向して当該光を透過させる光学シート30と、を有している。本実施の形態において、光学シート30は、面光源装置20の最出光側に配置され、発光面(出光側面)32を構成する。また、図1に示す例においては、光学シート30の入光側に、光を拡散させる光拡散シート28がさらに設けられている。面光源装置20は、例えばエッジライト(サイドライト)型等の種々の形態で構成され得るが、本実施の形態においては、直下型のバックライトユニットとして構成されている。このため、光源25は光学シート30の入光側において光学シート30と対面するようにして配置されている。また、光源25は、光学シート30の側に開口部(窓)を形成された箱状の反射板22によって背面側から覆われている。
なお、「出光側」とは、進行方向を折り返されることなく光源25から光学シート30等を経て観察者へ向かう光の進行方向における下流側(観察者側、図1、図2、図4〜6においては上側)のことであり、「入光側」とは、進行方向を折り返されることなく光源25から光学シート30等を経て観察者へ向かう光の進行方向における上流側のことである。
また、本件において、「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。
さらに、本件において「シート面(フィルム面、板面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面(凹凸面の場合は包絡面にも相当)のことを指す。そして、本実施の形態においては、光学シート30のシート面、光拡散シート28のシート面、面光源装置20の発光面、および、透過型表示装置10の表示面は、互いに平行となっている。さらに、本願において「正面方向」とは、光学シート30のシート面に対する法線の方向nd(例えば図4参照)であり、また、面光源装置20の発光面の法線方向等にも一致する。
光源25は、例えば、線状の冷陰極管等の蛍光灯や、点状のLED(発光ダイオード)や白熱電球、面状のEL(電場発光体)等の種々の態様で構成され得る。本実施の形態においては、図1に示すように、光源25は、線状に延びる複数の冷陰極管を有している。反射板22は、光源25からの光を光学シート30の側へ向けるための部材であり、反射板22の少なくとも内側表面は、例えば金属等の高い反射率を有する材料からなっている。
次に、光拡散シート28は、入射光を拡散させ、好ましくは入射光を等方拡散させ、光源25の構成に応じた輝度ムラ(管ムラとも云う)を緩和し、輝度の面内分布を均一化させて光源25の像を目立たなくさせるためのシート状部材である。このような光拡散シート28として、基部と、基部内に分散され光拡散機能を有した光拡散性粒子と、を含むシートが用いられ得る。一例として、反射率の高い材料から光拡散性粒子を構成することにより、あるいは、基部をなす材料とは異なる屈折率を有する材料から光拡散性粒子を構成することにより、光拡散シート28に、光拡散機能を付与することができる。
次に、光学シート30について説明する。図2乃至図5に示すように、光学シート30は、シート状の本体部35と、シート状の本体部35の一方の面36上に並べて配列された多数の単位レンズ(単位光学要素、単位形状要素)40と、を有している。また、本体部35から離間する向きに突出する突出部50が、単位レンズ40上に設けられている。この光学シート30は、入光側から入射した光の進行方向を変化させて出光側から出射させ、正面方向(法線方向)ndの輝度を集中的に向上させる機能を有している。
本体部35は、単位レンズ40を支持するシート状部材として機能する。図2および図4に示すように、本実施の形態において、本体部35の一方の面36上には、単位レンズ40が隙間をあけることなく並べられている。その一方で、図5に示すように、本実施の形態において、本体部35は、前記一方の面36に対向する他方の面37として、光学シート30の入光側面31をなす平滑な面を有している。
尚、図2等では本体部35と単位レンズ40との間を破線で表示しているが、本体部35上に後述の如き方法にて単位レンズ40を別層として積層して両層が2層積層体と成った形態、及び、本体部35表面に単位レンズ40を賦形して両層が単層(1体)構成と成った形態の何れでも良い。
次に、単位レンズ40について説明する。上述したように、単位レンズ40は、本体部35の一方の面36上に並べて配列されている。図2および図3に示すように、単位レンズ40は、単位レンズ40の配列方向と交差する方向に線状に延びている(図3中の矢印参照)。本実施の形態においては、単位レンズ40は直線状に延びている。また、単位レンズ40の長手方向(直線状に延びている方向)は、本体部35のシート面上において、単位レンズ40の配列方向に直交していると共に単位レンズの稜線方向とも一致する。それ故、以降、長手方向と稜線方向とは同義語として用いるものとする。なお、図3に示すように、本実施の形態において、本体部35のシート面の法線方向ndから観察した場合に、単位レンズ40の配列方向が各光源25の長手方向daと直交し、単位レンズ40の長手方向が各光源25の長手方向daと平行になっている。
図4は、本体部35のシート面の法線方向ndおよび単位レンズ40の配列方向の両方に平行な断面(主切断面とも呼ぶ)において、光学シート30を示している。なお、図4に示された断面は、図3のIV−IV線に沿った断面にも対応する。図4に示すように、本実施の形態において、各単位レンズ40の断面形状は、出光側に突出する三角形形状となっている。すなわち、各単位レンズ40はいわゆる三角柱から成る単位プリズムとして形成されている。とりわけ、本実施の形態においては、正面方向輝度を集中的に向上させるという観点から、主切断面における単位レンズ40の断面形状が二等辺三角形形状であるとともに、等辺の間に位置する頂角が本体部35の一方の面36から出光側に突出するように、各単位レンズ40が構成されている。
主切断面における単位レンズ40の断面形状が三角形形状であることから、図4に示すように、主切断面における単位レンズ40の外輪郭は、本体部35の一方の面36上の基端部42から延び出す二つの直線部43a,43bを含むようになる。両直線部43a,43bは単位プリズム40の稜線で交叉する2つの切子面(facet)の断面に対応する。また、主切断面における単位レンズ40の外輪郭は、二つの直線部43a,43bによって画定される角部をさらに含むようになる。角部は、二つの直線部43a,43bの交点からなり本体部35から最も離間した頂部41を形成する。頂部41は単位プリズム40の稜線の断面に対応する。
なお、本件明細書における「三角形形状」とは、厳密な意味での三角形形状のみでなく、製造技術における限界や成型時の誤差等を含む略三角形形状や、三角形形状と概ね同一の光学的機能を期待することが可能な略三角形形状などを含む。一具体例として、三角形形状は、三角形の頂点が丸くなっている形状等を含む。
同様に、本件明細書における「角部」とは、厳密な意味での角のみでなく、製造技術における限界や成型時の誤差等を含む略角等、以下において説明する角部の作用効果と概ね同一の作用効果を期待することが可能な形状等を含む。一具体例として、角部は、角形状の頂点が丸味を帯びている形状等を含む。
さらに、本件明細書に於いて、「レンズ」の語は球面当の曲面から構成される所謂狭義のレンズの他、平面から構成される所謂狭義のプリズム、及び、曲面と平面とで構成される光学素子を包含する広義の意味で用いる。
各単位レンズ40は、主切断面において本体部35から最も離間した頂部41を繋ぎ合わせてなる稜線Laを有する。図2および図3に示すように、本実施の形態において、各単位レンズ40の主切断面における断面形状は、単位レンズ40の長手方向に沿って一定となっている。したがって、各単位レンズ40の稜線Laは、本体部35のシート面と平行に延びるとともに、単位レンズ40の長手方向とも平行に延びている。また、複数の単位レンズは全て同様に構成されている。したがって、複数の単位レンズ40の稜線Laは、すべて、光学シート30のシート面に平行な一つの平面内に位置するようになる。
以上のような構成からなる単位レンズ40の具体例として、本体部35の一方の面36上での単位レンズ40の配列方向に沿った、単位レンズ40の底面の幅W(図4参照)を1μm〜200μmとすることができる。また、光学シート30のシート面への法線方向ndに沿った本体部35の一方の面36からの単位レンズ40の突出高さH(図4参照)を0.25μm〜50μmとすることができる。さらに、単位レンズ40の断面形状が二等辺三角形状である場合には、正面方向輝度を集中的に向上させる観点から、等辺の間に位置するとともに出光側に突出する頂角の角度θa(図4参照)が、80°以上110°以下となっていることが好ましく、90°であればさらに好ましい。
次に、突出部50について説明する。上述したように、各突出部50は、単位レンズ40の稜線Laの一部分を含む領域上に配置されている。そして、図4に示すように、本体部35から最も離間した各突出部50の最頂部51は、当該突出部に対応する単位レンズ40の稜線La(これにともなって、単位レンズ40の頂部41)と、単位レンズの配列方向(の位置座標に於いて)において同一位置に位置している。まず、光学シート30のシート面の法線方向ndから観察した場合における(平面視における)突出部50の配列について説明する。
図3に示すように、各突出部50は、いずれかの単位レンズ40に対応して形成されている。そして、複数の突出部50は、長手方向に沿って、間隔をあけて配置されている。したがって、図3および図5に示すように、一つの単位レンズ40上に複数の突出部50が設けられている場合には、複数の突出部50間に単位レンズ40の稜線Laが露出するようになる。なお、図5は、本体部35のシート面の法線方向ndおよび単位レンズ35の長手方向(稜線方向)の両方に平行な断面(長手方向主切断面とも呼ぶ)において、光学シート30を示している。
単位レンズ40の長手方向における突出部50の配列ピッチについては、特に制限はない。ただし、光学シート30の突出部50の側において光学シート30と隣接する他の部材(本実施の形態においては、透過型表示部15)が、光学シート30の単位レンズ40の稜線Laに接触しないように、突出部50の配列ピッチが適宜設定されることが好ましい。したがって、例えば、隣接する他の部材と単位レンズ40の稜線Laとの接触を回避することが可能であれば、各単位レンズ40に突出部50が一つだけ設けられるようにしてもよいし、あるいは、突出部50が設けられていない単位レンズ40が存在するようにしてもよい。
また、図3に示すように、一つの単位レンズ40上に形成された突出部50は、当該一つの単位レンズ40と隣り合う単位レンズ上に形成された突出部50とは、単位レンズ40の長手方向において異なる位置に配置されている。すなわち、隣り合う単位レンズ40上に形成された突出部50は、単位レンズ40の配列方向に並ばないように配置されている。このような配列によれば、透過型表示装置10を遠目に観察した際に、突出部50が連結して目立ってしまうことを防止することができる。
このような配列を実現するため、本実施の形態において、突出部50は、光学シート30のシート面上において、規則的に点在している。具体的な一例として、所定数の突出部50が、一定ピッチではない特定の規則性を持った配列間隔で、同一の単位レンズ40上に形成されていくようにしてもよい。このような方法によれば、別の単位レンズ40上に形成された突出部50が単位レンズ40の配列方向に並んで配列されることを回避することが可能となることに加え、次の効果を期待することができる。多数の突出部50は、光学シート30のシート面上に一定間隔ではないように配列される。したがって、透過型表示部15の画素配列と、突出部50の配列との干渉に起因した縞模様(モアレ)の発生を回避することができる。また、予め突出部50の配列の規則性を決定しておくことにより、後述するようにして光学シート30を製造するための型70を作製する際に、突出部50を賦型するための凹部76を機械加工により自動的で迅速に形成することができる。
なお、図5に示された例においては、連続する四つの突出部50が一つの規則性を持つようにして、一つの単位レンズ40上に多数の突出部50が形成されている。一例として、単位レンズ40の長手方向に沿った突出部50の配列ピッチが、三つの異なる値P1,P2,P3を繰り返し取るように、突出部50が配列され得る。図5に示す例においては、所定数の突出部50の配列ピッチが等差数列をなすようになっている。ただし、これに限られず、突出部50が、他の規則性を持って(例えば、配列ピッチの値が等比数列となるようにして)、一定ピッチ以外の配列ピッチで、一つの単位レンズ40上に配列されるようにしてもよい。或は又、突出部50の配列ピッチが乱数をなす樣に配列していても良い。
又、配列ピッチは、光学シート30及び液晶表示パネル15が多少撓んだとしても本願発明の效果を維持し得るようにする観点から、大きな方が良い。一方、目視において突出部50が目立た無い為には小さいほうが良い。両者の兼ね合いから、これら配列ピッチP1,P2,P3等は、50μm〜20000μm程度の範囲とする。
次に、突出部50の形状について説明する。図2および図4に示すように、突出部50は、対応する単位レンズ40の稜線Laをなす頂部41から本体部35に接続するそれぞれの基端部42までの範囲において、単位レンズ40から膨出している。より詳細に説明すると、突出部50は、単位レンズ40の長手方向における一定区間に亘り、当該区間内における単位レンズ40の頂部41と基端部42との間の全領域から、本体部35から離間する向きへ、突出している。とりわけ、本実施の形態において、単位レンズ40の長手方向における各位置において、突出部50は、当該位置における単位レンズ40の頂部41と基端部42との間の全領域に亘って、光学シート30のシート面の法線方向ndに一定の突出量で、単位レンズ40から突出している。
したがって、図4に示すように、突出部50の最頂部51を横切る光学シート30の主切断面における突出部50の外輪郭と、突出部50が設けられていない位置を横切る光学シート30の主切断面における単位レンズ40の外輪郭とは、少なくとも一部分において同一形状となっている。とりわけ本実施の形態においては、突出部50の任意の位置を横切る光学シート30の主切断面における突出部50の外輪郭と、突出部50が設けられていない位置を横切る光学シート30の主切断面における単位レンズ40の外輪郭とも、少なくとも一部分において同一形状となっている。すなわち、本実施の形態において、突出部50を横切る光学シート30の主切断面における突出部50の外輪郭と、突出部50が設けられていない位置を横切る光学シート30の主切断面における単位レンズ40の外輪郭とは、少なくとも部分的に平行となっている。さらに、本実施の形態においては、突出部50を横切る光学シート30の主切断面における突出部50の外輪郭と、突出部50が設けられていない位置を横切る光学シート30の主切断面における単位レンズ40の外輪郭とが、実質的に同一となっている。斯かる形態により、突出部50の存在による単位レンズ40の光学特性変化を最小限に抑えることができる。又、光学シートが撓んでも透過型表示部との間隙を保持し得る。
また、上述したように、主切断面における単位レンズ40の断面形状は三角形形状であり、図4に示すように、主切断面における単位レンズ40の外輪郭は、基端部42から直線状に延び出す二つの線部43a,43bによって画定される角部を含んでいる。したがって、突出部50を横切る光学シート30の主切断面において、突出部50の外輪郭も角部を含んでいる。この角部は、突出部50の外輪郭をなす二つの線部53a,53bによって画定される。この二つの線部53a,53bは、単位レンズ40の外輪郭における線部43a,43bとそれぞれ平行に直線状に延びている。そして、角部は、突出部50の二つの線部53a,53bの交点として画定される点であって、当該光学シート30の主切断面において本体部35から最も離間する突出部50の頂点を、形成するようになる。
このため、突出部50の最頂部51を横切る光学シート30の主切断面においては、図4に示すように、突出部50の外輪郭をなす二つの直線部53a,53bの交点によって、突出部50の最頂部51が画定されるようになっている。また、図4に示すように、突出部50の最頂部51を横切る光学シート30の主切断面において、単位レンズ40の外輪郭をなす二つの直線部43a,43bによって画定される角部(頂角)の角度θaと、突出部50の外輪郭をなす二つの直線部53a,53bによって画定される角部(頂角)の角度θbとは同じ角度となる。
さらに、上述したように、単位レンズ40は単位レンズ40の長手方向に延びる稜線Laを有している。したがって、図3に示すように、突出部50は、本体部35のシート面の法線方向ndから観察した場合に単位レンズ40の長手方向と平行に延びる稜線Lbを有するようになる。この突出部50の稜線Lbは、本体部35のシート面の法線方向ndから観察した場合に、当該突出部50に対応する単位レンズ40の稜線Laと同一線上に位置する。
一方、本体部35のシート面の法線方向ndおよび単位レンズ40の長手方向の両方に平行な断面、すなわち長手方向主切断面において、突出部50の外輪郭は、二つの非平行な線部55a,55bを含んでいる。この二つの線部55a,55bが接続する位置に、角部が形成されている。また、二つの線部55a,55bの交点は、本体部35から離間した頂点を形成している。すなわち、図5に示すように、突出部50の最頂部51を通過する長手方向主切断面においても、突出部50の外輪郭は、本体部35から最も離間した頂部51を形成する角部を含んでいる。
なお、上述したように、突出部50の最頂部51を通過する主切断面(図4参照)においても、突出部50の外輪郭は、角部に形成された頂点を含むようになる。したがって、図2の斜視図からも明らかなように、本実施の形態では、突出部50の最頂部51は、点として形成されている。
ところで、透過型表示部15と光学シート30との間隙を広範囲に亙って極力大きく保つことによって干渉縞、輝点等の不具合を防止する為、且つ、光学シート30や透過型表示部15が撓んでも透過型表示装置との間隙を極力保持する為には、理想的には、図5に示すように、突出部50の最頂部51を通過する光学シート30の長手方向主切断面において、突出部50の二つの線部55a,55bによって画定される角部(頂角)の角度θcが鋭角となっていること、すなわち、角部(頂角)の角度θcが90°未満となっていることが好ましい。また、突出部50の最頂部51を通過する光学シート30の長手方向主切断面において突出部50の二つの線部55a,55bによってなされる角度θcは、突出部50の最頂部51を通過する光学シート30の主切断面において突出部50の外輪郭をなす二つの線部53a,53bによってなされる頂角の角度θbよりも小さくなっていることが好ましい。
さらに、突出部50の最頂部51を通過する光学シート30の長手方向主切断面において、突出部50の外輪郭をなす二つの線部55a,55bのうちの一方の線部55aと、光学シート30のシート面と、によってなされる角度θdが45°以上90°以下であり、突出部50の外輪郭をなす二つの線部55a,55bのうちの他方の線部55bと、光学シート30のシート面と、によってなされる角度θeが0°より大きく45°未満であることが好ましい。本実施の形態においては、突出部50の外輪郭をなす二つの線部55a,55bのうちの一方の線部55aと、光学シート30のシート面と、によってなされる角度θdが90°となっている。
なお、この角度θdが90°である場合には、上述してきた本実施の形態の突出部50は、図2の斜視図からも明らかであるように、法線方向に延び上がる急斜面57aと、第1面57aから単位レンズ40の長手方向に延び出す一対の緩斜面57b1,57b2と、を含むようになる。一対の緩斜面57b1,57b2は、単位レンズ40のレンズ面をなす二つ面のそれぞれを覆うように延びている。また、一対の緩斜面57b1,57b2の境界として、上述した突出部50の稜線Lbが形成されている。なお、角度θdが90°未満であれば、上述した斜面57aが一対の緩斜面となり、この一対の緩斜面の境界が突出部50の稜線を形成するようになる。
同様に、角部θdが90°である場合には、突出部50の最頂部51を通過する長手方向主切断面において、突出部50をなす二つの直線部55a,55bのうちの一方の直線部55aは、光学シート30のシート面の法線方向ndと平行に延びる。また、突出部50の最頂部51を通過する長手方向主切断面において、突出部50をなす二つの直線部55a,55bのうちの他方の直線部55bは、突出部50の稜線Lbからなる。
但し、斯かる形態は性能上は良好である為、性能面を優先させる場合は此の形態を採用するべきである。その一方で、生産性に於いては、難しく、不利な点が有る。即ち、通常、本発明の光学シートを製造するのに多用される方法に於いては、図8の如くの該単位プリズム及び突出部と同形状(但し、凹凸は逆)の成型用型を用い、図7の如くの成型方法で成型するのが代表的である。且つ、此の場合、上記で説明した図5の如き形状に対応する成型型を製造する場合、単位レンズ40切削中に角部θdが90°で角度θcが90°未満の突出部50を形成する時点で、一旦旋盤の回転を止めるか、極力減速するか、或は更に單位レンズ切削とは別のバイトに切替える必要が有る。
一方、生産性の方を重視するのであれば、単位レンズ40切削中に突出部50を形成する時点でも、旋盤の回転速度を単位レンズ切削時のままに維持して、而かも同バイトを用いてバイト切り込み(突出)量のみ突出させることが好ましい。其の場合は、実際的には、角部(頂角)θcが90°より大きく180°未満となる。但し、角度θdが45°以上90°未満、角度θeが0°より大きく45°未満は容易に満たされる。
なお、上述したように、図示する例において、光学シート30の主切断面における突出部50の線部53a,53b、および、光学シート30の長手方向主切断面における突出部50の線部55a,55bが直線状に形成されている例を示したが、これに限られない。角部を形成する線部のいずれか一以上が曲線からなっていてもよい。突出部の外輪郭をなす線部が曲線として形成されている場合には、角部の角度は、ともに角部を形成するようになる他の線部との交点の位置における当該曲線状線部への接線の傾きを用いて、特定され得る。
以上のような構成からなる突出部50の具体例として、単位レンズ40の稜線Laから突出部50までの光学シート30の法線方向ndに沿った最頂部51の突出高さHa(図5参照)を1μm〜15μmとすることができる。また、単位レンズ40の長手方向に沿った単位レンズ40の長さL(図5参照)を15μm〜200μmとすることができる。
上述したように、このような光学シート30は面光源装置20の最出光側に配置され、単位レンズ40および突出部50は本体部35から出光側に突出している。したがって、突出部50は、透過型表示部15の平滑な入光側面に当接するようになる。
次に、以上のような構成からなる光学シート30の製造方法の一例について説明する。
以上のような光学シート30において、本体部35と単位レンズ40との間の界面において、透過光に対して積極的に光学的作用を及ぼす必要はない。また、単位レンズ40と突出部50との間の界面においては、透過光に対して積極的に光学的作用を及ぼさない方がよい。透過型表示装置10において、突出部50が視認されないようにするためである。したがって、図7に示すような成型装置60を用いた賦型によって、同一の材料から光学シート30の少なくとも単位レンズ40及び突出部50を一体的に形成することができる。なお、材料としては、成型性が良好であるとともに入手が容易であり、且つ優れた光透過性を有する樹脂、一例として、硬化物の屈折率が1.57である透明な多官能ウレタンアクリレートオリゴマーとジペンタエリスリトールヘキサアクリレート系モノマーとの組成物の架橋硬化物が、好適に用いられる。
まず、成型装置60について説明する。図7に示すように、成型装置60は、略円柱状の外輪郭を有した成型用型70を有している。円柱状成型用型70の外周面(側面)に該当する部分に、円筒状の型面(凹凸面)72が形成されている。円柱状からなる成型用型70は、円柱の外周面の中心を通過する中心軸線CA、言い換えると、円柱の横断面の中心を通過する中心軸線CAを有している。そして、成型用型70は、中心軸線CAを回転軸線として回転しながら(図7参照)、成型品としての光学シート30を成型するロール型として構成されている。
図8に示すように、型面72には、光学シート30の単位レンズ40を賦型するための多数の溝74が形成されている。溝74は、型面72の中心軸線CAを中心として円周状に延びており、中心軸線CAと平行な方向に並べて配置されている。また、溝74内には、突出部50を賦型するための凹部76が形成されている。
このような成型用型70は、例えば、以下のようにして製造され得る。
まず、図9(a)に示すように、円筒状または円柱状からなる基材71をその中心軸線CAを中心として回転させながら、中心軸線CAに直交する方向にバイト78を移動させて、バイト78を基材71内に切り込ませる。このとき、バイト78の刃先が第1位置x1に到達するまで、バイト78を基材71内に切り込ませる。
次に、バイト78の刃先が第1位置x1まで切り込んだ状態で、中心軸線CAを中心として基材71を回転させる。これにより、図9(b)に示すように、単位レンズ40を賦型するための周状の溝74が形成される。
その後、図9(c)に示すように、中心軸線CAに直交する方向に沿ってバイト78を基材71内にさらに切り込ませ、第1位置x1よりも基材71内に深く入り込んだ第2位置x2までバイト78の刃先を進める。そして、バイト78の刃先が第2位置x2まで到達すると、バイト78の移動方向を逆向きに変更し、バイト78の刃先が第1位置x1まで戻す。これにより、溝74内に凹部76を形成することができる。
一つの溝74に対して複数の凹部76が形成される場合には、バイト78の刃先が第1位置x1まで戻ったところで、バイト78の移動を停止する。その後、溝74内の所望の位置に、上述した方法と同様の方法により、凹部76をさらに形成していくことができ
る。
一方、凹部76の形成が終了した場合には、図9(d)に示すように、バイト78の刃先が第1位置x1から基材71の外方の位置に到達するまで、基材71の中心軸線CAに直交する方向にバイト78を移動させる。
その後、図9(e)に示すように、基材71の中心軸線CAと平行な方向にバイト78を移動させた後に、上記各工程を繰り返して、凹部76を有する溝74を基材71の外周面上に多数形成していく。以上にようにして、成型用型70を製造することができる。
このような型の製造方法によれば、同一のバイト78を用いて、基材71に対して溝74および凹部76を形成していくことができる。また、基材71への加工を開始した後から型面72が完成するまでの間、切削装置等の加工装置から基材71を取り外す必要もない。さらに、溝74の形成が開始された後から、当該溝内への凹部76の形成が終了するまでの間、バイト78は同一のものを用い、且つ、基材71の中心軸線と平行な方向には移動しない。これらのことから、各溝74に対して凹部76を精度良く、且つ、高い生産効率にて形成していくことができる。
なお、図5に示す如くの角部θdが90°で角度θcが90°未満の突出部50を形成する場合には、上述した構成の突出部50を有する光学シート30を賦型するための型を製造する場合には、溝74内に凹部76を形成する工程において、中心軸線CAを中心とした基材71の回転を停止させておくことが好ましい。基材71の回転を停止させている場合、図10に示すように、バイト78が中心軸線CAへ向けて基材71内に切り込み、バイト78の刃面78aおよび逃げ面78bによる押し込みよって、凹部76が形成されるようになる。このような方法によれば、形成されていく凹部76は、バイト78の先端部分の形状に対応した形状を安定して有するようになる。また、このようにして形成された型70によれば、上述したように、光学シート30のシート面の法線方向ndに平行な(稜線Laに垂直な)第1面57aを含む突出部50を形成することが可能となる。但し、突出部50を形成する度に旋盤の回転を停止させる為、生産効率は悪くなる。
若し、生産効率を優先させる場合には、旋盤は定速で回転させたままで、バイト78の刃先が第1位置x1から第2位置x2まで進み、その後、第2位置x2から第1位置x1へ戻るように、バイト78を移動させればよい。この場合には、角部(頂角)θcが90°より大きく180°未満、且つ、角度θdが90°未満となる光学シートを製造し得る型が作製される。本発明の光学特性上最適ではなくなるが、依然として十分には本発明の効果を奏することができる。また、極めて容易かつ安価に型を作製することができる。
次に、このような成型装置60を用いて光学シート30を作製する方法について説明する。まず、成型用基材供給装置62から、例えば透明性を有した樹脂からなるシート材48が供給される。供給されたシート材48は、図7に示すように、成型用型70へと送り込まれ、成型用型70と一対のローラ68とによって、型70の凹凸面72と対向するようにして保持されるようになる。尚、シート材48の供給速度と成型用型70表面の回転周速度とは一致するように同期させる。
また、図7に示すように、シート材48の供給にともない、シート材48と成型用型70の型面72との間に、材料供給装置64から流動性を有する材料49が供給される。このとき、型面72上の全領域が材料49によって覆われるように、材料49が供給される。ここで、「流動性を有する」とは、成型用型70の型面72へ供給された材料49が、型面72の溝74内および凹部76内に入り込み得る程度の流動性を有することを意味する。なお、供給される材料49としては、成型に用いられ得る種々の既知な材料を用いることができる。以下に示す例においては、材料供給装置64から電離放射線硬化型樹脂が供給される例について説明する。電離放射線硬化型樹脂としては、例えば、紫外線(UV)を照射されることにより硬化するUV硬化型樹脂や、電子線(EB)を照射されることによって硬化するEB硬化型樹脂を選択することができる。
その後、成型用シート材48は、型70の型面72との間を電離放射線硬化型樹脂によって満たされた状態で、硬化装置66に対向する位置を通過する。このとき、硬化装置66からは、電離放射線硬化型樹脂19の硬化特性に応じた電離放射線が放射されており、電離放射線はシート材48を透過して電離放射線硬化型樹脂49に照射される。この結果、型面72上の電離放射線硬化型樹脂が硬化して、硬化した電離放射線硬化型樹脂から、単位レンズ40および突出部50と、本体部35の一方の面36側の表層部と、がシート材48上に形成されるようになる。
その後、図7に示すように、シート材48が型70から離間し、これにともなって、型面72の凹部74内に成型された単位レンズ40および凹部76内に形成された突出部50がシート材48とともに型70から引き離される。この結果、上述した光学シート30が得られる。
なお、上述したように、型面72の溝74が形成された全領域上に材料49が延び渡り、シート材48は型70の表面に接触していない。この結果、作製された光学シート30の本体部35は、シート材49とシート状に硬化した材料48とから構成されるようになる。このような方法によれば、成型された単位レンズ40が、離型時に、突出部50とともに型70内に部分的に残留してしまうことを効果的に防止することも可能となる。
以上のようにして、ロール型として構成された成型用型70がその中心軸線CAを中心として一回転している間に、流動性を有した材料49を型70内に供給する工程と、型70内に供給された材料49を型70内で硬化させる工程と、硬化した材料49を型70から抜く工程と、が型70の型面72上において順次実施されていき、光学シート30が得られる。
次に、以上のような光学シート30、面光源装置20および透過型表示装置10の作用について説明する。
まず、透過型表示装置10および面光源装置20の全体的な作用について説明する。
光源25で発光された光は、直接または反射板22で反射した後に観察者側に進む。観察者側に進んだ光は、光拡散シート28で等方拡散された後に、光学シート30に入射する。
図6に示すように、光学シート30の単位レンズ40から出射する光L61,L62,L63は、単位レンズ(単位形状要素)40の出光側面(レンズ面)において屈折する。この屈折により、正面方向ndから傾斜した方向に進む光L61,L62,L63の進行方向(出射方向)は、主として、光学シート30へ入射する際における光の進行方向と比較して、光学シート30のシート面への法線方向ndに対する角度が小さくなる側へ曲げられる。このような作用により、単位レンズ40は、透過光の進行方向を正面方向nd側に絞り込むことができる。すなわち、単位レンズ40は、透過光に対して集光作用を及ぼすようになる。
なお、このような単位レンズ40の集光作用は、正面方向ndから大きく傾斜して進む光に対して効果的に及ぼされる。このため、光学シート30よりも光源側に配置された光拡散シート28による拡散の程度にも依るが、光源25から大きな入射角度で多くの光が入射するようになる傾向がある光源25から離れた領域において、効果的に正面方向輝度を上昇させることができる(図6に於いて光L61の経路を参照)。
その一方で、図6に示すように、正面方向ndに対する進行方向の傾斜角度が小さい光L64は、単位レンズ40の出光側面(レンズ面)において全反射を繰り返し、その進行方向を入光側(光源側)へ転換する。特に、単位レンズ40の(主切断面内に於ける)頂角が90°乃至はその近傍の場合は、図示の如く再帰反射となる。このため、光学シート30よりも光源側に配置された光拡散シート28による拡散の程度にも依るが、光源25から小さな入射角度で多くの光が入射するようになる傾向がある光源25の直上位置において、輝度が高くなり過ぎることを防止することができる。
このように、光源25からの離間距離に依存して透過光に対して単位レンズ40から主として及ぼされる光学的作用が相違する。これにより、光源25の発光部の配列に応じて発生する輝度ムラ(管ムラ)を効果的に低減し、光源の像(ライトイメージ)を目立たなくさせることもできる。すなわち、光学シート30は、輝度の面内バラツキを均一化させる光拡散機能も有している。
なお、このような光拡散機能は、単位レンズ40の配列方向と光源25の発光管の配列方向とが平行となるように光学シート30を配置することより、発揮されるようになる。
光学シート30を出光した光は、その後、透過型表示部15に入射する。透過型表示部15は、面光源装置20からの光を画素毎に選択的に透過させる。これにより、透過型表示装置10の観察者が、映像を観察することができるようになる。
ところで、この光学シート30が他の部材と重ね合わされて面光源装置20および透過型表示装置10を構成する場合、光学シート30の単位レンズ40と、光学シート30に隣接する他の部材とが接触することにより、上述した不具合、例えば、染み模様やニュートンリングが生じてしまう虞がある。しかしながら、本実施の形態による光学シート30によれば、以下に説明するようにして、光学シート30が隣接する他の部材に接触することに起因した不具合を解消することが可能となる。
本実施の形態においては、上述したように、光学シート30は、単位レンズ40および突出部50が設けられている側の面が面光源装置20の発光面32を構成するようにして、配置されている。そして、図1に示すように、光学シート30の単位レンズ40および突出部50が設けられている側の面は、透過型表示部15に対向して配置される。この結果、光学シート30は、突出部50を介し、光学シート30に隣接する透過型表示面15の入光側面に当接するようになる。
ここで単位レンズ40から突出する突出部50は、図2および図3によく示されているように、単位レンズ40の稜線Laの一部を含む領域上に配置されている。また、二つの突出部50の間に単位レンズ40の稜線Laが露出するようにして、突出部50は単位レンズ40上に点在している。したがって、光学シート30に隣接する他の部材(透過型表示部(LCDパネル)15)の入光側面に、光学シート30の単位レンズ40が長い領域に亘って線状に密着してしまうことはない。加えて、単位レンズ40が光学シート30に隣接する他の部材(透過型表示部15)に接触してしまうことを防止することも可能となる。
これらのことから、特定の単位レンズの高さを他の単位レンズの高さよりも高くした上述の従来の光学シート(例えば、特許文献1:USP5,771,328に開示された光学シート)が、高さの高い単位レンズを介して他の部材と接触する領域と比較して、本実施の形態で説明した光学シート30が突出部50を介して他の部材(透過型表示部15)と接触するようになる領域を、格段に小さくすることができる。結果として、光学シート30に隣接する他の部材(透過型表示部15)に光学シート30が接触することに起因した染み模様やニュートンリング等の不具合の発生を効果的に防止することができる。
また、本実施の形態によれば、以下のようにして、光学シート30と、この光学シート30に隣接する他の部材と、の接触に起因して染み模様やニュートンリング等の不具合が生じてしまうことを、さらに効果的に防止することができる。
上述したように、突出部50は、本体部35のシート面の法線方向ndから観察した場合に単位レンズ40の長手方向と平行に延びる稜線Lbを有している。したがって、図4に示すように、単位レンズ40の配列方向に沿った断面において、突出部50は、光学シート30に隣接する他の部材15と実質的に点状に接触するようになる。すなわち、各突出部50は、光学シート30に隣接する他の部材15と、点状領域、または、限られた長さの線状領域で接触することになり、光学シート30が突出部50を介して他の部材15に接触する領域の大きさ(長さ及び面積)を小さくすることができる。これにより、光学シート30に隣接する他の部材15に光学シート30が接触することに起因した不具合の発生を効果的に防止することができる。
また、図5に示すように、突出部50の最頂部51を通過する長手方向主切断面において、突出部50の外輪郭は、本体部35から最も離間した頂点51を形成する角部を含んでいる。このような本実施の形態によれば、図5に示すように、突出部50の最頂部51を横切り単位レンズ40の長手方向に延びる断面において、突出部50は、光学シート30に隣接する他の部材(透過型表示部15の平滑な入光側面)と実質的に点状に接触するようになる。すなわち、突出部50は、光学シート30に隣接する他の部材15と、点状領域、または、限られた長さの線状領域で接触することになり、光学シート30が突出部50を介して他の部材15に接触する領域の大きさを小さくすることができる。これにより、光学シート30に隣接する他の部材に光学シート30が接触することに起因した染み模様やニュートンリング等の不具合の発生を効果的に防止することができる。
なお、単位レンズを緩やかにうねらせることによって単位レンズの高さを変化させている上述した従来の光学シート(特許文献2:特開平8−304608号公報に開示された光学シート)では、単位レンズの長手方向に延びる断面において、単位レンズの外輪郭は、本体部35から最も離間した頂部を形成する角部を有していない。この従来の光学シートでは、単位レンズの長手方向に延びる断面において、単位レンズは弧状の外輪郭を有するようになり、本体部から最も離間した頂点は連続した曲線の一点として画定される。したがって、この従来の光学シートでは、頂点の周囲において、単位レンズの長手方向に沿った外輪郭が、本体部のシート面と略平行になる。このため、実際には、特許文献2の光学シートが単位レンズを介して他の部材と接触する領域の単位レンズの長手方向に沿った範囲(長さ及び面積)は、本実施の形態による光学シート30が他の部材15と接触する領域の単位レンズ40の長手方向に沿った範囲と比較して、非常に大きくなっている。しかも、特許文献2の光学シートが単位レンズを介して他の部材と接触する領域の単位レンズの長手方向に沿った範囲(長さ)は、光学シートと他の部材との接触圧力に起因した単位レンズの撓み等の変形等に敏感に反応して、光学シートと他の部材との接触圧力の増加にともなって大きく(長く)なってしまう。
このような特許文献2の光学シートに対し、本実施の形態の光学シート30によれば、上述したように単位レンズ40の長手方向に沿った突出部50の外輪郭は、非平行な二つの線部55a,55bによって画定され、本体部35から最も離間した頂点51を形成する角部を含んでいる。このため、単位レンズ40と隣接する他の部材15との接触圧力に依存して、光学シート30と光学シート30に隣接する他の部材15との接触領域の単位レンズ40の長手方向に沿った長さは大きく変化しない。結果として、光学シート30に隣接する他の部材15に光学シート30が接触することに起因した染み模様やニュートンリング等の不具合の発生を効果的に防止することができる。
とりわけ、図5に示すように、突出部50の最頂部51を通過する長手方向主切断面において、角部(頂点)51を画定する線部55a,55bが直線状に形成されている。また、図5に示すように、突出部50の最頂部51を通過する光学シート30の長手方向主切断面において、突出部50の二つの直線部55a,55bによって画定される角部の角度θcが、本実施形態では、90°未満となっている。これらの構成によれば、光学シート30と光学シート30に隣接する他の部材15との接触領域の単位レンズ40の長手方向に沿った範囲をより小さくすることができる。また、光学シート30と光学シート30に隣接する他の部材15との間の接触圧力の増加にともなった、光学シート30と他の部材15との接触領域の単位レンズ40の長手方向に沿った範囲の増加をより効果的に抑制することができる。結果として、光学シート30に隣接する他の部材15に光学シート30が接触することに起因した不具合の発生をさらに効果的に防止することができる。
さらに、図5に示すように、突出部50の最頂部51を通過する光学シート30の長手方向主切断面において、突出部50の外輪郭をなす二つの直線部55a,55bのうちの一方の直線部55aと、光学シート30のシート面と、によってなされる角度θdが45°以上90°以下であり、突出部50の外輪郭をなす二つの直線部55a,55bのうちの他方の直線部55bと、光学シート30のシート面と、によってなされる角度θeが0°より大きく45°未満であることが有効である。
このような態様によれば、突出部50は急斜面57aと緩斜面57b1,57b2とを有するようになる。この構成によれば、本体部35のシート面の法線方向ndに付加される力に対する十分な剛性を突出部50に付与することが可能となる。これにより、光学シート30と光学シート30に隣接する他の部材15との間の接触圧力の増加にともなって、突出部50が変形してしまうことを効果的に抑制することができる。加えて、突出部50が急斜面57aを有するように構成されていることから、突出部50の最頂部51を横切る光学シート30の長手方向主切断面において、突出部50の頂点を形成する角部(頂角)の角度θcを小さくすることができる。したがって、光学シート30が突出部50を介して隣接する他の部材15と接触する領域を小さくすることができ、これにより、光学シート30に隣接する他の部材15に光学シート30が接触することに起因した不具合の発生を効果的に防止することができる。とりわけ、図2および図5に示すように、本実施の形態においては、急斜面57aが本体部35のシート面に対して90°をなしているので、これらの作用効果が顕著となる。
なお、単位レンズ40と、光学シート30に隣接する他の部材(透過型表示部15)と、の間に突出部50が介在すると、突出部50が視認されるようになり、透過型表示装置10に映し出される映像の画質を劣化させてしまう虞がある。
しかしながら、複数の突出部50は単位レンズ40上に一定ではないピッチで点在している。したがって、透過型表示部15の画素配列との干渉による縞模様(モアレ)の発生を効果的に防止することができる。また、各突出部50は単位レンズ40上の限られた範囲上のみに位置しており、これにより、突出部50が視認され辛くすることができる。
加えて、各突出部50内で本体部35から最も離間した最頂部51が、当該突出部50に対応する単位レンズ40の稜線Laと、単位レンズ40の配列方向において同一の位置に位置するようにして、突出部50が単位レンズ40上に配置されている。このような突出部50によれば、単位レンズ40の頂部41からの突出部50の最頂部51の突出高さHa(図5参照)を低減しながら、光学シート30の単位レンズ40と、光学シート30に隣接する他の部材(透過型表示部15)と、の間に十分な隙間を確保することができる。したがって、突出部50の存在によって光学的な特異点が形成されてしまうことを効果的に抑制しながら、光学シート30と隣接する他の部材との接触に起因した不具合を解消することができるようになっている。
また、本実施の形態によれば、以下のようにして、光学シート30と、光学シート30に隣接する他の部材15と、の間に配置された突出部50の存在をさらに目立たなくさせることができる。
上述したように、突出部50は、対応する単位レンズ40の稜線Laをなす頂部41から本体部35にそれぞれ接続する両基端部42までの範囲において当該単位レンズ40から膨出するように、構成されている。さらに、突出部50を横切る主切断面における突出部50の外輪郭と、突出部50が設けられていない位置を横切る主切断面における単位レンズ40の外輪郭とは、少なくとも部分的に同一となっている。とりわけ、図4に示す例では、突出部50を通る主切断面における突出部50の外輪郭と、突出部50を通らない主切断面における単位レンズ40の外輪郭とが、平行に延びている。
この結果、図6に示すように、単位レンズ40を通過して光学シート30から出射する光L63に対して及ぼされる光学的作用と略同一の光学的作用を、突出部50を通過して光学シート30から出射する光L64に対して及ぼすことが可能となる。より具体的には、突出部50を通過して光学シート30から出射する光L64の出射角度は、単位レンズ40を通過して光学シート30から出射する光L63の出射角度と同一となる。さらに、突出部50を通過して出射する光L64の光学シート30からの出射位置は、単位レンズ40を通過して出射する光L63の光学シート30からの出射位置と大きく異なることはない。これにより、単位レンズ40から突出する突出部50の存在に起因して光学的な特異点が形成されてしまうことが効果的に抑制され、突出部50を目立たなくさせることができる。
また、突出部50は、本体部35のシート面の法線方向ndから観察した場合に、当該突出部35に対応する単位レンズ40の稜線Laと同一線上に位置する稜線Lbを有している。このような突出部50によれば、単位レンズ40から突出する突出部50の存在に起因して光学的な特異点が形成されてしまうことを効果的に抑制し、突出部50の存在を目立たなくさせることができる。
さらに、図2および図5に示すように、突出部50の表面を形成する急斜面57aが本体部35のシート面に対して90°をなしている。このような急斜面57aは、正面方向と平行であるため、透過型表示装置10を正面方向ndから観察した場合に目立たなくなる。これにより、単位レンズ40から突出する突出部50の存在を効果的に目立たなくさせることができる。
なお、上述したように、突出部50の最頂部51を通過する光学シート30の長手方向主切断面において突出部50の二つの線部55a,55bによって画定され頂部51を形成する角部の角度θc(図5参照)が、突出部50の最頂部51を通過する光学シート30の主切断面において突出部50の外輪郭をなす二つの線部53a,53bによって画定され頂部51を形成する角部の角度θb(図4参照)よりも小さくなっていることが好ましい。
このような光学シート30によれば、光学シート30と光学シート30に隣接する他の部材15との接触領域の単位レンズ40の長手方向に沿った範囲を、光学シート30と他の部材15との接触領域の単位レンズ40の配列方向に沿った範囲よりも小さくすることができる。また、単位レンズ40と他の部材15との間の接触圧力の増加にともなった、光学シート30と他の部材15との接触領域の単位レンズ40の長手方向に沿った範囲の増加を、光学シート30と他の部材15との接触領域の単位レンズ40の配列方向に沿った範囲の増加よりも小さくすることができる。
すなわち、単位レンズ40の配列方向に沿った断面における突出部50の外輪郭を適宜設計したとしても、光学シート30と他の部材15との接触領域の単位レンズ40の長手方向に沿った範囲を小さく抑えることによって、光学シート30に隣接する他の部材15に光学シート30が接触することに起因した不具合の発生を効果的に防止することができる。このため、単位レンズ40の配列方向に沿った断面における突出部50の外輪郭を適宜設計することにより、突出部50の存在に起因して光学的な特異点が形成されてしまうことを効果的に抑制しながら、同時に、光学シート30に隣接する他の部材に光学シート30が接触することに起因した不具合の発生を効果的に防止することができる。
なお、以上の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形の一例について説明する。
上述した実施の形態における突出部50の構成は、例示に過ぎない。したがって、突出部50の構成を種々変更することができる。例えば、上述した実施の形態においては、突出部50が主切断面において単位レンズ40に対応した形状を有する例を示したが、これに限られない。例えば、図11または図12に示すように、主切断面における突出部50の形状を変更してもよい。図11に示された例および図12に示された例の両方において、本体部35から最も離間した突出部50の最頂部は、当該突出部に対応する単位レンズ40の稜線と、単位レンズ40の配列方向において同一の位置となっている。また、図12に示された例において、単位レンズ40の配列方向における突出部50の頂部は、点状ではなく、線状となっている。なお、図11に示された例または図12に示された例は、その他の点において、上述した実施の形態と略同様に構成することができ、ここではこれ以上の説明を省略する。
また、上述した実施の形態において、長手方向主切断面における突出部50の断面形状の一例を説明したが、長手方向主切断面における突出部50の断面形状は上述した例に限られず、種々変更することが可能である。例えば、図13に示すように、長手方向主切断面において突出部50の外輪郭をなす二つの線部55a,55bのそれぞれと、光学シート30のシート面と、によってなされる角度θd,θeが同一となるようにしてもよい。すなわち、長手方向主切断面において突出部50の外輪郭をなす二つの線部55a,55bは、同一角度で互いに異なる対称な方向に傾斜している。また、図14に示すように、長手方向主切断面において突出部50の外輪郭をなす二つの線部55a,55bの他方の線部55bが、曲線として形成されていてもよい。図14に示す例において、長手方向主切断面において、突出部50の外輪郭をなす二つの線部55a,55bによって画定される角部の角度θcは、略90°なっている。上述したように、角度を特定するにあたり線部が曲線である場合には、曲線を二つの線部の交点における接線に置き換えて角度を特定すればよい。図13に示された例または図14に示された例は、その他の点において、上述した実施の形態と略同様に構成され得り、ここではこれ以上の説明を省略する。
さらに、上述した実施の形態において、突出部50の最頂部51が点状に形成されている例を示したが、これに限られない。上述した図12に示された例のように突出部50の最頂部51は、面状に形成されていてもよいし、あるいは、線状に形成されていてもよい。この場合でも、突出部50の最頂部51の長さ及び面積を十分小さく設定することにより、前記の効果を奏することが可能である。
さらに、上述した実施の形態において、一枚の光学シート30内に設けられた多数の突出部50がすべて同一に形成されている例を示したが、これに限られず、一枚の光学シート30内に異なる形状を有した突出部が含まれていてもよい。
また、上述した実施の形態において、単位レンズ40が断面三角形形状のプリズムとして構成されている例を示したが、これに限られない。例えば、単位レンズ40の断面形状が、諸特性付与等の目的で、三角形形状に変調、変形を加えた形状であってもよい。具体例として、光学機能を適宜調整するために単位レンズ40の断面形状が、図15に示すように三角形のいずれか一以上の辺が折れ曲がった(屈曲した)形状、三角形のいずれか一以上の辺が湾曲した形状(所謂扇形)、三角形の頂点近傍を湾曲させて丸みを帯びさせた形状、三角形のいずれか一以上の辺に微小凹凸を付与した形状であってもよい。また、単位レンズ40の断面形状が、三角形形状以外の形状、例えば台形等の四角形、五角形、或は六角形等の種々の多角形形状を有するようにしてもよい。また、単位レンズ40が、断面において、円または楕円形状の一部分に相当する形状を有するようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態において、光学シート30の単位レンズ40がすべて同一の構成を有する例を示したが、これに限られない。一枚の光学シート30内に異なる形状を有した単位レンズが含まれていてもよい。
なお、図15においては、突出部の図示が省略されている。ただし、図15に示された例は、単位レンズの形状以外に構成について、上述した実施の形態と同様に構成され得り、ここではこれ以上の説明を省略する。
さらに、上述した実施の形態において、光学シート30の製造方法の一例を説明したが、これに限られず、別の製造方法によって光学シート30を製造してもよい。
さらに、上述した実施の形態において、光学シート30を賦型するための型70を作製する方法の一例を説明したが、これに限られない。例えば、溝74内に凹部76を形成する際に基材71の回転を停止させる例を示したが、これに限られない。例えば、バイト78の刃先が第1位置x1から第2位置x2へ移動している間、および、バイト78の刃先が第2位置x2から第1位置x1へ移動している間の少なくともいずれか一方の間に、基材71を回転させるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態において、細長状の単位レンズ40の配列方向と、細長状の光源25の配列方向が、平行となっている例を示したが、これに限れない。細長状の単位レンズ40の配列方向と、細長状の光源25の配列方向が、交差していてもよく、一例として直交していてもよい。
さらに、上述した実施の形態において、面光源装置20の光源25の発光部が、線状に延びる冷陰極管からなる例を示したが、これに限られない。光源25として、点状のLED(発光ダイオード)や面状のEL(電場発光体)等からなる発光部を用いることも可能である。また、上述した実施の形態において、光学シート30が直下型の面光源装置20に適用されている例を示したが、これに限られない。上述した光学シート30を、例えばエッジライト型(サイドライト型等とも呼ばれる)の面光源装置に適用することも可能であり、このような場合においても、光学シート30は直下型の面光源装置20に適用された場合と略同様の作用効果を奏することができる。
さらに、上述した実施の形態において、光学シート30が組み込まれた面光源装置20および透過型表示装置10の全体構成の一例を説明したが、これに限られない。例えば、輝度を向上させるための偏光分離フィルム等を、面光源装置20および透過型表示装置10にさらに組み込んでもよい。
さらに、上述した実施の形態において、光学シート30が面光源装置20の最出光側に配置される例を示したが、これに限られない。また、光学シート30の単位レンズ40および突出部50が、本体部35の出光側に設けられている例を示したが、これに限れず、本体部35の入光側に設けられていてもよい。このような変形例においても、上述した実施の形態と同様に、光学シート30と、光学シート30の単位レンズ40および突出部50が設けられている側に配置された他の部材と、の接触に起因した不具合を効果的に防止することができる。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
実施例に係る透過型表示装置と、比較例に係る透過型表示装置と、を作製した。作製された透過型表示装置によって表示される映像の画質を評価した。以下、実施例に係る透過型表示装置および比較例に係る透過型表示装置の構成と、評価結果と、について説明する。
〔実施例に係る表示装置〕
上記実施の形態において説明した透過型表示装置を実施例に係る透過型表示装置として作製した。
透過型表示装置に組み込まれた透過型表示部は、市販されていた液晶テレビ(液晶表示装置)のLCDパネルから構成した。また、面光源装置の光源、反射板および光拡散シートについても、市販されていた液晶テレビ(液晶表示装置)に組み込まれていた各要素を用いた。
光学シートは、次の方法により作製した。まず、上記実施の形態で説明した成型用型の作製方法により、成型用型を作製した。次に、得られた成型用型を用い、上記実施の形態で説明した光学シートの製造方法により、光学シートを作製した。作製された光学シートは、上記実施の形態で説明した構成を有していた。例えば、本体部から最も離間した各突出部の最頂部は、当該突出部に対応する単位レンズの稜線と、単位レンズの配列方向において同一位置に位置していた。
〔比較例に係る表示装置〕
比較例に係る表示装置は、実施例に係る透過型表示装置とは異なる光学シートを使用したが、その他については、実施例に係る透過型表示装置と同一に構成した。
比較例に係る表示装置の光学シートにおいては、図16に示すように、本体部から最も離間した各突出部の最頂部が、単位レンズの配列方向において、当該突出部に対応する単位レンズの稜線からずれた位置に位置していた。比較例に係る表示装置の光学シートは、その他について、実施例に係る表示装置の光学シートと同一に構成した。すなわち、比較例に係る表示装置の光学シートの本体部および単位レンズは、それぞれ、実施例に係る表示装置の光学シートの本体部および単位レンズと同一に構成した。また、比較例に係る表示装置の光学シートの突出部の外輪郭は、実施例に係る表示装置の光学シートの突出部の外輪郭と同一に構成した。
比較例に係る表示装置の光学シートは、実施例に係る表示装置の光学シートと同様に、成型用型を用いた賦型により作製した。ただし、比較例に係る光学シートの作製に用いた成型用型においては、隣り合う二つの溝の間に凹部が形成されていた。このような成型用型は、次のようにして形成した。まず、円周状の溝を基材上に多数形成する。その後、基材の回転を停止した状態で、隣り合う二つの溝の間にバイトを押し込むことによって凹部を形成した。
なお、比較例に係る光学シートを説明するための図16において用いた符号は、上述した実施の形態の光学シートの対応する部分に対して用いた符号と同一にしている。
〔評価1〕
実施例に係る透過型表示装置および比較例に係る透過型表示装置のそれぞれで全面白色を表示し、この状態で、染み模様やニュートンリング等の光学シートとLCDパネルとの接触に起因した欠陥が視認されるか否かについて確認した。いずれの透過型表示装置においても、光学シートとLCDパネルとの接触に起因いた欠陥は視認されなかった。
〔評価2〕
また、実施例および比較例に係る透過型表示装置で全面白色を表示した状態で、突出部を設けたことに起因した欠陥が視認されるか否かについて確認した。実施例に係る透過型表示装置については、突出部を設けたことに起因した欠陥は視認されなかった。すなわち、突出部がどこに設けられているのかを目視で判断することができなかった。一方、比較例に係る透過型表示装置については、概ね突出部に対応する位置に輝点が視認された。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、透過型表示装置および面光源装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、図1の面光源装置に組み込まれた光学シートを示す斜視図である。 図3は、図2の光学シートを示す上面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図2の光学シートの作用を説明するための断面図である。 図7は、光学シートの製造方法および光学シートの成型装置を説明するための模式図である。 図8は、図7の成型装置に組み込まれた成型用型の型面を示す平面図である。 図9(a)〜図9(e)は、図7の成型装置に組み込まれた成型用型の製造方方法を説明するための図である。 図10は、図9(c)のX−X線に沿った断面図である。 図11は、図4に対応する断面図であって、突出部の変形例を説明するための図である。 図12は、図4に対応する断面図であって、突出部の他の変形例を説明するための図である。 図13は、図5に対応する断面図であって、突出部のさらに他の変形例を説明するための図である。 図14は、図5に対応する断面図であって、突出部のさらに他の変形例を説明するための図である。 図15は、図4に対応する図であって、単位レンズの変形例を説明するための図である。 図16は、比較例に係る透過型表示装置に組み込まれた光学シートを説明するための図であって、図4と同様に断面において比較例の光学シートを示す図である。
符号の説明
10 透過型表示装置
15 透過型表示部
20 面光源装置
25 光源
30 光学シート
32 出光側面(発光面)
35 本体部
36 一方の面
40 単位レンズ
41 頂部
42 基端部
43a,43b 線部(直線部)
50 突出部
51 最頂部(頂部、頂点)
53a,53b 線部(直線部)
55a,55b 線部(直線部)
57a 急斜面
57b1,57b2 緩斜面

Claims (12)

  1. シート状の本体部と、
    前記本体部の一方の面に並べて配列された複数の単位レンズであって、各々がその配列方向と交差する方向に線状に延びる、複数の単位レンズと、
    前記単位レンズ上に設けられ、前記本体部から離間する向きに前記単位レンズから突出する複数の突出部と、を備え、
    各単位レンズは、前記本体部のシート面と平行に延びる稜線を含み、
    前記突出部は、前記単位レンズの前記稜線の一部分を含む領域上に配置され、
    前記本体部から最も離間した各突出部の最頂部は、当該突出部に対応する単位レンズの稜線と、前記単位レンズの配列方向において同一の位置に位置している
    ことを特徴とする光学シート。
  2. 各突出部は、対応する単位レンズの前記稜線をなす頂部から前記本体部にそれぞれ接続する両基端部までの範囲において当該単位レンズから膨出するようにして構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
  3. 前記突出部の前記最頂部を横切る主切断面における前記突出部の外輪郭と、前記突出部が設けられていない位置を横切る主切断面における前記単位レンズの外輪郭と、は少なくとも部分的に同一形状を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光学シート。
  4. 前記突出部は、前記本体部のシート面の法線方向から観察した場合に当該突出部に対応する単位レンズの稜線と同一線上に位置する稜線を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学シート。
  5. 前記本体部のシート面の法線方向と前記単位レンズの稜線方向との両方に平行な断面であって、前記突出部の前記最頂部を横切る断面において、前記突出部の外輪郭は、前記本体部から最も離間した頂点を形成する角部を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学シート。
  6. 前記本体部のシート面の法線方向と前記単位レンズの稜線方向との両方に平行な断面であって、前記突出部の最頂部を横切る断面において、前記突出部の外輪郭は二つの直線部を含み、この二つの直線部によって前記角部が画定されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の光学シート。
  7. 前記本体部のシート面の法線方向と前記単位レンズの稜線方向との両方に平行な断面であって前記突出部の頂部を横切る断面において、前記突出部の前記二つの直線部のうちの一方は前記本体部のシート面に対して45°以上90°以下の角度をなし、前記突出部の前記二つの直線部のうちの他方は前記本体部のシート面に対して0°より大きく45°未満の角度をなす
    ことを特徴とする請求項6に記載の光学シート。
  8. 一つの単位レンズ上に形成された突出部は、当該一つの単位レンズと隣り合う単位レンズ上に形成された突出部とは、前記単位レンズの長手方向において異なる位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学シート。
  9. 光源と、
    前記光源からの光を受ける請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光学シートと、を備える
    ことを特徴とする面光源装置。
  10. 前記光学シートは、前記単位レンズおよび前記突出部が設けられている側の面が発光面を構成するようにして、配置されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の面光源装置。
  11. 透過型表示部と、
    前記透過型表示部に対向して配置された請求項9に記載の面光源装置と、を備える
    ことを特徴とする透過型表示装置。
  12. 前記透過型表示部は、前記面光源装置と向き合う入光側面としての平滑面を有し、
    前記面光源装置の光学シートは、前記突出部が前記透過型表示部の前記平滑面に当接するようにして、配置されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の透過型表示装置。
JP2008228710A 2008-09-05 2008-09-05 光学シート、面光源装置および透過型表示装置 Pending JP2010061028A (ja)

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