JP2011145499A - 光学シート、面光源装置、及び透過型表示装置 - Google Patents

光学シート、面光源装置、及び透過型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロレンズ群と柱状プリズム群との両方によって正面方向輝度と光拡散性を両立させた光学シート自体から、予期しない明暗模様が生じるのを解消する。
【解決手段】光学シート10は、シート状の本体部15の一方の面13上に、マイクロレンズ群を構成する複数の半球状の第1単位形状要素11が隙間を空けて配列され、この隙間の面上に柱状プリズム群を構成する複数の柱状の第2単位形状要素12が一方向に並列して配列している。しかも、隣接する第2単位形状要素の配列方向Pdでの配列ピッチP2として頂部又は谷部同士の間隔W2が均一でなく分布を持っている。この光学シートを光源の出光面上に載置して面光源装置とし、この面光源装置の出光面上に透過型表示板を載置して透過型表示装置とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光の進行方向を変化させる光学シートに関し、特に、正面方向輝度と光拡散性が両立すると共に、予期しない明暗模様が生じ難くい、優れた光学的機能を有する光学シートに関する。また、本発明は、該光学シートを用いた面光源装置と、該面光源装置を用いた透過型表示装置に関する。
透過型表示装置に用いられる面光源装置は、光源と、光源からの光の進行方向を変化させる複数の光学シート(光学フィルム)と、を備えている。例えば、光学シートとして、光源光を拡散させて光源の像を目立たなくさせる光拡散シート、光の進行方向を正面方向へ絞り込み、正面方向輝度を向上させる集光シート等である。そして、面光源装置は、光拡散シートと集光シートとを適宜組み合わせることで、所望の正面方向輝度と視野角を実現し且つ光源の像を目立たなくしている。
なお、光拡散シートとしては、光を等方拡散させる光拡散性粒子を含有した光学シートや、凹凸面(マット面)を有した光学シート等が、汎用されている。
また、集光シートとしては、線状に延びる単位形状要素(単位光学要素)をその長手方向に直交する方向に配列(いわゆる線状配列)してなる光学シートが汎用されている。単位形状要素は、その長手方向に直交する断面において、代表的には、三角形形状、楕円形状又は円形状の断面形状を有している。このような集光シートは、正面方向輝度を向上させる機能以外に、光源の配置構成に起因した正面方向輝度の面内ばらつきを減らして光源の像を目立たなくさせる機能、及び、正面方向を中心とした輝度の角度分布を滑らかに変化させる機能も有する。つまり、このような集光シートは光拡散機能も有する。
例えば、特許文献1の集光シートは、断面形状が三角形の柱状単位形状要素と断面形状が楕円又は円の柱状単位形状要素とを交互に配列するものである。ここで、単位形状要素の断面形状が三角形形状の単位形状要素は、一般的に、正面方向輝度を向上させる機能(集光機能)が強く、正面方向を中心とした輝度の角度分布を滑らかに変化させる機能は殆どない。一方、単位形状要素の断面形状が楕円形状または円形状の要素は、輝度分布の変化を滑らかにするとともに輝度の面内分布を均一化させる機能(光拡散機能)が強い。但し、単に両単位形状要素を併用しても、光学性能は、光拡散機能及び集光機能とも、全面が断面三角形の単位形状要のみの光学シートと全面が断面楕円又は円のみの光学シートとの中間となり、中途半端な性能しか得られなかった。
また、特許文献2では、集光シートに光拡散機能も付与する為に、各単位形状要素(プリズム体)に、単位形状要素から突出した曲面を設けている。そして、この集光シートを用いることによって、面光源装置に組み込まれる光学シートの枚数を減らしている。
しかしながら、特許文献2は、その段落0036,0059,0060等における記載からすると、単位形状要素(プリズム体)の光学機能(主として集光機能)と、突出した曲面の光学機能(主として光拡散機能)と、が各々単独で機能することのみを開示している。すなわち、特許文献2で開示する技術では、単位形状要素(プリズム体)の光学機能、突出した曲面の光学機能と、の相乗効果を期待することはできない。特許文献2では、三角柱状の単位形状要素の斜面上に突出した半球状曲面は、各単位形状要素に対し、当該単位形状要素の延在方向に配列されている。したがって、集光機能と光拡散機能とのいずれを重視するかで、各単位形状要素の表面上における、突出した曲面が占める割合を調節することなる。すなわち、特許文献2での開示内容からすれば、特許文献2に開示された集光シートを用いることによって、面光源装置に組み込まれる光学シートの枚数を減らせたとしても、当該面光源装置の光学特性については、突出曲面を有していない通常の集光シートと、通常の光拡散シートと、を用いた通常の面光源装置に比べて優れた光学特性を呈することはできない、といったことが推察される。
なお、このような集光シートは、単位形状要素の配列方向に沿った面内において、光の進行方向を変化させることができる。そして、二枚の集光シートを各々の単位形状要素の配列方向が互いに直交する様にして面光源装置に組み込めば、表示面上の直交する二方向(典型的には、鉛直方向および水平方向)に沿って輝度の分布を調節できる。
一方、特許文献3の様に、最近では、半球状の単位形状要素(単位光学要素)が異なる二方向にランダムまたは規則的に配列されてなるフライアイレンズ(蠅の目レンンズ)が注目されている。このフライアイレンズを有する光学シート(フライアイレンズシート)では、原理的に、複数の光学シートを用いずに、一枚の光学シートによって、表示面上の二方向(典型的には、鉛直方向と水平方向)において、透過光を集光及び拡散させることができる。この結果、面光源装置に組み込まれる光学シートの枚数を減らせることは、面光源装置の低コスト化に直結するので、非常に好ましい。
ただ、現在用いられているフライアイレンズシートの集光機能及び光拡散機能は、どちらも十分に満足できるレベルまでは達していない。その結果、二枚以上のフライアイレンズが、面光源装置に組み込まれ、面光源装置の低コスト化は実現されていない。
そこで、本願発明者らは、先に、特許文献4を出願し(本願発明出願時点に於いては未公開の先行出願)、集光機能と光拡散機能とを備え、正面方向輝度と光拡散性との両立性が高く、また、成形時の残留気泡が抑制され残留気泡による光学性能低下を防げて、面光源装置内に組み込む光学シートの枚数の削減も可能な光学シートを提案した。この光学シートは、シート状の本体部15の一方の面13上に半球状の第1単位形状要素11を互いに間隔を空けて複数配列させ、且つ該一方の面13上の該第1単位形状要素11同士の間の間隔に三角柱形状の第2単位形状要素12を配列させた構造を有する(本願発明に関する図1(b)参照)。
特許第3309173号公報 特開2008−70456号公報 特開2006−301582号公報 特願2009−168851号明細書
しかしながら、特許文献4による上記光学シートは、確かに正面方向輝度と光拡散性との両立性が従来に無く高い点では、優れた光学性能を発揮したが、面光源装置に組み込む前の段階でも、配列した半球状の第1単位形状要素と三角柱状の第2単位形状要素との相互作用によって、シート面に予期せぬ明暗模様が見えることが判明した。従って、これを組み込んだ面光源装置、ひいては、該面光源装置を組み込んだ透過型表示装置においても、前記予期せぬ明暗模様が、面内輝度均一性、画像品質に影響する。
すなわち、本発明の課題は、特許文献4記載の光学シートの様に、マイクロレンズ群と柱状プリズム群との両方を有し、正面方向輝度と光拡散性とを両立させた光学シートについて、予期せぬ明暗模様を解消することを課題とし、該明暗模様が生じない光学シートと、該光学シートを用いた面光源装置及び透過型表示装置を提供することである。
本発明による光学シートは、
(1)シート状の本体部と、
前記本体部の一方の面上に配列され、マイクロレンズ群を構成する複数の半球状の第1単位形状要素と、
前記一方の面上の一方向を配列方向として並列して配列され、柱状プリズム群を構成する複数の柱状の第2単位形状要素と、を備え、
前記第1単位形状要素は、前記一方の面上に、隙間を空けて配列され、
前記第2単位形状要素は、前記一方の面上のうちの前記第1単位形状要素の隙間に配置されている光学シートであって、
前記第2単位形状要素は、前記一方の面への法線及び前記配列方向に平行な断面(主切断面)において、隣接する第2単位形状要素の配列方向に於ける配列ピッチP2として頂部乃至は谷部同士の間隔W2が、頂部同士と谷部同士の少なくとも片方で配列方向に均一でなく分布を有している、構成とした。
(2)また、上記(1)の構成において、上記間隔W2が、頂部同士及び谷部同士で、上記第2単位形状要素の稜線方向の全長に亘って一定である、構成とした。
(3)また、前記(1)の構成において、上記間隔W2が、頂部同士と谷部同士の少なくとも片方で、上記第2単位形状要素の稜線方向の関数として変化している、構成とした。
本発明による面光源装置は、上記いずれかの光学シートを光源の出光面上に載置した、構成とした。
本発明による透過型表示装置は、上記の面光源装置の出光面上に透過型表示板を載置した、構成とした。
本発明によれば、マイクロレンズ群と柱状プリズム群とによって、正面方向輝度と光拡散性とが両立し、且つ柱状プリズム群に起因する予期せぬ明暗模様も生じない。
本発明による光学シートの一実施形態を説明する斜視図(a)と、用語を説明する断面図(b)。 本発明による光学シート、面光源装置、及び透過型表示装置の一実施形態の概略構成を例示する断面図。 本発明による光学シートにおいて、間隔W2の分布の形態例を説明する図面であり、(a1)は一形態の斜視図、(a2)と(a3)は(a1)に対する間隔W2iの分布例、(b1)は別の形態の斜視図、(b2)と(b3)は(b1)に対する間隔W2iの分布例。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
〔A〕実施形態例:
先ず、図1の光学シートの説明図、図2の光学シート、面光源装置及び透過型表示装置の断面図を参照して、本発明の実施形態を説明する。
《光学シート》
本実施形態による本発明の光学シート10を、図1(a)の斜視図と、図1(b)の用語の定義を説明する断面図を用いて説明する。図1に例示する光学シート10は、マイクロレンズ群を構成する多数の半球状の第1単位形状要素11が一方の面13に間隔を空けて配置され、第1単位形状要素11同士の間の隙間を埋め尽くす様に、柱状プリズム群を構成する多数の柱状の第2単位形状要素12が一方向に並列して配置されている。第2単位形状要素12が並列して配置(配列)される方向は一方向であり、この一方向である配列方向Pdはx軸方向、第2単位形状要素12の稜線の方向がy軸方向である。しかも、この第2単位形状要素12は、本発明では、その配列方向Pdで且つ光学シート10のシート面の法線方向ndと平行な断面(主切断面)において、隣接する前記第2単位形状要素の頂部同士の間隔W2が配列方向Pdに均一でなく分布を有している。
なお、この光学シート10は、図1(b)の断面図で示すように、シート状の本体部15、シート状の本体部15の一方の面13上に隙間を空けて二次元配列された多数の第1単位形状要素11と、シート状の本体部15の一方の面13上の前記隙間に配列された多数の第2単位形状要素12と、を有している。また、本実施形態では、本体部15の一方の面13の全領域が、第1単位形状要素11と第2単位形状要素12の何れか(二者択一)によって覆われている。
一方、本体部15の前記一方の面13に対向する他方の面14は、光学シート10の入光面であり、平滑な面を有する。
[第1単位形状要素]
また、複数の半球状の第1単位形状要素11の夫々は、直径100μmの半球に相当する形状で、底面の直径D(円形状の直径)は100μmで、本体部15からの突出高さH1は50μmである。また、最も近接して隣り合う二つの第1単位形状要素11の配列ピッチP1は224μmとした。なお、この第1単位形状要素11の二次元配列の様式は、一つの第1単位形状要素11が、等間隔を空けて円周上に6回対称に配置された六つの第1単位形状要素11によって周囲から取り囲まれるようになっている。言い換えると、多数の第1単位形状要素11は、一方の面13上で、60°の角度で互いに対して傾斜した異なる三つの方向に、共通の一定の配列ピッチP1で、配列されている。つまり、多数の第1単位形状要素11は一方の面13上の第1方向に沿って一定の配列ピッチP1で配列されているとともに、第2方向、及び第3方向に沿っても同じ一定の配列ピッチP1で配列されており、該第1方向と該第2方向とが互い60°傾斜している。つまり、結晶に於ける2次元の六方最密充填構造から各単位形状要素を離間した配列に対応する。また、第1単位形状要素11の充填率は、17.4%であった。
従って、第1単位形状要素11は規則的に二次元配列されている。また、配列された多数の第1単位形状要素11は、一方の面13の全表面に対して全て同一形状、同一寸法である。
[第2単位形状要素]
また、柱状の第2単位形状要素12は、主切断面における断面形状が、直角二等辺三角形の底辺を本体部側とする形状の、単位三角柱プリズムである。そして、この第2単位形状要素12の配列は、隣接する第2単位形状要素12の間の隙間に本体部15の一方の面13を露出させることなく密に隙間なく配置してある。そして、この第2単位形状要素12の主切断面を含む配列方向Pdに於ける頂部同士の間隔W2は、第2単位形状要素12の延在方向である稜線方向(y軸方向)の全長に亘って一定であり、また、配列方向Pdに於ける複数の間隔W2の中央値(且つ平均値)を50μm(高さH2の中央値(且つ平均値)は25μmとして、上下に20%振って分布を±20%とし、最小値W2minの40μ値W2maxの60μmの間に分布させた。
分布の内容は、配列方向Pdに沿った間隔W2の400個(第2単位形状要素12の本数で言うと401本に基づく間隔W2)を増減の基本周期(1周期)として、この基本周期のなかで、配列方向Pdに進むにつれて、間隔W2をsin関数に従って、50μmから順次増加させて最大値60μmに達したところで、今度は順次減少させて50μm、更に順次減少させて40μmに達したところで、今度は順次増加させて最初の50μmに401個目の間隔W2で到達し元の数値の間隔W2に戻る。なお、基本周期で増減が一周する距離は、間隔W2の平均値50μmで見ると、50μm×400個であるから、20mmとなる。また、全ての第2単位形状要素12の頂部の標高は同一とした。従って、谷部の標高が配列方向Pdで増減している。
[明暗模様の解消効果]
そして、この光学シート10の2枚を、夫々のシートの第2単位形状要素12の配列方向Pdを平行にして、且つ夫々の一方の面13側を観察者側に向けて重ねて観察したところ、明暗模様は生じなかった。一方、間隔W2に分布を持たせずに50μm一定とした光学シートでは、同様の観察条件で、明暗模様が目視された。従って、この明暗模様が柱状プリズム群に起因している事は明らかであり、柱状プリズム群に起因する予期せぬ明暗模様の防止効果が確認された。
また、上記実施形態に対して間隔W2の分布のみを、±20%(50μm±10μm)から±10%(50μm±5μm)に小さくすると、辛うじて効果が得られた。従って、少なくとも分布は±10%より広くするのが良く、好ましくは±20%より広くすれば確実である。
また、更に同様にして、分布のみを、±30%(50μm±15μm)、±40%(50μm±20μm)としても、十分な効果が得られた。但し、更に同様に分布のみを、±50%(50μm±25μm)とすると、明暗模様の解消という課題に対する効果は得られるが、間隔の最大値W2maxが75μmで、又これに近い間隔の部分が或る程度連続している為か、目が粗くなることによって、光学シート本来の基本的な光学性能(面内輝度分布の均一性、光源像の不可視化)が低下し十分ではなかった。これらを勘案すると、分布の広さは±10%〜±50%、より好ましくは±20%〜±40%が良いことが判る。
また、間隔W2の中心値50μmを25μmと小さくして同様に分布を±10%、±20%、±30%、±40%、±50%と振った場合と、間隔W2の中心値50μmを100μmと大きくして同様に分布を±10%、±20%、±30%、±40%、±50%と振った場合でも、同様に、分布の広さは±10%〜±50%、より好ましくは±20%〜±40%が良いことが判った。但し、間隔W2の中心値が100μmと大きい場合は、目が粗くなるので、この点では、間隔W2が50μmの場合に比べて、光学的性能(面内輝度分布の均一性、光源像の不可視化)が低下することは否めない。
《面光源装置》
次に、図2を参照して、本実施形態による面光源装置について説明する。本実施形態による面光源装置20では、線状の冷陰極管からなる複数の光源21と、該光源21の光学シート10側以外の方向を取り囲み光学シート10の側に開口部(窓)を形成し前記光源21の背後及び四方側面を覆う箱状の反射板22と、該箱状の反射板22の開口部側を複数の光源21の仮想的な出光面23とし、この出光面23上に配置された光拡散板24と、光拡散板24の出光面上に、第2単位形状要素12のプリズム側を出光側とする向きで、且つ第2単位形状要素12の延在する方向を線状の光源21が延在する方向に平行にして配置された上記光学シート10と、を有する。
更に、同図に例示する面光源装置20では、光学シート10の出光側に配置された集光シート25と、集光シート25のさらに出光側に配置された偏光分離フィルム26と、を有している。なお、この面光源装置20は、直下型のバックライトユニットとして構成した例である。
この様な構成の面光源装置とすることで、光学シート10自体による明暗模様が、面光源装置の面内輝度分布を低下させることがない。尚、本実施形態に於いては、光拡散板24は、厚さ2mmの板を用いた。但し、これに代えて、厚さ30〜100μmの範囲の物(通常、シート或いはフィルムと呼称される形態)を用いることも出来る。
光拡散板24は、公知の部材で、光源21からの入射光を拡散させて出射光とし、光源21の配置に応じた輝度ムラとなって光源像が見える現象を緩和し、面内輝度分布を均一化させる。樹脂製の基部中に該基部とは異なる屈折率の光拡散性粒子を分散させたものからなる。
集光シート25も、公知の部材で、入光側からの入射光の進行方向を変化させて出光側から出射させ、正面方向輝度を集中的に向上させる。図2の形態の集光シート25は、主切断面の断面形状が底辺を入光側として頂点を出光側とする向きの底辺長50μmの直角二等辺三角形の三角柱を単位形状要素として、この単位形状要素の複数個をその長手方向(稜線方向)に直交する方向に隙間無く隣接配列したものである。なお、このような集光シート25としては、米国3M社から入手可能な「BEF」(登録商標)を用いることができる。
偏光分離フィルム26は、公知の部材で、入射光の偏光状態に基づいて、入射光のうち特定の偏光成分を透過させるとともに、その他の偏光成分を反射して再び光源側へ戻す機能を有する。なお、この様な偏光分離フィルム26としては、米国3M社から入手可能な「DBEF」(登録商標)を用いることができる。
《透過型表示装置》
透過型表示装置30は、図2の様に、上記面光源装置20と、その出光面上に配置された透過型表示板31として液晶表示パネルを有し、透過型表示板31の背面側から面状に面光源装置20が照らす、構成である。従って、この透過型表示装置10は液晶表示装置となる。
なお、本実施形態においては、光学シート10のシート面、光拡散シート24及び集光シート25の各シート面、偏光分離フィルム26のフィルム面、面光源装置20の出光面23、および、透過型表示装置30の表示面は、全て互いに平行となっている。そして、これらの面をxy平面としてxy平面に垂直なz軸の正方向の正面方向に観察者Vが位置し、正面から透過型表示装置が観察される関係である。
この様な構成の透過型表示装置とすることで、光学シート10自体による明暗模様が、透過型表示装置が表示する表示に悪影響することがない。
なお、透過型表示板31となる液晶表示パネル(LCDパネル)は、公知のもので、ガラス等からなる一対の支持板と、支持板間に保持された液晶と、液晶の分子配向を一画素領域毎に制御する電極と、を有するパネルで、液晶が一画素領域毎の透過光量を調整する機能を有する。
〔B〕用語の定義:
以下に、本発明において用いる主要な用語について、その定義をここで説明しておく。
「出光側」とは、進行方向を折り返されることなく光源21から光学シート10等を経て観察者Vへ向かう光の進行方向における下流側(観察者V側は図2では図面上側)のことであり、「入光側」とは、進行方向を折り返されることなく光源21から光学シート10等を経て観察者Vへ向かう光の進行方向における上流側のことである。
「正面方向」とは、光学シート10の「シート面」に対する法線ndの方向(図1参照)のうち、観察者V側(乃至は出光側)に向かう方向である。このとき、「シート面」を直交座標のxy平面としてxy平面に垂直なz軸の正負の方向のうち、観察者V側の方向が「正面方向」であり、またz軸正の方向が「観察者側」となる。
光学シート10、光拡散板24、集光シート25などに於いて、「出光側」の面を「出光面」、「入光側」の面を「入光面」と呼ぶ。
また、本体部15の第1単位形状要素11及び第2単位形状要素12を有する「一方の面13」の側を「プリズム側」と呼び、「プリズム側」を「出光側」とする向きで使用する場合は、「プリズム側」は「観察者側」となる。
また、本体部15の「一方の面13」は、第1単位形状要素11及び第2単位形状要素12で隙間なく埋め尽くされたときは、面としては実在しない仮想的な面となる。
「シート面(フィルム面、板面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面(凹凸面の場合は包絡面にも相当)のことを指す。また、この場合、「シート面」は、本体部15の「一方の面13」と平行な面でもある。
なお、光学シート10、光拡散板24、集光シート25の各「シート面」と、面光源装置20の「発光面」とは、図2など通常の場合は、全て平行な関係で設置される。
単に「断面」乃至は「断面形状」というときの「断面」とは、第1単位形状要素11などにおいて、「シート面」乃至は「一方の面13」に立てた法線ndに平行な断面のことを言う。なお、シート面に水平な面での断面は「横断面」という。
「主切断面」とは、第2単位形状要素12において、「シート面」乃至は「一方の面13」に立てた法線ndに平行な断面のうち、第2単位形状要素12の配列方向Pdにも平行な断面のことを言う。言い換えると、該法線ndに平行で且つ第2単位形状要素12の直線状の稜線に直交する断面である。また、特に第2単位形状要素12においては「主切断面」の形状を単に「断面形状」とも言う。
「配列方向Pd」は、第2単位形状要素12が並列して配列する方向である。「一方向」とは「配列方向Pd」が一つの方向であることを意味し、「配列方向Pd」と同じ方向である。
また、本明細書では「配列方向Pd」をx軸方向、第2単位形状要素12の延在方向である稜線の(走る)方向をy軸方向とする。
なお、「配列方向Pd」乃至は「一方向」とは、第2単位形状要素12の稜線が変調された直線で、うねりがあり曲線状であるときに、複数の第2単位形状要素12が全体として配列している一つの方向の事を指す。
「直径D」、「配列ピッチP1」、「間隔W2」、「突出高さH1」、「突出高さH2」は、図1(b)の通りである。「突出高さH1」、「突出高さH2」は一方の面13を基準とする「標高」(一方の面13からの法線nd乃至はz軸方向の距離)である。従って、「突出高さH2」は、頂部(峰部)に対して両側斜面に接続する谷部の「標高」がゼロである場合に、頂部と谷部との「標高差」に等しいが、谷部の「標高」がゼロでない場合(一方の面13の面内にない場合)は、「突出高さH2」は頂部と谷部の「標高差」にはならない。
「配列ピッチP1」とは、最も近接して隣り合う二つの第1単位形状要素11(の配置中心=底面に於ける底面形状の重心)の間の距離である。「配列ピッチP1」は一定でなく分布を有することもある。
「配列ピッチP2」とは、配列方向Pdに於ける隣接する二つの第2単位形状要素12の、主切断面に於ける断面形状の重心同士の間の配列方向Pdでの距離である。該断面形状が同一形状同一寸法の時は、配列方向Pdに於ける隣接する二つの第2単位形状要素12の頂部又は谷部同士の間の距離と等しい。「配列ピッチP2」が均一でなく分布を有するとは、前記頂部又は谷部同士の間の距離である「間隔W2」が、頂部同士、谷部同士、或いは頂部同士及び谷部同士で分布を持つことを意味する。また、隣接する二つの第2単位形状要素12間に一方の面13が露出しているときは、該露出している部分の距離も含めた距離となる。
「充填率」は%で表示され、本体部15の一方の面13の面のうちの、第1単位形状要素11によって覆われている領域の面積割合である。つまり、第1単位形状要素11が一方の面13に接続する部分の底面が占める面積割合である。なお、「底面」は「一方の面13」と同じ標高を有する面でもある。
「平滑」とは、光学的な意味合いでの平滑を意味するものである。すなわち、ここでは、或る程度の割合の可視光が、光学シート10の面においてスネルの法則を満たしながら屈折するようになる程度を意味している。したがって、例えば、本体部15の他方の面14の十点平均粗さRz(JISB0601:1994年版)が最短の可視光波長(0.38μm)以下となっていれば、十分、平滑に該当する。
また、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「円」、「楕円」、「平行」、「直交」等の用語は、厳密な意味に縛られることなく、製造技術における限界や成型時の誤差も含めて、同様の光学的機能を期待し得る程度の誤差乃至は均等範囲を含めて解釈するものである。
また、「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。
又、「半球状」の「半」とは、球或いは回転楕円体の正確に1/2である場合にのみ限定はされない。この「半」とは一部分と同義語として用いられる。ただ、好ましく又通常実用される形態は、通常1/2前後の場合が多い為、便宜上、この様に呼称する。具体的には、例えば、球或いは回転楕円体の、片側の1/2、1/3、1/4、1/5、2/3、3/5、2/7等の部分を切り取ったものを、求める光学特性に応じて、適宜選択する。
〔C〕各層、各部材の詳細:
以下、光学シートを主体に、各層、各部材について更に詳述する。
《光学シート》
本発明の光学シート10は、そのシート面の片方に、マイクロレンズ群を構成する複数の半球状の第1単位形状要素11と、この第一単位形状要素11同士の隙間に、柱状プリズム群を構成する複数の柱状の第2単位形状要素12とを有する。即ち、特許文献2の如く、三角柱プリズムの斜面上に半球状レンズを重畳させて突出させるのではなく、本発明に於いては、半球状レンズ群(第1単位形状要素11)の余白部に柱状プリズム群(第2単位形状要素12)が嵌め込まれ、本体部の一方の面13の全面は半球状レンズ群と柱状プリズム群とで相補的に被覆されていることを特徴とする。この様な構成によって、正面方向輝度と光拡散性とを両立させている。しかも、第2単位形状要素12は、その配列方向Pdで配列する配列ピッチP1が均一でなく分布を有しており、より具体的には、主切断面でみたときに、隣接する第2単位形状要素11の頂部又は谷部同士の間隔W2の少なくとも片方が均一でなく分布を有しており、これにより、柱状プリズム群起因の明暗模様の発生を防いでいる。
[第1単位形状要素]
第1単位形状要素11は、多数の半球状の第1単位形状要素11によってマイクロレンズ群を構成する。本発明におけるマイクロレンズ群とは、フライアイレンズ乃至は蝿(ハエ)の目レンズとも呼ぶことができ、平面上の異なる二方向の夫々に、規則的な一定の間隔または非規則的(ランダム)な間隔で、配列された多数の単位レンズを有するレンズを意味する。
(断面形状)
半球状の第1単位形状要素11の断面形状は、図2に例示した前記実施形態では、出光側に突出する円の一部分であった。第1単位形状要素11に於ける「半球状」という立体形状は、断面形状がこの様に、円の一部分の他、楕円の一部分でも良い。なお、断面形状が楕円の一部分に相当する場合、正面方向輝度を集中的に向上させるという観点から、当該断面楕円形状の長軸または短軸のいずれかが、光学シート10の法線ndと平行であることが好ましい。なお、断面形状が楕円の一部分である場合、すなちわ、立体形状で言えば、楕円球の一部分である場合、その短軸及び長軸の両方が、法線ndから傾斜していても良い。
また、半球状の断面形状が、例えば、双曲線、放物線、サイクロイド、カージオイド、正規分布曲線、正弦曲線、双曲線正弦曲線、楕円函数曲線(sn函数、cn函数等)、ベッセル函数曲線、或はランキンの卵型の一部に相当する立体形状を、所望の光学特性(集光機能、光拡散機能、収差、再帰反射性等)に応じて適宜採用する事もできる。
(横断面形状)
半球状の第1単位形状要素11の横断面形状として、底面(本体部15に接続する面)での形状は、図1及び図2で例示した前記実施形態では、円形であり、立体形状でいうと光学シート10のシート面への法線ndを回転軸とする回転体であったが、これに限らない。第1単位形状要素11は、その底面が、例えば、楕円、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形形状などでも良い。
(配置された夫々の形状要素の形状と寸法)
また、複数個配置された第1単位形状要素11の夫々の形状及び寸法は、両者が全て同一でなくても良い。例えば、突出高さH1、直径D、断面形状、横断面形状、底面形状等の少なくとも一つが互いに他と異なっていても良い。
(平面配列の様式:規則的と不規則的)
第1単位形状要素11を一方の面13に二次元的に配列する様式は、前記実施形態例の様な、2次元の六方最密充填から各単位形状要素を離間した配列様式以外で配置されていても良い。例えば、正方格子状の配列様式(直交する二方向に一定の配列ピッチP1で並べて配置)されていても良い。また、その他の多角形格子状であっても良い。
また、これらは配列ピッチP1が一定である規則的配列であるが、配列ピッチP1が一定でなくランダムに配置する配列でも良い。ランダムな配列には、上記の様な規則的配列に対して変調した配列の他、最初から乱数的にランダムに配列したものでも良い。
ランダム配列の一例を挙げれば、先ず、例えば前記実施形態のようにして、隣り合う二つの第1単位形状要素11の間の間隔W1が一定となるよう、多数の第1単位形状要素11について、基準となる仮の配置位置を規則的に決定する。次に、隣り合う二つの第1単位形状要素11が重ならない範囲で、一例として、基準となる仮の配置位置に第1単位形状要素11を配列した場合における隣り合う二つの第1単位形状要素11の間の間隔W1の半分以下の種々長さで、各第1単位形状要素11を基準となる仮の配置位置からそれぞれ乱数によって変移させて本体部15の一方の面13上に位置決めする。
(寸法及び配置の具体例)
第1単位形状要素11の寸法及び配置の具体例を更に挙げれば、底面の直径Dは5〜200μm、突出高さH1は2.5〜100μm、配列ピッチP1は10〜1700μm、とすることができる{図1(b)参照}。
なお、底面の直径Dは、底面が円形の場合はxy平面上のどの方向でも一定で底面の円形の直径に相当する。底面が円形でない場合は、底面形状の重心からの底面形状の周上までの平均距離で捉えることができる。また、突出高さH1は、シート面13に対する標高である。また、配列ピッチP1は、最も接近して隣接する第1単位形状要素11同士の間の距離であり(隙間の幅ではない)、それらの配置中心同士の間の距離である。なお、配置中心は、一つの第1単位形状要素11について、その立体形状乃至は底面形状に於ける重心である。
なお、配列ピッチP1と底面形状に於ける直径Dとの差(=P1−D)の「平均最小間隙Sa」は、最も隣接する第1単位形状要素11同士の間のギャップ(間隙)のシート面13に於ける平均値である。
(シート面内に於ける光学的特性の等方性)
なお、多数の第1単位形状要素11からなるマイクロレンズ群は、シート面13のxy平面のx方向及びy方向に等方的に配置され、且つ第1単位形状要素11の立体形状が、球の一部に相当する形状など、x方向及びy方向に等方的な形状であるときは、多数の第1単位形状要素11からなるマイクロレンズ群は、光学シート10のシート面に立てた法線ndを含む任意の面内において、光の進行方向を等方的に変化させることができる。
[第2単位形状要素]
第2単位形状要素12は、本発明の特徴的な単位形状要素であり、この第2単位形状要素12は単位柱状プリズムの形状をしており、多数の柱状の第2単位形状要素12が柱状プリズム群を構成し、しかも配置された多数の第2単位形状要素12が全て同一形状同一寸法で規則的に配列されているものではなく、配列方向Pdでの間隔W2が全て同一ではなく分布を持っている。これにより、柱状プリズム群起因の明暗模様の発生を防いでいる。
(主切断面の断面形状)
先ず、単位柱状プリズムに相当する第2単位形状要素12の主切断面に於ける断面形状は、代表的には三角柱プリズムに対応して、底辺を本体部15の一方の面13側とする三角形状であり、それも前記実施形態の様に直角二等辺三角形である。なお、一方の面13に沿った平面形状(法線ndの方向から見た形状)は、通常の三角柱プリズムの場合では直線状(長方形状)である。また、主切断面での断面形状が二等辺三角形状でプリズム側を出光側とする使用法とする場合は、正面方向輝度を集中的に向上させる観点から、等辺の間に位置すると共に出光側に突出する頂角の角度θは80〜120°が好ましく、90°がさらに好ましい。
この他、該断面形状としては、例えば、三角形を変形させた形状でもよい。変形例としては、三角形の頂点両側の両斜辺の片方又は両方を、外側又は内側に折れ曲げたり、外側又は内側に湾曲させたりした形状、三角形の頂点近傍を湾曲させて丸みを帯びさせた形状、三角形のいずれか一以上の辺に微小凹凸を付与した形状などである。また、三角形以外に、例えば、台形等の四角形、五角形、或は六角形等の種々の多角形形状、或いは、円または楕円の一部分に相当する形状としても良い。
尚、三角柱とした第2単位形状要素12の主切断面である三角形の頂点(近傍)に丸み帯びさせる形態の目的は、該丸みにより光拡散の強化(その分、正面方向輝度は落ちるが)、及び頂点の力学的強度の向上(頂部の欠損、傷付きの防止)の効果を発現させることにある。この様な頂点の丸みによる効果を十分有効に発現させる為には、該丸みの曲率半径は、2μm以上、より好ましくは、5μm以上とする。
一方、三角柱固有の集光機能(正面方向輝度向上)を十分享受する場合には、該頂点は、実質上、丸みを帯びない形態を採用する。ここで実質上頂部が丸みを帯びないとは、第2単位形状要素12の主切断面である三角形の頂点の該曲率半径が2μm未満、より好ましくは、1μm以下である。但し、該頂点の曲率半径が光源光スペクトルの最低波長未満になれば、実質上、該丸みによる幾何光学的な効果は無視し得る。可視光線の最低波長は0.38μmである為、該頂点の曲率半径が0.1〜0.3μm程度になれば、該頂点の曲率半径は幾何学的に0μmになったと見做すことが可能であり、あえてこれ以下に曲率半径を加工する必要はない。
(配列様式:分布)
しかも、この第2単位形状要素12を一方の面13に配列する平面配置には、ランダム性が導入されており、配列ピッチP2を一定とせず分布を持たせてある。具体的には、主切断面において、隣接する第2単位形状要素12の頂部同士又は谷部同士の間隔W2の分布が、配列方向Pdに均一でなく分布を有する様なランダム性である。単にランダム性を導入するのではなく、この様な配列方向Pdでの間隔W2に分布を持たせるランダム性とすることによって、製造が容易で、高コストにすることなく実現でき、これによって課題を解決できる利点が得られる。
なお、間隔W2が分布を持つとは、頂部同士の間隔W2、或いは谷部同士の間隔W2、どちらの分布でも良い。したがって、頂部同士の間隔W2と、谷部同士の間隔W2の両方の間隔W2が分布を持つことも含む。更に言えば、谷部同士の間隔W2は一定で頂部同士の間隔W2のみが分布を持つもの、或いはこれとは山谷の関係が逆のものも含む。要は、山及び谷のうち少なくとも何れか一方同士の間隔W2が分布を持つことである。そこで、以下は、間隔W2は山同士の間隔の場合で説明するが、谷同士の間隔W2について同様に拡張できる。
第2単位形状要素12を配列する間隔W2の分布の様式は、基本的には特に制限はない。例えば、図3で例示する様式である。図3では、夫々の第2単位形状要素12の断面形状が同一の場合である。もっとも、同一と言っても、例えば図3(a)では、間に一方の面13を露出させずに密接して配列した場合の例であるので、隣接する第2単位形状要素12の寸法が厳密には完全に同一ではない(頂部の配列方向Pdで両側(前後)の斜辺の長さが異なり得る)。
図3では、第2単位形状要素12に、x軸を左から右に進む配列方向Pdに沿って、i=1番から、2、3、・・・、n番と番号を振ってある(iは整数)。W2iは、i番目の第2単位形状要素12の頂部と次のi+1番目の第2単位形状要素12の頂部同士の間の間隔である。
そして、図3(a1)〜図3(a3)は、第2単位形状要素12の頂部である稜線と、隣接する第2単位形状要素12同士の接続部である谷部が成す「谷線」とは直線状を維持して、間隔W2を変化させた様式である。つまり、隣接する第2単位形状要素12の頂部同士の間隔W2が、該第2単位形状要素12の稜線方向の全長に亘って一定である様式である。これは、注目する第2単位形状要素12を任意のi番目に固定してi=固定の条件で見た場合、全ての第2単位形状要素12の頂部が成す稜線は直線であるから、全ての稜線同士は平行になるので、いずれのy軸座標に於ける主切断面に於いても、間隔W2は一定であるから、図3(a2)の様に、y軸座標を関数とするi番目の第2単位形状要素12(と次の第2単位形状要素12との)間隔W2i(y)は一定となる。
一方、或るy軸座標に位置を固定してy=固定の条件下での主切断面で見た場合は、iの変化に伴う間隔W2は、図3(a3)の様に、i番目の第2単位形状要素12に係る間隔W2i(y)は一定ではなく、分布を持ったものとなる。
なお、前記図1及び図2で例示した実施形態は、この様式によるものであった。
また、間隔W2が稜線方向で一定であるとは、言い換えると、隣接する第2単位形状要素12の稜線同士が平行であることを意味するが、この「一定」乃至は「平行」の意味については、後述する光学シートの製造法のところで、詳述する。
次に、図3(b1)〜図3(b3)は、第2単位形状要素12の頂部である稜線は一方の面13に沿った面(xy平面)上、及び主切断面と直交する平面(yz平面)で直線状を維持せずに例えば曲線状など非直線状となる形で、間隔W2を変化させた様式である。但し、稜線を大局的に見た場合には該xy平面及びyz平面でy軸方向に直線状に延在している形である。つまり、隣接する第2単位形状要素12の頂部同士の間隔W2が、該第2単位形状要素12の稜線方向(y軸方向)の関数として変化している様式である。この様式では、注目する第2単位形状要素12を任意のi番目に固定してi=固定の条件で見た場合、第2単位形状要素12には、頂部が成す稜線が非直線状である第2単位形状要素12が存在し、稜線同士は全て平行にはならないので、図3(b2)の様に、i番目の第2単位形状要素12(と次の第2単位形状要素12と)のy軸座標を関数とする間隔W2i(y)は一定ではなく、例えば曲線状など、分布を持ったものとなる。なお、該関数としては任意であり、例えば、sin関数、cos関数などの他、折れ線となる関数等でもよい。
一方、y軸座標を任意の位置に固定してy=固定の条件下での主切断面で見た場合も、iの変化に伴う間隔W2は、図3(b3)の様に、i番目の第2単位形状要素12に係る間隔W2i(y)は一定ではなく、分布を持ったものとなる。
以上の様に、間隔W2に分布を持たせる様式としては、配置する多数の第2単位形状要素12の主切断面形状を、例えば直角二等辺三角形状などと同一形状としても、その稜線方向(y軸方向)での非直線性、或いは、その配列方向Pdでの不均一性を導入することができる。
以上例示した2様式のうち、図3(a1)〜図3(a3)の前者の様式が、後者の様式よりも、その形状を成形する成形型を製造するのが、溝を作る切削バイトを細かく動かす必要がないので容易である点、ひいては製造コスト的にも有利な点で好ましい。
更に、間隔W2の分布は、iが増加するに従って、つまり配列方向Pdに進むにしたがって、第2単位形状要素12の一本毎に増加を繰り返した後、第2単位形状要素12の一本毎に減少を繰り返すことを1周期として、周期を繰り返すことでも、効果が得られる。
更に、間隔W2が第2単位形状要素12の稜線方向の全長に亘って一定であっても、間隔W2が、配列方向Pdに、最大値W2maxと最小値W2minとの間で、2回以上の増加と2回以上の減少を交互に繰り返している様式でも効果が得られる。
増加と減少の極端な場合では、間隔W2が、配列方向Pdに進むにしたがって、一回の増加と一回の減少を1周期とする様式でも、増加量及び減少量を配列方向Pdに進むにしたがって一定とせずに変化させることができ、間隔W2に複雑な分布を持たせることができる。但し、ここまで複雑化しなくても十分な効果が得られている。従って、増加及び減少を繰り返す回数は2回以上でよい。ちなみに、前記実施形態では、第2単位形状要素12の400本分を1周期として増減させたので、200回の増加と200回の減少を交互に繰り返した例であった。
なお、間隔W2の増加の度合い、つまりΔW2=W2i+1−W2iは任意であり、前記実施形態ではsin波形に基づくものであったが、この他、例えば、三角波形に基づくものでも良く、三角波形の場合は、ΔW2は増加量と減少量が常に一定の形態となる。この様に、ΔW2は、変化量、或いは変化率を一定としても良く、関数的に変化させても良く、ランダムに変化させてもよい。但し、この場合、隣接する稜線同士が互いに接触或いは交叉することは回避する。
また、間隔W2の増減を、あるときは増減無しのゼロを1乃至は2回以上繰り返して、その後、増加又は減少させる様式、つまり、間隔W2の同じ寸法が2回以上連続して続き、その後、異なる間隔W2の寸法で2回以上連続して続く様式の様に、ΔW2がゼロが含む様式でも良い。但し、同じ間隔W2が隣接して連続して有するよりは、常に隣接する間隔W2が異なる方が、分布に多様性を持たせることができ、より不均一性を持たせることができる点で、好ましい。
ところで、配列する全ての第2単位形状要素12の断面形状が同じであるとき、例えば直角二等辺三角形であるとき、間隔W2を変える毎に頂部と谷部の標高差は異なる。このとき、a)頂部の標高を変えて全ての谷部の標高を一定に揃える、b)谷部の標高を変えて全ての頂部の標高を一定に揃える、或いは、c)頂部及び谷部の標高を一定に揃えない、のいずれでも良い。
但し、成形型の製造の容易さを考慮すると、つまり、板状、より好ましくは連続生産に適した円筒状の成形型に対して、第2単位形状要素12の断面形状に応じた形状の一つの切削バイトで円筒状の成形型を回転させながら、その回転軸方向に切削バイトを移動させていき第2単位形状要素12に対応した溝をネジの様に螺旋状に切削して製造することの容易さを考慮すると、c)よりはa)又はb)の方が容易であり好ましい。更に、a)とb)を比較すると、a)の場合は、標高一定の谷部は、成形型の型面上では切削深さ一定の頂部であり、この条件で間隔W2を変えて切削するには、版面上での谷部の深さ、つまり切削深さと間隔W2に対応させ変化させる切削バイトの送りピッチとの両方を変化させて切削する必要がある。一方、b)の場合は、標高一定の頂部は、成形型の型面上では切削深さ一定の谷部であり、この条件で間隔W2を変えて切削するには、版面上での谷部の深さ、つまり切削深さは一定のままで、言い換えれば、切削バイトは円筒状の成形型の回転軸芯からの距離を位置固定しておいて良く、間隔W2に対応させ変化させる切削ピッチのみを変化させて切削すればよい。従って、b)の方が、成形型の製造時の切削バイトの制御がより単純となり容易となる点で好ましい。なお、切削バイトの制御はコンピュータ制御により行うことが出来るが、切削バイトを駆動する駆動機構の事も考慮すれば、やはりa)よりはb)の方が好ましい。
なお、上記の説明は、一つの切削バイトで成形型を製造することを前提にするものだが、断面形状を例えば二等辺三角形として複数種配列する第2単位形状要素12について、その全ての頂部を同じ標高とし且つ全ての谷部を同じ標高にできる形態として、頂部の両側斜面の傾斜角を、間隔W2の変化に対応させて変化させる形態もあり得る。ただし、この形態では、間隔W2の寸法に応じて、斜面の傾斜角が異なる、つまり断面形状が異なるので、異なる間隔W2毎に、異なる断面形状の切削バイトで切削する必要があり、製造が煩雑となる。
また、図3(b1)〜図3(b3)で、第2単位形状要素12の頂部である稜線は直線状を維持せずに例えば曲線状など非直線状となる形で、間隔W2を変化させた様式では、断面形状は一定のままで、つまり一つの切削バイトで成形型を製造できる。この場合、切削バイトの送りピッチは一定のままでも、円筒状の成形型で言えば一回転する1円周の中で送りピッチ方向の位置を変調させて曲線状など蛇行させることによって製造できる。しかし、一つの切削バイトで製造できる点では同じだが、上記a)の様式に比べると切削バイトの制御は複雑化する。
以上の様に、断面形状は同じ(但し厳密には間隔W2に応じて異なるが、頂部から底部近傍にかけての断面形状が同じ、乃至は相似形状)にして、間隔W2を変化させる分布の様式が、製造の容易さ、ひいては製造コストへの影響が少ない点で好ましい。
((分布の広さ))
間隔W2にどの程度の広さの分布を持たせるかは、最小値W2minが狭すぎるとプリズム群本来の効果が得られず、最大値W2maxが広すぎれば今度は隙間が生じて光源光が素通りし、隙間なく配列するときは大きくなった柱状プリズム自体が目立ってしまう。従って、この様なことが生じない最小値W2minと最大値W2maxの範囲内で分布させるのが好ましい。更に、この範囲内であっても、あまりに分布が狭いと、予期せぬ明暗模様の解消効果が得られない。
ちなみに、断面形状が二等辺三角形の第2単位形状要素12で間隔W2を、配列方向Pdで中心値(且つ平均値)からの変位をsin関数で変化させた分布の場合、±10%の分布で効果が得られ、±20%の分布で十分な効果が得られている。
(隙間の存在と素抜け)
なお、配列方向Pdで隣接する第2単位形状要素12同士の間に隙間が存在すると、その隙間部分では光学シート10に入射した光が何れの単位形状要素でも所望の変調(集光、拡散等)を受けること無く素通りして出射する「素抜け」が発生する。この「素抜け」を生じさせいない観点から、第2単位形状要素12は隙間なく配列するのが好ましい。但し、該隙間の存在によって、素抜け等の光学特性上の支障が生じない範囲に於いて、隣接する第2単位形状要素12が隙間を空けて配置され、従って、第1単位形状要素11及び第2単位形状要素12の両方が配置されていない領域が、本体部15の一方の面13上に設けてもよい。
また、素抜けが生じる隙間を設けて第2単位形状要素12を配列したときは、谷部は平坦面を有することになるので、間隔W2を谷部同士で捉える場合は、配列方向Pdにおいて、該平坦面の中央部分、左側(x軸原点側)、或いは右側の何れかに統一して捉えると良い。
また、この様な場合では、主切断面に於ける配列方向Pdでの断面形状の底辺の幅に前記素抜け部分の幅を加えたものが、配列周期P2乃至は間隔W2となる。
(寸法及び分布の具体例)
第2単位形状要素12の寸法及び配置の具体例を更に挙げれば、間隔W2乃至は断面形状に於ける底辺の幅は、その分布の最小値W2minと最大値W2maxとで囲われる範囲を1μm〜200μm、一方、突出高さH2は、平均値乃至は最大値と最小値の中央値で0.5〜100μmとすることができる。更に、前記分布の最小値W2minと最大値W2maxとで囲われる範囲は、好ましくは2μm〜100μmとするのが良く、2μm未満では塵等で谷部が埋もれ易く、更に間隔W2が光源光スペクトルの最大波長以下となった場合には所望の幾何光学的効果が十分に発現しない。一方、100μm超過では形状が目立ち易い。なお、底辺の幅と間隔W2とは、隙間を空けずに配列した場合は同一であるが、隙間を空けて配列した場合は間隔W2は底辺の幅に隙間の幅を足した寸法となる。また、分布の広さは、中心値乃至は平均値に対して±10%〜±50%程度にすることができる。
(シート面内での光学的異方性)
なお、もちろんであるが、 第2単位形状要素12は単位柱状プリズムであるので、その集光性能は主切断面方向すなわち配列方向Pdにおいて強く、それと直交する稜線方向では弱く、光学的集光性能に異方性を有する。従って、光学シート10を面光源装置20に組み込んだときに、該面光源装置20を用いた透過型表示装置30の液晶ディスプレイ等のディスプレイ画面の鉛直方向と水平方向で共に第2単位形状要素12による集光機能を期待する場合には、2枚の光学シート10を、夫々の第2単位形状要素12の配列方向Pdを互いに直交させる等、交差させて重ねて配置すると良い。
[第1単位形状要素と第2単位形状要素との関係]
更に、第1単位形状要素11と第2単位形状要素12との関係に於いて、考慮すると好ましい結果が得られる事項について説明する。
(突出高さH1と突出高さH2の関係)
第2単位形状要素12の突出高さH2は第1単位形状要素11の突出高さH1よりも低く(H1>H2)することが、両単位形状要素と隣接面との接触時の耐擦傷性向上の面で好適である。即ち、第2単位形状要素12は、一般に第1単位形状要素11に比べて頂部が先鋭である(図1参照)。その為、第2単位形状要素12は第1単位形状要素11に比べて頂部近傍が傷付き易い。
その為、第2単位形状要素12の突出高さH2を第1単位形状要素11の突出高さH1よりも低くすると、光学シート10の両単位形状要素11、12形成面と透過型表示板31、他のプリズム(乃至レンズ)配列シート、光拡散板24、或いは偏光分離フィルム26等の他の光学シートとが隣接して配置され、両者間が擦れ合った際に、より傷付き易い第2単位形状要素12が隣接する他の光学シートとの接触及び/又は摩擦を防止する。この為、第2単位形状要素12の耐擦傷性は向上する。一方、その代わり、第1単位形状要素11は隣接する他の光学シートとの接触及び/又は摩擦を一手に引き受けることになる。但し、第1単位形状要素11は図1の如く、頂部近傍(は勿論それ以外の表面も)球面、回転楕円体面乃至これに類する滑らかな曲面である。その為、隣接する他の光学シートと接触し摩擦を生じても、第2単位形状要素12に比べて傷付き難い。故に、光学シート10の両単位形状要素全体を総合して評価したときに、耐擦傷性は、第2単位形状要素12の突出高さH2が第1単位形状要素11の突出高さH1と同等以上(H1≦H2)の場合に比べて、向上する。
両単位形状要素全体での耐擦傷性を向上させる為には、第2単位形状要素12の突出高さH2は第1単位形状要素11の突出高さH1の9/10以下とすることが有効であり、2/3以下に設定することが更に有効である。
一方、第2単位形状要素12の突出高さH2を第1単位形状要素11の突出高さH1の1/10未満とすると、今度は、成形型の型面上で、第1単位形状要素11に対応する凹部に気泡が残留して光学欠陥となるのを、該凹部に接続し第2単位形状要素12に対応する溝が、(溝の延在方向に両単位形状要素11、12となる樹脂材料を充填していくことで)気泡の排出を促進して残留気泡による光学欠陥を防ぐ作用が低下する。これらを総合すると、突出高さH2は突出高さH1の1/10〜9/10がより好ましい。
なお、間隔W2に分布を持たせ、それに関連して突出高さH2も分布を有する場合は、上記突出高さH2は最大値で捉えるのが、全ての第2単位形状要素12の突出高さH2を突出高さH1よりも小さく設定できる点で好ましい。
(第1単位形状要素の充填率と第2単位形状要素との充填割合)
本体部15の一方の面13のうちの、第1単位形状要素11によって被覆されている領域の面積割合、つまり被覆面積割合を「充填率」(%)としたときに、該充填率は、0.1〜20%とするのが好ましい。なお、「充填率」は、一方の面13の面内に於ける第1単位形状要素11の底面の面積の割合でもある。
これは、第1単位形状要素11は半球状であるので、その頂部が第2単位形状要素12の頂部よりも相対的に耐擦傷性が高いとは言え、接触摩擦時の傷付きは皆無ではないので、突出高さH1>突出高さH2の条件下で、傷付きを一手に受ける第1単位形状要素11自体の個数を減らすことによって、第1単位形状要素11の傷付きの影響自体を最小化することが好ましいからである。なお、充填率を0.1〜20%とする形態に於いては、必然的に、光学シート10全体の光学特性に占める第1単位形状要素11自体の光学特性の寄与率も低下し、第2単位形状要素12のみの光学特性に近付く。
(平均最小間隙Saと配列ピッチP2)
「平均最小間隙Sa」とは、一方の面13の面上で、任意に選択したある一つの第1単位形状要素11に最も近接する他の一つの第1単位形状要素11と、の間の間隙(スペース)の平均値のことをいう。つまり、底面の直径D及び配列ピッチP1が一定の場合、「平均最小間隙Sa」は、任意の第1単位形状要素11に最も近接する他の第1単位形状要素11とを結ぶ方向に於ける配列ピッチP1と、第1単位形状要素11の底面の直径Dとの差(=P1−D)である{図1(b)参照}。そして、平均最小間隙Saと、第2単位形状要素12の配列ピッチP2と、を調節することにより、正面方向輝度の向上および面内輝度均一化(光源像の不可視化)の性能向上を同時に実現できる。具体的には、平均最小間隙Saを、配列ピッチP2以上、より好ましくは、配列ピッチP2の2倍以上とするのが好ましい。ただ、平均最小間隙Saが非常に大きくなると、第1単位形状要素11の光学機能が低下してしまう。そして、一般的なマイクロレンズ群を構成する単位形状要素の寸法や柱状プリズム群の寸法等も考慮すると、平均最小間隙Saは配列ピッチP2の10倍以下が好ましい。
なお、平均最小間隙Saは、第1単位形状要素11が一方の面13上にランダム(不規則)に配列されている場合には、任意に選択したある一つの第1単位形状要素11と、一方の面13内で当該一つの第1単位形状要素11に最も近接して配置された他の第1単位形状要素11と、の間における間隙を、多数、例えば20〜100箇所測定し、測定値の平均をとることにより、平均最小間隙Saを求めることができる。
そして、平均最小間隙Saと配列ピッチP2との関係が上記範囲を満たす場合には、必ず、第2単位形状要素12の配列方向Pdに沿って隣り合う二つの第1単位形状要素11の間に、少なくとも一つの第2単位形状要素12が存在するようになる。従って、第2単位形状要素12が、有効にその光学的機能を発揮し得るようにして第1単位形状要素11の間に配置される。
(素抜けの防止)
また、本光学シート10では、一方の面13上の第1単位形状要素11同士の隙間には、第2単位形状要素12が配置されている。一方、従来のマイクロレンズ群のみの光学シートの多くでは、製造上の問題から必然的に、隣接する第1単位形状要素11間に隙間が形成され、該隙間の領域は平坦面となっていた。この為、該平坦面に入射した光源光は直進し、光源像が目視されやすくなる、といった不都合が生じていたと推測される。しかし、本光学シート10は、第1単位形状要素11同士の間に向かう光は、そこに存在する第2単位形状要素12の光学作用を受けるため、光が素通りする「素抜け」を防げる。さらに、一方の面13の全領域を第1単位形状要素11と第2単位形状要素12とで全て覆い尽くせば、「素抜け」を完全に防げ、面光源装置20ひいては透過型表示装置30の光学特性をさらに向上できる。
(両単位形状要素の光学機能)
第1単位形状要素11は、光の進行方向の正面方向に対する角度を比較的に広い角度範囲内に絞り込むとともに、当該絞り込まれた角度範囲内における輝度分布を滑らかに変化させるようにできる。一方、第2単位形状要素12は、正面方向を中心とする比較的に狭い角度範囲内に、光の進行方向の正面方向に対する角度を絞り込むことができる。すなわち、第2単位形状要素12は、その構成が適宜設計されることにより、極めて優れた集光機能を発揮し得るようになる。つまり、第2単位形状要素12は、第1単位形状要素11と比較して、より強い集光機能を発揮でき、第1単位形状要素11は、第2単位形状要素12と比較して、より強い光拡散機能を発揮できる。
そして、本光学シート10では、第1単位形状要素11と第2単位形状要素12とが互い異なる光学特性を有する形状要素として形成してあるので、第1単位形状要素11と第2単位形状要素12の構成を適宜設計し、一方の面13において第1単位形状要素11の領域と第2単位形状要素12の領域の範囲を適宜調節すること等によって、所望の光学特性を得る事ができる。
そして、本光学シート10は、このような第1単位形状要素11と第2単位形状要素12とを共に有する結果、透過光を集光させて正面方向輝度を効果的に向上でき、さらに、透過光を適度に拡散させて面内輝度分布を均一化させるとともに輝度の角度分布を滑らかに変化させることもできる。したがって、このような光学シート10が組み込まれた面光源装置20および透過型表示装置30では、光源光を有効に活用して正面方向輝度を高めることが出来るとともに、視野角(画像を視認することが可能な正面方向に対する角度範囲)を広角化させることも出来る。すなわち、極めて理想的な省エネルギーが実現される。また、光源像の不可視化性能も向上する。
[光学シートの製造法]
本光学シート10の製造法は特に限定されるものではなく、公知の各種成形法を利用して、レンズ乃至はプリズム形状の単位形状要素を有するものを製造できる。これは、本光学シート10は、本体部15と第1単位形状要素11との間の界面(一方の面13)、及び、本体部15と第2単位形状要素12との間の界面(一方の面13)において、透過光に対して積極的に光学的作用を発現させる必要はないからである。
この様な光学シート10の製造法は、例えば、下記の成形法乃至は成形型を利用して製造できる。
a)円筒状の成形型(型ロール)の型面に未硬化では液状の電離放射線硬化性樹脂を塗布後、塗布面に樹脂シートを押し付けた後、型面上で樹脂を硬化させ、その後樹脂シートを剥がして該硬化性樹脂面に賦型する賦型法、
b)円筒状の成形型(ロール型)と押圧ロール間にTダイ等から押し出した溶融樹脂を供給して該成形型面で樹脂を冷却固化することによって、成形する溶融押出成形法、
c)射出成形法、
d)加熱された成形型と金属板や金属ロール間に樹脂を挟んで加熱加圧し、冷却固化後離型する熱プレス法、
e)成形型に樹脂を積層後、成形型を剥がして樹脂面に型面の形状を転写する転写法。
なお、成形型はシート型や射出成形型よりも円筒状の成形型(型ロール)用いる方が生産性、コストの点で有利であり、更に、下記の様にすることで、凹陥部の欠点発生も無く安定して製造でき、予期した光学的機能を発揮できる利点もある。
上記の内、a)賦型法について、更に説明しておく。賦型法では、成形型によって、同一の材料から光学シート10を一体的に形成することも、或いは予め成膜した本体部15上に両単位形状要素11、12を形成することも、何れも可能である。なお、賦型される電離放射線硬化性樹脂としては、例えば、紫外線硬化型性脂、電子線硬化型性脂等の透明な樹脂を使用できる。具体例を挙げれば、成形性が良好であるとともに入手が容易であり、且つ優れた光透過性を有する樹脂(一例として、硬化物の屈折率1.57の透明な多官能ウレタンアクリレートオリゴマーとジペンタエリスリトールヘキサアクリレート系モノマーとの組成物)が好適に用いられる。尚、光学シート10の正面方向輝度向上の為には、該電離放射線硬化性樹脂の硬化後の屈折率は高い方が好ましく、1.55以上、より好ましくは1.58以上の物を選択する。上記の如きアクリレート(或いはメタクリレート)系化合物から成る電離放射線硬化性樹脂の場合に於いて、硬化物の屈折率を1.55以上に高めるための手段としては、例えば、オルトフェノキシアクリレートを含む組成物とすることが挙げられる。
成形型としては、円柱状乃至は円筒状の型(ロール型とも言う)を用いのが好ましく、その外周面が型面(凹凸面)となっているため、回転させながら連続的に成形していくことができるので生産性に優れている。
成形型の型面には、光学シート10の第1単位形状要素11に対応する形状で逆凹凸の凹部と、第2単位形状要素12に対応する形状で逆凹凸の溝と、を形成しておく。溝は、型面の円周方向に平行に延びているか、或いは、型面の円周方向に対して斜めに延びている。更に、斜めに延びている場合は、ネジの様に螺旋状に延びている様にするのが成形型を製造し易い。前記凹部は、例えばフォトリソグラフィ技術を利用したエッチングにより、型面上の所望の位置に形成することができる。その後、例えば、切削バイトを用いた切削加工により、凹部形成済みの型面上に、凹部を横切るようにして延びる溝を形成することができる。
(間隔W2が稜線方向で一定乃至は隣接する稜線が平行の意味)
図3(a1)などで本発明が言う間隔W2が稜線方向で一定乃至は平行の意味は、以下に説明する様に、厳密な意味での一定乃至は平行の事ではない。
例えば、間隔W2の配列方向Pdでの増減を、分かり易い様に三角波形に従って、仮に、間隔差ΔW2=W2i+1−W2iの増加量と減少量が常に一定の量で複数回を続けた増加と複数回を続けた減少とを、400個の間隔W2を基本周期として±50%(50μm±25μm)の分布で最小値25μmと最大値75μmとの間で繰り返す場合を考える。このとき、任意i番目の間隔W2と次の間隔W2との間隔差ΔW2(の絶対値)は、複数回を続けた増加と複数回を続けた減少の各々のときで(75−25)/(400÷2)=50μm/200個=0.25μm/個となる。そして、成形型は円筒状で円周長さが750mmとする。すると、螺旋状に1本の溝を切削して、これから複数の第2単位形状要素12の間隔W2を形成するのであるから、成形型が円周方向に一回転する間に、間隔W2は0.25μm増加又は減少させれば良い。これを増加の場合で考えると、この0.25μm単位での増加を、一回転する毎に階段状に増加させるよりは、一回転する間に徐々に乃至は連続的に増加させて行き、半回転でその半分の0.125μm増加し、丁度一回転した時に0.25μm増加している様にする方が、間隔W2が急激に変化した部分が生じない点で好ましい。すると、1個の間隔W2は稜線方向に円周長に相当する750mm離れた場所で間隔W2が0.25μm増加しており、厳密には完全に一定(平行)ではない。しかし、0.25μm/750mm程度に相当する角度は、tan-1(0.25μm/750mm)=2×10-5°程度である。従ってW2は概ね一定(平行)であると言える。このように、本発明では、間隔W2が稜線方向で一定乃至は平行の意味は、この程度のものも含む。
ところで、間隔W2が全く分布を持たずに一定である場合に、第2単位形状要素12を成形する為の溝を、円筒状の成形型の型面に螺旋状に形成する場合は、該溝は厳密には円筒状の成形型の円周方向に平行ではない。すなわち、円筒状の成形型の円周方向に対する溝の傾斜角度は、例えば隣接する次の溝を間隔W2の分だけ円筒状の成形型の回転軸方向(x軸方向)に切削バイトを移動させ形成するとき、それに必要な切削バイトの移動量(移動ピッチ)は、間隔W2を上記中央値50μmで考えると、移動量(移動ピッチ)もロール1円周(1回転)で50μmである。ここで、更に成形型の円周長が750mmであるとすると、傾斜角度はtan-1(50μm/750mm)=4×10-3°程度となる。更に、間隔W2が大きい場合、例えばプリズム形状が目立ち出す100μmのときでも同様に円周長750mmで見れば、8×10-3°程度である。この様に、型面に螺旋状に溝を形成する場合、溝は、成形型の円周方向に対して厳密には平行ではないが、概ね平行(平行方向に対して0°±1×10-2°程度)になっている。但し、溝同士は完全に平行であり、溝の配列方向Pdも、成形型の円周方向の直交方向から同様にずれている。
そして、この円周方向に対して概ね平行となる関係が、更に間隔W2が本発明の様に分布を有するときは、図3(a1)の様に間隔W2が稜線方向に一定乃至は平行である場合でも、上記した様に溝同士の平行関係が変調されていることになる。
(気泡や穴などの欠点発生の抑制)
また、第2単位形状要素12の稜線方向が、円筒状の成形型の円周方向、つまり連続的に成形する成形装置の樹脂シートの搬送方向である機械方向に沿う様にして、この様な光学シート10を成形することによって、光学シート10への気泡の混入、及び、光学シート10の表面への穴の発生を、効果的に抑制することができる。
(本体部15の構成と一方の面13)
なお、樹脂シートと樹脂材料とを用いる、前記a)賦型法などの方法によれば、樹脂材料を成形型と樹脂シートとの間の全面に介在させることで、樹脂シートは成形型の型面に接触していない状態で、樹脂材料を硬化させて光学シートを製造することもできる。この結果、作製された光学シートの本体部15は、樹脂シートとシート状に硬化した樹脂材料とから構成されるようになる。また、樹脂シートが成形型の型面に接触している状態で、樹脂材料を硬化させて光学シートを製造することもでき、こちらの場合は、作製された光学シートの本体部15は、樹脂シートから構成されるようになる。なお、谷部の標高が種々あるときは、最も標高が低い谷部は成形型の型面に接触し谷部が一方の面13と同一標高となり、それよりも標高が高い谷部は型面に接触せず、標高の高い部分の谷部の本体部15側で硬化した樹脂材料部分は本体部15に属さないことになる。
従って、一方の面13とは、後者の場合は樹脂シートの表面となり、前者の場合は、硬化した樹脂材料の内部の仮想的な面となる。
なお、樹脂シートとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、オレフィン系樹脂等の透明な樹脂シートを用いることができる。
[変形形態]
本光学シート10は、上記した実施形態・構成以外に、例えば下記の様に、更にその他構成を加えた形態としても良い。
第1単位形状要素11と共に第1単位形状要素11以外の要素によって、光を拡散させる光拡散機能を付加してもよい。例えば、本体部15が一方の面13と他方の面14との間に光拡散層(中間マット層)を有するものとしてもよい。このような光拡散層(中間マット層)は、基部(バインダ樹脂)と、基部中に分散された光拡散剤と、を有する層として構成することができる。光拡散剤を含む光拡散層は、例えば、光拡散剤が光反射機能を有することによって、あるいは、光拡散剤が基部とは異なる屈折率を有することによって、光拡散機能を付与され得る。また、本体部15の他方の面14が光拡散層(裏面マット層)によって形成されるようにしてもよい。このような光拡散層(中間マット層)は、上述した中間マット層と同様の光拡散剤を有した層、あるいは、エンボス加工やヘアライン加工等によって形成された凹凸面を有した層として構成され得る。
光学シート10が帯電防止層を有していてもよい。帯電防止層によって本体部15全体に帯電防止機能を付与でき、埃等の異物付着を低減し、光学特性への悪影響を抑制できる。また、上記光拡散層に帯電防止機能を持たせても良い。
又、上記の実施形態に於いては、第1単位形状要素11、第2単位形状要素12、本体部15、及び光拡散層16の各構成材料は樹脂(有機高分子)を用いたが、これに代えて、上記各構成要素(11、12、13、15、16)の一部又は全部を、透明な無機材料で構成しても良い。この様な無機材料としては、例えば、ソーダ硝子等の硝子、石英、蛍石、ダイヤモンド(金剛石)等が挙げられる。
又、光源側の入射面上に、直下の層よりも相対的に低屈折率の低屈折率層からなる反射防止層を形成しても良い。この様な構成によって、光学シートへの入射光の反射損失を低減することが出来る。
《面光源装置》
面光源装置20は、例えば図2で例示の様に、上記光学シート10を光源21による出光面23上に載置した構成であり、該光学シート10以外の部材、及び、配置構成については、公知の面光源装置の各種部材及び配置を、適宜採用することができる。なお、光学シート10は、そのプリズム側を出光面側として観察者V側に向ける配置の他、光学シート10のプリズム側を光源側に向け、本体部の他方の面14側を出光面側として観察者V側に向ける、所謂、プリズム逆向き配置の形態を採用することも出来る。該プリズム逆向き配置の場合、第2単位形状要素12の最適設計は、図2の配置の場合とは一部異なる。具体的には、三角柱の第2単位形状要素の場合、主切断面の頂角は40〜70度程度となる。又、該プリズム逆向き配置を特にエッジライト型面光源装置用光源の導光板上に載置する場合には、導光板の側端面からの距離に応じて、導光板からの出射光の出射角が変化する。この様な導光板出射光を、全面に亙って、出光面の法線方向に輝度のピークを持つ様に光線の向きを揃える為には、特許第3688036号公報等に開示の如く、頂角自体は全面に亙って同一でも、各単位形状要素の斜面(其の主切断面の三角形の辺)を本体部15の他方の面14の法線に対して適宜傾斜させることが好ましい(この結果、本体部15の他方の面14の法線に対して主切断面の三角形は非対称の不等辺三角形となる)。
また、光学シート10は一枚の配置の他、2枚など複数枚を重ねて配置してもよい。
光源21は、線状の冷陰極管等の蛍光灯の他、点状のLED(発光ダイオード)、或いは面状のEL(電場発光体)、平板状の導光板の側面に蛍光管、LED等を配置し、該導光板の広い面側全面から出光させる光源(エッジライト型面光源装置用の光源)等でも良い。
また、反射板22は、光源21からの光を光学シート10側へ向ける部材で、少なくとも内側表面は例えば金属等の高反射率の材料で構成してある。
その他、光拡散シート24、集光シート25、偏光分離フィルム26など、図2の様に配置しても良いが、配置を変更しても良く、これら1以上を適宜省略しても良いし、その他の部材を追加しても良い。また、これら部材も公知のものを適宜採用できる。
また、光学シート10は、その柱状の第2単位形状要素12の配列方向Pdと、線状の光源21の配列方向とを平行にして設置する外に、交差(例えば直交)して配置しても良い。平行に設置した場合、隣接する二つの光源21の中間点に位置する光学シート10の部分に入光した光を正面方向に近付けて出光できる。その結果、光源21同士の間の部分での輝度低下を防げ、光源像の不可視化性能も向上する。
なお、多数の第1単位形状要素11からなるマイクロレンズ群の光学特性がシート面内において等方性であるとき、光学シート10は、光源21の配列方向を考慮することなく光源21上に配置しても、第1単位形状要素11による集光機能及び光拡散機能が同じ様に発揮される。
また、面光源装置20としては、図2に例示の形態は、直下型のバックライトユニットとしての構成例であったが、例えば導光板などを用いるエッジライト(サイドライト)型等のその他の形態でも良い。
《透過型表示装置》
本発明による透過型表示装置30は、図2に例示の様に、上記の面光源装置20の出光面上に透過型表示板31を載置した、構成とする。前記光学シート10を必須部材とする上記面光源装置20以外の部材、及び配置構成は、従来公知の透過型表示装置の各種部材及び配置を適宜採用することができる。
10 光学シート
11 第1単位形状要素
12 第2単位形状要素
13 一方の面
14 他方の面
15 本体部
20 面光源装置
21 光源
22 反射板
23 (仮想的な)出光面
24 光拡散板(乃至は光拡散シート)
25 集光シート
26 偏光分離フィルム
30 透過型表示装置
31 透過型表示板
D 底面の直径(第1単位形状要素)
H1 突出高さ(第1単位形状要素)
H2 突出高さ(第2単位形状要素)
nd 法線(方向)
P1 配列ピッチ(第1単位形状要素)
P2 配列ピッチ(第2単位形状要素)
Pd 配列方向(第2単位形状要素)
Sa 平均最小間隙
V 観察者
W2 間隔

Claims (5)

  1. シート状の本体部と、
    前記本体部の一方の面上に配列され、マイクロレンズ群を構成する複数の半球状の第1単位形状要素と、
    前記一方の面上の一方向を配列方向として並列して配列され、柱状プリズム群を構成する複数の柱状の第2単位形状要素と、を備え、
    前記第1単位形状要素は、前記一方の面上に、隙間を空けて配列され、
    前記第2単位形状要素は、前記一方の面上のうちの前記第1単位形状要素の隙間に配置されている光学シートであって、
    前記第2単位形状要素は、前記一方の面への法線及び前記配列方向に平行な断面(主切断面)において、隣接する第2単位形状要素の配列方向に於ける配列ピッチP2として頂部乃至は谷部同士の間隔W2が、頂部同士と谷部同士の少なくとも片方で配列方向に均一でなく分布を有している、光学シート。
  2. 上記間隔W2が、頂部同士及び谷部同士で、上記第2単位形状要素の稜線方向の全長に亘って一定である、請求項1記載の光学シート。
  3. 上記間隔W2が、頂部同士と谷部同士の少なくとも片方で、上記第2単位形状要素の稜線方向の関数として変化している、請求項1記載の光学シート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学シートを光源の出光面上に載置した、面光源装置。
  5. 請求項4記載の面光源装置の出光面上に透過型表示板を載置した、透過型表示装置。
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