JP2009185421A - シリコーンコートエアバッグ用基布およびその製造方法 - Google Patents

シリコーンコートエアバッグ用基布およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリコーン樹脂接着性に優れ、かつ低コストで高品位のシリコーンコートエアバッグ用基布を得ることを課題とする。
【解決手段】基布中の残存油剤量が0.1重量%以下であり、かつ前記残存油剤中の総リン酸量が0.4重量%以下、総硫酸量が0.4重量%以下、シリコーン化合物の含有量が2.2重量%以下であることを特徴とするシリコーンコートエアバッグ用基布。また特定の成分を含有する紡糸油剤を、紡糸後の合成繊維に付着させて原糸を製造する工程、および前記原糸を用いてウォータージェット織機、エアージェット織機またはレピア織機で製織する工程を含むことを特徴とするシリコーンコートエアバッグ用基布の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、シリコーンコートエアバッグ用基布およびその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、シリコーン樹脂接着性に優れ、高品質なシリコーンコートエアバッグ用基布およびその製造方法に関するものである。
近年、自動車の乗員保護安全装置としてエアバッグの装着が急速に進みつつある。エアバッグは、狭い場所に収納される事から、収納容積を小さくする事が要求特性の一つとされている。
そこで、エアバッグ用基布について、樹脂の塗布量が少なくて済むシリコーン系樹脂でコートしたもの(シリコーンコートエアバッグ用基布)が主体になっている。高密度の織物とすることで、樹脂をコートしなくてもよいノンコートエアバッグ用基布の生産も行われてはいるが、安全要求の高まりから、ノンコートエアバッグ用基布は減少し、シリコーンコートエアバッグ用基布が増加してきた。また低コスト化の為に、塗布量の削減や熱処理温度の低温化が進められている。従来のコートエアバッグ用基布に関しては、特許文献1や特許文献2に記載の技術が開示されている。
即ち特許文献1には、高強度で毛羽が少なく軽量かつコンパクトなエアバッグ用基布を構成するポリアミド繊維の製造方法として、二塩基酸と一価アルコールから誘導されるエステルを30〜50重量%、一塩基酸と三価以上の水酸基を持つ物質から誘導されるエステルを20〜50重量%、二塩基酸及び/又は一塩基酸と三価以上の水酸基を持つ物質から誘導される分子量10000〜30000のエステル多量体を1〜10重量%、分子量1000〜2000のアルキルリン酸アミン塩を0.5〜5重量%を含有する油剤を用いる事が開示されている。しかし特許文献1に記載の技術は、従来の太い繊度の糸条においては有効であるが、近年求められている細繊度で毛羽数を十分少なくするには摩擦が高すぎるものであった。
また、特許文献2には、油剤付着量(油剤組成の記載なし)を0.1重量%以下にする事で難燃性が得られると開示されているのみであり、シリコーン樹脂接着性が不十分で、かつ品質にも劣るものであった。
特開2003−20566号公報(特許請求の範囲) 特開2004−183152号公報(特許請求の範囲)
本発明は、シリコーン樹脂接着性、および上述した従来技術が有する問題点を解決することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成からなる。
(1)基布中の残存油剤量が0.1重量%以下であり、かつ前記残存油剤中の総リン酸量が0.4重量%以下、総硫酸量が0.4重量%以下、シリコーン化合物の含有量が2.2重量%以下であることを特徴とするシリコーンコートエアバッグ用基布。
(2)(A)分子量500〜700の一価脂肪酸エステル50〜70重量%、(B)分子量1000〜2000のPO/EOポリエーテル(PO/EO比:80/20〜30/70)15〜35重量%、(C)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.1〜3.0重量%、(D)有機リン酸エステル塩0.1〜2.0重量%、(E)有機イオウ化合物0.5〜2.0重量%および(F)シリコーン化合物0.1〜1.0重量%を含有する紡糸油剤を、紡糸後の合成繊維に付着させて原糸を製造する工程、および前記原糸を用いてウォータージェット織機、エアージェット織機またはレピア織機で製織する工程を含むことを特徴とするシリコーンコートエアバッグ用基布の製造方法。
(3)基布中の紡糸油剤の残存量が0.1重量%以下であり、かつ前記油剤中の総リン酸量が0.4重量%以下、総硫酸量が0.4重量%以下、シリコーン化合物の含有量が2.2重量%以下であることを特徴とする上記(2)に記載のシリコーンコートエアバッグ用基布の製造方法。
(4)原糸に対する紡糸油剤の付着量が0.4〜1.5重量%であることを特徴とする上記(2)または(3)に記載のシリコーンコートエアバッグ用基布の製造方法。
本発明によればシリコーン樹脂接着性が著しく向上した高品質なシリコーンコートエアバッグ用基布を得ることができる。
本発明について、以下に詳述する。
本発明におけるシリコーンコートエアバッグ用基布は、基布中の残存油剤量が0.1重量%以下であることが必要であり、0.09重量%以下であることが好ましい。残存油剤量が0.1重量%より多くなると、本発明の目的であるシリコーン樹脂接着性が得られなくなる。
本発明のシリコーンコートエアバッグ用基布の残存油剤中の総リン酸量は0.4重量%以下であり、0.3重量%以下であることが好ましい。また残存油剤中の総硫酸量は0.4重量%以下であり、0.3重量%以下であることが好ましい。さらにシリコーン化合物の含有量は2.2重量%以下であり、2.0重量%以下であることが好ましい。残存油剤中の総リン酸量および総硫酸量が0.4重量%より多くなると、シリコーン樹脂を基布へコーティングする際に、重合段階における重合触媒である白金化合物と反応する(触媒毒)ために本発明の目的であるシリコーン樹脂接着性が得られなくなる。また、残存油剤中のシリコーン化合物が2.2重量%より多くなると、離型剤として働くために本発明の目的であるシリコーン樹脂接着性が得られなくなる。
本発明に示す総リン酸量は、残存油剤中のリン成分をP2O5として定量した値であり、総硫酸量は、残存油剤中の硫黄成分をSO3として定量した値であり、シリコーン化合物の含有量は、残存油剤中のシリコーン成分をSiOとして定量した値のことを指す。
本発明のシリコーンコートエアバッグ用基布を構成する原糸の紡糸油剤成分は、(A)分子量500〜700の一価脂肪酸エステル50〜70重量%、(B)分子量1000〜2000のPO/EOポリエーテル(PO/EO比:80/20〜30/70)15〜35重量%、(C)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.1〜3.0重量%、(D)有機リン酸エステル塩0.1〜2.0重量%、(E)有機イオウ化合物0.5〜2.0重量%および(F)シリコーン化合物0.1〜1.0重量%を含有する。
本発明において(A)成分は、分子量500〜700の一価脂肪酸エステルであるが、イソセチルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデシルアルコール、イソC22アルコール、イソC24アルコールなどと一塩基酸、例えばパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、エルシン酸などとのエステルが好ましい。
前記(A)成分の分子量が500未満の場合、発煙が多く作業環境が悪化する。又、分子量が700を超える場合は、摩擦が高くなり毛羽の少ない原糸が得られない。また、2価以上のエステルも同様に摩擦が高くなり毛羽の少ない原糸は得られない。
(A)成分の使用量は、50〜70 重量%であり、55〜65重量%であることが好ましい。50重量%未満だと摩擦が高くなり毛羽の少ない原糸が得られない。また、70重量%を越すと乳化剤の使用量が少なくなり、製織後の基布に残存するリン、イオウ、シリコーンが多くなり、シリコーン樹脂の接着性が低下する。
本発明において(B)成分は、分子量1000〜2000の1価及び2価アルコールのPO/EO付加物であるが、ブロック、ランダムのいずれでも良い。なお本発明においてPO、EOとは非イオン性界面活性剤のことであり、POとはポリエチレンオキサイド、EOとはエチレンオキサイドのことを意味する。分子量は1000未満であれば油膜強度が充分でなく、また2000を越すと摩擦が高くなり、いずれの場合も毛羽が増加する。
また、PO/EO比は80/20から30/70であり、70/30〜40/60であることが好ましい。PO比が80を超えると親水性不足から精練性が低下し、30未満では油剤の加水粘度が高くなり精練性が低下する。
使用量は15〜35重量%であり、20〜30重量%であることが好ましい。15重量%未満では目標とする精練性は得られず、35重量%を越すと油剤の粘度が高くなり、摩擦が上昇し毛羽が増加する。
本発明において(C)成分は、ヒンダードフェノール系酸化防止剤であるが、使用量は0.1〜3.0重量%であり、0.3〜2.5重量%であることが好ましい。0.1%未満では目標とする耐熱性は得られず、3.0重量%を越すと油剤のコストが高くなりすぎ、本発明の経済性に合致しない。代表的な剤としては、トリエチレングリコールービス[3−(t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェンル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートがあるが、これらに限ったものではない。
本発明において(D)成分は、有機リン酸エステル塩であるが、アルキルリン酸塩が望ましく、アルキル基の炭素数は8〜18が好ましい。炭素数は8以上であれば臭気が少なく作業環境が良好となる。また、C18以下であればリンの含有量が十分存在し、油膜強度が充分となる。使用量は0.1〜2.0重量%であり、0.3〜1.7重量%であることが好ましい。0.1重量%未満では目標とする油膜強度は得られず、2.0重量%を越すと製織工程での脱落が十分でなく、シリコーン樹脂の接着障害が発生する。アルキルリン酸塩としては、1)オクチルホスフェート、2−エチルヘキシルホスフェート、デシルホスフェート、ラウリルホスフェート、ミリスチルホスフェート、セチルホスフェート、イソセチルホスフェート、オレイルホスフェート、ステアリルホスフェート、イソステアリルホスフェートのナトリウム塩またはカリウム塩等のアルキルホスフェート金属塩、2)オクチルホスフェート、2−エチルヘキシルホスフェート、デシルホスフェート、ラウリルホスフェート、ミリスチルホスフェート、セチルホスフェート、イソセチルホスフェート、オレイルホスフェート、ステアリルホスフェート、イソステアリルホスフェートのジエタノールアミン塩、ジブチルエタノールアミン塩およびアルキルアミノエーテル塩等のアルキルホスフェートアミン塩等が挙げられる。
本発明において(E)成分は、有機イオウ化合物であるが、アルキルスルホネートのナトリウム塩またはカリウム塩、アルキルサルフェートのナトリウム塩またはカリウム塩、ジアルキルスルホコハク酸のナトリウム塩またはカリウム塩等が好ましく、いずれの有機イオウ化合物のアルキル基も炭素数は8〜18が好ましい。炭素数は8以上であれば臭気が少なく作業環境が良好となる。また、炭素数18以下であればイオウの含有量が十分存在し、帯電防止効果が充分となる。使用量は0.5〜2.0重量%であり、0.8〜1.7重量%であることが好ましい。0.5重量%未満では目標とする帯電防止効果は得られず、2.0重量%を越すと油剤の耐熱性が悪くなる。
本発明において(F)成分は、シリコーン化合物であるが、ジメチルシリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、フェニル変性シリコーン等が好ましく、前記(A)〜(E)の油剤系に原油のまま添加しても良いし、エマルジョン油剤に添加する場合には乳化して添加しても良い。使用量は0.1〜1.0重量%であり、0.2〜0.8重量%であることが好ましい。0.1重量%未満では潤滑性が発揮出来ない。1.0重量%を超えるとシリコーンコートエアバッグ用基布上での残存量が増え、良好なシリコーン樹脂接着性が得られない。
紡糸油剤中には、pH調整剤、制電防止剤、粘度安定剤および極圧剤等の調整剤を必要に応じて追加混合して用いることができ、これらの添加量は油剤全体に対して10重量%未満である。
上記油剤の原糸への付着量は原糸と油剤の合計量を100重量%として、0.4〜1.5重量%であることが好ましく、0.6〜1.3重量%であることがより好ましい。付着量が0.4重量%以上であれば製糸工程での毛羽が少なく、付着量が1.5重量%以下であれば毛羽の少ない良好な原糸が得られ、かつシリコーンコートエアバッグ用基布の残存油剤が0.1重量%以下となり、良好なシリコーン樹脂との接着性が得られる。
本発明において上記紡糸油剤は、低粘度鉱物油で希釈した非水系油剤、水で乳化したエマルジョン油剤、ニートオイルのいずれの状態で使用しても良く、原糸に付与する方法としてはオイリングローラーやガイド給油装置を用いて紡糸工程で付与すればよい。
本発明のシリコーンコートエアバッグ用基布に用いられる繊維素材は、ポリアミド繊維またはポリエステル繊維が好ましい。ポリアミド繊維は、ナイロン66、ナイロン6、ナイロン46等、及びそれらのポリマを主成分とする共重合ポリマ、およびブレンドポリマからなることが好ましい。ポリエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ乳酸ポリマ等、及びそれらのポリマを主成分とする共重合ポリマ、およびブレンドポリマからなることが好ましい。上記素材の中で、特にナイロン66繊維が好ましい。
次に、本発明のシリコーンコートエアバッグ用基布の典型的な製造方法について以下に概述する。
本発明のシリコーンコートエアバッグ用基布に用いられる原糸は、例えば、銅塩およびハロゲン化アルカリ金属等の耐熱剤を含むナイロン66ポリマを溶融紡糸・延伸して得られる。通常、銅塩は沃化第一銅、臭化第一銅、酢酸銅等を用い、銅としてポリマに対して30〜100ppm添加されることが好ましい。またハロゲン化アルカリ金属は、沃化カリウム、臭化カリウム、沃化ナトリウム、臭化ナトリウム等を用い、ポリマに対し0.05〜0.5重量%添加されることが好ましい。
溶融紡糸は通常エクストルーダー型紡糸機を用い、280〜310℃で溶融し、濾過した後、口金細孔から紡出する。紡出糸条は、口金直下に設置された長さ5〜30cmの加熱筒で囲まれた280℃〜330℃の高温雰囲気中を通過させ、その後15〜30℃の空気を吹きつけて空冷する。冷却固化した糸条に紡糸油剤を、油剤付着量として0.5〜2.0重量%となるよう付与する。紡糸油剤の成分は前記した通りである。
給油された糸条は、所定の速度で回転する引き取りロールに捲回して引き取る。引き取りロールの速度は300〜1000m/min、好ましくは、500〜800m/minである。引き取られた糸条は、一旦巻き取ることなく、給糸ロールとの間で2〜10%、好ましくは3〜8%のプレストレッチを付与した後、第1延伸ロールとの間で1段目の延伸を行い、引き続き第2延伸ロールとの間で2段目の延伸を行う。次いで、第3延伸ロールとの間で3段目の延伸をおこなった後、弛緩ロールとの間で1〜10%の弛緩を与えながら弛緩熱処理して、巻取り機で巻き取る。引き取りロールおよび給糸ロールは片掛けロール、ネルソン型ロールを用い、第1延伸ロール以降はネルソン型ロールが用いられることが好ましい。
各ロールの温度は、引き取りロールおよび給糸ロールは40℃以下、第1延伸ロールは80〜150℃、第2延伸ロールは180〜240℃、第3延伸ロールは200〜240℃とすることが好ましい。弛緩ロールは100〜150℃とすることが好ましい。延伸の配分は、1段目の延伸は、全延伸倍率の60〜80%、2段目の延伸倍率は20〜40%、3段目の延伸倍率は5〜20%で行うことが好ましい。全延伸倍率は、4.0〜6.0の範囲であることが好ましい。なお、前記プロセスにおいて、第3延伸ロールを省略して2段延伸を行うこともできる。
延伸された糸条は熱セットされ巻き上げられるが、巻き上げ直前に糸条を交絡付与装置に通して交絡を付与することが好ましい。交絡付与装置は、糸条の速度、糸条の物性、繊度、フィラメント数、巻取り張力等を考慮し、付与する交絡数を満足するような交絡付与装置及び条件を設定して行うことが好ましい。通常は高圧空気を複数のノズルから噴出させ、糸条に略直交して吹きつけることによって間歇的に交絡を付与する。
以上の方法で製造された原糸の一部は、整経工程に送られ、経糸用として整経ビームに巻返され、また一部は緯糸として準備され、ウォータージェット織機(以降WJLと記載)、エアージェット織機(以降AJLと記載)またはレピア織機(以降Repierと記載)で製織されることが好ましい。
次に、実施例によって本発明を具体的に説明する。
なお、本文および実施例に用いた物性等の測定方法は以下の通りである。
1.紡糸油剤付着量及び基布の残存油剤量:JIS L1013(1999)8.27b)の方法で、ジエチルエ−テル抽出分を測定し、付着油分量とした。なお、基布については分解して糸の状態としてから測定した。
2.基布の残存油剤中の総リン酸量、総硫酸量:以下の試薬、測定操作により総リン酸量、総硫酸量を求めた。
(試 薬)
(1)分解助剤(5%炭酸カリウム水溶液):炭酸カリウム(JIS K−8615特級)50gをイオン交換水に溶かして全量1Lとした。
(2)リン酸、硫酸標準液:110℃で5時間乾燥したリン酸水素二ナトリウム(JIS K−9020 pH測定用)2.0003g及び750℃で1時間強熱した硫酸カリウム(JIS K−8962特級)2.1765gをイオン交換水に溶解し、合わせて全量1Lとした。この原液に、P及びSOとして1000ppmを含有することとなる。
(操 作)
(1)試料1gをルツボに精秤した。
(2)これにメスシリンダーを用いて上記分解助剤を5ml加えた。
(3)この上に、ルツボの口径よりやや大きめに切り抜いた濾紙を、ルツボの中に押し込むようにして蓋をした。
(4)試料を電熱器で加熱し、試料の分解による煙が出始めたらライターで火をつけた。
(5)完全に燃焼したら、800℃の電気炉中で完全に灰化した。灰化しにくい試料は、850℃に昇温して灰化した。
(6)30分後、これを取り出して室温まで放冷後、水で溶解しメスフラスコに移した。
(7)20℃で3時間温調した後、これを試料溶液とした。
(8)リン酸、硫酸標準液および上記試料溶液をイオンクロマトグラフ分析装置にて測定した。
(9)リン酸、硫酸標準液で得られたデータからそれぞれの検量線を作成し、試料溶液のデータと比較することにより総リン酸、総硫酸含量を求めた。
3.基布の残存油剤中のシリコーン化合物含有量:以下の試薬、測定操作によりシリコーン含量を求めた。
(試 薬)
(1)硫酸(JIS K−8951 1級)
(2)融剤:無水炭酸ナトリウム(JIS K−8625 特級)48g及び無水炭酸カリウム(JIS K−3615 特級)52gを均一に混合した。
(3)塩酸:塩酸(JIS K−8180 1級)1Lと、水1Lを混合した。
(4)10%モリブデン酸アンモニウム溶液:7−モリブデン酸6−アンモニウム4−水和物(JISK−8905 特級)10.6gを水に溶解して100mlとした。
(5)SiO標準原液(1000ppm):無水ケイ酸(沈降性)(JIS K−8885 特級)を750℃で、1時間強熱しデシケーター中で放冷した後、0.1gを白金ルツボにとり、融剤4gを加え、撹拌しながら850℃の電気炉で約30分間溶融した。放冷後、水に溶解して全量100mlとした。
(6)SiO標準液 (100ppm)
SiO標準原液10mlを100mlのメスフラスコにとり、水で全量100mlとした。
(操 作)
(1)試料0.1gを化学天秤を用いて、白金ルツボに正確に秤取した。
(2)硫酸3mlを加え、ゆるやかにふりまぜ、均一混合した。
(3)白金ルツボを、磁製ルツボに入れ、電熱器上で100℃に加熱した。内容物が固化したら、電熱器を500℃とし、硫酸の白煙が出なくなるまで加熱した。
(4)完全に乾固したら、ルツボを700℃の電気炉に5分間入れ灰化した。
(5)炭化物を認めなくなれば、ルツボを取出し3分間放冷後、融剤4.0gを正確に加え、850℃の電気炉に入れ溶融した。固形分が無くなったことを確認後、ルツボを取出し放冷した。
(6)内容物を水で溶解し、ロートを用いて1Lのメスフラスコ中に移した。白金ルツボの洗浄を十分行った後、標線まで水を加え供試液とした。
(7)100mlメスフラスコ(96ml及び100mlの位置に標線を付したもの)を3本用意した。そのうちの1本に、上記供試液の適量(SiOとして1.0mgとなる量)をホールピペットを用いて分取し、器壁を洗浄した後、メスピペットを用いて塩酸を次式に基づいて加え酸性とした。
塩酸の添加量(ml)=〔供試液分取量(ml)×0.0125+2〕(ml)
次に、2本めのメスフラスコに20℃に温調したSiO標準液(100ppm)15mlを分取し、器壁を洗浄した後、塩酸を2.19mlを加えた。
3本めのメスフラスコには、水20ml及び塩酸2mlを加えて、空試験液とした。
(8)各メスフラスコとも器壁を洗浄し、水で液量を96mlとした。
(9)10%モリブデン酸アンモニウム溶液4mlを、ホールピペットを用いて加えて全量100mlとした。
(10)よく振り混ぜ、10分間放置した後、空試験液を対照液として、波長420nmにて吸光度を測定することにより基布の残存油剤中のシリコーン化合物含有量を求めた。
4.毛羽個数:製糸工程にてオンラインで毛羽個数をショックセンサー式毛羽カウンターで計測した。原糸107 メートル当りの毛羽個数が5個より少ない場合を合格とした。
5.シリコーン樹脂接着性:スコットもみ試験(JIS K−6328)を行い、500回こすり後のシリコーン樹脂接着性を評価し、結果を以下のように表した。
1級:完全に剥離している
2級:殆どが剥離している
3級:約1/2程度が剥離している
4級:一部が剥離している
5級:全く剥離なし
6.制電性:整経工程で、整経機を止めた際、糸が寄り付いたり反発が生じた場合は×、生じなかった場合は○とした。
本発明の実施例及び比較例に使用した油剤は、表1に記載のとおりであり、F−1、F−2、F−3は信越化学(株)製、その他の油剤は松本油脂製薬(株)製のものを使用した。
Figure 2009185421
[実施例1〜3、比較例1〜5]
熱安定剤として、沃化銅を0.02重量%と沃化カリウム0.1重量%および臭化カリウム0.1重量%を含有し、25℃で測定した98%硫酸相対粘度が3.70のナイロン66ペレットをエクストルーダー型紡糸機で溶融紡糸した。紡糸温度295℃で溶融し、20μm金属不織布を通して濾過した後、口金細孔から紡出した。1つの口金から、72フィラメントを2糸条紡糸し、口金直下には長さ20cmの加熱筒を設置し、口金面から約25cm間を300℃の高温雰囲気とし、紡出糸条は該高温雰囲気中を通過させた後、20℃の冷風を吹き付けて冷却した。
冷却固化した糸条に、表2の組成からなる紡糸油剤をRW粘度30秒鉱物油で純分40%となるように希釈した状態で付与し、原糸への油剤付着量は表3のとおりとした。
給油された糸条は引取りロールに捲回して引取り、引き続き、給糸ロールとの間で3%のストレッチをかけた。引取りロールおよび給糸ロールは共に水循環ロールを用いて40℃の温度でコントロールした。次いで糸条は第1延伸ロールとの間で1段目の延伸、第2延伸ロールとの間で2段目の延伸をおこなった後、弛緩ロールとの間で5%の弛緩処理を施し、交絡付与装置にて糸条に交絡処理した後、巻取機で巻取った。第1延伸ロールは140℃、第2延伸ロールは210℃、弛緩ロールは150℃とした。各ローラーの周速度は第1延伸ロールを3200m/分、第2延伸ロールを4000m/分として製糸した。糸条の交絡付与は、交絡付与装置のノズルから走行糸条に略直角方向から高圧空気を噴射して行った。交絡付与装置の前後に走行糸条を規制するガイドを設け、噴射ノズルは2穴タイプを用い、空気圧力を変化させて行った。走行糸条の巻取りは、0.17±0.02cN/dtexの一定張力にて定常の巻取りを行い、350dtex−72フィラメントの原糸を得た。原糸は1チーズ当たり18万m巻取って、エアバッグ用の経糸及び緯糸用原糸とした。また交絡付与装置と巻取機の間において接触型ショックセンサーにて毛羽個数を評価し、結果を表3に示した。
上記原糸の一部を整経工程に供し整経を行った。整経工程の途中で一旦整経機を停止させ、制電性を評価し、結果を表3に示した。
上記整経糸と残った原糸を緯糸として用いて豊田自動織機(株)製エアージェットルーム(JAT610型)を用いて製織した。経糸密度を67本/2.54cm、緯糸密度を60本/2.54cmとし、織り幅3.36m、解舒速度543m/分×3ピックで製織した。
次に、三洋化成工業(株)製グランアップCS−90を1.0g/L含む80℃の精練浴に 3分間浸漬処理した後、95℃の温水中で洗浄した。乾燥は130℃のオーブン中を3分間通過させて行い、その後180℃で1分間定長熱処理した。
得られた上記基布の一部を切り取り、残存油剤量、総リン酸量、総硫酸量、シリコーン含有量を前記手法にて測定し、結果を表3に示した。
上記基布に粘度12,000mPa・sの無溶剤系メチルビニルシリコーン樹脂液を用い、せき板
ナイフを用いたフローティングナイフコーターにより、樹脂付着量が15g/m3になるようにコーテイングを行った後、160℃で2分間加硫処理を行い、シリコーンコートエアバッグ用基布を得た。
得られたシリコーンコートエアバッグ用基布のスコットもみ試験を行い、結果を表3に示した。
本発明のシリコーンコートエアバッグ用基布を用いることにより、樹脂接着性の良い高品質のシリコーンコートエアバッグ用基布が得ることができた。
比較例1は基布の残存油剤量が多く樹脂接着性に劣るものであった。また、比較例2〜4はそれぞれ残存油剤中の総リン酸量、総硫酸量、シリコーン含有量が多いために樹脂接着性に劣るものであった。比較例5は樹脂接着性は良好であるものの、製糸での毛羽が多く制電性にも劣り整経・製織での歩留まりやロスが増加するものであった。
Figure 2009185421
Figure 2009185421

Claims (4)

  1. 基布中の残存油剤量が0.1重量%以下であり、かつ前記残存油剤中の総リン酸量が0.4重量%以下、総硫酸量が0.4重量%以下、シリコーン化合物の含有量が2.2重量%以下であることを特徴とするシリコーンコートエアバッグ用基布。
  2. (A)分子量500〜700の一価脂肪酸エステル50〜70重量%、(B)分子量1000〜2000のPO/EOポリエーテル(PO/EO比:80/20〜30/70)15〜35重量%、(C)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.1〜3.0重量%、(D)有機リン酸エステル塩0.1〜2.0重量%、(E)有機イオウ化合物0.5〜2.0重量%および(F)シリコーン化合物0.1〜1.0重量%を含有する紡糸油剤を、紡糸後の合成繊維に付着させて原糸を製造する工程、および前記原糸を用いてウォータージェット織機、エアージェット織機またはレピア織機で製織する工程を含むことを特徴とするシリコーンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  3. 基布中の紡糸油剤の残存量が0.1重量%以下であり、かつ前記油剤中の総リン酸量が0.4重量%以下、総硫酸量が0.4重量%以下、シリコーン化合物の含有量が2.2重量%以下であることを特徴とする請求項2に記載のシリコーンコートエアバッグ用基布の製造方法。
  4. 原糸に対する紡糸油剤の付着量が0.4〜1.5重量%であることを特徴とする請求項2または3に記載のシリコーンコートエアバッグ用基布の製造方法。
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