JP2009154662A - スクータ型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体フレーム2の左右リヤフレーム11,12が側面視で互いに異なる形状に取り回されるスクータ型車両において、エンジン31の吸気系に燃料噴射装置を備え、該燃料噴射装置におけるインジェクタ69が、側面視で前記左右リヤフレーム11,12の外側縁の幅内に配置される。
【選択図】図2
Description
上記燃焼噴射装置を採用するにあたり、その燃料噴射弁や燃料ホース等の配置については、高圧化された燃料が供給されることから、これらに対する配管及び接続作業等を十分に考慮したものであることが望ましく、かつ左右リヤフレームが側面視で互いに非対称とされるようなスクータ型車両にも適した構成であることが望ましい。
そこでこの発明は、左右リヤフレームが互いに非対称とされる車体フレームを有するスクータ型車両において、燃料噴射装置に対する作業性を向上させることを目的とする。
詳細には、図1〜3に示すように、左立ち上がり部11aは、側面視で直線状をなしてクロスフレーム8から斜め上後方に延び、その上端部(後端部)が湾曲して左アッパフレーム部11bの前端部に連なる。一方、右立ち上がり部12aは、側面視で斜め上前方に凸となるように湾曲しつつクロスフレーム8から斜め上後方に延び、その上端部(後端部)が湾曲して右アッパフレーム部12bの前端部に連なる。
なお、左右リヤフレーム11,12は、上面視では互いに平行をなして前後に延びているが、左リヤフレーム11は右リヤフレーム12に対して若干左右外側に偏倚して設けられている。
左右ステップブラケット21は、側面視で後下がりに傾斜するロアパイプ21aと、該ロアパイプ21aの下部から上方に延びるアッパパイプ21bとを有してなり、これら各パイプ21a,21bの上端部が左右立ち上がり部11a,12aの左右外側にボルト止めにより結合される。
ロアパイプ21aの下端部に支持されるパッセンジャー用のステップ21cは、車幅方向外側に略水平に突出する使用状態と後上がりに傾斜した姿勢に折り畳まれる格納状態との間で回動可能である。
なお、左ピボットプレート9の左右外側には、車体を左側に傾けた起立状態で支持するサイドスタンド(不図示)が回動可能(格納可能)に支持される。
左右フロアフレーム16はほぼ左右対称の構成を有し、該左右フロアフレーム16上に前記フロアステップ54が配設される。
フロントクロスメンバ17の長手方向中間部の上側には、物品収納ボックス14の底部前側を支持する左右一対の支持ブラケット17aが設けられる。
リヤクロスメンバ19は鋼板を適宜ボックス状に形成してなり、その両端部が左右リヤフレーム11,12の後端部に上方から接合される。リヤクロスメンバ19の左右中間部には、燃料タンク15の後フランジが支持されると共に、回動可能なシート13を閉状態(乗員が着座可能な状態)に保持するロック機構(不図示)が支持される。
シリンダ本体33a内にはピストンが往復動可能に嵌装され、該ピストンの往復動がコネクティングロッドを介してクランクシャフトの回転動に変換される(何れも不図示)。
ボディカバー50は、車体フレーム2の前部(ヘッドパイプ3及びメインフレーム7のダウンフレーム部7a周り)をその前方から覆うフロントカバー51と、車体フレーム2の前部を後方から覆うインナーカバー52と、フロントカバー51の下方に連続するように車体フレーム2の下部(メインフレーム7のロアフレーム部7b及び左右フロアフレーム16周り)を下方から覆うアンダーカバー53と、車体フレーム2の下部を上方から覆う前記フロアステップ54と、車体フレーム2の後部前側(左右リヤフレーム11,12の立ち上がり部11a,12a周り)を前方から覆うリヤセンタカバー55と、車体フレーム2の後部(左右リヤフレーム11,12周り)を側方から覆う左右リヤサイドカバー56とを主になる。
燃料タンク15(燃料ポンプ15a)には燃料ホース61が接続され、該燃料ホース61が左リヤフレーム11上をこれに沿うように延びてフロントクロスメンバ17の近傍まで取り回される。
一方、シリンダヘッド33b下側の排気ポート(不図示)には排気管44の基端側が連結され、該排気管44がシリンダ33下方で湾曲して後方へ延び、その先端側が後輪38右側のサイレンサ45に接続される。
スロットルボディ62は例えばアルミニウム合金からなり、その筒状の本体の上流側端部がコネクティングチューブ67の先端部に嵌合装着されると共に、下流側端部が例えばゴム等の可撓性材料からなる筒状のインシュレータ63の上流側端部に嵌合装着される。スロットルボディ62内には、やや前下がりの吸気通路が形成されると共に、該吸気通路を開閉するバタフライ型のスロットルバルブが設けられる(何れも不図示)。
インジェクタ69は棒状をなし、インシュレータ63の斜め前上方において前上がりに傾斜して配置され、その下部がインシュレータ63の外壁を貫通して下端噴射口を吸気通路内に臨ませる。
さらに、インジェクタ69は、側面視でフロントクロスメンバ17と同様に前上がりに傾斜する。ここで、フロントクロスメンバ17が前上がりに傾斜することで、スイングユニット30の揺動時にインジェクタ69と物品収納ボックス14との間に十分なクリアランスを確保し易い。また、インジェクタ69の上方は物品収納ボックス14により保護される。
吸気ダクト71は、伝動ケース34の前端部の左右外側に開口した吸入口34bの周囲に基端側を取り付け、該基端側から左右内側に変位しつつ上方に延出し、該延出部の左右内側に外気導入口72を開口させる。この外気導入口72は、側面視でエアクリーナ装置64の外気導入口68の前方に並ぶように近接配置される。なお、吸気ダクト71の外気導入口72は、左右方向で左リヤフレーム11よりも左右内側に入り込んだ位置にあるが、エアクリーナ装置64の外気導入口68は、左右方向で左リヤフレーム11と概ね重なる位置にある。
また、左右リヤフレーム11,12がラジエータ43以外の補機類(吸排気系部品や電装系部品等)を避けて互いに非対称となる構成であってもよい。
さらに、左右リヤフレーム11,12の関係を逆転し、左リヤフレーム11よりも右リヤフレーム12を低く、かつ該右リヤフレーム12に沿って燃料ホース61を取り回す構成としてもよい。
さらにまた、自動二輪車1は、エンジン31は車体フレーム2に固定的に支持し、動力伝達機構35及び後輪38のみ上下揺動可能とした構成であってもよい。
また、エンジン31のシリンダ33やクランクシャフトの配置は様々であり、かつ複数気筒エンジンであってもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、三輪又は四輪のスクータ型車両にも適用できることはもちろん、部品構成や構造、形状、大きさ、数及び配置等を含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 前輪(操舵輪)
7 メインフレーム
11,12 左右リヤフレーム
11a,12a 左右立ち上がり部(非対称部位、前部)
11b,12b 左右アッパフレーム部(後部)
14 物品収納ボックス
15 燃料タンク
17 フロントクロスメンバ(クロスメンバ)
30 スイングユニット(スイング式動力ユニット)
31 エンジン
33b シリンダヘッド
35 動力伝達機構
61 燃料ホース
69 インジェクタ(燃料噴射弁)
Claims (6)
- 操舵輪を支持するヘッドパイプと、該ヘッドパイプから斜め下後方に延びるメインフレームと、該メインフレームの後端近傍から斜め上後方に立ち上がる左右リヤフレームとを有する車体フレームを備え、前記左右リヤフレームが側面視で互いに異なる形状に取り回されるスクータ型車両において、
エンジンの吸気系に燃料噴射装置を備え、該燃料噴射装置における燃料噴射弁が、側面視で前記左右リヤフレームの外側縁の幅内に配置されることを特徴とするスクータ型車両。 - 前記車体フレームが前記左右リヤフレームの非対称部位の間に渡るクロスメンバを有し、該クロスメンバと側面視で重なるように前記燃料噴射弁が配置されることを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両。
- 前記クロスメンバが斜め上前方に凸の湾曲状に形成され、平面視で前記左右リヤフレームの非対称部位の間かつ前記クロスメンバの湾曲内周側に前記燃料噴射弁が配置されることを特徴とする請求項2に記載のスクータ型車両。
- 前記エンジンの燃料を貯留する燃料タンクと、該燃料タンクと前記燃料噴射弁とを繋ぐ燃料ホースとを備え、
前記燃料タンクが前記左右リヤフレームの後部に支持されると共に、前記左右リヤフレームの前部が側面視で互いに非対称とされ、
該左右リヤフレームの前部間に前記燃料噴射弁が配置され、
該左右リヤフレームの一方の前部が他方の前部よりも側面視で低くなるように形成されると共に、前記一方のリヤフレームに沿うように前記燃料ホースが配置されることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のスクータ型車両。 - 前記エンジン及び動力伝達機構を一体化して前記車体フレームに上下揺動可能に支持するスイング式動力ユニットを備え、
前記左右リヤフレームの前部間に前記エンジンのシリンダヘッドが配置され、
前記燃料ホースが前記エンジンのシリンダヘッドの前方を迂回して前記燃料噴射弁に接続されることを特徴とする請求項4に記載のスクータ型車両。 - 前記左右リヤフレームの前部の上方に物品収納ボックスを備え、
前記車体フレームが前記左右リヤフレームの前部間に渡るクロスメンバを有し、
該クロスメンバに前記物品収納ボックスが支持されると共に、該クロスメンバと側面視で重なるように前記燃料噴射弁が配置されることを特徴とする請求項4又は5に記載のスクータ型車両。
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