JP7482962B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7482962B2
JP7482962B2 JP2022158117A JP2022158117A JP7482962B2 JP 7482962 B2 JP7482962 B2 JP 7482962B2 JP 2022158117 A JP2022158117 A JP 2022158117A JP 2022158117 A JP2022158117 A JP 2022158117A JP 7482962 B2 JP7482962 B2 JP 7482962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
injector
heater device
fuel chamber
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022158117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2024051787A (ja
Inventor
雅文 瀧
勇介 丸井
貴浩 松岡
広記 細江
悟 伊能
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2022158117A priority Critical patent/JP7482962B2/ja
Priority to EP23200294.9A priority patent/EP4345282A1/en
Publication of JP2024051787A publication Critical patent/JP2024051787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7482962B2 publication Critical patent/JP7482962B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M53/00Fuel-injection apparatus characterised by having heating, cooling or thermally-insulating means
    • F02M53/02Fuel-injection apparatus characterised by having heating, cooling or thermally-insulating means with fuel-heating means, e.g. for vaporising
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M31/00Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture
    • F02M31/02Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture for heating
    • F02M31/12Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture for heating electrically
    • F02M31/125Fuel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M31/00Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture
    • F02M31/02Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture for heating
    • F02M31/16Other apparatus for heating fuel
    • F02M31/18Other apparatus for heating fuel to vaporise fuel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M35/00Combustion-air cleaners, air intakes, intake silencers, or induction systems specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M35/10Air intakes; Induction systems
    • F02M35/10209Fluid connections to the air intake system; their arrangement of pipes, valves or the like
    • F02M35/10216Fuel injectors; Fuel pipes or rails; Fuel pumps or pressure regulators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M69/00Low-pressure fuel-injection apparatus ; Apparatus with both continuous and intermittent injection; Apparatus injecting different types of fuel
    • F02M69/04Injectors peculiar thereto
    • F02M69/042Positioning of injectors with respect to engine, e.g. in the air intake conduit
    • F02M69/044Positioning of injectors with respect to engine, e.g. in the air intake conduit for injecting into the intake conduit downstream of an air throttle valve

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
従来、気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて二酸化炭素の排出量低減に関する研究開発が行われている。
例えば特許文献1においては、インジェクタと、インジェクタの燃料供給口に燃料を供給するとともにインジェクタを保持する燃料ジョイント(燃料チャンバ部)と、燃料ジョイントに取り付けられるとともに燃料ジョイント内の燃料を加熱するための棒状のヒータ部を備えるヒータ装置と、を備えている。インジェクタとヒータ部とは、互いに軸線を平行かつ同軸にして配置されている。
特許第4834728号公報
ところで、二酸化炭素の排出量低減のために、上記従来技術をそのまま自動二輪車等の小型の機器に適用した場合、周辺部品とのクリアランスを確保しながらヒータ装置等を含む昇温部をコンパクトに納める必要があり、工夫が望まれている。
そこで本発明は、インジェクタに燃料を加熱する昇温部が連なる燃料供給装置において、昇温部とフレーム部材とのクリアランスを確保しながら内燃機関とフレーム部材とを近付けて配置し、機器自体をコンパクトにすることを目的とする。そして、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、機器(1)に搭載される内燃機関(10)と、前記機器(1)の上下方向で前記内燃機関(10)の上方に配置され、前記上下方向から見て第一方向に延びる、前記機器(1)のフレーム部材(22)と、前記内燃機関(10)に供給する燃料を噴射するインジェクタ(40)と、前記インジェクタ(40)に接続され、前記インジェクタ(40)に供給する燃料を溜める燃料チャンバ部(50)と、前記燃料チャンバ部(50)に接続され、前記燃料チャンバ部(50)内に溜めた燃料を加熱するヒータ装置(60)と、を備え、前記ヒータ装置(60)は、前記フレーム部材(22)に対して、前記上下方向から見て前記第一方向と直交する第二方向にオフセットして配置されている。
この構成によれば、内燃機関の上方に機器のフレーム部材が配置され、インジェクタに接続されるヒータ装置が、上下方向から見てフレーム部材の長手方向(第一方向)と直交する幅方向(第二方向)にオフセットして配置されることで、ヒータ装置とフレーム部材との間のクリアランスを確保しやすくなる。これにより、フレーム部材に対するヒータ装置の上下方向の配置自由度を向上させるとともに、ヒータ装置の上方からのメンテナンス性を確保することができる。ヒータ装置とフレーム部材との間のクリアランスを確保しながら内燃機関とフレーム部材とを近付けて配置し、機器自体をコンパクトにすることができる。
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、前記ヒータ装置(60)と前記フレーム部材(22)とは、前記第二方向から見て互いに重なるように配置されている。
この構成によれば、ヒータ装置とフレーム部材とを上下方向でオーバーラップさせて配置することで、インジェクタに燃料チャンバ部およびヒータ装置を接続した構成を効率よく配置することができる。
本発明の第三の態様は、上記第一の態様において、前記第一方向は前記機器(1)の前後方向、前記第二方向は前記機器(1)の左右方向であり、前記フレーム部材(22)は、前記機器(1)の左右中央(CL)に沿って前後方向に延び、前記内燃機関(10)の吸気通路(TA)は、前記左右中央(CL)に対して左右方向一側にオフセットして配置されている。
この構成によれば、内燃機関の吸気通路が左右方向一側にオフセットして配置されることで、吸気通路に設けられるインジェクタおよびヒータ装置を左右方向一側に配置しやすく、フレーム部材に対してヒータ装置をオフセットさせた配置を容易にすることができる。
本発明によれば、インジェクタに燃料を加熱する昇温部が連なる燃料供給装置において、昇温部とフレーム部材とのクリアランスを確保しながら内燃機関とフレーム部材とを近付けて配置し、機器自体をコンパクトにすることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の右側面図である。 図1の要部拡大図である。 上記自動二輪車の吸気通路部品周辺の上面図である。 図3から一部の部品を無くした上面図である。 上記吸気通路部品に取り付けられるインジェクタ、燃料チャンバ部およびヒータ装置の斜視図である。 上記インジェクタおよび燃料チャンバ部の各中心軸線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。
<車両全体>
図1に示すように、本実施形態は、鞍乗り型車両である自動二輪車1に適用される。自動二輪車1の前輪2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム20の前端部のヘッドパイプ21に支持されている。ステアリングステム4の上部には、操向用のバーハンドル6が取り付けられている。
自動二輪車1の後輪7は、スイングアーム8の後端部に支持されている。スイングアーム8の前端部は、車体フレーム20の前後中間部のピボットフレーム23に支持されている。なお、本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。後輪7は、自動二輪車1のパワーユニットPUに対し、例えば車体後部左側に配置されたチェーン式の伝動機構を介して連結されている。
パワーユニットPUは、自動二輪車1の原動機であるエンジン(内燃機関)10と、エンジン10の出力を断接、変速するクラッチ及びトランスミッション(何れも不図示)と、を含む一体のユニットであり、車体フレーム20に固定的に支持されている。
エンジン10は、クランクケース11の前部上方にシリンダ12を起立させている。シリンダ12の後部には、吸気通路部品32が接続されている。シリンダ12の前部には、排気管14が接続されている。排気管14は、エンジン10の前方から下方を通って例えば右後方に取り回され、車体後部右側に配置された排気マフラー14aに接続されている。
エンジン10の上方には、エンジン10に供給する燃料を貯留する燃料タンク15が配置されている。燃料タンク15の後方には、運転者および後部同乗者が着座するシート16が配置されている。車体下部両側には、運転者の足を載せる左右一対のメインステップ17、および後部同乗者用が足を載せる左右一対のピリオンステップ18がそれぞれ配置されている。
<車体フレーム>
図1を参照し、車体フレーム20は、複数種の鋼材を溶接等により一体結合して構成されている。
車体フレーム20は、車体左右中央に軸心を配置する単一のヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の上部から後下方へ車体左右中央に沿って延びる単一のメインフレーム22と、メインフレーム22の後下端部から相対的に急傾斜をなして後下方へ車体左右中央に沿って延びる単一のピボットフレーム23と、ヘッドパイプ21の下部から後下方へメインフレーム22よりも急傾斜をなして車体左右中央に沿って延びる単一のダウンフレーム27と、を備えている。
また、車体フレーム20は、メインフレーム22の後部に前端部が接合されるとともにこの前端部から後方へ略水平に延びる左右一対のシートレール25と、ピボットフレーム23の上下中間部に前端部が接合されるとともにこの前端部から上後方へ後上がりに延びる左右一対のサポートフレーム26と、を備えている。左右サポートフレーム26の後端部は、それぞれ左右シートレール25の前後中間部に下方から接合されている。
メインフレーム22、ピボットフレーム23、ダウンフレーム27および左右シートレール25は、それぞれ鋼板にプレス加工を施して形成されたプレスフレーム体を組み合わせて構成されている。
図3を参照し、メインフレーム22は、左右一対のメインプレスフレーム体22L,22Rを一体に接合して構成されている。左右メインプレスフレーム体22L,22Rは、それぞれ一体の鋼板プレス成型部品であり、それぞれ車幅方向外側(左右方向外側)に膨出する膨出形状を有している。前記膨出形状の両端からは、それぞれ接合フランジ22bが屈曲して延びている。これら接合フランジ22bを車幅方向で互いに当接させて、スポット溶接等で一体に接合することで、左右の膨出形状を対向させた閉断面構造を持つ一体のメインフレーム22が構成されている。
ピボットフレーム23、ダウンフレーム27および左右シートレール25も概ね同様の閉断面構造を有しており、詳細説明は省略する。サポートフレーム26は例えば角鋼管で構成されている。
車体フレーム20は、プレスフレーム体を組み合わせたものに限らず、鋼管を組み合わせたものでもよい。ダウンフレーム27は、単一のものに限らず、左右一対のものでもよい。
<エンジン>
図1、図2を参照し、エンジン10は、クランクシャフト(不図示)の回転中心軸線(クランク軸線)を左右方向(車幅方向)に沿わせた空冷単気筒エンジンである。エンジン10は、クランクケース11の前部上端にシリンダ12を前傾姿勢で起立させている。エンジン10は、ガソリンの他に、エタノール又はガソリンとエタノールとの混合燃料(以下、エタノール燃料と総称する。)を用いて運転可能である。すなわち、自動二輪車1は、複数種の燃料による走行が可能なフレキシブル・フューエル・モーターサイクル(FFM)である。
シリンダ12は、クランクケース11側から順に、シリンダ本体12a、シリンダヘッド12b及びヘッドカバー12cを有している。シリンダ本体12a内にはピストン(不図示)が嵌装され、このピストンの往復動がクランクケース11内のクランクシャフトの回転動に変換される。クランクシャフトの回転動力は、クランクケース11後部内のクラッチ及びトランスミッション(何れも不図示)を介して、クランクケース11後部左側に出力される。出力された回転動力は、チェーン式伝動機構を介して後輪7に伝達される。
シリンダヘッド12bの後部(吸気側)には、スロットルボディ33を含む吸気通路部品32の下流端が接続されている。図中符号34は吸気通路部品32の上流端が接続されるエアクリーナボックス、符号35はスロットルボディ33とエアクリーナボックス34とを接続するコネクティングチューブ、符号36はスロットルボディ33とシリンダヘッド12bとを接続する吸気管部材、をそれぞれ示す。コネクティングチューブ35および吸気管部材36は吸気通路部品32に含まれる。
エアクリーナボックス34は、ピボットフレーム23、シートレール25およびサポートフレーム26で囲まれた側面視三角形状の領域R1(図1参照)内に配置されている。領域R1の車幅方向外側は、車体カバーとしてのサイドカバー19で覆われている。
<燃料供給装置>
ここで、自動二輪車1は、燃料タンク15、燃料ポンプ(不図示)、燃料ホース(不図示)、インジェクタ(燃料噴射弁)40等を含んで燃料供給装置を構成している。
図1、図2、図6を参照し、燃料タンク15の燃料は、例えば燃料タンク15内に配置した燃料ポンプに吸入され、下流側へ吐出される。燃料ポンプから吐出された燃料は、インジェクタ40に連なる燃料チャンバ部50のチャンバ室T3内に供給される。チャンバ室T3にはヒータ部62が臨んでおり、チャンバ室T3内に溜めた燃料を加熱可能である。
インジェクタ40は、ECU(Electric Control Unit)に作動制御され、スロットルセンサ等の出力に応じて吸気通路部品32内へ燃料を噴射する。
図3、図4を併せて参照し、スロットルボディ33を含む吸気通路部品32は、車体左右中央CLに対して全体的に左右一側(実施形態では右側)に偏って配置されている。
図4~図6を参照し、シリンダヘッド12bの後部には、吸気ポートのシリンダ外部への開口(外部開口38)を形成するポート開口部37が備えられている。ポート開口部37は、法線方向L1(法線L1に沿う方向)が後方かつ車幅方向外側に向けて傾斜した平面S1と、平面S1に沿う外部開口38と、を形成している。吸気ポートの外部開口38は、法線方向L1に向けて(後方かつ車幅方向外側に向けて)斜めに開口している。
ポート開口部37には、吸気管部材36の前端部(下流端部)が固定されている。吸気管部材36は、概ねポート開口部37の前記平面S1の法線方向L1に沿って後方に延びる第一吸気通路T1を形成している。詳細には、第一吸気通路T1は、車両上面視(以下、単に上面視という。)では吸気ポートの前記平面S1の法線方向L1に向けて、車両前後方向に対して傾斜して直線状に延びている。第一吸気通路T1は、側面視では車両前後方向に対して後上がりに傾斜して略直線状(詳細には僅かに上方に凸の湾曲状)に延びている。吸気管部材36は、外部開口38を挟んで配置された一対の締結部39によって、ポート開口部37に固定されている。
図2~図4を参照し、吸気管部材36の後端部(上流端部)には、スロットルボディ33の前端部(下流端部)が接続されている。スロットルボディ33の筒状の本体33aは、吸気管部材36の第一吸気通路T1の上流側に直線状に連なる第二吸気通路T2を形成している。スロットルボディ33内の第二吸気通路T2の中心軸線(ボア中心軸線33c)は、側面視ではやや後上がりに傾斜して直線状に後方へ延び、上面視では吸気ポートの前記平面S1の法線方向L1と同様、後方かつ車幅方向外側に傾斜して後方へ延びている。
スロットルボディ33の本体33a内には、スロットル弁としてのバタフライバルブ33dが回動可能に支持されている。バタフライバルブ33dの回動中心軸線33d1は、略水平に配置され、かつボア中心軸線33cと直交して配置されている。バルブ回動軸の一端部(右端部)は本体33aの外部に突出し、この突出部にプーリー33eが一体回転可能に取り付けられ、このプーリー33eが操作ケーブル33fによって駆動される。
以下、吸気通路部品32全体で形成する吸気通路(第一吸気通路T1および第二吸気通路T2を含む)を吸気通路TAと称する(図1参照)。図2中線33vは、回動中心軸線33d1およびボア中心軸線33cと直交する直線であり、この直線33vに沿う方向を直交方向33vと称する。
<インジェクタ>
図5、図6を参照し、吸気管部材36の前部上側には、インジェクタ40が取り付けられている。
インジェクタ40は、筒状のインジェクタボディ41と、インジェクタボディ41内に収容される弁部(不図示)と、弁部を駆動する電磁駆動部(不図示)と、を備えている。
インジェクタボディ41は、内部に燃料を流通させる燃料流路を形成している。燃料流路には、弁部およびリターンスプリング(不図示)が設けられている。弁部は、リターンスプリングから付与された付勢力によって、燃料流路を閉塞させる。この結果、インジェクタ40は閉弁される。
電磁駆動部は、インジェクタボディ41に設けられて磁気回路を形成する。電磁駆動部は、弁部をリターンスプリングの付勢力に抗してインジェクタボディ41の軸方向に駆動させ、燃料流路を開放させる。この結果、インジェクタ40が開弁され、インジェクタボディ41先端の噴射口42から第一吸気通路T1内へ燃料が噴射される。インジェクタボディ41の外周部には、弁駆動用の給電ハーネスを接続するためのカプラ43が突設されている。カプラ43は、左右一側(右側、吸気通路部品32のオフセット方向)に突出している。
インジェクタ40は、その長手方向(インジェクタボディ41の長手方向)に沿う中心軸線C1が、後側(上流側)ほど上方に位置するように(吸気管部材36およびスロットルボディ33から離れるように)傾斜して配置されている。以下、インジェクタ40の長手方向を第一長手方向、インジェクタ40の中心軸線C1を第一中心軸線C1という。インジェクタ40の上後側(噴射口42と反対側)は、インジェクタ40の上流側に相当する。
インジェクタ40の第一長手方向で後方への延長部分には、インジェクタ40への供給燃料を溜める燃料チャンバ部50と、燃料チャンバ部50内の燃料を加熱(昇温)するヒータ装置60と、が設けられている。燃料チャンバ部50とヒータ装置60とを含んで、インジェクタ40に供給する燃料を昇温させる昇温部65が構成されている。
燃料チャンバ部50は、チャンバケース51を備えている。チャンバケース51は、上後方に開放した円筒状をなし、内部空間としてチャンバ室T3を形成する。チャンバケース51の外周壁52の軸方向中間部(中央に限らない)の外周には、燃料ホースを接続するためのノズル53が突設されている。ノズル53は、燃料チャンバ部50から左右他側(左側、吸気通路部品32のオフセット方向と反対側)に突出し、燃料ホース(不図示)は、左右他側に延びながら燃料ポンプに接続される。
チャンバケース51の下前部には、インジェクタボディ41の上後部が嵌め込まれて接続されている。チャンバケース51の上後端の開口部54は、ヒータ装置60の本体部61が嵌め込まれて閉塞されている。
ヒータ装置60は、本体部61からチャンバ室T3内へ、棒状のヒータ部62を突出させている。ヒータ部62は、チャンバケース51と同軸に配置されている。本体部61の上後端には、ヒータ作動用の給電ハーネスを接続するためのカプラ63が突設されている。
燃料ホースから供給された燃料は、チャンバ室T3内に供給されて溜められ、ヒータ部62の発熱によって昇温される。昇温された燃料は、インジェクタ40のインジェクタボディ41内に至り、弁部の駆動によって噴射口42から吸気通路TA内に噴射される。
エタノール燃料エンジン10においては、冷間時の始動性を向上させるために、および排ガス中に含まれる有害成分を低減するために、加熱した燃料を吸気通路TAに噴射し、噴射燃料の気化を促進させることが有効である。
以下、燃料チャンバ部50の長手方向(チャンバケース51およびヒータ部62の長手方向(軸方向))を第二長手方向、燃料チャンバ部50の中心軸線(チャンバケース51およびヒータ部62に共通の中心軸線)を第二中心軸線C2という。チャンバケース51およびヒータ部62の各長手方向は互いに平行であり、チャンバケース51およびヒータ部62の各中心軸線は互いに一致している。なお、チャンバケース51およびヒータ部62の各長手方向が互いに非平行であったり、チャンバケース51およびヒータ部62の各中心軸線が互いにずれて配置されたりしてもよい。
燃料チャンバ部50は、インジェクタ40に対して軸方向を傾斜させて配置されている。燃料チャンバ部50の第二中心軸線C2とインジェクタ40の第一中心軸線C1とは、燃料チャンバ部50とインジェクタ40との接続部分Jにおいて互いに交差しているが、必ずしも交差する必要はない。
インジェクタ40の第一中心軸線C1は、後上がりに傾斜しており、吸気通路TAの中心軸線(この場合はボア中心軸線33c)に近づくように後方に傾斜している。
燃料チャンバ部50の第二中心軸線C2は、第一中心軸線C1と同様、後上がりに傾斜しており、吸気通路TAの中心軸線(この場合はボア中心軸線33c)に近づくように後方に傾斜している。
第二中心軸線C2は、第一中心軸線C1に対して、後側ほどスロットルボディ33から離れるように(インジェクタ40よりも燃料チャンバ部50が後上がりとなるように)傾斜している。第一中心軸線C1と第二中心軸線C2との相対角度は例えば20度未満であり、起立しすぎることによる周辺部品の配置スペースへの影響を抑えている。
図4を参照し、燃料チャンバ部50は、インジェクタ40に対してさらに後上がりに傾斜することで、スロットルボディ33との間のクリアランスを確保しやすくされている。スロットルボディ33の上面部には、例えばIACV(Idle Air Control Valve)等の吸気系部品33gが配置されており、この吸気系部品33gに対して燃料チャンバ部50がクリアランスを確保しやすくされている。
ヒータ装置60の本体部61は、上面視で少なくとも一部がスロットルボディ33と重なるように配置されている。
ヒータ装置60の本体部61の全体が上面視でスロットルボディ33と重なるように配置されると、ヒータ装置60の配置スペースは水平方向に広がらないが、ヒータ装置60とスロットルボディ33との間の上下方向のクリアランスは確保し難くなる。
一方、ヒータ装置60の一部が上面視でスロットルボディ33と重なるように配置されることで、ヒータ装置60の配置スペースが水平方向で広がることを抑えつつ、ヒータ装置60とスロットルボディ33との間の上下方向のクリアランスは確保しやすくなる。
図2を参照し、ヒータ装置60および燃料チャンバ部50は、インジェクタ40に対して鉛直方向寄りに起立した配置である。このため、シリンダ12周りを通過して昇温した走行風が燃料チャンバ部50に当たりやすく、その結果、燃料チャンバ部50内に溜めた燃料を温めやすく、車両走行中にもヒータ電力を抑えながら燃料を温めることができる。
ここで、ヒータ装置60の作動について説明する。
車両を駐停車してエンジン10の駆動を止めている場合、エンジン10は冷えており、燃料供給装置内の燃料も冷えている。吸気通路TAに噴射する燃料の気化を促進するためには、ヒータ装置60による燃料の昇温をエンジン10の始動前に行う必要がある。ヒータ装置60による燃料の昇温開始のタイミングとしては、例えばエンジン10を停止して駐停車状態にある車両のメインスイッチがオンになったタイミングが好適である。
ヒータ装置60による燃料の昇温は、例えばヒータ装置60の作動がオンになったタイミングから開始される。ヒータ装置60の制御部は、ヒータ装置60のオンとともにタイマーを作動させ、規定時間の経過後にヒータ装置60をオフにする。その後、エンジン10の始動(スタータ駆動)が可能となる。このとき、インジケータランプを点灯させる等により、エンジン始動が可能になったことをユーザーに告知してもよい。
ヒータオンの継続時間は、例えば外気温や機関温度に応じて変動させてもよい。このときの温度検知は、例えば既存の吸気温センサ、油温センサ、等の検知情報を利用することができる。また、燃料チャンバ部50に温度センサを設置し、チャンバ室T3内の燃料の温度を直接検知することもできる。ヒータオンの継続時間に加え(又は継続時間に替わり)、ヒータ装置60の出力を変動させてもよい。
本実施形態は、燃料を加熱し始めて所定の条件が揃えば(例えば所定時間の経過等)、ヒータオフとするものであるが、車両走行中での燃料の気化を促進するためにも、ヒータオンによる加熱を継続するものであってもよい。なお、本実施形態では、燃料チャンバ部50に、エンジン10の周囲を流れて熱を帯びた走行風が当たりやすい構造であるので、ヒータオンを継続する際の電力量を抑えることに寄与する。
ヒータ装置60は、エンジン10の特にシリンダ本体12a、シリンダヘッド12bおよびヘッドカバー12cの何れかと、車両前後方向視にて重なる配置である。
図3、図4を参照し、前述したように、吸気通路部品32は、車体左右中央CLに対して左右一側(右側)に偏って配置されている。
吸気通路部品32(特にインジェクタ40、燃料チャンバ部50およびヒータ部62)は、車体左右中央CLに位置するメインフレーム22に対し、左右方向一側(右側)にオフセットして配置されている。前記吸気通路部品32は、上面視でメインフレーム22を左右方向一側(右側)に避けて配置されている。
その結果、後上がりに傾斜した燃料チャンバ部50の上端周辺(ヒータ装置60を含む)は、側面視でメインフレーム22と重なるように配置可能である(図2参照)。このため、燃料チャンバ部50の後上方への傾斜角を大きく確保することが可能であり、燃料チャンバ部50およびヒータ装置60をより鉛直方向寄りに起立させてエンジン熱を受けやすくすることができる。
実施形態では、メインフレーム22は車体左右中央CLに単一に設けられ、前後方向の全長に渡って車体左右中央CLと上面視で重なるように設けられている。このメインフレーム22に対して、吸気通路部品32が左右方向一側にオフセットして配置されている。この構成の変形例として、メインフレーム22が左右一対に設けられる構成も有り得る。
すなわち、メインフレーム22が車体左右中央CLに対してオフセットして設けられ(車体左右中央CLを避けて設けられ)、吸気通路部品32が車体左右中央CLに配置(上面視で車体左右中央CLと重なるように配置)されてもよい。このとき、吸気通路部品32は左右メインフレーム22に対して左右方向でオフセットして配置され、かつ左右メインフレーム22の間に配置される。これにより、吸気通路部品32に車幅方向外側からの外乱が及び難くなる。
図5を参照し、チャンバケース51の外周壁52の前端側の外周には、左右方向外側に延びる板状のリブ55が一体形成されている。各リブ55は、チャンバケース51の前端部からインジェクタ40のインジェクタボディ41の後端部に渡る範囲に設けられ、燃料チャンバ部50およびインジェクタ40の接続部分Jを補強するとともに、チャンバケース51の外表面積を実質的に増やし、エンジン熱を受熱しやすくしている。
チャンバケース51には、燃料チャンバ部50を通路部材に固定するための固定部56が一体形成されている。固定部56は、左右一側(右側)のリブ55の先端部からリブ55を延長するように前方へ延びるアーム部56a(図6参照)と、アーム部56aの先端部に形成される締結ボス56bと、を備えている。リブ55を延長した固定部56を備えることで、チャンバケース51の外表面積をより一層増やしてエンジン熱を受熱しやすくしている。
固定部56が吸気管部材36に締結されることで、燃料チャンバ部50が吸気管部材36に固定されるとともに、燃料チャンバ部50に上流側から押さえ込まれる形で、インジェクタ40が吸気管部材36に固定される。このような固定部56を備える燃料チャンバ部50は、インジェクタ40の固定部材を兼ねている。
以上説明したように、上記実施形態における燃料供給装置は、自動二輪車1に搭載されるエンジン10と、前記エンジン10に接続され、内部に吸気通路TA(第一吸気通路T1)を形成する吸気管部材36と、前記吸気管部材36の上流側に接続され、前記エンジン10への吸気量を調整するスロットルボディ33と、前記吸気管部材36に接続され、第一長手方向を有し、前記吸気通路TA内に燃料を噴射するインジェクタ40と、前記インジェクタ40における前記第一長手方向で前記吸気管部材36と反対側に接続され、第二長手方向を有し、前記インジェクタ40に供給する燃料を溜めるとともにヒータ部62を臨ませる燃料チャンバ部50と、を備え、前記インジェクタ40は、前記第一長手方向に沿う第一中心軸線C1が、前記スロットルボディ33内のボア中心に沿うボア中心軸線33cに対して、前記吸気通路TAの上流側に向かうほど前記スロットルボディ33から離れるように傾斜して配置され、前記燃料チャンバ部50は、前記第二長手方向に沿う第二中心軸線C2が、前記インジェクタ40の前記第一中心軸線C1に対して、前記吸気通路TAの上流側に向かうほど前記スロットルボディ33からさらに離れるように傾斜して配置されている。
この構成によれば、インジェクタ40における第一長手方向に沿う第一中心軸線C1が、スロットルボディ33のボア中心軸線33cに対して、吸気通路TAの上流側に向かうほどスロットルボディ33から離れるように傾斜して配置され、燃料チャンバ部50における第二長手方向に沿う第二中心軸線C2が、インジェクタ40の第一中心軸線C1に対して、吸気通路TAの上流側に向かうほどスロットルボディ33からさらに離れるように傾斜して配置されることで、インジェクタ40の上流側に連なる燃料チャンバ部50を、スロットルボディ33からその径方向で可及的に離して配置することができる。このため、インジェクタ40の長手方向に燃料チャンバ部50が配置される構成でも、燃料チャンバ部50とスロットルボディ33との間のクリアランスを確保しやすく、スロットルボディ33の周囲に付設される部品の配置自由度を高めることができる。
また、上記燃料供給装置において、前記燃料チャンバ部50内に溜めた燃料を加熱するヒータ装置60を備え、前記ヒータ装置60は、前記燃料チャンバ部50における前記第二長手方向で前記インジェクタ40と反対側に接続される本体部61と、前記本体部61から前記燃料チャンバ部50内に延び、前記燃料チャンバ部50と同軸に配置される前記ヒータ部62と、を備えている。
この構成によれば、燃料チャンバ部50の長手方向に沿ってヒータ部62が延びることで、燃料チャンバ部50内の燃料を効率よく加熱することができる。インジェクタ40の上流側に連なる燃料チャンバ部50およびヒータ装置60を、スロットルボディ33からその径方向で可及的に離して配置することができる。このため、インジェクタ40の長手方向に連なって燃料チャンバ部50およびヒータ装置60が配置される構成でも、燃料チャンバ部50およびヒータ装置60とスロットルボディ33との間のクリアランスを確保しやすく、スロットルボディ33の周囲に付設される部品の配置自由度を高めることができる。
また、上記燃料供給装置において、前記スロットルボディ33は、前記吸気通路TAを開閉するバタフライバルブ33dを備え、前記バタフライバルブ33dの回動中心軸線33d1と前記ボア中心軸線33cとの両方に直交する直交方向33vから見て、前記ヒータ装置60は、前記スロットルボディ33と重なるように配置されている。
この構成によれば、バタフライバルブ33dの周囲はデッドスペースが生じやすく、バタフライバルブ33dの回動中心軸線33d1とボア中心軸線33cとに直交する直交方向33vから見て、ヒータ装置60とスロットルボディ33とが重なる配置とすることで、前記デッドスペースを有効利用して燃料チャンバ部50およびヒータ装置60を配置することができる。
また、上記燃料供給装置において、前記スロットルボディ33の上面視で、前記ヒータ装置60は、前記スロットルボディ33と重なるように配置されている。
この構成によれば、スロットルボディ33の上面視で、ヒータ装置60とスロットルボディ33とが重なる配置とすることで、上記同様、バタフライバルブ33dの周囲のデッドスペースを有効利用して燃料チャンバ部50およびヒータ装置60を配置することができる。
また、上記燃料供給装置において、前記燃料チャンバ部50は、前記エンジン10の後方に配置され、かつ前後方向視で前記エンジン10と重なるように配置され、前記燃料チャンバ部50は、前記第二中心軸線C2が、前記インジェクタ40の前記第一中心軸線C1よりも車両前後方向に対して直角に近い角度(鉛直方向に近い角度)となるように配置されている。
この構成によれば、燃料チャンバ部50の第二中心軸線C2が、インジェクタ40の第一中心軸線C1よりも車両前後方向(車両進行方向)に対して直角に近い角度に配置されることで、燃料チャンバ部50の前面投影面積を確保しやすくなる。このため、エンジン10の周囲を流れて熱を帯びた走行風が燃料チャンバ部50に当たりやすく、エンジン10の熱を利用して燃料チャンバ部50内の燃料を加熱しやすくすることができる。
また、上記燃料供給装置において、前記燃料チャンバ部50は、内部空間(チャンバ室T3)を囲う外壁(外周壁52)から外側に突出するリブ55を備えている。
この構成によれば、燃料チャンバ部50の外壁にリブ55を一体形成することで、燃料チャンバ部50の外表面積(受熱面積)を増やしてエンジン10の熱を受けやすくし、燃料チャンバ部50内の燃料をより一層加熱しやすくすることができる。これにより、車両走行中での燃料の気化を促進することができる。
また、上記燃料供給装置は、自動二輪車1に搭載されるエンジン10と、前記自動二輪車1の上下方向(車両上下方向)で前記エンジン10の上方に配置され、前記上下方向から見て第一方向(車両前後方向)に延びる、前記自動二輪車1のフレーム部材(メインフレーム22)と、前記エンジン10に供給する燃料を噴射するインジェクタ40と、前記インジェクタ40に接続され、前記インジェクタ40に供給する燃料を溜める燃料チャンバ部50と、前記燃料チャンバ部50に接続され、前記燃料チャンバ部50内に溜めた燃料を加熱するヒータ装置60と、を備え、前記ヒータ装置60は、前記メインフレーム22に対して、前記上下方向から見て前記第一方向と直交する第二方向(車両左右方向)にオフセットして配置されている。
この構成によれば、エンジン10の上方に自動二輪車1のメインフレーム22が配置され、インジェクタ40に接続されるヒータ装置60が、上下方向から見てメインフレーム22の長手方向(車両前後方向)と直交する車幅方向(車両左右方向)にオフセットして配置されることで、ヒータ装置60とメインフレーム22との間のクリアランスを確保しやすくなる。これにより、メインフレーム22に対するヒータ装置60の上下方向の配置自由度を向上させるとともに、ヒータ装置60の上方からのメンテナンス性を確保することができる。
また、上記燃料供給装置において、前記ヒータ装置60と前記メインフレーム22とは、前記第二方向(車両左右方向)から見て互いに重なるように配置されている。
この構成によれば、ヒータ装置60とメインフレーム22とを上下方向でオーバーラップさせて配置することで、インジェクタ40に燃料チャンバ部50およびヒータ装置60を接続した構成を効率よく配置することができる。
また、上記燃料供給装置において、前記第一方向は前記自動二輪車1の前後方向、前記第二方向は前記自動二輪車1の左右方向であり、前記メインフレーム22は、前記自動二輪車1の車体左右中央CLに沿って前後方向に延び、前記エンジン10の吸気通路TAは、前記車体左右中央CLに対して左右方向一側(右側)にオフセットして配置されている。
この構成によれば、エンジン10の吸気通路TAが左右方向一側にオフセットして配置されることで、吸気通路TAに設けられるインジェクタ40およびヒータ装置60を左右方向一側に配置しやすく、メインフレーム22に対してヒータ装置60をオフセットさせた配置を容易にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、本実施形態の燃料供給装置は、自動二輪車以外の鞍乗り型車両に適用してもよい。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪(四輪バギー等)の車両も含まれる。HEV(Hybrid Electric Vehicle)等の原動機に電気モータを含む車両に適用してもよい。鞍乗り型車両以外の車両(乗用車、バス、トラック等)に適用してもよい。すなわち、実施形態の車両はフレキシブル・フューエル・モーターサイクル(FFM)であるが、四輪車(フレキシブル・フューエル・ビークル(FFV))でもよい。
本実施形態の燃料供給装置は、車両に適用されるものであるが、本発明は車両への適用に限らず、航空機や船舶等の種々輸送機器、ならびに建設機械や産業機械等、様々な乗物や移動体に適用してもよい。さらに、本発明は、乗物以外でも燃料供給装置を備える機器であれば、例えば手押しの芝刈り機や清掃機等に広く適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(機器、移動体、鞍乗り型車両)
10 エンジン(内燃機関)
22 メインフレーム(フレーム部材)
32 吸気通路部品
33 スロットルボディ
33c ボア中心軸線
33d バタフライバルブ
33d1 回動中心軸線
33v 直交方向
36 吸気管部材(吸気通路形成部)
40 インジェクタ(燃料噴射弁)
50 燃料チャンバ部
52 外周壁(外壁)
55 リブ
60 ヒータ装置
61 本体部
62 ヒータ部
C1 第一中心軸線
C2 第二中心軸線
CL 車体左右中央
T3 チャンバ室(内部空間)
TA 吸気通路

Claims (3)

  1. 機器(1)に搭載される内燃機関(10)と、
    前記機器(1)の上下方向で前記内燃機関(10)の上方に配置され、前記上下方向から見て第一方向に延びる、前記機器(1)のフレーム部材(22)と、
    前記内燃機関(10)に供給する燃料を噴射するインジェクタ(40)と、
    前記インジェクタ(40)の長手方向の延長部分に接続され、前記インジェクタ(40)に供給する燃料を溜める燃料チャンバ部(50)と、
    前記燃料チャンバ部(50)に接続され、前記燃料チャンバ部(50)内に溜めた燃料を加熱するヒータ装置(60)と、を備え、
    前記ヒータ装置(60)は、前記フレーム部材(22)に対して、前記上下方向から見て前記第一方向と直交する第二方向にオフセットして配置されており、
    前記燃料チャンバ部(50)のチャンバケース(51)には、前記インジェクタ(40)のインジェクタボディ(41)が嵌め込まれて接続され、
    前記燃料チャンバ部(50)の中心軸線(C2)と前記インジェクタ(40)の中心軸線(C1)とは、互いに傾斜して配置されている、燃料供給装置。
  2. 前記ヒータ装置(60)と前記フレーム部材(22)とは、前記第二方向から見て互いに重なるように配置されている、請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記第一方向は前記機器(1)の前後方向、前記第二方向は前記機器(1)の左右方向であり、
    前記フレーム部材(22)は、前記機器(1)の左右中央(CL)に沿って前後方向に延び、
    前記内燃機関(10)の吸気通路(TA)は、前記左右中央(CL)に対して左右方向一側にオフセットして配置されている、請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
JP2022158117A 2022-09-30 2022-09-30 燃料供給装置 Active JP7482962B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022158117A JP7482962B2 (ja) 2022-09-30 2022-09-30 燃料供給装置
EP23200294.9A EP4345282A1 (en) 2022-09-30 2023-09-28 Fuel supply device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022158117A JP7482962B2 (ja) 2022-09-30 2022-09-30 燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2024051787A JP2024051787A (ja) 2024-04-11
JP7482962B2 true JP7482962B2 (ja) 2024-05-14

Family

ID=88236709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022158117A Active JP7482962B2 (ja) 2022-09-30 2022-09-30 燃料供給装置

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP4345282A1 (ja)
JP (1) JP7482962B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052625A (ja) 2008-08-29 2010-03-11 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2018080690A (ja) 2016-11-18 2018-05-24 三菱自動車工業株式会社 鞍型燃料タンク

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7588009B2 (en) * 2003-06-23 2009-09-15 Honda Motor Co., Ltd. Layout structure of a fuel injection device in a motor cycle
WO2006130938A1 (en) 2005-06-06 2006-12-14 Robert Bosch Limitada A fuel-heating assembly and method for the pre-heating of fuel of an internal combustion engine
JP2019210893A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 川崎重工業株式会社 エンジン
BR102019025380A2 (pt) * 2019-11-29 2021-06-08 Robert Bosch Limitada conjunto de aquecimento de combustível
BR102020026406A2 (pt) * 2020-12-22 2022-07-05 Robert Bosch Limitada Dispositivo para aquecimento de combustível

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052625A (ja) 2008-08-29 2010-03-11 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2018080690A (ja) 2016-11-18 2018-05-24 三菱自動車工業株式会社 鞍型燃料タンク

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024051787A (ja) 2024-04-11
EP4345282A1 (en) 2024-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2697154C (en) Arrangement structure for canister of saddle type vehicle
US8316979B2 (en) Arrangement structure for evaporated fuel treatment device of saddle-type vehicle, and vehicle incorporating same
JP5112844B2 (ja) スクータ型車両
JP5519302B2 (ja) 鞍乗型車両
US8668040B2 (en) Supercharger-equipped internal combustion engine for saddle-ride type vehicle
JP5184503B2 (ja) 鞍乗型車両
TWI242069B (en) Fuel injection system for engine in small-sized vehicle
US9988978B2 (en) Four-cycle multi-cylinder engine
JP7482962B2 (ja) 燃料供給装置
JP7478791B2 (ja) 燃料供給装置
JP6155213B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5706249B2 (ja) 車両の電子スロットル配置構造
JPWO2018029822A1 (ja) 鞍乗り型車両
JP7507839B2 (ja) 燃料供給装置
JP2006130975A (ja) スクーター型自動二輪車
WO2021192274A1 (ja) 内燃機関
JP3585232B2 (ja) 自動二・三輪車
BR102023019759A2 (pt) Aparelho de abastecimento de combustível
JP2009226986A (ja) 自動二輪車用変速装置の冷却ダクト構造
JP2001138975A (ja) 自動二・三輪車
JP7046213B2 (ja) 内燃機関
BR102023019789A2 (pt) Dispositivo de abastecimento de combustível
JP2019178642A (ja) 鞍乗り型車両
JP7019831B2 (ja) 内燃機関
JP5113226B2 (ja) スクータ型車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7482962

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150