JP5149771B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両に関する。
従来、乗員が着座する鞍乗りシートの前方かつ下方に配置される燃料タンクと、該燃料タンク内の燃料をキャブレターに供給する燃料ポンプと、ラジエータ用冷却水を溜めるリザーブタンクとを備える鞍乗り型車両において、燃料タンクの一側に燃料ポンプ及びリザーブタンクを配置すると共に、燃料タンクの給油口及びリザーブタンクの給水口を左右に並べて配置し、給油口及び給水口の配置部位を単一のリッドで開閉させるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3489805号公報
ところで、上記従来の構成は、通常は鞍乗りシートと操向ハンドルとの間を足跨ぎ部として開放させたスクータ型車両に適用される。他方、近年の鞍乗り型車両にはキャブレターに代わり燃料噴射弁及びスロットルボディが採用される傾向にあり、これに伴い燃料ポンプが高出力化してその作動音も大きくなり易い。この作動音は前記足跨ぎ部を通じて乗員に伝わり易いため、このような点の改善が要望されている。またこの際、限られた部品配置空間を効率よく活用できる構成であることが望ましい。
そこでこの発明は、鞍乗りシートの前方かつ下方に燃料タンク、燃料ポンプ及びリザーブタンクを備えた鞍乗り型車両において、部品配置空間の有効活用に配慮しながら燃料ポンプの作動音に対する防音性能の向上を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、乗員が着座する鞍乗りシート(例えば実施例の鞍乗りシート5)の前方かつ下方に配置される燃料タンク(例えば実施例の燃料タンク45)と、該燃料タンク内の燃料を燃料噴射装置(例えば実施例のインジェクタ27b)に供給する燃料ポンプ(例えば実施例の燃料ポンプ69)と、ラジエータ用冷却水を溜めるリザーブタンク(例えば実施例のリザーブタンク46)とを備える鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)であって、前記燃料タンクの後部上壁(例えば実施例の後部上壁66b)に給油口(例えば実施例の給油口45b)を設けると共に、前記燃料タンクの前部上壁(例えば実施例の前部上壁66a)を前記後部上壁よりも下方に変位させ、該前部上壁を貫通して前記燃料タンク内に前記燃料ポンプ(例えば実施例の燃料ポンプ69)を挿入して取り付けると共に、該前部上壁及び燃料ポンプの上方であって前記給油口の前方に前記リザーブタンクを配置したことを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車(原動機付自転車含む)のみならず三輪又は四輪の車両を含み、かつ低床の足載せ部を有するスクータ型車両をも含む概念である。
請求項2に記載した発明は、前記燃料タンクの前部上壁及び後部上壁を前下がりに傾斜させたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、操向ハンドル(例えば実施例のバーハンドル2)と、車体後部に配置される前記鞍乗りシートとの間に、左右フロアステップ(例えば実施例のフロアステップ6)が設けられ、その左右フロアステップの間には、上方に凸の膨出形状をなして前後に延在するセンタトンネル部(例えば実施例のセンタトンネル部CT)が設けられ、このセンタトンネル部の内部に、前記燃料タンクと前記リザーブタンクとが配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記センタトンネル部の上壁面に開閉可能なリッド(例えば実施例のリッド47)が設けられ、このリッドにより開閉される凹状空間内に前記燃料タンクの給油口と前記リザーブタンクの給水口(例えば実施例の給水口46b)とが配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記凹状空間を形成するトレー(例えば実施例のトレー48)を前記センタトンネル部の開口を塞ぐように設け、このトレーは、後上がりに傾斜し前記給油口を貫通させる後部底壁(例えば実施例の後部底壁48a)と、前上がりに傾斜し前記給水口を貫通させる前部底壁(例えば実施例の前部底壁48c)とを有することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、燃料タンクにおける給油口を設けた後部上壁に対し、該燃料タンクの前部上壁を下方に変位させ、該前部上壁から燃料タンク内に燃料ポンプを挿入して取り付けることで、燃料タンクの後方かつ上方に配置される鞍乗りシートに着座した乗員から燃料ポンプを遠ざけると共に、燃料ポンプの後方かつ上方に配置される給油口によって燃料ポンプの作動音を乗員に対し伝わり難くすることができる。さらに、燃料ポンプの上方(乗員側)にリザーブタンクを配置することで、燃料ポンプの作動音がさらに乗員に伝わり難くなり、燃料ポンプの作動音に対する防音性能の向上を図ることができる。しかも、限られた部品配置空間に燃料タンク、燃料ポンプ及びリザーブタンクを効率よく配置することができる。
請求項2に記載した発明によれば、燃料タンクの上壁全体が前下がりに傾斜することとなり、該燃料タンクの前部上壁に取り付けた燃料ポンプを鞍乗りシートに着座した乗員からより遠ざけることができ、燃料ポンプの作動音に対する防音性能をさらに向上できる。また、燃料タンク、燃料ポンプ及びリザーブタンクをさらに効率よく配置することができる。
請求項3に記載した発明によれば、センタトンネル部の外壁が燃料ポンプの作動音を遮蔽するので、該燃料ポンプの作動音が乗員にさらに伝わり難くすることができる。また、センタトンネル内のスペースを効率よく使って燃料タンク、燃料ポンプ及びリザーブタンクを配置することができる。
請求項4に記載した発明によれば、給油や給水が容易に行えると共に、リッドによりセンタトンネル部に設けられた開口が塞がれるので、燃料ポンプの作動音が乗員に伝わり難くすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、トレーによりセンタトンネル部に設けられた開口が塞がれるので、燃料ポンプの作動音が乗員にさらに伝わり難くすることができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1,2に示すスクータ型の自動二輪車(スクータ型車両)1は、バーハンドル2によって操向される前輪3と、スイングユニット21によって駆動される後輪4とを備える。バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム11前端のヘッドパイプ12に操向可能に枢支される。車体フレーム11の下部後側には、前記スイングユニット21の前部下側が上下揺動可能に枢支される。前記バーハンドル2と車体後部上に支持される乗員着座用の鞍乗りシート5との間には、比較的車高が低い跨ぎ部Mが設けられる。跨ぎ部Mの左右両側には、シート5に着座した乗員の足を載せる左右フロアステップ6が設けられる。左右フロアステップ6の間には、上方に凸の膨出断面形状をなして前後に延在する後下がりのセンタトンネル部CTが設けられる。
車体フレーム11は複数種の鋼材を溶接等により一体に接合してなり、その前端部に位置する前記ヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から斜め下後方へ延びた後に車体前部下側で後方へ湾曲して延びる一本のメインフレーム13と、車体下部後側において左右に延在してその左右中間部にメインフレーム13の後端部を接合するクロスフレーム14と、該クロスフレーム14の左右側部から斜め上後方に延びた後に車体後部上側で後方へ湾曲して延びる左右リヤフレーム15と、クロスフレーム14の左右側部に接合される左右ピボットブラケット16と、メインフレーム13の下部から左右リヤフレーム15の前部に向けて延びる左右ガセットパイプ17とを主になる。左右リヤフレーム15の前部には、左右ガセットパイプ17の後端部を連結する左右ガセット連結ブラケット18がそれぞれ接合される。
スイングユニット21は、その前部のエンジン22と後部左側の動力伝達機構23とを一体化したスイング式動力ユニットであり、その前部は懸架リンク16aを介して左右ピボットブラケット16に上下揺動可能に支持される。動力伝達機構23の後部とリヤフレーム15の後部との間にはリヤクッション7が配設され、もって車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンションが構成される。
エンジン22(内燃機関)は、クランクシャフト(不図示)を左右方向(車体幅方向)に沿わせた水冷式単気筒エンジンであり、そのクランクケース25の前端部からシリンダ26を前方に向けて略水平に(詳細にはやや前上がりに)突出させてなる。前記クランクケース25の左側部には、後方に延出する動力伝達機構23の伝動ケース24の前部が一体に設けられる。なお、図中符号C1はクランクシャフトの回転中心軸線(クランク軸線)を、符号C2はシリンダ26の中心軸線(シリンダ軸線)をそれぞれ示す。
動力伝達機構23は、例えばベルト式の無段変速機と、該無段変速機の出力を減速して後輪車軸4aに出力するギヤ式の減速機とを有してなる(何れも不図示)。前記ベルト式無段変速機は伝動ケース24内にその前後に渡って収容され、前記ギヤ式減速機は伝動ケース24の後端部に連設したギヤケース24a内に収容される。ギヤケース24aの後部右側には前記後輪車軸4aが右方(車体中心側)に向けて突出し、該後輪車軸4aに後輪4が支持される。そして、前記クランクシャフトの回転動力が動力伝達機構23を介して後輪車軸4aに伝達されることで、後輪4が駆動して自動二輪車1を走行させる。
図3を併せて参照し、シリンダ26は、クランクケース25の前端部に取り付けられたシリンダ本体26aと、該シリンダ本体26aの前端部に取り付けられたシリンダヘッド26bと、該シリンダヘッド26bの前端部に取り付けられたヘッドカバー26cとを主になる。
シリンダ本体26aの直ぐ上方には、略水平に前後に延びる吸気通路を形成するスロットルボディ27が配置され、該スロットルボディ27の前端部(下流側)が下方に湾曲するインシュレータ27aを介してシリンダヘッド26b上部の吸気ポートに接続される。インシュレータ27aの湾曲外周部にはインジェクタ27b(燃料噴射弁)が取り付けられる。
スロットルボディ27の後方にはエアクリーナボックス28が配置され、該エアクリーナボックス28から前方に延びるコネクティングチューブ28aが、スロットルボディ27の後端部(上流側)に接続される。
シリンダヘッド26b下部の排気ポートからは排気管29が下方に向けて延び、該排気管29がエンジン22の下方で適宜湾曲して後方へ延びて、後輪4右側に配置されたサイレンサ29aに接続される。
図1を参照し、自動二輪車1は、ヘッドパイプ12周りを前方から覆うフロントカバー31と、該フロントカバー31の左右側部の下方に連なる左右フロントサイドカバー32と、該左右フロントサイドカバー32の下方に連なる左右フロアフロントカバー33と、該左右フロアフロントカバー33の後方に連なる左右フロアサイドカバー34と、ヘッドパイプ12周りを後方から覆うフロントインナカバー35と、該フロントインナカバー35の下方に連なり前記跨ぎ部Mにおけるセンタトンネル部CTの前部上面を形成するセンタフロントカバー36と、該センタフロントカバー36の後方に連なりセンタトンネル部CTの後部上面を形成するセンタリヤカバー37と、センタフロントカバー36及びセンタリヤカバー37の左右側部の下方に連なりセンタトンネル部CTの左右側面を形成する左右センタサイドカバー38と、左右リヤフレーム15の後部上側周りを側方から覆う左右リヤサイドカバー39を有する。各カバー31〜39は合成樹脂を主に構成される。
図1,2を参照し、センタトンネル部CTの後部(下部)の内側には、エンジン22用の燃料を貯留する燃料タンク45が配設され、センタトンネル部CTの前後中間部の内側であって燃料タンク45の前部の上方には、エンジン22冷却用のラジエータ(不図示)のリザーブタンク46が配設される。
センタリヤカバー37の前部は、該センタリヤカバー37の前後中間部に位置するヒンジ軸47aを介して回動(開閉)可能なリッド47として構成される。このリッド47により開閉される凹状空間内には、燃料タンク45の給油口及びリザーブタンク46の給水口が配置され、これらに対して前記リッド47の開閉により必要時にのみアクセス可能とされる。
センタリヤカバー37の後部に起立する湾曲壁37a及び左右リヤサイドカバー39の上方に支持されるシート5は、その前半部の運転者用シートと後半部の後部同乗者用シートとを一体に有してなる。シート5の下方であってセンタリヤカバー37の湾曲壁37a及び左右リヤサイドカバー39に囲まれた部位には、ヘルメットH等の物品を収納可能な物品収納ボックス61が配設される。物品収納ボックス61の前端部には、シート5の前端部が左右方向に沿うヒンジ軸5cを介して回動可能に取り付けられる。このシート5がヒンジ軸5c回りに回動することで、物品収納ボックス61の上部開口61aが開閉される。
左右リヤサイドカバー39の前部下側には、前後に長い切り欠きがそれぞれ形成され、該左右切り欠きに整合するように、左右ピリオンステップ63を支持する左右ステップブラケット64がそれぞれ設けられる。左右ステップブラケット64は、左右リヤサイドカバー39の前部下側の切り欠き部に整合するベース部64aと、該ベース部64aの下部前側から斜め下後方に先細りに延びるステー部64bとを一体に有してなる。ベース部64aは、その前後がリヤフレーム15に設けたブラケット15aにボルト締結により固定される。ステー部64bは、前記スロットルボディ27を側方から覆うように設けられる。
図3を参照し、燃料タンク45は、鋼板プレス成形品であるタンク本体65と、円鋼管からなる前記給油管45aとを溶接等により一体に接合してなる。
タンク本体65は、その上部及び下部をそれぞれ形成する上下半体66,67を溶接等により一体に接合してなる。タンク本体65における上下半体66,67の分割平面Bは後上がりに傾斜し、この分割平面Bに沿って上下半体66,67の接合フランジ68が後下がりに設けられる。接合フランジ68はタンク本体65の前後左右に渡って連続的に設けられ、該接合フランジ68の前部左右両側が左右ガセットパイプ17の前部に支持されると共に、接合フランジ68の後部左右両側が左右ガセット連結ブラケット18に支持される。
上半体66における接合フランジ68の上方には、該接合フランジ68と略平行をなすように後上がりに傾斜する前部上壁66a及び後部上壁66bがそれぞれ形成される。前部上壁66aは、後部上壁66bに対して下方(接合フランジ68側)に段差状に変化して設けられる。
一方、下半体67における接合フランジ68の下方には、該接合フランジ68に対してやや傾斜を緩めた下壁67aが形成される。下半体67における下壁67aの後端から立ち上がる後壁67bは、その後方に位置するエンジン22のシリンダ26とのクリアランスを確保するべく、上半体66及び接合フランジ68の後端部よりも前方に位置し、かつ前記シリンダ軸線C2と略直交するように傾斜して設けられる。下半体67の左右両側には、車体フレーム11の左右ガセットパイプ17が位置している。
燃料タンク45の後部上壁66bには、該後部上壁66bと略直交してこれを貫通するように前記給油管45aが固定される。給油管45aの上端開口は給油口45bとされ、該給油口45bが給油キャップ45cの着脱により開閉可能とされる。
一方、燃料タンク45の前部上壁66aには、該燃料タンク45内の燃料を前記インジェクタ27bに向けて圧送する燃料ポンプ69の上部フランジ69aが固定される。燃料ポンプ69は前部上壁66aと略直交する筒状の外観をなし、前部上壁66aを貫通して燃料タンク45内に配置される。燃料ポンプ69の下部には揺動式のフロートを有する燃料残量センサが設けられる。上部フランジ69aはタンク外に露出している。このように、燃料ポンプ69をタンク上面に取り付けることで、該燃料ポンプ69の整備性が良くなる。
また、給油口45bは、燃料タンク45の容量を確保するために該燃料タンク45の上部に設けることが好ましい。一方、燃料ポンプ69は、燃料の死残量を少なくしつつ該燃料ポンプ69の小型軽量化のために、燃料タンク45の下部に取り付けることが好ましい。このとき、燃料ポンプ69がタンク上面に取り付けられることから、ポンプ取り付け面が給油口45bよりも下方に位置することとなるが、後述の如く燃料ポンプ69の上方にリザーブタンク46を配置することで、ポンプ取り付け面の上方に生じるデッドスペースを有効利用している。
燃料ポンプ69の上方(燃料タンク45の前部上壁66aの上方)であって給油口45bの前方には、前記ラジエータ用のリザーブタンク46が配設される。リザーブタンク46は合成樹脂製のもので、側面視で略平行四辺形状をなし、略水平な上下壁及び上側ほど前側に位置するように傾斜(前傾)した前後壁を形成する。リザーブタンク46の上壁からは、斜め後上方に向けて前記給水管46aが突設される。給水管46aの上端開口は給水口46bとされ、該給水口46bが給水キャップ46cの着脱により開閉可能とされる。
前記リッド47により開閉される凹状空間を形成するトレー48は、燃料タンク45の後部上壁66bに当接するようにこれに沿って後上がりに傾斜する後部底壁48aと、該後部底壁48aの前端からリザーブタンク46の後壁に沿うように前傾姿勢で立ち上がる中間底壁48bと、該中間底壁48bの上端からリザーブタンク46の給水口46bと略直交するように前上がりに傾斜して延びる前部底壁48cとを有する。
後部底壁48aは給油管45aを貫通させて凹状空間内に給油口45bを臨ませる。一方、前部底壁48cは給水管46aを貫通させて凹状空間内に給水口46bを臨ませる。前部底壁48cは、後部底壁48aに対して中間底壁48bを介して段差状に上方に変位し、これに伴い、給水口46bが給油口45bの斜め前上方に配置される。給油管45a及び給水管46aは、側面視で互いの中心軸線を交差させるように逆V字状に配置される。前部底壁48c及び中間底壁48bの間の角部は凹状空間の最下端に位置し、該角部にはトレー48内の水分等を排出するドレン口48dが設けられる。
トレー48は、その前方のセンタフロントカバー36及び後方のセンタリヤカバー37に対して別体構成とされる。トレー48の前後端部は、それぞれセンタフロントカバー36の後端部及びセンタリヤカバー37の前端部にビス等により結合される。
図3,4を併せて参照し、リッド47の下面側には、前後に延びる支持フレーム49がビス等により取り付けられ、この支持フレーム49からセンタリヤカバー37の下面側に延びるヒンジアーム49aの先端部が、トレー48に締結支持されたヒンジブラケット49cに、左右方向に沿うヒンジ軸47aを介して回動可能に取り付けられる。つまり、トレー48とリッド47とは、ヒンジブラケット49cと支持フレーム49とを介して組立体を構成するものであるので、組付け作業の簡略化、並びにトレー48とリッド47との組付け精度の向上に寄与する。

トレー48の前端部には、リッド47が凹状空間を閉塞した状態(閉状態)において、該リッド47を閉状態に保持するロック機構49bが設けられる。ロック機構49bは、リッド47の閉状態において、支持フレーム49の前端部に係合し、もってリッド47が閉状態でロックされる。閉状態にあるリッド47は、センタフロントカバー36及びセンタリヤカバー37と面一の外観を形成する。
一方、前記ロック機構49bに対する所定のロック解除操作を行うことで、閉状態にあるリッド47がその前端部を上方へスイングさせるように前記ヒンジ軸47a回りに回動可能となり、前記凹状空間を上方に開放可能となる。この凹状空間を開放させた状態(開状態)において、給油口45b及び給水口46bへのアクセスが可能となり、燃料タンク45への給油及びリザーブタンク46への給水が可能となる。なお、図1,2はリッド47の閉状態を、図3,4はリッド47の開状態をそれぞれ示す。
以上説明したように、上記実施例における自動二輪車1は、乗員が着座する鞍乗りシート5の前方かつ下方に配置される燃料タンク45と、該燃料タンク45内の燃料を燃料噴射装置(インジェクタ27b)に供給する燃料ポンプ69と、ラジエータ用冷却水を溜めるリザーブタンク46とを備えるものであって、前記燃料タンク45の後部上壁66bに給油口45bを設けると共に、前記燃料タンク45の前部上壁66aを前記後部上壁66bよりも下方に変位させ、該前部上壁66aを貫通して前記燃料タンク45内に前記燃料ポンプ69を挿入して取り付けると共に、該前部上壁66aの上方に前記リザーブタンク46を配置したものである。
この構成によれば、燃料タンク45における給油口45bを設けた後部上壁66bに対し、該燃料タンク45の前部上壁66aを下方に変位させ、該前部上壁66aから燃料タンク45内に燃料ポンプ69を挿入して取り付けることで、燃料タンク45の後方かつ上方に配置される鞍乗りシート5に着座した乗員から燃料ポンプ69を遠ざけると共に、燃料ポンプ69の後方かつ上方に配置される給油口45bによって燃料ポンプ69の作動音を乗員に対し伝わり難くすることができる。さらに、燃料ポンプ69の上方(乗員側)にリザーブタンク46を配置することで、燃料ポンプ69の作動音がさらに乗員に伝わり難くなり、燃料ポンプ69の作動音に対する防音性能の向上を図ることができる。しかも、限られた部品配置空間に燃料タンク45、燃料ポンプ69及びリザーブタンク46を効率よく配置することができる。
また、上記自動二輪車1は、前記燃料タンク45の前部上壁66a及び後部上壁66bを前下がりに傾斜させたことで、燃料タンク45の上壁全体が前下がりに傾斜することとなり、該燃料タンク45の前部上壁66aに取り付けた燃料ポンプ69を鞍乗りシート5に着座した乗員からより遠ざけることができ、燃料ポンプ69の作動音に対する防音性能をさらに向上できる。また、燃料タンク45、燃料ポンプ69及びリザーブタンク46をさらに効率よく配置することができる。
さらに、上記自動二輪車1は、バーハンドル2と、車体後部に配置される前記鞍乗りシート5との間に、左右フロアステップ6が設けられ、その左右フロアステップ6の間には、上方に凸の膨出形状をなして前後に延在するセンタトンネル部CTが設けられ、このセンタトンネル部CTの内部に、前記燃料タンク45と前記リザーブタンク46とが配置されることで、センタトンネル部CTの外壁が燃料ポンプ69の作動音を遮蔽するので、該燃料ポンプ69の作動音が乗員にさらに伝わり難くすることができる。また、センタトンネルCT内のスペースを効率よく使って燃料タンク45、燃料ポンプ69及びリザーブタンク46を配置することができる。
さらにまた、上記自動二輪車1は、前記センタトンネル部CTの上壁面に開閉可能なリッド47が設けられ、このリッド47により開閉される凹状空間内に前記燃料タンク45の給油口45bと前記リザーブタンク46の給水口46bとが配置されることで、給油や給水が容易に行えると共に、リッド47によりセンタトンネル部CTに設けられた開口が塞がれるので、燃料ポンプ69の作動音が乗員に伝わり難くすることができる。
しかも、上記自動二輪車1は、前記凹状空間を形成するトレー48を前記センタトンネル部CTの開口を塞ぐように設け、このトレー48は、後上がりに傾斜し前記給油口45bを貫通させる後部底壁48aと、前上がりに傾斜し前記給水口46bを貫通させる前部底壁48cとを有することで、トレー48によりセンタトンネル部CTに設けられた開口が塞がれるので、燃料ポンプ69の作動音が乗員にさらに伝わり難くすることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、センタトンネル部CTを有さず概ね平坦なフロアステップを有する鞍乗り型車両や、フロアステップではなくステップバーやステップボードを有する鞍乗り型車両に適用してもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の車体カバーを透かして見た左側面図である。 図2の要部拡大図である。 燃料タンク及びリザーブタンク周りの主要部品のみ示す斜視図である。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 バーハンドル(操向ハンドル)
5 鞍乗りシート
6 フロアステップ
CT センタトンネル部
27b インジェクタ(燃料噴射装置)
45 燃料タンク
45b 給油口
46 リザーブタンク
46b 給水口
47 リッド
48 トレー
48a 後部底壁
48c 前部底壁
66a 前部上壁
66b 後部上壁
69 燃料ポンプ

Claims (5)

  1. 乗員が着座する鞍乗りシート(5)の前方かつ下方に配置される燃料タンク(45)と、該燃料タンク(45)内の燃料を燃料噴射装置(27b)に供給する燃料ポンプ(69)と、ラジエータ用冷却水を溜めるリザーブタンク(46)とを備える鞍乗り型車両であって、
    前記燃料タンク(45)の後部上壁(66b)に給油口(45b)を設けると共に、前記燃料タンク(45)の前部上壁(66a)を前記後部上壁(66b)よりも下方に変位させ、該前部上壁(66a)を貫通して前記燃料タンク(45)内に前記燃料ポンプ(69)を挿入して取り付けると共に、該前部上壁(66a)及び燃料ポンプ(69)の上方であって前記給油口(45b)の前方に前記リザーブタンク(46)を配置したことを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記燃料タンク(45)の前部上壁(66a)及び後部上壁(66b)を前下がりに傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 操向ハンドル(2)と、車体後部に配置される前記鞍乗りシート(5)との間に、左右フロアステップ(6)が設けられ、その左右フロアステップ(6)の間には、上方に凸の膨出形状をなして前後に延在するセンタトンネル部(CT)が設けられ、このセンタトンネル部(CT)の内部に、前記燃料タンク(45)と前記リザーブタンク(46)とが配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記センタトンネル部(CT)の上壁面に開閉可能なリッド(47)が設けられ、このリッド(47)により開閉される凹状空間内に前記燃料タンク(45)の給油口(45b)と前記リザーブタンク(46)の給水口(46b)とが配置されることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記凹状空間を形成するトレー(48)を前記センタトンネル部(CT)の開口を塞ぐように設け、このトレー(48)は、後上がりに傾斜し前記給油口(45b)を貫通させる後部底壁(48a)と、前上がりに傾斜し前記給水口(46b)を貫通させる前部底壁(48c)とを有することを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
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