WO2022209175A1

WO2022209175A1 - 鞍乗り型車両

Info

Publication number: WO2022209175A1
Application number: PCT/JP2022/001747
Authority: WO
Inventors: 達也清治; 良行佐藤
Original assignee: 本田技研工業株式会社
Priority date: 2021-03-30
Filing date: 2022-01-19
Publication date: 2022-10-06
Also published as: JPWO2022209175A1; JP7515009B2

Abstract

鞍乗り型車両において、簡単な構造でスロットル装置を保護できるようにする。　鞍乗り型車両は、吸気量を調整するスロットル装置（３９）を備え、物品が収納される収納ボックス（５０）が設けられ、収納ボックス（５０）は、車幅方向外側に開口する収納部（８０）を備える本体部（８１）と、本体部（８１）を車幅方向外側から覆う蓋部（８２）とを備え、蓋部（８２）は、スロットル装置（３９）を車幅方向外側から覆う。

Description

鞍乗り型車両

　本発明は、鞍乗り型車両に関する。

　従来、エアクリーナーケースに取り付けられる外装カバーによって、吸気のスロットル装置を覆う鞍乗り型車両が知られている（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１１－１４４７２４号公報

　しかしながら、上記従来の鞍乗り型車両では、スロットル装置を覆う専用の外装カバーが設けられるため、部品点数が増加する。
　本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、簡単な構造でスロットル装置を保護できるようにすることを目的とする。

　この明細書には、２０２１年３月３０日に出願された日本国特許出願・特願２０２１－０５８０５１の全ての内容が含まれる。
　鞍乗り型車両は、吸気量を調整するスロットル装置を備える鞍乗り型車両において、物品が収納される収納ボックスが設けられ、前記収納ボックスは、車幅方向外側に開口する収納部を備える本体部と、前記本体部を車幅方向外側から覆う蓋部とを備え、前記蓋部は、前記スロットル装置を車幅方向外側から覆うことを特徴とする。

　簡単な構造でスロットル装置を保護できる。

図１は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。図２は、車体フレームの左側面図である。図３は、車体フレームを上方から見た平面図である。図４は、車体フレームを左下方側から見た斜視図である。図５は、収納ボックス及びスロットル装置の周辺の構造を示す左側面図である。図６は、収納ボックス及びスロットル装置の周辺構造を示す右側面図である。図７は、収納ボックスを前方側から見た斜視図である。図８は、収納ボックスを後方側から見た斜視図である。図９は、収納ボックスが開かれた状態の左側面図である。図１０は、本体部を左側から見た斜視図である。図１１は、自動二輪車に搭載された収納ボックスが開かれた状態を示す斜視図である。

　以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号ＦＲは車体前方を示し、符号ＵＰは車体上方を示し、符号ＬＨは車体左方を示す。

　図１は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車１の左側面図である。
　自動二輪車１は、車体フレーム１０と、車体フレーム１０に支持されるエンジン１１と、前輪２を操舵自在に支持するフロントフォーク１２と、後輪３を支持するスイングアーム１３と、乗員用のシート１４とを備える車両である。
　自動二輪車１は、乗員がシート１４に跨るようにして着座する鞍乗り型車両である。シート１４は、車体フレーム１０の後部の上方に設けられる。

　図２は、車体フレーム１０の左側面図である。
　図１及び図２を参照し、車体フレーム１０は、車体フレーム１０の前端に設けられるヘッドパイプ１５と、ヘッドパイプ１５から自動二輪車１の後部まで後方に延出するメインフレーム１６と、メインフレーム１６の後部から下方に延出するピボットフレーム１７とを備える。

　メインフレーム１６は、ヘッドパイプ１５から後方に延出する中空のメインチューブ１８と、メインチューブ１８の後端から後方に延びるシートフレーム部１９とを備える。
　シートフレーム部１９は、メインチューブ１８よりも上下の長さが大きく、メインチューブ１８に対し下方に膨出する。
　ピボットフレーム１７は、シートフレーム部１９の下端から下方に延出する。シート１４は、シートフレーム部１９に支持される。シート１４は、シートフレーム部１９の上面を上方から覆う。

　フロントフォーク１２は、ヘッドパイプ１５に挿通されるステアリングシャフト（不図示）を介し、左右に操舵自在に支持される。前輪２は、フロントフォーク１２の下端部に設けられる車軸２ａに支持される。
　フロントフォーク１２の上端部には、操舵用のハンドル２１が取り付けられる。

　スイングアーム１３は、ピボットフレーム１７に支持されるピボット軸２２に支持される。ピボット軸２２は、車幅方向（左右方向）に水平に延びる軸である。スイングアーム１３の前端部には、ピボット軸２２が挿通される。スイングアーム１３は、ピボット軸２２を中心に上下に揺動する。
　後輪３は、スイングアーム１３の後端部に設けられる車軸３ａに支持される。
　スイングアーム１３の後部とシートフレーム部１９の後部との間には、左右一対のリアクション２３が掛け渡される。

　エンジン１１は、メインフレーム１６の下方において、前輪２の後方且つピボットフレーム１７の前方に配置される。
　エンジン１１は、車幅方向に延びるクランク軸３０を収納するクランクケース３１と、クランクケース３１の前面から前方に延出するシリンダー部３２とを備える内燃機関である。
　エンジン１１は、シリンダー部３２の軸線３２ａが車両側面視で略水平に車両前後方向に延びる水平エンジンである。
　クランク軸３０に接続されるピストン（不図示）は、軸線３２ａに沿ってシリンダー部３２内を前後に往復運動する。

　クランクケース３１の後部には、クランク軸３０の回転を減速して出力する変速機（不図示）が収納される。この変速機の出力軸と後輪３とは、駆動チェーン３３によって接続される。
　エンジン１１の排気管３５は、シリンダー部３２の下面に設けられる排気ポートから後方に延びる。排気管３５の後端には、マフラー３６が接続される。

　エンジン１１に吸気を供給する吸気装置３７は、エアクリーナー３８と、シリンダー部３２に接続されるスロットル装置３９と、エアクリーナー３８とスロットル装置３９とを接続するコネクティングチューブ４０とを備える。
　燃料タンク４１は、エアクリーナー３８の下方に配置される。
　自動二輪車１の各部に電力を供給するバッテリー４２は、エアクリーナー３８に支持される。

　乗員が足を載せるステップ４３は、ステップホルダー４４を介してピボットフレーム１７に支持される。
　部品や物品を収納可能な後部収納ボックス４５は、シートフレーム部１９の外側面に取り付けられる。
　また、自動二輪車１は、部品や物品を収納可能な収納ボックス５０をシートフレーム部１９の前方に備える。
　ヘッドライト４６は、ヘッドパイプ１５の前方に配置される。フロントフェンダー４７は、フロントフォーク１２に取り付けられる。
　後輪３を上方から覆うリアフェンダー４８は、シートフレーム部１９に取り付けられる。

　図３は、車体フレーム１０を上方から見た平面図である。図４は、車体フレーム１０を左下方側から見た斜視図である。
　図２～図４を参照し、メインフレーム１６は、複数の板材（分割体）を溶接で接合して中空のケース状に形成されている。
　詳細には、メインフレーム１６は、メインフレーム１６の左側の側面部を構成する左側部材５１と、メインフレーム１６の右側の側面部を構成する右側部材５２とを備える。
　左側部材５１及び右側部材５２は、上下方向及び前後方向に延びる板材であり、全体的に見ると、板厚方向を車幅方向に指向させて配置される。左側部材５１及び右側部材５２は、上下方向よりも前後方向に長い板材であり、メインチューブ１８及びシートフレーム部１９を構成する。
　左側部材５１と右側部材５２とは、略左右対称に設けられる。

　また、メインフレーム１６は、メインフレーム１６の下面部を構成する下側部材５３と、メインフレーム１６の後面部を構成する後側部材５４とを備える。下側部材５３は、板厚方向を上下方向に指向させて配置される板材である。
　詳細には、下側部材５３は、メインフレーム１６のメインチューブ１８の下面部を構成する第１の下側部材５５と、メインフレーム１６のシートフレーム部１９の下面部を構成する第２の下側部材５６とを備える。

　メインフレーム１６のメインチューブ１８は、左側部材５１の上部及び右側部材５２の上部を互いに接合させるとともに、左側部材５１の下部と右側部材５２の下部とを第１の下側部材５５によって車幅方向に接続することで、前後に延びるチューブ状に形成される。
　メインチューブ１８の前端の開口は、ヘッドパイプ１５の後面によって閉じられる。
　メインチューブ１８の車幅方向の外側面には、収納ボックス５０が締結される固定部１８ａが左右一対で設けられる。

　メインフレーム１６のシートフレーム部１９は、左側部材５１の後部の下縁部と右側部材５２の後部の下縁部とを第２の下側部材５６によって車幅方向に接続するとともに、左側部材５１の後端部と右側部材５２の後端部とを後側部材５４によって車幅方向に接続することで、中空のケース状に形成される。
　車両側面視で、左側部材５１の後部の下縁部、右側部材５２の後部の下縁部、及び第２の下側部材５６は、後上がりに傾斜している。

　シートフレーム部１９の上面の大部分には、上方に開口する上面開口５７が設けられる。上面開口５７は、平面視では、車幅方向よりも車両前後方向に長く延びる。上面開口５７は、左側部材５１の上部及び右側部材５２の上部を切り欠くようにして設けられる。
　シートフレーム部１９の内側には、左側部材５１、右側部材５２、第２の下側部材５６、及び後側部材５４によって囲まれる後側内部空間５８が形成される。後側内部空間５８は、上面開口５７から上方に露出する。
　左側部材５１及び右側部材５２は、後側内部空間５８を車幅方向に区画する側壁である。第２の下側部材５６は、後側内部空間５８を下方及び後方から覆う下壁である。

　後側部材５４は、シートフレーム部１９の後面を構成する後壁部５４ａと、シートフレーム部１９の後端部の上面を構成する上壁部５４ｂとを一体に備える板材である。
　後壁部５４ａは、左側部材５１の後縁部と右側部材５２の後縁部とを車幅方向に接続する。上壁部５４ｂは、左側部材５１の後端部の上縁と右側部材５２の後端部の上縁とを車幅方向に接続する。上面開口５７は、上壁部５４ｂの前方に位置する。

　シートフレーム部１９の前端部には、メインチューブ１８の後端部に対し下方に延出するエンジンハンガー部６０が設けられる。エンジンハンガー部６０は、左側部材５１の前端部の下部及び右側部材５２の前端部の下部にそれぞれ設けられる。
　クランクケース３１（図１）の上部は、車幅方向に延びるエンジン固定ボルト６５ａ（図１）によってエンジンハンガー部６０に締結される。

　第１の下側部材５５は、メインチューブ１８の下面部を構成する下壁部６１と、下壁部６１の後端から下方に延出する前壁部６２とを一体に備える。
　前壁部６２は、車両前方側に面する壁部であり、左右のエンジンハンガー部６０の前縁を車幅方向に互いに接続する。
　前壁部６２には、前壁部６２を車両前後方向に貫通する外気取り込み口６３が設けられる。外気取り込み口６３は、前壁部６２を、前壁部６２の下縁から上方に切り欠くようにして設けられる開口である。外気取り込み口６３は、車両前方に向けて開口する。

　シートフレーム部１９の下面において、車両前後方向で前壁部６２と第２の下側部材５６との間の部分は、下方に開放する開放部６４である。開放部６４は、後側内部空間５８を下方に露出させる。

　ピボットフレーム１７は、第２の下側部材５６の前方に位置する。ピボットフレーム１７は、左右一対の側壁部１７ａ，１７ｂと、側壁部１７ａ，１７ｂの後縁を車幅方向に接続する壁部１７ｃとを備える。
　ピボットフレーム１７は、左側の側壁部１７ａの上縁１７ｄが、シートフレーム部１９における左側部材５１の下縁に接合され、右側の側壁部１７ｂの上縁が、シートフレーム部１９における右側部材５２の下縁に接合される。
　壁部１７ｃは、車両側面視で、後上がりに傾斜している。シートフレーム部１９の下面を構成する第２の下側部材５６は、壁部１７ｃの上端に連続して後上がりに上方に延びる。
　平面視では、壁部１７ｃは、開放部６４の後部を下方から覆う。

　図１～図４を参照し、エアクリーナー３８、燃料タンク４１、及びバッテリー４２は、シートフレーム部１９内の後側内部空間５８に収納され、上面開口５７の下方に位置する。
　燃料タンク４１は、車両前後方向に長い中空の容器である。燃料タンク４１は、後側内部空間５８で第２の下側部材５６に沿うように配置される。
　エアクリーナー３８は、燃料タンク４１の前下がりの上面に沿うように、燃料タンク４１の前方に配置される。
　バッテリー４２は、エアクリーナー３８の前部の上面部に支持される。
　シート１４は、シート１４の前端部のヒンジ部（不図示）を中心に上下に回動（開閉）可能に設けられる。

　エアクリーナー３８の前面から前方に延びるコネクティングチューブ４０は、後側内部空間５８から車体フレーム１０の外気取り込み口６３を通って前方に延び、スロットル装置３９に接続される。コネクティングチューブ４０は、クランクケース３１の上面及びシリンダー部３２の上面に沿うようにエンジン１１の上方を前方に延び、スロットル装置３９に接続される。
　エアクリーナー３８に取り込まれた外気（吸気）は、エアクリーナー３８内のフィルターで浄化され、コネクティングチューブ４０を通ってスロットル装置３９に流れる。

　シリンダー部３２の吸気ポートに燃料を供給する燃料供給装置６７は、スロットル装置３９の前方に設けられる。
　燃料タンク４１に配置される燃料ポンプ（不図示）は、燃料ホース６８によって燃料供給装置６７に接続される。燃料ホース６８は、後側内部空間５８から外気取り込み口６３を通って前方に延出し、燃料供給装置６７に接続される。

　メインチューブ１８内には、ＡＢＳ（Ａｎｔｉ－ｌｏｃｋ　Ｂｒａｋｅ　Ｓｙｓｔｅｍ）モジュレーター２５が配置される。ＡＢＳモジュレーター２５は、前輪２及び後輪３のブレーキ装置（不図示）の液圧を制御することで、前輪２及び後輪３のロックを防止する制動力調整装置である。ＡＢＳモジュレーター２５は、モーターによって駆動されて液圧を調整するポンプ、このポンプに接続される液圧回路部、この液圧回路部を切り替えるバルブ、及び上記モーターを制御する電子制御部等を備える電装部品である。

　図５は、収納ボックス５０及びスロットル装置３９の周辺の構造を示す左側面図である。図６は、収納ボックス５０及びスロットル装置３９の周辺構造を示す右側面図である。
　スロットル装置３９は、スロットルボディ７０と、スロットルボディ７０とシリンダー部３２の吸気ポートとを接続する吸気口接続管７１とを備える。
　スロットルボディ７０は、スロットル装置３９を通る吸気量を調整するスロットルバルブ、及び、このスロットルバルブの開度を検知するセンサー等を備える。
　スロットルボディ７０の後端には、コネクティングチューブ４０の前端が接続される。
　吸気口接続管７１は、スロットルボディ７０の前端から前下方に延びて、シリンダー部３２の上面の吸気ポートに接続される。

　燃料供給装置６７は、シリンダー部３２の上面部において吸気口接続管７１の前方に設けられる。
　シリンダー部３２の上面部においてスロットル装置３９の近傍には、上方に延出するステー７２が設けられる。ステー７２は、吸気口接続管７１の前方に設けられる。

　ＡＢＳモジュレーター２５（図１）に接続されたブレーキ配管２５ａは、第１の下側部材５５に設けられた開口（不図示）を通って、メインチューブ１８内からメインチューブ１８の外側の前下方に延出する。
　また、バッテリー４２に接続された電装系のメインハーネス４９は、第１の下側部材５５の下面に沿って車両前後方向に延びる。

　図１、図５及び図６を参照し、収納ボックス５０は、シートフレーム部１９の前方且つフロントフォーク１２の後方において、メインチューブ１８とシリンダー部３２との間に配置される。
　収納ボックス５０は、平面視では、メインチューブ１８に下方から重なり、シリンダー部３２に上方から重なる。
　収納ボックス５０は、スロットル装置３９及びコネクティングチューブ４０に対し前方に配置される。

　図７は、収納ボックス５０を前方側から見た斜視図である。図８は、収納ボックス５０を後方側から見た斜視図である。図９は、収納ボックス５０が開かれた状態の左側面図である。図１０は、後述の本体部８１を左側から見た斜視図である。図１１は、自動二輪車１に搭載された収納ボックス５０が開かれた状態を示す斜視図である。
　図５～図１１を参照し、収納ボックス５０は、車幅方向外側に開口する収納部８０を備える本体部８１と、本体部８１を車幅方向外側から覆う蓋部８２とを備える。

　収納部８０は、中空のケース状である。収納部８０の車幅方向の一方側（左側）の側面は、車幅方向外側に開口する収納部開口８０ａ（開口）である。収納部８０の内側の空間は、物品や部品を収納可能な収納空間８０ｂである。
　詳細には、収納部８０は、収納空間８０ｂを蓋部８２の反対側（車幅方向の他方側）の車幅方向外側から覆う収納部側壁８３と、収納部側壁８３の内面から蓋部８２に向かって車幅方向に延出する周壁部８４とを備える。

　周壁部８４は、車両側面視で、収納空間８０ｂを周囲から覆う枠状である。周壁部８４の車幅方向外側の縁部によって収納部開口８０ａが区画される。
　収納部８０は、本体部８１の前部の下部に位置する下側収納部８０ｃと、下側収納部８０ｃの上部から後方に延びる上側収納部８０ｄとを備える。下側収納部８０ｃと上側収納部８０ｄとは連通している。
　下側収納部８０ｃは、収納部側壁８３の下部と周壁部８４の下部とによって区画される。
　上側収納部８０ｄは、収納部側壁８３の上部と周壁部８４の上部とによって区画される。
　周壁部８４の前面を構成する前壁８５は、車両側面視で上下方向に延びる前壁下部８５ａと、前壁下部８５ａの上端から後上がりに延びる前壁上部８５ｂとを備える。前壁上部８５ｂは、前壁下部８５ａに対し後傾している。
　周壁部８４の上面を構成する上壁８６は、車両側面視で略水平に車両前後方向に延びる。
　前壁８５は収納部８０の前面を構成し、上壁８６は収納部８０の上面を構成する。

　本体部８１は、収納部８０の前部から上方に延びる前部側壁８７と、上壁８６に対し上方に延出する板状の取付部８８と、下側収納部８０ｃから後方に延出する後部側壁８９（延出部）とを備える。
　前部側壁８７、取付部８８、及び後部側壁８９は、収納部側壁８３を延長するようにして形成されており、車両側面視で収納部側壁８３と略面一である。前部側壁８７、取付部８８、後部側壁８９、及び収納部側壁８３は、本体部８１の車幅方向外側の側壁８１ａを構成する。

　詳細には、前部側壁８７は、前壁上部８５ｂから上壁８６と同じ高さ位置まで延びる。
　取付部８８は、前部側壁８７の上端及び上壁８６の前部から上方に延出する。取付部８８の上端部には、孔８８ａが設けられる。
　後部側壁８９は、下側収納部８０ｃの後面から本体部８１の後端まで延びる。後部側壁８９の上縁は、上側収納部８０ｄの下面に接続されている。

　図５～図１１を参照し、収納ボックス５０の蓋部８２は、本体部８１を車幅方向外側から覆う蓋側側壁部９１と、蓋側側壁部９１の前部の上端から上方に延出する蓋側取付部９２と、車両側面視における蓋側側壁部９１の周縁から車幅方向内側に延出する蓋側周壁部９３とを備える。

　図９には、蓋部８２において収納部８０に対応する形状が仮想線で図示される。
　蓋側側壁部９１は、収納部８０を車幅方向外側から覆う蓋本体部９１ａと、車両側面視で本体部８１の前部側壁８７に重なる蓋側前部側壁９１ｂと、車両側面視で本体部８１の後部側壁８９に重なる蓋側後部側壁９１ｃとを備える。

　蓋本体部９１ａは、収納部８０の収納部開口８０ａの全体を車幅方向外側から覆う。
　蓋側前部側壁９１ｂは、車幅方向において、前部側壁８７に対向する。蓋側前部側壁９１ｂと前部側壁８７とは、略左右対称に形成される。
　蓋側後部側壁９１ｃは、車幅方向において、後部側壁８９に対向する。蓋側後部側壁９１ｃの下部には、固定孔９１ｄが設けられる。

　蓋側取付部９２は、車幅方向において、本体部８１の取付部８８に対向する。蓋側取付部９２と取付部８８とは、略左右対称に形成される。蓋側取付部９２の上端部には、孔９２ａが設けられる。

　蓋部８２は、蓋部８２の前端部に設けられるヒンジ９０によって、本体部８１に回動自在に接続される。ヒンジ９０は、蓋部８２の前端部の下部と本体部８１の前端部の下部とを接続する。
　本体部８１、蓋部８２、及びヒンジ９０は、樹脂成形によって一体に形成される。ヒンジ９０は、樹脂によって構成されるリビングヒンジであり、樹脂製のヒンジ９０が折り曲がることでヒンジとして機能する。
　ヒンジ９０の回動軸９０ａは、上下方向に延びる。詳細には、回動軸９０ａは、図５及び図９に示すように、車両側面視で鉛直方向に対し前傾している。
　蓋部８２は、回動軸９０ａを中心に回動することで開閉される。蓋部８２が閉じると、収納部８０は、蓋部８２によって車幅方向外側から覆われる。蓋部８２が開くと、収納部８０は、車幅方向外側に露出する。

　蓋側周壁部９３は、車両側面視で、蓋側側壁部９１の周縁に沿う枠状である。
　詳細には、蓋側周壁部９３は、蓋部８２の前面を構成する蓋部前壁９４と、蓋部８２の上面を構成する蓋部上壁９５と、蓋部８２の下面を構成する蓋部下壁９６と、蓋部８２の後面を構成する蓋部後壁９７とを備える。
　ヒンジ９０は、蓋部前壁９４と前壁下部８５ａとを接続する。

　蓋部８２が閉じると、蓋部前壁９４の下部は、前壁下部８５ａに合わさる。
　蓋部８２が閉じた状態では、蓋部前壁９４の上部は、前壁上部８５ｂの前方に位置し、車幅方向において前部側壁８７に対向する。
　蓋部８２が閉じると、蓋部上壁９５は、上壁８６に合わさる。蓋部上壁９５の前端部は、上壁８６の前方に位置し、車幅方向において前部側壁８７に対向する。
　蓋部８２が閉じると、蓋部下壁９６の前端部は、周壁部８４の下端部に合わさる。蓋部下壁９６は、下側収納部８０ｃの後方では、車幅方向において後部側壁８９に対向する。

　図５及び図７を参照し、蓋部後壁９７は、蓋部８２が閉じた状態において、上側収納部８０ｄの下方で車両前後方向に延びる第１後壁部９７ａ（第１壁部）と、第１後壁部９７ａの後端から上方に延びて上壁８６の後端に接続される第２後壁部９７ｂ（第２壁部）とを備える。
　また、蓋部後壁９７は、蓋部８２が閉じた状態で、第１後壁部９７ａの前端から下方且つ後方に延びる第３後壁部９７ｃと、第３後壁部９７ｃの下方に設けられる開放部９７ｄとを備える。
　第１後壁部９７ａ、第２後壁部９７ｂ及び第３後壁部９７ｃは、蓋部８２の車幅方向内側の面に設けられる。

　第１後壁部９７ａは、蓋部８２が閉じた状態では、車両側面視で略水平に車両前後方向に延びる平坦な壁である。詳細には、第１後壁部９７ａは、蓋部８２が閉じた状態で、車両側面視においてやや前下がりである。
　開放部９７ｄは、蓋部後壁９７の下部に設けられる切り欠き部であり、後方に開口する。
　第２後壁部９７ｂの上部は、蓋部８２が閉じた状態では、周壁部８４の後端部に合わさる。
　第１後壁部９７ａ、第３後壁部９７ｃ、及び開放部９７ｄは、下側収納部８０ｃの後方且つ上側収納部８０ｄの下方に位置し、車幅方向において後部側壁８９に対向する。

　図５及び図６を参照し、収納ボックス５０は、蓋側取付部９２及び取付部８８を介してメインチューブ１８に取り付けられる。
　メインチューブ１８は、蓋側取付部９２及び取付部８８によって車幅方向の両側方から挟まれる。蓋側取付部９２は、孔９２ａに車幅方向外側から挿通される固定具９２ｂによって左側の固定部１８ａ（図２）に締結される。
　取付部８８は、孔８８ａに車幅方向外側から挿通される固定具８８ｂによって右側の固定部１８ａに締結される。

　また、蓋部８２は、固定孔９１ｄに車幅方向外側から挿通される固定具９１ｅ（図５）によって、ステー７２に締結される。
　なお、本体部８１は、後部側壁８９に車幅方向外側から挿通される固定具（不図示）によってステー７２に締結されても良い。

　固定具９２ｂ及び固定具９１ｅが取り外されると、蓋部８２の締結が解除される。蓋部８２の締結が解除された状態では、ヒンジ９０を中心に蓋部８２を開くことが可能となる。

　図５～図１１を参照し、蓋部８２が閉じた状態では、収納ボックス５０内には、後部側壁８９と蓋側後部側壁９１ｃとによって車幅方向外側から覆われる後部収納空間９８が形成される。
　また、後部収納空間９８は、下側収納部８０ｃによって前方から覆われるとともに、上側収納部８０ｄによって上方から覆われる。
　後部収納空間９８は、シリンダー部３２の上方に位置するため、シリンダー部３２の上面によって下方から覆われる。

　スロットル装置３９及び燃料供給装置６７は、後部収納空間９８に配置される。
　すなわち、スロットル装置３９及び燃料供給装置６７は、本体部８１の後部側壁８９と蓋部８２の蓋側後部側壁９１ｃとによって車幅方向外側から覆われるとともに、下側収納部８０ｃによって前方から覆われ、上側収納部８０ｄによって上方から覆われる。また、スロットル装置３９及び燃料供給装置６７は、シリンダー部３２の上面によって下方から覆われる。
　このため、収納ボックス５０を利用して、スロットル装置３９及び燃料供給装置６７を保護できる。
　スロットル装置３９は、蓋部８２の開放部９７ｄを通って前後に延びる。
　燃料ホース６８の前端部も、後部収納空間９８に配置される。

　詳細には、本体部８１の後部側壁８９は、図６に示すように、車両側面視で、スロットル装置３９の略全体及び燃料供給装置６７を右側の車幅方向外側から覆う。
　また、蓋部８２の蓋側後部側壁９１ｃは、図５に示すように、車両側面視で、スロットルボディ７０の前端部、吸気口接続管７１、及び燃料供給装置６７を左側の車幅方向外側から覆い、スロットルボディ７０の前端部、吸気口接続管７１、及び燃料供給装置６７を保護する。

　ヒンジ９０を中心に蓋部８２が開かれると、図１１に示すように、燃料供給装置６７及びスロットル装置３９は、後部収納空間９８から左側の車幅方向外側に露出する。
　これにより、作業者等は、車幅方向外側から燃料供給装置６７及びスロットル装置３９にアクセスできるため、燃料供給装置６７及びスロットル装置３９のメンテナンス性が良い。
　蓋部８２が開かれた状態では、本体部８１の収納部開口８０ａが車幅方向外側に露出する。このため、ユーザー等は、収納部開口８０ａから収納部８０に物品等を出し入れできる。

　スロットル装置３９のスロットルボディ７０は、蓋部８２側の外側面に、スロットルボディ７０の特性を調整可能な調整部７０ａを備える。調整部７０ａは、例えば、スロットルボディ７０を流れる吸気の量を調整可能なエアスクリューである。
　蓋部８２が開かれると、蓋部８２がスロットルボディ７０を覆わなくなるため、調整部７０ａによる調整が容易になる。

　コネクティングチューブ４０は、スロットルボディ７０から車両前後方向の一方側である車両後方側に延出する。
　蓋部８２は、ヒンジ９０の回動軸９０ａを中心に回動し、本体部８１に対し前方側に開く。すなわち、蓋部８２は、スロットルボディ７０に対し車両前後方向の他方側である前方側に開く。このため、蓋部８２の開閉にコネクティングチューブ４０が邪魔にならず、蓋部８２を容易に開閉できる。

　図９を参照し、蓋部８２を略１８０°開いた状態では、蓋部８２の内面は車幅方向外側に面し、第１後壁部９７ａは、車両側面視で略水平に車両前後方向に延びる。詳細には、第１後壁部９７ａは、やや前下がりに傾斜している。
　また、この状態では、第２後壁部９７ｂは、車両側面視で、第１後壁部９７ａの前端から上方に延びる。
　図９のように蓋部８２を開いた状態では、蓋部８２から取り外した固定具９２ｂ及び固定具９１ｅを第１後壁部９７ａ上に仮に置いておくことができる。これにより、固定具９２ｂ及び固定具９１ｅの紛失を抑制できるとともに、固定具９２ｂ及び固定具９１ｅへの塵埃等の付着を抑制できる。なお、第１後壁部９７ａは、固定具９２ｂ及び固定具９１ｅを仮置き可能であれば、車両側面視で傾斜していても良い。
　また、第１後壁部９７ａ上に置かれた固定具９２ｂ及び固定具９１ｅは、第２後壁部９７ｂによって前方への移動を規制される。このため、固定具９２ｂ及び固定具９１ｅを蓋部８２内に仮置きし易い。

　上下に延びる回動軸９０ａが車両側面視で前傾しているため、蓋部８２は、開かれると、自重で前方側に開く。これにより、作業者等が蓋部８２を押さえなくても、蓋部８２は開いた状態に維持される。このため、燃料供給装置６７及びスロットル装置３９のメンテナンスの際に蓋部８２が邪魔になり難く、メンテナンス性が良い。

　ブレーキ配管２５ａの一部及びメインハーネス４９の一部は、前壁上部８５ｂの前方で、蓋側前部側壁９１ｂと前部側壁８７との間を通される。このため、蓋部８２及び本体部８１を利用してブレーキ配管２５ａ及びメインハーネス４９を隠すことができ、外観性が良い。また、蓋部８２が開かれると、蓋側前部側壁９１ｂに覆われていたブレーキ配管２５ａ及びメインハーネス４９は、左側の車幅方向外側に露出する。このため、ブレーキ配管２５ａ及びメインハーネス４９のメンテナンス性が良い。

　以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車１は、吸気量を調整するスロットル装置３９を備え、物品が収納される収納ボックス５０が設けられ、収納ボックス５０は、車幅方向外側に開口する収納部８０を備える本体部８１と、本体部８１を車幅方向外側から覆う蓋部８２とを備え、蓋部８２は、スロットル装置３９を車幅方向外側から覆う。
　この構成によれば、収納ボックス５０の蓋部８２によってスロットル装置３９を車幅方向外側から覆うため、部品点数を削減できる。このため、簡単な構造でスロットル装置３９を保護できる。

　また、蓋部８２は、ヒンジ９０によって本体部８１に回動自在に接続され、ヒンジ９０を中心に開閉される。
　この構成によれば、ヒンジ９０を中心に蓋部８２を開くとスロットル装置３９にアクセス可能になるため、スロットル装置３９のメンテナンス性が良い。また、蓋部８２を開いた状態でも、ヒンジ９０を介し本体部８１によって蓋部８２を支持しておくことができる。このため、メンテナンス性が良いとともに、蓋部８２の紛失を防止できる。
　また、ヒンジ９０の回動軸９０ａは、上下方向に指向する。
　この構成によれば、蓋部８２はヒンジ９０を中心に前後に開閉されるため、蓋部８２を開けた状態において蓋部８２がスロットル装置３９のメンテナンスの邪魔になり難い。このため、スロットル装置３９のメンテナンス性が良い。

　さらに、回動軸９０ａは、蓋部８２が開いた状態で、蓋部８２が自重によって開いた状態に維持されるように傾斜している。
　この構成によれば、蓋部８２が自重によって開いた状態に維持されるため、蓋部８２がスロットル装置３９のメンテナンスの邪魔になり難い。
　また、スロットル装置３９をエアクリーナー３８に接続するコネクティングチューブ４０が、スロットル装置３９から車両前後方向の一方側に延び、蓋部８２は、車両前後方向の他方側に開く。
　この構成によれば、蓋部８２を開いた状態では、コネクティングチューブ４０は蓋部８２の邪魔にならない。このため、蓋部８２を大きく開くことができ、収納部８０に物品を出し入れし易いとともに、スロットル装置３９のメンテナンス性が良い。

　また、蓋部８２の車幅方向内側の面には、蓋部８２が開いた状態で、車両側面視で車両前後方向に延びる第１後壁部９７ａが設けられる。
　この構成によれば、蓋部８２が開いた状態で、車両前後方向に延びる第１後壁部９７ａに固定具９２ｂ及び固定具９１ｅ等の部品を仮置きすることができる。
　また、蓋部８２の車幅方向内側の面には、蓋部８２が開いた状態で、車両側面視で１後壁部９７ａから上方に延びる第２後壁部９７ｂが設けられる。
　この構成によれば、第１後壁部９７ａに置かれた固定具９２ｂ及び固定具９１ｅを、第２後壁部９７ｂによって良好に支持できる。

　さらに、本体部８１は、ケース状の収納部８０から後方に延出する延出部として後部側壁８９を備え、後部側壁８９は、蓋部８２の反対側の車幅方向外側からスロットル装置３９を覆う。
　この構成によれば、収納部８０から後方に延出する後部側壁８９によってスロットル装置３９を蓋部８２の反対側から覆うため、簡単な構造でスロットル装置３９を保護できる。
　また、蓋部８２は、収納部８０の収納部開口８０ａを車幅方向外側から覆い、収納部８０は、スロットル装置３９を前方から覆う。
　この構成によれば、収納部８０を利用して、簡単な構造でスロットル装置３９を前方から保護できる。

　なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
　上記実施の形態では、蓋側後部側壁９１ｃは、車両側面視で、スロットルボディ７０の前端部を覆うものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、蓋側後部側壁９１ｃを後方にさらに延長し、蓋側後部側壁９１ｃによってスロットルボディ７０の略全体を車幅方向外側から覆っても良い。
　上記実施の形態では、自動二輪車１を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を２つ備える３輪の鞍乗り型車両及び４輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。

［上記実施の形態によりサポートされる構成］
　上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。

　（構成１）吸気量を調整するスロットル装置を備える鞍乗り型車両において、物品が収納される収納ボックスが設けられ、前記収納ボックスは、車幅方向外側に開口する収納部を備える本体部と、前記本体部を車幅方向外側から覆う蓋部とを備え、前記蓋部は、前記スロットル装置を車幅方向外側から覆うことを特徴とする鞍乗り型車両。
　この構成によれば、収納ボックスの蓋部によってスロットル装置を車幅方向外側から覆うため、部品点数を削減できる。このため、簡単な構造でスロットル装置を保護できる。

　（構成２）前記蓋部は、ヒンジによって前記本体部に回動自在に接続され、前記ヒンジを中心に開閉されることを特徴とする構成１記載の鞍乗り型車両。
　この構成によれば、ヒンジを中心に蓋部を開くとスロットル装置にアクセス可能になるため、スロットル装置のメンテナンス性が良い。蓋部を開いた状態でも、ヒンジを介し本体部によって蓋部を支持しておくことができる。このため、メンテナンス性が良いとともに、蓋部の紛失を防止できる。

　（構成３）前記ヒンジの回動軸は、上下方向に指向することを特徴とする構成３記載の鞍乗り型車両。
　この構成によれば、蓋部はヒンジを中心に前後に開閉されるため、蓋部を開けた状態において蓋部がスロットル装置のメンテナンスの邪魔になり難い。このため、スロットル装置のメンテナンス性が良い。

　（構成４）前記回動軸は、前記蓋部が開いた状態で、前記蓋部が自重によって開いた状態に維持されるように傾斜していることを特徴とする構成３記載の鞍乗り型車両。
　この構成によれば、蓋部が自重によって開いた状態に維持されるため、蓋部がスロットル装置のメンテナンスの邪魔になり難い。

　（構成５）前記スロットル装置をエアクリーナーに接続するコネクティングチューブが、前記スロットル装置から車両前後方向の一方側に延び、前記蓋部は、車両前後方向の他方側に開くことを特徴とする構成２から４のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
　この構成によれば、蓋部を開いた状態では、コネクティングチューブは蓋部の邪魔にならない。このため、蓋部を大きく開くことができ、収納部に物品を出し入れし易いとともに、スロットル装置のメンテナンス性が良い。

　（構成６）前記蓋部の車幅方向内側の面には、前記蓋部が開いた状態で、車両側面視で車両前後方向に延びる第１壁部が設けられることを特徴とする構成２から５のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
　この構成によれば、蓋部が開いた状態で、略水平に延びる第１壁部に固定具等の部品を仮置きすることができる。

　（構成７）前記蓋部の車幅方向内側の面には、前記蓋部が開いた状態で、車両側面視で前記第１壁部から上方に延びる第２壁部が設けられることを特徴とする構成６記載の鞍乗り型車両。
　この構成によれば、第１壁部に置かれた部品を、第２壁部によって良好に支持できる。

　（構成８）前記本体部は、ケース状の前記収納部から後方に延出する延出部を備え、前記延出部は、前記蓋部の反対側の車幅方向外側から前記スロットル装置を覆うことを特徴とする構成１から７のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
　この構成によれば、収納部から後方に延出する延出部によってスロットル装置を蓋部の反対側から覆うため、簡単な構造でスロットル装置を保護できる。

　（構成９）前記蓋部は、前記収納部の開口を車幅方向外側から覆い、前記収納部は、前記スロットル装置を前方から覆うことを特徴とする構成１から８のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
　この構成によれば、収納部を利用して、簡単な構造でスロットル装置を前方から保護できる。

　１　自動二輪車（鞍乗り型車両）
　３８　エアクリーナー
　３９　スロットル装置
　４０　コネクティングチューブ
　５０　収納ボックス
　８０　収納部
　８０ａ　収納部開口（開口）
　８１　本体部
　８２　蓋部
　８９　後部側壁（延出部）
　９０　ヒンジ
　９０ａ　回動軸
　９７ａ　第１後壁部（第１壁部）
　９７ｂ　第２後壁部（第２壁部）

Claims

　吸気量を調整するスロットル装置（３９）を備える鞍乗り型車両において、
　物品が収納される収納ボックス（５０）が設けられ、
　前記収納ボックス（５０）は、車幅方向外側に開口する収納部（８０）を備える本体部（８１）と、前記本体部（８１）を車幅方向外側から覆う蓋部（８２）とを備え、
　前記蓋部（８２）は、前記スロットル装置（３９）を車幅方向外側から覆うことを特徴とする鞍乗り型車両。
　前記蓋部（８２）は、ヒンジ（９０）によって前記本体部（８１）に回動自在に接続され、前記ヒンジ（９０）を中心に開閉されることを特徴とする請求項１記載の鞍乗り型車両。
　前記ヒンジ（９０）の回動軸（９０ａ）は、上下方向に指向することを特徴とする請求項２記載の鞍乗り型車両。
　前記回動軸（９０ａ）は、前記蓋部（８２）が開いた状態で、前記蓋部（８２）が自重によって開いた状態に維持されるように傾斜していることを特徴とする請求項３記載の鞍乗り型車両。
　前記スロットル装置（３９）をエアクリーナー（３８）に接続するコネクティングチューブ（４０）が、前記スロットル装置（３９）から車両前後方向の一方側に延び、
　前記蓋部（８２）は、車両前後方向の他方側に開くことを特徴とする請求項２から４のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
　前記蓋部（８２）の車幅方向内側の面には、前記蓋部（８２）が開いた状態で、車両側面視で車両前後方向に延びる第１壁部（９７ａ）が設けられることを特徴とする請求項２から５のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
　前記蓋部（８２）の車幅方向内側の面には、前記蓋部（８２）が開いた状態で、車両側面視で前記第１壁部から上方に延びる第２壁部（９７ｂ）が設けられることを特徴とする請求項６記載の鞍乗り型車両。
　前記本体部（８１）は、ケース状の前記収納部（８０）から後方に延出する延出部（８９）を備え、
　前記延出部（８９）は、前記蓋部（８２）の反対側の車幅方向外側から前記スロットル装置（３９）を覆うことを特徴とする請求項１から７のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
　前記蓋部（８２）は、前記収納部（８０）の開口（８０ａ）を車幅方向外側から覆い、
　前記収納部（８０）は、前記スロットル装置（３９）を前方から覆うことを特徴とする請求項１から８のいずれかに記載の鞍乗り型車両。