JP2009154410A - 印画物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像保護層の熱接着工程で、印加する熱エネルギーを変化させて画像保護層を受像シートの画像形成面に熱転写して、第1光沢領域Aと、該第1光沢領域Aよりも低い光沢度を有する第2光沢領域Bを有する保護層を形成するとき、前記第1光沢領域Aは、日本工業規格Z8741の鏡面光沢度−測定方法の20度鏡面光沢に規定される光沢度測定によって測定される光沢度aを有し、前記第2光沢領域Bは、日本工業規格Z8741の鏡面光沢度−測定方法の20度鏡面光沢に規定される光沢度測定によって測定される光沢度bを有し、前記光沢度aから前記光沢度bを差し引いた値が60以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
上記透明フィルムに求められている画像保護の態様としては、画像劣化の要因となるガスから画像を遮断すること、透明フィルムに紫外線吸収能をもたせることによる画像の変退色を防止すること、画像を形成している染料が消しゴム等の各種可塑剤を含む物品へ移行することを防止するという耐可塑剤性を付与すること、耐摩耗性を付与すること、耐皮脂性を付与すること等と多岐にわたっている。
例えば、熱ローラを用いて透明フィルムを画像面に熱圧着する方法、常温で粘着剤を用いて接着させる方法等が知られている。
また、基材フィルム上に熱可塑性樹脂からなる画像保護層を積層した転写型画像保護フィルムを用意し、この転写型画像保護フィルムの画像保護層を被保護画像上に熱転写することにより画像上に画像保護層(即ち、透明フィルム)を形成する方法も知られている(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3を参照。)。
上記転写型画像保護フィルムによると、画像保護層のうち熱転写時に加熱された部分のみを被保護画像上にラミネートすることができるので、ラミネート後の印画紙のカールを防止することが可能となる。
また、画像の形成に使用するインクリボン内に画像保護層を形成し、プリンター内部で画像形成に引き続いて画像保護層をラミネートすることも可能となる。
また受像シートの支持体基材として、通常の紙類を使用すると、フィルム同様の感度不足はあるものの、フィルムよりクッション性は若干よくなる。しかしながら、紙の繊維の疎密ムラに起因するインクリボンと受像層の密着ムラによって印画の濃淡ムラが発生する欠点がある。
そのうち、プラスチックフィルムを紙類等の芯材層と貼り合わせた支持体フィルム系を使用した受像シートは、断熱性、平滑性に優れるが、プリンターでの搬送時及び印画時の熱および圧力により、受像シートに凹みが生じて外観を損なうという問題がある。
また発泡フィルムは高価であるという問題がある。さらに、受像シート全体の厚さを所定の厚さに制御するためには、厚い発泡フィルムを使用する必要があり、経済的に不利であるという問題、得られる受像シートの質感が銀塩写真の印画紙とは異なるという問題もあった。
このような転写型ラミネートフィルムの使用方法としては、転写型ラミネートフィルムを、画像を形成した印画紙の画像形成面(画像が昇華型熱転写方式により形成されたものである場合には、染料受像層)上に重ねてローラで加熱圧着し、その後、基材を剥離するという方法である。
これにより、基材の表面加工面の凹凸が、印画紙に転写した保護層の表面に転写されるので、印画紙の画像面はマット状となる。
しかしながら、印画紙の画像面にラミネートした透明フィルムの表面を表面任意の形状にするために転写型ラミネートフィルムを使用する場合には、その転写型ラミネートフィルムを製造するときに予め基材に表面任意の形状加工を施さなくてはならない。このため、製造コストが高くなるという問題がある。
プラスチックフィルムを紙類等の芯材層と貼り合わせた支持体フィルム系を使用した受像シートを用いた場合、得られる該印画物の質感が銀塩写真の印画紙とは異なるという問題があった。さらに、上記支持体フィルム系を使用した受像シートは、一般的にコスト面で不利である。
そこで、コスト的に優位であり、さらに、銀塩写真類似の質感のある印画物を得るために、紙を支持体基材とし、中空粒子含有層、受像層を順次に積層した支持体を使用したところ、フィルム系基材シートを使用した場合に比べ、印画物の質感は向上し、銀塩写真類似の質感を有する印画物を得た。
しかしながら、画像保護層を積層する時に高い熱エネルギーをかけると、その領域において中空粒子を含有する中間層が熱膨張し、目的とする明確な光沢差パターンを形成できず、印画物の品位を損なう場合がある点である。
この場合、画像形成時間および画像保護層形成時間を短縮するため、画像形成時の搬送速度と画像保護層形成時の搬送速度を可及的高速にしている。
このように画像保護層の形成を従来よりも高速の搬送速度にて行なった場合には、従来のような受像シートの搬送速度を上げていない場合と比較して画像保護層転写時の表面光沢差を得るための形状形成が不鮮明になる。
また、上記熱転写ヘッド11に対応する印画位置に受像シート(以下、印画紙という。)41を回転させることで搬送するプラテン35が設けられている。
上記供給リール31には、例えば、図示しないトルクリミッタが配置され、一定のトルクでインクリボン21にバックテンションを与えている。
また、上記巻き取りリール32には、例えば、図示しない光学センサにより構成される巻き取り検出用エンコーダが配置されている。
また、後述するように、インクリボン21は各頁分の色染料の先頭位置に頁先頭マークおよび巻き径マークが塗布されているとともに、各色染料の先頭位置に各色を識別する色識別マークが塗布されている。
これによって、ヘッドユニットはインクリボン21を装填する際等には初期位置に移動し、プラテン35上に印画紙41が載置された際には最下位置に移動する。
ヘッドユニットの昇降状態は、例えば、カム板の切り欠き部の近傍に設けられた光学センサによって検出される。熱転写ヘッド11は端面型で構成され、印画紙41の幅方向全体にわたってインクリボン21を介して印画紙41に当接する。
これにより印画紙41が矢印の方向に移動されると印画紙41の全面にわたって所望の画像が印画されるようになっている。
そのとき、上記印画装置(例えばカラープリンター)は、画像(イメージ)の色に係わらず印画紙の全面にラミネートフィルムを転写する。
このように、このカラープリンターではラミネート情報は他の色情報の画像形成と同一の印画行程で行われる。
なお、画像保護層53は、光拡散性を持たせるように成分構成され、画像保護層53は所定の印画パターンで昇華熱転写される。
これは表面に凹凸がある印画紙に画像を焼き付けることによって得られる。例えば、熱昇華型インクを用いて熱転写ヘッドにより印刷する昇華型プリンターでは、印画紙と熱転写ヘッドとが接触しながら、画像を形成するため、銀塩写真のように凹凸のある印画紙を用いることはできない。このため、印画紙表面に凹凸を持たせることができず、「つや消し」(以下、「マット処理」と記す)の効果を得るために本発明の印画物の製造方法を用いる。その製造方法の詳細は後述する。
上記中間層に中空粒子を分散・分布させることにより、受像シートの圧縮弾性率を低下させることができ、受像シートに適度の変形自由度を与え、熱転写ヘッド形状およびインクリボン形状に対する受像シートの追従性、密着性等が向上するので、低エネルギー状態でも受像層に対する熱転写ヘッドの熱効率が向上し、印画される画像の印画濃度を高め、画質を改善することができる。
また高速プリンターの高エネルギー印加状態において、インクリボンに発生するインクリボンしわに起因する印画不良も同時に防止することができる。
その製造方法は格別の制限はないが、例えば下記のようにして製造されたものから選ぶことができる。
例えば、熱膨張性物質を含む熱可塑性重合体材料を加熱発泡させて製造された発泡中空粒子(以下単に、「既発泡中空粒子」と記す。)。
または、重合体形成性材料をシェル形成用材料として用い、かつ揮発性液体を気孔形成用材料として用いて、マイクロカプセル重合方法により製造されたマイクロカプセルから、気孔形成用材料を揮発逃散させて得られたマイクロカプセル状中空粒子(以下単に、「マイクロカプセル状中空粒子」と記す)。
既発泡中空粒子は、例えば熱膨張性物質として、n−ブタン,i−ブタン,ペンタンまたはネオペンタン、またはそれらから選択された複数の物質からなる揮発性低沸点炭化水素を熱可塑性重合体材料中に内包したものであり、その熱可塑性重合体材料としては、塩化ビニリデン、塩化ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等の単独重合体もしくはこれらの共重合体等が用いられ、その熱可塑性重合体材料をシェル(壁)材として用いた粒子に、予め加熱等の処理を施すことにより、内包させておいた熱膨張性物質を熱膨張させて、所定の粒子径を得たものである。
重合体形成性材料としては、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、メラミン樹脂等の硬い樹脂が好ましく使用され、揮発性液体としては、例えば水等が使用される。
発泡中空粒子の平均粒子径が0.5μm未満の場合には、中空粒子の体積中空率が概して低いため、受像シートの感度向上効果が十分に発揮されないことがある。
また平均粒子径が10μmを超えると、得られる中間層面の平滑性が低下し、熱転写画像の均一性が不良となり、光沢発現性が不十分になることがある。
なお、中空粒子の平均粒子径は、一般的な粒径測定装置を使用して測定可能であり、例えば、レーザー回折式粒度分布測定機等を用いて測定される。
中空粒子の体積中空率が50%未満の場合には受像シート全体の感度向上効果が十分に発揮されない。
また体積中空率が97%を超えると、中間層の塗膜強度が低下し、中間層が傷付き易くなり、外観が悪化する問題が発生する。
なお、中空粒子の体積中空率とは粒子体積に対する中空部分の体積の割合を示したものであり、具体的には中空粒子と貧溶媒からなる中空粒子分散液の比重、前記分散液における中空粒子の質量分率及び中空粒子のシェル(壁)を形成する重合体樹脂の真比重、および貧溶媒の比重から求めることができる。
なお、貧溶媒とは中空粒子の壁を形成する樹脂を溶解および膨潤させない溶媒であり、例えば水、イソプロピルアルコール等が挙げられる。
また、中空粒子の平均粒子径や体積中空率については、例えば小角X線散乱測定装置等を用いて中空粒子を含む中間層の断面写真から求めることも可能である。
中空粒子の質量比率が20質量%未満では、受像シートの感度向上効果が不十分なことがあり、また中空粒子の質量比率が80質量%を超えると、中間層用塗布液の塗布性が悪化して、良好な塗布面が得られず、また中間層の塗膜強度が低下することがある。
この接着剤樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白質類、でんぷん、セルロース系樹脂及びその誘導体等の水溶性高分子が成膜性、耐熱性の点から好ましく使用される。
またスチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、スチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系共重合体ラテックス等の水分散性樹脂、水性アクリル樹脂、水性ポリウレタン樹脂、水性ポリエステル樹脂等、その他一般に塗布紙分野で公知公用の各種接着剤樹脂が低粘度高固形分の水分散性樹脂として使用される。
なお、上記の水溶性高分子および水分散性樹脂は、それぞれ単独あるいは2種以上を併用することも可能である。
中間層においてポリビニルアルコール系樹脂の使用が好ましい理由は、例えば中間層用塗料中での中空粒子の分散性を良好にすることから、また中間層用塗料は粘度の点でも適していることから、中間層塗布時における塗膜の形成性に優れ、より均一な中間層形成を可能にし、水分の透過量をより減少させることができるためである。
最低造膜温度が0℃を超えると中間層中で十分に皮膜が形成されずに、不均一な皮膜となり水分が移動する、すなわち透湿性が上昇してしまうことがある。
一方、最低造膜温度が低過ぎると、画像のニジミが悪化するおそれがある。
最低造膜温度が0℃以下の水分散性アクリル樹脂としては、例えば、JSR社製のE−377(商品名)、中央理化社製のFK4025(商品名)等が挙げられる。
水分散性樹脂が、100質量部未満では、塗料の粘度が上がり、十分に平滑な面が得られないことがある。
一方、800質量部を超えると、成膜性や耐熱性が劣ることがある。
中間層の厚さが20μm未満では断熱性、クッション性が不足し、感度及び画質向上効果が不十分になることがある。
また厚さが90μmを超えると断熱性やクッション性の効果が飽和し、それ以上の性能が得られないことや、経済的にも不利であり、好ましくない。
また、中間層の厚さは中間層に含有される中空粒子平均粒子径の3倍以上の厚さであることが好ましく、さらに好ましくは4倍以上の厚さである。
中間層の厚さが中間層に含有される中空粒子平均粒子径の3倍未満の厚さであると、粗大中空粒子が中間層面から突出し、画像均一性及び光沢性の低下を招くことがあり、好ましくない。
一般に、薄膜の硬度は、材料表面に垂直に静的な荷重をかけたときの歪みより求める。上記中間層のダイナミック硬度は、例えば超微小硬度計を用いて測定される値である。115°の三角錐圧子に荷重を与えて、荷重と圧子の押し込み深さから、ダイナミック硬度を次式により求めることが可能である。
ここで、Pは荷重(mN)、hは押し込み深さ(μm)を表す。
ダイナミック硬度が3.0を超えると中間層としてのクッション性が不足し、印画時にサーマルヘッドとの密着性が劣るため画質が低下することがある。
一方、ダイナミック硬度が過度に小さいと、例えば0.1を下まわると、傷つき易くハンドリング性が劣ることがある。
(2)中間層に中空粒子を含有するとともに、軟化点が常温以下の樹脂を添加する方法。柔らかい樹脂が中間層の層全体の硬度を低減させる効果がある。樹脂の軟化点は、30℃以下が好ましく、10℃以下がより好ましい。
さらに前記ピーク領域における累積の細孔容積が0.01cc/g〜0.7cc/gの範囲にあることが好ましい。
一般的に細孔容積が大きい程、中間層の断熱性や、クッション性が増し、記録感度が向上すると考えられる。
しかし、中間層の細孔分布におけるピークの細孔直径が10μmより大きい場合、あるいはピーク領域における累積の細孔容積が0.7cc/gより大きい場合には、中間層上に受像層(もしくはバリア層等)を形成する際に、塗布液が中間層に浸込み過ぎて製膜し難くなり、均一な塗布層が得られないことがある。
一方、ピークの細孔直径が0.01μmより小さい場合、あるいは累積の細孔容積が0.01cc/gより小さい場合には、塗布液が中間層に適度に浸み込むことができず、塗布層が、不均一になることや接着強度が不足することがあり、例えばインクリボンの融着等により塗布層剥れが生じることがある。
第1の方法は、セルロースパルプを主成分とするシート状支持体、および上記支持体に中間層まで塗布した中間層塗布品の2種類について、水銀圧入式ポロシメーターを用いて細孔分布を測定し、得られた2つの細孔分布の差し引きから中間層塗布層の細孔分布を特定する方法である。
第2の方法は、セルロースパルプを主成分とするシート状支持体に中間層まで塗布した中間層塗布品の塗布層をカミソリ等で削り取り得た粉体について、水銀圧入式ポロシメーターを用いて細孔分布を測定する方法である。
第3の方法は、セルロースパルプを主成分とするシート状支持体に中間層、必要に応じバリア層、受像層を順次積層した受像シートにおいて、受像層、バリア層の各塗布層をカミソリ等で取り除き、中間層を剥き出しにする。剥き出しの中間層塗布層をカミソリ等で削り取り得た粉体について、水銀圧入式ポロシメーターを用いて細孔分布を測定する方法である。
この場合、断面拡大写真観察などで、受像層およびバリア層が取り除かれ、中間層が剥き出しになっていることを確認できる。
また、中空粒子を含有する中間層用塗布液の調製において、塗布液の比重は、通常0.8g/cm3以下に調製するのが好ましく、0.7g/cm3以下がより好ましい。
一般に、受像層用塗布液の溶剤としては、トルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤が使用されるため、バリア層は、有機溶剤浸透による中間層の中空粒子の膨潤、溶解による、変形、破壊を防ぐための障壁として有効である。
具体的には、デンプン、変性デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール共重合体、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−アクリル酸共重合体塩、エチレン−アクリル酸共重合体塩、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂等の水溶性樹脂が使用される。
またスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル樹脂系ラテックス、メタアクリル酸エステル系共重合樹脂ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス、ポリエステルポリウレタンアイオノマー、ポリエーテルポリウレタンアイオノマーなどの水分散性樹脂も使用することができる。
膨潤性無機層状化合物としてはスメクタイト族、マイカ族、バーミキュライト族等の天然の粘土系鉱物が挙げられる。また天然品の粘土系鉱物以外にも、合成品、加工処理品(例えばシランカップリング剤の表面処理品)のいずれであってもよい。
これらの中でもナトリウム四珪素雲母が特に好ましく、熔融合成法により、所望の粒子径、アスペクト比、結晶性のものが得られる。
アスペクト比が5未満では、画像のニジミが生じることがある。
一方、アスペクト比が5000を超えると、画像の均一性が劣ることがある。
アスペクト比(Z)とはZ=L/aなる関係で示されるものであり、Lは膨潤性無機層状化合物の水中での粒子平均長径(レーザー回折法で測定。体積分布50%のメジアン径)であり、aは膨潤性無機層状化合物の厚みである。
膨潤性無機層状化合物の粒子平均長径は0.1μm〜100μmであり、0.3μm〜50μmが好ましく、0.5μm〜20μmがより好ましい。
粒子平均長径が0.1μm未満になると、アスペクト比が小さくなると共に、中間層上に平行に敷き詰めることが困難になり、画像のニジミを完全には防止できないことがある。
粒子平均長径が100μmを超えて大きくなると、バリア層から膨潤性無機層状化合物が突出てしまい、バリア層の表面に凹凸が発生し、受像層表面の平滑度が低下して画質が悪化することがある。
水系塗布液は中空粒子の膨潤および溶解を防ぐために、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル等のエステル系溶剤、メチルアルコール、エチルアルコール等の低級アルコール系溶剤、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、ジメチルホルムアミド(DMF)、セロソルブ等の高沸点高極性系溶剤等の有機溶剤を過剰に含有しないことが好ましい。
因みにバリア層固形分塗布量が0.5g/m2未満では、バリア層が中間層表面を完全に覆えないことがあり、有機溶剤の浸透防止効果が不十分となることがある。
一方バリア層固形分塗布量が8g/m2を超えると、塗布効果が飽和して不経済であるばかりでなく、バリア層の厚さが過大となることによって中間層の断熱効果やクッション性が十分に発揮されず、画像濃度の低下を招くことがある。
受像層それ自体は既知の染料熱転写受像層であってもよい。
受像層を形成する樹脂としては、インクリボンから移行する染料に対する親和性が高く、従って染料染着性の良好な樹脂が使用される。
このような染料染着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体系樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂、活性エネルギー線硬化樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は使用する架橋剤に対して反応性を有する官能基(例えば水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基等の官能基)を有していることが好ましい。
また、受像層中には、ポリイソシアネート化合物以外の架橋剤や、離型剤、滑り剤等の1種以上が添加剤として配合されていてもよい。
さらに必要に応じて、上記の受像層中に蛍光染料、可塑剤、酸化防止剤、顔料、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤等の1種以上を添加してもよい。
これらの添加剤は塗布前に受像層の形成成分と混合されてもよいし、また受像層とは別の塗被層として受像層の上面側、下面側もしくは両面に塗布されていてもよい。
因みに受像層の固形分塗布量が1g/m2未満では、受像層がバリア層表面を完全に覆うことができないことがあり、画質の低下を招いたり、熱転写ヘッドでの加熱により、受像層とインクリボンとが接着してしまう融着トラブルが発生することがある。
一方、固形分塗布量が12g/m2を超えると、塗布効果が飽和して不経済であるばかりでなく、受像層の塗膜強度が不足したり、塗膜厚さが過大になることにより中間層の断熱効果が十分に発揮されず、画像濃度の低下を招くことがある。
高分子樹脂を主成分とする裏面層は、支持体との接着強度向上、受像シートのプリント搬送性、受像層面の傷付き防止、受像層面と接触する裏面層への染料の移行防止に有効なものである。
このような樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等、及びこれらの樹脂の反応硬化物を用いることができる。
また裏面層には、シート状支持体と裏面層との接着性を向上させるため、適宜ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物等の架橋剤を含有してもよい。
有機フィラーとしては、ナイロンフィラー、セルロースフィラー、尿素樹脂フィラー、スチレン樹脂フィラー、アクリル樹脂フィラー等を使用することができる。
無機フィラーとしては、シリカ、硫酸バリウム、カオリン、クレー、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等を用いることができる。
導電性高分子として、カチオン型導電性高分子化合物(例えばポリエチレンイミン、カチオン性モノマーを含むアクリル系重合体、カチオン変性アクリルアミド重合体、及びカチオン澱粉等)が好ましく用いられる。
例えば、離型剤としては、非変性及び変性シリコーンオイル、シリコーンブロック共重合体及びシリコーンゴム等のシリコーン系化合物、滑剤としてはリン酸エステル化合物、脂肪酸エステル化合物、フッ素化合物等が挙げられる。また従来公知の消泡剤、分散剤、有色顔料、蛍光染料、蛍光顔料、紫外線吸収剤等を適宜選択して使用してもよい。
裏面層固形分塗布量が0.3g/m2未満では、受像シートが擦れた時の傷付き防止性が十分に発揮されず、また受像シートの走行性不良が発生するおそれがある。
一方、固形分塗布量が10g/m2を超えると、効果が飽和して不経済である。
カレンダー処理に使用されるカレンダー装置やニップ圧、ニップ数、金属ロールの表面温度等については特に限定されるものではないが、カレンダー処理を施す際の圧力条件としては、0.5MPa〜50MPaが好ましく、より好ましくは1MPa〜30MPaである。
キャスト処理に使用されるキャスト装置やニップ圧、キャストロールの表面温度等についても特に限定されるものではないが、温度条件としては室温から中空粒子が破壊されず、かつ中間層用接着剤の融点以下が好ましく、20℃〜150℃が好ましく、更に好ましくは30℃〜130℃である。
カレンダー装置としては、例えばスーパーカレンダー、ソフトカレンダー、グロスカレンダー、クリアランスカレンダー等の一般に製紙業界で使用されているカレンダー装置を適宜使用できる。
この厚さが100μm未満であるとその機械的強度が不十分となり、かつ受像シートの剛度も不十分となり、印画の際に生じる受像シートのカールを十分に防止できないことがある。
また、厚さが300μmを超えると、プリンター中に収容可能な受像シートの枚数低下を招いたり、もしくは所定枚数を収容しようとすると受像シート収容部の容積増大が必要となり、プリンターのコンパクト化を困難にする等の問題が生じる。
上記中間層、バリア層、受像層およびその他の塗布層は、常法に従って形成され、各々、所要成分を含む塗布液を調製し、バーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ゲートロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、リップコーター、およびスライドビードコーターなど公知のコーターを使用して、シート状支持体の所定の面上に塗布し、乾燥して形成することができる。
図4に示すように、転写型画像保護フィルム50は、基材フィルム51上に非転写性剥離層52が設けられ、更にその上に透明な画像保護層53が形成された構造を有する。
ここで、画像保護層53を非保護画像上に熱転写する際には、画像保護層53が非転写性剥離層52との界面で剥離する。
なお、必要に応じて、熱転写時に熱転写ヘッド(前記図2参照)と転写型画像保護フィルム50との融着を防ぎ、その走行性を向上させる目的で基材フィルム51の裏面に耐熱滑性層54を設けてもよい。
非転写性剥離層52は、少なくとも熱転写記録操作の際に、画像保護層53が非転写性剥離層52の界面で剥離するような公知の材料、例えば、ポリビニルアルコール等から形成すればよい。
この画像保護層53には、更に光安定剤や帯電防止剤等の公知の添加剤を配合することができる。
上記画像保護層53の厚さは、熱可塑性樹脂の種類、所望の接着力の程度、熱転写時のエッジ切れ(尾引き)等に応じて適宜定めることができるが、通常は印画紙への転写性の点から、1μm〜10μm程度とすることが好ましい。
例えば、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリイミドフィルム、アラミドフィルム、ポリオキシメチレンフィルム、ポリアミドフィルム等が挙げられる。
上記基材フィルム51の厚みには、特に限定はない。
これらの中で特に好ましい樹脂は、ポリビニルブチラール樹脂およびアセタール樹脂が挙げられる。
ポリイソシアネート化合物としては、分子中に少なくとも2つ以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物であれば特に限定されない。
例えばトリレンジイソシアネート、4、4’−ジフェニルメタンジイシシアネート、4、4’−キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4、4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2、4(または2、6)−ジイソシアネート、1、3−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、トリメチル・ヘキサメチレンジイソシアネート等や、ジイソシアネートとポリオールとを部分的に付加反応させたポリイソシアネートのアダクト体(ポリイソシアネートプレポリマー)、例えばトリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとを反応させたアダクト体を使用することができる。
またシリコーンオイル、ワックス、脂肪酸アミド、リン酸エステル等の滑剤を上記耐熱滑性層54上に塗布したり添加したりしてもよく、フィラーを添加してもよい。このような耐熱滑性層54には、プリンター内での走行性や貼り付きを防止するために各種の潤滑剤や帯電防止剤を添加してもよい。
インクリボン21は、基材フィルム51上に、イエローインク層Y、マゼンタインク層M、シアンインク層Cの各色のインク層およびセンサーマーク55が面順次に形成されており、これらと同一面上に転写性の画像保護層53が形成されている構造を有する。
このような構造とすることにより、インクリボン21を用いて印画装置(プリンター)で熱転写記録を行う際に、その画像形成に使用した印画装置の熱転写ヘッドにより画像保護層53を画像上に熱転写することが可能となる。
例えば、昇華型熱転写記録用のインク層とする場合には、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン等のビニル系樹脂、その他各種ウレタン樹脂等に昇華性あるいは熱拡散性染料を分散させたものから構成することができる。
このような染料受像層は、染着性の良好な熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化樹脂等から形成することができる。
例えば、ポリエステル系樹脂、セルロースエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、その他上記の共重合体等が挙げられる。
例えばイエロー染料としてはアゾ系染料、ジスアゾ系染料、メチン系染料、スチリル系染料、ピリドン・アゾ系染料等を挙げることができる。
また、マゼンタ染料としてはアゾ系染料、アントラキノン系染料、スチリル系染料、複素環系アゾ染料等が挙げられる。
シアン系染料としてはインドアニリン系染料、アントラキノン系染料、ナフトキノン系染料、複秦環系アゾ染料等を使用することができる。
上記ラミネート印刷データとしては、例えば、所定の文字の繰り返しパターン、市松模様、絹目模様、マット、E面、ファインラスター、プロマット、所定の凹凸模様等などが該当する。このパターンが明確に認識されるには、物理的な凹凸および光沢差による視覚的な凹凸感の少なくともいずれか1つが必要である。
マットパターンとしては以下に示すような絹目パターン、ランダムパターンのいずれでも良いが、高級感という点では一般的にランダムパターンがより好ましい。
この絹目パターンは、インクリボンの画像保護層53(前記図5参照)をカラー画像上に熱転写ヘッドによって積層するときに、図に示すような絹目の凹凸パターンを形成してマット処理効果を得るようにした保護層63である。同図において白黒は凹凸に対応している。例えば、黒部分が凹部で白部分が凸部に対応する。もしくはその逆に、黒部分が凸部で白部分が凹部に対応してもよい。
図は形成するランダムな凹凸パターンの1例であって、白黒は凹凸に対応している。例えば、黒部分が凹部で白部分が凸部に対応する。もしくはその逆に、黒部分が凸部で白部分が凹部に対応してもよい。
ランダムパターンは上記絹目パターンに比して視覚的に良い効果を与える。
また、上記第2光沢領域Bより高エネルギー領域では、熱転写ヘッド11の熱によるインクリボン(熱転写シート)21へのダメージが大きく、インクリボン21の破断が生じやすくなるため、好ましくない。
なお、上記光沢度差(a−b)が60%より小さい場合、上記印画物表面の光沢の均一性が目立ち、光沢度差による凹凸感が見られず、高品位なプリントは実現できない。
そして画像保護層53を転写する時に、上記第1光沢領域Aおよび上記第2光沢領域Bのエネルギープロファイルから求められるエネルギー値による画像保護層53の熱転写パターンを受像シート表面に形成することで、印画表面のパターン形成の不備を解消できる。
すなわち、画像保護層53および受像シート41を熱プレスおよびヒートセットするのに十分な加温時間が必要となる。
具体的には、熱転写ヘッドのドット密度が、例えば344dpi(=13.54dots/μmに相当)のとき、受像シート41もしくはインクリボン21の搬送速度は、2.0msec/ライン以下であることが望ましく、さらに好ましくは4.0msec/ラインであるのが良い。
4.0msec/ラインよりも遅くなると、プリントアウトまでの所要時間が長くなり、最近強く望まれているプリントアウトの高速化に馴染まない。
搬送速度が低速であるのが良い理由は、0.7msec/ラインに代表される高速印画では、熱転写ヘッド11の熱応答性が足りず、熱転写ヘッド11の熱を的確に保護層に加えられないためだと推測される。
このような受像シートを用いた場合には、フィルム系基材シートを使用した場合に比べ印画物の質感は向上し、銀塩写真類似の質感の印画物を得ることができる。
この結果を表1に示す。
○:凹凸感が明確である。
△:凹凸感がやや不明確である。
×:凹凸感が不明確である。
○:銀塩写真類似の質感がある。
△:銀塩写真の質感とはやや異なる。
×:銀塩写真の質感と大きく異なる。
○:凹凸感○かつ質感○。
△:凹凸感○かつ質感△、凹凸感△かつ質感○
×:凹凸感△かつ質感△、凹凸感および質感のいずれかが×
なお、受像シートの搬送速度は2.0msec/ライン以下であることが好ましく、さらには4.0msec/ラインであることがより好ましい。
熱転写シートは、UP−DR150用熱転写シート(ソニー株式会社製;製品名2UPC−R153H,2UPC−R154H,2UPC−R155H,2UPC−R156H)である。
ドット密度は344dpi(=13.54dots/mmに相当する)である。
受像シートの搬送速度は、高速時は0.7msec/ライン=10.54cm/秒、
低速時は4msec/ライン=1.85cm/秒とした。
熱転写ヘッドからの熱エネルギー印加条件は、同一の熱転写シートを使用し、階調画像を作成した(例えば1,2,・・・,15,16階調目までの全16ステップ存在する。1階調目から16階調目に向かって印加エネルギーを漸増させた。なお、前記図1における横軸の0は印画処理をしない白地に相当する)。
このとき、低搬送速度時(4msec/ライン)におけるストローブパルス幅を調整し、各階調において高搬送速度時(0.7msec/ライン)の場合と同一の記録濃度特性を示すように調整した。
光沢は画像保護層を転写した印画物のそれぞれに対して測定した。
なお、図1の高光沢な第1光沢領域Aのエネルギー以上のエネルギー領域で、画像保護層の転写が可能となっている。
画像保護層の転写に使用した印加エネルギープロファイルは画像形成時の「イエロー」を転写するときの印加エネルギーと同等である。
画像保護層の転写が不可能から可能に変わる階調部を境として、低階調側を画像保護層の転写不能なエネルギー領域、高階調側を画像保護層の転写可能なエネルギー領域と定義した。
Claims (4)
- 熱転写性の画像保護層を受像シートの画像形成面に熱接着して保護層を形成する工程を有する印画物の製造方法において、
前記画像保護層の熱接着工程で、印加する熱エネルギーを変化させて前記画像保護層を前記受像シートの画像形成面に熱転写して、第1光沢領域と、該第1光沢領域よりも低い光沢度を有する第2光沢領域を有する保護層を形成するとき、
前記第1光沢領域は、日本工業規格Z8741の鏡面光沢度−測定方法の20度鏡面光沢に規定される光沢度測定によって測定される光沢度aを有し、
前記第2光沢領域は、日本工業規格Z8741の鏡面光沢度−測定方法の20度鏡面光沢に規定される光沢度測定によって測定される光沢度bを有し、
前記光沢度aから前記光沢度bを差し引いた値が60以上である
ことを特徴とする印画物の製造方法。 - 前記熱接着工程で前記第1光沢領域および前記第2光沢領域を形成するときに印加する熱エネルギー量は、少なくとも前記画像保護層が前記受像シートの画像形成面に熱接着される熱エネルギー量を有する
ことを特徴とする請求項1記載の印画物の製造方法。 - 前記画像保護層は前記受像シートに画像を転写する熱転写シートの一部に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の印画物の製造方法。 - 前記受像シートは、
紙材を有する基体と、
中空粒子を含有する中間層と、
受像層と
を順に積層させたものである
ことを特徴とする請求項1に記載の印画物の製造方法。
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