JP4341575B2 - 熱転写受容シート - Google Patents
熱転写受容シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP4341575B2 JP4341575B2 JP2005109556A JP2005109556A JP4341575B2 JP 4341575 B2 JP4341575 B2 JP 4341575B2 JP 2005109556 A JP2005109556 A JP 2005109556A JP 2005109556 A JP2005109556 A JP 2005109556A JP 4341575 B2 JP4341575 B2 JP 4341575B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow particles
- intermediate layer
- receiving sheet
- thermal transfer
- hollow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
また印画の高速化に伴う精彩な画質、色ずれ防止の改善が新たな技術課題となってきた。プリンターは色ずれを防止するために、スパイクを装着した金属ロールとゴムロールの間に受容シートを挟んで搬送しているが、印画高速化に伴い、ロール間ニップ圧を上げたり、スパイクを大きくすることが必要になってきている。しかし、ニップ圧を上げたり、スパイクを大きくすると、受容シートの印画面に凹みを生じ、商品価値が低下する。このため、搬送ロールによる圧縮力を受けても、受容シートに凹みが生じないことが求められる。
この様な問題を解決するために支持体として、発泡フィルムを紙類等の芯材層と貼り合わせた支持体(例えば、特開昭61−197282号公報(特許文献1)参照。)、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂を主成分とし、ボイド(空隙)構造を含む2軸延伸フィルム(合成紙)を紙類等の芯材層と貼り合わせた支持体等が提案されている(例えば、特開昭62−198497号公報(特許文献2)参照。)。これらの支持体を使用した受容シートは断熱性、平滑性に優れるが、紙の質感が無いことやコスト高になる等の欠点がある。
また中空粒子の隔壁が塩素を有するモノマーを重合成分として含有する為、受容シートの焼却処分等を行う際には、塩素を含有する有害ガスが発生し、環境に対する悪影響もあった。
(1) シート状支持体の少なくとも片面上に、隔壁が重合体材料により形成され、かつ内側に気孔を有する中空粒子を含有する中間層、バリア層、画像受容層とを順次積層した熱転写受容シートにおいて、
前記中間層が、前記中空粒子として、ガラス転移温度が130℃以上である重合体材料により隔壁の形成された中空粒子を少なくとも含有し、
前記バリア層が、接着剤として水溶性樹脂及び/又は水分散性樹脂を主成分として含有し、さらに膨潤性無機層状化合物を含有し、該膨潤性無機層状化合物の粒子平均長径が0.1〜100μmであり、かつ、アスペクト比(層状化合物の粒子平均長径/厚さの比)が100〜5,000であることを特徴とする、熱転写受容シート。
(2) 前記中間層に含有される中空粒子の全質量に対する、ガラス転移温度が130℃以上である重合体材料により隔壁の形成された当該中空粒子の質量比率が60質量%以上である、 (1)に記載の熱転写受容シート。
加熱処理していない当該中空粒子について25℃にて測定して得られた体積中空率と、温度120℃環境下で1分間加熱処理した後、放冷した当該中空粒子について25℃にて測定して得られた体積中空率との差で定義される当該中空粒子の体積中空率加熱変化が10%以下である当該中空粒子を少なくとも含有する、(1)〜(10)のいずれかに記載の熱転写受容シート。
本発明の受容シートに使用するシート状支持体としては、セルロースパルプを主成分とする紙類や合成樹脂フィルム等が使用される。セルロースパルプを主成分とする紙類には、例えば、上質紙(酸性紙、中性紙)、中質紙、コート紙、アート紙、樹脂ラミネート紙等が挙げられる。合成樹脂フィルム支持体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等を主成分とした延伸フィルムが使用される。その他、ポリオレフィンやポリエステル樹脂を主成分とし、更にこれらの樹脂に非相溶性の樹脂や無機顔料を配合した溶融混合物を押出し機から押出し、更に延伸して空隙を発生させた単層構造または多層構造を有する多孔質延伸フィルム(例えば合成紙、多孔質ポリエステルフィルム)等の各種のフィルムと紙類等とを積層貼着させた複合シート等も、シート状支持体として適宜用いられる。
特に好適な紙類の例としては、上質紙、中質紙等の非塗工紙、コート紙、アート紙、キャスト塗被紙等の塗工紙、原紙の少なくとも一方の面にポリオレフィン樹脂などの熱可塑性樹脂層を設けたラミネート紙、合成樹脂含浸紙、板紙等が挙げられる。また高平滑化の為にカレンダー処理を施してもよい。
本発明においては、シート状支持体の少なくとも片面上に、直接あるいは下塗層を介して中間層を形成する。中間層は、ガラス転移温度が130℃以上である重合体材料により隔壁の形成された中空粒子(以下、単に「本発明の中空粒子」と称する場合がある。)を少なくとも所定量で含有する。この中間層は多孔質構造を有するため、受容シートの断熱性が向上するので印画濃度が上昇し画質も改善される。中間層の形成により、受容シートに適度の変形自由度を与え、プリンターヘッドやインクリボンの形状に対する受容シートの形状追従性及び密着性が向上するので、低エネルギー状態でも受容層に対するプリンターヘッドの熱効率が向上し、かつ印画画像の印画濃度を高め、画質を改善することができる。また高速プリンターの高エネルギー印加操作において、インクリボンに発生するリボンしわに起因する印画不良も同時に防止することができる。
(イ)熱膨張性物質を含む熱可塑性重合体材料からなる未発泡粒子を予め加熱発泡させて製造された発泡中空粒子(既発泡中空粒子)。
(ロ)熱膨張性物質を含む熱可塑性重合体材料からなる未発泡状態の粒子(発泡性粒子)。この場合には、発泡性粒子をシート状支持体に塗工した後、乾燥工程での熱により加熱発泡させたり、或いは後工程で熱板と接触させて加熱発泡させたりすることで本発明の中空粒子層が形成される。
ガラス転移温度(Tg)が130℃未満では、中空粒子の耐熱性が低く、製造中の乾燥工程で中空粒子が熱により変形、破壊が生じ、所望の中間層が得られないおそれがある。また印画の際に、画像面が熱により凹み、外観が悪化し、好ましくない。一方、ガラス転移温度(Tg)が高すぎると、未発泡状態の中空粒子を発泡させる製造工程において、発泡させるための熱量が過大となり経済的に不利となることがある。
なお中空粒子のTgはJIS K 7121に規定される方法に従って、示差走査熱量計(商品名:SSC5200、セイコー電子工業社製)を用いて測定される値である。
中空粒子の軟化点は、JIS K 7196に規定される方法に従い、熱分析装置(商品名:TMA6100、セイコーインスツルメント社製)を用いて測定される値である。
(C)(%)=(A)−(B)
式中、
(A):加熱処理していない中空粒子を25℃環境下で測定して得られた体積中空率(%);
(B):加熱処理していない中空粒子を温度120℃環境下で1分間加熱処理を施した後、25℃環境下に素早く取り出して30分以上放冷した後に、25℃環境下で測定して得られた体積中空率(%);
を表す。
ニトリル系モノマーとしては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α−エトキシアクリロニトリル、フマロニトリルまたはこれらの任意の混合物などが例示されるが、アクリロニトリル及び/又はメタクリロニトリルが好ましい。アクリロニトリル、メタクリロニトリルはその単独重合体のガラス転移温度(Tg)が高く、耐熱性、耐薬品性、ガスバリア性にすぐれているので本発明に特に好ましく使用できる。
次いで、懸濁重合により得られた熱膨張性物質である低沸点有機溶剤を粒子内部に含む未発泡状態の粒子に、外部から低沸点有機溶剤の沸点以上の温度で加熱することにより、熱膨張性物質を熱膨張させ、所定の粒子径に熱膨張させ既発泡状態の中空粒子とする。この中空粒子を遠心分離機を用いて、濾過と水洗を繰り返してケーキ状物質とし、乾燥して本発明の既発泡中空粒子を得る。
既発泡中空粒子の平均粒子径が2μm未満の場合には平均粒子径が小さい為、中空粒子の中空部分の体積が小さく、断熱性、クッション性が概して乏しく、十分な感度及び画質向上効果が得られないことがある。
また平均粒子径が10μmを超えると、得られる中間層面の凹凸が過大となる為、画像の均一性が不十分で、画質が劣ることがある。
なお中空粒子の平均粒子径は、一般的な粒径測定装置を使用して測定可能であり、例えばレーザー回折式粒度分布測定機(商品名:SALD2000、島津製作所製)等を用いて測定することができる。
体積中空率が60%未満では、得られる受容シートの感度および画質が劣ることがあり、好ましくない。また体積中空率が90%を超えると塗料の安定性が劣ることや、得られる中間層の塗膜強度が劣ることがあり、好ましくない。
(ハ)重合体形成性材料をシェル形成用材料として用い、かつ揮発性液体を気孔形成用材料として用いて、マイクロカプセル重合方法により製造されたマイクロカプセルから、前記気孔形成用材料を揮発逃散させて得られたマイクロカプセル状中空粒子。
(ハ)のようなマイクロカプセル状の中空粒子は、重合体材料、例えばスチレン−アクリル系共重合体樹脂を隔壁(シェル)として、芯部に揮発性液体、例えば水を含有するマイクロカプセルを乾燥して、水を揮発逃散させて中空芯部を形成させたものである。このマイクロカプセルは、重合体形成性材料(隔壁(シェル)形成用材料)、及び揮発性液体(気孔形成用材料)からマイクロカプセル形成重合法により得られる。このような中空粒子は、一般に疎水性が強く、中間層のひび割れ改善のために好ましく使用される。
また、塗工性の向上、平滑性の向上、あるいは中間層のつぶれ改善等を目的として、平均粒子径の異なる中空粒子を併用することも可能である。
中間層全固形分質量に対する中空粒子全体の質量比率が30質量%未満では、中間層の断熱性、クッション性が不十分で感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また中空粒子全体の質量比率が70質量%を超えると、得られる中間層用塗工液の塗工性が悪化することがあり、好ましくない。
本発明において、中間層と受容層の間にバリア層が設けられることが好ましい。一般に、受容層用塗工液の溶剤としては、トルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤が使用されるため、バリア層は、有機溶剤浸透による中間層の中空粒子の膨潤、溶解による、変形、破壊を防ぐための障壁として有効である。
上記の樹脂の中でも、水溶性高分子樹脂が好ましく使用される。また上記の樹脂は単独で使用しても、あるいは2種以上を併用して使用してもよい。
これらの中でもナトリウム四珪素雲母が特に好ましく、熔融合成法により、所望の粒子径、アスペクト比、結晶性のものが得られる。
因みにバリア層固形分塗工量が0.5g/m2未満では、バリア層が中間層表面を完全に覆えないことがあり、有機溶剤の浸透防止効果が不十分となることがある。一方バリア層固形分塗工量が8g/m2を超えると、塗工効果が飽和して不経済であるばかりでなく、バリア層の厚さが過大となることによって中間層の断熱効果やクッション性が十分に発揮されず、画像濃度の低下を招くことがある。
本発明の受容シートにおいて、前記中間層上又はバリア層上に受容層が設けられる。受容層それ自体は既知の染料熱転写受容層であってもよい。受容層を形成する樹脂としては、インクリボンから移行する染料に対する親和性が高く、従って染料染着性の良好な樹脂が使用される。このような染料染着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体系樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂、活性エネルギー線硬化樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は使用する架橋剤に対して反応性を有する官能基(例えば水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基等の官能基)を有していることが好ましい。
受容層の固形分塗工量は1〜12g/m2、より好ましくは3〜10g/m2の範囲である。因みに受容層の固形分塗工量が1g/m2未満では、受容層が中間層表面又はバリア層表面を完全に覆うことができないことがあり、画質の低下を招いたり、サーマルヘッドでの加熱により、受容層とインクリボンとが接着してしまう融着トラブルが発生することがある。一方、固形分塗工量が12g/m2を超えると、塗工効果が飽和して不経済であるばかりでなく、受容層の塗膜強度が不足したり、塗膜厚さが過大になることにより中間層の断熱効果が十分に発揮されず、画像濃度の低下を招くことがある。
本発明の受容シートは、シート状支持体の裏面(受容層が設けられる側とは反対側の面)に高分子樹脂と有機及び/又は無機微粒子とを含有する裏面層が設けられていてもよい。この高分子樹脂は裏面層と支持体との接着強度向上、受容シートのプリント搬送性、受容層面の傷付き防止、受容層面と接触する裏面層への染料の移行防止に有効なものである。このような樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等、及びこれらの樹脂の反応硬化物を用いることができる。また裏面層には、シート状支持体と裏面層との接着性を向上させるため、適宜ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物等の架橋剤を含有してもよい。
本発明の受容シートにおいては、支持体と中間層との間に、高分子樹脂を主成分とする下塗層を設けてもよい。この下塗層により、中間層用塗工液を支持体上に塗工しても、中間層用塗工液が支持体中に浸透することがなく、中間層を所望の厚さに形成することができる。この下塗層に使用される高分子樹脂としては、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂及びその変性樹脂等が挙げられる。
また下塗層には下塗層用塗工液自体の塗工性改善、支持体と中間層との密着性向上、受容シートの白色度向上のため、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料を添加してもよい。
なお、特に限定するわけではないが、裏面層を形成する前に、中間層、バリア層、受容層などを設けるのが好ましく、均一な塗工層が得られる。
「中間層の形成」
シート状支持体として、厚さ150μmのアート紙(商品名:OK金藤N、174.4g/m2、王子製紙製)を使用し、その片面に下記組成の中間層用塗工液−1を、乾燥後の膜厚が51μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した。
中間層用塗工液−1
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 45部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.2μm、体積中空率76%、
中空率加熱変化3%、隔壁樹脂Tg152℃、軟化点105℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 45部
水 250部
更に上記中間層上に下記組成のバリア層用塗工液−1を、固形分塗工量が2g/m2になるように塗工乾燥してバリア層を形成し、更に上記バリア層上に下記組成の受容層用塗工液−1を、固形分塗工量が5g/m2になるように塗工乾燥し、受容層を形成した。
バリア層用塗工液−1
膨潤性無機層状化合物(ナトリウム4珪素雲母、 30部
粒子平均長径6.3μm、アスペクト比2700)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA105、クラレ製) 50部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:L−1537、旭化成製) 20部
水 1100部
受容層用塗工液−1
ポリエステル樹脂(商品名:バイロン200、東洋紡製) 100部
シリコーンオイル(商品名:KF393、信越化学工業製) 3部
ポリイソシアネート(商品名:タケネートD−140N、三井武田ケミカル製) 5部
トルエン/メチルエチルケトン=1/1(質量比)混合液 400部
次にシート状支持体の受容層を設けた側とは反対側の面上に下記組成の裏面層用塗工液−1を、乾燥後の固形分塗工量が3g/m2になるように塗工乾燥して裏面層を形成し、その後50℃で48時間エージングして、受容シートを得た。
裏面層用塗工液−1
ポリビニルアセタール樹脂(商品名:エスレックKX−1、積水化学工業製) 40部
ポリアクリル酸エステル樹脂(商品名:ジュリマーAT613、日本純薬製) 20部
ナイロン樹脂粒子(商品名:MW330、神東塗料製) 10部
ステアリン酸亜鉛(商品名:Z−7−30、中京油脂製) 10部
カチオン型導電性樹脂(商品名:ケミスタット9800、三洋化成製) 20部
水/イソプロピルアルコール=2/3(質量比)混合液 400部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−2を、乾燥後の膜厚が52μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−2
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 45部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径8μm、体積中空率76%、
中空率加熱変化5%、隔壁樹脂Tg152℃、軟化点95℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 45部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−3を、乾燥後の膜厚が45μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−3
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 55部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.4μm、体積中空率65%、
中空率加熱変化2%、隔壁樹脂Tg152℃、軟化点110℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 35部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−4を、乾燥後の膜厚が65μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−4
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 40部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.3μm、体積中空率85%、
中空率加熱変化4%、隔壁樹脂Tg152℃、軟化点100℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 50部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−5を、乾燥後の膜厚が51μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−5
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 45部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.5μm、体積中空率78%、
中空率加熱変化8%、隔壁樹脂Tg131℃、軟化点67℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 45部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−6を、乾燥後の膜厚が54μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして熱転写受容シートを得た。
中間層用塗工液−6
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 40部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.2μm、体積中空率76%、
中空率加熱変化3%、隔壁樹脂Tg152℃、軟化点105℃)
マイクロカプセル型中空粒子(商品名:ローペークHP−1055、 5部
ロームアンドハース製、平均粒子径1.0μm、体積中空率55%、
隔壁樹脂Tg100℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 45部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−7を、乾燥後の膜厚が58μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして熱転写受容シートを得た。
中間層用塗工液−7
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 34部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.2μm、体積中空率76%、
中空率加熱変化3%、隔壁樹脂Tg152℃、軟化点105℃)
マイクロカプセル型中空粒子(商品名:ローペークHP−1055、 11部
ロームアンドハース製、平均粒子径1.0μm、体積中空率55%、
隔壁樹脂Tg100℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 45部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、前記の中間層用塗工液−1を、乾燥後の膜厚が29μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして熱転写受容シートを得た。
実施例1の中間層の形成において、前記の中間層用塗工液−1を、乾燥後の膜厚が72μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして熱転写受容シートを得た。
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−8を、乾燥後の膜厚が40μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−8
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 35部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.2μm、体積中空率76%、
中空率加熱変化3%、隔壁樹脂Tg152℃、軟化点105℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 55部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−9を、乾燥後の膜厚が74μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−9
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする 65部
共重合体からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.2μm、体積中空率76%、
中空率加熱変化3%、隔壁樹脂Tg152℃、軟化点105℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 25部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−10を、乾燥後の膜厚が40μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−10
スチレン及びアクリル酸エステルを主成分とする共重合体 60部
からなるマイクロカプセル型中空粒子(商品名:ローペーク
HP−1055、ロームアンドハース製、平均粒子径1.0μm、体積中空率55%、
中空率加熱変化15%、隔壁樹脂Tg100℃、軟化点75℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 30部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−11を、乾燥後の膜厚が73μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−11
塩化ビニリデン及びアクリロニトリルを主成分とする共重合体 35部
からなる既発泡中空粒子(商品名:エクスパンセル551DE20、
日本フィライト社製、平均粒子径20μm、体積中空率94%、
中空率加熱変化35%、隔壁樹脂Tg115℃、軟化点80℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 55部
水 250部
実施例1の中間層の形成において、下記組成の中間層用塗工液−12を、乾燥後の膜厚が55μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した以外は実施例1と同様にして受容シートを得た。
中間層用塗工液−12
塩化ビニリデン及びアクリロニトリルを主成分とする共重合体 45部
からなる既発泡中空粒子(平均粒子径3.7μm、体積中空率78%、
中空率加熱変化30%、隔壁樹脂Tg112℃、軟化点82℃)
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエンラテックス(商品名:PT1004、日本ゼオン製) 45部
水 250部
上記の各実施例及び比較例で得られた受容シートについて、それぞれ下記の方法により評価を行い、得られた結果を表1に示す。
市販の熱転写ビデオプリンター(商品名:UP−DR100、ソニー社製)を用いて、厚さ6μmのポリエステルフィルムの上にイエロー、マゼンタ、シアン3色それぞれの昇華性染料をバインダーと共に含むインク層を設けたインクシートを用いて、各色のインク層面を順次に供試受容シートに接触させ、サーマルヘッドで段階的にコントロールされた加熱を施す事により、所定の画像を受容シートに熱転写させ、各色の中間調の単色及び色重ねの画像をプリントした。
中間層用塗工液を40℃65%RH環境下で24時間密閉放置し、24時間後の塗工液の安定性を下記の基準で評価した。
○:塗料の分離が無く、中間層の塗工性に問題無い。
×:塗料が分離し、中間層の塗工性不良。
Claims (12)
- シート状支持体の少なくとも片面上に、隔壁が重合体材料により形成され、かつ内側に気孔を有する中空粒子を含有する中間層、バリア層、画像受容層とを順次積層した熱転写受容シートにおいて、
前記中間層が、前記中空粒子として、ガラス転移温度が130℃以上である重合体材料により隔壁の形成された中空粒子を少なくとも含有し、
前記バリア層が、接着剤として水溶性樹脂及び/又は水分散性樹脂を主成分として含有し、さらに膨潤性無機層状化合物を含有し、該膨潤性無機層状化合物の粒子平均長径が0.1〜100μmであり、かつ、アスペクト比(層状化合物の粒子平均長径/厚さの比)が100〜5,000であることを特徴とする、熱転写受容シート。 - 前記中間層に含有される中空粒子の全質量に対する、ガラス転移温度が130℃以上である重合体材料により隔壁の形成された当該中空粒子の質量比率が60質量%以上である、請求項1記載の熱転写受容シート。
- ガラス転移温度が130℃以上である重合体材料により隔壁の形成された前記中空粒子の平均粒子径が2〜10μmかつ体積中空率が60〜90%である、請求項1又は2記載の熱転写受容シート。
- 前記シート状支持体がセルロースパルプを主成分とするシート状支持体である、請求項1〜3のいずれか1項記載の熱転写受容シート。
- ガラス転移温度が130℃以上である重合体材料により隔壁の形成された前記中空粒子の重合体材料が、ニトリル系モノマーを主成分として含有する成分から得られる、請求項1〜4のいずれか1項記載の熱転写受容シート。
- 前記ニトリル系モノマーがアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α−エトキシアクリロニトリル、フマロニトリルから選択される少なくとも一種である、請求項5記載の熱転写受容シート。
- 前記中間層の厚さが20〜90μmである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱転写受容シート。
- 前記中間層の全固形分質量に対する、全中空粒子の質量比率が30〜70質量%である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱転写受容シート。
- 前記シート状支持体の画像受容層が設けられていない側に、少なくとも高分子樹脂と有機及び/又は無機微粒子とを含有する裏面層を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱転写受容シート。
- 前記中間層が、前記中空粒子として、軟化点が60℃以上である重合体材料により隔壁の形成された当該中空粒子を少なくとも含有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の熱転写受容シート。
- 前記中間層が、前記中空粒子として、
加熱処理していない当該中空粒子について25℃にて測定して得られた体積中空率と、温度120℃環境下で1分間加熱処理した後、放冷した当該中空粒子について25℃にて測定して得られた体積中空率との差で定義される当該中空粒子の体積中空率加熱変化が10%以下である当該中空粒子を少なくとも含有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱転写受容シート。 - 前記中間層に含有される前記中空粒子の全質量に対する、体積中空率加熱変化が10%以下である前記中空粒子の質量比率が60質量%以上である、請求項11に記載の熱転写受容シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005109556A JP4341575B2 (ja) | 2004-04-15 | 2005-04-06 | 熱転写受容シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004120094 | 2004-04-15 | ||
JP2004251032 | 2004-08-30 | ||
JP2005109556A JP4341575B2 (ja) | 2004-04-15 | 2005-04-06 | 熱転写受容シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006096024A JP2006096024A (ja) | 2006-04-13 |
JP4341575B2 true JP4341575B2 (ja) | 2009-10-07 |
Family
ID=36236292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005109556A Expired - Fee Related JP4341575B2 (ja) | 2004-04-15 | 2005-04-06 | 熱転写受容シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4341575B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011000749A (ja) | 2009-06-17 | 2011-01-06 | Sony Corp | 印刷装置および熱転写印画方法 |
-
2005
- 2005-04-06 JP JP2005109556A patent/JP4341575B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006096024A (ja) | 2006-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5125494B2 (ja) | 印画物の製造方法 | |
US7745374B2 (en) | Thermal transfer receiving sheet, production method thereof and image forming method using the sheet | |
US20080103043A1 (en) | Thermal Transfer Receiving Sheet | |
EP2000319B1 (en) | Thermal Transfer Receiving Sheet | |
US20100279034A1 (en) | Thermal transfer receiving sheet and its manufacturing method | |
JP4345717B2 (ja) | 熱転写受容シートおよびその製造方法 | |
JP4228782B2 (ja) | 熱転写受容シート | |
JP5556318B2 (ja) | 熱転写受容シートの製造方法 | |
JP4341575B2 (ja) | 熱転写受容シート | |
JP4345602B2 (ja) | 熱転写受容シート、その製造方法及びそれを用いた画像形成方法 | |
JP4225191B2 (ja) | 熱転写受容シート | |
JP2007320213A (ja) | 熱転写受容シートの印画方法 | |
JP2006159812A (ja) | 熱転写受容シート | |
JP2007326324A (ja) | 熱転写受容シート | |
JP2007296745A (ja) | 熱転写受容シートおよびその製造方法 | |
JP2007136902A (ja) | 熱転写受容シート | |
JP2006082382A (ja) | 熱転写受容シートおよびその製造方法 | |
JP4321398B2 (ja) | 熱転写受容シートの印画方法 | |
JP2006341588A (ja) | 熱転写受容シートの製造方法 | |
JP2005335174A (ja) | 熱転写受容シート、及びその製造方法 | |
JP5119474B2 (ja) | 熱転写受容シート | |
JP2006248212A (ja) | 熱転写受容シートおよびその製造方法 | |
JP2008200916A (ja) | 熱転写受容シート | |
JP2008126415A (ja) | 溶融熱転写用インク受容シート | |
JP2007152697A (ja) | 熱転写受容シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070703 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090324 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090513 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090616 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090629 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140717 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |