JP2008200916A - 熱転写受容シート - Google Patents

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宣行 藤井
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達 中居
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Abstract

【課題】熱転写されるプリント画像の濃度が高く、画像均一性が良好であり、安価で白紙保存性に優れた熱転写受容シートを提供する。
【解決手段】シート状支持体の少なくとも片面上に、中空粒子を含有する中間層、画像受容層が順次形成された熱転写受容シートにおいて、前記中間層が、スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂及びヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有する熱転写受容シート。前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤の添加量は、中間層全固形分100質量部に対して0.3〜15質量部が好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、熱転写染料シート(以下、単に「インクリボン」と称する。)と重ね合わせ、サーマルヘッドをデバイスとして、インクリボンの色剤を熱転写することにより画像を形成するプリンターに使用する熱転写受容シート(以下、単に「受容シート」と称する。)に関するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、サーマルプリンター、特に染料熱転写プリンターでの印画に適し、白紙保存性に優れ、銀塩写真類似の高濃度で、均一性の優れた画像が得られる低コストの受容シートに関するものである。
近年、サーマルプリンターの中でも特に、鮮明なフルカラー画像のプリントが可能な染料熱転写プリンターが注目されている。染料熱転写プリンターは、インクリボンの染料を含む染料層と、受容シートの染料染着性樹脂を含む画像受容層(以下、単に「受容層」と称する。)とを重ね合わせ、サーマルヘッドなどから供給される熱により、染料層の所要箇所の染料を所定濃度だけ、受容層上に転写して画像を形成するものである。インクリボンは、イエロー、マゼンタおよびシアンの3色、あるいはこれにブラックを加えた4色の染料層を有する。フルカラー画像は、インクリボンの各色の染料を受容シートに順に繰り返して転写することによって得られる。
コンピューターによるデジタル画像処理技術の発達により、記録画像の画質等は格段に向上し、熱転写方式はその市場を拡大している。またサーマルヘッドの温度制御技術の向上にともない、プリントシステムの高速、高感度化への要求が高まっている。そのためサーマルヘッド等の加熱デバイスの発熱量を、如何に効率よく画像形成に利用するかが重要な技術課題となっている。
受容シートは一般に支持体とその表面に形成された受容層とから構成されている。支持体として、通常のフィルムを使用すると、平滑性に優れるものの、サーマルヘッドからの熱が支持体に逃げて記録濃度の不足を生じることや、またフィルムでは十分なクッション性がないことから、インクリボンと受容シートとの密着性が不足して、濃度ムラ等が発生する。
この様な問題を解決するために支持体として、発泡フィルムを紙類等の芯材層と貼り合わせた支持体(例えば、特許文献1参照。)、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂を主成分とし、ボイド(空隙)構造を含む2軸延伸フィルム(合成紙)を紙類等の芯材層と貼り合わせた支持体等が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、これらの支持体を使用した受容シートは断熱性、平滑性に優れるが、紙の質感が無いことやコスト高になる等の欠点がある。
また、受容シートの支持体として紙類を使用すると、フィルム同様に記録感度が不足し、フィルムよりクッション性は若干よいものの、紙の繊維の疎密ムラに起因するインクリボンと受容層の密着ムラによって印画の濃淡ムラが発生する傾向がある。そこで、転写濃度の改善のために、紙支持体と受容層の間に中空粒子を含有する中間層を設けた受容シートが開示されている(例えば、特許文献3、4参照。)。これらの受容シートは中空粒子を含有した中間層を有するため、中空粒子に起因する断熱性、クッション性向上効果により、感度は改善される。
前記中間層において中空粒子を結着させるために種々のバインダーが使用されている。近年は、受容シートに対して低コスト化の要求が強く、安価で結着強度、可塑性等に優れた中間層用のバインダーとしてはスチレン−ブタジエン系共重合体樹脂等が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。しかしながら、バインダーとして通常のスチレン−ブタジエン系共重合体樹脂を用いると、保存状態により受容シートの白紙部分が黄変するという不具合が生じる。
ブタジエンを含む共重合体樹脂について、酸化防止剤添加により保存安定性が向上することが知られており(例えば、特許文献6、7参照。)、また、受容シートの保存性改良のために、受容層中に酸化防止剤を添加する方法(例えば、特許文献8〜11参照。)や、受容層と基材の間のバリア層に酸化防止剤を添加する方法(例えば、特許文献12参照。)等が開示されている。
しかし、受容層に酸化防止剤を添加すると、染料の染着性が低下する傾向があり、また、バリア層に酸化防止剤を添加すると、バリア層の成膜性が低下し、受容層に染着した染料の移行が十分に防止されず、画像の保存性が低下する欠点があり、改善が求められている。
特開昭61−197282号公報(第1頁) 特開昭62−198497号公報(第1頁) 特開昭63−87286号公報(第1頁) 特開平1−27996号公報(第1頁) 特開2006−96024号公報(第11頁) 特開平2−279756号公報(第1頁) 特開2001−158839号公報(第2頁) 特開平1−127387号公報(第1頁) 特開平5−301467号公報(第2頁) 特開平5−318942号公報(第2頁) 特開平8−267936号公報(第2頁) 特開平5−318940号公報(第2頁)
本発明の課題は、従来の受容シートの上記欠点を解消し、熱転写されるプリント画像の濃度が高く、画像均一性が良好であり、安価で白紙保存性に優れた受容シートを提供することにある。
本発明は、以下の各発明を包含する。
(1)シート状支持体の少なくとも片面上に、中空粒子を含有する中間層、画像受容層が順次形成された熱転写受容シートにおいて、前記中間層が、スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂及びヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有することを特徴とする熱転写受容シート。
(2)前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤の添加量が、中間層全固形分100質量部に対して0.3〜15質量部である(1)項に記載の熱転写受容シート。
(3)前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤が、アルキリデンビスフェノール構造を有する酸化防止剤である、(1)項又は(2)項に記載の熱転写受容シート。
本発明の受容シートは、熱転写プリンターでの印画において、高い印画濃度と良好な画像均一性を有し、かつ白紙保存性に優れた安価な受容シートであり、実用的に優れたものである。
受容シートに対して、近年プリント濃度の向上と、プリントの高速化の更なる要求がされており、これらの課題を解決するために、受容シートの高感度化が求められている。受容シートを高感度化するために、受容シートの断熱性を向上させたり、および/または受容層の染料染着性を向上させる努力がされている。本発明においては、受容シートの白紙保存性について鋭意検討した結果、シート状支持体の少なくとも片面に受容層を形成してなる受容シートにおいて、中間層に中空粒子、スチレン−ブタジエン系共重合体、及びヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有せしめることにより、得られる受容層上の画像の転写濃度、および白紙保存性を飛躍的に向上させ得ることを見出した。
本発明の受容シートは、シート状支持体上に、中空粒子、スチレン−ブタジエン系共重合体、及びヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有する中間層、任意的にバリア層、及び受容層が順次に積層された構成を有する。また受容シートに更に他の層を設けて受容シートとしての諸性能を向上させることも勿論可能である。以下これらの層について詳細に説明する。
(シート状支持体)
本発明の受容シートに使用するシート状支持体としては、セルロースパルプを主成分とする紙類や合成樹脂フィルム等が使用される。セルロースパルプを主成分とする紙類としては、例えば、上質紙(酸性紙、中性紙)、中質紙、コート紙、アート紙、樹脂ラミネート紙等が挙げられる。合成樹脂フィルム支持体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等を主成分とした延伸フィルムが挙げられる。その他、ポリオレフィンやポリエステル樹脂を主成分とし、更にこれらの樹脂に非相溶性の樹脂や無機顔料を配合した溶融混合物を押出し機から押出し、更に延伸して空隙を発生させた単層構造または多層構造を有する多孔質延伸フィルム(例えば、合成紙)等の各種のフィルムと紙類等とを積層貼着させた複合シート等も、シート状支持体として適宜用いられる。
これらの支持体のうちで、セルロースパルプを主成分とする紙類は熱収縮性が低く、断熱性が良好であり、受容シートとしての風合いが良好であり、更に価格も安価であることから好ましく使用される。例えば広葉樹パルプ、針葉樹パルプ、広葉樹針葉樹混合パルプ等の木材パルプ、また、クラフトパルプ、サルファイトパルプ、ソーダパルプ等通常使用されているパルプを抄造した紙、あるいは抄造後にカレンダー等にて圧力を印加して圧縮するなどして表面平滑性を改善した紙が好ましい。また必要に応じて、支持体は顔料を塗工することで形成された塗工層を有してもよい。
特に好適な紙類の例としては、上質紙、中質紙等の非塗工紙、コート紙、アート紙、キャスト塗被紙等の塗工紙、原紙の少なくとも一方の面にポリオレフィン樹脂などの熱可塑性樹脂層を設けたラミネート紙、合成樹脂含浸紙、板紙等が挙げられる。また高平滑化の為にカレンダー処理を施してもよい。
本発明のシート状支持体としては、受容層が形成される第1の基材層、粘着剤層、離型剤層、第2の基材層を順次積層した構成でもよく、いわゆるステッカー、シールタイプの構造を有する支持体も勿論使用可能である。
(中間層)
本発明においては、シート状支持体の少なくとも片面上に、直接あるいは下塗層を介して中空粒子を含有する中間層を形成する。この中間層に、バインダーとしてスチレン−ブタジエン系共重合体樹脂、及びヒンダードフェノール系酸化防止剤を併用して含有せしめることにより、得られる受容シートの印画濃度、画像均一性、および白紙保存性を飛躍的に向上させることが可能となった。
本発明の中間層に用いられるヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、酸化防止剤分子中に1個のフェノール基を有するものとして、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール(例えば、商品名:ノクライザーM17、大内新興化学工業製)、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレート等のモノフェノール型のヒンダードフェノール系酸化防止剤が挙げられる。
また酸化防止剤分子中に複数のフェノール基を有するものとして、例えば、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(例えば、商品名:アンテージW−300、川口化学工業製)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(例えば、商品名:スミライザーWX、住友化学製)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−プロピオニルオキシ〕エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン等のビスフェノール型、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン(例えば、商品名:アデカアークルズDH−43、旭電化工業製)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン(例えば、商品名:アデカアークルズDH−37、旭電化工業製)等のトリスフェノール型、およびテトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等のテトラキスフェノール型等のヒンダードフェノール系酸化防止剤が挙げられる。
前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤の中でも、分子中にアルキリデンビスフェノール構造を有する酸化防止剤(例えば、アルキリデンビスフェノール型、トリスフェノール型、テトラキスフェノール型等。)が好ましく使用され、特に高温、高湿環境下での受容シートの白紙保存性等において優れた効果が得られる。
アルキリデンビスフェノール構造を有する酸化防止剤の中でも、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等がより好ましく使用され、特に好ましくは、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)が用いられる。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤の添加量は、中間層全固形分100質量部に対して、0.3質量部以上が好ましく、得られる受容シートの白紙保存性を十分に向上させることが可能であり、より好ましくは0.3〜15質量部、さらに好ましくは1〜10質量部の範囲で使用される。ヒンダードフェノール系酸化防止剤の添加量が、中間層の全固形分100質量部に対して0.3質量部未満では、白紙保存性向上の効果が十分に得られないことがあり、一方、15質量部を超えると、受容シートのクッション性が失われて画像が悪化することがある。
本発明における中間層は、必須成分として中空粒子を含有することに起因して、中間層全体として多孔質構造を有する。中間層が多孔質構造であるので、中間層は、クッション性が高く、シート状支持体として紙を使用した場合にも高感度の受容シートが得られる。中間層に中空粒子を含有させることにより、受容シートに適度の変形自由度を与え、プリンターヘッド形状及びインクリボン形状に対する受容シートの追従性及び密着性が向上するので、低エネルギー状態でも受容層に対するプリンターヘッドの熱効率が向上し、印画濃度を高め、画質を改善することができる。また高速プリンターの高エネルギー印加操作において、インクリボンに発生するリボンしわに起因する印画不良も同時に防止することができる。
本発明の中間層において使用される中空粒子は、重合体材料により形成された隔壁と、それにより包囲されている1個以上の中空部とからなるものであり、中空粒子の製造方法については格別の制限はないが、下記(イ)、(ロ)のようにして製造されたものが好ましく使用される。これらの中から1種あるいは2種以上を適宜選択して用いることも勿論可能である。
(イ)熱膨張性物質を含む熱可塑性重合体材料を熱膨張させて製造された発泡中空粒子(以下「既発泡中空粒子」とも称する場合がある。)。
(ロ)重合体形成用材料を隔壁形成用材料として用い、かつ揮発性液体を気孔形成用材料として用いて、マイクロカプセル重合方法により製造されたマイクロカプセルから、前記気孔形成用材料を揮発逃散させて得られたマイクロカプセル状中空粒子。
本発明の中間層において好ましく使用される、上記既発泡中空粒子は、例えば熱膨張性物質として、n−ブタン、i−ブタン、ペンタン、及び/又はネオペンタンのような揮発性低沸点炭化水素を熱可塑性重合体材料中に内包し、熱可塑性重合性材料として塩化ビニリデン、塩化ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(さらに必要に応じて架橋性モノマー)等の単独重合体或いはこれらの共重合体等を、隔壁材として用いて製造された重合体粒子に予め加熱等の処理を施すことにより、所定の粒子径に熱膨張させ得られるものである。
また、上記既発泡中空粒子は、一般に比重が小さいため、分散性等を向上させ、取扱い作業性改善を目的として、炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン等の無機粉体を、熱融着により既発泡中空粒子表面に付着させ、表面が無機粉体により被覆されている既発泡複合中空粒子等も本発明に用いることができる。
また、本発明の中間層において好ましく使用される、上記マイクロカプセル状の中空粒子は、マイクロカプセル形成重合法により得られ、重合体材料を隔壁(シェル)として、芯部に揮発性液体(気孔形成用材料)を含有するマイクロカプセルを乾燥して、気孔形成用材料を揮発逃散させ、中空芯部を形成させたものである。重合体材料としては、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体等の硬い樹脂が好ましく使用され、揮発性液体としては、例えば水等が使用される。
本発明に使用する中空粒子の平均粒子径は0.3〜10μmであり、好ましくは0.4〜9μmであり、より好ましくは0.5〜8μmである。中空粒子の平均粒子径が0.3μm未満の場合には、得られる中空粒子の体積中空率が低い為、断熱性、クッション性が概して低くなる為に、感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また平均粒子径が10μmを超えると、得られる中間層表面の平滑性が低下し、受容シート表面の凹凸が増加して、熱転写画像の均一性が不十分で、画質が劣ることがある。
また、本発明で使用する中空粒子の最大粒子径は50μm以下が好ましく、より好ましくは40μm以下であり、さらに好ましくは30μm以下である。中空粒子の最大粒子径が50μmを超えると、熱転写画像において、粗大粒子に起因する印画の濃淡ムラや白抜けが発生して、画質が劣ることがある。中空粒子中に最大粒子径が50μmを超える粗大粒子を含まないようにする為には、一般的に正規分布の状態を示す中空粒子の製造においては、平均粒子径の設定値を調節することで対応することが可能である。また粒子の分級工程を設けることによって、確実に粗大粒子を含有しない中空粒子を得ることができる。
なお、本明細書記載の中空粒子の粒子径は、一般的な粒径測定装置を使用して測定可能であり、レーザー回折式粒度分布測定器(商品名:SALD2000、島津製作所製)を用いて測定した値である。
本発明において使用する中空粒子の体積中空率は30〜95%が好ましく、より好ましくは50〜95%である。中空粒子の体積中空率が30%未満では、画質が低下することがある。また体積中空率が95%を超えると、塗工層の強度が劣り、塗工、乾燥時に中空粒子が破壊されて表面平滑度の低下を招くことがある。
なお中空粒子の体積中空率とは粒子体積に対する中空部分の体積の割合を示したものであり、具体的には中空粒子と貧溶媒からなる中空粒子分散液の比重、前記分散液における中空粒子の質量分率および中空粒子の隔壁(シェル)を形成する重合体樹脂の真比重、および貧溶媒の比重から求めることができる。なお貧溶媒とは中空粒子の隔壁を形成する樹脂を溶解および/または膨潤させない溶媒であり、例えば水、イソプロピルアルコール等が挙げられる。
また中空粒子の平均粒子径や体積中空率については、その断面を走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)による断面写真観察から求めることも可能である。
本発明の中間層における中空粒子の配合量は、中間層全体の全固形分質量に対する中空粒子質量の比率で30〜75質量%の範囲が好ましく、35〜70質量%の範囲がより好ましい。中間層全体の全固形分質量に対する中空粒子の質量比率が30質量%未満では、中間層の断熱性や、クッション性が不十分となり、感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また中空粒子の質量比率が75質量%を超えると、得られる中間層用塗料の塗工性が低下して、塗膜強度が不十分となることがあり、所望の効果が得られないことがある。
断熱性、クッション性、耐熱性向上等の所望の性能を発揮する為には、中間層の厚さは20〜90μmが好ましく、更に好ましくは25〜85μmである。中間層の厚さが20μm未満では断熱性、クッション性が不足し、感度及び画質向上効果が十分に得られないことがある。また厚さが90μmを超えると断熱性やクッション性の効果が飽和し、それ以上の性能が得られないことや、経済的にも不利となることがある。
(中間層用塗工液のバインダー成分)
本発明の受容シートの作成に使用される中間層用塗工液のバインダー成分としては、スチレン−ブタジエン系共重合体系ラテックスを含有し、更に必要に応じて、他の水溶性樹脂、ポリマー水分散体を含有してもよい。以下、その詳細について説明する。
(スチレン−ブタジエン系共重合体)
本発明の中間層用塗工液のバインダー成分として使用されるスチレン−ブタジエン系共重合体樹脂は、通常の乳化重合法で合成され、一般にスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの状態で使用される。スチレン−ブタジエン系共重合体は、脂肪族共役ジエン系単量体からなる構成単位と、芳香族ビニル化合物単量体からなる構成単位と酸成分を有するビニル単量体からなる構成単位を有する共重合体である。脂肪族共役ジエン系単量体としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、クロロプレン等を挙げることができる。これらの中でも、基材との密着性向上の面で1,3−ブタジエンが好ましい。これらの脂肪族共役ジエン系単量体は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。スチレン−ブタジエン系共重合体中のブタジエン成分の含有量は、30〜85質量%であることが好ましく、30〜70質量%であることが更に好ましく、30〜60質量%であることが特に好ましい。ブタジエン成分の含有量が30質量%未満であると、基材との密着性や柔軟性が不足することがある。一方、85質量%を超えると、基材との密着性が不足することがある。
また、芳香族ビニル化合物単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン等を挙げることができる。これらの中でも、スチレンが好ましい。これらの芳香族ビニル化合物単量体は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。スチレン−ブタジエン系共重合体中のスチレン成分の含有量は、3〜60質量%であることが好ましく、10〜60質量%であることが更に好ましい。スチレン成分の含有量が3質量%未満であると、これを用いた中間層用塗工液の安定性が低下する傾向にある。一方、60質量%を超えると、得られるポリマーが硬くなりすぎ、密着性に劣る傾向にある。
更に、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスは、脂肪族共役ジエン系単量体、芳香族ビニル化合物単量体、及びカルボキシル基含有ビニル単量体と共重合可能なその他の単量体からなる構成単位を、スチレン−ブタジエン系共重合体中に0.1〜50質量%含有することが好ましい。その他の単量体からなる構成単位の含有割合が0.1質量%未満では、これを用いた中間層用塗料の安定性が低下することがある。一方、50質量%を超えると、得られるポリマーが硬くなりすぎて、密着性に劣ることがある。
その他の単量体としては、例えば、具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル単量体、(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有単量体、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−エチロール(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド系単量体、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸塩等のスルホン酸基含有単量体、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、イソプロピレングリコールジアクリレート、テトラメチレングリコールジメタクリレート等の二官能単量体、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシブチルメタクレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート等の水酸基含有単量体、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等のアルコシシラン基含有単量体を挙げることができる。
本発明の中間層で用いられるスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスは、通常、乳化剤、重合開始剤等を使用して、各種単量体成分を水性媒体中で乳化重合させる方法等により調製することができる。乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を挙げることができる。これらの乳化剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、ポリエチレングリコールアルキルエーテルの硫酸エステル等を挙げることができる。ノニオン性界面活性剤としては、アルキルエステル型、アルキルエーテル型、又はアルキルフェニルエーテル型のポリエチレングリコール等を挙げることができる。両性界面活性剤としては、アニオン部分としてカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、燐酸エステル塩を持つもの、カチオン部分としてアミン塩、第4級アンモニウム塩を持つもの等を挙げることができる。具体的には、ラウリルベタイン、ステアリルベタイン等のベタイン類、ラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ(アミノエチル)グリシン等のアミノ酸タイプの化合物等を挙げることができる。
また、反応性乳化剤を用いて乳化重合を行うことにより、乳化剤の使用量を低減することができる。そのためエマルジョン中に残存する乳化剤の量が低減され、泡立ちが少なく、密着性に優れたバインダーエマルジョンを得ることが可能となる。反応性乳化剤としては、例えば、ラジカル反応性基としてエチレン性不飽和基、親水基としてポリオキシアルキレン基、スルホン基、硫酸基等、及び疎水基としてアルキル基を一分子中に有する乳化剤を挙げることができる。上述の乳化剤を、スチレン−ブタジエン系共重合用の全単量体成分100質量部に対して、0.2〜20質量部使用することが好ましい。
重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩に代表される水溶性重合開始剤や、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類に代表される油溶性重合開始剤を使用することができる。これらの水溶性重合開始剤や油溶性開始剤を、スチレン−ブタジエン系共重合用の全単量体成分100質量部に対して、0.01〜10質量部使用することが好ましい。
スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの粒子径は、0.01〜0.5μmであることが好ましく、0.01〜0.3μmであることが更に好ましい。粒子径が0.01μm未満であると、得られる中間層用塗工液の粘度が高くなりすぎることがある。一方、粒子径が0.5μmを超えると、バインダー性能が不足して基材との密着性が低下することがある。
前記スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの固形分濃度は、特に限定されるものではないが、10〜65質量%であることが好ましく、20〜65質量%であることが更に好ましい。
スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスのゲル含量は、20〜95質量%であることが好ましく、40〜95質量%であることが更に好ましく、65〜95質量%であることが特に好ましい。なお、本明細書にいう「ゲル含量」とは、ポリマー(スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂)に含まれる、トルエンに対する不溶分(トルエン不溶分)の質量比率である。ゲル含量は、以下の要領で測定することができる。先ず、0.5Nアンモニア水、又は1N水酸化ナトリウム水溶液でpH7〜8に調整したポリマー水分散液を、120℃で1時間乾燥させて成膜させて乾燥フィルムを得る。得られた乾燥フィルムを、ポリマーの100倍量(質量比)のトルエンとともに三角フラスコ等の容器に入れ、25℃環境下で、3時間振とうした後、200メッシュのフィルターで濾過して不溶分を採取する。採取した不溶分を、120℃で1時間乾燥して乾燥質量(トルエン不溶分質量)を測定し、下記式(1)から「ゲル含量」を算出することができる。
ゲル含量(質量%)=(トルエン不溶分質量/乾燥フィルム質量)×100(%)…(1)
スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスのゲル含量が95質量%を超えると、これを中間層用塗工液のバインダー成分として用いて受容シートを作成した場合、中間層のバインダー性能が不足して基材との密着性が低下することがある。バインダー性能の不足を補うためにバインダー成分の使用量を増加すると、中間層の密度が高くなり、クッション性が低下して、受容シートの画質が不十分となることがある。一方、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスのゲル含量が20質量%未満では、バインダーとしての結着力が低下し、基材との密着力が低下することがある。なお、ゲル含量の調整には、重合温度の調整、重合開始剤量の調整、重合転化率の調整、連鎖移動剤量の調整等の一般的な方法が採用される。
本発明の中間層に用いられるスチレン−ブタジエン系共重合体のガラス転移温度(Tg)は、−60〜80℃であることが好ましく、−40〜60℃であることが更に好ましい。スチレン−ブタジエン系共重合体のTgを好ましい範囲に設定することにより、可塑性、柔軟性が優れ、中間層のバインダーとして用いると、受容シート表面とサーマルヘッドとの当たりが均一になり、画質がより向上する。スチレン−ブタジエン系共重合体のTgが−60℃未満であると、分散安定性に劣ることがある。一方、80℃を超えると、密着性に劣ることがある。スチレン−ブタジエン系共重合体のTgは、共重合体のモノマー組成比を適宜調整することにより、調整することができる。
本発明の中間層用塗工液のバインダー成分としては、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスを主成分とするが、中間層の塗膜強度、接着性、塗工性等の面から、必要に応じて、他のバインダー成分を併用してもよく、例えばポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂及びその誘導体、カゼイン、デンプン誘導体等の親水性高分子樹脂、また(メタ)アクリル酸エステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の各種樹脂のエマルジョンを併用することも可能である。これらの中でも、ポリビニルアルコール系樹脂が、中間層用塗工液の塗工性等が良好なことから好ましく併用される。
本発明の中間層用塗工液には、必要に応じて水溶性増粘剤や、グラファイト等の導電性カーボン、金属粉末等の導電材等の各種添加剤を使用することができる。水溶性増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(塩)、酸化スターチ、リン酸化スターチ、カゼイン等を挙げることができる。
中間層は必要に応じて、各種の添加剤、例えば帯電防止剤、無機顔料、有機顔料、樹脂の架橋剤、消泡剤、分散剤、有色染料、離型剤、滑剤等の1種或いは2種以上を適宜選択して使用してもよい。
(バリア層)
本発明において、中間層と受容層の間にバリア層が設けられることが好ましい。一般に、受容層用塗工液の溶剤としては、トルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤が使用されるため、バリア層は、有機溶剤浸透による中間層の中空粒子の膨潤、溶解による、変形、破壊を防ぐための障壁として有効である。
本発明のバリア層に使用される樹脂としては、フィルム形成能に優れ、有機溶剤の浸透を防止し、弾力性、柔軟性のある樹脂が使用される。具体的には、デンプン、変性デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−アクリル酸共重合体塩、エチレン−アクリル酸共重合体塩、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂等の水溶性樹脂が使用される。
またスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル樹脂系ラテックス、メタアクリル酸エステル系共重合樹脂ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス、ポリエステルポリウレタンアイオノマー、ポリエーテルポリウレタンアイオノマーなどの水分散性樹脂も使用することができる。上記の樹脂の中でも、水溶性樹脂が好ましく使用される。また上記の樹脂は単独で使用しても、あるいは2種以上を併用して使用してもよい。
さらに、バリア層には各種の顔料が含有されてもよく、好ましくは膨潤性無機層状化合物が使用され、塗工用溶剤の浸透防止ばかりでなく、熱転写染着画像のニジミ防止等においても優れた効果が得られる。膨潤性無機層状化合物としては、例えば、フッ素金雲母、カリウム四珪素雲母、ナトリウム四珪素雲母、ナトリウムテニオライト、リチウムテニオライトなどの合成マイカ、或はナトリウムヘクトライト、リチウムヘクトライト、サポナイトなどの合成スメクタイトがより好ましく使用される。これらの中でもナトリウム四珪素雲母が特に好ましく、熔融合成法により、所望の粒子径、アスペクト比、結晶性のものが得られる。
バリア層の固形分塗工量は0.5〜8g/mの範囲が好ましく、より好ましくは1〜7g/mであり、特に好ましくは1〜6g/mである。因みにバリア層固形分塗工量が0.5g/m未満では、バリア層が中間層表面を完全に覆えないことがあり、有機溶剤の浸透防止効果が不十分となることがある。一方バリア層固形分塗工量が8g/mを超えると、塗工効果が飽和して不経済であるばかりでなく、バリア層の厚さが過大となることによって中間層の断熱効果やクッション性が十分に発揮されず、画像濃度の低下を招くことがある。
(受容層)
本発明の受容シートにおいて、前記中間層上(或いは、バリア層上)に受容層が設けられる。受容層それ自体は既知の染料熱転写受容層であってもよい。受容層を形成する樹脂としては、インクリボンから移行する染料に対する親和性が高く、従って染料染着性の良好な樹脂が使用される。このような染料染着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体系樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂、活性エネルギー線硬化樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は使用する架橋剤に対して反応性を有する官能基(例えば水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基等の官能基)を有していることが好ましい。
またプリントの際にサーマルヘッドでの加熱によって、受容層とインクリボンとが融着することを防止するために、受容層中に、架橋剤、離型剤、滑り剤等の1種以上が添加剤として配合されていることが好ましい。さらに必要に応じて、上記の受容層中に蛍光染料、可塑剤、酸化防止剤、顔料、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤等の1種以上を添加してもよい。これらの添加剤は塗工前に受容層の形成成分と混合されてもよいし、また受容層とは別の塗工層として受容層の上および/または下に塗工されていてもよい。
受容層の固形分塗工量は1〜12g/mが好ましく、より好ましくは2〜10g/mの範囲である。因みに受容層の固形分塗工量が1g/m未満では、受容層が、中間層あるいはバリア層等の表面を完全に覆うことができないことがあり、画質の低下を招くことや、サーマルヘッドでの加熱により、受容層とインクリボンとが接着してしまう融着トラブルが発生することがある。一方、固形分塗工量が12g/mを超えると、受容層の塗膜強度が不足することや、塗膜厚さが過大になることにより中間層の断熱効果が十分に発揮されず、画像濃度の低下を招くことがあり、また塗工効果が飽和して経済的にも不利である。
(裏面層)
本発明の受容シートは、シート状支持体の裏面(受容層が設けられる側とは反対側の面)に高分子樹脂と有機及び/又は無機微粒子とを含有する裏面層が設けられていてもよい。この高分子樹脂は裏面層と支持体との接着強度向上、受容シートのプリント搬送性、受容層面の傷付き防止、受容層面と接触する裏面層への染料の移行防止に有効なものである。このような樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等、及びこれらの樹脂の反応硬化物を用いることができる。また裏面層には、シート状支持体と裏面層との接着性を向上させるため、適宜ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物等の架橋剤を含有してもよい。
裏面層には、有機及び/又は無機微粒子を、受容シートの走行性改善のために配合することが好ましい。有機微粒子としては、ナイロンフィラー、セルロースフィラー、尿素樹脂フィラー、スチレン樹脂フィラー、アクリル樹脂フィラー等を使用することができる。無機微粒子としては、シリカ、硫酸バリウム、カオリン、クレー、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等を用いることができる。これらの微粒子のうちでも、有機微粒子は硬度が適度に小さいので好ましく使用される。
裏面層には、プリント搬送性の向上、静電気防止のために導電性高分子や導電性無機顔料等の導電剤が添加されていてもよい。導電性高分子として、アニオン型、ノニオン型、カチオン型の導電性高分子化合物が用いられ、その中でもカチオン型導電性高分子化合物(例えば、ポリエチレンイミン、カチオン性モノマーを含むアクリル系重合体、カチオン変性アクリルアミド重合体、およびカチオン澱粉等)が好ましく用いられる。
裏面層には必要に応じて離型剤、滑剤等の融着防止剤を含有してもよい。例えば、離型剤としては、非変性および変性シリコーンオイル、シリコーンブロック共重合体およびシリコーンゴム等のシリコーン系化合物、滑剤としてはリン酸エステル化合物、脂肪酸エステル化合物、フッ素化合物等が挙げられる。また従来公知の消泡剤、分散剤、有色顔料、蛍光染料、蛍光顔料、紫外線吸収剤等を適宜選択して使用してもよい。
裏面層の固形分塗工量は0.3〜10g/mの範囲内にあることが好ましい。更に好ましくは1〜8g/mである。裏面層固形分塗工量が0.3g/m未満であると受容シートが擦れた時の傷付き防止性が十分に発揮されないことがあり、また受容シートの走行性不良が発生することがある。一方固形分塗工量が10g/mを超えると効果が飽和して不経済である。
本発明において、中間層、バリア層、受容層、裏面層及びその他の塗工層は、常法に従って形成され、各々、所要成分を含む塗工液を調製し、バーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ゲートロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、リップコータ−、及びスライドビードコーターなど公知のコーターを使用して、シート状支持体上に塗工し、乾燥して形成することができる。
なお、特に限定するわけではないが、裏面層を形成する前に、中間層、バリア層、受容層などを設けるのが好ましく、均一な塗工層が得られる。
本発明において、中間層、バリア層、受容層塗工後にカレンダー処理を施してもよく、受容シート表面の凹凸を更に減少させ、平滑化する事が可能である。カレンダー処理に使用されるカレンダー装置やニップ圧、ニップ数、金属ロールの表面温度等については特に限定されるものではないが、カレンダー処理を施す際の圧力条件としては、好ましくは、0.5〜150MPa、より好ましくは1〜100MPaである。温度条件としては、20〜150℃が好ましく、更に好ましくは30〜120℃である。カレンダー装置としては、例えばスーパーカレンダー、ソフトカレンダー、グロスカレンダー等の一般に製紙業界で使用されているカレンダー装置を適宜使用できる。
下記実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において、特に断らない限り「%」及び「部」は、固形分の「質量%」及び「質量部」を示す。
実施例1
「中間層の形成」
シート状支持体として、厚さ150μmのアート紙(商品名:OK金藤N、174.4g/m、王子製紙製)を使用し、その片面に下記組成の中間層用塗工液−1を、乾燥後の厚さが55μmになるように塗工乾燥して中間層を形成した。
中間層用塗工液−1
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂(商品名:FT−2238、
日本ゼオン製、Tg−4℃、粒子径0.08μm) 45部
ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(商品名:アンテージW−300、川口化学工業製) 2部
水 250部
「バリア層及び受容層の形成」
更に上記中間層上に下記組成のバリア層用塗工液−1を、固形分塗工量が2g/mになるように塗工乾燥してバリア層を形成し、更に上記バリア層上に下記組成の受容層用塗工液−1を、固形分塗工量が5g/mになるように塗工乾燥し、受容層を形成した。
バリア層用塗工液−1
膨潤性無機層状化合物(ナトリウム4珪素雲母、
粒子平均長径6.3μm、アスペクト比2700) 30部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA105、クラレ製) 50部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂(商品名:L−1537、旭化成製) 20部
水 1100部
受容層用塗工液−1
ポリエステル樹脂(商品名:バイロン200、東洋紡製) 100部
シリコーンオイル(商品名:KF393、信越化学工業製) 3部
ポリイソシアネート(商品名:タケネートD−140N、
三井化学ポリウレタン製) 5部
トルエン/メチルエチルケトン=1/1(質量比)混合液 400部
「受容シートの形成」
次にシート状支持体の受容層を設けた側とは反対側の面上に下記組成の裏面層用塗工液−1を、乾燥後の固形分塗工量が3g/mになるように塗工乾燥して裏面層を形成し、その後50℃で48時間エージングして、受容シートを得た。
裏面層用塗工液−1
ポリビニルアセタール樹脂(商品名:エスレックKX−1、積水化学工業製) 40部
ポリアクリル酸エステル樹脂(商品名:ジュリマーAT613、日本純薬製) 20部
ナイロン樹脂粒子(商品名:MW330、神東塗料製) 10部
ステアリン酸亜鉛(商品名:Z−7−30、中京油脂製) 10部
カチオン型導電性樹脂(商品名:ケミスタット9800、三洋化成製) 20部
水/イソプロピルアルコール=2/3(質量比)混合液 400部
実施例2
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−2を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−2
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂(商品名:PA9100B、
日本A&L製、Tg−8℃、粒子径0.13μm) 45部
ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(商品名:アデカアークルズDH−43、旭電化工業製) 5部
水 250部
実施例3
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−3を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−3
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂(商品名:P−4247、
日本A&L製、Tg−2℃、粒子径0.07μm) 45部
ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(商品名:アデカアークルズDH−37、旭電化工業製) 7部
水 250部
実施例4
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−4を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−4
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂
(商品名:FT2238、日本ゼオン製) 45部
ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(商品名:アンテージW−300、川口化学工業製) 9部
水 250部
実施例5
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−5を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−5
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂
(商品名:P−4247、日本A&L製) 45部
ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(商品名:アデカアークルズDH−43、旭電化工業製) 0.5部
水 250部
実施例6
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−6を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−6
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂
(商品名:FT2238、日本ゼオン製) 45部
ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(商品名:アデカアークルズDH−37、旭電化工業製) 12部
水 250部
実施例7
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−7を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−7
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂
(商品名:FT2238、日本ゼオン製) 45部
ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(商品名:ノクライザーM17、大内新興化学工業製) 3部
水 250部
比較例1
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−8を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−8
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂
(商品名:FT2238、日本ゼオン製) 45部
水 250部
比較例2
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−9を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−9
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA117、クラレ製) 55部
水 250部
比較例3
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−10を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−10
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
酸化澱粉(商品名:王子エースA、王子コーンスターチ製) 55部
水 250部
比較例4
実施例1の「中間層の形成」において、下記組成の中間層用塗工液−11を用いた以外は、実施例1と同様にして受容シートを作成した。
中間層用塗工液−11
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを主成分とする共重合体からなる
既発泡中空粒子(平均粒子径3μm、体積中空率80%) 45部
ポリビニルアルコール(商品名:PVA205、クラレ製) 10部
スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂
(商品名:FT2238、日本ゼオン製) 45部
リン酸系酸化防止剤(商品名:HI−M−O、三光製) 3部
水 250部
評価
上記の各実施例及び比較例で得られた受容シートについて、それぞれ下記の方法により評価を行い、得られた結果を表1に示す。
「印画品質」(印画濃度、画像均一性)
業務用の熱転写プリンター(商品名:DR−150、ソニー社製)と、厚さ6μmのポリエステルフィルムの上にイエロー、マゼンタ、シアン3色それぞれの昇華性染料をバインダーと共に含むインク層を設けたインクリボンとを用いて、インクリボンの各色のインク層面を順次に供試受容シートに接触させ、サーマルヘッドで段階的にコントロールされた加熱を施す事により、所定の画像を受容シートに熱転写させ、各色の中間調の単色及び色重ねの画像をプリントした。
受容シートに転写された印加エネルギー別の記録画像について、マクベス反射濃度計(商品名:RD−914、Kollmorgen社製)を用いて、その反射濃度を測定した。印加エネルギーの低い方から15ステップ目に相当する高階調部の反射濃度を印画濃度として表1に表示した。印画濃度が2.0以上であれば実用に十分適する。
更に光学濃度(黒)が0.3に相当する階調部分の記録画像の均一性(画像均一性)を、濃淡むら及び白抜けの有無について目視評価した。
評価結果の優秀なものを◎、良好なものを○、濃淡むら及び白抜けが極僅かにあるものを△、濃淡むら及び白抜けの欠陥が著しいものを×と表示した。評価が△レベル以上であれば実用可能である。
「白紙保存性」
白紙保存性としては、印画前の受容シートを60℃、85%の環境下において2週間保存処理し、保存処理前後の受容シートの色差を求めた。
なお、色差については、JIS Z 8722に規定された方法によって、分光白色度測色計(商品名:SC−10WN、スガ試験機製)を用い、受容シートの処理前後の反射特性を測定し、測定値はJIS Z 8729に基づいて、L*a*b*表色系で記録し、JIS Z 8730に規定された方法によって受容シートの処理前後の色差(△E*)を算出した。
ΔE*が3未満を○、ΔE*が3〜4の範囲を△、ΔE*が4を超える場合を×、と評価した。評価が△レベル以上であれば実用可能である。
Figure 2008200916
本発明の受容シートは、染料熱転写プリンターでの印画に適し、安定した高い印画濃度と良好な画像均一性を具備し、且つ、白紙保存性に優れた低コストの受容シートであり、極めて品質の優れた物であり、実用的に極めて価値の高いものである。

Claims (3)

  1. シート状支持体の少なくとも片面上に、中空粒子を含有する中間層、画像受容層が順次形成された熱転写受容シートにおいて、前記中間層が、スチレン−ブタジエン系共重合体樹脂及びヒンダードフェノール系酸化防止剤を含有することを特徴とする熱転写受容シート。
  2. 前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤の添加量が、中間層全固形分100質量部に対して0.3〜15質量部である請求項1に記載の熱転写受容シート。
  3. 前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤が、アルキリデンビスフェノール構造を有する酸化防止剤である、請求項1又は2に記載の熱転写受容シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010228405A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Fujifilm Corp 感熱転写受像シートおよびその製造方法

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