JP2009120298A - スタッカークレーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行車体10に立設された柱状体14に、昇降台11が昇降自在に案内支持され、柱状体14が、炭素繊維強化プラスチックにて筒状に形成されているスタッカークレーン。
【選択図】図2
Description
このようなスタッカークレーンにおいて、従来、柱状体が、高耐食性鋼材、例えばステンレス鋼材にて筒状に構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
また、別の従来例として、柱状体が、アルミニウム材にて筒状に構成されていた(例えば、特許文献2参照。)
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、耐食性及び強度を確保しながら柱状体の軽量化を図るようにして、全体重量の軽量化を図ることができるスタッカークレーンを提供する点にある。
前記柱状体が、炭素繊維強化プラスチックにて筒状に形成されている点にある。
説明を加えると、炭素繊維強化プラスチックとアルミニウム材とを比較した場合、その比重は炭素繊維強化プラスチックがアルミニウム材の半分程度でありながらも、引張強さは炭素繊維強化プラスチックがアルミニウム材の4倍程度であり、また、たわみ剛性(ヤング率)は炭素繊維強化プラスチックがアルミニウム材の2倍程度である。
このように、本発明の第1特徴構成によると、耐食性及び強度を確保しながら柱状体の軽量化を図るようにして、全体重量の軽量化を図ることができるスタッカークレーンを得るに至った。
前記走行車体に、前記柱状体の下端面を受止め支持する下端支持部、及び、その下端支持部に受止め支持された前記柱状体の下端部の外周面を受止める受け部が設けられ、
前記受け部が、前記下端支持部から上方に伸びるように立設され、且つ、前記柱状体の周方向に並置される複数の受け体にて構成され、
前記複数の受け体の夫々に対応させる状態で前記柱状体の内周面に当て付けるように配置される内部部材が設けられ、
前記柱状体を挟む状態で位置する前記受け体と前記内部部材とが、前記柱状体の長手方向における複数箇所において、前記柱状体を貫通するボルトにて締結されるように構成されている点にある。
そして、受け部が、下端支持部から上方に伸びるように立設され、且つ、柱状体の周方向に並置される複数の受け体にて構成されて、それら受け体の夫々に対応させる状態で柱状体の内周面に当て付けるように配置される内部部材が設けられることになり、このように、柱状体を挟む状態で位置する受け体と内部部材とが、柱状体の長手方向における複数箇所において、柱状体を貫通するボルトにて締結されることにより、柱状体が走行車体に固定されることになる。
説明を加えると、柱状体は、その下端面が下端支持部に受止められ、その下端部の外周面が受け部にて受止められことにより、走行車体に立設する状態に支持されるものであるから、柱状体は単に筒状に形成すればよいものとなって、例えば、柱状体の下端部にフランジを形成して、そのフランジを走行台車の取り付け座にボルト固定する等の支持構造を採用するに比べて、柱状体の局部に応力が集中することを抑制できるものとなる。
しかも、受け部を構成する複数の受け体と柱状体とを固定するに、複数の受け体とそれに対応する状態で配置される内部部材との間に柱状体を挟む状態にし、そして、柱状体の長手方向における複数箇所において、柱状体を貫通するボルトにて締結するものであるから、ボルトの締め付けによる締付力も、柱状体の長手方向に分散することになって、これによっても柱状体の局部に応力が集中することを抑制できるものとなる。
これらの結果、柱状体が応力の集中により損傷することを抑制する状態で走行車体に連結固定できるのである。
前記柱状体が、横断面形状矩形状になるように構成され、
前記複数の受け体が、前記柱状体における4つの角部の夫々に対して配設され、且つ、前記柱状体の角部の外面に沿わせた横断面形状L形状に形成されている点にある。
しかも、横断面形状が矩形状となるように構成された柱状体の4つの角部の夫々に対応して受け体が配設されることになり、そして、各受け体が、柱状体の角部の外面に沿わせた横断面形状L形状に形成されて、柱状体の角部を受止めることになるから、柱状体を走行車体に対して傾かないように的確に支持することができるのである。
このように、第3特徴構成によると、上記第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、昇降台を柱状体によって的確に案内支持できるスタッカークレーンを得るに至った。
前記柱状体の横側面に、内方側に凹入する凹入溝が形成され、
前記昇降台の前後方向の移動を規制する状態で昇降台を昇降自在に案内する前後規制用案内ローラが、前記柱状体の凹入溝における前後の壁面に接当するように設けられ、
前記昇降台の横方向の移動を規制する状態で昇降台を昇降自在に案内する横規制用案内ローラが、前記柱状体の凹入溝における底面に接当するように設けられている点にある。
そして、昇降台が、柱状体の凹入溝における前後の壁面に接当する前後規制用案内ローラ、及び、柱状体の凹入溝における底面に接当する横規制用案内ローラによって、前後方向の移動や左右方向の移動が的確に規制された状態で、柱状体に案内支持されることになる。
図1に示すように、物品収納設備は、複数の収納部1を縦横に並べて備えた物品収納棚2と、その物品収納棚2と入出庫用の載置搬送装置3との間で物品を搬送するスタッカークレーン4とを備えて構成されている。
前記載置搬送装置3は、物品を載置搬送するローラ式搬送装置5と、そのローラ式搬送装置5における物品収納棚2側の端部に備えられた昇降自在なベルト式搬送装置6とを備えて構成されており、ベルト式搬送装置6を昇降移動させることにより物品をローラ式搬送装置5とベルト式搬送装置6との間で移載することができ、また、ベルト式搬送装置6を上昇移動させた状態においてスタッカークレーン4との間で物品を移載することができるように構成されている。
尚、以下の説明においては、スタッカークレーン4の走行方向(前後方向)の前方側をHP側(図2上左側)、後方側をOP側(図2上右側)と称する場合もある。
図2に示すように、スタッカークレーン4には、走行レール7に沿って走行する走行車体としての走行台車10と、この走行台車10に立設された柱状体としての支柱14に昇降自在に案内される昇降台11と、昇降台11を支柱14に沿って昇降移動させる昇降装置Aとが備えられている。
そして、昇降台11には、コンベア式の物品移載装置12が備えられており、物品収納棚2の収納部1や、入出庫用の載置搬送装置3との間で物品を移載するように構成されている。
また、図4に示すように、前記昇降用ベルト15は、横幅方向に間隔を隔てて並べた状態で一対設けられており、一対の昇降用ベルト15を各別に巻き掛け案内すべく上部プーリ17及び下部プーリ18の夫々は横幅方向に一対設けられている。
ちなみに、昇降用ベルト15はタイミングベルトにて構成され、上部プーリ17及び下部プーリ18の夫々はタイミングプーリにて構成されており、昇降用ベルト15が上部プーリ17並びに下部プーリ18に係合するように構成されている。
そして、走行用電動モータ25にて駆動輪24aを正逆に回転駆動させることにより、走行台車10が走行レール7に沿って前後方向に走行するように構成されている。
走行台車10におけるHP側端部に支柱14が立設されており、この支柱14にて昇降台11のHP側端部が昇降自在に案内されるように構成されている。
そして、図4に示すように、前後向きフレーム41並びに上下向きフレーム42の夫々は、走行方向(前後方向)と直交する横幅方向に間隔を隔てる形態で一対備えられており、一対の前後向きフレーム41が、そのHP側の先端部において前端連結部材43にて連結され、図5に示すように、一対の上下向きフレーム42が、その上端部において上端連結部材45にて連結され、下端部において下端連結部材44にて連結されている。
そして、図3及び図4に示すように、支柱14の横側面に、内方側に凹入する凹入溝Uが形成され、前記前後規制用案内ローラ48が、支柱14の凹入溝Uにおける前後の壁面に接当するように設けられ、前記横規制用案内ローラ47が、支柱14の凹入溝Uにおける底面に接当するように設けられている。
ちなみに、前記前後規制用のローラ48は、一つの凹溝Uに対して、上下方向に分散する状態で3個設けられており、そのうちの2個が、凹入溝Uにおける前後の壁面のうちの後方側の壁面に接当し、残りの1個が、凹入溝Uにおける前後の壁面のうちの前方側の壁面に接当するように設けられている。また、横規制用案内ローラ47は、一つの凹溝Uに対して、上下方向に分散する状態で3個設けられている。
図5及び図6に示すように、走行車体10に、支柱14の下端面を受止め支持する下端支持部50、及び、その下端支持部50に受止め支持された支柱14の下端部の外周面を受止める受け部Kが設けられている。
この受け部Kは、下端支持部50から上方に伸びるように立設され、且つ、支柱14の周方向に並置される複数の受け体51にて構成されている。具体的には、複数の受け体51が、支柱14における4つの角部の夫々に対して配設され、且つ、支柱14の角部の外面に沿わせた横断面形状L形状に形成されている。
尚、隣接するボルト54の間には、内部部材53に形成したタップ孔に螺合するボルト55が、受け体51に形成した挿通孔Sを挿通して、支柱14と内部部材53とを締め付ける状態で設けられている。
また、図中、56は、駆動輪24a及び走行用電動モータ25を支持する車輪支持枠であって、前記複数の受け体51のうちの後方側の受け体51に対してスペーサー部材57を介して当てつけるように配置されている。そして、支柱14を挟む状態で位置する受け体51と内部部材53とを締結するボルト54が、車輪支持枠56をも共締めするように構成されている。
(1)上記の実施形態では、走行車体10に一つの柱状体14を備えさせ場合を例示したが、走行車体10に、前後一対の柱状体14を備えさせて、前後の柱状体14にて昇降台11を案内支持するように構成してもよい。
(2)上記の実施形態では、物品収納棚2の前部に、1台のスタッカークレーン4を配設する場合を例示したが、物品収納棚2の前部に複数台のスタッカークレーン4を配設する形態で実施してもよい。
(3)上記の実施形態では、柱状体14を横断面形状矩形状の筒状に形成したが、横断面形状楕円状の筒状に形成する等、横断面形状における形状は各種変更できる。
(4)上記の実施形態では、柱状体14の横側部に凹入溝Uを形成して、その凹入溝Uを用いて昇降台11を案内支持する場合を例示したが、昇降台11を案内支持する構成は各種変更できる。
11 昇降台
14 支柱
47 横規制用案内ローラ
48 前後規制用案内ローラ
51 受け体
53 内部部材
K 受け部
U 凹入溝
Claims (4)
- 走行車体に立設された柱状体に、昇降台が昇降自在に案内支持されるように構成されたスタッカークレーンであって、
前記柱状体が、炭素繊維強化プラスチックにて筒状に形成されているスタッカークレーン。 - 前記走行車体に、前記柱状体の下端面を受止め支持する下端支持部、及び、その下端支持部に受止め支持された前記柱状体の下端部の外周面を受止める受け部が設けられ、
前記受け部が、前記下端支持部から上方に伸びるように立設され、且つ、前記柱状体の周方向に並置される複数の受け体にて構成され、
前記複数の受け体の夫々に対応させる状態で前記柱状体の内周面に当て付けるように配置される内部部材が設けられ、
前記柱状体を挟む状態で位置する前記受け体と前記内部部材とが、前記柱状体の長手方向における複数箇所において、前記柱状体を貫通するボルトにて締結されるように構成されている請求項1記載のスタッカークレーン。 - 前記柱状体が、横断面形状矩形状になるように構成され、
前記複数の受け体が、前記柱状体における4つの角部の夫々に対して配設され、且つ、前記柱状体の角部の外面に沿わせた横断面形状L形状に形成されている請求項1記載のスタッカークレーン。 - 前記柱状体の横側面に、内方側に凹入する凹入溝が形成され、
前記昇降台の前後方向の移動を規制する状態で昇降台を昇降自在に案内する前後規制用案内ローラが、前記柱状体の凹入溝における前後の壁面に接当するように設けられ、
前記昇降台の横方向の移動を規制する状態で昇降台を昇降自在に案内する横規制用案内ローラが、前記柱状体の凹入溝における底面に接当するように設けられている請求項3に記載のスタッカークレーン。
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