JP2002046993A - 高所作業車のブーム構造 - Google Patents

高所作業車のブーム構造

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JP2002046993A JP2000228672A JP2000228672A JP2002046993A JP 2002046993 A JP2002046993 A JP 2002046993A JP 2000228672 A JP2000228672 A JP 2000228672A JP 2000228672 A JP2000228672 A JP 2000228672A JP 2002046993 A JP2002046993 A JP 2002046993A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気絶縁性が必要な絶縁ブームにおいて、ガ
ラス繊維強化プラスティック(GFRP)層の厚さを低減
させて軽量ローコストの絶縁ブームを提供する。 【解決手段】 絶縁ブーム41は内層、中間層、外層の
三層構成から成り、内層411及び外層413はブーム
全長にわたりそれぞれGFRPの多層積層構造で形成さ
れている。ブーム先端部には中間層もGFRPの多層積
層構造で形成された長さLの完全絶縁部410が設けら
れており、この完全絶縁部410でブーム先端部に配設
されるブームヘッド部と基端側ブームとの電気絶縁性を
確保している。完全絶縁部410を除くブーム基端側の
中間層には、鋼板やアルミ合金板、CFRP等の高強度
部材を用いた補強層412が形成され、絶縁ブーム41
が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基端部が車体に取
り付けられて少なくとも起伏動自在なブームと、ブーム
の先端部に取り付けられた作業台とを有し、車体に対し
てブームを起伏作動させて、作業台を所望の高所に移動
させて作業を行う高所作業車のブームに関し、さらに詳
細には、ガラス繊維強化プラスティックを成型加工して
構成した絶縁ブームを有する高所作業車のブーム構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような構成の絶縁ブームを有する
高所作業車は、電気配線や保守作業を行う電設系の高所
作業車として広く用いられている。高所作業車はトラッ
ク等の車体シャーシ上に、旋回、起伏、伸縮等が自在な
ブームと、このブームの先端部に取り付けられた作業台
とを有し、作業台に配設されたブーム操作装置を操作す
ることによりブームを旋回作動、起伏作動、伸縮作動等
作動させて作業台を電柱上の架線支持部など所望の高所
に移動させ、目的とする作業を行うことができるように
構成されている。
【0003】電設系の高所作業車では、上記のように作
業台を活線周辺に移動させて作業を行うことが多く、こ
のような作業中に作業者が誤って活線に触れたり、ブー
ム操作を誤って作業台やブーム先端部を活線に接触させ
たりする場合も発生する。このため、電設系の高所作業
車では活線との接触時においても作業者が感電したり高
所作業車が破損したりすることがないように、作業台及
び、例えば多段式ブームにおける先端ブーム等の一部の
ブームをガラス繊維強化プラスティック(以下、「GF
RP」と表記する)などの電気絶縁材料を用いて構成
し、電流が作業台やブームを通って地落しないように構
成している。このような電気絶縁材料で構成されたブー
ムを絶縁ブームと称し、絶縁ブームを有した高所作業車
を絶縁型高所作業車という。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の絶縁ブームは、
多数のガラスファイバー層を芯金上に積層してエポキシ
樹脂等のレジンで硬化させ、硬化後に芯金を取り外して
全長にわたって一様な中空の円筒断面または角形断面に
成るように成形加工して構成されている。ここで、繊維
強化プラスティックFRPは、一般に繊維方向への引っ
張り強度が比較的高い反面で、繊維方向への圧縮力や繊
維直角方向に作用する引っ張り力に対して抗力が低いた
め、各方向に必要強度を得るためには繊維方向を変化さ
せて多数のファイバー層を順次積層して構成する必要が
ある。さらに、GFRPで繊維として用いるガラスファ
イバーGFは鋼材等に比べて繊維方向の引っ張り強度も
小さい。このため、GFRPのみで鋼製ブームと同様の
機械的強度を確保するためには、ブームの肉厚が厚く、
質量的に重くなり、絶縁ブーム自身のコストが上昇する
ほか、絶縁ブームの質量増加に伴ってこれを駆動するシ
ステムを含めた絶縁型ブーム装置全体のコストが上昇す
るという課題があった。
【0005】また、ブームの先端部に取り付けられる作
業台は、ブームの起伏角に拘わらずその床面を常時水平
に維持する必要が有り、先端ブームが絶縁ブームである
場合にはGFRP製の絶縁ブームの先端部に、別工程で
製作された鋳鉄製のブームヘッドを接着やボルト締結等
の接合手段により取り付け、このブームヘッドに対して
揺動自在な垂直ポストを介して作業台が取り付けられて
いた。しかしながら、ブームヘッドの取付がボルト締結
の場合には、締め付けトルクが過大であればGFRPの
破損を招き、小さければボルトの緩みを生じる等トルク
管理の問題や稼働時間の経過に伴うボルトの緩みなどの
課題があり、接着の場合には下地処理の不具合による接
着強度不足や経時変化に伴う接着剤の剥離などの課題が
あった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みて成されたもので
あり、絶縁ブームとしての必要強度及び必要な電気絶縁
性を確保した上で、軽量かつローコストに構成できるブ
ーム構造を提供するとともに、長期信頼性が高いブーム
構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、基端部が車体に取り付けられて少なくとも起伏
動自在なブームと、このブームの先端部に取り付けられ
た作業台とを有し、車体に対してブームを起伏作動させ
作業台を所望の高所に移動させて作業を行う高所作業車
のブームにおいて、ブームの少なくとも一部がガラス繊
維強化プラスティックを成型加工して構成した絶縁ブー
ムからなり、絶縁ブームの先端部はガラス繊維強化プラ
スティックで形成されるとともに、絶縁ブームの基端側
におけるガラス繊維強化プラスティックの内層または中
間層に、金属材料または炭素繊維強化プラスティックか
らなり絶縁ブームの先端部に向けて延びる補強層を有し
て高所作業車のブーム構造を構成する。
【0008】絶縁ブームでは、そのブームの少なくとも
一部に電気的な絶縁部を有している必要があり、また、
曲げモーメントに対する耐力や座屈に対する耐力はブー
ム基端部ほど大きな強度が必要となる。上記に構成で
は、絶縁ブームの先端部はGFRPで形成されて完全な
電気絶縁部が構成されており、絶縁ブームの基端側には
GFRPの内層または中間層に金属材料または炭素繊維
強化プラスティック(以下、「CFRP」と表記する)
からなる補強層が形成されてブーム強度を向上させてい
る。このため、GFRP層の肉厚は比較的必要耐力が低
いブーム先端の電気絶縁部を基準として構成することが
できる。これにより、絶縁ブームとしての必要強度及び
必要な電気絶縁性を確保した上でGFRP層の肉厚を低
減させ、軽量かつローコストに構成できるブーム構造を
提供することができる。
【0009】なお、上記補強層の厚さは、絶縁ブームの
先端側を薄く基端側を厚く形成することが好ましい。上
記したようにブームに求められる耐力はブーム基端部ほ
ど大きく、補強層を一定厚さで構成するときにはブーム
基端部に必要な耐力を基準として補強層厚さが規定され
る。しかし、本構成によれば補強層の厚さは当該ブーム
位置に対応して必要位置に必要厚さの補強層を設けるこ
とができ、これによりブームの必要強度を維持した上で
合理的に、軽量かつローコストなブーム構造を提供する
ことができる。
【0010】また、補強層には補強層の表裏を貫通する
複数の穴部を設けて高所作業車のブーム構造を構成する
ことも好ましい。例えば軽量梁の例で良く知られるよう
に、梁の立設面に丸穴や六角穴等の穴部を設けても、梁
の上下方向に作用する力に対する耐力は大きく変化する
ことがなく、強度を落とさずに梁の軽量化を達成するこ
とができる。上記構成によれば軽量梁と同様にして絶縁
ブームの強度を低下させることなくブームを軽量化する
ことができる。さらに、複数の穴部を有する補強層を中
間層として用い内外層のGFRP層で挟み込むブーム構
成とすれば、穴部で内外のGFRP層が相互に接着接続
されるため、補強層として金属材料を用いた場合であっ
ても補強層とGFRP層の層間剥離が生じ難く、絶縁ブ
ーム全体の強度を向上させることができる。
【0011】絶縁ブームにおけるガラス繊維強化プラス
ティックの層は、絶縁ブームの先端側が薄く基端側が厚
く形成されることも好ましい。前述したようにブームに
求められる耐力はブーム基端部ほど大きく、従来ではブ
ーム基端部に必要な耐力を基準として規定された一定厚
さのGFRP層が形成されていた。本構成によれば、絶
縁ブームの基端側には内層または中間層として補強層が
形成されるとともに、GFRP層の厚さはブーム位置に
対応して必要位置に必要厚さが形成されている。従っ
て、ブームの必要強度を維持した上でGFRP層を低減
させ軽量かつローコストなブーム構造を提供することが
できる。
【0012】また、他の本発明では、基端部が車体に取
り付けられて少なくとも起伏動自在なブームと、このブ
ームの先端部に取り付けられた作業台とを有し、車体に
対してブームを起伏作動させ作業台を所望の高所に移動
させて作業を行う高所作業車のブームにおいて、ブーム
の少なくとも一部がガラス繊維強化プラスティックを成
型加工して構成した絶縁ブームからなり、ガラス繊維強
化プラスティックで構成された絶縁ブームの先端部にお
けるガラス繊維強化プラスティックの内層または中間層
に金属材料から成るヘッド部材を有し、絶縁ブームの先
端部にはヘッド部材及びガラス繊維強化プラスティック
の層を貫通して取付穴が形成され、作業台は取付穴に揺
動自在に配設されたポスト部材を介して取り付けられる
ように高所作業車のブーム構造を構成する。
【0013】このような構成によれば、金属材料から成
るヘッド部材がGFRPの内層または中間層に一体的に
形成されるとともに、作業台はヘッド部材及びGFRP
層を貫通して設けられた取付穴に揺動自在に配設された
ポスト部材を介して取り付けられている。このようにヘ
ッド部材がGFRPの内層または中間層に一体的に形成
されているため、従来のようにボルトの緩みや接着剤の
剥離等によるブームヘッドの脱落を生じることがなく、
長期信頼性が高い絶縁ブームのブーム構造を提供するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。本発明に係るブーム
構造を有した高所作業車の一例として、多段ブーム式の
高所作業車1を図10に示している。高所作業車1は、
運転キャビン2aを有し走行可能に構成された車体2上
に、旋回モータ11の作動により車体2に対して水平方
向に旋回動自在に構成された旋回台3が配設されてお
り、この旋回台3の上端部に起伏シリンダ12の伸縮作
動により旋回台3に対して起伏動自在にブーム4が枢着
されている。
【0015】ブーム4は旋回台3上端部に枢着された基
端ブーム4aと、この基端ブーム内に順次テレスコープ
状に嵌挿された中間ブーム4b及び先端ブーム4cとか
らなり、ブーム4の内部に配設された伸縮シリンダ13
の作動により基端ブーム4aに対して伸縮動自在に構成
されている。先端ブーム4cの先端部には、図示しない
レベリングシリンダの作動によりブーム4の起伏角度に
拘わらず常時垂直を維持する垂直ポスト6が枢結されて
おり、この垂直ポスト6に首振りアーム7を介して作業
台8が水平旋回自在(首振り自在)に取り付けられてい
る。
【0016】垂直ポスト6の上端部にはウィンチ装置1
8が設けられており、高所での重量物吊り上げや吊り下
ろし等を容易に行うことができる。車体2の前後左右に
はアウトリガジャッキ17,17…が配設されており、
ジャッキを張り出し接地させて車体を持ち上げ支持させ
ることにより、高所作業時にブーム4を介して車体2に
作用する転倒モーメントに抗して車体2を安定支持す
る。
【0017】作業台8には上部操作装置20が設けら
れ、車体2の後部には下部操作装置21が設けられてい
る。このため、作業台8に搭乗する作業者が上部操作装
置20を操作して旋回台3の旋回操作、ブーム4の起伏
及び伸縮操作、作業台8の首振り操作などを行うことが
でき、地上の作業者が下部操作装置21を操作して同様
な作動操作を行うことができる。
【0018】下部操作装置21に隣接して旋回台やブー
ムの作動を制御する作動制御装置が配設されており、上
部操作装置20や下部操作装置21から操作信号が入力
されると、この操作信号に応じた指令信号を油圧ユニッ
ト内の対応する電磁比例弁に出力してバルブ開度を制御
し、旋回モータ11による旋回台3の旋回作動、起伏シ
リンダ12によるブーム4の起伏作動、伸縮シリンダ1
3によるブーム4の伸縮作動、首振りモータによる作業
台8の首振り作動等を制御する。
【0019】このため、作業台8に搭乗する作業者は上
部操作装置20を操作することにより、地上の作業者は
下部操作装置21を操作することにより、対応する各油
圧アクチュエータを作動させて旋回台3を旋回作動さ
せ、ブーム4を起伏作動及び伸縮作動させ、作業台を首
振り作動させ、作業台8を所望の高所に移動させて作業
を行うことができる。
【0020】絶縁型高所作業車では、前述したように高
所作業中に作業台に搭乗する作業者がブーム操作を誤っ
て作業台8を架空の電線に接触させ、あるいは自らが誤
って活線に接触してしまったような場合であっても、電
流がブーム4を伝って地落しないように、また、搭乗す
る作業者が感電しないように、作業台8を構成するバケ
ット及び先端ブーム4cがGFRPなどの電気絶縁材料
を用いて構成されている。すなわち、本実施例において
は先端ブーム4cが絶縁ブームを構成する。以下、本発
明に係る絶縁ブーム構造の好ましい実施形態について図
1から図9を用いて説明する。なお、以降説明する各図
は特記しない限りブーム長手方向の主要断面図を示し、
各図における左方がブーム先端部、右方がブーム基端部
である。また、図7から図9を除く各図では説明簡明化
のため、ブームヘッドや伸縮シリンダ等の取付構造を省
略して表示している。
【0021】まず、図1は、本発明に係る絶縁ブーム構
造の第1の好ましい実施形態を示している。絶縁ブーム
41は図1(a)にブームの長手方向の主要断面図を示
し、この図中にIb-Ib矢視で示すブーム直交方向の断面
図を図1(b)に示すように、中空の角形断面を有して管
状(角形鋼管状)に長く形成されている。
【0022】絶縁ブーム41は、大きく内層、中間層、
外層の三層構成から成り、内層411及び外層413は
ブーム全長にわたりそれぞれGFRPの多層積層構造で
形成されている。ブーム先端部には中間層もGFRPの
多層積層構造で形成された長さLの完全絶縁部410が
設けられており、この完全絶縁部410でブーム先端部
に配設されるブームヘッド部と基端側ブームとの電気絶
縁性を確保している。完全絶縁部410を除くブーム基
端側の中間層には、鋼板やアルミ合金板、CFRP等の
高強度部材を用いた補強層412が形成されている。
【0023】内層411、補強層(中間層)412、外層
413の各層の厚さやガラス繊維の配向方向及び各配向
方向の積層数等はブームに作用するモーメントや剪断力
等の分布を考慮して定められるが、本実施例においては
完全絶縁部410において要求される耐力を満足するG
FRP層の厚さを基準としてブーム全厚が規定され、こ
の全厚に対する補強層412の材質及び厚さはブーム基
端部に要求される耐力を満たす条件の組み合わせを基準
として規定される。
【0024】このような複数層から成る絶縁ブーム41
の形成方法には種々の方法があるが、例えば、ガラス繊
維を撚り上げて糸状にしたものにエポキシレジン等の結
合材を塗布しながら芯金に一定の交差角で巻き付け、あ
るいは繊維方向を一定方向に引き揃えて結合材を含浸さ
せ布状に半硬化させた一方向プリプレグや繊維方向を直
交方向に織り込んで結合材を含浸させ布状に半硬化させ
た直交プリプレグを順次所定の交差角となるように張り
合わせるなどにより、まず多層積層構造の内層411及
び完全絶縁部410の中間層を形成させる。
【0025】次いでブーム基端側に、例えば鋼板を角形
鋼管状に成型して表裏面をプライマー処理した補強部材
を内層411に接着固定して補強層412を形成させ
る。このとき、例えば、内層411及び補強部材をとも
に微小なテーパ形状に形成してこれ等を軸方向に押圧し
て接着することにより、内層411に補強部材を隙間な
く接着固定して補強層412を形成することができる。
また、例えば補強部材の四辺のうちの一辺を開いた形状
に形成して絞り込んで押圧接着させ、あるいはハット状
に二分割してこれを重ね合わせて接着ないしボルト締結
することによっても同様に隙間なく接着固定することが
できる。
【0026】補強部材としてCFRPを用いる場合に
は、内層411と同様の手法を用いて内層411上にそ
のまま順次積層することができる。このような構成によ
れば、炭素繊維のもつ軽量かつ高強度な特性を生かして
薄肉で軽量な絶縁ブームを構成することができる。また
内層411及び外層413のGFRPと中間層412の
CFRPとはともに同質の結合材(レジン)を用いて構
成し同時に硬化させることができるため、内外層41
1,143と補強層412との結合度が極めて高く、層
間剥離を生じない高強度ブームを構成することができ
る。なお、用いる炭素繊維はPAN系繊維であってもピ
ッチ系繊維であっても良いが、高弾性のピッチ系繊維を
用いることにより補強層厚さをより薄く軽量に構成する
ことができる。
【0027】このようにして内層411及び中間層41
2を形成した後、内層411と同様の手法を用いて外層
413を形成する。そして、必要に応じて内外層間に機
械的圧力を加えて圧縮矯正及び層間圧縮を行い、さらに
内外層をシートで挟み真空吸引を行って脱気及び層間圧
縮を行いながらオートクレーブ中で硬化させる。
【0028】以上のようにして構成された絶縁ブーム4
1は、ブームの先端部にGFRPの多層積層構造から成
る完全絶縁部410が形成され、ブームの基端側には内
外層を覆うGFRPに挟まれて中間層に金属材料または
CFRPからなる補強層412が形成されている。この
ため、GFRP層の肉厚は基端部よりも必要耐力が低い
ブーム先端部を基準として規定することができ、これに
より、必要強度及び電気絶縁性を確保した上でGFRP
層の肉厚を減少させて、軽量かつローコストに絶縁型ブ
ームを有するブーム装置を構成することができる。
【0029】次に、本発明に係る絶縁ブーム構造の第2
の好ましい実施形態を図2に示す。この絶縁ブーム42
は、前述した絶縁ブーム41と同様に角形の中空断面形
状を有して形成されており、図2は図1(a)と同様にブ
ーム長手方向の主要断面図を示している。
【0030】絶縁ブーム42は、内層、中間層、外層の
三層構成から成り、内層421及び外層423はブーム
全長にわたりそれぞれGFRPの多層積層構造で形成さ
れている。ブーム先端部には中間層もGFRPの多層積
層構造で形成された長さLの完全絶縁部420が設けら
れており、この完全絶縁部420でブーム先端部に配設
されるブームヘッド部と基端側ブームとの電気絶縁性を
確保している。完全絶縁部420を除くブーム基端側の
中間層は、鋼板やアルミ合金板、CFRP等の高強度部
材を用いた補強層422が形成されている。
【0031】補強層422は、第1補強層422a、第
2補強層422b、第3補強層422cの三層からなる
積層構成となっており、それぞれの長さは第1補強層<
第2補強層<第3補強層のように形成されている。そし
て、これ等の補強層をそれぞれブーム基端部で揃えてブ
ーム先端側に延びるように積層して固着することによ
り、補強層の厚さが絶縁ブームの先端側で薄く基端側で
厚くなるように構成している。
【0032】補強層422は、絶縁ブーム42の製作過
程において第1補強層422a→第2補強層422b→
第3補強層422cの順に順次積層して接着固定するこ
とができるが、GFRPの中間層形成と併せて各層間に
薄いGFRP層を設けて巻き込み固定してゆくことも好
ましい実施形態である。また、三つの補強層422a,
422b,422cを外部で溶接等により段付の補強層
422として一体的に形成した後に、同様に段付加工し
た絶縁ブーム42の内層421に接着固定して構成する
ことも可能である。
【0033】前述したように、ブームに求められる耐力
はブーム基端部ほど大きく、補強層422を一定厚さで
構成するときにはブーム基端部に必要な耐力を基準とし
て補強層厚さが規定される。しかし上記構成によれば補
強層422の厚さは当該ブーム位置に対応して必要位置
に必要厚さの補強層を形成させることができ、これによ
り合理的にブーム先端部からブーム中間部における補強
層の厚さを低減させて、軽量かつローコストなブーム構
造を提供することができる。
【0034】なお、上記構成において補強層422の分
割数や分割された補強層の配設順序(例えば図2では各
層の長さが第1補強層<第2補強層<第3補強層である
がこの長さの順序を逆にすること)等は絶縁ブーム42
の仕様やこれに対応する製作方法等により適宜変更する
ことができる。
【0035】次に、本発明に係る絶縁ブーム構造の第3
の好ましい実施形態を図3に示す。この絶縁ブーム43
は、前述同様に内層、中間層、外層の三層構成から成
り、内外層431,433はブーム全長にわたりGFR
Pの多層積層構造で形成されている。ブーム先端部には
中間層もGFRPの多層積層構造で形成された長さLの
完全絶縁部430が設けられており、ブームヘッド部と
基端側ブームとの電気絶縁性を確保している。ブーム基
端側の中間層は鋼板やアルミ合金板、CFRP等の高強
度部材を用いた補強層432が形成されている。
【0036】前述するように、絶縁ブームに求められる
耐力はブーム基端部ほど大きく先端部ほど小さくなる。
そこで、この絶縁ブーム43では、ブーム基端側の中間
層に高強度材からなる補強層432を設けるとともに、
GFRP層を絶縁ブームの先端側で薄く基端側に厚く形
成する。すなわち、図3におけるブーム先端部の肉厚t
1<とブーム基端部の肉厚t2との関係がt1<t2となる
ようにGFRP層をテーパ状に形成する。
【0037】これにより、絶縁ブーム先端部におけるブ
ーム肉厚をさらに削減してブーム先端を軽量化した絶縁
ブームを提供することができるとともに、複雑な構成の
補強層を設けることなく合理的な構成の絶縁ブームを提
供することができる。従って、ブームの必要強度を維持
した上でGFRP層を低減させ軽量かつローコストなブ
ーム構造を提供することができる。
【0038】次に、本発明に係る絶縁ブーム構造の第4
の好ましい実施形態を図4及び図5に示している。この
絶縁ブーム44は、これまでに説明した第1から第3の
実施形態の絶縁ブーム41,42,43について、さら
にブームを軽量化させるとともに、内層、中間層、外層
の層間結合度を向上させて高強度のブームを構成するブ
ーム構造を提供するものである。
【0039】すなわち、絶縁ブーム44は内層、中間
層、外層からなる三層構造を有し、ブーム先端部には中
間層もGFRP層からなる完全絶縁部が設けられてい
る。ブーム基端側の中間層は鋼板やアルミ合金板等の高
強度部材を用いた補強層442が形成されており、ブー
ムの必要強度を維持した上でGFRP層の積層厚を低減
させている(図1〜図3参照)。
【0040】その上で、本実施形態における補強層44
2には、矩形断面の補強層の曲げ強度やねじり強度を大
きく低下させず、補強層としての必要な耐力を維持する
範囲内で、複数の貫通穴442a,442a…が設けら
れている。貫通穴の近傍領域では、図4におけるV-V矢
視の部分断面図を図5に示すように、貫通穴442aを
通して内層側のGFRP層441と外層側のGFRP層
443とが結合されて一体の絶縁層を形成する。
【0041】このため、鋼板のように単位質量の大きい
補強材料を用いる場合であっても、穴あき構成とするこ
とにより補強層としての必要強度を維持した上でブーム
を軽量化することができる。さらに、貫通穴442aの
部分において内層側のGFRP層441と外層側のGF
RP層443とが一体的に接着結合されるため、三層間
での層間剥離が生ずることがなく、絶縁ブーム全体とし
て高強度のブームを得ることができる。なお、補強層の
板厚が薄い場合には内外層を直接接着接合させて構成す
ることができ、補強層の板厚が厚い場合には貫通穴と同
一形状の成形樹脂をサンドイッチさせ、あるいはGFフ
ィラーを混練したレジンを貫通穴部に充填したりプリプ
レグを積層させたりすることにより内外層を一体結合さ
せることができる。
【0042】図6に示す絶縁ブーム45は、第4の実施
形態による絶縁ブームの他の実施例を示している。度々
述べるように絶縁ブームに求められる耐力はブーム基端
部ほど大きく先端部に近づくほど小さくなる。そこで、
この絶縁ブーム45では絶縁ブーム44と略同一構成の
ブームにおいて、補強層452に設ける貫通穴452a
の配設数、または貫通穴の開口面積を、必要とされる耐
力に対応して完全絶縁部450に近いブーム先端部ほど
多く、ブーム基端部ほど少なく形成している。従って、
簡便な構成でブーム先端部を軽量化させた絶縁ブームを
提供することができる。
【0043】次に、本発明に係る絶縁ブーム構造の第5
の実施形態を図7から図9に示しており、本実施形態
は、GFRP層のみで構成される従来の絶縁ブームや、
これまでに説明した各絶縁ブーム41〜45の先端部に
ブームヘッド部材を一体構造として設けるものである。
例えば、図7(a)に示す絶縁ブーム46は、図1に示し
た絶縁ブーム41の先端部に絶縁距離Lをおいてヘッド
部材465を一体成形した絶縁ブームである。
【0044】すなわち、絶縁ブーム46は、内層、中間
層、外層の三層からなり、内層461及び外層463は
ブーム全長にわたりそれぞれGFRPの多層積層構造で
形成されている。ブーム基端側の中間層は高強度部材を
用いた補強層462が形成されており、ブーム先端部の
中間層には鋼板を矩形断面形状に成型したヘッド部材4
65が内外層のGFRP層461,463に挟み込まれ
て一体的に固着されている。ブーム先端部の左右側面に
は、図中にVIIb-VIIb矢視で示す部分断面図を図7(b)に
示すように、ヘッド部材465及びその内外周を覆うG
FRP層を貫通するポスト取付穴466,466が形成
され、上面には垂直ポストの立設部を受容するU字状の
受容開口467が形成されている。
【0045】ブーム先端部におけるヘッド部材465と
補強層462との間には、中間層を含む三層ともGFR
Pの多層積層構造で形成された長さLの完全絶縁部46
0が設けられており、この完全絶縁部460でブーム先
端部のヘッド部材465と補強層465や基端側ブーム
との電気絶縁性を確保している。
【0046】このように構成される絶縁ブーム46の先
端部に垂直ポスト6が取り付けられる。図8(a)(b)は図
7(a)(b)に対応して垂直ポスト6が取り付けられた絶縁
ブーム46の先端部を示し、図9は図8(a)中にIX矢視
で示す絶縁ブーム先端部の上面図を示している。垂直ポ
スト6は、作業台8が首振り動自在に取り付けられる立
設部63と、この立設部63の基端側に左右に延びて形
成された円筒形のボス62,62を有しており、左右の
ボス62,62を貫通してシャフト61を受容する軸受
穴が形成されている。
【0047】垂直ポスト6は、ブーム先端側から絶縁ブ
ーム46内に挿入され、左右のボスに形成された軸受穴
とポスト取付穴466,466の軸を一致させた状態で
シャフト61を一方のポスト取付穴466から挿入・連
通させて、垂直ポスト6をブーム先端部に接続させる。
左右のポスト取付穴466,466を連通するシャフト
61は図示しない固定手段によりブーム先端部に固定す
る。ブーム先端部には垂直ポストの立設部63を受容す
るU字状の受容開口467が形成されており、垂直ポス
トは図示しないレベリングシリンダの作動により、シャ
フト61周りに揺動自在に支持される。
【0048】このような構成によれば、ヘッド部材46
5が中間層として内外のGFRP層461,463に挟
まれて一体的に形成されているため、作業台8やウィン
チ装置18から垂直ポスト6を介してブーム先端部に作
用する力を、ヘッド部材465が接合される広い面積で
分担して均一に受けることができる。従って、従来のよ
うにボルトの緩みや狭い接着面での接着剤の剥離等を生
じることがなく、長期信頼性が高い絶縁ブームのブーム
構造を提供することができる。
【0049】なお、以上各実施形態では多段式ブームの
先端ブームを絶縁ブームとして構成した場合を例に採り
説明したが、本発明はこのような実施形態に限定される
ものではなく、例えば多段式ブームの中間ブームや基端
ブームとして、あるいは単段ブームとしても同様の構成
を用いることができる。また、本実施例では1本のブー
ム全体を絶縁ブームとして構成する例を開示したが、1
本のブームの一部についてこのような絶縁構造を採用す
ることも可能である。例えば、図1から図9に示した絶
縁ブームの基端側に鋼製のブームを固定接続して1本の
ブームを構成することも可能である。さらに、各実施例
では補強層やヘッド部材をGFRPの中間層に形成した
例を開示したが、これ等を内層に設けた2層構造として
構成することもできる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基端部
が車体に取り付けられて少なくとも起伏動自在なブーム
とこのブーム先端部に取り付けられた作業台とを有する
高所作業車のブームにおいて、ブームの少なくとも一部
がGFRPを成型加工して構成した絶縁ブームからな
り、この絶縁ブームの先端部はGFRPで形成されると
ともに、絶縁ブームの基端側におけるGFRPの内層ま
たは中間層に、金属材料または炭素繊維強化プラスティ
ックからなる補強層を有して高所作業車のブーム構造を
構成する。このため、GFRP層の肉厚は比較的必要耐
力が低いブーム先端を基準として構成することができ、
これにより、絶縁ブームとしての必要強度及び必要な電
気絶縁性を確保した上でGFRP層の肉厚を低減させ、
軽量かつローコストなブーム構造を提供することができ
る。
【0051】また、上記補強層の厚さを、絶縁ブームの
先端側で薄く基端側に厚く形成することにより、当該ブ
ーム位置に対応した必要厚さの補強層を設けることがで
き、これによりブームの必要強度を維持した上で合理的
に、軽量かつローコストなブーム構造を提供することが
できる。
【0052】また、補強層に補強層の表裏を貫通する複
数の穴部を設けて絶縁ブームを構成することにより、絶
縁ブームの強度を低下させることなくブームを軽量化す
ることができる。さらに、複数の穴部を有する補強層を
中間層として内外層のGFRP層で挟み込むブーム構成
とすることにより、穴部で内外層のGFRPが一体的に
接合されるため、補強層とGFRP層の層間剥離が生じ
難く、高強度で信頼性が高い絶縁ブームを提供すること
ができる。
【0053】なお、絶縁ブームにおけるガラス繊維強化
プラスティックの層を、絶縁ブームの先端側で薄く基端
側に向かうにつれて厚く形成することにより、ブーム先
端部のGFRP層の厚さを低減することができ、これに
よりブームの必要強度を維持した上でブーム先端部を軽
量化させて軽量かつローコストなブーム構造を提供する
ことができる。
【0054】また、絶縁ブーム先端部に金属材料から成
るヘッド部材をGFRP層の内層または中間層として一
体的に配設し、このブーム先端部にヘッド部材及びGF
RP層を貫通して取付穴を形成する。そして、取付穴に
揺動自在に組み付けられたポスト部材を介して作業台を
取り付けて高所作業車のブーム構造を構成することによ
り、作業台等からポスト部材を介してブーム先端部に作
用する力を、ヘッド部材が一体接合される広い面積で均
一に受けることができ、これによりボルトの緩みや狭い
接着面での接着剤の剥離等に起因するブームヘッドの脱
落を生じることがなく、長期信頼性が高い高所作業車の
ブーム構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車のブーム構造における
第1の好ましい実施形態を示す絶縁ブームの断面図であ
る。このうち図(a)は絶縁ブームの長手方向の主要断面
図、図(b)は図(a)中にIb-Ib矢視で示すブーム直交方向
の断面図である。
【図2】本発明に係る高所作業車のブーム構造における
第2の好ましい実施形態を示す絶縁ブームの断面図であ
る。
【図3】本発明に係る高所作業車のブーム構造における
第3の好ましい実施形態を示す絶縁ブームの断面図であ
る。
【図4】本発明に係る高所作業車のブーム構造における
第4の好ましい実施形態を示す絶縁ブームの部分断面図
(斜視図)である。
【図5】図4中にV-V矢視で示す絶縁ブームの部分断面
図である。
【図6】第4の実施形態における絶縁ブームの他の実施
例を示す部分断面図である。
【図7】本発明に係る高所作業車のブーム構造における
第5の好ましい実施形態を示す絶縁ブームの断面図であ
る。このうち図(a)は絶縁ブームの長手方向の主要断面
図、図(b)は図(a)中にVIIb-VIIb矢視で示すブーム直交
方向の断面図である。
【図8】上記第5の実施形態における絶縁ブームの先端
部に垂直ポストを取り付けた状態を示す断面図である。
このうち図(a)はブーム先端部のブーム長手方向の断面
図、図(b)は図(a)中にXIIIb-XIIIb矢視で示すブーム先
端部の断面図である。
【図9】図8中にIX-IX矢視で示すブーム先端部の上面
図である。
【図10】本発明に係る絶縁ブームを有する高所作業車
の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 2 車体 4 ブーム(4a 基端ブーム、4b 中間ブーム、4
c 先端ブーム) 6 垂直ポスト(ポスト部材) 8 作業台 41,42,43,44,45,46 絶縁ブーム 412,422,432,442,452,462 補
強層 442a,452a 貫通穴(補強層の表裏を貫通する
穴部) 465 ヘッド部材 466 取付穴(ヘッド部材及びGFRP層を貫通する
取付穴)
フロントページの続き (72)発明者 川又 信夫 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 CA01 DA01 DA09 DB10 FA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部が車体に取り付けられて少なくと
    も起伏動自在なブームと、前記ブームの先端部に取り付
    けられた作業台とを有し、前記車体に対して前記ブーム
    を起伏作動させ、前記作業台を所望の高所に移動させて
    作業を行う高所作業車のブームにおいて、 前記ブームの少なくとも一部がガラス繊維強化プラステ
    ィックを成型加工して構成した絶縁ブームからなり、 前記絶縁ブームの先端部はガラス繊維強化プラスティッ
    クで形成されるとともに、前記絶縁ブームの基端側にお
    ける前記ガラス繊維強化プラスティックの内層または中
    間層に、金属材料または炭素繊維強化プラスティックか
    らなり前記絶縁ブームの先端部に向けて延びる補強層を
    有することを特徴とする高所作業車のブーム構造。
  2. 【請求項2】 前記補強層の厚さは、前記絶縁ブームの
    先端側が薄く基端側が厚く形成されることを特徴とする
    請求項1に記載の高所作業車のブーム構造。
  3. 【請求項3】 前記補強層には前記補強層の表裏を貫通
    する複数の穴部を有することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の高所作業車のブーム構造。
  4. 【請求項4】 前記ガラス繊維強化プラスティックの層
    は、前記絶縁ブームの先端側が薄く基端側が厚く形成さ
    れることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    一項に記載の高所作業車のブーム構造。
  5. 【請求項5】 基端部が車体に取り付けられて少なくと
    も起伏動自在なブームと、前記ブームの先端部に取り付
    けられた作業台とを有し、前記車体に対して前記ブーム
    を起伏作動させ、前記作業台を所望の高所に移動させて
    作業を行う高所作業車のブームにおいて、 前記ブームの少なくとも一部がガラス繊維強化プラステ
    ィックを成型加工して構成した絶縁ブームからなり、 前記ガラス繊維強化プラスティックで構成された前記絶
    縁ブームの先端部における前記ガラス繊維強化プラステ
    ィックの内層または中間層に金属材料から成るヘッド部
    材を有し、 前記絶縁ブームの先端部には前記ヘッド部材及びガラス
    繊維強化プラスティックの層を貫通して取付穴が形成さ
    れており、 前記作業台は前記取付穴に揺動自在に配設されたポスト
    部材を介して取り付けられることを特徴とする高所作業
    車のブーム構造。
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