JP2010052873A - マスト構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】垂直に立設されたマスト2,4と、マスト2,4に沿って昇降移動する昇降台を有する昇降装置に用いるマスト構造であって、マスト2,4は、同一の水平断面形状を有する第一マスト部材2a,4aと第二マスト部材2b,4bとから成り、第一マスト部材2a,2a及び第二マスト部材2b,4bを垂直に立設すると共に水平方向において接合した。
【選択図】図2
Description
特許文献1のマストは、連結溝による嵌合とボルト・ナットプレートによる固定によって強固に連結されており、中空の略長方形断面のマストが形成され、マストの内側は、完全に閉断面となっており、第一連結部材が断面U字形状であるため、第一部材と、第二内側部材と、第二外側部材は、マストのコーナー部ではなく平面部と連結することができる。このため、連結部分がコーナー部に設けられている構成と比較すると、モーメントの発生するような荷重を受けたときも、接続部分の応力集中が低減され、結果として曲げモーメントに対する強度高められようになっている。
本発明は、垂直に立設されたマストと、当該マストに沿って昇降移動する昇降台を有する昇降装置に用いるマスト構造であって、前記マストは、同一の水平断面形状を有する第一マスト部材と第二マスト部材とから成り、前記第一マスト部材及び前記第二マスト部材を垂直に立設すると共に水平方向において接合したことを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る昇降装置のマスト構造を示す斜視図、図2はマスト構造の概念図である。
台車9の走行方向の前後に垂直に立設した同一高さの2本のマスト2,4の上端には上梁5が架設されており、マスト2,4の下端には下梁6が連結されて門型構造のフレーム7を構成している。
昇降台8は、昇降モータM2によって回転駆動されるドラム14に巻き付けられた図示しない2本のワイヤーロープを介して昇降移動するように構成されている。
更に、マスト2,4は、それぞれ前後方向(台車9の走行方向)に分割された2つの部材2a,2b又は4a,4bを互いに抱合せて接合面Nで縦方向(垂直方向)に接合する構成となっている。
もし、部材2a,2bを同一方向に重ねるように接合すると、同一断面である部材2a,2bを締結しても、その反りの方向が同じなので、上下方向に2つ以上の部材2a,2b等を接合していくと、長さ(高さ)全体の反り量としては増大するおそれがある。
しかし、本実施形態では、部材2a,2bを対称になる向きに接合しているので、これらを締結することにより、長さ(高さ)方向に反り量が増大することがない(部材2a,2bの反りが相殺される)。よって、このような簡単な接合構造及び接合方法でも据付精度を所望の水準以上に保つことができる。
図3はマストの正面図、図4はマストの横断面図(図2のA−A断面図)、図5はマストに電気配線などを収容した状態を示す横段面図(図2のB−B断面図)である。
なお、2本のマスト2,4は同一構造で構成されるため、一方のマスト2についてのみ説明する。
各部材2a,2bの横断面は、同一形状であって、それぞれの幅狭の平坦面で形成される接合面N同士が接合されて一体化される。そして、一体化された状態では、接合面Nの両側には、後述する水平方向凹部Hが形成される。
取付け部材25は、同様に、一対のTスロット18に係止したナット23に接合板20を挿通したボルト22を螺着して取付けられ、その上部には水平方向凹部Hに収容されたケーブルチェーン等を覆う覆い板28が取付けられる。
図6はマストと昇降台との関係を示す斜視図、図7はマストと上梁の接合構造を示す斜視図、図8は上梁に設けた滑車の支持構造を示す上梁の断面図である。
中間ガイドローラー36は、水平方向凹部V内の内壁底面を走行することで台車9による走行方向の遊びを規制するようになっている。
また、幅広間隔で形成される前後両角部の左右両側ないし前後両側に形成されるTスロット24,26は、左右両側の水平方向凹部H内に収容されたケーブルチェーン等を隠蔽する覆い板28の取付けや、モータや操作盤、または2つの部材2a,2b,4a,4bを抱合せて一体化されたマスト2,4の上下端部に上梁5または下梁6の両端をボルト・ナットで締結する際に使用することができる。
図9は昇降装置の変形例であって、単一のマストを使用した昇降装置の斜視図である。
図9において、昇降装置41は、アルミニウムの引抜き材で対称断面構造に構成されて前後方向に分割された2つの部材2a,2b(または4a,4b)を互いに抱合せ、接合面Nで接合板20により縦方向に接合して単一のマスト44として構成されている。
また、部材2a,2b、4a,4bの断面形状(Tスロットや水平方向凹部の有無)は、上述した例に限らない。
Claims (8)
- 垂直に立設されたマストと当該マストに沿って昇降移動する昇降台を有する昇降装置に用いるマスト構造であって、
前記マストは、同一の水平断面形状を有する第一マスト部材と第二マスト部材とから成り、
前記第一マスト部材及び前記第二マスト部材を垂直に立設すると共に水平方向において接合したことを特徴とするマスト構造。 - 前記マストは、前記第一マスト部材及び前記第二マスト部材が接合面に対し対称断面となるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のマスト構造。
- 前記マストは、前記第一マスト部材及び前記第二マスト部材をそれぞれ垂直方向において隙間なく直列に連結すると共に前記第一マスト部材及び前記第二マスト部材のそれぞれの連結部の垂直方向の位置が異なる位置となるように接合して構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマスト構造。
- 前記第一マスト部材及び前記第二マスト部材の間に、所定厚みを有する接合板を挟持するように配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のマスト構造。
- 前記第一マスト部材及び前記第二マスト部材は、それぞれ前記昇降装置のガイドローラーが転動可能な対向する二面を有する水平凹形断面が形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のマスト構造。
- 水平方向に敷設されたレールと、一対のマストと当該一対のマストの上下端部にそれぞれ梁を架設した構造から成ると共に前記レール上を走行する台車と、前記一対のマストの間に配置されると共に前記一対のマストに沿って昇降移動する昇降台と、を備える走行昇降装置に用いるマスト構造であって、
前記一対のマストの構造として、請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のマスト構造を用いることを特徴とするマスト構造。 - 前記第一マスト部材と前記第二マスト部材を前記台車の走行方向において前後となるように接合したことを特徴とする請求項6に記載のマスト構造。
- 前記梁として、前記第一マスト部材又は前記第二マスト部材を用いることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のマスト構造。
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