JP2009118334A5 - - Google Patents

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信号処理装置
本発明は、信号処理、具体的には、同期した複数のクロックを生成する必要のある信号処理技術に関する。
放送や通信システム、蓄積メディアなどに利用されているMPEG(Moving Picture Coding Experts Group)システムでは、映像と音声を同期して再生する必要があるため、STC(System Time Clock)と呼ばれるクロックが用いられている。例えばMPEG−2システムでは、STCが27MHzと定義されている。そのため、MPEG−2システムに準拠した受信装置や再生装置では、27MHzのSTCに同期してビデオ信号処理やオーディオ信号処理が行われている。この同期を実現するために、受信側で基準クロックを元にビデオ信号処理用とオーディオ信号処理用のクロックを生成してビデオ信号回路とオーディオ信号処理回路にそれぞれ供することが行われている(特許文献1参照)。
一方、実際の放送において、各種規格が混在して運用される。例えば、米国のデジタル放送方式であるATSC(Advanced Television Systems Committee)方式では、多重化システム、映像圧縮方式、音声圧縮方式にMPEG−2 TS(TS:トランスポート・ストリーム)、MPEG−2 Video、AC−3(Audio Code Number 3)がそれぞれ採用されている。また、映像方式として、従来のNTSC(National Television Standards Committee)方式からHDTV(High Definition Television)方式まで多数の映像方式が定義されており、フィールドレートでは、NTSC方式と互換性のある59.94Hz系と60Hz系の2種類が定められており、混在して運用されている(特許文献2参照)。
図9は、ATSC方式のいくつかの例を示す。例えば、59.94Hz系の例として、放送信号が図9に示す「解像度:640×480、走査方式:プログレッシブ、フレームレート:60/1.001(図中59.94で表す)Hz」になっている場合、1フレームにつき640×480画素の映像が1秒間に約59.94枚表示される。しかし、実際には、ビデオ信号処理回路では、ブランキング区間と呼ばれる画面に表示されない部分も含めて処理がなされるため、ブランキング区間を含めた水平画素数は858になり、総ライン数は525となる。従って、ビデオ信号処理回路が上記の処理を1画素単位で行うために必要な周波数(ドットクロック)は、式(1)に示すように27MHzとなる。
858×525×60/1.001=27MHz (1)
また、60Hz系の例として、放送信号が図9に示す「解像度:640×480、走査方式:プログレッシブ、フレームレート:60Hz」になっている場合、ビデオ信号処理回路の(ドットクロック)は、式(2)に示すように「27×1.001」MHzとなる。
858×525×60=27×1.001MHz (2)
このようにドットクロックか異なる放送信号を受信する受信装置では、いずれの放送信号にも対応できるように、STCに同期した当該放送信号用のドットクロックを生成する必要がある。
一般的なドットクロック生成方法は、PLL(Phase−Locked Loop)回路により基準クロックを逓倍/分周する。STCと同期したクロックの生成を目的とするシステムでは、基準クロックは通常27MHzとなる。また、特許文献3には、2つのPLL回路を直列に接続して目的のクロックを生成する手法も開示されている。
ここで上記59.94Hz系と60Hz系の放送信号を受信する受信装置において様々なクロックの生成について考える。
図10は、受信装置の一例を示す。この受信装置1は、基準クロックを生成するクロックジェネレータ10と、システム回路22と、ビデオ信号処理回路24と、オーディオ信号処理回路26と、STCカウンタ30と、システム回路22が用いるクロックを生成するPLL回路Aと、ビデオ信号処理回路24が用いるクロック(ドットクロック)を生成するPLL回路Bと、オーディオ信号処理回路26が用いるクロック(オーディオクロック)を生成するPLL回路Cを備える。
前述したように、放送信号中のビデオ信号のドットクロックは、複数の異なる値であり得る。図10に示す受信装置1は、ドットクロックが「1:74.25MHz、2:74.25/1.001MHz、3:27MHz、4:27×1.001MHz」の4種類のドットクロックに対応するために、ドットクロックを生成するPLL回路Bは、この4種類のドットクロックを生成する必要がある。
図11は、PLL回路Bが27MHzの基準クロックから上記4種類のドットクロックを生成するための逓倍数と分周数を示す。図示のように、27MHzの基準クロックから74.25MHzのドットクロックを生成するために、PLL回路Bは、必要な逓倍数が44であり、分周数が16であり、逓倍数と分周数を以下「逓倍数/分周数」で表す。74.25/1.001MHz、27MHz、27×1.001MHzのドットクロックを生成するために、PLL回路Bの必要な「逓倍数/分周数」は、それぞれ「250/91」、「2/2」、「1001/1000」となる。
また、画像処理の分野において、線形を高速に描画するために用いられるDDA(Digital Differential Analysis:デジタル微分解析)という手法がある。この手法を用いて、均等間隔のパルスを生成することが行われている(特許文献4)。
特開2003−87229号公報 特開2006−180005号公報 特開2000−350119号公報 特開平9−130636号公報
図10に示す受信装置1におけるPLL回路Bついて考える。上述したように、基準クロックから27×1.001MHzのドットクロックを生成するために、PLL回路Bの必要な「逓倍数/分周数」は「1001/1000」である。すなわち、PLL回路Bは、基準クロックを1001逓倍して1000分周する必要がある。1001逓倍という高逓倍を実現できるPLL回路は、高機能であり、製造上に高度な技術が必要であるため、コストがかかるのみならず、製造困難な場合さえある。
そこで特許文献3に開示された手法を図10に示す受信装置1に適用してみる。図12は、この場合の受信装置2の模式図を示す。
図12に示す受信装置2は、PLL回路B1とPLL回路B2で図10に示す受信装置1におけるPLL回路Bを置き換えたことと、セレクタ40を追加したことの2点を除いて、他の構成要素は、図10に示す受信装置1の相対応するものと同じであるので、ここでPLL回路B1とPLL回路B2を重点的に説明する。
図12に示すように、PLL回路B1は、4つのクロック「1:74.25MHz、2:74.25/1.001MHz、3:27MHz、4a:43.875MHz」を生成する。1〜3のドットクロックは、図10に示すPLL回路Bが生成する1〜3のドットクロックと同様である。図示のように、PLL回路B1が43.875MHzを生成するために必要な「逓倍数/分周数」は、「13/8」である。
PLL回路B1は、生成したクロック4aをPLL回路B2に出力する。PLL回路B2は、このクロック4aを用いて、図10に示す受信装置1におけるPLL回路Bが生成する4番目の27×1.001MHzクロックを生成する。図示のように、PLL回路B2が43.875MHzのクロックから27×1.001MHzのクロックを生成するために必要な「逓倍数/分周数」は、「77/125」である。
このように、受信装置2において、27MHzの基準クロックから27×1.001MHzのドットクロックを生成するために、PLL回路B1とPLL回路B2を直列に接続し、PLL回路B1により27.MHzの基準クロックから43.875MHzのクロックを生成し、PLL回路B2により43.875MHzのクロックから27×1.001MHzのクロックを生成する。こうすることによって、1001逓倍可能な高機能なPLL回路を用いずに目的のドットクロックを生成できる。セレクタ40は、受信した信号に応じて、PLL回路B1が生成した1〜3のクロックと、PLL回路B2が生成した4のクロックを選択的にビデオ信号処理回路24に出力すればよい。
ところで、受信装置2の手法では、1〜4のドットクロックを生成するために、2つのPLL回路が必要である。PLL回路がアナログ回路であるため、PLLを増設することによって受信装置2の回路規模が大きくなり、集積回路が大型化してしまうという問題がある。
また、27MHzの基準クロックからではなく、システム回路用のクロックからドットクロックを生成する手法も考えられる。図13は、この場合の受信装置3の模式図を示す。この受信装置3は、システム回路22が用いるクロックを生成するPLL回路A1が351MHzのクロックを生成することと、ドットクロックを生成するPLL回路B3が図10に示す受信装置1におけるPLL回路Bと異なることの2点を除いて、他の各構成要素は、受信装置1の相対応するものと同様である。
図13に示すように、PLL回路A1は、基準クロックを13逓倍してシステム回路22が用いる351MHzのクロックを生成する。このクロックは、システム回路22の他に、PLL回路B3にも出力される。
一般的に、システム回路は、CPUなどが含まれており、ビデオ信号処理回路などより高い周波数のクロックで動作する。これを利用して、PLL回路B3は、入力された351MHzのクロックを用いて、上述した1〜4の4種類のクロックを生成する。図示のように、この場合、PLL回路B3の必要な「逓倍数/分周数」は、それぞれ「44/(13×16)」、「250/(13×91)」、「1/(13×1)」、「77/1000」となる。
このPLL回路B3は、27×1.001MHzのドットクロックを生成するために必要な「逓倍数/分周数」は「77/1000」であり、高逓倍である必要がない。
ところで、受信装置3では、システム回路22への入力周波数が351MHzに固定される。これでは、システム回路で利用周波数が制約される上に、CPUなどを含むシステム回路22が高速化されたときに、351MHzの整数倍以外の周波数では、容易に変更することが出来ず、柔軟に対応することができないという問題がある。
そこで、27×1.001MHzのドットクロックを生成するために、27MHzの基準クロックとは別の基準クロック(27×1.001MHz)を供給することも考えられる。図14は、この場合の受信装置4の模式図を示す。図14に示す受信装置4は、クロックジェネレータ12とセレクタ50を追加したことと、PLL回路B4がPLL回路Bと異なることの2点を除いて、他の各構成要素は、図10に示す受信装置1と同様である。
受信装置4において、クロックジェネレータ12は、27×1.001MHzのクロックを生成してセレクタ50に出力する。セレクタ50は、クロックジェネレータ10とクロックジェネレータ12が生成したクロックを選択的にPLL回路B4に出力する。このような構成によって、PLL回路B4は、クロックジェネレータ10からの基準クロック(27MHz)を用いて、「44/16」、「250/91」、「1/1」の「逓倍数/分周数」で上記1〜3のドットクロックを生成でき、クロックジェネレータ12からの基準クロック(27×1.001MHz)を用いて、「1/1」の「逓倍数/分周数」で上記第4のドットクロックを生成できる。
この手法によれば、PLL回路B4は、高逓倍である必要が無いが、27×1.001MHzを生成するクロックジェネレータ12が必要である。さらに、クロックを生成するためのレジスタの設定のタイムラグなどによりクロックジェネレータ10とクロックジェネレータ12のクロック生成タイミングのずれが生じたり、いずれか一方または両方のクロックジェネレータの精度に少しでも狂いがあったりするなどの場合には、クロックジェネレータ10とクロックジェネレータ12の生成したクロックが互いに同期がとれない恐れがある。その結果、受信装置全体に悪影響を与えてしまう。
本発明の一つの態様は、信号処理装置である。この信号処理装置は、記憶部と、実数カウンタと、第1の整数カウンタと、第1のパルス生成回路と、補正回路と、第2の整数カウンタと、第2のパルス生成回路を備える。
記憶部は、予め設定された正整数A、B、Cと、k個のオフセット値Fi(i=1〜k)と、各オフセット値Fiのそれぞれの加算回数Eiを格納している。
実数カウンタは整数加算リングカウンタであり、入力クロック毎に、カウント値が0以上である場合には正整数Cを減算する一方、カウント値が負である場合には正整数Bと正整数Cの差(B−C)を加算し、キャリーを出力する。
第1の整数カウンタも整数加算リングカウンタであり、入力クロック毎に、自身のカウント値IC1と、実数カウンタが出力したキャリーと、記憶部に格納された正整数Aとを加算する。
第1のパルス発生回路は、カウント値IC1に応じて、第1の整数カウンタが1周する期間を1周期とする第1のクロックを生成する。
補正回路は、記憶部に格納されたオフセット値Fiを出力する処理を、第1のクロックのD周期(D:正整数)に等しい長さの補正期間毎に繰り返し、各補正期間において、該補正期間における出力回数がその加算回数Ei以下であるオフセット値Fiのうちの1つを、入力クロックに同期して出力する。
第2の整数カウンタも整数加算リングカウンタであり、入力クロック毎に、自身のカウント値IC2と、実数カウンタが出力したキャリーと、正整数Aと、補正回路が出力したオフセット値とを加算する。
第2のパルス回路は、カウント値IC2に応じて、第2の整数カウンタが1周する期間を1周期とする第2のクロックを生成する。
第2のクロックの周波数は第1のクロックの周波数のG倍(G>0)であり、正整数Dは、第1のクロックと第2のクロックの同期周期長を表す第1のクロックの周期数である。また、正整数A、B、Cは式(3)を満たすように設定されており、オフセット値Fiおよびその加算回数Eiは、式(4)および式(5)を満たすように設定されている。
Figure 2009118334

Figure 2009118334

Figure 2009118334
なお、上記装置を方法やシステムして表現したものも、本発明の態様として有効である。
本発明の技術によれば、システムの仕様変更に柔軟に対応でき、かつ小さな回路規模で互いに同期した複数のクロックを生成することができる。
本発明の具体的な実施例を説明する前に、まず、本発明の原理を説明する。
本願発明者は、上述した各問題点を解決するために研究模索した結果、PLL回路を用いずに、入力されたクロック(以下入力クロックという)を元に、入力されたクロックと同期しており、かつ片方のクロックの周波数が他方のクロックの周波数の非整数倍である2つのクロックを生成する手法を確立した。
例えば、PLL回路を用いずに、入力クロックと同期した27MHzと27×1.001MHzの2つのクロックを生成することができれば、生成されたクロックを用いて、上述した例の1〜3の各ドットクロック(74.25MHz、74.25/1.001MHz、27MHz)は元より、第4のクロック(27×1.001MHz)も低逓倍のPLL回路で作成できるようになる。ここで、入力クロックと同期した、片方のクロックの周波数が他方のクロックの周波数の1.001倍である2つのクロックを生成する場合を例にして説明する。
図1は、本願発明者が確立した手法にかかるクロック生成回路100の模式図を示す。クロック生成回路100は、入力クロックf0に同期した第1のクロックf1と第2のクロックf2を生成するものであり、第2のクロックf2の周波数は、第1のクロックf1の周波数の1.001倍である。なお、以下の説明において、入力クロックf0、第1のクロックf1、第2のクロックf2の周波数もそれぞれf0、f1、f2で表記する。
図1に示すように、クロック生成回路100は、レジスタ群110と、実数カウンタ120と、第1の整数カウンタ130と、第1のパルス発生回路140と、第2の整数カウンタ150と、補正回路160、第2のパルス発生回路170を備える。
記憶部としてのレジスタ群110群は、予め設定された正整数A、B、C、D、E、および整数であるオフセット値Fをそれぞれ格納するレジスタA〜レジスタFを有する。
正整数A、B、Cは、第1のクロックf1と入力クロックf0の周波数に応じて前述した式(3)を満たすように設定されている。
整数カウンタの解像度は該整数カウンタのビット幅を意味し、たとえば16ビット幅の整数カウンタは、その解像度が65536となる。
クロック生成回路100は、DDAすなわち微分解析手法を用いて、入力クロックf0から第1のクロックf1と第2のクロックf2を生成する。図2〜図5を参照して、クロック生成回路100の各構成要素を説明する。なお、実数カウンタ120、第1の整数カウンタ130、第2の整数カウンタ150の初期値は、0である。
実数カウンタ120は、整数加算リングカウンタであり、入力クロック毎に、カウント値RCが0以上である場合にはレジスタCに格納された正整数Cを減算する一方、カウント値RCが負である場合には正整数Bと正整数Cの差(B−C)を加算し、1となるキャリー(図中Carry)を出力する。
図2は、例として、B=20、C=3とした場合に実数カウンタ120のカウント値RCとキャリーを示す。
動作開示直後では、RCが0であり、実数カウンタ120がRCからCを減算するため、カウント値RCが「−3」となる。このとき、キャリーが生じない。
次の入力クロック時、RCが負の値「−3」であるため、実数カウンタ120はRCと(B−C)を加算する。その結果、カウント値RCが14となり、キャリー「1」が発生する。
さらに次の入力クロック時、RCが正の値「14」であるため、実数カウンタ120はRCからCを減算する。その結果、カウント値RCが11となり、キャリーが生じない。
実数カウンタ120は、入力クロック毎に上述した処理を繰り返し、図2に示すようにカウント値RCが変化する。実数カウンタ120は、実質的には、入力クロック毎に、Cの分の誤差を発生させ、誤差がBを超えたときにキャリーが発生するように構成されている。こうすることにより、加減算だけで、B回のループの中にC回のキャリーが発生することを実現している。
第1の整数カウンタ130は、整数加算リングカウンタであり、入力クロック毎に、実数カウンタ120が出力したキャリーと、レジスタAに格納された正整数Aとを加算してカウント値IC1を得、IC1が最大カウント値に達したときにリセットする。
実数カウンタ120と第1の整数カウンタ130による処理をC言語で記述すると、図3に示すようになる。
実数カウンタ120と第1の整数カウンタ130のこのような動作によって、第1の整数カウンタ130のカウント値IC1の最上位ビットをクロック出力すれば、上述した式(3)を満たす第1のクロックf1を得ることができる。
第1のパルス発生回路140は、第1の整数カウンタ130のカウント値IC1に応じてパルスを生成するものであり、具体的には、IC1が最大カウント値の1/2になったときにHi出力をスタートし、IC1が最大カウント値になり第1の整数カウンタ130がカウント値をリセットするのに同期してLow出力に切り換える。
図4は、第1の整数カウンタ130のカウント値IC1、入力クロックf0、第1のクロックf1間の関係を示す。図4に示すように、第1の整数カウンタ130は、0から最大カウント値までカウントすることを繰り返す。カウントするたびに、正整数A分インクリメントするが、第1に実数カウンタ120からB回にC回出力されるキャリーによってカウント値の誤差補正がなされる。その結果、カウント値IC1の増加は、勾配(A+(C/B))の直線と近似する。したがって、第1のパルス発生回路140により、カウント値IC1が最大カウント値の1/2に到達したとき(図中黒丸が示す時点)からHiクロック出力し、IC1が最大カウント値に到達した時点でLow出力に切り換えることによって、第1の整数カウンタ130が0から最大カウント値までカウントする度に1周期となり、かつ、入力クロックf0と同期した第1のクロックf1を得ることができる。
次にレジスタD〜F、第2の整数カウンタ150、補正回路160、第2のパルス発生回路170について説明する。これらの要素ブロックは、第1のクロックf1の1.001倍の周波数を有する第2のクロックf2を生成するものである。
第2のクロックf2の周波数が第1のクロックf1のG倍(G>0)で表すと、第1のクロックf1の周期数により表わされる、第1のクロックf1と第2のクロックf2が同期する同期周期の長さ(同期周期長)Dは上述した式(4)を満たす値となる。
ここの例では、第2のクロックf2の周波数が第1のクロックf1の周波数の1.001倍であるので、式(4)を満たす同期周期長Dは、1000周期×mである(m:1以上の整数)。なお、同期周期長Dは、式(4)を満たす任意の値を選択してもよいが、最小値を選択することが望ましい。そのため、同期周期長として1000が選択される。
前述したように、第1のクロックf1は、第1の整数カウンタ130が0から最大カウント値までカウントする度に1周期となる。第1の整数カウンタ130の1.001倍の速さでカウントするカウンタがあれば、第1のパルス発生回路140と同様のパルス発生回路でそのカウント値に応じてパルスを発生することによって、第1のクロックf1の1.001倍の周波数を有する第2のクロックf2を生成することができる。第1の整数カウンタ130の1.001倍の速さでカウントするカウンタを実現するためには、第1の整数カウンタ130と同様なカウントを行うカウンタ(以下第2のカウンタという)に、カウント値が一周する毎にカウンタの最大カウント値の1/1000の値を加算させるようにすれば、第2のカウンタのカウント値は、第1の整数カウンタ130のカウント値IC1と比べ、1周期毎に1/1000周期分進めることになり、同期周期の長さである1000周期毎に1周期分進めることになる。
ところで、例えば、第1の整数カウンタ130はビット幅が16ビットである場合、第1のクロックf1の1周期毎に、216すなわち65536回カウントする。第1の整数カウンタ130より1.001倍速くカウントする第2の整数カウンタを実現するためには、第1のクロックf1の1周期毎に、65536の1/1000となる65.536の値をそのカウント値に加算する必要がある。しかし、この加算値は整数ではないため、整数加算リングカウンタである第2の整数カウンタに加算できない。
そこで、本願発明者は、整数加算リングカウンタで上記第2の整数カウンタに望まれる処理を実現するために、下記の手法を想到した。
前述した式(5)を満たすように、k個のオフセット値Fi(i=1〜k)と、各オフセット値Fiのそれぞれの加算回数Eiとを予め設定しておき、入力クロック毎に、k個のオフセット値Fiのうちの、第1の整数カウンタ130のリセット直後からの出力回数がその加算回数Ei以下であるオフセット値のうちの1つを第2の整数カウンタに出力する。このオフセット値を出力する回路を、以下補正回路という。第1のクロックf1のD周期と等しい期間を補正期間とすれば、補正回路は、各補正期間において、上記処理を行う。
第2の整数カウンタは、入力クロック毎に、自身のカウント値IC2と、実数カウンタ120が出力したキャリーと、正整数Aと、上記補正回路が出力したオフセット値とを加算する。なお、補正回路からオフセット値の出力がないとき、すなわち各オフセット値Fiがその加算回数Ei分出力された後は、オフセット値の加算をしない。
そして、第2の整数カウンタのカウント値IC2に応じて、該第2の整数カウンタの2回連続したリセット間の期間を1周期とするクロックを生成する。このクロックは、第2のクロックf2となる。
このようにして生成した第2のクロックf2は、1周期単位でみれば多少ジッタがあるが、同期周期長D周期で見れば、第1のクロックf1と同期した、第1のクロックf1の周波数のG倍の周波数を有することになる。
また、式(5)を満たす限り、任意のオフセット値Fiと加算回数Eiを設定してもよいが、オフセット値としては、最大カウント値と同期周期長Dの商より小さい整数のうちの最大値であるオフセット値F1と、この商より大きい整数のうちの最小値であるオフセット値F2の2つを設定することが好ましく、オフセット値F1の加算回数E1とオフセット値F2の加算回数E2としてはそれらの和が同期周期長Dになるように設定することが好ましい。
このようにオフセット値と加算回数を設定することによって、第2の整数カウンタに加算するオフセット値が比較的小さく、かつ均一であるため、第2のクロックf2におけるジッタを軽減することができる。
第2の整数カウンタに加算するオフセット値をできるだけ小さくする視点から、同期周期長Dをできるだけ大きい値を選択することが考えられる。しかし、同期周期長Dが長すぎると、第1のクロックf1と第2のクロックf2が同期するまでの時間も長くなるという問題がある。そのため、同期周期長Dについては最小値を選択し、上述したように比較的小さなオフセット値を均一に加算していく手法はバランスがよいといえる。
さらに、オフセット値F1とオフセット値F2、および加算回数E1と加算回数E2の関係に注目してみる。これらの関係は、下記の式(6)により表わすことができる。
Figure 2009118334
そのため、オフセット値については、オフセット値F1のみを設定して、第2の整数カウンタにオフセット値F2を出力すべき場合に、オフセット値F1に1を加算して出力すればよい。また、加算回数についても、加算回数E1のみを設定して、オフセット値F1をE1回出力した後、オフセット値の総出力回数がDになるまで「オフセット値F1+1」を出力すればよい。こうすることによって、オフセット値と加算回数を格納するレジスタを削減することができる。
ここで、上述した例を用いてさらに具体的に説明する。上記の例では、倍数Gが1.001であり、1000が同期周期長Dとして選択されているため、最大カウント値65536と同期周期長Dの商が65.536である。従って、式(4)に基づいて下記の式(7)が得られる。すなわち、オフセット値F1、F2として65、66がそれぞれ得られ、加算回数E1、E2として464、536がそれぞれ得られる。
F1×E1+F2×E2=65×464+66×536=65536 (7)
レジスタに同期周期長D(1000)、オフセット値F1(65)、加算回数E1(464)を設定しておき、同期周期の1000周期毎に、「65」を464回、「65+1」を「1000−464」回第2の整数カウンタに出力するようにすれば、第1の整数カウンタ130が最大カウント値までのカウントを1000回行う度に、第2の整数カウンタが最大カウント値までのカウントを1001回行うことになる。そのため、第2の整数カウンタのカウント値IC2に応じて、周波数が第1のクロックf1の1.001倍である第2のクロックf2を生成することができる。
図1に示すクロック生成回路100における第2の整数カウンタ150、補正回路160、およびレジスタD〜Fは、このような処理を実現する。
レジスタDは、同期周期長D(1000)を格納している。レジスタFは、オフセット値F1(65)を格納している。レジスタEは、加算回数E1(464)を格納している。
第1の整数カウンタ130がカウントを開始すると、補正回路160は、そのカウント値IC1が周回する回数をカウントすると共に、カウント値cntがレジスタEに格納された加算回数E1(464)以下である場合にはレジスタFに格納されたオフセット値F1(65)を第2の整数カウンタ150に出力し、カウント値cntが加算回数E1(464)を超えた場合にはオフセット値F1(65)に1を加算して第2の整数カウンタ150に出力する。そして、カウント値cntがレジスタDに格納された同期周期長D(1000)になったときにカウント値cntを0にリセットして上記処理を繰り返す。
cntが0からDになるまでの期間は、第1のクロックf1の1000周期の長さを有し、1補正期間となる。
第2の整数カウンタ150は、入力クロック毎に、自身のカウント値IC2と、レジスタAに格納された正整数Aと、実数カウンタ120が出力したキャリーと、補正回路160が出力したオフセット値とを加算する。
図5は、補正回路160のカウント値cntと、第2の整数カウンタ150に出力されるオフセット値と、第2の整数カウンタ150が加算したオフセット値の総和との関係を示す。
図5に示すように、カウント値cntが0から463までは、第の整数カウンタ150にオフセット値F1(65)が出力され、カウント値が464から999までは、「(オフセット値F1+1)=66」が出力される。第1の整数カウンタ150がオフセット値を累積加算した結果、cntが999になったときに、加算されたオフセット値の総和は65536になる。すなわち、長さが1000周期である補正期間毎に、第2の整数カウンタ150は、第1の整数カウンタ130より、65536多くカウントする。
第2のパルス発生回路170は、第2の整数カウンタ150が0から最大カウント値まで数える期間を1周期とするように第2のクロックf2を生成する。このクロックf2は、第1のクロックf1の1.001倍である。
図6は、図1に示すクロック生成回路100を実現する具体的な回路例である。なお、分かりやすいように、図6において第1のパルス発生回路140と第2のパルス発生回路170を省略している。
図6に示すように、実数カウンタ120は、加減算器121と、減算器122と、セレクタ123と、比較器124と、キャリー発生回路125と、レジスタ126を有する。
加減算器121は、入力クロック毎に、レジスタ126に格納されたカウント値RCと、レジスタBに格納された正整数Bと、レジスタCに格納された正整数Cに対して加減算(RC+(B−C))を行って演算結果をセレクタ123に出力する。
減算器122は、入力クロック毎に(RC−C)の演算を行って演算結果をセレクタ123に出力する。
比較器124は、入力クロック毎にレジスタ126に格納されたカウント値RCと0を比較し、比較結果をキャリー発生回路125とセレクタ123に出力する。
セレクタ123は、比較器124による比較の結果、カウント値RCが0以上であるときに減算器122の演算結果を選択してレジスタ126に出力する一方、カウント値RCが正であるときに加減算器121の演算結果を選択してレジスタ126に出力する。
キャリー発生回路125は、比較器124の比較の結果、カウント値RCが負であるときにキャリー「1」を生成して第1の整数カウンタ130と第2の整数カウンタ150に出力する。
レジスタ126は、セレクタ123からいずれかの演算結果が出力される度に、カウント値RCをその演算結果に更新する。
第1の整数カウンタ130は、加算器131とレジスタ132を有する。加算器131は、入力クロック毎に、レジスタ132に格納されたカウント値IC1と、レジスタAに格納された正整数Aとを加算すると共に、実数カウンタ120におけるキャリー発生回路125からキャリーの出力があるときに、キャリーも加算する。
レジスタ132は、加算器131の演算結果を新しいカウント値IC1として格納する。また、レジスタ132は、例えば16ビットのレジスタであり、カウント値IC1が最大値65535に到達すると、カウント値IC1を0に戻す。
補正回路160は、キャリー発生回路161と、セレクタ162と、加算器163と、比較器164と、レジスタ165と、比較器166と、セレクタ167と、加算器168と、セレクタ169を有する。
キャリー発生回路161は、第1に整数カウンタ130のカウント値IC1が0になる度にキャリー「1」を生成してセレクタ162に出力する。
加算器163は、比較器164の出力に「1」を加算してセレクタ162に出力する。
比較器164は、レジスタ165に格納されたカウント値cntと、レジスタDに格納された同期周期長Dとを比較し、カウント値cntが同期周期長Dより小さいときにはカウント値cntをセレクタ162と加算器163に出力する一方、カウント値cntが同期周期長に到達する度に「0」をセレクタ162と加算器163に出力する。
セレクタ162は、キャリー発生回路161からキャリーが出力されていないときに、比較器164からのカウント値cntを出力一方、キャリー発生回路161からキャリーが出力されたときに、加算器163の加算結果すなわち「カウント値cnt+1」を出力する。
レジスタ165は、セレクタ162の出力を新しいカウント値cntとして格納する。
第1の整数カウンタ130のカウント値IC1が最大値に達する度にキャリー発生回路161がキャリーを生成するようになっているので、レジスタ165に格納されるカウント値cntは、IC1が最大値に達する度にインクリメントされる。そして、カウント値cntが同期周期長Dになるとリセットされるので、レジスタ165は、カウント値cntとして、0〜同期周期長Dまで繰り返す格納する。さらに、第1の整数カウンタ130が0から最大値までカウントする期間は、第1の整数カウンタ130のカウント値IC1に基づいて作成される第1のクロックf1の1周期であるので、キャリー発生回路161と、セレクタ162と、加算器163と、比較器164と、レジスタ165は、第1のクロックf1の周期をD周期毎にそのクロックをカウントするカウンタとして機能することになる。
比較器166は、レジスタ165に格納されたカウント値cntと、レジスタEに格納された加算回数E1とを比較し、比較結果をセレクタ167に出力する。
加算器168は、レジスタFに格納されたオフセット値F1に1を加算してセレクタ167に出力する。
セレクタ167は、比較器166による比較の結果、カウント値cntがE1より小さいときに、レジスタFに格納されたオフセット値F1をセレクタ169に出力する一方、カウント値cntがE1以上であるときに、加算器168からの「オフセット値F1+1」をセレクタ169に出力する。
セレクタ169は、補正回路160のキャリー発生回路161からのキャリーの有無に基づいてセレクタ167の出力か「0」を選択する。具体的には、キャリー発生回路161からキャリーが出力されていないときはセレクタ167からのオフセット値F1または「オフセット値F1+1」を第2の整数カウンタ150に出力する一方、キャリー発生回路161からキャリーが出力されたときは「0」を第2の整数カウンタ150に出力する。
第2の整数カウンタ150は、加算器151とレジスタ152を有する。加算器151は、レジスタ152に格納されたカウント値IC2と、正整数Aと、セレクタ169を加算すると共に、実数カウンタ120におけるキャリー発生回路125からキャリーが出力されたときは、キャリーも加算する。
レジスタ152は、加算器151の演算結果を新しいカウント値IC2として格納する。なお、レジスタ152は、第1に整数カウンタ130におけるレジスタ132と同様なビット幅を有し、カウント値ICが最大値例えば65535に達するとカウント値ICを0に戻す。
図6に示す回路によれば、第1に整数カウンタ130は、入力クロックに同期して、0から最大値までのカウントを繰り返し、そのカウント値IC1に基づいて作成される、0から最大値までのカウント期間すなわち第1の整数カウンタ130の2回連続したリセット間の期間を1周期とする第1のクロックf1の周波数は、入力クロックf0の周波数と式(3)の関係を満たす。この第1のクロックf1の周波数は、正整数A、B、Cの値次第、入力クロックf0の周波数の1/2以下の任意の値になり得る。
また、第2の整数カウンタ150も、入力クロックに同期して0から最大値までのカウントを繰り返すが、補正回路160からのオフセット値をカウント値に加算しているので、第1の整数カウンタ130が0から最大値までのカウントをD回行う度に、0から最大値までのカウントを(D+(G−1)×D」を行う。すなわち、第2の整数カウンタ150が0から最大値までカウントするスピードは、第1の整数カウンタ130のそれよりG倍速い。
そのため、第2の整数カウンタ150のカウント値IC2に基づいて作成される、第2の整数カウンタ150が0から最大値までのカウント期間を1周期とする第2のクロックf2の周波数は、第1のクロックf1の周波数のG倍となる。
この倍数Gは、0より大きい任意の値(小数を含む)であってもよい。すなわち、本願発明者が確立したこの技術は、入力クロックf0に同期した、該入力クロックf0の周波数の1/2以下の任意の周波数の第1のクロックf1と、第1のクロックの任意の倍数Gの周波数を有する第2のクロックf2の生成を、3つの整数カウンタにより実現している。
なお、上記説明において、1より大きい1.001倍を倍数Gの具体例としたが、倍数Gが1より小さいときすなわち式(5)における(G−1)が負となるときに、補正回路160から第2の整数カウンタ150に負のオフセット値Fを供することにより周波数が第1のクロックf1の周波数より小さい第2のクロックも生成できる。
また、本発明の原理が分かりやすいように、上記において、入力クロックf0に同期し、片方の周波数が他方の実数倍である2つのクロック(f1、f2)を生成する回路について説明したが、本発明にかかる技術は、入力クロックf0に同期し、2つ以上の任意の数のクロックの生成に適用することができる。
図7は、例として入力クロックf0に同期した3つのクロックf1、f2、f3を生成する回路の模式図を示す。なお、図7において、図1に示すクロック生成回路100と同様のものについては同じ符号を付与している。
図7に示すクロック生成回路において、クロックf3を生成するためのレジスタEa、Fa、第3の整数カウンタ150a、補正回路160a、第3のパルス発生回路170aは、クロックf2を生成するためのレジスタE、F、第2の整数カウンタ150、補正回路160、第2のパルス発生回路170とそれぞれ同様な機能をする。レジスタEa、Faの値の設定次第で、入力クロックf0と同期し、かつ、第2のクロックf2の周波数と異なり、かつ第1のクロックf1の実数倍の周波数を有する第3のクロックf3を生成することができる。
以上の説明を踏まえて、上述したクロック生成回路を適用した実施の形態を説明する。
図8は、本発明の実施の形態にかかる信号処理装置200を示す。この信号処理装置200は、例えば映像放送の受信装置であり、クロックジェネレータ10と、PLL回路210と、クロック生成回路220と、セレクタ230と、PLL回路240と、PLL回路250と、システム回路22と、ビデオ信号処理回路24と、オーディオ信号処理回路26と、STCカウンタ30を備える。比較しやすいように、図8において、図10、図12、図13、図14の各図が示す受信装置のものと同じ構成要素について同じ符号を付与している。例として、この信号処理装置200も、前述した各受信装置と同じように、ビデオ信号処理回路24が、74.25MHz、74.25/1.001MHz、27MHz、27×1.001MHzのドットクロックを有するビデオ信号も対応できるように要求される。
クロックジェネレータ10は、27MHzの基準クロックを生成する。
PLL回路210は、システム回路22が用いるシステムクロックを生成してシステム回路22に供する。例として、システムクロックは655.36MHzである。
クロック生成回路220、セレクタ230、PLL回路240は、ビデオ信号処理回路24が用いるドットクロックを生成する。前述のように、74.25MHz、74.25/1.001MHz、27MHz、27×1.001MHzのドットクロックすべて生成可能である必要がある。
クロック生成回路220は、図1に示すクロック生成回路100を適用したものであり、PLL回路210が生成したシステムクロックを入力クロックf0とし、それに同期した2つのクロックを生成する。この2つのクロックのうち、第1のクロックf1の周波数が27MHzであり、第2のクロックf2の周波数は第1のクロックf1の周波数の1.001倍の27.027MHzである。
クロック生成回路220は、図1〜図6を用いて説明したクロック生成回路100であるので、ここで詳細な説明を省略する。なお、クロック生成回路220は、第1のクロックf1と第2のクロックf2として、27MHzと27×1.001MHzのクロックを作成しており、倍数Gが1より大きい。そのため、第2のクロックf2を作成するための第2の整数カウンタに供されるオフセット値が正であり、オフセット値に符号ビットを持たせる必要が無い。勿論、第1のクロックとして27.027MHzを作成し、周波数がそれの1/1.001倍の27MHzである第2のクロックを作成するようにしてもよい。この場合、第2の整数カウンタに供するオフセット値に符号ビットを持たせる必要がある。
セレクタ230は、ビデオ信号の種類に基づいて、クロック生成回路220が生成した第1のクロックf1または第2のクロックf2を選択してPLL回路240に出力する。
PLL回路240は、周波数が27×1.001MHzである第4番目のドットクロックを作成する際に、第2のクロックf2を用いる。この場合、PLL回路240の「逓倍数/分周数」が「1/1」である。1〜3の3つのドットクロックのいずれかを作成する際には、第1のクロックf1を用いる。この場合、ドットクロックに応じた「逓倍数/分周数」は、「44/16」、「250/91」、「1/1」である。
PLL回路240は、作成したドットクロックをビデオ信号処理回路24に供する。
PLL回路250は、STCに基づいてオーディオ信号処理回路26が用いるオーディオクロックを生成してオーディオ信号処理回路26に供する。
このように、本実施の形態の信号処理装置200によれば、クロック生成回路220は、27MHzの第1のクロックf1と27×1.001MHzの第2のクロックf2を作成してセレクタ230により選択的にPLL回路240に供するようにしているので、ビデオ信号処理回路24が用いる可能性のある4つのドットクロックのいずれを作成するときも、PLL回路240は、高逓倍である必要がない。また、第1のクロックf1と第2のクロックf2のいずれも基準クロックと同期するので、PLL回路240が生成したクロックもシステムクロックおよびオーディオクロック、STCと同期がとれている。
また、クロック生成回路220は、アナログ回路であるPLLではなく、整数カウンタにより構成されるので、回路規模が小さい。
さらに、本実施の形態において、例として、PLL回路210が生成した、クロック生成回路220の入力クロックにもなっているシステムクロックは655.36MHzであるが、クロック生成回路220は、前述した正整数A、B、Cなどレジスタに格納されたパラメータを調整することによって、入力クロックの周波数の1/2以下の任意の周波数を有する第1のクロックを生成できるので、システム回路22がより速いクロックを用いるようになったなどのシステム仕様変更にも柔軟に対応することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、さまざまな変更、増減を加えてもよい。これらの変更、増減が加えられた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明によるクロック生成回路の模式図である(その1)。 図1に示すクロック生成回路における実数カウンタを説明するための図である。 図1に示すクロック生成回路における実数カウンタと第1の整数カウンタが実現する処理のC言語記述例を示す図である。 図1におけるクロック生成回路における第1に整数カウンタのカウント値と、該カウント値に基づいて生成された第1のクロックと、入力クロックとの関係を示す図である。 図1に示すクロック生成回路における補正回路を説明するための図である。 図1に示すクロック生成回路の具体的な回路例を示す図である。 本発明によるクロック生成回路の模式図である(その2)。 本発明の実施の形態にかかる信号処理装置を示す図である。 ATSC方式の例を示す図である。 受信装置の例を示す図である(その1)。 図10に示す受信装置におけるPLL回路の逓倍数と分周数の例を示す図である。 受信装置の例を示す図である(その2)。 受信装置の例を示す図である(その3)。 受信装置の例を示す図である(その4)。
10 クロックジェネレータ 22 システム回路
24 ビデオ信号処理回路 26 オーディオ信号処理回路
30 STCカウンタ 100 クロック生成回路
110 レジスタ群 120 実数カウンタ
121 加減算器 122 減算器
123 セレクタ 124 比較器
125 キャリー発生回路 126 レジスタ
130 第1の整数カウンタ 131 加算器
132 レジスタ 140 第1のパルス発生回路
150 整数カウンタ 151 加算器
152 レジスタ 160 補正回路
161 キャリー発生回路 162 セレクタ
163 レジスタ 163 加算器
164 比較器 165 レジスタ
166 比較器 167 セレクタ
168 加算器 169 セレクタ
170 第2のパルス発生回路 200 信号処理装置
210 PLL回路 220 クロック生成回路
230 セレクタ 240 PLL回路
250 PLL回路
f0 入力クロック
f1 第1のクロック
f2 第2のクロック
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