JP3541569B2 - 同期検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオディスクプレーヤ等の映像再生装置で、映像出力に文字情報等を挿入して表示する時や、フィールドメモリー機能を実現する際に、映像信号の同期を検出する同期検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオディスクプレーヤやビデオテープレコーダ等の、映像信号再生装置が家庭用として普及し、また高機能化してきている。特に、この様な映像信号再生装置において、再生機器の状態情報や再生位置情報等を使用者に分かりやすく知らせる為に、再生映像信号にそれらの情報を挿入して表示するいわゆるスーパーインポーズ機能や、フィールドメモリーに再生画面を格納するメモリー機能が広く使われている。これらの機能の実現には、再生映像信号の同期信号を検出する同期検出装置が必須である。
【0003】
一方、近年これら映像信号再生装置において、映像信号のディジタル化が急であり、今後ディジタル化された映像信号から安定にその同期信号を検出する同期検出装置の実現が望まれている。
以下、図面を参照し、上述した従来の同期検出装置について文字情報挿入装置を例にとって説明する。
【0004】
図6は、従来の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の構成図を示すものである。
図6において、1は映像信号入力端子で、コンポジットビデオ信号がこれより入力される。2はA/D変換器で、入力されたコンポジットビデオ信号を8ビットのディジタル信号に変換する。3は文字挿入回路で、A/D変換器2の出力に文字タイミング発生回路9で発生する文字信号を挿入する。4はD/A変換器で、ディジタル信号をアナログ信号に変換する。5は映像信号出力端子で、これより映像信号が外部へ出力される。6は垂直同期入力端子で、コンポジットビデオ信号の垂直同期タイミング信号がこれより入力される。7はスライスレベル発生回路で、一定のディジタルデータを出力する。8は比較器で、A/D変換器出力2の出力とスライスベル発生回路7の出力値を比較し出力する。9は文字情報発生回路で、文字入力端子11から入力される文字情報を蓄え、比較器8からの入力と垂直同期入力端子6からの入力により決定されるタイミングで文字情報を発生する。10はクロック発振回路で、固定クロックを発生する。11は文字入力端子で、これより表示すべき文字のデータが入力される。
【0005】
図7は、従来の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の文字挿入回路の構成図を示すものである。
図7において12は入力端子で、ここにディジタル化されたコンポッジトビデオ信号が入力される。13はスイッチで、入力端子12からの信号と文字レベル発生回路15の出力とを制御端子16からの入力によって切り替え、出力端子14に出力する。14は出力端子で、これよりディジタル化されたコンポジットビデオ信号が出力される。15は文字レベル発生回路で、一定レベルのデータを発生する。16は制御端子で、これよりスイッチ13を制御する信号が入力される。
【0006】
以上のように構成された従来の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置について、以下にその動作について説明する。
図8は、従来の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置のタイミング図である。図8において、(a)はディジタル化されたコンポジットビデオ信号で、(b)はスライスレベル発生回路7の出力で、(c)は比較器8の出力で、(d)は文字パターンで、(e)は文字発生回路9の出力で、(f)は出力端子14の出力である。
【0007】
図6において、映像信号入力端子1にはコンポジットビデオ信号が入力される。クロック発振回路10は映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の色副搬送波の4倍の周波数のクロックを発振している。A/D変換器2では入力されたコンポジットビデオ信号がクロック発振回路10により発生されるクロックで標本化され、図8(a)に示す様にシンクチップレベルが”00h”になる様に、かつ120IREレベルが”ffh”になる様に8ビットで量子化される。スライスレベル発生回路7は図8(b)に示す様にシンクレベルの半分に当たる”20h”のデータを発生する。比較器8はA/D変換器2の出力とスライスレベル発生回路7の出力の大小比較を行い、A/D変換器2の出力がスライスレベル発生回路7の出力より大きい時には”1”を、A/D変換器2の出力がスライスレベル発生回路7の出力より小さい時には”0”を発生する。従って比較器8の出力は図8(c)に示す様に入力映像信号の同期信号になる。
【0008】
文字情報発生回路9は文字入力端子11より入力される文字情報を蓄え、文字パターンとして、例えば”A”の文字を表示する場合には図8(d)に示す様なデータを発生し、各水平走査毎に文字挿入信号を発生し文字挿入回路3に入力する。発生タイミングは、垂直位置は垂直同期入力端子6から入力される垂直同期信号を起点とし、比較器8により得られる水平同期信号を計数して与えられ、水平位置は、比較器8により得られる水平同期信号を起点とし、クロック発振回路10で発生されるクロックを計数して与えられる。例えば、文字”A”の最下位水平走査に該当する文字挿入信号は図8(e)の様になる。文字情報発生回路9の文字挿入信号出力は文字挿入回路3の、図7における制御端子16に入力される。図7においてスイッチ13は、制御端子16の入力が”1”の時には文字レベル発生回路15の出力を、制御端子16の入力が”0”の時には入力端子12に入力される信号を出力端子14に出力する。文字レベル発生回路は、コンポジットビデオ信号の80IREに相当するデータ”c0h”を発生している。今、入力端子12には図6におけるA/D変換器2の出力が入力されているので、図8(e)に示す文字挿入信号が制御入力15に入力されると、図8(f)に示される様に文字挿入されたディジタルコンポジットビデオ信号が図7の出力端子14に出力される。図7の出力端子14は図6のD/A変換器4に接続されているので、文字挿入された映像信号はD/A変換器4でアナログ信号に変換され映像信号出力端子5より図示されない受像器に出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この様な構成の同期検出装置では、入力コンポジットビデオ信号にわずかのノイズが混入したり、その直流成分が変動したりすれば、発生する水平同期信号は標本化時間単位でずれを生じ、それを起点として文字挿入をすれば、起点が各水平走査毎にずれてしまい、各水平走査毎でずれた文字になってしまうという問題点があった。
【0010】
以下、この問題点を図9を用いて説明する。
図9は、従来の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の水平同期近辺のタイミングと文字表示を示す図である。図9において、(g)は映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の水平同期部分で、(h)はスライスレベル発生回路7の出力、(i)はクロック発振回路10の出力で、(j)は比較器8の出力で、(k)は正しく挿入された文字で、(l)は各水平走査毎でずれた文字である。
【0011】
図9に示される様に、コンポジットビデオ信号の水平同期信号はクロック発振回路10の出力で標本化された後にスライスレベル発生回路7の出力と比較され、水平同期信号となる。今、図9(g)に示される入力コンポジットビデオ信号にわずかのノイズが混入したり、その直流成分が変動したりすれば図9(j)に示すように発生する水平同期信号は標本化時間単位でずれを生じる。この様な同期信号で文字挿入信号を生成すると、前述した様に水平位置は、比較器8により得られる水平同期信号起点とし、クロック発振回路10で発生されるクロックを計数して与えられるので、起点が各水平走査毎にクロック周期単位でずれてしまい、正しくは図9(k)に示される様に文字が挿入されるはずが、図9(l)に示される様に各水平走査毎でずれた文字になってしまう。
【0012】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、入力コンポジットビデオ信号にわずかのノイズが混入したり、その直流成分が変動したりしても、発生する水平同期信号は標本化時間単位でずれを生じない同期検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の同期検出装置は、クロック信号により標本化され、かつ量子化された水平同期信号を含む映像信号から水平同期信号を抽出する同期抽出回路と、PLL回路により同期抽出回路出力に位相が合う様動作する第1の同期信号発生回路と、クロックを計数して同期信号を発生する第2の同期信号発生回路と、第1の同期信号発生回路の出力と第2の同期信号発生回路の出力の位相差が一定値を越えると、第2の同期信号発生回路の出力の位相を第1の同期信号発生回路の出力の位相に合わせるべく、第2の同期信号発生回路を制御する制御回路とを具備した構成を有している。
【0014】
この構成によって、第2の同期信号発生回路出力を映像入力の同期検出出力として用いる事により、入力コンポジットビデオ信号にわずかのノイズが混入したり、その直流成分が変動したりしても、発生する水平同期信号は標本化時間単位でずれを生じない同期検出装置を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この目的を達成するために本発明の同期検出装置は、クロック信号により標本化され、かつ量子化された水平同期信号を含む映像信号から、水平同期信号をクロック信号の時間分解能単位で抽出する同期抽出回路と、クロック信号を計数して水平同期信号に等しい周波数で位相が可変できる同期信号を発生する第1の同期信号発生回路と、同期抽出回路出力と第1の同期信号発生回路出力との位相を比較する第1の位相比較器と、第1の位相比較器出力から高周波成分を除去した信号で第1の同期信号発生回路の出力位相を制御するフィルタ回路と、クロック信号を計数して水平同期信号に等しい周波数で位相が可変できる同期信号を発生する第2の同期信号発生回路と、第1の同期信号発生回路出力と、第2の同期信号発生回路出力の位相を比較する第2の位相比較器と、第2の位相比較器の出力が一定値を越えると、第2の同期信号発生回路の出力の位相を第1の同期信号発生回路の出力の位相に合わせるべく、第2の同期信号発生回路を制御する制御回路とを具備したものであり、第2の同期信号発生回路出力を映像入力の同期検出出力として用いる事により、入力コンポジットビデオ信号にわずかのノイズが混入したり、その直流成分が変動したりしても、発生する水平同期信号は標本化時間単位でずれを生じない同期検出装置を提供することができる。
【0016】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態1について図1から図5を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の構成図である。
図1において、1から11は従来例と同様なものである。21は第1の位相比較器で、比較器8の出力と可変位相発振器23の出力との位相差を検出し出力する。22はループフィルタで、第1の位相比較器21の出力の高周波成分を除去し、可変位相発振器23の位相制御入力へ出力する。23は可変位相発振器で、クロック発振回路10が発振するクロックを計数して映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号に含まれる水平同期信号の周波数に等しい周波数の同期信号を発生し、かつ、制御入力に対応して発生する信号の位相が可変できる。24はリセット制御回路で、第2の位相比較器26の出力を入力としその値があるしきい値を越えると可変位相発振器23に出力の位相に文字同期発生回路25の出力位相が合う様に文字同期発生回路25をリセットする。25は文字同期発生回路で、クロック発振回路10が発振するクロックを計数して映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号に含まれる水平同期信号の周波数に等しい周波数の信号を発生し、かつ発生信号の位相をリセットできる。26は第2の位相比較器で、可変位相発振器23の出力位相と文字同期発生回路25の出力位相を位相比較し、その値をリセット制御回路24に入力する。
【0017】
図2は、本発明の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の可変位相発振器の構成図である。
図2において、27は第1のクロック入力端子で、これよりクロック発振回路10で発生されるクロックが入力される。28は第1のデコーダで、第1のカウンタ30の値がある設定値になると”0”それ以外では”1”を出力する。29は可変位相発振器出力端子で、これより可変位相発振器出力が出力される。30は第1のカウンタで、第1のクロック入力端子27に入力されるクロックを計数すると共に、第1のデコーダ28の出力が”0”の時に減算器32の出力をロードする。31はオフセット入力端子で、ループフィルタ22の出力がこれより入力される。32は減算器で、プリセットレジスタ33の値から、オフセット入力端子31から入力される値を減算し第1のカウンタのロード値として出力する。33はプリセットレジスタで特定の値が格納されている。
【0018】
図3は、本発明の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の文字同期発生回路の構成図である。
図3において、34は第2のクロック入力端子で、これよりクロック発振回路10で発生されるクロックが入力される。35は第2のデコーダで、第2のカウンタ37の値がある設定値になると”0”それ以外では”1”を出力する。36は文字同期発生回路出力端子で、これより文字同期発生回路出力が出力される。37は第2のカウンタで、第2のクロック入力端子34に入力されるクロックを計数すると共に、論理和回路39の出力が”0”の時にその内容がリセットされる。38はリセット入力端子で、リセット制御回路24の出力がこれより入力される。39は論理和回路で、第2のデコーダ回路35の出力とリセット入力端子38の負論理論理和を第2のカウンタ37のリセット信号として出力する。
【0019】
図7は、本発明の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の文字挿入回路3の構成図を示すもので、従来の技術で説明したものと同様である。
以上のように構成された本発明の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置について、以下にその動作について説明する。
図4は、本発明の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置のタイミング図である。図4において(a)から(f)は従来例と同様である。(m)は過渡状態における可変位相発振器23の出力で、(n)は定常状態における可変位相発振器23の出力で、(o)は過渡状態における文字同期発生回路25の出力で、(p)は定常状態における文字同期発生回路25の出力である。
【0020】
図1において、映像信号入力端子1にはコンポジットビデオ信号が入力される。クロック発振回路10は映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の色副搬送波の4倍の周波数のクロックを発振している。A/D変換器2では入力されたコンポジットビデオ信号がクロック発振回路10により発生されるクロックで標本化され、図4(a)に示す様にシンクチップレベルが”00h”で、120IREレベルが”ffh”になる様に8ビットで量子化される。スライスレベル発生回路7は図4(b)に示す様にシンクレベルの半分に当たる”20h”のデータを発生する。比較器8はA/D変換器2の出力とスライスレベル発生回路7の出力の大小比較を行い、A/D変換器2の出力がスライスレベル発生回路7の出力より大きい時には”1”を、A/D変換器2の出力がスライスレベル発生回路7の出力より小さい時には”0”を発生する。従って比較器8の出力は図4(c)に示す様に入力されるコンポジットビデオ信号の同期信号になる。
【0021】
可変位相発振器23は、図2に示される構成で、第1のカウンタ30は第1のクロック入力端子27から入力されるクロック発振回路10で発生されるクロックを計数する。第1のデコーダ28は、第1のカウンタ30の値が設定値になるまでは”1”を可変位相発振器出力端子29に出力し、設定値になると”0”を可変位相発振器出力端子29に出力すると共に減算器32の出力を第1のカウンタ30にロードする。プリセットレジスタ33には予め特定の値が格納されている。オフセット入力端子31から入力されるオフセット値が”0”の時、プリセットレジスタ33の値が第1のカウンタ30の初期値となり、第1のカウンタ30は、第1のデコーダ28の設定値まで計数し、再度プリセット動作で初期値に戻るという動作を繰り返す。今、第1のカウンタ30が計数するクロックはクロック発振回路10の出力であり、これは映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の色副搬送波の4倍の周波数のクロックを発振している。NTSC方式コンポジットビデオ信号では、色副搬送波周波数と水平同期周波数は2/455の関係にあるので、第1のデコーダ29の設定値とプリセットレジスタ33の設定値の差を910にすれば、第1のデコーダ28の出力の周期は映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の水平同期信号の周期と等しくなって可変位相発振器出力端子29より出力される。
【0022】
オフセット入力端子31よりオフセット値が入力されると、減算器32は、プリセットレジスタ33の設定値からオフセット値を引いて、第1のカウンタ30のプリセット値とするので、オフセット分だけ、可変位相発振器出力端子29出力の位相が変化する。
図1の第1の位相比較器21は、比較器8の出力と可変位相発振器23の出力の位相を比較し、その差をループフィルタ22に出力する。ループフィルタ22は位相比較器21の出力の高周波成分を除去し、可変位相発振器23のオフセット入力端子31へ入力する。可変位相発振器23と、第1の位相比較器21と、ループフィルタ22はPLLを構成する。図4(m)は過渡状態における可変位相発振器23の出力を示し、図4(n)は定常状態における可変位相発振器23の出力を示す。このように過渡状態では、映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の水平同期信号と可変位相発振器23の出力の位相は合っていないが、定常状態ではPLLによって、映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の水平同期信号と可変位相発振器23の出力の位相が合う。
【0023】
文字同期発生回路25は、図3に示される構成で、第2のカウンタ37は第2のクロック入力端子34から入力される、クロック発振回路10で発生されるクロックを計数する。第2のデコーダ35は、第2のカウンタ37の値がある設定値になるまでは”1”を文字同期発生回路出力端子36に出力し、設定値になると”0”を文字同期発生回路出力端子36に出力すると共に論理和回路39を通じ第2のカウンタ37をリセットする。このリセット動作で第2のカウンタ37は初期値に戻され、第2のデコーダ25の設定値まで、クロックを計数し、再度リセット動作で初期値に戻るという動作を繰り返す。今、第1のカウンタ30が計数するクロックはクロック発振回路10の出力であり、これは映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の色副搬送波の4倍の周波数のクロックを発振しているので、第2のデコーダ35の設定値を910にすれば、第2のデコーダ35の出力の周期は映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の水平同期信号の周期と等しくなって文字同期発生回路出力端子36より出力される。リセット入力端子38よりリセット信号が入力されると、論理和回路39を通じて第2のカウンタ37がリセットされ、以後は910クロック毎に”0”を出力する。
【0024】
図1の第2の位相比較器26は文字同期発生回路25の出力と、可変位相発振器23の出力の位相を比較し、その位相差をクロック発振回路10の発生するクロック単位で求め、リセット制御回路24に出力する。リセット制御回路24は、第2の位相比較器26の出力が、文字同期発生回路25の出力と、可変位相発振器23の出力の位相差が2クロックに相当する量より大きい時に、可変位相発振器23の出力位相で、文字同期発生回路25をリセットする。
【0025】
図4(o)は過渡状態における文字同期発生回路25の出力を示し、図4(p)は定常状態における文字同期発生回路25の出力を示す。このように、可変位相発振器23と、第1の位相比較器21と、ループフィルタ22出構成されるPLLが過渡状態の時、映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の水平同期信号と文字同期発生回路25のの出力の位相は合っていないが、PLLが等定常状態ではリセット動作によって、映像信号入力端子1に入力されるコンポジットビデオ信号の水平同期信号と文字同期発生回路25の出力の位相がほぼ合う。この状態において可変位相発振器23の出力位相が変動してもその範囲が2クロック分以内であればリセット制御回路24が動作しないので、文字同期発生回路25の出力の位相は変化しない。
【0026】
文字情報発生回路9は文字入力端子11より入力される文字情報を蓄え、文字パターンとして、例えば”A”の文字を表示する場合には図4(d)に示す様なデータを発生し、各水平走査毎に文字挿入信号を発生し文字挿入回路3に入力する。発生タイミングは、垂直位置は垂直同期入力端子6から入力される垂直同期信号を起点とし、文字同期発生回路25により得られる水平同期信号を計数して与えられ、水平位置は、文字同期発生回路25により得られる水平同期信号起点とし、クロック発振回路10で発生されるクロックを計数して与えられる。例えば、文字”A”の最下位水平走査に該当する文字挿入信号は図4(e)の様になる。
【0027】
文字情報発生回路9の文字挿入信号出力は文字挿入回路3の、図7における制御入力15に入力される。図7においてスイッチ13は、制御端子16の入力が”1”の時には文字レベル発生回路15の出力を、制御端子16の入力が”0”の時には入力端子12に入力される信号を出力端子14に出力する。文字レベル発生回路は、コンポジットビデオ信号の80IREに相当するデータ”c0h”を発生している。今、入力端子12には図1におけるA/D変換器2の出力が入力されているので、図4(e)に示す文字挿入信号が制御入力15に入力されると、図4(f)に示される様に文字挿入されたディジタル映像信号が図7の出力端子14に出力される。図7の出力端子14は図1のD/A変換器4に接続されているので、文字挿入された映像信号はD/A変換器4でアナログ信号に変換され映像信号出力端子5より図示されない受像器に出力される。
【0028】
図5は、本発明の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の水平同期近辺のタイミングと文字表示を示す図である。図5において(g)から(k)は図9で示したものと同様のものである。(q)は可変位相発振器23の出力で、(r)は文字同期発生回路25のである。
図5に示される様に、コンポジットビデオ信号の水平同期信号はクロック発振回路10の出力で標本化された後にスライスレベル発生回路7の出力と比較され、水平同期信号となる。今図5(g)にしめされる入力コンポジットビデオ信号にわずかのノイズが混入したり、その直流成分が変動したりすれば、図5(j)に示すように発生する水平同期信号は標本化時間単位でずれを生じる。このようなずれに対し、前述した可変位相発振器23と、第1の位相比較器21と、ループフィルタ22によるPLLによって、高振幅のずれは除去され、よって可変位相発振器23の出力は図5(q)に示されるように、僅かな物に限定される。更に、リセット制御回路24は、第2の位相比較器26の出力が、文字同期発生回路25の出力と、可変位相発振器23の出力の位相差が2クロックに相当する量より大きい時に、可変位相発振器23の出力位相で、文字同期発生回路25をリセットするので、そのリセット条件以内の可変位相発振器23の位相ずれに対してはリセット動作が行われず、図5(r)に示す様に文字同時発生回路25の出力のずれは生じない。
【0029】
この様な同期信号で文字挿入信号を生成すると、前述した様に水平位置は、文字同期発生回路25により得られる水平同期信号起点とし、クロック発振回路10で発生されるクロックを計数して与えられるので、たとえ比較器8の出力起点が各水平走査毎にずれてしまっても、図5(k)に示される様に文字が各水平走査毎でずれた文字になる事はない。
【0030】
以上の様に本発明の実施例によれば、映像信号入力端子と、A/D変換器と、文字挿入回路と、D/A変換器と、垂直同期入力端子と、スライスレベル発生回路と、比較器と、文字情報発生回路と、クロック発振回路と、文字入力端子と、第1の位相比較器と、ループフィルタと、可変位相発振器と、リセット制御回路と、文字同期発生回路と、第2の位相比較器とを備え、文字同期発生回路出力をコンポジットビデオ入力の同期検出出力として用いる事により、入力コンポジットビデオ信号にわずかのノイズが混入したり、その直流成分が変動したりしても、発生する水平同期信号は標本化時間単位でずれを生じない同期検出装置を提供することができる。
【0031】
なお、本発明の実施例では、文字情報挿入装置に限って述べたが、水平同期信号を必要とする装置、例えばフィールドメモリー装置等に関しても本発明は応用できるものである。
また、本発明の実施例では、A/D変換器出力をそのまま比較器で比較して同期信号を求めているが、A/D変換器出力の後にローパスフィルタでノイズ成分を除去した後に比較器で同期信号を求める様な構成にしても、本発明の効果は得られるものである。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明は、クロック信号により標本化され、かつ量子化された水平同期信号を含む映像信号から、水平同期信号をクロック信号の時間分解能単位で抽出する同期抽出回路と、クロック信号を計数して水平同期信号に等しい周波数で位相が可変できる同期信号を発生する第1の同期信号発生回路と、同期抽出回路出力と第1の同期信号発生回路出力との位相を比較する第1の位相比較器と、第1の位相比較器出力から高周波成分を除去した信号で第1の同期信号発生回路の出力位相を制御するフィルタ回路と、クロック信号を計数して水平同期信号に等しい周波数で位相が可変できる同期信号を発生する第2の同期信号発生回路と、第1の同期信号発生回路出力と、第2の同期信号発生回路出力の位相を比較する第2の位相比較器と、第2の位相比較器の出力が一定値を越えると、第2の同期信号発生回路の出力の位相を第1の同期信号発生回路の出力の位相に合わせるべく、第2の同期信号発生回路を制御する制御回路とを具備したものであり、第2の同期信号発生回路出力を映像入力の同期検出出力として用いる事により、入力映像信号にわずかのノイズが混入したり、その直流成分が変動したりしても、発生する水平同期信号は標本化時間単位でずれを生じない同期検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の構成図
【図2】同、文字情報挿入装置の可変位相発振器の構成図
【図3】同、文字情報挿入装置の文字同期発生回路の構成図
【図4】同、文字情報挿入装置のタイミング図
【図5】同、文字情報挿入装置の水平同期近辺のタイミングと文字表示の説明図
【図6】従来の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置の構成図
【図7】文字情報挿入装置の文字挿入回路の構成図
【図8】従来の同期検出装置を用いた文字情報挿入装置のタイミング図
【図9】同、文字情報挿入装置の水平同期近辺のタイミングと文字表示の説明図
【符号の説明】
1 映像信号入力端子
2 A/D変換器
3 文字挿入回路
4 D/A変換器
5 映像信号出力端子
6 垂直同期入力端子
7 スライスレベル発生回路
8 比較器
9 文字情報発生回路
10 クロック発振回路
11 文字入力端子
12 入力端子
13 スイッチ
14 出力端子
15 文字レベル発生回路
16 制御端子
21 第1の位相比較器
22 ループフィルタ
23 可変位相発振器
24 リセット制御回路
25 文字同期発生回路
26 第2の位相比較器
27 第1のクロック入力端子
28 第1のデコーダ
29 可変位相発振器出力端子
30 第1のカウンタ
31 オフセット入力端子
32 減算器
33 プリセットレジスタ
34 第2のクロック入力端子
35 第2のデコーダ
36 文字同期発生回路出力端子
37 第2のカウンタ
38 リセット入力端子
39 論理和回路

Claims (3)

  1. クロック信号により標本化され、かつ量子化された水平同期信号を含む映像信号から、前記水平同期信号を前記クロック信号の時間分解能単位で抽出する同期抽出回路と、前記クロック信号を計数して前記水平同期信号に等しい周波数で位相が可変できる同期信号を発生する第1の同期信号発生回路と、前記同期抽出回路出力と前記第1の同期信号発生回路出力との位相を比較する第1の位相比較器と、前記第1の位相比較器出力から高周波成分を除去した信号で前記第1の同期信号発生回路の出力位相を制御するフィルタ回路と、前記クロック信号を計数して前記水平同期信号に等しい周波数で位相が可変できる同期信号を発生する第2の同期信号発生回路と、前記第1の同期信号発生回路出力と、前記第2の同期信号発生回路出力の位相を比較する第2の位相比較器と、前記第2の位相比較器の出力が一定値を越えると、前記第2の同期信号発生回路の出力の位相を前記第1の同期信号発生回路の出力の位相に合わせるべく、前記第2の同期信号発生回路を制御する制御回路とを具備した事を特徴とする同期検出装置。
  2. 同期抽出回路は、クロック信号により標本化され、かつ量子化された水平同期信号を含む映像信号と一定値とを比較する事を特徴とする請求項1記載の同期検出装置。
  3. 同期抽出回路は、クロック信号により標本化され、かつ量子化された水平同期信号を含む映像信号をローパスフィルタで高周波成分を除去した後に一定値と比較する事を特徴とする請求項1記載の同期検出装置。
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