JPWO2010113378A1 - 水平同期生成回路、映像信号処理lsiおよび映像システム - Google Patents
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Abstract
基準クロックから水平同期信号を生成する水平同期生成回路において、簡易な構成によって、所望のフレーム周波数を正確に再現可能にする。クロックカウンタ(11)は、基準クロック(CLK)をカウントする。比較器(12)は、クロックカウンタ(11)から出力されたカウント値(CT1)が同期カウンタ値(CT2)と一致したタイミングで、水平同期信号(H)を生成する。同期カウンタ値出力部(20)は、基本カウンタ値(BCT)を基にして、走査ライン毎に加減処理を行うことによって、同期カウンタ値(CT2)を生成する。
Description
本発明は、映像表示に用いる水平同期信号を生成するための技術に関する。
近年の映像システムでは、ハイビジョン信号等の様々なフォーマットの映像信号を、表示パネルに応じた信号に変換する必要がある。その中で、周波数の正確な水平同期信号を生成すること、そして、フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することは、映像品質の面で極めて重要である。
特許文献1では、ハイビジョン信号をNTSCモニタで再生できる信号に変換する際に、水平同期信号を、画素サンプリングのクロックを分周して生成する技術が開示されている。
特許文献1の技術では、水平同期信号を生成するための分周比として、
(クロック周波数)÷(フレーム周波数)÷(走査線数)
で得られる数値近傍の整数を選んでいる。この場合、水平同期周波数は、本来の周波数に対して、常に高い、または常に低い値になってしまう。したがって、この厳密には正確でない水平同期周波数から求められるフレーム周波数もまた、正確ではなくなってしまう。すなわち、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することができない。また特許文献1では、垂直同期期間にプログラマブル分周器を初期化することによって、水平同期信号の位相合わせを行っているが、それでも、水平同期周波数が厳密には正確ではなく、よって所望のフレーム周波数を正確に再現できないという問題は、解消できていない。
(クロック周波数)÷(フレーム周波数)÷(走査線数)
で得られる数値近傍の整数を選んでいる。この場合、水平同期周波数は、本来の周波数に対して、常に高い、または常に低い値になってしまう。したがって、この厳密には正確でない水平同期周波数から求められるフレーム周波数もまた、正確ではなくなってしまう。すなわち、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することができない。また特許文献1では、垂直同期期間にプログラマブル分周器を初期化することによって、水平同期信号の位相合わせを行っているが、それでも、水平同期周波数が厳密には正確ではなく、よって所望のフレーム周波数を正確に再現できないという問題は、解消できていない。
本発明は、基準クロックから水平同期信号を生成する水平同期生成回路において、簡易な構成によって、所望のフレーム周波数を正確に再現可能にすることを目的とする。
本発明は、与えられた基準クロックから、水平同期信号を生成する水平同期生成回路として、前記基準クロックをカウントするクロックカウンタと、水平同期信号を生成するための同期カウンタ値を出力する同期カウンタ値出力部と、前記クロックカウンタから出力されたカウント値が前記同期カウンタ値と一致したタイミングで、前記水平同期信号を生成する比較器とを備え、前記同期カウンタ値出力部は、基本カウンタ値を基にして、走査ライン毎に加減処理を行うことによって、前記同期カウンタ値を生成するものである。
本発明によると、水平同期信号を生成するための同期カウンタ値は、基本カウンタ値を基にして、走査ライン毎に加減処理を行うことによって、生成される。これにより、走査ライン毎に水平同期周波数を操作することが可能になり、したがって、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になる。
本発明によると、走査ライン毎に水平同期周波数を操作することができるので、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は実施形態に係る水平同期生成回路の構成を示す図である。図1に示す水平同期生成回路10は、与えられた基準クロックCLKから、水平同期信号Hを生成するものである。この水平同期生成回路10において、クロックカウンタ11は基準クロックCLKをカウントし、そのカウント値CT1を出力する。同期カウンタ値出力部20は、水平同期信号Hを生成するための同期カウンタ値CT2を出力する。比較器12は、クロックカウンタ11から出力されたカウンタ値CT1と同期カウンタ値出力部20から出力された同期カウンタ値CT2とを比較し、カウンタ値CT1が同期カウンタ値CT2と一致したタイミングで、水平同期信号Hを生成する。すなわち、同期カウンタ値CT2が、水平同期周波数を決めることになる。クロックカウンタ11は、水平同期信号Hが出力されるとリセットされる。
そして、同期カウンタ値出力部20は、基本カウンタ値BCTを基にして、走査ライン毎に加減処理を行うことによって、同期カウンタ値CT2を生成する。すなわち、同期カウンタ値出力部20は、基本カウンタ値BCTが設定される設定部21と、設定部21から出力された基本カウンタ値BCTにそれぞれ加減処理を行うための複数の加減算器22a,22b,…,22cと、加減処理に用いる演算値が各加減算器22a,22b,…,22c毎に個別に設定されるレジスタ23と、各加減算器22a,22b,…,22cの出力のうちのいずれか1つを同期カウンタ値CT2として選択出力するセレクタ24とを備えている。セレクタ24は、走査ラインを示す指示信号SCに従って、選択する加減算器22a,22b,…,22cを切り替える。指示信号SCは例えば、水平同期信号Hをカウントするカウンタによって生成すればよい。このような構成によって、所定本数の走査ラインを単位として、同一内容の加減処理を繰り返し行うことが可能になる。
ここで、図1の水平同期生成回路の動作について、1080iフォーマットのトップフィールドの場合を例にとって、具体的に説明する。ここでは、基準クロックCLKの周波数は27MHzとする。
従来仕様において、フレーム周波数は59.940(=60/1.001)MHz、動作周波数(クロック周波数)は74.176(=74.25/1.001)MHz、1ラインあたりの画素数は2200画素であった。このとき、基準クロック周波数27MHzにおいて、1ラインあたりの画素数は、
2200/(74.25/1.001)×27
=800×1.001
=800.8画素
となる。なお、基準クロック周波数27MHzは、フレーム周波数と走査ライン数との積の整数倍には一致していない。
2200/(74.25/1.001)×27
=800×1.001
=800.8画素
となる。なお、基準クロック周波数27MHzは、フレーム周波数と走査ライン数との積の整数倍には一致していない。
したがって、同期カウンタ値CT2を、走査ライン5本分の合計で整数4004(=800.8×5)となるように設定すれば、正確な水平同期周波数を得ることができる。そこで例えば、加減算器22a,22b,…22cとして5個の加算器を設けて、基本カウンタ値BCTを「800」に設定する。そして、各加算器毎の演算値として、「+1」「+1」「0」「+1」「+1」をレジスタ23に設定する。これにより、同期カウンタ値CT2は、「801」「801」「800」「801」「801」の繰り返しになる。この結果、1本の走査ラインでみると、厳密には正確な水平同期周波数が得られている訳ではないが、5本単位では正確な水平同期周波数が得られることになり、よって、所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になる。
1080iフォーマットのトップフィールド以外の場合であっても、上述したのと同様にして、所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になる。
なおここでは、加算器を用いて、演算値として「+1」「0」を設定するものとしたが、この他にも例えば、減算器を用いて、演算値として「0」「−1」を設定するものとしてもかまわない。あるいは、加減算器を用いて、演算値として「+1」「0」「−1」を設定するものとしてもよい。また、演算値の範囲を大きくして、例えば「+3」「+2」「+1」「0」を設定するようにしてもかまわない。ただし、走査ライン毎の水平同期周波数のずれは小さい方が好ましいので、演算値の範囲は小さい方がよい。
またここでは、加減算器22a,22b,…22cの個数を5としたが、これに限られるものではない。実際に必要となる水平同期周波数の精度と、水平同期生成回路10の回路規模とを鑑みると、加減算器22a,22b,…22cは5個以下であるのが好ましいが、もちろん、5個より多くてもかまわない。例えば、実装上現実的ではないかもしれないが、全ての走査ラインに対応するだけの個数の加減算器を設けてもかまわない。
図2は本実施形態に係る水平同期生成回路を有する映像信号処理LSIの主要構成例を示す図である。図2の映像信号処理LSI1は、例えば水晶振動子によって生成される基準クロックCLKから信号処理クロックを生成するPLL回路2と、基準クロックCLKからパネルクロックを生成するPLL回路3と、パネル8に出力する映像データを生成するための映像信号処理回路4とを備えている。映像信号処理回路4は、信号処理クロックを受けて信号処理を行う信号処理部5と、基準クロックCLKを受けて同期信号を生成する同期生成部6と、映像データのパネルクロックへの同期乗せ換えを行う同期乗せ換え回路7とを備えている。上述の水平同期生成回路は、同期生成部6に含まれている。
従来の映像信号処理LSIでは通常、同期信号の生成を信号処理クロックから行っていた。この場合、信号処理クロックの周波数が(フレーム周波数)×(走査線数)の整数倍でなければ、正確な同期信号を生成することができない。このため、映像フォーマットに応じて、信号処理クロックの周波数を変更する必要があった。例えばNTSC系に対しては、148.5MHz(フレーム周波数50/60Hz)と148.35MHz(ハイビジョン用:フレーム周波数60/1.001Hz)のクロックが必要になる。この場合、基準クロックCLKが27MHzとすると、1012/184、1000/182といった高い逓倍率のPLL回路を設ける必要があった。PLL回路は、逓倍率が高くなると、回路面積が増大するとともに、クロックの揺らぎに対するジッタ性能の保証が困難になる。
これに対して、図2の映像信号処理LSI1では、同期信号の生成を、信号処理クロックからではなく、元の基準クロックCLKから行うことができる。このため、信号処理クロックの周波数は常に一定にすればよいので、高い逓倍率のPLL回路を設ける必要がない。例えば、信号処理クロックを常に148.5MHzにするためには、PLL回路2の逓倍率は11/2と、低くてよい。したがって、PLL回路の回路面積を大幅に削減できるとともに、ジッタ性能もより良好になる。
なお、本実施形態に係る映像信号処理LSIは、様々な映像システムに内蔵されて用いられる。映像システムの例としては、TVシステム、カーナビ、DVDレコーダ・プレーヤ、Blu−rayレコーダ・プレーヤ、ポータブルビデオプレーヤなどがある。
図3は本実施形態に係る水平同期生成回路を実装する構成の一例である。図3の構成では、図1に示したような水平同期生成回路10の前段に、クロック変換回路31とセレクタ32とを設けており、水平同期生成回路10に与える基準クロックを、元の27MHzのクロックと、この27MHzクロックから変換された148.5MHzクロックおよび74.25MHzクロックの中から選択できるようにしている。クロック変換回路31は、11倍の逓倍率を有するPLL回路33と、2分周器34,35とを備えている。
図3のような構成により、水平同期信号の生成の基になる基準クロックとして、複数の周波数のクロックが利用可能となるため、より多くの映像フォーマットに対応することができる。なお、図1の構成から分かるように、レジスタ23の設定値を全て「0」にする等によって加減処理を停止すれば、同期カウンタ値CT2は固定値になり、水平同期周波数は各走査ラインで一定になる。すなわち、図1の構成において、走査ライン毎に水平同期周波数を変更することが可能であるとともに、各走査ラインで水平同期周波数を一定にすることも可能である。
本発明に係る水平同期生成回路では、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になるため、例えば、ハイビジョン映像を表示するTVシステムの映像品質向上に有効である。
1 映像信号処理LSI
2 PLL回路
10 水平同期生成回路
11 クロックカウンタ
12 比較器
20 同期カウンタ値出力部
21 設定部
22a,22b,22c 複数の加減算器
23 レジスタ
24 セレクタ
CLK 基準クロック
H 水平同期信号
CT1 カウンタ値
CT2 同期カウンタ値
BCT 基本カウンタ値
SC 指示信号
2 PLL回路
10 水平同期生成回路
11 クロックカウンタ
12 比較器
20 同期カウンタ値出力部
21 設定部
22a,22b,22c 複数の加減算器
23 レジスタ
24 セレクタ
CLK 基準クロック
H 水平同期信号
CT1 カウンタ値
CT2 同期カウンタ値
BCT 基本カウンタ値
SC 指示信号
本発明は、映像表示に用いる水平同期信号を生成するための技術に関する。
近年の映像システムでは、ハイビジョン信号等の様々なフォーマットの映像信号を、表示パネルに応じた信号に変換する必要がある。その中で、周波数の正確な水平同期信号を生成すること、そして、フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することは、映像品質の面で極めて重要である。
特許文献1では、ハイビジョン信号をNTSCモニタで再生できる信号に変換する際に、水平同期信号を、画素サンプリングのクロックを分周して生成する技術が開示されている。
特許文献1の技術では、水平同期信号を生成するための分周比として、
(クロック周波数)÷(フレーム周波数)÷(走査線数)
で得られる数値近傍の整数を選んでいる。この場合、水平同期周波数は、本来の周波数に対して、常に高い、または常に低い値になってしまう。したがって、この厳密には正確でない水平同期周波数から求められるフレーム周波数もまた、正確ではなくなってしまう。すなわち、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することができない。また特許文献1では、垂直同期期間にプログラマブル分周器を初期化することによって、水平同期信号の位相合わせを行っているが、それでも、水平同期周波数が厳密には正確ではなく、よって所望のフレーム周波数を正確に再現できないという問題は、解消できていない。
(クロック周波数)÷(フレーム周波数)÷(走査線数)
で得られる数値近傍の整数を選んでいる。この場合、水平同期周波数は、本来の周波数に対して、常に高い、または常に低い値になってしまう。したがって、この厳密には正確でない水平同期周波数から求められるフレーム周波数もまた、正確ではなくなってしまう。すなわち、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することができない。また特許文献1では、垂直同期期間にプログラマブル分周器を初期化することによって、水平同期信号の位相合わせを行っているが、それでも、水平同期周波数が厳密には正確ではなく、よって所望のフレーム周波数を正確に再現できないという問題は、解消できていない。
本発明は、基準クロックから水平同期信号を生成する水平同期生成回路において、簡易な構成によって、所望のフレーム周波数を正確に再現可能にすることを目的とする。
本発明は、与えられた基準クロックから、水平同期信号を生成する水平同期生成回路として、前記基準クロックをカウントするクロックカウンタと、水平同期信号を生成するための同期カウンタ値を出力する同期カウンタ値出力部と、前記クロックカウンタから出力されたカウント値が前記同期カウンタ値と一致したタイミングで、前記水平同期信号を生成する比較器とを備え、前記同期カウンタ値出力部は、基本カウンタ値を基にして、走査ライン毎に加減処理を行うことによって、前記同期カウンタ値を生成するものである。
本発明によると、水平同期信号を生成するための同期カウンタ値は、基本カウンタ値を基にして、走査ライン毎に加減処理を行うことによって、生成される。これにより、走査ライン毎に水平同期周波数を操作することが可能になり、したがって、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になる。
本発明によると、走査ライン毎に水平同期周波数を操作することができるので、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は実施形態に係る水平同期生成回路の構成を示す図である。図1に示す水平同期生成回路10は、与えられた基準クロックCLKから、水平同期信号Hを生成するものである。この水平同期生成回路10において、クロックカウンタ11は基準クロックCLKをカウントし、そのカウント値CT1を出力する。同期カウンタ値出力部20は、水平同期信号Hを生成するための同期カウンタ値CT2を出力する。比較器12は、クロックカウンタ11から出力されたカウンタ値CT1と同期カウンタ値出力部20から出力された同期カウンタ値CT2とを比較し、カウンタ値CT1が同期カウンタ値CT2と一致したタイミングで、水平同期信号Hを生成する。すなわち、同期カウンタ値CT2が、水平同期周波数を決めることになる。クロックカウンタ11は、水平同期信号Hが出力されるとリセットされる。
そして、同期カウンタ値出力部20は、基本カウンタ値BCTを基にして、走査ライン毎に加減処理を行うことによって、同期カウンタ値CT2を生成する。すなわち、同期カウンタ値出力部20は、基本カウンタ値BCTが設定される設定部21と、設定部21から出力された基本カウンタ値BCTにそれぞれ加減処理を行うための複数の加減算器22a,22b,…,22cと、加減処理に用いる演算値が各加減算器22a,22b,…,22c毎に個別に設定されるレジスタ23と、各加減算器22a,22b,…,22cの出力のうちのいずれか1つを同期カウンタ値CT2として選択出力するセレクタ24とを備えている。セレクタ24は、走査ラインを示す指示信号SCに従って、選択する加減算器22a,22b,…,22cを切り替える。指示信号SCは例えば、水平同期信号Hをカウントするカウンタによって生成すればよい。このような構成によって、所定本数の走査ラインを単位として、同一内容の加減処理を繰り返し行うことが可能になる。
ここで、図1の水平同期生成回路の動作について、1080iフォーマットのトップフィールドの場合を例にとって、具体的に説明する。ここでは、基準クロックCLKの周波数は27MHzとする。
従来仕様において、フレーム周波数は59.940(=60/1.001)MHz、動作周波数(クロック周波数)は74.176(=74.25/1.001)MHz、1ラインあたりの画素数は2200画素であった。このとき、基準クロック周波数27MHzにおいて、1ラインあたりの画素数は、
2200/(74.25/1.001)×27
=800×1.001
=800.8画素
となる。なお、基準クロック周波数27MHzは、フレーム周波数と走査ライン数との積の整数倍には一致していない。
2200/(74.25/1.001)×27
=800×1.001
=800.8画素
となる。なお、基準クロック周波数27MHzは、フレーム周波数と走査ライン数との積の整数倍には一致していない。
したがって、同期カウンタ値CT2を、走査ライン5本分の合計で整数4004(=800.8×5)となるように設定すれば、正確な水平同期周波数を得ることができる。そこで例えば、加減算器22a,22b,…22cとして5個の加算器を設けて、基本カウンタ値BCTを「800」に設定する。そして、各加算器毎の演算値として、「+1」「+1」「0」「+1」「+1」をレジスタ23に設定する。これにより、同期カウンタ値CT2は、「801」「801」「800」「801」「801」の繰り返しになる。この結果、1本の走査ラインでみると、厳密には正確な水平同期周波数が得られている訳ではないが、5本単位では正確な水平同期周波数が得られることになり、よって、所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になる。
1080iフォーマットのトップフィールド以外の場合であっても、上述したのと同様にして、所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になる。
なおここでは、加算器を用いて、演算値として「+1」「0」を設定するものとしたが、この他にも例えば、減算器を用いて、演算値として「0」「−1」を設定するものとしてもかまわない。あるいは、加減算器を用いて、演算値として「+1」「0」「−1」を設定するものとしてもよい。また、演算値の範囲を大きくして、例えば「+3」「+2」「+1」「0」を設定するようにしてもかまわない。ただし、走査ライン毎の水平同期周波数のずれは小さい方が好ましいので、演算値の範囲は小さい方がよい。
またここでは、加減算器22a,22b,…22cの個数を5としたが、これに限られるものではない。実際に必要となる水平同期周波数の精度と、水平同期生成回路10の回路規模とを鑑みると、加減算器22a,22b,…22cは5個以下であるのが好ましいが、もちろん、5個より多くてもかまわない。例えば、実装上現実的ではないかもしれないが、全ての走査ラインに対応するだけの個数の加減算器を設けてもかまわない。
図2は本実施形態に係る水平同期生成回路を有する映像信号処理LSIの主要構成例を示す図である。図2の映像信号処理LSI1は、例えば水晶振動子によって生成される基準クロックCLKから信号処理クロックを生成するPLL回路2と、基準クロックCLKからパネルクロックを生成するPLL回路3と、パネル8に出力する映像データを生成するための映像信号処理回路4とを備えている。映像信号処理回路4は、信号処理クロックを受けて信号処理を行う信号処理部5と、基準クロックCLKを受けて同期信号を生成する同期生成部6と、映像データのパネルクロックへの同期乗せ換えを行う同期乗せ換え回路7とを備えている。上述の水平同期生成回路は、同期生成部6に含まれている。
従来の映像信号処理LSIでは通常、同期信号の生成を信号処理クロックから行っていた。この場合、信号処理クロックの周波数が(フレーム周波数)×(走査線数)の整数倍でなければ、正確な同期信号を生成することができない。このため、映像フォーマットに応じて、信号処理クロックの周波数を変更する必要があった。例えばNTSC系に対しては、148.5MHz(フレーム周波数50/60Hz)と148.35MHz(ハイビジョン用:フレーム周波数60/1.001Hz)のクロックが必要になる。この場合、基準クロックCLKが27MHzとすると、1012/184、1000/182といった高い逓倍率のPLL回路を設ける必要があった。PLL回路は、逓倍率が高くなると、回路面積が増大するとともに、クロックの揺らぎに対するジッタ性能の保証が困難になる。
これに対して、図2の映像信号処理LSI1では、同期信号の生成を、信号処理クロックからではなく、元の基準クロックCLKから行うことができる。このため、信号処理クロックの周波数は常に一定にすればよいので、高い逓倍率のPLL回路を設ける必要がない。例えば、信号処理クロックを常に148.5MHzにするためには、PLL回路2の逓倍率は11/2と、低くてよい。したがって、PLL回路の回路面積を大幅に削減できるとともに、ジッタ性能もより良好になる。
なお、本実施形態に係る映像信号処理LSIは、様々な映像システムに内蔵されて用いられる。映像システムの例としては、TVシステム、カーナビ、DVDレコーダ・プレーヤ、Blu−rayレコーダ・プレーヤ、ポータブルビデオプレーヤなどがある。
図3は本実施形態に係る水平同期生成回路を実装する構成の一例である。図3の構成では、図1に示したような水平同期生成回路10の前段に、クロック変換回路31とセレクタ32とを設けており、水平同期生成回路10に与える基準クロックを、元の27MHzのクロックと、この27MHzクロックから変換された148.5MHzクロックおよび74.25MHzクロックの中から選択できるようにしている。クロック変換回路31は、11倍の逓倍率を有するPLL回路33と、2分周器34,35とを備えている。
図3のような構成により、水平同期信号の生成の基になる基準クロックとして、複数の周波数のクロックが利用可能となるため、より多くの映像フォーマットに対応することができる。なお、図1の構成から分かるように、レジスタ23の設定値を全て「0」にする等によって加減処理を停止すれば、同期カウンタ値CT2は固定値になり、水平同期周波数は各走査ラインで一定になる。すなわち、図1の構成において、走査ライン毎に水平同期周波数を変更することが可能であるとともに、各走査ラインで水平同期周波数を一定にすることも可能である。
本発明に係る水平同期生成回路では、映像フォーマットに準拠した所望のフレーム周波数を正確に再現することが可能になるため、例えば、ハイビジョン映像を表示するTVシステムの映像品質向上に有効である。
1 映像信号処理LSI
2 PLL回路
10 水平同期生成回路
11 クロックカウンタ
12 比較器
20 同期カウンタ値出力部
21 設定部
22a,22b,22c 複数の加減算器
23 レジスタ
24 セレクタ
CLK 基準クロック
H 水平同期信号
CT1 カウンタ値
CT2 同期カウンタ値
BCT 基本カウンタ値
SC 指示信号
2 PLL回路
10 水平同期生成回路
11 クロックカウンタ
12 比較器
20 同期カウンタ値出力部
21 設定部
22a,22b,22c 複数の加減算器
23 レジスタ
24 セレクタ
CLK 基準クロック
H 水平同期信号
CT1 カウンタ値
CT2 同期カウンタ値
BCT 基本カウンタ値
SC 指示信号
Claims (8)
- 与えられた基準クロックから、水平同期信号を生成する水平同期生成回路であって、
前記基準クロックをカウントするクロックカウンタと、
水平同期信号を生成するための同期カウンタ値を出力する同期カウンタ値出力部と、
前記クロックカウンタから出力されたカウント値が前記同期カウンタ値と一致したタイミングで、前記水平同期信号を生成する比較器とを備え、
前記同期カウンタ値出力部は、
基本カウンタ値を基にして、走査ライン毎に加減処理を行うことによって、前記同期カウンタ値を生成するものである
ことを特徴とする水平同期生成回路。 - 請求項1記載の水平同期生成回路において、
前記同期カウンタ値出力部は、
所定本数の走査ラインを単位として、同一内容の加減処理を、繰り返し行う
ことを特徴とする水平同期生成回路。 - 請求項1または2記載の水平同期生成回路において、
前記同期カウンタ値出力部は、
前記基本カウンタ値が設定される設定部と、
前記設定部から出力された前記基本カウンタ値に、それぞれ、加減処理を行うための複数の加減算器と、
加減処理に用いる演算値が、前記各加減算器毎に、個別に設定されるレジスタと、
走査ラインを示す指示信号に従って、前記複数の加減算器の出力のうちのいずれか1つを、前記同期カウンタ値として選択出力するセレクタとを備えたものである
ことを特徴とする水平同期生成回路。 - 請求項3記載の水平同期生成回路において、
前記加減算器は、加算器であり、
前記レジスタは、前記演算値として、「0」または「1」が設定される
ことを特徴とする水平同期生成回路。 - 請求項3記載の水平同期生成回路において、
前記複数の加減算器の個数は、5以下である
ことを特徴とする水平同期生成回路。 - 請求項1記載の水平同期生成回路において、
前記基準クロックは、フレーム周波数と走査ライン数との積の整数倍に一致しない周波数を有する
ことを特徴とする水平同期生成回路。 - 請求項1記載の水平同期生成回路と、
前記基準クロックから信号処理クロックを生成するPLL回路とを備えた
ことを特徴とする映像信号処理LSI。 - 請求項7記載の映像信号処理LSIを備えた映像システム。
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