JP2009115112A - 流体伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動特性の変更が容易であり、低回転域での振動の減衰能に優れる流体伝動装置を提供する。
【解決手段】駆動軸に連結されるポンプインペラと、従動軸に連結されるタービンランナと、を備え、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間に形成された循環路に流体を循環させ、該流体を介して該ポンプインペラから該タービンランナに回転動力が伝達される流体伝動装置1は、前記タービンランナを前記駆動軸に連結するロックアップクラッチと、前記タービンランナと前記ロックアップクラッチとの間に介在するダンパ機構と、をさらに備えている。ダンパ機構は、前記ロックアップクラッチおよび前記タービンランナに対して相対回転可能な慣性質量体と、該慣性質量体を該ロックアップクラッチに接続する第1の弾性体と、該慣性質量体を該タービンランナに接続する第2の弾性体と、を含み、前記慣性質量体の慣性質量が、前記タービンランナの慣性質量の0.7倍以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体を介して駆動軸と従動軸との間で回転動力の伝達を行う流体伝動装置に関し、より詳細には、駆動軸と従動軸とを直結して回転動力の伝達効率を高めることが可能なロックアップ機構を備えた流体伝動装置に関する。
流体伝動装置は、駆動軸に入力された回転動力を、一旦流体の運動エネルギーに変換し、その後に再び回転動力に変換して従動軸に伝達する装置である。かかる流体伝動装置は、典型的には、カバーを介して駆動軸に連結されるポンプインペラと、タービンハブを介して従動軸に連結されるタービンランナとを備えている。そして、ポンプインペラとタービンランナとがカバーの内部空間内で互いに対向して配置され、その間に流体の循環路が形成されている。ポンプインペラは、駆動軸と共に回転して流体を循環路に送りだし、送りだされた流体は、タービンランナを回転させながら循環路を循環する。それにより従動軸に回転動力が伝達される。
このような流体伝動装置の一種として、駆動軸から従動軸への動力伝達の際にトルクを増幅するトルクコンバータが知られており、自動車等の車両に用いられている。かかるトルクコンバータは、典型的には、ポンプインペラとタービンランナとの間に設けられて流体の流れの向きを変換するステータを備えており、このステータの流れの変換作用によりトルクが増幅される。尚、車両用のトルクコンバータでは、エンジンのクランクシャフトが上記駆動軸に相当し、トランスミッションのインプットシャフトが上記従動軸に相当する。
そして、車両用のトルクコンバータでは、カバーとタービンランナとの間にクラッチを備え、このクラッチを繋ぐことによりエンジンのクランクシャフトとトランスミッションのインプットシャフトとを直結して高効率な動力伝達を可能とするロックアップ機構を備えたものが知られている。ここで、流体を介さずにクランクシャフトとインプットシャフトとが直結されると、エンジンの回転変動により励起されるクランクシャフトの捩り振動がインプットシャフトに直接伝達されることになる。
そこで、ロックアップ機構を備えたトルクコンバータにおいては、クランクシャフトからインプットシャフトに伝達される捩り振動を減衰するダンパ機構を備えるのが一般的である。従来のダンパ機構は、典型的には、円周方向に並んで配置された複数のコイルスプリングを含み、各コイルスプリングの一端をクラッチに係合させるとともに他端をタービンランナもしくはインプットシャフトに係合させて構成されている。さらに、質量要素とコイルスプリングで構成されて回転方向に自由度を有する振動系をクラッチとインプットシャフトとの間に追加したダンパ機構も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された流体伝動装置において、そのダンパ機構は、外周側と内周側とで円周方向に並んで2列に配置された複数のコイルスプリングと、外周側のコイルスプリングと内周側のコイルスプリングとの間に介在する中間伝達要素と、を含んでいる。この中間伝達要素は、外周側のコイルスプリングを介してクラッチに接続され、また内周側のコイルスプリングを介してインプットシャフトに接続されている。即ち、クラッチとインプットシャフトとの間に、中間伝達要素およびコイルスプリングで構成されて回転方向に自由度を有する振動系が追加されている。この中間伝達要素には、溶接などの固定手段によってタービンランナが接合されており、タービンランナは質量要素として用いられている。
特開2004−308904号公報
近年、自動車等の車両の分野では、燃費の向上を図るべく、伝達効率に優れるロックアップ領域をエンジンの回転数が比較的低い低回転域へ拡大する傾向にある。例えば自動車では、アイドリング状態で一般に500〜700rpmであり、従来1200rpm程度でロックアップしているところ、走り始めの1000rpm程度でロックアップする要望がある。しかしながら、低回転域で励起される低周波振動は知覚され易く、その振動による異音も聞こえ易い傾向にある。車両走行時の快適性も求められる近年、ロックアップ領域を低回転域へ拡大するにあたって、低回転域で励起される振動に対するダンパ機構の減衰能の向上が求められ、さらに、振動特性の異なる車種毎にダンパ機構も最適化されることが望まれる。
しかしながら、特許文献1では、ダンパ機構の減衰能に影響を及ぼす質量要素の慣性質量をいかに設定するかについては具体的な説明がなされていない。さらに、特許文献1に開示されたダンパ機構では、タービンランナを中間伝達要素に接合し、このタービンランナを質量要素として用いている。かかる構成では、ダンパ機構の振動特性を変えるにあたってタービンランナの設計変更が必要となり、ダンパ機構の振動特性を大きく変えることは難しい。そのため、振動特性の異なる車種毎にダンパ機構を最適化するにも限界がある。尚、特許文献1では、タービンランナに追加の質量要素を付加することも開示されているが、それによると部品点数が多くなりコスト高となる。
また、特許文献1に開示された流体伝動装置では、タービンランナは、中間伝達要素および内周側のコイルスプリングを介してインプットシャフトに連結されている。かかる構成では、ロックアップされていない際にも、タービンランナからインプットシャフトへの回転動力の伝達経路に内周側のコイルスプリングが介在することになる。そして、内周側のコイルスプリングにばね定数の小さいコイルスプリングを用いた場合に、例えば車両では、低車速領域において、アクセル操作に対する応答性が鈍りドライバビリティが低下する可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動特性の変更が容易であり、低回転域で励起される振動の減衰能に優れる流体伝動装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の流体伝動装置は、駆動軸に連結されるポンプインペラと、従動軸に連結されるタービンランナと、を備え、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間に形成された循環路に流体を循環させ、該流体を介して該ポンプインペラから該タービンランナに回転動力が伝達される流体伝動装置であって、前記タービンランナを前記駆動軸に直結するロックアップクラッチと、前記タービンランナと前記ロックアップクラッチとの間に介在するダンパ機構と、をさらに備え、前記ダンパ機構が、前記ロックアップクラッチおよび前記タービンランナに対して相対回転可能な慣性質量体と、該慣性質量体を該ロックアップクラッチに接続する第1の弾性体と、該慣性質量体を該タービンランナに接続する第2の弾性体と、を含み、前記慣性質量体の慣性質量が、前記タービンランナの慣性質量の0.7倍以上であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明の流体伝動装置は、前記慣性質量体が、質量体本体と、付加質量体と、第3の弾性体と、を有し、前記付加質量体が、前記質量体本体に対して相対回転可能であり、前記第3の弾性体を介して該質量体本体に接続されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明の流体伝動装置は、前記慣性質量体が、その外面に突出する少なくとも1つの抵抗体を有していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明の流体伝動装置によれば、ロックアップクラッチとタービンランナとの間に、ダンパ機構として第1の弾性体および第2の弾性体ならびに慣性質量体で大略構成されて回転自由度を有する振動系が介在することとなる。駆動軸の捩り振動がロックアップクラッチを介して慣性質量体に伝達されると、慣性質量体には位相遅れもしくは逆位相の振動が励起される。それにより、従動軸に伝達される振動を減衰し、もしくは打ち消すことができる。そして、慣性質量体の慣性質量をタービンランナの慣性質量の0.7倍以上とすることにより、特に低回転域での捩り振動の減衰能を向上させることができる。さらに、慣性質量体とタービンランナとは互いに独立している。それにより、慣性質量体を種々に変更することで、タービンランナの設計変更を伴うことなく、ダンパ機構の振動特性を容易に且つ大きく変えることができる。そして、ダンパ機構はタービンランナとロックアップクラッチとの間に介在しており、ロックアップされていない際には、ダンパ機構を介することなくタービンランナからインプットシャフトへ回転動力が直接伝達される。それにより、例えば車両では、低車速領域において、アクセル操作に対する応答性を良好に保つことができる。
さらに、請求項2に記載の発明の流体伝動装置によれば、ロックアップクラッチと慣性質量体との間の振動系の共振周波数において、質量体本体に対して付加質量体に逆位相の振動を生じさせ、それにより質量体本体の振動を打ち消すことができる。それにより、駆動軸から従動軸へ伝達される捩り振動をさらに減衰することができる。
さらに、請求項3に記載の発明の流体伝動装置によれば、抵抗体が慣性質量体の回転方向に抵抗となり、駆動軸から従動軸へ伝達される捩り振動をさらに減衰することができる。
以下、本発明に係る流体伝動装置の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明に係る流体伝動装置の第1実施形態の断面図、図2は図1の流体伝動装置の振動モデルを示す模式図、図3は本発明に係る流体伝動装置の第2実施形態の断面図、図4は本発明に係る流体伝動装置の第3実施形態の断面図、図5は本発明に係る流体伝動装置の第4実施形態の断面図、図6は図5の流体伝動装置の振動モデルを示す模式図、図7は本発明に係る流体伝動装置の第5実施形態の断面図である。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の流体伝動装置1は、例えば自動車等の車両に搭載されるトルクコンバータであり、エンジン(図示せず)のクランクシャフト2と、トランスミッション(図示せず)のインプットシャフト3との間に介在し、クランクシャフト2に入力された回転動力をインプットシャフト3に伝達する。
流体伝動装置1は、クランクシャフト2に連結されるポンプインペラ10と、クランクシャフト2と同軸上に配置されたインプットシャフト3に連結されるタービンランナ11とを備えている。ポンプインペラ10とタービンランナ11とは互いに対向して配置され、断面において略紡錘形をなしている。両者の間には、一般にフルードと呼ばれるオイル等の流体を循環させる循環路30が形成されている。この循環路30に流体を循環させ、この流体を介してポンプインペラ10からタービンランナ11に回転動力が伝達される。
さらに、流体伝動装置1は、ポンプインペラ10とタービンランナ11との間に設けられ、循環路30上に位置するステータ12を備えている。ステータ12は、循環路30を循環する流体の流れの向きを変換し、トルクの増幅を行う。
ポンプインペラ10のシェル13は、タービンランナ11を覆うカバー14に溶接等の適宜の手段で接合されている。カバー14の外周面には締結ボス15が円周方向に複数配設されており、これらの締結ボス15にドライブプレート16が締結されている。そして、ドライブプレート16はクランクシャフト2に例えばボルト等の締結手段を介して締結されている。ポンプインペラ10は、カバー14およびドライブプレート16を介してクランクシャフト2に連結され、クランクシャフト2と一体に回転する。
タービンランナ11のシェル17は、インプットシャフト3にスプライン嵌合したタービンハブ18に溶接等の適宜の手段で接合されている。タービンランナ11は、タービンハブ18を介してインプットシャフト3に連結され、インプットシャフト3と一体に回転する。尚、タービンハブ18とカバー14との間にはスラストベアリング19が設けられている。
インプットシャフト3の外周には、円筒状のステータシャフト4がインプットシャフト3と同軸に配置されている。ステータシャフト4は、ワンウェイクラッチ20を介してステータ12のハブ21を支承している。尚、ステータシャフト4は、例えばその端部をトランスミッションのケースに固定されて回転しない状態に支持される。尚、ステータ12のハブ21とポンプインペラ10のシェル13との間には、スラストベアリング22aが設けられており、また、ステータ12のハブ21とタービンハブ18との間にはスラストベアリング22bが設けられている。
タービンランナ11とカバー14との間には、循環路30と連通した作動室23が形成されている。流体伝動装置1は、タービンランナ11とカバー14とを連結し得るロックアップクラッチ24を備えており、このロックアップクラッチ24は、作動室23に設けられたクラッチピストン25を有している。クラッチピストン25は、円環状に成形され、その内側にタービンハブ18を挿通させており、回転可能に内周部をタービンハブ18に支持されている。そして、クラッチピストン25は、タービンハブ18の外周面上を軸方向に摺動可能である。
また、クラッチピストン25は、作動室23をタービンランナ11側の内側作動室23aと、カバー14側の外側作動室23bとに区画しており、両作動室23a,23bは、クラッチピストン25の外周縁とカバー14の内周面との間に形成されたクリアランス26により互いに連通している。そして、カバー14の内側面に対面するクラッチピストン25の一側面には、環状の摩擦ライニング27が接合されている。
そして、流体伝動装置1は、タービンランナ11とロックアップクラッチ24との間に設けられ、両者を連結するダンパ機構40を備えている。尚、ダンパ機構40の詳細は後述する。
上述のとおり構成された流体伝動装置1は、上記流体を供給するポンプ(図示せず)に接続され、流体伝動装置1とポンプとの間で流体の授受が行われる。ポンプから供給される流体は、ポンプインペラ10のシェル13とステータシャフト4およびステータ12のハブ21との間の第1の流路28、もしくはタービンハブ18とカバー14との間の第2の流路29を通して循環路30およびこれに連通している作動室23に流入し、循環路30および作動室23を満たす。第1の流路28と第2の流路29との切り替えは、ポンプ側に設けられた弁を制御してなされる。
作動室23は、クラッチピストン25によって内側作動室23aと外側作動室23bとに区画されており、両作動室23a,23bはクリアランス26を介して連通している。このクリアランス26により内側作動室23aと外側作動室23bと間で差圧が生じる。
流体が第2の流路29を通して作動室23および循環路30に流入する際には、内側作動室23aに比べて外側作動室23bが高圧となる。それにより、クラッチピストン25はタービンランナ11側に後退して摩擦ライニング27をカバー14の内側面から離間させる。それにより、ロックアップクラッチ24は切断される。このとき、クランクシャフト2の回転動力は、クランクシャフト2からドライブプレート16およびカバー14を介してポンプインペラ10に伝達され、そして、ポンプインペラ10から循環路30を循環する流体を介してタービンランナ11に伝達され、そして、タービンランナ11からタービンハブ18を介してインプットシャフト3に伝達される。
一方、流体が第1の流路28を通して循環路30および作動室23に流入する際には、外側作動室23bに比べて内側作動室23aが高圧となる。それにより、クラッチピストン25はカバー14側に前進して摩擦ライニング27をカバー14の内側面に摩擦係合させる。それにより、ロックアップクラッチ24が繋がれ、タービンランナ11がクランクシャフト2に直結されてロックアップされる。このとき、クランクシャフト2の回転動力は、クランクシャフト2からドライブプレート16、カバー14、ロックアップクラッチ24、ダンパ機構40を介してタービンランナ11に伝達され、タービンランナ11からタービンハブ18を介してインプットシャフト3に伝達される。このように、ロックアップによりタービンランナ11がクランクシャフト2に直結され、換言すれば流体を介することなく機械的に連結されている状態では、流体の滑りに起因した伝達ロスがなくなる。
タービンランナ11とロックアップクラッチ24との間にはダンパ機構40が設けられており、このダンパ機構40はタービンランナ11とロックアップクラッチ24とを連結している。ダンパ機構40は、慣性質量体41と、慣性質量体41をロックアップクラッチ24に接続する第1の弾性体42と、慣性質量体41をタービンランナ11に接続する第2の弾性体43とを含んでいる。
第1の弾性体42は、ロックアップクラッチ24のクラッチピストン25の外周縁部に形成された環状の収容凹部44内において円周方向に並んで複数配設されている。各第1の弾性体42は、円周方向もしくは円周の接線方向に弾性変形可能である。第1の弾性体42としては、例えばコイルスプリング等が用いられる。円周方向に隣り合う第1の弾性体42,42の間には、クラッチピストン25に固定された支持部材45が介在しており、支持部材45は、その両側に配置された第1の弾性体42、42それぞれの一端を支持している。尚、クラッチピストン25には、第1の弾性体42を収容凹部44内に止めおくカバープレート46が固定されている。
慣性質量体41は、主たる構成要素である質量体本体47を有している。この質量体本体47は、円環状に成形され、その内側にタービンハブ18を挿通させており、回転可能に内周部をタービンハブ18に支持されている。このように支持された質量体本体47は、タービンハブ18に支持されたロックアップクラッチ24のクラッチピストン25、およびタービンハブ18に接合されたタービンランナ11に対して相対回転可能である。そして、質量体本体47の外周縁部には、クラッチピストン25側に向けて軸方向に伸びる複数の係合腕48が設けられている。各係合腕48は、クラッチピストン25の収容凹部44内において円周方向に隣り合う第1の弾性体42,42の間に介入している。
ロックアップクラッチ24のクラッチピストン25と慣性質量体41の質量体本体47との間で相対回転が生じた際には、第1の弾性体42は、一端をクラッチピストン25の支持部材45に支持されると共に、他端を質量体本体47の係合腕48に支持されることにより、クラッチピストン25と質量体本体47との間で弾性的に圧縮される。第1の弾性体42の圧縮の反作用として、クラッチピストン25および質量体本体47には、第1の弾性体42の弾性反力が作用する。それによりロックアップクラッチ24から慣性質量体41に回転動力が伝達される。尚、第1の弾性体42を介したロックアップクラッチ24と慣性質量体41との接続の形態は、ロックアップクラッチ24と慣性質量体41との間で相対回転が生じた際に、ロックアップクラッチ24および慣性質量体41に第1の弾性体42の弾性反力が作用するものであればよく、上述した形態に限定されるものではない。
第2の弾性体43は、慣性質量体41の質量体本体47に円周方向に並んで形成された複数の収容孔49のそれぞれに配設されている。第2の弾性体43は、その収容孔49内で円周方向もしくは円周の接線方向に弾性変形可能である。第2の弾性体43としては、第1の弾性体41と同様にコイルスプリング等が用いられる。
タービンハブ18に接合されているタービンランナ11は、第2の弾性体43に係合する係合手段50を含み、この係合手段50は、円環状に成形された一対のホルダプレート51a,51bを有している。一対のホルダプレート51a,51bは、それらの内側にタービンハブ18を挿通させ、慣性質量体41の質量体本体47を表裏から挟むように配置されている。そして、一対のホルダプレート51a,51bは、第2の弾性体43を収容した収容孔49の外周側および内周側において質量体本体47を貫通する複数の締結部材52によって一体となっている。そして、タービンランナ11側のホルダプレート51aは、その内周縁部をタービンランナ11のシェル17の内周縁部に隣接させており、内周側の締結部材52は、一対のホルダプレート51a,51bと共にシェル17も締結している。それにより、一対のホルダプレート51a,51bはシェル17に接合されている。
慣性質量体41の質量体本体47には、締結部材52を挿通させる貫通孔53が形成されている。各貫通孔53には、一対のホルダプレート51a,51bの間に介在して両ホルダ51a、51bと質量体本体47の表裏面との間に隙間を確保する円筒状のスペーサ54が締結部材52と共に挿通されている。そして、各貫通孔53は、円周方向に所定の長さを有しており、締結部材52およびそれに外嵌しているスペーサ54は、貫通孔53内で円周方向に変位可能となっている。よって、慣性質量体41は、所定の捩り角度の範囲内で、タービンランナ11に対して相対回転可能である。
そして、一対のホルダプレート51a,51bには、慣性質量体41の質量体本体47を挟んだ状態で各収容孔49に対応する位置に、第2の弾性体43を収容する収容孔55a,55bが形成されている。尚、符号56は、第2の弾性体43を収容孔49,55a,55b内に止めおくカバープレートを示し、このカバープレート56はホルダプレート51a,51bに固定されている。
慣性質量体41の質量体本体47とタービンランナ11との間で相対回転が生じた際には、第2の弾性体43は、一端を質量体本体47の収容孔49の縁に支持されると共に、他端をタービンランナ11に設けられた係合手段50の収容孔55a,55bの縁に支持されることにより、質量体本体47とタービンランナ11との間で弾性的に圧縮される。第2の弾性体43の圧縮の反作用として、質量体本体47およびタービンランナ11には、第2の弾性体43の弾性反力が作用し、それにより慣性質量体41からタービンランナ11に回転動力が伝達される。尚、第2の弾性体43を介した慣性質量体41とタービンランナ11との接続の形態は、慣性質量体41とタービンランナ11との間で相対回転が生じた際に、慣性質量体41およびタービンランナ11に第2の弾性体43の弾性反力が作用するものであればよく、上述した形態に限定されるものではない。
尚、第1の弾性体42および第2の弾性体43にコイルスプリングを用いる場合に、ばね定数が小さいものほどコイル径が大きくなる。ここで、第1の弾性体42は、断面において略紡錘形をなすタービンランナ11の最大膨らみ部の外周側に配置されており、また、第2の弾性体43はタービンランナ11の最大膨らみ部の内周側に配置されている。このように配置スペース上もっとも制約の大きいタービンランナ11の最大膨らみ部を避けて両弾性体42,43を配置することにより、両弾性体42,43の配置スペースを十分に確保することができる。それにより、両弾性体42,43のばね定数の選定自由度が向上し、そして、ロックアップクラッチ24およびタービンランナ11に対する慣性質量体41の捩り角度の広角化が可能となっている。
そして、上述のとおり構成された流体伝動装置1において、低回転域でロックアップされた状態で、クランクシャフト2からインプットシャフト3に伝達される捩り振動を減衰するため、慣性質量体41の慣性質量、即ち、本実施形態では質量体本体47の慣性質量は、タービンランナ11の慣性質量(係合手段50を含む)の0.7倍以上とされている。
ロックアップされた状態では、クランクシャフト2の捩り振動は、回転動力と同一の経路を経てインプットシャフト3に伝達される。図2を参照して、ロックアップクラッチ24とタービンランナ11との間には、第1の弾性体42および第2の弾性体43ならびに上記慣性質量を有する慣性質量体41で構成されて回転自由度を有する振動系が介在しており、慣性質量体41には、位相遅れもしくは逆位相の振動が励起される。それにより、インプットシャフト3に伝達される振動は減衰され、もしくは打ち消される。さらに、流体が満たされた内側作動室23a内で回転する慣性質量体41には流体の粘性抵抗が作用し、それによってもインプットシャフト3に伝達される振動が減衰される。
以上、説明したとおり、本実施形態の流体伝動装置によれば、クランクシャフト2の捩り振動がロックアップクラッチ24を介して慣性質量体41に伝達されると、慣性質量体41には位相遅れもしくは逆位相の振動が励起される。それにより、インプットシャフト3に伝達される振動は減衰され、もしくは打ち消される。そして、慣性質量体41の慣性質量がタービンランナ11の慣性質量の0.7倍以上であることにより、低回転域での捩り振動の減衰能に優れる。以上より、低回転域における良好な振動特性を確保してロックアップ領域を低回転域に拡大することができる。
さらに、慣性質量体41とタービンランナ11とは互いに独立しており、慣性質量体41を種々に変更することで、タービンランナ11の設計変更を伴うことなく、ダンパ機構40の振動特性を容易に且つ大きく変えることが可能である。それにより、振動特性の異なる車種毎にダンパ機構40を容易に最適化することができる。
(第2実施形態)
次に図3を参照して、本発明に係る流体伝動装置の第2実施形態を説明する。尚、上述した第1実施形態の流体伝動装置1と同一の部材については、図中同一の符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略し、機能的に相当する部材については、図中相当する符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略する。
図3に示すように、本実施形態の流体伝動装置101において、タービンランナ11は、ダンパ機構40の第2の弾性体43に係合する係合手段150を含み、この係合手段150は、円環状に成形された一対のホルダプート151a,151bを有している。一対のホルダプレート151a,151bは、それらの内側にタービンハブ18を挿通させ、慣性質量体41の質量体本体47を表裏から挟むように配置されている。そして、一対のホルダプレート151a,151bは、第2の弾性体43を収容した収容孔49の外周側および内周側において慣性質量体41の質量体本体47を貫通する複数の締結部材52によって一体とされている。
そして、タービンランナ11側のホルダプレート151aの外周縁部は、タービンランナ11のシェル17の最大膨らみ部に対向して位置している。ホルダプレート151aとシェル17とは、ホルダプレート151aの外周縁部とシェル17の最大膨らみ部とにそれぞれ接合された連結部材157により互いに連結されている。
(第3実施形態)
次に図4を参照して、本発明に係る流体伝動装置の第3実施形態を説明する。尚、上述した第1実施形態の流体伝動装置1と同一の部材については、図中同一の符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略し、機能的に相当する部材については、図中相当する符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略する。
図4に示すように、本実施形態の流体伝動装置201は、タービンランナ11とカバー214とを連結し得るロックアップクラッチ224を備えている。このロックアップクラッチ224は、所謂多板クラッチであり、円盤状の複数枚のクラッチディスク260およびクラッチプレート261と、これらクラッチディスク260およびクラッチプレート261を付勢する円環状のクラッチピストン264と、を有し、第1の弾性体42を保持したダンパプレート225とカバー214との間に設けられている。
複数枚のクラッチディスク260は、ダンパプレート225に固定された円筒状の内径ハブ263にその内周部を保持され、軸方向に移動可能である。また、複数枚のクラッチプレート261は、カバー214に固定された円筒状の外径ハブ262に外周部を保持され、軸方向に移動可能である。そして、クラッチディスク260とクラッチプレート261とは互いに平行に且つ軸方向に間隔をおいて交互に重ねられて配置されている。尚、ダンパプレート225は、タービンハブ18に対して回転可能であるが、軸方向には移動しないようになっている。また、クラッチピストン264は、カバー214に固定された円筒状の間座266の外周面上を軸方向に摺動可能に、その内周部を間座266に支持されている。
クラッチピストン264は、カバー214および外径ハブ262との間に作動室223を形成しており、この作動室223は、ポンプインペラ10のシェル13およびカバー214で囲まれるトルクコンバータの内部空間201aから隔絶されている。そして、間座266には、作動室223に連通する第2の流路229が形成されており、この第2の流路229を通して、ポンプから作動室223に上記流体が供給され、作動室223内の圧力が適宜調節される。尚、循環路30を含むトルクコンバータの内部空間201aには、第1の流路28を通してポンプから上記流体が供給され、トルクコンバータの内部空間201aは所定の圧力に保たれている。
作動室223内の圧力が開放され、トルクコンバータの内部空間201aに比べて作動室223の圧力が低くなった際には、クラッチピストン264はカバー214側に移動する。それにより、隣り合うクラッチディスク260とクラッチプレート261とが離間し、ロックアップクラッチ224は切断される。このとき、クランクシャフト202の回転動力は、クランクシャフト202からドライブプレート216およびカバー214を介してポンプインペラ10に伝達され、そして、ポンプインペラ10から循環路30を循環する流体を介してタービンランナ11に伝達され、そして、タービンランナ11からタービンハブ18を介してインプットシャフト203に伝達される。
一方、作動室223内が昇圧され、トルクコンバータの内部空間201aに比べて作動室223の圧力が高くなった際には、クラッチピストン264はタービンランナ11側に移動する。それに伴い、クラッチピストン264は、クラッチディスク260およびクラッチプレート261を付勢してタービンランナ11側に移動させ、これらのクラッチディスク260およびクラッチプレート261を外径ハブ262に固定されたストッパ265との間で挟持する。それにより、隣り合うクラッチディスク260とクラッチプレート261とが摩擦係合し、ロックアップクラッチ224が繋がれ、タービンランナ11がクランクシャフト202に直結されてロックアップされる。このとき、クランクシャフト202の回転動力は、クランクシャフト202からドライブプレート216、カバー214、ロックアップクラッチ224、ダンパ機構40を介してタービンランナ11に伝達され、タービンランナ11からタービンハブ18を介してインプットシャフト203に伝達される。このように、ロックアップによりタービンランナ11がクランクシャフト202に直結されている状態では、流体の滑りに起因した伝達ロスがなくなる。
(第4実施形態)
次に図5および図6を参照して、本発明に係る流体伝動装置の第4実施形態を説明する。尚、上述した第1実施形態の流体伝動装置1と同一の部材については、図中同一の符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略し、機能的に相当する部材については、図中相当する符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略する。
図5に示すように、本実施形態の流体伝動装置301は、タービンランナ11とロックアップクラッチ24との間に設けられて両者を連結しているダンパ機構340を備えている。このダンパ機構340は、慣性質量体341と、慣性質量体341をロックアップクラッチ24に接続する第1の弾性体42と、慣性質量体341をタービンランナ11に接続する第2の弾性体43とを含んでいる。
慣性質量体341は、質量体本体347と、この質量体本体347に比べて比較的小さい慣性質量を有する付加質量体370と、第3の弾性体371とを有している。質量体本体347は、円環状に成形され、その内側にタービンハブ18を挿通させており、回転可能に内周部をタービンハブ18に支持されている。
付加質量体370は、質量体本体347の裏面に設けられ円周方向に伸びるガイド溝372内に配置され、ガイド溝372に沿って移動可能に、即ち、質量体本体347に対して相対回転可能に設けられている。尚、付加質量体370の形態は特に限定されないが、回転する慣性質量体341の偏心を防止するため、円環状の1部材で構成するか、複数の小片状の部材で構成してそれらを円周方向に略等間隔で配置することが好ましい。
第3の弾性体371は、質量体本体347に形成された収容孔373に配設されている。第3の弾性体371は、収容孔373内で円周方向もしくは円周の接線方向に弾性変形可能である。第3の弾性体371としては、第1の弾性体41と同様にコイルスプリング等が用いられる。第3の弾性体371は、収容孔373の縁に両端を支持されると共に、収容孔373から露呈した部分において、付加質量体370に設けられた支持部材374により両端を支持されている。尚、符号375は、第3の弾性体371を収容孔373内に止めおくカバープレートを示し、このカバープレート375は付加質量体370に固定されている。
質量体本体347と付加質量体370との間で相対回転が生じた際には、第3の弾性体371は、一端を質量体本体370の収容孔373の縁に支持されると共に、他端を付加質量体370の支持部材374に支持されることにより、質量体本体347と付加質量体370との間で弾性的に圧縮される。第3の弾性体371の圧縮の反作用として、質量体本体347および付加質量体370には、第3の弾性体371の弾性反力が作用する。尚、第3の弾性体371を介した質量体本体347と付加質量体370との接続の形態は、質量体本体347と付加質量体370との間で相対回転が生じた際に、質量体本体347および付加質量体370に第3の弾性体371の弾性反力が作用するものであればよく、上述した形態に限定されるものではない。
そして、上述のとおり構成された流体伝動装置301において、低回転域でロックアップされた状態で、クランクシャフト2からインプットシャフト3に伝達される捩り振動を減衰するため、慣性質量体341の慣性質量、即ち、本実施形態では質量体本体347および付加質量体370の合計の慣性質量は、タービンランナ11の慣性質量(係合手段50を含む)の0.7倍以上とされている。
ロックアップされた状態では、クランクシャフト2の捩り振動は、回転動力と同一の経路を経てインプットシャフト3に伝達される。図6を参照して、ロックアップクラッチ24とタービンランナ11との間には、第1の弾性体42および第2の弾性体43ならびに上記慣性質量を有する慣性質量体341で構成されて回転自由度を有する振動系が介在しており、慣性質量体341には、位相遅れもしくは逆位相の振動が励起される。それにより、インプットシャフト3に伝達される振動は減衰され、もしくは打ち消される。そして、慣性質量体341の慣性質量がタービンランナ11の慣性質量の0.7倍以上であることにより、低回転域での捩り振動の減衰能に優れる。
そして、本実施形態の流体伝動装置301では、付加質量体370および第3の弾性体371で構成されて回転自由度を有する振動系VS1が、慣性質量体341において回転動力の伝達経路から独立して設けられている。かかる構成によれば、ロックアップクラッチ24と質量体本体347との間の振動系VS2の共振周波数において、振動系VS1を振動系VS2と逆位相で振動させ、質量体本体347の振動を打ち消すことができる。それにより、クランクシャフト2からインプットシャフト3へ伝達される捩り振動をさらに減衰することができる。
(第5実施形態)
次に図7を参照して、本発明に係る流体伝動装置の第5実施形態を説明する。尚、上述した第1実施形態の流体伝動装置1と同一の部材については、図中同一の符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略し、機能的に相当する部材については、図中相当する符号を付すことにより説明を省略もしくは簡略する。
図7に示すように、本実施形態の流体伝動装置401は、タービンランナ11とロックアップクラッチ24との間に設けられて両者を連結しているダンパ機構440を備えている。このダンパ機構440は、慣性質量体441と、慣性質量体441をロックアップクラッチ24に接続する第1の弾性体42と、慣性質量体441をタービンランナ11に接続する第2の弾性体43とを含んでいる。
慣性質量体441は、主たる構成要素である質量体本体447を有している。この質量体本体447は、円環状に成形され、その内側にタービンハブ18を挿通させており、回転可能に内周部をタービンハブ18に支持されている。そして、質量体本体447には、少なくとも1つの抵抗体が設けられている。図7には、翼状の抵抗体480が示されており、かかる抵抗体480が質量体本体447の表面において円周方向に複数立設されている。尚、抵抗体としては、質量体本体447の外面に突出して設けられていれば、特にその形態は限定されない。
そして、上述のとおり構成された流体伝動装置401において、低回転域でロックアップされた状態で、クランクシャフト2からインプットシャフト3に伝達される捩り振動を減衰するため、慣性質量体441の慣性質量、即ち、本実施形態では質量体本体447および抵抗体480の合計の慣性質量は、タービンランナ11の慣性質量(係合手段50を含む)の0.7倍以上とされている。
ロックアップされた状態では、クランクシャフト2の捩り振動は、回転動力と同一の経路を経てインプットシャフト3に伝達される。ロックアップクラッチ24とタービンランナ11との間には、第1の弾性体42および第2の弾性体43ならびに上記慣性質量を有する慣性質量体441で構成されて回転自由度を有する振動系が介在しており、慣性質量体441には、位相遅れもしくは逆位相の振動が励起される。それにより、インプットシャフト3に伝達される振動は減衰され、もしくは打ち消される。そして、慣性質量体441の慣性質量がタービンランナ11の慣性質量の0.7倍以上であることにより、低回転域での捩り振動の減衰能に優れる。
さらに、本実施形態の流体伝動装置401によれば、流体が満たされた作動室23内で質量体本体447と共に回転する抵抗体480には流体の粘性抵抗が作用し、抵抗体480は慣性質量体441の回転方向に抵抗となる。それにより、クランクシャフト2からインプットシャフト3へ伝達される捩り振動をさらに減衰することができる。
次に、図8〜図10を参照して、本発明に係る流体伝動装置の実施例を説明する。図8(A)は上述した第1実施形態の流体伝動装置1をモデル化した振動モデルであり、ロックアップクラッチとタービンランナとの間に第1の弾性体および第2の弾性体ならびに慣性質量体で構成されて回転自由度を有する振動系が介在している。図8(B)は、従来の流体伝動装置の振動モデルであって、同図(A)に示す振動モデルからロックアップクラッチとタービンランナとの間の振動系が省かれている。
図9中の実施例1は、図8(A)に示す振動モデルで、慣性質量体の慣性質量がタービンランナの慣性質量に対して0.7倍である。実施例2は、図8(A)に示す振動モデルで、慣性質量体の慣性質量がタービンランナの慣性質量に対して2.0倍である。比較例1は、図8(A)に示す振動モデルで、慣性質量体の慣性質量がタービンランナの慣性質量に対して0.3倍である。比較例2は、図8(B)に示す振動モデルである。実施例1,2および比較例1,2の振動伝達率の周波数特性を計算により求めた。尚、周波数特性の計算にあたり、実施例および比較例の振動モデルの諸元は一般的な自動車を参考にして設定している。
周波数特性の計算結果を図9に示す。図9において、横軸はエンジンの回転数あるいは気筒数によって決定される回転変動の周波数を示し、縦軸は従動軸から出力される振動振幅と駆動軸に入力される振動振幅との比である振動伝達率を示している。エンジンの回転数が1000rpmに達した際にロックアップすることを想定して、1000rpm相当以降の周波数特性に着目すると、図8(A)に示す振動モデルで慣性質量体の慣性質量がタービンランナの慣性質量の0.7倍以上である実施例1、2は、図8(B)に示す振動モデルの比較例2に比べて振動伝達率が低減されていることがわかる。一方、図8(A)に示す振動モデルであっても慣性質量体の慣性質量がタービンランナの慣性質量の0.7倍未満である比較例1は、1000rpm相当以降の周波数帯域に共振周波数が存在し、その共振周波数において、図8(B)に示す振動モデルの比較例2に比べて振動伝達率が高くなっている。
次に、図8(A)に示す振動モデルで、慣性質量体の慣性質量をタービンランナの慣性質量に対して1.0倍とした実施例3、および上記実施例1、比較例1について、慣性質量体とタービンランナとを接続する弾性体のばね定数(図8(A)において符号kで示す)を大小2種に変え、また、比較例2についてはロックアップクラッチとタービンランナとを接続する弾性体のばね乗数(図8(B)において符号k´で示す)を大小2種に変え、振動伝達率の周波数特性を計算により求めた。
ばね定数が小さい場合の実施例1,3および比較例1,2の周波数特性を図10に、またばね定数が大きい場合の実施例1,3および比較例1,2の周波数特性を図11に示す。エンジンの回転数が1000rpmに達した際にロックアップすることを想定して、1000rpm相当以降の周波数特性に着目すると、図10および図11から、ばね定数の大小にかかわらず、図8(A)に示す振動モデルで慣性質量体の慣性質量がタービンランナの慣性質量の0.7倍以上である実施例1、3は、図8(B)に示す振動モデルの比較例2に比べて振動伝達率が低減されていることがわかる。一方、図8(A)に示す振動モデルであっても慣性質量体の慣性質量がタービンランナの慣性質量の0.7倍未満である比較例1は、ばね定数が小さい場合には、図10に示すように、1000rpm相当近傍の周波数帯域で図8(B)に示す振動モデルの比較例2と振動伝達率に大差なく、また、ばね定数が大きい場合には、図11に示すように、1000rpm相当以降の周波数帯域に共振周波数が存在し、その共振周波数において、図8(B)に示す振動モデルの比較例2に比べて振動伝達率が高くなっている。
以上のことから、ロックアップクラッチとタービンランナとの間に、ダンパ機構として第1の弾性体および第2の弾性体ならびに慣性質量体で大略構成されて回転自由度を有する振動系を介在させ、慣性質量体の慣性質量をタービンランナの慣性質量の0.7倍以上とすることにより、低回転域での捩り振動の減衰能が向上することがわかる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る流体伝動装置の第1実施形態の断面図である。 図1の流体伝動装置の振動モデルを示す模式図である。 本発明に係る流体伝動装置の第2実施形態の断面図である。 本発明に係る流体伝動装置の第3実施形態の断面図である。 本発明に係る流体伝動装置の第4実施形態の断面図である。 図5の流体伝動装置の振動モデルを示す模式図である。 本発明に係る流体伝動装置の第5実施形態の断面図である。 (A)は実施例の流体伝動装置の振動モデルを示す模式図、(B)は比較例の流体伝動装置の振動モデルを示す模式図である。 実施例および比較例の周波数特性を示すグラフである。 実施例および比較例の振動伝達率の周波数特性を示すグラフである。 実施例および比較例の振動伝達率の周波数特性を示すグラフである。
符号の説明
1 流体伝動装置
2 クランクシャフト(駆動軸)
3 インプットシャフト(従動軸)
4 ステータシャフト
10 ポンプインペラ
11 タービンランナ
12 ステータ
13 ポンプインペラのシェル
14 カバー
15 締結ボス
16 ドライブプレート
17 タービンランナのシェル
18 タービンハブ
20 ワンウェイクラッチ
21 ステータハブ
23 作動室
23a 内側作動室
23b 外側作動室
24 ロックアップクラッチ
25 クラッチピストン
26 クリアランス
27 摩擦ライニング
28 第1の流路
29 第2の流路
30 循環路
40 ダンパ機構
41 慣性質量体
42 第1の弾性体
43 第2の弾性体

Claims (3)

  1. 駆動軸に連結されるポンプインペラと、従動軸に連結されるタービンランナと、を備え、
    前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間に形成された循環路に流体を循環させ、該流体を介して該ポンプインペラから該タービンランナに回転動力が伝達される流体伝動装置であって、
    前記タービンランナを前記駆動軸に直結するロックアップクラッチと、前記タービンランナと前記ロックアップクラッチとの間に介在するダンパ機構と、をさらに備え、
    前記ダンパ機構が、前記ロックアップクラッチおよび前記タービンランナに対して相対回転可能な慣性質量体と、該慣性質量体を該ロックアップクラッチに接続する第1の弾性体と、該慣性質量体を該タービンランナに接続する第2の弾性体と、を含み、
    前記慣性質量体の慣性質量が、前記タービンランナの慣性質量の0.7倍以上であることを特徴とする流体伝動装置。
  2. 前記慣性質量体が、質量体本体と、付加質量体と、第3の弾性体と、を有し、
    前記付加質量体が、前記質量体本体に対して相対回転可能であり、前記第3の弾性体を介して該質量体本体に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置。
  3. 前記慣性質量体が、その外面に突出する少なくとも1つの抵抗体を有していることを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置。
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