JP2015152159A - ダイナミックダンパ及び動力伝達軸の回転変動抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はダイナミックダンパに関し、動力伝達特性に影響を及ぼすことなくかつ意図する吸振機能を損なうことなくかつ設置上の制約も付随することなくダイナミックダンパとしての最適設計を行いうるようにすることを目的とする。【解決手段】遊星歯車機構34のリングギヤ40を動力伝達軸にその回転駆動力を受けるように連結し、リングギヤ40とキャリア42とを弾性体30にて連結し、フリーなリングギヤ36に動力伝達軸の回転数に対して増速された回転を得るようにし、増速回転するリングギヤ36に固定された円板74及び錘76により増大された慣性質量を得る。弾性体30は回転動力伝達軸における入力側から出力側に対する動力伝達に直接的には関与しないように配置されている。弾性体30は動力伝達軸における動力伝達に直接関与しないため、遊星増速による効率的な吸振を行いつつダイナミックダンパの設計の自由度を大幅に高めることができる。【選択図】 図1

Description

この発明は遊星歯車機構を備え、内燃機関のクランク軸等の回転駆動系のねじり振動を抑制するためのダイナミックダンパに関するものである。
トルクコンバータを備えた車両の駆動系においては動力伝達が油圧に依拠しないロックアップ時にはエンジンの回転変動がトルクコンバータを介することなく直接ギヤトレーンに伝達する。そこで、ロックアップ時の回転変動抑制のためスプリングダンパを採用することは極く普通である。そして、より一層の回転変動抑制のため、スプリングダンパに加え所謂ダイナミックダンパを設置したものも提案されている。すなわち、ダイナミックダンパは、動力伝達系に別のスプリングを介して連結される回転体に質量体を付加しており、吸振を意図する回転数(周波数)においてより良好な回転振動の抑制を行うことを意図したものである(特許文献1)。
また、ダイナミックダンパとして、遊星歯車機構を備えたものも提案されている(この種の特許文献の一例として特許文献2)。この特許文献2の技術では、遊星歯車機構のプラネタリギヤを回転自在に連結するキャリアが動力の入力側となり、サンギヤはプラネタリキャリヤに弾性体(スプリング)を介し連結すると共に、変速機の入力軸にスプライン連結されるハブ(トルクコンバータのタービンインペラの取付部位でもある)に連結される。そして、プラネタリギヤに噛合するリングギヤはフリーに回転することができる。フリーに回転するリングギヤは増速された慣性質量体として機能させることができる。
また、遊星歯車機構を利用したねじり振動低減装置として遊星歯車機構をクランク軸に連結し、リングギヤはエンジンの固定部位に連結し、増速するサンギヤを振り子式吸振器として機能させたものも提案されている(特許文献3)。
特開2011−58557号公報 特開平11−159595号公報 特開平10−184799号公報
特許文献1の技術では、ダイナミックダンパの制振効果を有効に作用させるためには、目的とする回転質量体の少なくとも1/10程度の慣性質量をダイナミックダンパの慣性質量として付加することが必要とされる。そのため、動力伝達におけるエネルギの損失量が大きくなり、車両の加速性能を損なう結果となる。
特許文献2の技術は遊星歯車機構の一要素であるリングギヤをフリーな慣性質量体として機能させ、その増速回転(遊星増速)により所期の増大された慣性質量を得ようとしている。遊星増速は同じ慣性質量に対しマス自体(特許文献2の例では遊星歯車機構のリングギヤ)は小さくできるためこの点で増速機能のない特許文献1に対する優位性がある。しかしながら、特許文献2の技術においてはダイナミックダンパとして機能すべき弾性体が動力伝達系自体に組み込まれた配置となっている。換言すれば弾性体自体が動力伝達に関与する配置となっている。この場合、弾性体は動力伝達に必要な強度を有している等の動力伝達要素としての特性を有している必要があり、これはダイナミックダンパとして最適な弾性体の設計において大きな制約となる。即ち、昨今要求される、低周波領域でのねじり振動特性の改善のためには、十分な慣性質量とそれに見合う弾性体の設計が必要となるが、この要請に適合させることが困難となる。
また、特許文献3の技術は遊星歯車機構に弾性体を組み込んでいないため、特許文献2のような問題点はないが、振り子式吸振器として機能する遊星歯車機構の回転要素の増速のため、遊星歯車機構の別の一つの回転要素を固定化する必要があり、採用可能部位に制約があり、非回転箇所を直近に備えていない場合では採用できない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、動力伝達特性に影響を及ぼすことなくかつ意図する吸振機能を損なうことなくかつ設置上の制約も付随することなくダイナミックダンパとしての最適設計を行いうるようにすることを目的とする。
この発明地よれば、遊星歯車機構の一つの回転要素を動力伝達軸にその回転駆動力を受けるように連結し、遊星歯車機構の回転要素間を回転方向にかつ回転動力伝達系における入力側から出力側に対する動力伝達に直接的には関与しないように弾性体にて連結し、回転動力伝達系の回転数に対して増速されたフリーな回転要素の回転を得るようにし、このフリーな回転要素の回転による増大された慣性質量を得るようにしたことを特徴とするダイナミックダンパが提供される。
本発明のダイナミックダンパにより、ロックアップ装置を備えたトルクコンバータにおけるロックアップ時の動力伝達軸の回転変動を抑制するため、ダイナミックダンパはトルクコンバータ内部に配置され、ロックアップ装置がロックアップ時にトルクコンバータ内の対向面に摩擦材を介して係合されるロックアップピストンを備え、かつダイナミックダンパにおける第1の弾性体に加えて第2の弾性体を具備し、第2の弾性体はロックアップピストン側の回転部材とダイナミックダンパにおける遊星歯車機構の一つの回転要素側の回転部材との間を回転方向に連結している。
また、本発明のダイナミックダンパはクランク軸等の動力伝達軸に直接設けられた遠心振り子式の吸振器にも応用することができ、ダイナミックダンパにおける遊星歯車機構の第1の回転要素側の回転部材が動力伝達軸に固定され、遊星歯車機構のフリーな回転要素側に遠心振り子を構成するようにされる。
本発明のダイナミックダンパにおいては、遊星歯車の構成要素間を回転連結する弾性体は動力伝達系における動力伝達に直接関与しないため、遊星増速による効率的な吸振を行いつつダイナミックダンパの設計の自由度を大幅に高めることができる。即ち、動力伝達系に配置される弾性体とダイナミックダンパの弾性体とでは、目的とする吸振周波数(回転数)に対し弾性体の剛性もストロークも違ってくるが、本発明のダイナミックダンパにおいては弾性体はそのために専用されており、動力伝達系と共用していないため、動力伝達性能に影響を及ぼすことなく、ダイナミックダンパとしての意図する吸振特性が得られるように最適設計することができる。
また、本発明のダイナミックダンパを遠心振り子式の吸振器に応用した場合、遠心振り子となるフリーな回転要素の回転のため遊星歯車機構の回転要素の一つを固定する必要がないため、遊星歯車機構の付近に固定部が必要なく、設置場所の自由度を高めることができる。
図1はこの発明のダンパを備えたトルクコンバータの軸線に沿った断面図である。 図2は第2のスプリング28により回転方向の動力伝達を行う構成の模式図である。 図3は第1のスプリング30により回転方向の動力伝達を行う構成の模式図である。 図4は第3のスプリング32により回転方向の動力伝達を行う構成の模式図である。 図5は(イ)に第1の実施形態における動力伝達系線図であり、(ロ)は(イ)における遊星歯車機構によりダイナミックダンパと同等な慣性質量を有した等価ダンパ機構を示し、(ハ)は従来の遊星増速を行うダイナミックダンパ(特許文献2)の動力伝達系線図を示す。 図6は本発明のダイナミックダンパによるトルク変動伝達率の周波数特性を従来との比較で示す模式的グラフである。 図7は本発明のダイナミックダンパにおける遊星歯車機構の各回転要素の回転変位を模式的に表す斜視図である。 図8は本発明の図1の実施形態のダイナミックダンパを模式的に示す斜視図である。 図9は本発明の別実施形態のダイナミックダンパを模式的に示す斜視図である。 図10は本発明の別実施形態のダイナミックダンパを模式的に示す斜視図である。 図11は本発明の別実施形態のダイナミックダンパを模式的に示す斜視図である。 図12は本発明の別実施形態のダイナミックダンパを模式的に示す斜視図である。 図13は本発明の別実施形態のダイナミックダンパを模式的に示す斜視図である。 図14は本発明をクランク軸の回転変動を抑制する遠心振り子式ダンパに応用した場合の断面図である。
図1はトルクコンバータを軸線に沿った断面にて示しており、ハウジング10にカバー11が溶接により固定され、ハウジング10及びカバー11内により閉塞される空間内に、トルクコンバータの基本的構成要素であるポンプインペラ12、タービンライナ14、ステータ16に加え、ロックアップピストン18及びこの発明の実施形態のダイナミックダンパ20が収容され、ハブ22上に配置される。ハウジング10のエンジン本体側外面にボスナット24が溶接固定され、ボスナット24にクランク軸に連結される図示しないドライブプレートが図示しないボルトにて固定され、ハウジング10はエンジンのクランク軸と共に一体回転する。
ロックアップピストン18は中心ボス部18-1においてハブ22上に摺動自在に嵌合され、外周部においてハウジング10の内壁面との対向面に環状の摩擦材26を備えている。周知のようにトルクコンバータをトルク伝達に関与させないロックアップ作動時には摩擦材26から離間側面においてロックアップピストン18に加わる高油圧により、ロックアップピストン18は図1において左行するようにハブ22上を摺動し、摩擦材26がハウジング10の対向内壁面に押し付けられるに至る。そのため、ハウジング10の回転はロックアップピストン18よりダイナミックダンパ20及びハブ22上にリベット68にて固定される筒状連結部材70を経由して伝達され、ハブ22の内周にスプライン嵌合される図示しない変速機の入力軸にエンジンの回転がトルクコンバータを介することなく直接伝達される。
この発明の実施形態のダイナミックダンパ20について説明すると、ダイナミックダンパ20はよりロックアップ時の吸振を行うため採用されるものである。ダイナミックダンパ20は遊星歯車機構34を備え、遊星歯車機構34はサンギヤ36と、サンギヤ36に噛合する複数(図1には1個のみ図示される)のプラネタリギヤ38と、プラネタリギヤ38に噛合するリングギヤ40と、各プラネタリギヤを回転自在に軸支する回転軸41に回転自在に軸支され、各プラネタリギヤ38の回転軸41を連結するキャリヤ42とから構成される。キャリヤ42は、中心部は環状板形状をなすが環状板から各プラネタリギヤ38への板状部が一体延出した形状をなす。遊星歯車機構34は、動力伝達系におけるねじり振動の抑制のためのダイナミックダンパとして機能させるため設けられ、この点は従来技術と同様であるが、従来技術と相違するのは遊星歯車機構34にコイル状の第1のスプリング30(本発明の第1の弾性体)を備えており、本発明においては、このスプリング30が動力伝達系における動力伝達に関与しない配置となっていることが重要な特徴となっている。これについては後に詳細に説明する。そして、遊星歯車機構34におけるサンギヤ36にはこれ自体が慣性質量体であるが付加の慣性質量体となる円板74及び円板74の外周に等間隔に複数固定した錘76が固定されており、フリー回転するサンギヤ36の増速下での慣性質量体の大きな慣性により効果的な吸振を実現することができる。サンギヤ36及びこれと一体の慣性質量体(74及び76)は回転駆動される(この実施形態ではプラネタリギヤ38により回転駆動される)が、フリーに回転されるのみである。第1のスプリング30は一個のみ図示されているが、円周方向に間隔を置いて複数設置されている。
この発明のダイナミックダンパ20はロックアップピストン18にリベット46にて固定された円環状のスプリング係合板(後述第2のスプリング28のばね座となる)44を備える。スプリング係合板44は本発明におけるロックアップピストン(18)側の回転部材となる。従って、スプリング係合板44は、ロックアップ作動時、ロックアップピストン18と共に図の左方への些少な軸方向移動を行う。しかしながら、スプリング係合板44以外のダイナミックダンパ20の構成部分は回転のみで軸方向には移動しないようにハブ22に支持されている。即ち、円環状のダイナミックダンパ支持板60がハブ22に対して回転可能であるがスナップリング62により軸方向の移動は阻止するように取付けられており、スプリング係合板44以外のダイナミックダンパ20の構成部品をハブ22に対して回転可能にかつ軸方向に不動に支持している。
この発明のダイナミックダンパ20は遊星歯車機構34に動力伝達系における動力伝達(入力側のハウジング10から出力側のハブ22への動力伝達)に関与しないように設置されたコイル状の第1のスプリング30(本発明の第1の弾性体)に加え、動力伝達系における動力伝達には関与するように配置されるコイル状の第2のスプリング28(本発明の第2の弾性体)及びコイル状の第3のスプリング32(本発明の第3の弾性体)をも備えている。本発明の実施形態のダイナミックダンパ20における動力伝達経路を更に詳細に説明すると、ロックアップ動作時のロックアップピストン18の回転はこれと一体に回転するスプリング係合板44及び第2のスプリング28を介してスプリング係合板48(本発明の遊星歯車機構の一つの回転要素側の回転部材)に伝達される。スプリング係合板48はリベット52によりリングギヤ40に連結されていることから、回転運動は遊星歯車機構34にも伝達される。しかしながら、遊星歯車機構34はその入力側(後述のようにこの実施形態ではリングギヤ40)の動力伝達系から回転駆動力を受けて行われることは当然であるが、遊星歯車機構34の回転出力は動力伝達系には戻ることがなく、後述のようにこの実施形態ではサンギヤ36がフリー回転するのみである。スプリング係合板48(前述のようにリベット64によりダイナミックダンパ支持板60に支持される)の回転は第3のスプリング32を介して筒状連結部材70、延いてはハブ22が回転駆動され、ハブ22にスプライン嵌合される変速機入力軸が回転駆動される。第2のスプリング28及び第3のスプリング32も、それぞれ一個のみ図示されているが、これも夫々円周方向に離間して複数配置されている。
次に本発明の弾性体としてのコイルスプリングスプリング28, 30, 32の保持及び回転運動伝達のための構成を図1におけるスプリングの配列順に従って説明すると、円周方向に離間配置された第2のスプリング28を夫々の径方向位置に保持する手段として、外側及び内側筒状保持板54及び56がロックアップピストン側のスプリング係合板44に溶接固定され、第2のスプリング28が半径方向における外と内(図1の上下)で保持され、軸方向(図1の左右)には第2のスプリング28の保持はロックアップピストン18と第1のスプリング30のためのスプリング係合板50との間で行なわれる。第2のスプリング28による回転伝達機能達成のため、スプリング係合板44は図2に模式的に示すように円周方向の窓部44Aを形成しており、この窓部44Aの回転方向の一端縁44A-1が図1に示すようにスプリング28の中心側にU字状に曲折され、この曲折部44A-1が第2のスプリング28の一端の座部となる。他方、リングギヤ40に固定されたスプリング係合板48も図2に模式的に示すように円周方向の窓部48Aを形成しており、スプリング係合板44の曲折部44A-1と回転方向に対向した窓部48Aの一端縁48A-1が図1に示すようにスプリング28の中心側に向けU字状に曲折され、この曲折部48A-1が第2のスプリング28の他端の座部となる。かくして、第2のスプリング28はスプリング係合板44, 50間、換言すればロックアップピストン18とリングギヤ40間、の回転伝達を行うことができる。
図1において、円周方向に離間配置された複数の第1のスプリング30の夫々を円周方向の所定位置に保持する手段として、スプリング係合板48(第2のスプリング28のためのスプリング係合板48及び遊星歯車機構のリングギヤ40と共にリベット52により止められている)はC形断面部48-2を有しており、このC形断面部48-2により第2のスプリング30の半径方向外、内面(図1の上下)及び左側面が保持され、第2のスプリング30の右側面はプラネタリギヤ38が保持機能を分担する。第1のスプリング30による回転伝達機能達成のためスプリング係合板50は図3に模式的に示すように円周方向の窓部50Aを形成しており、この窓部50Aの回転方向一端縁50A-1が第1のスプリング30の一端の座部となる。他方、キャリア42も図2に模式的に示すように円周方向の窓部42Aを形成しており、窓部50Aの回転方向端縁50A-1と回転方向に対向した窓部42Aの一端縁42A-1が第1のスプリング30の他端の座部となる。かくして、第1のスプリング30はスプリング係合板50とキャリヤ42との間、換言すれば、遊星歯車機構34のリングギヤ40とキャリヤ42との間、の回転伝達を行うことができる。
図1において、円周方向に離間配置された複数の第3のスプリング32の夫々を円周方向の所定位置に保持する手段として、スプリング係合板48におけるC形断面部48-2の内周面に環状板58が固定され、かつC形断面部48-2から一体に延びる環状板部48-3にスプリング受部48-4が溶接固定され、他方、リベット64にてスプリング係合板48に固定されるダイナミックダンパ支持板60にもスプリング受部60-1及び60-2が溶接固定され、これにより第3のスプリング32の半径外側、内側(図1の上下)及び左右の保持が行われる。第3のスプリング32をスプリング係合板48及びダイナミックダンパ支持板60と筒状連結部材70との間で回転方向に連結する機能を達成するため、図4に模式的に示すように、リベット64にて連結されたスプリング係合板48及びダイナミックダンパ支持板60は重複した窓部66を備え、この窓部66の回転方向の一端縁66-1が図1に示すように第3のスプリング32の一端の座部となる。他方、ハブ22にリベット68にて固定された筒状連結部材70は円周方向に間隔を置いて切欠部70Aを形成し、窓部66の一端縁66-1と回転方向に対向した切欠部70Aの端縁70A-1が第3のスプリング32の他端の座部となる。かくして、第3のスプリング32はスプリング係合板48及びダイナミックダンパ支持板60と筒状連結部材70との間、換言すれば、リングギヤ40と変速機入力軸(ハブ22)との間を回転方向に連結する。
本発明の実施形態である図1の構成(ロックアップ時)は図5(イ)のような模式的線図として表示することができ、トルクコンバータ入力部100(クランク軸からハウジング10、カバー11、ロックアップピストン18、スプリング係合板44等までの回転部材を含む)はねじり剛性K1(第2のスプリング28)を介してダイナミックダンパ接続部102(図2ではスプリング係合板48, 50、環状板58、リベット52, 64及びダイナミックダンパ支持板60等の遊星歯車機構20のリングギヤ40に接続される回転部材を含む)に連結され、ダイナミックダンパ接続部102がねじり剛性K2(第3のスプリング32)を介して変速機回転部104(筒状連結部材70、リベット68、タービンライナ14、ハブ22及びハブ22以降の変速機の回転部分)に連結され、変速機回転部104は車両ドライブシャフトのねじり剛性K3を介して車体106に背接続している。ダイナミックダンパ接続部102はリングギヤ40に連結されると共にねじり剛性KC(第1のスプリング30)を介してキャリア42に連結される。ねじり剛性KC(第1のスプリング20)はダイナミックダンパ接続部102に連結されるリングギヤ40とキャリア42間に位置され、プラネタリギヤ39がサンギヤ36に噛合し、サンギヤ36がフリーに回転する。図中の符号は:
I0:ダイナミックダンパ慣性モーメント
IC:キャリアの慣性モーメント
IS:サンギヤの慣性モーメント
IP:プラネタリギヤ(自転)の慣性モーメント
IP’:プラネタリギヤ(公転)の慣性モーメント
IR:リングギヤの慣性モーメント
I0:従来のダイナミックダンパ慣性モーメント
I1:エンジン+入力部の慣性モーメント
I2:ダイナミックダンパ部材(図5の符号102にて表す)の慣性モーメント
I3:変速機(図5の符号104にて表す)の慣性モーメント
K0:従来のダイナミックダンパのねじり剛性
KC:第1の弾性体(スプリング30)のねじり剛性
K1:第2の弾性体(スプリング28)のねじり剛性
K2:第3の弾性体(スプリング32)のねじり剛性
K3:車両ドライブシャフトのねじり剛性
NS:サンギヤ回転数
NP:プラネタリギヤ回転数
NR:リングギヤ回転数
NC:キャリア回転数
ZR:リングギヤ歯数
ZC:キャリア歯数
ZS:サンギヤ歯数
ZP:プラネタリギヤ歯数
T1:入力部材のトルク変動
θ0:従来のダイナミックダンパの回転変位
θ1:エンジン+入力部の回転変位
θ2:ダイナミックダンパ部材の回転変位
θ3:変速機の回転変位
θC:キャリアの回転変位
θS:サンギヤの回転変位
θP:プラネタリギヤの回転変位
C0−C3, CC:夫々の弾性体の減衰係数
を夫々表す。
後述の通り、遊星歯車の各回転要素間には
NS=(ZS+ZR)/ZS NP=(ZR−ZP)/ZP
の関係が成立し、図1の構成の運動方程式は、弾性体の減衰係数C0−C3, CCを無視すると、以下のようになる。
I1×(d2θ1/dt2)+K1×θ1=T1×sin(ωt) (1)
(I2+IR)(d2θ2/dt2)+K12−θ1)+K22−θ3)+KC2−θC)=0 (2)
(IC+IP’+(((ZS+ZR)/ZS)2×IS+((ZR−ZP)/ZP)2×IP))×(d2θC/dt2)
+KCC−θ2)=0 (3)
I3×(d2θ3/dt2)+K23−θ2)+K3θ3=0 (4)
以上の運動方程式(1)−(4)より数値計算を実行し、得られたトルク変動の伝達率の計算結果を図6にてラインAにて示す。図6において横軸は周波数、縦軸はトルク変動伝達率である。許容のトルク変動の伝達率の上限をラインTVにて示すが、本発明におけるロックアップの下限周波数をLFまで下げることができ、これはロックアップのための回転数の下限を下げることができることと等価である。因みに、図5の(ロ)は本発明における慣性質量IC+IS+IP’と等価な慣性質量I0に置き換えた場合を示す。この場合、上記(3)式の代わり以下の式、
(IC+IP'+×IS)×(d2θC/dt2)+KCC−θ2)=0 (3')
に置き換えられるが、数値計算を実行したときの周波数特性を図6のラインBにて示し、本発明実施形態における遊星増速によるトルク変動抑制効果が分かる。また、ラインCはダイナミックダンパを完全に取り去ったときの特性を示す。ラインB及びCのいずれでも許容のトルク変動の伝達率の上限ラインLFに対する下限周波数はLF´まで上がってしまうことが分かる。
以下は、上記(3)式における遊星増速による慣性力の算出方法の補足説明である。まず、遊星歯車機構34の構成要素の歯数と回転数との間には、周知の通り、
NR+NS×(ZS/ZR)−NC×((ZR+ZS)/ZR)=0 (5)
の関係式が成立する。本発明実施形態にあっては、動力伝達軸に取り付けられたリングギヤ40に対して、リングギヤ40−キャリア42間に取り付けられたねじり剛性KC(第2のスプリング30)を介してサンギヤ36、プラネタリギヤ38の公転を含むキャリア42、プラネタリギヤ38の自転及び公転の各々の慣性モーメントIS,IC,IP,IP’が図7に模式的に示すように動力伝達軸110に対し作用する。角度にて表した弾性体(第2のスプリング30)の歪量(リングギヤ40に対するキャリア42との相対回転)θCを基準として、遊星歯車の各要素間の回転数関係式(1)より、動力伝達軸に取り付けれらたリングギヤ40の回転数に対するそれぞれの要素の相対回転関係を求めるため、NR=0、NC=1とすると、サンギヤ36の回転数は、
NS=(ZS+ZR)/ZS
と求めることができ、また、プラネタリギヤ38の回転数は、
NP=(ZR−ZP)/ZP
と求めることができる。また、図7にて示すように速度直線上(実線)にサンギヤ36、プラネタリギヤ38、リングギヤ40、キャリア42が図示のように位置され、回転の基準となるキャリア(回転数:0)を中心として破線にて示すようなキャリア42との相対回転角度θCに対するサンギヤ36の相対回転角度はθSにて、またプラネタリギヤ38の相対回転角度はθPに表される。図7には基準となるリングギヤ40に対する増速比がリングギヤ42からのアーム長として表現されている。このアーム長は各要素の速度線図ともなっており、リングギヤ40の増速比1に対しプラネタリギヤ38は減速となっているがサンギヤ36は増速となっていることが直ぐに分かる。
次に、キャリアの慣性モーメントによる慣性力(トルク)は
TC=1×IC×(d2θC/dt2) (6)
そして、プラネタリギヤの公転による慣性力(トルク)は
TP'=IP’×(d2θC/dt2) (7)
サンギヤの慣性モーメントによる慣性力(トルク)は
TS=((ZS+ZR)/ZS)×IS×(d2θS/dt2)
d2θS/dt2=((ZS+ZR)/ZS)×(d2θC/dt2)なので
TS=((ZS+ZR)/ZS)2×IC×(d2θC/dt2) (8)
プラネタリギヤの慣性モーメントによる慣性力(トルク)は
TP=((ZR−ZP)/ZP)×IP×(d2θP/dt2)
d2θP/dt2=((ZR−ZP)/ZP)×(d2θC/dt2)なので
TP=((ZR−ZP)/ZP)2×IP×(d2θC/dt2) (9)
以上の(6)(7)(8)(9)式より、リングギヤとキャリアとの間の回転差により発生する弾性体の復元力と、前述各要素の慣性モーメントによる慣性力の項は、
TC+TP'+TS+TP
=(IC+IP'+((ZS+ZR)/ZS)2×IS+((ZR−ZP)/ZP)2×IP)×(d2θC/dt2) (10)
となり、これが(3)式における遊星増速による慣性力増加項となる。
ところで、図5(ハ)は特許文献2のダイナミックダンパを本発明の図5(イ)に準じて模式的に表現したものである。トルクコンバータ入力部100Aはねじり剛性K1(スプリング)を介してダイナミックダンパ接続部102Aに連結され、ダイナミックダンパ接続部102Aはねじり剛性K2を介して変速機回転部104Aに連結され、変速機回転部104Aは車両ドライブシャフトのねじり剛性K3を介して車体106Aに接続している。ねじり剛性K1を構成するスプリング(以下本発明の図5(イ)と対比させるため同一番号にAを付して表す)は遊星歯車機構のサンギヤ36Aとキャリア42A間に接続され、プラネタリギヤ38がフリー回転される仕組みとなっている。実は、図5(ハ)の場合においても、(10)式に準じて遊星増速による慣性モーメント増は“計算上は”得られる。しかしながら、従来の図5(ハ)のシステムにおいては遊星歯車機構の2回転要素(特許文献2の場合はキャリアとサンギヤ)を連結する弾性体K1(スプリング28A)が動力伝達系に直列配置している構成(スプリング28Aが動力伝達に直接関与する構成)となっている。そして、弾性体K1(スプリング28A)により遊星歯車機構の要素間の接続をも行う機能を兼備させている。これに対して本発明では直列配置の弾性体K1(第2のスプリング28)とは別に弾性体KC(第1のスプリング30)を設けている。本発明において動力伝達系に直列配置される弾性体K1(第2のスプリング28)と遊星歯車機構の弾性体KC(第1のスプリング30)とはそもそも意図する吸振特性に対し剛性やストロークが異なっており、従来の図5(ハ)のシステムのように弾性体K1(スプリング28A)で動力伝達と遊星増速共用させては両者間で必要な弾性体の特性の兼ね合いが困難で結局所期の制振効果が得られない。これに対して本発明では直列配置の弾性体K1(第2のスプリング28)と動力伝達には関与しないように遊星増速のための弾性体KC(第1のスプリング30)とを別々に設けることにより、夫々を意図する吸振周波数領域へ適合することが可能となる。また、従来の図5(ハ)のシステムでは動力伝達系から動力が直接遊星歯車機構の回転要素に加わるため、強度確保等の問題が発生し得るが本発明ではこのような問題点は生じない。
以下、本発明の別実施形態を説明するが、比較対照としての第1実施形態との相違を明確する意図で本発明の要部構成を模式的斜視図として図8に示す。図5(イ)で用いた回転体及び弾性体の記号は変更しないで表している。但し、簡明のため、変速機回転部104の下流側は図示してなく、弾性体の減衰係数C0−C3, CCの図示も省略している。第1の実施形態(図8)ではリングギヤ40とキャリヤ42との間に弾性体KC(第1のスプリング30)を配置していたが、図9の実施形態ではキャリヤ42とサンギヤ36間に弾性体KC(第1のスプリング30)を配置している。動力伝達軸110がリングギヤ40を駆動しているのは第1実施形態(図8)と同じである。また、本発明のフリーな回転要素はサンギヤ36であり、円板74及び錘76で慣性質量体を構成していることは同様である。
図10の変形実施形態は動力伝達軸110をリングギヤ40に取り付けたのは図8と同様であが、キャリア42とサンギヤ36間に弾性体KC(第1のスプリング30)を設けた点が相違する。サンギヤ36に慣性質量体としての円板74及び錘76を設けた構成は図8と同様である。
図11の実施形態は図10と同様に動力伝達軸110をキャリア42に取り付けているが、弾性体KC(第1のスプリング30)はリングギヤ40とサンギヤ36間に配置した点が相違である。
図12はラビニヨ式の遊星歯車機構を利用したものを示し、プラネタリギヤが一体の大径部80-1と小径部80-2とを備えている。サンギヤは別体の大径部36-1と小径部36-2とに分割し、プラネタリギヤ大径部80-1をサンギヤ小径部36-2と噛合させ、プラネタリギヤ小径部80-2をサンギヤ小径部大径部36-1と噛合させ、プラネタリギヤ小径部80-2をキャリヤ42にて連結し、リングギヤを省略したものである。この実施形態では動力伝達軸110によりサンギヤ大径部36-1を駆動するようにし、かつ弾性体KC(第1のスプリング30)を介してプラネタリギヤ小径部80-2を連結するキャリヤ42に連結している。サンギヤ小径部36-2がこの発明のフリーな回転要素となり、プラネタリギヤ小径部80-2に円板74及び錘76を連結し、慣性質量体を構成している。
図13はラビニヨ式の遊星歯車機構を利用した更に別の実施形態であり、図12の実施形態とは相違し、サンギヤ36は非分割で、動力伝達軸110によりサンギヤ36を駆動するようにし、かつ弾性体KC(第1のスプリング32)を介してキャリヤ42に連結している。この実施形態ではリングギヤ40がこの発明のフリーな回転要素となり、それ自体が慣性質量体を構成している。リングギヤ40に付加的な慣性質量体を設けてもよい。
図14は特許文献3に記載の遊星歯車機構をクランク軸に連結した所謂遠心振り子式吸振器への本発明の応用を示しており、遊星歯車機構34はエンジンのクランク軸90のねじり振動の抑制のため利用される。図1と同様に遊星歯車機構34はサンギヤ36と、プラネタリギヤ38と、リングギヤ40と、プラネタリギヤ38を回転支持する回転軸41を連結するキャリア42とを備える。クランク軸90の端面に回転板92がボルト94にて固定される。回転板92は駆動軸からの回転動力を遊星歯車機構34に伝達し、かつスプリング30(図1の実施形態の第1のスプリング)を保持する機能(そのためのC形断面部92-1を備える)を有する点で第1の実施形態のスプリング係合板48と同一であるが、回転板92はクランク軸90に直接連結されることで、クランク軸の回転駆動力を直接遊星歯車機構に伝達する。図1の実施形態と同様、スプリング係合板50が回転板92と共にリングギヤ40にリベット52に共締めされる。スプリング30(本発明の弾性体)はスプリング係合板50とキャリア42との間を回転方向に連結する。そのための回転方向連結部は図1に実施形態に関連し説明した図3と同様である。サンギヤ36はこの発明のフリーな回転要素であり、これに連結された遠心振り子96とともに慣性質量体として機能する。遠心振り子96は内部にローラを備えた転動室98を備えた特許文献3と同様な構造のものであり、詳細は省略する。そして、第1の実施形態について図6で説明のようにリングギヤ36の増速が行われ、増速されたリングギヤ36及びこれに連結された遠心振り子96による増大された慣性質量下でクランク軸のねじり振動の効率的な減衰を実現することができる。
図14の実施形態において遊星歯車機構における回転要素間(図14ではスプリング係合板50とキャリア42間)をスプリング30(弾性体)にて連結することにより、フリーな回転要素である遠心振り子96より成る慣性質量体の増速回転を得ている。これに対し、特許文献3では増速のため遊星歯車機構のリングギヤを近接した非回転部(ブラケット)に連結する必要があったが、本発明のこの実施形態はこのような制約がない。そして、図14の実施形態ではサンギヤ36はクランク軸90の回転数に対して増速されるため、同一の慣性質量に対して振り子腕長を短縮(回転円板74の径を縮小)若しくは錘を軽量化しても慣性質量を維持することができる有利がある。
10…ハウジング
12…ポンプライナ
14…タービン羽根
16…ステータ
18…ロックアップピストン
20…ダイナミックダンパ
22…ハブ
26…摩擦材
28…弾性体(第2のスプリング)
30…弾性体(第1のスプリング)
32…弾性体(第3のスプリング)
34…遊星歯車機構
36…サンギヤ
38…プラネタリギヤ
40…リングギヤ
42…キャリア
44…スプリング係合板
48…スプリング係合板
50…スプリング係合板
60…ダイナミックダンパ支持板

Claims (4)

  1. 遊星歯車機構を備えたダイナミックダンパであって、遊星歯車機構の一つの回転要素を動力伝達軸にその回転駆動力を受けるように連結し、遊星歯車機構の回転要素間を回転方向にかつ回転動力伝達系における入力側から出力側に対する動力伝達に直接的には関与しないように弾性体にて連結し、回転動力伝達系の回転数に対して増速されたフリーな回転要素の回転を得るようにし、このフリーな回転要素の回転による増大された慣性質量を得るようにしたことを特徴とするダイナミックダンパ。
  2. 請求項1に記載のダイナミックダンパを具備し、ロックアップ装置を備えたトルクコンバータにおけるロックアップ時の動力伝達軸の回転変動を前記ダイナミックダンパにより抑制する装置であって、ダイナミックダンパはトルクコンバータ内部に配置され、ロックアップ装置がロックアップ時にトルクコンバータ内の対向面に摩擦材を介して係合されるロックアップピストンを備え、かつダイナミックダンパにおける前記弾性体(以下第1の弾性体)に加えて第2の弾性体を具備し、第2の弾性体はロックアップピストン側の回転部材とダイナミックダンパにおける遊星歯車機構の前記一つの回転要素側の回転部材との間を回転方向に連結する回転変動抑制装置。
  3. 請求項2に記載の発明において、ダイナミックダンパの一つの回転要素側の回転部材と変速機側の回転部材との間に回転方向に配設された第3の弾性体を更に具備した回転変動抑制装置。
  4. 請求項1に記載のダイナミックダンパを具備し、内燃機関の動力伝達軸の回転変動を抑制する遠心振り子式の回転変動抑制装置であって、ダイナミックダンパにおける遊星歯車機構の前記第1の回転要素側の回転部材が動力伝達軸に固定され、遊星歯車機構のフリーな回転要素側に遠心振り子を構成するようにした回転変動抑制装置。
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