JP2009108934A - ボルト - Google Patents

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Abstract

【課題】いたずら等によっては簡単に取り外せず、正規に取り外す必要があるときには確実に取り外すことが可能なボルトを提供する。
【解決手段】ヒューズボックス50をブラケット60に固定するボルト1であって、軸部3の略中央部に鍔部5が設けられ、鍔部5よりも一方側の軸部3に第1の雄ねじ7が、他方側の軸部3に第2の雄ねじ9が、共に同一回転方向に形成され、第1の雄ねじ7はヒューズボックス50をブラケット60に締め付けるための雄ねじであり、鍔部5の第2の雄ねじ9側には、第2の雄ねじ9における鍔部5側の不完全ねじ部を覆うカラー13が固定されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、盗難防止に好適な締結用のボルトに関するものである。
ボルトによって被固定部材を固定部に取り付けた後に、いたずら等により被固定部材が取り外され難いようにしたボルトが考案されている。
例えば、特許文献1には、ボルトの頭部を円筒形とし、この頭部を2段ねじとし、一方のねじを締め付け用雄ねじ、他方のねじを緩め用雄ねじとして、それぞれ回転方向を逆に、例えば、締め付け用雄ねじは右ねじ、緩め用雄ねじは左ねじに形成したボルトが開示されている。このボルトにおいては、ボルトを締め付けるときには、締め付け用雄ねじの部分に締め付け専用のナットを螺合して該締め付け専用ナットを締め付けることにより行い、ボルトを緩めるときには、緩め用雄ねじの部分に緩め専用のナットを螺合し該緩め専用ナットを締め付けることにより行う。このボルトによれば、緩め専用ナットを用意していない限りボルトを緩めることができないので、いたずら等によってボルトが取り外されるのを防止することができる。
実用新案登録第3069163号公報
しかしながら、前記従来のボルトの場合には、ボルトの頭部に2段ねじを形成し、しかも互いに逆ねじに形成しなければならず、構造が複雑になり、生産性が悪いという課題があった。
そこで、この発明は、構造が簡単で、生産性も良く、いたずら等によっては簡単に取り外せず、正規に取り外す必要があるときには確実に取り外すことが可能なボルトを提供するものである。
この発明に係るボルトでは、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、被固定部材(例えば、後述する実施例におけるヒューズボックス50)を固定部(例えば、後述する実施例におけるブラケット60)に固定するボルトであって、軸部(例えば、後述する実施例における軸部3)の略中央部に鍔部(例えば、後述する実施例における鍔部5)が設けられ、該鍔部よりも一方側の前記軸部に第1の雄ねじ(例えば、後述する実施例における第1の雄ねじ7)が、他方側の前記軸部に第2の雄ねじ(例えば、後述する実施例における第2の雄ねじ9)が、共に同一回転方向に形成され、前記第1の雄ねじは前記被固定部材を前記固定部に締め付けるための雄ねじであり、前記鍔部の前記第2の雄ねじ側には、第2の雄ねじにおける前記鍔部側の不完全ねじ部(例えば、後述する実施例における不完全ねじ部15)を覆うカラー(例えば、後述する実施例におけるカラー13)が固定されていることを特徴とするボルト(例えば、後述する実施例におけるボルト1)である。
第1の雄ねじにより被固定部材を固定部に締め付けるときには、前記第2の雄ねじにナットを螺合し、該ナットをカラーに接触するまでねじ込む。さらに、その状態から該ナットを締め付け方向に回転させることにより、このボルトを締め付け方向に回転することができる。ナットをカラーに接触するまでねじ込んでも、カラーが第2の雄ねじの不完全ねじ部を覆っており、ナットが不完全ねじ部をかじらないので、被固定部材の固定部への締め付け完了後に前記ナットを緩め方向に回転すると、ナットは簡単に緩むが、ボルトは緩み方向に回転しない。これにより、いたずら等により簡単にボルトを緩ませることができないようにすることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2の雄ねじの外径は前記第1の雄ねじの外径よりも小さいことを特徴とする。
このように構成することにより、第1の雄ねじよりも第2の雄ねじを緩み易くすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記第2の雄ねじのねじ山の高さは前記第1の雄ねじのねじ山の高さよりも低いことを特徴とする。
このように構成することにより、第1の雄ねじよりも第2の雄ねじを緩み易くすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記第1の雄ねじには、該第1の雄ねじが螺合する雌ねじに対する噛み込み部(例えば、後述する実施例における平坦部11)が設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、第1の雄ねじと前記雌ねじとの締結力を増大させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記固定部に締め付けられた前記被固定部材を取り外す際には、前記第2の雄ねじに第1のナット(例えば、後述する実施例における第1のナット71)を螺合した後に第2のナット(例えば、後述する実施例における第2のナット72)を螺合させ、前記第1のナットと第2のナットとを互いに逆締めした後、前記第1のナットのみを緩める方向へ回転させることを特徴とする。
このように構成することにより、正規に必要がある場合に第1の雄ねじを確実に緩めることができる。
請求項1に係る発明によれば、いたずら等により簡単にボルトを緩ませることができないようにすることができる。
請求項2または請求項3に係る発明によれば、第1の雄ねじよりも第2の雄ねじを緩み易くすることができ、換言すると、第1の雄ねじを緩み難くすることができるので、ボルトを緩ませ難くすることができる。
請求項4に係る発明によれば、第1の雄ねじと前記雌ねじとの締結力を増大させることができるので、ボルトを緩ませることをより難しくすることができる。
請求項5に係る発明によれば、正規に必要がある場合に第1の雄ねじを確実に緩めることができるので、固定部に締め付けられた被固定部材を確実に取り外すことができる。
以下、この発明に係るボルトの実施例を図1から図9の図面を参照して説明する。なお、この実施例では、車両のヒューズボックスを車体に取り付けるためのボルトとしての態様で説明する。
近年の車両には、盗難防止のためにヒューズボックスにコード変換器が備えられていて、イグニッションキーシリンダにイグニッションキーが差し込まれたときにイグニッションキーからコードが読み込まれ、読み込まれたコードがヒューズボックスのコード変換器に送信され、コード変換器でコードを変更し、変更後のコードがエンジンECUに出力され、エンジン始動が可能になるものがある。
このような防犯システムを搭載した車両では、不正にイグニッションキーを複製しても、エンジンECUとヒューズボックスを交換しないと、エンジンをかけることができない。
ただし、この防犯システムを採用しても、ヒューズボックスを車体から容易に外すことができてしまうと、防犯効果が半減してしまう。かといって、車体からヒューズボックスを外せないように堅牢に固定してしまうと、メンテナンスなどで正規に外したいときに外せなくなり、具合が悪い。
そこで、ヒューズボックスの車体への取り付けにこの発明に係るボルトを採用し、簡単にボルトを緩めることができないようにすることによって、盗難やいたずら等を行うのを困難にし、メンテナンス等で正規に必要があるときはボルトを緩めてヒューズボックスを車体から確実に外せるようにした。以下、詳細に説明する。
図1は、実施例1におけるボルトの正面図である。ボルト1は、軸部3の軸方向の略中央に円板状の鍔部5を備え、鍔部5より一方側の軸部3には第1の雄ねじ7が形成され、鍔部5よりも他方側の軸部3には第2の雄ねじ9が形成されている。第1の雄ねじ7と第2の雄ねじ9はいずれも同一回転方向に形成されており、この実施例ではいずれも右ねじとされている。
第1の雄ねじ7の呼び径は第2の雄ねじ9の呼び径よりも大きく、例えば第1の雄ねじ7の呼び径は6mmであり、第2の雄ねじ9の呼び径は5mmとされている。つまり、第2の雄ねじ9は第1の雄ねじ7よりも外径が小さい。
また、第1の雄ねじ7はねじ山の一部が平坦に潰されており、第1の雄ねじ7を螺合相手となる雌ねじにねじ込んだときに、この平坦部(噛み込み部)11が前記雌ねじに噛み込むようにされている。この目的が達成されるように、ボルト1の使用箇所の寸法等を考慮して、平坦部11の設置位置を決定する。
さらに、鍔部5において第2の雄ねじ9側には第2の雄ねじ9を貫通する円筒状のカラー13が固定されている。
図2を参照してカラー13の固定方法および取り付け状態を詳細に説明する。第2の雄ねじ9の鍔部5側には不完全ねじ部15が形成されている。周知のように、不完全ねじ部はねじ切りの終端に形成され、完全なねじの形態をしていない部分であり、この不完全ねじ部に例えばナットを螺合すると、ナットが不完全ねじ部をかじってしまい、ナットを緩めるのが困難になる部分である。
さらに、軸部3の第2の雄ねじ9側には、不完全ねじ部15よりも鍔部5側に、円筒状の嵌合部17が不完全ねじ部15に連続して形成されている。嵌合部17の外径は第2の雄ねじ9および不完全ねじ部15の外径より若干大径に形成されている。また、鍔部5の第2の雄ねじ9側の面5aには座ぐり部19が形成されていて、嵌合部17はこの座ぐり部19に連なっている。
一方、カラー13の挿通孔13aの内径は第2の雄ねじ9の外径よりも大きく、嵌合部17の外径よりも若干小さく設定されている。
カラー13を軸部3に装着するときには、図2(A)に示すように、第2の雄ねじ9をその先端側からカラー13の挿通孔13aに挿通し、図2(B)に示すようにカラー13を嵌合部17に圧入して嵌合部17に固定し、カラー13の端面を座ぐり部19に接触させる。この状態において、カラー13が第2の雄ねじ9の不完全ねじ部15を完全に覆うように、カラー13の軸方向長さを予め設定しておく。
また、カラー13から突出する第2の雄ねじ9の軸方向長さを、後述するように2つのナットが螺合可能な長さに予め設定しておく。
次に、このボルト1によりフューズボックス(被固定部材)50を、車体に固定する方法を説明する。
車体の所定部位に設けられた固定部としてのヒューズボックス取付用ブラケット(以下、ブラケットと略す)60には、第1の雄ねじ7が挿通可能なボルト挿通孔61が形成され、裏面側に第1の雄ねじ7が螺合可能なナット62が予め溶接固定されている。
フューズボックス50は取付フランジ51を備え、取付フランジ51には第1の雄ねじ7が挿通可能なボルト挿通孔52が形成されている。
まず、図3に示すように、ボルト1の第2の雄ねじ9に第1のナット71を螺合し、カラー13に当接するまでねじ込んでおく。第1のナット71をカラー13に当接させるまでねじ込んでも、第2の雄ねじ9の不完全ねじ部15はカラー13によって覆われているので、第1のナット71が不完全ねじ部15に噛み込むことはない。
そして、ブラケット60にヒューズボックス50を合わせ、ボルト挿通孔52,61を合致させた状態にした後、ボルト1の第1の雄ねじ7をボルト挿通孔52,61に挿通し、ナット62に螺合していく。
第1の雄ねじ7の平坦部11がナット62に達する前までは、軽い力でボルト1を回転させ前進させることができるが、平坦部11がナット62に進入し始めると、平坦部11がナット62を噛み込み始めるので、ボルト1を直接手で握って手回しすることが困難になる。そこで、これ以降は、第1のナット71にスパナ等の工具を掛けて回転することにより、ボルト1を回転し前進させていく。
このようにして、鍔部5がヒューズボックス50の取付フランジ部51に圧接するまでボルト1を締め込むことにより、ヒューズボックス50をブラケット60に固定することができる。この取付状態において、第1の雄ねじ7の平坦部11がナット62に噛み込んでいるので締結力が極めて大きく、第1の雄ねじ7は極めて緩み難い。
ヒューズボックス50の取付完了後は、第1のナット71を第2の雄ねじ9に螺合させたままにしておいてもよいし、第2の雄ねじ9から第1のナット71を外してもよい。
第2の雄ねじ9から第1のナット71を外す場合には、図4に示すように単に第1のナット71を緩める方向に回転するだけで、簡単に外すことができる。
前述したように、第2の雄ねじ9の不完全ねじ部15はカラー13によって覆われていて、第1のナット71が不完全ねじ部15に噛み込んでいないので、第1のナット71を緩む方向へ簡単に回転させることができる。仮にカラー13がなく、第1のナット71が第2の雄ねじ9の不完全ねじ部15に噛み込んでいると、第1のナット71を緩めるのが困難になり、第1のナット71を緩ませる方向に回転すると、第2の雄ねじ9が第1のナット71と一体となって回ってしまい、その結果、第1の雄ねじ7をナット62に対して緩む方向に回転させてしまうが、このボルト1では、そのような事態になるのを回避することができる。
しかも、第2の雄ねじ9は第1の雄ねじ7よりも小径であるので、第1の雄ねじ7よりも第2の雄ねじ9の方が緩ませ易く、したがって、ナット62に対して第1の雄ねじ7を緩めることなく、第2の雄ねじ9に対して第1のナット71を緩ませることができる。つまり、第1の雄ねじ7がナット62から緩み難い。
特に、この実施例では、第1の雄ねじ7の平坦部11がナット62に噛み込んでいるので第1の雄ねじ7は極めて緩み難い。
また、第1のナット71を外してしまうと、ボルト1において露出するのは、第2の雄ねじ9と、円形のカラー13と鍔部5だけであるので、ボルト1を簡単に緩ませることができない。
以上のように、ボルト1によってヒューズボックス50をブラケット60に固定した後は、ボルト1を緩ませ難くすることができるので、盗難やいたずら等の被害を受け難くすることができる。
一方、メンテナンス等のため正規にヒューズボックス50をブラケット60から取り外す必要がある場合には、次のようにしてボルト1を取り外す。
図5に示すように、第2の雄ねじ9に第1のナット71を螺合した後、第2のナット72を螺合させ、第1のナット71と第2のナット72とを互いに逆締めして密接させる。その後、第1のナット71のみを緩める方向へ回転させる。すると、第1のナット71は第2の雄ねじ9に対して回転しながら図5において右方へ移動しようとするが、第2のナット72の存在により右方への移動を阻止される。その結果、第1のナット71は第2の雄ねじ9に対して相対回転することができず、第1のナット71と第2の雄ねじ9は一体となって回転せざるを得なくなる。したがって、第1のナット71を回転するとボルト1が一体となって回転し、よって、ボルト1の第1の雄ねじ7をナット62に対して緩めることができる。
このとき、第1の雄ねじ7の平坦部11がナット62に噛み込んでいるので、例えば第1のナット71に直接手を掛けて回転するような小さな力では第1の雄ねじ7を緩めることはできず、第1のナット71にスパナ等の工具を掛けて回さなければ、ボルト1を緩めることができない。これにより、例えば盗難やいたずら等においてボルト1を緩める作業を長引かせることができる。
なお、図5では、第1のナット71をカラー13に接触させているが、第1のナット71をカラー13から離間させても構わない。そのような位置において第1のナット71と第2のナット72を逆締めし、第1のナット71を緩める方向に回転しても、前述と同様に第1の雄ねじ7をナット62に対して緩めることができる。
前述した実施例では、第1の雄ねじ7よりも第2の雄ねじ9を緩ませ易くするために、第1の雄ねじ7よりも第2の雄ねじ9の径を大きくしたが、例えば、図6に示すように、第1の雄ねじ7と第2の雄ねじ9の径(呼び径)は同じとし、第1の雄ねじ7の山の高さh1よりも第2の雄ねじ9の山の高さh2を小さくすることによっても、同様の作用を得ることができる。
カラー13を鍔部5に固定する方法は前述した実施例に限るものではない。図7から図9の図面を参照して他の方法を説明する。
図7に示す実施例では、軸部3に取り付け前のカラー13を断面コ字形に形成し、その外周部に鍔部5側へ突出するアーム部21を設ける。ここで、アーム部21はその内側に鍔部5が収容可能な大きさに形成する。鍔部5の第1の雄ねじ7側の面5bには円板状の凸部5cを設ける。
カラー13を軸部3に装着するときには、図7(A)に示すように、第2の雄ねじ9をその先端側からカラー13の挿通孔13aに挿通し、アーム部21の内側に鍔部5を密接して収容する。そして、図7(B)に示すようにアーム部21の先端部21aを内側にかしめることにより、鍔部5を包み込む。これにより、カラー13を鍔部5に固定する。この状態において、鍔部5の凸部5cの端面と、かしめられたアーム部21の先端部21aがほぼ面一になるか、もしくは凸部5cの端面が先端部21aよりも突出するように、予め凸部5cの高さを設定する。この場合も、カラー13によって第2の雄ねじ9の不完全ねじ部15を完全に覆うようにする。
図8に示す実施例では、鍔部5の径方向所定部位に、周方向所定間隔おきに嵌合孔23を設ける。また、カラー13の鍔部5側の面13bに、嵌合孔23に対応させて複数の突起25を設ける。突起25の外径は嵌合孔23の内径よりも若干大きく設定する。
カラー13を軸部3に装着するときには、図8(A)に示すように、第2の雄ねじ9をその先端側からカラー13の挿通孔13aに挿通し、さらに図8(B)に示すように、カラー13の突起25を鍔部5の嵌合孔23に圧入し、カラー13の面13bを鍔部5の面5aに密接させる。これにより、カラー13を鍔部5に固定する。この場合も、カラー13によって第2の雄ねじ9の不完全ねじ部15を完全に覆うようにする。
図9に示す実施例では、鍔部5の径方向所定部位に、周方向所定間隔おきに挿通孔27を設け、挿通孔27の第1の雄ねじ7側の開口端を若干大径の大径穴29に形成する。また、カラー13の鍔部5側の面13bに、挿通孔27に対応させて複数の突起31を設ける。突起31の外径は挿通孔27の内径よりも若干小さく、突起31が挿通孔27を容易に挿通できるようにする。
カラー13を軸部3に装着するときには、図9(A)に示すように、第2の雄ねじ9をその先端側からカラー13の挿通孔13aに挿通し、さらにカラー13の突起31を鍔部5の挿通孔27に挿通し、その先端を大径穴29に進入させるとともに、カラー13の面13bを鍔部5の面5aに密接させる。そして、図9(B)に示すように、大径穴29内に突出した突起31の先部31aをかしめて、先部31aが大径穴29から抜けないようにする。これにより、カラー13を鍔部5に固定する。この場合も、カラー13によって第2の雄ねじ9の不完全ねじ部15を完全に覆うようにする。
以上説明するように、このボルト1によれば、ヒューズボックス50をブラケット60に取り付ける際の作業性を犠牲にすることなく、ヒューズボックス50をブラケット60から容易に外せなくすることができる。
また、いたずらなどによりボルト1を外そうとしたときには、外れるまでに長時間を要するため、外すのをあきらめ易くすることができる。
しかも、正規にヒューズボックス50をブラケット60から取り外す必要がある場合には、ボルト1を緩めて取り外すことができるので、メンテナンス性も良好である。
そして、取り付け作業も取り外し作業も特殊な工具を必要としないので、作業性がよい。
また、第1の雄ねじ7と第2の雄ねじ9は同一回転方向であるので、ボルト1が複雑な形状、構造にならず、極めて生産性がよい。また、ヒューズボックス50やブラケット60の形状、構造は従来のままでよく、特にボルト1に専用の形状、構造に変える必要がない。つまり、極めて汎用性が高く、ヒューズボックス取付部の盗難防止構造への変更が容易にできる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、この発明に係るボルトの使用形態はヒューズボックスの固定に限るものではなく、種々の部材を固定する場合や取り付ける場合に使用可能である。
この発明に係るボルトの実施例1の正面図である。 実施例1のボルトにおけるカラーの固定方法を説明する図である。 実施例1のボルトを用いてヒューズボックスをブラケットに固定する方法を説明する図(その1)である。 実施例1のボルトを用いてヒューズボックスをブラケットに固定する方法を説明する図(その2)である。 実施例1のボルトを取り外す方法を説明する図である。 実施例2におけるボルトのカラー装着前の正面図である。 カラーの固定方法の他の例を説明する図である。 カラーの固定方法の別の例を説明する図である。 カラーの固定方法のさらに別の例を説明する図である。
符号の説明
1 ボルト
3 軸部
5 鍔部
7 第1の雄ねじ
9 第2の雄ねじ
11 平坦部(噛み込み部)
13 カラー
15 不完全ねじ部
50 ヒューズボックス(被固定部材)
60 ブラケット(固定部)
71 第1のナット
72 第2のナット

Claims (5)

  1. 被固定部材を固定部に固定するボルトであって、
    軸部の略中央部に鍔部が設けられ、該鍔部よりも一方側の前記軸部に第1の雄ねじが、他方側の前記軸部に第2の雄ねじが、共に同一回転方向に形成され、前記第1の雄ねじは前記被固定部材を前記固定部に締め付けるための雄ねじであり、前記鍔部の前記第2の雄ねじ側には、第2の雄ねじにおける前記鍔部側の不完全ねじ部を覆うカラーが固定されていることを特徴とするボルト。
  2. 前記第2の雄ねじの外径は前記第1の雄ねじの外径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のボルト。
  3. 前記第2の雄ねじのねじ山の高さは前記第1の雄ねじのねじ山の高さよりも低いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボルト。
  4. 前記第1の雄ねじには、該第1の雄ねじが螺合する雌ねじに対する噛み込み部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボルト。
  5. 前記固定部に締め付けられた前記被固定部材を取り外す際には、前記第2の雄ねじに第1のナットを螺合した後に第2のナットを螺合させ、前記第1のナットと第2のナットとを互いに逆締めした後、前記第1のナットのみを緩める方向へ回転させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のボルト。
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