JP2005030482A - タッピングねじ - Google Patents

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screw
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Hiroyuki Chiba
裕之 千葉
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】樹脂締結部材の割れを防止することができるタッピングねじを提供する。
【解決手段】先端部1側にテーパー部2を有する軸部3の長手方向全域にねじ山を螺旋状に形成し、樹脂締結部材8を塑性変形させながらねじ込まれるタッピングねじにおいて、先端部側に数山形成された標準ねじ山4と、頭部10側に形成され標準ねじ山4の外径より小さく、標準ねじ山4とねじ山の肉厚およびねじ山角が同等であると共に、軸部3の外径より外径の大きい低ねじ山5とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂部材への締結に好適なタッピングねじに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のタッピングねじの正面図、図10は図9に示す従来のタッピングねじの締結により樹脂締結部材が割れた状態を示す図である。タッピングねじにおいては、先端部1と頭部10の間の軸部3には、先端部1側にテーパー部2が形成されている。また軸部3の長手方向(軸方向)全域に標準ねじ山4が形成されている。
従来のタッピングねじは、被締結部材のネジ孔内にねじ込むに連れ、トルクの上昇が大きいため、ねじ込み装置の設定値が高くなる。このため、頭部10が着座する際の応力により、図10に示すように樹脂締結部材8に割れ11が発生する。またねじ込み完了後、樹脂締結部材8には大きな残留応力が掛かっているため、経時によっても樹脂締結部材8に割れ11が発生する。
ねじ込み完了後の緩み止めは、頭部10の着座による応力と残留応力で成り立っているが、樹脂締結部材8が環境変化により膨張、収縮が繰り返され、また振動等により、頭部10の着座による応力と残留応力は大きな影響を受けるため緩むことがある。
上記の不具合を解消するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されているように、軸部の先端に標準ねじ山より外径が大きい特殊形状をした加工ねじ部を数山形成し、以降標準ねじ山を形成し、この加工ねじ山部で標準ねじ山より大きく締結部材を塑性変形させることで、標準ねじ山ねじ込み時のねじ込みトルクを低下させるように構成したタッピングねじがある。また、特許文献2〜5にも関連する技術が提案されている。
【特許文献1】特開2000−35016公報
【特許文献2】実開平7−18016号公報
【特許文献3】特開2000−74026公報
【特許文献4】実公平6−2019号公報
【特許文献5】特開平7−269542号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしなから、特開2000−35016公報に示すタッピングねじは、標準ねじ山よりも外径が大きい加工ねじ山で締結部材を塑性変形させるため、締結部材には大きな応力が発生し、締結部材が割れる問題がある。
本発明は、樹脂締結部材の割れを防止することができるタッピングねじを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、先端部側にテーパー部を有する軸部の長手方向全域にねじ山を螺旋状に形成し、樹脂締結部材を塑性変形させながらこの樹脂締結部材にねじ込まれるタッピングねじにおいて、先端部側に数山形成された標準ねじ山と、頭部側に形成され標準ねじ山の外径より小さく、標準ねじ山とねじ山の肉厚およびねじ山角が同等であると共に、軸部の外径より外径の大きい低ねじ山とを有するタッピングねじを最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、標準ねじ山部と低ねじ山部を繋ぐ連携ねじ山は緩やかに変化していく請求項1に記載のタッピングねじを主要な特徴とする。
本発明は、ねじ込みトルクを軽減させ、ねじ込み装置のトルク設置を軽減させることで、頭部着座時応力による樹脂締結部材の割れを防止し、また低ねじ山部がねじ込まれた範囲は残留応力を残留応力に軽減することで、樹脂締結部材の割れを防止する。
またねじ込み完了後、緩み止め効果が得られ、故意にねじを緩める時には樹脂締結部材8削り取ることがないようにする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図3に示すように、本発明の一実施形態に係るタッピングねじは、先端部1に続くテーパー部2を有する軸部3に、先端部1側から頭部10側に向かって標準ねじ山部4と低ねじ山部5が同ピッチで螺旋状に形成されており、標準ねじ山部4と低ねじ山部5を繋ぐ連携ねじ山C(図2)は緩やかに変化するように形成されている。
標準ねじ山部4の断面は、例えばJIS規格で定められたねじ山に形成されており、低ねじ山部5は、そのねじ肉厚とねじ山角が標準ねじ山4のねじ肉厚aおよびねじ山角bと同等であり、外径は標準ねじ山部4外径d1よりも小さく、軸部3外径d2よりも大きく形成されている。
【0006】
このタッピングねじを使用し、被締結部材9を樹脂締結部材8に締結する動作を図4および図5に示す。樹脂締結部材8の穴8a内に先端部1より徐々にねじ込みが始まり、標準ねじ山部4により樹脂締結部材8が塑性変形し、雌ねじ形状eが形成される。更にねじ込みが進むと低ねじ山部5が標準ねじ部6により塑性変形した雌ねじ形状eに沿ってねじ込まれる(図6)。
この時、低ねじ山部5の外径d3は、標準ねじ山部4の外径d1よりも小さく形成されているため、図7のように標準ねじ山部4が通過した後、低ねじ山部5がねじ込まれることで、樹脂締結部材8の標準ねじ山部4で形成された雌ねじ形状eは塑性変形回復形状fとなり、図6の樹脂締結部材8を標準ねじ山部4で塑性変形させ続ける応力gは低ねじ山部6で塑性変形させ続ける応力hへと軽減する。
また、樹脂締結部材8を標準ねじ山部4が通過した後、低ねじ山部5がねじ込まれることで、ねじ山の表面が樹脂締結部材8に接触する面積が減少するため、ねじ込み時の摩擦抵抗の上昇が軽減される。このように、応力の軽減および摩擦抵抗の上昇の軽減により、ねじ込みトルクの上昇を軽減することができる。
【0007】
ねじ込みトルクの上昇を軽減することで、ねじ込み装置の設定トルクも低下できることから、図5のねじ込み完了時の頭部10の着座による応力i(図5)も軽減するため、ねじ込み完了時の頭部10着座の応力iによる割れ11を防止することができる。
また、ねじ込み完了後の樹脂締結部材8には塑性変形時の残留応力jが作用しているため、従来のタッピングねじを使用した場合は、樹脂締結部材8には、タッピングねじねじ込み口よりねじ山が複数の山掛かる範囲に常時残留応力jが作用している。
しかし、本発明のタッピングねじでは、同範囲のねじ山を低ねじ山5にし、標準ねじ山4で形成された雌ねじ形状eとの容積偏差範囲以内で、図7の雌ネジ形状eから塑性変形回復形状fとなることで、残留応力jは残留応力kに軽減される。よって、ねじ込み完了後の残留応力jによる経時的な樹脂締結部材8の割れ11を防止することができる。
更に、低ねじ山部5が掛かる樹脂締結部材8の雌ねじ形状e形成部は、塑性変形回復形状fとなっているため、ねじ緩みトルクが作用しても標準ねじ山部4は塑性変形回復形状fを雌ねじ形状eに塑性変形させる応力が必要であり、これによりねじ緩みを防止することができる。
また、故意にタッピングねじを緩める時は、標準ねじ山部4と低ねじ山部5を繋ぐ連携ねじ山cは緩やかに変化するように形成されているため、塑性変形回復形状f部分を削ることなく緩めたり、外すことができる。
【0008】
本発明の実施の形態においては上述の説明で明らかなように、標準ねじ山部4により樹脂締結部材8が塑性変形し、雌ねじ形状eが形成され、更にねじ込みが進むと低ねじ山部5が標準ねじ部6により塑性変形した雌ねじ形状eに沿ってねじ込まれることで、樹脂締結部材8を標準ねじ山部4で塑性変形させ続ける応力gは低ねじ山部6で塑性変形させ続ける応力hへと軽減し、また、樹脂締結部材8の標準ねじ山部4で形成された雌ねじ形状eは塑性変形回復形状fとなることで残留応力jが残留応力kに軽減し、経時的な樹脂締結部材8の割れ11を発生させることなく安定したねじ締結力を得られる。
また、樹脂締結部材8の穴を標準ねじ山部4が通過後、低ねじ山部5がねじ込まれることで、ねじ山の表面が樹脂締結部材8に接触する面積が減少するため、ねじ込み時の摩擦抵抗の上昇が軽減され、ねじ込みトルクの上昇を軽減することから、ねじ込み装置の設定トルクも低下でき、ねじ込み完了時の頭部10着座による応力iも軽減するため、ねじ込み完了時の頭部10着座の応力iによる割れ11を発生させることなく安定したねじ締結力が得られる。
【0009】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、先端部側にテーパー部を有する軸部の長手方向全域にねじ山を螺旋状に形成し、樹脂締結部材を塑性変形させながらねじ込まれるタッピングねじにおいて、先端部側に数山形成された標準ねじ山と、頭部側に形成され標準ねじ山の外径より小さく、標準ねじ山とねじ山の肉厚およびねじ山角が同等であると共に、軸部の外径より大きい低ねじ山とを有し、また標準ねじ山部と低ねじ山部を繋ぐ連携ねじ山は緩やかに変化していくようになっているので、所期の目的を達成するたことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るタッピングねじの正面図。
【図2】図1のア−ア断面図。
【図3】図2のイ−イ断面図。
【図4】標準ねじ山部のねじ込み状態を示す正面断面図。
【図5】低ねじ山部のねじ込み状態を示す正面断面図。
【図6】図4の標準ねじ山のねじ込み状態を示す拡大断面図。
【図7】図5の低ねじ山のねじ込み状態を示す拡大断面図。
【図8】図7のウ部を示す拡大断面図。
【図9】従来のタッピングねじの正面図。
【図10】樹脂締結部材が割れた状態を示す図。
【符号の説明】
1 先端部、2 テーパー部、3 軸部、4 標準ねじ山、5 低ねじ山、8 樹脂締結部材、9 非締結部材、10 頭部、11 割れ、a ねじ肉厚、b 標準ねじ山部外径、c 連携ねじ山、d1 標準ねじ山部外径、d2 軸部外径、d3 低ねじ山部外径、e 雌ねじ形状、f 塑性変形回復形状、g 応力、h 応力、i 応力、j 残留応力、k 残留応力

Claims (2)

  1. 先端部側にテーパー部を有する軸部の長手方向全域にねじ山を螺旋状に形成し、樹脂締結部材を塑性変形させながらこの樹脂締結部材にねじ込まれるタッピングねじにおいて、先端部側に数山形成された標準ねじ山と、頭部側に形成され標準ねじ山の外径より小さく、標準ねじ山とねじ山の肉厚およびねじ山角が同等であると共に、軸部の外径より外径の大きい低ねじ山とを有することを特徴とするタッピングねじ。
  2. 標準ねじ山部と低ねじ山部を繋ぐ連携ねじ山は緩やかに変化していくことを特徴とする請求項1に記載のタッピングねじ。
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JP2009108934A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Honda Motor Co Ltd ボルト

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