JP2013087946A - インサートナット及びその取り付け方法 - Google Patents

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Nobuhiko Kobayashi
信彦 小林
Atsuko Takei
敦子 武井
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Abstract

【課題】 本発明は、螺合により容易に対象部材に設置することができ、ネジの締め付けおよび取り外しに対しては十分な抗力を有し、かつ製造の容易なインサートナットを提供することを課題とする。
【解決手段】 上記課題を解決するため本発明によるインサートナットは、内周に内ネジ部が形成されるとともに外周面に埋込みネジ部が形成された筒状のインサートナットにおいて、埋込み側先端部に弾力有する複数の緩み止め爪部が形成されていることを特徴とする。前記緩み止め爪部は、インサートナット本体先端部より突出した爪支持部と、インサートナット螺合方向の反対側に該爪支持部より延出され先端が鋭角に形成された翼部とからなることが好適である。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチック等の脆弱部材を確実にネジ止めするために使用するインサートナットとその取り付け方法に関する。
プラスチック等の脆弱部材を結合するためにネジ等を直接螺合する場合、螺合トルクが大きすぎるとネジ山が破損して結合力が損なわれることがある。このような弊害を防止するため、金属等の円筒形部材の内側にネジを形成したナット(インサートナット)をプラスチック部材に埋込み、このナットに対してネジを螺合する結合方法が使用される。この方法によれば、金属製ナットとネジが螺合するためプラスチック部材の損傷を防止することができる。しかしながら、ネジの締め付け或いは取り外しトルクが大きすぎると、このインサートナット自体がプラスチック部材に対して回転してしまって、部材の結合或いは取り外し作業が困難になることがあった。
このような問題点を解決するため例えば特許文献1では、一端にビスを螺合するためのネジ孔部を有し、他端に埋込用ネジを外周に設けた埋込部を有する埋込ナットにおいて、ネジ孔部の外側に複数個の爪を突設させたことを特徴とする埋込ナットが提案されている。これらの爪は埋込対象部材から上部に突出する埋込ナット頭部外周に設けられており、埋込対象部材と結合する別の部材中に嵌合することにより、この埋込ナットの回転を防止する構成となっていて、埋込対象部材に対しては埋込ナットを螺入するだけである。この技術の場合、埋込ナットの頭部が埋込対象部材から上部に突出するため、埋込対象部材と結合する別の部材においてこの頭部を受入れるための孔を設ける必要があった。
一方、特許文献2には、板材の貫通しない穴部に適合する外径を有すると共に内周部にボルトと螺合する雌ねじを刻設したナット部材の下部外周に、ナット部材の外周より若干外方に突出すると共にその先端を上部側に変位させた複数の翼片を一体的に備えた板ばね材からなる扁平リングを結合固定したことを特徴とする板材の穴部に取付けるための埋込みナットが開示されている。この埋込ナットの場合、頭部が埋込対象部材表面と同一になるよう完全に埋め込むタイプであり、底部に複数の翼片を備えた扁平リングを固定している。この扁平リングは外径がナット部材本体よりも若干大きく形成されており、扁平リングと一体化されたナット本体を強制的に対象板材に嵌入することにより、扁平リングの各翼片を板材の内壁面に弾性係止させることによってナットを板材に固定する構成となっている。この技術においては、扁平リングがナット本体よりも外径が大きく形成されているため、板材の穴部に嵌入することはできるが、螺合することは困難である。螺合するためには扁平リングの外径に相当するネジ穴を板材に形成しておかなければならず、その場合は扁平リングの効果が損なわれてしまうからである。従って、ナットの固定力はもっぱら扁平リングの翼片の弾性力に頼ることになり、翼片に大きな応力がかかる。また、扁平リングはナット本体に固定結合されるため、ナットの回転に対する抗力はこの固定結合部に集中することになる。結果として、このタイプの埋込ナットは回転や引抜きに対する応力が局部に集中するため、それらに対する抗力が低くなってしまうという問題点があった。さらに、ナット本体と扁平リングとを結合固定しなければならないため、部品点数が多く製造工程も複雑になるという問題点もある。
実開昭54−44860号公報 特開平11−351223号公報
上記問題点に鑑みて本発明は、螺合により容易に対象部材に設置することができ、ネジの締め付けおよび取り外しに対しては十分な抗力を有し、かつ製造の容易なインサートナットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため本発明によるインサートナットは、内周に内ネジ部が形成されるとともに外周面に埋込みネジ部が形成された筒状のインサートナットにおいて、埋込み側先端部に弾力有する複数の緩み止め爪部が形成されていることを特徴とする。
前記緩み止め爪部は、インサートナット本体先端部より突出した爪支持部と、インサートナット螺合方向の反対側に該爪支持部より延出され先端が鋭角に形成された翼部とからなることが好適である。
前記インサートナット本体中心部から前記翼部先端までの距離が、前記インサートナット中心部から前記爪支持部までの距離よりも大きくなるよう形成されていることが好ましい。
前記翼部先端は、インサートナット本体外径以内に収容されるよう構成されており、前記爪支持部と前記翼部との接続部が曲線状に形成されていることも好適である。
また、本発明によるインサートナットの埋設方法においては、先端部に次第に直径が小さくなるようテーパ加工された円筒状の孔が形成されたインサートナット埋込み対象部材に、上記のいずれかのインサートナットを螺合することを特徴とする。
本発明によれば、螺合により容易に対象部材に設置することができ、ネジの締め付けが容易で取り外しに対しては十分な抗力を有し、かつ製造の容易なインサートナットを提供することができる。また、本発明によるインサートナットの埋設方法では、簡便な方法により確実な強度を有するインサートナットを敷設することができる。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例について説明する。図1に本発明によるインサートナットの実施例の斜視図を示した。このインサートナットは、ナット本体10と爪部20が一体的に形成されている。このインサートナットの正面図を図2(a)に、また側面図を図2(b)に示した。また、底面図を図3に示した。
ナット本体10は円筒状の金属部材よりなり、外側に埋込み対象部材へ螺合するための外部ネジ11が、また内側には別のネジを螺合するための内部ネジ12が形成されている。ナット本体10の一端には爪部20が一体的に形成されている。
爪部20は、爪支持部21と2個の翼部22とからなり、各翼部22は片側が爪支持部21に接続され、先端部がナット本体の軸と直角方向に時計回りに延出されている。また、図3から分かるように、翼部先端24は爪支持部21の同心円よりも外側に向けて延出されており、突端が鋭角に形成されている。
各翼部22と爪支持部21との接続部23A、23Bは曲線状に加工されており、翼部に応力を受けた際にその応力をこれらの接続部に集中させることなく効果的に爪支持部21に伝達するように構成されている。これにより、翼部22の強度を増加させることができる。この実施例においては接続部23A、23Bを曲線状としたが、応力を分散できる構成であればその他の形状とすることも可能である。
図4には、上記実施例のインサートナットを埋め込む対象となる部材30に設ける穴の形状を示した。穴は、部材30表面から垂直に円筒状に伸びる円筒孔部31とその先端に設けた先細りとなるテーパ形状のテーパ孔部32とからなる。
インサートナットを対象部材に埋め込む際には、爪部20が下側になるようにして円筒孔部31にナットを螺入する。その際、図には示してないが、ナット頭部に例えば六角レンチが嵌合できる凹部を形成しておくと埋込みが容易となる。ただし、六角レンチの形状に限定されるものではなく、他のレンチに対応した形状とすることも可能である。インサートナットの翼部先端24はインサートナットの外径付近まで伸びているが、図5に示したようにナットを底面側から見て反時計回りに回転させることにより、翼部先端24が弾性によって内側へ押し込まれるため、ナットの螺入は円滑に行うことができる。ナットを完全に螺入し終わった際には、爪部20がテーパ孔部32内に位置することになる。このテーパ孔部32内では穴の直径が下に行くほど小さくなるため、翼部先端24は爪支持部21の同心円付近まで内側に押圧される。
このインサートナットに別のネジを螺合する場合、ネジが完全に螺合した後にインサートナット自体が回転の応力を受けることになるが、爪部20の下側がテーパ孔部32の底面に接触することにより抵抗が増し、それ以上の回転を防止することができる。
一方、螺合したネジを緩める場合、インサートナット自体も底面側から見て時計回りの回転トルクを受けるが、この場合は鋭角に形成され内側に押圧されている翼部先端24がテーパ孔部32の壁面に食い込むことによりインサートナットの回転を防止する。最大耐力を超えるトルクを加えた場合は、翼部先端24が破損することによりインサートナットは回転できるようになる。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明の精神を逸脱しない範囲において翼部の形状や接続部の形状を変更できることは言うまでもない。
本発明のインサートナットによれば、螺合により容易に対象部材に装着することができ、ネジの締め付けが容易で取り外しに対しては十分な抗力を有し、かつ製造の容易なインサートナットを提供することができるので、インサートナットの改良に貢献できるものである。
本発明によるインサートナットの実施例を示す斜視図である。 (a)は図1に示した実施例の正面図、(b)は側面図である。 図1に示した実施例の底面図である。 図1に示した実施例のインサートナットを埋め込む対象となる部材に設ける穴の形状を示す。 図1に示した実施例のインサートナットを螺入する際の翼部先端の状態を示す説明図である。 図1に示した実施例のインサートナットを取り外す方向に回転させた場合の翼部先端の状態を示す説明図である。
10 ナット本体
11 外部ネジ
12 内部ネジ
20 爪部
21 爪支持部
22 翼部
23A、23B 曲線状接続部
24 翼部先端
30 対象部材
31 円筒孔部
32 テーパ孔部

Claims (6)

  1. 内周に内ネジ部が形成されるとともに外周面に埋込みネジ部が形成された筒状のインサートナットにおいて、埋込み側先端部に弾力有する複数の緩み止め爪部が形成されていることを特徴とするインサートナット。
  2. 前記緩み止め爪部は、インサートナット本体先端部より突出した爪支持部と、インサートナット螺合方向の反対側に該爪支持部より延出され先端が鋭角に形成された翼部とからなることを特徴とする請求項1記載のインサートナット。
  3. 前記インサートナット本体中心部から前記翼部先端までの距離が、前記インサートナット中心部から前記爪支持部までの距離よりも大きくなるよう形成されていることを特徴とする。請求項2記載のインサートナット。
  4. 前記翼部先端は、インサートナット本体外径以内に収容されるよう構成されていることを特徴とする請求項3記載のインサートナット。
  5. 前記爪支持部と前記翼部との接続部が曲線状に形成されていることを特徴とする請求項2記載のインサートナット。
  6. 先端部に次第に直径が小さくなるようテーパ加工された円筒状の孔が形成されたインサートナット埋込み対象部材に、請求項1から5のいずれかに記載のインサートナットを螺合することを特徴とするインサートナットの埋設方法。
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