JP2009107241A - インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009107241A JP2009107241A JP2007282836A JP2007282836A JP2009107241A JP 2009107241 A JP2009107241 A JP 2009107241A JP 2007282836 A JP2007282836 A JP 2007282836A JP 2007282836 A JP2007282836 A JP 2007282836A JP 2009107241 A JP2009107241 A JP 2009107241A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- mass
- paper
- receiving layer
- pigment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/322—Pigment inks
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/40—Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M2205/00—Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
- B41M2205/34—Both sides of a layer or material are treated, e.g. coated
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/502—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording characterised by structural details, e.g. multilayer materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/502—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording characterised by structural details, e.g. multilayer materials
- B41M5/504—Backcoats
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5218—Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5254—Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Paper (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【解決手段】木材パルプを主成分とする原紙の片面又は両面に、ブタジエン含有率が50質量%以上のアクリロニトリルブタジエン系共重合体を含むバインダーと、無機顔料とを含有するインク受容層を有し、前記無機顔料100質量部に対する前記アクリロニトリルブタジエン系共重合体の含有割合が1質量部以上8質量部以下であり、かつ前記無機顔料の60質量%以上は、レーザー回折法により測定したときに0.4μm以上4.2μm未満の粒子が体積基準の積算値で64%以上を占めるカオリンであり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときの前記インク受容層の表面粗さが0.6μm以上1.4μm以下である。
【選択図】なし
Description
つまり、塗工紙タイプの場合、画像の色再現性を向上させるに従ってインク使用量が多くなるため、インク受容層により大きいインク吸収容量が求められる。このため、インク受容層には合成非晶質シリカなどの多孔性物質が用いられることが多いが、この場合にはインク吸収性は向上するが、光沢度が低く、質感もオフセット印刷物と異なるという問題がある。又、キャスト紙タイプの場合、一般のオフセット印刷用塗工紙と比べて光沢度が非常に高くなりすぎ、また用紙が厚手となるため、やはりオフセット印刷物と風合いが異なる。又、これらのインクジェット記録媒体は高価な原料として、例えばシリカ、アルミナ、ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニルエマルジョン、インク定着剤(ポリアミン系、DADMAC系、ポリアミジン系等)などを多量に用いているため、一般のオフセット印刷用塗工紙に比べ、製造原価が高くなる。
又、印刷用紙の一種であるグラビア印刷用塗工紙は、印刷用塗工紙の中では比較的吸油性が高いため、オフセット印刷用塗工紙と比較するとインクジェットプリンターでの印字が若干良好となる。しかしながら、グラビア印刷用塗工紙は、グラビア印刷適性を持たせるために強線圧でカレンダー処理を行っているため、塗工層中の空隙が少なく、インク吸収容量が充分ではないことから、上記した一般的なオフセット印刷用紙と同様な不良が生じる。
又、インクジェット適性を持つオフセット印刷用紙として、カオリンを主成分とし所定のコッブサイズ度(吸水度)を有する顔料塗被層(塗工層)を有し、この顔料塗被層にカチオン性樹脂を塗被含浸した構成が開示されている(例えば特許文献2参照)。
また、特許文献3記載の記録用紙は支持体がフィルムであるため、オフセット印刷用グロス調塗工紙の風合いとは全く異なるという問題がある。さらに、特許文献4記載の記録媒体は、インク受容層の顔料がシリカであるため、やはりオフセット印刷用グロス調塗工紙の風合いとは全く異なるという問題がある。
従って本発明の目的は、オフセット印刷用塗工紙の風合いを安価に得られ、インク吸収性に優れ、印字部の耐擦過性に優れ、良好な印字品質が得られるインクジェット記録媒体を提供することにある。
原紙は木材パルプを主成分とする。木材パルプとして、化学パルプ(針葉樹の晒または未晒クラフトパルプ、広葉樹の晒または未晒クラフトパルプ等)、機械パルプ(グラウンドパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミカルサーモメカニカルパルプ等)、脱墨パルプ等のパルプを単独または任意の割合で混合して使用することができる。
原紙の抄紙時のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでも良い。また、原紙中の填料の量が増えると、紙の不透明度が向上する傾向があるため、紙中に填料を含有させることは好ましい。填料としては、水和珪酸、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、合成樹脂填料等の公知の填料を使用することができる。さらに原紙には必要に応じて硫酸バンド、サイズ剤、紙力増強剤、歩留まり向上剤、着色剤、染料、消泡剤、pH調整剤等の助剤を含有しても良い。なお原紙の坪量は特に制限されない。
1.インク受容層の顔料
インク受容層の顔料は、レーザー回折法により測定したときに0.4μm以上4.2μm未満の粒子が体積基準の積算値で64%以上を占めるカオリンを含む。カオリンはカオリナイト、ハロイサイト、ディッカイト、ナックライトといったカオリン鉱物を少なくとも1種類以上含む粘土であり、一般的なオフセット印刷用塗工紙に使用される公知のカオリンであればいかなるものを用いて良い。カオリンとしては、例えばジョージア産、ブラジル産、中国産等の産地のものや、1級、2級、デラミ等のグレードのものが存在するが、カオリンの産地やグレードはこれらに限定されない。又、1種類または2種類以上のカオリンを混合したものを適宜選択して顔料として使用することができる。
レーザー回折法による粒度分布の測定は、光の散乱現象を利用したものであり、ミー(Mie)理論とフラウンホーファー近似式により求められる。但し、粒度測定機によって散乱光から粒度分布を算定する方法が異なるため、本発明においては、レーザー法粒度測定機(マルバーン社製マスターサイザーS型、光源は赤色光が633nm(He-Neレーザー)、青色光が466nm(LED))によって測定した値を使用する。
又、粒度分布の測定方法は、純水中にカオリンを含む試料スラリーを滴下混合して均一分散体としたものをサンプルに用いる。
つまり、0.4μm以上4.2μm未満の粒子が体積基準の積算値で64%未満となる粒度分布を有するカオリンであって、0.4μm未満の粒子径を持つ粒子を多く含むカオリンを使用した場合、インク受容層が密となるためインク吸収性が低下する。
又、0.4μm以上4.2μm未満の粒子が体積基準の積算値で64%未満となる粒度分布を有するカオリンであって、4.2μm以上の粒子径を持つ粒子を多く含むカオリンを使用した場合、塗工紙表面に形成される細孔の数が少なくなるため、インクの吸収チャンネルが減り、インクの吸収性が劣る。さらに、このような粒子を用いると塗工表面の平滑性が悪化するため、所望の白紙光沢度を得るために強力なカレンダー処理を行わなければならず、塗工層中の空隙が減少してインク吸収性が劣る。
インク受容層に用いるバインダーは、ブタジエン含有率が50%以上のアクリロニトリルブタジエン系共重合体を含有する。ここでいうブタジエン含有率とは上記アクリロニトリルブタジエン系共重合体を製造する際の全単量体組成に占めるブタジエン単量体の重量%のことである。
本発明で使用するアクリルニトリルブタジエン系共重合体は、脂肪族共役ジエン系単量体及びビニル系単量体を主成分とし、このビニル系単量体としてシアン化ビニル化合物を主に用いるが、水溶性エチレン系単量体およびシアン化ビニル化合物以外のビニル系単量体を含有しても良い。アクリルニトリルブタジエン系共重合体のガラス転移点は−100〜50℃の範囲の中に少なくとも1点存在し、通常、平均粒子径50〜150nmのエマルジョンとして製造される。
水溶性エチレン系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸単量体;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有ビニル系単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニル系単量体;グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有ビニル系単量体等が挙げられる。これらの水溶性エチレン系単量体は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
又、本発明で使用するアクリロニトリルブタジエン系共重合体のガラス転移点が−100℃より小さいと、接着強度は強くなるが、べたつき性が劣る(べたつきが大きい)ため、塗工紙製造時にロール汚れ等が発生する懸念がある。一方、ガラス転移点が50℃より大きいとべたつき性に優れる(べたつきが小さい)が、接着強度が不十分となる懸念がある。特に、印字部の耐擦過性を向上するという点においては、ガラス転移点が0℃より小さいことが好ましい。アクリロニトリルブタジエン系共重合体のガラス転移点は、製造時の単量体組成により制御することができる。
また、アクリロニトリルブタジエン系共重合体中のアクリロニトリル含有率は特に制限を設けないが、アクリロニトリル含有率が多いほど、得られる共重合体のべたつきが防止されるため、塗工紙製造時の操業性の点で好ましい。但し、アクリロニトリル含有率が多すぎると共重合体が硬くなりすぎ、接着強度が劣ってしまう。このため、アクリロニトリルブタジエン系共重合体中のアクリロニトリル含有率は好ましくは20〜40%である。
特に、バインダーとして澱粉を配合すると塗工層の硬度が向上し、カレンダー処理を行っても塗工層中の細孔構造が破壊されにくくなる。この場合、インク受容層の表面粗さが後述する範囲程度に大きくなり、結果としてインク吸収性が良好となる。
インク受容層のバインダーとして、アクリロニトリルブタジエン系共重合体に加えて複数種の高分子化合物を使用する場合、インク受容層の空隙を維持するために、無機顔料100質量部に対する全バインダーの含有割合は8質量部以下であることが好ましい。
インク受容層には、その他必要に応じて、プラスチックピグメント等の有機顔料、顔料分散剤、印刷適性向上剤、増粘剤、保水剤、滑剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、着色染料、着色顔料、蛍光染料、防腐剤、耐水化剤、界面活性剤、pH調整剤等の助剤を適宜添加することができる。
なお、インク受容層に含まれる無機顔料の合計量を100質量部としたとき、前記有機顔料の割合は20質量部以下であることが好ましい。
JIS P8151(紙及び板紙−表面粗さ及び平滑度試験方法(エア・リーク法)−プリント・サーフ試験機法)に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたとき、前記インク受容層の表面粗さが0.6μm以上1.4μm以下であることが必要である。ここで、JIS P8151は、プリント・サーフ(Print-surf)試験機による表面粗さの測定法を規定する。
インク受容層の表面粗さが大きいほどインク吸収性は向上し、一方でインク受容層の表面粗さが小さいほどオフセット印刷用グロス調塗工紙に近い風合いが得られる。このようなことから、インク受容層の表面粗さを上記範囲に規定する。
表面粗さの調整はインク受容層を設けた後にマシンカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー、シューカレンダー等のカレンダー装置を用い、処理温度、処理速度、処理線圧、処理段数およびロールの径、材質等の条件を適宜調整、選択し表面処理することにより行うことができる。
本発明のインクジェット記録媒体の透気抵抗度は特に制限を設けないが、片面あたり2200秒以下であることが好ましく、特に2000秒以下であることが好ましい。透気抵抗度が低いほど、インクの浸透が早くなるため、インク吸収性が良好となる。透気抵抗度が2200秒を超える場合、インクの浸透が遅く、インク吸収性が劣るため、ベタ部の印字ムラが生じる傾向にある。透気抵抗度はカレンダー条件の変更、インク受容層中のバインダーの量、インク受容層の塗工量、原紙の坪量によって調整することが可能である。例えば、カレンダー圧を強くしたり、カレンダー処理速度を遅くする、カレンダーロールの硬度を高くすることにより、透気抵抗度の値は大きくなる。また、インク受容層中のバインダーの量を多くする、インク受容層の塗工量や原紙の坪量を大きくすることによっても透気抵抗度の値は大きくなる。
インク受容層の塗工量は特に制限を設けないが、片面あたり2g/m2以上40g/m2以下であることが好ましく、特に片面あたり5g/m2以上30g/m2以下であることが好ましい。塗工量が多いほどインク受容層の空隙量も多くなるため、インク吸収性が良好となる。インク受容層の塗工量が片面あたり2g/m2未満の場合、基材となる原紙を充分に被覆することができないため、塗工紙表面にガサつきが残り、非塗工紙に似た風合いを帯び、白紙光沢度が向上せず、オフセット印刷用グロス調塗工紙の風合いが得られにくい傾向がある。また、塗工量が片面あたり2g/m2未満の場合、インク受容層の吸収容量が低下し、フェザーリングやブリードといった印字不良を起こしやすい傾向がある。一方、インク受容層の塗工量が片面あたり40g/m2を超えると、塗工時の乾燥負荷が大きいため、作業性が劣り、また高コストとなる傾向がある。
原紙上にインク受容層を設ける方法としては、一般的な塗工装置である、ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ゲートロールコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、フレキソグラビアコーター、スプレーコーター、サイズプレス等の各種装置を、オンマシンまたはオフマシンで使用することができる。また、インク受容層は片面又は両面に設けて良く、1層又は2層以上設けても良い。
インク受容層表面の白紙光沢度が55%未満の場合、オフセット印刷用グロス調塗工紙の風合いが得られない傾向にある。一方、白紙光沢度が80%を超える場合、インク受容層中の空隙が減少し、インク吸収性が低下する傾向にある。より好ましくは、インク受容層表面の白紙光沢度は60%以上75%以下である。
白紙光沢度の調整は、インク受容層を設けた後にマシンカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー、シューカレンダー等のカレンダー装置を用い、処理温度、処理速度、処理線圧、処理段数およびロールの径、材質等の条件を適宜調整、選択し表面処理することにより行うことができる。カレンダー処理を強く行うほど、高い白紙光沢度が得られ、また、表面粗さの値は小さくなる。
本発明のインクジェット記録媒体に使用されるインクとしては、少なくとも水、粒子状の着色剤、及び湿潤剤を含有してなり、浸透剤、界面活性剤、更に必要に応じてその他の成分を含有してなるものが挙げられる。
前記インクは、25℃における表面張力が、20〜35mN/mであり、23〜34mN/mがより好ましい。前記表面張力が20mN/m未満であると、本発明の記録媒体上での滲みが顕著となり、安定したインクの吐出が得られないことがあり、35mN/mを超えると、記録媒体へのインク浸透が十分に起こらず、ビーディングの発生や乾燥時間の長時間化を招くことがある。
ここで、前記表面張力は、例えば、表面張力測定装置(協和界面科学株式会社製、CBVP−Z)を用い、白金プレートを使用して25℃で測定することができる。
前記粒子状の着色剤としては、着色微粒子(着色顔料)を用いることが好ましく、インク中において、水および湿潤剤を主体とする液体成分に粒子状に着色剤が分散している。本発明のインクジェット記録媒体ではインク受容層にカオリンという透明性が低く隠蔽性が高い白色顔料を使用している。そのため、着色剤がインク中の液体成分に溶解している、いわゆる染料インクを本発明のインクジェット記録媒体に適用した場合には、インク受容層に染み込んだインク中の着色剤がこれら隠蔽性の高い白色顔料に隠蔽されてしまい、高い画像濃度が発現しない。このような隠蔽性の高い白色顔料を使用した記録媒体に染料インクでインクジェット印字すると、打ち込むインク量をいくら増やしても表層近くに存在する着色剤しか画像濃度に寄与しないため、全体として画像濃度が低く、コントラストのない画像となり、オフセット印刷に近い画像品質を得ることは困難である。
ここで、前記「色材を含有させた」とは、ポリマー微粒子中に色材を封入した状態及びポリマー微粒子の表面に色材を吸着させた状態の何れか又は双方を意味する。この場合、本発明のインクに配合される色材はすべてポリマー微粒子に封入又は吸着されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、該色材がエマルジョン中に分散していてもよい。前記色材としては、水不溶性又は水難溶性であって、前記ポリマーによって吸着され得る色材であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
ここで、前記「水不溶性又は水難溶性」とは、20℃で水100質量部に対し色材が10質量部以上溶解しないことを意味する。また、「溶解する」とは、目視で水溶液表層又は下層に色材の分離や沈降が認められないことを意味する。
なお、前記各染料は、ポリマー微粒子に効率的に含浸される観点から、有機溶剤、例えば、ケトン系溶剤に2g/リットル以上溶解することが好ましく、20〜600g/リットル溶解することがより好ましい。
前記水溶性染料としては、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染料であり、好ましくは耐水性、及び耐光性に優れたものが用いられる。
前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロー、カーボンブラック、などが挙げられる。これらの中でも、カーボンブラックなどが好ましい。なお、前記カーボンブラックとしては、例えば、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたものが挙げられる。
前記黒色用のものとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料、などが挙げられる。
マゼンタ用では、例えば、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカーレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B (Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、92、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(ジメチルキナクリドン)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、などが挙げられる。
シアン用では、例えば、C.I.ピグメントブルー1、2、15(銅フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63等が挙げられる。
また、中間色としてはレッド、グリーン、ブルー用として、C.I.ピグメントレッド177、194、224、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントバイオレット3,19,23,37、C.I.ピグメントグリーン7,36などが挙げられる。
前記自己分散型顔料の体積平均粒径は、インク中において0.01〜0.16μmが好ましい。
前記顔料分散剤としては、前記親水性高分子化合物として、天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高分子などが挙げられる。半合成系では、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子などが挙げられる。純合成系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸又はそのアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等の天然高分子化合物等が挙げられる。これらの中でも、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンアクリル酸のホモポリマーや他の親水基を有するモノマーの共重合体からなるようなカルボキシル基を導入したものが高分子分散剤として特に好ましい。
前記共重合体の質量平均分子量は、3,000〜50,000が好ましく、5,000〜30,000がより好ましく、7,000〜15,000が更に好ましい。
前記顔料と前記分散剤との混合質量比(顔料:分散剤)は、1:0.06〜1:3が好ましく、1:0.125〜1:3がより好ましい。
前記湿潤剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオール化合物、ラクタム化合物、尿素化合物及び糖類から選択される少なくとも1種が好適である。
前記多価アルコールアルキルエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどが挙げられる。
前記多価アルコールアリールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルなどが挙げられる。
前記含窒素複素環化合物としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタムなどが挙げられる。
前記アミド類としては、例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
前記アミン類としては、例えば、モノエタノ−ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンなどが挙げられる。
前記含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノールなどが挙げられる。
前記尿素化合物としては、例えば、尿素、チオ尿素、エチレン尿素及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンから選択される少なくとも1種が挙げられる。前記尿素類の前記インクへの添加量は、一般的に0.5〜50質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。
前記多糖類とは、広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることができる。
前記糖類の誘導体としては、前記糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(ただし、一般式:HOCH2(CHOH)nCH2OH(ただし、nは2〜5の整数を表す)で表される)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などが挙げられる。これらの中でも、特に糖アルコールが好ましい。該当アルコールとしては、例えば、マルチトール、ソルビット、などが挙げられる。
前記浸透剤としては、ポリオール化合物やグリコールエーテル化合物等の水溶性有機溶剤が用いられ、特に、炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物の少なくともいずれかが好適に用いられる。
前記ポリオール化合物の炭素数が8未満であると、十分な浸透性が得られず、両面印刷時に記録媒体を汚したり、記録媒体上でのインクの広がりが不十分で画素の埋まりが悪くなるため、文字品位や画像濃度の低下が生じることがある。
前記炭素数8以上のポリオール化合物としては、例えば、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(溶解度:4.2%(25℃))、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール(溶解度:2.0%(25℃))、などが好適である。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤などが挙げられ、
前記アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどが挙げられる。該アセチレングリコール系界面活性剤は、市販品として、例えば、エアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485、TGなどが挙げられる。
CF3CF22(CF2CF2)m―CH2CH2O(CH2CH2O)nH (A)
で表されるものが好適である。
ただし、式(A)中、mは0〜10の整数を表し、nは1〜40の整数を表す。
前記パーフルオロアルキルカルボン化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルリン酸エステルの塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩、などが挙げられる。
これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3などが挙げられる。
該市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも旭硝子社製)、フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも住友スリーエム社製)、メガファックF−470、F1405、F−474(いずれも大日本インキ化学工業社製)、ゾニールTBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれもデュポン社製)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも株式会社ネオス社製)、PF−151N(オムノバ社製)などが挙げられる。これらの中でも、信頼性と発色向上に関して良好な点から、ゾニールFS−300、FSN、FSN−100、FSO(デュポン社製)が特に好ましい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂エマルジョン、アミノプロパンジオール化合物、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
前記樹脂エマルジョンは、樹脂微粒子を連続相としての水中に分散したものであり、必要に応じて界面活性剤のような分散剤を含有しても構わない。
前記分散相成分としての樹脂微粒子の含有量(樹脂エマルジョン中の樹脂微粒子の含有量)は一般的には10〜70質量%が好ましい。また、前記樹脂微粒子の粒径は、特にインクジェット記録装置に使用することを考慮すると、平均粒径10〜1000nmが好ましく、20〜300nmがより好ましい。
前記樹脂エマルジョンとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
該市販の樹脂エマルジョンとしては、例えば、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)、プライマルAC−22、AC−61(アクリル系樹脂エマルジョン、ローム・アンド・ハース製)、ナノクリルSBCX−2821、3689(アクリルシリコーン系樹脂エマルジョン、東洋インキ製造株式会社製)、#3070(メタクリル酸メチル重合体樹脂エマルジョン、御国色素社製)などが挙げられる。
前記アミノプロパンジオール誘導体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1−アミノ−2,3−プロパンジオール、1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールなどが挙げられ、これらの中でも、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールが特に好ましい。
該pH調製剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、などが挙げられる。
前記フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)としては、例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトライキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、などが挙げられる。
前記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイド等が挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、等が挙げられる。
前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、等が挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4'−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、等が挙げられる。
前記サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、等が挙げられる。
前記シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、等が挙げられる。
前記ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)、等が挙げられる。
前記インクのpHとしては、例えば、7〜10が好ましい。
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。又、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び「%」は、それぞれ「質量部」及び「質量%」を示す。
なお、カオリンの体積基準の粒度分布をレーザー法粒度測定機(マルバーン社製マスターサイザーS型、光源は赤色光が633nm(He-Neレーザー)、青色光が466nm(LED))によって測定した。粒度分布の測定方法は、純水中にカオリンを含む試料スラリーを滴下混合して均一分散体としたものを測定機に装入した。
広葉樹漂白クラフトパルプ(濾水度480ml)70質量%と針葉樹漂白クラフトパルプ(濾水度500ml)30質量%とを混合し、これに対し、カチオン化澱粉を対パルプ0.5%添加し、アルキルケテンダイマーを対パルプ0.05%添加し、硫酸バンドを対パルプ1%添加し、炭酸カルシウムを対パルプ10%添加して紙料とした。この紙料を用いて長網抄紙機で紙匹を形成し、3段のウェットプレスを行い乾燥した後、マシンカレンダー処理して、坪量80g/m2の原紙を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が70%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるよう、カレンダー処理を所定の条件(処理線圧、温度、速度および処理段数)に調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が70%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が70%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が75%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.6μmとなるように調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が65%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が65%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理
してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が70%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が70%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が55%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ1.3μmとなるように調整した。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が70%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
後述する評価プリンター2を用いた評価で用いるインクセットAを作製した。
(製造例1)
−ポリマー溶液Aの調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを混合し、65℃に昇温した。
次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。滴下終了後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50質量%のポリマー溶液A 800gを調製した。
−銅フタロシアニン顔料ポリマー微粒子分散体の作製−
次に、得られたポリマー溶液Aを46g、銅フタロシアニン顔料を33g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータを用いてメチルエチルケトン、及び水を留去した後、グリセリンを加えて、顔料10.9質量%、樹脂7.5質量%(固形分18.4質量%)、及びグリセリン9.1質量%含有する製造例1−1の銅フタロシアニン顔料ポリマー微粒子分散体を作製した。
−マゼンタ顔料ポリマー微粒子水分散体の作製−
製造例1−1において、銅フタロシアニン顔料の代わりにC.I.ピグメントレッド122を用いた以外は、製造例1−1と同様にして、製造例1−2のマゼンタ顔料ポリマー微粒子の水分散体を作製した。この製造例1−2のマゼンタ顔料ポリマー微粒子の水分散体は、顔料13.6質量%、樹脂4.5質量%(固形分18.1質量%)、及びグリセリン9.1質量%含有している。
−イエロー顔料ポリマー微粒子水分散体の作製−
製造例1−1において、銅フタロシアニン顔料の代わりにC.I.ピグメントイエロー74を用いた以外は、製造例1−1と同様にして、製造例1−3のイエロー顔料ポリマー微粒子の水分散体を作製した。この製造例1−3のイエロー顔料ポリマー微粒子の水分散体は、顔料10.9質量%、樹脂7.5質量%(固形分18.4質量%)、及びグリセリン9.1質量%含有している。
−表面処理ブラック顔料分散液の調製−
CTAB比表面積が150m2/g、DBP吸油量100ml/100gのカーボンブラック90gを、2.5Nの硫酸ナトリウム溶液3,000mlに添加し、温度60℃、速度300rpmで攪拌し、10時間反応させて酸化処理を行った。この反応液を濾過し、濾別したカーボンブラックを水酸化ナトリウム溶液で中和し、限外濾過を行った。得られたカーボンブラックを水洗いし乾燥させて、顔料20質量%(固形分20質量%)となるよう純水中に分散させて、製造例2の表面処理ブラック顔料分散液を作製した。
−アクリルシリコーン微粒子分散体Bの調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、ラテムルS−180(不飽和炭素を持つ反応性乳化剤、花王株式会社製、成分100質量%)8.0g、イオン交換水350gを加え混合し、65℃に昇温した。昇温後、反応開始剤であるt−ブチルパーオキソベンゾエート3.0g、イソアスコルビン酸ナトリウム1.0gを加え、5分間後にメタクリル酸メチル45g、メタクリル酸2エチルヘキシル160g、アクリル酸5g、メタクリル酸ブチル45g、メタクリル酸シクロヘキシル30g、ビニルトリエトキシシラン15g、ラテムルS−180(不飽和炭素を持つ反応性乳化剤、花王株式会社製、成分100質量%)8.0g、及びイオン交換水340gを混合し、3時間かけて滴下を行った。その後、80℃で2時間加熱熟成を行った後、常温まで冷却し、水酸化ナトリウムでpHを7〜8に調整した。エバポレータ用いてエタノールを留去し、水分調節して、固形分40質量%の製造例3のアクリルシリコーン微粒子分散体B溶液730gを作製した。
<インクセットAの調製>
下記の各インクを組み合わせて、インクセットAを作製した。
下記処方のインク組成物を調製し、pHを調整した後、平均孔径5μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、記録用インクを作製した。
<インク組成>
・製造例1−1の銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体〔顔料10.9質量%、樹脂7.5質量%(固形分18.4質量%)、グリセリンを9.1質量%、残りは水〕・・・43.54質量%
・製造例3のアクリルシリコーンエマルジョン〔固形分40質量%、残り水、体積平均粒径150nm、樹脂成分のガラス転移温度−15℃(示差熱立ち上がり)〜−6℃(変曲点)〕・・・10質量%
・湿潤剤としてのグリセリン・・・3.96質量%
・湿潤剤としての1,3−ブタンジオール・・・24.39質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2質量%
・フッ素系界面活性剤(FS−300、DuPont社製、有効成分40質量%)・・
・2.5質量%
・防腐防カビ剤(プロキセルLV、アベシア社製)・・・0.05質量%
・pH調整剤(トリエタノールアミン)・・・0.3質量%
・シリコーンエマルジョン系消泡剤(KM−72F、信越化学工業株式会社製)・・・
0.1質量%
・水・・・残部
下記処方のインク組成物を調製し、pHを調整した後、平均孔径5μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、記録用インクを作製した。
<インク組成>
・製造例1−2のマゼンタ顔料含有ポリマー微粒子分散体〔顔料13.6質量%、樹脂4.5質量%(固形分18.1質量%)、グリセリンを9.1質量%、残りは水〕・・・
55.74質量%
・製造例3のアクリルシリコーンエマルジョン〔固形分40質量%、残り水、体積平均粒径150nm、樹脂成分のガラス転移温度−15℃(示差熱立ち上がり)〜−6℃(変曲点)〕・・・8質量%
・湿潤剤としてのグリセリン・・・2.42質量%
・湿潤剤としての1,3−ブタンジオール・・・23.25質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2質量%
・フッ素系界面活性剤(FS−300、DuPont社製、有効成分40質量%)・・
・2.5質量%
・防腐防カビ剤(プロキセルLV、アベシア社製)・・・0.05質量%
・pH調整剤(トリエタノールアミン)・・・0.3質量%
・シリコーンエマルジョン系消泡剤(KM−72F、信越化学工業株式会社製)・・・
0.1質量%
・水・・・残部
下記処方のインク組成物を調製し、pHを調整した後、平均孔径5μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、記録用インクを作製した。
<インク組成>
・製造例1−3のイエローポリマー微粒子分散体〔顔料10.9質量%、樹脂7.5質量%(固形分18.4質量%)、グリセリンを9.1質量%、残りは水〕・・・43.54質量%
・製造例3のアクリルシリコーンエマルジョン〔固形分40質量%、残り水、体積平均粒径150nm、樹脂成分のガラス転移温度−15℃(示差熱立ち上がり)〜−6℃(変曲点)〕・・・10質量%
・湿潤剤としてのグリセリン・・・3.58質量%
・湿潤剤としての1,3−ブタンジオール・・・23.25質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2質量%
・フッ素系界面活性剤(FS−300、DuPont社製、有効成分40質量%)・・
・2.5質量%
・防腐防カビ剤(プロキセルLV、アベシア社製)・・・0.05質量%
・pH調整剤(トリエタノールアミン)・・・0.3質量%
・シリコーンエマルジョン系消泡剤(KM−72F、信越化学工業株式会社製)・・・
0.1質量%
・水・・・残部
下記処方のインク組成物を調製し、pHを調整した後、平均孔径5μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、記録用インクを作製した。
<インク組成>
・製造例2の親水基を有するカーボンブラック分散液〔固形分20質量%、残りは水、固形分中の着色剤/樹脂(質量比)=10/0〕・・・38.00質量%
・製造例3のアクリルシリコーンエマルジョン〔固形分40質量%、残り水、体積平均粒径150nm、樹脂成分のガラス転移温度−15℃(示差熱立ち上がり)〜−6℃(変曲点)〕・・・13.75質量%
・湿潤剤としてのグリセリン・・・8.5質量%
・湿潤剤としての3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・17.00質量%
・浸透剤としての2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2質量%
・フッ素系界面活性剤(FS−300、DuPont社製、有効成分40質量%)・・
・2.5質量%
・防腐防カビ剤(プロキセルLV、アベシア社製)・・・0.05質量%
・pH調整剤(トリエタノールアミン)・・・0.3質量%
・シリコーンエマルジョン系消泡剤(KM−72F、信越化学工業株式会社製)・・・
0.1質量%
・水・・・残部
pHは、pHメーター(MODEL HM3A、東亜電波工業株式会社製)を使用して、23℃で測定した。
粘度は、RE500形粘度計(東機産業株式会社製)を用いて、コーン34×R24、180rpm、3分間後の条件により、25℃で測定した。
表面張力は、表面張力測定装置(協和界面科学株式会社製、CBVP−Z)を用い、白金プレートを使用して25℃で測定した静的表面張力である。
スーパーカレンダー処理時のカレンダー圧を実施例1より上げ、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が85%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.5μmとなるように調整したこと以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録媒体を得た。
カオリンA50部、及びカオリンC50部を混合した混合カオリン(各カオリンの混合物の粒度分布として、体積基準の積算値で0.4μm以上4.2μm未満の粒子が占める割合:62%、粒子径0.4μm未満の粒子の割合:20%、粒子径4.2μm以上の粒子の割合:18%となったもの)100部、バインダーとなるNBラテックスA5部、水酸化ナトリウム0.1部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部並びに希釈水を混合して固形分65%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が65%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
カオリンA50部、重質炭酸カルシウム(ハイドロカーブ90:オミヤ社製)50部、バインダーとなるNBラテックスA5部、水酸化ナトリウム0.1部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部並びに希釈水等を適宜添加した固形分65%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が60%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
カオリンA50部、軽質炭酸カルシウム(TP−123:奥多摩工業社製)50部、バインダーとなるNBラテックスA5部、水酸化ナトリウム0.1部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部並びに希釈水等を適宜添加した固形分65%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が65%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
カオリンA100部、バインダーとなるNBラテックスA9部、水酸化ナトリウム0.1部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部並びに希釈水を混合して固形分65%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が70%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
カオリンA100部、バインダーとなるNBラテックスA15部、水酸化ナトリウム0.1部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部及び希釈水を混合して固形分65%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が70%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
カオリンC100部、バインダーとなるNBラテックスA5部、水酸化ナトリウム0.1部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部並びに希釈水を混合して固形分65%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が65%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.8μmとなるように調整した。
カオリンD(製品名:DB PLATE、イメリス社製、体積基準の積算値で0.4μm以上4.2μm未満の粒子が占める割合:49%、粒子径0.4μm未満の粒子の割合:13%、粒子径4.2μm以上の粒子の割合:38%)100部、バインダーとなるSBラテックスA5部、水酸化ナトリウム0.1部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部並びに希釈水を混合して固形分65%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が65%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.7μmとなるように調整した。
カオリンA100部、バインダーとなるNBラテックスC(ブタジエン含有率40%、ガラス転移温度−18℃)5部、水酸化ナトリウム0.1部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部並びに希釈水を混合して固形分65%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、スーパーカレンダー処理してインクジェット記録媒体を得た。カレンダー処理の条件は、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が65%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ0.8μmとなるように調整した。
合成非晶質シリカ(ファインシールX−60:トクヤマ社製)80部、合成非晶質シリカ(ファインシールX−37B:トクヤマ社製)20部、バインダーとなるポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)30部及びエチレン酢酸ビニルエマルジョン5部、ポリアミン系染料定着剤10部、消泡剤(SNデフォーマー480:サンノプコ社製)0.5部並びに希釈水を添加して固形分15%の塗料を得た。
この塗料を、ブレードコーターを用いて片面あたり塗工量15g/m2となるように原紙上に両面塗工した。塗工後、紙中水分率5%となるまで乾燥し、表面粗さが2.8μmとなるようにカレンダーを調整したスーパーカレンダー処理を施してインクジェット記録媒体を得た。
スーパーカレンダー処理時のカレンダー圧を実施例11より下げ、JIS Z8741に基づく光入射角75度の白紙光沢度が40%となり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さ1.8μmとなるように調整したこと以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録媒体を得た。
1−1.白紙光沢度
JIS Z8741に準じて、インク受容層表面の白紙光沢度(光入射角75度)を光沢度計(村上色彩技術研究所製、True GLOSS GM−26PRO)を用いて測定した。
1−2.表面粗さ
JIS P8151に準じて、クランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときのインク受容層の表面粗さを、表面粗さ計(MESSMER社製、PAKER PRINT−SURF ROUGHNESS TESTER MODEL NO. ME−90)を用いて測定した。
1−3.透気抵抗度
JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.5−2に準じて、インクジェット記録媒体の透気抵抗度を、王研式透気度計(旭精工社製、デジタル型王研式透気度・平滑度試験機 型式EYO−55−1MS)を用いて測定した。
下記の市販の顔料インクジェットプリンター2台を用いてそれぞれ印字を行い、以下の評価方法に準じて印字評価した。評価プリンター1は、純正インク(顔料インク)を使用して印字した。評価プリンター2は、純正インクを上記インクセットAに変えて印字した。
評価プリンター1:セイコーエプソン社製、PX−G900、「普通紙/きれい」モード
評価プリンター2:リコー社製、IPSiO GX5000、「光沢紙/高速」モード
2−1.フェザーリング
上記評価プリンター1,2を用いて、0.75ポイント、1.5ポイント、2.25ポイントの太さの直線を互いに接しないように、かつ各線をできるだけ接近させて平行に並べて印字し、インクの滲み(フェザーリング)を目視して、以下の基準で評価した。
○:滲みが無く、良好なレベルである。
△:若干滲みがあるが、実用上問題の無いレベルである。
×:滲みが目立ち、実用に耐えないレベルである。
上記評価プリンター1,2を用いて、紅色と黄色のベタ四角形を互いに接するように印字し、色境界部分の滲み(ブリード)を目視し、以下の基準で評価した。
○:色境界滲みが無く、良好なレベルである。
△:若干色境界滲みがあるが、実用上問題の無いレベルである。
×:色境界滲みが目立ち、実用に耐えないレベルである。
上記評価プリンター1,2を用いて、緑色のベタ四角形を印字し、印字濃度のムラを目視し、以下の基準で評価した。
◎:印字濃度のムラが全く無く、非常に良好なレベルである。
○:印字濃度のムラが殆ど無く、良好なレベルである。
△:若干印字濃度のムラがあるが、実用上問題の無いレベルである。
×:印字濃度のムラが目立ち、実用に耐えないレベルである。
上記評価プリンター1,2を用いて、0.75ポイントの太さの黒色直線を印字し、印字直後に指で擦り、以下の基準で乾燥性を評価した。
○:指で擦っても印字部が殆ど延びず、乾燥が速く、良好なレベルである。
△:指で擦ると印字部が若干延び、やや乾燥が遅いが、実用上問題の無いレベルである。
×:指で擦ると印字部が延び、乾燥が遅く、実用に耐えないレベルである。
上記評価プリンター2を用いて、紅色のベタ四角形を印字し、印字して24時間経過後にJIS Z0849に準じて摩擦試験機II形(スガ試験機社製、摩擦試験機 型式FR−2型)を用い、綿布にてベタ印字部を30回往復して擦り、以下の基準で印字部の耐擦過性を評価した。
○:綿布にインクが殆ど移らず、良好なレベルである。
△:綿布にインクが若干移るが、実用上問題の無いレベルである。
×:綿布にインクが移り、実用に耐えないレベルである。
上記評価プリンター1,2を用いて所定のパターンをインクジェット印字した。これと同一のパターンをオフセット印刷用グロス調塗工紙(オーロラコート:日本製紙社製、坪量104.7g/m2)にオフセット印刷した。インクジェット印刷物の見た目や手触り等の質感をオフセット印刷物と比較し、以下の基準で評価した。
○:見た目や手触り等の質感がオフセット印刷用グロス調塗工紙に近く、オフセット印刷物の風合いを有している。
×:見た目や手触り等の質感がオフセット印刷用グロス調塗工紙と異なり、オフセット印刷物の風合いを有していない。
体積基準の積算値で0.4μm以上4.2μm未満の粒子が占める割合が64%未満であるカオリンを用いた比較例2、7、8の場合や、0.4μm以上4.2μm未満の粒子が体積基準の積算値で64%以上を占めるカオリンの含有割合が、インク受容層中の無機顔料100部に対して60質量部未満である比較例3、4の場合もベタ部の印字ムラが顕著になった。これは、インク受容層に含まれる無機顔料全体の粒度分布の幅がブロードになり、無機顔料が細密充填されるためにインク受容層中の空隙量が減少し、インク吸収性が低下したためと考えられる。なお、インク受容層中の顔料として重質炭酸カルシウム又は軽質炭酸カルシウムの割合が多い場合には白紙光沢度を上げることが困難になるため、目標の光沢度を得るためにカレンダー処理を強線圧で行わなければならず、インク受容層の空隙が著しく減少し、インク吸収性が低下したためとも考えられる。
スーパーカレンダー処理の条件を変えることによりインク受容層の表面粗さが1.8μmとなった比較例11の場合も、インク吸収性等の印字品質は向上したが、オフセット印刷用グロス調塗工紙の風合いを得ることはできなかった。
Claims (3)
- 木材パルプを主成分とする原紙の片面又は両面に、ブタジエン含有率が50質量%以上のアクリロニトリルブタジエン系共重合体を含むバインダーと、無機顔料とを含有するインク受容層を有し、前記無機顔料100質量部に対する前記アクリロニトリルブタジエン系共重合体の含有割合が1質量部以上8質量部以下であり、かつ前記無機顔料の60質量%以上は、レーザー回折法により測定したときに0.4μm以上4.2μm未満の粒子が体積基準の積算値で64%以上を占めるカオリンであり、JIS P8151に従ってクランプ圧を1000kPaとしハードバッキングを用いたときの前記インク受容層の表面粗さが0.6μm以上1.4μm以下であるインクジェット記録媒体。
- 前記インク受容層表面のJIS Z8741による光入射角75度の白紙光沢度が55%以上80%以下である請求項1に記載のインクジェット記録媒体。
- 請求項1又は2記載のインクジェット記録媒体に対し、
少なくとも水、粒子状の着色剤、及び湿潤剤を含有するインクを用いて画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282836A JP5025001B2 (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 |
KR1020107009197A KR101211822B1 (ko) | 2007-10-31 | 2008-10-30 | 잉크젯 기록 매체 및 잉크젯 기록 방법 |
US12/740,894 US8399076B2 (en) | 2007-10-31 | 2008-10-30 | Inkjet recording medium and inkjet recording method |
PCT/JP2008/069746 WO2009057690A1 (ja) | 2007-10-31 | 2008-10-30 | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 |
CN200880114358XA CN101842244B (zh) | 2007-10-31 | 2008-10-30 | 喷墨记录介质及喷墨记录方法 |
MYPI2010001958A MY153349A (en) | 2007-10-31 | 2008-10-30 | Inkjet recording medium and an inkjet recording method |
EP20080845991 EP2210742B1 (en) | 2007-10-31 | 2008-10-30 | Ink-jet recording medium, and ink-jet recording method |
AU2008319831A AU2008319831B2 (en) | 2007-10-31 | 2008-10-30 | Ink-jet recording medium, and ink-jet recording method |
TW97141982A TWI430896B (zh) | 2007-10-31 | 2008-10-31 | Ink jet recording medium and ink jet recording method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282836A JP5025001B2 (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009107241A true JP2009107241A (ja) | 2009-05-21 |
JP5025001B2 JP5025001B2 (ja) | 2012-09-12 |
Family
ID=40591074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007282836A Expired - Fee Related JP5025001B2 (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8399076B2 (ja) |
EP (1) | EP2210742B1 (ja) |
JP (1) | JP5025001B2 (ja) |
KR (1) | KR101211822B1 (ja) |
CN (1) | CN101842244B (ja) |
AU (1) | AU2008319831B2 (ja) |
MY (1) | MY153349A (ja) |
TW (1) | TWI430896B (ja) |
WO (1) | WO2009057690A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015057316A (ja) * | 2013-08-13 | 2015-03-26 | 王子ホールディングス株式会社 | インクジェット印刷用塗工紙 |
JP2016016518A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | 三菱製紙株式会社 | 昇華捺染用紙 |
JP2017170691A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録用紙の製造方法 |
JP2018089954A (ja) * | 2016-12-02 | 2018-06-14 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | 転写材、記録物、および記録物の製造方法 |
US10308057B2 (en) | 2016-12-02 | 2019-06-04 | Canon Finetech Nisca Inc. | Transfer material, printed material, and manufacturing method for printed material |
JP2020084095A (ja) * | 2018-11-29 | 2020-06-04 | 理想科学工業株式会社 | 水性インク用表面処理剤及び加飾物品の製造方法 |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5025001B2 (ja) | 2007-10-31 | 2012-09-12 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 |
JPWO2009066662A1 (ja) * | 2007-11-19 | 2011-04-07 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
MY151972A (en) * | 2008-03-05 | 2014-07-31 | Jujo Paper Co Ltd | Inkjet recording medium |
JP5672065B2 (ja) * | 2010-03-02 | 2015-02-18 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、並びに、インクジェット記録用インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 |
JP5601075B2 (ja) | 2010-08-04 | 2014-10-08 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物 |
JP5793840B2 (ja) | 2010-08-19 | 2015-10-14 | 株式会社リコー | 液体組成物、記録方法、及び記録物 |
JP5552995B2 (ja) | 2010-10-19 | 2014-07-16 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法、画像形成物 |
US8919945B2 (en) | 2011-04-12 | 2014-12-30 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet ink, pigment dispersion, image forming method, inkjet recording apparatus, ink cartridge, and print |
JP6040539B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2016-12-07 | セイコーエプソン株式会社 | インクセットおよび記録装置 |
EP2679395B1 (en) * | 2012-06-28 | 2017-01-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
JP6107141B2 (ja) | 2013-01-07 | 2017-04-05 | 株式会社リコー | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP5711838B1 (ja) * | 2013-11-29 | 2015-05-07 | 理想科学工業株式会社 | 多孔質基材の加飾方法及び加飾装置並びに加飾物品 |
JP6600483B2 (ja) | 2015-04-30 | 2019-10-30 | 理想科学工業株式会社 | 調湿基材用水性インクジェットインク及び加飾された調湿基材の製造方法 |
JP6507021B2 (ja) * | 2015-04-30 | 2019-04-24 | 理想科学工業株式会社 | 調湿基材用水性インクジェットインク及び加飾された調湿基材の製造方法 |
CN110621354B (zh) * | 2017-07-21 | 2023-03-10 | 矿物快速护理有限公司 | 新颖止血用伤口敷料 |
GB201814668D0 (en) * | 2018-09-10 | 2018-10-24 | Ricoh Co Ltd | Printed substrate and method for printing onto a substrate |
CN113122056A (zh) * | 2021-04-19 | 2021-07-16 | 浙江福莱新材料股份有限公司 | 一种喷墨涂液及其制备方法,防水喷墨聚丙烯膜 |
Family Cites Families (41)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2750534B2 (ja) | 1989-04-17 | 1998-05-13 | 日本製紙株式会社 | 記録紙 |
JP2961955B2 (ja) | 1990-06-23 | 1999-10-12 | 王子製紙株式会社 | 記録用シート |
JPH04195795A (ja) | 1990-11-26 | 1992-07-15 | Hitachi Ltd | 半導体記憶装置 |
JP2927377B2 (ja) | 1992-08-07 | 1999-07-28 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録用紙及びその製造方法 |
JPH0911613A (ja) | 1995-04-25 | 1997-01-14 | Seiko Epson Corp | 記録媒体およびインクジェット記録方法 |
JP3736891B2 (ja) | 1996-03-28 | 2006-01-18 | 王子製紙株式会社 | インクジェット記録用シート及びその製造方法 |
US6150289A (en) * | 1997-02-14 | 2000-11-21 | Imerys Pigments, Inc. | Coating composition for ink jet paper and a product thereof |
JP2000085242A (ja) | 1998-09-10 | 2000-03-28 | Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録用紙 |
JP3986258B2 (ja) * | 2000-01-31 | 2007-10-03 | 日本製紙株式会社 | 顔料インクに好適なインクジェット記録媒体 |
JP4747405B2 (ja) | 2000-09-06 | 2011-08-17 | 日本製紙株式会社 | グラビア印刷用塗工紙 |
JP4390382B2 (ja) | 2000-12-01 | 2009-12-24 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録用光沢紙 |
EP1391301B1 (en) * | 2001-04-24 | 2011-06-08 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording method, ink set, and recorded matter using them |
JP4626100B2 (ja) * | 2001-06-27 | 2011-02-02 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | インクジェット記録方法 |
JP2003277544A (ja) | 2002-03-27 | 2003-10-02 | Jsr Corp | 共重合体ラテックス |
JP3925316B2 (ja) | 2002-06-11 | 2007-06-06 | 富士ゼロックス株式会社 | インクジェット記録方法 |
EP1564018A1 (en) | 2002-08-12 | 2005-08-17 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Ink-jet recording medium |
JP3659947B2 (ja) | 2002-08-26 | 2005-06-15 | 大王製紙株式会社 | インクジェット記録用紙またはオフセット印刷用紙 |
JP2004122707A (ja) | 2002-10-07 | 2004-04-22 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録用紙 |
JP2004181875A (ja) | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Nisshinbo Ind Inc | インクジェット記録用シート |
JP2004209965A (ja) | 2002-12-17 | 2004-07-29 | Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録用塗工紙及びその記録物 |
JP2004270104A (ja) | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Oji Paper Co Ltd | 印刷用顔料塗被紙 |
JP3699096B2 (ja) | 2003-07-15 | 2005-09-28 | 日本製紙株式会社 | インクジェット用記録媒体 |
ES2282855T3 (es) | 2003-03-31 | 2007-10-16 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Medio para impresion por chorro de tinta. |
JP2005262512A (ja) | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シートの製造方法 |
JP2005280147A (ja) | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP3699107B1 (ja) | 2004-06-10 | 2005-09-28 | 日本製紙株式会社 | インクジェット用記録媒体 |
JP4082399B2 (ja) | 2004-09-27 | 2008-04-30 | 日本製紙株式会社 | インクジェット用記録媒体 |
JP2006188554A (ja) | 2004-12-28 | 2006-07-20 | Nippon Zeon Co Ltd | インクジェット記録媒体用重合体ラテックス、およびインクジェット記録媒体用塗工組成物 |
US7533980B2 (en) | 2005-02-15 | 2009-05-19 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Ink set and media for ink-jet printing |
JP4305404B2 (ja) | 2005-03-16 | 2009-07-29 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
JP4347840B2 (ja) | 2005-09-28 | 2009-10-21 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
JP4458280B2 (ja) | 2005-09-30 | 2010-04-28 | 日本ゼオン株式会社 | インクジェット記録媒体用重合体ラテックス、およびインクジェット記録媒体用塗工組成物 |
JP2007130875A (ja) | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP4459156B2 (ja) | 2005-11-16 | 2010-04-28 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録シート及びその製造方法 |
JP2007261034A (ja) | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JP2007260999A (ja) | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JP2008238611A (ja) | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
EP2196320A4 (en) | 2007-09-29 | 2011-03-09 | Jujo Paper Co Ltd | INK JET PRINTING MEDIUM AND METHOD FOR PRODUCING THE SAME |
JP5025001B2 (ja) | 2007-10-31 | 2012-09-12 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 |
JPWO2009066662A1 (ja) | 2007-11-19 | 2011-04-07 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
EP2261043A4 (en) | 2008-03-27 | 2011-07-06 | Jujo Paper Co Ltd | INK HEAD RECORDING MEDIUM AND METHOD FOR PRODUCING THE INK HEAD RECORDING MEDIUM |
-
2007
- 2007-10-31 JP JP2007282836A patent/JP5025001B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2008
- 2008-10-30 EP EP20080845991 patent/EP2210742B1/en not_active Not-in-force
- 2008-10-30 AU AU2008319831A patent/AU2008319831B2/en not_active Ceased
- 2008-10-30 WO PCT/JP2008/069746 patent/WO2009057690A1/ja active Application Filing
- 2008-10-30 MY MYPI2010001958A patent/MY153349A/en unknown
- 2008-10-30 US US12/740,894 patent/US8399076B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2008-10-30 CN CN200880114358XA patent/CN101842244B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2008-10-30 KR KR1020107009197A patent/KR101211822B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2008-10-31 TW TW97141982A patent/TWI430896B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015057316A (ja) * | 2013-08-13 | 2015-03-26 | 王子ホールディングス株式会社 | インクジェット印刷用塗工紙 |
JP2016016518A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | 三菱製紙株式会社 | 昇華捺染用紙 |
JP2017170691A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録用紙の製造方法 |
JP2018089954A (ja) * | 2016-12-02 | 2018-06-14 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | 転写材、記録物、および記録物の製造方法 |
US10308057B2 (en) | 2016-12-02 | 2019-06-04 | Canon Finetech Nisca Inc. | Transfer material, printed material, and manufacturing method for printed material |
JP2020084095A (ja) * | 2018-11-29 | 2020-06-04 | 理想科学工業株式会社 | 水性インク用表面処理剤及び加飾物品の製造方法 |
JP7188995B2 (ja) | 2018-11-29 | 2022-12-13 | 理想科学工業株式会社 | 水性インク用表面処理剤及び加飾物品の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2210742A4 (en) | 2012-08-08 |
CN101842244A (zh) | 2010-09-22 |
MY153349A (en) | 2015-01-29 |
EP2210742B1 (en) | 2014-01-08 |
KR20100074231A (ko) | 2010-07-01 |
AU2008319831A1 (en) | 2009-05-07 |
TWI430896B (zh) | 2014-03-21 |
JP5025001B2 (ja) | 2012-09-12 |
WO2009057690A1 (ja) | 2009-05-07 |
EP2210742A1 (en) | 2010-07-28 |
AU2008319831B2 (en) | 2011-09-22 |
US8399076B2 (en) | 2013-03-19 |
CN101842244B (zh) | 2011-08-03 |
KR101211822B1 (ko) | 2012-12-12 |
US20100277541A1 (en) | 2010-11-04 |
TW200932569A (en) | 2009-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5025001B2 (ja) | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 | |
JP5118832B2 (ja) | 記録用インク及びインクメディアセット、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP5263584B2 (ja) | インクジェット記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
JP5097395B2 (ja) | 記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 | |
JP5299748B2 (ja) | インクジェット記録方法、そのための記録メディア及び水系インク | |
JP6292330B2 (ja) | インク、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及び記録セット | |
KR100980746B1 (ko) | 안료 분산체, 기록용 잉크, 잉크 카트리지, 잉크젯 기록방법 및 잉크젯 기록 장치 | |
JP5509603B2 (ja) | 記録方法、およびクリアインク | |
JP2008260279A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP5167178B2 (ja) | 強光沢バリアブル印刷用メディアおよび記録方法 | |
JP2010173286A (ja) | 記録方法、インク、およびメディア | |
JP2007203544A (ja) | 記録方法および印刷物 | |
JP5138435B2 (ja) | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 | |
JP4936527B2 (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JP2008229965A (ja) | インクジェット装置、これを用いた印刷方法、実行させるプログラム、及びインク | |
JP5138434B2 (ja) | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 | |
JP2008238611A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JP2009233936A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JP2008126643A (ja) | 記録方法および印刷物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100819 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120618 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120618 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5025001 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |