JP2009104159A - 隠蔽ラベルシート - Google Patents

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Abstract

【課題】大きなコストをかけずに、隠蔽情報がスキミングされた事実確認することができる隠蔽ラベルシートを提供する
【解決手段】隠蔽ラベルシート10は、情報記入欄11aを有する情報記入片11と、情報記入片11の一辺に連接され、少なくとも情報記入欄11aを隠蔽する隠蔽片12と、情報記入片11と隠蔽片12とを再剥離再貼付可能な剥離粘着層13と、剥離粘着層13を保護する保護紙14と、情報記入片11と隠蔽片12とが貼り合わせられた状態で、少なくとも一端部を通常状態で剥離しないように接着する強接着部15と、強接着部15を使用前に覆い、使用時に剥離する剥離紙16と、開封時に強接着部15を分離するマイクロミシン目17等とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記入欄を隠蔽して、郵送又は配送することができる隠蔽ラベルシートに関するものである。
この種の隠蔽ラベルシートは、エンドユーザーが、プライバシー情報(住所,氏名,年齢,電話番号など)を記入して、何らかのサービスや商品を購入するために、郵送又は配送用の申込書において、そのプライバシー情報を保護するために使用されている。
このような隠蔽ラベルシートとして、例えば、記入した情報面を、再剥離性粘着剤で擬似接着して郵送できるようにした口座振替申込用葉書用紙があり(例えば、特許文献1)、従来のように、複雑な構成からなる積層フィルムと比較すれば、簡便で安価に提供できるというメリットがある。
特開平11−70767号公報
しかし、上述した従来の隠蔽ラベルシートは、再剥離性粘着剤を使用するために、複数回の再剥離・再接着が可能であり、途中で悪意のある第三者が一旦剥がして内容を確認してから、再度接着させてしまえば、隠蔽情報がスキミングされてしまっても、事実確認することができない、という問題があった。
そうはいっても、隠蔽しないことは、エンドユーザー側の抵抗感も強く、業者側へのサービスや商品の申込が進まず、また、エンドユーザー側で抵抗の少ない形態、例えば、封書や特殊な積層ラベルにすれば、申込書のコスト自体が膨大となり、業者側の負担が大きくなる、という相反する問題があった。
そこで、本発明の課題は、大きなコストをかけずに、隠蔽情報がスキミングされた事実確認することができる隠蔽ラベルシートを提供することである。
前記課題を解決するために、請求項の発明は、情報記入欄を有する情報記入片と、前記情報記入片の一辺に連接され、少なくとも前記情報記入欄を隠蔽する隠蔽片と、前記情報記入片と前記隠蔽片とを再剥離再貼付可能な剥離構造と、前記情報記入片と前記隠蔽片とが貼り合わせられた状態で、少なくとも一端部を通常状態で剥離しないように接着する強接着部と、開封時に前記強接着部を分離する分離予定部と、を備え
前記強接着部は、前記剥離構造のある片の同一の面に形成されており、前記強接着部と前記剥離構造とを一体に保護する保護シートを備えること、を特徴とする隠蔽ラベルシートである。
以上詳しく説明したように、本発明によれば、強接着部を設け、開封時に、分離予定部で分離されるので、開封されて隠蔽情報がスキミングされた場合に、その事実確認することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しくに説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による隠蔽ラベルシートの第1実施形態を示す図である。
第1実施形態の隠蔽ラベルシート10は、情報記入欄11aを有する情報記入片11と、情報記入片11の一辺に連接され、少なくとも情報記入欄11aを隠蔽する隠蔽片12と、情報記入片11と隠蔽片12とを再剥離再貼付可能な剥離粘着剤層13と、剥離粘着層13を保護する保護層14と、情報記入片11と隠蔽片12とが貼り合わせられた状態で、少なくとも一端部を通常状態で剥離しないように接着する強接着部15と、強接着部15を使用前に覆い、使用時に剥離する剥離紙16と、開封時に強接着部15を分離するマイクロミシン目(分離予定部)17等とを備えている。
次に、第1実施形態に係る隠蔽ラベルシート10の使用方法を説明する。
まず、図1(A)に示すように、情報記入片11の情報記入欄11aに必要事項を記入する。
ついで、図1(B)に示すように、再剥離粘着剤層13を保護する保護紙14と、強粘着部15を保護する剥離紙16を剥がす。
さらに、図1(C)に示すように、再剥離粘着剤層13が、記入欄11aに重なるように折りたたむ。このとき、一端部は、強接着部15によって、完全接着する。この状態でポストに投函する。
最後に、図1(D)に示すように、業者側に届けられた隠蔽シート10は、強接着部15より内側に設けられたマイクロミシン目17で開封され、記入内容が確認される。
このように、第1実施形態によれば、強接着部15を設け、開封時に、マイクロミシン目17で分離されるので、開封されて隠蔽情報がスキミングされた場合に、その事実確認することができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明による隠蔽ラベルシートの第2実施形態を示す図である。
なお、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
第2実施形態の隠蔽ラベルシート10Aは、第1実施形態の隠蔽ラベルシート10と異なり、強接着部15A及び剥離紙16Aが、情報記入片11の裏面側に設けられている点である。
次に、第2実施形態に係る隠蔽ラベルシート10Aの使用方法を説明する。
まず、図2(A)に示すように、情報記入片11の情報記入欄11aに必要事項を記入する。
ついで、図2(B)に示すように、再剥離粘着剤層13を保護する保護紙14と、強粘着部15Aを保護する剥離紙16Aを剥がす。実際は、保護紙14を剥がして、2つ折りしてから、剥離紙16Aを剥がして封緘するとよい。
さらに、図2(C)に示すように、再剥離粘着剤層13が、記入欄11aに重なるように折りたたむ。このとき、一端部は、矢印Cのように巻き込むようにして、強接着部15によって、完全接着する。この状態でポストに投函する。
最後に、図2(D)に示すように、業者側に届けられた隠蔽シート10Aは、強接着部15Aより内側に設けられたマイクロミシン目17で開封され、記入内容が確認される。
このように、第2実施形態によれば、強接着部15Aを情報記入片11の裏面側に設けたので、第1実施形態よりも情報量が多くなる、利点がある。
(第3実施形態)
図3は、本発明による隠蔽ラベルシートの第3実施形態を示す図である。
第3実施形態の隠蔽ラベルシート10Bは、第1実施形態の隠蔽ラベルシート10と異なり、強接着部15B及び剥離紙16Bが、隠蔽片12の表面側に設けられている点である。
このように、第3実施形態は、剥がす紙片(保護紙14、剥離紙16B)が片面にあるので、(1)折り返す手間もなく、貼りズレも起こりにくいなどの点で貼りやすい、(2)積み重ねて、折り機等で給紙するときに、重送しにくい、という利点がある。
第3実施形態の使用方法は、第2実施形態に近く[図2(C)参照]、情報量が多くなる、利点がある。
(第4実施形態)
図4は、本発明による隠蔽ラベルシートの第4実施形態を示す図である。
第4実施形態の隠蔽ラベルシート10Cは、第2実施形態の隠蔽ラベルシート10Bと同様に剥がす紙片が片面にあるタイプであるが、強接着部15Cが、隠蔽片12の表面側の、連接辺以外の3辺(逆コの字型)に形成されており、剥離紙16Cで、再剥離粘着剤層13と強粘着部15Cが一括して剥離可能である点で相違している。
第4実施形態の使用方法も、第2実施形態に近く[図2(C)参照]、情報量が多くなる、利点がある。
(第5実施形態)
図5は、本発明による隠蔽ラベルシートの第5実施形態を示す図である。
第5実施形態の隠蔽ラベルシート10Dは、第2実施形態の隠蔽ラベルシート10Cと同様に剥がす紙片が片面にあるタイプであるが、第4実施形態と同様に、剥離紙16Dで、再剥離粘着剤層13と強粘着剤部15Dが一括して剥離可能である。
さらに、強接着部15Dを周縁部の全面に広げたため、封緘後は、セキュリティ性が高い。
また、再剥離粘着剤層13は、逆コの字型に塗ってあり、第4実施形態とは、開封時の面積が違う。なお、この場合には、葉書扱いにならない。
さらに、開封後も、再剥離粘着剤層13で簡易隠蔽状態で保護される。
(第6実施形態)
図6は、本発明による隠蔽ラベルシートの第6実施形態を示す図である。
第6実施形態の隠蔽ラベルシート10Eは、情報記入片11と隠蔽片12とが貼り合わせられた状態で、少なくとも一端部を通常状態で剥離しないように接着する強接着剤15Eを、塗るための強接着剤塗布領域11eが、情報記入片11の1辺に設けられている。
次に、第6実施形態に係る隠蔽ラベルシート10Eの使用方法を説明する。
まず、図6(A)に示すように、情報記入片11の情報記入欄11aに必要事項を記入する。
ついで、図6(B)に示すように、再剥離粘着剤層13を保護する保護紙14を剥がす。
ここで、通常の場合には、マイクロミシン目17を切り取って貼り合せる。
一方、隠蔽性アップしたい場合には、記入片11の端部11eに糊15Eを塗る。
さらに、図6(C)に示すように、再剥離粘着剤層13が、記入欄11aに重なるように折りたたむ。このとき、糊15Eを塗った場合、強接着部(15E)によって端部が完全接着する。この状態でポストに投函する。
最後に、図6(D)に示すように、業者側に届けられた隠蔽シート10Eは、強接着部15Eより内側に設けられたマイクロミシン目17で開封され、又は、端部から開封して、記入内容が確認される。
このように、第6実施形態によれば、必ずしも、強接着部が必要ない場合に好適に使用できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1) 後から糊を塗る第6実施形態は、その構成上矛盾しない限り、第1〜第5実施形態の場合にも、適用することができる。
(2) 剥離構造は、再剥離再貼付可能な粘着剤を例に説明したが、一部に擬似接着構造を有する積層ラベルであってもよい。
(3) 葉書を想定して説明したが、郵便規則に適合しないサイズのものや、封筒、宅配便で運ぶもの、手渡しする給与袋などであってもよい。
(4) マイクロミシン目の例で説明したが通常のミシン目であってもよい。
本発明による隠蔽ラベルシートの第1実施形態を示す図である。 本発明による隠蔽ラベルシートの第2実施形態を示す図である。 本発明による隠蔽ラベルシートの第3実施形態を示す図である。 本発明による隠蔽ラベルシートの第4実施形態を示す図である。 本発明による隠蔽ラベルシートの第5実施形態を示す図である。 本発明による隠蔽ラベルシートの第6実施形態を示す図である。
符号の説明
10、10A〜10E 隠蔽ラベルシート
11 情報記入片
11a 情報記入欄
12 隠蔽片
13 剥離粘着層
14 保護層
15 強接着部
16 剥離紙
17 マイクロミシン目

Claims (1)

  1. 情報記入欄を有する情報記入片と、
    前記情報記入片の一辺に連接され、少なくとも前記情報記入欄を隠蔽する隠蔽片と、
    前記情報記入片と前記隠蔽片とを再剥離再貼付可能な剥離構造と、
    前記情報記入片と前記隠蔽片とが貼り合わせられた状態で、少なくとも一端部を通常状態で剥離しないように接着する強接着部と、
    開封時に前記強接着部を分離する分離予定部と、
    を備えた隠蔽ラベルシートにおいて、
    前記強接着部は、前記剥離構造のある片の同一の面に形成されており、
    前記強接着部と前記剥離構造とを一体に保護する保護シートを備えること、
    を特徴とする隠蔽ラベルシート。
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