JP2009096435A - 断熱パネルを備えたウイング車のシール装置 - Google Patents
断熱パネルを備えたウイング車のシール装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ウイングの周縁部の端面にウイング側ガスケットGW1を設置するとともに、ウイング側ガスケットGW1が当接する箱型荷台の固定部分にも近接して固定側ガスケットGF1を設置し、両方のガスケットが、ウイングの閉鎖によって変形し互いに接触するよう配置する(図はウイングとセンタービーム8との当接部分を示す)。ウイング側ガスケットはウイングの端面の全周に亘って設置され、固定側ガスケットは、ウイングの閉鎖時にウイングと対向する固定部分の全体に設置される。両方のガスケットが接触しているので、ウイング周縁部のシール性が向上し、かつ、ウイングと箱型荷台の固定部分との相対的な移動が抑制され、車両走行中の振動等により気密性が損なわれることはない。
【選択図】図1
Description
本発明は、定温輸送用等のウイング車において、ウイング当り部のシール構造を改善して荷室の気密性を高め、荷室内を非常に低い温度に確実に保持することを可能とし、併せて冷凍装置の熱負荷を軽減することを課題とする。
「箱型荷台の固定部分とは分離して跳ね上げ式に開閉されるウイングを備え、前記ウイング及び前記箱型荷台の周囲の面には断熱パネルが取り付けられた車両用ウイングボディのシール装置であって、
前記ウイングの閉鎖時において前記箱型荷台の固定部分と対向する前記ウイングの周縁部には、ウイング側ガスケットが設置されており、さらに、
前記ウイングの閉鎖時において前記ウイングの周縁部が対向する前記箱型荷台の固定部分には、固定側ガスケットが設置されるとともに、前記ウイング側ガスケット及び前記固定側ガスケットは、前記ウイングの閉鎖によって対向面に当接して変形し、両ガスケットが互いに接触するように設置されている」
ことを特徴とする車両用ウイングボディのシール装置となっている。
このような2個のガスケットの配置によって、ウイングの閉鎖時には、ウイング側ガスケットの先端部分と対向面との当接部、固定側ガスケットの先端部分と対向面との当接部の外に、両ガスケットの接触部分にもシール面が形成される。これら3個のシール面を屈曲しながら通過するような空気の流通は殆ど生じることはなく、ウイング当り部の気密性が格段に向上する。
図2は、ウイングの屋根パネル41の前部と後部のウイング当り部に置かれるシール装置を断面図で表すものであり、このうち、屋根パネル41の前部のシール装置を拡大図に示している。箱型荷台の前面パネル1(図6)は、ウイングを開閉する油圧シリンダが取り付けられる上部レール11を備え、また、屋根パネル41の前部には、車両の横方向に延びる断面コ字状の補強部材RFが取り付けてあり、これに油圧シリンダのロッドが連結される。屋根パネル41の断熱パネルの前方端部には、矩形断面部を有する型材43がリベットにより固定され、補強部材RFが溶接されたステンレス等の縁部材44と型材43とが、やはりリベットを用いて固定されている。縁部材44の端部は型材43の凹所に差し込まれて保持されており、これらは、図7の枠部材に対応するものである。また、後部ドア3が嵌め込まれる後部フレームも、油圧シリンダが取り付けられる上部レール21を備え、屋根パネル41の後部は、その前部と同様の構造となっている。
上述の実施例では、荷室内を極めて低温に保持する冷凍車に適用する場合について説明したが、本発明はいわゆる冷蔵車等に適用可能であることはいうまでもない。また、上述の実施例のウイング側ガスケットは、固定側ガスケットよりも荷室の外側に配置されているが、これを内側に配置してもよく、また、ウイング側ガスケット又は固定側ガスケットを多重に配置する、両ガスケットの取り付け部の細部構造を変更するなど、実施例に対し種々の変形が可能であることは明らかである。
11 上部レール
12 コーナーポスト
2 後部フレーム
21 上部レール
22 側部ポスト
4 ウイング
41 屋根パネル
42 側面パネル
5 煽り板
8 センタービーム
GW1、GW2、GW3 ウイング側ガスケット
GF1、GF2、GF3 固定側ガスケット
GW5 ウイング下端ガスケット
GE 縁部ガスケット
PW1、PW2、PW3 断熱部材(ウイング側)
PF1、PF2、PF3 断熱部材(固定側)
Claims (6)
- 箱型荷台の固定部分とは分離して跳ね上げ式に開閉されるウイングを備え、前記ウイング及び前記箱型荷台の周囲の面には断熱パネルが取り付けられた車両用ウイングボディのシール装置であって、
前記ウイングの閉鎖時において前記箱型荷台の固定部分と対向する前記ウイングの周縁部には、ウイング側ガスケットが設置されており、さらに、
前記ウイングの閉鎖時において前記ウイングの周縁部が対向する前記箱型荷台の固定部分には、固定側ガスケットが設置されるとともに、前記ウイング側ガスケット及び前記固定側ガスケットは、前記ウイングの閉鎖によって対向面に当接して変形し、両ガスケットが互いに接触するように設置されていることを特徴とする車両用ウイングボディのシール装置。 - 前記箱型荷台は、前記ウイングの閉鎖時において前記ウイングの周縁部が対向する、固定された前記箱型荷台の前面及び後面の周囲部分と、屋根の中央に前後方向に延びるセンタービームとを備えており、前記ウイング側ガスケット及び前記固定側ガスケットが、前記ウイングと前記箱型荷台の前面及び後面の周囲部分との間、並びに前記ウイングと前記センタービームとの間にそれぞれ連続して設置されている請求項1に記載の車両用ウイングボディのシール装置。
- 前記ウイング側ガスケット及び前記固定側ガスケットは、断面が中空形状の管状ガスケットである請求項1又は請求項2に記載の車両用ウイングボディのシール装置。
- 前記ウイングには、前記ウイング側ガスケットよりも外側に、縁部ガスケットが設置されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用ウイングボディのシール装置。
- 前記ウイングの閉鎖時において前記ウイング側ガスケット及び前記固定側ガスケットが当接する部位には、合成樹脂の断熱部材が配置されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用ウイングボディのシール装置。
- 前記箱型荷台がその側面の下部に開閉可能な煽り板を備え、かつ、前記ウイングの側面パネルの下部には、前記ウイング側ガスケットと連続するウイング下端ガスケットが設置されており、前記ウイング及び前記煽り板の閉鎖時において、前記ウイング下端ガスケットが前記煽り板の上面に当接する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車両用ウイングボディのシール装置。
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