JP4717047B2 - 断熱パネルを備えたウイング車の屋根構造 - Google Patents

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Description

本発明は、跳ね上げ式に開閉するウイングを備え、断熱パネルで囲まれた荷室内を冷凍装置により冷却するウイング車の箱型荷台に関し、ことに、ウイングの屋根部分の構造に関するものである。
貨物輸送用の車両であるトラックの荷台には、上方が開放された無蓋の荷台や、屋根を備え周囲が密閉された箱型荷台等がある。近年では、風雨などによる貨物の損傷が防止可能であって貨物の梱包を簡易化できるとともに、荷くずれ防止も容易な箱型荷台が広く普及しており、迅速な貨物の積み降ろし等荷役作業の合理化を目的として、跳ね上げ式の屋根を備えたウイングボディと呼ばれる箱型荷台も多用されている。
ウイングボディにおいては、中心線に沿って左右に分割された屋根パネルが荷台の側面パネルと一体となってウイングを構成しており、左右のウイングは、荷台の屋根のセンタービームに取り付けられたヒンジを中心として油圧シリンダ等のアクチュエータにより跳ね上げ式に開閉される。貨物の積み降ろし時には、アクチュエータを作動させてウイングを開き、さらに、荷台の下方側面に配置される煽り板を開くと、荷台の側面が全面に亘り開放されるから、ウイングボディを搭載する車両では荷役作業が大幅に合理化される。比較的特殊な例ではあるが、側面パネルを荷台の床部まで延長し、煽り板を省略したウイングボディも存在する。
また、トラック等による貨物輸送の分野では、消費生活の多様化あるいは利便性の追求に伴って、野菜、果物、魚介類等の生鮮食料品あるいは冷凍食品などの輸送の需要が増加している。生鮮食料品又は冷凍食品等の輸送には、断熱パネルにより囲まれた密閉式の箱型荷台を搭載し、その荷室内の温度を、冷凍装置等を用いて一定温度に保つ定温輸送車が使用され、こうした車両は、荷室内の温度領域に応じて冷蔵車又は冷凍車とも呼ばれている。最近では、食品の安全性に対する要求が厳しくなり、輸送中の荷室内の温度が積載する貨物に応じた適正な範囲から外れないよう厳格に管理する必要が生じており、いわゆる温度管理車の需要が高まっている。定温輸送用車における荷役作業の合理化のため、断熱パネルにより囲まれた箱型荷台をウイングボディとする定温輸送用ウイング車も多く使用される。
定温輸送用ウイング車の一般的な箱型荷台の構造について図3により説明する。荷台の前部には前部フレームを備えた前面パネル1が、後部には後部フレーム2が配置され、後部フレーム2には観音開き式の後部ドア3が取り付けてある。箱型荷台の上部には2枚のウイング4が配置されており、これらは、中央で分割された屋根パネル41と側面パネル42とが一体となった断面L字状のものである。荷台の側面の下部には、煽り板5がヒンジ51によって下側に回動可能に設けられている。荷室内を外気から断熱して低温に保つよう、ウイング4のパネルを含め、箱型荷台の周囲の面には断熱パネルが取り付けられ、前面パネル1の上部には、車両の外側に冷凍装置のエバポレータが装着されるとともに、冷却空気を吹き出す冷気吹出口6が設けられている。
ウイング4を開閉するためのアクチュエータとして、後部フレーム3と左右のウイングの屋根パネル41との間をそれぞれ連結する2個の油圧シリンダ7が設置され、同様な油圧シリンダ7は、前面パネル1の上部にも設置されている。油圧シリンダ7のロッドを伸長すると、図の実線に示すように、ウイング4が上方に移動して荷台の側面の上部が開放され、このときに煽り板5を下側に回動することにより荷台の側面の全面が開放されて、貨物の積み降ろしの作業性が格段に向上する。一方、車両の走行時には、煽り板5を図示の立てた状態で油圧シリンダ7のロッドを短縮すると、図の2点鎖線に示すように、ウイング4が降下してウイング4の側面パネル42の下端部が煽り板5の上端部に当接し、荷台は閉鎖される。
ウイングが油圧シリンダにより開閉されるときは、ウイングの重量を油圧シリンダのロッドで支えるため、ウイングと油圧シリンダとの連結部に大きな荷重が作用する。定温輸送用ウイング車のように、ウイングのパネルが断熱パネルによって構成されているものでは、屋根パネルの前端部及び後端部に強度の大きい金属板からなる縁部材を固着するとともに、縁部材に補強部材を溶接等で固定して油圧シリンダのロッドを連結している。このような従来の屋根パネルの端部の構造を図4に示す。図4(a)は定温輸送用ウイング車の箱型荷台の概略図、図4(b)は(a)におけるX−X矢視断面図である。
図4(b)の左側部分に示されるとおり、屋根パネル41の主体部をなす断熱パネルの前端には、ステンレス鋼等の強度の大きい縁部材43が、それに形成された小さな段差Dを断熱パネルに突き当てるようにして、リベット(ブラインドリベット)BRにより固着されている。縁部材43は、図4(a)に示されるように、屋根パネル41の前端に沿って側面パネル42の方向に延びており、その裏面には、断面コ字状の補強部材RFが溶接によって固着してある。ウイング4が閉鎖されたときは、補強部材RFが前面パネル1の上部レール11に対向し、油圧シリンダ7(図3)のロッドの端部は補強部材RFに連結される。
定温輸送用ウイング車では、ウイングの閉鎖時において、ウイングと箱型荷台の周囲部分や煽り板等との隙間から、荷室内の低温空気が漏出したり温度の高い外気が侵入することにより、荷室内の温度が上昇するのを防ぐ必要がある。また、雨水の侵入やほこり等の侵入などにより荷室内の貨物が損傷を起こすことを防止しなければならない。このため、縁部材43の先端には主に水密を目的とするガスケットGEが設置されるとともに、荷室側には、主に気密を目的とするリップ状のガスケットgが設置される。リップ状のガスケットgは、縁部材43の裏面に溶接によって固着された部材RMに合成樹脂の断熱部材を介して取り付けられ、その先端部が上部レール11に固着された断熱部材の対向面に当接している。
屋根パネル41の後端にも、図4(b)の右側部分に示されるとおり、前端と同様な縁部材43と補強部材RFとが設けてある。そして、屋根パネル41の後端と、後部ドア3が嵌め込まれる後部フレーム2の上部レール21との間にも、前端と同様なガスケットによるシール装置が置かれている。定温輸送用ウイング車における、こうした屋根パネルの端部の構造については、例えば、特開2001−260663号公報に開示されている。
特開2001−260663号公報
ウイングの屋根パネル41の端部に装着されるステンレス鋼等の縁部材43は、補強部材RF等が溶接された重量の大きなものである。縁部材43は、段差Dが形成された端部部分においてリベットBRを用いて断熱パネルに結合されており、縁部材43を取り付ける際には、端部部分と断熱パネルとを正確に位置合わせをし、この状態でリベットBRの締結作業を行う必要がある。しかし、端部部分は前後方向の幅が狭く、その前方には縁部材43の重力が作用している。そのため、断熱パネルに対する縁部材43の位置や姿勢が不安定となり易く、リベットにより両者を正確に締結するのは困難な作業となる。
また、断熱パネルが締結される縁部材43の端部部分には、ガスケットgを取り付けるための部材RMが溶接によって固着されるが、このときに溶接時の熱の影響で溶接個所の近傍に熱変形が生じることがある。特に、溶接個所の近傍に段差部がある場合は熱変形が大きくなり、このような熱変形が生じると、図4(b)の2点鎖線で示すように、縁部材43の端部部分が上方又は下方に屈曲する。そのため、端部部分と断熱パネルとを正確に位置合わせをしながら、双方をリベットで締結する作業がより一層困難となり、場合によっては、縁部材43と断熱パネルとが屈曲した状態で取り付けられ、ガスケットg、GEのシール性が悪化する。
本発明は、ウイングの屋根パネルの前後端に装着される縁部材の締結作業を容易とし、しかも、縁部材を断熱パネルに対し正確に位置付けて取り付けることを課題とする。
上記の課題に鑑み、本発明は、ウイングの屋根パネルの主体部をなす断熱パネルの端面に、上部に凹所を形成した型材をリベットによって固着し、その凹所に縁部材の端部を嵌め込んで型材と縁部材とをリベットで締結するとともに、型材の下部にはガスケットを取り付けるものである。すなわち、本発明は、
「車両用ウイングボディに備えられ、箱型荷台の上部に設置された油圧シリンダにより跳ね上げ式に開閉されるウイングの屋根パネルであって、
前記屋根パネルは、断熱パネルと、その前方及び後方に配置されて車両の横方向に延びる金属製の縁部材とを備え、前記縁部材には前記油圧シリンダが連結される補強部材が固着されており、さらに、
前記断熱パネルの前端及び後端には、前記断熱パネルの端面に沿って車両の横方向に延びる型材がリベットにより締結され、
前記型材には、その横断面の上部に凹所が形成されるとともに、下部にはガスケットが取り付けられており、
前記縁部材は、その端部が前記凹所に嵌め込まれて、リベットにより前記型材に締結される」
ことを特徴とするウイングの屋根パネルとなっている。
請求項2に記載のように、前記型材は、その横断面において、中空の矩形部と矩形部の上辺から後方に延長する延長部とを有しており、前記縁部材の嵌め込まれる前記凹所が矩形部の上辺に形成されるとともに、延長部には前記断熱パネルが締結され、かつ、矩形部の下辺には前記ガスケットが取り付けられるものとすることが好ましい。
また、請求項3に記載のように、前記型材の下部に取り付けたガスケットが当接する箱型荷台の固定部分の近傍には、固定側ガスケットが設置されており、前記ウイングの閉鎖時において、前記固定側ガスケットの先端が前記型材に対向するとともに、前記型材の下部に取り付けたガスケットと前記固定側ガスケットとが接触するように配置されていることが好ましい。
定温輸送車のウイングボディでは、ウイングの屋根パネル及び側面パネルの主体部は断熱パネルとなっており、ウイング開閉用の油圧シリンダが、屋根パネルの断熱パネルの前方及び後方に配置された縁部材に補強部材を介して連結される。本発明では、屋根パネルの断熱パネルの前後部端面に、その端面に沿って車両の横方向に延びる型材をリベットによって固着する。型材の下部にはガスケットが取り付けられるとともに、型材の上部には凹所が形成してあり、この凹所に縁部材の端部を嵌め込んで型材と縁部材とをリベットで締結する。
つまり、本発明において縁部材を組み付けるときは、型材の上部に形成された凹所に縁部材の端部を挿入し、縁部材の端部を凹所によって保持しながら、リベットを打ち込んで型材と縁部材とを締結する。したがって、油圧シリンダを連結する補強部材が固着された重量の大きな縁部材であっても、これを安定して支持しリベットによる締結作業を容易に行うことができる。本発明の縁部材は、凹所に挿入される端部近傍に段差の形成されていない平坦な板であって、縁部材の端部は補強部材の溶接個所から離れており、溶接時の熱の影響で変形することはない。
断熱パネルの端面に固着される型材はアルミ押し出し成形品であり、横断面の上部に形成される凹所を寸法精度良く形成することが可能である。そのため、縁部材を断熱パネルに対して正確に位置付けし組み付けることが可能で、型材の下部に設置されるガスケットの取り付け位置も正確なものとなり、ウイングの屋根パネル周縁部のシール性が悪化することはない。また、型材はリベットにより断熱パネルと締結されており、締結個所で溶接が行われないから、熱変形が生じることもない。
請求項2に記載の発明は、前記型材の横断面において、中空の矩形部と矩形部の上辺から後方に延長する延長部とを設け、縁部材の嵌め込まれる凹所を矩形部の上辺に形成するとともに、延長部に断熱パネルを締結するものである。中空の矩形部を設けることにより型材の剛性が大幅に高まるため、車両走行中の振動等に起因する屋根パネルや縁部材の曲げあるいは捩れが抑制される。その結果、ウイングが閉鎖される車両走行時に、型材の下部に設置されるガスケット等が対向面から離れてウイング周縁部に隙間が生じ、シール性が損なわれるのを防止できる。中空の矩形部の側辺は、断熱パネルの端面に密着し、断熱パネルの断熱材を保護する役目も果たすことになる。
請求項3に記載の発明は、前記型材の下部に取り付けたガスケットが当接する箱型荷台の固定部分の近傍に固定側ガスケットを設置し、ウイングの閉鎖時において、固定側ガスケットの先端が型材に対向するとともに、型材の下部のガスケットと固定側ガスケットとが互いに接触するように両ガスケットを近接して配置するものである。
このような2個のガスケットの配置によって、ウイングの閉鎖時には、型材の下部のガスケットの先端部分と対向面との当接部、固定側ガスケットの先端部分と対向面との当接部の外に、両ガスケットの接触部分にもシール面が形成される。これら3個のシール面を屈曲しながら通過するような空気の流通は実質上生じることはなく、ウイングの屋根パネル周縁部の気密性が格段に向上する。
また、請求項3に記載の発明では、型材の下部のガスケットは開閉するウイングに装着される一方、固定側ガスケットは箱型荷台の固定部分に装着されているため、両ガスケットの接触によって、ウイングと箱型荷台との相対的な移動が抑制されることとなる。つまり、ウイングボディを架装した車両の走行中における加減速に伴う慣性力あるいは振動による荷重等が、箱型荷台の固定部分とは分離したウイングに作用しウイングが相対的に移動しようとしても、互いに接触するウイング側ガスケットと固定側ガスケットとが相対的な動きに抵抗し、ウイングの過大な変位を抑制する。これにより、輸送中の車両の加減速等に起因して両ガスケットの先端部が対向面から離れ、空気の流通によって荷室内が温度上昇を起こす事態を回避することができ、温度の維持管理が容易となるとともに、冷凍装置の熱負荷が軽減されその駆動に要する動力が節減される。
以下、図面に基づいて、本発明のウイングの屋根パネルにおける端部の構造について説明する。図1は、本発明の屋根パネルの全体的な断面図を示すもので、従来の構造を示す図4(b)と同様な、図4(a)のウイングボディのX−X矢視断面図である。図2は、図1の要部の拡大図等となっている。ここで、本発明が適用されるウイングボディの基本的な構成及び作動は、図3に示す従来のものと格別変わるものではなく、これらの図面において対応する部品等には同一の符号を付している。
図1(a)の左側部分に示されるとおり、箱型荷台の前面パネル1(図3)は、ウイング開閉用の油圧シリンダ7(図3)が取り付けられる上部レール11を備え、また、屋根パネル41の前部には、車両の横方向に延びる断面コ字状の補強部材RFが取り付けてあり、これに油圧シリンダ7のロッドが連結される。補強部材RFは、屋根パネル41の前端に沿って延びる、ステンレス鋼等の強度の大きい縁部材43の裏面に溶接によって固着されている。荷室内を外気から断熱して低温に保持するよう、屋根パネル41及び側面パネル42(図3)の主体部は断熱パネルとなっている。この断熱パネルは、断熱材を挟んで両側に金属の薄板を積層したサンドイッチパネルと呼ばれるもので、例えば、断熱材には発泡ポリスチレンが、薄板の金属には表面処理を施したアルミ板が使用される。
本発明の屋根パネルにおいては、屋根パネル41の断熱パネルの前方端部には、屋根パネル41の前端に沿って延びる型材(アルミ押出し成形品)44が取り付けられている。型材44は、図2(a)の拡大図に示すとおり、その横断面において、中空の矩形部44Aと矩形部44Aの上辺から後方に延長する延長部44Bとを有し、また、矩形部44Aの上辺には凹所44Cが形成されている。型材44は、矩形部44Aの側辺を断熱パネルの端面に密着するよう位置付けし、延長部44Bを断熱パネルの上面にリベット(ブラインドリベット)BRによって固着して取り付けられる。矩形部44Aの下辺には、ウイング閉鎖時に屋根パネル41が当接する上部レール11との間をシールする、断面が中空のガスケットGWが設置されている(図1、図2(a)においてはガスケットGW等を自由状態で表してある)。図1の右側部分に示されるように、後部ドア3が嵌め込まれる後部フレームも、油圧シリンダが取り付けられる上部レール21を備え、屋根パネル41の後部は、その前部と同様の構造となっている。
補強部材RFを溶接した縁部材43は、その平坦な面を型材44の上辺と重ねあわせ、縁部材43の端部を上辺に形成された凹所44Cに挿入した状態で、型材44にリベットBRで固着される。つまり、断熱パネルに、まず型材44がリベットで固着され、次いで縁部材43が型材44にリベットで締結されるが、型材44は比較的軽量な部材であって前後方向の寸法も短く、断熱パネルに対して正確に位置付けしリベットで固着する作業は容易である。そして、縁部材43を組み付けるときは、凹所44Cに縁部材43の端部を挿入し、縁部材の端部を凹所44Cによって保持した状態でリベットを打ち込むこととなる。したがって、縁部材43が補強部材の溶接された重量の大きなものであっても、これを安定して支持しリベットによる締結作業を容易に行うことができる。縁部材43の端部は、補強部材RFの溶接個所から離れており、溶接時の熱変形の影響を受けることがないので、正確な位置合わせが可能である。
型材44は、その横断面において中空の矩形部44Aを備えているので剛性が高く、車両走行中の振動等に起因する屋根パネル41や縁部材43の曲げあるいは捩れを抑制することができる。そのため、ウイングが閉鎖される車両走行時に、型材44の下部に設置されるガスケットGWが対向面から離れてウイング周縁部に隙間が生じ、シール性が損なわれるのを防止できる。
この実施例の屋根パネルにおいては、型材44下部に設置されるガスケットGWの近傍に、固定側ガスケットGFが型材44と対向するように設置されている。ウイング側に設けたガスケットGWと、箱型荷台の固定部分である上部レール11に設置された固定側ガスケットGFとは互いに近接して配置され、両ガスケットがウイングの閉鎖時に対向面に押圧されて変形すると、図2(b)に示すとおり、両ガスケットの側面同士が互いに接触する。これにより、型材44下部のガスケットGW及び固定側ガスケットGFが対向面と当接する部分以外に、両ガスケットの接触部分にもシール面が形成され、屋根パネル41と箱型荷台の固定部分との間の気密性が大幅に向上する。また、車両走行中の振動等に起因して、箱型荷台の固定部分とは分離したウイングが固定部分と相対的に変位しようとしても、互いに接触する型材44下部のガスケットGWと固定側ガスケットGFとの間に反力や摩擦力が作用して、ウイングの過大な変位を抑制する。これにより、車両走行中において両ガスケットの先端部が対向面から離れ、荷室内が温度上昇を起こす事態を回避することができる。図示は省略するが、同様な2重ガスケットによるシール装置は、ウイングの側面パネル42の前後端部等、ウイングの全周に亘って設けられている。屋根パネル41の前部と後部に固定された縁部材43の端縁には、主に雨水等の侵入を防止する縁部ガスケットGEが設置してあり、それぞれ上部レール11、21の上端に押圧される。
型材44下部のガスケットGWが当接する前面パネルの上部レール11には、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製の断熱部材PFがねじで固定されており、固定側ガスケットGFの先端が対向する型材44の表面は、合成樹脂製の断熱部材PWで覆われている。これらの断熱部材を設置することにより、金属製の型材44等を介し荷室内に伝達される熱量を極めて小さくして、荷室内の温度上昇を防止することが可能となる。断熱部材PWは、型材44の矩形部44Aの側辺とともに断熱パネルの側面を保護する機能も果たす。
以上詳述したように、本発明は、断熱パネルで囲まれた車両用ウイングボディにおいて、ウイングの屋根パネルの前後端に装着される縁部材を正確かつ容易に取り付けるため、屋根パネルの主体部をなす断熱パネルの端面に、上部に凹所を形成した型材をリベットによって固着し、その凹所に縁部材の端部を嵌め込んで型材と縁部材とをリベットで締結するものである。上述の実施例では、型材の下部のガスケットとして断面が中空のものを使用しているが、リップ状のガスケットを用いることも可能である。また、ガスケットの取り付け部の断熱部材として木材等を用いるなど、実施例に対し種々の変形が可能であることは明らかである。
本発明の屋根パネルの端部構造を示す断面図である。 図1の要部の拡大図及びガスケットの変形状態を示す図である。 定温輸送用の一般的なウイング車を示す斜視図である。 従来の屋根パネルの端部構造を示す断面図である。
符号の説明
1 前面パネル
11 上部レール
2 後部フレーム
21 上部レール
3 後部ドア
4 ウイング
41 屋根パネル
42 側面パネル
43 縁部材
44 型材
44A 矩形部
44B 延長部
44C 凹所
GW、GF、GE ガスケット

Claims (3)

  1. 車両用ウイングボディに備えられ、箱型荷台の上部に設置された油圧シリンダにより跳ね上げ式に開閉されるウイングの屋根パネルであって、
    前記屋根パネルは、断熱パネルと、その前方及び後方に配置されて車両の横方向に延びる金属製の縁部材とを備え、前記縁部材には前記油圧シリンダが連結される補強部材が固着されており、さらに、
    前記断熱パネルの前端及び後端には、前記断熱パネルの端面に沿って車両の横方向に延びる型材がリベットにより締結され、
    前記型材には、その横断面の上部に凹所が形成されるとともに、下部にはガスケットが取り付けられており、
    前記縁部材は、その端部が前記凹所に嵌め込まれて、リベットにより前記型材に締結されることを特徴とするウイングの屋根パネル。
  2. 前記型材は、その横断面において、中空の矩形部と前記矩形部の上辺から後方に延長する延長部とを有しており、前記縁部材の嵌め込まれる前記凹所が前記矩形部の上辺に形成されるとともに、前記延長部には前記断熱パネルが締結され、かつ、前記矩形部の下辺には前記ガスケットが取り付けられる請求項1に記載のウイングの屋根パネル。
  3. 前記型材の下部に取り付けた前記ガスケットが当接する箱型荷台の固定部分の近傍には、固定側ガスケットが設置されており、前記ウイングの閉鎖時において、前記固定側ガスケットの先端が前記型材に対向するとともに、前記型材の下部に取り付けたガスケットと前記固定側ガスケットとが接触するように配置されている請求項1又は請求項2に記載のウイングの屋根パネル。
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