JP6144022B2 - 冷凍車両 - Google Patents
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例えば、キャブ上部と荷台との段差を解消するためのエアディフレクター(トップスポイラー)を装着したり、フロントバンパー下方にエアダムを装着したり、或いはキャブや荷台を流線型にする等の技術が知られている。
また、上記特許文献1の技術は、側方板状部材に複数の切り欠き部を設けることで、荷台後面にある観音開き式の左右2枚の扉を開閉する際に、扉を支持しているヒンジが側方板状部材に干渉しないような工夫が施されている。
すなわち、エアディフレクター等を装着することはコスト増加につながり、また、キャブや荷台を流線型にすることは運転席や荷台の容積の減少につながる場合があるという問題があった。
上記特許文献1及び2のように荷台の後端部に複数の板状部材を備える場合、板状部材が邪魔になって荷台後端部を断熱フォームに密着させることができないという問題や、特許文献1の技術の場合、仮に密着させた場合でも、切り欠き部から冷気等が容易に漏れ出してしまうという問題があった。
保冷庫を形成する左右の側面パネルが、保冷庫内面側の内側板と保冷庫外面側の外側板とを隙間を空けて接合した中空構造を備えており、前記側面パネルの外側板が、その後端部近傍において車両の幅方向内側に傾斜する傾斜面を備えており、
更に、前記傾斜面の後端部に接合されると共に第1プレートを水平面内で回転可能となるように支持する固定ヒンジピン部と、扉に接合する第2プレートを第1プレートに対して相対的に水平面内で回転可能となるように支持する可動ヒンジピン部とからなるダブルヒンジ構造を備えており、前記可動ヒンジピン部は前記扉が閉じた状態で前記保冷庫後端部よりも後方に位置しており、
前記第1プレート及び第2プレートが固定ヒンジピン部及び可動ヒンジピン部によって隙間なく支持されていることで、前記扉を開いた状態において前記ダブルヒンジ構造からの冷気の漏出を抑えると共に前記傾斜面が前記保冷庫後端部よりも後方に車両の幅方向内側にのびる効果を得られて整流効果を高めることを特徴とする。
また、側面パネルの後端部に傾斜面を設けて、この傾斜面に固定ヒンジピン部を接合することから、傾斜面を設けない側面パネルに固定ヒンジピン部を接合する場合と比較して、扉を270度開いた状態において、扉と側面パネルの隙間を小さくすることができる。すなわち、扉を270度開いた状態の車幅を狭くすることができるので、ドックシェルターの配置間隔が狭い倉庫等でも作業者が移動するスペースを確保できる。
また、側面パネルが傾斜面を備えることにより、走行時に側面パネルの外側板に沿って流れる空気が傾斜面によって保冷庫の後方へ案内され、整流効果により空気抵抗を抑制し、燃費を向上させることができる。
また、側面パネル及び天井パネルの外側板のみが傾斜面を有することから、側面パネルの外側板に傾斜面を持たない一般的な保冷庫と同程度の容積を確保できる。
また、天井パネル32にも傾斜面32aを設けることにすれば整流効果をより高めることができる。
本発明の冷凍車両の第1の実施の形態について説明する。なお、以下の説明においては冷凍車両の進行方向を「前方」と表記する。また、車両の構造は左右対称になっているため、以下、主に車両の左側部分について説明する。
保冷庫30は、運転席があるキャブ20の後方に配置される箱型の容器であり、左右一対の側面パネル31、上部の天井パネル32、下部の床パネル33(図7等参照)、前部の前パネル(図示略)を相互に接合して構成されている。また、保冷庫30の後端部に貨物の搬出入口34(図7等参照)を備えている。
各パネルは、保冷庫30内面を構成する内側板と保冷庫30外面を構成する外側板とを隙間を空けて接合した中空構造になっており、中空箇所に断熱材等を充填することで保冷庫30の断熱性が保たれている。
また、天井パネル32も同様に、その外側板が後端部近傍において下方に傾斜する傾斜面32aを備えており、天井パネル32の内側板は傾斜面を備えていないため、天井パネル32の厚さは車両の後端部に向かって次第に薄くなるように構成されている。
扉40も上記各パネルと同様に保冷庫30内面を構成する内側板41と保冷庫30外面を構成する外側板42とを隙間を空けて接合した中空構造になっている。
そして、詳しい説明は後述するが、扉40の外側板42(左側の扉40の場合は外側板42の左側、右側の扉40の場合は外側板42の右側)にダブルヒンジ構造50の第2プレート54が接合されている。
固定ヒンジピン部51は第1プレート52を水平面内で回転可能となるように支持するための部材であり、複数の筒状部材51aとヒンジピン51bとを備えている。
筒状部材51aは側面パネル31の傾斜面31bの後端部に、上下方向に間隔を空けて複数接合されている。
そして、固定ヒンジピン部51の筒状部材51aと第1プレート52の筒状部材52aとを上下方向に同軸上に揃うように位置決めした状態で、各筒状部材の開口内にヒンジピン51bを挿入し、当該ヒンジピン51bを開口から抜け落ちないように固定することで、第1プレート52は固定ヒンジピン部51によって水平面内で回転可能に支持されることになる。
筒状部材53aは、第1プレート52の他方の側縁部に、上下方向に間隔を空けて複数接合されている。
そして、可動ヒンジピン部53の筒状部材53aと第2プレート54の筒状部材54aとを上下方向に同軸上に揃うように位置決めした状態で、各筒状部材の開口内にヒンジピン53bを挿入し、当該ヒンジピン53bを開口から抜け落ちないように固定することで、第2プレート54は可動ヒンジピン部53によって、第1プレート52に対して相対的に水平面内で回転可能に支持されることになる。
また、上述したように第2プレート54の他方の側縁部は扉40の外側板42に接合されている。
作業者は、扉40が閉じた状態(図3(a)参照)から扉40の外側板に取り付けたバー43を握り、左の扉40の場合は左後方へ引っ張る。
すると、扉40は可動ヒンジピン部53によって支持されている箇所を中心にして第2プレート54と一体に水平面内で回転する(図3(b)参照)。
なお、扉40を開くことにより第1プレート52に対しても固定ヒンジピン部51に支持された箇所を中心にして回転させようとする力が作用するので、第1プレート52が回転しないようにロック機構(図示略)を設けてもよい。また、扉40がある程度開いた状態(例えば閉じた状態から90度回転させた状態)でロックが掛かる仕組みにしてもよく、これにより扉40を必要量だけ開いた状態で搬出入作業を行うことができる。
この状態から更に扉40を開くには、第1プレート52を回転させる必要がある。すなわち、上記ロック機構を備える場合にはこれを解除した上で扉40を更に開くと、第1プレート52に対して、固定ヒンジピン部51によって支持された箇所を中心にして水平面内で回転させる力が作用し、第1プレート52は可動ヒンジピン部53、第2プレート54及び扉40と一体となって回転する。
そして、図3(c)に示すように、第1プレート52が約90度回転することで、扉40は約270度回転し、側面パネル31とほぼ平行状態となる。図示は省略するが周知のロック機構により扉40をこの状態で固定できるようにしておいてもよい。
なお、上記実施の形態においては、天井パネル32の外側板もその後端部近傍において傾斜面32aを備えるものとしたが、天井パネル32には傾斜面32aを設けないことにしてもよい。
また、第1プレート52及び第2プレート54の形状は本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
20 キャブ
30 保冷庫
31 側面パネル
31a 外側板
31b 傾斜面
31c 内側板
32 天井パネル
32a 傾斜面
33 床パネル
34 搬出入口
40 扉
41 内側板
42 外側板
43 バー
50 ダブルヒンジ構造
51 固定ヒンジピン部
51a 筒状部材
51b ヒンジピン
52 第1プレート
52a 筒状部材
53 可動ヒンジピン部
53a 筒状部材
53b ヒンジピン
54 第2プレート
54a 筒状部材
Claims (2)
- キャブ後方に箱型の保冷庫を備え、当該保冷庫後端部の搬出入口を左右の扉で開閉する冷凍車両において、
保冷庫を形成する左右の側面パネルが、保冷庫内面側の内側板と保冷庫外面側の外側板とを隙間を空けて接合した中空構造を備えており、
前記側面パネルの外側板が、その後端部近傍において車両の幅方向内側に傾斜する傾斜面を備えており、
更に、前記傾斜面の後端部に接合されると共に第1プレートを水平面内で回転可能となるように支持する固定ヒンジピン部と、扉に接合する第2プレートを第1プレートに対して相対的に水平面内で回転可能となるように支持する可動ヒンジピン部とからなるダブルヒンジ構造を備えており、
前記可動ヒンジピン部は前記扉が閉じた状態で前記保冷庫後端部よりも後方に位置しており、
前記第1プレート及び第2プレートが固定ヒンジピン部及び可動ヒンジピン部によって隙間なく支持されていることで、前記扉を開いた状態において前記ダブルヒンジ構造からの冷気の漏出を抑えると共に前記傾斜面が前記保冷庫後端部よりも後方に車両の幅方向内側にのびる効果を得られて整流効果を高めることを特徴とする冷凍車両。 - 保冷庫を形成する上部の天井パネルが、保冷庫内面側の内側板と保冷庫外面側の外側板とを隙間を空けて接合した中空構造を備えており、
前記天井パネルの外側板が、その後端部近傍において下方に傾斜する傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍車両。
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2012
- 2012-07-31 JP JP2012169215A patent/JP6144022B2/ja active Active
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