JP2005231537A - 保冷車 - Google Patents

保冷車 Download PDF

Info

Publication number
JP2005231537A
JP2005231537A JP2004044402A JP2004044402A JP2005231537A JP 2005231537 A JP2005231537 A JP 2005231537A JP 2004044402 A JP2004044402 A JP 2004044402A JP 2004044402 A JP2004044402 A JP 2004044402A JP 2005231537 A JP2005231537 A JP 2005231537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
wall
watering
temperature
cool box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004044402A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Kawai
勝廣 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2004044402A priority Critical patent/JP2005231537A/ja
Publication of JP2005231537A publication Critical patent/JP2005231537A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

【課題】 保冷庫全体の重量を大幅に増加させず、かつ保冷庫の容積を減少させることなく、保冷庫の断熱性能を向上できる保冷車を提供する。
【解決手段】 保冷車の一種である冷凍車1の保冷庫6は、断熱パネルによって構成されている。そして、保冷庫6の前壁38、右側壁36、左側壁37、天壁39および後壁40の外板には、光触媒を含む光触媒層が形成される。さらに、冷凍車1に設けられた散水装置は、温度センサ22が計測した天壁39の表面温度に基づいて、ポンプ18の運転を制御し、保冷庫6の各壁面に水を散水する。すると、光励起によって超親水性機能が付加された光触媒層によって水膜が形成される。そして、直射日光の照射により、水膜となって気化が促進される状態の水が気化し、その時の気化熱が断熱パネルの外板の表面温度を下げるので、保冷庫6の断熱性能を向上させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は保冷車に関し、詳細には保冷庫の断熱性能を向上させた保冷車に関する。
保冷車の一種である従来の冷凍車によれば、被冷凍物を収納して保冷する保冷庫を備え、その保冷庫内の温度管理をすることにより、被冷凍物の温度上昇を防止している。そして、被冷凍物を保冷する保冷庫は、外部から侵入する熱を遮断する断熱壁によって構成されている。一般的な断熱壁は、「サンドイッチ構造」を有するものが多く、2枚の面材(例えば、アルミニウム板)間に、断熱材となる硬質ウレタンフォームを注入発泡させることにより形成される。そして、このような断熱壁によって構成された保冷庫の温度管理を向上させるために、様々な冷凍車が開発されている。例えば、保冷庫の断熱性能を向上させ、外部から侵入する熱を打ち消すことにより、被冷凍物の温度上昇を防止する方法がある。一方、保冷庫内に設けられた冷凍機(冷却装置)の冷凍能力を向上させることにより、被冷凍物の温度上昇を防止する方法がある。
前者の方法としては、一例として、断熱壁に使用される断熱材の熱伝導率を低下させ、断熱壁の断熱性能を向上させる方法がある。例えば、熱伝導率の低い発泡剤であるHCFC−123とHCFC−22とを併用し、それらの混合割合を調整することで、熱伝導率の低い断熱材を製造し、優れた断熱性能を有する断熱壁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、冷凍車の冷凍庫(保冷庫)内において、冷気が吐出される多数の吐出孔が設けられた2つの吐出ダクトと、吐出孔から吐出された冷風を吸い込む吸込ダクトと、さらに、吐出ダクトに供給する冷気を一旦貯留して、吐出ダクトに供給する冷気量を調整する冷気貯留室とを備えたバン型冷凍車両が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載の冷凍車では、蒸発器(エバポレータ)で発生された冷気が、吐出ダクトの吐出孔から各々吐出され、庫内に全体に供給されるので、庫内温度をより均一に制御することができる。
特開平6−248105号公報 実開平6−32123号公報
しかしながら、特許文献1に記載の断熱壁によれば、熱伝導率の低い断熱材を使用しても、その断熱性能には限界があり、夏場の暑い日のような場合、保冷庫内に侵入する熱量を十分遮断することができないという問題点があった。さらに、その対策として断熱壁の板厚を厚くしたとしても、冷凍庫(保冷庫)内の容量が減少し、被冷凍物を大量に積載できないという問題点があった。さらに、断熱材を製造する際に、複雑な発泡剤の調整が必要であるため、断熱壁の製造に係るコストが増大し、製造工程上手間がかかるという問題点もあった。また、特許文献2に記載のバン型冷凍車両によれば、冷凍庫内に吐出ダクトと吸込ダクトとが設けられ、さらに冷気貯留室を形成するために複数の板部材が設けられるため、冷凍庫(保冷庫)全体の重量が大幅に重くなり、冷凍車の燃費が悪化するという問題点があった。また、冷凍機(冷却装置)の冷凍能力を向上させる方法では、冷凍車の製造コストが大幅に増大するという問題点があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、保冷庫全体の重量を大幅に増加させず、かつ保冷庫の容積を減少させることなく、保冷庫の断熱性能を向上できる冷凍車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の保冷車では、積み荷を保冷する、上面および/又は側面の外板面に光触媒が塗布された略直方体状の保冷庫と、当該保冷庫の光触媒が塗布された外板面に水を散水する散水手段と、当該散水手段の散水量又は散水する間隔を制御する散水制御手段とを備えている。
また、請求項2に記載の保冷車では、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記外板面の表面温度を計測する温度センサを備え、前記散水制御手段は、前記温度センサの計測結果に基づいて、前記散水手段の動作を制御することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の保冷車では、請求項1に記載の発明の構成に加え、外気温度を計測する外気温センサと、日射量を計測する日射センサとを備え、前記散水制御手段は、前記外気温センサの計測値および前記日射センサの計測値に基づいて、前記散水手段の動作を制御することを特徴とする。
また、請求項4に記載の保冷車では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記保冷庫に設けられ、庫内を冷却する冷却手段と、当該冷却手段から排出されるドレン水を、前記散水手段に供給するドレン水供給手段とを備えている。
なお、本発明の保冷車は、予備冷却された積み荷の低温流通が可能な冷蔵車、および積荷を冷凍機を用いて保冷庫内を積み荷の保管に適した所定温度以下に保って流通可能とする冷凍車を発明の概念に含むものとする。
請求項1に記載の保冷車では、積み荷を保冷する保冷庫の光触媒が塗布された外板面には、散水手段によって水が散水される。そして、保冷庫の外板面に太陽光が当たると、その太陽光によって外板面の光触媒が励起され、散水手段によって散水された水が光触媒の超親水性により、外板面に薄い水膜を形成する。さらに、保冷庫の外板面に太陽光が照射された場合、外板面に水膜として形成された水が蒸発し、その蒸発の際に水の気化熱が周囲より奪われるため、外板面の温度を低下させることができる。したがって、保冷庫の断熱性能を向上させることができるので、保冷庫内の積み荷の温度上昇を防止することができる。また、散水制御手段は、光触媒が形成する水膜の蒸発度合いに応じて、散水手段の散水量又は散水する間隔を自由に制御することができるので、保冷庫の断熱性能を調整することができる。さらに、保冷庫の断熱性能を向上させるため、断熱壁の厚さを厚くする必要性もないため、保冷庫内の容量を減少させない。また、保冷庫の重量を大幅に増加させることがないため、燃費を悪化させることがない。さらに、外板面に塗布された光触媒は、外気中のNOを分解するため、大気中の環境浄化を行うことができる。また、光触媒が塗布された外板面に、汚れが付着した場合でも、光触媒がその汚れを分解するため、保冷庫の外観を常時綺麗にすることができる。さらに、自動車のエンジンが停止中の場合、散水制御手段が散水手段を動作させる消費電力だけで、保冷庫の断熱性能を維持できる。
また、請求項2に記載の保冷車では、請求項1に記載の発明の効果に加え、散水制御手段は、温度センサによって計測された外板面の温度に基づいて、散水手段の動作を制御する。例えば、外板面の温度が高い場合は、保冷庫内の温度が高くなることが予想される。この場合、散水制御手段は、外板面に散水する散水量を多くするよう、散水手段の動作を制御する。また、それとは反対に、外板面の温度が高くない場合は、保冷庫内の温度が高くならないことが予想される。その場合は、散水制御手段は、散水しないか、あるいは散水量を少なくするよう、散水手段の動作を制御する。このように、外板面の温度に応じて、散水量を制御することにより、外板面における水の蒸発量を制御することができる。したがって、外板面の温度の高低に応じて、外板面における水の蒸発量を制御することができ、保冷庫の断熱性能を向上させることができる。
さらに、請求項3に記載の保冷車では、請求項1に記載の発明の効果に加え、散水制御手段は、外気温センサによって計測された外気温と、日射センサによって計測された日射量とによって、散水手段の動作を制御する。例えば、外気温と日射量とが共に高い場合は、外板面の温度が高いことが推定されるので、保冷庫内の温度が高くなることが予想される。そこで、散水制御手段は、外板面に散水する散水量を多くするように散水手段の動作を制御する。また、外気温と日射量とが共に低い場合は、外板面の温度が高くないことが推定されるので、外板面に散水する散水量を少なくする。こうして、外気温および日射量で、外板面の温度を推定し、その推定された外板面の温度の高低によって、散水量を制御することにより、外板面における水の蒸発量を制御することができる。したがって、外板面の温度の高低に応じて、外板面における水の蒸発量を制御することができるので、保冷庫の断熱性能を向上させることができる。
また、請求項4に記載の保冷車では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、ドレン水供給手段は、保冷庫に設けられた庫内を冷却する冷却手段から排出されるドレン水を散水手段に供給するため、外部に排出されていたドレン水を有効活用することができる。また、散水手段の散水する水をドレン水で補うことができるので、散水手段に水を補給する手間を省くことができる。
以下、本発明に係る保冷車の第1実施形態である冷凍車1について、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態である冷凍車1の左側面図であり、図2は、冷凍車1の部分破断斜視図である。なお、図1に示すように、この冷凍車1は、予備冷却された被冷凍物Mを収納して保冷する保冷庫6を備え、被冷凍物Mの低温流通を行うための車両である。また、以下の説明において、図1(および図2)中の左側を冷凍車1の前方側とし、図1(および図2)中の右側を冷凍車1の後方側とする。
はじめに、冷凍車1の概略構造について説明する。図1および図2に示すように、冷凍車1は、シャシフレーム5の前部に設けられた運転室3、シャシフレーム5の後部に設けられ、被冷凍物Mを収納して保冷する略直方体状の保冷庫6から構成されている。そして、保冷庫6は、前壁38、右側壁36、左側壁37、後壁40、天壁39および底壁41から構成され、内部に略直方体状の積み荷空間を形成している。さらに、前壁38、右側壁36、左側壁37、後壁40および天壁39の外板50(図4参照)の外側面には、光触媒(例えば、二酸化チタン)を含む光触媒層53(図4参照)が形成されている。そして、冷凍車1は、保冷庫6の各壁面に形成された光触媒層53に水を散水する散水装置25(図5参照)と、保冷庫6の庫内を冷却する冷却装置7(図5参照)とを備えている。また、図2に示すように、保冷庫6の後壁40には、左右に観音開き式に開閉する開閉扉40a、40bが形成されている。そして、これらの開閉扉40a、40bを各々開放することにより、保冷庫6の被冷凍物Mの搬出入が行われる。
次に、運転室3について説明する。図1および図2に示すように、運転室3の前部には、インストルメントパネル4aが設けられている。そして、インストルメントパネル4aの略中央には、冷却装置7(図5参照)を制御する冷却コントローラ8が設けられ、冷却コントローラ8の運転者に対向する面には、保冷庫6の庫内温度を表示する表示画面(図示外)と、庫内温度を調節する調節部(図示外)とが設けられている。したがって、運転者は、冷却コントローラ8の表示画面を確認して、調節部を調節することにより、保冷庫6の庫内温度を調節することができる。また、運転室3の下方には、エンジン(図示外)および冷却装置7(図5参照)を循環する冷媒を圧縮するためのコンプレッサ16が設けられている。そして、このコンプレッサ16には、冷媒配管10、11が接続されている。
次に、保冷庫6について説明する。図1および図2に示すように、保冷庫6は、被冷凍物Mを収納して保冷する略直方体状に形成されている。そして、保冷庫6を構成する前壁38、右側壁36、左側壁37、天壁39、後壁40および底壁41は、断熱パネルP(図3、4参照)により形成されている。この断熱パネルPは、2枚のアルミニウム板又はステンレス板の間に断熱材(例えば、硬質ウレタンフォーム)が注入された、所謂サンドイッチ構造(図3、4参照)を有している。さらに、それらの壁面のうち、前壁38、右側壁36、左側壁37、天壁39および後壁40の断熱パネルPの外板面には、光触媒を含む光触媒層53(図3、4参照)が形成されている。なお、断熱パネルPの構造については後述する。
次に、保冷庫6の内部構成について説明する。図1および図2に示すように、保冷庫6の前壁38の上端部近傍には、冷媒によって冷却された空気を庫内で強制循環させるエバポレータユニット14が設けられている。そして、このエバポレータユニット14によって、庫内に冷却空気が強制循環されると、保冷庫6の庫内温度が所定温度(例えば、−5℃:中温冷凍車の場合)まで冷却されるので、庫内に積まれた被冷凍物Mの温度上昇を防止できる。また、エバポレータユニット14には、コンプレッサ16に一端側が接続された冷媒配管10の他端側が接続されている。さらに、エバポレータユニット14には、後述するコンデンサユニット12で凝縮された冷媒が供給される冷媒配管13が接続されている。さらに、エバポレータユニット14には、除霜ドレン水をユニット外に排出し、保冷庫6の底壁41の下面に取り付けられた水タンク17に供給するドレン水供給管20が接続されている。
次に、保冷庫6の外部構成について説明する。図1および図2に示すように、前壁38の上部には、略直方体状のコンデンサユニット12が、前方に向かって突出して設けられている。そして、このコンデンサユニット12には、エバポレータユニット14に一端側が接続された冷媒配管13の他端側と、コンプレッサ16に一端側が接続された冷媒配管11の他端側とが各々接続されている。
また、底壁41において、左側壁37側の一端部近傍の略中央よりやや前方には、保冷庫6の各壁面に散水する水を貯留する水タンク17が設けられている。そして、その水タンク17の前方側には、タンク内の水を汲み出すポンプ18が設けられている。さらに、そのポンプ18には、水タンク17から汲み出した水を供給する水供給管23が接続されている。そして、この水供給管23は、底壁41および前壁38の、左側壁37側の一端部近傍に沿って配設され、天壁39上に設けられた散水管30の連結部29に接続されている。また、水タンク17の後方には、外部電源を供給可能なスタンバイユニット21が設けられている。そして、このスタンバイユニット21の略中央には、外部電源を供給可能なコンセントを差し込むことができるプラグ21aが設けられている。また、保冷庫6の底壁41の、前壁38側の一端部近傍の略中央には、散水装置25(図5参照)の制御装置24が設けられている。また、スタンバイユニット21の後方には、複数のバッテリが複数個直列に接続されたバッテリユニット27が設けられている。このバッテリユニット27は、冷凍車1のエンジン停止時に、散水装置25に電源を供給するための装置である。
さらに、天壁39において、天壁39、前壁38、右側壁36、左側壁37および後壁40に水を散水する散水管30が、平面視略長方形状の天壁39の外郭に沿って、略長方形の枠状に配設されている。そして、この散水管30の、天壁39の中央に対向する内側面には、複数の散水孔30aが直列して形成されている。一方、散水孔30aが形成された内側面とは反対の外側面にも、複数の散水孔30bが直列して形成されている。なお、散水孔30a、30bは、散水管30の天壁39に最も近接する位置に形成されている。さらに、散水管30の、前壁38側の略中間部に設けられた連結部29には、ポンプ18から延設された水供給管23が接続されている。したがって、ポンプ18を運転すると、水タンク17に貯留された水が、水供給管23を流れ、連結部29を通過して散水管30に供給される。さらに、散水管30に供給された水は、各散水孔30a、30bから散水される。そして、散水孔30aから散水される水は、天壁39に散水され、散水孔30bから散水される水は、前壁38、右側壁36、左側壁37および後壁40に散水される。なお、散水孔30bから散水された水は、前壁38、右側壁36、左側壁37および後壁40を流下して光触媒層53(図4参照)で水膜を形成する。
また、図2に示すように、天壁39の前方側の角部のうち、右側壁36側の角部近傍には、天壁39の表面温度を計測する温度センサ22が取り付けられている。そして、この温度センサ22は、底壁41に設けられた制御装置24に接続されている。
次に、保冷庫6を構成する断熱パネルPについて、図3および図4を参照して説明する。図3は、保冷庫6を左後方から見た部分破断斜視図であり、図4は、光触媒層53が形成された断熱パネルPの断面図である。上述したように、保冷庫6を構成する前壁38、左側壁37、右側壁36、後壁40、天壁39および底壁41は、断熱材51が内部にサンドイッチされた断熱パネルPにより形成されている。図3および図4に示すように、断熱パネルPの構造は、内板52と、外板50とで断熱材51を挟んだ、所謂サンドイッチ構造である。これらの内板52および外板50は、一般的に安価なアルミ材が用いられ、断熱材51は、硬質ウレタンフォームが使用される。そして、外板50と内板52との隙間に硬質ウレタンフォーム原液を注入発泡することにより、断熱パネルPが形成される。また、このような断熱パネルPにより形成された前壁38、左側壁37、右側壁36、後壁40および天壁39の外板50の表面には、光触媒を含む光触媒層53が形成されている。なお、底壁41には、直射日光が当たらず、光触媒を励起させるには不十分であるため、底壁41の外板50には光触媒層53は形成されない。
次に、光触媒について説明する。この光触媒は、基本的に金属酸化物からなる。なお、光触媒とは、その結晶の伝導帯と荷電子帯との間のエネルギーギャップよりも大きなエネルギー(即ち、短い波長)の光(励起光)を照射したときに、荷電子帯中の電子の励起(光励起)が生じて、伝導電子と正孔を生成しうる物質のことをいう。なお、本実施形態における光触媒層53に含まれる光触媒は、二酸化チタンが使用されているが、例えば、酸化亜鉛、酸化タングステン、酸化カドミウム、酸化インジウム、酸化銀、酸化マンガン、酸化銅、酸化鉄、酸化スズ、酸化バナジウム、酸化ニオブなどの金属酸化物でも適用可能である。さらに、シリカ、多孔性バイコールガラス、ゼオライトなどの遷移金属酸化物に担持した酸化銅などであってもよい。また、その他にも、硫化カドミウムおよび硫化インジウムなどの金属硫化物、異なる光触媒の混合物、白金などの金属を担持させた光触媒、金属錯体、有機系光触媒などでもよい。なお、本実施形態で使用される光触媒の二酸化チタンは、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸化チタンの何れの結晶型であってもよい。
次に、光触媒層53について説明する。図4に示すように、この光触媒層53は、光触媒を含む塗料を、断熱パネルPの外板50面にコーティングし、それらを乾燥することにより形成される。そして、この塗料は、金属酸化物(例えば、二酸化チタン)からなる光触媒を含む組成物からなる。この組成物の組成には、光触媒の他に、光触媒層53の表面に樹脂被膜を形成するためのシリカ微粒子、当該シリカ微粒子を安定に分散させる溶媒(水、アルコールなど)、光触媒層53の親水化を向上させる界面活性剤および酸、などが含まれる。そして、このような組成からなる塗料が、外板50面にコーティングされ、乾燥されることにより、薄膜となった光触媒層53が形成される。なお、外板50面へのコーティング方法は、例えば、スプレーコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法、刷毛塗り、スポンジ塗りなどの方法が選択される。また、外板50を光触媒を含む塗料でコーティングした後の乾燥方法は、自然乾燥または加熱による乾燥の何れであってもよい。
次に、光触媒層53の作用について説明する。図4に示すように、光触媒層53が形成された断熱パネルPに直射日光が照射されると、光触媒層53に含まれる光触媒が光励起され、光触媒層53の超親水性機能により、光触媒層53表面に水が供給されると、断熱パネルPの光触媒層53の表面には、薄い水膜が形成される。さらに、断熱パネルPには直射日光が照射されるため、光触媒層53表面の水は、周囲から気化熱を奪うことにより気化(蒸発)する。したがって、この時の気化熱が、外板50の表面温度を下げることにより、断熱パネルPに侵入する熱量を大幅に遮断することができる。
次に、保冷庫6における光触媒層53の作用について説明する。図2に示すように、保冷庫6の天壁39に設けられた散水管30から各壁面に水が散水されると、保冷庫6の各壁面の断熱パネルPに形成された光触媒層53の超親水性機能により、各断熱パネルPに散水された水が水膜を形成し、保冷庫6が水膜に包まれた状態となる。そして、保冷庫6に直射日光が照射されているので、天壁39、前壁38、左側壁37、右側壁36および後壁40の光触媒層53表面の水が熱せられて気化する。この時の気化熱が周囲から熱を奪うため、保冷庫6の各壁面の温度が低下する。したがって、保冷庫6の底壁41を除いた各壁面において、この現象が起きるため、断熱パネルPの外板50の表面温度を低下させることができ、保冷庫6の断熱性能をより向上させることができる。
次に、冷却装置7について、図5を参照して説明する。図5は、冷却装置7と、散水装置25との構成を示すブロック図である。図5に示すように、冷却装置7は、冷媒を圧縮するコンプレッサ16と、当該コンプレッサ16により圧縮された圧縮冷媒を凝縮して液化するコンデンサユニット12と、当該コンデンサユニット12で凝縮された液化冷媒を蒸発させるエバポレータユニット14と、これらの駆動を制御し、保冷庫6内の庫内温度を調整する冷却コントローラ8とから構成されている。また、コンプレッサ16とコンデンサユニット12との間には、圧縮された圧縮冷媒が通過する冷媒配管11が介装されている。さらに、コンデンサユニット12とエバポレータユニット14との間には、凝縮された液化冷媒が通過する冷媒配管13が介装されている。また、エバポレータユニット14とコンプレッサ16との間には、気化された気化冷媒が通過する冷媒配管10が介装されている。そして、エバポレータユニット14には、エバポレータユニット14の除霜ドレン水を排出して、水タンク17に供給するドレン水供給管20が接続されている。なお、図5に示す冷却装置7が、「冷却手段」に相当する。
次に、コンプレッサ16について、図5を参照して説明する。このコンプレッサ16は、エバポレータユニット14で気化され、冷媒配管10を介して供給された気化冷媒を圧縮し、高温・高圧のガスに変換する装置である。そして、図5に示すように、ガス状になった圧縮冷媒を、冷媒配管11を介してコンデンサユニット12に供給する。
次に、コンデンサユニット12について、図5を参照して説明する。このコンデンサユニット12は、コンデンサ(図示外)と、コンデンサファン(図示外)とから構成されている。そして、図5に示すように、コンデンサユニット12には、コンプレッサ16から冷媒配管11を介して、高温・高圧のガス状の圧縮冷媒が供給される。さらに、コンデンサユニット12では、コンデンサファンが、ユニット内に空気を送給する。そして、コンデンサが、送給された空気により冷却されることにより、供給されたガス状の圧縮冷媒が凝縮して液化される。そして、凝縮して液化された液化冷媒を、冷媒配管13を介してエバポレータユニット14に供給する。
次に、エバポレータユニット14について、図5を参照して説明する。このエバポレータユニット14は、空気を冷却するフィン・アンド・コイル型のエバポレータ(図示外)と、当該エバポレータによって冷却された空気を庫内に送給するエバポレータファン(図示外)とから構成されている。図5に示すように、エバポレータは、コンデンサユニット12から冷媒配管13を介して供給された液化冷媒を気化させることにより、周囲の空気の熱を奪う。さらに、エバポレータファンは、エバポレータによって冷却された空気を、保冷庫6の庫内に強制的に送給して循環させる。したがって、保冷庫6の庫内には冷風が強制的に循環されるため、庫内温度を所定温度(例えば、−5℃:中温冷凍車)まで、ムラなく均一に低下させることができる。
次に、冷却コントローラ8について説明する。冷却コントローラ8は、図示外の中央演算処理装置(CPU)、読みとり専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)インタフェース、出力回路等を備えている。この冷却コントローラ8は、保冷庫6の庫内温度を表示する表示部(図示外)と、庫内温度を調節できる調節部(図示外)とを備え、運転者はその表示部を確認し、調節部を調節することにより、保冷庫6の庫内温度を調整することができる。そして、図5に示すように、運転者の調節に基づいて、冷却コントローラ8は、コンプレッサ16と、コンデンサユニット12と、エバポレータユニット14とに各々制御信号を出力している。したがって、保冷庫6の庫内温度を、被冷凍物Mの保冷温度に合わせた最適な庫内温度に設定できる。
次に、スタンバイユニット21について説明する。図1および図2に示すように、スタンバイユニット21は、冷凍車1のエンジンが停止中の場合に使用される。そして、スタンバイユニット21には、外部電源が供給可能なコンセントを接続可能なプラグ21aが設けられ、外部電源を利用することができる。
次に、散水装置25について、図5を参照して説明する。上述したように、散水装置25は、光触媒層53が形成された保冷庫6の壁面に水を散水する装置である。図5に示すように、この散水装置25は、散水する水を貯留する水タンク17と、当該水タンク17に貯留する水を汲み出すポンプ18と、当該ポンプ18に接続され、ポンプ18から汲み出された水を供給する水供給管23と、当該水供給管23に連結部29で連結され、保冷庫6の各壁面に水を散水する散水管30と、保冷庫6の天壁39の表面温度を計測する温度センサ22と、当該温度センサ22の計測結果に基づいて、ポンプ18の運転を制御する制御装置24とで構成されている。また、エバポレータユニット14と、水タンク17との間には、ドレン水供給管20が介装されている。なお、図5に示す水タンク17と、ポンプ18と、水供給管23と、散水管30とが、「散水手段」に相当し、ドレン水供給管20が「ドレン水供給手段」に相当する。
次に、水タンク17について、図5を参照して説明する。この水タンク17は、保冷庫6の各壁面に散水するための水を予め貯留する蓋付きタンクである。そして、水タンク17には、予め所定量の水が供給され、所定量以下になった場合は、水タンク17の蓋を開け、随時水を補給できるようになっている。また、水タンク17には、ドレン水供給管20から、エバポレータユニット14の除霜ドレン水が常時供給されるため、水タンク17に水を補給する手間がほとんど不要である。
次に、温度センサ22について、図5を参照して説明する。この温度センサ22は、接触型の温度センサであり、周知の温度センサである。一例としては、白金測温抵抗体・サーミスタ・熱電対のようなものが挙げられる。本実施形態の温度センサ22は、サーミスタを使用している。そして、図2に示すように、この温度センサ22は、直射日光が最も照射される天壁39の表面温度を計測するために、天壁39の表面に接するように設置されている。そして、温度センサ22は、その天壁39の表面温度をサーミスタの抵抗変化として感知し、その抵抗変化を計測信号に変換して、制御装置24に出力している。さらに制御装置24では、その計測信号から天壁39の表面温度を算出する。なお、天壁39の表面温度は、夏場では80℃以上に達するため、少なくとも100℃付近まで測定可能な温度センサであることが好ましい。
次に、制御装置24について説明する。この制御装置24は、図示外の中央演算処理装置(CPU)、読みとり専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)インタフェース、出力回路等を備えている。制御装置24は、温度センサ22の計測値に基づいて、保冷庫6の各壁面への散水量を調節する。そして、図5に示すように、その散水量の調節は、ポンプ18の動作を制御することにより行われる。例えば、天気が良好な場合、冷凍車1の保冷庫6には、強い直射日光が照射され、特に天壁39の表面温度は80℃以上に達する。そのため、散水管30から各壁面に散水され、光触媒層53の超親水性機能により水膜となった水はすぐに気化してしまう。したがって、天壁39の表面温度が高い場合は、散水管30による散水間隔を短くすることにより、保冷庫6の各壁面への散水量を増加させる。そして、保冷庫6の各壁面に形成された光触媒層53では、散水量に比例して水の気化量が増えるため、断熱パネルPの外板50の表面温度が低下し、保冷庫6の断熱性能を向上することができる。なお、「散水間隔」とは、ポンプ18の運転間隔をいい、「散水量」とは、ある一定時間内に散水する量をいう。
また、それとは反対に、天気が曇っている場合(又は雨の場合)、天壁39の表面温度は低いので、散水管30から散水され、保冷庫6の各壁面の光触媒層53の超親水性機能により水膜となっても水の気化は緩慢である。また、天壁39の表面温度が低いため、保冷庫6の各壁面に必要以上の水を散水する必要がない。そこで、散水管30による散水間隔を長くし、また、散水量を少なくすることにより、気化量を調節することができる。また、水タンク17に貯留する水を節約することができる。こうして、制御装置24は、天壁39の表面温度に応じて、保冷庫6の各壁面への散水量を調節することにより、保冷庫6の断熱性能を適切に調整することができる。なお、図5に示す制御装置24が、「散水制御手段」に相当する。
次に、天壁39の表面温度におけるポンプ18の制御動作について、図6を参照して説明する。図6は、各温度域におけるポンプ18の運転間隔時間を示す表である。図5に示すように、散水装置25では、制御装置24が、ポンプ18の運転間隔を制御することにより、散水管30から散水される時間間隔を制御し、保冷庫6の各壁面(図1および図2参照)への散水量を調節する。そして、散水装置25では、天壁39の表面温度について、予め4つの温度域が設定されている。ここで、図6に示すように、4つの温度域とは、超高温域(60℃以上)、高温域(30℃以上〜60℃未満)、中温域(10℃以上〜30℃未満)、低温(10℃未満)である。さらに、制御装置24は、温度センサ22で計測された計測値が、予め設定された各温度域のうち、どの温度域に該当するかを判断する。例えば、温度センサ22で計測された天壁39の表面温度が、超高温域に該当する場合は、ポンプ18の運転間隔を短く(例えば、2分)する。さらに、高温域に該当する場合は、ポンプ18の運転間隔を中程度の長さ(例えば、5分)にする。さらに、中温域に該当する場合は、ポンプ18の運転間隔を長く(例えば、10分)する。さらに、低温域に該当する場合は、ポンプ18の運転を停止させる。こうして、天壁39の表面温度によって、保冷庫6への各壁面への散水量を調節することにより、保冷庫6の断熱性能を向上させることができる。
次に、散水装置25の動作について説明する。図5に示すように、まず、温度センサ22によって、天壁39の表面温度が計測される。温度センサ22は、計測した抵抗値を計測信号に変換して、制御装置24に出力する。例えば、夏場の晴れた日に、温度センサ22で計測された計測値が、80℃であった場合、制御装置24は、天壁39の表面温度は超高温域であると判断する。このように天壁39の表面温度が超高温の場合、直射日光が強く、保冷庫6の断熱性能は低下していると推測される。したがって、制御装置24は、気化熱効果を最大限に利用するため、ポンプ18を運転させる。そして、ポンプ18の運転間隔時間を2分に設定し、一定時間における散水量を多めに設定する。すると、散水管30の散水孔30a、30bから、2分毎に所定量の水が天壁39、前壁38、右側壁36、左側壁37および後壁40に散水される。さらに、各壁面に散水された水は光触媒層53の超親水性機能により水膜となる。したがって、保冷庫6は、水膜に包まれた状態となる。さらに、保冷庫6には直射日光が照射されるため、各壁面の水膜となった水が気化する。そして、その時に発生する気化熱が各壁面の熱を奪い、結果として保冷庫6の外板50の表面温度を低下させる。したがって、保冷庫6の断熱性能が向上され、外部から庫内に侵入する熱量を大幅に遮断することができる。
一方、保冷庫6内において、エバポレータユニット14には、除霜ドレン水がユニット内に溜まる。そして、エバポレータユニット14内に溜まったドレン水は、ドレン水供給管20を通過することにより、水タンク17に供給される。そして、水タンク17に供給されたドレン水は、ポンプ18の運転により、水供給管23を通過し、散水管30から天壁39に散水される。したがって、水タンク17には、常時ドレン水が供給されるので、冷却装置7の稼働中において、水タンク17に水を補給する手間がない。
引き続き、温度センサ22では、天壁39の表面温度を計測する。そして、例えば、気化熱効果により、外板50の表面温度が40℃まで低下した場合、制御装置24は、天壁39の表面温度は中温域であると判断する。さらに、天壁39の表面温度が中温域の場合、制御装置24は、ポンプ18の停止時間を5分に設定変更し、一定時間における天壁39への散水量をやや少な目に設定する。また、冷凍車1のエンジンが停止した場合、バッテリユニット27から散水装置25に電源が供給されるため、保冷庫6の断熱性能をそのまま維持することができる。
以上、説明したように、本発明の第1の実施形態である冷凍車1では、被冷凍物Mを収納し保冷する保冷庫6が、内板52と外板50との間に断熱材51が注入発泡された断熱パネルPによって構成されている。そして、保冷庫6の前壁38、右側壁36、左側壁37、天壁39および後壁40の外板50には、光触媒を含む光触媒層53が形成されている。さらに、冷凍車1は、保冷庫6の前壁38、右側壁36、左側壁37、天壁39および後壁40に水を散水する散水装置25を備える。散水装置25の制御装置24は、天壁39に設置された温度センサ22の計測した天壁39の表面温度に基づいて、ポンプ18の運転を制御して、保冷庫6の各壁面に散水する散水量を調整する。したがって、太陽光によって光励起され、超親水性機能が付加された光触媒層53に水が散水されると、保冷庫6の各壁面の光触媒層53の超親水性機能により、水膜が形成される。そして、直射日光の照射により、水膜となって気化が促進される状態となった水が気化し、その時の気化熱が外板50の表面温度を下げるため、保冷庫6の断熱性能を向上させることができる。また、断熱パネルPの厚みを厚くする必要がないため、保冷庫6の庫内容積を減少することなく、断熱性能を向上させることができる。また、保冷庫6の重量を大幅に増加させることもないため、冷凍車1の燃費も節約できる。さらに、保冷庫6内に設けられたエバポレータユニット14の除霜ドレン水を水タンク17に貯留し、その水を保冷庫6の壁面への散水に利用できるため、冷却装置7の稼働中に水タンク17に水を補給する手間を省くことができる。
また、保冷庫6の各壁面に付着した汚れは、光触媒層53に含まれる光触媒によって分解除去されるので、外観上、きれいな保冷庫6を維持することができる。さらに、光触媒は、空気中に含まれるNOx(窒素酸化物)を分解するため、環境浄化にも貢献することができる。
次に、本発明に係る保冷車の第2の実施形態である冷凍車100について、図7乃至図10に基づいて説明する。図7は、本発明の第2の実施形態である冷凍車100の左側面図であり、図8は、冷凍車100の部分破断斜視図である。図9は、冷却装置70と、散水装置250との構成を示すブロック図であり、図10は、各温度域および各日射量域におけるポンプ18の運転間隔時間を示す表である。なお、この冷凍車100は、第1の実施形態である冷凍車1の変形例であり、外気温を計測する外気温センサ28と、日射量を計測する日射センサ15の各計測値に基づいて、ポンプ180の運転間隔を制御する散水装置250を備えている。そして、冷凍車100は、散水装置250以外は、冷凍車1と同じ構造であるため、冷凍車100の構造の詳細な説明は、第1の実施形態の冷凍車1と同じ部分の説明を援用し、散水装置250の構成を中心に詳細に説明する。
はじめに冷凍車100の概略構造について説明する。なお、冷凍車100の基本的な構造は、冷凍車1と同じ構造である。図7および図8に示すように、冷凍車100は、シャシフレーム55の前部に設けられた運転室33、その後部に設けられた保冷庫60から構成されている。そして、冷凍車100は、保冷庫60の庫内を冷却する冷却装置70(図9参照)を備えている。そして、冷凍車100は、保冷庫60の壁面に散水する散水装置250(図9参照)を備えている。
次に、運転室33について説明する。図7および図8に示すように、運転室33の前部には、インストルメントパネル44aが設けられている。そして、インストルメントパネル44aの略中央には、冷却装置70(図9参照)を制御する冷却コントローラ80が設けられている。また、インストルメントパネル44aの上部には、日射量を計測する日射センサ15が設けられている。さらに、運転室33の下方には、エンジンおよび冷却装置70を循環する冷媒を圧縮するためのコンプレッサ160が配設されている。また、運転室33の前方には、外気温を計測する外気温センサ28が配設されている。
次に、保冷庫60について説明する。図7および図8に示すように、保冷庫60は、上述した断熱パネルP(図3、4参照)によって形成された前壁380、右側壁360、左側壁370、後壁400、天壁390および底壁410から構成されている。さらに、前壁380、右側壁360、左側壁370、後壁400および天壁390の外板50(図4参照)には、光触媒(例えば、二酸化チタン)を含む光触媒層53(図4参照)が形成されている。
そして、保冷庫60の内側において、前壁380の上端部近傍には、エバポレータユニット140が設けられている。さらに、保冷庫60の外側において、前壁38の上部には、略直方体状のコンデンサユニット120が前方に向かって突出して設けられている。また、底壁410において、左側壁370側の一端部近傍の略中央には、天壁390に散水する水を貯留する水タンク170が設けられている。そして、その水タンク170の前方側には、タンク内の水を汲み出すポンプ180が設けられている。さらに、そのポンプ180には、水供給管230が接続されている。そして、この水供給管230は、保冷庫60の底壁410および前壁380の、左側壁370に隣接する一端部近傍に沿って配設され、天壁390に設けられた散水管300に接続されている。また、保冷庫60の底壁410の、前壁380に隣接する一端部近傍の略中央には、散水装置250の制御装置240が設けられている。
さらに、天壁390において、保冷庫60の各壁面に散水するための散水管300が、天壁390の平面視略長方形状の外郭に沿って、略長方形の枠状に配設されている。そして、この散水管300の、天壁390の中央に対向する内側面には、水が散水される散水孔300aが直列に複数形成されている。一方、散水孔300aが形成された内側面とは反対の外側面にも、散水孔300bが直列に複数形成されている。なお、散水孔300a、300bは、散水管300の天壁390に最も近接する位置に形成されている。さらに、散水管300の、前壁380側の略中間部に設けられた連結部290には、ポンプ180から延設された水供給管230の一端部が接続されている。したがって、ポンプ180を運転すると、水タンク170に貯留する水が、水供給管230に供給され、連結部290を通過して散水管300に供給される。そして、散水管300に供給された水は、散水孔300a、300bから散水され、天壁390、前壁380、右側壁360、左側壁370および後壁400に散水されるようになっている。
次に、散水装置250について、図9を参照して説明する。散水装置250は、第1の実施形態の散水装置25と同様に、光触媒層53が形成された保冷庫60の各壁面に散水する装置である。図9に示すように、この散水装置250は、散水する水を貯留する水タンク170と、当該水タンク170に貯留する水を汲み出すポンプ180と、当該ポンプ180に接続され、ポンプ180から汲み出された水を供給する水供給管230と、当該水供給管230に連結部290で連結され、保冷庫60の各壁面に散水する散水管300と、外気温を計測する外気温センサ28と、日射量を計測する日射センサ15と、外気温センサ28および日射センサ15の各計測値に基づいて、ポンプ180の運転を制御する制御装置240とで構成されている。また、エバポレータユニット140と、水タンク170との間には、ドレン水供給管200が介装されている。
次に、外気温センサ28について説明する。この外気温センサ28は、接触型の温度センサであり、周知のものである。一例としては、白金測温抵抗体・サーミスタ・熱電対のようなものが挙げられ、本実施形態の外気温センサ28は、サーミスタを使用している。そして、図7および図8に示すように、この外気温センサ28は、直射日光が当たらない運転室33の前方に配設されているため、直射日光の影響を受けることなく、外気温を正確に計測することができる。そして、この外気温センサ28は、外気温をサーミスタの抵抗変化として感知し、その抵抗変化を計測信号に変換して、制御装置240に出力している。さらに制御装置240では、その計測信号から外気温を算出する。
次に、日射センサ15について説明する。図7および図8に示すように、日射センサ15は、運転室33内のインストルメントパネル44a上に設けられている。この日射センサ15は、日射量の変化を計測するセンサである。内部に検出素子としてフォトダイオードを使用し、太陽光の強度を電流変化として感知し、その電流値を計測信号として制御装置240に出力している。さらに、制御装置240では、その計測信号から日射量を算出する。なお、フォトダイオードにより変換された電流値は、太陽光の日射量に比例するため、太陽光の日射量を正確に計測することができる。また、本実施形態の日射センサ15は、日射量を計測するためだけに使用される1方位出力タイプである。
次に、制御装置240について説明する。この制御装置240は、図示外の中央演算処理装置(CPU)、読みとり専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)インタフェース、出力回路等を備えている。制御装置240は、外気温センサ28および日射センサ15の計測値に基づいて、保冷庫60の各壁面への散水量を調節する。そして、図9に示すように、その散水量の調節は、ポンプ180の動作を制御することにより行われる。例えば、天気が良好な場合、冷凍車100には、強い直射日光が照射され、外気温は30℃以上に達する。このように外気温が高く、かつ冷凍車100における日射量が多い場合、保冷庫60の天壁390の表面温度が高いことが推測される。そのため、散水管300から各壁面に散水され、光触媒層53の超親水性機能により水膜となった水はすぐに気化してしまう。したがって、外気温が高く、日射量が多い場合、散水管300による散水間隔を短くすることにより、保冷庫60の各壁面への散水量を多めに設定する。そして、保冷庫60の光触媒層53では、散水量に比例して水の気化量が増えるため、断熱パネルPの外板50の表面温度が低下し、断熱性能を維持することができる。なお、「散水間隔」とは、ポンプ180の運転間隔をいう。
また、それとは反対に、天気が悪く曇っている場合(又は雨の場合)は、日射量は少なく、外気温は低い。このような場合、保冷庫60の天壁390の表面温度が低いことが推定される。天壁390の表面温度が低いと、散水管300から散水され、光触媒層53の超親水性機能により水膜となっても水の気化は緩慢である。また、天壁390の表面温度が低いため、あえて保冷庫60の各壁面に余分な散水をする必要がない。そこで、散水管300による散水間隔を長くすることにより、保冷庫60の各壁面への散水量を少なくすることができる。さらに、水タンク170に貯留する水を節約することができる。こうして、制御装置240は、日射量および外気温に応じて、ポンプ180の動作を制御することにより、保冷庫60の断熱性能を適切に調整することができる。
次に、外気温センサ28および日射センサ15の計測値におけるポンプ180の制御動作について説明する。図9に示すように、散水装置250では、制御装置240が、ポンプ180の運転間隔を制御することにより、散水管300から散水される時間間隔を制御し、保冷庫60の各壁面への散水量を調節する。そして、散水装置250では、外気温および日射量について、予め4つの温度域および3つの日射量域が各々設定されている。図10に示すように、4つの温度域とは、超高温域(30℃以上)、高温域(20℃以上〜30℃未満)、中温域(10℃以上〜20℃未満)、低温(10℃未満)である。さらに、3つの日射量域とは、明域、中域、暗域である。この日射量においては、予め2つの基準値(電流値)が設定され、それらの基準値との比較により、3つの範囲のうち何れかに分類される。なお、上記の温度域および日射量域は一例であり、設定される範囲の数および各基準値は、自由に設定可能である。そして、制御装置240は、外気温センサ28の計測値が該当する温度域と、日射センサ15の計測値が該当する日射量域との組合せにより、ポンプ180の運転間隔時間を決定する。
例えば、図10に示すように、外気温センサ28で計測された外気温が超高温域に該当する場合は、日射センサ15で計測された日射量に関わらず、天壁390の表面温度が高いことが推定される。したがって、ポンプ180の運転間隔を短く(例えば、2分)する。また、外気温センサ28で計測された外気温が高温域に該当し、日射センサ15で計測された日射量が明域に該当する場合は、ポンプ180の運転間隔を短く(例えば、2分)する。また、外気温センサ28で計測された外気温が高温域に該当し、日射センサ15で計測された日射量が中域に該当する場合は、ポンプ180の運転間隔を中程度の長さ(例えば、5分)にする。また、外気温センサ28で計測された外気温が高温域に該当し、日射センサ15で計測された日射量が暗域に該当する場合は、ポンプ180の運転間隔を中程度の長さ(例えば、5分)にする。また、外気温センサ28で計測された外気温が中温域に該当し、日射センサ15で計測された日射量が明域に該当する場合は、ポンプ180の運転間隔を中程度(例えば、5分)にする。また、外気温センサ28で計測された外気温が中温域に該当し、日射センサ15で計測された日射量が中域に該当する場合は、ポンプ180の運転間隔を長く(例えば、10分)する。また、外気温センサ28で計測された外気温が中温域に該当し、日射センサ15で計測された日射量が暗域に該当する場合は、ポンプ180の運転間隔を長く(例えば、10分)する。また、外気温センサ28で計測された外気温が低温域に該当する場合は、日射センサ15で計測された日射量に関わらず、天壁390の表面温度が低いことが推定される。したがって、ポンプ180の運転を停止させる。
次に、散水装置250の動作について説明する。図9に示すように、はじめに、外気温センサ28によって、外気温が抵抗値として計測される。一方、日射センサ15では、日射量を電流値として計測される。そして、外気温センサ28および日射センサ15では、計測した計測値を計測信号に各々変換して、制御装置240に各々出力する。例えば、夏場の晴れた日に、外気温センサ28で計測された計測値が28℃で、日射量が非常に多い場合、制御装置240は、外気温は高温域で、日射量は明域であると判断する。そして、このような場合、直射日光が非常に強いため、保冷庫60の天壁390の表面温度が高く、保冷庫60の断熱パネルPの断熱性能は低下していると推測される。したがって、制御装置240は、気化熱効果を最大限に得るため、ポンプ180を運転させる。そして、ポンプ180の運転間隔時間を2分に設定し、一定時間における散水量を多めに設定する。すると、散水管300の散水孔300aおよび300bから、所定量の水が2分毎に保冷庫60の各壁面に散水される。そして、各壁面に散水された水は光触媒層53の超親水性機能により水膜となる。さらに、直射日光により、水膜となった水が気化することにより、各壁面の熱は気化熱として奪われ、結果として保冷庫60の外板50の表面温度を低下させる。したがって、保冷庫60の断熱性能を向上することができる。
一方、保冷庫60内において、エバポレータユニット140には、除霜ドレン水がユニット内に溜まる。そして、エバポレータユニット140内に溜まったドレン水は、ドレン水供給管200を通過することにより、水タンク170に供給される。そして、水タンク170に供給されたドレン水は、ポンプ180の運転により、水供給管230を通過し、散水管300から保冷庫60の各壁面に散水される。したがって、水タンク170には、エバポレータユニット140の徐霜ドレン水が供給されるので、冷凍車100において、水タンク170に水を補給する手間が不要となる。
引き続き、外気温センサ28は外気温を計測し、日射センサ15では、日射量を計測する。そして、例えば、夕方頃になり、外気温センサ28で計測された外気温が17℃まで低下し、周囲が薄暗いような場合、制御装置240は、外気温センサ28および日射センサ15から出力された計測信号に基づいて、外気温は中温域で、日射量域は中域であると判断する。さらに、制御装置240は、ポンプ180の運転間隔時間を10分に変更し、一定時間における散水量を少な目に設定する。
以上説明したように、第2の実施形態である冷凍車100では、保冷庫60の各壁面に散水する散水装置250を備え、外気温センサ28が計測する外気温と、日射センサ15が計測する日射量とに基づいて、ポンプ180の運転を制御して、散水量を調整する。外気温と日射量とを計測することにより、天壁390の表面温度の高低を推定することができる。したがって、太陽光の照射により、超親水性機能が付加された光触媒層53に水が散水されると、保冷庫60の光触媒層53の超親水性機能により、水膜が形成される。そして、直射日光の照射により、水膜となって気化が促進される状態となった水が気化するので、その時の気化熱が外板50の表面温度を下げ、保冷庫60の断熱性能を向上させることができる。さらに、断熱パネルPの厚みを厚くする必要がないため、保冷庫60の庫内容積は縮小されない。また、保冷庫60の大幅な重量増加も無いため、冷凍車100の燃費も低下させることがない。さらに、保冷庫60内に設けられたエバポレータユニット140の除霜ドレン水を水タンク170に貯留し、その水を保冷庫60の各壁面に散水することができるため、冷却装置70の稼働中に水タンク170に水を補給する手間を不要とすることができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されることなく、各種の変形が可能である。例えば、第1の実施形態において、散水装置25の各構成部材(水タンク17、ポンプ18等)は、主に保冷庫6の底壁41に設置したが、保冷庫6の外側前壁に設けてもよく、設置場所は限定されない。なお、第2の実施形態の散水装置250においても同様である。
また、第1、第2の実施形態の散水装置25、250において、天壁39の表面温度の温度域、外気温の温度域、日射量の日射量域における各基準値は、上記実施形態で設定された各基準値に限られず、自由に変更可能である。
さらに、第1の実施形態の散水管30では、散水孔30a、30bを各々設け、天壁39、前壁38、右側壁36、左側壁37および後壁40に各々水が散水されるようにしたが、例えば、散水孔30aのみを設けて、天壁39のみに水を散水するようにしてもよい。なお、第2の実施形態の散水管300についても同様である。
さらに、第1、第2の実施形態でのポンプ18、180の運転では、保冷庫6、60の各壁面に断続的に水を散水するようにしたが、連続的に散水してもよく、その流速を調節することにより、所定時間内における散水量を調節するようにしてもよい。
また、第1、第2の実施形態の冷凍車1、100に設けられた散水装置25、250は、保冷庫6、60内の温度管理を必要としない保冷車に設けてもよい。また、保冷庫6、60内を0℃以上、所定温度(例えば、5℃)以下に調整可能な冷蔵車に設けてもよい。また、前述の散水装置25,250は、断熱パネルで構築された通信機器格納用キュービクルに設けてもよい。
本発明の保冷車は、保冷庫内を所定温度以下に低下させ、低温流通ができる冷蔵車および冷凍車にも適用できる。
本発明の第1の実施形態である冷凍車1の左側面図である。 冷凍車1の部分破断斜視図である。 保冷庫6を左後方から見た部分破断斜視図である。 光触媒層53が形成された断熱パネルPの断面図である。 冷却装置7と、散水装置25との構成を示すブロック図である。 各温度域におけるポンプ18の運転間隔時間を示す表である。 本発明の第2の実施形態である冷凍車100の左側面図である。 冷凍車100の部分破断斜視図である。 冷却装置70と、散水装置250との構成を示すブロック図である。 各温度域および各日射量域におけるポンプ18の運転間隔時間を示す表である。
符号の説明
1 冷凍車
6 保冷庫
7 冷却装置
15 日射センサ
17 水タンク
18 ポンプ
20 ドレン水供給管
22 温度センサ
23 水供給管
24 制御装置
25 散水装置
28 外気温センサ
29 連結部
30 散水管
36 右側壁
37 左側壁
38 前壁
39 天壁
40 後壁
50 外板
53 光触媒層
M 被冷凍物

Claims (4)

  1. 積み荷を保冷する、上面および/又は側面の外板面に光触媒が塗布された略直方体状の保冷庫と、
    当該保冷庫の光触媒が塗布された外板面に水を散水する散水手段と、
    当該散水手段の散水量又は散水する間隔を制御する散水制御手段と
    を備えたことを特徴とする保冷車。
  2. 前記外板面の表面温度を計測する温度センサを備え、
    前記散水制御手段は、前記温度センサの計測結果に基づいて、前記散水手段の動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の保冷車。
  3. 外気温度を計測する外気温センサと、
    日射量を計測する日射センサと
    を備え、
    前記散水制御手段は、前記外気温センサの計測値および前記日射センサの計測値に基づいて、前記散水手段の動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の保冷車。
  4. 前記保冷庫に設けられ、庫内を冷却する冷却手段と、
    当該冷却手段から排出されるドレン水を、前記散水手段に供給するドレン水供給手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の保冷車。
JP2004044402A 2004-02-20 2004-02-20 保冷車 Pending JP2005231537A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004044402A JP2005231537A (ja) 2004-02-20 2004-02-20 保冷車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004044402A JP2005231537A (ja) 2004-02-20 2004-02-20 保冷車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005231537A true JP2005231537A (ja) 2005-09-02

Family

ID=35014924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004044402A Pending JP2005231537A (ja) 2004-02-20 2004-02-20 保冷車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005231537A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100820313B1 (ko) 2007-10-23 2008-04-08 한민구 탑차의 냉동 적재함
JP2009096305A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Nissan Motor Co Ltd フード跳ね上げ装置及びフード跳ね上げ装置の検出特性補正方法
JP2010014346A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Sanyo Electric Co Ltd 散水冷却装置
JP2014028540A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Torantekkusu:Kk 冷凍車両
CN113212110A (zh) * 2021-06-23 2021-08-06 珠海格力电器股份有限公司 冷藏车制冷机组工作环境优化方法、装置与系统
CN113602176A (zh) * 2021-08-27 2021-11-05 湖南耀岷专用汽车制造有限公司 一种方便输出式冷藏车厢

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009096305A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Nissan Motor Co Ltd フード跳ね上げ装置及びフード跳ね上げ装置の検出特性補正方法
KR100820313B1 (ko) 2007-10-23 2008-04-08 한민구 탑차의 냉동 적재함
JP2010014346A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Sanyo Electric Co Ltd 散水冷却装置
JP2014028540A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Torantekkusu:Kk 冷凍車両
CN113212110A (zh) * 2021-06-23 2021-08-06 珠海格力电器股份有限公司 冷藏车制冷机组工作环境优化方法、装置与系统
CN113602176A (zh) * 2021-08-27 2021-11-05 湖南耀岷专用汽车制造有限公司 一种方便输出式冷藏车厢

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60124502T2 (de) Flüssigen stickstoff verwendende kühlung eines lastfahrzeuges für nahrungsmittel
US8726688B2 (en) Refrigerator for fresh products with temperature leveling means
CN205169314U (zh) 一种车载生鲜冷链配送箱及电动配送车
JP4475584B2 (ja) 蓄熱式保冷車又は保冷庫及び蓄熱材供給システム
CN104697278A (zh) 隔热箱体、冰箱以及具有隔热箱体的设备
JP4498193B2 (ja) 車載用冷却装置、及びそれを搭載する車両
JP2005231537A (ja) 保冷車
CA2964651A1 (en) Passive refrigeration system for the cold chain industry
Shanmugam et al. An ultra-low ammonia charge system for industrial refrigeration
CN203949432U (zh) 冰箱
JP2008175477A (ja) 保冷庫
CN113266976A (zh) 冰衬冰箱及冰箱控制方法
CN211166642U (zh) 一种冷藏车
CN210861896U (zh) 冷库
CN210062786U (zh) 一种新能源三轮车车载深冷冷藏厢
CN211782198U (zh) 丙烷冷藏配送装置
CN202574994U (zh) 移动式蓄冷运输柜
JPH0961027A (ja) 冷蔵庫
JP2005187201A (ja) 倉庫型冷蔵庫
CN112303984A (zh) 一种立式车载冰箱
CN219257166U (zh) 一种三维电场保鲜冷藏运输车
JP2004057347A (ja) 冷却システムの制御装置
GB2442739A (en) Refrigeration Apparatus and Vehicle Incorporating the Same
CN107763950A (zh) 一种具有保温加热功能的车载冰箱及其使用方法
CN221719151U (zh) 一种危险品用存储柜