JP2009095186A - ワイヤハーネス用のプロテクタおよび該プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法 - Google Patents

ワイヤハーネス用のプロテクタおよび該プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】導通検査時に必要な余長を車体配索時にはプロテクタ内に収容し、支線および/あるいは幹線の外部干渉材との干渉を防止する。
【解決手段】長さ方向の両端を幹線出入口とし、該幹線から分岐する支線用の複数の支線引出口を長さ方向の中間部分に間隔をあけて設け、前記支線引出口から引き出される複数の支線端末に接続されたコネクタ及び前記幹線出口から引き出される幹線端末側に接続されたコネクタは、導通検査台上に位置決めして並設された複数の導通検査用コネクタと嵌合接続されるものであり、前記導通検査用コネクタと接続するために前記支線長さ及び/または幹線端末側長さは自動車への配索時の必要寸法より長くなる余長部を備え、該余長部を備えた支線用の前記支線引出口および/または幹線端末用の前記幹線出口に連通する内部側に余長電線収容空間を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネス用のプロテクタおよび該プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法に関し、詳しくは、ワイヤハーネスに外装したプロテクタから引き出される支線の長さを導通検査できる長さとすると共に該支線の余長分を導通検査後に収容できるプロテクタに関する。
自動車の車体内に搭載される各種電装品を電気的に接続するためワイヤハーネスが車体に配索されており、ワイヤハーネス保護すると共に配索方向を規制するために樹脂製のプロテクタを外装している場合が多い。また、ワイヤハーネスは種々の接続形態に対応して幹線より支線が分岐し、このような支線が分岐した幹線部分をプロテクタで外装している場合もある。
前記支線長さや幹線長さは、端末に接続したコネクタを相手方コネクタと接続するために自動車への配索時の所要寸法より若干長く設定を設定している。
また、ワイヤハーネスの組み立て工程において、その支線端末および幹線端末に接続されたコネクタの導通検査がなされている。其の際、導通検査装置の検査台上に導通検査用コネクタが固定されているため、ワイヤハーネス側のコネクタを導通検査用コネクタの位置まで引き出して嵌合しており、導通検査用コネクタは検査台上に所定間隔をあけて並設固定しているため、ワイヤハーネス側のコネクタを並設された導通検査用コネクタの位置で嵌合接続する必要がある。
しかしながら、ワイヤハーネス側のコネクタを接続した支線および幹線の長さが、前記導通検査用コネクタの位置まで引き出せない短尺な場合もある。即ち自動車への配索時の必要な長さに比べ、導通検査用コネクタと接続するに必要な長さが大となる場合があり、その寸法差は自動車への配索時には余長分となる。
前記のように、ワイヤハーネスの支線長さ及び幹線長さは、自動車への配索時に必要な長さよりも若干長く設定していると共に、導通検査のために更に長くすると、配索時における余長代が長くなる。このような余長部は自動車への配索状で外部干渉材に干渉したり、車両の振動によりばたついて異音が生じたりする問題がある。
従来、ワイヤハーネスの電線の余長分をプロテクタ内部で吸収する構成としたものが、特開2005−151701号公報(特許文献1)で提供されている。
該プロテクタは、図5(A)(B)に示すように、幹線w1および支線w2を収容するプロテク本体1と蓋部2とを備え、プロテクタ本体1は幹線挿通部3と幹線挿通部3から幹線挿通方向と直交方向に突出する平板状の支線引出部4とを設けている。支線引出部4の先端には方向規制部材5を設け、該方向規制部材5は円盤状とし、中心から放射状に支線挿通溝5aを設けている。該支線挿通溝5aに支線w2を嵌め込むことで、支線引出部4の先端には方向規制部材5で支線w2の方向を規制すると共に、支線w2の長さを調整している。
しかしながら、特許文献1のプロテクタでは、支線引出部4の先端に方向規制部材5を設けているため、支線引出部4の支線分岐位置から方向規制部材5までの間で支線がたるんでしまい、該支線w2は蓋部2や支線引出部4に干渉し、支線w2が損傷する恐れがある。また、幹線挿通方向と直交する方向に支線W2を延在させ、支線引出部先端の方向規制部材で長さを調整しているため、プロテクタ全体が直交方向に長くなり、配置スペースを要する問題がある。
さらに、導通検査を行う場合、特許文献1のプロテクタでは大幅に長さを調整することはできない。そのため、導通検査のための余長を調整するには十分でなく、支線端末側の長さを導通検査に必要な長さに設定すると、車体配索時に余長をプロテクタ内に収容しきれず、支線が干渉部材に干渉してしまい破損してしまう恐れがある。
特開2005−151701号公報
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、導通検査時に必要な余長を車体配索時にはプロテクタ内に収容し、支線および/あるいは幹線の外部干渉材との干渉を防止することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、自動車に配索するワイヤハーネスの所要領域に外装している樹脂成形品からなるプロテクタであって、
長さ方向の両端を幹線出入口としていると共に、該幹線から分岐する支線用の複数の支線引出口を長さ方向の中間部分に間隔をあけて設け、
前記支線引出口から引き出される複数の支線端末に接続されたコネクタ及び前記幹線出口から引き出される幹線端末側に接続されたコネクタは、導通検査台上に位置決めして並設された複数の導通検査用コネクタと嵌合接続されるものであり、
前記導通検査用コネクタと接続するために前記支線長さ及び/または幹線端末側長さは自動車への配索時の必要寸法より長くなる余長部を備え、該余長部を備えた支線用の前記支線引出口および/または幹線端末用の前記幹線出口に連通する内部側に余長電線収容空間を設け、該余長電線収容空間を連通して設けた支線引出口及び/または幹線出口の周縁にテープ巻き舌片を設けているワイヤハーネス用のプロテクタを提供している。
前記した本発明のプロテクでは、自動車配索時の必要寸法より導通検査時の必要寸法が長くなり余長部が発生しても、自動車配索時に該余長部を余長電線収容空間に収容することができ、外部干渉材に干渉して損傷することを防止することができると共に、車両の振動により幹線または/および支線がばたつくことにより生じる異音の発生を防止することができる。
また、導通検査後に、幹線および/あるいは支線の余長部をプロテクタに収容し、引出口からコネクタまでの長さを要求された長さに設定した状態で、カーメーカへ納入することができる。さらに、配索長さを調整することができるため、車種に応じた配索長さとすることができる。
前記余長分の長さは、例えば、15〜20mmとしており、余長電線収容部に余長部を収容した後に、幹線出口あるいは支線引出口からコネクタまでの長さは配索時における所要長さの+2mm程度とすることが好ましい。
本発明のプロテクタは、前記幹線は1本〜3本の少数本であり、該幹線と支線とのスプライス接続部を部分的に容積を大としたスプライス収容部に収容しており、かつ、該スプライス接続部から分岐する支線を折り曲げて前記支線引出口へ導くガイド部を設け、該ガイド部と前記スプライス収容部を仕切る仕切壁を内部に設けているプロテクタとして好適なものとなる。
前記のように幹線が少数本である場合、プロテクタの幹線挿通部の幅は狭いものとなり、スプライス接続部は収容する場合、大きな容積を必要とするため、プロテクタ内でスプライス収容部を設けることが可能な箇所は制限される。そのため、スプライス接続部から分岐させる支線は、前記ガイド部を通してスプライス接続部から支線引出口まで折り曲げて配線し、スプライス収容部とガイド部を仕切壁で仕切ることで、プロテクタの肥大化を抑制し、かつ、スプライス接続部を位置決め保持できる。
また、スプライス接続部から支線を分岐させて支線引出口までガイドするためのガイド部を導通検査時の余長電線吸収空間として使用すれば、余長を吸収するためにプロテクタが大型化することを抑制できる。
本発明は、前記プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法として、
前記プロテクタ内部に支線を分岐させた幹線を貫通させ、前記支線引出口から支線を引き出し、
ついで、前記プロテクタを導通検査装置の側方に載置し、
前記プロテクタから引き出された支線端末のコネクタおよび幹線端末側のコネクタを、前記導通検査装置の基台上に所定間隔をあけて設置した複数の導通検査用コネクタと嵌合接続して導通検査を行い、
前記導通検査後に、前記支線引出口から引き出されている支線長さ及び幹線出口から引き出されている幹線端末の長さを、自動車への配索時の設定長さとなるように電線の余長部を前記余長電線収容空間に収容し、
前記設定長さとした後に、支線引出口及び/または幹線出口周縁から突設したテープ巻き舌片にテープ巻き固定していることを特徴とするプロテクタのワイヤハーネス取付方法を提供している。
前記構成とすると、導通検査時に支線引出口あるいは幹線出口から導通検査用コネクタまで十分な長さを確保することができると同時に、自動車への配索時には余長部をプロテクタに収容するため、配索状態で余長部がたるんで外部干渉材に干渉して損傷することを防止することができると共に、車両の振動により幹線または/および支線がばたつくことにより生じる異音の発生を防止することができる。
前述したように、本発明のプロテクタによれば、自動車への配索時の必要寸法より導通検査時の必要寸法が長くなり、電線に余長部を設けた場合でも、導通検査後に余長部をプロテクタ内の余長電線収容空間に収容することができ、自動車への配索状態で外部干渉材に干渉して損傷することを防止することができると共に、車両の振動により幹線または/および支線がばたつくことにより生じる異音の発生を防止することができる。
また、プロテクタ内部にワイヤハーネスの幹線と支線とのスプライス接続部を収容する場合、支線を分岐させて支線引出口までガイドするためのガイド部を設けていると、容積を必要とするスプライス接続部が設けられていても、効率良く支線を配索することができ、プロテクタを小型化することができる。かつ、スプライス接続部をプロテクタ内に収容することで、スプライス接続部の保護を図ることもできる。
さらに、スプライス接続部から支線を分岐させて支線引出口までガイドするためのガイド部を導通検査時の余長電線吸収空間として使用すれば、余長部収容部をプロテクタを大難くすることなく設けることができる。
本発明のプロテクタのワイヤハーネスへの取付方法によれば、導通検査時に支線引出口あるいは幹線出口から導通検査用コネクタまで十分な長さを確保することができ、導通検査の作業性を向上させることができる。
かつ、導通検査後に、余長部をプロテクタに収容して支線および/または幹線を出口の周縁にテープ巻きで固着するだけで、自動車への配索時に必要な長さとすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4に本発明の実施形態のワイヤハーネス用プロテクタ10(以下、プロテクタ)を示す。
プロテクタ10は、2〜3本の幹線w1から2カ所の位置で支線w2(w2−1、w2−2)を分岐する分岐位置に外装するものである。プロテクタ10は、幹線w1および支線w2を収容するプロテクタ本体11と、該プロテクタ本体11の上面開口を閉鎖する蓋12とを備え、プロテクタ本体11、蓋12はそれぞれ樹脂成形品よりなる。
本実施形態では、プロテクタ10に収容している幹線w1および支線w2は燃料噴射ユニットの信号線としている。
プロテクタ本体11は、図1および図2(A)(B)に示すように、底壁11aの両端縁から側壁11b(11b−1、11b−2)を突出させた樋形状としている。
該プロテクタ本体11の長さ方向の両端を幹線出入口11c、11dとすると共に、長さ方向の中間部に2つの支線引出口を設け、幹線入口側Xの支線引出口を第1支線引出口11eとすると共に、幹線出口側Yの支線引出口を第2支線引出口11fとしている。また、底壁11aと側壁11bに囲まれた空間を、ワイヤハーネス収容空間S1としている。プロテクタ本体11は2〜3本の信号線からなる比較的細い電線を貫通させるものであるため、その幅は比較的狭く、幹線挿通部は断面積が小さい小容積としている。
特に、プロテクタ本体11の長さ方向の中央部は両側壁の外部に外部干渉材(図示せず)が配置されているため幅狭部11gとなっている。
前記幅狭部11gから幹線出口側Yに向けて幅広部を連続させており、幅広部をスプライス収容部11hとしている。該スプライス収容部11hは、後述するスプライス接続部Eを収容するため容積を大としている。
該スプライス収容部11hの側方には側壁11bー2を隔てて、支線w2を第2支線引出口11fまでガイドするガイド部11jを設けている。
該ガイド部11jは、側壁11bー2の下端から外方に突出する底壁11kと、底壁11kの側端縁から上方に突出させた側壁11mを設けており、断面L形状としている。該ガイド部11jの幹線入口側Xの開口を第2支線引出口11fとしている一方、該第2支線引出口11fと逆側の開口を幹線出口11dとし、該ガイド部11jで形成される空間を幹線w1の余長部w1−aを収容する余長電線収容空間S2としている。
ガイド部11jを設けた側壁11bー2には切欠部11nを設け、該余長電線収容空間S2とワイヤハーネス収容空間S1とを連通させている。該切欠部11nの幹線入口側Xの側壁11bは、ガイド部11jとスプライス収容部11hとを仕切る仕切壁11iとしている。
プロテクタ本体11の中央部には、側壁11bー2の下端から断面円弧状のパイプガイド部11pを下方に突出させており、ワイヤハーネス挿通方向に配置しているパイプHを、燃料の飛散から保護している。
また、ガイド部11jを設けている側壁11bー2と対向する側壁11bー1には、車体固定部11rを突出させている。該車体固定部11rは車体から突出している係止部(図示せず)に挿入係止してプロテクタ10を車体に固定するものである。
また、側壁11bー1には、所定間隔をあけて、蓋12の爪部12cと係止する枠部11sを設け、該枠部11sに蓋12の爪部12cを係止して、蓋12をプロテクタ本体11に固定している。
プロテクタ本体11の両端の幹線出入口11c、11dの周縁からは、テープ巻き舌片11t、11uを突出させており、幹線w1を挿通させた状態で、テープ巻き舌片11t、11uに幹線w1をテープT1、T2を巻いて固定している。
蓋12は、図1および図3(A)、(B)に示すように、上壁12aの周縁から側壁12bを突設させており、側壁12bにはプロテクタ本体11の枠部11sと対応する位置に爪部12cを設けている。また、プロテクタ本体11の車体固定部11rと対応する位置には、凹部12dを設けており、蓋12をプロテクタ本体11に係止する際に、該凹部12dに車体固定部11rを嵌めて、蓋12をプロテクタ本体11に固定している。
前記プロテクタ10で外装するワイヤハーネスW/Hは、幹線w1から2本の支線w2−1、w2−2を第1分岐位置F1、第2分岐位置F2でそれぞれ分岐させ、支線w2−2と幹線w1とはスプライス接続しており、第1分岐位置F1と第2分岐位置F2との間のスプライス接続部Eが位置する。
支線w2−1、w2−2の端末にコネクタC1、C2が接続され、かつ、幹線w1の端末にコネクタC3が接続される。
前記幹線w1の端末側の長さは自動車配索時の必要長さより、後述する導通検査時に必要な長さが大であるため余長部w1−aを設けている。
一方、支線w2−1、w2−2は自動車配索時の必要長さが導通検査時の必要長さよりも長いため、導通検査用のための余長部は設けていない。
前記ワイヤハーネスW/Hの幹線w1は、プロテクタ10のプロテクタ本体11の両側壁11b−1と11b−2に挟まれた空間を貫通させ、支線w2−1を第1支線引出口11eから引き出し、スプライス接続部Eをスプライス収容部11hに収容し、スプライス接続した支線w2−2は、第2分岐位置F2で分岐させると共に折り曲げ、該折り曲げた支線w2−2をガイド部11jに挿通させて第2支線引出口11fから引き出している。
また、幹線w1の端末側は幹線出口11dより引き出している。
このように、プロテクタ本体11にワイヤハーネスW/Hを配線した後、蓋12をプロテクタ本体11に被せて結合している。
前記プロテクタ10を外装した状態で、ワイヤハーネスW/Hの支線端末および幹線端末に接続したコネクタC1〜C3の導通検査をしており、該導通検査後に、幹線w1、支線w2−1、w2−2をプロテクタ10にテープ巻き固定しており、導通検査前にはテープ巻き固定していない。
次に、プロテクタ10を外装したワイヤハーネスW/Hの導通検査方法について説明する。
導通検査装置20は、基台21と基台21の上面に一定間隔をあけて並設された3個の導通検査用コネクタC4〜6とを備えている。
前記導通検査装置20の側方に前記ワイヤハーネスW/Hを配置する。
導通検査時には、図4に示すように、支線引出口11e、11fから引き出される支線端末側に接続されたコネクタC1、C2、幹線出口11dから引き出される幹線端末側に接続されたコネクタC3は、導通検査台20上に位置決めして並設された3個の導通検査用コネクタC4〜6と嵌合接続する。
このとき、幹線w1は、余長部w1−aを折り曲げずに余長電線収容空間S2を挿通させて幹線出口11dから引き出して、導通検査コネクタC4と嵌合している。この状態で幹線出口11dからコネクタC3までの長さをL2となる。
前記導通検査コネクタC4と幹線端末のコネクタC3とを嵌合して導通検査した後、図1(B)に示すように、第2分岐位置F2で支線w2ー2を分岐させた幹線w1を余長電線収容空間S2で余長部w1−aを折り曲げた状態で収容して余長部を吸収する。
この状態で、幹線端末を幹線出口11dで幹線w1をテープ巻き舌片11uにテープ巻き固定している。よって、幹線出口11dから引き出される幹線端末の長さは自動車への配索時の設定寸法L1となる。
支線w2−1、w2−2の導通検査用の余長部を設けていないため、導通検査後は、プロテクタ内部での余長吸収を行う必要はなく、支線w2−1、w2−2は支線引出口11e、11fから引き出しテープ巻き固定している。
前記のように、本発明のプロテクタ10では、導通検査のために必要な余長を持たせた幹線w1の端末側を導通検査後にプロテクタ本体11内の余長電線収容空間S2に収容することができるため、自動車への配索状態において、余長分が外部干渉材に干渉して損傷することを防止することができると共に、車両の振動によりばたつくことにより生じる異音の発生を防止することができる。
また、スプライス接続部Eから支線w2−2を分岐させて支線引出口11fまでガイドするためのガイド部11jを設けていることで、容積を必要とするスプライス接続部Eが設けられていても、効率良く支線を配索することができ、プロテクタを小型化することができる。
さらに、ガイド部11jで形成される空間を導通検査時の余長電線吸収空間S2として使用していることにより、余長を吸収するためにプロテクタが大型化することを抑制でき、コスト高を抑えることができると共に、プロテクタを外装したワイヤハーネスの搬送も容易となる。
なお、前記実施形態では幹線端末に余長分を設けているが、支線側に余長分を設け、支線引出口に連通したプロテクタ内部に余長電線収容空間を設けてもよい。
(A)は本発明のプロテクタを自動車へ配索した状態を示す斜視図、(B)は(A)の幹線および支線の配索状態を示す平面図である。 プロテクタ本体を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 蓋を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図である。 導通検査時の幹線および支線の配索状態を示す平面図である。 従来例を示す図である。
符号の説明
10 プロテクタ
11 プロテクタ本体
11b(11b−1、11b−2) 側壁
11c 幹線入口
11d 幹線出口
11e、11f 第1、第2支線引出口
11h スプライス収容部
11j ガイド部
11i 仕切壁
12 蓋
20 導通検査装置
21 基台
C1、C2 支線端末のコネクタ
C3 幹線端末のコネクタ
C4〜6 導通検査用コネクタ
E スプライス接続部
w1 幹線
w1−a 余長分
w2(w2−1、w2−2) 支線
S2 余長電線収容空間

Claims (3)

  1. 自動車に配索するワイヤハーネスの所要領域に外装している樹脂成形品からなるプロテクタであって、
    長さ方向の両端を幹線出入口としていると共に、該幹線から分岐する支線用の複数の支線引出口を長さ方向の中間部分に間隔をあけて設け、
    前記支線引出口から引き出される複数の支線端末に接続されたコネクタ及び前記幹線出口から引き出される幹線端末側に接続されたコネクタは、導通検査台上に位置決めして並設された複数の導通検査用コネクタと嵌合接続されるものであり、
    前記導通検査用コネクタと接続するために前記支線長さ及び/または幹線端末側長さは自動車への配索時の必要寸法より長くなる余長部を備え、該余長部を備えた支線用の前記支線引出口および/または幹線端末用の前記幹線出口に連通する内部側に余長電線収容空間を設け、該余長電線収容空間を連通して設けた支線引出口及び/または幹線出口の周縁にテープ巻き舌片を設けているワイヤハーネス用のプロテクタ。
  2. 前記幹線は1本〜3本の少数本であり、該幹線と支線とのスプライス接続部を部分的に容積を大としたスプライス収容部に収容しており、かつ、該スプライス接続部から分岐する支線を折り曲げて前記支線引出口へ導くガイド部を設け、該ガイド部と前記スプライス収容部を仕切る仕切壁を内部に設けている請求項1に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
  3. 請求項1に記載のプロテクタのワイヤハーネスへの取付方法であって、
    前記プロテクタ内部に支線を分岐させた幹線を貫通させ、前記支線引出口から支線を引き出し、
    ついで、前記プロテクタを導通検査装置の側方に載置し、
    前記プロテクタから引き出された支線端末のコネクタおよび幹線端末側のコネクタを、前記導通検査装置の基台上に所定間隔をあけて設置した複数の導通検査用コネクタと嵌合接続して導通検査を行い、
    前記導通検査後に、前記支線引出口から引き出されている支線長さ及び幹線出口から引き出されている幹線端末の長さを、自動車への配索時の設定長さとなるように電線の余長部を前記余長電線収容空間に収容し、
    前記設定長さとした後に、支線引出口及び/または幹線出口周縁から突設したテープ巻き舌片にテープ巻き固定していることを特徴とするプロテクタのワイヤハーネスへの取付方法。
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