JP2009083431A - 射出成形型、及び、成形品の離型方法 - Google Patents

射出成形型、及び、成形品の離型方法 Download PDF

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Abstract

【課題】型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる射出成形型、及び、この射出成形型から成形品を離型させる成形品の離型方法を提供する。
【解決手段】アンダーカット部4aを有する成形品4を射出成形するために用いられる射出成形型(金型1)において、傾斜面9a、及び、成形品4に形状を転写する成形品転写部9b、を有するスライド入子9と、スライド入子9の傾斜面9aと互いに摺動する傾斜面8aを有するロッキング部材(ロッキングブロック8)と、を備える構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンダーカット部を有する成形品を射出成形するために用いられる射出成形型、及び、アンダーカット部を有する成形品を射出成形型から離型させる成形品の離型方法に関する。
従来、プラスチック成形品等の成形品を成形するために用いられる射出成形の多くは、可動型及び固定型を有する金型を用いるもので、成形品の離型の際には、まず可動型を固定型から分離させる。
ところが、例えば、外周面が凹凸状となった、アンダーカット部を有する成形品の場合には、単純に可動型を固定型から分離させるだけでは、成形品を金型から取り出すことができない。
そこで、アンダーカット部を有する成形品の射出成形においては、アンギュラピン或いはアンギュラカムと、スライド入子とを使用したスライド構造の金型が一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1記載の射出成形型について、図20を参照しながら説明する。
図20に示す金型101は、固定型102、可動型103及びスライド入子104を備えている。固定型102には、アンギュラピン105が植設されている。このアンギュラピン105の先端側は、アンギュラピン105の傾き角度と同一の傾き角度でスライド入子104に形成された挿入孔104aに挿入されている。
また、固定型102には、同図に示す型閉じ時にスライド入子104を位置決めするロッキングブロック106が固定されている。これにより、スライド入子104の成形面は、成形品107のアンダーカット部107aを含む面に当接している。
上述の構成の金型101は、可動型103が移動して固定型102と可動型103とが分離する度に、アンギュラピン105によってスライド入子104が可動型103上を型開閉方向に垂直な方向(矢印D11)にスライドする。これにより、成形品107がスライド入子104の成形面から離型される。
なお、スライド入子104内には、成形時に先端がアンダーカット部107aに挿入される貫通部材104bが配置されている。この貫通部材104bは、図示しない移動手段により、型開きに先立ってアンダーカット部107aから引き出される。これにより、成形品107がその収縮により貫通部材104bを周囲から抱き込んでいる状態でもスライド入子104による押さえが効くことになるため、いわゆるスライド取られの現象が生じるのを防止している。
特開平7−171864号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の金型101は、スライド入子104をスライドさせるためにアンギュラピン105が必要となり、アンギュラピン105が植設された固定型102ひいては金型101全体のサイズが大きくなる。また、アンギュラピン105が必要になることで、型コストの増加という問題をも招く。
ところで、金型は、固定型と固定型との開閉時における嵌合度合、いわゆる当たりが強ければ、射出成形機による型締め動作を行ってもパーティング面を閉じることができなくなる。一方、当たりが弱ければ、金型内の成形品に対応する空隙部以外の部分にも成形材料が流動し、成形品にとって不要な部分であるバリとなるため、成形品の品質を落とすことになる。そのため、固定型及び可動型の製作時等における金型調整では、開閉を繰り返し行ったり、部品を修正加工しては調整を繰り返したりする必要がある。
更に、図20に示す金型101の場合、アンギュラピン105等によって構成が複雑となっているため、調整リードタイムが増加するという問題を招く。また、調整リードタイムが増加することで、型コストの増加という問題をも招く。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる射出成形型、及び、この射出成形型から成形品を離型させる成形品の離型方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の射出成形型は、アンダーカット部を有する成形品を射出成形するために用いられる射出成形型において、傾斜面、及び、上記成形品に形状を転写する成形品転写部、を有するスライド入子と、上記スライド入子の傾斜面と互いに摺動する傾斜面を有するロッキング部材と、を備える構成とする。
また、上記射出成形型は、可動型と固定型とから構成され、上記ロッキング部材は、上記可動型に固定され、この可動型の移動により上記スライド入子と互いに上記傾斜面において摺動し、上記スライド入子を上記成形品に形状を転写する位置から退避させる構成とするとよい。
また、上記可動型の上記固定型側の面に位置し、上記ロッキング部材が貫通するガイド板と、上記可動型と上記固定型との分離前に上記可動型から上記ガイド板を分離させるべく、上記固定型と上記ガイド板とを仮固定するパーティングロック部材と、を更に備える構成とするとよい。
また、上記ロッキング部材を押圧することによって、上記スライド入子と上記ロッキング部材とを互いに摺動させ、上記スライド入子を上記成形品に形状を転写する位置から退避させるエジェクタピンを更に備える構成とするとよい。
また、上記ロッキング部材と上記スライド入子とは、一方に設けられた凹部と他方に設けられた凸部とが互いに係合した状態で上記傾斜面において摺動する構成とするとよい。
また、上記ロッキング部材及び上記スライド入子は、少なくとも一部が磁性体からなり、上記ロッキング部材の傾斜面と上記スライド入子の傾斜面とは、磁力により互いに密着した状態で上記傾斜面において摺動する構成とするとよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の射出成形型は、可動型と固定型とから構成され、アンダーカット部を有する成形品を射出成形するために用いられる射出成形型において、上記成形品に形状を転写する成形品転写部を有するスライド入子と、一端が上記スライド入子に接続され他端が上記可動型に接続された傾斜ピンと、を備える構成とする。
また、上記傾斜ピンの上記他端が接続され、上記可動型内を摺動することにより上記傾斜ピンを介して上記スライド入子を上記成形品に形状を転写する位置から退避させるルーズコアを更に備える構成とするとよい。
また、上記傾斜ピンは、上記ルーズコアに回動自在に接続され、上記ルーズコアは、上記可動型の移動により摺動し、上記射出成形型は、上記可動型の上記固定型側の面に位置し、上記傾斜ピンが貫通すると共に上記ルーズコアの摺動による上記傾斜ピンの移動を許容する貫通孔が形成されたガイド板を更に備える構成とするとよい。
また、上記傾斜ピンは、上記ルーズコアに回動不能に接続され、上記ルーズコアは、傾斜ピン駆動手段による上記傾斜ピンの押圧によって摺動し、上記射出成形型は、上記可動型の上記固定型側の面に位置し、上記傾斜ピンが摺動する貫通孔が形成されたガイド板を更に備える構成とするとよい。
また、上記傾斜ピンは、傾斜ピン駆動手段により押圧されることによって、上記スライド入子を上記成形品に形状を転写する位置から退避させ、上記射出成形型は、上記可動型の上記固定型側の面に位置し、上記傾斜ピンが貫通すると共に上記傾斜ピン駆動手段による上記傾斜ピンの移動を許容する貫通孔が形成されたガイド板を更に備える構成とするとよい。
上記課題を解決するために、本発明の成形品の離型方法は、アンダーカット部を有する成形品を射出成形型から離型させる成形品の離型方法において、上記成形品に形状を転写する成形品転写部を有するスライド入子を、このスライド入子の傾斜面においてロッキング部材上を摺動させることにより、上記成形品に形状を転写する位置から退避させるようにする。
また、上記ロッキング部材が固定された可動型を移動させることによって、上記ロッキング部材と上記スライド入子とを互いに摺動させて上記スライド入子を上記成形品に形状を転写する位置から退避させるようにするとよい。
また、上記可動型の上記固定型側の面に位置し上記ロッキング部材が貫通するガイド板と、上記可動型とを分離させることによって上記スライド入子を上記成形品に形状を転写する位置から退避させ、上記可動型から分離した上記ガイド板と上記固定型とを分離させるようにするとよい。
また、上記ロッキング部材に固定されたエジェクタピンを押圧することによって、上記スライド入子と上記ロッキング部材とを互いに摺動させ、上記スライド入子を上記成形品に形状を転写する位置から退避させるようにするとよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の成形品の離型方法は、アンダーカット部を有する成形品を、可動型及び固定型を備える射出成形型から離型させる成形品の離型方法において、上記成形品に形状を転写する成形品転写部を有するスライド入子を、一端が上記スライド入子に接続され他端が上記可動型に接続された傾斜ピンを介して、上記成形品と当接する位置から退避させるようにする。
本発明では、ロッキング部材或いは傾斜ピンを用いてスライド入子を成形品に形状を転写する位置から退避させることができるため、アンギュラピン等が不要となる。そのため、構成が簡素となり、当たり調整等の型調整が容易となる。よって、本発明の射出成形型によれば、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。また、本発明の成形品の離型方法によれば、上記射出成形型から成形品を離型させることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る射出成形型及び、成形品の離型方法について、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る金型1を示す断面図である。
図2は、上記金型1の可動型2を示す断面図である。
図3は、上記金型1によって成形される成形品4を示す斜視図である。
図4は、上記金型1のロッキングブロック8を示す斜視図である。
図5は、上記金型1のスライド入子9を示す斜視図である。
図1に示す射出成形型としての金型1は、大きく分けて、図2に示す可動型2、及び固定型3から構成され、図3に示すように外周面の全周に亘るアンダーカット部4aを有する略円筒形状の成形品4の射出成形に用いられる。ここで、本実施の形態のアンダーカット部4aとは、可動型2と固定型3とを分離しただけでは離型できない部分をいうものとする。なお、成形品4の材質は特に限定されないが、例えば、プラスチック等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
可動型2は、可動型スペーサブロック5、受け板6、ガイド板7、ロッキング部材としてのロッキングブロック8,8、スライド入子9,9、可動型側取付け板10等から構成されている。また、固定型3は、固定型型板11、固定型側取付け板12等から構成されている。なお、ロッキングブロック8及びスライド入子9は、成形品4の略円筒形状の成形のために、等配して各4個が配置されている。図では、このうちの2個のみを表している。(なお、以下の各実施形態でも同様である。)
なお、固定型3には、スプル、ランナ、ゲート等の樹脂流動経路に必要な加工が施されているが、図示及び説明を省略する。また、金型1を構成する可動型2と固定型3との締結或いは位置決めに用いられるガイドピン、サポートピン、リターンピン、ブシュ類等についても、図示及び説明を省略する。
可動型スペーサブロック5の固定型3側の面の中央には、ロッキングブロック8,8の一端側が埋設されて固定される受け板6が嵌入されている。可動型スペーサブロック5及び受け板6の固定型3側には、ガイド板7が配置されている。このガイド板7には、ロッキングブロック8,8が貫通する2つの貫通孔7a,7aが形成されている。
各ロッキングブロック8は、ガイド板7の貫通孔7aを貫通した部分のうち成形品4側に向いた面が傾斜面8aとなっている。なお、傾斜面8aは固定型3側にかけて徐々に肉厚が薄くなるような勾配となっている。
各スライド入子9は、ロッキングブロック8の傾斜面8aと互いに摺動する傾斜面9a、及び、この傾斜面9aの反対側に位置し成形品4の外周面(各スライド入子9が外周面の半分ずつ)に形状を転写する成形品転写部9bを有している。
ロッキングブロック8の傾斜面8aには、図4に示すように、底側にかけて幅の広がったアリ溝(断面が台形状の凹部)8bが形成されている。また、スライド入子9の傾斜面9aには、アリ溝8bの形状に対応して先端にかけて幅の広がった凸部9c(断面が台形状の凸部であり、図1及び図2には表れていない)が形成されている。これにより、ロッキングブロック8とスライド入子9とは互いに摺接している。
可動型スペーサブロック5は、可動型側取付け板10に取付けられており、可動型側取付け板10は、図示しない射出成形機本体に取付けられている。
固定型型板11は、ロッキングブロック8のガイド板7から突出した部分、スライド入子9の全体及び成形品4を収容可能な形状にくり貫かれている。また、固定型型板11は、固定型側取付け板12に固定されており、固定型側取付け板12は図示しない射出成形機本体に取付けられている。
以下、成形品4の離型方法について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図6は、上記成形品4の離型方法を説明するための拡大断面図である。
まず、図1に示す金型1内に充填された樹脂等の成形素材が固化した後、図示しない射出成形機が可動型2を固定型3から離れる方向へ移動させる。これにより、可動型2と固定型3とはガイド板7と固定型型板11との間を境に引き離される。このとき、成形品4は、図2に示すように可動型2側に残った状態となる。なお、可動型2を固定型3から引き離す際には、必要に応じて、後述する保持部材によりガイド板7を保持した状態でガイド板7を含む可動型2を固定型3から引き離すようにするとよい。
次に、ガイド板7とガイド板7を除く可動型2とを分離させると、図6に示すように、ロッキングブロック8がガイド板7に対し離型方向(矢印D1)に移動する。これに伴い、スライド入子9の凸部9cがロッキングブロック8のアリ溝8b上を摺動することで、スライド入子9は成形品転写部9bが成形品と当接する位置から退避する方向(矢印D2)に移動する。
成形品4がスライド入子9から離型した後には、エアによる吹き飛ばしを利用した成形品4の取出しや図示しないロボットによる取出し、或いは、横型の射出成形機であれば自然落下による取出しも可能となる。成形品4が金型1から取出された後には、射出成形機の型締め動作が行われ、可動型2が固定型3に当接する位置に戻ることになる。この後、射出成形工程及び離型工程を順次行う。
なお、本実施形態では、ロッキングブロック8の傾斜面8aにアリ溝8bを、スライド入子9の傾斜面に凸部9cを設ける構成としたが、逆に、ロッキングブロック8に凸部を、スライド入子9にアリ溝(凹部)を設ける構成としてもよい。
また、本実施形態では、アリ溝8b及び凸部9cによって、ロッキングブロック8とスライド入子9とを互いに傾斜面8a,9aにおいて摺動させているが、離型方向(矢印D1)へのロッキングブロック8の移動によって、ロッキングブロック8とスライド入子9とが互いに傾斜面8a,9aにおいて摺動すれば、他の係合手段を用いることも考えられる。
以上説明した第1実施形態では、ロッキングブロック8の傾斜面8aとスライド入子9の傾斜面9aとを互いに摺動させることで、スライド入子9を成形品4に形状を転写する位置から退避させることができるため、アンギュラピン等が不要となる。そのため、構成が簡素となり、当たり調整等の型調整が容易となる。よって、本実施形態によれば、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
また、本実施形態では、金型1は可動型2と固定型3とから構成され、ロッキングブロック8は、受け板6(可動型2)に固定され可動型2の移動によりスライド入子9と互いに傾斜面8a,9aにおいて摺動し、スライド入子9を成形品4に形状を転写する位置から退避させるようにしている。そのため、簡素な構成で有効に成形品4をスライド入子9(金型1)から離型させることができ、したがって、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。更には、成形品4のアンダーカット部4aを処理する機構であるロッキングブロック8、スライド入子9等を可動型2側に集中させることができる点からも型調整が容易となり、有効に、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
また、本実施形態では、ロッキングブロック8とスライド入子9とは、一方に設けられたアリ溝(凹部)8bと他方に設けられた凸部9cとが互いに係合した状態で傾斜面8a,9aにおいて摺動している。そのため、ロッキングブロック8の離型方向(矢印D1)への移動によって、有効に成形品4をスライド入子9(金型1)から離型させることができる。
図7は、上記第1実施形態の第1変形例に係る金型1´を示す断面図である。
図8及び図9は、上記第1変形例に係る成形品4´の離型方法を説明するための断面図である。
図7に示す本変形例に係る金型1´は、可動型2´のガイド板7´外周面の固定型3側端部に配置された可動型側ロック部材13aと、固定型型板11外周面の可動型2´側端部に配置された固定型側ロック部材13bとからなるパーティングロック部材13を配置した点、及び、成形品4´の底面に凹部4bを設けると共にガイド板7´に凹部4bに係合する凸部7bを設けた点において図1に示す金型1と主に相違し、その他の点について概ね同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
パーティングロック部材13は、可動型2´と固定型3との分離前に可動型2´からガイド板7´を分離させるべく、固定型3とガイド板7´とを仮固定している。具体的には、パーティングロック部材13は、可動型側ロック部材13aと固定型側ロック部材13bとの間で働く磁力、クラッチ構造等により、可動型2´のガイド板7´と固定型3の固定型型板11とを仮固定している。
成形品4´を金型1´から離型させる際には、まず、パーティングロック部材13によりガイド板7と固定型型板11とを仮固定した状態で、図示しない射出成形機により可動型2´を固定型3から離れる方向へ移動させ、金型1´の型開き動作を開始する。これにより、図8に示すように、ガイド板7´を可動型2´から引き離す。
ガイド板7´を可動型2´から引き離すと、受け板6に固定されたロッキングブロック8がガイド板7´上のスライド入子9に対し引き離されることになるため、スライド入子9の凸部9cがロッキングブロック8のアリ溝8bと係合した状態でスライド入子9とロッキングブロック8とが互いに摺動する。これにより、スライド入子9は、成形品転写部9bが成形品4´に形状を転写する位置から退避する方向に移動することになる。
この際には、固定型3とガイド板7´とが仮固定されているため、成形品4´は固定型3及びガイド板7´に囲われた状態でスライド入子9から離型されることになる。なお、成形品4´は、底面の凹部4bとガイド板7´の凸部7bとの係合によって、どちらかのスライド入子9に引きずられることもない。
次に、図示しない保持部材によりガイド板7を固定型3から引き離す。これにより、図9に示すように、成形品4´は、底面の凹部4bとガイド板7´の凸部7bとが係合した状態でガイド板7上に位置することになる。この後は、例えば、図示しないロボットにより成形品4´を取出せばよい。
本変形例では、ガイド板7´を可動型2´から分離させることによってスライド入子9とロッキングブロック8とを互いに摺動させてスライド入子9を成形品4´に形状を転写する位置から退避させ、その後、ガイド板7´と固定型3とを分離させている。そのため、成形品4´が離型動作中において金型1´内に収納される時間が長くなり、成形品4´の離型開始前の冷却時間を短縮させることができ、したがって、成形品のコストを有効に下げることができる。
また、成形品4´を離型過程の金型1´において徐冷させてヒケを抑えられ、成形品4´の表面精度を有効に高めることができる。
また、本変形例では、成形品4´の底面に設けた凹部4bとガイド板7´に設けた凸部7bとを係合させているため、成形品4´をスライド入子9から離型させる際に成形品4´がスライド入子9に引っ張られるのを抑えることができ、有効に成形品4を離型させることができる。
図10は、上記第1実施形態の第2変形例に係るロッキングブロック8´を示す斜視図である。
図11は、上記第1実施形態の第2変形例に係るスライド入子9´を示す斜視図である。
本変形例では、ロッキングブロック8´の傾斜面8aに形成される凹部が、図4に示すように底側にかけて幅の広がったアリ溝8bではなく、図10に示すように根元(傾斜面8a)側と底側とが同一幅のキー溝8b´となっている。
また、スライド入子9´に形成される凸部も、図4に示すように先端にかけて幅の広がったものではなく、図11に示すように、根元(傾斜面9a)側と先端側とが同一幅の凸部9c´となっている。
また、ロッキングブロック8´及びスライド入子9´は、全部(少なくとも一部)が例えばプリハードン鋼等の鋼材で構成された磁性体となっている。そのため、ロッキングブロック8´の傾斜面8aとスライド入子9´の傾斜面9aとは互いに磁力により密着した状態で摺動することが可能となっている。なお、磁力によりロッキングブロック8´とスライド入子9´とを有効に密着させるためには、ロッキングブロック8´及びスライド入子9´は強磁性体であることが望ましい。
本変形例では、ロッキングブロック8´の傾斜面8aとスライド入子9´の傾斜面9aとが互いに磁力で密着した状態で摺動することで成形品4を離型させることができるため、底側或いは先端側にかけて幅広となる図4に示すアリ溝8b及び図5に示す凸部9cのような困難な加工を要さず、ロッキング部材8´(スライド入子9´)を容易に加工することができる。よって、本変形例によれば、型コストを有効に下げることができる。
<第2実施形態>
図12は、本発明の第2実施形態に係る金型21を示す断面図である。
同図に示す射出成形型としての金型21は、大きく分けて、可動型22及び固定型23から構成され、上記第1実施形態と同様に、外周面の全周に亘るアンダーカット部24aを有する略円筒形状の成形品24の射出成形に用いられる。
可動型22は、可動型スペーサブロック25、ガイド板27、ロッキング部材としてのロッキングブロック28,28、スライド入子29,29、可動型側取付け板30、突出し部34等から構成されている。また、固定型23は、固定型型板31、固定型側取付け板32等から構成されている。
なお、固定型23には、スプル、ランナ、ゲート等の樹脂流動経路に必要な加工が施されているが、図示及び説明を省略する。また、金型21を構成する可動型22と固定型23との締結或いは位置決めに用いられるガイドピン、サポートピン、リターンピン、ブシュ類等についても、図示及び説明を省略する。
可動型スペーサブロック25の間に形成された空洞部25aには突出し部34が収容されている。突出し部34は、それぞれロッキングブロック28の可動型23側の面に固定された2本のエジェクタピン34a,34aと、エジェクタピン34aの基端部を挟んで互いに締結されたエジェクタプレート上34b及びエジェクタプレート下34cとから構成されている。
エジェクタプレート下34cの底面には、射出成形機本体に取付けられた2点鎖線で示すエジェクタロッド35が接続されている。このエジェクタロッド35は、例えば油圧により、エジェクタプレート下34cを押圧することが可能となっている。
エジェクタピン34aは、エジェクタロッド35によりエジェクタプレート下34cを介して押圧されることで、ロッキングブロック28を押圧することが可能となっている。
詳しくは後述するが、ロッキングブロック28が押圧されると、スライド入子29とロッキング部材28とが互いに傾斜面28a,29aにおいて摺動し、スライド入子29は成形品24に形状を転写する位置から退避することになる。
可動型スペーサブロック25の固定型23側の面には、ガイド板27が配置されて固定されている。このガイド板27には、ロッキングブロック28,28が貫通する2つの貫通孔27a,27aが形成されている。
各ロッキングブロック28は、上記第1実施形態とは反対に、固定型23側にかけて徐々に肉厚が増すことで、スライド入子29に対向する面が傾斜面28aとなっている。ガイド板27の貫通孔27a,27aは、ロッキングブロック28の形状に対応して空洞部25a側の端部から途中(可動型22寄りの部分)までは同一幅で、そこから固定型23側にかけて徐々に幅広になっている。
各スライド入子29は、ロッキングブロック28の傾斜面28aと互いに摺動する傾斜面29a、及び、この傾斜面29aの反対側に位置し成形品24の外周面(各スライド入子29が外周面の半分ずつ)に形状を転写する成形品転写部29bを有している。
ロッキングブロック28の傾斜面28aには、底側にかけて幅の広がったアリ溝(断面が台形状の凹部)28bが形成され、スライド入子29の傾斜面29aにはアリ溝28bの形状に対応して先端側にかけて幅の広がった凸部29c(断面が台形状の凸部であり、図13には表れていない)が形成されている。なお、上記第1実施形態の第2変形例のように、ロッキングブロック28及びスライド入子29を磁性体から構成することも考えられる。
可動型スペーサブロック25は、可動型側取付け板30に取付けられており、可動型側取付け板30は、図示しない射出成形機本体に取付けられている。
固定型型板31は、ロッキングブロック28のガイド板27を貫通した部分、スライド入子29の全体及び成形品24を収容可能な形状にくり貫かれている。また、固定型型板31は、固定型側取付け板32に固定されており、固定型側取付け板32は図示しない射出成形機本体に取付けられている。
以下、成形品24の離型方法について、図12及び図13を参照しながら説明する。
図13は、上記成形品24の離型方法を説明するための拡大断面図である。
まず図12に示す金型21内に充填された樹脂等の成形素材が固化した後、図示しない射出成形機が可動型22を固定型23から離れる方向へ移動させる。これにより、可動型22と固定型23とはガイド板27と固定型型板31との間を境に引き離される。このとき、成形品24は、図13に示すように可動型22側に残った状態となる。
次に、エジェクタロッド35がエジェクタプレート34cを固定型23側(矢印D3)に押圧することで、エジェクタピン34a,34aを介してロッキングブロック28が固定型23側に突き出される。これに伴い、スライド入子29の傾斜面29a(凸部29c)がロッキングブロック28の傾斜面28a(アリ溝28b)上を摺動することで、スライド入子29は成形品転写部29bが成形品24に形状を転写する位置から退避する方向(矢印D4)に移動する。
成形品24が離型した後には、エアによる吹き飛ばしを利用した成形品24の取出しや図示しないロボットによる取出し、或いは、横型の射出成形機であれば自然落下による取出しも可能となる。成形品24が金型21から取出された後には、射出成形機の型締め動作が行われると共に突出し部34が元の位置に戻ることになる。
以上説明した第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、ロッキングブロック28の傾斜面28aとスライド入子29の傾斜面29aとを互いに摺動させることで、スライド入子29を成形品24に形状を転写する位置から退避させることができるため、アンギュラピン等が不要となる。そのため、構成が簡素となり、当たり調整等の型調整が容易となる。よって、本実施形態によっても、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
また、本実施形態では、エジェクタピン34aがロッキングブロック28を押圧することによって、スライド入子29とロッキングブロック28とを互いに摺動させている。そのため、射出成形機本体の突出し動作によって、スライド入子29とロッキングブロック28とを互いに摺動させることができるため、金型21をより簡素な構成とすることができる。したがって、有効に、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
<第3実施形態>
図14は、本発明の第3実施形態に係る金型41を示す断面図である。
同図に示す射出成形型としての金型41は、大きく分けて、可動型42及び固定型43から構成され、上記第1及び第2実施形態と同様に、外周面の全周に亘るアンダーカット部44aを有する略円筒形状の成形品44の射出成形に用いられる。
可動型42は、可動型スペーサブロック45、ガイド板47、スライド入子49,49、可動型側取付け板50、傾斜ピン56,56、ルーズコア57,57、ルーズコア板58等から構成されている。また、固定型43は、固定型型板51、固定型側取付け板52等から構成されている。
なお、本実施形態では、ロッキングブロック(ロッキング部材)は配置されていない。また、固定型43には、スプル、ランナ、ゲート等の樹脂流動経路に必要な加工が施されているが、図示及び説明を省略する。また、金型41を構成する可動型42と固定型43との締結或いは位置決めに用いられるガイドピン、サポートピン、リターンピン、ブシュ類等についても、図示及び説明を省略する。
可動型スペーサブロック45の間に形成された空洞部45aには、傾斜した状態で配置される傾斜ピン56の一部、ルーズコア57等が収容されている。可動型スペーサブロック45の固定型43側の面には、ガイド板47が配置されている。
詳しくは後述するが、ガイド板47には、傾斜ピン56が貫通すると共にルーズコア57の摺動による傾斜ピン56の移動(傾き)を許容する貫通孔47a,47aが形成されている。
各スライド入子49は、成形品44の外周面(各スライド入子49が外周面の半分ずつ)に形状を転写する成形品転写部49bを有している。
可動型スペーサブロック45はルーズコア板58に取付けられ、ルーズコア板58は可動型側取付け板50に取付けられ、更に、可動型側取付け板50は図示しない射出成形機本体に取付けられている。
各傾斜ピン56は、一端がスライド入子49に、他端が可動型42のルーズコア57に、それぞれ軸受けを介して回動自在に接続されている。
各ルーズコア57は、可動型スペーサブロック45の空洞部45a内に配置されたルーズコア板58のレール58a上(可動型43内)を摺動することにより、傾斜ピン56を介してスライド入子49を成形品に形状を転写する位置から退避させることが可能となっている。なお、ルーズコア板58のレール58a上には、ルーズコア57の移動を規制するストッパ58bが配設されている。
固定型43の固定型型板51は、スライド入子49及び成形品44を収容可能な形状にくり貫かれている。また、固定型型板51は、固定型側取付け板52に固定されており、固定型側取付け板52は図示しない射出成形装置本体に取付けられている。
以下、成形品44の離型方法について、図14及び図15を参照しながら説明する。
図15は、上記成形品44の離型方法を説明するための拡大断面図である。
まず、図14に示す金型41内に充填された樹脂等の成形素材が固化した後、図示しない射出成形機が可動型42を固定型43から離れる方向へ移動させる。これにより、可動型42と固定型43とはガイド板47と固定型型板51との間を境に引き離される。
ガイド板47を保持した状態でその後も可動型42を固定型43から離れる方向へ移動させると、ガイド板47に対しルーズコア板58が離型方向(矢印D5)に移動するため、スライドコア57がレール58a上を摺動して傾斜ピン56は可動型42の離型方向(矢印D5)に平行に延びることになる。
そして、傾斜ピン56がスライド入子49を成形品44に形状を転写する位置から退避する方向(矢印D6)に移動させることにより、成形品44がスライド入子49から離型する。
成形品44がスライド入子49から離型した後には、エアによる吹き飛ばしを利用した成形品44の取出しや図示しないロボットによる取出し、或いは、横型の射出成形機であれば自然落下による取出しも可能となる。成形品44が金型41から取出された後には、射出成形機の型締め動作が行われ、可動型42が固定型43に当接する位置に戻ることになる。
以上説明した第3実施形態では、傾斜ピン56を用いてスライド入子49を成形品44に形状を転写する位置から退避させることができるため、アンギュラピン及びロッキングブロックが不要となる。そのため、構成が簡素となり、当たり調整等の型調整が容易となる。よって、本実施形態によっても、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
また、本実施形態では、可動型42を固定型43から分離させることで、ルーズコア57を可動型42内において摺動させ、傾斜ピン56を介してスライド入子59を成形品44に形状を転写する位置から退避させるようにしている。そのため、上記第1及び第2実施形態で用いたロッキングブロック(ロッキング部材)が不要となるため、構成がより簡素となり、したがって、有効に、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
<第4実施形態>
図16は、本発明の第4実施形態に係る金型61を示す断面図である。
同図に示す射出成形型としての金型61は、大きく分けて、可動型62及び固定型63から構成され、上記第1〜第3実施形態と同様に、外周面の全周に亘るアンダーカット部64aを有する略円筒形状の成形品64の射出成形に用いられる。
可動型62は、可動型スペーサブロック65、ガイド板67、スライド入子69,69、可動型側取付け板70、傾斜ピン76,76、回転台座77,77、エジェクタプレート78等から構成されている。また、固定型63は、固定型型板71、固定型側取付け板72等から構成されている。
なお、本実施形態では、上記第3実施形態と同様に、ロッキングブロック(ロッキング部材)は配置されていない。また、固定型63には、スプル、ランナ、ゲート等の樹脂流動経路に必要な加工が施されているが、図示及び説明を省略する。また、金型61の締結或いは位置決めに用いられるガイドピン、サポートピン、リターンピン、ブシュ類等についても、図示及び説明を省略する。
可動型スペーサブロック65の間に形成された空洞部65aには、傾斜した状態で配置される傾斜ピン76の一部、回転台座77、エジェクタプレート78等が収容されている。可動型スペーサブロック65の固定型63側の面には、ガイド板67が配置されている。
詳しくは後述するが、ガイド板67には、傾斜ピン76が貫通すると共にエジェクタロッド79による傾斜ピン76の移動(傾き)を許容する貫通孔67a,67aが形成されている。
各スライド入子69は、成形品64の外周面(各スライド入子69が外周面の半分ずつ)に形状を転写する成形品転写部69bを有している。
可動型スペーサブロック65は可動型側取付け板70に取付けられ、可動型側取付け板70は図示しない射出成形機本体に、それぞれ取付けられている。
各傾斜ピン76は、一端がスライド入子69に、他端が可動型42として回転台座77に、それぞれ軸受けを介して回動自在に接続されている。
各回転台座77は、可動型スペーサブロック65の空洞部65a内に配置されたエジェクタプレート78に固定されている。エジェクタプレート78の底面には、射出成形機本体に取付けられた2点鎖線で示すエジェクタロッド(傾斜ピン駆動手段)79が接続されている。
そして、傾斜ピン76は、エジェクタロッド79により押圧されることによって、スライド入子69を成形品64に形状を転写する位置から退避させることが可能となっている。
固定型63の固定型型板71は、スライド入子69及び成形品64を収容可能な形状にくり貫かれている。また、固定型型板71は、固定型側取付け板72に取付けられており、固定型側取付け板72は図示しない射出成形装置本体に取付けられている。
以下、成形品64の離型方法について、図16及び図17を参照しながら説明する。
図17は、上記成形品64の離型方法を説明するための拡大断面図である。
まず図16に示す金型61内に充填された樹脂等の成形素材が固化した後、図示しない射出成形機が可動型62を固定型63から離れる方向へ移動させる。これにより、可動型62と固定型63とは、ガイド板67と固定型型板71との間を境に引き離される。このとき、成形品64は、図17に示すように可動型62側に残った状態となる。
次に、エジェクタロッド79がエジェクタプレート78を固定型63側(矢印D7)に押圧することで、傾斜ピン76を介してスライド入子69を成形品64に形状を転写する位置から退避する方向(矢印D8)に移動させる。
成形品64が離型した後には、エアによる吹き飛ばしを利用した成形品64の取出しや図示しないロボットによる取出し、或いは、横型の射出成形機であれば自然落下による取出しも可能となる。成形品64が金型61から取出された後には、射出成形機の型締め動作が行われると共にエジェクタプレート78が元の位置に戻ることになる。
以上説明した第4実施形態では、上記第3実施形態と同様に、傾斜ピン76を用いてスライド入子69を成形品64に形状を転写する位置から退避させることができるため、アンギュラピン及びロッキングブロックが不要となる。そのため、構成が簡素となり、当たり調整等の型調整が容易となる。よって、本実施形態によっても、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
また、本実施形態では、傾斜ピン76がスライド入子69を押圧する構成としている。そのため、射出成形機本体の突出し動作によって、スライド入子69を成形品64に形状を転写する位置から退避させることができる。これにより、簡素な構成で有効に成形品64を離型させることができる。したがって、有効に、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
図18は、上記第4実施形態の変形例に係る金型61´を示す断面図である。
図19は、上記第4実施形態の変形例に係る成形品64の離型方法を説明するための断面図である。
図18に示す金型61´は、可動型62´の傾斜ピン76´を回動自在に回転台座77に接続するのではなく回動不能にルーズコア77´に接続した点において図16に示す金型61と主に相違し、その他の点について概ね同様である。そのため、詳細な説明は省略する。
各傾斜ピン76´は、一端がスライドコア69に、他端がルーズコア77´に、それぞれロックピン等により回動不能に固定されている。また、各ルーズコア77´は、エジェクタプレート78´に配置されたレール78a上を摺動することが可能となっている。
ガイド板67´に形成される貫通孔67a´,67a´は、傾斜ピン76の移動(傾き)を許容する大きさではなく、傾斜ピン76が摺動することができる程度の大きさに開口している。
成形品64の離型の際には、まず図18に示す金型61´内に充填された樹脂等の成形素材が固化した後、図示しない射出成形機が可動型62´を固定型63から離れる方向へ移動させる。これにより、可動型62´と固定型63とはガイド板67´と固定型型板71との間を境に引き離される。このとき、成形品64は、可動型62´側に残った状態となる。
次に、図19に示すように、エジェクタロッド79がエジェクタプレート78を固定型63側(矢印D9)に押圧すると、傾斜ピン76が回動不能に固定され傾き角度が一定であるため、スライド入子69はガイド板67´から浮いた状態となる。また、成形品64は、同図に示す一方のスライド入子69と共に浮いた状態となっており、図示しない側のスライド入子69からは離型している。
このようにスライド入子69が複数の場合には、各傾斜ピン76により各スライド入子69が互いに引き離される方向に移動することになるため、成形品64は、いずれか1つのスライド入子69と共にガイド板67´から浮いた状態となる。
この後、図示しないロボットにより成形品64を取り出す。なお、いわゆる横型の射出成形機を用いた場合には、自然落下により成形品64を取り出せばよい。成形品64が金型61´から取り出された後には、射出成形機の型締め動作が行われると共にエジェクタプレート78´が元の位置に戻ることになる。
本変形例では、傾斜ピン76はスライド入子69及びルーズコア77´に回動不能に接続され、エジェクタロッド79によりルーズコア77´を可動型62´内において摺動させることにより傾斜ピン76を介してスライド入子69を成形品64に形状を転写する位置から退避させている。そのため、構成を簡素にすることができ、したがって、本変形例によっても、型コストを下げることができると共に、調整リードタイムを短縮させることができる。
また、本変形例では、傾斜ピン76が回動不能に接続され傾き角度が一定となるため、傾斜ピン76を介してスライド入子69を押圧すると、成形品64をスライド入子69と共にガイド板67´から浮かせることができる。これにより、成形品64をスライド入子69から離型させる動作で、同時に金型61´(ガイド板67´)からも離型させることができ、成形品64の離型工程を短縮することもできる。
なお、上記各実施形態では、スライド入子は4個を等配するように説明したが、略円筒形状の成形品の成形のために、スライド入子を2個又は3個、或いは5個以上を等配して配置し、スライド入子の数に対応させた数のロッキングブロック又は傾斜ピンからなる移動手段を用いてもよい。
本発明の第1実施形態に係る金型(射出成形型)を示す断面図である。 上記第1実施形態に係る金型の可動型を示す断面図である。 上記第1実施形態に係る金型によって成形される成形品を示す斜視図である。 上記第1実施形態に係る金型のロッキングブロックを示す斜視図である。 上記第1実施形態に係る金型のスライド入子を示す断面図である。 上記第1実施形態に係る成形品の離型方法を説明するための拡大断面図である。 上記第1実施形態の第1変形例に係る金型を示す断面図である。 上記第1実施形態の第1変形例に係る成形品の離型方法を説明するための断面図(その1)である。 上記第1実施形態の第1変形例に係る成形品の離型方法を説明するための断面図(その2)である。 上記第1実施形態の第2変形例に係るロッキングブロックを示す斜視図である。 上記第1実施形態の第2変形例に係るスライド入子を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る金型を示す断面図である。 上記第2実施形態に係る成形品の離型方法を説明するための拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る金型を示す断面図である。 上記第3実施形態に係る成形品の離型方法を説明するための拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係る金型を示す断面図である。 上記第4実施形態に係る成形品の離型方法を説明するための拡大断面図である。 上記第4実施形態の変形例に係る金型を示す断面図である。 上記第4実施形態の変形例に係る成形品の離型方法を説明するための拡大断面図である。 従来の射出成形型を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 金型
2 可動型
3 固定型
4 成形品
4a アンダーカット部
4b 凹部
5 可動型スペーサブロック
6 受け板
7 ガイド板
7a 貫通孔
7b 凸部
8 ロッキングブロック
8a 傾斜面
8b アリ溝
8b´ キー溝
9 スライド入子
9a 傾斜面
9b 成形品転写部
9c 凸部
10 可動型側取付け板
11 固定型型板
12 固定型側取付け板
13 パーティングロック部材
13a 可動型側ロック部材
13b 固定型側ロック部材
25 可動型スペーサブロック
25a 空洞部
27 ガイド板
27a 貫通孔
28 ロッキングブロック
28a 傾斜面
28b アリ溝
29 スライド入子
29a 傾斜面
29b 成形品転写部
29c 凸部
34 突出し部
34a エジェクタピン
34b エジェクタプレート上
34c エジェクタプレート下
35 エジェクタロッド
49 スライド入子
49b 成形品転写部
56 傾斜ピン
57 ルーズコア
58 ルーズコア板
58a レール
58b ストッパ
69 スライド入子
69b 成形品転写部
76 傾斜ピン
77 回転台座
77´ ルーズコア
78 エジェクタプレート
78a レール
79 エジェクタロッド

Claims (16)

  1. アンダーカット部を有する成形品を射出成形するために用いられる射出成形型において、
    傾斜面、及び、前記成形品に形状を転写する成形品転写部、を有するスライド入子と、
    前記スライド入子の傾斜面と互いに摺動する傾斜面を有するロッキング部材と、
    を備えることを特徴とする射出成形型。
  2. 前記射出成形型は、可動型と固定型とから構成され、
    前記ロッキング部材は、前記可動型に固定され、該可動型の移動により前記スライド入子と互いに前記傾斜面において摺動し、前記スライド入子を前記成形品に形状を転写する位置から退避させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の射出成形型。
  3. 前記可動型の前記固定型側の面に位置し、前記ロッキング部材が貫通するガイド板と、
    前記可動型と前記固定型との分離前に前記可動型から前記ガイド板を分離させるべく、前記固定型と前記ガイド板とを仮固定するパーティングロック部材と、
    を更に備えることを特徴とする請求項2記載の射出成形型。
  4. 前記ロッキング部材を押圧することによって、前記スライド入子と前記ロッキング部材とを互いに摺動させ、前記スライド入子を前記成形品に形状を転写する位置から退避させるエジェクタピンを更に備えることを特徴とする請求項1記載の射出成形型。
  5. 前記ロッキング部材と前記スライド入子とは、一方に設けられた凹部と他方に設けられた凸部とが互いに係合した状態で前記傾斜面において摺動することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項記載の射出成形型。
  6. 前記ロッキング部材及び前記スライド入子は、少なくとも一部が磁性体からなり、
    前記ロッキング部材の傾斜面と前記スライド入子の傾斜面とは、磁力により互いに密着した状態で前記傾斜面において摺動する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項記載の射出成形型。
  7. 可動型と固定型とから構成され、アンダーカット部を有する成形品を射出成形するために用いられる射出成形型において、
    前記成形品に形状を転写する成形品転写部を有するスライド入子と、
    一端が前記スライド入子に接続され他端が前記可動型に接続された傾斜ピンと、
    を備えることを特徴とする射出成形型。
  8. 前記傾斜ピンの前記他端が接続され、前記可動型内を摺動することにより前記傾斜ピンを介して前記スライド入子を前記成形品に形状を転写する位置から退避させるルーズコアを更に備えることを特徴とする請求項7記載の射出成形型。
  9. 前記傾斜ピンは、前記ルーズコアに回動自在に接続され、
    前記ルーズコアは、前記可動型の移動により摺動し、
    前記射出成形型は、前記可動型の前記固定型側の面に位置し、前記傾斜ピンが貫通すると共に前記ルーズコアの摺動による前記傾斜ピンの移動を許容する貫通孔が形成されたガイド板を更に備える、
    ことを特徴とする請求項8記載の射出成形型。
  10. 前記傾斜ピンは、前記ルーズコアに回動不能に接続され、
    前記ルーズコアは、傾斜ピン駆動手段による前記傾斜ピンの押圧によって摺動し、
    前記射出成形型は、前記可動型の前記固定型側の面に位置し、前記傾斜ピンが摺動する貫通孔が形成されたガイド板を更に備える、
    ことを特徴とする請求項8記載の射出成形型。
  11. 前記傾斜ピンは、傾斜ピン駆動手段により押圧されることによって、前記スライド入子を前記成形品に形状を転写する位置から退避させ、
    前記射出成形型は、前記可動型の前記固定型側の面に位置し、前記傾斜ピンが貫通すると共に前記傾斜ピン駆動手段による前記傾斜ピンの移動を許容する貫通孔が形成されたガイド板を更に備える、
    ことを特徴とする請求項7記載の射出成形型。
  12. アンダーカット部を有する成形品を射出成形型から離型させる成形品の離型方法において、
    前記成形品に形状を転写する成形品転写部を有するスライド入子を、該スライド入子の傾斜面においてロッキング部材上を摺動させることにより、前記成形品に形状を転写する位置から退避させることを特徴とする成形品の離型方法。
  13. 前記ロッキング部材が固定された可動型を移動させることによって、前記ロッキング部材と前記スライド入子とを互いに摺動させて前記スライド入子を前記成形品に形状を転写する位置から退避させることを特徴とする請求項12記載の成形品の離型方法。
  14. 前記可動型の前記固定型側の面に位置し前記ロッキング部材が貫通するガイド板と、前記可動型とを分離させることによって前記スライド入子を前記成形品に形状を転写する位置から退避させ、
    前記可動型から分離した前記ガイド板と前記固定型とを分離させる、
    ことを特徴とする請求項13記載の成形品の離型方法。
  15. 前記ロッキング部材に固定されたエジェクタピンを押圧することによって、前記スライド入子と前記ロッキング部材とを互いに摺動させ、前記スライド入子を前記成形品に形状を転写する位置から退避させることを特徴とする請求項12記載の成形品の離型方法。
  16. アンダーカット部を有する成形品を、可動型及び固定型を備える射出成形型から離型させる成形品の離型方法において、
    前記成形品に形状を転写する成形品転写部を有するスライド入子を、一端が前記スライド入子に接続され他端が前記可動型に接続された傾斜ピンを介して、前記成形品と当接する位置から退避させることを特徴とする成形品の離型方法。
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