JP2009067946A - 単中空粒子、その製造方法、樹脂組成物及び光拡散板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中心から外側に向かって、空孔、内側重合体層及び外側重合体層をこの順で備え、前記内側重合体層が、50,000〜400,000の範囲の重量平均分子量(GPCによって測定)を有し、かつ20〜70重量%の(メタ)アクリル酸エステル成分を含む(メタ)アクリル酸エステル−スチレン系共重合体を含み、前記外側重合体層が、10〜50重量%の架橋性ビニル系単量体と90〜50重量%の疎水性(メタ)アクリル酸エステル単量体との単量体混合物に由来する共重合体を含むことを特徴とする単中空粒子により上記課題を解決する。
【選択図】図3
Description
更に、本発明によれば、上記単中空粒子と透明樹脂との混合物を含む樹脂組成物及び、その樹脂組成物を含む光拡散板が提供される。
また、本発明によれば、親水性単量体を用いることなく、上記単中空粒子を容易に製造できる。
更に、本発明の単中空粒子を透明樹脂と溶融混練することで、単中空粒子の特異な形状に由来する優れた光拡散効果を有する光拡散板等の製造用の樹脂組成物を得ることができる。
上記共重合体中、スチレン系単量体(スチレン系成分)としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン等が挙げられる。これらの単量体は単独で使用又は併用できる。
これら単量体以外に、アクリル酸成分、メタクリル酸成分、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)等のジエン成分が含まれていてもよい。
内側重合体層には、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記共重合体以外の他の重合体を含んでいてもよい。他の重合体としては、例えば、ハイインパクトポリスチレン、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
(水に対する溶解度の測定方法)
水と(メタ)アクリル酸エステル単量体を重量比1:1で混合し、25℃で30分間攪拌する。分液ロートを用い、水相と油相を分離し、水相中に溶解した(メタ)アクリル酸エステル単量体の量(重量%)を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定する。
粒子を着色するために、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化ジルコニウム等の酸化金属系顔料を単量体混合物に加えてもよい。
アニオン性界面活性剤としては、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸油、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等がある。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックポリマー等がある。
両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサイド等がある。
なお、単中空粒子の径を揃えるには、マイクロフルイダイザー、ナノマイザー等の液滴同士の衝突や機壁への衝突力を利用した高圧型分散機を用いる方法等を用いればよい。
重合中は、単量体滴の浮上や重合後の単中空粒子の沈降が防止される程度の緩い撹拌を行うのが好ましい。
(空孔の割合の測定方法)
単中空粒子の空孔の割合(%)は、JIS K5201−11−1に準じて粒子比重を測定し、単中空粒子の比重と中実粒子の比重との比較で、次式で算出する。
空孔の割合(%)=100×(中実粒子比重−単中空粒子比重)/中実粒子比重
空孔の割合が1%より小さい場合には、光拡散性が低くなることがある。また、空孔の割合が30%より大きい場合には、単中空粒子の強度が低くなり、透明樹脂に練りこんだ場合に粒子が潰れることがある。より好ましい割合は2〜20%である。
(共重合体の重量平均分子量)
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いて、重量平均分子量(Mw)を測定する。その測定方法は次の通りである。なお、重量平均分子量(Mw)はポリスチレン(PS)換算重量平均分子量を意味する。
試料50mgをテトラヒドロフラン(THF)10ミリリットルに溶解させ、非水系0.45μmのクロマトディスクで濾過した上でクロマトグラフを用いて測定する。クロマトグラフの条件は下記の通りとする。
カラム:東ソー社製、商品名「TSKgel GMH−XL−L」φ7.8mm×30cm×2本
カラム温度:40℃
キャリアーガス:テトラヒドロフラン(THF)
キャリアーガス流量:1ミリリットル/分
注入・ポンプ温度:35℃
検出:RI
注入量:100マイクロリットル
検量線用標準ポリスチレン:昭和電工社製、商品名「shodex」重量平均分子量:1030000と東ソー社製、重量平均分子量:5480000、3840000、355000、102000、37900、9100、2630、870
孔径50〜280μmの細孔に電解質溶液を満たし、電解質溶液を粒子が通過する際の電界質溶液の導電率変化から体積を求め、平均粒子径を計算する。具体的には、測定した平均粒子径は、ベックマンコールター社製のコールターマルチサイザーIIによって測定した体積平均粒子径である。なお、測定に際してはCoulter Electronics Limited発行のREFERENCE MANUAL FOR THE COULTER MULTISIZER(1987)に従って、測定する粒子の粒子径に適合したアパチャーを用いてキャリブレーションを行い測定する。
全光線透過率及びヘイズはJISK7361によって測定される。具体的には、日本電色工業社製NHD−2000を使用して測定する。ヘイズが99%以上あるものを評価○とする。
連続して10枚成形し、その成形板表面に銀条(シルバーストリーク)が現れていないか目視で評価する。10枚全てに銀条が現れなかった場合は成形良好とし、評価○とする。1枚でも銀条が現れた場合は成形不良とし、評価×とする。
攪拌機、温度計を備えた重合器にラウリル硫酸ナトリウム(界面活性剤)0.05重量部を溶解させた脱イオン水500重量部を入れ、そこへ第三リン酸カルシウム(分散安定剤)50重量部を分散させた。これに予め調製しておいたアクリル酸ブチル(疎水性(メタ)アクリル酸エステル単量体)70重量部、ジメタクリル酸エチレングリコール(架橋性ビニル系単量体)30重量部の単量体混合物にMS300(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(メタクリル酸メチル成分30重量%)/新日鐵化学社製、Mw=17万)5重量部、過酸化ベンゾイル0.5重量部、アゾビスイソブチロニトリル0.5重量部を溶解させた混合液を入れて、その液をT.Kホモミキサー(特殊機化工業社製)にて5000rpmで10分間攪拌し、液滴径がおよそ5μmになるように調製した。次に、重合器を65℃に加熱して攪拌しながら懸濁重合を行った後冷却した。ここで得られた懸濁液を濾過、洗浄した後乾燥して平均粒子径5.1μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ粒子の輪郭が二重に観察され粒子内部に空孔を有する粒子であった。
MS300に代えて、MS600(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(メタクリル酸メチル成分60重量%)/新日鐵化学社製、Mw=16万)を用いたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.2μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様、粒子の輪郭が二重に観察され粒子内部に空孔を有する単中空粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体の製造)
攪拌機、温度計を備えた重合器にラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を溶解させた脱イオン水500重量部を入れ、そこへ第三リン酸カルシウム50重量部を分散させた。これに予め調製しておいたメタクリル酸メチル50重量部、スチレン50重量部の重合性単量体成分と、過酸化ベンゾイル0.5重量部とを溶解させた混合液を入れた。得られた分散液をT.Kホモミキサー(特殊機化工業社製)にて3000rpmで10分間攪拌し、液滴径がおよそ20μmになるように調製した。次に、重合器を80℃に加熱して攪拌しながら懸濁重合を行った後冷却した。
ここで得られた懸濁液を濾過、洗浄した後乾燥してメタクリル酸メチル−スチレン共重合体の粒子を得た。得られた粒子をGPCによって分子量を測定したところ、Mw=9万であった。
MS300の代わりに上記メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(メタクリル酸メチル成分50重量%)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして平均粒子径4.9μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様、粒子の輪郭が二重に観察され粒子内部に空孔を有する単中空粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
アクリル酸ブチル60重量部、エチレングリコールジメタクリレート40重量部を単量体混合物としたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.3μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様、粒子の輪郭が二重に観察され粒子内部に空孔を有する単中空粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
メタクリル酸ブチル85重量部、エチレングリコールジメタクリレート15重量部を単量体混合物としたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.0μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様、粒子の輪郭が二重に観察され粒子内部に空孔を有する単中空粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
MS300を8重量部用いたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.1μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様、粒子の輪郭が二重に観察され粒子内部に空孔を有する単中空粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
MS300を2重量部用いたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.3μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様、粒子の輪郭が二重に観察され粒子内部に空孔を有する単中空粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体の製造)
攪拌機、温度計を備えた重合器にラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を溶解させた脱イオン水500重量部を入れ、そこへ第三リン酸カルシウム50重量部を分散させた。これに予め調製しておいたメタクリル酸メチル50重量部、スチレン50重量部の重合性単量体成分と、過酸化ベンゾイル0.5重量部と、n−ドデシルメルカプタン3重量部とを溶解させた混合液を入れた。得られた分散液をT.Kホモミキサー(特殊機化工業社製)にて3000rpmで10分間攪拌し、液滴径がおよそ20μmになるように調製した。次に、重合器を80℃に加熱して攪拌しながら懸濁重合を行った後冷却した。
ここで得られた懸濁液を濾過、洗浄した後乾燥してメタクリル酸メチル−スチレン共重合体の粒子を得た。得られた粒子をGPCによって分子量を測定したところ、Mw=4万であった。
MS300の代わりに上記メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(メタクリル酸メチル成分50重量%)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして平均粒子径4.9μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ粒子の輪郭が二重に観察されず空孔のない中実粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体の製造)
攪拌機、温度計を備えた重合器にラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を溶解させた脱イオン水500重量部を入れ、そこへ第三リン酸カルシウム50重量部を分散させた。これに予め調製しておいたメタクリル酸メチル95重量部、スチレン5重量部の重合性単量体成分と、過酸化ベンゾイル0.5重量部とを溶解させた混合液を入れた。得られた分散液をT.Kホモミキサー(特殊機化工業社製)にて3000rpmで10分間攪拌し、液滴径がおよそ20μmになるように調製した。次に、重合器を80℃に加熱して攪拌しながら懸濁重合を行った後冷却した。
ここで得られた懸濁液を濾過、洗浄した後乾燥してメタクリル酸メチル−スチレン共重合体の粒子を得た。得られた粒子をGPCによって分子量を測定したところ、Mw=10万であった。
(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体の製造)
攪拌機、温度計を備えた重合器にラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を溶解させた脱イオン水500重量部を入れ、そこへ第三リン酸カルシウム50重量部を分散させた。これに予め調製しておいたメタクリル酸メチル30重量部、スチレン70重量部の重合性単量体成分と、過酸化ベンゾイル0.1重量部とを溶解させた混合液を入れた。得られた分散液をT.Kホモミキサー(特殊機化工業社製)にて3000rpmで10分間攪拌し、液滴径がおよそ20μmになるように調製した。次に、重合器を60℃に加熱して攪拌しながら懸濁重合を行った後冷却した。
ここで得られた懸濁液を濾過、洗浄した後乾燥してメタクリル酸メチル−スチレン共重合体の粒子を得た。得られた粒子をGPCによって分子量を測定したところ、Mw=50万であった。
MS300を0.5重量部用いたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.2μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ粒子の輪郭が二重に観察されず空孔のない中実粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
MS300を20重量部用いたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.1μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ粒子の輪郭が二重に観察されず空孔のない中実粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
アクリル酸メチル(親水性単量体)20重量部、メタクリル酸メチル(親水性単量体)50重量部、エチレングリコールジメタクリレート30重量部を単量体混合物としたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.2μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ、実施例1と同様、粒子の輪郭が二重に観察され粒子内部に空孔を有する粒子であった。また、実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体の製造)
攪拌機、温度計を備えた重合器にラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を溶解させた脱イオン水500重量部を入れ、そこへ第三リン酸カルシウム50重量部を分散させた。これに予め調製しておいたメタクリル酸メチル10重量部、スチレン90重量部の重合性単量体成分、過酸化ベンゾイル0.5重量部、n−ドデシルメルカプタン3重量部を溶解させた混合液を入れた。得られた分散液をT.Kホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて3000rpmで10分間攪拌し、液滴径がおよそ20μmになるように調製した。次に、重合器を80℃に加熱して攪拌しながら懸濁重合を行った後冷却した。
ここで得られた懸濁液を濾過、洗浄した後乾燥してメタクリル酸メチル−スチレン共重合体の粒子を得た。得られた粒子をGPCによって分子量を測定したところ、Mw=10万であった。
アクリル酸ブチル95重量部、ジメタクリル酸エチレングリコール5重量部としたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.2μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ粒子の輪郭は二重に観察されず空孔のない中実粒子であった。また実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
アクリル酸ブチル40重量部、ジメタクリル酸エチレングリコール60重量部としたこと以外は実施例1と同様にして平均粒子径5.3μmの粒子を得た。この粒子を光学顕微鏡で観察したところ粒子の輪郭は二重に観察されず空孔のない中実粒子であった。また実施例1と同様にして成形板を作製し、得られた成形板の評価を行った。結果を表1に示す。
実施例と比較例1〜5とから、単中空粒子は、中実粒子より高いヘイズを有し、光拡散性が良好であることがわかる。
実施例と比較例1及び3とから、重量平均分子量が50,000〜400,000の範囲であることで、高いヘイズを有し、光拡散性が良好である粒子を提供できることがわかる。
実施例と比較例2及び7とから、共重合体に占める(メタ)アクリル酸成分の割合が20〜70重量%の範囲であることで、高いヘイズを有し、光拡散性が良好である粒子を提供できることがわかる。
実施例と比較例8及び9とから、架橋性ビニル系単量体の添加量が10〜50重量%の範囲であることで、高いヘイズを有し、光拡散性が良好である粒子を提供できることがわかる。
比較例6から、疎水性(メタ)アクリル酸エステル単量体に代えて親水性単量体を使用すると、成形性が低下することがわかる。
b 内側重合体層
c 外側重合体層
1 単中空粒子(光拡散性粒子)
2 透明樹脂
Claims (5)
- 中心から外側に向かって、空孔、内側重合体層及び外側重合体層をこの順で備え、前記内側重合体層が、50,000〜400,000の範囲の重量平均分子量(GPCによって測定)を有し、かつ20〜70重量%の(メタ)アクリル酸エステル成分を含む(メタ)アクリル酸エステル−スチレン系共重合体を含み、前記外側重合体層が、10〜50重量%の架橋性ビニル系単量体と90〜50重量%の疎水性(メタ)アクリル酸エステル単量体との単量体混合物に由来する共重合体を含むことを特徴とする単中空粒子。
- 10〜50重量%の架橋性ビニル系単量体と90〜50重量%の疎水性(メタ)アクリル酸エステル単量体との単量体混合物100重量部に、50,000〜400,000の範囲の重量平均分子量(GPCによって測定)を有し、かつ20〜70重量%の(メタ)アクリル酸エステル成分を含む(メタ)アクリル酸エステル−スチレン系共重合体1〜10重量部と重合開始剤0.01〜10重量部とを溶解させ、得られた溶液を、水性媒体の存在下で、懸濁重合させることで、中心から外側に向かって、空孔、内側重合体層及び外側重合体層をこの順で備えた単中空粒子を得ることを特徴とする単中空粒子の製造方法。
- 前記水性媒体が、分散安定剤としての難水溶性無機化合物を更に含む請求項2に記載の単中空粒子の製造方法。
- 請求項1に記載の単中空粒子と透明樹脂との混合物を含む樹脂組成物。
- 請求項4に記載の樹脂組成物を含む光拡散板。
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