JP4261403B2 - 多孔質樹脂粒子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多孔質樹脂粒子の製造方法に関し、さらに詳細には、孔径dが50nmを超える細孔いわゆるマクロ多孔を有する多孔質樹脂粒子の製造方法に関する。
粒子表面に形成される細孔は、一般にはその孔径によって次のように分類される。但しdは細孔の孔径である。
ミクロポア d≦2nm
メソポア 2nm<d≦50nm
マクロポア d>50nm
懸濁重合により製造されるミクロンサイズのアクリル樹脂粒子は、例えば化粧品のすべり性付与剤、電子写真用トナー、担体、塗料、インキ、樹脂改質剤など幅広い分野で使用される。中でも多孔質樹脂粒子はその吸着特性や徐放性、触感の改善、粘度の調整、光拡散性の向上などを目的として利用されている。
マクロ多孔を有する多孔質粒子は一般に、たとえばトルエン、イソオクタン、メチルイソブチルケトン等の有機溶剤を多孔化剤として重合性単量体混合物と混和し、懸濁重合を行うことにより得ることが出来る。この場合、用いた多孔化剤は、粒子の乾燥工程によって取り除き、該溶剤が除去された部分が細孔となる(例えば、非特許文献1)。また、別のタイプの多孔質化剤として、先に述べた重合性単量体混合物に溶解する直鎖状のポリマーと、トルエン、イソオクタン、メチルイソブチルケトン等の多孔化剤を併用する方法など挙げられる(例えば、非特許文献1)。
平山忠一著 「液体クロマトグラフィー用 ポリマー充填材料開発技術」株式会社アイピーシー発行 平成4年2月20日 p125〜136など
これらの方法では、前記多孔化剤として使用した有機溶剤の回収工程が必要であり、工程が煩雑であり、生産性に劣る問題があった。
また、特許文献1、特許文献2、特許文献3には、架橋性単量体を含む重合性ビニル単量体に特定のポリオレフィン系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂あるいはスチレン系エラストマー等の樹脂を溶解して懸濁重合することにより、多孔質状あるいは表面に皺状の凹凸を有する樹脂粒子が得られている。これらの技術は、ポリオレフィン系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂あるいはスチレン系エラストマー等の線状高分子の相溶性が重合の進行に伴って生成する架橋共重合体に対して低下することで、多孔質あるいは表面に皺状の凹凸を持つ粒子が生成される。
特開平10−7704号公報 特開平10−60011号公報 特開平11−140139号公報
しかしながら、これらの方法によれば、多量のポリオレフィン系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂あるいはスチレン系エラストマー等の樹脂を溶解して懸濁重合する必要があり、更には実質的にトルエン等の有機溶剤の存在下により、これらの形状が得られるものであり、従来から知られている技術と何ら変わるものではなかった。また、最終的に得られる樹脂粒子は用いたオレフィン系樹脂あるいはスチレン系エラストマーの特性に影響され、化粧品などの充填剤として用いた場合、極めて流動性や触感に劣るものであった。また、最終的に添加された有機溶剤を樹脂粒子から除去するための工程が必要であり、生産性に劣るものであった。更にはトルエン等の有機溶剤が粒子中に残留する可能性があり、特に化粧品用途においては好ましくない。
従って、本発明は、簡便な製造方法により、生産性よく、マクロ多孔を有する多孔質樹脂粒子を得ることを課題とする。
本発明者らは上記のような問題を解決すべく鋭意研究した結果、多官能重合性単量体を含む重合性単量体にセルロース樹脂を溶解させ、これを懸濁重合することにより、マクロ多孔の多孔質樹脂粒子が得られることを見出した。
すなわち、請求項1記載の樹脂粒子の製造方法は、
多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステルと芳香族ジビニル化合物の少なくとも1種の多官能重合性単量体5〜100重量%と単官能重合性単量体0〜95重量%からなる重合性単量体100重量部に対して、
セルロース樹脂0.5〜5重量部を溶解し、前記溶解液を水系分散媒体中に分散させて重合する多孔質樹脂粒子の製造方法であって、
前記単官能重合性単量体の50〜100重量%が(メタ)アクリル系単量体であり、前記多孔質樹脂粒子の最多孔径が0.1〜2.0μmの細孔径であることを特徴とする多孔質樹脂粒子の製造方法である。
前記水系分散媒体に用いられる分散安定剤としては、第三リン酸カルシウムまたはコロイダルシリカが好ましい。請求項2記載の製造方法は、懸濁重合時の分散安定剤として第三リン酸カルシウムまたはコロイダルシリカを用いた請求項1の多孔質樹脂粒子の製造法である。
本発明によれば、簡便な製造方法により、生産性よく、粒子の最多孔径が0.1〜2.0μmの細孔を粒子表面に持つマクロ多孔構造を有する球状ポリマー微粒子を得ることができる。従来より知られている方法に比べ、トルエン等の有機溶剤を使用することなしにマクロ多孔を有する樹脂粒子の製造が可能となった。このようにして得られたマクロ多孔の樹脂粒子は、例えば塗料や化粧料に配合すると、その粘性特性、光散乱特性や触感を変化、調整するのに有利に用いることができる。
[多官能重合性単量体]
本発明で用いられる多官能重合性単量体は、多価アルコールのアクリル酸エステル、多価アルコールのメタクリル酸エステル及び芳香族ジビニル化合物が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
具体的に例示すると、多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステルとして、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等、また、芳香族ジビニル化合物としてジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等である。
上記多官能重合性単量体は、全ての重合性単量体100重量部に対して、5〜100重量%、好ましくは5〜50重量%となるよう用いる。5重量%未満では目的とする樹脂粒子を得ることはできない。また、50重量%以上を用いても添加量に見合った効果はなくコストの面からも好ましくない。
[単官能重合性単量体]
本発明で用いる単官能重合性単量体としては、(メタ)アクリル系単量体を用いることができる。またその他の単量体として、スチレン,o−メチルスチレン,m−メチルスチレン,p−メチルスチレン,p−エチルスチレン,2,4−ジメチルスチレン,p−n−ブチルスチレン,p−tert−ブチルスチレン,p−n−ヘキシルスチレン,p−nオクチルスチレン,p−n−ノニルスチレン,p−n−デシルスチレン,p−n−ドデシルスチレン,n−メトキシスチレン,p−フエニルスチレン,pクロルスチレン,3,4−ジクロルスチレン等のスチレンおよびその誘導体,エチレン,プロピレン,ブチレン,イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフイン類,塩化ビニル,塩化ビニリデン,臭化ビニル,弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル類,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,酪酸ビニルなどのビニルエステル類,等をその他の単量体として用いてもよい。
上記(メタ)アクリル系単量体としては、例えば、アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸n−ブチル,アクリル酸イソブチル,アクリル酸プロピル,アクリル酸n−オクチル,アクリル酸ドデシル,アクリル酸2−エチルヘキシル,アクリル酸ステアリル,アクリル酸2−クロルエチル,アクリル酸フエニル,α−クロルアクリル酸メチル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸プロピル,メタクリル酸n−ブチル,メタクリル酸イソブチル,メタクリル酸n−オクチル,メタクリル酸ドデシル,メタクリル酸2−エチルヘキシル,メタクリル酸ステアリル,メタクリル酸フエニル,アクリル酸ジメチルアミノエチル,メタクリル酸ジメチルアミノエチル,アクリル酸ジエチルアミノエチル,メタクリル酸ジエチルアミノエチル,などのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類,アクリロニトリル,メタクリロニトリル,アクリルアミド,メタクリルアミド,アクリル酸2ヒドロキシエチル,アクリル酸2ヒドロキシプロピル,メタクリル酸2ヒドロキシエチル,メタクリル酸2ヒドロキシプロピル等のアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体,場合によってはアクリル酸,メタクリル酸,マレイン酸,フマール酸等も使用できるが、メタクリル酸メチルを最も好ましく用いることができる。
これらの単官能重合性単量体は、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて用いることが出来る。これらの中でも、(メタ)アクリル酸エステルおよびその誘導体を好ましく用いることができ、必要に応じてスチレンおよびその誘導体、ビニルエステル類を(メタ)アクリル酸エステルおよびその誘導体に加えて用いてもよい。
上記単官能重合性単量体は、全ての重合性単量体100重量部に対して、0〜95重量%、好ましくは50〜95重量%となるよう用いる。単官能重合性単量体を用いずに多官能重合性単量体単独でも使用することはできるが、多官能重合性単量体と単官能重合性単量体を併せて用いることにより、コストの面から好ましい。特に、前記単官能重合性単量体の50〜100重量%が(メタ)アクリル系単量体であることが、目的とする多孔質樹脂粒子を得る点で重要である。(メタ)アクリル系単量体が単官能重合性単量体の50重量%未満である場合、多孔質樹脂粒子を得ることができない。
[セルロース樹脂]
本発明ではセルロース樹脂を、前述したすべての重合性単量体100重量部に対し、0.5〜5重量%溶解し懸濁重合することにより、目的とするマクロ多孔性樹脂粒子を得ることが出来る。セルロース樹脂の中でもエチルセルロースが目的の粒子を得るためには最も好適である。なお、エチルセルロースは一般に、塩化エチルをアルカリセルロースに反応させて得られるエチルセルロースエーテルであり、市販のエチルセルロースはエトキシル基含有率が44%から50%を有するものである。本発明に好適に用いることの出来る、エチルセルロースとしては粘度(重量比でトルエン:エタノール=80:20の混合溶液にエチルセルロースを5%溶解したときの粘度)10〜200cPのものを好適に用いることが出来る。更に好ましくは、20〜100cPのものを用いるのがよい。200cPを越えるものを用いる場合には、溶解した重合性単量体混合物の粘度が高くなり、懸濁重合時の安定性や粒子径制御が困難になるため好ましくない。なお、本発明における上記粘度は、JIS Z8803に従ってウベローデ粘度計(毛細管粘度計)によって25℃±0.5℃の温度で測定した値である。
セルロース樹脂の使用割合は、すべての重合性単量体100重量部に対して0.5〜5重量部であり、好ましくは1〜3重量部である。5重量部を超える量を用いた場合には、粘度の上昇によりセルロース樹脂を前記重合性単量体に溶解することが実質的に困難な場合があり、また、溶解した前記重合性単量体の混合物の粘度が高くなり、懸濁重合時の安定性や粒子径制御が困難になるため好ましくない。0.5重量%より少ない割合で用いた場合には、本発明の樹脂粒子が得られない。
[重合開始剤]
本発明で用いられる重合開始剤としては、通常懸濁重合に用いられる油溶性の過酸化物系あるいはアゾ系開始剤が利用でき、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化オクタノイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、キュメンハイドロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド等の過酸化物系開始剤、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2´−アゾビス(2,3−ジメチルブチロニトリル)、2,2´−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2´−アゾビス(2,3,3−トリメチルブチロニトリル)、2,2´−アゾビス(2−イソプロピルブチロニトリル)、1,1´−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2´−アゾビス(4−メチキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、4,4´−アゾビス(4−シアノバレリン酸)、ジメチル−2,2´−アゾビスイソブチレート等がある。この中でも、2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)が目的とする樹脂粒子が得られやすいという点から好ましい。
これらの重合開始剤の使用割合は、前記重合性単量体の全量に対し、0.01〜10重量%、特に、0.1〜5.0重量%がさらに好ましい。
[水系分散媒体]
本発明の方法では、水系懸濁重合の際に、懸濁粒子の安定化を図るために、重合性単量体にセルロース樹脂を溶解した油相100重量部に対して、通常100〜1000重量部程度の水を分散媒体として用いるとともに、水相に分散安定剤を添加することが好ましい。
分散安定剤としては、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛等のリン酸塩、ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウム、ピロリン酸アルミニウム、ピロリン酸亜鉛等のピロリン酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、コロイダルシリカ等の難水溶性無機化合物やポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも、目的とする樹脂粒子を安定して得ることができるという点において、第三リン酸カルシウムやコロイダルシリカが特に好ましい。
また、本発明の方法では、上記の分散安定剤に加えて、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の界面活性剤を併用することも可能である。
アニオン性界面活性剤としては、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸油、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等がある。ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックポリマー等がある。カチオン性界面活性剤としては、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等のアルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩等がある。両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサイド等がある。
また、水相中での単量体の重合を抑制するために水系分散媒体中に0.01〜1重量%程度の水溶性重合禁止剤を用いてもよい。水溶性重合禁止剤としては特に限定されないが、例えば亜硝酸塩類、ハイドロキノン等を挙げることができる。
これら分散安定剤や界面活性剤は、得られる樹脂粒子の粒子径ならびに重合時の分散安定性などを考慮して、それらの選択や組み合わせ、使用量などを適宜調整して使用される。一例を挙げれば、前記分散安定剤の前記重合性単量体に対する添加量は
0.5〜15重量%で程度であり、前記界面活性剤の添加量は水に対し0.001〜0.1重量%程度である。
以上のように調整された水系分散媒体に、セルロース樹脂を溶解した重合性単量体すなわち油相を分散するには、プロペラ翼等の撹拌力によってモノマー滴に分散する方法やローターとステーターから構成される、高剪断力を利用する分散機であるホモミキサー、超音波分散機等を用いて分散する方法によって分散する方法によって行うことができる。
樹脂粒子径は、単量体混合物と水との混合条件や、分散安定剤等の添加量および攪拌条件、分散条件などにより調整可能である。本発明の方法によれば、1〜500μm程度の粒子径の樹脂粒子が得られ、この最大径は用途に応じて適宜調整される。
なお、樹脂粒子の径を揃えるには、マイクロフルイダイザー、ナノマイザー等の液滴同士の衝突や機壁への衝突力を利用した高圧型分散機を用いればよい。
本発明の方法では、上記のようにして、セルロース樹脂を溶解した重合性単量体を球状の液滴として分散された分散媒体を、加熱することにより重合が行われる。重合温度は、通常30〜100℃、好ましくは40〜80℃である。重合温度を保持しながら重合させる時間としては一般的に0.1〜10時間程度である。
重合中は、単量体滴の浮上や重合後の樹脂粒子の沈降が防止される程度の緩い撹拌を行うのが好ましい。
重合終了後、所望により、分散安定剤を塩酸等により溶解し、樹脂粒子を吸引濾過、遠心分離、遠心濾過等の操作により分散媒から分離し、さらにイオン交換水等で洗浄を行う。その後乾燥し必要に応じて解砕、分級することにより目的とする樹脂粒子を得ることができる。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、以下において、特記しない限り、「部」および「%」は重量基準である。
尚、評価に用いた各種測定方法は以下の通りである。
(平均粒子径の測定)
孔径50〜280μmの細孔に電解質溶液を満たし、当該電解質溶液を粒子が通過する際の電界質溶液の導電率変化から体積を求め、体積平均粒子径を計算する。具体的には、ベックマンコールター社製のコールターマルチザイザー2によって測定した体積平均粒子径である。なお、測定に際してはCoulter Electronics Limited発行のREFERENCE MANUAL FOR THE
COULTER MULTISIZER(1987)に従って、測定する多孔質樹脂粒子の粒子径に適合したアパチャーを用いてキャリブレーションを行い測定した。
具体的には、市販のガラス製の試験管に樹脂粒子0.1gと0.1%ノニオン系界面活性剤溶液10mlを投入し、ヤマト科学株式会社製タッチミキサー TOUCH
MIXER MT−31で2秒間混合した後試験管を市販の超音洗浄機(株)ヴェルヴォクリーア製 ULTRASONIC CLEANER VS−150を用いて10秒間予備分散させ、これを本体備え付けの、ISOTON2(ベックマンコールター社製:測定用電解液)を満たしたビーカー中に、緩く攪拌しながらスポイドで滴下して、本体画面の濃度計の示度を10%前後に合わせた。次にマルチサイザー2本体にアパチャーサイズ、Current,Gain,PolarityをCoulter
Electronics Limited発行のREFERENCE MANUAL FOR THE COULTER MULTISIZER(1987)に従って入力し、manualで測定を行った。測定中はビーカー内を気泡が入らない程度に緩く攪拌しておき、樹脂粒子を10万個測定した点で測定を終了した。
(細孔分布測定)
樹脂粒子の細孔径は、次の測定により特定した。すなわち、島津製作所 オートポア9520型を用いて測定した。本測定機は水銀圧入法を用いた装置であり、水銀の表面張力が大きいことを利用して粉体の細孔に水銀を浸入させるために圧力を加え、圧力と圧入された水銀量から細孔分布を求める方法である。具体的には5ccセルに試料0.1〜0.5gを採り、初期圧約6kPa(細孔直径約230μm相当)の条件で測定を行った。細孔を持つ微粒子粉体をこの方法で測定した場合、粒子の持つ細孔と同時に粒子同士の間隙も計測されてしまい、2つの細孔ピークが見られることがある。通常大きい方の細孔ピークは粒子間の間隙によるものであり、測定する粒子の平均粒子径の1/2〜1/4程度の細孔ピークが現れる。粒子が持つ細孔径を表すために、2つのピークの間の極小点より大きい細孔は無視して再計算することにより粒子の細孔分布を測定し、そのモード径を最多孔径とした。
(粒子形状)
粒子の形状は走査型電子顕微鏡により観察した。また粒子内部の観察は2液タイプのエポキシ接着剤を用い樹脂粒子を固め、硬化後にカミソリ刃でスライスすることで樹脂粒子の断面を露出させた後電子顕微鏡で観察した。後述の図2及び図4がこれに相当する。用いた走査型電子顕微鏡は、日本電子(株)社製の商品名「JSM−820」である。
表1に示す組成で実施例及び比較例に係る樹脂粒子を得た。詳細は後述の通りである。なお表中、エチルセルロースの粘度は、前記の通り、JIS Z8803に従ってウベローデ粘度計(毛細管粘度計)によって25℃±0.5℃の温度で測定した値である。

[実施例1]
〔樹脂粒子の製造〕
水300gに対し、分散安定剤として市販の第三リン酸カルシウムスラリー300g(固形分10% 商品名:スーパータイト 日本化成社製)を1000mlのビーカーに加え、界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.12gを溶解させた。これとは別に、メチルメタクリレート160g、エチレングリコールジメタクリレート40g、エチルセルロース樹脂(45cP 関東化学社製)4g、重合開始剤として2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5gを均一に混合溶解してなる重合性単量体組成物(油相)を上記分散媒に加えた。この混合物をホモミキサー(IKA社製 ULTRA TURRAX T−25)にて8000rpmで約10秒微分散した。1000mlのセパラブルフラスコに分散液を投入し、撹拌翼、温度計および還流冷却器を取り付け、窒素パージ後、60℃の水浴中に設置した、撹拌速度200rpmで10時間加熱を継続し、重合反応を行った。
重合反応が終了したことを確認した後、反応液を冷却し、スラリーのpHが2程度になるまで塩酸を添加して分散剤を分解した。濾紙を用いたブフナー漏斗で一次粒子を吸引濾過し、5リットルのイオン交換水で洗浄し分散剤を除去し、60℃のオーブン中で24時間乾燥し目的の樹脂粒子を得た。
得られた粒子を走査型電子顕微鏡で観察するとマクロ多孔を有する樹脂粒子であり、粒子内部にも細孔が確認できた。樹脂粒子の電子顕微鏡写真および断面の電子顕微鏡写真をそれぞれ図1及び図2に示した。この粒子は平均粒子径が10.2μmであり、最多孔径は0.85μmであった。
[実施例2]
水400gに対し、分散安定剤として市販の第三リン酸カルシウムスラリー200g(固形分10% 商品名:スーパータイト 日本化成社製)を1000mlのビーカーに加え、界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.06gを溶解させた。これとは別に、メチルメタクリレート160g、エチレングリコールジメタクリレート40g、エチルセルロース樹脂(45cP 関東化学社製)8g、重合開始剤として2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5gを均一に混合溶解してなるモノマー組成物を上記分散媒に加えた。この混合物をホモミキサー(IKA社製 ULTRA TURRAX T−25)にて3000rpmで約10秒微分散した。1000mlのセパラブルフラスコに分散液を投入し、撹拌翼、温度計および還流冷却器を取り付け、窒素パージ後、60℃の水浴中に設置した、撹拌速度200rpmで10時間加熱を継続し、重合反応を行った。重合後は実施例1と同様の操作で樹脂粒子を得た。
得られた粒子を走査型電子顕微鏡で観察するとマクロ多孔を有する樹脂粒子であり、粒子内部にも細孔が確認できた。樹脂粒子の電子顕微鏡写真および断面の電子顕微鏡写真をそれぞれ図3及び図4に示した。この粒子は平均粒子径が55.6μmであり、最多孔径は0.72μmであった。
[実施例3]
エチレングリコールジメタクリレートの替わりにジビニルベンゼンを使用したこと以外は、実施例1と同様の条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が12.5μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は0.92μmであった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図5に示す。
[実施例4]
メチルメタクリレートにかえてブチルメタクリレート133.4g、エチレングリコールジメタクリレートにかえてトリメチロールプロパントリメタクリレート66.6gにかえた以外は実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が7.5μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は0.52μmであった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図6に示す。
[実施例5]
エチレングリコールジメタクリレートを200gに変え、単官能重合性単量体を使用しない以外は実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が12.1μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は0.45μmであった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図7に示す。
[実施例6]
エチレングリコールジメタクリレートを15gに変え、メチルメタクリレートを185gにかえた以外は、実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が9.9μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は0.96μmであった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図8に示す。
[実施例7]
エチレングリコールジメタクリレートを80gに変え、メチルメタクリレートを120gにかえ、エチルセルロースを1.0gにかえた以外は、実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が10.8μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は0.59μmであった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図9に示す。
[実施例8]
メチルメタクリレートを80gにかえ、さらに単官能重合性単量体としてスチレンを80g加えた以外は、実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が11.3μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は1.24μmであった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図10に示す。
[実施例9]
エチレングリコールジメタクリレートを80gに変え、メチルメタクリレートを120gにかえ、エチルセルロースを粘度10cPのものにかえた以外は、実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が10.2μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は0.49μmであった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図11に示す。
[実施例10]
エチルセルロースを粘度100cPのものにかえた以外は、実施例9と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が13.2μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は0.68μmであった。
[実施例11]
水562gに対し、分散安定剤として市販のコロイダルシリカ38g(商品名:スノーテックスO−40 固形分40% 日産化学工業社製)を使用した以外は実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が12.8μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、マクロ多孔を有する樹脂粒子であった。最多孔径は0.90μmであった。
[比較例1]
メチルメタクリレートの使用量を200gにかえ、エチレングリコールジメタクリレートを配合しなかったこと以外は、実施例1と同様の条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が9.5μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、細孔を有さない球状粒子であった。この樹脂粒子はエチレングリコールジメタクリレートを配合されていないため架橋されていない。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図12に示す。
[比較例2]
エチルセルロースの量を0.6gに変えた以外は、実施例7と同様の条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が7.2μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、表面にわずかに凹凸があるものの細孔を有さない球状粒子であった。この樹脂粒子にはエチルセルロースが少ない。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図13に示す。
[比較例3]
特開10−7704号公報(特許文献1)の実施例を参考に以下のように樹脂粒子を製造した。
水300gに対し、分散安定剤として市販の第三リン酸カルシウムスラリー300g(固形分10% 商品名:スーパータイト 日本化成社製)を1000mlのビーカーに加え、界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.12gを溶解させた。これとは別に、ブチルメタクリレート133.4g、トリメチロールプロパントリメタクリレート66.6g、ハードレンB−4000 22.2g(固形分6.66g)、重合開始剤として2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5gを均一に混合溶解してなるモノマー組成物を上記分散媒に加えた。ここでハードレンB−4000は東洋化成工業(株)製の塩素化ポリオレフィン樹脂であり、トルエンで希釈された30%溶液である。この油相の配合比率は特開10−7704(特許文献1)の実施例3に従った。
この混合物をホモミキサー(IKA社製 ULTRA TURRAX T−25)にて6000rpmで約10秒微分散した。1000mlのセパラブルフラスコに分散液を投入し、撹拌翼、温度計および還流冷却器を取り付け、窒素パージ後、60℃の水浴中に設置した、撹拌速度200rpmで10時間加熱を継続し、重合反応を行った。重合後は実施例1と同様の操作で樹脂粒子を得た。
得られた粒子を走査型電子顕微鏡で観察すると微細な多孔を有する平均粒径10.5μmの樹脂粒子であった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図14に示した。この微細な細孔を有する粒子からはトルエン320ppm検出された。
<残留トルエン測定法>
なお、前記樹脂粒子の残留トルエン量は、次の測定法により測定した。まず、樹脂粒子1gを精秤し、0.1vol%シクロペンタノールDMF(ジメチルホルムアミド)溶液(内部標準液)1mlを加えて、DMF(ジメチルホルムアミド)で25ml定容とし、測定試料液とした。これを23℃で72時間浸漬させた。これを測定装置:(株)島津製作所製 ガスクロマトグラフGC−14A(検出器:FID)、カラム:ジーエルサイエンス(株)社製 PEG−20MPT(25% Chromosorb WAW−DMCS Mesh60/80 3mmφ×2.5m)を用いて、残留トルエン量を内部標準法にて測定した。測定条件は、カラム温度:100℃、キャリアーガス:窒素、キャリアーガス流量:40ml/min、注入口温度:230℃、検出器温度:230℃、測定試料液注入量:1.8μlとした。
[比較例4]
ハードレンB−4000を70℃のオーブンで48時間乾燥し溶剤分を揮発させ塩素化ポリオレフィン樹脂(乾燥品)を得た。エチルセルロース樹脂の替わりにこの塩素化ポリオレフィン樹脂を用いた以外は実施例4と同様の条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が9.2μmであり、走査型電子顕微鏡で観察すると、表面は平滑であり多孔質樹脂粒子ではなかった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図15に示す。
[比較例5]
エチレングリコールジメタクリレートを5gに変え、メチルメタクリレートを195gにかえた以外は、実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が11.0μmであり、少し変形したほぼ球状の粒子であった。走査型電子顕微鏡で観察すると、架橋の割合が低いため、多孔を有しない樹脂粒子であった。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図16に示す。
[比較例6]
エチルセルロースを15gにかえた以外は実施例1と同条件で樹脂粒子を重合した結果、エチルセルロース量が多すぎるため、分散不良で粒子を得ることが出来なかった。
[比較例7]
メチルメタクリレートを60g、スチレンを100gに変えた以外は、実施例8と同条件で樹脂粒子を重合した結果、得られた樹脂粒子は平均粒子径が14.2μmであったが、走査型電子顕微鏡で観察すると、多孔を有さない変形粒子であった。この樹脂粒子はスチレン量が多すぎ、メタクリル系単量体の割合が低い。樹脂粒子の電子顕微鏡写真を図17に示す。
本製造方法によって得られたマクロ多孔の樹脂粒子は、例えば塗料や化粧料に配合すると、その粘性特性、光散乱特性や触感を変化、調整するのに有利に用いることができる。
実施例1に係る樹脂粒子を1000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 同断面図である。3000倍の倍率で撮影した。 実施例2に係る樹脂粒子を300倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 同断面図である。1000倍の倍率で撮影した。 実施例3に係る樹脂粒子を5000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 実施例4に係る樹脂粒子を3000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 実施例5に係る樹脂粒子を1000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 実施例6に係る樹脂粒子を2000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 実施例7に係る樹脂粒子を1000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 実施例8に係る樹脂粒子を1000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 実施例9に係る樹脂粒子を3000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 比較例1に係る樹脂粒子を1000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 比較例2に係る樹脂粒子を5000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 比較例3に係る樹脂粒子を10000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 比較例4に係る樹脂粒子を3000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 比較例5に係る樹脂粒子を2000倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。 比較例7に係る樹脂粒子を1500倍の倍率で撮影した走査型電子顕微鏡の図面代用写真図である。

Claims (2)

  1. 多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステルと芳香族ジビニル化合物の少なくとも1種の多官能重合性単量体5〜100重量%と単官能重合性単量体0〜95重量%からなる重合性単量体100重量部に対して、
    セルロース樹脂0.5〜5重量部を溶解し、前記溶解液を水系分散媒体中に分散させて重合する多孔質樹脂粒子の製造方法であって、
    前記単官能重合性単量体の50〜100重量%が(メタ)アクリル系単量体であり、前記多孔質樹脂粒子の最多孔径が0.1〜2.0μmの細孔径であることを特徴とする多孔質樹脂粒子の製造方法。
  2. 前記水系分散媒体に分散安定剤として第三リン酸カルシウムまたはコロイダルシリカを使用することを特徴とする請求項1記載の多孔質樹脂粒子の製造方法。
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