JP2009055251A - ヘッドホン装置 - Google Patents

ヘッドホン装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009055251A
JP2009055251A JP2007219088A JP2007219088A JP2009055251A JP 2009055251 A JP2009055251 A JP 2009055251A JP 2007219088 A JP2007219088 A JP 2007219088A JP 2007219088 A JP2007219088 A JP 2007219088A JP 2009055251 A JP2009055251 A JP 2009055251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
headphone
unit
cord
winding
headphone unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007219088A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Ito
智広 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007219088A priority Critical patent/JP2009055251A/ja
Publication of JP2009055251A publication Critical patent/JP2009055251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Headphones And Earphones (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、装着時において誤操作が行われた場合でも、ヘッドホンコードの巻取動作を阻止し、ヘッドホンコードのプラグと外部機器との接続状態を保持し得るようにする。
【解決手段】本発明は、左側ヘッドホンユニット13のハウジング13Aに内蔵され、ヘッドホンコード31をハウジング13の内部に巻取るように付勢した状態で、ヘッドホンコード31の巻取りを阻止すると共にハウジング13Aからの引き出しを許容するヘッドホンコード巻取阻止機構50と、当該ヘッドホンコード巻取阻止機構50によるヘッドホンコード31の巻取阻止状態を解除する巻取阻止状態解除機構60を有し、ヘッドホン装置1の装着時に、付勢力に抗して左側ヘッドホンユニット13が耳殻から離れる接離方向へ回動されている間、巻取阻止状態を解除しないようにする巻取阻止状態解除制御機構70を設けるようにする。
【選択図】図14

Description

本発明は、ヘッドホン装置に関し、例えば例えば携帯型音楽プレーヤに接続して用いられるヘッドホン装置に適用して好適なものである。
近年、若者を中心とした個性化の時代が進むに連れ、いつでもどこでも音楽を聴きたいという要求は更に強くなっている。そうしたなかでバンドがユーザの後頭部を通る装着方式のステレオヘッドホンがヘアスタイルやファッションを気にする人々にも広く受け入れられつつある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
例えば図1に示すように、従来のバンドが後頭部を通る装着方式のステレオヘッドホン(以下、これを単にヘッドホン装置と呼ぶ。)1では、1対の左側ヘッドホンユニット2及び右側ヘッドホンユニット3とユーザの後頭部を通過する構造のバンド部4とが取り付けられた構成を有している。
このヘッドホン装置1では、バンド部4の弾性力を利用してユーザの頭部に装着するシンプルで軽快な構成であり、耳の形状に個人差がある中でリスニングが長時間化すると、左側ヘッドホンユニット2及び右側ヘッドホンユニット3が耳の形状に合わない場合に装着感が悪化することがあった。
特に、ヘッドホン装置1では、ユーザが持ち歩いたり、アウトドアで使用されることを考慮すると、小型化の要請のため折畳み機能も当然に求められ、一段とコンパクト化されたものが好まれている。
また、電源や音声信号を伝達するためのヘッドホンコードを有する製品においては、携帯・収納時のコードの絡み防止を主目的として、ヘッドホンコードを巻き取るための巻取機構がハウジング内に備え付けられていることも珍しくなくなりつつある。
特開2006-109511公報 特開平11-298982号公報
ところでかかる構成のヘッドホン装置1においては、ヘッドホンコードを引き伸ばした状態で外部の携帯型音楽プレーヤに当該ヘッドホンコードのプラグを接続させているが、ハウジングに設けられた巻取ボタンが誤って押下操作された場合、ユーザの意思とは無関係にヘッドホンコードの巻取動作が行われてしまう。
これによりヘッドホン装置1は、外部の携帯型音楽プレーヤとヘッドホンコードのプラグとの接続状態が強制的に解除されてしまい、ユーザにとっては、突然、携帯型音楽プレーヤから音楽コンテンツの供給が途絶えて聞けなくなってしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来よりも使い勝手が良く優位性の高いヘッドホンを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、ヘッドバンドが後頭部を通る装着方式のヘッドホン装置であって、ヘッドバンドの両先端側に取り付けられた左側ヘッドホンユニット及び右側ヘッドホンユニットからなる1対のヘッドホンユニットと、左側ヘッドホンユニット及び右側ヘッドホンユニットを耳殻に近付く又は離れる接離方向へ回動自在に連結した連結手段と、左側ヘッドホンユニット及び右側ヘッドホンユニットを耳殻に近付ける接離方向へ所定の付勢力により付勢する付勢手段と、左側ヘッドホンユニット又は右側ヘッドホンユニットの何れか一方に接続されたヘッドホンコードと、左側ヘッドホンユニット又は右側ヘッドホンユニットの何れか一方のハウジングに内蔵され、ヘッドホンコードをハウジングの内部に巻取るように付勢した巻取手段と、当該巻取手段と連動し、ヘッドホンコードの巻取りを阻止すると共にハウジングからの引き出しを許容するヘッドホンコード巻取阻止手段と、当該ヘッドホンコード巻取阻止手段によるヘッドホンコードの巻取阻止状態を解除する所定の解除機構を有し、ヘッドホン装置の装着時に、付勢力に抗して巻取手段が内蔵された左側ヘッドホンユニット又は右側ヘッドホンユニットが耳殻から離れる接離方向へ回動されている間、解除機構により巻取阻止状態を解除しないようにする解除制限手段とを設けるようにする。
これにより、ヘッドホン装置の装着時に、巻取手段が内蔵された左側ヘッドホンユニット又は右側ヘッドホンユニットが耳殻から離れる接離方向へ回動されている間については、解除機構により巻取阻止状態を解除することなくヘッドホンコードと外部機器との接続状態を保持することができる。
本発明によれば、ヘッドホン装置の装着時に、巻取手段が内蔵された左側ヘッドホンユニット又は右側ヘッドホンユニットが耳殻から離れる接離方向へ回動されている間については、解除機構により巻取阻止状態を解除することなくヘッドホンコードと外部機器との接続状態を保持することができ、かくしてユーザの装着時において誤操作が行われた場合であっても、ヘッドホンコードの巻取動作を阻止して、ヘッドホンコードのプラグと外部機器との接続状態を保持し得る従来よりも使い勝手が良く優位性の高いヘッドホン装置を実現することができる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)ヘッドホン装置の全体構成
図2乃至図4において、10は全体として本発明におけるヘッドホン装置を示し、ユーザの後頭部に沿って装着される略半円状に湾曲されたヘッドバンド12を有し、そのヘッドバンド12の両側先端の左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16を介して左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14が取り付けられている。
この左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14は、ヘッドホン装置10の外方へ向かってハウジング13A及び14Aが設けられていると共に、当該ヘッドホン装置1の内方へ向かってユーザの耳殻と当接されるイヤーパッド13B及び14Bが設けられている。
なお左側ヘッドホンユニット13(図4(B))は、そのハウジング13Aに対してヘッドホンコード31が取り付けられており、当該ヘッドホンコード31の先端にはプラグ31Aが設けられている。
ヘッドバンド12(図4(A))は、支軸17を介して矢印A及びB方向へ折曲自在に連結された左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bによって構成されている。この左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bは、ユーザの後頭部に安定された状態で良好なフィット感を持って装着されるよう一定の幅を有し、かつ湾曲状に形成されている。
実際上、図5に示すように、ヘッドバンド12の左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bは、支軸17がヘッドバンド12のバンド厚さhの中心から僅かに内側へ外れた位置に設けられている。
このためヘッドバンド12は、左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bが矢印A及びB方向へは折り曲げられるものの、その逆の装着時展開方向へは装着時状態を超えて展開され得ないようになされている。
一方、左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16は、装着時、左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14がユーザの耳殻に押し当てられた状態で、そのアーム部分がユーザの耳殻に掛けられたときに良好な装着感を提供できるよう僅かに湾曲されている。
また左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16は、図4に示したように、ヘッドバンド12の支軸17とは90度直交した捻じれ方向にある2つの支軸18及び19を介して当該ヘッドバンド2と回動自在に連結されている。
この左側ハンガー部15と左側バンド部材12Aとの回動状態については、図4(B)の破線で示す領域ARを拡大した図6を用いて具体的に説明する。
図6に示すように、左側ハンガー部15と左側バンド部材12Aとは、支軸18を介して矢印C方向へ回動自在に取り付けられているが、左側バンド部材12Aの先端では略U字の一部を構成する当接部TZが形成されていると共に、その当接部TZと対向する左側ハンガー部15の所定位置には同様の形状でなる切欠部CKが形成されている。
これにより、左側ハンガー部15に対して左側バンド部材12Aが矢印C方向とは逆方向へ回動しようとした際、左側バンド部材12Aの当接部TZが左側ハンガー部15の切欠部CKに対しストッパーとして機能することにより、装着時状態を超えてそれ以上回動することがないようになされている。
また左側ハンガー部15及び左側バンド部材12Aは、展開時に、左側ハンガー部15の当接面M1と左側バンド部材12Aの当接面M2とが面接触することになるが、その当接面M1及びM2には互いに凹凸形状部(図示せず)が設けられている。
これによりヘッドホン装置1は、左側ハンガー部15と左側バンド部材12Aとの展開時又は回動時に、当接面M1及びM2に設けられた凹凸形状部(図示せず)の弾性力を利用したクリック機構を構築し得るようになされている。
その結果、ヘッドホン装置1では、展開時又は回動時に、左側ハンガー部15と左側バンド部材12Aとがユーザの意思に反して容易に回動し得ないようになされている。
なお左側ハンガー部15の切欠部CKは、その切欠方向の端部R形状と、左側バンド部材12Aの当接部TZにおけるR形状との嵌め合い状態が緩くなるよう設定されている。これによりヘッドホン装置1は、左側ハンガー部15と左側バンド部材12Aとの回動時に、回動途中で引っ掛かりの影響を受け難く滑らかに動き、かつ展開時には当接面M1及びM2の凹凸形状部によるクリック機構によってガタつきが少ない状態で保持される。
かくしてヘッドホン装置1は、図7に示すように、左側バンド部材12Aが支軸18を介して左側ハンガー部15に対して矢印C方向へ図中に示す位置まで折り曲げられた折畳状態と、破線で示された装着状態との2形態を取り得るようになされている。
因みに、ここでは左側ハンガー部15と左側バンド部材12Aとの連結状態について説明したが、右側ハンガー部16と右側バンド部材12Bとの連結状態についても、同様であるため、便宜上その説明は省略する。
なおヘッドバンド12の左側バンド部材12A及び右側バンド部材12B、左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16は、例えばポリプロピレン(PP)や、ポリブチレンテレフタレート(PBP)等の合成樹脂等により形成されている。
このような構成のヘッドホン装置1では、実際上、装着状態から折畳状態へ遷移させるため、図8に示すように、左側バンド部材2A及び右側バンド部材2Bを、支軸17を中心として左側ヘッドホンユニット13のイヤーパッド13Bと右側ヘッドホンユニット14のイヤーパッド14Bとが対向して接するように矢印A及びB方向へ折り曲げる。
次にヘッドホン装置1は、左側ヘッドホンユニット13のイヤーパッド13Bと右側ヘッドホンユニット14のイヤーパッド14Bとが対向してその全面が接した状態を保持したまま、左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bを支軸18及び19を介して矢印C方向へ回動させるだけでよい。
これによりヘッドホン装置1は、左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bと、左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16との間に、左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14が包み込まれるかのような形状に折り畳まれた折畳状態になる。
このときヘッドホン装置1は、図9に示すように、左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14が左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bよりも内側に入り込む状態となるので、見た目にもすっきりしたデザインとなるだけでなく、全体として一段とコンパクトな印象を与えることにもなる。
図10に示すように、従来のヘッドホン装置100が折畳状態において、左側ヘッドホンユニット101のイヤーパッド101Bと右側ヘッドホンユニット102のイヤーパッド102Bとが完全に接触した状態にならない場合に比べて、当該ヘッドホン装置1の折畳状態は格段に小さなサイズになっている。
因みにヘッドホン装置1は、左側バンド部材2A及び右側バンド部材2Bを、支軸17を中心として矢印A及びB方向へ折り曲げた後、左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bを支軸18及び19を介して矢印C方向へ回動させることにより、装着状態から折畳状態へ遷移させるようにした。
しかしながら必ずしもこれに限る訳ではなく、ヘッドホン装置1では、左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bを支軸18及び19を介して矢印C方向へ回動させた後に、左側バンド部材2A及び右側バンド部材2Bを、支軸17を中心として矢印A及びB方向へ折り曲げることにより装着状態から折畳状態へ遷移させることもできる。
(2)ヘッドホンコード巻取構造
次に、ヘッドホン装置1の左側ヘッドホンユニット13に内蔵されたヘッドホンコード31に対するヘッドホンコード巻取構造について説明する。
(2−1)ヘッドホンコード巻取機構
図11に示すように、ヘッドホンコード巻取機構40は左側ヘッドホンユニット13のハウジング13Aの内部に収納され、ヘッドホンコード31を当該ヘッドンコード巻取機構40によって巻き取るようになされている。
このヘッドホンコード巻取機構40は、ハウジング13A内に固定された基板41に対して回転軸42の一端がかしめられた状態で固定され、この回転軸42に対してリール43が回転自在に装着されている。
なお、ヘッドホンコード巻取機構40は、基板41の下方に収納されているスピーカユニットSPUに対して、ヘッドホンコード31の一端がリール43を介して取り付けられている。
またヘッドホンコード巻取機構40は、回転軸42及びリール43に一端及び他端が固定されたぜんまいバネ44がリール43の凹部空間43Aに収められている。ぜんまいバネ44は、押え板45によって飛び出さないように押さえられ、回転軸42の他端で押え板45の上からEリング42Aにより抜け止めされている。
これによりヘッドホンコード巻取機構40は、ヘッドホンコード31をぜんまいバネ44の付勢によりリール43に巻き取り、ハウジング13Aの内部に収納し得るようになされている。
(2−2)ヘッドホンコード巻取阻止機構
ところで左側ヘッドホンユニット13では、ヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に巻き取るためのヘッドホンコード巻取機構40が収納されているが、このヘッドホンコード巻取機構40に加えてヘッドホンコード巻取阻止機構についても収納されている。
図12に示すように、ヘッドホンコード巻取阻止機構50では、ヘッドホンコード巻取機構40におけるリール43(図示せず)の上下のフランジの一方を薄い金属板からなる爪車51として用いるようになされている。
この爪車51は、その全周を例えば4等分した位置に、4個の切り込みでなるロック用爪部51A、51B、51C及び51Dが形成されている。
またヘッドホンコード巻取阻止機構50は、爪車51の外側に配置された軸52に対して薄い金属板からなる略W字状の回動アーム53が軸支されており、当該回動アーム53の一端に爪車51のロック用爪部51A〜51Dの何れかと係合するための係合用爪53Aが設けられている。
この回動アーム53は、その一端がL字状に屈曲されたことにより係合用爪53Aが形成されており、L字状の係合用爪53Aと爪車51のロック用爪部51A〜51Dとだけが係合し、回動アーム53と爪車51とは上下の関係で互いに重なり合うことなく配置されている。
また回動アーム53は、軸52を介して取り付けられた付勢バネ55により、係合用爪53Aを爪車51のロック用爪部51Aに押圧係合させるべく、当該係合用爪53Aを矢印R2方向へ付勢するようになされている。
この爪車51のロック用爪部51A〜51Dと、回動アーム53の係合用爪53Aとの関係は、ヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部から引き出す方向すなわち爪車51が矢印R3方向へ回転する場合、係合用爪53Aがロック用爪部51A〜51Dと係合することはない。
従ってヘッドホンコード巻取阻止機構50では、ぜんまいバネ44(図11)の付勢力よりも大きな力でヘッドホンコード31が引っ張られた場合、当該ヘッドホンコード31がハウジング13Aの内部から引き出されることになる。
また、爪車51のロック用爪部51A〜51Dと、回動アーム53の係合用爪53Aとの関係は、ヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に巻き取る方向すなわち爪車51が矢印R1方向へ回転する場合、係合用爪53Aとロック用爪部51A〜51Dの何れかとが係合してロックするため、ヘッドホンコード31がハウジング13Aの内部へ巻き取られてしまうことを阻止する。
すなわちヘッドホンコード巻取阻止機構50では、爪車51のロック用爪部51A〜51Dと、回動アーム53の係合用爪53Aとによって所謂ラチェット手段を構成し、ヘッドホンコード31の巻取りについては阻止すると共にヘッドホンコード31のハウジング13Aからの引き出しについては許容し得るようになされている。
このようにヘッドホンコード巻取阻止機構50は、爪車51のロック用爪部51A〜51D、回動アーム53の係合用爪53A、及び付勢バネ55によって構成され、ヘッドホンコード31が引き出されたとき、ロック用爪部51A〜51Dの何れかと係合用爪53Aとが係合することにより、ヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に収納されることを阻止し得るようになされている。
(2−3)ヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構
次に、図12に示したようなヘッドホンコード巻取阻止機構50によるヘッドホンコード31の巻取阻止状態を解除するために設けられた、図13に示すようなヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60について説明する。
ヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60は、回動アーム53の他端に設けられた解除片53Bが付勢バネ55の付勢力に抗して押下操作されたとき、爪車51のロック用爪部51Aと回動アーム53の係合用爪53Aとの係合状態すなわち巻取阻止状態を解除し、ぜんまいバネ44(図11)の付勢力によりヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に巻き取るようになされている。
因みに回動アーム53は、係合用爪53Aと同様に、その一端がL字状に屈曲されたことにより解除片53Bが形成されている。
このヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60では、解除片53Bと当接可能な位置に板バネ構造の解除規制発条板61が設けられており、当該解除規制発条板61に対して巻取ボタン62が一体に取り付けられている。
この解除規制発条板61は、爪車51に沿った湾曲状に形成されており、回動アーム53側の一端が固定され、左側ハンガー部15側の他端が固定されていない状態とされている。
ヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60は、ヘッドホンコード31がハウジング13Aの内部から引っ張り出されている状態で、ユーザにより巻取ボタン62が内方へ押下操作されると、解除規制発条板61を介して回動アーム53の解除片53Bが付勢バネ55の付勢力に抗して押し下げられると共に、係合用爪53Aが爪車51から離れる方向へ持ち上げられる。
このときヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60では、爪車51のロック用爪部51Aと回動アーム53の係合用爪53Aとの係合状態すなわち巻取阻止状態を解除することになるため、ぜんまいバネ44の付勢力によりヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に高速度で巻き取るようになされている。
すなわちヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60は、巻取ボタン62、解除規制発条板61、回動アームの解除片53Bによって構成され、ヘッドホンコード31が引き出された状態で巻取ボタン62が押下操作されると、解除規制発条板61を介して回動アーム53の解除片53Bが付勢バネ55の付勢力に抗して押し下げる。
これによりヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60は、爪車51のロック用爪部51Aと回動アーム53の係合用爪53Aとの係合状態を解除することになり、ぜんまいバネ44の付勢力によりヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に巻き取り得るようになされている。
(2−4)巻取阻止状態解除制限機構
ところでヘッドホン巻取阻止状態解除機構60では、ヘッドホン装置1がユーザの頭部に装着された状態のリスニング中、当該ユーザにより誤って巻取ボタン62が押下操作されたときにヘッドホンコード31が巻き取られてしまうことは望ましいことではない。
そこでヘッドホン装置1では、図14(A)及び(B)に示すように、当該ヘッドホン装置1の使用時すなわち後頭部に対する装着時については、ヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60(図13)による動作を制限する巻取阻止状態解除制限機構70が設けられている。
この巻取阻止状態解除制限機構70は、ヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60(図13)における解除規制発条板61と、左側ヘッドホンユニット13の左側ハンガー部15の付根部15Aに設けられた孔62とによって、その機能が構築されるようになされている。
すなわち巻取阻止状態解除制限機構70は、当該ヘッドホン装置1がユーザの頭部に装着されている装着時にあっては、巻取ボタン62が押下操作された場合でも、解除規制発条板61が回動アーム53の解除片53B(図13)を押し下げる動作を予め規制するようになされている。
実際上、図15に示すように、ヘッドホン装置1は、左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14が左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16に対し、蝶番の軸71L及び71Rを介して連結されており、蝶番の軸71L及び71Rを介して左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14が耳殻へ近付く又は離れる接離方向へ自在に回動し得るようになされている。
ここでヘッドホン装置1は、未装着時、蝶番の軸71L及び71Rに取り付けられたコイルバネ(図示)により、左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14がユーザの耳殻に近付く方向へ常時付勢されている。
従ってヘッドホン装置1が頭部に装着されている装着時については、左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14が左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16の付根部15A及び16Aに設けられた蝶番の軸71L及び71Rを介して、未装着時(破線で示す)よりも外方へ押し広げられた状態となる。
ところで図14(A)に示したように巻取阻止状態解除制限機構70は、左側ヘッドホンユニット13が未装着時の状態であれば、巻取ボタン62と一体化された解除規制発条板61の先端が、当該先端と対応し左側ハンガー部15の付根部15Aの側面に設けられた孔62に挿入され得るようになされている。
すなわち巻取阻止状態解除制限機構70は、左側ヘッドホンユニット13が未装着時の状態で、巻取ボタン62が押下操作された場合、当該巻取ボタン62と一体化された解除規制発条板61の先端が左側ハンガー部15の付根部15Aの側面に設けられた孔62に挿入される。
このとき巻取阻止状態解除制限機構70は、解除規制発条板61を介して回動アーム53の解除片53B(図13)を押し下げ、その結果、爪車51のロック用爪部51Aと回動アーム53の係合用爪53Aとの係合状態を解除することになる。
一方、図14(B)に示したように巻取阻止状態解除制限機構70は、左側ヘッドホンユニット13が装着時の状態であれば、左側ハンガー部15が蝶番71を介して矢印D方向へ回動し、巻取ボタン62と一体化された解除規制発条板61の先端が、左側ハンガー部15の付根部15Aの側面に設けられた孔62に挿入されなくなるようになされている。
つまり巻取阻止状態解除制限機構70は、左側ヘッドホンユニット13が装着時のときは、左側ハンガー部15が蝶番71を介して矢印D方向へ回動されることになるため、解除規制発条板61の先端と、左側ハンガー部15の付根部15Aの側面に設けられた孔62との位置関係がずれ、挿入されなくなる。
このことは巻取阻止状態解除制限機構70において、巻取ボタン62及び解除規制発条板61を介して回動アーム53の解除片53Bを押し下げることが出来なくなることを意味し、その結果、爪車51のロック用爪部51Aと回動アーム53の係合用爪53Aとの係合状態が解除されることもなく、ヘッドホンコード31はそのまま巻き取られずに済むようになされている。
すなわちヘッドホン装置1は、未装着時であれば、ヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60により、ユーザの巻取ボタン62に対する押下操作に応じてヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に巻き取ることができるようになされている一方、装着時であれば巻取阻止状態解除制限機構70により巻取ボタン62が押下操作された場合であっても、ヘッドホンコード31の巻取動作を行わないようになされている。
(3)イヤーパッドの構造
ところでヘッドホン装置1の左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14のイヤーパッド13B及び14Bについては、従来にない工夫がなされており、その点について次に説明するが、ここでは便宜上、左側ヘッドホンユニット13のイヤーパッド13Bについてのみ説明する。
イヤーパッド13Bは、図16(A)及び(B)に示すパッドカバー90と、図17に示すようなパッドカバー90によって被覆される内部スポンジ95とによって構成されている。この内部スポンジ95は、低反撥ウレタンフォームでなり、パッドカバー90の内部に収納される。
パッドカバー90は、ユーザの耳殻に当接される前面側に伸縮可能で通気性及び通音性の高いニットでなる布地91(図16(A))が配置され、スピーカユニットSPUを包み込む背面側に連続気泡処理が施されたドーナッツ形状のエステル系ポリウレタンフォームでなるカバースポンジ92(図16(B))が配置され、布地91とカバースポンジ92とが互いの外周側縁部で熱溶着された構成を有する。
一方、内部スポンジ95は、連続気泡処理が施されていないドーナッツ形状の低反撥ウレタンフォームでなり、カバースポンジ92の内部に収納されるため、当該カバースポンジ92よりも僅かに小さなサイズに形成されている。
この内部スポンジ95に素材として採用されている低反撥ウレタンフォームは、NASAのスペースシャトルのシートに使われており、宇宙飛行士にとって過酷な大重圧・振動・長時間にわたる着座作業を軽減するために開発され、荷重分散と低反撥という特徴を持つものである。
通常の家具で使われているウレタンフォームは、密度が約15〜30kg/mであるのに対し、低反撥ウレタンフォームは、通常のウレタンフォームの約2〜3倍に相当する約65kg/mもの密度がある。なお低反撥であるか否かの基準は、反撥弾性が約40kg/m以上の密度で20%以下のものをいう。
一般的に低反撥ウレタンフォームは、一般のウレタンフォームとの密度の違いにより、外部からの圧力に対してゆっくり変形し、ゆっくり戻る特徴と、荷重を分散し、底づきし難く圧迫感のない心地良い感触が得られる特徴と、いつまでもヘタリの少ない状態で使用することができるという特徴とを有している。
内部スポンジ95に使用される低反撥ウレタンフォームとしては、図18に示すようなバウンドレス性を有するクッション用ポリウレタンフォームであって、反撥弾性が非常に小さく、クッション材として使用した場合に体圧が均等に分散されて長時間の使用であっても疲れを感じさせ難いうえ、衝撃吸収性が大きく、硬さの温度依存性があるため、温度が低いと硬く、温度が高いと柔らかくなるという特徴がある。
イヤーパッド3は、図19に示すように、ドーナッツ形状の穴が開けられたパッドカバー90(カバースポンジ92)に対して、ほぼ同じサイズでなるドーナッツ形状の穴が空けられた内部スポンジ95が収納された状態で構成され、パッドカバー90のカバースポンジ92がハウジング13Aのフランジ形状でなる下側保持部97Bの鍔部に引っ掛けられるようにして取り付けられる。
ところでイヤーパッド13Bのパッドカバー90に用いられているカバースポンジ92は、上述したように連続気泡処理が施された素材であるため、スピーカユニットSPUの放音部SPUAから出力される音声を通すことができるが、低反撥ウレタンフォームでなる内部スポンジ95は連続気泡処理が施されていない素材であるため、スピーカユニットSPUの放音部SPUAから出力される音声を通すことができない。
しかしながらイヤーパッド13Bでは、ドーナッツ形状の穴が開けられたパッドカバー90のカバースポンジ92に対して、ほぼ同じサイズでなるドーナッツ形状の穴が空けられた内部スポンジ95が収納された構造であるため、スピーカユニットSPUの放音部SPUAから出力される音声をドーナッツ形状の2つの穴及びニットの布地91を介して通過させ、ユーザの耳に到達させ得るようになされている。
またイヤーパッド13Bは、内部スポンジ95に低反撥ウレタンフォームが用いられると共に、その内部スポンジ95と当接し、かつユーザの耳殻に押し当てられる布地91に対してニットの素材が用いられるようにしたことにより、内部スポンジ95に対して与えられる外部からの圧力に対してゆっくり変形し、ゆっくり戻る特徴を、薄い柔らかなニットの布地91を介してユーザへダイレクトに伝えられるようになされている。
これによりヘッドホン装置1は、イヤーパッド13Bが付けられた左側ヘッドホンユニット13がユーザに装着されたとき、小さな側圧しか期待できない状態であるにも拘わらず、イヤーパッド13Bの内部スポンジ95及び布地91を介して、ユーザ毎に個人差を有する耳殻の形状差を吸収し、誰に対しても一段と快適な装着感及び装着安定性を提供し得るようになされている。
また左側ヘッドホンユニット13は、イヤーパッド13Bに用いられた低反撥ウレタンフォームの内部スポンジ95が外部の圧力に対してゆっくり変形し、ゆっくり戻る特徴を有し、当該内部スポンジ95が耳殻の個人差により異なる凹凸形状にそれぞれ追従して密着することになるため、耳殻とイヤーパッド13Bとの隙間を従来に比して一段と塞ぐことができ、かくしてイヤーパッド13Bの前面側からの不要な音漏れを防止し得るようになされている。
(4)動作及び効果
以上の構成において、ヘッドホン装置1は、未装着時であれば、巻取ボタン62が押下操作されたとき、当該巻取ボタン62と一体化された解除規制発条板61の先端が左側ハンガー部15の付根部分の側面に設けられた孔62に挿入されるため(図14(A))、当該解除規制発条板61を介して回動アーム53の解除片53Bを押し下げることになる。
その結果、ヘッドホン装置1は、解除片53Bが押し下げられたことに応じて、爪車51のロック用爪部51Aと回動アーム53の係合用爪53Aとの係合状態を解除し、ぜんまいバネ44の付勢力によりヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に高速度で巻き取ることができる。
一方ヘッドホン装置1は、左側ハンガー部15がユーザの耳殻に掛けられ、かつヘッドバンド12が後頭部に沿って配置された装着時であれば、左側ハンガー部15が蝶番の軸71Lを介して矢印D方向(図11、図14)へ回動されたままの状態となり、巻取ボタン62と一体化された解除規制発条板61の先端が左側ハンガー部15の付根部15Aの側面に設けられた孔62に対して挿入されなくなる(図14(B))。
その結果、ヘッドホン装置1は、巻取ボタン62及び解除規制発条板61を介して回動アーム53の解除片53Bを押し下げることが出来なくなるため、爪車51のロック用爪部51Aと回動アーム53の係合用爪53Aとの係合状態を解除することが出来ず、ヘッドホンコード31を巻き取ることがない。
これによりヘッドホン装置1は、装着時のリスニング中に、誤って巻取ボタン62が押下操作された場合であっても、ヘッドホンコード31の巻取動作を実行することがないので、ユーザに対し安心して音楽を継続して楽しむ環境を提供することができる。
またヘッドホン装置1は、左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16を支軸18及び19で折り曲げ、かつヘッドバンド12を支軸17で折り曲げることにより、図9に示したように、左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14をヘッドバンド12の左側バンド部材12A及び右側バンド部材12Bの内側に収められる位に小さく折り畳み、格段的に小型化することができる。
ヘッドホン装置1は、このような折畳状態であっても、巻取ボタン62に対する押下操作に応じて、解除片53Bを押し下げ、爪車51のロック用爪部51Aと回動アーム53の係合用爪53Aとの係合状態を解除することができるので、ヘッドホンコード31をハウジング13Aの内部に高速度で巻き取ることができる。
さらにヘッドホン装置1は、左側ヘッドホンユニット13のイヤーパッド13Bの内部スポンジ95に低反撥ウレタンフォームが素材として用いられていると共に、その内部スポンジ95と当接し、かつユーザの耳殻に押し当てられる布地91に対して薄い柔らかなニットが素材として用いられている。
これによりヘッドホン装置1は、内部スポンジ95に対して与えられる耳殻からの側圧に対して、耳殻の形状に合わせて内部スポンジ95をゆっくり変形させ、ゆっくり戻るように追従させることができる。
かくしてヘッドホン装置1は、左側ヘッドホンユニット13がユーザに装着されたとき、内部スポンジ95及びニットの布地91を介して、イヤーパッド13Bをユーザの耳殻の形状に合わせるように追従させることができるので、十分な密着感と共に音漏れを防止しつつ、一段と快適な装着感を提供することができる。
なお左側ヘッドホンユニット13は、通気性に優れたニットの布地91からなるパッドカバー90が用いられているため、十分な密着感及び音漏れを防止しながらも、使用時の蒸れを防止し、快適さをも提供することができる。
以上の構成によれば、ヘッドホン装置1は、未装着時にはヘッドホンコード31を巻き取ることが出来る一方、装着時には、誤って巻取ボタン62が押下操作された場合であっても、ヘッドホンコード31を巻き取ることがなく、ヘッドホンコード31のプラグ31Aと外部機器との接続状態を保持し、従来よりも格段と使い勝手を向上することができる。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、左側ヘッドホンユニット13に対してヘッドホンコード31が取り付けられている場合について述べたが、本発明はこれに限らず、右側ヘッドホンユニット14に対してヘッドホンコード31が取り付けられていても良い。この場合、本実施の形態とは全く逆の構成となる。
また上述の実施の形態においては、後頭部を通過するタイプのヘッドバンド12が用いられたヘッドホン装置1を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ユーザの頭上を通過するタイプのヘッドバンドや、ユーザの顎の下を通過するタイプのヘッドバンドが用いられたヘッドホン装置を適用するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、ヘッドバンド12の左側バンド部材12A及び右側バンド部材12B、左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16に対し、ポリプロピレン(PP)や、ポリブチレンテレフタレート(PBP)等の合成樹脂からなる弾性体を材料として用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必ずしも合成樹脂からなる弾性体だけでなく、耐食性を有する金属材料や、金属製でありながら弾性力を有する材料によってヘッドバンド12の左側バンド部材12A及び右側バンド部材12B、左側ハンガー部15及び右側ハンガー部16を形成するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、パッドカバー90とスポンジ95とが熱溶着された構造のイヤーパッド13Bを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パッドカバー90とスポンジ95とが最初から一体化された構造のイヤーパッド13Bを用いるようにしたり、パッドカバー90の中にスポンジ95を収納させるだけで熱溶着しないのであれば、エステル系ポリウレタンフォームでなるカバースポンジを用いるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、パッドカバー90の背面側にエステル系ポリウレタンフォームでなるカバースポンジ92を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パッドカバー90の前面側と同様にニット製の布地91を用いたり、内部スポンジ95と同じ素材でなる低反撥ウレタンフォームでなるカバースポンジ92を用いるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、イヤーパッド13Bのパッドカバー90の素材として布地91を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、布状でなるポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等のその他種々の合成樹脂繊維系素材や、紙材を布地91の代わりに用いるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、ヘッドホンユニットとしての左側ヘッドホンユニット13及び右側ヘッドホンユニット14、連結手段としての左側ハンガー部15の付根部15A及び右側ハンガー部16の付根部16A、付勢手段としての蝶番の軸71に取り付けられたコイルバネ、ヘッドホンコードとしてのヘッドホンコード31、巻取手段としてのヘッドホンコード巻取機構40、ヘッドホンコード巻取阻止手段としてのヘッドホンコード巻取阻止機構50、解除機構としてのヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構60を有する解除制限手段としての巻取阻止状態解除制限機構70によって本発明のヘッドホン装置としてのヘッドホン装置1を構成するようにした場合について述べたが、その他種々の構造でなるヘッドホンユニット、連結手段、付勢手段、ヘッドホンコード、巻取手段、ヘッドホンコード巻取阻止手段及び解除制限手段によって本発明のヘッドホン装置を構成するようにしても良い。
本発明のヘッドホン装置は、携帯型音楽プレーヤに接続して用いられる他、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)、ノートブック型パーソナルコンピュータ等のその他種々の電子機器に接続して用いられるヘッドホン装置に適用することができる。
従来のバンド後頭部通過型ステレオヘッドホンの構成を示す略線図である。 本発明におけるヘッドホン装置の外観構成(1)を示す略線的斜視図である。 本発明におけるヘッドホン装置の外観構成(2)を示す略線的斜視図である。 本発明におけるヘッドホン装置の外観構成(3)を示す略線的斜視図である。 ヘッドバンドの屈曲状態を示す略線図である。 左側ハンガー部とバンド部材との回動状態の説明に供する略線図である。 ハンガー折曲状態の説明に供する略線図である。 装着状態と折畳状態の説明に供する略線図である。 本発明におけるヘッドホン装置1の折畳状態の外観構成を示す略線的斜視図である。 従来のヘッドホン装置の折畳状態の外観構成を示す略線的斜視図である。 ヘッドホンコード巻取機構の断面構造を示す略線図である。 ヘッドホンコード巻取阻止機構の構造を示す略線図である。 ヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構の構造(2)を示す略線図である。 巻取阻止状態解除制御機構の構造を示す略線的斜視図である。 装着時にヘッドホンユニットが押し広げられている様子を示す略線図である。 イヤーパッドのパッドカバーの構成を示す略線的斜視図である。 イヤーパッドの内部スポンジ(低反撥ウレタンフォーム)の構成を示す略線的斜視図である。 バウンドレス性の説明に供する略線図である。 イヤーパッドの断面構造を示す略線図である。
符号の説明
1、10、100……ヘッドホン装置、2、13、101……左側ヘッドホンユニット、3、14、102……右側ヘッドホンユニット、4……バンド部、12……ヘッドバンド、15……左側ハンガー部、16……右側ハンガー部、17、18、19……支軸、31……ヘッドホンコード、31A……プラグ、40……ヘッドホンコード巻取機構、41……基板、42……回転軸、43……リール、44……ぜんまいバネ、45……押え板、50……ヘッドホンコード巻取阻止機構、51……爪車、51A〜51D……ロック用爪部、52、71……軸、53……回動アーム、53A……係合用爪、53B……解除片、55……付勢バネ、60……ヘッドホンコード巻取阻止状態解除機構、61……解除規制発条板、62……巻取ボタン、70……巻取阻止状態解除制限機構、90……パッドカバー、91……布地、92……カバースポンジ、95……内部スポンジ、SPU……スピーカユニット。

Claims (9)

  1. ヘッドバンドが後頭部を通る装着方式のヘッドホン装置であって、
    上記ヘッドバンドの両先端側に取り付けられた左側ヘッドホンユニット及び右側ヘッドホンユニットからなる1対のヘッドホンユニットと、
    上記左側ヘッドホンユニット及び上記右側ヘッドホンユニットを耳殻に近付く又は離れる接離方向へ回動自在に連結した連結手段と、
    上記左側ヘッドホンユニット及び上記右側ヘッドホンユニットを上記耳殻に近付ける上記接離方向へ所定の付勢力により付勢する付勢手段と、
    上記左側ヘッドホンユニット又は上記右側ヘッドホンユニットの何れか一方に接続されたヘッドホンコードと、
    上記左側ヘッドホンユニット又は上記右側ヘッドホンユニットの何れか一方のハウジングに内蔵され、上記ヘッドホンコードを上記ハウジングの内部に巻取るように付勢した巻取手段と、
    上記巻取手段と連動し、上記ヘッドホンコードの巻取りを阻止すると共に上記ハウジングからの引き出しを許容するヘッドホンコード巻取阻止手段と、
    上記ヘッドホンコード巻取阻止手段による上記ヘッドホンコードの巻取阻止状態を解除する所定の解除機構を有し、上記ヘッドホン装置の装着時に、上記付勢力に抗して上記巻取手段が内蔵された上記左側ヘッドホンユニット又は上記右側ヘッドホンユニットが上記耳殻から離れる上記接離方向へ回動されている間、上記解除機構により上記巻取阻止状態を解除しないようにする解除制限手段と
    を具えることを特徴とするヘッドホン装置。
  2. 上記ヘッドバンドは、その中央で内側に折曲可能な中央支軸が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン装置。
  3. 上記ヘッドバンドは、その途中に設けられた中途支軸により折曲可能な左側耳掛けハンガー及び右側耳掛けハンガーと一体化されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のヘッドホン装置。
  4. 上記左側ヘッドホンユニット及び上記右側ヘッドホンユニットは、上記ヘッドバンドが上記中央支軸で折り曲げられ、かつ上記左側耳掛けハンガー及び上記右側耳掛けハンガーが上記中途支軸で折り曲げられたとき、当該左側ヘッドホンユニット及び当該右側ヘッドホンユニットにおけるそれぞれのイヤーパッドの全面が互いに対向した状態で面接触される
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン装置。
  5. 上記左側ヘッドホンユニット及び上記右側ヘッドホンユニットは、多孔性弾性体がパッドカバーにより覆われた構造のイヤーパッドが取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドホン装置。
  6. 上記イヤーパッドは、上記多孔性弾性体の反撥弾性が20%以下の低反撥である
    ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドホン装置。
  7. 上記多孔性弾性体は、低反撥ウレタンフォームでなり、その中央部分に穴が空けられたドーナッツ形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載のヘッドホン装置。
  8. 上記パッドカバーは、連続気泡処理が施されたポリウレタンフォームと布材とからなり、ユーザの耳殻と当接する前面側に上記布材が配置されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドホン装置。
  9. 上記パッドカバーは、上記多孔性弾性体が当該パッドカバーの内側で熱溶着されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドホン装置。
JP2007219088A 2007-08-24 2007-08-24 ヘッドホン装置 Pending JP2009055251A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007219088A JP2009055251A (ja) 2007-08-24 2007-08-24 ヘッドホン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007219088A JP2009055251A (ja) 2007-08-24 2007-08-24 ヘッドホン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009055251A true JP2009055251A (ja) 2009-03-12

Family

ID=40505930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007219088A Pending JP2009055251A (ja) 2007-08-24 2007-08-24 ヘッドホン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009055251A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010226645A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Audio Technica Corp ヘッドホン
WO2015162999A1 (ja) * 2014-04-23 2015-10-29 丸山 誠二 耳近接スピーカ装置
CN114089535A (zh) * 2021-11-26 2022-02-25 歌尔光学科技有限公司 头戴式电子设备
CN114501222A (zh) * 2022-03-05 2022-05-13 得胜电子(深圳)有限公司 一种可收纳耳机线的防缠绕式耳机
WO2023083168A1 (zh) * 2021-11-10 2023-05-19 深圳市蓝禾技术有限公司 便携式风扇

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5743679A (en) * 1980-08-26 1982-03-11 Sanyoo Kagaku Kk Preparation of vinegar from peel of citrus fruits after squeezing fruit juice
JPS58104076A (ja) * 1981-12-10 1983-06-21 ロ−ルス−ロイス、リミテツド 補強された耐火物の製造方法
JPS63232797A (ja) * 1987-02-11 1988-09-28 ボーズ・コーポレーション ヘッドホーンクッション
JPS63268395A (ja) * 1987-04-27 1988-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd イヤ−パツド
JPH03227200A (ja) * 1990-01-31 1991-10-08 Aiwa Co Ltd イヤホンパッドの製造方法およびイヤホンパッド
JPH0526350A (ja) * 1991-07-17 1993-02-02 Nippon Gasket Kk 金属製ガスケツト
JPH1144043A (ja) * 1997-07-29 1999-02-16 Natl House Ind Co Ltd 建築用架構部材
JP2000055251A (ja) * 1998-08-04 2000-02-22 Showa Alum Corp 銅−アルミニウム連結管
JP2000125386A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Sony Corp ヘッドホン装置
JP3068203U (ja) * 1999-10-14 2000-04-28 株式会社アクセス ヘッドホン装置
JP2000253477A (ja) * 1999-03-04 2000-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd コード巻取り装置付きヘッドホン
JP2003188967A (ja) * 2001-12-18 2003-07-04 Sony Corp ヘッドセット
JP3113363U (ja) * 2005-05-14 2005-09-08 義之 後藤 めがねゆるみ止め具
JP2005318112A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Sony Corp コード巻き取り装置付きヘッドホン

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5743679A (en) * 1980-08-26 1982-03-11 Sanyoo Kagaku Kk Preparation of vinegar from peel of citrus fruits after squeezing fruit juice
JPS58104076A (ja) * 1981-12-10 1983-06-21 ロ−ルス−ロイス、リミテツド 補強された耐火物の製造方法
JPS63232797A (ja) * 1987-02-11 1988-09-28 ボーズ・コーポレーション ヘッドホーンクッション
JPS63268395A (ja) * 1987-04-27 1988-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd イヤ−パツド
JPH03227200A (ja) * 1990-01-31 1991-10-08 Aiwa Co Ltd イヤホンパッドの製造方法およびイヤホンパッド
JPH0526350A (ja) * 1991-07-17 1993-02-02 Nippon Gasket Kk 金属製ガスケツト
JPH1144043A (ja) * 1997-07-29 1999-02-16 Natl House Ind Co Ltd 建築用架構部材
JP2000055251A (ja) * 1998-08-04 2000-02-22 Showa Alum Corp 銅−アルミニウム連結管
JP2000125386A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Sony Corp ヘッドホン装置
JP2000253477A (ja) * 1999-03-04 2000-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd コード巻取り装置付きヘッドホン
JP3068203U (ja) * 1999-10-14 2000-04-28 株式会社アクセス ヘッドホン装置
JP2003188967A (ja) * 2001-12-18 2003-07-04 Sony Corp ヘッドセット
JP2005318112A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Sony Corp コード巻き取り装置付きヘッドホン
JP3113363U (ja) * 2005-05-14 2005-09-08 義之 後藤 めがねゆるみ止め具

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010226645A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Audio Technica Corp ヘッドホン
WO2015162999A1 (ja) * 2014-04-23 2015-10-29 丸山 誠二 耳近接スピーカ装置
JP2015207956A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 丸山 誠二 耳近接スピーカ装置
CN106233748A (zh) * 2014-04-23 2016-12-14 丸山诚二 耳旁扬声器装置
WO2023083168A1 (zh) * 2021-11-10 2023-05-19 深圳市蓝禾技术有限公司 便携式风扇
CN114089535A (zh) * 2021-11-26 2022-02-25 歌尔光学科技有限公司 头戴式电子设备
CN114501222A (zh) * 2022-03-05 2022-05-13 得胜电子(深圳)有限公司 一种可收纳耳机线的防缠绕式耳机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4899810B2 (ja) ヘッドホン及びイヤーパッド
JP5937646B2 (ja) 電池扉
JP3933142B2 (ja) コード巻き取り装置付きヘッドホン
JP6878488B2 (ja) 同期された嵌め込みヘッドホン
JP4123600B2 (ja) ヘッドホン装置
US9143854B2 (en) Wireless headband audio player
JP2010166258A (ja) ヘッドホン及びイヤマフ
JP2009055251A (ja) ヘッドホン装置
JP5244171B2 (ja) ヘッドホン
US9161116B2 (en) Headphone apparatus
US20170238078A1 (en) Electronic headphone
JP3777855B2 (ja) コード巻取り装置付きヘッドホン
JP4821570B2 (ja) 耳掛け装着方式のヘッドホン
US9888313B2 (en) Wearable modular telecommunication device
JP2006345310A (ja) 収納ケース付ヘッドホン装置及びヘッドホン装置
JP2007060274A (ja) イヤホーン及び袋体
JP2022103478A (ja) スピーカ装置及びフード型スピーカ装置
JP3113465U (ja) ポケットタイプ機器の収納ケース
JP4284224B2 (ja) ヘッドホンのイヤーパッド
JP7307258B1 (ja) 頭部装着具およびマスク
JP6624606B1 (ja) 管楽器用ストラップパッド
JP2736516B2 (ja) ヘッドホン
JP3129507U (ja) 携帯型音楽プレーヤー保持帽子及びこれに用いられる帯体セット
JPS6117665Y2 (ja)
JP3151291U (ja) ヘッドホン装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120522

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120529

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20120723

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120814

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20130305

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02